JP2023506790A - 漏れ防止を備えるエアロゾル発生装置 - Google Patents

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Abstract

エアロゾル発生装置は、エアロゾル発生基体を受容するように構成されたレセプタクルと、エアロゾル発生基体を加熱するように構成された発熱体と、発熱体に動作可能に連結された電源と、液体を含有するように構成された内部を含むベッセルと、ベッセルおよびレセプタクルと流体連通する導管とを有する。弁は、導管とレセプタクルの気流出口との間に位置付けられてもよい。エアロゾル発生装置は、装置の傾斜を検出するように構成された傾斜検出器と、電気構成要素への電力を停止するように構成されたコントローラとを有し得る。

Description

本開示は、装置のベッセルからの漏れを防止または少なくとも低減するように構成された弁を備えたエアロゾル発生装置に関する。本開示は、傾斜センサーを備えたエアロゾル発生装置に関する。本開示は、傾斜センサーを備えたエアロゾル発生装置、およびこぼれまたは漏れを防止または最小化するためのシステムに関する。
従来のシーシャ装置は、たばこを喫煙するために使用され、また消費者による吸入の前にベイパーおよび煙が水盤を通過するように構成される。シーシャ装置は、一つの出口を含んでもよく、または二人以上の消費者によって同時に装置が使用されてもよいように二つ以上の出口を含んでもよい。シーシャ装置の使用は、一部の人によって娯楽活動および社交体験であると考えられている。
典型的に、従来のシーシャは、当該技術分野では時にフーカーたばこ、たばこモラセス、または単にモラセスと呼ばれる基体と組み合わせて使用される。従来のシーシャ基体は、糖分が比較的高い(一部の事例では、可燃性紙巻たばこなどの従来のたばこ基体で典型的に見られる約20%と比較して最高約50%)。シーシャ装置で使用されるたばこは、例えば生成されるベイパーおよび煙の量を増やすために、または風味を変化させるために、またはその両方のために、他の成分と混合されてもよい。
従来のシーシャ装置は、たばこ基体を加熱し、また時には燃焼させて、ユーザーが吸入するためのエアロゾルを発生させるために、木炭(木炭ペレットなど)を採用する。たばこを加熱するために木炭を使用することは、たばこまたは他の成分を全体的にまたは部分的に燃焼させる場合がある。追加的に、木炭は一酸化炭素などの有害な、または潜在的に有害な生成物を発生させる場合があり、この有害な生成物はシーシャのベイパーと混合する場合があり、かつ水盤を通過して出口に至る場合がある。
一酸化炭素および燃焼副産物の生成を低減する一つのやり方は、たばこではなくeリキッドを採用することである。eリキッドを採用するシーシャ装置は、燃焼副産物を除去するが、シーシャ消費者から従来のたばこ由来の体験を奪う。
たばこを加熱するが燃焼させないように電気ヒーターを採用する他のシーシャ装置が提案されている。こうした電気加熱式の加熱非燃焼式シーシャ装置は、基体を燃焼することなく、基体からエアロゾルを生成するために十分な温度までたばこ基体を加熱し、したがってたばこの燃焼と関連付けられた副産物を低減または除去する。
シーシャ装置は、エアロゾル形成基体を収容するためのカートリッジを採用してもよい。カートリッジは、こうしたエアロゾル形成基体で充填されてもよい。エアロゾル形成基体は、たばこ、好ましくはシーシャ基体、例えばモラセス(たばこ、水、糖、および他の構成成分(グリセリン、風味剤など)の混合物)を含んでもよい。電気加熱式シーシャ装置の加熱システムは、カートリッジの内容物を加熱してエアロゾルを発生させ、このエアロゾルは気流経路を通してユーザーへと運ばれる。
カートリッジを通る気流およびカートリッジからのエアロゾルの流れを容易にするために、シーシャカートリッジは、一つ以上の壁を通る一つ以上の穴を有してもよい。カートリッジは、上部に一つ以上の穴、または底部に一つ以上の穴、または上部の一つ以上の穴と底部の一つ以上の穴の両方を含んでもよい。穴はまた、カートリッジの側面に沿って配置されてもよい。代替的に、上部は開いていてもよく、すなわち、上部壁は部分的または完全に存在しなくてもよい。上部壁および底部壁における任意の穴または開口部は、保管中はフィルム、ステッカー、またはライナーなどの取り外し可能な(例えば、剥離可能な)密封層によって閉鎖されていてもよい。取り外し可能な層は、内容物(例えば、モラセス)を空気および酸素への曝露から保護する場合がある。取り外し可能な層は、カートリッジの最初の使用前にユーザーによって除去(例えば、引っ張る、または剥ぎ取る)されてもよい。
カートリッジの穴または開口部は、密封されていないままの場合、漏れの問題だけでなく、基体の新鮮さ(例えば、含水量)の喪失または汚染につながる場合がある。新鮮さを維持するため、または基体の漏れを防止するため、または保管中に基体の品質および完全性を保つためなどの一つ以上の理由のために、使用前に、またはカートリッジの全内容物が一度に使用されない場合、使用と使用との間に、カートリッジの開口部または穴を閉じるか、または密封することが望ましい。
シーシャ装置などのエアロゾル発生装置は、典型的には、液体を含有するベッセルと、ベッセルおよびエアロゾル形成基体を収容するためのレセプタクルと流体連通している導管とを備える。電気加熱式シーシャ装置はまた、典型的には、発熱体および発熱体に動作可能に連結された電源を備える。
装置が傾斜している(例えば、落下する)ときに、漏れまたはこぼれを防止または低減する能力を有するエアロゾル発生装置を提供することが望ましい。装置の電子構成要素の中への漏れまたはこぼれを防止または低減する能力を有するエアロゾル発生装置を提供することが望ましい。装置が傾斜しているときを検出する能力を有するエアロゾル発生装置を提供することが望ましい。装置の傾斜が検出されたときに、発熱体の動作を防止する能力を有するエアロゾル発生装置を提供することが望ましい。装置の傾斜が検出されたときに、発熱体または他の電子機器への電力を停止する能力を有するエアロゾル発生装置を提供することが望ましい。
本開示の別の実施形態によると、エアロゾル発生装置は、エアロゾル発生基体を受容するように構成されたレセプタクルと、エアロゾル発生基体を加熱するように構成された発熱体と、発熱体に動作可能に連結された電源とを備え得る。装置は、液体を含有するように構成された内部を含むベッセルと、ベッセルおよびレセプタクルと流体連通する導管と、導管とレセプタクルの気流出口との間に位置付けられた弁とを備え得る。弁は、弁を通したベッセルの内部からの液体の排出を防止するように構成され得る。弁は、レセプタクルからベッセルに対して開いており、ベッセルからレセプタクルに対して閉じている、一方向弁であってもよい。弁は、装置が直立しているときは開位置にあり、装置が傾斜しているときは閉位置にあり得る。弁は、気流出口(例えば、レセプタクルの気流出口)に位置付けられてもよい。弁は、ステムパイプ入口に位置付けられてもよい。エアロゾル発生装置は、装置の傾斜を感知し、傾斜が感知されたときに、信号を送信するように構成された傾斜センサーと、信号に応答して、傾斜センサーから信号を受信し、電気構成要素を制御するように構成されたコントローラとを備え得る。コントローラは、発熱体への電力を停止し得る。
本開示の別の実施形態によると、エアロゾル発生装置は、エアロゾル発生基体を受容するように構成されたレセプタクルと、エアロゾル発生基体を加熱するように構成された発熱体と、発熱体に動作可能に連結された電源とを備える。装置は、液体を含有するように構成された内部を含むベッセルと、ベッセルおよびレセプタクルと流体連通する導管と、導管とレセプタクルの気流出口との間に位置付けられた弁とを備える。弁は、弁を通したベッセルの内部からの液体の排出を防止するように構成されている。
弁は、レセプタクルからベッセルに対して開いており、ベッセルからレセプタクルに対して閉じている、一方向弁であってもよい。弁は、装置が直立しているときは開位置にあり、装置が傾斜しているときは閉位置にあり得る。弁は、気流出口(例えば、レセプタクルの気流出口)に位置付けられてもよい。弁は、ステムパイプ入口に位置付けられてもよい。エアロゾル発生装置は、装置の傾斜を感知し、傾斜が感知されたときに、信号を送信するように構成された傾斜センサーと、信号に応答して、傾斜センサーから信号を受信し、電気構成要素を制御するように構成されたコントローラとを備え得る。コントローラは、発熱体への電力を停止し得る。
本開示の別の実施形態によると、エアロゾル発生装置は、エアロゾル発生基体を受容するように構成されたレセプタクルと、エアロゾル発生基体を加熱するように構成された発熱体と、発熱体に動作可能に連結された電源と、液体を含有するように構成された内部を含むベッセルとを備え得る。エアロゾル発生装置は、コントローラおよび傾斜センサーをさらに備え得る。傾斜センサーは、装置の傾斜を感知し、傾斜が感知されたときに、コントローラに信号を送信するように構成され得る。コントローラは、傾斜センサーから信号を受信し、信号に応答して電気構成要素を制御するように構成され得る。コントローラは、信号に応答して発熱体への電力を停止するように構成されてもよい。
本開示の別の実施形態によると、エアロゾル発生装置は、エアロゾル発生基体を受容するように構成されたレセプタクルと、エアロゾル発生基体を加熱するように構成された発熱体と、発熱体に動作可能に連結された電源と、液体を含有するように構成された内部を含むベッセルとを備える。エアロゾル発生装置は、コントローラと、装置の傾斜を感知し、傾斜が感知されたときに、コントローラに信号を送信するように構成された傾斜センサーとをさらに備える。コントローラは、傾斜センサーから信号を受信し、信号に応答して電気構成要素を制御するように構成されている。コントローラは、信号に応答して発熱体への電力を停止するように構成されてもよい。
本発明の実施形態によると、エアロゾル発生装置は、エアロゾル発生基体を受容するように構成されたレセプタクルと、エアロゾル発生基体を加熱するように構成された発熱体と、発熱体に動作可能に連結された電源とを備える。装置は、液体を含有するように構成された内部を含むベッセルと、ベッセルおよびレセプタクルと流体連通する導管と、導管とレセプタクルの気流出口との間に位置付けられた弁とを備える。弁は、弁を通したベッセルの内部からの液体の排出を防止するように構成されている。弁は、エアロゾルがレセプタクルからベッセルに流れることを可能にするが、液体がベッセルからレセプタクルに流れることは可能にしない、一方向弁であってもよい。弁は、装置が直立しているときは開位置にあり、装置が傾斜しているときは閉位置にあり得る。弁は、気流出口(例えば、レセプタクルの気流出口)に位置付けられてもよい。弁は、ステムパイプ入口に位置付けられてもよい。弁は、ベッセルの気流出口(例えば、ホース接続における)に位置付けられてもよい。エアロゾル発生装置は、装置の傾斜を感知し、傾斜が感知されたときに、信号を送信するように構成された傾斜センサーを備え得る。エアロゾル発生装置は、傾斜センサーから信号を受信し、信号に応答して電気構成要素を制御するように構成されたコントローラを備え得る。コントローラは、発熱体への電力を停止するように構成されてもよい。
エアロゾル発生装置は、装置が傾斜している(例えば、落下する)ときに、漏れまたはこぼれを防止または少なくとも低減する能力を有し得る。エアロゾル発生装置は、装置の電子構成要素の中への漏れまたはこぼれを防止または低減する能力を有するため、使用が安全であり得る。エアロゾル発生装置は、装置が傾斜しているときを検出する能力を有し得る。エアロゾル発生装置は、電気構成要素上に液体が漏れるリスクがあるときに、発熱体および他の電気構成要素の動作を防止する能力を有し得る。
本開示の様々な実施形態は、装置のベッセルからの漏れを防止または少なくとも低減するように構成された弁を備えたエアロゾル発生装置に関する。本開示の一部の実施形態は、傾斜センサーを備えたエアロゾル発生装置に関する。本開示の一部の実施形態は、傾斜センサーを備えたエアロゾル発生装置、およびこぼれまたは漏れを防止するためのシステムに関する。
「エアロゾル」という用語は本明細書において、固体粒子もしくは液滴の懸濁液、または気体中の固体粒子と液滴の組み合わせを指すために使用される。気体は空気であってもよい。固体粒子または液滴は、一つ以上の揮発性風味化合物を含んでもよい。エアロゾルは、可視であってもよく、または不可視であってもよい。エアロゾルは、室温で通常は液体または固体である物質のベイパーを含んでもよい。エアロゾルは、固体粒子と組み合わせて、または液滴と組み合わせて、または固体粒子と液滴との両方と組み合わせて、室温で通常は液体または固体である物質のベイパーを含んでもよい。一部の実施形態では、エアロゾルはニコチンを含む。
「エアロゾル形成基体」という用語は、本明細書で、エアロゾルを形成することができる一つ以上の揮発性化合物を放出する能力を有する材料を指すために使用される。一部の実施形態では、エアロゾル形成基体の一つ以上の構成要素を揮発させて、エアロゾルを形成するために、エアロゾル形成基体を加熱してもよい。加熱または燃焼に代わるものとして、一部の場合では、化学反応によって、または超音波などの機械的な刺激によって揮発性化合物が放出されてもよい。エアロゾル形成基体はカートリッジの内側に配置されてもよい。エアロゾル形成基体は、固体であってもよく、または液体であってもよく、または固体構成成分と液体構成成分との両方を含んでもよい。エアロゾル形成基体は、担体または支持体上に吸着、被覆、含浸または別の方法で装填されてもよい。エアロゾル形成基体はニコチンを含んでもよい。エアロゾル形成基体は植物由来材料を含んでもよい。エアロゾル形成基体は、たばこを含んでもよい。エアロゾル形成基体は、加熱に伴いエアロゾル形成基体から放出される揮発性のたばこ風味化合物を含有するたばこ含有材料を含んでもよい。別の方法として、エアロゾル形成基体は非たばこ含有材料を含んでもよい。エアロゾル形成基体は均質化した植物由来材料を含んでもよい。エアロゾル形成基体は均質化したたばこ材料を含んでもよい。エアロゾル形成基体は少なくとも一つのエアロゾル形成体を含んでもよい。エアロゾル形成基体は、他の添加物および成分(風味剤など)を含んでもよい。
「一体型の」および「一体的に形成された」という用語は本明細書において、一体品(単一の分解できないもの)に形成されている要素を説明するために使用される。一体型または一体的に形成された構成要素は、その一体品に構造的な損傷を引き起こすことなく、互いから分離可能に取り外すことができないように構成されてもよい。
「電気構成要素」という用語は本明細書において、その動作において電気を伝導、提供、または使用する装置の一部を説明するために使用される。電気構成要素の例としては、電源、発熱体、電線、抵抗器、コンデンサ、コントローラ部品、およびこれに類するものが挙げられる。
「直立位置」という用語は本明細書において、装置の長軸方向軸が水平面に対して垂直または法線方向にある、装置の位置を説明するために使用される。一実施形態によると、装置が直立しているとき、ベッセルはレセプタクルの下方に位置付けられる。
「傾斜」および「傾斜している」という用語は本明細書において、その直立位置とは異なる、装置の角度を有する位置を説明するために使用される。例えば、装置の長軸方向軸が直立位置で長軸方向軸から10°以上の角度を有する場合に、装置は傾斜しているとみなされ得る。
また本明細書で使用される場合、「一つの(a)」、「一つの(an)」、および「その(the)」という単数形は、複数形の対象を有する実施形態も包含するが、その内容によって明らかに別途定められている場合はその限りではない。
本明細書で使用される「または」は概して、「一方、または他方、または両方」を含む意味で使用されるが、その内容によって明らかに別途定められている場合はその限りではない。
「約」という用語は本明細書において、当業者によって期待される通りの測定値の正常な変動を含むように数値と併せて使用され、かつ「およそ」と同じ意味を有すると理解される。「約」という用語は、典型的な誤差の範囲を網羅すると理解される。典型的な誤差の範囲は、例えば示された値の±5%であってもよい。
本明細書で使用される場合、「有する(have)」、「有している(having)」、「含む(include)」、「含んでいる(including)」、「備える(comprise)」、「備えている(comprising)」、またはこれに類するものは、その制約のない意味で使用され、また一般的に「含むが、これに限定されない」を意味する。当然のことながら、「から本質的に成る(consisting essentially of)」、「から成る(consisting of)」、およびこれに類するものは、「備えている(comprising)」およびこれに類するものに包摂される。
「好ましい」および「好ましくは」という語はある特定の状況下で、ある特定の利点をもたらす場合がある本発明の実施形態を指す。しかしながら、同じ状況下または他の状況下で、他の実施形態もまた好ましいものである場合がある。その上、一つ以上の好ましい実施形態の列挙は、他の実施形態が有用ではないことを暗示するものではなく、また特許請求の範囲を含む本開示の範囲から他の実施形態を除外することを意図しない。
本明細書で使用される「実質的に」という用語は、「著しく」と同じ意味を有し、修飾する後続の用語の意味の度合いが少なくとも約90%、少なくとも約95%、または少なくとも約98%であると理解されうる。本明細書で使用される「実質的に~ではない」という用語は、「著しく~ではない」と同じ意味を有し、また「実質的に」と逆の意味を有し、すなわち修飾する後続の用語の意味の度合いが10%以下、5%以下、または2%以下であると理解されうる。
「上部」、「下部」、「左」、「右」、「上方」、「下方」および他の方向または向きなどの、本明細書で言及される任意の方向は、明瞭性および簡潔性のために本明細書に記述されるが、実際の装置またはシステムを限定すること意図しない。本明細書に記述される装置およびシステムは、数多くの方向および向きで使用されてもよい。
本開示は、装置のベッセルに含有される液体の漏れまたはこぼれを防止または低減する能力を有するエアロゾル発生装置に関する。本開示は、発熱体、コントローラ、電源、またはそれらの組み合わせなどの装置の電子構成要素の中への液体の漏れまたはこぼれを防止または低減する能力を有する、エアロゾル発生装置に関する。本開示は、装置のベッセルからの漏れを防止または少なくとも低減するように構成された弁を備える、エアロゾル発生装置に関する。本開示はまた、傾斜センサーを備えたエアロゾル発生装置に関する。装置は、傾斜が感知されたときに、漏れまたはこぼれを防止または低減するように構成され得る。装置は、傾斜が感知されたときに、電気構成要素への電力を停止するように構成され得る。エアロゾル発生装置は、電気構成要素上に液体が漏れるリスクがあるときに、発熱体および他の電気構成要素の動作を防止するように構成され得る。
特定の実施形態では、エアロゾル発生装置は、液体を含有するように構成されたベッセルと装置の電子構成要素との間に位置付けられた一つ以上の弁を備える。例えば、エアロゾル発生装置は、ベッセルと発熱体との間、ベッセルと電源との間、またはベッセルと発熱体および電源の両方との間に位置付けられた一つ以上の弁を備えてもよい。弁は、弁を通したベッセルの内部からの液体の排出を防止するように構成され得る。
一部の実施形態では、エアロゾル発生装置は、装置の傾斜を感知するように構成された傾斜センサーを備える。傾斜センサーは、傾斜が感知されたときに、信号を送信するように構成されてもよい。エアロゾル発生装置は、傾斜センサーから信号を受信し、信号に応答して電気構成要素を制御するように構成されたコントローラを備え得る。例えば、コントローラは、発熱体への電力を停止し得る。
一実施形態によると、エアロゾル発生装置は、エアロゾル発生基体を受容するように構成されたレセプタクルと、エアロゾル発生基体を加熱するように構成された発熱体と、発熱体に動作可能に連結された電源とを備える。装置は、液体を含有するように構成された内部を含むベッセルと、ベッセルおよびレセプタクルと流体連通する導管とを備える。一実施形態によると、エアロゾル発生装置は、導管とレセプタクルの気流出口との間に位置付けられた少なくとも一つの弁を備える。例えば、弁は、導管の入口に位置付けられてもよい。弁は、弁を通したベッセルの内部からの液体の排出を防止するように構成され得る。弁は、ベッセルの内部から液体がレセプタクルに入ることを防止するように構成されてもよい。弁は、ベッセルの内部から液体が発熱体に到達することを防止するように構成されてもよい。弁は、ベッセルの内部から液体が電源に到達することを防止するように構成されてもよい。弁は、ベッセルの内部から液体がコントローラに到達することを防止するように構成されてもよい。弁は、ベッセルの内部から液体が装置の電子構成要素に到達することを防止するように構成されてもよい。
一実施形態によると、ベッセルは、装置が直立しているときに導管を介してレセプタクルと流体連通する。一実施形態によると、装置が直立しているとき、ベッセルはレセプタクルの下方に位置付けられる。弁は、装置が傾斜しているときに、ベッセルとレセプタクルとの間の流体連通を閉じるように構成されてもよい。例えば、弁は、装置が直立しているときは開位置にあり、装置が傾斜しているときは閉位置にあり得る。一部の実施形態では、エアロゾル発生装置は、レセプタクルからベッセルに対して開いており、ベッセルからレセプタクルに対して閉じられる、一方向弁を備える。
弁は、装置が直立位置から10°以上、15°以上、20°以上、25°以上、30°以上、35°以上、45°以上、60°以上、または75°以上傾斜しているときに、閉位置にあり得る。
弁は、ボール弁を含み得る。弁は、直立位置から10°以上、15°以上、20°以上、25°以上、30°以上、35°以上、45°以上、60°以上、または75°以上傾斜しているときに閉じるボール弁を含み得る。
一部の実施形態では、弁は、装置が傾斜しているときを検出し、傾斜が検出されたときに、動作を実施するように構成されたスマート弁であってもよい。例えば、弁は、傾斜が検出されたときに、コントローラに信号を送信し得る。例えば、一部の実施形態では、スマート弁はボール弁を含み得る。ボール弁は、ボールおよびシートを含んでもよく、スマート弁は、ボールがシート内に位置付けられるかどうかを検出するように構成されてもよい。
一部の実施形態では、弁は、傾斜センサーを含む。傾斜センサーは、電磁ビームを放射するためのエミッターと、電磁ビームを検出するための検出器とを含み得る。傾斜センサーは、装置が傾斜しているときに、電磁ビームを遮断するように構成された遮断部材を含み得る。遮断部材は、ボール弁のボールであってもよい。傾斜センサーは、装置が直立位置にあるときに、ボールを受容するように構成されたシートを含み得る。傾斜センサーは、ボールがシート内に置かれたときを検出するように構成されてもよい。
エアロゾル発生装置は、シーシャ装置であってもよく、導管は、レセプタクルからベッセルに延びるステムパイプを含み得る。弁は、ベッセルから液体がステムパイプを通してレセプタクルに入ることを防止するように構成され得る。
弁は、エアロゾル入口に位置付けられてもよい。例えば、弁は、ステムパイプの入口に位置付けられてもよい。弁は、レセプタクルの気流出口に位置付けられてもよい。弁は、レセプタクルの気流出口とステムパイプの気流入口との間に位置付けられることが好ましい。
一部の実施形態では、装置は二つ以上の弁を備える。一つの弁が、ステムパイプの入口に位置付けられてもよい。別の弁は、ステムパイプの出口に位置付けられてもよい。
エアロゾル発生装置は、コントローラと、装置の傾斜を感知し、傾斜が感知されたときに、信号を送信するように構成された傾斜センサーとを備え得る。コントローラは、傾斜センサーから信号を受信し、信号に応答して電気構成要素を制御するように構成され得る。コントローラは、信号に応答して発熱体への電力を停止するように構成されてもよい。
一実施形態によると、エアロゾル発生装置は、エアロゾル発生基体を受容するように構成されたレセプタクルと、エアロゾル発生基体を加熱するように構成された発熱体と、発熱体に動作可能に連結された電源と、液体を含有するように構成された内部を含むベッセルと、装置の電子構成要素を漏れおよびこぼれから保護するように構成されたシステムとを備える。システムは、コントローラと、装置の傾斜を感知し、傾斜が感知されたときに、コントローラに信号を送信するように構成された傾斜センサーとを備え得る。
エアロゾル発生装置は、直立位置から10°以上、15°以上、20°以上、25°以上、30°以上、35°以上、45°以上、60°以上、または75°以上の閾値傾斜を有してもよい。傾斜センサーは、エアロゾル発生装置の角度αが閾値傾斜よりも大きいときに、コントローラに信号を送信するように構成され得る。例えば、傾斜センサーは、装置が10°以上、15°以上、20°以上、25°以上、30°以上、35°以上、40°以上、45°以上、60°以上、または75°以上傾斜しているときに、信号を送信するように構成され得る。傾斜センサーは、コントローラと動作可能に連結されてもよい。一部の実施形態では、傾斜センサーは、電気接続、データ接続、または電気接続およびデータ接続の両方を介してコントローラに連結される。傾斜センサーは、電気接続またはデータ接続を介してコントローラに信号を送信してもよく、または無線信号をコントローラに送信してもよい。
コントローラは、電源に動作可能に連結されてもよい。コントローラは、発熱体に動作可能に連結されてもよい。コントローラは、傾斜センサーから信号を受信し、信号に応答して電気構成要素を制御するように構成され得る。例えば、コントローラは、信号の受信に伴い、発熱体、コントローラ、電源、またはそれらの組み合わせなどの装置の電子構成要素の動作を防止するように構成され得る。コントローラは、信号の受信に伴い、発熱体、コントローラ、電源、またはそれらの組み合わせなどの装置の電子構成要素への電力を停止するように構成され得る。
傾斜センサーは、少なくとも一つのジャイロスコープを含み得る。傾斜センサーは、少なくとも一つの加速度計を含み得る。傾斜センサーは、少なくとも一つのジャイロスコープおよび少なくとも一つの加速度計を含み得る。傾斜センサーは、装置の位置(例えば、直立位置からの偏差)を評価する能力を有する任意の他の装置を含み得る。傾斜センサーは、電磁ビームを放射するためのエミッターと、電磁ビームを検出するための検出器とを含み得る。一部の実施形態では、傾斜センサーは、弁(例えば、スマート弁)の一部であってもよい。傾斜センサーは、装置が傾斜しているときに、電磁ビームを遮断するように構成された遮断部材を含み得る。遮断部材は、ボール弁のボールであってもよい。
エアロゾル発生装置を使用するための方法は、エアロゾル発生基体をレセプタクル内に定置し、液体をベッセルの中に定置することを含み得る。方法は、エアロゾル発生装置をオンにすることを含み得る。エアロゾル発生装置をオンにすることは、発熱体をオンにすることを含み得る。発熱体に動作可能に連結された電源は、発熱体に電力を提供し得る。
エアロゾル発生装置は、装置の傾斜を感知するように構成された傾斜センサーを備えてもよい。エアロゾル発生装置は、傾斜センサーに動作可能に連結されたコントローラと、電気構成要素とを備え得る。エアロゾル発生装置を使用する方法は、装置が傾斜していることを示す信号を傾斜センサーから受信することと、信号に応答して、一つ以上の電気構成要素を停止することとを含み得る。傾斜センサーは、装置が10°以上、15°以上、20°以上、25°以上、30°以上、35°以上、40°以上、45°以上、60°以上、または75°以上傾斜しているときに、信号を送信するように構成され得る。
エアロゾル発生装置は、装置が傾斜しているときに、ベッセルの内部からの液体の排出を防止するように構成された弁を備え得る。弁は、エアロゾルがレセプタクルからベッセルに流れることを可能にするが、液体がベッセルからレセプタクルに流れることは可能にしない、一方向弁であってもよい。弁は、装置が直立しているときは開位置にあり、装置が傾斜しているときは閉位置にあり得る。弁は、エアロゾル入口(例えば、ステムパイプ)に位置付けられてもよい。弁は、ステムパイプ入口に位置付けられてもよい。方法の一実施形態によると、弁は、装置が傾斜しているときに、ベッセル内の液体が装置の一つ以上の電気構成要素に到達することを防止する。
本開示の一実施形態によると、エアロゾル発生装置は、エアロゾル発生基体を受容するように構成されたレセプタクルを備え得る。エアロゾル発生基体は、カートリッジ内に提供されてもよい。カートリッジは、エアロゾル発生装置の発熱体で加熱可能であり得る。
カートリッジは、空洞を画定する任意の好適な本体を含んでもよい。エアロゾル形成基体は、カートリッジの空洞の中に配置され得る。本体は、耐熱性金属またはポリマーなどの一つ以上の耐熱性材料から形成されていることが好ましい。本体は熱伝導性材料を含んでもよい。例えば、本体はアルミニウム、銅、亜鉛、ニッケル、銀、これらの任意の合金、およびこれらの組み合わせのうちのいずれかを含んでもよい。本体はアルミニウムを含むことが好ましい。
カートリッジは、任意の適切な形状であってもよい。例えば、カートリッジは、エアロゾル発生装置によって受容されるように構成された形状を有してもよい。カートリッジは、実質的に立方体形状、円筒形状、円錐台形状、または任意の他の適切な形状を有してもよい。カートリッジは、概して円筒形状または円錐台形状を有することが好ましい。
エアロゾル発生装置は、カートリッジ内のエアロゾル形成基体を加熱するように構成されている。装置は、伝導によって、カートリッジ中でエアロゾル形成基体を加熱するように構成され得る。カートリッジは、発熱体からカートリッジ中のエアロゾル形成基体への効率的な熱伝達を提供するために、エアロゾル発生装置の発熱体と接触できるように、またはエアロゾル発生装置の発熱体からの距離を最小化するように形状設定およびサイズ設定されていることが好ましい。熱は、任意の好適な機構によって(例えば抵抗加熱によって、または誘導によって)発生されてもよい。誘導加熱を容易にするために、カートリッジにはサセプタが提供されてもよい。例えば、カートリッジ本体は、サセプタとして機能を果たすことができる材料(例えば、アルミニウム)から作製されてもよいか、もしくはそれを含んでもよく、またはサセプタ材料は、カートリッジの空洞内に提供されてもよい。サセプタ材料は、任意の形態(例えば、粉末、中実ブロック、断片など)でカートリッジの空洞内に提供されてもよい。
任意の好適なエアロゾル形成基体は、カートリッジの本体によって画定された空洞中に提供されてもよい。エアロゾル形成基体は、揮発性化合物を放出する能力を有する基体であることが好ましい。エアロゾル形成基体は、エアロゾルを形成しうる化合物を放出する能力を有する基体であることが好ましい。揮発性化合物はエアロゾル形成基体を加熱することによって放出されてもよい。揮発性化合物は、化学反応によって、または超音波などの機械的刺激によって放出されてもよい。エアロゾル形成基体は、固体であってもよく、または液体であってもよく、または固体構成成分と液体構成成分との両方を含んでもよい。エアロゾル形成基体は、担体または支持体上に吸着、被覆、含浸または別の方法で装填されてもよい。
エアロゾル形成基体はニコチンを含んでもよい。ニコチン含有エアロゾル形成基体はニコチン塩マトリクスを含んでもよい。エアロゾル形成基体は植物由来材料を含んでもよい。エアロゾル形成基体は、たばこを含むことが好ましい。たばこ含有材料は、加熱に伴いエアロゾル形成基体から放出される揮発性のたばこ風味化合物を含むことが好ましい。エアロゾル形成基体は均質化したたばこ材料を含んでもよい。均質化したたばこ材料は、粒子状たばこを凝集することによって形成されてもよい。エアロゾル形成基体は別の方法として、または追加的に、非たばこ含有材料を含んでもよい。エアロゾル形成基体は均質化した植物由来材料を含んでもよい。エアロゾル形成基体は少なくとも一つのエアロゾル形成体を含んでもよい。エアロゾル形成基体は、他の添加物および成分(風味剤など)を含んでもよい。エアロゾル形成基体はシーシャ基体であることが好ましい。シーシャ基体は、シーシャ装置での使用に適切な消耗品材料を意味すると理解される。シーシャ基体はモラセスを含んでもよい。
エアロゾル形成基体は、例えば、粉末、顆粒、ペレット、断片、スパゲッティ、細片、またはシートのうちの一つ以上を含んでもよい。エアロゾル形成基体は、薬草の葉、たばこ葉、たばこの茎の断片、再構成たばこ、均質化したたばこ、押出成形たばこ、膨化たばこのうちの一つ以上を含有してもよい。
エアロゾル形成基体は少なくとも一つのエアロゾル形成体を含んでもよい。適切なエアロゾル形成体は、使用時に高密度の安定したエアロゾルの形成を容易にし、かつエアロゾル発生装置の動作温度で熱分解に対して実質的に耐性のある化合物、または化合物の混合物を含む。適切なエアロゾル形成体は当業界で周知であり、これには多価アルコール(トリエチレングリコール、1,3-ブタンジオール、グリセリンなど)、多価アルコールのエステル(グリセロールモノアセテート、ジアセテート、またはトリアセテートなど)、およびモノカルボン酸、ジカルボン酸、またはポリカルボン酸の脂肪族エステル(ドデカン二酸ジメチル、テトラデカン二酸ジメチルなど)が挙げられるが、これらに限定されない。特に好ましいエアロゾル形成体は、多価アルコールまたはその混合物(トリエチレングリコール、1,3-ブタンジオール、最も好ましくはグリセリンなど)である。エアロゾル形成基体は、任意の適切な量のエアロゾル形成体を含んでもよい。例えば、基体のエアロゾル形成体含有量は、乾燥重量基準で5%以上であってもよく、乾燥重量基準で30重量%より高いことが好ましい。エアロゾル形成体含有量は、乾燥重量基準で約95%未満であってもよい。エアロゾル形成体含有量は最大約55%であることが好ましい。
エアロゾル形成基体は、ニコチンおよび少なくとも一つのエアロゾル形成体を含むことが好ましい。一部の実施形態では、エアロゾル形成体は、グリセリンまたはグリセリンおよび一つ以上の他の適切なエアロゾル形成体(上記のものなど)の混合物である。
エアロゾル形成基体は、他の添加物および成分(風味剤、甘味料など)を含んでもよい。一部の実施例では、エアロゾル形成基体は、任意の適切な量の一つ以上の糖を含む。エアロゾル形成基体は、転化糖を含むことが好ましい。転化糖は、スクロースを分割することによって得られたグルコースおよびフルクトースの混合物である。エアロゾル形成基体は、約1重量%~約40重量%の糖(転化糖など)を含むことが好ましい。一部の実施例では、一つ以上の糖は、コーンスターチまたはマルトデキストリンなどの適切な担体と混合されてもよい。
一部の実施例では、エアロゾル形成基体は一つ以上の感覚促進剤を含む。適切な感覚促進剤としては、風味剤および感覚剤(冷感剤など)が挙げられる。適切な風味剤としては、天然または合成のメントール、ペパーミント、スペアミント、コーヒー、茶、スパイス(シナモン、クローブ、ショウガ、またはこれらの組み合わせなど)、ココア、バニラ、果実風味、チョコレート、ユーカリ、ゼラニウム、オイゲノール、リュウゼツラン、ジュニパー、アネトール、リナロール、およびこれらの任意の組み合わせが挙げられる。
一部の実施例では、エアロゾル形成基体は懸濁液の形態である。例えば、エアロゾル形成基体は、モラセスを含んでもよい。本明細書で使用される場合、「モラセス」は、約20%以上の糖を含むエアロゾル形成基体組成物を意味する。例えば、モラセスは、少なくとも約35重量%の糖など、少なくとも約25重量%の糖を含んでもよい。典型的に、モラセスは、約50重量%未満の糖など、約60重量%未満の糖を含有する。
任意の適切な量のエアロゾル形成基体(例えば、モラセスまたはたばこ基体)を空洞内に配置してもよい。一部の好ましい実施形態では、約3g~約25gのエアロゾル形成基体が空洞内に配置される。カートリッジは、少なくとも6g、少なくとも7g、少なくとも8g、または少なくとも9gのエアロゾル形成基体を含んでもよい。カートリッジは、最大15g、最大12g、最大11g、または最大10gのエアロゾル形成基体を含んでもよい。約7g~約13gのエアロゾル形成基体が、空洞の中に配置されることが好ましい。
エアロゾル形成基体は、熱的に安定な担体上に提供されてもよく、またはその中に包埋されてもよい。「熱的に安定な」という用語は本明細書で、基体が典型的に加熱される温度(例えば、約150℃~約300℃)で実質的に劣化しない材料を示すために使用される。担体は、第一の主表面上に、または第二の主外表面上に、または第一の主表面と第二の主表面との両方の上に基体が堆積された薄い層を備えてもよい。担体は、例えば、紙もしくは紙様の材料、不織布炭素繊維マット、低質量の目の粗いメッシュ金属スクリーン、または穿孔された金属箔、もしくは任意の他の熱的に安定した高分子マトリクスで形成されてもよい。別の方法として、担体は粉末、顆粒、ペレット、断片、スパゲッティ、細片、またはシートの形態を取ってもよい。担体は、たばこ成分がその中へと組み込まれた不織布または繊維の束であってもよい。不織布または繊維の束は、例えば炭素繊維、天然セルロース繊維、またはセルロース誘導体繊維を含んでもよい。
カートリッジの本体は、一つ以上の壁を含んでもよい。一部の実施形態では、本体は、上部壁、底部壁、および側壁を含む。側壁は、底部から上部へと延びる、円筒状または円錐台状であってもよい。本体は、一つ以上の部品を含んでもよい。例えば、側壁および底部壁は、一体型の単一部品であってもよい。側壁および底部壁は、任意の適切な様態で互いに係合するように構成された二つの部品であってもよい。例えば、側壁および底部壁は、螺合または締まり嵌めによって互いに係合するように構成されてもよい。側壁および底部壁は、一緒に結合された二つの部品であってもよい。例えば、側壁および底部壁は、溶接によって、または接着剤によって一緒に結合されてもよい。上部壁および側壁は、単一の一体型の部品であってもよい。側壁および上部壁は、任意の適切な様態で互いに係合するように構成された二つの部品であってもよい。例えば、側壁および上部壁は、螺合または締まり嵌めによって互いに係合するように構成されてもよい。側壁および上部壁は、一緒に結合された二つの部品であってもよい。例えば、側壁および上部壁は、溶接によって、または接着剤によって一緒に結合されてもよい。上部壁、側壁、および底部壁はすべて、単一の一体型の部品であってもよい。上部壁、側壁、および底部壁は、任意の適切な様態で互いに係合するように構成された三つの別個の部品であってもよい。例えば、上部壁、側壁、および底部壁は、螺合、締まり嵌め、溶接、または接着剤によって互いに係合するように構成されてもよい。
本体の一つ以上の壁は、加熱可能な壁または表面を形成してもよい。本明細書で使用される場合、「加熱可能な壁」および「加熱可能な表面」は、直接的または間接的のいずれかで熱が加えられてもよい壁または表面の区域を意味する。加熱可能な壁または表面は熱伝達表面として機能してもよく、この表面を通して熱が本体の外側から、空洞または空洞の内部表面へと伝達されてもよい。
カートリッジの本体は、約15cm以下の長さ(例えば、垂直中心軸に沿った軸長さ)を有することが好ましい。一部の実施形態では、本体は約10cm以下の長さを有する。本体は約1cm以上の内径を有してもよい。本体の内径は約1.75cm以上であってもよい。カートリッジは空洞内に、約70cm2~約100cm2など、約25cm2~約100cm2の加熱可能な表面積を有してもよい。空洞の容積は、約10cm3~約50cm3であってもよく、好ましくは約25cm3~約40cm3であってもよい。一部の実施形態では、本体は約3.5cm~約7cmの範囲の長さを有する。本体の内径は約1.5cm~約4cmであってもよい。本体は空洞内に、約70cm2~約100cm2など、約30cm2~約100cm2の加熱可能な表面積を有してもよい。空洞の容積は、約10cm3~約50cm3であってもよく、好ましくは約25cm3~約40cm3であってもよい。本体は円筒状または円錐台状であることが好ましい。
カートリッジ本体は、本体の一つ以上の壁を通る一つ以上の開口部または通気穴を含んでもよい。通気穴は、入口、出口、またはその両方であってもよい。通気穴は、カートリッジの底部壁に、上部壁に、側面に、またはこれらの組み合わせに配置されてもよい。一部の実施形態では、カートリッジは、カートリッジがエアロゾル発生装置で使用されるときに、空気がエアロゾル形成基体を通して流れることを可能にするための一つ以上の入口および一つ以上の出口を含む。一部の実施形態では、カートリッジの上部壁は存在しなくてもよく、またはカートリッジの一つ以上の入口を形成するために一つ以上の開口部を画定してもよい。カートリッジの底部壁は、カートリッジの一つ以上の出口を形成するための一つ以上の開口部を画定してもよい。一つ以上の入口および出口は、カートリッジを通した好適な引き出し抵抗(RTD)を提供するようにサイズ設定および形状設定されていることが好ましい。一部の実施例では、入口から出口へのカートリッジを通したRTDは、約10mmのH2O~約50mmのH2Oであってもよく、約20mmのH2O~約40mmのH2Oであることが好ましい。試料のRTDは、体積流量が出力端で17.5ミリリットル/秒である安定した条件下で気流が横断した時の、試料の二つの端の間の静圧の差を指す。試料のRTDは、ISO規格6565:2002に提示された方法を使用して測定されてもよい。
本体上の一つ以上の開口部は、開口部がその上にある壁の面積の5%以上、10%以上、15%以上、または20%以上、または25%以上を覆ってもよい。例えば、開口部が上部壁上にある場合、開口部は、上部壁の面積の少なくとも5%を覆ってもよい。本体上の一つ以上の開口部は、開口部がその上にある壁の面積の75%以下、50%以下、40%以下、または30%以下を覆ってもよい。
カートリッジは、使用前に、一つ以上の入口を覆うシールまたは層、および任意選択で、一つ以上の出口を覆う第二のシールまたは層をさらに含んでもよい。カートリッジは、一つ以上の入口を覆う第一の取り外し可能なシール、および一つ以上の出口を覆う第二の取り外し可能なシールを含んでもよい。第一のシールおよび第二のシールは、カートリッジの内容物の漏れを防止し、かつ貯蔵寿命を延ばすために、空気が入口および出口を通って流れることを防止するのに十分であることが好ましい。シールは、ステッカー、箔、またはこれに類するものの剥離可能なラベルを備えてもよい。ラベル、ステッカー、または箔は、接着剤、捲縮、溶接、または別の方法で容器に接合されるなど、任意の適切な様態でカートリッジに貼り付けられてもよい。密封は、ラベル、ステッカー、または箔をカートリッジから剥がす、または取り外すために把持されてもよいタブを備えてもよい。
いくつかの実施形態では、エアロゾル発生装置は、シーシャ装置である。カートリッジは、シーシャカートリッジであってもよい。シーシャ装置は、エアロゾル形成基体からエアロゾルを形成するためにカートリッジ中のエアロゾル形成基体を十分に加熱するが、エアロゾル形成基体を燃焼しないように構成されていることが好ましい。例えば、シーシャ装置は、エアロゾル形成基体を約150℃~約300℃の範囲の温度に加熱するように、より好ましくは約180℃~約250℃、または約200℃~約230℃の範囲の温度に加熱するように構成されてもよい。
シーシャ装置は、カートリッジを受容するためのレセプタクルを含んでもよい。シーシャ装置は、カートリッジがレセプタクルの中に受容されている時にカートリッジの本体に接触するように、またはこれに近接するように構成された発熱体を含んでもよい。発熱体は、レセプタクルの少なくとも一部を形成してもよい。例えば、発熱体は、レセプタクルの表面の少なくとも一部分を形成してもよい。シーシャカートリッジは、伝導によって発熱体から空洞内のエアロゾル形成基体に熱を伝達するように構成されてもよい。一部の実施形態では、発熱体は電気発熱体を含む。一部の実施形態では、発熱体は抵抗加熱構成要素を含む。例えば、発熱体は、一つ以上の抵抗性ワイヤーまたは他の抵抗素子を含んでもよい。抵抗性ワイヤーは熱伝導性材料と接触して、生成した熱をより広い区域にわたって分散してもよい。適切な導電性材料の例としては、アルミニウム、銅、亜鉛、ニッケル、銀、およびこれらの組み合わせが挙げられる。発熱体は、レセプタクルの表面の少なくとも一部分を形成してもよい。
エアロゾル発生装置は、発熱体に動作可能に連結された制御電子機器を備え得る。制御電子機器は発熱体の加熱を制御するように構成されてもよい。制御電子機器は、カートリッジ中のエアロゾル形成基体が加熱される温度を制御するように構成されてもよい。制御電子機器は任意の適切な形態で提供されてもよく、例えばコントローラを含んでもよく、またはメモリーおよびコントローラを含んでもよい。コントローラは、特定用途向け集積回路(ASIC)状態機械、デジタル信号プロセッサ、ゲートアレイ、マイクロプロセッサ、または等価のディスクリート論理回路もしくは集積論理回路のうちの一つ以上を含んでもよい。制御電子機器は、回路の一つ以上の構成要素に制御電子機器の機能または態様を実行させる命令を収容するメモリーを含んでもよい。本開示における制御電子機器に帰属する機能は、ソフトウエア、ファームウエア、およびハードウエアのうちの一つ以上として具現化されてもよい。
電子回路はマイクロプロセッサを含んでもよく、これはプログラム可能なマイクロプロセッサであってもよい。電子回路は電力の供給を調節するように構成されてもよい。電力は、電流パルスの形態でヒーター要素に供給されてもよい。
一部の実施例では、制御電子機器は、発熱体の電気抵抗をモニターするように、かつ発熱体の電気抵抗に応じて発熱体への電力の供給を制御するように構成されてもよい。このようにして、制御電子機器は抵抗素子の温度を調節してもよい。
エアロゾル発生装置は、熱電対などの温度センサーを含み得る。温度センサーは、発熱体の温度を制御するために制御電子機器に動作可能に連結されてもよい。温度センサーは、任意の適切な場所に位置付けられてもよい。例えば、温度センサーは、加熱されているエアロゾル形成基体の温度をモニターするために、レセプタクル内に受容された時にカートリッジの中へと挿入されるように構成されてもよい。加えて、または別の方法として、温度センサーは発熱体と接触してもよい。加えて、または別の方法として、温度センサーは、エアロゾル発生装置の気流出口またはその一部分にて温度を検出するように位置付けられてもよい。センサーは、感知された温度に関連する信号を制御電子機器に送信してもよい。制御電子機器は、センサーにおいて適切な温度を達成するために、信号に応答して発熱体の加熱を調整してもよい。
制御電子機器は電源に動作可能に連結されてもよい。エアロゾル発生装置は、任意の適切な電源を含み得る。例えば、電源は、電池または一組の電池を含んでもよい。電源の電池は、再充電可能であってもよく、または取り外し可能かつ交換可能であってもよく、または再充電可能かつ取り外し可能かつ交換可能であってもよい。任意の適切な電池が使用されてもよい。例えば、市販のヘビーデューティータイプの電池または標準的な電池(産業用のヘビーデューティー電動工具のために使用される電池など)である。別の方法として、電源は、スーパーコンデンサまたはハイパーコンデンサを含む任意のタイプの動力供給源であってもよい。別の方法として、組立品は、外部電力供与源に接続されてもよく、またこのような目的のために電気的および電子的に設計されてもよい。採用される電源のタイプにかかわらず、電源は、再充電される前に、または外部電力供与源への接続を必要とする前に、エアロゾルがカートリッジ中のエアロゾル形成基体から枯渇するまで、少なくとも一回のシーシャセッションの間、組立品の通常の機能のために十分なエネルギーを提供することが好ましい。電源は、再充電される前に、または外部電力供与源への接続を必要とする前に、少なくとも約70分の装置の連続動作の間、組立品の通常の機能のために十分なエネルギーを提供することが好ましい。
一部の実施形態において、エアロゾル発生装置は、カートリッジレセプタクルを含むエアロゾル発生要素と、発熱体と、気流出口と、空気吸込み口とを含む。カートリッジレセプタクルは、エアロゾル形成基体を含有する、本開示によるカートリッジを受容するように構成されている。発熱体は、レセプタクルの表面の少なくとも一部を画定してもよい。
エアロゾル発生装置は、レセプタクルと流体接続する空気吸込み口チャネルを含む。使用時に、カートリッジの内側の基体が加熱される時、基体内のエアロゾル形成体の構成成分は気化する。カートリッジを通して空気吸込み口チャネルから流れる空気は、カートリッジ中のエアロゾル形成体構成成分から発生したエアロゾルに同伴されるようになる。
空気吸込み口チャネルは、エアロゾル発生装置の外側からの空気がチャネルを通って、かつ一つ以上の開口を通ってカートリッジレセプタクルの中に流れ得るように、カートリッジレセプタクルを通る一つ以上の開口を含んでもよい。チャネルが二つ以上の開口を含む場合、チャネルは、チャネル通って各開口へと流れる空気を方向付けるためのマニホールドを含んでもよい。
上述のように、カートリッジは、本体内に形成された一つ以上の開口部(入口または出口など)を含み、空気がカートリッジを通って流れることを可能にする。レセプタクルが一つ以上の入口開口を含む場合、カートリッジ中の入口のうちの少なくとも一部は、レセプタクルの上部の開口と整列してもよい。カートリッジは、カートリッジがレセプタクルの中に挿入されている時、レセプタクルの相補的な整列機構と嵌合して、カートリッジの入口をレセプタクルの開口と整列させるように構成された整列の特徴を含んでもよい。
カートリッジに入る空気は、エアロゾル形成基体にわたって、またはエアロゾル形成基体を通って、またはエアロゾル形成基体にわたってかつそれを通って流れ、エアロゾルを同伴し、気流出口を経由してカートリッジおよびレセプタクルを出てもよい。気流出口から、エアロゾルを搬送する空気は、ステムパイプを介してエアロゾル発生装置のベッセルに入る。
エアロゾル発生装置は、液体を含有するように構成された内部容積を画定し、かつ液体充填レベルより上の上部空間に出口を画定する任意の好適なベッセルを含んでもよい。ベッセルは、ベッセル中に含有された内容物を消費者が観察することを可能にする光学的に透明または不透明なハウジングを含んでもよい。ベッセルは、液体充填ラインなどの液体充填境界を含んでもよい。ベッセルのハウジングは任意の適切な材料で形成されてもよい。例えば、ベッセルのハウジングは、ガラスまたは適切な剛直なプラスチック材料を含んでもよい。ベッセルは、消費者がベッセルを充填する、空にする、または洗浄することを可能にするように、エアロゾル発生要素を含むエアロゾル発生組立品の一部分から取り外し可能であることが好ましい。
ベッセルは、消費者によって液体充填レベルまで充填されてもよい。液体は水を含むことが好ましく、これには一つ以上の着色剤、風味剤、または着色剤および風味剤が随意に注入されてもよい。例えば、水には植物の浸出液と薬草の浸出液とのうちの一方または両方が注入されてもよい。
レセプタクルの気流出口を出る空気中に同伴されたエアロゾルは、ベッセルの中に位置付けられた導管を通って移動し得る。ベッセルを通って流れるエアロゾルが、消費者への送達のために、導管の開口部を通った後、液体を通って、ベッセルの上部空間の中に入り、上部空間出口を通って出るように、導管はエアロゾル発生要素の気流出口に連結され得、またベッセルの液体充填レベルの下に開口部を有し得る。
上部空間出口は、エアロゾルを消費者に送達するためのマウスピースを備えるホースに連結されてもよい。マウスピースは、ユーザーによって起動可能なスイッチ、またはマウスピースでのユーザーの吸煙を検出するように配設された吸煙センサー、またはユーザーによって起動可能なスイッチおよび吸煙センサーの両方などの起動要素を含んでもよい。起動要素は、エアロゾル発生装置の制御電子機器に動作可能に連結されている。起動要素は、制御電子機器に無線で連結されてもよい。起動要素の起動は、エネルギーを発熱体に常に供給するのではなく、制御電子機器に発熱体を起動させてもよい。その結果、起動要素の使用は、こうした要素を採用していない装置と比較してエネルギーを節約するよう機能して、一定した加熱ではなく要求に応じた加熱を提供する場合がある。
例示の目的のために、本明細書に記載の通りのエアロゾル発生装置(例えば、シーシャ装置)を使用するための一つの方法が下記に、時系列で提供されている。ベッセルは、シーシャ装置の他の構成要素から取り外され、そして水で充填されてもよい。天然果汁、植物の浸出液、および薬草の浸出液のうちの一つ以上が、風味付けのために水に添加されてもよい。添加される液体の量は、導管の一部分を覆うべきであるが、ベッセル上に随意に存在する場合がある充填レベルのマークを超えてはならない。次いで、ベッセルは、シーシャ装置に再び組み立てられる。カートリッジは、任意の取り外し可能な層(存在する場合)を除去することによって準備されてもよい。エアロゾル発生要素の一部分は、カートリッジをレセプタクルの中に挿入することを可能にするように取り外されてもよいか、または開かれてもよい。その後、エアロゾル発生要素は再び組み立てられるか、または閉じられる。その後、装置はオンにされてもよい。装置をオンにすることは、エアロゾル形成基体の気化温度以上であるが燃焼温度未満の温度へとエアロゾル形成基体を加熱するための、発熱体の加熱プロファイルを開始してもよい。エアロゾル形成基体のエアロゾル形成化合物は気化し、エアロゾルを発生させる。ユーザーは所望の通りにマウスピースを吸煙してもよい。ユーザーは、所望するだけ長く、またはそれ以上のエアロゾルが見えなくなるまで、もしくは送達されなくなるまで、装置を使用し続けてもよい。一部の実施形態において、カートリッジ、またはカートリッジの区画の使用可能なエアロゾル形成基体が枯渇した時に、装置は自動的に停止するように配設されてもよい。一部の実施形態において、消費者は、例えばカートリッジ中のエアロゾル形成基体が枯渇した、またはほとんど枯渇したという合図を装置から受信した後、装置を未使用のカートリッジで再充填してもよい。シーシャ装置がその閾値傾斜を超えて傾斜する場合、傾斜センサーは、傾斜を検出し、コントローラに信号を送信し得る。コントローラは、装置の電気構成要素への電力を停止し得る。シーシャ装置は、例えば、装置のスイッチをオフにすることによって、消費者によっていつでもオフにされうる。
シーシャ装置は、任意の適切な空気管理を有してもよい。一実施例では、ユーザーからの吸煙行為は、吸込み効果を作り出して、装置の内側に低圧を引き起こすことになり、これが外部空気を、装置の空気吸込み口を通して、空気吸込み口チャネルの中へと、そしてレセプタクルの中へと流れさせる。空気はその後、レセプタクル内のカートリッジを通って流れてもよく、またエアロゾル形成基体から発生したエアロゾルに同伴されるようになってもよい。次に、同伴されたエアロゾルを含む空気は、レセプタクルの気流出口を出て、導管を通ってベッセルの内側の液体に流れる。エアロゾルはその後、泡になって液体から出て、そしてベッセル内の液体のレベルの上方の上部空間の中へと入り、上部空間出口、そして消費者への送達のためのホースおよびマウスピースを通って出る。外部の空気の流れ、およびシーシャ装置内部のエアロゾルの流れは、ユーザーからの吸煙の動作によって駆動されてもよい。
ここで、本開示に記載の一つ以上の実施形態を図示する図面を参照する。しかし当然のことながら、図面に図示されていない他の実施形態も、本開示の範囲および趣旨に収まる。図中で使用される同様の番号は、同様の構成要素を指す。異なる図において構成要素を指すための異なる番号の使用は、異なる番号付きの構成要素が他の番号付きの構成要素と同じまたは類似ではありえないと示すことを意図しない。図は限定ではなく例示の目的で提示されている。図中に提示された概略図は、必ずしも実寸に比例していない。
図1はシーシャ装置の概略図である。 図2Aおよび2Bはそれぞれ、図1のシーシャ装置で使用するためのシーシャカートリッジの本体の概略側面図および底面斜視図である。 図3は、一実施形態によるエアロゾル発生装置の概略図である。 図4は、一実施形態による図3のエアロゾル発生装置の上部部分の部分概略断面図である。 図5Aおよび5Bは、一実施形態による図3のエアロゾル発生装置の弁および傾斜センサーの概略断面図である。 図6は、一実施形態による図1のエアロゾル発生装置の上部部分の部分概略図である。 図7は、一実施形態による図3のエアロゾル発生装置の傾斜位置のグラフィカル表現である。
図1は、エアロゾル発生装置100(例えば、シーシャ装置)の実施例の概略断面図である。装置100は、液体19を収容するように構成される内部容積を画定し、また液体19に対する充填レベルの上方にある上部空間出口15を画定するベッセル17を含む。液体19は水を含むことが好ましく、この水には一つ以上の着色剤、一つ以上の風味剤、または一つ以上の着色剤および一つ以上の風味剤が随意に注入されていてもよい。例えば、水には、植物の浸出液および薬草の浸出液のうちの一方または両方が注入されていてもよい。装置100は、長軸方向軸110を有する。装置100が直立位置にあるとき、長軸方向軸110は実質的に垂直である。
装置100はまた、エアロゾル発生要素130を含む。エアロゾル発生要素130は、エアロゾル形成基体を含むカートリッジ200を受容するように構成されたレセプタクル140を含む。エアロゾル発生要素130はまた、発熱体160を含んでもよい。発熱体160は、レセプタクル140の少なくとも一つの表面を形成してもよい。図示した実施形態では、発熱体160は、レセプタクル140の側表面を画定する。エアロゾル発生要素130はまた、空気を装置100の中に引き込む空気吸込み口チャネル170を含む。一部の実施形態において、空気吸込み口チャネル170の一部分は、レセプタクル140に入る前に空気を加熱するために、発熱体160によって形成される。予熱された空気はその後、カートリッジ200に入り、これはまた、発熱体160によって加熱され、エアロゾル形成体およびエアロゾル形成基体によって発生したエアロゾルを搬送する。空気はエアロゾル発生要素130の出口を出て、導管190に入る。
導管190は、空気およびエアロゾルを液体19のレベルより下でベッセル17の中へと搬送する。空気およびエアロゾルは、泡になって液体19を通して、ベッセル17の上部空間出口15を出てもよい。エアロゾルをユーザーの口へと搬送するために、ホース20を上部空間出口15へと取り付けてもよい。マウスピース25は、ホース20に取り付けられてもよいか、またはその一部を形成してもよい。
使用時における装置の例示的な気流経路は、図1に太い矢印で図示されている。
マウスピース25は起動要素27を含んでもよい。起動要素27は、スイッチ、ボタンもしくはこれに類するものであってもよく、または吸煙センサーもしくはこれに類するものであってもよい。起動要素27は、装置100の任意のその他の適切な場所に定置されてもよい。起動要素27は、コントローラ30と無線通信して、例えば、電源35に発熱体160を給電させることによって、装置100を使用状態にするか、またはコントローラに発熱体160を起動させてもよい。
コントローラ30および電源35は、図1に図示された通りの要素130の底部部分以外の場所を含む、エアロゾル発生要素130の任意の好適な位置に位置し得る。
ここで図2Aおよび図2Bを参照して、カートリッジ本体210の様々な図を示す。カートリッジ本体210は、空洞218を画定する、側壁212、上部壁215、および底部壁213を含んでもよい。側壁212は、図示の通り、円筒状または円錐台状であってもよい。図2Aは、上部215の一部分が取り外されたカートリッジ本体210を示し、本体内部の空洞218を示す。本体210は、カートリッジ本体210を通って延びる中心軸Aを画定し得る。図2Bに示す通り、上部は、側壁212から延びるフランジ219を備えてもよい。フランジ219は、フランジを把持することによって使用後にカートリッジ200をレセプタクルから容易に取り外しうるように、シーシャ装置のレセプタクルのショルダー部上に置かれてもよい。
本開示の一実施形態によるエアロゾル発生装置101を図3に示す。エアロゾル発生装置101は、図1のエアロゾル発生装置100と概して類似しており、追加的に少なくとも一つの弁を備える。示す通り、エアロゾル発生装置101は弁90を備える。弁90は、ステムパイプ190のエアロゾル入口に位置付けられてもよい。弁90は、レセプタクル140とステムパイプ190との間に位置付けられてもよい。弁90は、エアロゾルがカートリッジ200からステムパイプ190に通過することを可能にする一方、液体19がベッセル17からエアロゾル発生要素130に通過することを防止するように構成された一方向弁であってもよい。エアロゾル発生装置101は、シール98をさらに備えてもよい。シール98は、弁90に隣接して配置されてもよい。シール98は、エアロゾル発生要素130の中への液体19の漏れを防止または低減するのにさらに役立つように構成され得る。
装置101は、長軸方向軸110を有する。装置101が直立位置にあるとき、長軸方向軸110は実質的に垂直である。
エアロゾル発生装置101は、任意選択で、例えば、ホース20に接続する出口15に、一つ以上の追加の弁21を備えてもよい。追加の弁21は、エアロゾルが通過するのを可能にするように構成され得る。追加の弁21は、液体が通過するのを防止するように構成され得る。一部の実施形態では、追加の弁21は、エアロゾル発生装置101が直立しているときは開位置にあり、エアロゾル発生装置101が傾斜しているときは閉位置にあるように構成されてもよい。追加の弁21は、エアロゾル発生装置101が横倒しになった場合、閉位置になるように構成され得る。追加の弁21は、例えば、ボール弁を含んでもよい。
エアロゾル発生装置101の上部部分の断面図が図4に示される。上記で図1に関して論じたように、エアロゾル発生装置101の上部部分は、エアロゾル発生要素130を含み得る。エアロゾル発生要素130は、エアロゾル発生装置101上に取り外し可能に定置可能なキャップ(図示せず)を含んでもよい。エアロゾル発生要素130は、少なくとも発熱体160およびカートリッジ200を受容するためのレセプタクル140を収容するように構成されたハウジング131を含み得る。一実施形態によると、弁90は、エアロゾル発生要素130の下方に位置付けられる。例えば、弁90は、レセプタクル140の真下に位置付けられてもよい。一部の実施形態では、弁90は、ステムパイプ190の気流吸込み口端191に位置付けられる。弁90は、レセプタクルからベッセルに対して開いており、ベッセルからレセプタクルに対して閉じている、一方向弁であってもよい。弁90は、開位置および閉位置を有し得る。例えば、弁90は、装置が直立しているときは開位置にあり、装置が傾斜しているときは閉位置にあり得る。弁90は、装置が傾斜しているときを検出し、傾斜が検出されたときに、動作を実施するように構成されたスマート弁であってもよい。例えば、弁90は、傾斜が検出されたときに、コントローラに信号を送信し得る。
一部の実施形態では、エアロゾル発生装置101は、エアロゾル発生装置101が傾斜しているかどうかを検出する能力を有するセンサーを備えた弁を備える。センサー920を含む弁901の概略詳細図が、図5Aおよび5Bに示される。弁901は、ステムパイプ190内、またはステムパイプ190の端(例えば、気流入口端191)に配置されてもよい。代替的にまたは追加的に、弁901は出口15に配置されてもよい。弁901は、ボール910および弁シート912を含むボール弁であってもよい。弁シート912は、エアロゾル発生装置101の通常の動作中にボール910の上流に位置付けられてもよい。弁シート912は、ボール910の直径よりも小さい弁開口部913を有してもよい。エアロゾル発生装置101が傾斜する(例えば、横転する)と、ボール910は、弁シート912内に置かれ、弁開口部913を遮断する。
弁901は、ボール910が弁シート912内に置かれているかどうかを検出するように構成されたセンサー920を含み得る。例えば、センサー920は、エミッター921および検出器923を含み得る。エミッター921は、検出器923によって検出され得る信号またはビーム922を放射するように構成されてもよい。例えば、エミッター921は、検出器923によって検出され得る電磁線(例えば、光ビーム)を放射するように構成されてもよい。図5Aに示すように、ボール910が弁シート912内に置かれないとき、ビーム922は検出器923に到達する。図5Bに示すように、エアロゾル発生装置101が傾斜している(例えば、横転する)とき、ボール910は、弁シート912内に置かれ、ビーム922を遮断する。検出器923は、ビーム922の遮断を検出する能力を有し、信号をコントローラに送信するように構成され得る。信号に応答して、コントローラは、エアロゾル発生装置101の一つ以上の電子構成要素への粉末を停止し得る。
弁901は、多孔性プレート930を含み得る。多孔性プレート930は、ボール910が弁シート912内に置かれていないときに、ボール910を支持し得る。多孔性プレート930は、エアロゾルおよび液体が通過することを可能にするように構成され得る。エアロゾル発生装置101が傾斜する(例えば、横転する)とき、液体は、多孔性プレート930を通って流れ、ボール910を弁シート912に向かって押し得る。ボール910は、液体19中に浸されたときにボール910が沈むように、ベッセル17内の液体19よりも高密度の材料で作製されてもよい。
弁901は、ボール910用のレストシート932を含み得る。レストシート932は、多孔性プレート930の上部に配置されてもよい。レストシート932は、エアロゾル発生装置101が直立しているとき、例えば、通常の動作中に、ボール910を適所に維持するように構成され得る。
ここで図6を参照すると、傾斜センサー32を有するエアロゾル発生装置101の部分概略図が示されている。エアロゾル発生装置100は、装置の電子構成要素を漏れおよびこぼれから保護するように構成されたシステムを備えてもよい。システムは、傾斜センサー32およびコントローラ30を備え得る。傾斜センサー32は、エアロゾル発生装置100の位置を検出するように構成され得る。例えば、傾斜センサー32は、加速度計、ジャイロスコープ、または装置の位置(例えば、直立位置からの偏差)を評価する能力を有する別の装置を含み得る。傾斜位置は、図7にグラフィカルに示されている。エアロゾル発生装置100の通常のまたは直立位置111は、水平面115に対して法線方向(直角を成す)にある。長軸方向軸110エアロゾル発生装置100は、示されるように、任意の角度112、113、114などだけ傾斜してもよい。
傾斜センサー32は、エアロゾル発生装置100が傾斜しているときに、コントローラに信号を送信するように構成され得る。エアロゾル発生装置100は、直立位置から10°以上、15°以上、20°以上、25°以上、30°以上、35°以上、45°以上、60°以上、または75°以上の閾値傾斜を有してもよい。傾斜センサー32は、エアロゾル発生装置100の角度αが閾値傾斜よりも大きいときに、コントローラに信号を送信するように構成され得る。傾斜センサー32は、コントローラ30に動作可能に連結されてもよい。一部の実施形態では、傾斜センサー32は、電気接続、データ接続、または電気接続およびデータ接続の両方を介してコントローラ30に連結される。傾斜センサー32は、電気接続またはデータ接続を介してコントローラ30に信号、または無線信号をコントローラ30に送信してもよい。コントローラ30は、電源35に動作可能に連結されてもよい。一部の実施形態では、コントローラ30は、電源35の動作を制御するように構成され得る。例えば、コントローラ30は、傾斜センサー32から信号を受信するのに伴い、エアロゾル発生装置100の電気構成要素(例えば、発熱体160)への電力を停止してもよい。
こうして、漏れを防止または低減する能力を有するエアロゾル発生装置が記載されている。本発明の様々な修正および変形は、本発明の範囲および趣旨を逸脱することなく、当業者には明らかであろう。特定の好ましい実施形態に関連して本発明を記述してきたが、当然のことながら、特許請求されるような発明は、こうした特定の実施形態に不当に限定されるべきではない。実際に、機械技術、化学技術、およびエアロゾル発生物品製造または関連分野の当業者にとって明らかである、本発明を実施するための記載された方法の様々な修正は、以下の特許請求の範囲内に収まるものであることが意図される。

Claims (17)

  1. エアロゾル発生装置であって、
    エアロゾル発生基体を受容するように構成されたレセプタクルと、
    前記エアロゾル発生基体を加熱するように構成された発熱体と、
    前記発熱体に動作可能に連結された電源と、
    液体を含有するように構成された内部を含むベッセルと、
    前記ベッセルおよび前記レセプタクルと流体連通する導管と、
    前記導管と前記レセプタクルの気流出口との間に位置付けられた弁と、を備え、
    前記弁が、前記弁を通した前記ベッセルの内部からの液体の排出を防止するように構成され、前記ベッセルが、前記装置が直立しているときは、前記レセプタクルと流体連通し、前記弁が、前記装置が傾斜しているときは、前記ベッセルと前記レセプタクルとの間の流体連通を閉鎖するように構成される、エアロゾル発生装置。
  2. 前記弁が、前記装置が垂直方向に直立しているときは開位置にあり、前記弁が、前記装置が傾斜しているときは閉位置にある、請求項1に記載のエアロゾル発生装置。
  3. 前記弁が、前記装置が垂直方向直立位置から15°以上、25°以上、45°以上、60°以上、または75°以上傾斜しているときに、閉位置にある、請求項2に記載のエアロゾル発生装置。
  4. 前記弁が、ボール弁を含む、請求項1~3のいずれかに記載のエアロゾル発生装置。
  5. 前記ボール弁が、ボールと、前記ボールを受容するように構成されたシートと、前記ボールが前記シート内に置かれたかどうかを判定するように構成されたセンサーと、を含む、請求項4に記載のエアロゾル発生装置。
  6. 前記センサーが、信号またはビームを放射するように構成されたエミッターと、前記信号またはビームを検出するように構成された検出器と、を含む、請求項5に記載のエアロゾル発生装置。
  7. 前記弁が、傾斜センサーを含む、請求項1~6のいずれかに記載のエアロゾル発生装置。
  8. 前記弁が、前記ベッセルと前記電気構成要素との間に位置付けられる、請求項1~7のいずれかに記載のエアロゾル発生装置。
  9. 前記装置が、シーシャ装置であり、前記導管が、前記レセプタクルから前記ベッセルに延びるステムパイプを含み、前記弁が、前記ベッセルから液体が前記ステムパイプを通して前記レセプタクルに入ることを防止するように構成される、請求項1~8のいずれかに記載のエアロゾル発生装置。
  10. 前記エアロゾル発生装置が、前記導管の気流出口に位置付けられた第二の弁を備える、請求項1~9のいずれかに記載のエアロゾル発生装置。
  11. コントローラと、
    前記装置の傾斜を感知し、傾斜が感知されたときに、前記コントローラに信号を送信するように構成された、傾斜センサーと、をさらに備え、
    前記コントローラが、前記傾斜センサーから前記信号を受信し、前記信号に応答して前記電気構成要素を制御するように構成される、請求項1~10のいずれかに記載のエアロゾル発生装置。
  12. エアロゾル発生装置であって、
    エアロゾル発生基体を受容するように構成されたレセプタクルと、
    前記エアロゾル発生基体を加熱するように構成された発熱体と、
    前記発熱体に動作可能に連結された電源と、
    液体を含有するように構成された内部を含むベッセルと、
    コントローラと、
    前記装置の傾斜を感知し、傾斜が感知されたときに、前記コントローラに信号を送信するように構成された傾斜センサーと、を備え、
    前記コントローラが、前記傾斜センサーから前記信号を受信し、前記信号に応答して前記電気構成要素を制御するように構成される、エアロゾル発生装置。
  13. 前記コントローラが、前記信号に応答して前記発熱体への電力を停止するように構成されている、請求項11または請求項12に記載のエアロゾル発生装置。
  14. 前記傾斜センサーが、
    電磁ビームを放射するためのエミッターと、
    前記電磁ビームを検出するための検出器と、
    前記装置が傾斜しているときに前記電磁ビームを遮断するように構成された遮断部材と、を含む、請求項11~13のいずれかに記載のエアロゾル発生装置。
  15. 前記傾斜センサーが、
    少なくとも一つのジャイロスコープと、
    少なくとも一つの加速度計と、または、
    少なくとも一つのジャイロスコープおよび少なくとも一つの加速度計と、を含む、請求項11~13のいずれかに記載のエアロゾル発生装置。
  16. エアロゾル発生装置を使用するための方法であって、前記装置が、
    エアロゾル発生基体を含むレセプタクルと、
    電気構成要素であって、
    前記エアロゾル発生基体を加熱するように構成された発熱体と、
    前記発熱体に動作可能に連結された電源と、を含む、電気構成要素と、
    液体を含有する内部を含むベッセルと、
    前記装置の傾斜を感知するように構成された傾斜センサーと、
    前記傾斜センサーおよび前記電気構成要素に動作可能に連結されたコントローラと、を備え、
    前記方法が、
    前記装置が傾斜していることを示す信号を前記傾斜センサーから受信することと、
    前記信号に応答して、一つ以上の前記電気構成要素を停止することと、を含む、方法。
  17. 前記装置が、前記装置が傾斜しているときに、前記ベッセルの前記内部からの液体の排出を防止するように構成された弁を備える、請求項16に記載の方法。
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