JP2023505561A - ネットワークハンドオーバ方法及び電子装置 - Google Patents

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Abstract

端末技術の分野に関するネットワークハンドオーバ方法及び電子装置は、ユーザが電子装置を用いることによりネットワークにアクセスする場合にフレームのフリーズ又はネットワークの切断が起こる可能性を低減するのに役立つ。本方法は、具体的に、電子装置が、第1の通信モジュールを用いることによりアクセスされる第1のネットワークにキャンプオンする場合、電子装置が第1のルートに沿ってn回目に移動するプロセスで、電子装置は、第1のネットワークのために第1のサンプリングポイントのネットワーク情報及び第2のサンプリングポイントのネットワーク情報を順次取得し、第1の期間が経過した後に第1のネットワークが異常になるかどうか予測する。電子装置が、第1のネットワークは異常になると予測した場合、第1のネットワークが異常になる前に、電子装置は第2のネットワークにキャンプオンする。この技術的解決策では、第1のネットワークが異常になると予測する場合に、電子装置は予め第2のネットワークにハンドオーバされ得る。これは、ユーザが電子装置を用いることによりネットワークにアクセスする場合にフレームフリーズ又はネットワークの切断が起こる可能性を低減することによりユーザ体験が改善される。

Description

関連出願の相互参照
本願は、2019年12月11日に中国国家知識産権局に出願された「ネットワークハンドオーバ方法及び電子装置」と題する中国特許出願第201911269176.6号に対する優先権を主張し、その全体が参照により本願に組み込まれる。
本願は端末技術の分野に関し、特に、ネットワークハンドオーバ方法及び電子装置に関する。
携帯電話がモバイルネットワークにアクセスした後に、携帯電話はユーザのためにネットワークアクセスサービスを提供し得る。具体的には、携帯電話は、加入者識別モジュール(subscriber identity module、SIM)カードを用いることによりモバイルネットワークにアクセスする。しかしながら、カバレッジがないか又はカバレッジが脆弱な地域では、携帯電話はネットワークから簡単に外れるか又は低い規格に落とされる。その結果、ユーザはネットワークアクセスサービスを用いることができず、ユーザ体験が影響を受ける。とりわけ、ネットワーク構築の初期段階では、カバレッジがないか又はカバレッジが脆弱になる現象がより明確になる。
現在、携帯電話は通常デュアルSIMカードをサポートする。したがって、携帯電話は、2つのSIMカード(例えば、SIMカード1及びSIMカード2)に基づいてモバイルネットワークに別々にアクセスし、SIMカード1を用いることによりユーザのためにネットワークアクセスサービスを提供し得る。つまり、携帯電話によって現在用いられているモバイルネットワークはSIMカード1に基づいてアクセスされる。従来技術では、携帯電話を現在使用されているモバイルネットワークから外れるか又は低い規格に落とされた後に、ユーザがネットワークアクセスサービスを用いることができず、ユーザ体験が影響を受けるのを回避するために、携帯電話はSIMカード2に基づいてアクセスされるモバイルネットワークにハンドオーバされる。しかしながら、既存のネットワークハンドオーバ方法は事後の救済であり、ユーザが携帯電話を用いることによりネットワークにアクセスした場合に、フレームフリーズ又は一時的なネットワークの切断が容易に起こり、ユーザ体験が低下する。
本願の実施形態は、ユーザが電子装置を用いることによりネットワークにアクセスする場合に、電子装置のフレームフリーズ又はネットワークの切断が生じる可能性を低減してユーザ体験を改善するために、ネットワークハンドオーバ方法を提供する。
第1の態様によれば、本願の実施形態はネットワークハンドオーバ方法を提供する。具体的には、本方法は以下のステップを含む。
第1の通信モジュールを用いることによりアクセスされる第1のネットワークに電子装置がキャンプオンする場合に、該電子装置が第1のルートに沿ってn回目に移動するプロセスで、前記電子装置が、前記第1のネットワークのために第1のサンプリングポイントのネットワーク情報及び第2のサンプリングポイントのネットワーク情報を順次取得することとであって、該第1のルートは第1の位置と第2の位置との間のルートである、ことと、
前記第2のサンプリングポイントのネットワーク情報を取得した後に、前記電子装置は、前記第1のサンプリングポイントのネットワーク情報、前記第2のサンプリングポイントのネットワーク情報及び第1の履歴サンプリング記録に基づいて、前記電子装置が前記第1のルートに沿ってn回目に移動した場合に、前記第1のネットワークが第1の期間が経過した後に異常になるかどうかを予測することであって、前記第1の履歴サンプリング記録はサンプリングポイントのネットワーク情報であって、前記電子装置が前記第1のルートに沿って前記n回目の前の各回で移動するプロセスで前記電子装置によって前記第1のネットワークのために取得されるネットワーク情報を含み、nは1よりも大きい正の整数である、ことと、
前記第1のネットワークは異常になると前記電子装置が予測した場合、前記電子装置が前記第1のルートに沿ってn回目に移動するプロセスで、前記電子装置が、前記第1のネットワークが異常になる前に、第2の通信モジュールを用いることによりアクセスされる第2のネットワークにキャンプオンすることと、
を含む。
本願のこの実施形態では、第2のサンプリングポイントのネットワーク情報を収集した後に、電子装置は、第1の期間が経過した後に第1のネットワークが異常になるかどうかを予測し得る。したがって、第1の期間が経過した後に第1のネットワークが異常となると予測する場合、電子装置は予め第2のネットワークにハンドオーバされる。従来技術と比べて、これは、ユーザが電子装置を用いることによりネットワークにアクセスする場合に、フレームフリーズ又はネットワークの切断が起こる可能性を低減するのに役立ち、ユーザ体験が改善される。
可能な設計では、前記第1の履歴サンプリング記録は、第1のマッチングポイントのネットワーク情報、第2のマッチングポイントのネットワーク情報及び第1の異常ポイントのネットワーク情報を含み、前記第1のマッチングポイントのネットワーク情報及び前記第2のマッチングポイントのネットワーク情報のそれぞれは、前記第1のネットワークが異常になる確率が第1の閾値以下であるサンプリングポイントのネットワーク情報であって、前記電子装置が前記第1のルートに沿って(n-i)回目に移動するプロセスで前記電子装置により、前記第1のネットワークのために順次且つ別々に取得されるネットワーク情報であり、iはnより小さい正の整数であり、前記第1の異常ポイントのネットワーク情報は、前記第1のネットワークが異常になる確率が第2の閾値以上であるサンプリングポイントのネットワーク情報であって、前記電子装置が前記第1のルートに沿って(n-i)回目に移動するプロセスで前記電子装置が前記第2のマッチングポイントのネットワーク情報を取得した後に、前記電子装置により、前記第1のネットワークのために最後に取得されるネットワーク情報であり、
前記第1のサンプリングポイントのネットワーク情報及び前記第1のマッチングポイントのネットワーク情報は第1の条件を満たし、前記第2のサンプリングポイントのネットワーク情報及び前記第2のマッチングポイントのネットワーク情報は該第1の条件を満たし、該第1の条件は、第1の物理的なサンプリング位置と第2の物理的なサンプリング位置との間の距離が誤差範囲にあることを示すために用いられ、該第1の物理的なサンプリング位置は、前記電子装置が前記第1のルートに沿ってn回目に移動するプロセスでのサンプリングポイントに対応する物理的な位置であり、前記第2の物理的なサンプリング位置は、前記電子装置が前記第1のルートに沿ってn回目の前に移動するプロセスでのマッチングポイントに対応する物理的な位置である。
前述の技術的解決策は、第1の期間が経過した後に第1のネットワークが異常になるかどうかを予測する信頼性の改善を支援するために用いられる。
可能な設計では、前記第1のサンプリングポイントのネットワーク情報及び前記第1のマッチングポイントのネットワーク情報は、
前記第1のサンプリングポイントのネットワーク情報及び前記第1のマッチングポイントのネットワーク情報において、同じサービングセル識別子があり、サービングセルのネットワーク信号強度間の差は第1の範囲内にあり、同じ隣接セル識別子があり、同じ隣接セルのネットワーク信号強度間の差は第2の範囲内にあることのうちの2つ以上が満たされる場合に第1の条件を満たし、
前記第2のサンプリングポイントのネットワーク情報及び前記第2のマッチングポイントのネットワーク情報は、
前記第2のサンプリングポイントのネットワーク情報及び前記第2のマッチングポイントのネットワーク情報において、同じサービングセル識別子があり、サービングセルのネットワーク信号強度間の差は前記第1の範囲内にあり、同じ隣接セル識別子があり、同じ隣接セルのネットワーク信号強度間の差は前記第2の範囲内にあることのうちの2つ以上が満たされる場合に第1の条件を満たす。
上述の技術的解決策によれば、電子装置の電力消費をある程度低減するのを助けるために、電子装置はサンプリングポイントに対応する物理的な位置を得る必要がない。
可能な設計では、任意のサンプリングポイントのネットワーク情報は、対応するサンプリングポイントにおける電子装置のシステム時刻を含む。
前記電子装置は、前記電子装置が前記第1のルートに沿ってn回目に移動した場合に、前記第1のネットワークが第1の期間が経過した後に異常になるかどうかを、前記第1のサンプリングポイントのネットワーク情報、前記第2のサンプリングポイントのネットワーク情報及び第1の履歴サンプリング記録に基づいて以下のように予測し得る。
前記電子装置は、前記第1のサンプリングポイントのネットワーク情報、前記第2のサンプリングポイントのネットワーク情報、前記第1のマッチングポイントのネットワーク情報、前記第2のマッチングポイントのネットワーク情報及び前記第1の異常ポイントのネットワーク情報に別々に含まれるシステム時刻に基づいて、前記電子装置が前記第1のルートに沿ってn回目に移動した場合に、前記第1のネットワークが第2の期間が経過した後に異常になったと予測し、次いで、前記第2の期間は前記第1の期間よりも長いかどうかを判定し、前記第2の期間が前記第1の期間以下の場合、前記第1のルートに沿ってn回目に移動したときに前記第1のネットワークが前記第1の期間が経過した後に異常になることを予測する。また、第2の期間が第1の期間よりも長い場合、電子装置は、電子装置が第1のルートに沿ってn回目に移動したときに第1の期間の後に第1のネットワークは異常にならないと予測する。
上述の技術的解決策は、第1の期間が経過した後に第1のネットワークが異常になるかどうかを予測する実施を簡素化するのに役立つ。
可能な設計では、前記第2の期間は以下の式を満たす。
Figure 2023505561000002
ここで、τは前記第2の期間であり、T1は前記第1のマッチングポイントにおける前記電子装置のシステム時刻であり、T2は前記第2のマッチングポイントにおける前記電子装置のシステム時刻であり、T3は前記第1の異常ポイントにおける前記電子装置のシステム時刻であり、T1’は前記第1のサンプリングポイントにおける前記電子装置のシステム時刻であり、T2’は前記第2のサンプリングポイントにおける前記電子装置のシステム時刻である。
可能な設計では、前記第1の履歴サンプリング記録は第3のマッチングポイントのネットワーク情報をさらに含み、該第3のマッチングポイントのネットワーク情報は、前記第1のネットワークが異常になる確率が前記第1の閾値以下であるサンプリングポイントのネットワーク情報であって、前記電子装置が前記第1のルートに沿って(n-j)回目に移動するプロセスで前記電子装置によって取得されるネットワーク情報であり、jはiと等しくなく、nより小さい整数であり、
前記第1のサンプリングポイントのネットワーク情報及び前記第3のマッチングポイントのネットワーク情報が前記第1の条件を満たす場合、前記第1のサンプリングポイントと前記第1のマッチングポイントとの間の信号強度誤差は、前記第1のサンプリングポイントと前記第3のマッチングポイントとの間の信号強度誤差以下である。
本願のこの実施形態では、電子装置の第1のサンプリングポイントのネットワーク情報、第1のマッチングポイントのネットワーク情報及び第3のマッチングポイントのネットワーク情報の全てが第1の条件を満たす場合、電子装置は、信号強度誤差が最小であるという原理に基づいて、第1の期間が経過した後に第1のネットワークが異常になるかどうかを予測するのに用いられるマッチングポイントを決定して、予測の信頼性をさらに改善するのを支援する。
可能な設計では、前記第1のサンプリングポイントと前記第1のマッチングポイントとの間の信号強度誤差は以下の式を満たす。
Figure 2023505561000003
又は
Figure 2023505561000004
ここで、Varは前記第1のサンプリングポイントと前記第1のマッチングポイントとの間の信号強度誤差であり、Cは前記サービングセルの誤差インパクトファクタであり、Cは、隣接セルの誤差インパクトファクタであり、C+C=1であり、V=PS1-PS0であり、PS1は前記第1のサンプリングポイントのネットワーク情報における前記サービングセルのネットワーク信号強度であり、PS0は前記第1のマッチングポイントのネットワーク情報における前記サービングセルのネットワーク信号強度であり、rは、前記第1のサンプリングポイントのネットワーク情報及び前記第1のマッチングポイントのネットワーク情報における同じ隣接セル識別子の数であり、VNt=PNt=PN0tであり、PNtは前記第1のサンプリングポイントのネットワーク情報における隣接セルtのネットワーク信号強度であり、PNiは前記第1のマッチングポイントのネットワーク情報における隣接セルtのネットワーク信号強度である。隣接セルtは、前記第1のサンプリングポイントのネットワーク情報及び前記第1のマッチングポイントのネットワーク情報におけるt個の同じ隣接セル識別子によって識別されるセルである。
前述の技術的解決策は、信号強度誤差の計算を実施するのを簡素化するのに役立つ。
可能な設計では、前記第1の履歴サンプリング記録は、第3のマッチングポイントのネットワーク情報、第4のマッチングポイントのネットワーク情報及び第2の異常ポイントのネットワーク情報をさらに含み、前記第3のマッチングポイントのネットワーク情報及び前記第4のマッチングポイントのネットワーク情報のそれぞれは、前記第1のネットワークが異常になる確率が前記第1の閾値以下であるサンプリングポイントのネットワーク情報であって、前記電子装置が前記第1のルートに沿って(n-j)回目に移動するプロセスで前記電子装置によって順次取得されるネットワーク情報であり、前記第2の異常ポイントのネットワーク情報は、前記第1のネットワークが異常になる確率が前記第2の閾値以上になるサンプリングポイントのネットワーク情報であって、前記電子装置が前記第1のルートに沿って(n-j)回目に移動するプロセスで前記電子装置が前記第4のマッチングポイントのネットワーク情報を取得した後に前記電子装置によって最後に取得されるネットワーク情報であり、jはiと等しく、nより小さい正の整数であり、
前記第1のサンプリングポイントのネットワーク情報及び前記第3のマッチングポイントのネットワーク情報が前記第1の条件をさらに満たし、前記第2のサンプリングポイントのネットワーク情報及び前記第4のマッチングポイントのネットワーク情報が前記第1の条件をさらに満たす場合、前記第1のマッチングポイントのネットワーク情報に基づいて予測される期間と、前記第2のマッチングポイントのネットワーク情報に基づいて予測される期間との間の時間誤差は、前記第3のマッチングポイントのネットワーク情報に基づいて予測される期間と、前記第4のマッチングポイントのネットワーク情報に基づいて予測される期間との間の時間誤差以下である。
本願のこの実施形態では、電子装置の第1のサンプリングポイントのネットワーク情報、第1のマッチングポイントのネットワーク情報及び第3のマッチングポイントのネットワーク情報の全てが第1の条件を満たし、第2のサンプリングマッチングのネットワーク情報、第2のマッチングマッチングのネットワーク情報及び第4のマッチングマッチングのネットワーク情報の全ては第1の条件を満たす場合、電子装置は、信号強度誤差が最小であるという原理に基づいて、第1の期間が経過した後に第1のネットワークが異常になるかどうかを予測するのに用いられるマッチングポイントを決定して、予測の信頼性をさらに改善するのを支援する。
可能な設計では、前記第1のマッチングポイントのネットワーク情報に基づいて予測される期間と、前記第2のマッチングポイントのネットワーク情報に基づいて予測される期間との間の時間誤差Tvarは式Tvar=t0+V+Vを満たす。
Figure 2023505561000005
Figure 2023505561000006
Figure 2023505561000007
T1’は前記第1のサンプリングポイントにおける前記電子装置のシステム時刻であり、T2’は前記第2のサンプリングポイントにおける前記電子装置のシステム時刻であり、T1は前記第1のマッチングポイントにおける前記電子装置のシステム時刻であり、T2は前記第2のマッチングポイントにおける前記電子装置のシステム時刻であり、Var1は前記第1のサンプリングポイントと前記第1のマッチングポイントとの間の信号強度誤差であり、Var2は前記第2のサンプリングポイントと前記第2のマッチングポイントとの間の信号強度誤差であり、L1は前記第1のサンプリングポイントのネットワーク情報及び前記第1のマッチングポイントのネットワーク情報における同じ隣接セル識別子の数であり、L2は前記第2のサンプリングポイントのネットワーク情報及び前記第2のマッチングポイントのネットワーク情報における同じ隣接セル識別子の数であり、Mは1つのサンプリングポイントのネットワーク情報における隣接セル識別子の最大数であり、Pmaxはユーザが前記第1のルートに沿って時を異にして移動するプロセスで収集される同じセルのネットワーク信号強度間の最大偏差である。
前述の技術的解決策は、時間誤差の計算の実施を簡素化するのに役立つ。
可能な設計では、前記電子装置が前記第1のネットワークは異常になることを予測した場合、前記第1のネットワークが異常になる前に、前記電子装置は、前記第2のネットワークは異常にならないと判定し、第2のネットワークにキャンプオンする。これは、電子装置が無効なネットワークハンドオーバを行う回数を減らすのに役立つ。
可能な設計では、電子装置は第2のネットワークが異常かどうかを以下のように判定する:
第2の履歴サンプリング記録に基づいて、前記電子装置により、前記第2のネットワークは異常にならないと判定することであって、該第2の履歴サンプリング記録は前記第2のネットワークのための履歴サンプリング記録である、こと、及び/又は
前記電子装置により、前記第1のネットワーク及び前記第2のネットワークを介してデータパケットを別々に送信し、前記第1のネットワーク及び前記第2のネットワークに対して品質評価を別々に行い、前記第1のネットワーク及び前記第2のネットワークの品質評価結果に基づいて、前記第2のネットワークは異常とならないと判定すること。これは、第2のネットワークが異常であるかどうかを判定する実施を簡素化するのに役立ち、第2のネットワークが異常であるかどうかを判定する信頼性を幾分向上させるのに役立つ。
可能な設計では、前記電子装置が、第1の通信モジュールを用いることによりアクセスされる第1のネットワークにキャンプオンする場合に、前記電子装置は、前記電子装置が前記第1の位置から離れることを検出した後に、電子装置は第1のネットワークのために第1のサンプリングポイントのネットワーク情報及び第2のサンプリングポイントのネットワーク情報を取得する。これは、電子装置の消費電力を低減するのに役立つ。
可能な設計では、前記電子装置が前記第2の位置に到着したことを前記電子装置が検出した後に、前記電子装置はネットワーク情報の収集を停止する。これは、電子装置の消費電力をさらに低減するのに役立つ。
可能な設計では、前記電子装置が、第2の通信モジュールを用いることによりアクセスされる第2のネットワークにキャンプオンした後に、前記第1のネットワークが正常に回復した場合に、前記電子装置は、前記第1のネットワークに再度キャンプオンする。これは、ユーザのオーバーヘッドをある程度低減するのに役立つ。
可能な設計では、前記電子装置が、前記第1のネットワークのネットワーク信号強度が第3の閾値より大きいこと及び/又は前記第1のネットワークのネットワーク規格が第1のネットワーク規格であることを検出した場合に、前記電子装置は、前記第1のネットワークが正常に回復したと判定する。これ、第1のネットワークが正常に回復したかどうかを判定する方法を簡素化するのに役立つ。例えば、第1のネットワーク規格は、ユーザによって設定されるか又は電子装置によってサポートされる最高のネットワーク規格であり得る。これは限定されない。
可能な設計では、前記電子装置が、第1の通信モジュールを用いることによりアクセスされる第1のネットワークにキャンプオンする場合に、前記電子装置が、インテリジェントネットワークハンドオーバ機能が有効になっていることを検出した後に、電子装置は、第1のネットワークのために第1のサンプリングポイントのネットワーク情報及び第2のサンプリングポイントのネットワークを取得する。例えば、電子装置が第1の通信モジュールを用いることによりアクセスされる第1のネットワークにキャンプオンする場合、電子装置がインテリジェントネットワークハンドオーバ機能が有効であることを検出した後に、電子装置が第1の位置から離れたことを電子装置が検出した場合に、電子装置は、第1のネットワークのために第1のサンプリングポイントのネットワーク情報及び第2のサンプリングポイントのネットワーク情報を取得する。これは、ユーザが電子装置を制御するのを支援する。
可能な設計では、前記第1の通信モジュールは第1のSIMカード又は第1のWi-Fiモジュールを含み、前記第2の通信モジュールは第2のSIMカードモジュール又は第2のWi-Fiモジュールを含む。
第2の態様によれば、本出願の実施形態は、プロセッサ及びメモリを含む電子装置をさらに提供する。前記メモリはプログラム命令を記憶する。前記プロセッサによって前記プログラム命令が実行された場合に、前記電子装置は、本願の実施形態における第1の態様及び第1の態様の可能な設計のうちのいずれか1つに係る方法を行うことができる。
第3の態様によれば、本願の一実施形態は、本願の実施形態における第1の態様及び第1の態様の可能な設計のうちのいずれか1つに係る方法を実施するように構成されたモジュールを含む電子装置をさらに提供する。
第4の態様によれば、本願の実施形態はチップを提供する。チップは電子装置内のメモリに連結されているため、当該チップが動作した場合、前記メモリに記憶されたコンピュータプログラムが起動されて、本願の実施形態における第1の態様及び第1の態様の可能な設計のうちのいずれか1つに係る方法が実施される。
第5の態様によれば、本願の実施形態は、コンピュータ読み取り可能記憶媒体を提供する。コンピュータ読み取り可能記憶媒体はプログラム命令を記憶する。該プログラム命令が電子装置上で実行された場合に、該電子装置は、第1の態様及び第1の態様の可能な設計のうちのいずれか1つに係る方法を行うことができる。
第6の態様によれば、本願の実施形態は、コンピュータプログラム製品を提供する。コンピュータプログラム製品が電子装置上で実行された場合、電子装置は、第1の態様及び第1の態様の可能な設計のうちのいずれか1つに係る方法を行うことができる。
加えて、第2の態様~第6の態様における任意の可能な設計の技術的効果については、第1の態様における異なる設計の技術的効果を参照されたい。詳細についてはここでは再度説明しない。
図1は、本願の一実施形態に係る電子装置の構造の概略図である。 図2は、本願の一実施形態に係る電子装置のソフトウェア構造の概略図である。 図3は、本願の一実施形態に係るネットワークハンドオーバ方法の概略フローチャートである。 図4は、本願の一実施形態に係るSIMカード管理インターフェイスの概略図である。 図5は、本願の一実施形態に係るマッチングポイントの概略図である。 図6は、本願の一実施形態に係る別のマッチングポイントの概略図である。 図7は、本願の一実施形態に係るサンプル取得方法の概略フローチャートである。 図8は、本願の一実施形態に係るシステム設定インターフェイスの概略図である。 図9は、本願の一実施形態に係る別のSIMカード管理インターフェイスの概略図である。 図10は、本願の一実施形態に係る別のネットワークハンドオーバ方法の概略フローチャートである。 図11は、本願の一実施形態に係る別の電子装置の構造の概略図である。
本願で別段の記載がない限り、「/」は又はを意味する。例えば、A/BはA又はBを表し得る。「及び/又は」は、関連するオブジェクトを説明するための関連関係にすぎず、3つの関係があり得ることを表す。例えば、A及び/又はBは、Aのみが存在する場合、A及びBの両方が存在する場合、Bのみが存在する場合を表す。加えて、本願では、「複数の」とは2つ以上を意味する。例えば、a、b又はcのうちの少なくとも1つは、a、b、c、a及びb、a及びc、b及びc又はa、b及びcの7つの場合を表し得る。
本願では、「一例」、「一部の実施形態では」、「一部の他の実施形態では」等は、例、解説又は説明を与えるために用いられる。本願で「一例」として説明される任意の実施形態又は設計解決策は、他の実施形態又は設計解決策よりもより好ましいか又はより有利であると説明されるべきではない。正確には、「一例」という用語は、特定の方法で概念を提示するために用いられる。
なお、本願の実施形態では、「第1」、「第2」等の用語は、区別及び説明のために用いられるにすぎず、相対的な重要性又順番の表示若しくは含意として理解すべきではない。
電子装置は、異なる通信モジュールを用いることによりネットワークへのアクセスをサポートし得る。例えば、電子装置は、第1の通信モジュール及び第2の通信モジュールを用いることによりネットワークへのアクセスをサポートする。電子装置は、第1の通信モジュールを用いることにより第1のネットワークにアクセスし、第2の通信モジュールを用いることにより第2のネットワークにアクセスし得る。しかしながら、電子装置は、通常、ユーザのためにネットワークアクセスサービスを提供するために、第1のネットワーク又は第2のネットワークのうちの1つ上でキャンプオンする。例えば、電子装置は、ユーザのためにネットワークアクセスサービスを提供するために、第1のネットワーク上でキャンプオンする。ユーザがオンラインビデオを見るか、ウェブページを閲覧するか、オンラインゲームで遊ぶ
か、テレビ電話をかけるか等の場合、第1のネットワークを用いることによりデータ伝送が行われる。しかしながら、電子装置が第1の通信モジュールを用いることにより第1のネットワークにアクセスする場合、カバレッジがないか又はカバレッジが脆弱なエリアでは、電子装置はネットワークから容易に外れるか又は容易により低位の規格に落ちる。ユーザが電子装置を用いることによりネットワークにアクセスできない場合を回避するために、電子装置は、第1のネットワークが異常になった後に第2のネットワークにハンドオーバされ得る。つまり、第2のネットワーク上でキャンプオンしてユーザのためにネットワークアクセスサービスの提供が続けられ得る。しかしながら、電子装置は、電子装置が現在キャンプオンしているネットワークが異常になった場合(例えば、電子装置がネットワークから外れるか又は低位の規格に落とされる)にのみネットワークハンドオーバを行うため、これは事後の解決策であり、ユーザが電子装置を用いることによりネットワークにアクセスした場合にフレームフリーズ又は一時的なネットワークの切断を容易に引き起こし、ユーザ体験が低下する。
なお、本願の実施形態では、第1の通信モジュール及び第2の通信モジュールは、電子装置に含まれる通信モジュールであり得る。例えば、第1の通信モジュールは第1のWi-Fiモジュールであり、第2の通信モジュールは第2のWi-Fiモジュールである。第1の通信モジュール及び第2の通信モジュールは、代替的に、特定のインターフェイスを介して電子装置に接続され得る。例えば、第1の通信モジュールは第1のSIMカードモジュールであり、第2の通信モジュールは第2のSIMカードモジュールである。あるいは、第1の通信モジュール及び第2の通信モジュールは異なる方法で電子装置に接続されている。例えば、第1の通信モジュールはSIMカードであり、第2の通信モジュールはWi-Fiモジュールである。
これを鑑み、本願の一実施形態はネットワークハンドオーバ方法を提供することにより、電子装置が第1のネットワーク上でキャンプオンしてユーザのためにネットワークアクセスサービスを提供する場合、電子装置は、第1の期間が経過した後に第1のネットワークが異常になるかどうかを予測でき、第1のネットワークが異常になると電子装置が予測する場合に、ユーザのためにネットワークアクセスサービスを提供するために、電子装置は第2のネットワーク上で予めキャンプオンして、ユーザが電子装置を用いることによりネットワークにアクセスする場合に、フレームフリーズ又はネットワークから外れることが起こる可能性を低減するのを助け、ユーザ体験をある程度改善するのを助ける。
例えば、本願の実施形態における電子装置は、携帯電話、タブレットコンピュータ、ウェアラブルデバイス、車載装置、拡張現実(augmented reality、AR)装置/仮想現実(virtual reality、VR)装置、ノートブックコンピュータ、ウルトラモバイルパーソナルコンピュータ(ultra-mobile personal computer、UMPC)、ネットブック、パーソナルデジタルアシスタント(personal digital assistant、PDA)等であり得る。電子装置の特定の種類は本願の実施形態では限定されない。
例えば、図1は、本願の一実施形態に係る電子装置の構造の概略図である。具体的には、図に示すように、電子装置は、プロセッサ110、外部メモリインターフェイス120、内部メモリ121、ユニバーサルシリアルバス(universal serial bus、USB)ポート130、充電管理モジュール140、電力管理モジュール141、バッテリ142、アンテナ1、アンテナ2、モバイル通信モジュール150、無線通信モジュール160、オーディオモジュール170、スピーカ170A、レシーバ170B、マイクロフォン170C、ヘッドセットジャック170D、センサモジュール180、ボタン190、モータ191、インジケータ192、カメラ193、ディスプレイ194、加入者識別モジュール(subscriber identity module、SIM)カードインターフェイス195等を含む。センサモジュール180は、圧力センサ180A、ジャイロセンサ180B、気圧センサ180C、磁気センサ180D、加速度センサ180E、距離センサ180F、光近接センサ180G、指紋センサ180H、温度センサ180J、タッチセンサ180K、周辺光センサ180L、骨伝導センサ180M等を含み得る。
本願のこの実施形態で示す構造は、電子装置に対する特定の制限をなすものではないことが理解されよう。本願の一部の他の実施形態では、電子装置は、図示のものよりも多くの又は少ないコンポーネントを含み得るか又は一部のコンポーネントは組み合わされ得るか又は一部のコンポーネントは分割され得るか又は異なるコンポーネント構成が用いられ得る。図示のコンポーネントは、ハードウェア、ソフトウェア又はソフトウェアとハードウェアとの組み合わせを用いることにより実施され得る。
プロセッサ110は1つ以上の処理ユニットを含み得る。例えば、プロセッサ110は、アプリケーションプロセッサ(application processor、AP)、モデム(modem)、グラフィックス処理ユニット(graphics processing unit、GPU)、画像信号プロセッサ(image
signal processor、ISP)、コントローラ、メモリ、ビデオコーデック、デジタル信号プロセッサ(digital
signal processor、DSP)、ベースバンドプロセッサ、ニューラルネットワーク処理ユニット(neural-network
processing unit、NPU)及び/又は等を含み得る。異なる処理ユニットは独立したコンポーネントであり得るか又は2つ以上の異なる処理ユニットは1つのコンポーネントに統合され得る。
コントローラは、電子装置の中枢センタ及びコマンドセンターであり得る。コントローラは、命令読み出し及び命令実行の制御を完了するために、命令動作コード及び時間シーケンス信号に基づいて動作制御信号を生成し得る。
メモリはプロセッサ110内にさらに配置されてもよく、命令及びデータを記憶するように構成されている。一部の実施形態では、プロセッサ110内のメモリはキャッシュである。メモリは、プロセッサ110によってちょうど用いられたか又は周期的に用いられる命令又はデータを記憶し得る。プロセッサ110が命令又はデータを再度用いる必要がある場合、プロセッサ110は、メモリから命令又はデータを直接呼び出し得る。これは、繰り返しアクセスを避け、プロセッサ110の待ち時間を短縮し、システム効率を改善する。
一部の実施形態では、プロセッサ110は1つ以上のインターフェイスを含み得る。インターフェイスは集積回路間通信(inter-integrated circuit、I2C)インターフェイス、集積回路間音響(inter-integrated circuit sound、I2S)インターフェイス、パルスコード変調(pulse code modulation、PCM)インターフェイス、ユニバーサル非同期受信機/送信機(universal asynchronous receiver/transmitter、UART)インターフェイス、モバイルインダストリープロセッサインターフェイス(mobile industry processor interface、MIPI)、汎用入出力(general-purpose input/output、GPIO)インターフェイス、加入者識別モジュール(subscriber identity module、SIM)インターフェイス及び/又はユニバーサルシリアルバス(universal serial bus、USB)インターフェイス等を含み得る。
I2Cインターフェイスは双方向同期シリアルバスであり、シリアルデータライン(serial data line、SDA)及びシリアルクロックライン(serial
clock line、SCL)を含む。一部の実施形態では、プロセッサ110は複数のI2Cバスのグループを含み得る。プロセッサ110は、異なるI2Cバスインターフェイスを介して、タッチセンサ180K、充電器、フラッシュライト、カメラ193等に別々に連結され得る。例えば、プロセッサ110は、I2Cインターフェイスを介してタッチセンサ180Kに連結され得るため、プロセッサ110は、I2Cバスインターフェイスを介してタッチセンサ180Kと通信して、電子装置のタッチ機能を実施し得る。
I2Sインターフェイスはオーディオ通信を行うように構成され得る。一部の実施形態では、プロセッサ110は複数のI2Sバスのグループを含み得る。プロセッサ110は、プロセッサ110とオーディオモジュール170との間の通信を実施するために、I2Sバスを介してオーディオモジュール170に連結され得る。一部の実施形態では、オーディオモジュール170は、Bluetoothヘッドセットを介して電話に出るための機能を実施するために、I2Sインターフェイスを介してオーディオ信号を無線通信モジュール160に送信し得る。
PCMインターフェイスは、オーディオ通信を行い、アナログ信号のサンプリング、量子化及びコード化を行うようにも構成され得る。一部の実施形態では、オーディオモジュール170は、PCMバスインターフェイスを介して無線通信モジュール160に連結され得る。一部の実施形態では、オーディオモジュール170は、Bluetoothヘッドセットを介して電話に出るための機能を実施するために、代替的にPCMインターフェイスを介してオーディオ信号を無線通信モジュール160に送信し得る。I2Sインターフェイス及びPCMインターフェイスの双方は、オーディオ通信を行うように構成され得る。
UARTインターフェイスはユニバーサルシリアルデータバスであり、非同期通信を行うために用いられる。バスは双方向通信バスであり得る。バスはシリアル通信とパラレル通信との間で送信すべきデータを変換する。一部の実施形態では、UARTインターフェイスは、プロセッサ110を無線通信モジュール160に接続するために通常用いられる。例えば、プロセッサ110は、Bluetooth機能を実施するために、UARTインターフェイスを介して無線通信モジュール160内のBluetoothモジュールと通信する。一部の実施形態では、オーディオモジュール170は、Bluetoothヘッドセットを介して音楽を再生する機能を実施するために、UARTインターフェイスを介してオーディオ信号を無線通信モジュール160に送信し得る。
MIPIインターフェイスは、プロセッサ110をディスプレイ194又はカメラ193等の周辺コンポーネントに接続するように構成され得る。MIPIインターフェイスは、カメラシリアルインターフェイス(camera serial interface、CSI)、ディスプレイシリアルインターフェイス(display serial interface、DSI)等を含む。一部の実施形態では、プロセッサ110は、電子装置の写真撮影機能を実施するために、CSIインターフェイスを介してカメラ193と通信する。プロセッサ110は、電子装置100の表示機能を実施するために、DSIインターフェイスを介してディスプレイ194と通信する。
GPIOインターフェイスは、ソフトウェアを用いることにより構成され得る。GPIOインターフェイスは制御信号又はデータ信号として構成され得る。一部の実施形態では、GPIOインターフェイスは、プロセッサ110をカメラ193、ディスプレイ194、無線通信モジュール160、オーディオモジュール170、センサモジュール180等に接続するように構成され得る。GPIOインターフェイスは、I2Cインターフェイス、I2Sインターフェイス、UARTインターフェイス、MIPIインターフェイス等として構成され得る。
USBインターフェイス130は、USB規格の仕様に準拠したインターフェイスであり、具体的にはミニUSBインターフェイス、マイクロUSBインターフェイス、USBタイプCインターフェイス等であり得る。USBインターフェイス130は、電子装置を充電するために充電器に接続されるように構成されてもいいし、電子装置と周辺機器との間でデータを送信するように構成されてもいいし、ヘッドセットを介してオーディオを再生するためにヘッドセットに接続するように構成され得る。インターフェイスは、他の電子装置、例えばAR装置に接続されるようにさらに構成され得る。
本発明のこの実施形態で示すモジュール間のインターフェイス接続関係は説明のための一例にすぎず、電子装置の構造に対する限定をなすものではないことが理解されよう。本願の一部の他の実施形態では、電子装置は、代替的に、前述の実施形態とは異なるインターフェイス接続方法又は複数のインターフェイス接続方法の組み合わせを用いり得る。
充電管理モジュール140は、充電器からの充電入力を受信するように構成されている。充電器は無線充電器でもいいし、有線充電器でもよい。有線充電の一部の実施形態では、充電管理モジュール140は、USBポート130を介して有線充電器から充電入力を受信し得る。無線充電の一部の実施形態では、充電管理モジュール140は、電子装置100の無線充電コイルを用いることにより無線充電入力を受信し得る。充電管理モジュール140は、バッテリ142を充電しながら、電力管理モジュール141を介して電子装置に給電する。
電力管理モジュール141は、バッテリ142、充電管理モジュール140及びプロセッサ110に接続されるように構成されている。電力管理モジュール141は、バッテリ142及び/又は充電管理モジュール140の入力を受信し、プロセッサ110、内部メモリ121、外部メモリ、ディスプレイ194、カメラ193、無線通信モジュール160等に給電する。電力管理モジュール141は、バッテリ容量、バッテリサイクル数及びバッテリの健康状態(漏電又はインピーダンス)等のパラメータを監視するようにさらに構成され得る。一部の他の実施形態では、電力管理モジュール141は、代替的にプロセッサ110内に配置され得る。一部の他の実施形態では、電力管理モジュール141及び充電管理モジュール140は、代替的に同じ装置内に配置され得る。
電子装置の無線通信機能は、アンテナ1、アンテナ2、モバイル通信モジュール150、無線通信モジュール160、モデム、ベースバンドプロセッサ等を介して実施され得る。
アンテナ1及びアンテナ2は電磁波信号を送受信するように構成されている。電子装置の各アンテナは、1つ以上の通信周波数帯域をカバーするように構成され得る。アンテナの利用を改善するために、異なるアンテナがさらに多重化され得る。例えば、アンテナ1は、無線ローカルエリアネットワーク内のダイバーシチアンテナとして多重化され得る。一部の他の実施形態では、アンテナは同調スイッチと組み合わせて用いられ得る。
モバイル通信モジュール150は、電子装置に適用され、2G/3G/4G/5G等のフォーマットを含む無線通信のための解決策を提供し得る。モバイル通信モジュール150は、少なくとも1つのフィルタ、スイッチ、電力増幅器、低ノイズ増幅器(低ノイズ増幅器、LNA)等を含み得る。モバイル通信モジュール150は、アンテナ1を介して電磁波を受信し、受信した電磁波に対するフィルタリングや増幅等の処理を行い、電磁波を復調のためにモデムに転送し得る。モバイル通信モジュール150は、モデムによって変調された信号をさらに増幅し、増幅された信号をアンテナ1を介して放射するために電磁波に変換し得る。一部の実施形態では、モバイル通信モジュール150の少なくとも一部の機能モジュールはプロセッサ110内に配置され得る。一部の実施形態では、モバイル通信モジュール150の少なくとも一部の機能モジュール及びプロセッサ110の少なくとも一部のモジュールは同じ装置内に配置され得る。
モデムは変調器及び復調器を含み得る。変調器は、送信すべき低周波ベースバンド信号を中間周波又は高周波の信号に変調するように構成されている。復調器は、受信した電磁波信号を低周波ベースバンド信号に復調するように構成されている。そして、復調器は、復調を介して得られた低周波ベースバンド信号を、処理のためにベースバンドプロセッサに移す。ベースバンドプロセッサは低周波ベースバンド信号を処理し、その後に、得られた信号をアプリケーションプロセッサに移す。アプリケーションプロセッサは、オーディオ装置(限定されないが、スピーカ170A、レシーバ170B等)を介して音声信号を出力するか又はディスプレイ194を介して画像若しくは映像を表示する。一部の実施形態では、モデムは独立したコンポーネントであり得る。一部の他の実施形態では、モデムはプロセッサ110から独立していてもよく、モバイル通信モジュール150又は別の機能モジュールと同じ装置内に配置される。
無線通信モジュール160はWi-Fiモジュールを含み、無線ローカルエリアネットワーク(wireless local area network、WLAN)(例えば、Wi-Fiネットワーク)を含み且つ電子装置に適用される無線通信解決策を提供し得る。例えば、Wi-Fiモジュールは第1のWi-Fiモジュール及び第2のWi-Fiモジュールを含む。例えば、第1のWi-Fiモジュールは2.4GHzのWi-Fiネットワークにアクセスするように構成され、第2のWi-Fiモジュールは5GHzのWi-Fiネットワークにアクセスするように構成されている。一部の他の実施形態では、無線通信モジュール160は、Bluetooth(Bluetooth、BT)、衛星測位システム(global navigation satellite
system、GNSS)、周波数変調(frequency modulation、FM)、近距離無線通信(near field communication、NFC)又は赤外(infrared、IR)技術等を含み、電子装置に適用される無線通信をさらに提供し得る。無線通信モジュール160は、少なくとも1つの通信処理モジュールを統合する1つ以上のコンポーネントであり得る。無線通信モジュール160は、アンテナ2を介して電磁波を受信し、電磁波信号に対して周波数変調及びフィルタリング処理を行い、処理した信号をプロセッサ110に送信する。無線通信モジュール160は、送信すべき信号をプロセッサ110から受信し、その信号に対して周波数変調及び増幅を行い、信号をアンテナ2を介した放射のために電磁波に変換し得る。
一部の実施形態では、電子装置において、アンテナ1とモバイル通信モジュール150とが連結され、アンテナ2と無線通信モジュール160とが連結されているため、電子装置は、無線通信技術を用いることによりネットワーク及び他の装置と通信できる。無線通信技術は、グローバルシステムフォーモバイルコミュニケーション(global system for mobile communication、GSM)、汎用パケット無線サービス(general packet radio service、GPRS)、符号分割多元接続(code
division multiple access、CDMA)、広帯域符号分割多元接続(wideband
code division multiple access、WCDMA)、時分割符号分割多元接続(time-division
code division multiple access、TD-SCDMA)、ロングタームエボリューション(long
term evolution、LTE)、BT、GNSS、WLAN、NFC、FM、IR技術及び/又は等を含み得る。GNSSは全地球測位システム(global positioning system、GPS)、グローバルナビゲーション衛星システム(global navigation satellite system、GLONASS)、北斗衛星測位システム(Beidou navigation satellite system、BDS)、準天頂衛星システム(quasi-zenith satellite system、QZSS)及び/又は衛星航法補強システム(satellite based augmentation system、SBAS)を含み得る。
電子装置は、GPU、ディスプレイ194、アプリケーションプロセッサ等を介してディスプレイ機能を実施する。GPUは画像処理のためのマイクロプロセッサであり、ディスプレイ194及びアプリケーションプロセッサに接続されている。GPUは数学的及び幾何学的計算を行うように構成され、画像をレンダリングする。プロセッサ110は、表示情報を生成又は変更するためのプログラム命令を実行する1つ以上のGPUを含み得る。
ディスプレイ194は、画像、映像等を表示するように構成されている。ディスプレイ194はディスプレイパネルを含む。ディスプレイパネルは、液晶ディスプレイ(liquid crystal display、LCD)、有機発光ダイオード(organic
light-emitting diode、OLED)、アクティブマトリックス有機発光ダイオード又はアクティブマトリックス有機発光ダイオード(active-matrix organic light emitting diode、AMOLED)、フレキシブル発光ダイオード(flexible light-emitting diode、FLED)、ミニLED、マイクロLED、マイクロOLED、量子ドット発光ダイオード(quantum light emitting diodes、QLED)等を用いり得る。一部の実施形態では、電子装置は1つ又はN個のディスプレイ194を含んでもよく、Nは1より大きい正の整数である。
電子装置は、ISP、カメラ193、ビデオコーデック、GPU、ディスプレイ194、アプリケーションプロセッサ等を介して撮影機能を実施。
ISPは、カメラ193によってフィードバックされたデータを処理するように構成されている。例えば、撮影の間にシャッターが押されると、レンズを介してカメラの感光体に光が送られ、光信号が電気信号に変換される。カメラの感光体はISPに電気信号を処理のために送信し、電気信号を可視画像に変換する。ISPは、画像のノイズ、輝度及び外観に関してアルゴリズム最適化をさらに行い得る。ISPは、撮影シナリオの露光及び色温度等のパラメータをさらに最適化し得る。一部の実施形態では、ISPはカメラ193内に配置され得る。
カメラ193は静止画又は映像を取り込むように構成されている。物体の光学画像は、レンズを介して生成され、感光体上に投影される。感光体は電荷結合素子(charge coupled device、CCD)又は相補型金属酸化物半導体(complementary
metal-oxide-semiconductor、CMOS)光電トランジスタであり得る。感光体は光信号を電気信号に変換し、次いでISPに電気信号を送信して、電気信号をデジタル画像信号に変換する。ISPはデジタル画像信号を処理のためにDSPに出力する。DSPはデジタル画像信号をRGB又はYUV等の画像信号の標準フォーマットに変換する。一部の実施形態では、電子装置は1つ又はN個のカメラ193を含み得る。Nは1より大きい正の整数である。
デジタル信号プロセッサはデジタル信号を処理するように構成されている。デジタル画像信号に加えて、デジタル信号プロセッサは別のデジタル信号をさらに処理し得る。例えば、電子装置が周波数を選択する場合、デジタル信号プロセッサは、周波数エネルギーに対してフーリエ変換等を行うように構成されている。
ビデオコーデックはデジタルビデオを圧縮又は解凍するように構成されている。電子装置は1つ以上のビデオコーデックをサポートし得る。このように、電子装置は複数のエンコーディングフォーマット、例えばムービングピクチャエキスパートグループ(moving picture expert group、MPEG)-1、MPEG-2、MPEG-3及びMPEG-4で映像を再生又は記録することができる。
NPUはニューラルネットワーク(ニューラルネットワーク、NN)計算プロセッサであり、生物学的ニューラルネットワークの構造を参照して、例えばヒト脳ニューロン間の伝達モードを参照して入力情報を素早く処理し、自己学習をさらに継続的に行い得る。電子装置のインテリジェント認知等のアプリケーション、例えば、画像認識、顔認識、音声認識及びテキスト理解をNPUを用いることにより実施できる。
外部メモリインターフェイス120は、電子装置の記憶能力を拡張するために外部記憶カード、例えばマイクロSDカードに接続されるように構成され得る。外部メモリカードは外部メモリインターフェイス120を介してプロセッサ110と通信し、データ記憶機能を実施する。例えば、音楽や映像等のファイルが外部記憶カードに記憶される。
内部メモリ121は、コンピュータ実行可能プログラムコードを記憶するように構成され得る。実行可能プログラムコードは命令を含む。プロセッサ110は、電子装置の様々な機能アプリケーション及びデータ処理を行うために、内部メモリ121に記憶された命令を実行する。内部メモリ121はプログラム記憶領域及びデータ記憶領域を含み得る。プログラム記憶領域はオペレーティングシステム、少なくとも1つの機能(例えば、音声再生機能又は画像再生機能)によって必要とされるアプリケーション等を記憶し得る。データ記憶領域は、電子装置が用いられる場合に作成されるデータ(例えば、音声データ及び電話帳)等を記憶し得る。加えて、内部メモリ121は高速ランダムアクセスメモリを含み得るか又は不揮発性メモリ、例えば少なくとも1つの磁気ディスク記憶装置、フラッシュメモリ又はユニバーサルフラッシュ記憶装置(universal flash storage、UFS)を含み得る。
電子装置は、オーディオモジュール170、スピーカ170A、レシーバ170B、マイクロフォン170C、ヘッドセットジャック170D、アプリケーションプロセッサ等を用いることによってオーディオ機能、例えば音楽再生機能及び録音機能を実施し得る。
オーディオモジュール170は、デジタルオーディオ情報をアナログオーディオ信号出力に変換するように構成され、アナログオーディオ入力をデジタルオーディオ信号に変換するようにさらに構成されている。オーディオモジュール170は、オーディオ信号をコード化及びデコードするようにさらに構成され得る。一部の実施形態では、オーディオモジュール170はプロセッサ110内に配置され得るか又はオーディオモジュール170の一部の機能モジュールはプロセッサ110内に配置され得る。
「ラウドスピーカ」とも呼ばれるスピーカ170Aは、オーディオ電気信号を音声信号に変換するように構成されている。電子装置は、スピーカ170Aを用いることにより音楽を聞くか又はハンズフリーモードで電話に出るために用いられ得る。
「イヤピース」とも呼ばれるレシーバ170Bはオーディオ電気信号を音声信号に変換するように構成されている。電子装置を用いることにより電話に出るか又はオーディオ情報が受信される場合、音声を聴くためにレシーバ170Bは人間の耳に近づけられ得る。
「マイク」又は「マイクロフォン」とも呼ばれるマイクロフォン170Cは音声信号を電気信号に変換するように構成されている。電話をかける場合又は音声メッセージを送信する場合に、ユーザは、ユーザの口を介してマイクロフォン170Cの近くで音声を発して、マイマイクロフォン170Cに音声信号を入力し得る。少なくとも1つのマイクロフォン170Cが電子装置内に配置され得る。一部の他の実施形態では、音声信号を収集することに加えて、ノイズ低減機能を実施するために2つのマイクロフォン170Cが電子装置内に配置され得る。一部の他の実施形態では、音声信号を収集し、ノイズ低減機能を実施するために、3つ、4つ又はそれ以上のマイクロフォン170Cが電子装置内に代替的に配置され得る。マイクロフォンは、方向性録音機能等を実施するために、さらに音源を識別し得る。
ヘッドセットジャック170Dは有線ヘッドセットに接続されるように構成されている。ヘッドセットジャック170DはUSBインターフェイス130であり得るか又は3.5mmのオープンモバイルターミナルプラットフォーム(open mobile terminal platform、OMTP)規格インターフェイス若しくは米国セルラー電気通信工業会(cellular telecommunications industry association of the USA、CTIA)規格インターフェイスであり得る。
圧力センサ180Aは圧力信号を感知するように構成され、圧力信号を電気信号に変換できる。一部の実施形態では、圧力センサ180Aはディスプレイ194上に配置され得る。抵抗圧力センサ、誘導圧力センサ及び容量性圧力センサ等、多くの種類の圧力センサ180Aがある。容量性圧力センサは導電性材料で作られた少なくとも2つの平行なプレートを含み得る。圧力センサ180Aに力が加えられた場合、電極間の静電容量が変化する。電子装置は、静電容量の変化に基づいて圧力強度を判定する。ディスプレイ194上でタッチ操作が行われた場合、電子装置は圧力センサ180Aを用いることによりタッチ操作の強度を検出する。電子装置は、圧力センサ180Aの検出信号に基づいてタッチ位置も計算し得る。一部の実施形態では、同じタッチ位置で行われるもののタッチ操作強度が異なるタッチ操作は、異なる操作命令に対応し得る。例えば、タッチ操作強度が第1の圧力閾値未満のタッチ操作を「メッセージ」アイコンに対して行った場合、SMSメッセージの閲覧するための命令が実行される。タッチ操作強度が第1の圧力閾値以上のタッチ操作を「メッセージ」アプリケーションアイコンに対して行った場合、SMSメッセージを作成するための命令が実行される。
ジャイロセンサ180Bは、電子装置の移動姿勢を特定するように構成され得る。一部の実施形態では、ジャイロセンサ180Bを用いることにより、3つの軸(即ち、x、y及びz軸)を中心とする電子装置の角速度が特定され得る。ジャイロセンサ180Bは撮影の間の手ぶれを補正するように構成され得る。例えば、シャッターが押された場合、ジャイロセンサ180Bは、電子装置が揺れた角度を検出し、その角度に基づいてレンズモジュールが補償する必要がある距離を計算することにより、レンズが反転動作を介して電子装置100の揺れを相殺して手ぶれ補正を実施し得る。ジャイロセンサ180Bは、ナビゲーションシナリオ及び動作検知ゲームシナリオでさらに用いられ得る。
気圧センサ180Cは気圧を測定するように構成されている。一部の実施形態では、電子装置は、ポジショニング及びナビゲーションを支援するために、気圧センサ180Cによって測定される気圧に基づいて海抜の高さを計算する。
磁気センサ180Dはホールセンサを含む。電子装置は、磁気センサ180Dを用いることにより、フリップカバーの開閉を検出し得る。一部の実施形態では、電子装置がクラムシェル電話の場合、電子装置は、磁気センサ180Dを用いることによりフリップカバーの開閉を検出し得る。また、フリップカバーを開ける際の自動アンロック等の機能は、レザーケースの検出された開閉状態又はフリップカバーの検出された開閉状態に基づいて設定される。
加速度センサ180Eは、電子装置の様々な方向(通常は3軸上)の加速度を検出し、電子装置が静止している場合は重力の大きさ及び方向を検出し得る。加速度センサは、電子装置の姿勢を特定するようにさらに構成されてもよく、景観モードとポートレートモードとの切り替え又は歩数計又は他の用途で用いられる。
距離センサ180Fは距離を測定するように構成されている。電子装置は赤外線又はレーザで距離を測定し得る。一部の実施形態では、撮影シナリオにおいて、電子装置は高速なピント合わせを実施するために距離センサ180Fを用いることにより距離を測定し得る。
光学近接センサ180Gは、例えば発光ダイオード(LED)と、光学検出器、例えばフォトダイオード等とを含み得る。発光ダイオードは赤外線発光ダイオードであり得る。電子装置は、発光ダイオードを用いることにより赤外線を放つ。電子装置は、フォトダイオードを用いることにより近くの物体から反射された赤外線光を検出する。十分な反射光が検出された場合、電子装置の近くに物体が存在すると判断され得る。不十分な反射光が検出された場合、電子装置は、電子装置の近くに物体が存在しないと判断し得る。電子装置は、光学近接センサ180Gを用いることにより、ユーザが電話をかけるために電子装置を耳の近くで持っていることを検出して、省電力のためにスクリーンを自動的にオフにし得る。光学近接センサ180Gは、スクリーンを自動的にロック解除又はロックするためにレザーケースモード又はポケットモードでも用いられ得る。
周囲光センサ180Lは周囲光の明るさを感知するように構成されている。電子装置は、感知された周囲光の明るさに基づいてディスプレイ194の明るさを適応的に調整し得る。周囲光センサ180Lは、撮影の間にホワイトバランスを自動的に調整するようにも構成され得る。周囲光センサ180Lは、偶発的な接触を回避するために、電子装置がポケットに入っているかどうかを検出するために光学近接センサ180Gとさらに協働してもよい。
指紋センサ180Hは指紋を収集するように構成されている。電子装置は、収集された指紋の特徴を用いることにより、指紋ベースのロック解除、アプリケーションアクセスロック、指紋ベースの撮影、指紋ベースの電話応答等を実施し得る。
温度センサ180Jは温度を検出するように構成されている。一部の実施形態では、電子装置は、温度センサ180Jによって検出された温度に基づいて温度処理ポリシーを実行する。例えば、温度センサ180Jによって報告される温度が閾値を超えている場合、電子装置は、電力消費を下げ、熱保護を実施するために、温度センサ180Jの近くのプロセッサのパフォーマンスを下げる。一部の他の実施形態では、温度が別の閾値より低い場合、電子装置は、低温により電子装置が非正常な形でシャットダウンするのを避けるためにバッテリ142を加熱する。一部の他の実施形態では、温度がさらに別の閾値よりも低い場合、電子装置は、低温による非正常な形のシャットダウンを避けるためにバッテリ142の出力電圧を上げる。
タッチセンサ180Kは「タッチ制御装置」とも呼ばれる。タッチセンサ180Kはディスプレイ194内に配置されてもよく、タッチセンサ180K及びディスプレイ194は「タッチ制御スクリーン」とも呼ばれるタッチスクリーンを構成する。タッチセンサ180Kは、タッチセンサ180K上で又は近くで行われるタッチ操作を検出するように構成されている。タッチセンサは、タッチイベントの種類を特定するために、検出されたタッチ操作をアプリケーションプロセッサに転送し得る。タッチ操作に関連する視覚出力がディスプレイ194上で提供され得る。一部の他の実施形態では、タッチセンサ180Kは、代替的に、電子装置の表面に配置され、ディスプレイ194とは異なる位置に位置する。
骨伝導センサ180Mは振動信号を取得し得る。一部の実施形態では、骨伝導センサ180Mは、人間の声帯部の振動骨の振動信号を取得し得る。骨伝導センサ180Mは人間の心拍と接触し、血圧拍動信号を受信し得る。一部の実施形態では、骨伝導センサ180Mは、代替的に、骨伝導ヘッドセットを形成するためにヘッドセット内に配置され得る。オーディオモジュール170は、音声機能を実現するために、声帯部の振動骨の、骨伝導センサ180Mによって得られる振動信号に基づく解析を介して音声信号を取得し得る。アプリケーションプロセッサは、心拍数検出機能を実施するために、骨伝導センサ180Mによって得られる血圧拍動信号に基づいて心拍数情報を解析し得る。
ボタン190は電源ボタン、音量ボタン等を含む。ボタン190は機械式のボタンであり得るか又はタッチボタンであり得る。電子装置はボタン入力を受信し、電子装置のユーザ設定及び機能制御に関連するボタン信号入力を生成し得る。
モータ191は振動プロンプトを生成し得る。モータ191は、着信振動プロンプト又はタッチ振動フィードバックを提供するように構成され得る。例えば、異なる用途(例えば、写真撮影及びオーディオ再生)で行われるタッチ操作は異なる振動フィードバック効果に対応し得る。モータ191は、ディスプレイ194の異なる領域で行われるタッチ操作のための異なる振動フィードバック効果にも対応し得る。異なる用途シナリオ(例えば、時間リマインダ、情報受信、目覚まし時計及びゲーム)も異なる振動フィードバック効果に対応し得る。タッチ振動フィードバック効果はさらにカスタム化され得る。
インジケータ192はインジケータ光であってもよく、充電状態及び電力変化を示すように構成され得るか又はメッセージ、不在着信、通知等を示すように構成され得る。
SIMカードインターフェイス195はSIMカードに接続されるように構成されている。SIMカードは電子装置との接触又は電子装置からの分離を実施するために、SIMカードインターフェイス195に挿入され得るか又はSIMカードインターフェイス195から取り外され得る。電子装置は1つ又はN個のSIMカードインターフェイスをサポートし、Nは1より大きい正の整数である。SIMカードインターフェイス195はナノSIMカード、マイクロSIMカード、SIMカード等をサポートし得る。複数のカードが同じSIMカードインターフェイス195に同時に挿入されてもよい。複数のカードは同じ種類のものであっていいし、異なる種類のものであってもよい。SIMカードインターフェイス195は異なる種類のSIMカードに適用可能である。SIMカードインターフェイス195は外部記憶カードにも適用可能である。電子装置は、通話及びデータ通信等の機能を実施するために、SIMカードを介してネットワークとやりとりする。一部の実施形態では、電子装置はeSIM、すなわち埋め込みSIMカードを用いる。eSIMカードは電子装置内に埋め込まれてもよく、電子装置から分離することはできない。
本願のこの実施形態における電子装置のソフトウェアシステムのために層状アーキテクチャ、イベントドリブンアーキテクチャ、マイクロカーネルアーキテクチャ、マイクロサービスアーキテクチャ又はクラウドアーキテクチャを用いられ得る。一例として層状アーキテクチャが用いられる。電子装置のソフトウェアアーキテクチャはいくつかの層を含み、各層は明確な役割及びタスクを有する。これらの層はソフトウェアインターフェイスを介して互いに通信する。例えば、図2は本願の実施形態に係る電子装置のソフトウェアアーキテクチャを示す。図2に示すように、電子装置のソフトウェアアーキテクチャは4つの層に分割され、それらは、上から下に、それぞれアプリケーション層、フレームワーク(framework)層、デーモン(daemon)及びカーネル層である。
アプリケーション層は、アプリケーション層におけるアプリケーションのためにアプリケーションプログラミングインターフェイス(application programming interface、API)及びプログラミングフレームワークを提供する。カメラ、ギャラリー、カレンダ、電話、WLAN(例えば、Wi-Fi)、AIチップ、Bluetooth、音楽、ビデオ及びメッセージ等の一連のアプリケーションがあり得る。
フレームワーク層は、アプリケーション層でのアプリケーションの実行をサポートし、アプリケーション層でのアプリケーションのための複数のサービスを提供するように構成されている。例えば、フレーム層は、ウィンドウマネージャ、コンテンツプロバイダ、ビューシステム、電話マネージャ、リソースマネージャ、通知マネージャ、ネットワークマネージャ301等を含み得る。
例えば、ウィンドウマネージャはウィンドウプログラムを管理するように構成されている。ウィンドウマネージャはディスプレイのサイズを取得し、ステータスバーが存在するかどうか判定し、スクリーンをロックし、スクリーンショットを撮影する等を行い得る。コンテンツプロバイダは、データを記憶及び取得し、データがアプリケーションによってアクセスできるようにするように構成されている。データは、映像、画像、オーディオ、発信及び受信した通話、閲覧履歴及びブックマーク、電話帳等を含み得る。ビューシステムは、テキストを表示するためのコントロール及び画像を表示するためのコントロール等のビジュアルコントロールを含む。ビューシステムはアプリケーションを構築するように構成され得る。ディスプレイインターフェイスは1つ以上のビューを含み得る。例えば、メッセージ通知アイコンを含むディスプレイインターフェイスは、テキスト表示ビュー及び画像表示ビューを含み得る。リソースマネージャは、ローカライズされた文字列、アイコン、画像、レイアウトファイル及び映像ファイル等のアプリケーションのための様々なリソースを提供する。通知マネージャは、アプリケーションが通知情報をステータスバーに表示することを可能にし、通知メッセージを伝達するように構成され得る。通知マネージャは、ユーザインタラクションを必要とせずに、少しの時間を置いた後で自動的に消え得る。例えば、通知マネージャは、ダウンロード完了の通知し、メッセージ通知等を行うように構成されている。通知マネージャは、グラフ又はスクロールバーテキストの形式でシステムの上部ステータスバーに現れる通知、例えばバックグラウンドで実行中のアプリケーションの通知又はダイアログウィンドウの形式で画面上に現れる通知であり得る。例えば、テキスト情報がステータスバーに表示されたり、プロンプトトーンが再生されたり、電子装置が振動したり、インジケータ光が点滅したりする。
ネットワークマネージャ301は、電子装置が第1のネットワーク上でキャンプオンする場合に、第2のサンプリングポイントのネットワーク情報が取得された後に、第1のサンプリングポイントのネットワーク情報、第2のサンプリングポイントのネットワーク情報及び第1の履歴サンプリング記録に基づいて、第1のネットワークは第1の期間が経過した後に異常になるかどうかを予測するように構成されている。
第1のネットワークは、第1の通信モジュールを用いることによりアクセスされる。第1のサンプリングポイントのネットワーク情報及び第2のサンプリングポイントのネットワーク情報は、電子装置が第1のルートに沿ってn回目に移動するプロセスで電子装置によって逐次的に取得される。第1の履歴サンプリング記録は、サンプリングポイントのネットワーク情報であって、電子装置が第1のルートに沿って前記n回目の前に1回以上移動するプロセスで、第1のネットワークのために電子装置によって取得されるネットワーク情報である。ここでは、nは1よりも大きい正の整数である。第1のルートは、第1の位置と第2の位置との間のルートである。
第1の期間が経過した後に第1のネットワークが異常になると予測する場合、ネットワークマネージャ301は、カーネル層に第1の情報を送信するようにさらに構成されている。例えば、第1の情報は第1のハンドオーバ命令であり得るか又は第1の情報は関連ネットワーク情報(例えば、第1の期間が経過した後に第1のネットワークが異常になる確率、第1の期間が経過した後に第2のネッとワークが異常になる確率又は、第2のネットワークが第2の通信モジュールを用いることによりアクセスされ得るデュアルカード比例パケット送信表示)を含むため、カーネル層は、ネットワークハンドオーバを行うかどうかをさらに判定する。第1のハンドオーバ命令は、電子装置に第2のネットワーク上でキャンプオンすることを示すために用いられる。
また、電子装置が第2のネットワーク上でキャンプオンする場合、ネットワークマネージャ301は、第1のネットワークが正常に復帰したかどうかを検出するようにさらに構成されている(例えば、ネットワークマネージャ301は、第1のネットワークのネットワーク信号強度が特定の閾値以上であるかどうか及び/又は第1のネットワークのネットワーク規格が特定のネットワーク規格かどうかを検出し、第1のネットワークが正常に復帰したかどうかを判定する)。加えて、電子装置が第1のルートに沿ってn回目に移動するプロセスで電子装置が第2のネットワークにキャンプオンした後に、ネットワークマネージャ301は第1のネットワークが正常に復帰したと検出し、第2の情報をカーネル層に送信する。第2の情報は第2のハンドオーバ命令であり得るか又は第2の情報は、第1のネットワークの関連情報(例えば、第1のネットワークが異常になる確率)を含み得るため、カーネル層は第1のネットワークが正常に復帰したかどうかをさらに判定する。第2のハンドオーバ命令は、電子装置に、第1のネットワーク上でキャンプオンするよう示すために用いられる。
加えて、一部の他の実施形態では、ネットワークマネージャ301は、第1のネットワーク及び/又は第2のネットワークのネットワーク情報であって、電子装置が第1のルートに沿って移動するプロセスで収集され、当該プロセスによって報告されるネットワーク情報に基づいて、第1のルート上の異なるサンプリングポイントにおける第1のネットワークが異常になる確率及び/又は第2のネットワークに関する統計を収集するようにさらに構成されている。
第1のネットワークのためのサンプリングポイントのネットワーク情報を一例として用いる。第1の通信モジュールが第1のSIMカードの場合、ネットワーク情報は、サービングセル識別子、サービングセルのネットワーク信号強度、ネットワーク規格、隣接セル識別子、隣接セルのネットワーク信号強度、システム時刻等を含み得る。第1の通信モジュールが第1のWi-Fiモジュールの場合、ネットワーク情報は、第1のWi-Fi識別子、第1のネットワークのネットワーク信号強度、第2のWi-Fi識別子、第2のWi-Fi識別子によって識別されるネットワークのネットワーク信号強度、システム時刻等を含み得る。第1のWi-Fi識別子は第1のネットワークを識別するために用いられる。第2のWi-Fi識別子は、第1のネットワークの周囲に存在するWi-Fiネットワークを識別するために用いられる。例えば、Wi-Fi識別子は、Wi-Fiネットワーク名及び/又はメディアアクセス制御(media control access、MAC)アドレスであり得る。
なお、第1の期間は、10s、15s、5s等であってもよく、電子装置の納品前にプリセットされ得るか又はアルゴリズム又はポリシーに基づいて電子装置によって決定され得る。これは限定されない。
加えて、なお、電子装置が本願のこの実施形態で第1のルートに沿って移動することは、電子装置は移動可能であるか又は電子装置が輸送(例えば、車両)又はユーザに運ばれ、第1のルートに沿って移動するものと理解され得る。
デーモン(daemon)はネットワーク情報の収集する役割を果たす。例えば、プロセスは、情報収集ユニット302を含む。情報収集ユニット302は、電子装置が第1のルートに沿って移動するプロセスで、モデム及び/又はWi-Fiモジュールから第1のネットワーク及び/又は第2のネットワークのために異なるサンプリングポイントのネットワーク情報を第2の期間毎に又は特定の距離毎に又はリアルタイムで取得し、ネットワーク情報をネットワークマネージャ301等に報告するように構成され得る。
一部の他の実施形態では、プロセスはネットワーク品質評価ユニット303をさらに含む。ネットワーク品質評価ユニット303は、第1のネットワーク及び第2のネットワークに対する品質評価を行って品質評価結果を得て、品質評価結果をカーネル層に送信するように構成されている。例えば、ネットワーク品質評価ユニット303は、パケット特徴抽出、フロー特徴同定等(例えば、第1のネットワーク又は第2のネットワークが用いられる場合に、ページロードが遅くなるかどうか又はゲームがフリーズするかどうか)を介して、第1のネットワーク及び第2のネットワークに対して品質評価を行い得る。
なお、本願のこの実施形態におけるネットワーク品質評価ユニット303は、代替的に、フレームワーク層に位置し得る。加えて、電子装置のソフトウェアアーキテクチャがアンドロイド(android)システムアーキテクチャの場合、プロセスは、アンドロイドランタイム(android
runtime)及びシステムライブラリに位置し得るか又はフレームワーク層とアンドロイドランタイム及びシステムライブラリのうちの1つとの間に位置し得る。あるいは、一部のプロセスはアンドロイドランタイムとシステムライブラリとの間に位置し、一部のプロセスはフレームワーク層と、アンドロイドランタイム及びシステムライブラリうちの1つとの間に位置する。これは限定されない。
カーネル層はハードウェアとソフトウェアとの間の層である。カーネル層は、少なくともディスプレイドライバ、カメラドライバ、オーディオドライバ及びセンサドライバを含む。加えて、本願のこの実施形態では、カーネル層は、ネットワークハンドオーバセンタ304をさらに含む。例えば、ネットワークハンドオーバセンタ304は、ネットワークハンドオーバを行うように構成されている。例えば、ネットワークハンドオーバセンタ304は、ネットワークマネージャ301から第1の情報を受信した後に第2のネットワークへのハンドオーバを行うか又はネットワークマネージャ301から第2の情報を受信した後に第1のネットワークへのハンドオーバを行うように構成されている。例えば、ネットワークハンドオーバセンタ304は、ネットワークマネージャ301から第1の情報を受信した後に、第1の情報に基づいて又は第1の情報及びネットワーク品質評価ユニット303からの品質評価結果に基づいて、ネットワークハンドオーバを行うか判定し、次に第2のネットワークへのハンドオーバを行うように構成されるか又はネットワークマネージャ301から第2の情報を受信した後に、第2の情報に基づいて、ネットワークハンドオーバを行うか判定し、次に第1のネットワークにハンドオーバを行うように構成されている。
以下の実施形態では、本願の実施形態におけるネットワークハンドオーバ方法を詳細に説明するために、図1及び図2に示す構造を有する携帯電話を一例として用いる。
例えば、図3は、本願の一実施形態に係るネットワークハンドオーバ方法の概略フローチャートである。本方法は具体的には以下のステップを含む。
ステップ301:携帯電話が第1のネットワークにキャンプオンする場合、携帯電話は、携帯電話が第1のルートに沿ってn回目に移動するプロセスで、第2の期間毎にサンプリングポイントのネットワーク情報を取得する。第1のネットワークは第1の通信モジュールを用いることによりアクセスされる。ここでは、nは1より大きい正の整数である。
例えば、nの値はM以上であり得る。つまり、携帯電話は、携帯電話が第1のルートに沿ってM回目又はM回目の後に移動するプロセスでのみ、本願のこの実施形態におけるネットワークハンドオーバ方法を行う。なお、Mの値は予め定義され得るか又はユーザの要求に基づいてユーザによって設定され得るか又はアルゴリズム若しくはポリシーに基づいて携帯電話によって決定され得る。Mを決定する方法は、本願のこの実施形態では限定されない。例えば、Mの最小値は2であるか又は5、6、7、8、9等であり得る。これに限定されない。
第1のルートは第1の位置と第2の位置との間のルートである。サンプリングポイントに対応する物理的な位置は、第1のルート上の第1の位置と第2の位置との間の位置である。例えば、第1の通信モジュールが第1のSIMカードであり、サンプリングポイント0のネットワーク情報がある。サンプリングポイント0のネットワーク情報は、サービングセル識別子、サービングセルのネットワーク信号強度、N個の隣接セル識別子、N個の隣接セルのネットワーク信号強度及びシステム時刻を含む。具体的には、サービングセル識別子は、サンプリングポイント0におおて携帯電話のためにサービスを提供するセルを示すために用いられ、N個の隣接セル識別子は、サンプリングポイント0において携帯電話のためにサービスを提供するセルに隣接するセルをそれぞれ示すために用いられる。サービングセルのネットワーク信号強度は、サービングセルの信号強度であって、サンプリングポイント0で携帯電話によって測定される信号強度を示すために用いられる。隣接するセルのネットワーク信号強度は、隣接セルの信号強度であって、サンプリングポイント0で携帯電話によって測定される信号強度を示すために用いられる。システム時刻は、サンプリングポイント0における携帯電話のシステム時刻である。例えば、携帯電話のシステム時刻が北京時間であり、サンプリングポイント0も北京時間の場合、サンプリングポイント0における携帯電話のシステム時刻はサンプリングポイント0である。
例えば、第2の期間は1s、2s、5s等であり、予め定義され得るか又はアルゴリズム若しくはポリシーに基づいて携帯電話により決定され得る。これは限定されない。例えば、携帯電話は、ユーザの実際の移動速度に基づいて第2の期間を決定し得る。例えば、ユーザの実際の移動速度がより速いことは第2の期間がより短いことを示し、これは、携帯電話による、ネットワーク異常が発生する領域にユーザが到着することを予測する精度を改善するのに役立つ。
なお、携帯電話が第1のルートに沿って移動するプロセスでは、サンプリングポイントのネットワーク情報を取得する時間間隔は固定されていても変更されなくても又は変更されてもよい。つまり、第1のルートに沿って移動するプロセスにおいて、第2の期間は変更されないままであってもよいし、変更されてもよい。これは限定されない。例えば、第2の期間は予め定義された固定の期間であり得るか、モデムがネットワーク情報を収集する期間等であり得る。モデムがネットワーク情報を収集する期間は変化し得る。
一部の実施形態では、携帯電話は、イベントを用いることにより、第2の期間毎にサンプリングポイントのネットワーク情報の取得をトリガし得る。例えば、ユーザが第1の位置を離れることを携帯電話が検出した場合、携帯電話は、携帯電話が第1のルートに沿ってn回目に移動するプロセスで第2の期間毎にサンプリングポイントのネットワーク情報の取得をトリガする。例えば、第1の位置は、ユーザが通常滞在する場所、例えば、自宅、会社、寮、喫茶店、食堂又は野菜市場であり得る。第1の位置は、ユーザにより携帯電話内に予め記憶され得るか又はユーザの挙動習慣(例えば、ユーザによって頻繁にアクセスされるWi-Fiネットワーク、位置情報、用いられるアプリケーション又はアクセスされるセルラネットワークに関する情報)に基づいて携帯電話により決定され得る。第1の位置を決定する方法は、本願のこの実施形態では限定されない。たとえば、第1の位置は自宅である。Wi-Fi機能が有効にされた場合に、携帯電話が第1の時間帯に家庭内のWi-Fiネットワークから切断されたことを携帯電話が検出すると、携帯電話はユーザが自宅を離れたと判断し得る。例えば、第1の時間帯はオフィス又は学校の時間帯(例えば、7:00から10:00まで)であり得る。別の例として、携帯電話は、代替的に、全地球測位システム(global positioning system、GPS)情報に基づいて、携帯電話が第1の位置から離れるかどうかを検出し得る。本願のこの実施形態では、ユーザが第1の位置を離れるかどうかは、代替的に別の方法で検出され得ることを理解すべきである。これは限定されない。
また、例えば、ユーザが第2の位置に到着することが検出された場合、携帯電話は、サンプリングポイントのネットワーク情報の取得を停止し得る。第2の位置は、ユーザが通常滞在する別の位置であり得る。例えば、第1の位置は自宅であり、第2の位置は会社であり得る。別の例では、第1の位置は会社であり、第2の位置は自宅であり得る。さらに別の例では、第1の位置は自宅であり、第2の位置は喫茶店である。さらに別の例では、第1の位置は寮であり、第2の位置は食堂である。例えば、第2の位置は会社である。Wi-Fi機能が有効にされた場合に、携帯電話が第2の時間帯に会社のWi-Fiネットワークにアクセスしたことを携帯電話が検知すると、携帯電話はユーザが会社に到着したと判断する。例えば、第2の時間帯はオフィスの時間帯であり得る。別の例として、携帯電話は、GPS情報に基づいて、ユーザが会社に到着したかどうかを検出し得る。
具体的には、一部の実施形態では、携帯電話は、アプリケーション層におけるAI Tipsを用いることにより、ユーザが第1の位置を離れるかどうか検出し、AI Tipsがユーザが第1の位置を離れることを検出した場合、AI Tipsは、ネットワーク情報収集命令を情報収集ユニット302に送信する。ネットワーク情報収集命令を受信した後に、情報収集ユニット302は第2の期間毎にサンプリングポイントのネットワーク情報を取得する。加えて、携帯電話は、AI Tipsを用いることにより、ユーザが第2の位置に到着したかどうかを検出し、ユーザが第2の位置に到着したことをAI Tipsが検出すると、AI Tipsは、ネットワーク情報収集終了(又は停止)命令を情報収集ユニット302に送信する。ネットワーク情報収集終了(又は停止)命令を受信した後に、情報収集ユニット302はネットワーク情報の収集を停止する。
なお、上記は、第2の期間毎にサンプリングポイントのネットワーク情報を携帯電話に取得させるか又は取得を停止させることをトリガするイベントの例示に過ぎず、本願の本実施形態における第2の期間毎にサンプリングポイントのネットワーク情報を携帯電話に取得させるか又は取得を停止させることをトリガするイベントに対する限定をなすものではない。
本願のこの実施形態では、Nは0以上の正の整数である。また、Nの最大値はFを超えず、Fの値は7、9、5等であってもよく、予め定義され得るか又はアルゴリズム若しくはポリシーに基づいて携帯電話によって決定され得る。例えば、携帯電話は、記憶スペースの実際の使用に基づいてFの値を決定し得る。例えば、利用可能な記憶スペースが大きい場合、Fの値はより大きくてもよく、利用可能な記憶スペースが小さい場合、Fの値は小さい。例えば、携帯電話が実際にF個よりも多い隣接セル識別子を実際に収集する場合、Nの値はFであってもよく、ネットワーク情報に含まれるN個の隣接セル識別子は、複数の実際に収集された隣接セル識別子のうちの任意のF個の隣接セル識別子であり得るか、ネットワーク情報に含まれるN個の隣接セル識別子によって識別されるセルは、複数のセルのうちの高いネットワーク信号強度を有するセルであり、複数のセルは、携帯電話によって実際に収集された複数の隣接セル識別子によって識別されるセルである。
例えば、Fの値が7であるとする。携帯電話によって実際に収集された隣接セル識別子が、それぞれセル識別子1、セル識別子2、セル識別子3、セル識別子4、セル識別子5、セル識別子6、セル識別子7及びセル識別子8であり、セル識別子1~セル識別子8によりそれぞれ識別されるネットワーク信号強度が降順の場合、セル識別子1~セル識別子7及びセル識別子1~セル識別子7によりそれぞれ識別されるセルのネットワーク信号強度は、ネットワーク情報に含まれるN個の隣接セル及びN個の隣接セルによりそれぞれ識別されるセルのネットワーク信号強度として用いられ得る。
例えば、第1の通信モジュールはSIMカード1である。例えば、SIMカード1は、ユーザによって選択されるデフォルトのモバイルデータのために用いられるSIMカードであり得る。例えば、ユーザは、SIMカード管理インターフェイス上で、デフォルトのモバイルデータのために用いられるSIMカードを設定し得る。例えば、SIMカード管理インターフェイスを図4に示す。ユーザがカード1を選択した場合、デフォルトのモバイルデータのために用いられるSIMカードはカード1である。別の例として、SIMカード1は、代替的に、デフォルトの発話操作のためにユーザによって選択されるSIMカードであり得る。例えば、ユーザは、図4に示すSIMカード管理インターフェイスを用いることにより、デフォルトの発話操作のために用いられるSIMカードを設定し得る。
とりわけ、ステップ301はステップ301’で置き換えられてもよい。ステップ301’では、携帯電話が第1のネットワークにキャンプオンする場合、携帯電話は、携帯電話が第1のルートに沿って移動するプロセスでサンプリングポイントのネットワーク情報をリアルタイムに取得する。あるいは、携帯電話が第1のネットワークにキャンプオンする場合、携帯電話は、携帯電話が第1のルートに沿って移動するプロセスでサンプリングポイントのネットワーク情報をある間隔で取得する。なお、2つの隣接するサンプリングポイント間の距離は固定で変化しなくてもいいし、変化してもよい。これは限定されない。例えば、携帯電話は、移動速度に基づいて、2つの隣接するサンプリングポイント間の距離を決定し得る。
ステップ302:携帯電話は、サンプリングポイントのネットワーク情報であって、携帯電話が第1のルートに沿ってn回目に移動するプロセスで得られるネットワーク情報との関係が第1の条件を満たすマッチングポイントのネットワーク情報が第1の履歴サンプリング記録に存在するかどうか判定する。
第1の履歴サンプリング記録は第1のルートの1つ以上のサンプルを含む。1つのサンプルは、携帯電話が第1のルートに沿ってn回目の前に移動するプロセスで第1のネットワークのために得られたネットワーク情報である。また、第1の履歴サンプリング記録は(n-1)個のサンプルを含む。つまり、第1の履歴サンプリング記録は、1つ以上のサンプリングポイントのネットワーク情報であって、携帯電話が第1のルートに沿ってn回目の前に移動するプロセスで第1のネットワークのために得られてたネットワーク情報である。
携帯電話が第1のルートに沿って(n-i)回目に移動するプロセスで、第1のネットワークのために携帯電話によって取得されたサンプルiを一例として用いる。サンプルiは、少なくとも1つのマッチングポイントのネットワーク情報及び少なくとも1つの異常ポイントのネットワーク情報を含む。異常ポイントのネットワーク情報は、第1のネットワークが異常に確率が第1の閾値以上であるサンプリングポイントのネットワーク情報であって、携帯電話が第1のルートに沿って(n-i)回目に移動するプロセスで、第1のネットワークのために携帯電話によって得られたネットワーク情報である。マッチングポイントのネットワーク情報は、第1のネットワークが異常になる確率が第2の閾値以下であるサンプリングポイントのネットワーク情報であって、携帯電話が第1のルートに沿って(n-i)回目に移動するプロセスで第1のネットワークのために携帯電話によって得られたネットワーク情報である。例えば、第1の閾値及び第2の閾値は予め定義され得るか又はアルゴリズム若しくはルールに基づいて携帯電話によって決定され得る。これは限定されない。例えば、第1の閾値は、0.65及び0.95を含む0.65と0.95との間に位置し得る。例えば、第1の閾値は0.65、0.95、0.9、0.8等であり得る。例えば、第2の閾値は0.1と0.4との間に位置し得る。例えば、第2の閾値は0.2、0.1、0.4等であり得る。
なお、1つのサンプルについて、1つの異常ポイントのネットワーク情報はQ個のマッチングポイントのネットワーク情報に対応し得る。Qは2以上の正の整数である。例えば、Qは2、3、4、5、6等であり、予め定義され得るか又はアルゴリズム若しくはポリシーに基づいて携帯電話によって決定され得る。これは限定されない。サンプルにおいて、異なる数の異常ポイントのネットワーク情報は、同じ数又は異なる数のマッチングポイントのネットワーク情報に対応し得る。
なお、異なるマッチングポイントのネットワーク情報であって、同じ異常ポイントのネットワーク情報に対応するネットワーク情報には、異なるサービングセル識別子及び/又はサービングセルの異なるネットワークシグナル強度がある。例えば、異なるマッチングポイントのネットワーク情報におけるサービングセルのネットワーク信号強度の差は特定の閾値を下回らないか又は閾値範囲内にある。閾値又は閾値範囲は予め定義され得るか又はアルゴリズム若しくはルールに基づいて携帯電話によって決定され得る。これは限定されない。
例えば、サンプルiは、マッチングポイント1のネットワーク情報、マッチングポイント2のネットワーク情報、異常ポイント1のネットワーク情報、マッチングポイント3のネットワーク情報、マッチングポイント4のネットワーク情報、マッチングポイント5のネットワーク情報及び異常ポイント2のネットワーク情報を含む。例えば、携帯電話が第1のルートに沿って(n-i)回目に移動するプロセスで、マッチングポイント1、マッチングポイント2、マッチングポイント3、マッチングポイント4、マッチングポイント5、異常ポイント1及び異常ポイント2にそれぞれ対応する物理的な位置間の関係を図5に示す。携帯電話が第1のルートに沿って(n-i)回目に移動するプロセスでは、携帯電はマッチングポイント1、マッチングポイント2、異常ポイント1、マッチングポイント3、マッチングポイント4、異常ポイント5及び異常ポイント2に対応する物理的な位置を順次通過する。マッチングポイントのネットワーク情報であって、異常ポイント1のネットワーク情報に対応するネットワーク情報は、マッチングポイント1のネットワーク情報及びマッチングポイント2のネットワーク情報であり、マッチングポイントのネットワーク情報であって、異常ポイント2のネットワーク情報に対応するネットワーク情報は、マッチングポイント3のネットワーク情報、マッチングポイント4のネットワーク情報及びマッチングポイント5のネットワーク情報である。例えば、マッチングポイント1のネットワーク情報及びマッチングポイント2のネットワーク情報には、異なるサービングセル識別子及び/又はサービングセルの異なるネットワーク信号強度がある。
第1の条件は、携帯電話が第1のルートに沿ってn回目の移動するプロセスでのサンプリングポイントに対応する物理的な位置と、携帯電話が第1のルートに沿ってn回目の前に移動するプロセスでのマッチングポイントに対応する物理的な位置との間の距離が誤差範囲内にあることを示すために用いられる。例えば、サンプルi内のマッチングポイント1と、サンプリングポイント1のネットワーク情報であって、第1のルートに沿ってn回目に移動するプロセスで得られたネットワーク情報が第1の条件を満たす場合、サンプリングポイント1に対応する物理的な位置と、マッチングポイント1に対応する物理的な位置とは誤差範囲内にある。
例えば、第1の通信モジュールは第1のSIMカードである。サンプリングポイント1のネットワーク情報及びマッチングポイント1のネットワーク情報は第1の条件を満たす。例えば、サンプリングポイント1のネットワーク情報及びマッチングポイント1のネットワーク情報には、同じサービングセル識別子があり、サービングセルのネットワーク信号強度間の差は第1の範囲内にあり、同じ隣接セル識別子があり、同じ隣接セルのネットワーク信号強度間の差は第2の範囲内にある。なお、第1の範囲及び第2の範囲は同じであってもいいし、異なってもよい。例えば、第1の範囲は予め定義され得るか又はアルゴリズム若しくはルールに基づいて携帯電話によって決定され得る。例えば、第1の範囲は、[-5dB、5dB]であるか又は[-6dB、6dB]、[-6dB、5dB]等であり得る。第2の範囲については、第1の範囲の関連説明を参照されたい。詳細についてはここでは再度説明しない。
一部の他の実施形態では、第1の履歴サンプリング記録が複数のルートのサンプルを含む場合、携帯電話は、複数のルートのサンプルを横断し、サンプリングポイントのネットワーク情報であって、第1のパスに沿ってn回目に移動するプロセスで得られたネットワーク情報との関係が第1の条件を満たすマッチングポイントのネットワーク情報が第1の履歴サンプリング記録にあるかどうかを判断し得る。あるいは、携帯電話が第1のルートに沿ってn回目に移動するプロセスで携帯電話がY個のサンプリングポイントのネットワーク情報を取得した後に、携帯電話は、Y個のサンプリングポイントのネットワーク情報に基づいて、携帯電話が第1のルートに沿って移動すると判定し、次に、Y+i個のサンプリングポイントのネットワーク情報との関係が第1の条件を満たすマッチングポイントのネットワーク情報が第1の履歴サンプリング記録にあるかどうかを判断する。iは1以上の整数である。つまり、携帯電話は、(Y+i)番目のサンプリングポイントのネットワーク情報から始まり、マッチングポイントのネットワーク情報であって、対応するサンプリングポイントのネットワーク情報との関係が第1の条件を満たすネットワーク情報が、第1の履歴サンプリング記録の第1のルートのサンプルに存在するかどうか判断する。代替的に、携帯電話は、時間情報を参照して、携帯電話が第1のルートに沿って移動するかどうかを判定し、次いでステップ302を行い得る。例えば、オフィス時間帯において、ユーザが自宅を離れたことを検出した後に、携帯電話は、マッチングポイントのネットワーク情報であって、対応するサンプリングポイントのネットワーク情報との関係が第1の条件を満たすネットワーク情報が、第1の履歴サンプリング記録におけるユーザの職場へのルートのサンプル内に存在するかどうかを判断する。例えば、勤務時間外の期間において、ユーザが職場を離れたことを検出した後に、携帯電話は、マッチングポイントのネットワーク情報であって、対応するサンプリングポイントのネットワーク情報との関係が第1の条件を満たすネットワーク情報が、第1の履歴サンプリング記録におけるユーザの勤務時間外ルートのサンプルに存在するかどうか判断する。
例えば、携帯電話は、第1の履歴サンプリング記録において、サンプリングポイント0のネットワーク情報との関係が第1の条件を満たすマッチングポイントのネットワーク情報は、マッチングポイント1のネットワーク情報であり、第1の通信モジュールは第1のSIMカードであると判定する。マッチングポイント1とサンプリングポイント0との間の信号強度誤差は式1又は式2を満たす。
Figure 2023505561000008
Figure 2023505561000009
ここで、Cはサービングセルの誤差インパクトファクタであり、Cは隣接セルの誤差インパクトファクタであり、V=PS1-PS0であり、PS1はサンプリングポイント0のネットワーク情報におけるサービングセルのネットワーク信号強度であり、PS0はマッチングポイント1のネットワーク情報におけるサービングセルのネットワーク信号強度であり、jはサンプリングポイント0のネットワーク情報及びマッチングポイント1のネットワーク情報における同じ隣接セル識別子の数であり、VNi=PNi-PN0iであり、PNiはサンプリングポイント0おける隣接セルiのネットワーク信号強度であり、PNiはマッチングポイント1のネットワーク情報における隣接セルiのネットワーク信号強度である。隣接セルiは、サンプリングポイント0のネットワーク情報及びマッチングポイント1のネットワーク情報におけるi番目の同じ隣接セル識別子によって識別されるセルである。
例えば、C+C=1の場合、C及びCは予め定義され得るか又はアルゴリズム若しくはポリシーに基づいて携帯電話によって決定され得る。これは限定されない。例えば、C及びCの値の範囲は0~1である。例えば、C=0.3であり、C=0.7である。
ステップ303:携帯電話が第1のルートに沿ってn回目に移動するプロセスで、携帯電話が第1のサンプリングポイントのネットワーク情報及び第2のサンプリングポイントのネットワーク情報を順次取得した後に、携帯電話は、第1のサンプリングポイントのネットワーク情報、第2のサンプリングポイントのネットワーク情報、第1のマッチングポイントのネットワーク情報及び第2のマッチングポイントのネットワーク情報に基づいて、第1の期間が経過した後に第1のネットワークでネットワーク異常が起こるかどうかを予測し、第1の期間が経過した後に第1のネットワークでネットワーク異常が起こらない場合、携帯電話は第1のネットワーク上でのキャンプオンを続けるか又は第1の期間が経過した後に第1のネットワークでネットワーク異常が起こる場合、携帯電話はステップ304を行う。なお、携帯電話が第1のネットワーク上でキャンプオンを続けるとは、携帯電話はユーザにネットワークアクセスサービスを提供するために、第1のネットワークの使用を続けることと理解され得る。
例えば、第1の期間は5s~15sの範囲内に位置し得る。例えば、第1の期間は10sであり得るか又は15s、5s等であり得る。これに限定されない。第1の期間は予め定義され得るか又は携帯電話の装置処理速度を参照して決定され得るか又は別の方法で決定される。これは限定されない。
例えば、第1のサンプリングポイントのネットワーク情報との関係が第1の条件を満たす複数のマッチングポイントのネットワーク情報が第1の履歴サンプリング記録に存在する場合、複数のマッチングポイントのネットワーク情報におけるマッチングポイントと第1のサンプリングポイントとの間のより小さな信号強度誤差に対応するマッチングポイントのネットワーク情報が、第1のマッチングポイントのネットワーク情報として用いられ得る。同様に、第2のサンプリングポイントのネットワーク情報との関係が第1の条件を満たす複数のマッチングポイントのネットワーク情報が、第1の履歴サンプリング記録に存在する場合、複数のマッチングポイントのネットワーク情報におけるマッチングポイントと第2のサンプリングポイントとの間のより小さな信号強度誤差に対応するマッチングポイントのネットワーク情報が、第2のマッチングポイントのネットワーク情報として用いられ得る。また、第1のマッチングポイントのネットワーク情報及び第2のマッチングポイントのネットワーク情報は、同じサンプル内のネットワーク情報である。つまり、第1のマッチングポイントのネットワーク情報及び第2のマッチングポイントのネットワーク情報は、第1のルートに沿ってn回目の前に一回(例えば、(n-i)回目)移動するプロセスで順次取得される。これは、第1の期間が経過した後に第1のネットワークが異常になるかどうかを予測する信頼性を改善するのに役立つ。
一部の実施形態では、携帯電話は、第1のサンプリングポイントのネットワーク情報のシステム時刻に基づいて、第2のサンプリングポイントのネットワーク情報、第1のマッチングポイントのネットワーク情報、第2のマッチングポイントのネットワーク情報及び第1の異常ポイントのネットワーク情報に基づいて、第1のネットワークは第3の期間が経過した後に異常になるか判定し得る。その後、携帯電話は、第3の期間は第1の期間よりも長いかどうか判定する。第3の期間が第1の期間以下の場合、携帯電話は、第1のネットワークが第1の期間が経過した後に異常になると予測し、第3の期間が第1の期間よりも長い場合、携帯電話は、第1の期間が経過した後に第1のネットワークは異常にならないと予測する。第1の異常ポイントのネットワーク情報は、第1のマッチングポイントのネットワーク情報及び第2のマッチングポイントのネットワーク情報に対応する異常ポイントのネットワーク情報である。
例えば、第1のサンプリングポイントのネットワーク情報、第2のサンプリングポイントのネットワーク情報、第1のマッチングポイントのネットワーク情報、第2のマッチングポイントのネットワーク情報及び第1の異常ポイントのネットワーク情報におけるシステム時刻は、それぞれ時点Ti、時点Tj、時点T1、時点T2及び時点T3である。時点Tjは時点Tiの後であり、時点T3は時点T2の後であり、時点T2は時点T1の後であり、第3の期間はt1=(Tj-Ti)(T3-T2)/(T2-T1)である。
また、第3の期間が第1の期間よりも長い場合、携帯電話はタイマを起動して計時を開始し、タイマの計時が終了した後にステップ304を行う。タイマの計時期間は第4の期間であり、第4の期間は、第3の期間と第1の期間との差である。つまり、携帯電話の場合、第4の期間は時点Tjからタイマの計時が終了する時点までである。したがって、携帯電話の場合、第1のネットワークは第3の期間が経過した後に異常になる。タイマの計時期間は、計時の開始から計時の終了までの期間であることが理解されよう。
あるいは、第3の期間が第1の期間よりも長い場合、携帯電話はタイマを開始して計時を開始し、携帯電話が第1のルートに沿ってn回目に移動するプロセスで、第2の期間毎にサンプリングポイントのネットワーク情報の取得を続け、次いでステップ302を行って、携帯電話に対して第1のネットワークが後どの位の期間で異常になるかの予測を続ける。また、タイマの計時期間を更新するかどうかは、最小の時間誤差があるという原則に基づいて決定され得る。例えば、携帯電話は、第1のマッチングポイントのネットワーク情報及び第2のマッチングポイントのネットワーク情報に基づいて、第3の期間が経過した後に第1のネットワークが異常になると予測し、第3の期間が第1の期間よりも長い場合、携帯電話は、タイマの計時期間を第4の期間に設定する。第4の期間は、第3の期間と第1の期間との差である。タイマが計時が終了する前に、携帯電話はさらに、携帯電話が第1のルートに沿ってn回目に移動するプロセスで、第3のサンプリングポイントのネットワーク情報及び第4のサンプリングポイントのネットワーク情報を順次取得する。第1の履歴サンプリング記録における第3のサンプリングポイントのネットワーク情報及び第3のマッチングポイントのネットワーク情報は第1の条件を満たし、第1の履歴サンプリング記録における第4のサンプリングポイントのネットワーク情報及び第4のマッチングポイントのネットワーク情報は第1の条件を満たし、第3のマッチングポイントのネットワーク情報及び第4のマッチングポイントのネットワーク情報は、第1のネットワークにおいてネットワーク異常が起こる確率が第2の閾値以下であるサンプリングポイントのネットワーク情報であって、携帯電話が第1のルートに沿ってn回目の前に移動するプロセスで、第1のネットワークのために取得されるネットワーク情報である。なお、第3のマッチングポイントのネットワーク情報、第4のマッチングポイントのネットワーク情報、第1のマッチングポイントのネットワーク情報及び第2のマッチングポイントのネットワーク情報は1つのサンプルに属し得るか又は異なるサンプルに属し得る。携帯電話が、第3のマッチングポイントのネットワーク情報及び第4のマッチングポイントのネットワーク情報に基づいて、第1のネットワークは第5の期間が経過した後に異常になると予測した場合に、第3のマッチングポイントのネットワーク情報に基づいて予測される期間と第4のマッチングポイントのネットワーク情報に基づいて予測される期間との間の時間誤差が、第1のマッチングポイントのネットワーク情報に基づいて予測される期間と第2のマッチングポイントのネットワーク情報に基づいて予測される期間の時間誤差よりも大きい場合、タイマの計時期間は更新されないか又は第3のマッチングポイントのネットワーク情報に基づいて予測される期間と第4のマッチングポイントのネットワーク情報に基づいて予測される期間との間の時間誤差が、第1のマッチングポイントのネットワーク情報に基づいて予測される期間と第2のマッチングポイントのネットワーク情報に基づいて予測される期間との時間誤差以下の場合、タイマの計時が終了せず、第5の期間が第1の期間よりも長い場合にタイマの計時期間が第6の期間に更新される。第6の期間は、第5の期間と第1の期間との差である。同様に、タイマの計時が終了するまで、タイマの計時期間は更新されず、ステップ304が行われる。
第1のマッチングポイントのネットワーク情報に基づいて予測される第3の期間と、第2のマッチングポイントのネットワーク情報に基づいて予測される第3の期間との間の時間誤差を一例として用いる。例えば、第1のマッチングポイントのネットワーク情報に基づいて予測される第3の期間と、第2のマッチングポイントのネットワーク情報に基づいて予測される第3の期間との間の時間誤差は式3を満たす。
var=t+V+V
ここで、
Figure 2023505561000010
Figure 2023505561000011
Figure 2023505561000012
ここで、Tvarは第1のマッチングポイントのネットワーク情報に基づいて予測される第3の期間と、第2のマッチングポイントのネットワーク情報に基づいて予測される第3の期間との間の時間誤差であり、Tiは第1のサンプリングポイントにおける携帯電話のシステム時刻であり、Tjは第1のマッチングポイントにおける携帯電話のシステム時刻であり、T2は第2のマッチングポイントにおける携帯電話のシステム時刻であり、Var1は第1のサンプリングポイントと第1のマッチングポイントとの間の信号強度誤差であり、Var2は第2のサンプリングポイントと第2のマッチングポイントとの間の信号強度誤差であり、
L1は第1のサンプリングポイントのネットワーク情報及び第1のマッチングポイントのネットワーク情報における同じ隣接セル識別子の数であり、L2は第2のサンプリングポイントのネットワーク情報及び第2のマッチングポイントのネットワーク情報における同じ隣接セル識別子の数であり、Mは1つのサンプリングポイントのネットワーク情報における隣接セル識別子の最大数であり、Pmaxはユーザが第1のルートに沿って異なる時間に移動するプロセスで収集される同じセルのネットワーク信号強度間の最大偏差である。例えば、Pmaxは5dB、6dB等であってもよく、予め定義され得るか又はアルゴリズム若しくはポリシーに基づいて携帯電話によって決定され得る。これは限定されない。
加えて、複数のマッチングポイントのネットワーク情報であって、第1のサンプリングポイントのネットワーク情報との関係が第1の条件を満たすネットワーク情報が第1の履歴サンプリング記録に存在し、複数のマッチングポイントのネットワーク情報であって、第2のサンプリングポイントのネットワーク情報との関係が第1の条件を満たすネットワーク情報が第1の履歴サンプリング記録に存在する場合、例えば、携帯電話は、最小の時間誤差があるという原則に基づいて、第1の期間が経過した後に第1のネットワークが異常になるかどうかを予測するために用いられるマッチングポイントのネットワーク情報を決定する。例えば、第1のマッチングポイントのネットワーク情報に基づいて予測される期間と、第2のマッチングポイントのネットワーク情報に基づいて予測される期間との間の時間誤差が小さい場合、携帯電話は、第1のマッチングポイントのネットワーク情報及び第2のマッチングポイントのネットワーク情報に基づいて、第1の期間が経過した後に第1のネットワークが異常となるかどうかを予測する。あるいは、携帯電話は、最小の信号強度誤差があるという原理及び最小の時間誤差があるという原理に基づいて、第1の期間が経過した後に第1のネットワークが異常になるかどうかを予測するために用いられるマッチングポイントのネットワーク情報を決定する。例えば、第1の履歴サンプリング記録におけるマッチングポイント1のネットワーク情報及びマッチングポイント3のネットワーク情報と、第1のサンプリングポイントのネットワーク情報とが第1の条件を満たし、第1の履歴サンプリング記録におけるマッチングポイント2のネットワーク情報及びマッチングポイント4のネットワーク情報と、第2のサンプリングポイントのネットワーク情報とが第1の条件を満たす場合、マッチングポイント1と第1のサンプリングポイントとの間の信号強度誤差は、マッチングポイント3と第1のサンプリングポイントとの間の信号強度誤差よりも小さい。マッチングポイント2と第2のサンプリングポイントとの間の信号強度誤差が、マッチングポイント4と第2のサンプリングポイントとの間の信号強度誤差と同じである場合に、マッチングポイント1のネットワーク情報、マッチングポイント2のネットワーク情報及びマッチングポイント4のネットワーク情報が、第1の履歴サンプリング記録における同じサンプルのネットワーク情報である場合、携帯電話は、最小時間誤差があるという原則に基づいて、第1の期間が経過した後に第1のネットワークが異常となるかどうかを予測するために用いられるマッチングポイントのネットワーク情報を決定し得る。例えば、マッチングポイント1のネットワーク情報に基づいて予測される期間とマッチングポイント2のネットワーク情報に基づいて予測される期間との間の時間誤差が、マッチングポイント1のネットワーク情報に基づいて予測される期間とマッチングポイント4のネットワーク情報に基づいて予測される期間との間の時間誤差よりも小さい場合、マッチングポイント1のネットワーク情報が第1のマッチングポイントのネットワーク情報として用いられ、マッチングポイント2を第2のマッチングポイントとした場合、第1の期間が経過した後に第1のネットワークが異常となるかどうかを予測するためにマッチングポイント2のネットワーク情報が用いられる。
例えば、携帯電話が第1のルートに沿って(n-i)回目に移動するプロセスで、マッチングポイント1のネットワーク情報、マッチングポイント2のネットワーク情報及びマッチングポイント4のネットワーク情報が携帯電話によって取得される。携帯電話が第1のルートに沿って(n-j)回目に移動するプロセスで、マッチングポイント3のネットワーク情報が携帯電話によって取得される場合、第1のサンプリングポイント、第2のサンプリングポイント、マッチングポイント1、マッチングポイント2、マッチングポイント3及びマッチングポイント4にそれぞれ対応するシステム時刻を図6に示す。
ステップ304:第1の期間が経過した後に第1のネットワークが異常になると携帯電話が予測する場合、第1のネットワークが異常になる前に、携帯電話は、第2の通信モジュールを用いることによりアクセスされる第2のネットワークにキャンプオンして、ユーザのためにネットワークアクセスサービスを提供する。第2の通信モジュールは第2のSIMカードであり得るか、第2のWi-Fiモジュールであり得る等である。
また、第1の期間が経過した後に第1のネットワークが異常となると携帯電話が予測する場合、携帯電話は、第2のネットワークが異常かどうかを判定し、第2のネットワークが異常にならない場合に第2のネットワークにキャンプオンする。第2のネットワークでネットワーク異常が起こる場合、携帯電話はネットワークハンドオーバを行わず、第1のネットワークでキャンプオンを続ける。これは、無効なネットワークハンドオーバの数を減らすのに役立つ。
例えば、携帯電話は、第2の履歴サンプリング記録に基づいて、第2のネットワークが異常かどうかを判定し得る。第2の履歴サンプリング記録は第2のネットワークのための履歴サンプリング記録、すなわち、第2の通信モジュールのための履歴サンプリング記録である。例えば、第2の履歴サンプリング記録は、第1のルートの1つ以上のサンプルを含む。本願のこの実施形態におけるサンプル取得方法については、図7を参照されたい。詳細についてはここでは再度説明しない。
例えば、第1の期間が経過した後に第1のネットワークが異常となると携帯電話が予測した場合、携帯電話は、第2の履歴サンプリング記録における第1の異常ポイントのネットワーク情報に対応する第2のネットワークが異常になる確率が第2の閾値未満かどうか判定し、第2のネットワークが異常になる確率が第2の閾値未満の場合、携帯電話は、第2のネットワークが異常にならないと判定する。第2の閾値については、前述の関連説明を参照されたい。詳細についてはここでは再度説明しない。
別の例として、第1の期間が経過した後に第1のネットワークが異常になると携帯電話が予測する場合、携帯電話は、第1のネットワーク及び第2のネットワークを用いることによりデータパケットを同時に送信し、第1のネットワーク及び第2のネットワークに対して品質評価を行い、品質評価結果に基づいて、第2のネットワークが異常かどうか判定する。
例えば、第2のネットワークを用いることにより送信されるデータパケットの数に対する第1のネットワークを用いることにより送信されるデータパケットの数の比は、P1:P2であり得る。例えば、P1:P2=(1-Y1):(1-Y2)であり、Y1は第1の閾値であり、Y2は第2の閾値である。具体的には、携帯電話は、」第1のネットワークを介して送信されるデータパケットを用いることにより、第1のネットワークに対して品質評価を行い、第2のネットワークを介して送信されるデータパケットを用いることにより、第2のネットワークに対して品質評価を行う。第2のネットワークの品質が第1のネットワークの品質よりも良好であると品質評価結果が示す場合、第2のネットワークは異常にならないと携帯電話が判断する。例えば、本願のこの実施形態では、ネットワーク品質は、ネットワーク帯域幅、伝送遅延、パケット損失率、伝送レート等に基づいて測定され得る。伝送遅延が小さく、パケット損失率が小さく、ネットワーク帯域幅が大きく、伝送速度が速いほどネットワーク品質が良好であることを示す。例えば、品質評価は、第1のネットワークを介して送信されるデータパケットを用いることにより、第1のネットワークに対して行われる。第1のネットワークを介して送信されるデータパケットについてパケット特性分析を行うことにより、フロータイプが特定され得る。フロータイプは、現在携帯電話上で実行されているサービスの種類(例えば、ビデオ又はゲーム)として理解され得る。加えて、送信遅延、ネットワーク帯域幅、伝送速度、パケット損失率等は、第1のネットワークを介して送信されるデータパケットに関するフロー特性統計(例えば、送信パケットの数に関する統計又は送信パケットについて返されたハイブリッド自動再送要求(hybrid automatic repeat request、HARQ)情報)を収集することにより特定され、第1のネットワークが携帯電話のために用いられている場合にフレームフリーズ(例えば、ページロードが遅くなるかどうか又はゲームがフリーズするかどうか)が起こるかどうか判定され得る。
一部の実施形態では、携帯電話が第2のネットワークにキャンプオンした後に、携帯電話は、携帯電話が第1のルートに沿って移動するプロセスでサンプリングポイントのネットワーク情報をさらに取得し、サンプリングポイントの得られたネットワーク情報に基づいて、第1のネットワークが正常に復帰したことを検出した場合に、第1のネットワークで再度キャンプオンして、ユーザのためにネットワークアクセスサービスを提供し得る。
例えば、第1の通信モジュールは第1のSIMカードである。サンプリングポイントのネットワーク情報はサービングセルのネットワーク信号強度を含む。サービングセルのネットワーク信号強度が第3の閾値よりも大きい場合、携帯電話は、第1のネットワークが正常に復帰したと判定し得る。別の例では、サンプリングポイントのネットワーク情報はサービングセルのネットワーク信号強度及びネットワーク規格を含む。サービングセルのネットワーク信号強度が第4の閾値よりも大きく、ネットワーク規格が第1のネットワーク規格の場合、携帯電話は、第1のネットワークが正常に復帰したと判定し得る。第3の閾値及び第4の閾値は同じであっても、異なっていてもよい。これは限定されない。第1のネットワーク規格は、ユーザの要件に基づいてユーザによって設定されるネットワーク規格であり得るか、携帯電話によってサポートされる最上位のネットワーク規格等であり得る。これは限定されない。
例えば、携帯電話が第1のルートに沿って(n-i)回目に移動するプロセスでサンプル0が取得され、第1の通信モジュールは第1のSIMカードである。例えば、図7は、本願の一実施形態に係る第1のSIMカードのサンプル0を得るための概略フローチャートである。以下のステップが具体的に含まれる。
ステップ701:第1のSIMカードが有効にされた場合、携帯電話は、(n-i)回目に、携帯電話が第1の位置を離れることを検出し、特定の期間毎にサンプリングポイントのネットワーク情報を取得する。
なお、携帯電話がサンプリングポイントのネットワーク情報を取得する場合の、サンプリングポイントのネットワーク情報を取得する間隔は、第1の期間が経過した後に第1のネットワークが異常になるかどうかを予測される場合にサンプリングポイントのネットワーク情報を取得する間隔と同じであっても異なっていてもよい。これは限定されない。
具体的には、携帯電話が第1の位置から離れることを検出、サンプリングポイントのネットワーク情報等については、図3の関連説明を参照されたい。詳細についてはここでは再度説明しない。
ステップ702:携帯電話が第2の位置に到着したことを検出した後に、携帯電話はサンプリングポイントのネットワーク情報の取得を停止する。第1の位置と第2の位置との間のルートが第1のルートである。
具体的には、第2の位置、第2の位置の検出等については、図3における対応する説明を参照されたい。詳細についてはここでは再度説明しない。
ステップ703:携帯電話は、サンプリングポイントのネットワーク情報であって、携帯電話が第1のルートに沿って(n-i)回目に移動するプロセスで得られるネットワーク情報に基づいてサンプル0を決定し、携帯電話が第1のルートに沿って(n-i)回目の前に移動するプロセスで得られるサンプルに対応して、第1のネットワークでネットワーク異常が起こる確率に基づいて、サンプル0における各サンプリングポイントにおいて第1のネットワークでネットワーク異常が起こる確率を特定する。加えて、携帯電話は、サンプリングポイントのネットワーク情報であって、携帯電話が第1のルートに沿って(n-i)回目に移動するプロセスで得られるネットワーク情報に基づいて、携帯電話が第1のルートに沿って(n-i)回目の前に移動するプロセスで得られるサンプルにおける各サンプリングポイントの第1のネットワークでネットワーク異常が起こる確率をさらに更新する。
例えば、携帯電話が第1のルートに沿って(n-i)回目に移動するプロセスにおいて、サンプリングポイントで第1のネットワークが異常になる確率はマルコフアルゴリズムに基づいて求められ得る。サンプリングポイント1を一例として用いる。例えば、サンプリングポイント1のネットワーク情報に含まれるサービングセル識別子は識別子1である。携帯電話が第1のルートに沿って(n-i)回目に移動するプロセスで、サンプリングポイント1において第1のネットワークが異常になる確率は次のように理解され得る。携帯電話が第1のルートに沿って(n-i)回目に移動するプロセスにおいて、識別子1によって識別されるセルを用いることにより第1のネットワークがアクセスされる場合、第1のネットワークでネットワーク異常が起こる確率は式4を満たし得る。
Figure 2023505561000013
ここで、En-iは、携帯電話が第1のルートに沿って(n-i)回目に移動するプロセスで識別子1によって識別されるセルで第1のネットワークが異常になる回数の合計であり、An-iは、携帯電話が第1のルートに沿って(n-i)回目に移動するプロセスで、携帯電話が識別子1を取得する回数の合計である。
例えば、n-iは2である。携帯電話が第1のルートに沿って最初に移動するプロセスにおいて、携帯電話は、X個のサンプリングポイントのネットワーク情報を取得し、X個のサンプリングポイントのネットワーク情報は、それぞれ、サンプリングポイント11のネットワーク情報、サンプリングポイント12のネットワーク情報、サンプリングポイント13のネットワーク情報、・・・サンプリングポイント1xのネットワーク情報である。サンプリングポイント16及びサンプリングポイント19で第1のネットワークが異常になった場合、サンプリングポイント16及びサンプリングポイント19の両方は異常ポイントになる。
携帯電話が、各異常ポイントについて最大で4つのマッチングポイントのネットワーク情報を予約すると規定されている場合、携帯電話は、サンプリングポイント12~サンプリングポイント15のネットワーク情報を、マッチングポイントのネットワーク情報であって、サンプリングポイント16のネットワーク情報に対応するネットワーク情報として予約し、サンプリングポイント17及びサンプリングポイント18のネットワーク情報を、マッチングポイントのネットワーク情報であって、サンプリングポイント19のネットワーク情報に対応するネットワーク情報として予約する。大きなメモリ領域を占有するのを避けるために、他のネットワーク情報は予約されなくてもよい。携帯電話の記憶容量が大きい場合、異常ポイント及びマッチングポイントのネットワーク情報以外のネットワーク情報も予約され得る。例えば、携帯電話が第1のルートに沿って最初に移動するプロセスで得られたサンプル1は、サンプリングポイント12~サンプリングポイント19のネットワーク情報を含む。サンプリングポイント12~サンプリングポイント19のネットワーク情報内のサービングセル識別子は、それぞれ、識別子2、識別子3、識別子4、識別子5、識別子6、識別子7、識別子8及び識別子9である。第1のネットワークでネットワーク異常が起こる確率は、識別子5及び識別子9によって識別されるセルで100%であり、第1のネットワークでネットワーク異常が起こる確率は、識別子2~4、識別子7及び識別子8によって識別されるセルで0である。
携帯電話が第1のルートに沿って2回目に移動するプロセスで、携帯電話はX個のサンプリングポイントのネットワーク情報も取得し、X個のサンプリングポイントのネットワーク情報は、それぞれ、サンプリングポイント21のネットワーク情報、サンプリングポイント22のネットワーク情報、サンプリングポイント23のネットワーク情報、・・・サンプリングポイント2xのネットワーク情報である。
サンプリングポイント24及びサンプリングポイント29で第1のネットワークが異常になる場合、サンプリングポイント24及びサンプリングポイント29の両方が異常ポイントになる。携帯電話は、サンプリングポイント21~サンプリングポイント24のネットワーク情報を、マッチングポイントのネットワーク情報であって、サンプリングポイント24のネットワーク情報に対応するネットワーク情報として予約し、サンプリングポイント25~サンプリングポイント28のネットワーク情報としてマッチングポイントのネットワーク情報であって、サンプリングポイント29のネットワーク情報に対応するネットワーク情報として予約してサンプル0を取得する。つまり、携帯電話が第1のルートに沿って2回目に移動するプロセスで得られるサンプル0は、サンプリングポイント21~サンプリングポイント24及びサンプリングポイント25~サンプリングポイント29のネットワーク情報を含む。例えば、サンプリングポイント21~サンプリングポイント29のネットワーク情報におけるサービングセル識別子は、それぞれ、識別子1、識別子2、識別子3、識別子4、識別子5、識別子6、識別子7、識別子8及び識別子9であり、第1のネットワークは、識別子4及び識別子9によって識別されるセルで異常になる。第1のルートに沿って2回目に移動するプロセスで、識別子4によって識別されるセルでネットワーク異常が初めて起こるため、識別子4により識別されるセルで第1のネットワークが異常になる確率は100%であり、第1のルートに沿って初めて移動するプロセスにおいて、識別子5によって識別されるセルで第1のネットワークは異常になり、第1のルートに沿って2回目に移動するプロセスにおいて、識別子5によって識別されるセルで異常は起こらない。したがって、識別子5によって識別されるセルにおいて第1のネットワークでネットワーク異常が起こる確率は50%に更新され得る。加えて、第1のネットワークは、第1のルートに沿って初めて移動するプロセスにおいて、識別子9によって識別されるセルで異常になり、第1のネットワークは、第1のルートに沿って2回目に移動するプロセスにおいても、識別子9によって識別されるセルで依然として異常になる。したがって、識別子9によって識別されるセルでネットワーク異常が起こる確率は依然として100%である。
加えて、携帯電話は、第1のルートに沿って移動する後続のプロセスで、識別子4、識別子5及び識別子9によって識別されるセルで第1のネットワークが異常になるかどうかに基づいて、識別子4、識別子5及び識別子9によって識別されるセルで第1のネットワークが異常になる確率をさらに更新し得る。
なお、第1の期間が経過した後に第1のネットワークが異常になるかどうかを予測するのに第1のマッチングポイントのネットワーク情報及び第2のマッチングポイントのネットワーク情報を用いる場合、第1のマッチングポイントのネットワーク情報及び第2のマッチングポイントのネットワーク情報に対応するネットワーク情報におけるサービングセル識別子によって識別されるセルでは、第1のネットワークが異常になる確率が第1の閾値以上になり、携帯電話は第1のネットワークが第1の異常ポイントで異常になると判定する。つまり、第1の異常ポイントのネットワーク情報におけるサービングセル識別子によって識別されるセルでは、第1のネットワークは異常になる。第1のネットワークが異常になる確率が、異常ポイントのネットワーク情報であって、第1のマッチングポイントのネットワーク情報及び第2のマッチングポイントのネットワーク情報に対応するネットワーク情報におけるサービングセル識別子によって識別されるセルで第1の閾値未満の場合、携帯電話は、第1のネットワークは第1の異常ポイントで異常にならないと判定する。つまり、第1の異常ポイントのネットワーク情報におけるサービングセル識別子によって識別されるセルで、第1のネットワークは異常にならない。
一部の実施形態では、サンプルの記憶期間が有効期間に達すると、携帯電話はサンプルをさらに自動的に削除し得る。これは、無効なデータをクリアするのに役立つ。有効期間は、1ヶ月、半年、半月等であってもよく、予め規定され得るか、要件に基づいてユーザによって設定され得るか又はアルゴリズム若しくはポリシーに基づいて携帯電話によって決定され得る。これは限定されない。
あるいは、一部の他の実施形態では、携帯電話は、サンプリングポイントのネットワーク情報であって、第1のルートに沿って前回移動したプロセスで収集されたネットワーク情報に基づいて、第1のネットワークが、第1の履歴サンプリング記録の第1のサービングセル識別子によって識別されるセルで異常になる確率を更新し得る。第1のサービングセル識別子によって識別されるセルは、第1のネットワークが異常に確率が、第1の履歴サンプリング記録における特定の閾値(例えば、90%、80%又は70%であり、予め定義され得るか又はアルゴリズム等に基づいて決定され得る)以上であるセルである。これは、データ処理効率を改善するのに役立つ。あるいは、第1のサービングセル識別子によって識別されるセルは、サービングセル識別子によって識別されるセルであって、降順にソートされ、第1のネットワークが第1の履歴サンプリング記録において異常になる第1のW確率に対応するセルである。例えば、Wの値は1、2、3等であり得る。これは限定されない。
なお、本願のこの実施形態では、携帯電話が十分な記憶スペースを有する場合、携帯電話は、代替的に、毎回収集された履歴ネットワーク情報を削除せず、次いで、履歴ネットワーク情報を参照して、収集されたセル識別子によって識別されるセルでネットワーク異常が起こる確率を求め得る。
本願のこの実施形態では、携帯電話は、携帯電話が第1の経路に沿って(n-i)回目の前に移動するプロセスで得られたサンプルにおけるマッチングポイントのネットワーク情報を参照して、携帯電話が第1の経路に沿って(n-i)回目に移動するプロセスで第1のネットワークが異常になる確率をさらに更新し得ることさらに留意されたい。例えば、サンプル1はサンプリングポイント1のネットワーク情報を含み、マッチングポイント1のネットワーク情報に含まれるサービングセル識別子は識別子1であり、サンプル1は、携帯電話が第1のルートに沿って初めて移動するプロセスで携帯電話によって得られ、第1のルートに沿って2回目に移動するプロセスにおいて、携帯電話にとって、識別子1によって識別されるセルで第1のネットワークが異常になる。第1のネットワークは、携帯電話が第1のルートに沿って初めて移動するプロセスにおいて、識別子1によって識別されるセルで異常にならないため、携帯電話は、携帯電話が第1のルートに沿って初めて及び2回目に移動するプロセスにおいて、識別子1によって識別されるセルで第1のネットワークが異常になるかどうかに基づいて、識別子1によって識別されるセルで第1のネットワークが異常になる確率は50%であると判定する。
なお、本願のこの実施形態におけるネットワーク異常は、ネットワークからの外れること及び/又はより低位の規格に落ちることを含み得る。なお、携帯電話が圏外(no service)であるか又はサービスが制限されている(limited
service)かは、携帯電話がネットワークから外れていることによって理解され得る。しかしながら、携帯電話のより高位のネットワーク規格がより低位のネットワーク規格に変化する。例えば、携帯電話のネットワーク規格が4Gから3Gに変わり、3Gから2Gに変わり、5Gから4G又は3Gに変わり、携帯電話が下位の規格に落ちることと理解され得る。しかしながら、本願のこの実施形態では、より低い標準に落ちることは音声通話シナリオを伴わない。例えば、ユーザが携帯電話を用いることにより発信する際に、携帯電話が5Gから2Gに変わったとしても、携帯電話がより低位の規格に落ちたとは考えられない。
加えて、一部の実施形態では、インテリジェントネットワークハンドオーバ機能が有効である場合、携帯電話は、本願のこの実施形態におけるネットワークハンドオーバ方法をさらに行い得る。これは、携帯電話とユーザとのやりとりを行うのに役立つ。例えば、ユーザは、システム設定インターフェイス内にあり、インテリジェントネットワークハンドオーバ機能の有効又は無効を制御するように構成されたコントロールを用いることにより操作を行って、インテリジェントネットワークハンドオーバ機能を有効又は無効にし得る。例えば、図8に示すように、システム設定インターフェイスは、インテリジェントネットワークハンドオーバ機能の有効又は無効を制御するように構成されたコントロール801を含み得る。あるいは、ユーザは、別のインターフェイス(例えば、SIMカード管理インターフェイス)で、インテリジェントネットワークハンドオーバ機能の有効又は無効を制御するように構成されたコントロールを設定し得る。例えば、図9に示すように、SIMカード管理インターフェイスは、インテリジェントネットワークハンドオーバ機能の有効又は無効を制御するように構成されたコントロールを含み得る。
前述の実施形態は、異なる技術的効果を実現するために、単独で用いられ得るか又は互いに組み合わせて用いられ得る。
前述の実施形態及び添付の図面を参照して、本願の実施形態は、ネットワークハンドオーバ方法を提供する。本方法は、図1に示すハードウェア構造を有する電子装置で実施され得る。
図10は、本願の一実施形態に係るネットワークハンドオーバ方法の概略フローチャートである。以下のステップが含まれる。
ステップ1001:第1の通信モジュールを用いることによりアクセスされる第1のネットワークに電子装置がキャンプオンする場合に、該電子装置が第1のルートに沿ってn回目に移動するプロセスで、電子装置は、第1のネットワークのために第1のサンプリングポイントのネットワーク情報及び第2のサンプリングポイントのネットワーク情報を順次取得し、該第1のルートは第1の位置と第2の位置との間のルートである。
ステップ1002:電子装置が、第2のサンプリングポイントのネットワーク情報を取得した後に、電子装置が、第1のサンプリングポイントのネットワーク情報、第2のサンプリングポイントのネットワーク情報及び第1の履歴サンプリング記録に基づいて、電子装置が第1のルートに沿ってn回目に移動した場合に、第1のネットワークは第1の期間が経過した後に異常になるか予測する場合、電子装置が第1のルートに沿ってn回目に移動するプロセスで、第1のネットワークが異常になる前に、電子装置は第2の通信モジュールを用いることによりアクセスされる第2のネットワークにキャンプオンする。
第1の履歴サンプリング記録はサンプリングポイントのネットワーク情報であって、電子装置が第1のルートに沿ってn回目の前の各回に移動するプロセスで、電子装置によって第1のネットワークのために取得されるネットワーク情報を含み、nは1よりも大きい正の整数である。
図10に示すネットワークハンドオーバ方法の具体的な実施については、前述の実施形態における関連説明を参照されたい。
本願で提供される実施形態では、本願の実施形態で提供される方法は、実行体としての電子装置の観点から説明されている。本願の実施形態で提供される方法における機能を実施するために、電子装置はハードウェア構造及び/又はソフトウェアモジュールを含んでもよく、ハードウェア構造、ソフトウェアモジュール又はハードウェア構造とソフトウェアモジュールとの組み合わせの形態で機能を実施し得る。前述の機能における具体的な機能が、ハードウェア構造、ソフトウェアモジュール又はハードウェア構造とソフトウェアモジュールとの組み合わせを用いることにより行われるかは、技術的解決策の特定の用途及び設計上の制約に依存する。
図11に示すように、本願の一実施形態は電子装置1100を開示する。電子装置1100は、1つ以上のプロセッサ1101及びメモリ1102を含み得る。メモリ1102はプログラム命令を記憶する。プログラム命令は、本願の実施形態における図3又は図10に示すネットワークハンドオーバ方法を実施するために、電子装置によって実行される。
一部の実施形態では、電子装置1100は、第1の通信モジュール1103及び第2の通信モジュール1104をさらに含む。第1の通信モジュール1103は、第1のネットワークにアクセスするために用いられ、第2の通信モジュール1104は第2のネットワークにアクセスするために用いられる。加えて、第1の通信モジュール1103及び第2の通信モジュール1104は、代替的に、電子装置のコンポーネントではなく、インターフェイスを介して又は別の方法で、電子装置に接続される通信モジュールであり得る。
前述の実施形態におけるプロセッサは、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(digital signal processor、DSP)、特定用途向け集積回路(application
specific integrated circuit、ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(field
programmable gate array、FPGA)又は別のプログラマブル論理デバイス、個別のゲート又はトランジスタ論理デバイス又は個別のハードウェアコンポーネントであり得る。プロセッサは、本願の実施形態で開示した方法、ステップ及び論理ブロック図を実施するか又は行い得る。汎用プロセッサはマイクロプロセッサであってもいいし、プロセッサは任意の従来のプロセッサ等であってもよい。本願の実施形態を参照して開示される方法のステップは、ハードウェアデコーディングプロセッサによって直接に行われ、完了され得るか又はデコーデイングプロセッサ内のハードウェア及びソフトウェアモジュールの組み合わせを用いることに行われ、完了され得る。ソフトウェアモジュールは、ランダムアクセスメモリ(random access memory、RAM)、フラッシュメモリ、リードオンリーメモリ(read-only memory、ROM)、プログラマブルリードオンリーメモリ、電気的に消去可能なプログラマブルメモリ又はレジスタ等の、当該技術分野で成熟した記憶媒体内に位置し得る。記憶媒体はメモリ内に位置し、プロセッサはメモリ内の命令を読み出し、プロセッサのハードウェアと組み合わせて前述の方法のステップを完了する。
当業者は、本明細書で開示された実施形態で説明の例と組み合わせて、ユニット及びアルゴリズムステップは、電子ハードウェア又はコンピュータソフトウェアと電子ハードウェアとの組み合わせによって実施され得ることを認識するであろう。機能がハードウェア又はソフトウェアによって行われるかは、技術的解決策の特定の用途及び設計上の制約に依存する。当業者であれば、説明した機能を各特定の用途のために実施するために異なる方法を用いり得る。
当業者であれば、便利で簡単な説明のために、前述のシステム、装置及びユニットの詳細な作業プロセスについては、前述の方法の実施形態における対応するプロセスを参照することを明確に理解し得る。詳細についてはここでは再度説明しない。
本願で提供されるいくつかの実施形態において、開示のシステム、装置及び方法は、他の方法で実施され得ることを理解すべきである。例えば、前述の装置の実施形態は例にすぎない。例えば、ユニットの分割は論理機能的な分割であり、実際の実施の間に他の分割であってもよい。例えば、複数のユニット又はコンポーネントは別のシステムに組み合わされ得るか若しくは統合され得るか又は一部の特徴は無視され得るか又は行われなくてもよい。加えて、表示又は説明された相互連結、直接連結又は通信接続は、一部のインターフェイスを介して実施され得る。装置又はユニット間の間接的な連結又は通信接続は、電子的、機械的又は他の形態で実施され得る。
別個の部品として説明したユニットは物理的に別個であってもなくてもよく、ユニットとして表示される部品は、物理的ユニットであっても、なくてもよく、1つの位置に位置していてもいいし、複数のネットワークユニット上に分散されていてもよい。ユニットの一部又は全ては、実施形態における解決策の目的を実現するために、実際の要件に応じて選択され得る。
加えて、本願の実施形態における機能ユニットは1つの処理ユニットに統合されてもよく、ユニットのそれぞれは物理的に単独で存在し得るか又は2つ以上のユニットが1つのユニットに統合され得る。
機能がソフトウェア機能ユニットの形態で実施され、独立した製品として販売又は使用される場合、機能はコンピュータ読み取り可能記憶媒体に記憶され得る。そのような理解に基づいて、本願の技術的解決策は、本質的に又は従来技術に寄与する部分又は技術的解決策の全部若しくは一部を、ソフトウェア製品の形態で実施し得る。コンピュータソフトウェア製品は記憶媒体に記憶され、コンピュータ装置(パーソナルコンピュータ、サーバ、ネットワーク装置等であり得る)又はプロセッサ(processor)に、本願の実施形態で説明した方法の全て又は一部のステップを行うように指示するためのいくつかの命令を含む。前述の記憶媒体は、USBフラッシュドライブ、リムーバブルハードディスク、ROM、RAM、磁気ディスク又は光ディスク等のプログラムコードを記憶可能な任意の媒体を含む。
前述の説明は、本願の具体的な実施にすぎず、本願の保護範囲を限定することを意図していない。本願で開示された技術的範囲内で、当業者が容易に理解することができる変更又は置き換えは本願の保護範囲に含まれる。したがって、本願の保護範囲は、特許請求の範囲の保護範囲に従うものとする。

Claims (20)

  1. ネットワークハンドオーバ方法であって、当該方法は、
    第1の通信モジュールを用いることによりアクセスされる第1のネットワークに電子装置がキャンプオンする場合に、該電子装置が第1のルートに沿ってn回目に移動するプロセスで、前記電子装置により、前記第1のネットワークのために第1のサンプリングポイントのネットワーク情報及び第2のサンプリングポイントのネットワーク情報を順次取得することとであって、該第1のルートは第1の位置と第2の位置との間のルートである、ことと、
    前記第2のサンプリングポイントのネットワーク情報を取得した後に、前記電子装置により、前記第1のサンプリングポイントのネットワーク情報、前記第2のサンプリングポイントのネットワーク情報及び第1の履歴サンプリング記録に基づいて、前記電子装置が前記第1のルートに沿ってn回目に移動した場合に、前記第1のネットワークが第1の期間が経過した後に異常になるかどうかを予測することであって、前記第1の履歴サンプリング記録はサンプリングポイントのネットワーク情報であって、前記電子装置が前記第1のルートに沿って前記n回目の前の各回で移動するプロセスで前記電子装置によって前記第1のネットワークのために取得されるネットワーク情報を含み、nは1よりも大きい正の整数である、ことと、
    前記第1のネットワークは異常になると前記電子装置が予測した場合、前記電子装置が前記第1のルートに沿ってn回目に移動するプロセスで、前記電子装置により、前記第1のネットワークが異常になる前に、第2の通信モジュールを用いることによりアクセスされる第2のネットワークにキャンプオンすることと、
    を含む、方法。
  2. 前記第1の履歴サンプリング記録は、第1のマッチングポイントのネットワーク情報、第2のマッチングポイントのネットワーク情報及び第1の異常ポイントのネットワーク情報を含み、
    前記第1のマッチングポイントのネットワーク情報及び前記第2のマッチングポイントのネットワーク情報のそれぞれは、前記第1のネットワークが異常になる確率が第1の閾値以下であるサンプリングポイントのネットワーク情報であって、前記電子装置が前記第1のルートに沿って(n-i)回目に移動するプロセスで前記電子装置により、前記第1のネットワークのために順次且つ別々に取得されるネットワーク情報であり、iはnより小さい正の整数であり、
    前記第1の異常ポイントのネットワーク情報は、前記第1のネットワークが異常になる確率が第2の閾値以上であるサンプリングポイントのネットワーク情報であって、前記電子装置が前記第1のルートに沿って(n-i)回目に移動するプロセスで前記電子装置が前記第2のマッチングポイントのネットワーク情報を取得した後に、前記電子装置により、前記第1のネットワークのために最後に取得されるネットワーク情報であり、
    前記第1のサンプリングポイントのネットワーク情報及び前記第1のマッチングポイントのネットワーク情報は第1の条件を満たし、前記第2のサンプリングポイントのネットワーク情報及び前記第2のマッチングポイントのネットワーク情報は該第1の条件を満たし、該第1の条件は、第1の物理的なサンプリング位置と第2の物理的なサンプリング位置との間の距離が誤差範囲にあることを示すために用いられ、該第1の物理的なサンプリング位置は、前記電子装置が前記第1のルートに沿ってn回目に移動するプロセスでのサンプリングポイントに対応する物理的な位置であり、前記第2の物理的なサンプリング位置は、前記電子装置が前記第1のルートに沿ってn回目の前に一度移動するプロセスでのマッチングポイントに対応する物理的な位置である、請求項1に記載の方法。
  3. 前記第1のサンプリングポイントのネットワーク情報及び前記第1のマッチングポイントのネットワーク情報が第1の条件を満たすことは、
    前記第1のサンプリングポイントのネットワーク情報及び前記第1のマッチングポイントのネットワーク情報において、同じサービングセル識別子があり、サービングセルのネットワーク信号強度間の差は第1の範囲内にあり、同じ隣接セル識別子があり、同じ隣接セルのネットワーク信号強度間の差は第2の範囲内にあること、
    を含み、
    前記第2のサンプリングポイントのネットワーク情報及び前記第2のマッチングポイントのネットワーク情報が前記第1の条件を満たすことは、
    前記第2のサンプリングポイントのネットワーク情報及び前記第2のマッチングポイントのネットワーク情報において、同じサービングセル識別子があり、サービングセルのネットワーク信号強度間の差は前記第1の範囲内にあり、同じ隣接セル識別子があり、同じ隣接セルのネットワーク信号強度間の差は前記第2の範囲内にあること、
    を含む、請求項2に記載の方法。
  4. 任意のサンプリングポイントのネットワーク情報は、対応するサンプリングポイントにおける前記電子装置のシステム時刻を含み、
    前記電子装置により、前記第1のサンプリングポイントのネットワーク情報、前記第2のサンプリングポイントのネットワーク情報及び第1の履歴サンプリング記録に基づいて、前記電子装置が前記第1のルートに沿ってn回目に移動した場合に、前記第1のネットワークが第1の期間が経過した後に異常になるかどうかを予測することは、
    前記第1のサンプリングポイントのネットワーク情報、前記第2のサンプリングポイントのネットワーク情報、前記第1のマッチングポイントのネットワーク情報、前記第2のマッチングポイントのネットワーク情報及び前記第1の異常ポイントのネットワーク情報に別々に含まれるシステム時刻に基づいて、前記電子装置が前記第1のルートに沿ってn回目に移動した場合に、前記第1のネットワークが第2の期間が経過した後に異常になったと予測することと、
    前記電子装置により、前記第2の期間は前記第1の期間よりも長いかどうかを判定することと、
    前記第2の期間が前記第1の期間以下の場合、前記電子装置が前記第1のルートに沿ってn回目に移動したときに前記第1のネットワークが前記第1の期間が経過した後に異常になることを予測することと、
    を含む、請求項2又は3に記載の方法。
  5. 前記第2の期間は以下の式を満たし、
    Figure 2023505561000014
    τは前記第2の期間であり、T1は前記第1のマッチングポイントにおける前記電子装置のシステム時刻であり、T2は前記第2のマッチングポイントにおける前記電子装置のシステム時刻であり、T3は前記第1の異常ポイントにおける前記電子装置のシステム時刻であり、T1’は前記第1のサンプリングポイントにおける前記電子装置のシステム時刻であり、T2’は前記第2のサンプリングポイントにおける前記電子装置のシステム時刻である、請求項4に記載の方法。
  6. 前記第1の履歴サンプリング記録は第3のマッチングポイントのネットワーク情報をさらに含み、該第3のマッチングポイントのネットワーク情報は、前記第1のネットワークが異常になる確率が前記第1の閾値以下であるサンプリングポイントのネットワーク情報であって、前記電子装置が前記第1のルートに沿って(n-j)回目に移動するプロセスで前記電子装置によって取得されるネットワーク情報であり、jはiと等しくなく、nより小さい整数であり、
    前記第1のサンプリングポイントのネットワーク情報及び前記第3のマッチングポイントのネットワーク情報が前記第1の条件を満たす場合、前記第1のサンプリングポイントと前記第1のマッチングポイントとの間の信号強度誤差は、前記第1のサンプリングポイントと前記第3のマッチングポイントとの間の信号強度誤差以下である、請求項2乃至5のいずれか一項に記載の方法。
  7. 前記第1のサンプリングポイントと前記第1のマッチングポイントとの間の信号強度誤差は以下の式を満し、
    Figure 2023505561000015
    又は
    Figure 2023505561000016
    Varは前記第1のサンプリングポイントと前記第1のマッチングポイントとの間の信号強度誤差であり、Cは前記サービングセルの誤差インパクトファクタであり、Cは、隣接セルの誤差インパクトファクタであり、C+C=1であり、V=PS1-PS0であり、PS1は前記第1のサンプリングポイントのネットワーク情報における前記サービングセルのネットワーク信号強度であり、PS0は前記第1のマッチングポイントのネットワーク情報における前記サービングセルのネットワーク信号強度であり、rは、前記第1のサンプリングポイントのネットワーク情報及び前記第1のマッチングポイントのネットワーク情報における同じ隣接セル識別子の数であり、VNt=PNt=PN0tであり、PNtは前記第1のサンプリングポイントのネットワーク情報における隣接セルtのネットワーク信号強度であり、PNiは前記第1のマッチングポイントのネットワーク情報における隣接セルtのネットワーク信号強度であり、隣接セルtは、前記第1のサンプリングポイントのネットワーク情報及び前記第1のマッチングポイントのネットワーク情報におけるt個の同じ隣接セル識別子によって識別されるセルである、請求項6に記載の方法。
  8. 前記第1の履歴サンプリング記録は、第3のマッチングポイントのネットワーク情報、第4のマッチングポイントのネットワーク情報及び第2の異常ポイントのネットワーク情報をさらに含み、前記第3のマッチングポイントのネットワーク情報及び前記第4のマッチングポイントのネットワーク情報のそれぞれは、前記第1のネットワークが異常になる確率が前記第1の閾値以下であるサンプリングポイントのネットワーク情報であって、前記電子装置が前記第1のルートに沿って(n-j)回目に移動するプロセスで前記電子装置によって順次取得されるネットワーク情報であり、前記第2の異常ポイントのネットワーク情報は、前記第1のネットワークが異常になる確率が前記第2の閾値以上になるサンプリングポイントのネットワーク情報であって、前記電子装置が前記第1のルートに沿って(n-j)回目に移動するプロセスで前記電子装置が前記第4のマッチングポイントのネットワーク情報を取得した後に前記電子装置によって最後に取得されるネットワーク情報であり、jはiと等しく、nより小さい正の整数であり、
    前記第1のサンプリングポイントのネットワーク情報及び前記第3のマッチングポイントのネットワーク情報が前記第1の条件をさらに満たし、前記第2のサンプリングポイントのネットワーク情報及び前記第4のマッチングポイントのネットワーク情報が前記第1の条件をさらに満たす場合、前記第1のマッチングポイントのネットワーク情報に基づいて予測される期間と、前記第2のマッチングポイントのネットワーク情報に基づいて予測される期間との間の時間誤差は、前記第3のマッチングポイントのネットワーク情報に基づいて予測される期間と、前記第4のマッチングポイントのネットワーク情報に基づいて予測される期間との間の時間誤差以下である、請求項2乃至5のいずれか一項に記載の方法。
  9. 前記第1のマッチングポイントのネットワーク情報に基づいて予測される期間と、前記第2のマッチングポイントのネットワーク情報に基づいて予測される期間との間の時間誤差Tvarは式Tvar=t0+V+Vを満たし、
    Figure 2023505561000017
    Figure 2023505561000018
    及び
    Figure 2023505561000019
    であり、
    T1’は前記第1のサンプリングポイントにおける前記電子装置のシステム時刻であり、T2’は前記第2のサンプリングポイントにおける前記電子装置のシステム時刻であり、T1は前記第1のマッチングポイントにおける前記電子装置のシステム時刻であり、T2は前記第2のマッチングポイントにおける前記電子装置のシステム時刻であり、Var1は前記第1のサンプリングポイントと前記第1のマッチングポイントとの間の信号強度誤差であり、Var2は前記第2のサンプリングポイントと前記第2のマッチングポイントとの間の信号強度誤差であり、L1は前記第1のサンプリングポイントのネットワーク情報及び前記第1のマッチングポイントのネットワーク情報における同じ隣接セル識別子の数であり、L2は前記第2のサンプリングポイントのネットワーク情報及び前記第2のマッチングポイントのネットワーク情報における同じ隣接セル識別子の数であり、Mは1つのサンプリングポイントのネットワーク情報における隣接セル識別子の最大数であり、Pmaxはユーザが前記第1のルートに沿って時を異にして移動するプロセスで収集される同じセルのネットワーク信号強度間の最大偏差である、請求項8に記載の方法。
  10. 前記電子装置が前記第1のネットワークは異常になることを予測した場合、前記第1のネットワークが異常になる前に、前記方法は、
    前記電子装置により、前記第2のネットワークは異常にならないと判定すること、
    をさらに含む、請求項1乃至9のいずれか一項に記載の方法。
  11. 前記方法は、
    第2の履歴サンプリング記録に基づいて、前記電子装置により、前記第2のネットワークは異常にならないと判定することであって、該第2の履歴サンプリング記録は前記第2のネットワークのための履歴サンプリング記録である、こと、及び/又は
    前記電子装置により、前記第1のネットワーク及び前記第2のネットワークを介してデータパケットを別々に送信し、前記第1のネットワーク及び前記第2のネットワークに対して品質評価を別々に行い、前記第1のネットワーク及び前記第2のネットワークの品質評価結果に基づいて、前記第2のネットワークは異常とならないと判定すること、
    をさらに含む、請求項10に記載の方法。
  12. 前記電子装置が、第1の通信モジュールを用いることによりアクセスされる第1のネットワークにキャンプオンする場合に、前記電子装置により、前記第1のネットワークのために第1のサンプリングポイントのネットワーク情報及び第2のサンプリングポイントのネットワーク情報を取得することの前に、前記方法は、
    前記電子装置により、前記電子装置が前記第1の位置から離れることを検出すること、
    をさらに含む、請求項1乃至11のいずれか一項に記載の方法。
  13. 前記方法は、
    前記電子装置が前記第2の位置に到着したことを前記電子装置が検出した後に、前記電子装置により、ネットワーク情報の収集を停止すること、
    をさらに含む、請求項1乃至12のいずれか一項に記載の方法。
  14. 前記電子装置により、第2の通信モジュールを用いることによりアクセスされる第2のネットワークにキャンプオンすることの後に、前記方法は、
    前記第1のネットワークが正常に回復した場合に、前記電子装置により、前記第1のネットワークに再度キャンプオンすること、
    をさらに含む、請求項1乃至13のいずれか一項に記載の方法。
  15. 前記方法は、
    前記電子装置が、前記第1のネットワークのネットワーク信号強度が第3の閾値より大きいこと及び/又は前記第1のネットワークのネットワーク規格が第1のネットワーク規格であることを検出した場合に、前記電子装置により、前記第1のネットワークが正常に回復したと判定すること、
    をさらに含む、請求項14に記載の方法。
  16. 前記電子装置が、第1の通信モジュールを用いることによりアクセスされる第1のネットワークにキャンプオンする場合に、前記電子装置により、前記第1のネットワークのために第1のサンプリングポイントのネットワーク情報及び第2のサンプリングポイントのネットワーク情報を取得することの前に、前記方法は、
    前記電子装置により、インテリジェントネットワークハンドオーバ機能が有効になっていることを検出すること、
    さらに含む、請求項1乃至15のいずれか一項に記載の方法。
  17. 前記第1の通信モジュールは第1のSIMカード又は第1のWi-Fiモジュールを含み、前記第2の通信モジュールは第2のSIMカードモジュール又は第2のWi-Fiモジュールを含む、請求項1乃至16のいずれか一項に記載の方法。
  18. プロセッサ及びメモリを含む電子装置であって、
    前記メモリはプログラム命令を記憶し、
    前記プロセッサによって前記プログラム命令が実行された場合に、前記電子装置は、請求項1乃至17のいずれか一項に記載の方法を行うことができる、電子装置。
  19. チップであって、当該チップは電子装置内のメモリに連結されているため、当該チップが動作した場合、前記メモリに記憶されたコンピュータプログラムが起動されて、請求項1乃至17のいずれか一項に記載の方法が実施される、チップ。
  20. コンピュータ読み取り可能記憶媒体であって、当該コンピュータ読み取り可能記憶媒体はプログラム命令を記憶し、該プログラム命令が電子装置上で実行された場合に、該電子装置は、請求項1乃至17のいずれか一項に記載の方法を行うことができる、コンピュータ読み取り可能記憶媒体。
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