JP2023510149A - 熱電素子 - Google Patents

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Abstract

Figure 2023510149000001
本発明の一実施例に係る熱電素子は第1基板、前記第1基板上に配置された第1バッファ層、前記第1バッファ層上に配置された第1電極、前記第1電極上に配置されたP型熱電レッグおよびN型熱電レッグ、前記P型熱電レッグおよびN型熱電レッグ上に配置された第2電極、前記第2電極上に配置された第2バッファ層、そして前記第2バッファ層上に配置された第2基板を含み、前記第1バッファ層および前記第2バッファ層のうち少なくとも一つはシリコン樹脂および無機物を含み、前記第1バッファ層および前記第2バッファ層のうち少なくとも一つのヤング率(Young’smodulus)は1~65MPaである。

Description

本発明は熱電素子に関し、より詳細には熱電素子の基板および電極間構造に関する。
熱電現象は材料内部の電子(electron)と正孔(hole)の移動によって発生する現象であり、熱と電気間の直接的なエネルギー変換を意味する。
熱電素子は熱電現象を利用する素子を総称し、P型熱電材料とN型熱電材料を金属電極間に接合させてPN接合対を形成する構造を有する。
熱電素子は電気抵抗の温度変化を利用する素子、温度差によって起電力が発生する現象であるゼーベック効果を利用する素子、電流による吸熱または発熱が発生する現象であるペルティエ効果を利用する素子などに区分され得る。熱電素子は家電製品、電子部品、通信用部品などに多様に適用されている。例えば、熱電素子は冷却用装置、温熱用装置、発電用装置などに適用され得る。これに伴い、熱電素子の熱電性能に対する要求はますます高まっている。
熱電素子は基板、電極および熱電レッグを含み、上部基板と下部基板の間に複数の熱電レッグがアレイの形態で配置され、複数の熱電レッグと上部基板の間に複数の上部電極が配置され、複数の熱電レッグとおよび下部基板の間に複数の下部電極が配置される。この時、上部基板と下部基板のうち一つは低温部となり、残りの一つは高温部となり得る。
一方、熱電素子が発電用装置に適用される場合、低温部と高温部間の温度差が大きいほど発電性能が高くなる。例えば、高温部は200℃以上に温度が高く成り得る。高温部の温度が200℃以上になると、高温部側の基板と電極間熱膨張係数の差によって高温部側の基板に熱応力が加えられ、これに伴い、電極構造が破壊され得る。電極構造が破壊されると、電極上に配置されたソルダーと熱電レッグ間接合面にクラックが加えられ得、これは熱電素子の信頼性を低下させ得る。
一方、熱電素子の熱伝達性能を向上させるために、金属基板を使用しようとする試みが増加している。
一般的に、熱電素子は予め設けられた金属基板上に電極および熱電レッグを順次積層する工程によって製作され得る。金属基板が使われる場合、熱伝導の側面では有利な効果が得られるものの、耐電圧が低いため長期間使用時に信頼性が低下する問題がある。
これに伴い、熱伝導性能だけでなく、耐電圧性能および熱応力緩和性能がすべて改善された熱電素子が必要である。
本発明が達成しようとする技術的課題は、熱伝導性能、耐電圧性能および熱応力緩和性能がすべて改善された熱電素子のバッファ層を提供することである。
本発明の一実施例に係る熱電素子は第1基板、前記第1基板上に配置された第1バッファ層、前記第1バッファ層上に配置された第1電極、前記第1電極上に配置されたP型熱電レッグおよびN型熱電レッグ、前記P型熱電レッグおよびN型熱電レッグ上に配置された第2電極、前記第2電極上に配置された第2バッファ層、そして前記第2バッファ層上に配置された第2基板を含み、前記第1バッファ層および前記第2バッファ層のうち少なくとも一つはシリコン樹脂および無機物を含み、前記第1バッファ層および前記第2バッファ層のうち少なくとも一つのヤング率(Young’smodulus)は1~65MPaである。
前記ヤング率が定義される基準温度は150℃~200℃間であり得る。
前記シリコン樹脂はPDMS(ポリジメチルシロキサン(polydimethylsiloxane))を含み、前記無機物は前記第1バッファ層および前記第2バッファ層のうち少なくとも一つの85~90wt%で含まれ得る。
前記無機物はD50が5~20μmである第1無機物グループ、D50が20~30μmである第2無機物グループおよびD50が30~40μmである第3無機物グループを含むことができる。
前記第1基板側の温度は前記第2基板側の温度より低くてもよい。
前記第2バッファ層のヤング率は1~65MPaであり得る。
前記第1基板はアルミニウム基板であり、前記第2基板は銅基板であり得る。
前記第1基板と前記第1バッファ層間に配置された第1絶縁層をさらに含むことができる。
前記第1絶縁層は酸化アルミニウムを含むことができる。
前記第1絶縁層は、前記第1基板の両面のうち前記第2基板に向かう面の反対面および前記第1基板の側面のうち少なくとも一つにさらに配置され得る。
前記第1絶縁層はシリコンとアルミニウムを含む複合体(composite)からなる複合体層であり得る。
前記第2バッファ層と前記第2基板の間に配置された第2絶縁層をさらに含み、前記第2絶縁層は酸化アルミニウム層、シリコンとアルミニウムを含む複合体(composite)からなる複合体層、そしてエポキシ樹脂およびシリコン樹脂のうち少なくとも一つと無機物を含む樹脂組成物からなる樹脂層から選択され得る。
前記第2基板上に配置されたヒートシンクをさらに含むことができる。
前記第2バッファ層の厚さは前記第1バッファ層の厚さより大きくてもよい。
前記第1バッファ層は150℃~200℃で500時間の間ヤング率の変化率が10%以内であり得る。
本発明の一実施例に係る発電システムは、本発明の一実施例に係る熱電素子;前記熱電素子の前記第1基板側に流動する第1流体;前記熱電素子の前記第2基板側に流動し、前記第1流体の温度より95℃~185℃高い第2流体;を含み、前記熱電素子の抵抗変化率は500時間の間7%以内である。
本発明の実施例によると、性能が優秀で、信頼性の高い熱電素子が得られる。特に、本発明の実施例によると、熱伝導性能だけでなく、耐電圧性能および熱応力緩和性能まで改善された熱電素子が得られる。
本発明の実施例に係る熱電素子は、小型で具現されるアプリケーションだけでなく車両、船舶、製鉄所、焼却炉などのように大型で具現されるアプリケーションにおいても適用され得る。
熱電素子の断面図である。 熱電素子の斜視図である。 シーリング部材を含む熱電素子の斜視図である。 シーリング部材を含む熱電素子の分解斜視図である。 本発明の一実施例に係る熱電素子の断面図である。 本発明の他の実施例に係る熱電素子の断面図である。 本発明のさらに他の実施例に係る熱電素子の断面図である。 本発明のさらに他の実施例に係る熱電素子の断面図である。 第2基板380とヒートシンク390間接合構造を例示する。 比較例1に係る熱電素子で基板の温度と熱応力間の関係を示すグラフである。 実施例および比較例に係る熱電素子の高温部と低温部間の温度差別抵抗変化率を測定したグラフである。 実施例および比較例に係る熱電素子を200℃で露出した時間によるヤング率の変化を測定したグラフである。
以下、添付された図面を参照して本発明の好ましい実施例を詳細に説明する。
ただし、本発明の技術思想は説明される一部の実施例に限定されるものではなく、互いに異なる多様な形態で具現され得、本発明の技術思想範囲内であれば、実施例間にその構成要素のうち一つ以上を選択的に結合、置き換えて使うことができる。
また、本発明の実施例で使われる用語(技術および科学的用語を含む)は、明白に特に定義されて記述されない限り、本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者に一般的に理解され得る意味で解釈され得、辞書に定義された用語のように一般的に使われる用語は関連技術の文脈上の意味を考慮してその意味を解釈することができるであろう。
また、本発明の実施例で使われた用語は実施例を説明するためのものであり本発明を制限しようとするものではない。
本明細書で、単数型は文面で特に言及しない限り複数型も含むことができ、「Aおよび(と)B、Cのうち少なくとも一つ(または一つ以上)」と記載される場合、A、B、Cで組み合わせできるすべての組み合わせのうち一つ以上を含むことができる。
また、本発明の実施例の構成要素を説明するにあたって、第1、第2、A、B、(a)、(b)等の用語を使うことができる。
このような用語はその構成要素を他の構成要素と区別するためのものに過ぎず、その用語によって該当構成要素の本質や順番または順序などに限定されない。
そして、或る構成要素が他の構成要素に「連結」、「結合」または「接続」されると記載された場合、その構成要素はその他の構成要素に直接的に連結、結合または接続される場合だけでなく、その構成要素とその他の構成要素の間にあるさらに他の構成要素によって「連結」、「結合」または「接続」される場合も含むことができる。
また、各構成要素の「上(うえ)または下(した)」に形成または配置されるものと記載される場合、上(うえ)または下(した)は二つの構成要素が互いに直接接触する場合だけでなく、一つ以上のさらに他の構成要素が二つの構成要素の間に形成または配置される場合も含む。また、「上(うえ)または下(した)」と表現される場合、一つの構成要素を基準として上側方向だけでなく下側方向の意味も含むことができる。
図1は熱電素子の断面図であり、図2は熱電素子の斜視図である。図3はシーリング部材を含む熱電素子の斜視図であり、図4はシーリング部材を含む熱電素子の分解斜視図である。
図1~図2を参照すると、熱電素子100は下部基板110、下部電極120、P型熱電レッグ130、N型熱電レッグ140、上部電極150および上部基板160を含む。
下部電極120は下部基板110とP型熱電レッグ130およびN型熱電レッグ140の下部底面間に配置され、上部電極150は上部基板160とP型熱電レッグ130およびN型熱電レッグ140の上部底面間に配置される。これに伴い、複数のP型熱電レッグ130および複数のN型熱電レッグ140は下部電極120および上部電極150によって電気的に連結される。下部電極120と上部電極150の間に配置され、電気的に連結される一対のP型熱電レッグ130およびN型熱電レッグ140は単位セルを形成することができる。
例えば、口出し線181、182を通じて下部電極120および上部電極150に電圧を印加すると、ペルティエ効果によってP型熱電レッグ130からN型熱電レッグ140に電流が流れる基板は熱を吸収して冷却部として作用し、N型熱電レッグ140からP型熱電レッグ130に電流が流れる基板は加熱して発熱部として作用することができる。または下部電極120および上部電極150間温度差を加えると、ゼーベック効果によってP型熱電レッグ130およびN型熱電レッグ140内の電荷が移動し、電気が発生することもある。
ここで、P型熱電レッグ130およびN型熱電レッグ140はビズマス(Bi)およびテルル(Te)を主原料で含むビスマステルライド(Bi-Te)系熱電レッグであり得る。P型熱電レッグ130はアンチモン(Sb)、ニッケル(Ni)、アルミニウム(Al)、銅(Cu)、銀(Ag)、鉛(Pb)、ホウ素(B)、ガリウム(Ga)、テルル(Te)、ビズマス(Bi)およびインジウム(In)のうち少なくとも一つを含むビスマステルライド(Bi-Te)系熱電レッグであり得る。例えば、P型熱電レッグ130は全体重量100wt%に対して主原料物質であるBi-Sb-Teを99~99.999wt%で含み、ニッケル(Ni)、アルミニウム(Al)、銅(Cu)、銀(Ag)、鉛(Pb)、ホウ素(B)、ガリウム(Ga)およびインジウム(In)のうち少なくとも一つを0.001~1wt%で含むことができる。N型熱電レッグ140はセレニウム(Se)、ニッケル(Ni)、アルミニウム(Al)、銅(Cu)、銀(Ag)、鉛(Pb)、ホウ素(B)、ガリウム(Ga)、テルル(Te)、ビズマス(Bi)およびインジウム(In)のうち少なくとも一つを含むビスマステルライド(Bi-Te)系熱電レッグであり得る。例えば、N型熱電レッグ140は全体重量100wt%に対して主原料物質であるBi-Se-Teを99~99.999wt%で含み、ニッケル(Ni)、アルミニウム(Al)、銅(Cu)、銀(Ag)、鉛(Pb)、ホウ素(B)、ガリウム(Ga)およびインジウム(In)のうち少なくとも一つを0.001~1wt%で含むことができる。
P型熱電レッグ130およびN型熱電レッグ140はバルク型または積層型で形成され得る。一般的にバルク型P型熱電レッグ130またはバルク型N型熱電レッグ140は熱電素材を熱処理してインゴット(ingot)を製造し、インゴットを粉砕し篩い分けして熱電レッグ用粉末を獲得した後、これを焼結して、焼結体をカッティングする過程を通じて得られ得る。この時、P型熱電レッグ130およびN型熱電レッグ140は多結晶熱電レッグであり得る。多結晶熱電レッグのために、熱電レッグ用粉末を焼結する時、100MPa~200MPaで圧縮することができる。例えば、P型熱電レッグ130の焼結時に熱電レッグ用粉末を100~150MPa、好ましくは110~140MPa、さらに好ましくは120~130MPaで焼結することができる。そして、N型熱電レッグ140の焼結時に熱電レッグ用粉末を150~200MPa、好ましくは160~195MPa、さらに好ましくは170~190MPaで焼結することができる。このように、P型熱電レッグ130およびN型熱電レッグ140は多結晶熱電レッグである場合、P型熱電レッグ130およびN型熱電レッグ140の強度が高く成り得る。積層型P型熱電レッグ130または積層型N型熱電レッグ140はシート状の基材上に熱電素材を含むペーストを塗布して単位部材を形成した後、単位部材を積層しカッティングする過程を通じて得られ得る。
この時、一対のP型熱電レッグ130およびN型熱電レッグ140は同じ形状および体積を有するか、互いに異なる形状および体積を有し得る。例えば、P型熱電レッグ130とN型熱電レッグ140の電気伝導特性が異なるため、N型熱電レッグ140の高さまたは断面積をP型熱電レッグ130の高さまたは断面積と異なるように形成してもよい。
この時、P型熱電レッグ130またはN型熱電レッグ140は円筒状、多角柱状、楕円柱状などを有することができる。
またはP型熱電レッグ130またはN型熱電レッグ140は積層型構造を有してもよい。例えば、P型熱電レッグまたはN型熱電レッグはシート状の基材に半導体物質が塗布された複数の構造物を積層した後、これを切断する方法で形成され得る。これに伴い、材料の損失を防止し、電気伝導特性を向上させることができる。各構造物は開口パターンを有する伝導性層をさらに含むことができ、これに伴い、構造物間の接着力を高め、熱伝導度を低くし、電気伝導度を高めることができる。
またはP型熱電レッグ130またはN型熱電レッグ140は一つの熱電レッグ内で断面積が異なるように形成されてもよい。例えば、一つの熱電レッグ内で電極を向くように配置される両端部の断面積が両端部間の断面積より大きく形成されてもよい。これによると、両端部間の温度差を大きく形成できるため、熱電効率が高くなり得る。
本発明の一実施例に係る熱電素子の性能は熱電性能指数(figureofmerit、ZT)で表すことができる。熱電性能指数(ZT)は数式1のように表すことができる。
Figure 2023510149000002
ここで、αはゼーベック係数[V/K]であり、σは電気伝導度[S/m]であり、ασはパワー因子(PowerFactor、[W/mK])である。そして、Tは温度、kは熱伝導度[W/mK]である。kはa・cp・ρで表すことができ、aは熱拡散度[cm/S]、cpは比熱[J/gK]であり、ρは密度[g/cm]である。
熱電素子の熱電性能指数を得るために、zメーターを利用してZ値(V/K)を測定し、測定したZ値を利用して熱電性能指数(ZT)を計算することができる。
ここで、下部基板110とP型熱電レッグ130およびN型熱電レッグ140の間に配置される下部電極120、そして上部基板160とP型熱電レッグ130およびN型熱電レッグ140の間に配置される上部電極150は銅(Cu)、銀(Ag)、アルミニウム(Al)およびニッケル(Ni)のうち少なくとも一つを含み、0.01mm~0.3mmの厚さを有することができる。下部電極120または上部電極150の厚さが0.01mm未満の場合、電極として機能が低下することになって電気伝導性能が低下し得、0.3mmを超過する場合、抵抗の増加によって伝導効率が低下し得る。
そして、互いに対向する下部基板110と上部基板160は金属基板であり得、その厚さは0.1mm~1.5mmであり得る。金属基板の厚さが0.1mm未満であるか、1.5mmを超過する場合、放熱特性または熱伝導率が過度に高くなり得るため、熱電素子の信頼性が低下し得る。また、下部基板110と上部基板160が金属基板である場合、下部基板110と下部電極120の間および上部基板160と上部電極150の間にはそれぞれ絶縁層170がさらに形成され得る。絶縁層170は1~20W/mKの熱伝導度を有する素材を含むことができる。
この時、下部基板110と上部基板160の大きさは異なるように形成されてもよい。例えば、下部基板110と上部基板160のうち一つの体積、厚さまたは面積は他の一つの体積、厚さまたは面積より大きく形成され得る。これに伴い、熱電素子の吸熱性能または放熱性能を高めることができる。好ましくは、下部基板110の体積、厚さまたは面積は上部基板160の体積、厚さまたは面積のうち少なくとも一つより大きく形成され得る。この時、下部基板110は、ゼーベック効果のために高温領域に配置される場合、ペルティエ効果のために発熱領域に適用される場合、または後述する熱電モジュールの外部環境から保護のためのシーリング部材が下部基板110上に配置される場合に、上部基板160より体積、厚さまたは面積のうち少なくとも一つをより大きくすることができる。この時、下部基板110の面積は上部基板160の面積対比1.2~5倍の範囲で形成することができる。下部基板110の面積が上部基板160に比べて1.2倍未満で形成される場合、熱伝達効率の向上に及ぼす影響は高くなく、5倍を超過する場合にはかえって熱伝達効率が顕著に低下し、熱電モジュールの基本形状を維持することが困難であり得る。
また、下部基板110と上部基板160のうち少なくとも一つの表面には放熱パターン、例えば凹凸パターンが形成されてもよい。これに伴い、熱電素子の放熱性能を高めることができる。凹凸パターンがP型熱電レッグ130またはN型熱電レッグ140と接触する面に形成される場合、熱電レッグと基板間の接合特性も向上し得る。熱電素子100は下部基板110、下部電極120、P型熱電レッグ130、N型熱電レッグ140、上部電極150および上部基板160を含む。
図3~図4に図示された通り、下部基板110と上部基板160の間にはシーリング部材190がさらに配置されてもよい。シーリング部材は下部基板110と上部基板160の間で下部電極120、P型熱電レッグ130、N型熱電レッグ140および上部電極150の側面に配置され得る。これに伴い、下部電極120、P型熱電レッグ130、N型熱電レッグ140および上部電極150は外部の湿気、熱、汚染などからシーリングされ得る。ここで、シーリング部材190は、複数の下部電極120の最外郭、複数のP型熱電レッグ130および複数のN型熱電レッグ140の最外郭および複数の上部電極150の最外郭の側面から所定距離離隔して配置されるシーリングケース192、シーリングケース192と下部基板110の間に配置されるシーリング材194およびシーリングケース192と上部基板160の間に配置されるシーリング材196を含むことができる。このように、シーリングケース192はシーリング材194、196を媒介として下部基板110および上部基板160と接触することができる。これに伴い、シーリングケース192が下部基板110および上部基板160と直接接触する場合、シーリングケース192を通じて熱伝導が起きることになり、その結果、下部基板110と上部基板160間の温度差が低くなる問題を防止することができる。ここで、シーリング材194、196はエポキシ樹脂およびシリコン樹脂のうち少なくとも一つを含むか、エポキシ樹脂およびシリコン樹脂のうち少なくとも一つが両面に塗布されたテープを含むことができる。シーリング材194、194はシーリングケース192と下部基板110の間およびシーリングケース192と上部基板160の間を気密する役割をし、下部電極120、P型熱電レッグ130、N型熱電レッグ140および上部電極150のシーリング効果を高めることができ、仕上げ材、仕上げ層、防水材、防水層などと混用され得る。ここで、シーリングケース192と下部基板110の間をシーリングするシーリング材194は下部基板110の上面に配置され、シーリングケース192と上部基板160の間をシーリングするシーリング材196は上部基板160の側面に配置され得る。このために、下部基板110の面積は上部基板160の面積より大きくてもよい。一方、シーリングケース192には電極
に連結された口出し線180、182を引き出すためのガイド溝Gが形成され得る。このために、シーリングケース192はプラスチックなどからなる射出成形物であり得、シーリングカバーと混用され得る。ただし、シーリング部材に関する以上の説明は例示に過ぎず、シーリング部材は多様な形態に変形され得る。図示されてはいないが、シーリング部材を囲むように断熱材がさらに含まれてもよい。またはシーリング部材は断熱成分を含んでもよい。
以上で、下部基板110、下部電極120、上部電極150および上部基板160という用語を使っているが、これは理解の容易および説明の便宜のために任意に上部および下部と指称したものに過ぎず、下部基板110および下部電極120が上部に配置され、上部電極150および上部基板160が下部に配置されるように位置が逆転してもよい。
図5は本発明の一実施例に係る熱電素子の断面図であり、図6は本発明の他の実施例に係る熱電素子の断面図であり、図7は本発明のさらに他の実施例に係る熱電素子の断面図であり、図8は本発明のさらに他の実施例に係る熱電素子の断面図である。図1~4で説明した内容と同じ内容に対しては重複した説明を省略する。
図5~図8を参照すると、本発明の実施例に係る熱電素子300は第1基板310、第1基板310上に配置された第1絶縁層320、第1絶縁層320上に配置された第1バッファ層330、第1バッファ層330上に配置された複数の第1電極340、複数の第1電極340上に配置された複数のP型熱電レッグ350および複数のN型熱電レッグ355、複数のP型熱電レッグ350および複数のN型熱電レッグ355上に配置された複数の第2電極360、複数の第2電極360上に配置された第2バッファ層370および第2バッファ層370上に配置された第2基板380を含む。
図示された通り、第2基板380上にはヒートシンク390がさらに配置されてもよい。図示されてはいないが、第1基板310と第2基板380の間にはシーリング部材がさらに配置されてもよい。
一般的に、熱電素子300の駆動時、熱電素子300の高温部側は高温に長時間露出され得、電極と基板間の互いに異なる熱膨張係数によって電極と基板間の界面にはせん断応力が伝達され得る。本明細書で、電極と基板間の互いに異なる熱膨張係数によって電極と基板間の界面に伝達されたせん断応力を熱応力という。熱応力が所定水準を越えると、電極上に配置されたソルダーと熱電レッグ間接合面にクラックが加えられ得、これは熱電素子の性能を低下させ、信頼性を低下させ得る。特に、熱電素子300の高温部側の基板上にヒートシンクがさらに配置された場合、基板とヒートシンク間の熱膨張係数の差も熱電素子300の耐久性および信頼性に大きい影響を及ぼし得る。
本発明の実施例によると、第1基板310と第1電極340の間および第2電極360と第2基板380の間それぞれには、基板と電極間の熱膨張係数の差による熱応力を緩和させるための第1バッファ層330および第2バッファ層370が配置され得る。
この時、第1バッファ層330および第2バッファ層370はシリコン樹脂および無機物を含み、ヤング率(Young’smodulus)は1~65MPa、好ましくは5~60MPa、さらに好ましく10~50MPaであり得る。本明細書で、ヤング率は200℃以下でのヤング率を意味し得、好ましくは150℃~200℃間の温度でのヤング率を意味し得る。熱電素子が発電用に適用される場合、熱電素子の高温部と低温部間の温度差が大きいほど発電性能が高くなり得る。これに伴い、熱電素子の高温部は150℃以上、好ましくは180℃以上、さらに好ましくは200℃以上となり得る。これに伴い、本明細書で第1バッファ層330および第2バッファ層370のヤング率を定義する基準温度は150℃~200℃間の温度となり得る。第1バッファ層330および第2バッファ層370のヤング率がこのような数値範囲を満足する場合、基板が熱膨張してもバッファ層が共に伸びるため基板と電極間の熱応力は最小化され得、熱電レッグにクラックが発生する問題を防止することができる。ここで、温度別ヤング率は動的機械分析(DynamicMechanicalAnalysis、DMA)装備で測定が可能であり、本実施例では10x23x0.05mmの試片をモデル名RDA-700RheometricScientificDMA装備を利用して5℃/minの昇温速度、1Hzの周波数で温度別ヤング率を測定した。
この時、第1バッファ層330および第2バッファ層370のヤング率が1MPa未満の場合、第1バッファ層330および第2バッファ層370が基板と電極間を支持し難くなるため、外部の小さい衝撃または振動環境下で熱電素子の信頼性が容易に弱くなり得る。これに反し、第1バッファ層330および第2バッファ層370のヤング率が65MPaを超過する場合、基板と電極間の熱応力が大きくなるため熱電素子内の界面にクラックが発生する可能性が高くなる。
本発明の実施例によると、第1バッファ層330のヤング率は第2バッファ層370のヤング率と異なり得る。例えば、第1基板310が低温部であり、第2基板380が高温部である場合、すなわち第1基板310側の温度が第2基板380側の温度より低い場合、高温部側のバッファ層である第2バッファ層370のヤング率が第1バッファ層330のヤング率より低くてもよい。これに伴い、高温部側の基板が熱膨張してもバッファ層が共に伸び得るため、基板と電極間の熱応力は最小化され得、熱電レッグにクラックが発生する問題を防止することができる。
この時、第1バッファ層330および第2バッファ層370に含まれるシリコン樹脂はPDMS(polydimethylsiloxane)を含むことができ、無機物はアルミニウム、チタン、ジルコニウム、ホウ素および亜鉛のうち少なくとも一つの酸化物、炭化物および窒化物のうち少なくとも一つを含むことができる。ここで、PDMSの分子量は5,000~30,000g/mol、好ましくは15,000~30,000g/molであり得る。PDMSの分子量がこのような数値範囲を満足する場合、PDMSの鎖間結合力この向上し得るため、第1バッファ層330および第2バッファ層370が1~65MPa、好ましくは10~50MPaのヤング率を有することができる。この時、第1バッファ層330および第2バッファ層370は架橋剤をさらに含むことができ、架橋剤の分子量は500~2000g/mol、好ましくは1,000~2,000g/molであり得る。架橋剤の分子量が大きくなるほど架橋剤の鎖の長さは長くなり、これに伴い、第1バッファ層330および第2バッファ層370が増加し得る。
一方、無機物は第1バッファ層330および第2バッファ層370でそれぞれ85~90wt%で含まれ得る。この時、無機物はD50が5~20μmである第1無機物グループ、D50が20~30μmである第2無機物グループおよびD50が30~40μmである第3無機物グループを含むことができる。例えば、第1無機物グループは全体無機物の1~20wt%、好ましくは5~15wt%で含まれ、第2無機物グループは全体無機物の10~30wt%、好ましくは15~25wt%で含まれ、第3無機物グループは全体無機物の60~80wt%、好ましくは65~75wt%で含まれ得る。この時、第1バッファ層330および第2バッファ層370の無機物はD50が30~40μmであり得る。このように、無機物が第1バッファ層330および第2バッファ層370の85~90wt%で含まれ、粒子の大きさで区分される複数の無機物グループを含む場合、放熱経路が最適化され得るため、第1バッファ層330および第2バッファ層370の熱伝導度を2W/mK以上、好ましくは3W/mK以上に高めることができる。
このように、本発明の実施例に係る第1バッファ層330および第2バッファ層370は、基板と電極間熱膨張係数の差による熱応力を緩和するだけでなく、基板と電極間の絶縁性接合力および熱伝導性能を向上させることもできる。
この時、第1バッファ層330および第2バッファ層370それぞれの厚さは10~80μm、好ましくは20~60μm、さらに好ましくは30~45μmであり得る。ここで、第1バッファ層330および第2バッファ層370それぞれは熱応力緩和性能、絶縁性能および接着性能を維持する線でできるだけ薄く配置されることが熱伝導性能の側面で有利である。もし、第1基板310が低温部であり、第2基板380が高温部である場合、第2バッファ層370はさらに高い熱応力緩和性能を要求するため、第2バッファ層370の厚さは第1バッファ層330の厚さよりさらに厚くてもよい。
一方、前述した通り、第1基板310が熱電素子300の低温部側に配置され、第2基板380が熱電素子300の高温部側に配置されるものと仮定する場合、第1電極340に電線が連結されるため、高温部側に比べて低温部側にさらに高い耐電圧性能が要求され得、高温部側にさらに高い熱伝導性能が要求され得る。
これに伴い、本発明の実施例によると、第1基板310はアルミニウム基板であり、第2基板380は銅基板からなり得る。銅基板はアルミニウム基板に比べて熱伝導度および電気伝導度が高い。これに伴い、第1基板310がアルミニウム基板からなり、第2基板380が銅基板からなる場合、低温部側の高い耐電圧性能および高温部側の高い放熱性能をすべて満足させることができる。
低温部側の耐電圧性能を高めるために、第1基板310と第1バッファ層330の間には第1絶縁層320が配置され得る。本発明の実施例に係る耐電圧性能は、AC2.5kVの電圧および1mAの電流下で10秒の間絶縁破壊なしに維持される特性を意味し得る。本明細書で、耐電圧性能は基板上に絶縁層を配置した後に基板に一つの端子を連結し、絶縁層の9個のポイントに対してそれぞれ他の端子を連結して、AC2.5kVの電圧および1mAの電流下で10秒の間絶縁破壊なしに維持されるかをテストする方法で測定され得る。
本発明の実施例によると、第1絶縁層320は酸化アルミニウムを含むことができる。ここで、第1絶縁層320は第1基板310上に別途に積層された酸化アルミニウム層であってもよく、アルミニウム基板である第1基板310を表面処理して酸化された酸化アルミニウム層であってもよい。例えば、酸化アルミニウム層はアルミニウム基板である第1基板310をアノダイジング(anodizing)して形成されるか、ディッピング(dipping)工程またはスプレー(spray)工程によって形成され得る。
本発明の他の実施例によると、第1絶縁層320はシリコンとアルミニウムを含む複合体(composite)を含んでもよい。ここで、複合体はシリコンとアルミニウムを含む酸化物、炭化物および窒化物のうち少なくとも一つであり得る。例えば、複合体はAl-Si結合、Al-O-Si結合、Si-O結合、Al-Si-O結合およびAl-O結合のうち少なくとも一つを含むことができる。このように、Al-Si結合、Al-O-Si結合、Si-O結合、Al-Si-O結合およびAl-O結合のうち少なくとも一つを含む複合体は絶縁性能が優秀であり、これに伴い高い耐電圧性能が得られる。または複合体はシリコンおよびアルミニウムと共にチタン、ジルコニウム、ホウ素、亜鉛などをさらに含む酸化物、炭化物、窒化物であってもよい。このために、複合体は無機バインダおよび有機無機混合バインダのうち少なくとも一つとアルミニウムを混合した後、熱処理する過程を通じて得られ得る。無機バインダは、例えばシリカ(SiO)、金属アルコキシド、酸化ホウ素(B)および酸化亜鉛(ZnO)のうち少なくとも一つを含むことができる。無機バインダは無機粒子ではあるが、水に接触するとゾルまたはゲル化されてバインディングの役割をすることができる。この時、シリカ(SiO)、金属アルコキシドおよび酸化ホウ素(B)のうち少なくとも一つは、アルミニウム間密着力または第1基板310との密着力を高める役割をし、酸化亜鉛(ZnO)は第1絶縁層320の強度を高め、熱伝導率を高める役割をすることができる。
ここで、複合体は第1絶縁層320全体の80wt%以上、好ましくは85wt%以上、さらに好ましくは90wt%以上で含まれ得る。
この時、第1絶縁層320には0.1μm以上の表面粗さ(Ra)が形成されてもよい。表面粗さは複合体をなす粒子が第1絶縁層320の表面から突出して形成され得、表面粗さ測定機を利用して測定され得る。表面粗さ測定機は探針を利用して断面曲線を測定し、断面曲線の山線、谷線、平均線および基準長さを利用して表面粗さを算出することができる。本明細書で、表面粗さは中心線平均算出法による算術平均粗さ(Ra)を意味し得る。算術平均粗さ(Ra)は下記の数式2を通じて得られ得る。
Figure 2023510149000003
すなわち、表面粗さ測定機の探針を得た断面曲線を基準長さLだけ引き抜いて、平均線方向をx軸とし、高さ方向をy軸として関数(f(x))で表現した時、数式2によって求められる値をμmメートルで表すことができる。
このように、第1絶縁層320の表面粗さ(Ra)が0.1μm以上である場合、第1バッファ層330との接触面積が広くなることになり、これに伴い、第1バッファ層330との接合強度が高くなり得る。特に、前述した通り、第1バッファ層330がPDMSを含む場合、第1絶縁層320の表面粗さによって形成された溝間に第1バッファ層330のPDMSが浸み込みやすいので、第1絶縁層320と第1バッファ層330の間の接合強度がさらに高くなり得る。
この時、第1絶縁層320は湿式工程を通じて第1基板310上に形成され得る。ここで、湿式工程はスプレーコーティング工程、ディップコーティング工程、スクリーンプリンティング工程などであり得る。これによると、第1絶縁層320の厚さを制御し易く、多様な組成の複合体を適用することが可能である。
この時、第1基板310の厚さが0.1~2mm、好ましくは0.3~1.5mm、さらに好ましくは0.5~1.2mmであり得、第1絶縁層320の厚さは10~100μm、好ましくは20~80μm、さらに好ましくは30~60μmであり得る。第1絶縁層320の厚さがこのような数値範囲を満足する場合、高い熱伝導性能および耐電圧性能を同時に満足させることができる。
このように、第1基板310上に第1絶縁層320および第1バッファ層330が配置され、第1バッファ層330上に第1電極340が配置された場合、第1バッファ層330が配置されなかった場合に比べて低温部側の耐電圧性能がさらに改善され得る。特に、第1絶縁層320が第1基板310を表面処理して形成された酸化アルミニウム層であり、第1絶縁層320上に第1バッファ層330が配置された場合、熱抵抗を最小化しながらも耐電圧性能を高めることができる。
図6を参照すると、第1絶縁層320が酸化アルミニウムを含む場合、第1絶縁層320は第1基板310の両面に配置されてもよい。すなわち、第1基板310の両面のうち第1絶縁層320が配置された面の反対面に追加の第1絶縁層322が配置されてもよい。これによると、第1基板310側の熱抵抗を高めないながらも耐電圧性能が高くなり得、第1基板310の表面の腐食を防止することもできる。
または図7に図示した通り、第1絶縁層320が酸化アルミニウムを含む場合、第1絶縁層320は第1基板310の側面にも配置され得る。すなわち、第1基板310の一面に配置された第1絶縁層320および他面に配置された第1絶縁層322のうち少なくとも一つは、第1基板310に沿って延びる延長部324を形成して第1基板310の側面で互いに連結されてもよい。これによると、第1基板310の全面に第1絶縁層、例えば酸化アルミニウム層が形成され得、低温部側の耐電圧性能をさらに高めることが可能である。第1基板310を表面処理して酸化アルミニウム層を形成する場合、図6の実施例のように第1基板310の両面に酸化アルミニウム層を形成したり、図7の実施例のように第1基板310の全面に酸化アルミニウム層を形成することが容易である。
一方、前述した通り、高温部側にはヒートシンクがさらに配置され得る。高温部側の第2基板380とヒートシンク390が一体に形成されてもよいが、別途の第2基板380とヒートシンク390が互いに接合されてもよい。この時、第2基板380上に酸化金属層が形成される場合、第2基板380とヒートシンク390間接合が困難であり得る。これに伴い、第2基板380とヒートシンク390間の接合強度を高めるために、第2基板380とヒートシンク390の間には酸化金属層が形成されないことがある。すなわち、第2基板380が銅基板である場合、銅基板の表面には酸化銅層が形成されないことがある。このために、銅基板を予め表面処理して銅基板の酸化を防止することができる。例えば、銅に比べて容易に酸化されない性質を有するニッケルのような金属層で銅基板をメッキする場合、銅基板に酸化金属層が形成されることを防止することができる。
一方、本発明のさらに他の実施例によると、図8に図示した通り、第2バッファ層370と第2基板380の間には第2基板380と接触する第2絶縁層375がさらに配置されてもよい。
この時、第2絶縁層375に対する説明は前述した第1絶縁層320に対する説明と同一に適用され得る。すなわち、第2絶縁層375は酸化アルミニウム層であるか、シリコンとアルミニウムを含む複合体(composite)からなる複合体層であり得る。
または第2絶縁層375は第2バッファ層370と同一の組成を有してもよい。
または第2絶縁層375はシリコン樹脂および無機物を含むものの、第2バッファ層370と異なる組成を有し、第2バッファ層370より大きいヤング率を有してもよい。例えば、第2バッファ層370のヤング率が1~65MPaである場合、第2絶縁層375のヤング率は70~150MPaであり得る。第2絶縁層375のヤング率がこのような数値範囲を満足する場合、第2基板380と第2電極360間の機械的剛性を維持することができる。
このために、第2絶縁層375に含まれるシリコン樹脂は第2バッファ層370に含まれるシリコン樹脂に比べて分子量が小さくてもよく、第2絶縁層375に含まれるシリコン樹脂の含量は第2バッファ層370に含まれるシリコン樹脂の含量より高く、第2絶縁層375に含まれる無機物の含量は第2バッファ層370に含まれる無機物の含量に比べて低くてもよい。例えば、無機物は第2絶縁層375の60~85wt%、好ましくは80~85wt%で含まれ得る。
一方、第2バッファ層370は未硬化状態または半硬化状態の組成物を第2絶縁層375上に塗布した後、予め整列した複数の第2電極360を配置して加圧する方式で形成され得る。これによると、複数の第2電極360の側面の一部は第2バッファ層370内に埋め立てられ得る。この時、第2バッファ層370内に埋め立てられた複数の第2電極360の側面の高さは複数の第2電極360の厚さの0.1~1.0倍、好ましくは0.2~0.9倍、さらに好ましくは0.3~0.8倍であり得る。このように、複数の第2電極360の側面の一部が第2バッファ層370内に埋め立てられると、複数の第2電極360と第2バッファ層370間の接触面積が広くなることになり、これに伴い、複数の第2電極360と第2バッファ層370間の熱伝達性能、接合強度および熱応力緩和性能がさらに高くなり得る。
さらに詳しくは、複数の第2電極360の間で第2バッファ層370の厚さは、それぞれの電極の側面から中心領域に行くほど減少して頂点が円満な「V」字状を有することができる。
図示されてはいないが、本発明のさらに他の実施例によると、第2バッファ層370と第2絶縁層375の位置が変わってもよい。例えば、第2基板380に接触するように第2バッファ層370が配置され、第2バッファ層370と第2電極360の間に第2絶縁層375が配置され、第2バッファ層370のヤング率は1~65Mpaであり、第2絶縁層375のヤング率は70~150MPaであってもよい。これによると、第2バッファ層370は第2基板380と直接接触して第2基板380の熱膨張によって共に伸び、第2電極360に加えられる熱応力を最小化する役割をし、第2絶縁層375は複数の第2電極360と直接接触して絶縁および機械的強度を維持する役割をすることができる。
一方、本発明の実施例によると、第2基板380とヒートシンク390は別途の締結部材によって接合されてもよい。
図9は、第2基板380とヒートシンク390間接合構造を例示する。
図9を参照すると、ヒートシンク390と第2基板380は複数の締結部材400によって締結され得る。このために、ヒートシンク390と第2基板380には締結部材400が貫通する貫通ホールSが形成され得る。ここで、貫通ホールSと締結部材400の間には別途の絶縁体410がさらに配置され得る。別途の絶縁体410は締結部材400の外周面を囲む絶縁体または貫通ホールSの壁面を囲む絶縁体であり得る。これによると、熱電素子の絶縁距離を広くすることが可能である。
この時、本発明の他の実施例によると、第2基板380とヒートシンク390の間にも第2バッファ層370と同一の素材のバッファ層が配置されてもよい。これによると、第2基板380およびヒートシンク390間熱膨張係数の差により第2基板380およびヒートシンク390が部分的に離隔する問題を防止することができる。
このように、本発明の実施例によると、熱電性能および接合性能が優秀な熱電素子が得られる。
以下、比較例および実施例を利用して本発明の実施例に係る効果をさらに具体的に説明する。
実施例に係る熱電素子は図5で図示した構造下でPDMSおよび無機物を含み、200℃でのヤング率が25MPaであるバッファ層を適用したし、比較例1に係る熱電素子は図5で図示した構造でPDMSおよび無機物を含み、200℃でのヤング率が75MPaであるバッファ層を適用したし、比較例2に係る熱電素子は図5で図示した構造でバッファ層をポリイミド層に変えた。さらに具体的には、実施例に係る熱電素子に適用されたバッファ層に含まれるPDMSの分子量は15,000~30,000g/molであり、バッファ層内の無機物の含量は85~90wt%であり、比較例1に係る熱電素子に適用されたバッファ層に含まれるPDMSの分子量は5,000~15,000g/molであり、バッファ層内の無機物の含量は80~85wt%である。
図10は、比較例1に係る熱電素子で基板の温度と熱応力間の関係を示すグラフである。まず、比較例1に係る熱電素子で基板の温度が145℃であるとき、基板と電極間の界面破壊が起きることを観察した。比較例1に係る熱電素子で基板の温度に対する熱応力を評価した結果、基板の温度が約145℃であるときに熱応力が670MPaであることが観察された。したがって、熱電素子の臨界破壊応力は670MPaであることが分かった。
一方、バッファ層の弾性係数と基板および電極間熱応力の相関関係を実験してみた結果、表1の結果を得ることができた。
Figure 2023510149000004
すなわち、バッファ層の弾性係数が低いほど熱応力が低くなることが分かった。特に、弾性係数が65MPa以下である場合、熱応力が臨界破壊応力より低い660MPaであることが分かった。
一方、発電装置に適用される熱電素子の発電性能を高めるために、熱電素子の高温部の温度は150℃~200℃であり、低温部の温度は15℃~55℃である条件すなわち、高温部の温度と低温部の温度差が95℃~185℃である条件下で、500時間の間電極と基板間の界面破壊が起きず、抵抗変化率が7%以内、好ましくは6%以内、さらに好ましくは5%以内の範囲で維持され、高温で長時間露出した場合にもヤング率の変化率が10%以内、好ましくは7%以内、さらに好ましくは5%以内の範囲で維持されることが好ましい。
図11は実施例および比較例に係る熱電素子の高温部と低温部間の温度差別抵抗変化率を測定したグラフであり、図12は実施例および比較例に係る熱電素子を200℃で露出した時間によるヤング率の変化を測定したグラフである。
図11を参照すると、実施例では熱電素子の高温部と低温部間の温度差が145℃以上である場合にも抵抗変化率が7%以内の範囲で維持されるが、比較例1および比較例2では熱電素子の高温部と低温部間の温度差が145℃より低い場合にも抵抗変化率が7%を超過し、高温部と低温部間の温度差が145℃以上では熱応力による抵抗変化率が急激に上昇して断線した。
図12を参照すると、実施例に係るバッファ層は150℃~200℃で長時間露出してもヤング率の変化率は10%以内の範囲で維持されるが、比較例1に係るバッファ層は約200℃で露出する時間が増加するほどヤング率が10%を超過して急激に上昇することが分かる。
これから、本発明の実施例に係る熱電素子は高温部の温度が約200℃である条件下でも電極と基板間の界面破壊が起きず、抵抗変化率が7%以内の範囲で維持され、約200℃で長時間露出した場合にもヤング率の変化率が10%以内の範囲で維持されるので、高い信頼性を有することが分かる。
本発明の実施例に係る熱電素子は高温部側と低温部側の温度差を利用して電気を生成する発電システムに適用され得る。例えば、熱電素子の第1基板側、すなわち低温部側に第1流体が流動し、第2基板側、すなわち高温部側に第1流体より温度が高い第2流体が流動し、これに伴い、第1基板側と第2基板側間に温度差が発生して電気が生成され得る。この時、第2流体の温度は、例えば第1流体の温度より95℃~185℃高くてもよい。
前記では本発明の好ましい実施例を参照して説明したが、該当技術分野の熟練した当業者は下記の特許請求の範囲に記載された本発明の思想および領域から逸脱しない範囲内で本発明を多様に修正および変更できることが理解できるであろう。

Claims (10)

  1. 第1基板、
    前記第1基板上に配置された第1バッファ層、
    前記第1バッファ層上に配置された第1電極、
    前記第1電極上に配置されたP型熱電レッグおよびN型熱電レッグ、
    前記P型熱電レッグおよびN型熱電レッグ上に配置された第2電極、
    前記第2電極上に配置された第2バッファ層、そして
    前記第2バッファ層上に配置された第2基板を含み、
    前記第1バッファ層および前記第2バッファ層のうち少なくとも一つはシリコン樹脂および無機物を含み、
    前記第1バッファ層および前記第2バッファ層のうち少なくとも一つのヤング率(Young’smodulus)は1~65MPaである、熱電素子。
  2. 前記ヤング率が定義される基準温度は150℃~200℃間である、請求項1に記載の熱電素子。
  3. 前記シリコン樹脂はPDMS(polydimethylsiloxane)を含み、
    前記無機物は前記第1バッファ層および前記第2バッファ層のうち少なくとも一つの85~90wt%で含まれる、請求項1に記載の熱電素子。
  4. 前記無機物はD50が5~20μmである第1無機物グループ、D50が20~30μmである第2無機物グループおよびD50が30~40μmである第3無機物グループを含む、請求項3に記載の熱電素子。
  5. 前記第1基板側の温度は前記第2基板側の温度より低い、請求項2に記載の熱電素子。
  6. 前記第2バッファ層のヤング率は1~65MPaである、請求項5に記載の熱電素子。
  7. 前記第1基板はアルミニウム基板であり、
    前記第2基板は銅基板である、請求項1に記載の熱電素子。
  8. 前記第1基板と前記第1バッファ層間に配置された第1絶縁層をさらに含む、請求項7に記載の熱電素子。
  9. 前記第2バッファ層の厚さは前記第1バッファ層の厚さより大きい、請求項8に記載の熱電素子。
  10. 前記第1バッファ層は150℃~200℃で500時間の間ヤング率の変化率が10%以内である、請求項2に記載の熱電素子。
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