JP2023503449A - エアロゾル発生装置のためのカートリッジ挿入システム - Google Patents

エアロゾル発生装置のためのカートリッジ挿入システム Download PDF

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Abstract

エアロゾル発生装置は、引き出し容器内に収容可能な引き出しを備える。引き出しは、カートリッジを取り外し可能に収容するためのカートリッジ容器を確定し得る。カートリッジは、エアロゾル形成基体を備え得る。引き出しは、開位置と閉位置との間で第一の方向に移動可能であってもよい。装置はまた、カートリッジがカートリッジ容器内に受け入れられ、引き出しが閉位置にある時に、カートリッジ内のエアロゾル形成基体を加熱するように構成される、発熱体を備えてもよい。エアロゾル発生装置は、シーシャ装置を備えてもよい。【選択図】図1A

Description

本開示は、エアロゾル発生装置、およびエアロゾル発生装置で使用するためのエアロゾル形成基体を収容するカートリッジに関し、より具体的には、エアロゾル発生装置で使用するためのカートリッジ挿入システムに関する。
従来のシーシャ装置は、たばこを喫煙するために使用され、また消費者による吸入の前にベイパーおよび煙が水盤を通過するように構成される。シーシャ装置は、一つの出口を含んでもよく、または二人以上の消費者によって同時に装置が使用されてもよいように二つ以上の出口を含んでもよい。シーシャ装置の使用は、一部の人によって娯楽活動および社交体験であると考えられている。
典型的に、従来のシーシャは基体と組み合わせて使用され、当該技術分野では、水たばこ、たばこ糖蜜、または単に糖蜜と呼ばれる。従来のシーシャ基体は、糖分が比較的に高い(一部の事例では、可燃性紙巻たばこなどの従来のたばこ基体で典型的に見られる約20%と比較して最高約50%)。シーシャ装置で使用されるたばこは、例えば生成されるベイパーおよび煙の量を増やすために、または風味を変化させるために、またはその両方のために、他の成分と混合されてもよい。
従来のシーシャ装置は、たばこ基体を加熱し、時には燃焼させて、ユーザーが吸入するためのエアロゾルを発生させるために、木炭(木炭ペレットなど)を採用する。たばこを加熱するために木炭を使用することは、たばこまたは他の成分を全体的にまたは部分的に燃焼させる場合がある。追加的に、木炭は一酸化炭素などの有害な、または潜在的に有害な生成物を発生させる場合があり、この有害な生成物はシーシャのベイパーと混合する場合があり、かつ水盤を通過して出口に至る場合がある。
一酸化炭素および燃焼副産物の生成を低減する一つの方法は、たばこではなくeリキッドを採用することである。eリキッドを採用するシーシャ装置は、燃焼副産物を除去するが、シーシャ消費者から従来のたばこ由来の体験を奪う。
たばこを加熱するが燃焼させないように電気ヒーターを採用する他のシーシャ装置が提案されている。このような電気加熱非燃焼式シーシャ装置は、基体を燃焼することなく、基体からエアロゾルを生成するために十分な温度までたばこ基体を加熱し、従ってたばこの燃焼に伴う副産物を低減または除去する。
シーシャ装置は、エアロゾル形成基体を収容するためのカートリッジを採用してもよい。カートリッジは、このようなエアロゾル形成基体で充填されてもよい。エアロゾル形成基体は、たばこ、好ましくはシーシャ基体、例えば糖蜜(たばこ、水、糖、他の成分(グリセリン、風味剤など)の混合物)を含んでもよい。電気加熱式シーシャ装置の加熱システムは、カートリッジの内容物を加熱してエアロゾルを発生させ、このエアロゾルは気流経路を通してユーザーに運ばれる。
カートリッジを通る気流およびカートリッジからのエアロゾルの流れを容易にするために、シーシャカートリッジは、一つまたは複数の壁を通る一つまたは複数の穴を有してもよい。カートリッジは、上部に一つまたは複数の穴、または底部に一つまたは複数の穴、または上部の一つまたは複数の穴と底部の一つまたは複数の穴の両方を含んでもよい。代替的に、上部は開いていてもよく、すなわち、上部壁は部分的または完全に存在しなくてもよい。上部壁および底部壁における任意の穴または開口部は、保管中はフィルム、ステッカー、またはライナーなどの取り外し可能な(例えば、剥離可能な)密封層によって閉鎖されていてもよい。取り外し可能な層は、内容物(例えば、糖蜜)を空気および酸素への曝露から保護し得る。取り外し可能な層は、カートリッジの初回使用前にユーザーによって除去(例えば、引っ張るか、または剥がす)されてもよい。
シーシャ装置は、主な長軸方向軸を有すると説明することができる。カートリッジのシーシャ基体は、典型的には、シーシャ装置の上部の加熱チャンバーに長軸方向に挿入される。カートリッジを効率的に加熱するために、発熱体は、カートリッジに非常に近く、またはカートリッジと接触して配置されるべきである。ユーザーがカートリッジの使用を終了すると、多くの場合、そのカートリッジは直ちにシーシャ装置から取り出され、新しいカートリッジに交換される場合がある。新しいカートリッジが挿入されていない場合、使用済みのカートリッジを取り外すことは、カートリッジの内容物の漏れを防止するのに有益であり得る。カートリッジは、典型的には、挿入と逆の手順で取り出され、カートリッジおよびその周辺がエアロゾルを生成するのに十分な温度まで加熱されているため、ユーザーにリスクをもたらす場合がある。
一貫した喫煙の体験を提供するために、カートリッジの効果的な加熱を維持しながら、熱傷のリスクを減少させるために、カートリッジの加熱および回収のためのシーシャ基体を収容するカートリッジの実用的な位置決めを可能にする、シーシャ装置のための挿入システムを有することが望ましいであろう。
本開示の様々な実施形態は、カートリッジ挿入システムを有するエアロゾル発生装置を提供する。カートリッジまたは発熱体は、第一の位置と第二の位置との間で移動してもよい。第一の位置は、加熱位置であってもよい。第一の位置は、エアロゾル発生装置の使用中に加熱位置であってもよい。第二の位置は、非加熱位置であってもよい。第二の位置は、ユーザーによるカートリッジの取り出し位置であってもよい。カートリッジ挿入システムは、引き出しを備えてもよい。カートリッジ挿入システムは、発熱体を備えてもよい。カートリッジ挿入システムは、再配置アセンブリを備えてもよい。加熱位置では、装置は、その中に受け入れられるカートリッジが引き出しの壁から離間するように構成されてもよい。有利なことに、これにより、引き出しの加熱が減少し、安全な引き出しが容易になる。再配置アセンブリは、発熱体またはカートリッジを移動させることができる。再配置アセンブリは、カートリッジおよび発熱体に近似するように構成されてもよい。発熱体は可撓性であってもよい。
本開示の一実施形態によると、エアロゾル発生装置はハウジングを備えてもよい。ハウジングは、引き出し容器を備えてもよい。装置はまた、引き出し容器内に収容可能な引き出しを備えてもよい。引き出しは、カートリッジを取り外し可能に受け入れるためのカートリッジ容器を備えてもよい。カートリッジは、エアロゾル形成基体を備え得る。引き出しは、開位置と閉位置との間で移動可能であってもよい。引き出しは、開位置と閉位置との間で第一の方向に移動可能であってもよい。装置はまた、発熱体を備え得る。発熱体は、カートリッジ内のエアロゾル形成基体を加熱するように構成されてもよい。発熱体は、カートリッジがカートリッジ容器内に受け入れられ、引き出しが閉位置にある時に、カートリッジ内のエアロゾル形成基体を加熱するように構成され得る。エアロゾル発生装置は、シーシャ装置を備えてもよい。
本開示の別の実施形態によると、エアロゾル発生装置はハウジングを備える。ハウジングは、引き出し容器を備える。装置はまた、引き出し容器内に収容可能な引き出しを備える。引き出しは、カートリッジを取り外し可能に受け入れるためのカートリッジ容器を備える。カートリッジは、エアロゾル形成基体を備える。引き出しは、開位置と閉位置との間で第一の方向に移動可能である。装置はまた、発熱体を備える。発熱体は、エアロゾル形成基体を加熱するように構成される。発熱体は、カートリッジがカートリッジ容器内に受け入れられ、引き出しが閉位置にある時に、カートリッジ内のエアロゾル形成基体を加熱するように構成される。
引き出しは、ハウジングに移動可能に結合されてもよい。引き出しは、エアロゾル形成基体を備えるカートリッジを取り外し可能に受け入れるためのカートリッジ容器を画定し得る。引き出しは、開位置と閉位置との間で移動可能であってもよい。引き出しは、引き出し容器およびベッセルの内部と流体連通する一つまたは複数の空気流開口を含み得る。再配置アセンブリは、受け入れたカートリッジおよび発熱体に近似して、受け入れたカートリッジと発熱体との間の距離を縮めることができる。再配置アセンブリは、受け入れたカートリッジまたは発熱体を加熱位置に移動させることができる。発熱体は、加熱位置においてカートリッジと直接接触するか、またはカートリッジに近接してもよい。エアロゾル発生装置は、使用済みカートリッジをエアロゾル発生装置から放出するように構成され得る。
「エアロゾル」という用語は本明細書では、気体中の固体粒子もしくは液滴の懸濁物、または気体中の固体粒子と液滴との組み合わせを指すために使用される。気体は空気であってもよい。固体粒子または液滴は、一つまたは複数の揮発性風味化合物を含んでもよい。エアロゾルは、可視でも不可視でもよい。エアロゾルは、室温で通常は液体または固体である物質の蒸気を含んでもよい。エアロゾルは、固体粒子と組み合わせて、または液滴と組み合わせて、または固体粒子と液滴の両方と組み合わせて、室温で通常は液体または固体である物質の蒸気を含んでもよい。一部の実施形態では、エアロゾルはニコチンを含む。
「エアロゾル形成基体」という用語は、本明細書で、エアロゾルを形成することができる一つまたは複数の揮発性化合物を放出する能力を有する材料を指すために使用される。一部の実施形態では、エアロゾル形成基体を加熱して、エアロゾル形成基体の一つまたは複数の構成要素を揮発させ、エアロゾルを形成してもよい。一部の事例では、揮発性化合物は、化学反応によって、または超音波などの機械的刺激によって放出されてもよい。エアロゾル形成基体はカートリッジ内部に配置されてもよい。エアロゾル形成基体は固体または液体であってもよく、または固体成分と液体成分の両方を含んでもよい。エアロゾル形成基体は、担体または支持体上に吸着、被覆、含浸またはその他の方法で装填されてもよい。エアロゾル形成基体はニコチンを含んでもよい。エアロゾル形成基体は植物由来材料を含んでもよい。エアロゾル形成基体は、たばこを含んでもよい。エアロゾル形成基体は、加熱に伴いエアロゾル形成基体から放出される揮発性のたばこ風味化合物を含有するたばこ含有材料を含んでもよい。別の方法として、エアロゾル形成基体は非たばこ含有材料を含んでもよい。エアロゾル形成基体は、均質化した植物由来材料を含んでもよい。エアロゾル形成基体は、均質化したたばこ材料を含んでもよい。エアロゾル形成基体は少なくとも一つのエアロゾル形成体を含んでもよい。エアロゾル形成基体は、その他の添加物および成分(風味剤など)を含んでもよい。
「加熱位置」という用語は、本明細書で使用される場合、発熱体によるエアロゾル形成基体の加熱を容易にするためのエアロゾル発生装置の構成要素の位置を指す。一部の実施形態では、加熱位置は、カートリッジ容器の位置(したがって、カートリッジ内のエアロゾル形成基体)、発熱体の位置、またはカートリッジ容器および発熱体の両方の位置を指し得る。例えば、カートリッジ容器および発熱体がそれぞれの加熱位置にある時、発熱体は、カートリッジ容器内のカートリッジと接触するか、またはカートリッジに近接してもよい。
「結合される」または「接続される」という用語は、直接的(相互に直接接触する)または間接的に(二つの要素の間にあり、かつ二つの要素を取り付ける一つまたは複数の要素を有する)相互に取り付けられる要素を指す。いずれの用語も、互換的に使用され得る「動作可能に(operatively)」および「動作可能に(operably)」によって修正されて、結合または接続が、構成要素が相互作用して機能を実行することを可能にするように構成されていることを記述し得る。
本明細書で使用する場合、「近似」とは、該構成要素間の距離を縮めるために、構成要素を互いにまとめるか、または近づけることを意味する。
「一体型の」および「一体的に形成された」という用語は本明細書において、一体品(単一の分解できないもの)に形成されている要素を説明するために使用される。一体型または一体的に形成された構成要素は、その一体品に構造的な損傷を引き起こすことなく、互いから分離可能に取り外すことができないように構成されてもよい。
また本明細書で使用される単数形「一つの(a)」、「一つの(an)」、および「その(the)」は、複数形の対象を有する実施形態を包含するが、その内容によって明らかに別途定められている場合はその限りではない。
本明細書で使用される「または」は概して、「一方、または他方、または両方」を含む意味で使用されるが、その内容によって明らかに別途定められている場合はその限りではない。
「約」という用語は本明細書において、当業者によって期待される通りの測定値の正常な変動を含むように数値と併せて使用され、かつ「およそ」と同じ意味を有し、典型的な誤差をカバーするものと理解される。
本明細書で使用される「有する(have)」、「有している(having)」、「含む(include)」、「含んでいる(including)」、「備える(comprise)」、「備えている(comprising)」、またはこれに類するものは、制約のない意味で使用され、概して「含むが、これに限定されない」を意味する。当然のことながら、「から本質的に成る(consisting essentially of)」、「から成る(consisting of)」、およびこれに類するものは、「から成る(comprising)」およびこれに類するものに包摂される。
「好ましい」および「好ましくは」という語は特定の状況下で、特定の利点をもたらす場合がある本発明の実施形態を指す。しかしながら、同じ状況下または他の状況下で、他の実施形態もまた好ましいものである場合がある。その上、一つまたは複数の好ましい実施形態の列挙は、他の実施形態が有用ではないことを暗示するものではなく、また特許請求の範囲を含む本開示の範囲から他の実施形態を除外することを意図しない。
本明細書で使用される「実質的に」という用語は、修飾する後続の用語の意味の度合いが少なくとも約90%、少なくとも約95%、または少なくとも約98%であると理解され得る。「実質的に~ではない」という用語は、本明細書で使用される場合、「実質的に」と逆の意味(すなわち、後続の用語を10%以下、5%以下、または2%以下だけ修飾する)を有すると理解され得る。
「上部」、「下部」、「左」、「右」、「上方」、「下方」および他の方向または向きなどの、本明細書で言及される任意の方向は、明瞭性および簡潔性のために本明細書に記述されるが、実際の装置またはシステムを限定すること意図しない。本明細書に記載の装置およびシステムは、数多くの方向および配向で使用されてもよい。
エアロゾル発生要素は、カートリッジ挿入システムを備え得る。カートリッジ挿入システムは、引き出しを備えてもよい。カートリッジ挿入システムは、発熱体または発熱体への接続を備えてもよい。カートリッジ挿入システムは、引き出しを備えてもよい。カートリッジ挿入システムは、再配置アセンブリを備えてもよい。再配置アセンブリは、発熱体およびカートリッジに近似して構成されてもよい。すなわち、再配置アセンブリは、発熱体およびカートリッジの一方または両方を互いに向かって移動させるように構成されてもよい。例えば、再配置アセンブリは、発熱体およびカートリッジが受け入れられ得るカートリッジ容器に近似するように構成されてもよい。すなわち、再配置アセンブリは、発熱体およびカートリッジが受け入れられ得るカートリッジ容器の一方または両方を互いに向かって移動させるように構成されてもよい。
引き出し容器は、エアロゾル発生装置のハウジング内に形成されて、引き出しを受け入れることができる。一部の実施形態では、ハウジングは、エアロゾル発生装置のエアロゾル発生要素の一部であってもよい。エアロゾル発生要素は、例えば、導管を介してベッセルに結合されて、ベッセルを通してユーザーにエアロゾルを提供することができる。
カートリッジは、空洞を画定する任意の好適な本体を含んでもよい。エアロゾル形成基体は、カートリッジの空洞の中に配置され得る。本体は、耐熱性金属またはポリマーなどの一つまたは複数の耐熱性材料から形成されていることが好ましい。本体は熱伝導性材料を含んでもよい。例えば、本体はアルミニウム、銅、亜鉛、ニッケル、銀、それらの任意の合金、およびそれらの組み合わせのいずれかを含んでもよい。本体はアルミニウムを含むことが好ましい。
カートリッジは、任意の好適な形状であってもよい。例えば、カートリッジは、シーシャ装置などのエアロゾル発生装置によって受容されるように構成された形状を有してもよい。カートリッジは、実質的に立方体の形状、円筒状の形状、円錐台状の形状、または任意の他の適切な形状を有してもよい。カートリッジは、概して円筒状の形状または円錐台状などの非対称形状を有することが好ましい。
任意の好適なエアロゾル形成基体は、カートリッジの本体によって画定された空洞中に提供されてもよい。エアロゾル形成基体は、好ましくは揮発性化合物を放出することができる基体である。エアロゾル形成基体は、エアロゾルを形成し得る化合物を放出することができる基体であることが好ましい。揮発性化合物はエアロゾル形成基体を加熱することによって放出されてもよい。揮発性化合物は、化学反応によって、または超音波などの機械的刺激によって放出されてもよい。エアロゾル形成基体は固体または液体であってもよく、または固体成分と液体成分の両方を含んでもよい。エアロゾル形成基体は、担体または支持体上に吸着、被覆、含浸またはその他の方法で装填されてもよい。
エアロゾル形成基体はニコチンを含んでもよい。ニコチン含有エアロゾル形成基体はニコチン塩マトリクスを含んでもよい。エアロゾル形成基体は植物由来材料を含んでもよい。エアロゾル形成基体は、たばこを含むことが好ましい。たばこ含有材料は、加熱に伴いエアロゾル形成基体から放出される揮発性のたばこ風味化合物を含むことが好ましい。エアロゾル形成基体は均質化したたばこ材料を含んでもよい。均質化したたばこ材料は、粒子状たばこを凝集することによって形成されてもよい。エアロゾル形成基体は別の方法として、または追加的に、非たばこ含有材料を含んでもよい。エアロゾル形成基体は均質化した植物由来材料を含んでもよい。エアロゾル形成基体は少なくとも一つのエアロゾル形成体を含んでもよい。エアロゾル形成基体は、他の添加物および成分(風味剤など)を含んでもよい。エアロゾル形成基体はシーシャ基体であることが好ましい。シーシャ基体は、シーシャ装置での使用に適切な消耗品材料を意味すると理解される。シーシャ基体は糖蜜を含んでもよい。
エアロゾル形成基体は、例えば、粉末、顆粒、ペレット、断片、スパゲッティ、細片、またはシートのうちの一つまたは複数を含み得る。エアロゾル形成基体は、薬草の葉、たばこ葉、たばこの茎の断片、再構成たばこ、均質化したたばこ、押出成形たばこ、膨化たばこのうちの一つまたは複数を含有してもよい。
エアロゾル形成基体は少なくとも一つのエアロゾル形成体を含んでもよい。適切なエアロゾル形成体は、使用時に高密度の安定したエアロゾルの形成を容易にする、かつシーシャ装置の動作温度で熱分解に対して実質的に耐性のある化合物、または化合物の混合物を含む。適切なエアロゾル形成体は当業界で周知であり、これには多価アルコール(トリエチレングリコール、1,3-ブタンジオール、グリセリンなど)、多価アルコールのエステル(グリセロールモノアセテート、ジアセテート、またはトリアセテートなど)、およびモノカルボン酸、ジカルボン酸、またはポリカルボン酸の脂肪族エステル(ドデカン二酸ジメチル、テトラデカン二酸ジメチルなど)が挙げられるが、これらに限定されない。特に好ましいエアロゾル形成体は、多価アルコールまたはその混合物(トリエチレングリコール、1,3-ブタンジオール、最も好ましくはグリセリンなど)である。エアロゾル形成基体は、任意の適切な量のエアロゾル形成体を含んでもよい。例えば、基体のエアロゾル形成体含有量は、乾燥重量基準で5%以上であってもよく、乾燥重量基準で30重量%より高いことが好ましい。エアロゾル形成体含有量は、乾燥重量基準で約95%未満であってもよい。エアロゾル形成体含有量は最大約55%であることが好ましい。
エアロゾル形成基体は、ニコチンおよび少なくとも一つのエアロゾル形成体を含むことが好ましい。一部の実施形態では、エアロゾル形成体は、グリセリンまたはグリセリンおよび一つまたは複数の他の適切なエアロゾル形成体(上記のものなど)の混合物である。
エアロゾル形成基体は、他の添加物および成分(風味剤、甘味料など)を含んでもよい。一部の実施例において、エアロゾル形成基体は、任意の適切な量の一つまたは複数の糖を含む。エアロゾル形成基体は、転化糖を含むことが好ましい。転化糖は、スクロースを分割することによって得られたグルコースおよびフルクトースの混合物である。エアロゾル形成基体は、約1重量%~約40重量%の糖(転化糖など)を含むことが好ましい。一部の実施例において、一つまたは複数の糖は、コーンスターチまたはマルトデキストリンなどの適切な担体と混合されてもよい。
一部の実施例において、エアロゾル形成基体は一つまたは複数の感覚促進剤を含む。適切な感覚増強剤としては、風味剤および感覚剤(冷感剤など)が挙げられる。適切な風味剤としては、天然または合成のメントール、ペパーミント、スペアミント、コーヒー、茶、スパイス(シナモン、クローブ、ショウガ、またはこれらの組み合わせなど)、ココア、バニラ、果実風味、チョコレート、ユーカリ、ゼラニウム、オイゲノール、リュウゼツラン、ビャクシン、アネトール、リナロール、およびこれらの任意の組み合わせが挙げられる。
一部の実施例において、エアロゾル形成基体は懸濁液の形態である。例えば、エアロゾル形成基体は、糖蜜を含んでもよい。本明細書で使用される「糖蜜」とは、約20%以上の糖を含むエアロゾル形成基体組成物を意味する。例えば、糖蜜は、少なくとも約35重量%の糖など、少なくとも約25重量%の糖を含んでもよい。典型的に、糖蜜は、約50重量%未満の糖など、約60重量%未満の糖を含有する。
任意の適切な量のエアロゾル形成基体(例えば、糖蜜またはたばこ基体)を空洞の中に配置してもよい。一部の好ましい実施形態において、約3g~約25gのエアロゾル形成基体が空洞の中に配置されている。カートリッジは、少なくとも6g、少なくとも7g、少なくとも8g、または少なくとも9gのエアロゾル形成基体を含んでもよい。カートリッジは、最大15g、最大12g、最大11g、または最大10gのエアロゾル形成基体を含んでもよい。約7g~約13gのエアロゾル形成基体が、空洞の中に配置されていることが好ましい。
エアロゾル形成基体は、熱的に安定な担体上に提供されてもよく、またはその中に包埋されてもよい。「熱的に安定な」という用語は本明細書において、基体が典型的に加熱される温度(例えば、約150℃~約300℃)で実質的に劣化しない材料を示すために使用される。担体は、第一の主表面上に、または第二の主外表面上に、または第一の主表面と第二の主表面の両方上に基体が堆積された薄層を備えてもよい。担体は、例えば紙もしくは紙様の材料、不織布炭素繊維マット、低質量の目の粗いメッシュ金属スクリーン、または穿孔された金属箔、もしくは任意の他の熱的に安定した高分子マトリクスで形成されてもよい。別の方法として、担体は粉末、顆粒、ペレット、断片、スパゲッティ、細片、またはシートの形態を取ってもよい。担体は、たばこ成分が組み込まれた不織布または繊維の束とし得る。不織布または繊維の束は、例えば炭素繊維、天然セルロース繊維、またはセルロース誘導体繊維を含んでもよい。
カートリッジの本体は、一つまたは複数の壁を含んでもよい。一部の実施形態では、本体は上部壁、底部壁、および横壁を含む。横壁は、底部から上部に延びる、円筒状または円錐台状であってもよい。本体は、一つまたは複数の部品を含んでもよい。例えば、横壁および底部壁は、一体型の単一部品であってもよい。横壁および底部壁は、任意の適切な様態で互いに係合するように構成された二つの部品であってもよい。例えば、横壁および底部壁は、螺合または締まり嵌めによって互いに係合するように構成されてもよい。横壁および底部壁は、一緒に結合された二つの部品であってもよい。例えば、横壁および底部壁は、溶接によって、または接着剤によって一緒に結合されてもよい。上部壁および横壁は、単一の一体型の部品であってもよい。横壁および上部壁は、任意の適切な様態で互いに係合するように構成された二つの部品であってもよい。例えば、横壁および上部壁は、螺合または締まり嵌めによって互いに係合するように構成されてもよい。横壁および上部壁は、一緒に結合された二つの部品であってもよい。例えば、横壁および上部壁は、溶接によって、または接着剤によって一緒に結合されてもよい。上部壁、横壁、および底部壁はすべて、単一の一体型の部品であってもよい。上部壁、横壁、および底部壁は、任意の適切な様態で互いに係合するように構成された三つの別個の部品であってもよい。例えば、上部壁、横壁、および底部壁は、螺合、締まり嵌め、溶接、または接着剤によって互いに係合するように構成されてもよい。
本体の一つまたは複数の壁は、加熱可能な壁または表面を形成し得る。本明細書で使用される「加熱可能な壁」および「加熱可能な表面」は、直接的または間接的のいずれかで熱が加えられてもよい壁または表面の区域を意味する。加熱可能な壁または表面は熱伝達表面として機能してもよく、この表面を通して熱が本体の外側から、空洞または空洞の内部表面に伝達され得る。
カートリッジの本体は、約15cm以下の長さ(例えば、垂直中心軸に沿った軸長さ)を有することが好ましい。一部の実施形態では、本体は約10cm以下の長さを有する。本体は約1cm以上の内径を有してもよい。本体の内径は約1.75cm以上であってもよい。カートリッジは空洞中に、約70cm2~約100cm2など、約25cm2~約100cm2の加熱可能な表面積を有してもよい。空洞の容積は、約10cm3~約50cm3であってもよく、好ましくは約25cm3~約40cm3であってもよい。一部の実施形態では、本体は約3.5cm~約7cmの範囲の長さを有する。本体の内径は約1.5cm~約4cmであってもよい。本体は空洞中に、約70cm2~約100cm2など、約30cm2~約100cm2の加熱可能な表面積を有してもよい。空洞の容積は、約10cm3~約50cm3であってもよく、好ましくは約25cm3~約40cm3であってもよい。本体は円筒状または円錐台状であることが好ましい。
カートリッジ本体は、本体の一つまたは複数の壁を通る一つまたは複数の開口部または通気孔を含み得る。通気孔は、入口、出口、またはその両方であってもよい。通気孔は、カートリッジの底部壁に、上部壁に、側面に、またはこれらの組み合わせに配置されてもよい。一部の実施形態では、カートリッジは、カートリッジがエアロゾル発生装置で使用される時に、空気がエアロゾル形成基体を通して流れることを可能にするための一つまたは複数の入口および一つまたは複数の出口を含む。一部の実施形態では、カートリッジの上部壁は、存在しなくてもよいか、またはカートリッジの一つまたは複数の入口を形成するために一つまたは複数の開口部を画定してもよい。カートリッジの底部壁は、カートリッジの一つまたは複数の出口を形成するための一つまたは複数の開口部を画定してもよい。一つまたは複数の入口および出口は、カートリッジを通した好適な引き出し抵抗(RTD)を提供するようにサイズ設定および形状設定されていることが好ましい。一部の実施例では、入口から出口へのカートリッジを通したRTDは、約10mmのH2O~約50mmのH2Oであってもよく、約20mmのH2O~約40mmのH2Oであることが好ましい。試料のRTDは、体積流量が出力端で17.5ミリリットル/秒である安定した条件下で気流によって横断された時の、試料の二つの端の間の静圧の差を指す。標本のRTDは、ISO規格6565:2002に記載の方法を使用して測定してもよい。
本体上の一つまたは複数の開口部は、開口部がその上にある壁の面積の5%以上、10%以上、15%以上、または20%以上、または25%以上を覆ってもよい。例えば、開口部が上部壁上にある場合、開口部は、上部壁の面積の少なくとも5%を覆ってもよい。本体上の一つまたは複数の開口は、開口がある壁の面積の75%以下、50%以下、40%以下、または30%以下を覆ってもよい。
カートリッジは、使用前に、一つまたは複数の入口を覆うシールまたは層、および任意選択で、一つまたは複数の出口を覆う第二のシールまたは層をさらに含んでもよい。カートリッジは、一つまたは複数の入口を覆う第一の取り外し可能なシール、および一つまたは複数の出口を覆う第二の取り外し可能なシールを含んでもよい。第一のシールおよび第二のシールは、カートリッジの内容物の漏れを防止し、かつ貯蔵寿命を延ばすために、空気が入口および出口を通って流れることを防止するのに十分であることが好ましい。シールは、ステッカー、箔、またはこれに類するものの剥離可能なラベルを備えてもよい。ラベル、ステッカー、または箔は、接着剤、捲縮、溶接、または別の方法で容器に接合されるなど、任意の適切な様態でカートリッジに貼り付けられてもよい。シールは、ラベル、ステッカー、または箔をカートリッジから剥がす、または取り外すために把持されてもよいタブを含んでもよい。
一部の実施形態では、カートリッジは、任意の適切なシーシャ装置とともに使用され得るシーシャカートリッジである。エアロゾル発生装置は、エアロゾル発生カートリッジ内のエアロゾル形成基体を十分に加熱して、エアロゾル形成基体からエアロゾルを形成するが、エアロゾル形成基体は燃焼しないように構成されることが好ましい。例えば、エアロゾル発生装置は、エアロゾル形成基体を約150℃~約300℃の範囲の温度に加熱するように、より好ましくは約180℃~約250℃、または約200℃~約230℃の範囲の温度に加熱するように構成されてもよい。
エアロゾル発生装置は、カートリッジ内のエアロゾル形成基体を加熱するように構成されている。発熱体はハウジングに結合されてもよい。一般に、発熱体は、加熱中に引き出しに触れないように構成される。
発熱体は、カートリッジの上部壁、底部壁、または横壁など、カートリッジの一つまたは複数の壁に接触し得る。一部の実施形態では、発熱体は、カートリッジの二つ以上の壁と接触してもよい。例えば、発熱体は、加熱位置でカートリッジを圧迫または押す可能性がある。
装置は、カートリッジ中のエアロゾル形成基体を伝導によって加熱するように構成されてもよい。カートリッジは、発熱体からカートリッジ中のエアロゾル形成基体への効率的な熱伝達を提供するために、エアロゾル発生装置の発熱体と接触できるように、またはエアロゾル発生装置の発熱体からの距離を最小化するように形状設定およびサイズ設定されていることが好ましい。熱は、任意の好適な機構によって(例えば抵抗加熱によって、または誘導によって)発生されてもよい。誘導加熱を容易にするために、カートリッジにはサセプタが提供されてもよい。例えば、カートリッジ本体は、サセプタとして機能を果たすことができる材料(例えば、アルミニウム)から作製されてもよいか、もしくはそれを含んでもよく、またはサセプタ材料は、カートリッジの空洞内に提供されてもよい。サセプタ材料は、任意の形態(例えば、粉末、中実ブロック、断片など)でカートリッジの空洞内に提供されてもよい。
発熱体は、カートリッジがカートリッジ容器内に受け入れられ、引き出しが閉位置にある時に、カートリッジ内のエアロゾル形成基体を加熱するように構成され得る。シーシャカートリッジは、伝導によって発熱体から空洞中のエアロゾル形成基体に熱を伝達するように構成されてもよい。一部の実施形態では、発熱体は電気発熱体を含む。一部の実施形態では、発熱体は抵抗加熱構成要素を含む。例えば、発熱体は、一つまたは複数の抵抗性ワイヤまたは他の抵抗素子を含んでもよい。抵抗性ワイヤは熱伝導性材料と接触して、生成した熱をより広い区域にわたって配分してもよい。適切な導電材料の例としては、アルミニウム、銅、亜鉛、ニッケル、銀、およびこれらの組み合わせが挙げられる。
発熱体は、可撓性材料を含んでもよい。可撓性材料を含む発熱体は、可撓性発熱体として記述されてもよい。発熱体は、例えば、カートリッジに接触するか、またはカートリッジに近接するように、特定の方向に付勢されてもよい。一部の実施形態では、発熱体は、開位置から閉位置へ移動する引き出しに応答して、加熱位置に移動するように構成される。
発熱体は、カートリッジの表面と係合するように形状付けられてもよい。一部の実施形態では、発熱体は、発熱体とカートリッジとの間の表面積の係合を実質的に最大化するように輪郭が付けられる。一部の実施形態では、発熱体は「W」形状を有してもよい。有利なことに、「W」形状は、発熱体がカートリッジの横壁を押すのを助ける。
可撓性発熱体は、二層以上の材料を含み得る。一部の実施形態では、可撓性発熱体は、多層加熱細片を含み得る。例えば、多層加熱細片は、高耐熱層としても記載され得る、少なくとも加熱層および断熱層を含み得る。
加熱層は、ステンレス鋼線などの抵抗加熱材料の細い線から形成されて、電気抵抗加熱を提供し得る。一部の実施形態では、加熱層は、編まれた金属ワイヤを含んでもよい。一部の実施形態では、加熱層は、耐熱性可撓性フィルム上またはばね接続部分上に電気的に接続された抵抗部品のアレイを含み得る。
高耐熱層は、高耐熱性を有する可撓性箔を含み得る。例えば、高耐熱層は、ポリイミドまたはポリエーテルエーテルケトン(PEEK)を含み得る。一部の実施形態では、高耐熱層は、発熱体の加熱位置でカートリッジに直接接触するか、または近接する加熱層を、付勢または位置付けするのを助ける、いくつかの剛性または偏向可能な、またはばね状の部品を備え得る。
多層加熱細片は、第三の層を含んでもよい。第三の層は、低熱伝導率を有する第二の高耐熱層であってもよい。一部の実施形態では、第二の高耐熱層は、第一の高耐熱層よりも低い熱伝導率を有してもよい。例えば、第二の高耐熱層は、PEEKを含んでもよく、第一の高耐熱層は、ポリイミドを含んでもよい。
特に発熱体が加熱位置にある時に、高熱伝導率を有する第一の高耐熱層は、低熱伝導率を有する第二の高耐熱層よりもカートリッジの近くに位置付けられてもよい。一部の実施形態では、第一の高耐熱層は、引き出しの壁により近い場合がある第二の高耐熱層とは反対側の加熱層に位置付けられてもよい。加熱層は、第一の高耐熱層と第二の高耐熱層との間に位置付けられてもよい。
可撓性発熱体は、二つの加熱細片を含んでもよく、これは、加熱位置でカートリッジに接触するか、またはカートリッジに近接するように付勢されてもよい。それぞれが多層加熱細片であり得る二つの加熱細片は、加熱位置でカートリッジを圧迫し得る。二つの加熱細片は、加熱位置でカートリッジの両側に位置付けられてもよい。
可撓性発熱体のカートリッジとの接触は、例えば、カートリッジが導電性の外部を有する場合に試験されてもよい。一部の実施形態では、可撓性発熱体の少なくとも二つの加熱細片を通した導電率は、可撓性接触部がカートリッジと接触しているかどうかを判定するために試験されてもよい。一つの加熱細片から他の加熱細片への高導電率は、各細片とカートリッジとの間の接触を示す場合があり、一方で低導電率は、接触がないことまたは接触不良を示す場合がある。
一部の実施形態では、空気またはエアロゾルが通過できるように、一つまたは複数の気流開口が発熱体に形成されてもよい。例えば、気流開口は、空気がカートリッジ容器内に流れることを可能にし得る。
エアロゾル発生装置は、発熱体に動作可能に連結された制御電子回路を含み得る。制御電子回路は発熱体の加熱を制御するように構成されてもよい。制御電子回路は、カートリッジ中のエアロゾル形成基体が加熱される温度を制御するように構成されてもよい。制御電子回路は任意の適切な形態で提供されてもよく、例えばコントローラ、またはメモリとコントローラを含んでもよい。コントローラは、特定用途向け集積回路(ASIC)状態機械、デジタル信号プロセッサ、ゲートアレイ、マイクロプロセッサ、または等価のディスクリート論理回路もしくは集積論理回路のうちの一つまたは複数を含んでもよい。制御電子回路は、回路の一つまたは複数の構成要素に制御電子回路の機能または性能を実行させる命令を含むメモリを含んでもよい。本開示における制御電子回路に帰属する機能は、ソフトウェア、ファームウェア、ハードウェアのうちの一つまたは複数として具現化されてもよい。
電子回路はマイクロプロセッサを含んでもよく、これはプログラム可能なマイクロプロセッサであってもよい。電子回路は電力の供給を調節するように構成されてもよい。電力は、電流パルスの形態でヒーター要素に供給されてもよい。
一部の実施例では、制御電子回路は、発熱体の電気抵抗をモニターするように、かつ発熱体の電気抵抗に応じて発熱体への電力の供給を制御するように構成されてもよい。このようにして、制御電子回路は抵抗素子の温度を調節し得る。
エアロゾル発生装置は、熱電対などの温度センサーを含んでもよい。温度センサーは、発熱体の温度を制御するために制御電子回路に動作可能に連結されてもよい。温度センサーは、任意の適切な場所に位置付けられてもよい。例えば、温度センサーは、加熱されているエアロゾル形成基体の温度をモニターするために、容器内に受容された時にカートリッジの中に挿入されるように構成されてもよい。加えて、または別の方法として、温度センサーは発熱体と接触してもよい。加えて、または別の方法として、温度センサーは、エアロゾル発生装置のエアロゾル出口またはその一部分にて温度を検出するように位置付けられてもよい。センサーは、感知された温度に関連する信号を制御電子回路に送信してもよい。制御電子回路は、センサーで適切な温度を達成するために、信号に応答して発熱体の加熱を調整してもよい。
制御電子回路は、発熱体に動力を供給し得る電源に、動作可能に結合されてもよい。エアロゾル発生装置は任意の適切な電源を含み得る。例えば、エアロゾル発生装置の電源は、電池または電池の組であり得る。電源の電池は、再充電可能であってもよく、または取り外し可能かつ交換可能であってもよく、または再充電可能かつ取り外し可能かつ交換可能であってもよい。任意の適切な電池が使用されてもよい。例えば、市販のヘビーデューティータイプの電池または標準的な電池(産業用のヘビーデューティー電動工具のために使用される電池など)である。別の方法として、電源は、スーパーコンデンサまたはハイパーコンデンサを含む任意のタイプの電力であってもよい。別の方法として、組立品は、外部電力供給源に接続されてもよく、このような目的のために電気的および電子的に設計されてもよい。採用される電源のタイプにかかわらず、電源は、再充電される前に、または外部電力供給源への接続を必要とする前に、エアロゾルがカートリッジ中のエアロゾル形成基体から枯渇するまで、少なくとも一回のシーシャセッションの間に組立品の通常の機能のために十分なエネルギーを提供することが好ましい。電源は、再充電される前に、または外部電力供給源への接続を必要とする前に、少なくとも約70分の装置の連続動作の間、組立品の通常の機能のために十分なエネルギーを提供することが好ましい。
エアロゾル発生装置は、カートリッジ容器と流体接続する空気吸込み口チャネルを含む。使用時、カートリッジ内部の基体が加熱されると、基体中のエアロゾル形成体構成成分は気化する。カートリッジを通して空気吸込み口チャネルから流れる空気は、カートリッジ中のエアロゾル形成体構成成分から発生したエアロゾルに同伴されるようになる。
一部の電気加熱式のエアロゾル発生装置は、予熱された空気を採用し、かつ気流経路を典型的に採用し、これによって吸煙に伴い空気が熱源の近くを移動する。さらに、一部の電気加熱式のエアロゾル発生装置は、加熱される表面積を増大することによって放射熱伝達を増大させる要素を採用する。
空気吸込み口チャネルは、エアロゾル発生装置の外側からの空気がチャネルを通って、かつ一つまたは複数の開口を通ってカートリッジ容器の中に流れ得るように、カートリッジ容器を通る一つまたは複数の開口を含んでもよい。チャネルは二つ以上の開口部を含む場合、チャネルを通って各開口部に流れる空気を方向付けるためのマニホールドを含んでもよい。エアロゾル発生装置は、二つ以上の空気吸込み口チャネルを含むことが好ましい。
上述の通り、カートリッジは、本体内に形成された一つまたは複数の開口部(入口または出口など)を含み、空気がカートリッジを通って流れることを可能にする。カートリッジ容器が一つまたは複数の入口開口を含む場合、カートリッジ中の入口のうちの少なくとも一部は、カートリッジ容器の上部の開口と整列してもよい。一部の実施形態では、一つまたは複数の空気吸込み口開口は、発熱体に形成される。カートリッジは、カートリッジがカートリッジ容器の中に挿入されている時、カートリッジ容器の相補的な整列機構と嵌合して、カートリッジの入口をカートリッジ容器の開口と整列させるように構成された整列の特徴を含んでもよい。
カートリッジに入る空気は、エアロゾル形成基体にわたって、またはエアロゾル形成基体を通って、またはエアロゾル形成基体にわたってかつそれを通って流れ、エアロゾルを同伴し、エアロゾル出口を経由してカートリッジおよびカートリッジ容器を出てもよい。一部の実施形態では、一つまたは複数のエアロゾル出口は、引き出しの底部壁など、引き出し内に形成され得る。エアロゾル出口から、エアロゾルを搬送する空気は、エアロゾル発生装置のベッセルに入る。
エアロゾル発生装置は、長軸方向軸を画定し得る。長軸方向軸は、ハウジングとベッセルとの間に延在するように画定され得る。
エアロゾル発生装置は、液体を収容するように構成された内部容積を画定し、かつ液体充填レベルより上のヘッドスペースに出口を画定する任意の好適なベッセルを含んでもよい。内部容積は、カートリッジ容器および出口と連通していてもよい。ベッセルは、ベッセル内に収容された内容物を消費者が観察することを可能にするための光学的に透明または不透明なハウジングを含んでもよい。ベッセルは、液体充填ラインなどの液体充填境界を含んでもよい。ベッセルのハウジングは任意の適切な材料で形成されてもよい。例えば、ベッセルハウジングは、ガラスまたは好適な剛直なプラスチック材料を含んでもよい。好ましくは、ベッセルは、消費者がベッセルを充填する、空にする、または洗浄することを可能にするように、エアロゾル発生要素を含むシーシャ組立品の一部分から取り外し可能である。
ベッセルは、消費者によって液体充填レベルまで充填されてもよい。液体は水を含むことが好ましく、これには一つまたは複数の着色剤、または風味剤、または着色剤と風味剤が随意に注入されてもよい。例えば、水には植物の浸出液と薬草の浸出液のうちの一方または両方が注入されてもよい。
カートリッジ容器のエアロゾル出口を出る空気中に同伴されたエアロゾルは、ベッセルの中に位置付けられた導管を通って移動してもよい。導管は、エアロゾル導管として記載されてもよい。導管は、エアロゾルをカートリッジ容器からベッセルの中の液体充填レベルの下方に搬送することができる。ベッセルを通って流れるエアロゾルが、消費者への送達のために、導管の開口部を通った後、液体を通って、ベッセルのヘッドスペースの中に入り、ヘッドスペース出口を通って出るように、導管はエアロゾル発生要素のエアロゾル出口に連結されてもよく、またベッセルの液体充填レベルの下に開口部を有してもよい。
ヘッドスペース出口は、エアロゾルを消費者に送達するためのマウスピースを備えるホースに連結されてもよい。特に、ヘッドスペース出口は、ヘッドスペースと連通していてもよい。マウスピースは、ユーザーによって起動可能なスイッチ、またはマウスピースでのユーザーの吸煙を検出するように配設された吸煙センサー、またはユーザーによって起動可能なスイッチと吸煙センサーの両方などの起動要素を含んでもよい。起動要素は、エアロゾル発生装置の制御電子回路に動作可能に結合されている。起動要素は、制御電子回路に無線で結合されてもよい。起動要素の起動は、エネルギーを発熱体に常に供給するのではなく、制御電子回路に発熱体を起動させてもよい。その結果、起動要素の使用は、こうした要素を採用していない装置と比較してエネルギーを節約するよう機能して、一定した加熱ではなく要求に応じた加熱を提供する場合がある。
一部の実施形態では、起動要素は、引き出しを閉位置に移動させることによって起動され得る。例えば、センサーは、起動前にカートリッジ壁との接触を確保するために発熱体に埋め込まれてもよい。一部の実施形態では、起動要素は、発熱体がカートリッジと接触していることを検出したときに起動され得る。
任意の適切なタイプのセンサーが使用されてもよい。非限定的な例としては、電気回路を閉じるためにカートリッジの熱伝導性の壁を検出するように構成された接触センサー、またはカートリッジ壁までの距離を検出するための光学センサーが挙げられる。
例示の目的のために、本明細書に記載の通りのエアロゾル発生装置を使用する一つの方法が下記に、時系列で提供されている。ベッセルは、エアロゾル発生装置の他の構成要素から取り外されて、水で充填されてもよい。天然果汁、植物浸出液、および薬草浸出液のうちの一つまたは複数が、風味付けのために水に添加されてもよい。添加される液体の量は、導管の一部分を覆うべきであるが、ベッセル上に随意に存在する場合がある充填レベルのマークを越えてはならない。次いで、ベッセルをエアロゾル発生装置に再構築する。カートリッジは、任意の取り外し可能な層(存在する場合)を除去することによって準備されてもよい。エアロゾル発生要素の一部分は、カートリッジをカートリッジ容器の中に挿入することを可能にするように開かれてもよい。特に、引き出しは開位置に移動されて、カートリッジを受けることができる。引き出しは、エアロゾル発生要素を閉じるために閉位置に移動されてもよい。カートリッジおよび発熱体の一方または両方は、発熱体およびカートリッジを互いに接触させるか、または近接させるように再配置される。
装置はオンにされてもよい。装置をオンにすることは、エアロゾル形成基体の気化温度以上であるが燃焼温度未満の温度にエアロゾル形成基体を加熱するための、発熱体の加熱プロファイルを開始してもよい。エアロゾル形成基体のエアロゾル形成化合物は気化し、エアロゾルを発生させる。ユーザーは所望の通りにマウスピースを吸煙してもよい。ユーザーは、所望の長さの時間にわたって、またはエアロゾルが見えなくなるまで、もしくは送達されなくなるまで、装置を使用し続けてもよい。一部の実施形態では、カートリッジ、またはカートリッジの区画の使用可能なエアロゾル形成基体が枯渇した時に、装置は自動的に停止するように配設されてもよい。一部の実施形態では、消費者は、例えばカートリッジ中のエアロゾル形成基体が枯渇した、またはほとんど枯渇したという合図を装置から受信した後、装置を新しいカートリッジで再充填してもよい。エアロゾル発生装置は、例えば装置のスイッチをオフにすることによって、消費者によっていつでもオフにし得る。
エアロゾル発生装置は、任意の適切な空気管理を有してもよい。一実施例において、ユーザーからの吸煙動作は、吸込み効果を作り出して、装置内部に低圧を引き起こすことになり、これは外部の空気を装置の空気吸込み口を通して空気吸込み口チャネルの中に、およびカートリッジ容器の中に流れさせる。空気はその後、カートリッジ容器内のカートリッジを通って流れることができ、エアロゾル形成基体から生成されたエアロゾルに同伴され得る。同伴されたエアロゾルを含む空気はその後、カートリッジ容器のエアロゾル出口を出て、導管を通ってベッセル内部の液体に流れる。その後、エアロゾルは、泡になって液体から出て、そして液体のレベルの上方のベッセル内のヘッドスペースへと入り、そしてホースおよびマウスピースを通して消費者へと送達するために、ヘッドスペース出口を出る。外部の空気の流れ、およびエアロゾル発生装置内側のエアロゾルの流れは、ユーザーからの吸煙動作によって駆動される場合がある。
一般に、エアロゾル発生装置は、カートリッジがカートリッジ容器内に収容された時に、発熱体およびカートリッジの少なくとも一つを再配置方向に移動させて、引き出しを開位置から閉位置へ移動することに応答して、発熱体とカートリッジとの間の距離を短縮するように構成され得る。一部の実施形態では、再配置方向は、引き出しを開位置から閉位置へ移動させることに対応する第一の方向とは異なるか、引き出しを閉位置から開位置へ移動させることに対応する別の方向とは異なるか、または第一の方向および別の方向の両方とは異なる場合がある。
再配置アセンブリは、発熱体、カートリッジ、または発熱体およびカートリッジの両方に結合されてもよい。発熱体に結合された再配置アセンブリは、発熱体再配置アセンブリとして記述されてもよい。カートリッジに結合された再配置アセンブリは、カートリッジ再配置アセンブリとして記述されてもよい。
再配置アセンブリは、発熱体、カートリッジ、または発熱体およびカートリッジの両方を移動するように構成され得る。一部の実施形態では、再配置アセンブリは、発熱体およびカートリッジのうちの少なくとも一つを、再配置方向に移動させて、発熱体とカートリッジとの間の距離を近似または短縮させてもよい。再配置アセンブリは、引き出しの移動に応答して、発熱体およびカートリッジの少なくとも一つを移動させ得る。一部の実施形態では、再配置アセンブリは、発熱体をカートリッジに接触させるか、もしくは近接して位置付けるか、または発熱体とカートリッジの両方を互いに接触させるか、もしくは近接して位置付けることができる。例えば、再配置アセンブリは、引き出しが開位置から閉位置へ移動することに応答して、カートリッジと接触するか、または近接する加熱位置に発熱体を移動するように構成され得る。再配置アセンブリは、例えば、ばねを使用して付勢されて、引き出しが閉位置から開位置へ移動するのに応答して、発熱体およびカートリッジを互いから遠ざけるように移動させることができる。
一部の実施形態では、再配置アセンブリは、発熱体を回転させてカートリッジと接触させるか、もしくは近接させるか、発熱体を直線的に移動させてカートリッジと接触させるか、もしくは近接させるか、または発熱体を回転させて、発熱体を直線的に移動させる両方で、発熱体をカートリッジと接触させるか、もしくは近接させるように構成され得る。
再配置アセンブリは、引き出しの機械的動きを使用して発熱体の移動に動力を供給するか、またはセンサーデータを使用して発熱体の移動を開始し得る。言い換えれば、再配置は、機械的機構を利用して、引き出しの開閉による機械的な力を変換して、発熱体、カートリッジ、または発熱体およびカートリッジの両方の再配置方向への移動を開始または動力化することができる。
一部の実施形態では、再配置アセンブリは、引き出しの経路内に位置する第一のアーム、発熱体に結合された第二のアーム、および第一のアームと第二のアームとの間のハウジングに結合された軸として記載され得る旋回ジョイントを備えてもよい。引き出しは、開位置から閉位置へ移動する際に第一のアームを押して、第二のアームを旋回ジョイントの周りで回転させ、これにより発熱体をカートリッジに向かって加熱位置へと移動させ得る。旋回ジョイントは、第一のアームと第二のアームとの間の同じまたは実質的に同じ角度を維持してもよい。再配置アセンブリは、例えば、ばねを使用して付勢されてもよく、その結果、引き出しが閉位置から開位置へ移動するとき、第二のアームは旋回ジョイントの周りを回転して、発熱体をカートリッジから離れた非加熱位置に移動させる。
一部の実施形態では、再配置アセンブリは、引き出しの位置を感知または捕捉するように構成された存在センサー、および発熱体を第一の方向に直交する方向に再配置するように構成されたピストンアセンブリを含み得る。存在センサーは、レーザーセンサー、赤外線(IR)センサー、またはホール効果センサーなどの任意の適切なセンサーを含んでもよい。センサーの起動は、ピストンをトリガーして、発熱体をカートリッジに向かって加熱位置に押すことができる。ピストンアセンブリは、発熱体によってカートリッジに加えられる十分な量の圧力に応答して、ピストンアセンブリのピストンの移動を停止する圧力センサーを含み得る。一部の実施形態では、閉位置に向かう第一の方向への引き出しの移動は、横方向の移動として記述されてもよく、一方、ピストンおよび発熱体の移動は、長軸方向の移動として記述されてもよい。
一部の実施形態では、再配置アセンブリは、一つまたは複数のギアを含む。引き出しは、嵌合するメスギアを有する回転軸に接続されたギア状の表面を含み得る。軸は、発熱体に接続されたカンチレバーとねじで接続されていてもよい。カンチレバーは、例えば、カンチレバーを通る固定管に接続されることによって、回転を防止することができる。引き出しを開位置から閉位置へ移動させると、軸が回転し、カンチレバーおよびカンチレバーに結合された発熱体がカートリッジに近づく可能性がある。引き出しを閉位置から開位置へ移動させると、カンチレバーおよび発熱体をカートリッジから遠ざける可能性がある。一部の実施形態では、閉位置に向かう第一の方向への引き出しの移動は、横方向の移動として記述されてもよく、一方、カンチレバーおよび発熱体の移動は、長軸方向の移動として記述されてもよい。
一部の実施形態では、再配置アセンブリは、可撓性発熱体と共に使用される一つまたは複数の選択的な間隔要素を含む。一つまたは複数の選択的な間隔要素は、引き出しが閉位置にある時に発熱体を加熱位置へと移動させ、引き出しが開位置にある時に発熱体をカートリッジから遠ざけるように構成され得る。
再配置アセンブリは、プラットフォームを備えてもよい。プラットフォームは、例えば、引き出しが開位置から閉位置へ移動するときなど、カートリッジ容器からカートリッジを加熱位置に移動させるために、カートリッジ容器内に拡張可能であってもよい。カートリッジは、プラットフォーム上の引き出し容器内に受け入れられてもよい。プラットフォームは、例えば、発熱体がカートリッジ容器の外側、またはさらに引き出しの外側の加熱チャンバー内に位置付けられているとき、カートリッジを発熱体に近づけることができる。再配置アセンブリは、引き出しが閉位置にある時に、カートリッジを少なくとも部分的に加熱チャンバー内に移動させ得る。一部の実施形態では、カートリッジは、垂直方向に、または長軸方向軸に沿って上向きまたは下向きに、少なくとも部分的に加熱チャンバー内にカートリッジを位置付けるために移動され得る。再配置アセンブリは、ハウジングに結合された固定カム、またはガイドランプ、プラットフォームに結合され、固定カムにスライド可能に結合されたレール、ならびにレールおよび引き出しに結合された旋回ジョイントを含み得る。引き出しを開位置から閉位置へ移動させることにより、レールが固定カムに沿ってスライドし、プラットフォームを加熱チャンバーに向かって移動させ得る。レールの第一の端は、固定カムに沿って下にスライドし、これによりプラットフォームに結合されたレールの第二の端で揚力が発生する場合がある。
再配置アセンブリは制御電子回路に動作可能に結合されてもよい。制御電子回路は、再配置アセンブリの移動を開始するために使用され得る。
シーシャ装置であってもよく、またはシーシャ装置を含んでもよいエアロゾル発生装置は、カートリッジを受けるためのカートリッジ容器を含んでもよい。カートリッジは、カートリッジ容器内に取り外し可能に受け入れられてもよい。エアロゾル発生装置は、カートリッジが容器の中に受容されている時にカートリッジの本体に接触するように、またはこれに近接するように構成された発熱体を含んでもよい。特に、エアロゾル発生装置は、発熱体に対してカートリッジを移動させるか、または発熱体をカートリッジに対して移動させて、発熱体をカートリッジの本体に接触または近接させるように構成され得る。
エアロゾル発生装置は、カートリッジ容器を画定する引き出しを含んでもよい。引き出しは、開閉してもよい。特に、引き出しは、開位置と閉位置との間で移動してもよい。引き出しは、開位置から閉位置への第一の方向に移動してもよい。引き出しは、閉位置から開位置への別の方向に移動してもよい。
引き出しは任意の適切な材料で形成され得る。一部の実施形態では、引き出しは、断熱材料から形成されてもよい。
第一の方向は、エアロゾル発生装置によって画定される長軸方向軸に沿った方向とは異なる場合がある。一部の実施形態では、第一の方向は、長軸方向軸に直交してもよい。第一の方向への移動は、横軸に沿った移動として記述され得る。
一部の実施形態では、引き出しのカートリッジ容器は、引き出しが開位置にある時に、第二の方向にカートリッジを受けるように構成され得る。第二の方向は、第一の方向と異なっていてもよい。一部の実施形態では、第二の方向は、第一の方向に直交してもよい。
エアロゾル発生装置は、カートリッジを引き出しのカートリッジ容器から解放することを可能にし得る。一部の実施形態では、カートリッジは、引き出しを閉位置から開位置へ移動させることに応答して、任意にカートリッジ容器から解放されてもよい。
カートリッジ容器の内部の形状は、カートリッジの外部の形状に相補的であり得る。一部の実施形態では、カートリッジ容器は、非対称形状を画定する内部を有してもよい。非対称形状の一例は、円錐台形状である。非対称形状は、カートリッジがカートリッジ容器内に収容された時に、カートリッジの特定の位置または配向を容易にし得る。
一実施例において、エアロゾル発生装置は、カートリッジ容器を含むエアロゾル発生要素と、発熱体と、エアロゾル出口と、空気吸込み口とを含む。カートリッジ容器は、エアロゾル形成基体を含有する、本開示によるカートリッジを受容するように構成されている。
引き出しは、一つまたは複数の横壁および底部壁を備えてもよい。引き出しは、任意に上部壁を備えてもよい。一つまたは複数の横壁は、一つまたは複数の側壁を含み得る。
引き出しは、エアロゾル発生装置のハウジング、特にエアロゾル発生要素のハウジングに移動可能に結合されてもよい。ハウジングは、引き出し容器を備えてもよい。引き出しは、ハウジングの引き出し容器に収容可能である。
引き出しは、手動で開閉してもよい。引き出しの開閉はまた、補助されるか、または少なくとも部分的に自動的に動かすことができる。一部の実施形態では、エアロゾル発生装置はモーターを備え得る。モーターは、引き出しモーターとして記載されてもよい。モーターは、引き出しおよびハウジングに結合されてもよい。モーターは、開位置から閉位置へ、または閉位置から開位置へ引き出しを移動させるように構成されてもよい。モーターは制御電子回路に動作可能に結合されてもよい。ユーザーは、手動ボタンなどのタッチセンサー式インターフェースに関与するか、そうでなければ、引き出しを開閉するためのユーザー入力を提供することができる。
エアロゾル発生装置は、引き出しを冷却するように構成された冷却システムを備えてもよい。冷却システムは、引き出し冷却システムとして記載され得る。冷却システムは、電力を使用する能動的な冷却システムであってもよい。一部の実施形態では、冷却システムは、発熱体が起動されていないときに起動され得る。引き出し冷却システムは、ファン、ヒートシンク、またはファンおよびヒートシンクの両方を備えてもよい。
引き出しは、引き出しが閉位置にある時に発熱体を加熱位置へと移動させ、引き出しが開位置にある時に発熱体をカートリッジから遠ざけるように構成される、一つまたは複数の選択的な間隔要素を備え得る。例えば、発熱体は、可撓性材料を含んでもよく、可撓性発熱体は、加熱位置に移動するように付勢されてもよい。一つまたは複数の選択的な間隔要素は、引き出しが閉位置移動する時に発熱体を加熱位置へと移動することを可能にし、引き出しが開位置に移動する時に発熱体をカートリッジから遠ざけることができる。一部の実施形態では、一つまたは複数の選択的な間隔要素は、一つまたは複数の可撓性発熱体の移動を容易にするためのテーパー付端を備えてもよい。
引き出しは、引き出しの一つまたは複数の壁に形成され得る、一つまたは複数の開放領域を備え得る。一部の実施形態では、少なくとも一つの開放領域は、引き出しの一つまたは複数の横壁に形成される。一つまたは複数の開放領域は、一つまたは複数の選択的な間隔要素に隣接して、または近接して形成されてもよい。一つまたは複数の可撓性発熱体は、引き出しが閉位置にある時に、選択的な間隔要素に隣接して位置付けられた一つまたは複数の開放領域を通って延在し得る。
一実施例では、引き出しの少なくとも二つの横壁の各々は、一つの選択的な間隔要素および一つの開放領域を含む。発熱体は、カートリッジの両側に位置する二つの加熱細片を有する可撓性発熱体を備える。各加熱細片は、引き出しが開位置と閉位置との間で移動する際に、選択的な間隔要素によって移動するように構成される。各加熱細片は、引き出しが閉位置にある時に、それぞれの開放領域を通してカートリッジに接触するか、またはカートリッジに近接するように構成される。
一部の実施形態では、空気またはエアロゾルが通過できるように、一つまたは複数の気流開口が引き出しに形成されてもよい。例えば、気流開口は、エアロゾルがカートリッジ容器から流れ出ることを可能にし得る。
エアロゾル発生装置は、カートリッジ廃棄システムをさらに含み得る。カートリッジ廃棄システムは、カートリッジが解放された時にカートリッジ容器からカートリッジを排出するように構成されてもよく、解放されたカートリッジを容器内に収容するように構成されてもよい。一部の実施形態では、新しいカートリッジを装填するために、引き出しを水平に遠ざけたり、または開位置に移動したりする際に、カートリッジを垂直落下で廃棄することができる。
ここで、本開示で説明される一つまたは複数の実施形態を図示する図面を参照する。しかし当然のことながら、図面に図示されていない他の実施形態は、本開示の範囲および趣旨に収まる。図中で使用されている類似の番号は、類似の構成要素を指す。異なる図において構成要素を指すための異なる番号の使用は、異なる番号付きの構成要素が他の番号付きの構成要素と同一または同様であることはできないと示すことを意図しない。図は例示の目的で提示されていて、制限の目的で提示されていない。図中に提示された概略図は、必ずしも実寸に比例していない。
図1Aは、引き出しを備えるシーシャ装置の概略正面および側面図である。 図1Bは、引き出しを備えるシーシャ装置の概略正面および側面図である。
図2Aは、一実施形態による、図1のシーシャ装置で使用するためのシーシャカートリッジの本体の概略上面斜視図および概略底面斜視図である。 図2Bは、一実施形態による、図1のシーシャ装置で使用するためのシーシャカートリッジの本体の概略上面斜視図および概略底面斜視図である。
図3Aは、第一の再配置アセンブリを有するシーシャ装置の第一の例の概略図である。 図3Bは、第一の再配置アセンブリを有するシーシャ装置の第一の例の概略図である。
図4Aは、第二の再配置アセンブリを有するシーシャ装置の第二の例の概略図である。 図4Bは、第二の再配置アセンブリを有するシーシャ装置の第二の例の概略図である。
図5は、第三の再配置アセンブリを有するシーシャ装置の第三の例の概略図である。
図6Aは、第四の再配置アセンブリを有するシーシャ装置の第四の例の概略図である。 図6Bは、第四の再配置アセンブリを有するシーシャ装置の第四の例の概略図である。
図7は、図6Aおよび図6Bのシーシャ装置で使用される発熱体の一例の概略斜視図である。
図8Aは、カートリッジを移動させるように構成された第五の再配置アセンブリを有するシーシャ装置の第五の例の概略図である。 図8Bは、カートリッジを移動させるように構成された第五の再配置アセンブリを有するシーシャ装置の第五の例の概略図である。
図1Aおよび図1Bは、引き出し110を備える、シーシャ装置などのエアロゾル発生装置100の一例の概略断面図を示す。図1Aは、正面図を示し、図1Bは、側面図を示す。装置100は、液体19を含有するように構成された内部容積を画定する、かつ液体19の充填レベルよりも上のヘッドスペース出口15を画定するベッセル17を含む。液体19は水を含むことが好ましく、この水には一つまたは複数の着色剤、または一つまたは複数の風味剤、または一つまたは複数の着色剤と一つまたは複数の風味剤が随意に注入されてもよい。例えば、水には植物の浸出液と薬草の浸出液のうちの一方または両方が注入されてもよい。
装置100はまた、エアロゾル発生要素130およびハウジング120を含む。長軸方向軸102は、エアロゾル発生要素130のハウジング120とベッセル17との間に延在するように画定され得る。ハウジング120を含むエアロゾル発生要素130は、引き出し容器122を有する。引き出し容器122は、引き出し110を受け入れるように構成される。
引き出し110は、一つまたは複数の横壁、底部壁、および任意に上部壁を含み得る(図3Aおよび図3Bを参照されたい)。引き出し110は、エアロゾル形成基体202を備えるカートリッジ200を受容するように構成されたカートリッジ容器140を含む。カートリッジ200は、引き出し110のカートリッジ容器140の中へ第二の方向118で収容可能である。引き出し110は、開位置112から閉位置114まで、矢印によって図示された第一の方向116で移動可能であり得る。カートリッジ200は、引き出し110を閉位置114から開位置112へ移動させることに応答して、カートリッジ容器140から解放されてもよい。
カートリッジ200の本体の外部は、非対称な形状を有する。図示するように、カートリッジ200は円錐台形状を有する。カートリッジ容器140の内部は、カートリッジ容器内に収容された時に、カートリッジ200の特定の位置または配向を容易にするために、円錐台形状などの相補的な非対称形状を有する。
エアロゾル発生要素130はまた、発熱体160を含んでもよい。エアロゾル発生要素130はまた、空気を装置100の中に引き出す空気吸込み口チャネル170を含む。発熱体160は、ユーザー入力に応答して、またはセンサーデータに応答して起動することができる。発熱体160は、再配置アセンブリによって非加熱位置から加熱位置に移動することができる(図3A~図8Bを参照されたい)。再配置アセンブリは、引き出し110の機械的動きを使用して発熱体160の移動に動力を供給するか、またはセンサーデータを使用して発熱体の移動を開始し得る。
一部の実施形態では、空気吸込み口チャネル170の一部分は、空気がカートリッジ容器140に入る前に空気を加熱するために発熱体160によって形成される。予熱された空気はその後、カートリッジ200に入り、これはまた、発熱体160によって加熱され、エアロゾル形成体およびエアロゾル形成基体によって発生したエアロゾルを搬送する。空気はエアロゾル発生要素130の出口を出て、導管190に入る。
導管190は、液体19のレベルよりも下のベッセル17の中に空気およびエアロゾルを搬送する。空気およびエアロゾルは、泡になって液体19を通して、ベッセル17のヘッドスペース出口15を出てもよい。エアロゾルをユーザーの口に搬送するために、ホース20をヘッドスペース出口15に取り付けてもよい。マウスピース25は、ホース20に取り付けられてもよいか、またはその一部を形成してもよい。使用時における装置の例示的な空気流路は、図1Aに濃い矢印で図示されている。
マウスピース25は起動要素27を含んでもよい。起動要素27は、スイッチ、ボタンもしくはこれに類するものであってもよいか、または吸入センサーもしくはこれに類するものであってもよい。起動要素27は、装置100の任意の他の適切な場所に定置されてもよい。起動要素27は制御電子回路30と無線通信して、例えば電源35に発熱体160を給電させることによって、装置100を使用状態にするか、または制御電子回路に発熱体160を起動させてもよい。
制御電子回路30および電源35は、図1Aに図示された通りの要素130の底部部分以外の場所を含む、エアロゾル発生要素130の任意の適切な位置に位置し得る。制御電子回路30は、引き出し110に動作可能に結合されて、引き出しをハウジング120に対して移動させるモーターを含み得る。制御電子回路30は、引き出しを冷却するように構成された冷却システムを含み得る。
ここで図2Aおよび図2Bを参照して、カートリッジ200の本体210の様々な実施形態を示す。本体210は、空洞218を画定する、横壁212、上部壁215、および底部壁213を含んでもよい。横壁212は、図示の通り、円筒状または円錐台状であってもよい。図2Aは、上部壁215を含まない本体210を示し、本体内部の空洞218を示す。本体210は、本体210を通って延びる中心軸Aを画定し得る。図2Bに示す通り、上部は、横壁212から延びるフランジ219を備えてもよい。フランジ219は、フランジを把持することによって使用後にカートリッジ200を容器から容易に取り外しできるように、エアロゾル発生装置のカートリッジ容器のショルダー部上に置かれてもよい。
図3Aおよび図3Bは、エアロゾル発生要素302を含むエアロゾル発生装置300の一例の概略断面図を示す。エアロゾル発生要素302は、ハウジング304、引き出し310、および再配置アセンブリ350を含む。再配置アセンブリ350は、発熱体160およびハウジング304に連結されている。カートリッジ200は、引き出し310に収容可能である。
引き出し310は、一つまたは複数の横壁280、底部壁282、および任意に上部壁284を含む。横壁280は、一つまたは複数の側壁、前部壁、および後部壁を含み得る。図示するように、引き出し310は、一つまたは複数の横壁280および底部壁282を含む。
再配置アセンブリ350は、引き出し310を開位置から閉位置へ移動させるために使用される第一の方向116とは異なる、再配置方向360に発熱体160を移動させる。再配置アセンブリ350は、発熱体160をカートリッジ200と接触または近接するように回転させる。再配置アセンブリ350は、引き出し310の機械的動きを使用して、発熱体160の移動に動力を与えるように構成されている。
再配置アセンブリ350は、引き出し310の経路内に位置する第一のアーム352、発熱体に結合された第二のアーム354、および第一のアームと第二のアームとの間のハウジング304に結合された旋回ジョイント356を含む。開位置(図3Aを参照)から閉位置(図3Bを参照)へ移動する際、引き出しは第一のアーム352を押して、第二のアーム354を旋回ジョイント356の周りで回転させ、これにより図3Bに見られるように、発熱体160をカートリッジ200に向かって加熱位置へと移動させ得る。旋回ジョイント356は、第一のアーム352と第二のアーム354との間の同じまたは実質的に同じ角度を維持してもよい。再配置アセンブリ350は、例えば、ばねを使用して付勢されてもよく、その結果、引き出し310が閉位置から開位置へ移動するとき、第二のアーム354は旋回ジョイント356の周りを回転して、図3Aに見られるように、発熱体160をカートリッジ200から離れた非加熱位置に移動させる。
図4Aおよび図4Bは、エアロゾル発生要素402を含むエアロゾル発生装置400の一例の概略断面図を示す。エアロゾル発生装置400は、エアロゾル発生装置400が、異なる再配置アセンブリ450を含むことを除いて、図3Aおよび図3Bのエアロゾル発生装置300と同様である。
再配置アセンブリ450は、ピストン452および発熱体160を再配置するように構成された存在センサー454を含む。存在センサー454は、レーザーセンサー、赤外線(IR)センサー、またはホール効果センサーなどの任意の適切なセンサーを含んでもよい。再配置アセンブリ450は、引き出し410を開位置から閉位置へ移動させるために使用される第一の方向116とは異なる、再配置方向460に発熱体160を移動させる。図示するように、再配置方向460は、第一の方向116に直交する。ピストン452に沿った再配置方向460は、長軸方向の移動として説明され得る。再配置アセンブリ450は、発熱体160をカートリッジ200と接触または近接するように直線的に移動させる。
存在センサー454は、引き出し410が閉位置にある時を検出するように位置付けられる(図4Bを参照)。存在センサー454の起動は、ピストン452をトリガーして、カートリッジ200に接触または近接する加熱位置に発熱体160をカートリッジ200に向かって押す。圧力センサーは、ピストン452に動作可能に結合されて、ピストンによってカートリッジ200上に加えられる圧力を検出し得る。圧力センサーの起動は、ピストン452の動きを停止し得る。
図5は、エアロゾル発生要素502を含むエアロゾル発生装置500の一例の概略断面図を示す。エアロゾル発生装置500は、エアロゾル発生装置500が、異なる再配置アセンブリ550を含むことを除いて、図4Aおよび図4Bのエアロゾル発生装置400と同様である。
再配置アセンブリ550は、発熱体160を再配置するように構成された一つまたは複数のギアを含む。再配置アセンブリ550は、引き出し510を開位置から閉位置へ移動させるために使用される第一の方向116とは異なる、再配置方向560に発熱体160を移動させる。図示するように、再配置方向560は、第一の方向116に直交する。
引き出し510は、嵌合するメスギアの回転軸554と係合または接続し得るギア状の表面552を含む。第一の方向116に沿った引き出し510の移動は、軸を中心に軸554を回転させる。軸554は、カンチレバー558を有するねじ状の接続部556を含む。カンチレバー558は、発熱体160に接続されている。カンチレバー558は、カンチレバーを通って延在し得る固定管562に接続されることによって回転を防止する。引き出し510の第一の方向116への移動による軸554の回転は、カンチレバー558を再配置方向560でカートリッジ200に近づけるように移動させる。逆に、引き出し510の閉位置から開位置の反対方向への移動による軸554の回転は、カンチレバー558をカートリッジ200から離れるように移動させる。
図6Aおよび図6Bは、エアロゾル発生要素602を含むエアロゾル発生装置600の一例の概略上面図を示す。エアロゾル発生要素602は、発熱体620を含む。発熱体620は、可撓性発熱体である。図示するように、発熱体620は、二つの加熱細片を含む。加熱細片は、加熱位置においてカートリッジと接触または近接するように、カートリッジ200に向かって付勢される。
引き出し610は、二つの側壁612を含む。再配置アセンブリ650は、引き出し610が閉位置から開位置に移動したときに、発熱体620をカートリッジ200から遠ざけるように構成された二つの選択的な間隔要素652を含む(図6Aを参照)。選択的な間隔要素652は、少なくとも部分的に側壁612を形成するか、または側壁に結合してもよい。引き出し610が、第一の方向116で開位置から閉位置に移動するとき、発熱体620は、側壁612の開放領域654を通過し、カートリッジ200と接触または近接することができる(図6Bを参照)。発熱体620は、例えば、加熱細片のばね様のバイアスのために、再配置方向660で内向きに移動する。選択的な間隔要素652は、加熱細片をカートリッジ200から遠ざけるか、または加熱細片をカートリッジ200に向かって移動させることを容易にするために、テーパー付端を有する。
図7は、発熱体620の一つの加熱細片622の一例の概略分解図を示す。発熱体620は、三層の材料を含む。図示するように、発熱体620は、第一の高耐熱層624、加熱層626、および第二の高耐熱層628を含む。加熱層626は、第一の高耐熱層624と第二の高耐熱層628との間に位置付けられてもよい。
第一の高耐熱層624は、カートリッジに近い加熱層626の側面上に位置する。第一の高耐熱層624を形成するために使用される材料は、高い熱伝導率を有する。高耐熱層は、発熱体の加熱位置でカートリッジに直接接触するか、または近接する加熱層626を、付勢または位置付けするのを助ける、剛性または偏向可能な、またはばね状の部品を含む。
加熱層626は、ステンレス鋼線などの抵抗加熱材料の細い線から形成され得る。一部の実施形態では、加熱層は、編まれた金属ワイヤを含んでもよい。加熱層626は、電気回路に動作可能に結合され、電力を熱に変換する。
第二の高耐熱層628は、第一の高耐熱層624とは反対側の加熱層626の側面上に位置する。第二の高耐熱層628を形成するために使用される材料は、低い熱伝導率を有するか、または第一の高耐熱層624の材料よりも低い熱伝導率を有する。
図8Aおよび図8Bは、エアロゾル発生要素702を含むエアロゾル発生装置700の一例の概略断面図を示す。エアロゾル発生装置700は、エアロゾル発生装置700が、異なる再配置アセンブリ750を含むことを除いて、図3Aおよび図3Bのエアロゾル発生装置300と同様である。
エアロゾル発生要素702は、加熱チャンバー720および再配置アセンブリ750を含む。再配置アセンブリ750は、引き出し710のカートリッジ容器内に拡張可能なプラットフォームを含み、引き出しが第一の方向116で開位置から閉位置へ移動するのに応答して、カートリッジ200を、少なくとも部分的に加熱チャンバー720の中の加熱位置へと移動させる。
再配置アセンブリ750はまた、固定カム754、プラットフォーム752に結合されたレール756、エアロゾル発生要素702のハウジングに結合された旋回ジョイント758、および固定カムとレールとの間のスライド可能な接続部760を含む。引き出し710を第一の方向116に移動させることにより、スライド可能な接続部760を固定カム754に沿ってスライドさせる。スライド可能な接続部760に接続されたレール756の端部が下降すると、プラットフォーム752に接続された対向する端部は、再配置方向762に上昇する。プラットフォーム752は、少なくとも部分的に加熱チャンバー720内にカートリッジ200を上昇させる(図8Bを参照)。発熱体160は、加熱チャンバー720中に位置付けられている。
したがって、エアロゾル発生装置のためのカートリッジ挿入システムが記載されている。本発明の様々な修正および変形が、本発明の範囲および趣旨を逸脱することなく、当業者に明らかになるであろう。特定の好ましい実施形態に関連して本発明を説明してきたが、当然のことながら、特許請求の通りの本発明は、こうした特定の実施形態に不当に限定されるべきではない。実際に、機械技術、化学技術、およびエアロゾル発生物品製造または関連分野の当業者にとって明らかである、本発明を実施するための記載された方法の様々な修正は、以下の特許請求の範囲内に収まるものであることが意図される。

Claims (15)

  1. エアロゾル発生装置であって、
    引き出し容器を備えるハウジングと、
    前記ハウジングに移動可能に結合され、前記引き出し容器内に収容可能な引き出しであって、エアロゾル形成基体を含むカートリッジを取り外し可能に収容するカートリッジ容器を画定し、第一の方向に開位置と閉位置との間で移動可能である、引き出しと、
    カートリッジが前記カートリッジ容器内に収容され、前記引き出しが前記閉位置にある時に、カートリッジ内の前記エアロゾル形成基体を加熱するように構成される発熱体と、を備える、エアロゾル発生装置。
  2. 前記エアロゾル発生装置が、前記引き出しを前記開位置から前記閉位置へ移動させるのに応答して、前記発熱体および前記カートリッジ容器内に収容された前記カートリッジの少なくとも一つを、前記発熱体および前記カートリッジに近似させる再配置方向に移動させるように構成され、前記再配置方向が前記第一の方向とは異なる、請求項1に記載のエアロゾル発生装置。
  3. 前記引き出しの前記カートリッジ容器が、前記引き出しが前記開位置にある時に、前記カートリッジを第二の方向に受け入れるように構成され、前記第二の方向が前記第一の方向とは異なる、請求項1または請求項2に記載のエアロゾル発生装置。
  4. 前記エアロゾル発生装置の長軸方向軸が、前記ハウジングとヘッドスペースを画定するベッセルとの間に延在するように画定され、前記第一の方向が前記長軸方向軸に直交する、請求項1~3のいずれかに記載のエアロゾル発生装置。
  5. 前記エアロゾル発生装置が、前記引き出しを前記閉位置から前記開位置へ移動させることに応答して、前記カートリッジを前記引き出しの前記カートリッジ容器から解放することを可能にするように構成される、請求項1~4のいずれかに記載のエアロゾル発生装置。
  6. 前記エアロゾル発生装置が、前記引き出しを前記開位置から前記閉位置へ、または前記閉位置から前記開位置へ移動させるように構成されたモーターをさらに備える、請求項1~5のいずれかに記載のエアロゾル発生装置。
  7. 前記発熱体に結合された再配置アセンブリをさらに備え、前記再配置アセンブリが、前記引き出しが前記開位置から前記閉位置へ移動するのに応答して、前記発熱体を加熱位置へ移動させるように構成される、請求項1~6のいずれかに記載のエアロゾル発生装置。
  8. 前記再配置アセンブリが、
    前記発熱体を前記カートリッジと接触または近接して回転させるように、
    前記発熱体を前記カートリッジと接触または近接して直線的に移動させるように、または
    前記発熱体を回転させ、前記発熱体を直線的に移動させて、前記発熱体を前記カートリッジと接触または近接させるように構成される、請求項7に記載のエアロゾル発生装置。
  9. 前記再配置アセンブリが、前記引き出しの機械的動きを使用して前記発熱体の移動に動力を供給するか、またはセンサーデータを使用して前記発熱体の移動を開始する、請求項7または請求項8に記載のエアロゾル発生装置。
  10. 前記再配置アセンブリが一つまたは複数のギアを備える、請求項7~9のいずれかに記載のエアロゾル発生装置。
  11. 前記発熱体が可撓性材料を含み、前記発熱体が、前記引き出しが前記開位置から前記閉位置へ移動するのに応答して、加熱位置に移動するように構成される、請求項1~10のいずれかに記載のエアロゾル発生装置。
  12. 前記引き出しが、前記引き出しが前記閉位置にある時に前記発熱体を前記加熱位置へと移動させ、前記引き出しが前記開位置にある時に前記発熱体を前記カートリッジから遠ざけるように構成される、選択的な間隔要素を備える、請求項11に記載のエアロゾル発生装置。
  13. 前記発熱体が、少なくとも加熱層および断熱層を備える多層加熱細片を備える、請求項11または請求項12に記載のエアロゾル発生装置。
  14. 一つまたは複数の空気流開口が、前記引き出しおよび前記発熱体のうちの少なくとも一つに形成される、請求項1~13のいずれかに記載のエアロゾル発生装置。
  15. 前記エアロゾル発生装置が、
    液体充填レベルを有する、かつ前記液体充填レベルよりも上のヘッドスペースを画定するベッセルと、
    前記カートリッジ容器から前記ベッセルの中の前記液体充填レベルの下方にエアロゾルを搬送するためのエアロゾル導管と、
    前記ヘッドスペースと連通する出口と、をさらに備える、シーシャ装置である、請求項1~14のいずれかに記載のエアロゾル発生装置。
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