JP2023511155A - 単層の衣類布地 - Google Patents

Abstract

様々なテキスタイル材料およびそれを製造する方法が提供される。単層衣類の方法は、低融点糸を用いた単層のテキスタイル材料を準備する段階を含む。方法はまた、選択的な加熱を用いて材料にサポートを提供して、単層のテキスタイル材料の構造を形成する段階を含む。テキスタイル材料は、成形装置またはロボット熱気装置のうちの少なくとも１つによって形成される。

Description

例示的な実施形態は、一般に、布地を製造することに関し、より具体的には、例示的な実施形態は単層の布地を製造することに関する。

ブラジャー衣類などの衣類において使用される現代の設計テキスタイルは、１または複数の測定可能な性能の機能属性によって定義される。様々な実施形態において、複数の測定可能な機能属性にわたる高性能テキスタイル材料を提供することは困難であり得る。これらの属性の要件が増加するにしたがって、複雑な組み立て手法または属性の対照的性質に起因して、複雑性およびネガティブな属性が増加し、同じ衣類において共存するように調和させて生産することができなかった。努力、創意および革新を加えることにより、確認されているこれらの問題の多くは、本開示の実施形態に含まれる解決策の開発によって解決されたのであり、その多くの例を本明細書で詳細に説明する。

以下では、本開示のいくつかの態様の基本的な理解を提供するべく、簡略化した概要を提示する。この概要は包括的な概略ではなく、鍵となる要素または重要な要素を特定することも、そのような要素の範囲を記述することも意図していない。その目的は、後に提示されるより詳細な説明の前置きとして、説明される特徴のいくつかの概念を簡略化した形態で提示することである。

ある例示的な実施形態において、単層衣類を製造する方法が提供される。方法は、低融点糸を用いた単層のテキスタイル材料を準備する段階を含んでもよい。方法はまた、選択的な加熱を用いて材料にサポートを提供して、単層のテキスタイル材料の構造を形成する段階を含んでもよい。

いくつかの実施形態において、テキスタイル材料は、成形装置またはロボット熱気装置のうちの少なくとも１つによって形成される。いくつかの実施形態において、成形装置によるテキスタイル材料の形成は、底部プレートにテキスタイル材料を着脱可能に取り付ける段階であって、底部プレートは、テキスタイル材料を受け入れるように構成された１または複数の底部プレートインサートを有して構成されている、段階と、テキスタイル材料を冷間成形する段階であって、冷間成形する段階は衣類の３次元プロファイルを作る、段階と、衣類の機能に基づいてテキスタイル材料を選択的に熱成形する段階とを含む。そのような実施形態において、テキスタイル材料の選択的に加熱される部分は、フィット性またはサポートのうちの少なくとも１つを衣類に与える。いくつかの実施形態において、テキスタイル材料は、クランプまたはピンによって底部プレートに着脱可能に取り付けられる。いくつかの実施形態において、底部プレートは、テキスタイル材料を底部プレートの成形型に引き付けるように構成された吸引台を含む。いくつかの実施形態において、冷間成形は、自動冷却部において行われる。いくつかの実施形態において、衣類の機能に基づいてテキスタイル材料を選択的に熱成形する段階は、１または複数の加熱される部分を有して構成された上部プレートをテキスタイル材料と係合させる段階を含む。そのような実施形態において、熱間成形処理中、テキスタイル材料は、上部プレートと底部プレートとの間に位置付けられている。

いくつかの実施形態において、熱気装置によるテキスタイル材料の形成は、底部プレートにテキスタイル材料を着脱可能に取り付ける段階を含む。そのような実施形態において、底部プレートは、テキスタイル材料を受け入れるように構成された１または複数の底部プレートインサートを有して構成されている。いくつかの実施形態において、熱気装置によるテキスタイル材料の形成はまた、衣類の機能に基づいてテキスタイル材料を選択的に熱成形する段階を含む。そのような実施形態において、テキスタイル材料の選択的に加熱される部分は、衣類にサポートを提供する。いくつかの実施形態において、熱気装置によるテキスタイル材料の形成は、成形型上でテキスタイル材料を硬化させる段階をさらに含む。

いくつかの実施形態において、テキスタイル材料は、クランプまたはピンによって底部プレートに着脱可能に取り付けられる。いくつかの実施形態において、衣類の機能に基づいてテキスタイル材料を選択的に熱成形する段階は、テキスタイル材料の特定の部分に熱気ノズルを介して熱気を適用する段階を含む。いくつかの実施形態において、熱気ノズルは、熱気可動ヘッドに動作可能に連結されており、熱気可動ヘッドは、ｘ方向、ｙ方向、ｚ方向、または回転のうちの少なくとも１つにおいて動くように構成されている。いくつかの実施形態において、熱気ノズルのサイズまたは気流のうちの少なくとも１つは調節可能である。いくつかの実施形態において、方法はまた、テキスタイル材料が選択的に加熱された後、最終パターンに衣類を切断する段階を含む。いくつかの実施形態において、テキスタイル材料は、テキスタイル糸およびストレッチ糸をさらに含む。いくつかの実施形態において、テキスタイル材料は、ジャカード材料である。いくつかの実施形態において、選択的な熱は、低融点糸および非低融点糸の融点の間である。製造されたテキスタイル材料も、本明細書において提供される。

上記概要は、単に、いくつかの例示的な実施形態を要約して、本開示のいくつかの態様の基本的な理解を提供する目的で提供されている。したがって、上に説明した実施形態は単なる例であり、いかなる形でも本開示の範囲または趣旨を狭めるものと解釈されるべきではないことが理解されよう。本開示の範囲はここに要約されたものに加えて多くの潜在的な実施形態を包含することが理解され、そのいくつかを以下でさらに説明する。

本開示のいくつかの例示的な実施形態を一般的な用語でこのように説明してきたが、以下では添付図面を参照することになり、これらは必ずしも一定の縮尺で描かれていない。

本開示の例示的な実施形態に従うジャカードニットを使用して作製した例示的なテキスタイル材料を示す。 本開示の例示的な実施形態に従うジャカードニットを使用して作製した例示的なテキスタイル材料を示す。

本開示の例示的な実施形態に従うブラジャー衣類の所望の形状および機能に基づいて多様なゾーンを有する例示的なブラジャー衣類を示す。

本開示の例示的な実施形態に従って単層衣類を製造するための例示的な実施形態の操作を示すフローチャートである。

本開示の例示的な実施形態に従って成形装置が使用される場合に、選択的な加熱を用いて材料にサポートを提供して、単層のテキスタイル材料の構造を形成する段階の操作のフローチャートである。

本開示の例示的な実施形態に従って熱気装置が使用される場合に、選択的な加熱を用いて材料にサポートを提供して、単層のテキスタイル材料の構造を形成する段階の操作のフローチャートである。

本開示の実施形態における使用のための成形装置のコンポーネントである。 本開示の実施形態における使用のための成形装置のコンポーネントである。 本開示の実施形態における使用のための成形装置のコンポーネントである。 本開示の実施形態における使用のための成形装置のコンポーネントである。 本開示の実施形態における使用のための成形装置のコンポーネントである。 本開示の実施形態における使用のための成形装置のコンポーネントである。

本開示の例示的な実施形態の熱気装置を示す。

本開示の例示的な実施形態に従うブラジャー衣類の加熱される部分を示す。

次に、いくつかの、しかしすべてではない実施形態が示してある添付図面を参照して、以下に本開示をより十分に説明する。実際、本開示のこれらの様々な実施形態は多くの異なる形式で具体化することができ、本明細書に記載される実施形態に限定されるものと解釈されるべきではない。むしろ、これらの実施形態は、本開示が適用可能な法的要件を満たすように提供されている。全体を通して、同様の番号は同様の要素を指す。本明細書において、たとえば「前方」、「後部」、「上部」などの用語は、いくつかの構成要素または構成要素の部分の相対位置を説明するために、以下に提供される例において説明の目的で使用される。さらに、本開示に照らして当業者には自明であろうように、用語「実質的に」および「おおよそ」は、参照された要素または関連付けられた説明が適用可能な工学的公差の範囲内で正確であることを示す。

図に示されている構成要素は、本明細書に説明される本開示の様々な実施形態において存在してもよいかまたは存在しなくてもよい構成要素を表し、したがって、実施形態は、本開示の範囲から逸脱することなしに、図に示されているものより少ないかまたはより多くの構成要素を含む場合がある。いくつかの構成要素は、１または複数の図から省略されているか、または下にある構成要素が見えるように破線で示されている場合がある。

本明細書で使用される術語は、特定の実施形態のみを説明する目的のためのものであり、本開示を限定することを意図するものではない。本明細書において、「および／または」という用語は、関連する列挙項目の１または複数の、任意のかつすべての組み合わせを含む。本明細書において、文脈において別途明示されない限り、単数形の「ａ」、「ａｎ」、および「ｔｈｅ」は、単数形だけでなく複数形も含むことが意図される。本明細書で使用される「備える（ｃｏｍｐｒｉｓｅｓ）」および／または「備えている（ｃｏｍｐｒｉｓｉｎｇ）」という用語は、記載の特徴、段階、操作、要素、および／または構成要素の存在を指定するが、１または複数の他の特徴、段階、操作、要素、構成要素、および／またはその群の存在または追加を除外するものではないことがさらに理解されるであろう。

別途定義されていない限り、本明細書で使用される（技術的および科学的用語を含む）すべての用語は、本開示が属する技術分野の当業者によって一般に理解されるのと同じ意味を有する。一般に使用される辞書において定義されるものなどの用語は、関連する技術分野および本開示の文脈におけるそれらの意味と矛盾しない意味を有すると解釈されるべきであり、本明細書において明白にそのように定義されていない限り、理想化された、または過度に形式的な意味において解釈されるものではないことがさらに理解されるであろう。

本開示は、様々な実施形態の例であると考えられるべきであり、以下の図または説明によって示される具体的な実施形態に本開示を限定することを意図するものではない。本明細書で議論される様々な実施形態は調節可能なブラジャー衣類を対象とするが、本開示は他の衣類に適用することもできる。

概要

性能衣服は、ズボン、ジャケット、ブラジャー、トップス、Ｔシャツなどを含む主要市場において、ライフスタイルの変化に起因してこの１０年、継続的に成長している衣服のセグメントである。そのような設計テキスタイルは、１または複数の測定可能な性能の機能属性によって定義され、このことは消費者が非性能衣服に対する利点を得ることを助ける。

これらの属性の要件が増加するにしたがって、複雑な組み立て手法、および／または、同じ衣類において共存するように調和させて生産することができないという属性の対照的性質に起因する複雑性およびネガティブな属性が増加する。したがって、必要とされる安定性、サポート、および圧縮の様々な属性および機能的態様の多様な度合いを有する複数の布地を使用することを含む複雑な組み立てが必要とされてきた。印刷または縫製または接着などの追加の処理を使用して所望の属性を得てもよい。

設計ニットテキスタイルおよびテキスタイル複合材料は、これらの問題のいくつかの軽減を助けるが、設計ニットは固有の伸縮性に起因して安定的なサポートを提供することができず、複合材料は非伸縮性または低伸縮性挙動に起因してフィット性および快適性を損なった。本開示の様々な実施形態は、その糸の特有のブレンドおよび加熱処理に起因して、単層で、快適性、フィット性、および湿気管理特性を損なうことなく、高伸縮性ゾーンと安定的な定着ゾーンとを隣り合って有する、単層布地を作った。様々な実施形態により、安定的なサポート、圧縮、フィット性、および快適性を有しながら衣類のすべての領域で湿気管理を有する単層の布地からの超高性能衣服が可能になる。たとえば、本明細書で論じるように、単層のカスタマイズされた（低、中、または高）サポートスポーツブラジャーは、３次元成形を封入して、必要に応じてブラジャーの任意の領域（たとえば、前面、クレードル、側面、背面、ストラップなど）に位置を特定された安定的な定着領域を有する単層の布地から作製することができ、一方で残りの領域は高伸縮性を有し得る。そのような衣類はまた、衣類のすべての領域において湿気管理特性を保持してもよい。たとえば、湿気管理は、適用される熱処理に基づいて、加熱された領域において、拡散、または拡散および毛管作用の組み合わせに基づいて、達成されてもよい。

図１Ａおよび図１Ｂは、本明細書で論じる様々な操作において使用される例示的なテキスタイル材料（たとえばジャカード織り）を示す。いくつかの実施形態において、ジャカード材料は、広い範囲の構造、材料、および特性を有してもよい。したがって、ジャカード材料は様々な製品において使用されてもよい。例として、ニットコンポーネントは衣服（たとえば、シャツ、ズボン、ソックス、ジャケット、下着、履物）、運動競技用器材（たとえば、ゴルフバッグ、野球およびフットボールのグローブ、サッカーボール制限構造）、容器（たとえば、バックパック、バッグ）、および家具（たとえば、椅子、カウチ、車の座席）の装飾材料において活用されてもよい。ニットコンポーネントなどの様々なテキスタイル材料はまた、ベッドカバー類（たとえば、シーツ、毛布）、テーブル掛け、タオル、旗、テント、帆、およびパラシュートにおいて使用されてもよい。追加的に、ニットコンポーネントは、自動車および航空宇宙用途のための構造体、フィルタ材料、医療用テキスタイル（たとえば、包帯、綿球、インプラント）、盛土補強用ジオテキスタイル、作物保護用ジオテキスタイル、および熱および放射線から保護または絶縁する工業用衣服を含む、工業目的の技術的テキスタイルとして使用されてもよい。したがって、ニットコンポーネントは、個人的および工業的目的両方の様々な製品に組み込まれてもよい。

本明細書で論じる様々な実施形態は、単層統合テキスタイル材料のジャカード構造を使用してもよい。図１Ａおよび図１Ｂに示すように、様々な実施形態において、テキスタイル材料は、低温溶融糸Ｅ１、標準的なテキスタイル糸Ｅ３、および強力糸Ｅ２（たとえば、ストレッチ糸）の組み合わせを有してもよい。たとえば、低温溶融糸は、熱可塑性ナイロン、ポリエステル、および／またはポリウレタン材料であってもよい。いくつかの実施形態において、標準的なテキスタイル糸は、天然または合成起源の紡績糸またはフィラメント糸であってもよい。いくつかの実施形態において、強力糸は、６０センチニュートン毎テックス（ｃＮ／Ｔｅｘ）より強い引っ張り強さを有する糸であってもよく、いくつかの実施形態において、スパンデックスまたはエラスタンストレッチ糸は、ポリエステルウレタンまたはポリエーテルウレタン製であり得る。様々な実施形態において、テキスタイル材料は、テキスタイル材料が熱処理される場合に、湿気管理特性を有する、完全に定着された、部分的に定着されたゾーン、ならびに高伸縮性／低伸縮性サポート圧縮ゾーンを作るようにカスタマイズされるように構成されていてもよい。いくつかの実施形態において、本明細書で論じる処理により、カスタマイズされたフィット性および性能を有する設計ジャカード衣類が作られてもよい。様々な実施形態において、ジャカード材料の構成は、テキスタイル材料の性能に影響を与え得る。たとえば、低融点糸Ｅ１は、テキスタイル材料のある特定の部分が溶融して、上記部分において追加のサポートを提供するように構成されていてもよい。図１Ａおよび図１Ｂに示すジャカードニットは、例示目的のためであり、様々な衣類において使用されてもよい。ニットジャカードパターンは、装置の機構およびパターン用ソフトウェアによって限定されるが、衣類の所望の構造に基づいて変動し得る。様々な実施形態において、異なる装置により、糸を組み合わせて編むために使用される構造および手法が違っていてもよく、その結果も多様であってもよい（たとえば、図１Ａおよび図１Ｂは、パターンが同じで糸のレイアウトが異なる）。

図２は、ブラジャー衣類の所望の形状および機能に基づいて多様なゾーンを有する例示的なブラジャー衣類を示す。図２に示すように、テキスタイル材料全体にわたる弾性モジュールは、ジャカードニットに基づいて多様であってもよい。いくつかの実施形態において、網掛け領域２１０は、ブラジャー衣類の熱定着された領域であってもよい。いくつかの実施形態において、網掛け領域２００は、熱定着されたジャカードニットであってもよい。いくつかの実施形態において、網掛け領域２２０および網掛け領域２３０は、定着されていないジャカードニットであってもよい。様々な実施形態において、弾性モジュールは、網掛け領域２１０において、網掛け領域２００におけるより高くてもよい。様々な実施形態において、弾性モジュールは、網掛け領域２００において、網掛け領域２２０におけるより高くてもよい。様々な実施形態において、弾性モジュールは、網掛け領域２２０において、網掛け領域２３０におけるより高くてもよい。

図３は、単層衣類を製造するための例示的な実施形態の操作を示すフローチャートである。ここで図３のブロック３００を参照すると、方法は、低融点糸を用いた単層のテキスタイル材料を準備する段階を含む。図１Ａおよび図１Ｂを参照して上で論じられるように、テキスタイル材料はジャカード織りであってもよい。様々な実施形態において、テキスタイル材料は、低融点糸、標準的なテキスタイル糸、スパンデックスまたはエラスタン、および強力糸の単層の組み合わせであってもよい。方法は、低融点糸および非低融点糸でテキスタイル材料を編んで溶融糸を材料の中間に位置させることを含んでもよい。そのような実施形態において、低融点糸は内側の非低融点糸と接着し、必要とされる定着作用をもたらすことができてもよい。いくつかの実施形態において、接着されたコンポーネントは、加熱されて、低融点糸の熱可塑性ポリマ材料と、テキスタイル糸および強力糸（たとえば、ストレッチ糸）などの接着された他の内側の糸との熱接着を形成してもよい。

ここで図３のブロック３１０を参照すると、方法はまた、材料にサポートを提供するために、選択的な加熱を用いて単層のテキスタイル材料の構造を形成する段階を含む。様々な実施形態において、テキスタイル材料の構造は、成形装置または熱気装置のうちの少なくとも１つによって形成されてもよい。成形装置によってテキスタイル材料が形成される場合に、構造を形成する方法は、図４Ａを参照してより詳細に論じられる。熱気装置によってテキスタイル材料が形成される場合に、操作は、図４Ｂを参照してより詳細に論じられる。様々な実施形態において、選択的な熱は、低融点糸および非低融点糸（たとえば、テキスタイル糸および／または強力糸）の融点の間であってもよい。様々な実施形態において、特定の領域に熱が適用され得る他の加熱の方法が用いられてもよい。

図４Ａは、成形装置が使用される場合に、選択的な加熱を用いて材料にサポートを提供して、単層のテキスタイル材料の構造を形成する段階の操作のフローチャートである。図５Ａ～図５Ｆは、例示的な製造方法の成形装置を示す。図５Ａに示すように、成形装置は、上部プレートＣ１、クランプＣ２、冷却部Ｃ３、および底部プレートＣ４を含んでもよい。いくつかの実施形態において、図５Ｆを参照して以下に論じられるように、上部プレートＣ１は、操作中に選択的にテキスタイル材料を加熱するように構成されて、１または複数の加熱されるゾーンＡ１０および１または複数の加熱されないゾーンＡ１５を含んでもよい。様々な実施形態において、クランプＣ２は、底部プレートＣ４のピンＡ１と係合して、操作中にテキスタイル材料を適所に保持するように構成されていてもよい。いくつかの実施形態において、クランプＣ２は、２次元または３次元であってもよい（たとえば、テキスタイル材料の動きを２方向または３方向において制限する）。いくつかの実施形態において、テキスタイル材料に関して他の取り付け方法が企図され得る。いくつかの実施形態において、底部プレートＣ４は、底部プレートインサートにテキスタイル材料を引き付けるための吸引台を有して構成されている１または複数の上記底部プレートインサートを含んでもよい。いくつかの実施形態において、冷却部Ｃ３は、冷間成形型Ａ８を冷却するように自動化されていてもよい（図５Ｅに示す）。様々な実施形態において、操作中、冷却部Ｃ３はおおよそ室温であっても、または室温より低くてもよい。様々な実施形態において、操作中、テキスタイル材料からの熱は、テキスタイル材料の成形効果を長く続かせる（たとえば、永続的に）べく、冷間成形型Ａ８によって吸収される必要があり得る。様々な実施形態において、冷却部Ｃ３のより低い温度により、冷却時間が低減され、方法の生産性が向上され得る。

ここで図４Ａのブロック４００を参照すると、成形装置を用いて単層のテキスタイル材料の構造を形成する方法は、底部プレートにテキスタイル材料を着脱可能に取り付ける段階を含む。様々な実施形態において、底部プレート５００は、テキスタイル材料を受け入れるように構成された１または複数の底部プレートインサート５１０を有して構成されていてもよい。いくつかの実施形態において、底部プレート５００は、テキスタイル材料を底部プレートインサートに引き付けるように構成された１または複数の吸引台を有して構成されていてもよい。いくつかの実施形態において、テキスタイル材料は、クランプまたはピンによって底部プレートに着脱可能に取り付けられる。図５Ｂおよび図５Ｃは、例示的な実施形態に従って成形装置の底部プレートＣ４を示す。図５Ｂに示すように、単層のテキスタイルは底部プレートＣ４上に載置されてもよい。たとえば、テキスタイル材料Ａ２は、底部プレートＣ４上にテキスタイル材料が位置付けされるように方向付けされることを必要とし得る。様々な実施形態において、底部プレートＣ４は、クランプＣ２（図５Ａに示す）と係合するように構成された１または複数のピンＡ１を有してもよい。様々な実施形態において、ピンＡ１およびクランプＣ２は、本明細書で論じる操作中に、テキスタイル材料Ａ２を適所に保持するように構成されていてもよい。様々な実施形態において、テキスタイル材料Ａ２を適所に保持するための取り付け手段は、テキスタイル材料の種類に基づいて、ピン、手動クランプ、および／またはロボットアームを使用するクランプなどを使用することであってもよい。

ここで図４Ａのブロック４１０を参照すると、成形装置を用いて単層のテキスタイル材料の構造を形成する方法は、テキスタイル材料を冷間成形する段階を含む。いくつかの実施形態において、冷間成形は、衣類の３次元プロファイルを作る。いくつかの実施形態において、冷間成形は、自動冷却部において行われる。様々な実施形態において、図５Ｄに示すように、底部プレートは、底部プレートを冷やすように構成された１または複数の冷却ラインを有して構成されていてもよく、これにより本明細書で論じるようにテキスタイル材料は冷間成形され得る。いくつかの実施形態において、冷却部Ｃ３は、図５Ｅに示す冷間成形型Ａ８を冷やすように構成されていてもよい。したがって、冷間成形処理中、冷間成形型Ａ８は、テキスタイル材料Ａ２が冷間成形型と底部プレートＣ４との間に位置付けされるように、テキスタイル材料Ａ２上に載置されてもよい。

ここで図４Ａのブロック４２０を参照すると、成形装置を用いて単層のテキスタイル材料の構造を形成する方法は、衣類の機能に基づいて、テキスタイル材料を選択的に熱成形する段階を含む。いくつかの実施形態において、テキスタイル材料の選択的に加熱される部分は、衣類にサポートを提供する。いくつかの実施形態において、衣類の機能に基づいてテキスタイル材料を選択的に熱成形する段階は、１または複数の加熱される部分を有して構成された上部プレートをテキスタイル材料と係合させる段階を含む。そのような実施形態において、熱間成形処理中、テキスタイル材料は、上部プレートと底部プレートとの間に位置付けられている。図５Ｆに示すように、上部プレートＣ１は、テキスタイル材料のある特定の部分に選択的に熱を与えるように構成される、熱ゾーンＡ１０および加熱されないゾーンＡ１５の両方を含んでもよい。様々な実施形態において、冷間成形型Ａ８は、選択的な加熱処理中、（たとえば、テキスタイル材料と係合されて）固定されていてもよい。いくつかの実施形態において、加熱されるゾーンは、おおよそ摂氏１５０度～おおよそ摂氏１８０度であってもよい。いくつかの実施形態において、熱間成形は、おおよそ３０秒～おおよそ６０秒間行われてもよい（たとえば、加熱されるゾーンは、３０秒～６０秒間テキスタイル材料と係合されてもよい）。様々な実施形態において、テキスタイル材料への上部プレートＣ１の圧力は、おおよそ４バール～６バールであってもよい。様々な実施形態において、テキスタイル材料Ａ２は、完了時、成形装置から取り出されて、所望の衣類形状に切断される前に硬化されてもよい。

図４Ｂは、熱気装置が使用される場合に、選択的な加熱を用いて材料にサポートを提供して、単層のテキスタイル材料の構造を形成する段階の操作のフローチャートである。
図６は、本明細書で論じる例示的な製造方法の熱気装置を示す。図６に示すように、いくつかの実施形態において、熱気装置６００は、熱気装置構（たとえば、可動熱気アームに取り付けられた熱気ノズルＢ２を有して構成された熱気発生器Ｂ１）、底部プレート（たとえば、吸引台）Ｂ３、および着脱可能な成形型Ｂ４を含んでもよい。様々な実施形態において、熱気装置構は、操作中、熱気発生器Ｂ１および熱気ノズルＢ２を支持するように構成されたフレームＢ５を含んでもよい。いくつかの実施形態において、熱気ノズルＢ２は、熱気可動ヘッドに動作可能に連結されていてもよい。いくつかの実施形態において、熱気可動ヘッドは、ｘ方向、ｙ方向、および／またはｚ方向のうちの少なくとも１つに動くように構成されていてもよい。追加的に、または代替的に、熱気可動ヘッドは回転可能であってもよい（たとえば、３６０度回転）。いくつかの実施形態において、熱気可動ヘッドは自動ロボットアームであってもよい（たとえば、５つの次元で可動である熱気ノズルＢ２が取り付けられている）。いくつかの実施形態において、熱気ノズルのサイズまたは気流のうちの少なくとも１つは調節可能であってもよい。たとえば、気流量および／または気流速度を変化させて、テキスタイル材料の種々の部分に種々の量の熱を与えてもよい。

ここで図４Ｂのブロック４５０を参照すると、熱気装置を用いて単層のテキスタイル材料の構造を形成する方法は、底部プレートにテキスタイル材料を着脱可能に取り付ける段階を含む。様々な実施形態において、底部プレートは、テキスタイル材料を受け入れるように構成された１または複数の底部プレートインサートを有して構成されている。いくつかの実施形態において、テキスタイル材料は、クランプおよび／またはピンによって底部プレートに着脱可能に取り付けられる。様々な実施形態において、図４Ａを参照して上に論じられる成形装置の底部プレートＣ４にテキスタイル材料が着脱可能に取り付けられてもよいのと同様に、テキスタイル材料は底部プレートＢ３に着脱可能に取り付けられていてもよい。

ここで図４Ｂのブロック４６０を参照すると、熱気装置を用いて単層のテキスタイル材料の構造を形成する方法は、衣類の機能に基づいて、テキスタイル材料を選択的に熱成形する段階を含む。いくつかの実施形態において、テキスタイル材料の選択的に加熱される部分は、衣類にサポートを提供する。いくつかの実施形態において、衣類の機能に基づいてテキスタイル材料を選択的に熱成形する段階は、テキスタイル材料の特定の部分に熱気ノズルを介して熱気を適用する段階を含む。上に論じられるように、熱気ノズルＢ２は、熱気ノズルＢ２がテキスタイル材料の特定のゾーンにのみ熱を与えるように、テキスタイル材料上の様々な位置に熱気可動アームを介して動いてもよい。操作中、テキスタイル衣類は成形型Ｂ４上に載置されていてもよい。たとえば、熱気ノズルＢ２を介して熱が加えられている間、成形型Ｂ４を使用してテキスタイル材料の形状を画定してもよい。様々な実施形態において、成形型Ｂ４は、３次元であって、テキスタイル材料の所望の形状の反対の凹凸を画定してもよい。様々な実施形態において、テキスタイル材料の３次元形状は成形型Ｂ４に基づいてもよい。たとえば、成形型Ｂ４はクレイまたは木材などからできていてもよい。

ここで図４Ｂのブロック４７０を参照すると、熱気装置を用いて単層のテキスタイル材料の構造を形成する方法は、成形型Ｂ４上でテキスタイル材料を硬化させる段階を含む。たとえば、選択的な加熱（たとえば、ブロック４６０）の完了時に、テキスタイル材料は、冷やされ、テキスタイル材料の所望の形状を維持するべく、成形型Ｂ４上に残されてもよい。様々な実施形態において、底部プレートＢ３の吸引台を使用して、冷却および硬化処理を援助してもよい。

図７は、例示的な実施形態に従うブラジャー衣類の加熱される部分を示す。たとえば、熱は網掛け領域に適用されてもよい。そのような実施形態において、網掛け領域７００は、網掛けのない領域と比較して、定着作用を受ける。いくつかの実施形態において、定着作用は、高サポート衣類を作るべく、サポートを提供してもよい。所与の衣類の所望のサポート領域に基づいて、様々な他の加熱パターンが企図され得る。図７に示すブラジャー衣類は、本明細書で論じるいずれの加熱処理（たとえば、成形装置および／またはロボット熱気装置）によって得られてもよい。

本開示の様々な実施形態により、サポート、圧縮、伸縮性、弾性率、湿気管理、硬度、３次元形状、および画定された厚みを可能にする単層衣類が可能となる。

好ましい実施形態およびその具体的な例を参照して様々な実施形態を本明細書で示し、説明してきたが、他の実施形態および例が同様の機能を実施し、かつ／または同様の結果を得る場合があることは、当業者には明らかであろう。そのようなすべての均等な実施形態および例は本開示の趣旨および範囲に含まれ、これにより企図され、以下の特許請求の範囲に含まれることを意図されている。

本明細書に記載される多くの修正および他の実施形態は、前述の説明および関連図面において提示される教示の恩恵を有する、これらの開示が関連する分野の当業者には想到されるであろう。したがって、本開示が、開示される具体的な実施形態に限定されるべきものではないこと、ならびに修正および他の実施形態が添付の特許請求の範囲内に含まれることが意図されることは理解されるべきである。さらに、前述の説明および関連図面では、要素および／または機能のいくつかの例示的な組み合わせの文脈において例示的な実施形態が説明されているが、添付の特許請求の範囲から逸脱することなく、要素および／または機能の異なる組み合わせが代替の実施形態によって提供される場合があることが理解されるべきである。これに関して、たとえば、添付の特許請求のいくつかに記載され得るとき、要素および／または機能の、上に明示的に説明されたものとは異なる組み合わせも企図される。本明細書では具体的な用語が採用されているが、これらは単に汎用的かつ説明的な意味で使用されており、限定の目的ではない。

Claims (16)

1. 単層衣類を製造する方法であって、
   低融点糸を用いた単層のテキスタイル材料を準備する段階と、
   選択的な加熱を用いて材料にサポートを提供して、テキスタイル材料の単層の構造を形成する段階と
   を備える方法。
2. 前記テキスタイル材料は、成形装置またはロボット熱気装置のうちの少なくとも１つによって形成される、請求項１に記載の方法。
3. 前記成形装置による前記テキスタイル材料の前記形成は、
   底部プレートに前記テキスタイル材料を着脱可能に取り付ける段階であって、前記底部プレートは、前記テキスタイル材料を受け入れるように構成された１または複数の底部プレートインサートを有して構成されている、段階と、
   前記テキスタイル材料を冷間成形する段階であって、前記冷間成形は前記単層衣類の３次元プロファイルを作る、段階と、
   前記単層衣類の機能に基づいて前記テキスタイル材料を選択的に熱成形する段階であって、前記テキスタイル材料の前記選択的に加熱される部分は、フィット性またはサポートのうちの少なくとも１つを前記単層衣類に提供する、段階と
   を有する、請求項２に記載の方法。
4. 前記テキスタイル材料は、クランプまたはピンによって前記底部プレートに着脱可能に取り付けられる、請求項３に記載の方法。
5. 前記底部プレートは、前記テキスタイル材料を前記底部プレートの成形型に引き付けるように構成された吸引台を含む、請求項３に記載の方法。
6. 前記冷間成形は、自動冷却部において行われる、請求項３に記載の方法。
7. 前記単層衣類の前記機能に基づいて前記テキスタイル材料を選択的に熱成形する前記段階は、１または複数の加熱される部分を有して構成された上部プレートを前記テキスタイル材料と係合させる段階であって、前記熱成形の処理中、前記テキスタイル材料は、前記上部プレートと前記底部プレートとの間に位置付けられている、段階を含む、請求項３に記載の方法。
8. 前記ロボット熱気装置による前記テキスタイル材料の前記形成は、
   底部プレートに前記テキスタイル材料を着脱可能に取り付ける段階であって、前記底部プレートは、前記テキスタイル材料を受け入れるように構成された１または複数の底部プレートインサートを有して構成されている、段階と、
   前記単層衣類の機能に基づいて前記テキスタイル材料を選択的に熱成形する段階であって、前記テキスタイル材料の選択的に加熱される部分は、前記単層衣類にサポートを提供する、段階と、
   成形型上で前記テキスタイル材料を硬化させる段階と
   を有する、請求項２に記載の方法。
9. 前記テキスタイル材料は、クランプまたはピンによって前記底部プレートに着脱可能に取り付けられる、請求項８に記載の方法。
10. 前記単層衣類の前記機能に基づいて前記テキスタイル材料を選択的に熱成形する前記段階は、前記テキスタイル材料の特定の部分に熱気ノズルを介して熱気を適用する段階を含む、請求項８に記載の方法。
11. 前記熱気ノズルは、熱気可動ヘッドに動作可能に連結されており、前記熱気可動ヘッドは、ｘ方向、ｙ方向、ｚ方向、または回転のうちの少なくとも１つにおいて動くように構成されている、請求項１０に記載の方法。
12. 前記熱気ノズルのサイズまたは前記熱気のうちの少なくとも１つは調節可能である、請求項１０に記載の方法。
13. 前記テキスタイル材料が選択的に加熱された後、最終パターンに前記単層衣類を切断する段階をさらに含む、請求項１から１２のいずれか一項に記載の方法。
14. 前記テキスタイル材料は、テキスタイル糸およびストレッチ糸をさらに含む、請求項１から１３のいずれか一項に記載の方法。
15. 前記テキスタイル材料はジャカード材料である、請求項１から１４のいずれか一項に記載の方法。
16. 前記選択的な加熱は、前記低融点糸および非低融点糸の融点の間である、請求項１から１５のいずれか一項に記載の方法。

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