JP2023512398A - 流路カセット、細胞培養キット及び細胞培養システム - Google Patents

流路カセット、細胞培養キット及び細胞培養システム Download PDF

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Abstract

流路のレイアウトの自由度を高めることができる流路カセット、細胞培養キット及び細胞培養システムを提供する。流路(44A、44B)を集約させた流路カセット(10)は、樹脂シート(42)の間に流路(44A)が形成された第1カセット本体(40A)及び流路(44B)が形成される第2カセット本体(40B)と、これらを収容するフレーム(50)と、を備える。フレーム(50)は、第1方向に形成される第1収容空間(52A)に第1カセット本体(40A)を、第1方向と反対側の第2方向に形成される第2収容空間(52B)に第2カセット本体(40B)を、それぞれ収容する。【選択図】図2

Description

本発明は、細胞の処理を行うための流路カセット、細胞培養キット及び細胞培養システムに関する。
再生医療では、ES細胞、iPS細胞及び間葉系幹細胞等の治療用の細胞を大量に培養して患者に投与する処置が行われる。治療用の細胞を効率よく培養する細胞培養システムとして、例えば特開2017-143775号公報のように、中空糸を用いたバイオリアクタで細胞培養を行う細胞培養システムが提案されている。
従来の細胞培養システムは、閉鎖系の回路を構成する使い捨ての細胞培養キット内で液体培地を循環させながら、酸素やグルコース等の各種栄養分及び成長因子を供給しつつ、細胞の培養を行う。そのため、細胞培養システムには、例えば、播種する細胞を収容した細胞バッグ、培地を収容した培地バッグ、廃液を回収する廃液バッグ、及び細胞収穫の際に細胞を流路から剥離させる剥離液バッグ等の複数のバッグが接続される。
従来の細胞培養システムでは、複数のバッグを複数の流路でつないだ複雑な回路を形成している。このため、作業者が細胞培養装置に細胞培養キットを組み上げる作業に時間がかかり、また、各種流路を組み付ける際にミスが生じやすい。
そこで、厚さ方向に重ね合わせて溶着してなる一対の樹脂シートの間に流路を形成した流路カセットを用いることが考えられる。この流路カセットは、細胞培養キットの複雑な回路を集約させたものであり、流路カセットの外縁に設けられたコネクタに各種バッグや中空糸モジュールから延びる配管を接続するだけで、細胞培養キットを組み立てることができる。
しかしながら、流路カセットは、層を跨ぐ流路を形成できないことから、流路のレイアウトが限定されてしまう。そのため、他の流路を大きく迂回するように流路を設ける必要が生じる場合があり、サイズが大型化してしまう場合がある。また、コネクタの配置が制約を受け、周囲の配管(チューブ)の引き回しが複雑になるという問題がある。また、培養した細胞の洗浄を行う細胞洗浄システムを始めとする各種細胞含有液の処理システムにおいても上記と同様の問題がある。
そこで、本発明の一観点は、流路のレイアウトの自由度を高めることができる流路カセット、細胞培養キット及び細胞培養システムを提供することを目的とする。
本発明の一観点は、流路を集約させた流路カセットであって、重ね合わされた一対の樹脂シートの間に流路が形成された第1カセット本体と、重ね合わされた一対の樹脂シートの間に流路が形成された第2カセット本体と、前記第1カセット本体及び前記第2カセット本体よりも硬質に形成され、前記第1カセット本体及び前記第2カセット本体を支持するフレームと、を備え、前記フレームは、前記第1カセット本体と前記第2カセット本体との間に配置された平板状の覆い部と、前記覆い部の外縁から前記覆い部に直交する第1方向に突出した第1サイド部と、前記覆い部の外縁から前記第1方向と反対側の第2方向に突出した第2サイド部と、を有し、前記第1サイド部と前記覆い部とで形成された凹形状によって規定される第1収容空間に前記第1カセット本体を収容し、前記第2サイド部と前記覆い部とで形成された凹形状によって規定される第2収容空間に前記第2カセット本体を収容する、流路カセットにある。
本発明の別の一観点は、流路を集約させた流路カセットであって、重ね合わされた一対の樹脂シートの間に流路が形成された第1カセット本体と、重ね合わされた一対の樹脂シートの間に流路が形成された第2カセット本体と、を有し前記第1カセット本体を内部に収容し、1面が開放された開口部を有する有底形状をなす第1収容空間を備え、前記第2カセット本体を内部に収容し、1面が開放された開口部を有する有底形状をなす第2収容空間を備え、前記第1収容空間と、前記第2収容空間とは、各々の底部を接する形で対向するように一体に形成されてなる、流路カセットにある。
本発明の別の一観点は、上記観点の流路カセットと、その流路カセットに接続される複数のバッグと、流路カセットに接続される中空糸を用いたバイオリアクタと、流路カセットに接続されるガス交換器と、を備えた細胞培養キットにある。
本発明のさらに別の一観点は、上記観点の細胞培養キットと、その細胞培養キットがセットされる細胞培養装置と、を備えた細胞培養システムにある。
上記観点の流路カセット、細胞培養キット及び細胞培養システムによれば、厚さ方向に並べて配置される第1カセット本体と第2カセット本体を備えることにより、層を跨ぐ流路の配置が可能となり、流路のレイアウトの自由度が高まる。
第1実施形態に係る細胞培養システムの概略構成図である。 図1の流路カセットの分解斜視図である。 流路カセットの係止機構の部分拡大斜視図である。 フレームの底面側の斜視図である。 図1の流路カセットのレイアウトを細胞培養装置に装着した状態で示す平面図である。 図5のVI-VI線に沿った断面図である。 図1の細胞培養キットの回路構成を示すブロック図である。 図8Aは細胞培養システムの超音波センサ付近の断面図であり、図8Bは細胞培養システムの静電容量センサの断面図である。 図9Aは、流路被開閉部及びクランプの開放状態を示す拡大斜視図であり、図9Bは流路被開閉部及びクランプの閉塞状態を示す拡大斜視図である。 図10Aは、複数流路被開閉部及び切換クランプの開放状態を示す拡大斜視図であり、図10Bは図10Aの切換クランプで一方の流路を閉塞した状態を示す拡大斜視図である。 圧力被検出部の断面図である。
以下、本発明の好適な実施形態を挙げ、添付の図面を参照して詳細に説明する。
本発明の一実施形態に係る流路カセット10は、図1に示すように、細胞培養キット12の一部を構成し、細胞培養装置14にセットされる。この流路カセット10は、細胞培養キット12の複数の経路を集約しており、培養対象となる細胞を含む液体、及び細胞を処理するための液体を流通可能な構造体として使用される。
細胞培養キット12は、流路カセット10の他に、複数の経路を構成する部材として複数のチューブ16、複数のバッグ18、及び細胞培養装置14にセットされる処理チャンバー20を備える。細胞培養キット12は、細胞培養装置14の動作下に、流路カセット10及び各チューブ16を経由して、各バッグ18に収容される複数種類の液体を流通させて、処理チャンバー20を通過させることで目的の製品を得るように構成される。
本実施形態に係る細胞培養キット12は、再生医療において治療用の細胞の培養に使用される使い捨てのキットとなっており、処理チャンバー20には、細胞の播種、増殖がなされるバイオリアクタ21が適用される。また、細胞培養キット12内で流動する液体としては、細胞を含む溶液(以下、細胞液という)、細胞の増殖のために供給される培地(培養液)、細胞培養キット12内を洗浄する洗浄液、及び細胞を剥離する剥離液等があげられる。すなわち、細胞培養キット12及び細胞培養装置14は、バイオリアクタ21に細胞液を播種するとともに、培地を供給して細胞を培養した後、バイオリアクタ21から増殖した細胞を剥離して回収する細胞培養システム22を構成している。
生体の細胞は、特に限定されるものではないが、例えば、血液に含まれる細胞(T細胞等)及び幹細胞(ES細胞、iPS細胞、間葉系幹細胞等)があげられる。培地も、生体の細胞に応じて適切なものが選択されればよく、例えば、緩衝塩類溶液(Balanced Salt Solution:BSS)を基本溶液として、種々のアミノ酸、ビタミン類及び血清等を加えて調製されたものがあげられる。また洗浄液も、特に限定されるものではなく、PBS(Phosphate Buffered Salts)、TBS(Tris-Buffered Saline)等の緩衝液、又は生理食塩水があげられる。また剥離液としては、例えば、トリプシン、EDTA液を適用することができる。
細胞培養キット12の複数のバッグ18は、予め液体を充填した状態で使用される充填バッグと、空の状態で使用を開始する空バッグとが含まれる。充填バッグには、細胞液を収容した細胞液バッグ18Aと、洗浄液を収容した洗浄液バッグ18Bと、培地を収容した培地バッグ18Cと、剥離液を収容した剥離液バッグ18Fとが含まれる。また、空バッグには、培養工程において廃棄される液体が流入する廃液バッグ18Dと、培養工程において得られた細胞(及び他の液体)を回収する回収バッグ18Eとが含まれる。
細胞培養システム22の細胞培養装置14は、複数の細胞培養キット12をセットして同時に複数の細胞培養キット12を用いた培養を行うことができる。したがって、複数のバッグ18の幾つかは、大型化して複数の細胞培養キット12に共通して設けてもよい。このような複数の細胞培養キット12に共通して使用可能なバッグ18としては、培地バッグ18C、洗浄液バッグ18B、剥離液バッグ18F及び廃液バッグ18Dの4種類が挙げられる。培地バッグ18C、洗浄液バッグ18B、剥離液バッグ18F及び廃液バッグ18Dは、可撓性を有する樹脂シート42で形成されたバッグ18に代えて、剛性を有するタンクとして構成しても構わない。
各バッグ18は、図示しない無菌接合装置を用いて、各々のチューブ16の端部と無菌的に接合される。また、各バッグ18は、各々のチューブ16の端部に離脱不能に固着されて細胞培養キット12内の無菌性を確保する構造であってもよい。或いは、細胞培養キット12が、チューブ16と各バッグ18との間を着脱自在に接続する接続構造(不図示)を適用してもよい。
細胞培養キット12のバイオリアクタ21は、特に限定されないが、表面積の大きい培養基材を用いることが好ましく、例えば、中空糸24を有する構造を適用するとよい。具体的には、バイオリアクタ21は、複数(例えば、1万本以上)の中空糸24と、複数の中空糸24を収容する主空間26aを有する円筒状の容器26とを備える。
複数の中空糸24は、その延在方向に沿って貫通する内腔(不図示)を有し、内腔を構成する中空糸24の内周面において細胞を接着させて培養する。各中空糸24は、容器26の軸方向に沿って収容され、両端部が図示しない保持壁により保持されている。内腔の直径は、例えば、200μm程度に形成され、保持壁の軸方向両側の端部空間26bに連通している。
また、各中空糸24は、当該中空糸24の外側(主空間26a)と内腔との間を連通する図示しない細孔を複数有する。各細孔は、細胞やタンパク質を透過させない一方で、溶液や低分子の物質を透過させることが可能な大きさに形成されている。細孔の直径は、例えば0.005μm~10μm程度に設定される。これにより、中空糸24の内周面に接着した細胞には、細孔を介して培地、所定のガス成分等が供給される。以下、主に中空糸24の内腔に液体を流通する構成をIC(intra capillary)ともいい、主に中空糸24の外側に液体を流通する構成をEC(extra capillary)ともいう。
中空糸24を構成する材料は、特に限定されず、ポリプロピレン、ポリエチレン等のポリオレフィン樹脂、ポリスルホン、ポリエーテルスルホン、ポリアクリロニトリル、ポリテトラフルオロエチレン、ポリスチレン、ポリメチルメタクリレート、セルロースアセテート、セルローストリアセテート、再生セルロース等の高分子材料があげられる。
容器26は、各中空糸24を略直線状に延在させて収容可能な軸方向長さを有する。容器26は、チューブ16にそれぞれ接続される4つの端子28(第1IC端子28a、第2IC端子28b、第1EC端子28c、第2EC端子28d)を備える。第1IC端子28aは容器26の一端に設けられ、一端側の端部空間26bに連通している。第2IC端子28bは容器26の他端に設けられ、他端側の端部空間26bに連通している。第1EC端子28cは、容器26の外周面上の他端側近傍位置に設けられ、他端寄りの主空間26aに連通している。第2EC端子28dは、容器26の外周面上の一端側近傍位置に設けられ、一端寄りの主空間26aに連通している。
細胞培養キット12には複数のチューブ16が含まれる。このうち、流路カセット10と、バッグ18及びバイオリアクタ21と、を繋ぐチューブ16には、以下のものがある。細胞液バッグ18Aと流路カセット10間をつなぐ細胞液チューブ16A。洗浄液バッグ18Bと流路カセット10間をつなぐ洗浄液チューブ16B。培地バッグ18Cと流路カセット10間をつなぐ培地チューブ16C。廃液バッグ18Dと流路カセット10間をつなぐ廃液チューブ16D。回収バッグ18Eと流路カセット10間をつなぐ回収チューブ16E。バイオリアクタ21の第1IC端子28aと流路カセット10間をつなぐ第1ICチューブ16P。バイオリアクタ21の第2IC端子28bと流路カセット10間をつなぐ第2ICチューブ16G。バイオリアクタ21の第1EC端子28cと流路カセット10間をつなぐ第1ECチューブ16H、及びバイオリアクタ21の第2EC端子28dと流路カセット10間をつなぐ第2ECチューブ16I。
また、複数のチューブ16には、流路カセット10から突出するとともに、折り返して流路カセット10に再び接続される閉じたチューブ16が含まれる。この閉じたチューブ16としては、以下のものがある。細胞培養装置14の複数(4つ)のポンプ30(図5参照)にセットされる第1ポンプ用チューブ16J、第2ポンプ用チューブ16K、第3ポンプ用チューブ16L、及び第4ポンプ用チューブ16M。細胞培養装置14の気泡センサ32(図5参照)にセットされる気泡センサ用チューブ16N。流路内の液体のサンプリングを行うためのサンプリング用チューブ16T。各種センサによる成分検出を行うためのセンサ用チューブ16U。流路カセット10とガス交換器29のポート29c、29dとを接続するための一対のガス交換チューブ16V、16W。第1カセット本体40Aの流路44Aと第2カセット本体40Bの流路44Bとを接続するための層間接続チューブ16Q、16R、16S。
流路カセット10には、所定のガス成分を液体(培地)に混合するガス交換器29が設けられている。例えば、混合するガス成分としては、大気の混合比(二酸化炭素濃度については生体内の濃度)に近い成分(窒素N2:75%、酸素O2:20%、二酸化炭素CO2:5%)があげられる。
ガス交換器29の構造は、特に限定されず、バイオリアクタ21と同様に、複数の中空糸29bを容器29a内に設けたものを適用することができる。つまり、ガス交換器29は、バイオリアクタ21のEC側を循環する経路であるECループを流通する液体を中空糸29bの内腔に導き、この中空糸29b内の移動中に容器29a内(中空糸29bの外側の空間)に供給されたガス成分を、中空糸29bの細孔を介して液体に混合させる。これと同時に、ガス交換器29は、液体中から余分なガス成分の除去を行う。
細胞培養キット12の一部品である流路カセット10は、上記の各チューブ16が予め接合されることで、各バッグ18の細胞液、洗浄液、培地、剥離液を、別のバッグ18又はバイオリアクタ21に流通させる中継部として機能する。この流路カセット10は、細胞培養装置14に細胞培養キット12をセットする際に、細胞培養装置14内の図示しないカセット配置部に取り付けられ、培養工程におけるチューブ16の配線作業を簡略化させる。
図2に示すように、本実施形態に係る流路カセット10は、複数のチューブ16が直接接続される軟質な第1カセット本体40A及び第2カセット本体40Bと、これらの第1カセット本体40A及び第2カセット本体40Bを保持して細胞培養装置14に固定される硬質なフレーム50とで構成されている。
第1カセット本体40Aは、可撓性を有する薄肉な矩形のシートとして形成されている。第1カセット本体40Aは、樹脂材料からなる2つの樹脂シート42を厚さ方向に重ねて接合(溶着)することで形成される。一対の樹脂シート42の接合では、溶着用の金型に形成された溝に沿うように当該一対の樹脂シート42間に気体を給排気することで、樹脂シート42がそれぞれ断面半円状に隆起した流路壁となりその内側に流路44Aが形成される。樹脂シート42を構成する材料は、液体の圧力によって変形可能な柔軟性を有していれば、特に限定されず、例えば、塩化ビニル樹脂、ポリオレフィン樹脂、ポリウレタン樹脂等を適用するとよい。第1カセット本体40Aの表面にはエンボス加工が施され、微小な凹凸が形成されていてもよい。第1カセット本体40Aの外縁41Aには、複数のチューブ16と流路44Aの間を接続する複数のコネクタ60とが設けられている。
第2カセット本体40Bは、第1カセット本体40Aと基本的に同様の構造のシートとして形成されている。第2カセット本体40Bは、矩形状のシートからホルダ53(後述する)を避けるように切り欠いてなる切欠部99を有しており、略L字型に形成される。第2カセット本体40Bの流路44Bは、バッグ18やバイオリアクタ21から延びるチューブ16が接続される。第2カセット本体40Bの流路44Bは層間接続チューブ16Q、16R、16Sを介して第1カセット本体40Aの流路44Aに接続される。
特に限定されるものではないが、第2カセット本体40Bは、第1カセット本体40Aのレイアウトの自由度を高めるための補助的な流路44Bを集約したものとなっており、後述するセンサやクランプ等を取り付けるための部位は有していない。
一方、フレーム50は、第1カセット本体40A及び第2カセット本体40Bよりも硬質な(弾性率が大きい)樹脂材料により構成される。フレーム50は、第1カセット本体40A及び第2カセット本体40Bを収容する第1収容空間52A及び第2収容空間52Bが形成された薄板状に形成されている。フレーム50の上面50b側には、第2カセット本体40Bを収容する第2収容空間52Bが形成され、図4に示すようにフレーム50の底面50a側には、第1カセット本体40Aを収容する第1収容空間52Aが形成されている。このフレーム50を構成する材料も、特に限定されず、例えば、ポリプロピレン、ポリカーボネート、ポリアミド、ポリスルホン、ポリアリレート、メタクリレート-ブチレン-スチレン共重合体等の熱可塑性樹脂を適用するとよい。
フレーム50は、第1カセット本体40Aよりも一回り大きな矩形の平板状の覆い部54と、覆い部54の外周から覆い部54の直交方向に壁状に突出するサイド部56とを有する。サイド部56は、フレーム50の底面50a側に突出する第1サイド部56aと、フレーム50の表面側に突出する第2サイド部56b(図2参照)とを備えている。第1サイド部56a及び第2サイド部56bは覆い部54から互いに逆方向に突出しており、覆い部54の外周を全周にわたって周回している。第1サイド部56a及び第2サイド部56bは一体に形成され、サイド部56を構成する。
フレーム50は、図4に示すように、覆い部54の底面50a側で第1サイド部56aに囲われた開口部52aを介して第1収容空間52Aを開放する。開口部52aを通じて第1カセット本体40Aの一方の面が露出する。第1サイド部56aにおいて第1カセット本体40Aの各コネクタ60に対応する箇所には、各コネクタ60を配置及び保持する係止部70が設けられている。
また、図2に示すように、フレーム50は、覆い部54の上面50b側で第2サイド部56bに囲われた開口部52bを介して第2収容空間52Bを開放する。第2サイド部56bにも第2カセット本体40Bの各コネクタ60を保持する係止部70が設けられている。コネクタ60及び係止部70は、第1カセット本体40A及び第2カセット本体40Bをフレーム50に係止する係止機構68を構成している。
図3に示すように、第1カセット本体40Aのコネクタ60は、第1カセット本体40Aにシールされる第1筒部62と、チューブ16に連結される第2筒部64と、第1筒部62と第2筒部64の間で径方向外側に突出するフランジ部66とを有する。また、コネクタ60の軸心には、第1筒部62、第2筒部64及びフランジ部66を貫通する連通孔60aが形成されている。
第1筒部62は、第1カセット本体40Aの2つの樹脂シート42のシール時に合わせてシールされることで、連通孔60aが流路カセット10の流路44に連通した状態で第1カセット本体40Aに溶着される。第1筒部62の外周面は、流路カセット10の流路44に対応するために、第2筒部64よりも小径に形成されている。また、チューブ16は、第2筒部64の内側に挿入されるとともに、適宜の固着手段により第2筒部64に強固に固定される。フランジ部66は、コネクタ60の軸方向に所定の厚みを有し、且つコネクタ60の外周面を全周にわたって周回するリング状に形成されている。
一方、フレーム50の係止部70は、第1サイド部56aを切り欠いた係止凹部72と、係止凹部72近傍のサイド部56からフレーム50の内側に突出する移動規制部74とを有する。係止凹部72は、フレーム50の開口部52aと同方向に開放され、またコネクタ60(第2筒部64)に連結されたチューブ16を収容可能な円弧状(C字状)に形成されている。この係止凹部72は、収容されたチューブ16及びコネクタ60に対し強固に篏合するサイズに設定されている。係止凹部72の深さは、第1カセット本体40Aのコネクタ60を固定する係止凹部72の方が、第2カセット本体40Bのコネクタ60を固定する係止凹部72よりも深く形成されている。これにより、第1カセット本体40Aと第2カセット本体40Bとを厚さ方向に重ねた状態で、フレーム50に固定できる。
移動規制部74は、サイド部56の内面から内側に短く突出して、直交方向且つ相互に近接する方向に屈曲した一対のフック部76により構成されている。そして、移動規制部74は、サイド部56との間に形成される固定空間74aにコネクタ60のフランジ部66を収容させる。
コネクタ60は、フランジ部66が固定空間74aに配置されることで軸方向に沿った移動が規制される。またコネクタ60は、係止凹部72にチューブ16とともに収容されることで、係止部70(サイド部56)に適宜の係止力で係止されてフレーム50からのコネクタ60の抜けが抑止される。
第2カセット本体40Bの各コネクタ60の構造も上記の第1カセット本体40Aの各コネクタ60の構造と同様である。また、第2サイド部56bに形成される係止部70の構造は、第1サイド部56aに形成された係止部70の構造と同様である。
以上のようにして、係止機構68は、第1カセット本体40A及び第2カセット本体40Bの各コネクタ60をフレーム50の各係止部70で保持する。これにより、流路カセット10は、第1カセット本体40A、第2カセット本体40Bとフレーム50とが一体化した状態(まとまって取り扱い可能な状態)となる。
図2に示すように、以上の係止機構68は、矩形状の流路カセット10の四辺にそれぞれ設けられる。つまり、第1カセット本体40A(図2参照)は、四方の外縁41Aの各々にコネクタ60を備え、フレーム50は四方の第1サイド部56aの各々に係止部70を備える。また、図2に示すように、第2カセット本体40Bは、3方の外縁41Bにコネクタ60を備え、フレーム50は3方の第2サイド部56bの各々に係止部70を備える。これによりフレーム50は、図6に示すように、シート状の第1カセット本体40A及び第2カセット本体40Bを張った状態で保持して、それぞれの流路44A、44Bを面方向に沿って良好に延在させることができる。
図2に示すように、フレーム50の上面50bには、ガス交換器29を保持するためのホルダ53が設けられている。ホルダ53は、第1ECチューブ16H及び第2ECチューブ16Iが接続される第2辺51bの近傍に設けられている。ホルダ53は、ガス交換器29の長手方向を第2辺51bに揃えた状態で、ガス交換器29をフレーム50の上面50bに固定する。ガス交換器29は、第1ECチューブ16H及び第2ECチューブ16Iのコネクタ60の近傍に配置されるため、比較的短いガス交換チューブ16V、16Wでガス交換器29のポート29c、29dと第1カセット本体40Aとを接続できる。
図4に示すように、フレーム50の底面50aには、第1凸部54a及び第2凸部54bが形成されている。第1凸部54aは、第1カセット本体40Aの後述する液位被検出部80の平面形状と同じ形状に形成され、液位被検出部80の対向位置に設けられている。第2凸部54bは、複数設けられており、後記の圧力被検出部48の対向位置に配置されている。
フレーム50の第2凸部54bにより、第1カセット本体40A及び第2カセット本体40Bとフレーム50とを確実に接触させることができる。なお、フレーム50の覆い部54の厚さや、フレーム50の枠の形状により、第1カセット本体40A及び第2カセット本体40Bとフレーム50の接触が容易である場合には、フレーム50に第2凸部54bを設けなくてもよい。
図6に示すように、流路カセット10において、第1カセット本体40A及び第2カセット本体40B及びフレーム50が一体化されると、第1カセット本体40Aと第2カセット本体40Bとが、覆い部54を挟んで厚さ方向に重なるように配置される。フレーム50の覆い部54の底面50a側に第1カセット本体40Aが配置され、覆い部54の上面50b側に第2カセット本体40Bが配置される。第2カセット本体40Bは、覆い部54によって第1カセット本体40Aから隔てられているため、第1カセット本体40Aに取り付けられる圧力被検出部48や、流路被開閉部100と干渉することがない。このため、圧力被検出部48や流路被開閉部100に対向する位置であっても、第2カセット本体40Bに流路44を配置できる。
図5に示すように、流路カセット10は、第1カセット本体40A及び第2カセット本体40Bの面方向を重力方向(上下方向)に沿った立位姿勢にして細胞培養装置14内にセットされる。すなわち細胞培養装置14内において、流路カセット10は、図5に示す上下の向きで細胞培養装置14のカセット配置部に固定される。なお図5中の流路カセット10は、細胞培養装置14に取り付けた状態におけるフレーム50の上面50b側から見た姿勢であり、説明の便宜のために第1カセット本体40Aの流路44Aは破線で図示している。細胞培養装置14に複数の細胞培養キット12を設置する場合には、流路カセット10は、フレーム50の厚さ方向に重ねるようにして複数配置される。
フレーム50の外縁51は、第1辺51a(図中の左辺)、第2辺51b(図中の右辺)、第3辺51c(図中の上辺)、及び第4辺51d(図中の下辺)により構成される。細胞液チューブ16A、洗浄液チューブ16B及び回収チューブ16Eは、第1辺51aに接続されている。すなわち、個々の細胞培養キット12に個別に設ける細胞液バッグ18A、洗浄液バッグ18B及び回収バッグ18Eからのチューブ16は、第1辺51aにまとめて接続される。これらの細胞液チューブ16A、洗浄液チューブ16B及び回収チューブ16Eは第2カセット本体40Bに接続される。また、第1辺51aには、層間接続チューブ16R、16Qが接続される。
培地チューブ16C、廃液チューブ16D、剥離液チューブ16Fは、第2辺51bに接続される。このように、複数の細胞培養キット12に共通して用いられ得る培地バッグ18C、廃液バッグ18D、及び剥離液バッグ18Fのチューブ16の接続位置は、第2辺51bにまとめて配置される。また、第2辺51bには、第1ECチューブ16H、第2ECチューブ16I及びガス交換チューブ16V、16WといったECループを構成するチューブ16と、センサ用チューブ16Uと、層間接続チューブ16Sとが接続される。培地チューブ16C及び剥離液チューブ16F及び層間接続チューブ16Sの片側が第2カセット本体40Bに接続される。
また、流路カセット10には、細胞培養装置14にセットした状態で、側方近傍位置に4つのポンプ30が配置される。このポンプ30は、第1辺51aの近傍に配置される第1ポンプ30aと、第3辺51cの近傍に配置される第2ポンプ30b及び第3ポンプ30cと、第4辺51dの近傍に配置される第4ポンプ30dとを有する。第1ポンプ30aは液体をICループに送り込み、第2ポンプ30bは液体をECループに送り込む。また、第3ポンプ30cはECループの液体を循環させ、第4ポンプ30dはICループの液体を循環させる。
このため、細胞培養キット12(流路カセット10)は、第1ポンプ用チューブ16Jを第1辺51a、第2ポンプ用チューブ16K及び第3ポンプ用チューブ16Lを第3辺51c、第4ポンプ用チューブ16Mを第4辺51dにそれぞれ接続している。第1ポンプ用チューブ16J~第4ポンプ用チューブ16Mは、その円弧状に折り返す部分が第1ポンプ30a~第4ポンプ30dの円形状の被巻掛部に回り込むように配置される。第1ポンプ30a~第4ポンプ30dは、各々回り込んでいる第1ポンプ用チューブ16J~第4ポンプ用チューブ16Mをしごくように回転することで、内部の液体に流動力を付与する。
また、フレーム50の第4辺51dには、バイオリアクタ21のICループを構成する第1ICチューブ16P及び第2ICチューブ16Gと、サンプリング用チューブ16Tとが接続される。ICループを構成する第1ICチューブ16P及び第2ICチューブ16Gを、ECループを構成する第1ECチューブ16H及び第2ECチューブ16Iと異なる辺に設けることにより、接続ミスを防ぐことができる。
さらに、細胞培養システム22は、セット状態で、フレーム50の第4辺51dの近傍位置に気泡センサ32を配置する。このため、細胞培養キット12は、気泡センサ用チューブ16Nを第4辺51dに接続し、この気泡センサ用チューブ16Nを気泡センサ32に対向配置させる。気泡センサ32は、特に限定されるものではないが、例えば、気泡センサ用チューブ16Nを図示しない一対の検査用壁に挟み込んで、検査用壁間で超音波を透過させる超音波センサ等を適用することができる。
そして、細胞培養システム22は、セット状態で、流路カセット10の外側の近傍位置及び流路カセット10の内側に複数のクランプ110を配置する。詳細には、流路カセット10の外側には、セット状態で、細胞液チューブ16A、洗浄液チューブ16B、培地チューブ16C、回収チューブ16E、剥離液チューブ16Fの近傍にそれぞれクランプ110が配置される。これらのクランプ110は、細胞培養装置14の制御下に各チューブ16を挟み込むことで各チューブ16を閉塞する。また、流路カセット10の内側にも、複数のクランプ110が設けられており、第1カセット本体40Aの流路44Aを開閉する。クランプ110の構成については、後述する。
流路カセット10のフレーム50は、サイド部56の第1辺51a、第2辺51b、第4辺51dの3辺に保持フレーム58を有する。保持フレーム58は、サイド部56から所定間隔離れた位置でチューブ16を保持する。保持フレーム58は、サイド部56の近傍のチューブ16を伸ばした状態で保持することで、チューブ16の閉塞を防ぐ。また、保持フレーム58は、保持フレーム58内に設けられたクランプ110によるチューブ16の開閉を良好に実施可能とする。
第1カセット本体40Aは、図2に示すように、上記の流路44Aを備える他に、流路44Aに連通する複数の圧力被検出部48、液位被検出部80、逆止弁部90、及び流路44Aとともに構成される複数の流路被開閉部100を備える。
図2に示すように、液位被検出部80は、第1カセット本体40A内の一箇所に設けられ、液位被検出部80を流通する液体の液位を検出可能とする。液位被検出部80は、液体を一時的に貯留する貯留空間80a(図8A参照)を内部(一対の樹脂シート42の間)に有する。液位被検出部80は、第1カセット本体40Aの正面視で、四隅が丸角の長方形状に形成されている。液位被検出部80の長手方向は、セット状態の第1カセット本体40Aの重力方向に沿っている。液位被検出部80の長手方向長さは、液位被検出部80の短手方向長さの2倍以上の長さに形成されていることが好ましい。
この液位被検出部80は、図8Aに示す断面視で、一対の樹脂シート42の溶着部分から滑らかに隆起する外周部82と、外周部82の内側で平坦状に形成された平坦部84とを有する。平坦部84は、一対の樹脂シート42の平行性を保つように構成されており、セット状態で平坦部84が液位センサ37に対向配置される。貯留空間80aにおいて液体を貯留した箇所の断面積は、流路44Aの断面積よりも充分に(例えば、2倍以上)大きい。このように構成された液位被検出部80は、貯留空間80aへの液体の流入量が流出量を上回ると液位が上昇する一方で、貯留空間80aからの液体の流入量が流出量を下回ると液位が低下する。
細胞培養装置14に設けられる液位センサ37は、貯留空間80aの液位の上限位置を検出する上部センサと、下限位置を検出する下部センサとを含む。すなわち、細胞培養システム22は、液体貯留時の上限位置と下限位置を検出することで、液位被検出部80に貯留される液体の量を調整しつつ、液体からエアを抜くように構成している。また上部センサ及び下部センサは、セット状態で、平坦部84に対向しており、液位を安定的に検出することができる。液位センサ37の種類は、特に限定されないが、超音波センサ38(図8A参照)又は静電容量センサ39(図8B参照)を適用するとよい。
例えば図8Aに示すように、超音波センサ38は、液位被検出部80が配置される配置面15bに、超音波を出力する発振部38aと、超音波を検出する受信部38bとを備える。すなわち、超音波センサ38は、流路カセット10のフレーム50を利用した反射型が適用される。この場合、超音波センサ38は、発振部38aから発振した超音波を覆い部54(壁部)において反射させ、その反射波を受信部38bにて検出する。なお、配置面15b及び覆い部54は、流路カセット10のセットに伴い第1カセット本体40A(一対の樹脂シート42の各々)が接触した状態を形成するように構成されている。
なお、流路カセット10は、液位被検出部80が覆い部54(第1凸部54a)に予め接触した状態としていることが好ましい。また例えば、液位被検出部80を構成する樹脂シート42は、覆い部54に固着されていてもよい。また超音波センサ38は、液位被検出部80に接触するために配置面15bよりも突出した構成となっていてもよい。また覆い部54は、図4に示すように、液位被検出部80に接触するために超音波センサ38の方向に突出してもよい。
或いは図8Bに示すように、静電容量センサ39は、液位被検出部80が配置される配置面15aに平板39aを備えるとともに、平板39aに電気的に接続される交流電源39bを備える。つまり、カセット本体40の液位被検出部80はフレーム50及び細胞培養装置14を介して接地されているといえるので、交流電源39bから交流電力が供給された平板39aと液位被検出部80との間には静電容量が生じる。静電容量は、平板39aの対向箇所の貯留空間80aに液体がある場合と気体がある場合とで変化するので、静電容量センサ39はこの変化を検出することで、貯留空間80aに貯留される液体の液位を検出することができる。
なお、液位センサ37として静電容量センサ39を採用した場合には、液位被検出部80は配置面15aに触れずに若干離れて配置されてもよい。離れていても静電容量センサ39は、液体と気体の違いによる静電容量の変化を検出できるからである。また、液位被検出部80の表面(一方面、他方面)には、エンボス加工等が施され、微小な凹凸が形成されていてもよい。
図2の第1カセット本体40Aの逆止弁部90は、流体(液体及び気体)を第1方向(図5中の右方向)に流通させる一方で、第1方向と反対の第2方向(図5中の左方向)への流体の流通を遮断する機能を有する。逆止弁部90の構成は、特に限定されるものではないが、一対の樹脂シート42の間に弁構造(例えば、第1方向に向かって幅狭となる2枚の弁用シートを接合し、第1及び第2方向の両端部に接続部を形成した構造)を重ねて構築することができる。
一方、複数の流路被開閉部100は、流路44Aの延在方向と直交する両側方(幅方向)の隣接位置に、切欠窓102を形成することで構成される。すなわち、各流路44Aの両側方を矩形状に切り欠いて構成される。すなわち、流路被開閉部100において、各流路44Aは、切欠窓102により樹脂シート42から離間して浮いた状態となっている。
図5に示すように、流路カセット10を細胞培養装置14にセットすると、複数の流路被開閉部100の各々に、クランプ110が配置される。クランプ110は、図9Aに示すように、配置面15bに設けられる回転体112(回転部)と、配置面15bから短く突出する固定体114とを備える。
回転体112は、流路44A及び切欠窓102の双方に対向する円盤部112aと、円盤部112aの外周縁近傍に設けられた1つのピン112b(変位体)とを有する。円盤部112aは、細胞培養装置14の制御下に中心点を基点に回転し、固定体114に対してピン112bを近接及び離間させる。ピン112bは、セット時に、固定体114からある程度離間した位置において切欠窓102に挿入される。
固定体114は、切欠窓102に挿入可能な直方形状のブロックに形成され、フレーム50のサイド部56より短い高さで突出している。この固定体114は、回転体112と協働することで、各流路44Aの開放及び閉塞を実現させる。すなわち、クランプ110は、回転体112の回転に伴いピン112bが固定体114に最も近接すると、ピン112bと固定体114との間で流路44Aを押し潰して閉塞する。なお、チューブ16に取り付けられるクランプ110も上記と同様の構造を有している。
図10Aに示すように、複数流路被開閉部100Aは、平行に隣り合う2つの流路44Aを選択的に開閉させるため、切欠窓102Aを備える。切欠窓102Aにおいて2つの流路44Aは平行に配置され、樹脂シート42に対して当該流路44Aの外周面(円筒状の流路壁)が全周にわたって離間している。切欠窓102Aは矩形状に形成され、各流路44Aを含むように設けられている。
一方、細胞培養装置14は、流路カセット10のセット状態で、複数流路被開閉部100Aに対し、切換クランプ110Aを配置する。切換クランプ110Aは、配置面15bに設けられる回転体112Aと、配置面15bから突出する複数(2つ)の固定体114Aとを備える。
回転体112Aは、上記の回転体112と同様に、円盤部112aと、円盤部112aの外周縁近傍に設けられた1つのピン112b(変位体)とを有する。円盤部112aは、2つの流路44Aに対向配置される。円盤部112aは、細胞培養装置14の制御下に中心点を軸に回転し、2つの固定体114Aに対してピン112bを近接及び離間させる。ピン112bは、セット時に2つの流路44Aの間の空間に配置される。2つの固定体114Aのうち一方は一方の流路44Aの外側に、他方は他方の流路44Aの外側に、それぞれ配置される。
図10Bに示すように、切換クランプ110Aは、ピン112bが一方の固定体114Aに最も近接した際に、固定体114Aとの間で流路44Aを押し潰すことで流路44Aを閉塞する。この際、反対の流路44Aは開放される。また切換クランプ110Aは、ピン112bが他方の固定体114Aに最も近接した際に、他方の流路44Aを閉塞し、一方の流路44Aを開放する。
図2に示すように、第1カセット本体40Aには、複数の圧力被検出部48が設けられている。第1カセット本体40Aの平面視で、連設される流路44Aに対し面方向且つ略正円形状に広がって形成されている。
図11に示すように、圧力被検出部48は、一対の樹脂シート42が厚さ方向に膨出した第1、第2膨出部49a、49bを有している。そして、第1、第2膨出部49a、49bの間に流通室48aが形成されている。第1膨出部49aはフレーム50の第2凸部54bに密着して支持される。その一方、第2膨出部49bは流通室48aに流入した液体の圧力に基づき、樹脂シート42の厚み方向に膨出及び復元する。
第2膨出部49bには磁性材料よりなる板部材122が接合されている。板部材122は、細胞培養装置14に設けられた圧力センサ36のロードセル120に対向する位置に配置される。ロードセル120は、圧力検出部128の先端に磁石126を備えており、板部材122が磁石126に吸着することで圧力検出部128と圧力被検出部48とが接続される。流通室48aに正圧が作用すると、それに応じた荷重が圧力検出部128に作用して、ロードセル120が荷重を検出する。これにより、流路44Aの内圧を検出できる。
図1に戻り、細胞培養キット12が取り付けられる細胞培養装置14は、箱状の装置本体130と、細胞培養キット12の各バッグ18を保持するスタンド132とを備える。また、装置本体130の外面には、培養工程を行う際の操作や表示を行うタッチパネル134(表示操作部)が設けられる。さらに、装置本体130の内部には、流路カセット10を立位姿勢で固定し、またバイオリアクタ21を適宜の高さ位置に保持するカセット配置部(不図示)と、細胞培養システム22の動作を制御する制御部136とが設けられている。なお図示は省略するが、細胞培養装置14は、細胞培養に要求される種々の条件を実現するための機能部を備え得ることは勿論である。例えば、細胞培養装置14は、温度制御を実施して培養環境を37℃に保つ温度調整部を備えているとよい。
以上の細胞培養キット12は、細胞培養装置14にセットされて、図7に示す流路回路を構成する。図中において、矩形の枠線に囲まれた部分が第1カセット本体40A及び第2カセット本体40Bに形成される流路44の構成である。そのうち、第1カセット本体40Aに形成される流路44を太線で示す。なお、図中の矩形の各辺と図5に示すフレーム50の第1辺51a~第4辺51dとは対応していない。
流路44Bを有する流路カセット10は、培養工程において中空糸24の内腔に液体を供給するICループと、中空糸24の外側(主空間26a)に液体を供給するECループとを有している。ICループは、カセット本体40とバイオリアクタ21の中空糸24の内腔との間で液体を循環する循環回路である。一方、ECループは、カセット本体40とバイオリアクタ21の外側とで液体を循環する循環回路である。
本実施形態では、細胞液バッグ18A、洗浄液バッグ18B、培地バッグ18C及び剥離液バッグ18Fが第2カセット本体40Bの流路44Bに接続される構成となっているため、これらに接続されるチューブ16の流路カセット10への接続位置の配置の自由度が増す。これにより、複数の細胞培養キット12に共通するバッグ18のチューブ16と、各細胞培養キット12に固有のバッグ18のチューブ16とを異なる辺に分けて接続することができる。これにより、チューブ16の引き回しが容易になり、接続作業のミス発生を防ぐことができる。
また、第2カセット本体40Bの流路44Bに、第1ICチューブ16P及び第2ICチューブ16Gを接続する構成としている。これにより、バイオリアクタ21のICループに繋がるチューブ16がフレーム50に接続される辺と、ECループに繋がるチューブ16がフレーム50に接続される辺と異なるように構成できる。これにより、チューブ16の接続ミスの発生を防止できる。
本実施形態の流路カセット10、細胞培養キット12、及び細胞培養システム22は、以下の効果を奏する。
本実施形態の第1の態様は、細胞培養に用いる培地(細胞含有液)を流す流路44A、44Bを集約させた流路カセット10にある。流路カセット10は、重ね合わされた一対の樹脂シート42の間に流路44Aが形成された第1カセット本体40Aと、重ね合わされた一対の樹脂シート42の間に流路44Bが形成された第2カセット本体40Bと、第1カセット本体40A及び第2カセット本体40Bよりも硬質に形成され、第1カセット本体40A及び第2カセット本体40Bを支持するフレーム50と、を備える。フレーム50は、第1カセット本体40Aと第2カセット本体40Bとの間に配置された平板状の覆い部54と、覆い部54の外縁51から覆い部54に直交する第1方向に突出した第1サイド部56aと、覆い部54の外縁51から第1方向と反対側の第2方向に突出した第2サイド部56bと、を有する。そして、第1サイド部56aと覆い部54とで形成された凹形状によって規定される第1収容空間52Aに第1カセット本体40Aを収容し、第2サイド部56bと覆い部54とで形成された凹形状によって規定される第2収容空間52Bに第2カセット本体40Bを収容する。
上記の構成によれば、第2カセット本体40Bを設けることにより、第1カセット本体40Aの流路44Aを跨ぐ流路44Bを配置することができるため、流路カセット10内の流路44A、44Bのレイアウトの自由度が向上する。また、第1カセット本体40Aと第2カセット本体40Bとが覆い部54に隔てられるため、第1カセット本体40A側に設置されるクランプ110やセンサ類と、第2カセット本体40Bとが干渉することがない。これにより、第2カセット本体40Bの流路44Bのレイアウトの自由度が向上する。また、第2カセット本体40Bの流路44Bにクランプ110やセンサ類を設けることもできる。
上記態様の流路カセット10において、第1サイド部56a及び第2サイド部56bの外側に、第1カセット本体40Aの流路44Aと第2カセット本体40Bの流路44Bとを繋ぐ層間接続チューブ16Q、16R、16Sが接続されてもよい。これにより、流路カセット10の外側から、層間接続チューブ16R、16S、16Qを接続するだけで、異なる層の流路44A、44B同士を接続できる。
上記態様の流路カセット10において、第1カセット本体40A及び第2カセット本体40Bの外縁41A、41Bには流路44A、44Bに連通するコネクタ60が設けられ、第1サイド部56a及び第2サイド部56bには、コネクタ60を係止する係止部70が設けられていてもよい。この構成により、第1収容空間52A及び第2収容空間52Bに、それぞれ第1カセット本体40A及び第2カセット本体40Bを張った状態で保持でき、流路44A、44Bを面方向に沿って延在させることができる。
上記態様の流路カセット10において、フレーム50は平面視して矩形状に形成され、複数のコネクタ60のうち、バッグ18が接続されるコネクタ60が第1サイド部56a及び第2サイド部56bの同一の辺にまとめて配置されるようにしてもよい。この構成により、チューブ16の引き回しが簡素化されるとともに、使用者の接続ミスを防止できる。
上記態様の流路カセット10において、さらに中空糸24を用いたバイオリアクタ21のICループに接続されるコネクタ60と、バイオリアクタ21のECループに接続されるコネクタ60とが、それぞれ第1、第2サイド部56a、56bの異なる辺に設けられていてもよい。これにより、チューブ16の引き回しが簡素化されるとともに、使用者の接続ミスを防止できる。
本実施形態の第2の態様は、第1の態様の流路カセット10と、流路カセット10に接続される複数のバッグ18と、流路カセット10に接続される中空糸24を用いたバイオリアクタ21と、流路カセット10に接続されるガス交換器29と、を備えた細胞培養キット12にある。この細胞培養キット12によれば、第1の態様の流路カセット10を備えているため、流路44A、44Bのレイアウトの自由度が高まり、チューブ16の引き回しを簡素化できるとともに、使用者のチューブ16の接続ミスを防止できる。
本実施形態の第3の態様は、第2の態様の細胞培養キット12と、細胞培養キット12がセットされる細胞培養装置14と、を有する細胞培養システム22にある。この細胞培養システム22によれば、第1の態様の流路カセット10を備えているため、流路44A、44Bのレイアウトの自由度が高まり、チューブ16の引き回しを簡素化できるとともに、使用者のチューブ16の接続ミスを防止できる。特に、細胞培養装置14に複数の細胞培養キット12をセットして培養を行う場合には、いくつかのバッグ18(タンク)を複数の細胞培養キット12に共通に設けておくことが考えられる。このような場合にも、チューブ16の引き回しを簡素化させることができるため、拡張性に優れる。

Claims (9)

  1. 流路を集約させた流路カセットであって、
    重ね合わされた一対の樹脂シートの間に流路が形成された第1カセット本体と、
    重ね合わされた一対の樹脂シートの間に流路が形成された第2カセット本体と、
    前記第1カセット本体及び前記第2カセット本体よりも硬質に形成され、前記第1カセット本体及び前記第2カセット本体を支持するフレームと、を備え、
    前記フレームは、
    前記第1カセット本体と前記第2カセット本体との間に配置された平板状の覆い部と、
    前記覆い部の外縁から前記覆い部に直交する第1方向に突出した第1サイド部と、
    前記覆い部の外縁から前記第1方向と反対側の第2方向に突出した第2サイド部と、を有し、
    前記第1サイド部と前記覆い部とで形成された凹形状によって規定される第1収容空間に前記第1カセット本体を収容し、前記第2サイド部と前記覆い部とで形成された凹形状によって規定される第2収容空間に前記第2カセット本体を収容する、流路カセット。
  2. 請求項1記載の流路カセットであって、前記第1サイド部及び前記第2サイド部の外側に、前記第1カセット本体の流路と前記第2カセット本体の流路とを繋ぐ層間接続チューブが接続される、流路カセット。
  3. 請求項2記載の流路カセットであって、前記第1カセット本体及び前記第2カセット本体の外縁には前記流路に連通するコネクタが設けられ、前記第1サイド部及び前記第2サイド部には、前記コネクタを係止する係止部が設けられている、流路カセット。
  4. 請求項3記載の流路カセットであって、前記フレームは平面視して矩形状に形成され、複数の前記コネクタのうち、バッグが接続される前記コネクタが前記第1サイド部及び前記第2サイド部の同一の辺にまとめて配置される、流路カセット。
  5. 請求項4記載の流路カセットであって、
    中空糸を用いたバイオリアクタのICループに接続される前記コネクタと、前記バイオリアクタのECループが接続される前記コネクタとが、前記第1、第2サイド部の異なる辺に設けられている、流路カセット。
  6. 流路を集約させた流路カセットであって、
    重ね合わされた一対の樹脂シートの間に流路が形成された第1カセット本体と、
    重ね合わされた一対の樹脂シートの間に流路が形成された第2カセット本体と、を有し
    前記第1カセット本体を内部に収容し、1面が開放された開口部を有する有底形状をなす第1収容空間を備え、
    前記第2カセット本体を内部に収容し、1面が開放された開口部を有する有底形状をなす第2収容空間を備え、
    前記第1収容空間と、前記第2収容空間とは、各々の底部を接する形で対向するように一体に形成されてなる、流路カセット。
  7. 請求項6記載の流路カセットであって、
    前記第1、第2収容空間に設けられた開口部は、同一逆向き方向に開口している、流路カセット。
  8. 流路を集約させた流路カセットと、
    前記流路カセットに接続される複数のバッグと、
    前記流路カセットに接続される中空糸を用いたバイオリアクタと、
    前記流路カセットに接続されるガス交換器と、を備え、
    前記流路カセットは、
    重ね合わされた一対の樹脂シートの間に流路が形成された第1カセット本体と、
    重ね合わされた一対の樹脂シートの間に流路が形成された第2カセット本体と、
    前記第1カセット本体及び前記第2カセット本体よりも硬質に形成され、前記第1カセット本体及び前記第2カセット本体を支持するフレームと、を備えた細胞培養キットであって、
    前記フレームは、
    前記第1カセット本体と前記第2カセット本体との間に配置された平板状の覆い部と、
    前記覆い部の外縁から前記覆い部に直交する第1方向に突出した第1サイド部と、
    前記覆い部の外縁から前記第1方向と反対側の第2方向に突出した第2サイド部と、を有し、
    前記第1サイド部と前記覆い部とで形成された凹形状によって規定される第1収容空間に前記第1カセット本体を収容し、前記第2サイド部と前記覆い部とで形成された凹形状によって規定される第2収容空間に前記第2カセット本体を収容する、細胞培養キット。
  9. 流路を集約させた流路カセットと、前記流路カセットに接続される複数のバッグと、前記流路カセットに接続される中空糸を用いたバイオリアクタと、前記流路カセットに接続されるガス交換器と、を備えた細胞培養キットと、
    前記細胞培養キットがセットされる細胞培養装置と、
    を備えた細胞培養システムであって、
    前記流路カセットは、
    重ね合わされた一対の樹脂シートの間に流路が形成された第1カセット本体と、
    重ね合わされた一対の樹脂シートの間に流路が形成された第2カセット本体と、
    前記第1カセット本体及び前記第2カセット本体よりも硬質に形成され、前記第1カセット本体及び前記第2カセット本体を支持するフレームと、を備え、
    前記フレームは、
    前記第1カセット本体と前記第2カセット本体との間に配置された平板状の覆い部と、
    前記覆い部の外縁から前記覆い部に直交する第1方向に突出した第1サイド部と、
    前記覆い部の外縁から前記第1方向と反対側の第2方向に突出した第2サイド部と、を有し、
    前記第1サイド部と前記覆い部とで形成された凹形状によって規定される第1収容空間に前記第1カセット本体を収容し、前記第2サイド部と前記覆い部とで形成された凹形状によって規定される第2収容空間に前記第2カセット本体を収容する、細胞培養システム。
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