JP2023504951A - 低酸素誘導標的抗老化修復方法 - Google Patents

低酸素誘導標的抗老化修復方法 Download PDF

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Abstract

本発明の第一の側面は、チャンネル認識(Channel)、小胞輸送(Transport)、誘導活性化(Activation)及び損傷修復(Repair)のプロセスを含む低酸素誘導標的抗老化修復方法を提供する。皮膚抗老化及び修復プロセスにおいて、物質とエネルギーの標的送達、及び損傷し、老化した皮膚細胞への正確な誘導と活性化を実現することにより、有効成分の効率的な利用を実現し、細胞をフリーラジカルの傷害から保護し、コラーゲンの発生をより良く促進し、皮膚の老化問題を解決する。

Description

本発明は、皮膚修復に関連する技術分野に関し、より具体的には、低酸素誘導標的抗老化修復方法を提供する。
老化は、時間の経過に伴う体のすべての生理的変化を表しているが、老化の状況と速度は、個人の状況によって異なり、且つ複数の原因の影響を受ける。1つの個体においても、老化は臓器ごとに異なる状況を示すため、個体向けの老化研究には限界がある。皮膚の老化は、人体において最も早く、最も感知されやすい老化過程として、全体の機能が老化に向かっていく総合的な結果と外部への現れである。
皮膚の老化は、体に対する皮膚の防護能力、調節能力などを減退させ、それによって皮膚は内外環境の変化に適応できず、色、色沢、形態、質感などの外観全体の状況の変化が現れ、細かいしわ、弾性の低下、たるみ、ざらつき、淡黄又は灰黄色への変色、毛細血管の拡張、色素斑の形成などが現れる。以下の三つの皮膚の変化は以上の老化現象をそれぞれ誘発する。表皮が薄くなると皮膚の敏感と色素沈着をもたらし、真皮が薄くなると細かいしわやくすみが増えるとともに肌の弾性が低下し、細胞の水分が失われると皮膚が乾燥して荒れてしまう。
皮膚細胞への物質やエネルギーの供給が不足するため、皮膚の損傷がすぐに修復できないことは、皮膚老化の主な原因となり、細胞の成長と修復に必要な様々な栄養分、成長因子及び酸素の供給が不足している場合、皮膚の自己修復と再生の能力が徐々に低下し、皮膚の活力が失われる。現在の皮膚修復に関する研究では、大部分は、様々な栄養スキンケア成分を採用して皮膚への修復を実現するが、実際の使用過程において、栄養スキンケア成分の輸送有効性及びその標的細胞に対する修復、伝達の正確性を保証することが比較的難しいため、スキンケア成分内の有効成分に対する皮膚の利用率が低く、損傷し、老化した皮膚細胞に対して有効な修復と保護をうまく行うことができない。
本発明は、上記問題を解決するために、皮膚抗老化及び修復プロセスにおいて、物質とエネルギーの正確な送達、及び低酸素環境での損傷し、老化した皮膚細胞への正確な誘導と活性化を実現するものである。活性化機能因子との相乗作用を利用し、損傷し、老化した細胞を効率的且つ正確に修復し、有効成分を効率的に利用する。このプロセスにおいて、細胞成長、増殖、分化及び損傷修復に効果的に影響を与え、細胞をフリーラジカルの傷害から保護し、脂質過酸化を阻害し、バイオフィルム構造と皮膚脂質バリアの完全性を保護、皮膚の微小循環を改善、新陳代謝及びコラーゲンの発生を促進し、皮膚の老化問題を解決することができる。
本発明の第一の側面は、チャネル認識(Channel)、小胞輸送(Transport)、誘導活性化(Activation)及び損傷修復(Repair)のプロセスを含む低酸素誘導標的抗老化修復方法を提供する。
スキンケア及び修復プロセスに必要とする物質、例えば水分、成長因子、酸素等が、人体に入って吸收されることにより、そのあるべき機能を発揮することは、複数の形式の膜透過輸送の協調により実現される必要がある。膜透過輸送は、細胞内外及び細胞内各細胞器間を繋ぎ、新陳代謝等の生命活動における正常な物質交換を保証し、バイオフィルムエネルギー転換と情報伝達等の機能の基礎となる。物質の膜透過輸送の方式は、二種類に分けることができ、一つは能動輸送と受動輸送を含む小分子とイオン物質の膜透過輸送であり、能動輸送と受動輸送を含み、もう一つはエンドサイトーシス作用とエキソサイトーシス作用を含む大分子と粒子物質の小胞輸送である。
本発明において前記「チャネル認識」は、小分子物質の膜透過輸送を含み、膜透過輸送の物質種類に基づき、チャネル認識は、小分子チャネル認識を含み、そのうち前記小分子は、水分子、小分子コラーゲン等である。水分は皮膚にとって極めて重要であり、人体皮膚水分の欠如は、皮膚の乾燥、老化等の問題を引き起こす。本発明においては、水分子チャネルに対して優先的に研究を行った。チャネル認識プロセスにおいて、天然保湿因子を利用して水分子チャネルの開放を促進し、基礎代謝を調節し、皮膚の水分吸收能力を向上させるとともに、細胞の基礎代謝環境を調節し、後発営養物質の進入を促進することができる。
本発明は、天然保湿因子を利用して皮膚細胞アクアポリンによる皮膚表面水分の認識と輸送を増加させる。保湿因子は、本分野でよく知られている物質であり、例えばヒアルロン酸、コラーゲン、ビタミン、コレステロール、脂肪酸、リン脂質、リノール酸、グリコサミノグリカン、グリセリン、アミノ酸、ポリアミノ酸、アミノ酸類表面活性剤、ピロリドンカルボン酸及びその塩、N-アセチルグルコサミン、動植物性多糖類、コエンザイムQ10、米粉、ゼラチン、オリゴ糖、単糖類、サポニン類、植物性ペプチド、リン脂質、セリシン、アルブミン、コンドロイチン、セラミド、コラーゲン、キチン及びキトサン等から選ばれたものである。
アミノ酸は、例えばアスパラギン酸、スレオニン、セリン、グルタミン酸、シトルリン、プロリン、グリシン、アラニン、システイン、バリン、メチオニン、イソロイシン、ロイシン、チロシン、フェニルアラニン、トリプトファン、リジン、オルニチン、ヒスチジン、アルギニン等である。
多糖類は、(1)植物性多糖類:例えば種子多糖類のグアーガム、ローカストビーンガム、温柏種子ガム、海藻多糖類のカラギーナン、アルギン酸、樹脂多糖類のアラビアゴム、トラガカントゴム等であり、(2)動物性多糖類:例えば魚腸、魚鱗等から抽出されるコラーゲンペプチドである。
サポニン類:例えばシュツチャ、カンゾウ、ニンジン、チクセツニンジン、ダイズ、サイコ、シチヨタン、シカ、オンジ、フウレイソウ、ビオンジ、バクモンドウ、モクツウ、ジャコウソウ、ゴシツ、ドブクリョウ等に含まれる植物に由来する物質である。
水分子チャンネルをさらに最大限に利用するために、本発明では、保湿因子としてヒアルロン酸を優先的に選んだ。本発明では、皮膚の新陳代謝、細胞水和及び皮膚の弾性をさらに促進するために、高分子量、中分子量、低分子量の三つの異なる種類のヒアルロン酸を使用している。三つのヒアルロン酸は相乗的に作用し、コラーゲンとセラミドとの合成及び皮膚細胞の移動と増殖を促進することができ、また皮膚表面の水分を保持及び補充し、角質層に営養を補給する効果があり、免疫細胞の活性を調節することもできる。
本発明において前記「高分子量のヒアルロン酸」とは、ヒアルロン酸ナトリウムであり、前記「中分子量のヒアルロン酸」とは、ヒドロキシプロピルトリメチルアンモニウムヒアルロン酸であり、前記「低分子量のヒアルロン酸」とは、加水分解ヒアルロン酸である。出願人は、低分子又は中分子類ヒアルロン酸が細胞によって吸收されることにより、コラーゲンとセラミドとの合成、及び皮膚細胞の移動と増殖を促進することができるとともに、肌の表面の水分を保持及び補充し、角質層に営養を補給する効果を有することを発見した。低分子量のヒアルロン酸、超低分子量のヒアルロン酸及び高分子量のヒアルロン酸の重量比を、(0.5~1.5):(0.5~1.5):(0.5~1.5)にすることが好ましい。
本発明は、ヒアルロン酸ナトリウム、加水分解ヒアルロン酸、ヒドロキシプロピルトリメチルアンモニウムヒアルロン酸の供給源を特に限定せず、一つの実施形態では、ヒアルロン酸ナトリウムはHYALURONSAN HA-LQH、加水分解ヒアルロン酸はHYALO-OLIGO(登録商標)、ヒドロキシプロピルトリメチルアンモニウムヒアルロン酸はHYALOVEIL(登録商標)-Pで、全てQ.P.Corporationから仕入れたものである。
本発明の体系において、異なる膜透過輸送方式の相乗効果を利用しており、そこには「小胞輸送」の膜透過輸送方式が含まれる。大分子と粒子物質の小胞輸送を実現し、小胞輸送と水分子チャンネルとの相乗効果を利用して物質のバリア機能を透過する輸送を実現する。一般的には、大分子物質及び粒子性物質が細胞膜を通過できない場合、小胞輸送の方式で実現する必要があり、すなわち物質が細胞に出入りする輸送プロセスにおいて、いずれも膜に包まれ、小胞を形成し、膜と融合又は破断することによって完了するが、小胞輸送を完了するプロセスにおいて物質の膜透過輸送を実現するのは困難であり、細胞膜の脂肪酸の外層尾部は、一定の疎水作用を有し、脂溶性の高い物質が拡散して吸收されやすく、脂溶性の低い又は非脂溶性の物質は通過しにくく、さらに細胞膜と融合しにくい。このように一部の営養物質は皮膚細胞によって吸收されることができないため、スキンケア製品の使用時においてその吸收効果に影響を与える。
本発明は、上記問題を考慮し、小胞輸送プロセスにおいて、小胞輸送方式を優先的に採用する。小胞輸送プロセスにおいて、小胞バイオニクス成分を採用してその担持される有効成分を包み込んでナノリポソームを形成し、前記小胞バイオニクス成分はレシチンを含むが、それらに限らず、リン酸、コリン、脂肪酸、グリセリン、糖脂質、トリグリセリド及びリン脂質を含む。出願人はまた、本発明の体系においてリポソームを利用してより良い膜融合を実現し、それにより営養物質の効果的な包み込みと吸收を実現することができる。本体系においてリポソームは、水溶性の大分子をそのギャップに包み込むことができる可能性があり、脂溶性又は水溶性と脂溶性を同時に有する物質がその脂質二分子又は親油基の中に結合されることにより、それと細胞膜との融合プロセスにおいて、その担持される有効成分を細胞内部に搬送することにより営養物質の効率的吸收を実現することを発見した。
一般的には、ナノリポソームは、皮膚修復のための各種の営養大分子又は小分子物質を担持することができる。本発明では、皮膚抗老化及び皮膚修復効果を考慮した上で、好ましくは、ナノリポソームによって担持される有効成分は、機能因子及び水分子を含み、さらに、機能因子は、細胞活性促進因子、組織修復因子、低酸素誘導調節因子、抗酸化因子のうちのいずれか一つ又は複数の組み合わせを含む。
具体的な作動プロセスにおいて、小胞輸送は水チャネル認識形式の膜透過輸送と相乗的に作用することができる。はじめに保湿因子の作用で水分子チャネルをより効率的に開いて補水を実現し、ナノリポソームと相乗的に作用し、機能因子が皮膚バリアを超え効率的に輸送することを実現する。また、皮膚バリアへのストレスと損傷を避け、ある程度皮膚のバリア機能を促進・修復することができる。
人体の皮膚細胞が老化する時、皮膚細胞が劣化や細胞内酸化ストレスが増大することによる酸化損傷も伴い、それと同時に細胞呼吸障害、細胞内酸素含有量の低下も現れる。酸素感知は、ほとんど全ての細胞に存在し、表皮の角質形成細胞は、低酸素状態で外界環境に反応することができ、それによりエリスロポエチンの発生に影響を与え、赤血球の発生と血液の酸素運搬能力を調節する。本発明の研究プロセスにおいて、出願人は、誘導活性化プロセスにおいて、低酸素誘導調節因子は、低酸素誘導類物質によって細胞活性を間接的に活性化し、このように細胞内活性酸素とフリーラジカル含有量の上昇を避けることができ、またDNA構造損傷とタンパク質酵素活性の低下を避けることを発見した。
さらに、損傷し、老化した細胞への正確な活性化を実現するために、皮膚の酸化還元環境を調整し、皮膚細胞活性の下降及びコラーゲンの合成障害等の問題を減少させる。本発明の研究プロセスにおいて、好ましくは低酸素誘導調節因子を採用し、低酸素誘導シグナルの下で、リポソームと標的細胞膜との融合を媒介し、且つ機能因子及び水分子をリリースする。実際の作動において、低酸素誘導調節因子は、損傷し、老化した細胞を活性化することにより効果的に標的を修復することができ、低酸素誘導調節因子の作用の下、ナノリポソームと相乗的に作用し、その担持される機能因子の標的への正確なリリースを実現することができる。損傷したり老化した皮膚において、呼吸がスムーズにできず、活力もなく、低酸素状態にある皮膚細胞は、低酸素シグナルを発し、HIFの生成を誘導することができる。この低酸素誘導シグナルは、低酸素誘導調節因子によって迅速に捕捉され、さらにHIF-1を調節し且つ皮膚細胞の呼吸鎖プロセスに参与し、小胞の標的送達と正確なリリースを実現し、さらにリポソームにより包まれている機能因子を利用することにより、営養物質の効率的な利用を向上させ、損傷、老化細胞への迅速で、正確で、効率的な修復を実現する。前記低酸素誘導調節因子は、低酸素シグナルを感知でき、細胞呼吸を調節できる物質である。例えば植物抽出物、動物抽出物、微生物抽出物、脂溶性キノン類のうちの一つ又は複数の組み合わせであり、植物抽出物はタンジン抽出物、キクカ抽出物、タクラン抽出物、テンマ抽出物、ニンジン抽出物、オウゴン抽出物、サンシチ抽出物、リョクチャ抽出物、イチョウ葉抽出物、ナンダトウ抽出物等であり、動物抽出物はサソリ毒ポリペプチド抽出物等であり、微生物抽出物は酵母抽出物等であり、ユビキノンであることが好ましく、ユビキノンは、脂溶性キノンの一種であり、異なる数(6~10)のイソプレン単位から構成される側鎖を有する。
膜融合の効率性を考慮した上で、本発明は、細胞活性促進因子とリポソームとの相乗的作用を利用し、効率的融合を促進する。また、繊維芽細胞の活性を効果的に促進し、真皮層コラーゲンの生成を活性化することができるとともに、赤血球の組成にも参与し、鉄と相乗的に作用し、組織と粘膜の形成を促進することにより、ターゲット細胞膜との効率的融合を実現する。細胞活性促進因子は、本分野でよく知られている成分であってもよい。(例えばレチノール及びその誘導体)レチノールは、脂肪に可溶な脂溶性ビタミンで耐高温であり、レチノール誘導体は、インビボ活性代謝生成物であるレチノイン酸を介して二種類のレチノイン酸受容体RARs(α、β、γ)とRXRs(α、β、γ)調節遺伝子の発現を媒介し、皮膚の構造タンパク質、酵素及び細胞外マトリックス等を形成する。レチノール誘導体は、パルミチン酸レチノール等がある。
低酸素誘導と小胞輸送とが相互に連携し、リポソームとターゲット細胞との融合を完了し、営養物質のリリースを実現した後、損傷修復のプロセスを行う必要がある。研究では、損傷修復のプロセスにおいて、酸化ストレス通路のシグナル分子活性化タンパク質キナーゼと転写因子が細胞内のシグナル伝達を行い、さらにナノリポソームの担持物質がターゲット細胞に対して正確な修復を行う。皮膚の修復効果をさらに高めるために、酸化ストレス通路のシグナル分子は、組織修復因子を含むことを優先する。組織修復因子は、本分野でよく知られている成分であってもよく、成長因子、抽出物、セラミドのうちの一つ又はこれらの中で複数を組み合わせたものである。成長因子:例えば表皮成長因子、線維芽細胞増殖因子、血管内皮成長因子等で、抽出物は植物抽出物、動物抽出物、微生物抽出物を含む。例えばセツソウ抽出物、ホウビソウ抽出物、モクズ葉抽出物、ダイシケイ属抽出物、ニュウコウ抽出物、イチョウ葉抽出物、モクズ葉抽出物、ガイヨウ抽出物、動物加水分解タンパク質、シルク抽出物、プロポリス抽出物、ロクジョウ抽出物、胎盤加水分解物、キバン抽出物、ワモンゴキブリ水抽出物、酵母抽出物等。
さらに好ましくは、組織修復因子は、セラミドを含み、さらに好ましくは、セラミドは、セラミド3、セラミド4、セラミド6II、セラミド1、セラミド1A、セラミド2のうちのいずれか一つ又は複数の組み合わせから選択され、さらに好ましくは、セラミドは、セラミド3、セラミド6II及びセラミド2であり、さらに好ましくは、セラミド3、セラミド6II及びセラミド2の質量比率は、(0.8~1.2):(0.8~1.2):(0.8~1.2)であり、さらに好ましくは、セラミド3、セラミド6II及びセラミド2の質量比率は、1:1:1である。修復プロセスにおいて、出願人は、セラミドが組織修復因子として損傷修復プロセスに参与する時、皮膚に効果的にフィットし、角質層の厚みと弾性を増加させることができ、それにより抗損傷及び修復効果をより良く実現することができることを発見した。
標的皮膚に対する修復と抗老化の効果をさらに最適化するために、出願人は、抗酸化因子と本発明における他の機能性因子との相乗作用を採用する場合、皮膚修復と抗老化の効果をより良く実現することができることを発見した。出願人は、研究において老化代謝生成物を取り除き、抗酸化酵素の活性を向上させることは、皮膚老化を効果的に遅らせ皮膚修復を行うことができることを発見した。またトコフェロールは、フリーラジカルの発生を効果的に減少することができるとともに、フリーラジカル又は活性酸素と安定状態を形成し、細胞に対するフリーラジカル又は活性酸素の傷害を避けることができるとともに、細胞テロメラーゼの活性を補強し、細胞の修復を促進することに有利であることを発見した。抗酸化因子は、本分野でよく知られている成分であってもよく、抗酸化フリーラジカル作用を有する物質は、植物抽出物、動物抽出物、微生物抽出物、ビタミン、ペプチド類物質、フェノール類物質、酵素のうちの一つ又は複数の組み合わせである。植物抽出物はタクシャ抽出物、サジー葉抽出物、トウキ抽出物、ジョテイシ抽出物、カゴソウ抽出物、オウゴンコン抽出物、ゴミシ抽出物、カンゾウコン抽出物、タンジンコン抽出物、モクキンカ抽出物、キンセンカ抽出物等であり、動物抽出物はワモンゴキブリ抽出物等であり、微生物抽出物は乳酸菌抽出物等である。ビタミン類物はビタミンA、ビタミンC、ビタミンD、ビタミンE等であり、抗酸化因子としては、ペプチド類物質であり、米ぬかペプチド、還元型グルタチオン、大豆ペプチド、乳タンパク質ペプチド等であり、フェノール類物質はトコフェロール、緑茶ポリフェノール、tert-ブチルヒドロキノン等であり、さらに、抗酸化因子は、好ましくはトコフェロールであり、すなわちビタミンEの加水分解生成物である。
本発明は、チャネル認識(Channel)、小胞輸送(Transport)、誘導活性化(Activation)及び損傷修復(Repair)の4つのプロセスを利用して相互に連携し、チャネル認識を利用して修復のために基礎代謝環境を改善し、小胞輸送プロセスにおいて機能因子及び水分子を担持する小胞レベルナノリポソームを利用すれば、さらにバリア機能を透過する輸送に有利であり、且つその担持されるキーとなる機能因子がそれと相乗的に作用し、損傷し、老化した細胞への正確な活性化を実現し、且つ細胞活性促進因子の作用で細胞間の通信能力を補強し、フリーラジカルの傷害を減少させ、また、各種の機能因子が相互に協調して作用することにより、皮膚細胞への修復及び抗老化の効果を実現する。
本発明第二の側面は、前記低酸素誘導標的抗老化修復方法により形成されるスキンケア組成物を提供する。前記組成物は、当分野で通常に調製された任意の剤形を調製することができる。例えば、溶液、懸濁液、エマルション、ペースト、ゲル、クリーム、スキンクリーム、パウダー、石鹸、表面活性剤を含む洗顔クリーム、オイル、粉末状ファンデーション、エマルションファンデーション、ワックス状ファンデーション及びスプレー等であるが、それらに限られない。より具体的には、化粧水、営養化粧水、栄養クリーム、マッサージクリーム、エッセンス、アイクリーム、洗面ペースト、洗顔フォーム、クレンジングローション、マスク、スプレー、パウダー、ドライパウダー、リップクリーム、棒状スティック、アイシャドウ、シャンプー及びヘアコンディショナー等の剤形を調製することができる。また、好ましくは、水中油(Oil-in-Water、O/W)、油中水(Water-in-Oil、W/O)、シリコン中水(Water-in-Silicone、W/S)、油中水中油(Oil-in-Water-in-Oil、O/W/O)及び水中油中水(Water-in-Oil-in-Water、W/O/W)の剤形を調製することができる。
いくつかの実施形態において、スキンケア組成物は、重量パーセントで、スキンケア組成物の原料は、20~80wt%の保湿因子、0.1~10wt%の細胞活性促進因子、0.01~5wt%の低酸素誘導調節因子、0.01~20wt%の抗酸化因子、0.1~20wt%の組織修復因子及び残部水を含む。
本発明の第三の側面は、前記スキンケア組成物を含むスキンケア製品を提供し、前記製品は、同様に任意の剤形を含む。例えば、溶液、懸濁液、エマルション、ペースト、ゲル、クリーム、スキンクリーム、パウダー、石鹸、表面活性剤を含む洗顔クリーム、オイル、粉末状ファンデーション、エマルションファンデーション、ワックス状ファンデーション及びスプレー等であるが、それらに限られない。より具体的には、化粧水、営養化粧水、栄養クリーム、マッサージクリーム、エッセンス、アイクリーム、洗面ペースト、洗顔フォーム、クレンジングローション、マスク、スプレー、パウダー、ドライパウダー、リップクリーム、棒状スティック、アイシャドウ、シャンプー及びヘアコンディショナー等の剤形を調製することができる。また、好ましくは、水中油(Oil-in-Water、O/W)、油中水(Water-in-Oil、W/O)、シリコン中水(Water-in-Silicone、W/S)、油中水中油(Oil-in-Water-in-Oil、O/W/O)及び水中油中水(Water-in-Oil-in-Water、W/O/W)の剤形を調製することができる。
本発明の実施例又は既存技術における技術案をより明瞭に説明するために、以下は、本実施例又は既存技術の記述において使用される必要がある添付図面を簡単に紹介する。自明なことに、以下の記述における添付図面は、ただ本発明のいくつかの実施例に過ぎず、当業者にとって、創造的な労力を払わない前提で、これらの添付図面に基づき、他の添付図面を取得することもできる。
実施例1のスキンケア組み合わせの保湿効果検出結果である。 しわ評価レベルの概略図である。 実施例1のスキンケア組み合わせのしわを減らす効果検出結果である。
以下では、いくつかの具体的な実施例を列挙するが、注意すべきことは、以下の実施例は、可能性のあるすべてのケースを網羅しているわけではない。また、下記実施例で使用される材料は、特段の説明がない限り、いずれも商業ルートから入手することができる。
実施形態は、本発明を説明するためにのみ用いられ、本発明の保護範囲を限定するものではない。本発明の保護範囲は、請求項のみによって限定され、本発明の開示された実施形態に基づいて行われた任意の省略、代替又は補正は、本発明の保護範囲に入る。
別段の限定がない限り、本明細書で使用されるすべての技術用語及び科学用語は、当業者が一般的に理解するのと同じ意味を有する。矛盾が存在する場合、本明細書における定義を基準とする。
実施例1
本実施例は、チャネル認識(Channel)、小胞輸送(Transport)、誘導活性化(Activation)及び損傷修復(Repair)のプロセスを含む低酸素誘導標的抗老化修復方法を提供する。
チャンネル認識プロセスにおいて、天然保湿因子を利用して水分子チャネルの開放を促進し、基礎代謝を調節し、小胞輸送と水分子チャンネルとの相乗的作用を利用し、物質のバリア機能を透過する輸送を実現する。皮膚の水分吸收能力を向上させるとともに、細胞の基礎代謝環境を調節し、後発営養物質の進入を促進することができる。
天然保湿因子は、ヒアルロン酸であり、ヒアルロン酸は、高分子量のヒアルロン酸、中分子量のヒアルロン酸及び低分子量のヒアルロン酸を含み、高分子量のヒアルロン酸、中分子量のヒアルロン酸及び低分子量のヒアルロン酸の質量比率は、1:1:1である。
前記「高分子量のヒアルロン酸」とは、ヒアルロン酸ナトリウムであり、前記「中分子量のヒアルロン酸」とは、ヒドロキシプロピルトリメチルアンモニウムヒアルロン酸であり、前記「低分子量のヒアルロン酸」とは、加水分解ヒアルロン酸である。ヒアルロン酸ナトリウムはHYALURONSAN HA-LQH、加水分解ヒアルロン酸はHYALO-OLIGO(登録商標)、ヒドロキシプロピルトリメチルアンモニウムヒアルロン酸はHYALOVEIL(登録商標)-Pで、全てQ.P.Corporationから仕入れたものである。
小胞輸送プロセスにおいて、小胞バイオニクス成分を採用してその担持される有効成分を包み込んでナノリポソームを形成し、それによって担持される有効成分は、機能因子及び水分子を含み、且つ細胞活性促進因子とリポソームとの相乗的作用を採用し、効率的融合を促進する。
機能因子は、細胞活性促進因子、組織修復因子、低酸素誘導調節因子、抗酸化因子を含み、細胞活性促進因子は、パルミチン酸レチノールであり、低酸素誘導調節因子は、ユビキノンであり、抗酸化因子は、トコフェロールであり、組織修復因子は、セラミドである。
誘導活性化プロセスにおいて、低酸素誘導調節因子は、低酸素誘導類物質によって細胞活性を間接的に活性化し、このように細胞内活性酸素とフリーラジカル含有量の上昇を避けることができ、またDNA構造損傷とタンパク質酵素活性の低下を避けることができる。低酸素誘導調節因子は、低酸素誘導シグナルの下で、リポソームと標的細胞膜との融合を媒介し、且つ機能因子及び水分子をリリースし、ナノリポソームの担持物質は、細胞に対して標的修復を実現する。
損傷修復のプロセスにおいて、酸化ストレス通路のシグナル分子活性化タンパク質キナーゼと転写因子は、細胞内のシグナル伝達を行い、セラミドは、組織修復因子とする。
具体的な作動プロセスにおいて、チャネル認識(Channel)、小胞輸送(Transport)、誘導活性化(Activation)及び損傷修復(Repair)の4つのプロセスは、相互に連携し、チャネル認識を利用して修復のために基礎代謝環境を改善する。小胞輸送プロセスにおいて機能因子及び水分子を担持する小胞レベルナノリポソームを利用すれば、さらにバリア機能を透過する輸送に効果的であり、且つその担持されるキーとなる機能因子がそれと相乗的に作用し、損傷し、老化した細胞への正確な活性化を実現する。細胞活性促進因子の作用で細胞間の通信能力を補強し、フリーラジカルの傷害を減少する。また、各種の機能因子が相互に協調して作用し、皮膚細胞への修復及び抗老化の効果を実現する。
本実施例は、前記低酸素誘導標的抗老化修復方法を利用して形成されるスキンケア組成物も提供し、それらは重量パーセントで、45wt%の保湿因子、1.5wt%の細胞活性促進因子、0.5wt%の低酸素誘導調節因子、0.8wt%の抗酸化因子、1.1wt%の組織修復因子及び残部の水である。
そのうち、保湿因子は、ヒアルロン酸であり、ヒアルロン酸は、高分子量のヒアルロン酸、中分子量のヒアルロン酸及び低分子量のヒアルロン酸を含み、高分子量のヒアルロン酸、中分子量のヒアルロン酸及び低分子量のヒアルロン酸の質量比率は、1:1:1である。
前記「高分子量のヒアルロン酸」とは、ヒアルロン酸ナトリウムであり、前記「中分子量のヒアルロン酸」とは、ヒドロキシプロピルトリメチルアンモニウムヒアルロン酸であり、前記「低分子量のヒアルロン酸」とは、加水分解ヒアルロン酸である。ヒアルロン酸ナトリウムはHYALURONSAN HA-LQH、加水分解ヒアルロン酸はHYALO-OLIGO(登録商標)、ヒドロキシプロピルトリメチルアンモニウムヒアルロン酸はHYALOVEIL(登録商標)-Pで、全てQ.P.Corporationから仕入れたものである。
細胞活性促進因子は、パルミチン酸レチノールであり、低酸素誘導調節因子は、ユビキノンであり、抗酸化因子は、トコフェロールであり、組織修復因子は、セラミド3、セラミド6II及びセラミド2であり、セラミド3、セラミド6II及びセラミド2の質量比率は、1:1:1である。
使用プロセスにおいて、上記スキンケア組成物を皮膚表面にスプレーして吸收することができる。
性能評価
1.保湿効果検出:
顔の皮膚が乾燥し、水分が不足しているアジアの健康な女性の被験者35例を選択し、(年齢は30~55歳)テスト製品の使用前及び使用後に、頬マーカー領域の皮膚角質層の水分含有量をテストする。
検出方式:皮膚水分テスタCorneometer CM825を利用し、頬領域を3回測定し、平均値を求める。
検出環境:温度が20.1℃~21.2℃であり、相対湿度が48.1%~53.2%である。
検出フローは、表1に示すとおりである。
Figure 2023504951000002
統計方法は、以下の通りである。
統計分析ソフトウェアは、SPSSである。異なる時点での測定値と基礎値とを比較し、使用前後も比較する。値が正態分布の場合、t検定方法を採用して統計分析を行い、値が非正態分布の場合、順位和検定方法を採用して統計分析を行う。
統計方法は、いずれも両側検定を採用し、検定水準=0.05である。
安全性評価は、統計記述の方法を採用し、有害事象の程度、有害事象の持続期間を一例ごとに分析する。
変化率すなわち使用前に対する変化率は、計算公式は、以下の通りである。
使用製品第1hの△(差分)=T-T
製品を使用した4h目の△(差分)=T-T
製品を使用した8h目の△(差分)=T-T
製品を使用した1h目の変化率(%)
Figure 2023504951000003
製品を使用した4h目の変化率(%)
Figure 2023504951000004
製品を使用した8h目の変化率(%)
Figure 2023504951000005
式において、T--被検領域で製品を使用する前の、皮膚パラメータ基礎値。
--被検領域で製品を使用した後第1hの、皮膚パラメータ値。
--被検領域で製品を使用した後第4hの、皮膚パラメータ値。
--被検領域で製品を使用した後第8hの、皮膚パラメータ値。
N--被験者数。
被験者:35名の被験者がグループに入り、35名の被験者を最終的に統計する。使用製品は、実施例1で得られたスキンケア組成物である。
皮膚角質層の水分含有量Corneometer値の検出結果は、図1に示すように、図においてn.s.は、統計学的な差異がなく、p>0.05であることを表し、「*」は、0.01≦p<0.05であることを表し、「**」は、0.001≦p<0.01であることを表し、「***」は、p<0.001であることを表す。検査によって、製品を1回使用した後の領域における1時間後、4時間後及び8時間後の皮膚角質層の水分含有量は、基礎値と比べていずれも顕著な上昇(p<0.001)があり、1時間後の増長率が71.48%であり、4時間後の増長率が48.02%であり、8時間後の増長率が32.89%であることが分かった。
ブランク対照領域が1時間後の皮膚角質層の水分含有量は、基礎値と比べて顕著な差異(p>0.05)がなく、1時間後の下降率が0.07%である。空白対照領域が4時間後の皮膚角質層の水分含有量は、基礎値と比べて顕著な下降(0.01<p<0.05)がある。4時間後の下降率は0.9%であり、空白対照領域が8時間後の皮膚角質層の水分含有量は、基礎値と比べて顕著な下降(p<0.01)がある。8時間後の下降率が1.96%である。
保湿性検査によって、本発明によって提供される標的抗老化修復のための方法により形成されるスキンケア組成物は、皮膚に対して良好な保湿性を有し、皮膚表面の水分を効果的に保持できることが証明される。
2.しわを減らす効果検出:
顔の皮膚が目尻のしわ等級2~5等級(D0)を満たし(しわ等級は、図2に示す)、且つ左右の目尻のしわ等級に有意差がなく、且つ顔の肌がたるみ、顔の輪郭及び笑筋が垂れ下がった年齢範囲が30~55歳の被験者32名を選択する。被験者は、テスト製品を14日間及び28日間連続して使用し、1名の専門家により被験者の使用後の皮膚に対する官能評価を行う。製品使用前後の評価結果は、統計学検定方法によって比較することにより、統計学的な差異があるか否かを判断する。
検出方式:皮膚迅速光学イメージングシステムPRIMOS liteを利用して目尻領域を3回測定し、平均値を求める。
検出環境:温度が20.1℃~21.2℃であり、相対湿度が48.1%~53.2%である。
検出フローは、表2に示すとおりである。
Figure 2023504951000006
Figure 2023504951000007
統計方法は、以下の通りである。
統計分析ソフトウェアは、SPSSである。異なる時点での測定値と基礎値とを比較し、使用前後も比較する。値が正態分布の場合、t検定方法を採用して統計分析を行い、値が非正態分布の場合、順位和検定方法を採用して統計分析を行う。
統計方法は、いずれも両側検定を採用し、検定水準=0.05である。
安全性評価は、統計記述の方法を採用し、有害事象の程度、有害事象の持続期間を一例ごとに分析する。
変化率すなわち使用前に対する変化率は、計算公式は、以下の通りである。
製品を使用した2週間目の△(差分)=D14-D0
製品を使用した4週間目の△(差分)=D28-D0
製品を使用した2週間目の変化率(%)
製品を使用した4週間目の変化率(%)
式において、D0--被検領域で製品を使用する前の、皮膚パラメータ基礎値。
D14--被検領域で製品を使用した2週間目の、皮膚パラメータ値。
D28--被検領域で製品を使用した4週間目の、皮膚パラメータ値。
N--被験者数。
眼角のしわ面積の検出結果は、図3に示すように、図において「n.s.」は、統計学的な差異がないことを表し、「*」は、0.01≦p<0.05であることを表し、「**」は、0.001≦p<0.01であることを表し、「***」は、p<0.001であることを表す。実施例2で得られたスキンケア組成物を28日間連続して使用し、被験者の眼角のしわ面積は、製品を14日間使用した後に基礎値と比べて顕著な下降(p<0.001)があり、下降率は8.62%である。製品を28日間使用した後に基礎値と比べて顕著な下降(p<0.001)があり、下降率は8.95%である。
3.自己評価
顔の皮膚が目尻のしわ等級2~5等級(D0)を満たし(しわ等級は、図2に示すように)、且つ左右の目尻のしわ等級に有意差がなく、且つ顔の肌がたるみ、顔の輪郭及び笑筋が垂れ下がり、年齢範囲が30~55歳の被験者32名を選択し、テスト結果は、次の表3に示す通りである。
Figure 2023504951000008
*評価指標:1点は、「非常に満足していない」、2点は、「満足していない」、3点は、「普通」、4点は、「満足している」、5点は、「非常に満足している」、N≧4点の人数の占有率を統計する。
しわを減らす効果検出によって、本発明によって提供される標的抗老化修復のための方法により形成されるスキンケア組成物は、皮膚に対してしわを減らすという良好な効果を有することが証明された。
本発明の設計思想及び保護範囲内に、上記具体的な実施例に対する他の変更又は変形は、当業者にとって明らかである。本発明は、特定の実施例に対照して説明されているが、これらの実施例の目的は、例示のみであり、限定することではない。それに応じて、本特許は、本明細書に記載されたいくつかの特定の実施例の範囲及び効果のみに限定されるものではなく、発明によって得られたその分野における進展とある程度に一致しない他のいかなる方法にも限定されるものではない。

Claims (10)

  1. チャネル認識、小胞輸送、誘導活性化及び損傷修復のプロセスを含む、ことを特徴とする低酸素誘導標的抗老化修復方法。
  2. チャネル認識プロセスにおいて、天然保湿因子を利用して水分子チャネルの開放を促進し、基礎代謝を調節し、小胞輸送及び水分子チャネルを利用し、バリア機能を透過する輸送を実現する、ことを特徴とする請求項1に記載の低酸素誘導標的抗老化修復方法。
  3. 小胞輸送プロセスにおいて、小胞バイオニクス成分を採用してその担持される有効成分を包み込んでナノリポソームを形成し、好ましくは、ナノリポソームによって担持される有効成分は、機能因子及び水分子を含む、ことを特徴とする請求項1又は2に記載の低酸素誘導標的抗老化修復方法。
  4. 誘導活性化プロセスにおいて、低酸素誘導調節因子は、低酸素誘導類物質によって細胞活性を間接的に活性化する、ことを特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載の低酸素誘導標的抗老化修復方法。
  5. 低酸素誘導調節因子は、低酸素誘導シグナルの下で、リポソームと標的細胞膜との融合を媒介し、且つ機能因子及び水分子をリリースする、ことを特徴とする請求項4に記載の低酸素誘導標的抗老化修復方法。
  6. 損傷修復のプロセスにおいて、ナノリポソームによって担持される有効成分は、細胞に対して標的修復を実現する、ことを特徴とする請求項1~5のいずれか1項に記載の低酸素誘導標的抗老化修復方法。
  7. 機能因子は、細胞活性促進因子、組織修復因子、低酸素誘導調節因子、抗酸化因子のうちのいずれか一つ又は複数の組み合わせを含む、ことを特徴とする請求項3~6のいずれか1項に記載の低酸素誘導標的抗老化修復方法。
  8. 請求項1~7のいずれか1項に記載の低酸素誘導標的抗老化修復方法により形成されるスキンケア組成物。
  9. スキンケア組成物の原料は、20~80wt%の保湿因子、0.1~10wt%の細胞活性促進因子、0.01~5wt%の低酸素誘導調節因子、0.01~20wt%の抗酸化因子、0.1~20wt%の組織修復因子及び残部水を含む、ことを特徴とする請求項8に記載のスキンケア組成物。
  10. 請求項8又は9に記載のスキンケア組成物を含むスキンケア製品。
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