JP2023502427A - 化粧品組成物 - Google Patents

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Abstract

本発明は、化粧品組成物、特に、相乗的なフケ防止効果を提供する化粧品組成物に関する。これは、フケ防止剤ピロクトンオラミンとヤナギ樹皮抽出物との賢明な組み合わせを通じて達成される。化粧品組成物であって、(i)ピロクトンオラミンと、(ii)ヤナギ樹皮抽出物と、(iii)化粧品として許容され得る担体と、を含み、前記ヤナギ樹皮抽出物の量の前記ピロクトンオラミンの量に対する比が少なくとも1:2重量部であり、前記ヤナギ樹皮抽出物が、サリクス・アルバ(salix alba)、サリクス・グランデュロサ(salix glandulosa)、サリクス・プルプレア(salix purpurea)またはサリクス・カロリニアナ(salix caroliniana)から抽出される、化粧品組成物が開示される。

Description

本発明は、化粧品組成物に関する。本発明は、より具体的には、抗炎症効果を与える化粧品組成物、例えば、毛髪のケア用化粧品組成物に関する。
炎症は、有害な刺激に対する複雑な生物学的宿主応答であり、宿主が刺激を除去し、自己保護のための治癒過程を開始する機構である。宿主の自然免疫系は、非特異的な様式での侵入する生物に対する最初の防御である。調節不全の炎症は、フケ(頭皮/毛髪上)および湿疹/ざ瘡(皮膚上)を含む様々なパーソナルケアの問題を引き起こし得る。宿主生物(例えば、ヒトまたは動物)を補助するために、局所適用または経口摂取のいずれかを通じたいくつかの抗炎症剤が開発されており、上記の問題を軽減するために使用されている。
フケは、世界中の多くの人々に影響を及ぼす問題である。この状態は、死んだ皮膚細胞の塊が頭皮から脱落することによって現れる。これらは、色が白で、美的に不快な外観を与える。フケの一因になる要因は、マラセチア(Malassezia)酵母の一種である。これに対抗するために、毛髪洗浄シャンプーの形態のフケ防止製品が開発されてきた。公知のフケ防止シャンプーの例は、フケ防止剤とともにラウリルエーテル硫酸ナトリウム(エトキシ化アニオン性界面活性剤)を含む。ヘアケアにおいて用いられる典型的なフケ防止剤は、金属ピリチオン、例えば亜鉛ピリチオン(ZPTO)、octopirox(登録商標)(ピロクトンオラミン)、アゾール抗菌剤(例えば、クリンバゾール)、硫化セレンおよびこれらの組み合わせである。さらに、この症状の悪影響を軽減するために、抗炎症剤もフケ防止製品において使用されてきた。
皮膚では、多くの人々が、特に顔で経験する問題の1つはざ瘡である。ざ瘡は、美容上不快な外観を有する。尋常性ざ瘡としても知られているざ瘡は、ほぼすべての青年および成人が生涯のある時点で罹患する一般的な皮膚症状である。ざ瘡は、異常な角化、過剰な皮脂産生、アンドロゲン機能、細菌増殖および免疫過敏症を含む複雑な病因を有する。上記過程の1つまたは複数がざ瘡と相関しているが、引き金を引く1つの因子およびざ瘡病変の形成に至る事象の正確な順序は完全には理解されていない。ざ瘡に関連付けられてきた他の因子は、フリーラジカルの存在であり、その後の酸化的ストレスが細胞の損傷をもたらす。ざ瘡は、通常、顔、首および背中のような皮脂腺が豊富な領域で発生することが観察されてきた。細菌プロピオニバクテリウム・アクネス(Propionibacterium acnes)(P.acnes))もざ瘡の発生に関与している。
ざ瘡は多くの方法で処置されてきた。ほとんどの処置は、目に見える変化が見られるまでに数週間から数ヶ月を要する。抗菌効果を有する過酸化ベンゾイルは、ざ瘡の軽度の症例に対して使用されており、さらなるざ瘡の形成を防止するとも考えられている。ざ瘡の非常に重篤な症例の場合、テトラサイクリン、エリスロマイシンおよびクリンダマイシンのような抗生物質が使用されてきた。抗生物質は、いくつかの機構によって機能すると考えられており、最も重要なのは、毛包内および毛包周囲の細菌数の減少である。抗生物質は、皮脂中の白血球によって産生される刺激性化学物質を低下させ、それによって炎症反応を低下させるとも考えられている。
したがって、炎症は、上記症状の1つまたはすべてにおいてヒトまたは動物の身体の局所表面上に現れる過程である。人々は、新しい活性物質を開発すること、および相乗的な抗炎症の利益を示す活性物質の組み合わせを探索することによって上記症状の症候を緩和することを試みてきた。
本発明の第1の局面によれば、化粧品組成物であって、
(i)ピロクトンオラミンと、
(ii)ヤナギ樹皮抽出物と、
(iii)化粧品として許容され得る担体と、
を含み、前記ヤナギ樹皮抽出物の量の前記ピロクトンオラミンの量に対する比が少なくとも1:2重量部であり、前記ヤナギ樹皮抽出物が、サリクス・アルバ(salix alba)、サリクス・グランデュロサ(salix glandulosa)、サリクス・プルプレア(salix purpurea)またはサリクス・カロリニアナ(salix caroliniana)から抽出される、化粧品組成物が開示される。
本発明の第2の局面によれば、第1の局面による組成物を所望の表面上に適用する工程を含む、ヒトまたは動物の身体の局所表面上の炎症を軽減するための非治療的方法が開示される。
本発明の第3の局面によれば、炎症を予防または軽減することにおいて使用するための、第1の局面の組成物が開示される。
これらおよびその他の局面、特徴および利点は、以下の詳細な説明および添付の特許請求の範囲を読むことによって、当業者に明らかになるであろう。疑義を避けるために、本発明の一局面のあらゆる特徴は、本発明のあらゆる別の局面において使用され得る。「含む(comprising)」という用語は、「含む(including)」を意味するものとし、必ずしも「からなる」または「から構成される」ことを意味するものではない。換言すれば、列記された工程または選択肢は網羅的なものである必要はない。以下の説明中に与えられている実施例は本発明を明確にすることを意図したものであり、本発明を実施例自体に限定することを意図したものではないことに注意すべきである。同様に、別段の記載がなければ、すべての百分率は、重量/重量パーセントである。操作例および比較例中のもの、または明示的に別段の記載がある場合を除き、物質の量または反応の条件、物質の物理的特性および/もしくは使用を表す本説明および特許請求の範囲中の数字はすべて、「約」という語によって修飾されているものと理解しなければならない。「xからyまで」という形式で表された数値範囲は、xおよびyを含むと理解される。特定の特徴に関して、複数の好ましい範囲が「xからyまで」という形式で記載されている場合、異なる終点を組み合わせたすべての範囲も想定されることが理解される。換言すれば、値の何らかの範囲を特定する際には、任意の上限値が任意の下限値を伴い得る。
特許請求の範囲は多項従属性または冗長性なしに記載されていることがあり得るという事実に関わらず、本明細書中に見られる本発明の開示は、互いに多項従属しているものとして、特許請求の範囲中に見出されるすべての態様を包含すると考えなければならない。
本発明の特定の局面(例えば、本発明の組成物)に関して特徴が開示されている場合、このような開示は、本発明のあらゆる別の局面(例えば、本発明の方法)にも準用されると考えなければならない。
本明細書で使用される「化粧品組成物」は、哺乳動物、特にヒトの皮膚、毛髪および/または頭皮に局所適用するための組成物を含むものとする。このような組成物は、一般に、数秒から最長24時間までの期間、身体の所望の局所表面上に適用される。適用の期間が短い、すなわち、数秒から数分のオーダー後、組成物が水ですすいで除去されるか、または拭い去られる場合、このような組成物は洗浄組成物またはウォッシュオフ(wash-off)組成物として知られる。他方、組成物がより長い期間、すなわち数分から最長24時間適用され、個人で行う通常の洗浄の過程の間に一般に洗浄除去される場合、このような組成物はリーブオン(leave-on)組成物として知られる。本発明の組成物は、見た目を改善するため、洗浄するため、臭い制御のためまたは一般的な審美のためにもヒトの身体に適用されるあらゆる製品を含む。
本明細書で使用される「ヘアケア組成物」は、哺乳動物、特にヒトの毛髪または頭皮に局所適用するための組成物を含むものとする。外用とは、組成物が身体の外面に適用されることを意味する。本発明において、これは、組成物を毛髪または頭皮上に適用することによって達成される。一般に、このような組成物は、リーブオンまたはリンスオフ(rinse-off)に分類することができ、頭皮および毛髪の、外観を改善するため、洗浄のため、臭い制御のためまたは一般的な審美のために適用されるあらゆる製品を含む。本発明のヘアケア組成物は、液体、ローション、クリーム、泡、スクラブ、ジェル、シャンプー、コンディショナー、シャワージェルまたはバーの形態であり得る。本発明のヘアケア組成物は、好ましくはリーブオン組成物である。あるいは、本発明のヘアケア組成物はウォッシュオフ組成物である。ヒトの体内への摂取(ingestion)によって所望の利益を達成するための組成物は、本発明の範囲から除外される。
本発明は、抗炎症性組成物に関する。抗炎症性組成物は、本発明において特許請求されるヤナギ樹皮抽出物とのピロクトンオラミンの相乗的な抗炎症作用を有する。
ピロクトンオラミン
ピロクトンオラミンは、ヒドロキサム酸誘導体であるピロクトンのオラミン塩である。ピロクトンオラミンは、一般に、商品名Octopirox(登録商標)を有するピロクトンエタノールアミンとして知られている。
本発明によるピロクトンオラミンは、1-ヒドロキシ-4-メチル-6-(2,4,4-トリメチルペンチル)-2(1H)-ピリジノンと2-アミノエタノールとの1:1化合物であり、1-ヒドロキシ-4-メチル-6-(2,4,4-トリメチルペンチル)-2(1H)ピリジノンモノエタノールアミン塩とも称される。CAS番号は68890-66-4であり、化合物は以下の一般式(I)を有する。
Figure 2023502427000001
本発明の組成物中のピロクトンオラミンの量は、ヘアケア組成物の種類および使用される他のフケ防止剤の特質に依存するであろう。組成物は、該組成物の重量に対して0.01~6重量%、より好ましくは0.1~5重量%、さらに好ましくは0.5~3重量%の前記感光性フケ防止剤を含むことが好ましい。
ヤナギ樹皮抽出物
本発明の組成物は、ヤナギ樹皮抽出物を含む。
ヤナギ樹皮は、アスピリン中の有効成分の前駆体であるサリシンを含有する。したがって、ヤナギ樹皮抽出物は、ざ瘡ならびに皮膚のアレルギーおよび感受性の両方に伴う発赤、疼痛および腫脹を軽減するのに役立つ抗炎症薬として公知である。
本発明のヤナギ樹皮抽出物は、サリクス・アルバ、サリクス・グランデュロサ、サリクス・プルプレアまたはサリクス・カロリニアナから抽出される。
本発明者らは、驚くべきことに、ピロクトンオラミンとヤナギ樹皮抽出物との組み合わせが抗炎症効果を相乗的に増強するのに有用であることを見出した。本発明の組成物中のヤナギ樹皮抽出物の量のピロクトンオラミンの量に対する比が少なくとも1:2重量部、好ましくは少なくとも1:1重量部である場合に、この組み合わせは相乗的な抗炎症活性を提供することができる。ヤナギ樹皮抽出物の量のピロクトンオラミンの量に対する比は、1:2~100:1重量部、より好ましくは1:1~50:1、さらに好ましくは5:1~20:1、最適には10:1~20:1重量部であることが好ましい。
本発明の組成物は、組成物の重量に対して0.005~60重量%、より好ましくは0.05~30重量%、さらに好ましくは0.25~20重量%、最適には0.5~3重量%のヤナギ樹皮抽出物を含むことが好ましい。
本発明の組成物は、化粧品として許容され得る担体を含む。一局面によれば、化粧品として許容され得る担体は水を含む。別の好ましい局面によれば、担体は、界面活性剤をさらに含む。化粧品として許容され得る担体は、組成物をウォッシュオフまたはリーブオンヘアケア組成物として調製することができるような担体である。
本発明の組成物は、グリセロールをさらに含むことが好ましい。本発明において使用することができるグリセロールは、グリセリン(glycerine)、グリセリン(glycerin)およびプロパン-1,2,3-トリオールとして様々に知られている。グリセロールは、組成物の重量に対して0.5~60重量%、好ましくは0.1~30重量%、より好ましくは2~20重量%、最も好ましくは5~10重量%のレベルで本発明の組成物中に含まれ得る。
理論に束縛されることを望むものではないが、本発明者らは、グリセロールが、ピロクトンオラミンとヤナギ樹皮抽出物との間の相乗効果を向上させることができると考える。また、ヤナギ樹皮抽出物および/またはピロクトンオラミンは、皮膚バリアを強化するなどのグリセロールの機能を向上させることができることが考えられる。
ヘアシャンプー組成物
組成物は、好ましくは、フケ防止ヘアケア組成物である。本発明の組成物は、好ましくは、シャンプーまたはコンディショナーである。本発明の組成物は、頭皮および/または毛髪上のフケの症候を予防または緩和するために使用される。
本発明の特に好ましい局面によれば、組成物はシャンプーである。本発明の組成物は、1つまたは複数の洗浄界面活性剤を含み得る。界面活性剤は、界面活性剤がその中に溶解している水溶液の表面張力を低下させるように作用する親水性部分および疎水性部分を有する化合物である。本発明のシャンプー組成物は、一般に、化粧品として許容され、毛髪への局所適用に適した1つまたは複数の洗浄界面活性剤を含む。洗浄界面活性剤は、アニオン性、非イオン性、両性および双性イオン性化合物ならびにこれらの混合物から選択され得る。
本発明において使用するためのシャンプー組成物中の洗浄界面活性剤の総量は、組成物の総重量を基準として総重量界面活性剤により、一般に1~50%、好ましくは2~40%、より好ましくは4~25%である。
本発明のシャンプー組成物は、全組成物の1~45重量%のレベルでアニオン性界面活性剤を含むことが好ましい。
洗浄界面活性剤の非限定的な例としては、アルキルサルファート、アルキルエーテルサルファート、アルカリールスルホナート、N-アルキルサルコシナート、アルキルホスファート、アルキルエーテルホスファート、アシルアミノ酸系界面活性剤、アルキルエーテルカルボン酸、アシルタウラート、アシルグルタマート、アルキルグリシナートおよびこれらの塩、特にこれらのナトリウム、マグネシウム、アンモニウムならびにモノ-、ジ-およびトリエタノールアミン塩を含むアニオン性洗浄界面活性剤が挙げられる。前記リスト中のアルキルおよびアシル基は、一般に、8~18個、好ましくは10~16個の炭素原子を含有し、不飽和であり得る。アルキルエーテルサルファート、アルキルエーテルホスファートならびにアルキルエーテルカルボン酸およびその塩は、分子当たり1~20のエチレンオキシドまたはプロピレンオキシド単位を含有し得る。
洗浄界面活性剤のさらなる非限定的な例としては、アルキレンオキシド、通常はエチレンオキシドを付加した、一般に6~30のエチレンオキシド基を有する脂肪族(C~C18)第一級または第二級の直鎖または分岐鎖アルコールを含む非イオン性洗浄界面活性剤が挙げられ得る。他の代表的な洗浄界面活性剤としては、モノ-またはジ-アルキルアルカノールアミド(例としては、ココモノエタノールアミドおよびココモノイソプロパノールアミドが挙げられる)およびアルキルポリグリコシド(APG)が挙げられる。本発明における使用に適したアルキルポリグリコシドは市販されており、例えば、BASFのPlantapon1200およびPlantapon2000として特定される材料が挙げられる。本発明において使用するための組成物中に含めることができる他の糖由来界面活性剤としては、例えば国際公開第9206154号および米国特許第5194639号に記載のC12~C18N-メチルグルカミドなどのC10~C18N-アルキル(C~C)ポリヒドロキシ脂肪酸アミド、ならびにC10~C18N-(3-メトキシプロピル)グルカミドなどのN-アルコキシポリヒドロキシ脂肪酸アミドが挙げられる。
洗浄界面活性剤のさらなる非限定的な例としては、アルキル基およびアシル基が8~19個の炭素原子を有する、アルキルアミンオキシド、アルキルベタイン、アルキルアミドプロピルベタイン、アルキルスルホベタイン(スルタイン)、アルキルグリシナート、アルキルカルボキシグリシナート、アルキルアンホアセタート、アルキルアンホプロピオナート、アルキルアンホグリシナート、アルキルアミドプロピルヒドロキシスルタイン、アシルタウラートおよびアシルグルタマートを含む両性または双性イオン性洗浄界面活性剤が挙げられる。
本発明において使用するためのシャンプー組成物において使用するための典型的な洗浄界面活性剤としては、オレイルコハク酸ナトリウム、ラウリルスルホコハク酸アンモニウム、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリルエーテル硫酸ナトリウム、ラウリルエーテルスルホコハク酸ナトリウム、ラウリル硫酸アンモニウム、ラウリルエーテル硫酸アンモニウム、ココイルイセチオン酸ナトリウム、ラウリルイセチオン酸ナトリウム、ラウリルエーテルカルボン酸およびN-ラウリルサルコシン酸ナトリウム、パレス硫酸ナトリウム、ココジメチルスルホプロピルベタイン、ラウリルベタイン、ココベタイン、コカミドプロピルベタイン、ココアンホ酢酸ナトリウムが挙げられる。
好ましい洗浄界面活性剤は、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリルエーテル硫酸ナトリウム、ラウリルエーテルスルホコハク酸ナトリウム、ラウリル硫酸アンモニウム、ラウリルエーテル硫酸アンモニウム、ココイルイセチオン酸ナトリウムおよびラウリルエーテルカルボン酸、ココベタイン、コカミドプロピルベタイン、ココアンホ酢酸ナトリウムである。
前述のアニオン性、非イオン性および両性洗浄界面活性剤のいずれかの混合物も適切であり得、好ましくは、第一の界面活性剤対第二の界面活性剤の比は、シャンプー組成物中の洗浄界面活性剤の含有重量に基づいて、1:1~10:1、より好ましくは2:1~9:1、最も好ましくは3:1~8:1である。
懸濁剤
好ましくは、本発明の組成物は、懸濁剤をさらに含む。適切な懸濁剤は、ポリアクリル酸、アクリル酸の架橋されたポリマー、アクリル酸と疎水性モノマーのコポリマー、カルボン酸含有モノマーとアクリル酸エステルのコポリマー、アクリル酸とアクリル酸エステルの架橋されたコポリマー、ヘテロ多糖ガムおよび結晶質長鎖アシル誘導体から選択される。長鎖アシル誘導体は、望ましくは、ステアリン酸エチレングリコール、16~22個の炭素原子を有する脂肪酸のアルカノールアミドおよびこれらの混合物から選択される。ジステアリン酸エチレングリコールおよびジステアリン酸ポリエチレングリコール3は組成物に真珠光沢を与えるので、これらは好ましい長鎖アシル誘導体である。ポリアクリル酸は、Carbopol420、Carbopol488またはCarbopol493として市販されている。多官能性作用物質と架橋されたアクリル酸のポリマーも使用することができ、Carbopol910、Carbopol934、Carbopol941およびCarbopol980として市販されている。モノマーとアクリル酸エステルを含有するカルボン酸の適切なコポリマーの例は、Carbopol1342である。すべてのCarbopol(商標)材料は、Goodrichから入手することができる。
適切な、アクリル酸とアクリル酸エステルの架橋されたポリマーは、Pemulen(登録商標)TR1またはPemulen(登録商標)TR2である。適切なヘテロ多糖ガムは、キサンタンガム、例えば、Kelzan(登録商標)muとして入手できるものである。
上記懸濁剤のいずれの混合物も使用し得る。好ましいのは、アクリル酸の架橋されたポリマーと結晶質長鎖アシル誘導体の混合物である。
懸濁剤が含まれる場合、懸濁剤は、一般に、組成物の総重量を基準として、懸濁剤の総重量により、0.1%~10%、好ましくは0.5%~6%、より好ましくは0.5%~4%のレベルで、本発明のシャンプー組成物中に存在する。
本発明の組成物は、性能および/または消費者の受容性を高めるための他の成分を含有し得る。このような成分には、香料、染料および色素、pH調整剤、光沢剤(pearlescers)または乳白剤、粘度修正剤(viscosity modifiers)、防腐剤、植物由来成分(botanicals)、果実抽出物、糖誘導体およびアミノ酸などの天然の毛髪栄養素が含まれる。
本発明の組成物は、好ましくは、水性ベースである。好ましくは、本発明の組成物は、好ましくは組成物の70重量%~95重量%の、多量の水を含む。
カチオン性沈着ポリマー
本発明の組成物は、カチオン性沈着ポリマーをさらに含み得る。適切なカチオン性ポリマーは、カチオン置換されたホモポリマーであり得、または2もしくはそれより多くの種類のモノマーから形成され得る。ポリマーの重量平均(M)分子量は、一般に10万~200万ダルトンである。ポリマーは、第4級アンモニウムもしくはプロトン化されたアミノ基またはこれらの混合物などのカチオン性窒素含有基を有する。ポリマーの分子量が低すぎる場合、コンディショニング効果は不良である。高すぎると、注ぐときに組成物の曳糸性をもたらす高い伸長粘度の問題が存在し得る。
カチオン性窒素含有基は、一般に、カチオン性ポリマーの全モノマー単位の一部に置換基として存在する。したがって、ポリマーがホモポリマーでない場合、ポリマーはスペーサー非カチオン性モノマー単位を含有することができる。このようなポリマーは、CTFA Cosmetic Ingredient Directory,3rd editionに記載されている。カチオン性モノマー単位と非カチオン性モノマー単位の比は、一般に0.2~3.0meq/gmである必要とされる範囲のカチオン電荷密度を有するポリマーを与えるように選択される。ポリマーのカチオン電荷密度は、米国薬局方に記載されているケルダール法により、窒素決定のための化学試験下で適切に決定される。
適切なカチオン性ポリマーとしては、例えば、カチオン性アミンまたは第四級アンモニウム官能基を有するビニルモノマーと、(メタ)アクリルアミド、アルキルおよびジアルキル(メタ)アクリルアミド、アルキル(メタ)アクリラート、ビニルカプロラクトンおよびビニルピロリジンなどの水溶性スペーサーモノマーとのコポリマーが挙げられる。アルキルおよびジアルキル置換されたモノマーは、好ましくはC1~C7アルキル基、より好ましくはC1~3アルキル基を有する。他の適切なスペーサーとしては、ビニルエステル、ビニルアルコール、無水マレイン酸、プロピレングリコールおよびエチレングリコールが挙げられる。
カチオン性アミンは、組成物の特定の種およびpHに応じて、第一級、第二級または第三級アミンであり得る。一般に、第二級および第三級アミン、特に第三級アミンが好ましい。
アミン置換されたビニルモノマーおよびアミンは、アミン形態で重合され、次いで四級化によってアンモニウムに変換されることができる。
カチオン性ポリマーは、アミンおよび/もしくは第四級アンモニウム置換されたモノマーならびに/または適合的なスペーサーモノマーに由来するモノマー単位の混合物を含むことができる。
適切な(非限定的な例の)カチオン性ポリマーには、以下が含まれる。
-例えば、業界(トイレ化粧品・香料工業協会(CTFA))において、それぞれPolyquaternium6およびPolyquaternium7と呼ばれているジメチルジアリルアンモニウムクロリドホモポリマーおよびアクリルアミドとジメチルジアリルアンモニウムクロリドとのコポリマーを含む、カチオン性ジアリル第四級アンモニウム含有ポリマー;
-(米国特許第4,009,256号に記載されているような)3~5個の炭素原子を有する不飽和カルボン酸のホモポリマーおよびコポリマーのアミノ-アルキルエステルの鉱酸塩;
-(国際公開第95/22311号に記載されているような)カチオン性ポリアクリルアミド。
使用することができる他のカチオン性ポリマーとしては、カチオン性セルロース誘導体、カチオン性デンプン誘導体およびカチオン性グアーガム誘導体などのカチオン性多糖ポリマーが挙げられる。
本発明において使用するための組成物における使用に適したカチオン性多糖ポリマーには、式:
A-O-[R-N(R)(R)(R)X]、
のモノマーが含まれ、
式中、Aは、デンプンまたはセルロース無水グルコース残基などの無水グルコース残基である。Rは、アルキレン、オキシアルキレン、ポリオキシアルキレン、もしくはヒドロキシアルキレン基、またはこれらの組み合わせである。R、RおよびRは、独立して、アルキル、アリール、アルキルアリール、アリールアルキル、アルコキシアルキルまたはアルコキシアリール基を表し、各基は最大約18個の炭素原子を含有する。各カチオン性部分の炭素原子の総数(すなわち、R、RおよびRの中の炭素原子の合計)は、好ましくは約20以下であり、Xはアニオン性対イオンである。
別のタイプのカチオン性セルロースとしては、業界(CTFA)でPolyquaternium24と呼ばれる、ラウリルジメチルアンモニウム置換されたエポキシドと反応させたヒドロキシエチルセルロースのポリマー性第四級アンモニウム塩が挙げられる。これらの材料は、Amerchol Corporationから、例えばPolymer LM-200の商品名で入手可能である。
他の適切なカチオン性多糖ポリマーとしては、(例えば、米国特許第3,962,418号に記載されているような)第四級窒素含有セルロースエーテル、および(例えば、米国特許第3,958,581号に記載されているような)エーテル化されたセルロースとデンプンのコポリマーが挙げられる。このような材料の例としては、一般に業界(CTFA)でPolyquaternium10と呼ばれる、DowからのポリマーLRおよびJRシリーズが挙げられる。
使用することができる特に適切なタイプのカチオン性多糖ポリマーは、グアーヒドロキシプロピルトリメチルアンモニウムクロリド(RhodiaからJAGUAR商標シリーズで市販されている)などのカチオン性グアーガム誘導体である。このような材料の例は、JAGUAR C13S、JAGUAR C14およびJAGUAR C17である。
上記カチオン性ポリマーのいずれの混合物も使用し得る。
カチオン性ポリマーは、一般に、組成物の総重量を基準としてカチオン性ポリマーの総重量により、0.01~5%、好ましくは0.02~1%、より好ましくは0.05~0.8%のレベルで、本発明において使用するためのシャンプー組成物中に存在する。
ヘアコンディショナー
本発明の組成物を通じてコンディショニング効果が与えられるべき場合には、組成物はヘアコンディショナーと称される。典型的には、ヘアケア組成物中で使用される最も一般的なコンディショニング剤は、鉱物油、トリグリセリドなどの天然に存在する油およびシリコーンポリマーなどの水に不溶性の油状物質である。コンディショニング効果は、毛髪上に堆積されて薄膜を形成し、これにより湿潤時に毛髪の櫛通りをより容易にし、乾燥時に毛髪をより取り扱いやすくする油状物質によって達成される。特に有用なコンディショニング剤は、シリコーン化合物、好ましくは、不揮発性のシリコーン化合物である。本明細書の組成物は、1つまたは複数のシリコーンを有利に含み得る。シリコーンは、分散されたまたは懸濁された粒状物形態で見られるコンディショニング剤である。シリコーンは、毛髪上に堆積し、水で毛髪をすすいだ後でも残存することが予定されている。適切なシリコーン油には、ポリアルキルシロキサン、ポリアリールシロキサン、ポリアルキルアリールシロキサン、ポリエーテルシロキサンコポリマーおよびこれらの混合物が含まれ得る。アミノシリコーンは、しばしば、シャンプー組成物を配合される。アミノシリコーンは、少なくとも1つの、第一級アミン、第二級アミン、第三級アミンまたは第四級アンモニウム基を含有するシリコーンである。高分子量シリコーンゴムも使用することができる。別の有用な種類は、ジメチコン/ビニル/ジメチコン・クロスポリマー(例えば、Dow Corning9040および9041)などの架橋されたシリコーンエラストマーである。
存在する場合の組成物中のシリコーンの量は、ヘアケア組成物の約0.1重量%~約10重量%、好ましくは約0.1重量%~約8重量%、より好ましくは約0.3重量%~約5重量%の範囲であり得る。
組成物のpHは、好ましくは、4.0以上であり、より好ましくは、5.0~7.0の範囲である。
通常、ヘアコンディショニング組成物は、単独でまたは混合して使用されるカチオン性界面活性剤から選択されるコンディショニング界面活性剤を含む。本発明のコンディショナー組成物において使用するための適切なカチオン性界面活性剤には、セチルトリメチルアンモニウムクロリド、ベヘニルトリメチルアンモニウムクロリド、セチルピリジニウムクロリド、テトラメチルアンモニウムクロリド、テトラエチルアンモニウムクロリド、オクチルトリメチルアンモニウムクロリド、ドデシルトリメチルアンモニウムクロリド、ヘキサデシルトリメチルアンモニウムクロリド、オクチルジメチルベンジルアンモニウムクロリド、デシルジメチルベンジルアンモニウムクロリド、ステアリルジメチルベンジルアンモニウムクロリド、ジドデシルジメチルアンモニウムクロリド、ジオクタデシルジメチルアンモニウムクロリド、タロウトリメチルアンモニウムクロリド、二水素化タロウジメチルアンモニウムクロリド(例えば、Akzo NobelのArquad2HT/75)、ココトリメチルアンモニウムクロリド、PEG-2-オレアンモニウムクロリドおよび対応するこれらの水酸化物が含まれる。さらなる適切なカチオン性界面活性剤には、CTFA表記、Quaternium-5、Quaternium-31およびQuaternium-18を有する物質が含まれる。前述した物質のいずれの混合物も適切であり得る。本発明のコンディショナーにおいて使用するための特に有用なカチオン性界面活性剤はセチルトリメチルアンモニウムクロリドであり、例えば、Hoechst CelaneseからGENAMIN CTACとして市販されている。本発明のコンディショナーにおいて使用するための別の特に有用なカチオン性界面活性剤は、ベヘニルトリメチルアンモニウムクロリドであり、例えば、ClariantからGENAMIN(登録商標)KDMPとして市販されている。さらに別の好ましいカチオン性界面活性剤は、ステアラミドプロピルジメチルアミンである。
組成物中で使用するための最も好ましいカチオン性界面活性剤は、ステアラミドプロピルジメチルアミン、ベヘントリモニウムクロリドまたはステアリルトリメチルアンモニウムクロリドである。本発明のコンディショナーにおいて、カチオン性界面活性剤のレベルは、一般に、組成物の0.1重量%~5重量%、好ましくは0.5重量%~2.5重量%の範囲である。
本発明のヘアコンディショニング組成物は、好ましくは、さらに脂肪アルコールも含み得る。コンディショニング組成物中での脂肪アルコールとカチオン性界面活性剤の併用は、カチオン性界面活性剤がその中で分散されるラメラ相の形成をもたらすので、特に有利であると考えられる。
代表的な脂肪アルコールは、8~22個の炭素原子、より好ましくは16~22個の炭素原子を含む。脂肪アルコールは、典型的には、直鎖アルキル基を含有する化合物である。適切な脂肪アルコールの例には、セチルアルコール、ステアリルアルコールおよびこれらの混合物が含まれる。これらの物質は本発明の組成物の全体的なコンディショニング特性に寄与する点で、これらの物質の使用も有利である。
本発明のコンディショナー中の脂肪アルコールのレベルは、一般に、組成物の0.5重量%~10重量%、好ましくは0.1重量%~8重量%、より好ましくは0.2重量%~7重量%、最も好ましくは0.3重量%~6重量%の範囲である。カチオン性界面活性剤と脂肪アルコールの重量比は、適切には1:1~1:10、より好ましくは1:1.5~1:8、最適には1:2~1:5である。
方法および使用
本発明はまた、本発明の組成物を所望の表面上に適用する工程を含む、ヒトまたは動物の身体の局所表面上の炎症を軽減する非治療的方法を提供する。この方法は、本質的に美容である。本発明はまた、本発明の組成物を頭皮および/または毛髪上に適用する工程を含む、頭皮および/または毛髪上のフケの症候を予防または緩和する非治療的方法を提供する。この方法は、本質的に美容である。
本発明はまた、炎症を軽減または予防するために使用するための本発明の組成物を提供する。本発明は、頭皮および/または毛髪上のフケの症候を予防または緩和することにおいて使用するための本発明の組成物を提供する。
本発明は、炎症を軽減または防止するために使用するための、ピロクトンオラミンおよびヤナギ樹皮抽出物の組み合わせであって、前記ヤナギ樹皮抽出物の量の前記ピロクトンオラミンの量に対する比が少なくとも1:2重量部であり、前記ヤナギ樹皮抽出物が、サリクス・アルバ、サリクス・グランデュロサ、サリクス・プルプレアまたはサリクス・カロリニアナから抽出される、組み合わせも提供する。
本発明は、頭皮および/または毛髪上のフケの症候を防止または緩和することにおいて使用するための、ピロクトンオラミンおよびヤナギ樹皮抽出物の組み合わせであって、前記ヤナギ樹皮抽出物の量の前記ピロクトンオラミンの量に対する比が少なくとも1:2重量部であり、前記ヤナギ樹皮抽出物が、サリクス・アルバ、サリクス・グランデュロサ、サリクス・プルプレアまたはサリクス・カロリニアナから抽出される、組み合わせも提供する。
本発明は、フケの処置において使用するための、ピロクトンオラミンおよびヤナギ樹皮抽出物を含む外用組成物であって、前記ヤナギ樹皮抽出物の量の前記ピロクトンオラミンの量に対する比が少なくとも1:2重量部であり、前記ヤナギ樹皮抽出物が、サリクス・アルバ、サリクス・グランデュロサ、サリクス・プルプレアまたはサリクス・カロリニアナから抽出される、外用組成物を提供する。
ここで、以下の非限定的な実施例を参照しながら本発明を説明する。
[実施例]
実施例において使用したヤナギ樹皮抽出物は、Xinrui Bio-technology Limitedから購入した(サリクス・アルバから抽出された)抽出白色ヤナギ樹皮抽出物であった。
ヒト免疫細胞株THP-1インビトロアッセイ
抗炎症効果を決定するために以下の手順を使用した:
10%FBS、ペニシリン(10U/mL)-ストレプトマイシン(10μg/ML)を補充したRPMI1640培地中での懸濁液として、THP1-XBlue(商標)(カタログ番号:thpx-sp、InvivoGen)細胞を培養した。5×10細胞/ウェルの密度で24ウェルプレート中において、100nMのPMAによって細胞を72時間分化させた。次いで、純粋なイー・コリ(E.coli)イポポリサッカライド(ipopolysaccharides)(LPS)および様々な組成物で細胞を共処理した。24時間後、上清を収集し、酵素結合免疫吸着検定法(ELISA)を使用して炎症促進性バイオマーカーとしてのインターロイキン(IL)-6について測定した。IL-6は、炎症促進性および抗炎症性の両方であり、炎症に対する免疫応答を刺激する、IL-6遺伝子によってヒトにおいてコードされるサイトカインまたは細胞シグナル伝達タンパク質である。IL-6の発現は、LPS処理された細胞を100%として、これに対する百分率として計算した。算出された結果が100%を上回れば、抗炎症効果がないと考えることができる。細胞生存率は、非処理細胞を100%として、これに対する百分率として計算した。組み合わせ群と個々の化合物群(IL-6の発現)を比較するスチューデントのt検定によってP値を分析した。P値<0.05は相乗効果を示す。
百分率でのIL-6の発現および細胞生存率に関する結果を表1に示す:
Figure 2023502427000002
表1のデータは、本発明による組成物(実施例1および2)が、細胞生存率を損なうことなく、先に開示された試験条件下で相乗的抗炎症効果をもたらすことができるのに対して、本発明ではない組成物(実施例GおよびH)はいかなる相乗効果も示さない(P値>0.05)ことを示す。ヤナギ樹皮抽出物のピロクトンオラミンに対する比をさらに増加させると、細胞生存率を損なうことなく、この組み合わせの相乗的抗炎症効果が維持されることも観察することができる(実施例1および2)。驚くべきことに、同じ用量のサリシン(実施例G)はOctopiroxとの相乗効果を示さないのに対して、ヤナギ樹皮抽出物(実施例2)は相乗効果を示し得ることも観察される。
抗炎症性活性物質の組み合わせが抗炎症性活性物質の個々の活性に対して相乗的、相加的または拮抗的であるかどうかを確認するために、上記に開示されるすべての実験はインビトロ条件下で実施された。これらの実験に関する限り、成分の濃度は、関連する試験によって許容される許容限界内に収まるように選択され、許容限界内では、技術的効果を記録することが可能であった。したがって、試験が行われた濃度は、そのような成分が一般に化粧品組成物中で使用される範囲内に(通常は重量%で)入らないように見受けられることがあり得る。
上記実験は、相乗的な抗炎症性挙動を評価するためのインビトロアッセイにおいて実施されたことを理解すべきである。外用組成物を調製するために実際に使用される濃度は大幅に異なることが予想される。
組成物は、極めて異なり得る油相中および水相中における所望の活性物質の濃度に影響を及ぼす極めて多くの追加成分とともに、エマルジョンまたはジェルとして調合され得る。追加成分はまた、分配係数、拡散速度、対流輸送速度、レオロジー特性などのような極めて異なる物理的および流体力学的特性を有し得る。したがって、組成物として調合されたときに使用すべき濃度は、実験が実施された細胞レベルでの濃度とは極めて異なること、通常は、何桁もの規模で高いことが予想される。

Claims (14)

  1. 化粧品組成物であって、
    (i)ピロクトンオラミンと、
    (ii)ヤナギ樹皮抽出物と、
    (iii)化粧品として許容され得る担体と、
    を含み、前記ヤナギ樹皮抽出物の量の前記ピロクトンオラミンの量に対する比が少なくとも1:2重量部であり、前記ヤナギ樹皮抽出物が、サリクス・アルバ(salix alba)、サリクス・グランデュロサ(salix glandulosa)、サリクス・プルプレア(salix purpurea)またはサリクス・カロリニアナ(salix caroliniana)から抽出される、化粧品組成物。
  2. 前記ヤナギ樹皮抽出物の量の前記ピロクトンオラミンの量に対する比が1:2~100:1重量部である、請求項1に記載の組成物。
  3. 前記組成物が0.01~6重量%のピロクトンオラミンを含む、請求項1または2に記載の組成物。
  4. 前記組成物が0.005~60重量%のヤナギ樹皮抽出物を含む、請求項1~3のいずれか一項に記載の組成物。
  5. 前記組成物が界面活性剤をさらに含む、請求項1~4のいずれか一項に記載の組成物。
  6. 前記組成物がウォッシュオフまたはリーブオンヘアケア組成物である、請求項1~5のいずれか一項に記載の組成物。
  7. 前記組成物がシャンプーまたはコンディショナーである、請求項6に記載の組成物。
  8. 前記組成物がシャンプーであり、総組成物の1~45重量%のレベルでアニオン性界面活性剤を含む、請求項7に記載の組成物。
  9. 前記組成物がカチオン性沈着ポリマーをさらに含む、請求項1~8のいずれか一項に記載の組成物。
  10. ヒトまたは動物の身体の局所表面上の炎症を軽減する非治療的方法であって、請求項1~9のいずれか一項に記載の組成物を前記所望の表面に適用する工程を含む、方法。
  11. 請求項1~9のいずれか一項に記載の組成物を頭皮および/または毛髪に適用する工程を含む、前記頭皮および/または毛髪上のフケの症候を予防または緩和する非治療的方法。
  12. 炎症を軽減または予防するために使用するための、請求項1~9のいずれか一項に記載の組成物。
  13. 前記頭皮および/または毛髪上のフケの症候を予防または緩和することにおいて使用するための、請求項1~9のいずれか一項に記載の組成物。
  14. フケの処置において使用するための、ピロクトンオラミンおよびヤナギ樹皮抽出物を含む外用組成物であって、前記ヤナギ樹皮抽出物の量の前記ピロクトンオラミンの量に対する比が少なくとも1:2重量部であり、前記ヤナギ樹皮抽出物が、サリクス・アルバ、サリクス・グランデュロサ、サリクス・プルプレアまたはサリクス・カロリニアナから抽出される、外用組成物。
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