JP2023503879A - 破壊靱性が高いマグネシウムアルミノケイ酸塩ガラス - Google Patents

破壊靱性が高いマグネシウムアルミノケイ酸塩ガラス Download PDF

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Abstract

ガラス組成物は、SiO2、0モル%超から24モル%以下のAl2O3、B2O3、K2O、10モル%以上から38モル%以下のMgO、Na2O、およびLi2Oを含む。このガラス組成物は、0.80MPa√m以上の破壊靱性および80GPa以上から120GPa以下のヤング率を有することがある。このガラス組成物は、化学的に強化できる。このガラス組成物は、ガラス物品または消費者向け電気製品に使用されることがある。

Description

優先権
本出願は、その内容が依拠され、ここに全て引用される、2019年11月26日に出願された米国仮特許出願第62/940301号の優先権の恩恵を主張するものである。
本明細書は、広く、電子機器用のカバーガラスに使用するのに適したガラス組成物に関する。より詳しくは、本明細書は、電子機器用のカバーガラスに形成できる、マグネシウムを含有するアルミノケイ酸塩ガラスに関する。
スマートフォン、タブレット、携帯型メディアプレーヤー、パーソナルコンピュータ、およびカメラなどの携帯型機器の持ち運ばれる性質上、これらの機器は、地面などの硬質表面に偶発的に落下する状況に特になりやすい。これらの機器には、典型的に、カバーガラスが組み込まれ、このカバーガラスは硬質表面と衝突した際に損傷を受けることがある。これらの機器の多くで、カバーガラスは、ディスプレイ用カバーの機能を果たし、タッチ機能性を備えることがあり、よって、カバーガラスが損傷したときに、機器の使用が悪影響を受ける。
関連する携帯型機器が硬質表面上に落とされたときのカバーガラスには、主要な破壊モードが2つある。これらのモードの内の一方は曲げ破壊であり、これは、機器が硬質表面との衝突による動荷重に曝されたときのガラスの曲げにより生じる。他方のモードは鋭い接触による破壊であり、これは、ガラス表面への損傷の導入により生じる。ガラスがアスファルト、花崗岩などのざらざらした硬質表面と衝突すると、ガラス表面に鋭い圧痕が生じ得る。これらの圧痕は、亀裂がそこから発生し、伝搬することのあるガラス表面の破損部位となる。
ガラスは、ガラス表面に圧縮応力を誘発させる工程を含むイオン交換技術によって、曲げ破壊に対する耐性を向上させることができる。しかしながら、イオン交換されたガラスは、鋭い接触によるガラスの局所的な圧痕によって生じる高い応力集中のために、動的な鋭い接触に対してまだ脆弱である。
ガラス製造業者および手持ち式機器の製造業者は、手持ち式機器の鋭い接触による破壊に対する抵抗性を改善することに継続して取り組んできた。解決策としては、カバーガラス上のコーティングから、機器が硬質表面に落下した際にカバーガラスが直接硬質表面と衝突するのを防ぐベゼルまで、様々なものがある。しかしながら、審美的要件や機能的要件の制約のために、カバーガラスが硬質表面に衝突するのを完全に防ぐことは非常に難しい。
また、携帯型機器ができるだけ薄いことも望ましい。したがって、強度に加え、携帯型機器におけるカバーガラスとして使用すべきガラスをできるだけ薄く製造することも望ましい。それゆえ、カバーガラスの強度を増強させることに加え、ガラスが、薄いガラスシートなどの薄いガラス物品の製造を可能にする過程によって成形できるようにする機械的特性を有することも望ましい。
したがって、イオン交換などによって、強化することができ、薄い物品として成形できるようにする機械的性質を有するガラスが必要とされている。
態様(1)によれば、ガラスが提供される。そのガラスは、34.60モル%以上から59.00モル%以下のSiO、0.80モル%以上から23.60モル%以下のAl、1.35モル%以上から13.50モル%以下のB、0モル%以上から15.80モル%以下のCaO、0.20モル%以上から0.50モル%以下のKO、9.80モル%以上から37.40モル%以下のMgO、3.00モル%以上から9.00モル%以下のNaO、および4.00モル%以上から9.00モル%以下のLiOを含む組成物を有する。
態様(2)によれば、その組成物が100ポアズ未満の液相粘度を有する、態様(1)のガラスが提供される。
態様(3)によれば、その組成物が0.80MPa√m以上の破壊靱性を有する、態様(1)から直前の態様のいずれかのガラスが提供される。
態様(4)によれば、その組成物が0.90MPa√m以上の破壊靱性を有する、態様(1)から直前の態様のいずれかのガラスが提供される。
態様(5)によれば、その組成物が、80GPa以上から120GPa以下のヤング率を有する、態様(1)から直前の態様のいずれかのガラスが提供される。
態様(6)によれば、その組成物が、6.5GPa以上から9.2GPa以下の硬度を有する、態様(1)から直前の態様のいずれかのガラスが提供される。
態様(7)によれば、ガラスが提供される。そのガラスは、SiO、0モル%超から24モル%以下のAl、B、KO、10モル%以上から38モル%以下のMgO、NaO、およびLiOを含む組成物を有する。そのガラスは、0.80MPa√m以上の破壊靱性および80GPa以上から120GPa以下のヤング率を有する。
態様(8)によれば、CaOをさらに含む、態様(7)のガラスが提供される。
態様(9)によれば、34モル%以上から59モル%以下のSiOを含む、態様(7)から直前の態様のいずれかのガラスが提供される。
態様(10)によれば、0.80モル%以上から23.60モル%以下のAlを含む、態様(7)から直前の態様のいずれかのガラスが提供される。
態様(11)によれば、1.35モル%以上から13.50モル%以下のBを含む、態様(7)から直前の態様のいずれかのガラスが提供される。
態様(12)によれば、0モル%以上から15.80モル%以下のCaOを含む、態様(7)から直前の態様のいずれかのガラスが提供される。
態様(13)によれば、0.20モル%以上から0.50モル%以下のKOを含む、態様(7)から直前の態様のいずれかのガラスが提供される。
態様(14)によれば、9.80モル%以上から37.40モル%以下のMgOを含む、態様(7)から直前の態様のいずれかのガラスが提供される。
態様(15)によれば、3.00モル%以上から9.00モル%以下のNaOを含む、態様(7)から直前の態様のいずれかのガラスが提供される。
態様(16)によれば、4.00モル%以上から9.00モル%以下のLiOを含む、態様(7)から直前の態様のいずれかのガラスが提供される。
態様(17)によれば、その組成物が0.90MPa√m以上の破壊靱性を有する、態様(7)から直前の態様のいずれかのガラスが提供される。
態様(18)によれば、その組成物が100ポアズ未満の液相粘度を有する、態様(7)から直前の態様のいずれかのガラスが提供される。
態様(19)によれば、ガラス系物品が提供される。そのガラス系物品は、ガラス系基板をイオン交換することによって形成される。そのガラス系物品は、ガラス系物品の表面から圧縮深さまで延在する圧縮応力領域を含む。そのガラス系基板は、先の態様のガラスのいずれかから作られることがある。
態様(20)によれば、消費者向け電気製品が提供される。その消費者向け電気製品は、前面、背面、および側面を有する筐体;少なくとも部分的に筐体内にある電気部品であって、制御装置、メモリ、および筐体の前面またはそれに隣接したディスプレイを含む電気部品;およびディスプレイを覆って配置されたカバーを備える。筐体またはカバーの少なくとも一方の少なくとも一部は、態様(19)のガラス系物品を含む。
追加の特徴および利点が、以下の詳細な説明に述べられており、一部には、その説明から当業者に容易に明白となるか、または以下の詳細な説明、特許請求の範囲、並びに添付図面を含む、ここに記載された実施の形態を実施することによって、認識されるであろう。
先の一般的な説明および以下の詳細な説明の両方とも、様々な実施の形態を記載しており、請求項の主題の性質および特徴を理解するための概要または骨子を提供する意図があることを理解すべきである。添付図面は、様々な実施の形態のさらなる理解を与えるために含まれ、本明細書に包含され、その一部を構成する。図面は、ここに記載された様々な実施の形態を示しており、説明と共に、請求項の主題の原理と作動を説明する働きをする。
ここに開示され、記載された実施の形態による、その表面に圧縮応力層を有するガラスの断面の概略図 ここに開示されたガラス物品のいずれかを組み込んだ例示の電子機器の平面図 図2Aの例示の電子機器の斜視図
ここで、様々な実施の形態による、マグネシウムを含有するアルカリアルミノケイ酸塩ガラスを詳しく参照する。アルカリアルミノケイ酸塩ガラスは良好なイオン交換可能性を有し、アルカリアルミノケイ酸塩ガラスにおいて高強度および高靭性の特性を達成するために、化学強化過程が使用されてきた。ナトリウムアルミノケイ酸塩ガラスは、ガラス成形性および品質の高い、高度にイオン交換可能なガラスである。リチウムアルミノケイ酸塩ガラスは、ガラス品質の高い、高度にイオン交換なガラスである。ケイ酸塩ガラスの網状構造中にAlを置換すると、イオン交換中に一価陽イオンの相互拡散性が増す。溶融塩浴(例えば、KNOまたはNaNO)中の化学強化によって、強度が高く、靭性が高く、圧痕亀裂形成抵抗が高いガラスを得ることができる。化学強化によって得られる応力プロファイルは、ガラス物品の落下性能、強度、靭性、および他の属性を向上させる様々な形状を有することがある。
したがって、物理的性質、化学的耐久性、およびイオン交換可能性が良好なアルカリアルミノケイ酸塩ガラスが、カバーガラスとしての使途のために、注目されている。具体的に、より高い破壊靭性および速いイオン交換可能性を有するリチウム含有アルミノケイ酸塩ガラスが、ここに提供される。異なるイオン交換過程によって、より大きい中央張力(CT)、圧縮深さ(DOC)、および高い圧縮応力(CS)を達成することができる。しかしながら、アルカリアルミノケイ酸塩ガラス中にリチウムを添加すると、ガラスの融点、軟化点、または液相粘度が低下することがある。
ここに記載されたガラス組成物の実施の形態において、構成成分(例えば、SiO、Al、LiOなど)の濃度は、特に明記のない限り、酸化物基準のモルパーセント(モル%)で与えられている。実施の形態によるアルカリアルミノケイ酸塩ガラス組成物の成分は、下記に個別に述べられている。ある成分の様々に列挙された範囲のどれも、どの他の成分の様々に列挙された範囲のどれと個別に組み合わされてもよいことを理解すべきである。ここに用いられているように、数字の末尾の0は、その数字の有効数字を表すためである。例えば、「1.0」は有効数字2桁であり、「1.00」は有効数字3桁である。
高い破壊靭性(KIC)を示すマグネシウムを含有するリチウムアルミノケイ酸塩ガラス組成物が、ここに開示されている。いくつかの実施の形態において、そのガラス組成物は、少なくとも0.80MPa√mのKIC破壊靭性値によって特徴付けられる。どの特定の理論により束縛される意図もないが、ここに記載されたガラスの高い破壊靭性は、少なくとも一部には、ガラス組成物中に含まれる高磁場強度成分の濃度のためであると考えられる。
ここに開示されたアルカリアルミノケイ酸塩ガラス組成物の実施の形態において、SiOは、最多成分であり、よって、SiOは、ガラス組成物から形成されるガラス網状構造の主成分である。純粋なSiOは、比較的低いCTEを有し、無アルカリである。しかしながら、純粋なSiOの融点は高い。したがって、ガラス組成物中のSiOの濃度が高すぎると、そのガラス組成物の成形性は、より高濃度のSiOのためにガラスを溶融する難易度が増し、それは転じて、ガラスの成形性に悪影響を及ぼすので、低下するであろう。実施の形態において、そのガラス組成物は、一般に、34.60モル%以上から59.00モル%以下の量、および先の値の間の全ての範囲と部分的範囲の量でSiOを含む。いくつかの実施の形態において、そのガラス組成物は、36.0モル%以上、37.0モル%以上、38.0モル%以上、39.0モル%以上、40.0モル%以上、41.0モル%以上、42.0モル%以上、43.0モル%以上、44.0モル%以上、45.0モル%以上、46.0モル%以上、47.0モル%以上、48.0モル%以上、49.0モル%以上、50.0モル%以上、51.0モル%以上、52.0モル%以上、53.0モル%以上、54.0モル%以上、55.0モル%以上、56.0モル%以上、57.0モル%以上、または58.0モル%以上など、35.0モル%以上の量でSiOを含む。いくつかの実施の形態において、そのガラス組成物は、58.0モル%以下、57.0モル%以下、56.0モル%以下、55.0モル%以下、54.0モル%以下、53.0モル%以下、52.0モル%以下、51.0モル%以下、50.0モル%以下、49.0モル%以下、48.0モル%以下、47.0モル%以下、46.0モル%以下、45.0モル%以下、44.0モル%以下、43.0モル%以下、42.0モル%以下、41.0モル%以下、40.0モル%以下、39.0モル%以下、38.0モル%以下、37.0モル%以下、36.0モル%以下、または35.0モル%以下など、59.0モル%以下の量でSiOを含む。実施の形態において、そのガラス組成物が、35.0モル%以上から58.0モル%以下、36.0モル%以上から57.0モル%以下、37.0モル%以上から56.0モル%以下、38.0モル%以上から55.0モル%以下、39.0モル%以上から54.0モル%以下、38.0モル%以上から53.0モル%以下、39.0モル%以上から52.0モル%以下、40.0モル%以上から51.0モル%以下、41.0モル%以上から50.0モル%以下、42.0モル%以上から49.0モル%以下、43.0モル%以上から48.0モル%以下、44.0モル%以上から47.0モル%以下、45.0モル%以上から46.0モル%以下、および上述した間の全ての範囲と部分的範囲の量でSiOを含むように、上述した範囲のいずれも、どの他の範囲と組み合わされてもよいことを理解すべきである。
実施の形態のガラス組成物は、Alを含む。Alは、SiOと同じように、ガラス網状構造形成材の働きをすることがある。Alは、Alの量が多すぎる場合、ガラス組成物から形成されるガラス溶融物中の四面体配位のために、ガラス組成物の粘度を増加させ、ガラス組成物の成形性を低下させることがある。しかしながら、Alの濃度が、ガラス組成物中のSiOの濃度とアルカリ酸化物の濃度に対して釣り合わされると、Alは、ガラス溶融物の液相温度を低下させ、それによって、液相粘度を向上させ、特定の成形過程とのガラス組成物の適合性を改善することができる。ガラス組成物中にAlを含ませると、ここに記載されたように、破壊靱性値を高くすることができる。実施の形態において、そのガラス組成物は、一般に、0.80モル%以上から23.60モル%以下、および上述した値の間の全ての範囲と部分的範囲の濃度でAlを含む。いくつかの実施の形態において、そのガラス組成物は、1.0モル%以上、1.5モル%以上、2.0モル%以上、2.5モル%以上、3.0モル%以上、3.5モル%以上、4.0モル%以上、4.5モル%以上、5.0モル%以上、5.5モル%以上、6.0モル%以上、6.5モル%以上、7.0モル%以上、7.5モル%以上、8.0モル%以上、8.5モル%以上、9.0モル%以上、9.5モル%以上、10.0モル%以上、10.5モル%以上、11.0モル%以上、11.5モル%以上、12.0モル%以上、12.5モル%以上、13.0モル%以上、13.5モル%以上、14.0モル%以上、14.5モル%以上、15.0モル%以上、15.5モル%以上、16.0モル%以上、16.5モル%以上、17.0モル%以上、17.5モル%以上、18.0モル%以上、18.5モル%以上、19.0モル%以上、19.5モル%以上、20.0モル%以上、20.5モル%以上、21.0モル%以上、21.5モル%以上、22.0モル%以上、22.5モル%以上、23.0モル%以上、または23.5モル%以上など、0モル%超の量でAlを含む。実施の形態において、そのガラス組成物は、23.5モル%以下、23.0モル%以下、22.5モル%以下、22.0モル%以下、21.5モル%以下、21.0モル%以下、20.5モル%以下、20.0モル%以下、19.5モル%以下、19.0モル%以下、18.5モル%以下、18.0モル%以下、17.5モル%以下、17.0モル%以下、16.5モル%以下、16.0モル%以下、15.5モル%以下、15.0モル%以下、14.5モル%以下、14.0モル%以下、13.5モル%以下、13.0モル%以下、12.5モル%以下、12.0モル%以下、11.5モル%以下、11.0モル%以下、10.5モル%以下、10.0モル%以下、9.5モル%以下、9.0モル%以下、8.5モル%以下、8.0モル%以下、7.5モル%以下、7.0モル%以下、6.5モル%以下、6.0モル%以下、5.5モル%以下、5.0モル%以下、4.5モル%以下、4.0モル%以下、3.5モル%以下、3.0モル%以下、2.5モル%以下、2.0モル%以下、1.5モル%以下、または1.0モル%以下など、24モル%以下の量でAlを含む。実施の形態において、そのガラス組成物が、0モル%超から24モル%以下、例えば、1.0モル%以上から23.5モル%以下、1.5モル%以上から23.0モル%以下、2.0モル%以上から22.5モル%以下、2.5モル%以上から21.0モル%以下、3.0モル%以上から20.5モル%以下、3.5モル%以上から20.0モル%以下、4.0モル%以上から19.5モル%以下、4.5モル%以上から19.0モル%以下、5.0モル%以上から18.5モル%以下、5.5モル%以上から18.0モル%以下、6.0モル%以上から17.5モル%以下、6.5モル%以上から17.0モル%以下、7.0モル%以上から16.5モル%以下、7.5モル%以上から16.0モル%以下、8.0モル%以上から15.5モル%以下、8.5モル%以上から15.0モル%以下、9.0モル%以上から14.5モル%以下、9.5モル%以上から14.0モル%以下、10.0モル%以上から13.5モル%以下、10.5モル%以上から13.0モル%以下、11.0モル%以上から12.5モル%以下、11.5モル%以上から12.0モル%以下、および上述した間の全ての範囲と部分的範囲などの量でAlを含むように、上述した範囲のいずれも、どの他の範囲と組み合わされてもよいことを理解すべきである。
は、SiOやAlのように、網状構造形成材としてガラス組成物に添加され、それによって、ガラス組成物の溶融性および成形性を低下させる。それゆえ、Bは、これらの性質を過剰に低下させない量で添加されることがある。そのガラス組成物中にBを含ませることにより、ここに記載されたように、破壊靱性値を高くすることができる。実施の形態において、そのガラス組成物は、1.35モル%以上から13.50モル%以下、および上述した値の間の全ての範囲と部分的範囲の量のBを含むことがある。実施の形態において、そのガラス組成物は、2.0モル%以上、2.5モル%以上、3.0モル%以上、3.5モル%以上、4.0モル%以上、4.5モル%以上、5.0モル%以上、5.5モル%以上、6.0モル%以上、6.5モル%以上、7.0モル%以上、7.5モル%以上、8.0モル%以上、8.5モル%以上、9.0モル%以上、9.5モル%以上、10.0モル%以上、10.5モル%以上、11.0モル%以上、11.5モル%以上、12.0モル%以上、12.5モル%以上、13.0モル%以上など、1.5モル%以上の量でBを含むことがある。実施の形態において、そのガラス組成物は、13.0モル%以下、12.5モル%以下、12.0モル%以下、11.5モル%以下、11.0モル%以下、10.5モル%以下、10.0モル%以下、9.5モル%以下、9.0モル%以下、8.5モル%以下、8.0モル%以下、7.5モル%以下、7.0モル%以下、6.5モル%以下、6.0モル%以下、5.5モル%以下、5.0モル%以下、4.5モル%以下、4.0モル%以下、3.5モル%以下、3.0モル%以下、2.5モル%以下、2.0モル%以下、または1.5モル%以下など、13.5モル%以下の量でBを含むことがある。実施の形態において、そのガラス組成物が、1.5モル%以上から13.5モル%以下、例えば、2.0モル%以上から13.0モル%以下、2.5モル%以上から12.5モル%以下、3.0モル%以上から12.0モル%以下、3.5モル%以上から11.5モル%以下、4.0モル%以上から11.0モル%以下、4.5モル%以上から10.5モル%以下、5.0モル%以上から10.0モル%以下、5.5モル%以上から9.5モル%以下、6.0モル%以上から9.0モル%以下、6.5モル%以上から8.5モル%以下、7.0モル%以上から8.0モル%以下、および上述した間の全ての範囲と部分的範囲などの量でBを含むように、上述した範囲のいずれも、どの他の範囲と組み合わされてもよいことを理解すべきである。
前記ガラス組成物中にLiOを含ませることにより、イオン交換過程をよりよく制御することができ、ガラスの軟化点をさらに低下させ、それによって、ガラスの製造可能性が高まる。そのガラス組成物中にLiOが存在することにより、放物形を有する応力プロファイルを形成することもできる。実施の形態において、そのガラス組成物は、一般に、4.00モル%超から9.00モル%以下、および上述した値の間の全ての範囲と部分的範囲の量のLiOを含む。いくつかの実施の形態において、そのガラス組成物は、5.0モル%以上、5.5モル%以上、6.0モル%以上、6.5モル%以上、7.0モル%以上、7.5モル%以上、8.0モル%以上、または8.5モル%以上など、4.5モル%以上の量でLiOを含む。いくつかの実施の形態において、そのガラス組成物は、8.0モル%以下、7.5モル%以下、7.0モル%以下、6.5モル%以下、6.0モル%以下、5.5モル%以下、5.0モル%以下、または4.5モル%以下など、8.5モル%以下の量でLiOを含む。実施の形態において、そのガラス組成物が、4.5モル%以上から8.5モル%以下、例えば、5.0モル%以上から8.0モル%以下、5.5モル%以上から7.5モル%以下、6.0モル%以上から7.0モル%以下、および上述した間の全ての範囲と部分的範囲などの量でLiOを含むように、上述した範囲のいずれも、どの他の範囲と組み合わされてもよいことを理解すべきである。
実施の形態によれば、前記ガラス組成物は、NaOも含む。NaOは、ガラス組成物のイオン交換可能性に役立ち、ガラス組成物の成形性、およびそれによって、製造可能性も改善する。しかしながら、ガラス組成物に加えられるNaOが多すぎると、熱膨張係数(CTE)が低くなり過ぎることがあり、融点が高くなり過ぎることがある。ガラス組成物にNaOを含ませると、イオン交換強化によって、高い圧縮応力値を達成することもできる。実施の形態において、そのガラス組成物は、一般に、3.00モル%以上から9.00モル%以下、および上述した値の間の全ての範囲と部分的範囲の量のNaOを含む。いくつかの実施の形態において、そのガラス組成物は、4.0モル%以上、4.5モル%以上、5.0モル%以上、5.5モル%以上、6.0モル%以上、6.5モル%以上、7.0モル%以上、7.5モル%以上、8.0モル%以上、または8.5モル%以上など、3.5モル%以上の量でNaOを含む。いくつかの実施の形態において、そのガラス組成物は、8.0モル%以下、7.5モル%以下、7.0モル%以下、6.5モル%以下、6.0モル%以下、5.5モル%以下、5.0モル%以下、4.5モル%以下、4.0モル%以下、または3.5モル%以下など、8.5モル%以下の量でNaOを含む。実施の形態において、そのガラス組成物が、3.5モル%以上から8.5モル%以下、例えば、4.0モル%以上から8.0モル%以下、4.5モル%以上から7.5モル%以下、5.0モル%以上から7.0モル%以下、5.5モル%以上から6.5モル%以下、および上述した間の全ての範囲と部分的範囲などの量でNaOを含むように、上述した範囲のいずれも、どの他の範囲と組み合わされてもよいことを理解すべきである。
Oも、NaOのように、イオン交換を促進させ、結果として形成された圧縮応力層の圧縮深さ(DOC)を増加させる。しかしながら、KOを加えると、CTEが低くなりすぎることがあり、融点が高くなりすぎることがある。前記ガラス組成物は、KOを含む。ガラス組成物にKOを含ませると、イオン交換により生じたガラス物品中の高い圧縮応力スパイクの深さを深くすることができる。実施の形態において、KOは、0.20モル%以上から0.50モル%以下、例えば、0.25モル%以上から0.45モル%以下、0.30モル%以上から0.40モル%以下、0.35モル%以上、および上述した値の間の全ての範囲と部分的範囲などの量でガラス組成物中に存在することがある。実施の形態において、そのガラス組成物は、1.9モル%以下、1.8モル%以下、1.7モル%以下、1.6モル%以下、1.5モル%以下、1.4モル%以下、1.3モル%以下、1.2モル%以下、1.1モル%以下、1.0モル%以下、0.9モル%以下、0.8モル%以下、0.7モル%以下、0.6モル%以下、0.5モル%以下、0.4モル%以下、または0.3モル%以下など、2.0モル%以下の量でKOを含有することがある。実施の形態において、そのガラス組成物は、0.1モル%以上、0.2モル%以上、0.3モル%以上、または0.4モル%以上など、0モル%超の量でKOを含有することがある。
前記ガラスはマグネシウムを含む。MgOを含ませると、ガラスの粘度が低下し、これにより、ガラスの成形性および製造可能性が高まることがある。前記ガラス組成物中にMgOを含ませると、ガラス組成物の歪み点およびヤング率も改善され、ガラスのイオン交換可能性も改善されることがある。しかしながら、ガラス組成物に加えられるMgOが多すぎると、ガラス組成物の密度およびCTEが望ましくないほど増加してしまう。そのガラス組成物に多量のMgOが含まれることにより、ここに記載された高い破壊靱性値が可能になる。実施の形態において、そのガラス組成物は、9.80モル%以上から37.40モル%以下、および上述した値の間の全ての範囲と部分的範囲の濃度のMgOを含む。いくつかの実施の形態において、そのガラス組成物は、10.0モル%以上、10.5モル%以上、11.0モル%以上、11.5モル%以上、12.0モル%以上、12.5モル%以上、13.0モル%以上、13.5モル%以上、14.0モル%以上、14.5モル%以上、15.0モル%以上、15.5モル%以上、16.0モル%以上、16.5モル%以上、17.0モル%以上、17.5モル%以上、18.0モル%以上、18.5モル%以上、19.0モル%以上、19.5モル%以上、20.0モル%以上、20.5モル%以上、21.0モル%以上、21.5モル%以上、22.0モル%以上、22.5モル%以上、23.0モル%以上、23.5モル%以上、24.0モル%以上、24.5モル%以上、25.0モル%以上、25.5モル%以上、26.0モル%以上、26.5モル%以上、27.0モル%以上、27.5モル%以上、28.0モル%以上、28.5モル%以上、29.0モル%以上、29.5モル%以上、30.0モル%以上、30.5モル%以上、31.0モル%以上、31.5モル%以上、32.0モル%以上、32.5モル%以上、33.0モル%以上、33.5モル%以上、34.0モル%以上、34.5モル%以上、35.0モル%以上、35.5モル%以上、36.0モル%以上、36.5モル%以上、37.0モル%以上など、10モル%以上の量でMgOを含む。いくつかの実施の形態において、そのガラス組成物は、38.0モル%以下、37.0モル%以下、36.5モル%以下、36.0モル%以下、35.5モル%以下、35.0モル%以下、34.5モル%以下、34.0モル%以下、33.5モル%以下、33.0モル%以下、32.5モル%以下、32.0モル%以下、31.5モル%以下、31.0モル%以下、30.5モル%以下、30.0モル%以下、29.5モル%以下、29.0モル%以下、28.5モル%以下、28.0モル%以下、27.5モル%以下、27.0モル%以下、26.5モル%以下、26.0モル%以下、25.5モル%以下、25.0モル%以下、24.5モル%以下、24.0モル%以下、23.5モル%以下、23.0モル%以下、22.5モル%以下、22.0モル%以下、21.5モル%以下、21.0モル%以下、20.5モル%以下、20.0モル%以下、19.5モル%以下、19.0モル%以下、18.5モル%以下、18.0モル%以下、17.5モル%以下、17.0モル%以下、16.5モル%以下、16.0モル%以下、15.5モル%以下、15.0モル%以下、14.5モル%以下、14.0モル%以下、13.5モル%以下、13.0モル%以下、12.5モル%以下、12.0モル%以下、11.5モル%以下、11.0モル%以下、10.5モル%以下、または10.0モル%以下など、38モル%以下の量でMgOを含む。実施の形態において、そのガラス組成物が、10モル%以上から38モル%以下、例えば、10.0モル%以上から37.0モル%以下、10.5モル%以上から36.5モル%以下、11.0モル%以上から36.0モル%以下、11.5モル%以上から35.5モル%以下、12.0モル%以上から35.0モル%以下、12.5モル%以上から34.5モル%以下、13.0モル%以上から34.0モル%以下、13.5モル%以上から33.5モル%以下、14.0モル%以上から33.0モル%以下、14.5モル%以上から32.5モル%以下、15.0モル%以上から32.0モル%以下、15.5モル%以上から31.5モル%以下、16.0モル%以上から31.0モル%以下、16.5モル%以上から30.5モル%以下、17.0モル%以上から30.0モル%以下、17.5モル%以上から29.5モル%以下、18.0モル%以上から29.0モル%以下、18.5モル%以上から28.5モル%以下、19.0モル%以上から28.0モル%以下、19.5モル%以上から27.5モル%以下、20.0モル%以上から27.0モル%以下、20.5モル%以上から26.5モル%以下、21.0モル%以上から26.0モル%以下、21.5モル%以上から25.5モル%以下、22.0モル%以上から25.0モル%以下、22.5モル%以上から24.5モル%以下、23.0モル%以上から24.0モル%以下、および上述した間の全ての範囲と部分的範囲などの量でMgOを含むように、上述した範囲のいずれも、どの他の範囲と組み合わされてもよいことを理解すべきである。
前記ガラス組成物は、CaOを含むことがある。CaOを含ませると、ガラスの粘度が低下し、これにより、成形性、歪み点およびヤング率が向上し、またイオン交換可能性が改善されることがある。しかしながら、ガラス組成物に加えられるCaOが多すぎると、ガラス組成物の密度およびCTEが増加してしまう。実施の形態において、そのガラス組成物は、一般に、0モル%超から15.80モル%以下、および上述した値の間の全ての範囲と部分的範囲の濃度でCaOを含む。実施の形態において、そのガラス組成物は、0.5モル%以上、1.0モル%以上、1.5モル%以上、2.0モル%以上、2.5モル%以上、3.0モル%以上、3.5モル%以上、4.0モル%以上、4.5モル%以上、5.0モル%以上、5.5モル%以上、6.0モル%以上、6.5モル%以上、7.0モル%以上、7.5モル%以上、8.0モル%以上、8.5モル%以上、9.0モル%以上、9.5モル%以上、10.0モル%以上、10.5モル%以上、11.0モル%以上、11.5モル%以上、12.0モル%以上、12.5モル%以上、13.0モル%以上、13.5モル%以上、14.0モル%以上、14.5モル%以上、15.0モル%以上、または15.5モル%以上など、0.1モル%以上の量でCaOを含む。実施の形態において、そのガラス組成物は、15.0モル%以下、14.5モル%以下、14.0モル%以下、13.5モル%以下、13.0モル%以下、12.5モル%以下、12.0モル%以下、11.5モル%以下、11.0モル%以下、10.5モル%以下、10.0モル%以下、9.5モル%以下、9.0モル%以下、8.5モル%以下、8.0モル%以下、7.5モル%以下、7.0モル%以下、6.5モル%以下、6.0モル%以下、5.5モル%以下、5.0モル%以下、4.5モル%以下、4.0モル%以下、3.5モル%以下、3.0モル%以下、2.5モル%以下、2.0モル%以下、1.5モル%以下、1.0モル%以下、または0.5モル%以下など、15.5モル%以下の量でCaOを含む。実施の形態において、そのガラス組成物が、0.1モル%以上から15.5モル%以下、例えば、0.5モル%以上から15.0モル%以下、1.0モル%以上から14.5モル%以下、1.5モル%以上から14.0モル%以下、2.0モル%以上から13.5モル%以下、2.5モル%以上から13.0モル%以下、3.0モル%以上から12.5モル%以下、3.5モル%以上から12.0モル%以下、4.0モル%以上から11.5モル%以下、4.5モル%以上から11.0モル%以下、5.0モル%以上から10.5モル%以下、5.5モル%以上から10.0モル%以下、6.0モル%以上から9.5モル%以下、6.5モル%以上から9.0モル%以下、7.0モル%以上から8.5モル%以下、7.5モル%以上から8.0モル%以下、および上述した間の全ての範囲と部分的範囲などの量でCaOを含むように、上述した範囲のいずれも、どの他の範囲と組み合わされてもよいことを理解すべきである。
実施の形態において、前記ガラス組成物は、TiOを実質的に含まない、または含まないことがある。ここに用いられているように、「実質的に含まない」という用語は、その成分が、0.01モル%未満など、汚染物質として非常に少量で最終ガラス中に存在するかもしれない場合でさえ、その成分がバッチ材料の成分として添加されていないことを意味する。ガラス組成物中にTiOを含ませると、そのガラスは、失透しやすくなる、および/または望ましくない着色を示すことがある。
実施の形態において、前記ガラス組成物は、ZrOを実質的に含まない、または含まないことがある。ガラス組成物中にZrOを含ませると、少なくとも一部には、ガラス中のZrOの溶解度が低いために、ガラス中に望ましくないジルコニアが形成されることがある。
実施の形態において、前記ガラス組成物は、Pを実質的に含まない、または含まないことがある。ガラス組成物中にPを含ませると、ガラス組成物の溶けやすさおよび成形性が望ましくなく低下することがあり、それによって、ガラス組成物の製造可能性が損なわれることがある。所望のイオン交換性能を達成するために、ここに記載されたガラス組成物にPを含ませる必要はない。この理由のために、所望のイオン交換性能を維持しながら、ガラス組成物の製造可能性に悪影響を及ぼさないために、ガラス組成物からPが排除されることがある。
実施の形態において、前記ガラス組成物は、1種類以上の清澄剤を必要に応じて含むことがある。いくつかの実施の形態において、その清澄剤の例としては、SnOが挙げられるであろう。そのような実施の形態において、SnOは、0.2モル%以下、例えば、0モル%以上から0.1モル%以下、および上述した値の間の全ての範囲と部分的範囲の量でガラス組成物中に存在することがある。他の実施の形態において、SnOは、0モル%以上から0.2モル%以下、または0.1モル%以上から0.2モル%以下、および上述した値の間の全ての範囲と部分的範囲の量でガラス組成物中に存在することがある。いくつかの実施の形態において、そのガラス組成物は、SnOを実質的に含まない、または含まないことがある。
実施の形態において、前記ガラス組成物は、ヒ素およびアンチモンの一方または両方を実質的に含まないことがある。他の実施の形態において、そのガラス組成物は、ヒ素およびアンチモンの一方または両方を含まないことがある。
実施の形態において、前記ガラス組成物は、Feを実質的に含まないことがある。鉄は、ガラス組成物を形成するために利用される原材料中に多くの場合存在し、その結果、ガラスバッチに能動的に添加していない場合でさえ、ここに記載されたガラス組成物中に検出可能であることがある。
ここに開示された実施の形態によるガラス組成物は、上述した個々の成分に加え、ここに含まれる高磁場強度成分の濃度により特徴付けられることがある。これらの高磁場強度成分は、ガラスの靱性に寄与し、ガラスの硬度も増加させる。ここに用いられるように、「高磁場強度成分」という用語は、Al、MgO、LiO、ZrO、La、およびYを含む群を称する。ガラス中の高磁場強度成分の濃度が低すぎると、ガラスの靱性は、望ましくなく低下し、所望の破壊靱性が達成されないことがある。それに加え、ガラス中の高磁場強度成分の濃度が高すぎると、ガラスの製造可能性が望ましくなく低下することがある。実施の形態において、そのガラス組成物は、18.0モル%超から48.0モル%未満、および上述した値の間の全ての範囲と部分的範囲の濃度でAl+MgO+LiO+ZrO+La+Yを含むことがある。いくつかの実施の形態において、そのガラス組成物は、19.0モル%以上、20.0モル%以上、21.0モル%以上、22.0モル%以上、23.0モル%以上、24.0モル%以上、25.0モル%以上、26.0モル%以上、27.0モル%以上、28.0モル%以上、29.0モル%以上、30.0モル%以上、31.0モル%以上、32.0モル%以上、33.0モル%以上、34.0モル%以上、35.0モル%以上、36.0モル%以上、37.0モル%以上、38.0モル%以上、39.0モル%以上、40.0モル%以上、41.0モル%以上、42.0モル%以上、43.0モル%以上、44.0モル%以上、45.0モル%以上、46.0モル%以上、または47.0モル%以上など、18.5モル%以上の濃度でAl+MgO+LiO+ZrO+La+Yを含むことがある。いくつかの実施の形態において、そのガラス組成物は、47.0モル%以下、46.0モル%以下、45.0モル%以下、44.0モル%以下、43.0モル%以下、42.0モル%以下、41.0モル%以下、40.0モル%以下、39.0モル%以下、38.0モル%以下、37.0モル%以下、36.0モル%以下、35.0モル%以下、34.0モル%以下、33.0モル%以下、32.0モル%以下、31.0モル%以下、30.0モル%以下、29.0モル%以下、28.0モル%以下、27.0モル%以下、26.0モル%以下、25.0モル%以下、24.0モル%以下、23.0モル%以下、22.0モル%以下、21.0モル%以下、20.0モル%以下、19.0モル%以下、または18.5モル%以下など、47.5モル%以下の濃度でAl+MgO+LiO+ZrO+La+Yを含むことがある。実施の形態において、そのガラス組成物が、18.5モル%以上から47.5モル%以下、例えば、19.0モル%以上から47.0モル%以下、20.0モル%以上から46.0モル%以下、21.0モル%以上から45.0モル%以下、22.0モル%以上から44.0モル%以下、23.0モル%以上から43.0モル%以下、24.0モル%以上から42.0モル%以下、25.0モル%以上から41.0モル%以下、26.0モル%以上から40.0モル%以下、27.0モル%以上から39.0モル%以下、28.0モル%以上から38.0モル%以下、29.0モル%以上から37.0モル%以下、30.0モル%以上から36.0モル%以下、31.0モル%以上から35.0モル%以下、32.0モル%以上から34.0モル%以下、および上述した間の全ての範囲と部分的範囲などの濃度でAl+MgO+LiO+ZrO+La+Yを含むように、上述した範囲のいずれも、どの他の範囲と組み合わされてもよいことを理解すべきである。
先に開示されたアルカリアルミノケイ酸塩ガラス組成物の物理的性質をここに記載する。これらの物理的性質は、実例を参照して詳しく記載されたように、アルカリアルミノケイ酸塩ガラス組成物の成分量を調整することによって、達成することができる。
実施の形態によるガラス組成物は、高い破壊靱性を有する。どの特定の理論にも束縛される意図はないが、高い破壊靭性により、ガラス組成物に改善された落下性能が与えられることがある。ここに利用されるように、破壊靭性は、KIC値を称し、シェブロンノッチ付き小形角棒法によって測定される。KIC値の測定に利用されるシェブロンノッチ付き小形角棒(CNSB)法は、Y が、Bubsey,R.T.等の「Closed-Form Expressions for Crack-Mouth Displacement and Stress Intensity Factors for Chevron-Notched Short Bar and Short Rod Specimens Based on Experimental Compliance Measurements」NASA Technical Memorandum 83796、1~30頁(1992年10月) の式5を用いて計算されることを除いて、Reddy,K.P.R.等の「Fracture Toughness Measurement of Glass and Ceramic Materials Using Chevron-Notched Specimens」J.Am.Ceram.Soc., 71 [6], C-310-C-313(1988年)に開示されている。それに加え、KIC値は、ガラス物品をイオン交換する前にKIC値を測定する場合など、非強化ガラス試料について測定される。
実施の形態において、前記ガラス組成物は、0.805MPa√m以上、0.810MPa√m以上、0.815MPa√m以上、または0.820MPa√m以上など、0.800MPa√m以上のKIC値を示す。実施の形態において、そのガラス組成物は、0.90MPa√m以上のKIC値を示す。実施の形態において、そのガラス組成物は、0.80MPa√m以上から1.00MPa√m以下、例えば、0.81MPa√m以上から0.99MPa√m以下、0.82MPa√m以上から0.98MPa√m以下、0.83MPa√m以上から0.97MPa√m以下、0.84MPa√m以上から0.96MPa√m以下、0.85MPa√m以上から0.95MPa√m以下、0.86MPa√m以上から0.94MPa√m以下、0.87MPa√m以上から0.93MPa√m以下、0.88MPa√m以上から0.92MPa√m以下、または0.89MPa√m以上から0.91MPa√m以下、および上述した値の間の全ての範囲と部分的範囲のKIC値を示す。ここに記載されたガラス組成物の高い破壊靱性により、損傷に対するガラスの耐性が増す。
実施の形態において、前記ガラス組成物の液相粘度は、90P以下、80P以下、70P以下、60P以下、50P以下、40P以下、35P以下、30P以下、25P以下、または20P以下など、100P以下である。他の実施の形態において、その液相粘度は、20P以上、25P以上、または30P以上など、15P以上である。実施の形態において、そのガラス組成物が、15P以上から35P以下、例えば、20P以上から30P以下、および上述した値の間の全ての範囲と部分的範囲であるように、上述した範囲のいずれも、どの他の範囲と組み合わされてもよいことを理解すべきである。液相粘度は、以下の方法によって決定される。最初に、ガラスの液相温度を、「Standard Practice for Measurement of Liquidus Temperature of Glass by the Gradient Furnace Method」と題する、ASTM C829-81(2015)にしたがって測定する。次に、その液相温度でのガラスの粘度を、「Standard Practice for Measuring Viscosity of Glass Above the Softening Point」と題する、ASTM C965-96(2012)にしたがって測定する。
実施の形態において、前記ガラス組成物のヤング率(E)は、75GPa以上から125GPa以下、例えば、80GPa以上から120GPa以下、81GPa以上から118GPa以下、82GPa以上から117GPa以下、83GPa以上から116GPa以下、84GPa以上から115GPa以下、85GPa以上から114GPa以下、86GPa以上から113GPa以下、87GPa以上から112GPa以下、88GPa以上から111GPa以下、89GPa以上から110GPa以下、90GPa以上から109GPa以下、91GPa以上から108GPa以下、92GPa以上から107GPa以下、93GPa以上から106GPa以下、94GPa以上から105GPa以下、95GPa以上から104GPa以下、96GPa以上から103GPa以下、97GPa以上から102GPa以下、98GPa以上から101GPa以下、99GPa以上から100GPa以下、および上述した値の間の全ての範囲と部分的範囲であることがある。本開示に挙げられたヤング率値は、「Standard Guide for Resonant Ultrasound Spectroscopy for Defect Detection in Both Metallic and Non-metallic Parts」と題する、ASTM E2001-13に述べられた一般型の共鳴超音波スペクトロスコピー技術によって測定された値を称する。
実施の形態において、前記ガラス組成物は、35GPa以上から41GPa以下、例えば、36GPa以上から40GPa以下、37GPa以上から39GPa以下、38GPa以上、および上述した値の間の全ての範囲と部分的範囲の剛性率(G)を有することがある。本開示に挙げられた剛性率値は、「Standard Guide for Resonant Ultrasound Spectroscopy for Defect Detection in Both Metallic and Non-metallic Parts」と題する、ASTM E2001-13に述べられた一般型の共鳴超音波スペクトロスコピー技術によって測定された値を称する。
実施の形態において、前記ガラス組成物は、0.26など、0.2以上から0.27以下、および上述した値の間の全ての範囲と部分的範囲のポアソン比(ν)を有することがある。本開示に挙げられたポアソン比値は、「Standard Guide for Resonant Ultrasound Spectroscopy for Defect Detection in Both Metallic and Non-metallic Parts」と題する、ASTM E2001-13に述べられた一般型の共鳴超音波スペクトロスコピー技術によって測定された値を称する。
実施の形態において、前記ガラス組成物は、6.6GPa以上、6.7GPa以上、6.8GPa以上、6.9GPa以上、7.0GPa以上、7.1GPa以上、7.2GPa以上、7.3GPa以上、7.4GPa以上、7.5GPa以上、7.6GPa以上、7.7GPa以上、7.8GPa以上、7.9GPa以上、8.0GPa以上、8.1GPa以上、8.2GPa以上、8.3GPa以上、8.4GPa以上、8.5GPa以上、8.6GPa以上、8.7GPa以上、8.8GPa以上、8.9GPa以上、9.0GPa以上、または9.1GPa以上など、6.5GPa以上の硬度を有することがある。実施の形態において、そのガラス組成物は、6.5GPa以上から9.2GPa以下、例えば、6.6GPa以上から9.1GPa以下、6.7GPa以上から9.0GPa以下、6.8GPa以上から8.9GPa以下、6.9GPa以上から8.8GPa以下、7.0GPa以上から8.7GPa以下、7.1GPa以上から8.6GPa以下、7.2GPa以上から8.5GPa以下、7.3GPa以上から8.4GPa以下、7.4GPa以上から8.3GPa以下、7.5GPa以上から8.2GPa以下、7.6GPa以上から8.1GPa以下、7.7GPa以上から8.0GPa以下、7.8GPa以上から7.9GPa以下、および上述した値の間の全ての範囲と部分的範囲の硬度を有する。硬度は、バーコビッチ圧子によるナノインデンテーションによって測定した。
実施の形態によるガラス物品は、上記組成物から、どの適切な方法によって形成してもよい。実施の形態において、そのガラス組成物は、圧延過程によって成形されることがある。
前記ガラス組成物およびそれから製造される物品は、その物品が形成される様式によって特徴付けられることがある。例えば、そのガラス組成物は、フロート成形可能(すなわち、フロート法で成形される)または圧延成形可能(すなわち、圧延過程で成形される)と特徴付けられることがある。
1つ以上の実施の形態において、ここに記載されたガラス組成物は、非晶質微細構造を示し、結晶または晶子を実質的に含まないことがあるガラス物品を形成することがある。言い換えると、ここに記載されたガラス組成物から形成されたガラス物品では、ガラスセラミック材料が除かれることがある。
上述したように、実施の形態において、ここに記載されたガラス組成物は、イオン交換などによって強化して、以下に限られないが、ディスプレイ用カバーなどの用途にとって損傷抵抗であるガラス物品を製造することができる。図1を参照すると、ガラス物品の表面から圧縮深さ(DOC)まで延在する圧縮応力下にある第1の領域(例えば、図1の第1と第2の圧縮応力層120、122)およびDOCからガラス物品の中央または内部領域に延在する引張応力または中央張力(CT)下にある第2の領域(例えば、図1の中央領域130)を有するガラス物品が示されている。ここに用いられているように、DOCは、ガラス物品内の応力が圧縮から引張に変化する深さを称する。DOCでは、応力は、正の(圧縮)応力から負の(引張)応力に交差し、それゆえ、ゼロの応力値を示す。
当該技術分野において通常用いられる慣例によれば、圧縮または圧縮応力は負の(<0)応力として表され、張力または引張応力は正の(>0)応力として表される。しかしながら、本明細書を通じて、CSは、正の値または絶対値として表される。すなわち、ここに挙げられるように、CS=|CS|。圧縮応力(CS)は、ガラス物品の表面で、またはその近くで最大値を有し、CSは、関数にしたがって、表面からの距離dにより変動する。再び図1を参照すると、第1の区画120は第1の表面110から深さdまで延在し、第2の区画122は第2の表面112から深さdまで延在する。これらの区画は、共に、ガラス物品100の圧縮またはCSを規定する。圧縮応力(表面CSを含む)は、有限会社折原製作所(日本国)により製造されているFSM-6000などの市販の機器を使用する表面応力計(FSM)により測定される。表面応力測定は、ガラスの複屈折に関係する応力光学係数(SOC)の精密測定に依存する。SOCは、次に、その内容がここに全て引用される、「Standard Test Method for Measurement of Glass Stress-Optical Coefficient」と題する、ASTM標準C770-16に記載された手順C(ガラスディスク法)にしたがって測定される。
実施の形態において、前記ガラス物品のCSは、400MPa以上から1200MPa以下、例えば、425MPa以上から1150MPa以下、450MPa以上から1100MPa以下、475MPa以上から1050MPa以下、500MPa以上から1000MPa以下、525MPa以上から975MPa以下、550MPa以上から950MPa以下、575MPa以上から925MPa以下、600MPa以上から900MPa以下、625MPa以上から875MPa以下、650MPa以上から850MPa以下、675MPa以上から825MPa以下、700MPa以上から800MPa以下、725MPa以上から775MPa以下、750MPa以上、および上述した値の間の全ての範囲と部分的範囲である。
1つ以上の実施の形態において、NaおよびKイオンがガラス物品中に交換され、Naイオンは、Kイオンより深い深さまでガラス物品中に拡散する。Kイオンの侵入深さ(「カリウムDOL」)は、イオン交換過程の結果としてのカリウム侵入深さを表すので、DOCとは区別される。カリウムDOLは、典型的に、ここに記載されたガラス物品について、DOCよりも小さい。カリウムDOLは、有限会社折原製作所(日本国)により製造されている市販のFSM-6000表面応力計などの表面応力計を使用して測定される。この表面応力計は、CS測定に関して先に記載されたように、応力光学係数(SOC)の精密測定に依存する。このガラス物品のカリウムDOLは、5μm以上から30μm以下、例えば、6μm以上から25μm以下、7μm以上から20μm以下、8μm以上から15μm以下、または9μm以上から10μm以下、および上述した値の間の全ての範囲と部分的範囲であることがある。
両方の主面(図1における110、112)の圧縮応力は、ガラス物品の中央領域(130)における貯蔵張力により釣り合わされる。最大中央張力(CT)およびDOCは、当該技術分野で公知の散乱光偏光器(SCALP)を使用して測定されることがある。ガラス物品の応力プロファイルを決定するために、屈折近視野(RNF)法またはSCALPが使用されることがある。応力プロファイルを測定するためにRNF法が使用される場合、SCALPにより与えられる最大CT値がRNF法に使用される。詳しくは、RNFにより決定された応力プロファイルは、SCALP測定により与えられる最大CT値に対して力平衡され、較正される。このRNF法は、ここに全てが引用される、「Systems and methods for measuring a profile characteristic of a glass sample」と題する米国特許第8854623号明細書に記載されている。詳しくは、このRNF法は、基準ブロックに隣接してガラス物品を配置する工程、1Hzと50Hzの間の速度で直交偏光の間で切り換えられる偏光切替光線を生成する工程、その偏光切替光線の出力量を測定する工程、および偏光切替基準信号を生成する工程を含み、直交偏光の各々の出力の測定量は互いの50%以内にある。この方法は、偏光切替光線を、ガラス試料中の異なる深さについて、ガラス試料および基準ブロックに透過させ、次いで、リレー光学系を使用して、透過した偏光切替光線を信号光検出器に中継する工程をさらに含み、その信号光検出器は偏光切替検出器信号を生成する。この方法は、検出器信号を基準信号で割って、正規化検出器信号を形成する工程、およびその正規化検出器信号からガラス試料の特徴を示すプロファイルを決定する工程も含む。
実施の形態において、前記ガラス物品は、60MPa以上、例えば、70MPa以上、80MPa以上、90MPa以上、100MPa以上、110MPa以上、120MPa以上、130MPa以上、140MPa以上、または150MPa以上、および上述した値の間の全ての範囲と部分的範囲の最大CTを有することがある。いくつかの実施の形態において、そのガラス物品は、200MPa以下、例えば、190MPa以下、180MPa以下、170MPa以下、160MPa以下、150MPa以下、140MPa以下、130MPa以下、120MPa以下、110MPa以下、100MPa以下、90MPa以下、85MPa以下、または80MPa以下、および上述した値の間の全ての範囲と部分的範囲の最大CTを有することがある。実施の形態において、そのガラス物品が、60MPa以上から200MPa以下、例えば、70MPa以上から190MPa以下、80MPa以上から180MPa以下、90MPa以上から170MPa以下、100MPa以上から160MPa以下、110MPa以上から150MPa以下、または120MPa以上から140MPa以下、および上述した間の全ての範囲と部分的範囲の最大CTを有することがあるように、上述した範囲のいずれも、どの他の範囲と組み合わされてもよいことを理解すべきである。
ここに記載されたガラス組成物の高い破壊靭性値は、性能の改善を可能にすることもある。ここに記載されたガラス組成物を利用して製造されるガラス物品の脆性限界は、少なくとも一部には破壊靱性に依存する。この理由のために、ここに記載されたガラス組成物の高い破壊靭性により、それから形成されるガラス物品に、脆性にならずに、大量の貯蔵歪みエネルギーを与えることができる。その後、ガラス物品に含まれることのある貯蔵歪みエネルギーの量の増加により、ガラス物品は増加した破壊抵抗を示すことができ、これは、ガラス物品の落下性能を通じて観察されるであろう。脆性限界と破壊靱性との間の関係は、その全てがここに引用される、2019年9月10日に出願された「Glass-based Articles with Improved Fracture Resistance」と題する米国特許出願第16/565899号明細書に記載されている。破壊靭性と落下性能との間の関係は、その全てがここに引用される、2019年5月29日に出願された「Glass with Improved Drop Performance」と題する米国特許出願第16/425217号明細書に記載されている。
上述したように、DOCは、当該技術分野で公知の散乱光偏光器(SCALP)を使用して測定される。このDOCは、いくつかの実施の形態において、ガラス物品の厚さ(t)の一部としてここに与えられる。実施の形態において、そのガラス物品は、0.15t以上から0.25t以下、例えば、0.18t以上から0.22t以下、または0.19t以上から0.21t以下、および上述した値の間の全ての範囲と部分的範囲の圧縮深さ(DOC)を有することがある。
圧縮応力層は、ガラスをイオン交換溶液に曝露することによって、ガラス中に形成されることがある。実施の形態において、そのイオン交換溶液は、溶融した硝酸塩であることがある。いくつかの実施の形態において、そのイオン交換溶液は、溶融KNO、溶融NaNO、またはその組合せであることがある。特定の実施の形態において、そのイオン交換溶液は、約90%未満の溶融KNO、約80%未満の溶融KNO、約70%未満の溶融KNO、約60%未満の溶融KNO、または約50%未満の溶融KNOなど、約95%未満KNOを含むことがある。特定の実施の形態において、そのイオン交換溶液は、少なくとも約10%の溶融NaNO、少なくとも約20%の溶融NaNO、少なくとも約30%の溶融NaNO、または少なくとも約40%の溶融NaNOなど、少なくとも約5%の溶融NaNOを含むことがある。他の実施の形態において、そのイオン交換溶液は、約95%の溶融KNOと約5%の溶融NaNO、約94%の溶融KNOと約%6の溶融NaNO、約93%の溶融KNOと約7%の溶融NaNO、約90%の溶融KNOと約10%の溶融NaNO、約80%の溶融KNOと約20%の溶融NaNO、約75%の溶融KNOと約25%の溶融NaNO、約70%の溶融KNOと約30%の溶融NaNO、約65%の溶融KNOと約35%の溶融NaNO、または約60%の溶融KNOと約40%の溶融NaNO、および上述した値の間の全ての範囲と部分的範囲の溶融塩を含むことがある。実施の形態において、そのイオン交換溶液中に、例えば、ナトリウムまたはカリウムの硝酸塩、リン酸塩、または硫酸塩などの他のナトリウム塩とカリウム塩が使用されることがある。実施の形態において、そのイオン交換溶液は、LiNOなどのリチウム塩を含むことがある。
前記ガラス組成物は、そのガラス組成物から製造されたガラス基板を前記イオン交換溶液の浴中に浸漬すること、そのガラス組成物から製造されたガラス基板上に前記イオン交換溶液を吹き付けること、またはそのガラス組成物から製造されたガラス基板に前記イオン交換溶液を他のやり方で物理的に施すことによって、イオン交換溶液に曝露して、イオン交換されたガラス物品を形成することがある。そのイオン交換溶液は、そのガラス組成物への曝露の際に、実施の形態によれば、360℃以上から500℃以下、例えば、370℃以上から490℃以下、380℃以上から480℃以下、390℃以上から470℃以下、400℃以上から460℃以下、410℃以上から450℃以下、420℃以上から440℃以下、430℃以上、および上述した値の間の全ての範囲と部分的範囲の温度であることがある。実施の形態において、そのガラス組成物は、4時間以上から48時間以下、例えば、8時間以上から44時間以下、12時間以上から40時間以下、16時間以上から36時間以下、20時間以上から32時間以下、または24時間以上から28時間以下、および上述した値の間の全ての範囲と部分的範囲の期間に亘りそのイオン交換溶液に曝露されることがある。
前記イオン交換過程は、例えば、ここに全て引用される、米国特許出願公開第2016/0102011号明細書に開示されたような、改善された圧縮応力プロファイルを提供する処理条件下でイオン交換溶液内で行われることがある。いくつかの実施の形態において、そのイオン交換過程は、ここに全て引用される、米国特許出願公開第2016/0102014号明細書に記載された応力プロファイルなどの放物線応力プロファイルをガラス物品に形成するように選択されることがある。
イオン交換過程が行われた後、イオン交換されたガラス物品の表面での組成が、成形されたままのガラス基板(すなわち、イオン交換過程が行われる前のガラス基板)の組成と異なることを理解すべきである。これは、例えば、それぞれ、NaまたはKなどのより大きいアルカリ金属イオンにより交換された、例えば、LiまたはNaなどの、形成されたままのガラス基板中のアルカリ金属イオンの一種から生じる。しかしながら、ガラス物品の深さの中心またはその近くでのガラス組成物は、実施の形態において、それでも、そのガラス物品を形成するために利用される成形されたままのイオン交換されていないガラス基板の組成を有するであろう。
ここに開示されたガラス物品は、ディスプレイを備えた物品(またはディスプレイ物品)(例えば、携帯電話、タブレット、コンピュータ、ナビゲーションシステムなどを含む家庭用電子機器)、建築物品、輸送物品(例えば、自動車、列車、航空機、船舶など)、電化製品、またはある程度の透明性、耐引掻性、耐磨耗性またはその組合せを必要とする任意の物品などの別の物品に組み込まれることがある。ここに開示されたガラス物品のいずれかを組み込んだ例示の物品が、図2Aおよび2Bに示されている。詳しくは、図2Aおよび2Bは、前面204、背面206、および側面208を有する筐体202;その筐体の少なくとも部分的に内側にまたは完全に中にあり、少なくとも制御装置、メモリ、およびその筐体の前面にまたはそれに隣接したディスプレイ210を含む電気部品(図示せず);およびそのディスプレイを覆うように筐体の前面にまたはその上にあるカバー212を備えた家庭用電子機器200を示している。実施の形態において、カバー212および筐体202の少なくとも一方の少なくとも一部は、ここに記載されたガラス物品のいずれかを含むことがある。
実施の形態が、以下の実施例によりさらに明白になるであろう。これらの実施例は、先に記載された実施の形態を限定するものではないことが理解されよう。
ガラス組成物を調製し、分析した。分析したガラス組成物は、下記の表Iに列挙された成分を有し、従来のガラス形成法によって調製した。表Iにおいて、全ての成分はモル%で表され、ガラス組成物のKIC破壊靱性、ポアソン比(ν)、ヤング率(E)、剛性率(G)、および液相粘度は、本明細書に開示された方法にしたがって測定した。
Figure 2023503879000002
Figure 2023503879000003
下記の表IIに列挙された成分を有する、追加のガラス組成物を調製した。追加のガラス組成物は、従来のガラス形成法によって調製した。表IIにおいて、全ての成分はモル%で表され、ガラス組成物のヤング率(E)および硬度は、本明細書に開示された方法にしたがって測定した。
Figure 2023503879000004
Figure 2023503879000005
Figure 2023503879000006
Figure 2023503879000007
Figure 2023503879000008
Figure 2023503879000009
Figure 2023503879000010
Figure 2023503879000011
Figure 2023503879000012
Figure 2023503879000013
Figure 2023503879000014
本明細書に記載された全ての組成の成分、関係、および比は、特に明記のない限り、モル%で与えられている。本明細書に開示された全ての範囲は、範囲が開示された前または後に明白に述べられていようとなかろうと、広く開示された範囲により包含される任意と全ての範囲および部分的範囲を含む。
請求項の主題の精神および範囲から逸脱せずに、ここに開示された実施の形態に様々な改変および変更を行えることが、当業者に明白であろう。それゆえ、本明細書は、ここに記載された様々な実施の形態の改変および変更を、そのような改変および変更が、付随の特許請求の範囲およびその等価物の範囲内に入るという前提で、包含することが意図されている。
以下、本発明の好ましい実施形態を項分け記載する。
実施形態1
34.60モル%以上から59.00モル%以下のSiO
0.80モル%以上から23.60モル%以下のAl
1.35モル%以上から13.50モル%以下のB
0モル%以上から15.80モル%以下のCaO、
0.20モル%以上から0.50モル%以下のKO、
9.80モル%以上から37.40モル%以下のMgO、
3.00モル%以上から9.00モル%以下のNaO、および
4.00モル%以上から9.00モル%以下のLiO、
を含む組成物。
実施形態2
前記組成物が100ポアズ未満の液相粘度を有する、実施形態1に記載の組成物。
実施形態3
前記組成物が0.80MPa√m以上の破壊靱性を有する、実施形態1または2に記載の組成物。
実施形態4
前記組成物が0.90MPa√m以上の破壊靱性を有する、実施形態1から3のいずれか1つに記載の組成物。
実施形態5
前記組成物が、80GPa以上から120GPa以下のヤング率を有する、実施形態1から4のいずれか1つに記載の組成物。
実施形態6
前記組成物が、6.5GPa以上から9.2GPa以下の硬度を有する、実施形態1から5のいずれか1つに記載の組成物。
実施形態7
SiO
0モル%超から24モル%以下のAl

O、
10モル%以上から38モル%以下のMgO、
NaO、および
LiO、
を含む組成物であって、0.80MPa√m以上の破壊靱性および80GPa以上から120GPa以下のヤング率を有する組成物。
実施形態8
CaOをさらに含む、実施形態7に記載の組成物。
実施形態9
34モル%以上から59モル%以下のSiOを含む、実施形態7または8に記載の組成物。
実施形態10
0.80モル%以上から23.60モル%以下のAlを含む、実施形態7から9いずれか1つに記載の組成物。
実施形態11
1.35モル%以上から13.50モル%以下のBを含む、実施形態7から10のいずれか1つに記載の組成物。
実施形態12
0モル%以上から15.80モル%以下のCaOを含む、実施形態7から11のいずれか1つに記載の組成物。
実施形態13
0.20モル%以上から0.50モル%以下のKOを含む、実施形態7から12のいずれか1つに記載の組成物。
実施形態14
9.80モル%以上から37.40モル%以下のMgOを含む、実施形態7から13のいずれか1つに記載の組成物。
実施形態15
3.00モル%以上から9.00モル%以下のNaOを含む、実施形態7から14のいずれか1つに記載の組成物。
実施形態16
4.00モル%以上から9.00モル%以下のLiOを含む、実施形態7から15のいずれか1つに記載の組成物。
実施形態17
前記組成物が0.90MPa√m以上の破壊靱性を有する、実施形態7から16のいずれか1つに記載の組成物。
実施形態18
前記組成物が100ポアズ未満の液相粘度を有する、実施形態7から18のいずれか1つに記載の組成物。
実施形態19
ガラス系基板をイオン交換することによって形成されるガラス系物品であって、
前記ガラス系物品の表面から圧縮深さまで延在する圧縮応力領域、
を含み、
前記ガラス系基板は、実施形態1から18のいずれか1つに記載の組成物から作られる、ガラス系物品。
実施形態20
消費者向け電気製品において、
前面、背面、および側面を有する筐体、
少なくとも部分的に前記筐体内にある電気部品であって、制御装置、メモリ、および該筐体の前面またはそれに隣接したディスプレイを含む電気部品、および
前記ディスプレイを覆って配置されたカバー、
を備え、
前記筐体または前記カバーの少なくとも一方の少なくとも一部は、実施形態19に記載のガラス系物品から作られている、消費者向け電気製品。
100 ガラス物品
110 第1の表面
112 第2の表面
120 第1の圧縮応力層、第1の区画
122 第2の圧縮応力層、第2の区画
130 中央領域
200 家庭用電子機器
202 筐体
204 前面
206 背面
208 側面
210 ディスプレイ
212 カバー

Claims (10)

  1. 34.60モル%以上から59.00モル%以下のSiO
    0.80モル%以上から23.60モル%以下のAl
    1.35モル%以上から13.50モル%以下のB
    0モル%以上から15.80モル%以下のCaO、
    0.20モル%以上から0.50モル%以下のKO、
    9.80モル%以上から37.40モル%以下のMgO、
    3.00モル%以上から9.00モル%以下のNaO、および
    4.00モル%以上から9.00モル%以下のLiO、
    を含む組成物。
  2. 前記組成物が0.80MPa√m以上の破壊靱性を有する、請求項1記載の組成物。
  3. 前記組成物が、80GPa以上から120GPa以下のヤング率を有する、請求項1または2記載の組成物。
  4. 前記組成物が、6.5GPa以上から9.2GPa以下の硬度を有する、請求項1から3いずれか1項記載の組成物。
  5. SiO
    0モル%超から24モル%以下のAl

    O、
    10モル%以上から38モル%以下のMgO、
    NaO、および
    LiO、
    を含む組成物であって、0.80MPa√m以上の破壊靱性および80GPa以上から120GPa以下のヤング率を有する組成物。
  6. 34モル%以上から59モル%以下のSiO、および/または
    1.35モル%以上から13.50モル%以下のB、および/または
    0モル%以上から15.80モル%以下のCaO、
    を含む、請求項5記載の組成物。
  7. 3.00モル%以上から9.00モル%以下のNaO、および/または
    4.00モル%以上から9.00モル%以下のLiO、
    を含む、請求項5または6記載の組成物。
  8. 前記組成物が0.90MPa√m以上の破壊靱性を有する、請求項1から7いずれか1項記載の組成物。
  9. 前記組成物が100ポアズ未満の液相粘度を有する、請求項1から8いずれか1項記載の組成物。
  10. ガラス系基板をイオン交換することによって形成されるガラス系物品であって、
    前記ガラス系物品の表面から圧縮深さまで延在する圧縮応力領域、
    を含み、
    前記ガラス系基板は、請求項1から9いずれか項記載の組成物から作られる、ガラス系物品。
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