JP2023502275A - 筋刺激のための交番する高周波と低周波のデューティサイクル - Google Patents

筋刺激のための交番する高周波と低周波のデューティサイクル Download PDF

Info

Publication number
JP2023502275A
JP2023502275A JP2022529709A JP2022529709A JP2023502275A JP 2023502275 A JP2023502275 A JP 2023502275A JP 2022529709 A JP2022529709 A JP 2022529709A JP 2022529709 A JP2022529709 A JP 2022529709A JP 2023502275 A JP2023502275 A JP 2023502275A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
waveform
frequency
coil
waveform frequency
pulses
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2022529709A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2021102365A5 (ja
Inventor
ジョージ ジュニア フランジニアス
セオドルス ヨハンネス ヴァージニア カベルグ
Original Assignee
ゼルティック エステティックス インコーポレイテッド
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ゼルティック エステティックス インコーポレイテッド filed Critical ゼルティック エステティックス インコーポレイテッド
Publication of JP2023502275A publication Critical patent/JP2023502275A/ja
Publication of JPWO2021102365A5 publication Critical patent/JPWO2021102365A5/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61NELECTROTHERAPY; MAGNETOTHERAPY; RADIATION THERAPY; ULTRASOUND THERAPY
    • A61N2/00Magnetotherapy
    • A61N2/004Magnetotherapy specially adapted for a specific therapy
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61NELECTROTHERAPY; MAGNETOTHERAPY; RADIATION THERAPY; ULTRASOUND THERAPY
    • A61N2/00Magnetotherapy
    • A61N2/02Magnetotherapy using magnetic fields produced by coils, including single turn loops or electromagnets

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Biomedical Technology (AREA)
  • Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
  • Radiology & Medical Imaging (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Magnetic Treatment Devices (AREA)
  • Electrotherapy Devices (AREA)

Abstract

磁気筋刺激装置を用いて筋組織を強化し、引き締め、そして堅固にすることができる。本装置は、第1の波形周波数、1つ以上のパルス持続時間、非ゼロである第2の波形周波数に基づいて動作することができる。本装置の動作は、1つ以上の第1のパルスを有する第1の交流電流に基づくのが良く、第1の交流電流は、第1の波形周波数に従って第1の期間にわたってコイルを通って流れる。さらに、本装置の動作はまた、1つ以上の第2のパルスを有する第2の交流電流に基づくのが良く、第2の交流電流は、第1の波形周波数よりも低いのが良い第2の波形周波数に従って第2の期間にわたってコイルを通って流れる。また、第1および第2の交流電流の発生を複数の反復回数にわたって繰り返すことによって本装置を動作させ、それにより第1の波形周波数と第2の波形周波数を交番する連続パルス化時変磁界を生成して治療セッションを生じさせることができる。

Description

本開示は、一般に、筋刺激、特に交番する高周波と低周波のデューティサイクルでパルス化電磁エネルギーを用いて筋組織を引き締め、強化し、そして堅固にするための有効筋刺激をもたらす方法およびシステムに関する。
〔関連出願の参照〕
本願は、2019年11月20日に出願された米国特許仮出願第62/938,222号(発明の名称:Alternating High and Low Duty Cycles for Effective Muscle Stimulation)の35 U.S.C.119(e) に基づく権益主張出願であり、この米国特許仮出願を参照により引用し、その記載内容全体を本明細書の一部とする。
筋刺激技術、例えば電気筋刺激(EMS)は、種々の用途、例えばトレーニング回復および促進、物理療法、および筋強化および引き締めに役に立つ場合がある。EMS装置は、ユーザの皮膚に取り付けられるべき多数の電極を必要とする場合が多く、これら電極は、定期的使用にとって大きな障害となる場合がある。電流は、正の電極によって放出され、皮膚および筋(きん=筋肉)を含む他の組織を通り、次に負の電極を経てEMS装置に戻される。EMS装置により十分なレベルの電流を生じさせて筋組織を刺激することにより、神経末端もまた過度に刺激される場合が多く、それによりユーザにとって望ましくない副作用および不快感が生じるとともに使用可能な電流の大きさが制限される。
他形態の筋刺激、例えば磁気筋刺激(MMS)もまた利用可能である。これらの技術は、筋組織を、電磁界を介して刺激しようとするものであり、それにより、厄介な皮膚電極および電流を筋に到達させる手段として電流を皮膚に双方向に流すことにより結果として生じる望ましくない神経刺激が回避される。しかしながら、既存の装置は、依然として技術進歩の途上にあり、例えば、筋強度化、筋引き締め、筋堅固にすること、ユーザの快適さ、安全性、および容易に知覚できかつ触れることができる結果を実現できる前の治療期間前の必要な治療セッションの回数および治療期間に関し、ユーザの期待に現時点において沿ってはいない場合がある。したがって、非常に効果的な筋組織刺激組織をもたらしてこれらの欠点を改善することができる改良型筋刺激方法およびシステムが要望されている。
種々の具体化例によれば、交番する低周波と高周波のデューティサイクルで連続パルス化電磁エネルギーをもたらして電磁電荷(磁荷)の有効量を筋組織に送り出すための方法が提供される。本方法は、磁気筋刺激装置の装置アプリケータの動作のためのパラメータを受け取るステップを含むのが良い。パラメータとしては、第1の波形周波数、300~450マイクロ秒のパルス持続時間、およびゼロではなくかつ第1の波形周波数よりも実質的に低い第2の波形周波数が挙げられる。本方法は、パラメータの受け取りに基づいて、1つ以上の第1のパルスを有する第1の交流電流が第1の波形周波数に従って第1の期間にわたってコイルを通って流れるようにするステップを含むのが良い。本方法は、1つ以上の第2のパルスを有する第2の交流電流が第1の期間に続き、第2の波形周波数に従って第2の期間にわたってコイルを通って流れるようにするステップを含むのが良い。本方法は、第1および第2の交流電流を流れさせることを複数の回数にわたって繰り返して第1の波形周波数と第2の波形周波数を交番する連続パルス化時変磁界をもたらすステップを含むのが良い。
本技術の種々の観点を以下に記載する。
本技術の一観点では、筋組織を強化し、引き締め、そして堅固にする方法が提供される。本方法は、磁気筋刺激装置の動作のためのパラメータを受け取るステップを含むのが良く、磁気筋刺激装置は、装置アプリケータを有し、装置アプリケータのハウジング内にはコイルが位置決めされ、磁気筋刺激装置は、ハウジングのアプリケータ表面に実質的に垂直なコイルの軸線を有し、パラメータは、10~50Hzの第1の波形周波数、2~10Hzの第2の波形周波数、2~10Hzの第3の波形周波数、300~450マイクロ秒のパルス持続時間、および2.2~3.3kHzの個別的パルス周波数を含み、個別的パルス周波数は、第1の波形周波数よりも実質的に高い。本方法は、パラメータの受け取りに基づいて、1つ以上の第1のパルスを有する第1の交流電流が第1の波形周波数に従って第1の期間にわたってコイルを通って流れるようにするステップをさらに含むのが良く、1つ以上の第1のパルスの各々は、300~450マイクロ秒のパルス持続時間および2.2~3.3kHzの個別的パルス周波数を有する。本方法は、1つ以上の第2のパルスを有する第2の交流電流が第1の期間に続き、第1の波形周波数よりも低い第2の波形周波数に従って第2の期間にわたってコイルを通って流れるようにするステップを含む。1つ以上の第2のパルスの各々は、300~450マイクロ秒のパルス持続時間および2.2~3.3kHzの個別的パルス周波数を有する。本方法は、第1および第2の交流電流を流れさせることを複数の反復回数にわたって繰り返し、それにより第1の波形周波数と第2の波形周波数を交番する連続パルス化時変磁界をもたらすステップを含む。第1の期間は、2~12秒であり、第2の期間は、2~12秒であり、複数の繰り返し回数は、10~140回であり、それにより100~1000秒の長さを有する治療セッションを生じさせる。本方法は、パラメータの受け取りに基づいて、1つ以上の第3のパルスを有する第3の交流電流が第3の波形周波数に従って第3の期間にわたってコイルを通って流れるようにし、それにより回復セッションを生じさせるステップを含む。1つ以上の第3のパルスの各々は、300~450マイクロ秒のパルス持続時間および2.2~3.3kHz個別的パルス周波数を有し、第3の期間は、30~80秒である。本方法は、複数の治療セッションを生じさせるステップを含み、1対の隣り合う治療セッションは、回復セッションによって互いに隔てられる。第1、第2、および第3の波形周波数は、第1、第2、および第3の波形周波数を交番する連続パルス化時変磁界をもたらす。磁気筋刺激装置によって生じる磁束密度は、1.2~2.0テスラ(T)であり、コイルのインダクタンスは、30~50マイクロヘンリー(mH)であり、コイルは、0~50mmの内径および50~150mmの外径を有する。
本技術の別の観点では、本方法は、パラメータの受け取りに基づいて、1つ以上の第4のパルスを有する第4の交流電流が2~10Hzの第4の波形周波数に従って第4の期間にわたってコイルを通って流れるようにし、それによりウォームアップセッションを生じさせるステップをさらに含む。本方法は、パラメータの受け取りに基づいて、1つ以上の第5のパルスを有する第5の交流電流が2~10Hzの第5の波形周波数に従って第5の期間にわたってコイルを通って流れるようにするステップと、治療セッションおよび回復セッションに先立ってウォームアップセッション、および治療セッションおよび回復セッションに続いてクールダウンセッションを生じさせるステップとを含む。第1、第2、第3、第4、および第5の波形周波数は、第1、第2、第3、第4、および第5の波形周波数を交番する連続パルス化時変磁界をもたらす。
本技術の別の観点では、第2の波形周波数は、第1の波形周波数の33%(1/3)以下である。
本技術の別の観点では、第2の波形周波数は、第1の波形周波数の25%(1/4)以下である。
本技術の別の観点では、第2の波形周波数は、第1の波形周波数の20%(1/5)以下である。
本技術の別の観点では、第2の波形周波数は、約5Hz以下である。
本技術の別の観点では、第1の期間と第2の期間の比は、6:4を上回らずまたは4:6を下回らない。
本技術の別の観点では、第1の期間または第2の期間は、約6秒である。
本技術の別の観点では、第1の波形周波数は、約18~40ヘルツ(Hz)である。
本技術の別の観点では、第1または第2の波形のうちの少なくとも一方は、正弦波または二相波の波形である。
本技術の別の観点では、複数の反復回数相互間には空き時間はない。
本技術の別の観点では、筋組織を強化し、引き締め、そして堅固にする磁気筋刺激装置が提供され、磁気筋刺激装置は、実質的に平坦なアプリケータ表面を有するハウジングおよびハウジング内に位置決めされているコイルを備えた装置アプリケータを有し、コイルの軸線は、アプリケータ表面に実質的に垂直である。磁気筋刺激装置は、プロセッサをさらに有するのが良く、プロセッサは、10~50Hzの第1の波形周波数、2~10Hzの第2の波形周波数、2~10Hzの第3の波形周波数、300~450マイクロ秒のパルス持続時間、および2.2~3.3kHzの個別的パルス周波数を含むパラメータを受け取るよう構成され、個別的パルス周波数は、第1の波形周波数よりも実質的に高い。プロセッサはさらに、パラメータの受け取りに基づいて、1つ以上の第1のパルスを有する第1の交流電流が第1の波形周波数に従って第1の期間にわたってコイルを通って流れるようにするよう構成されるのが良い。1つ以上の第1のパルスの各々は、300~450マイクロ秒のパルス持続時間および2.2~3.3kHzの個別的パルス周波数を有する。プロセッサはさらに、第1の期間に続き、1つ以上の第2のパルスを有する第2の交流電流が第2の波形周波数に従って第2の期間にわたってコイルを通って流れるようするよう構成されるのが良い。1つ以上の第2のパルスの各々は、300~450マイクロ秒のパルス持続時間および2.2~3.3kHzの個別的パルス周波数を有する。プロセッサはさらに、第1および第2の交流電流を流れさせることを複数の反復回数にわたって繰り返し、それにより第1の波形周波数と第2の波形周波数を交番する連続パルス化時変磁界をもたらすよう構成されるのが良い。第1の期間は、2~12秒であり、第2の期間は、2~12秒であり、複数の繰り返し回数は、10~140回であり、それにより100~1000秒の長さを有する治療セッションを生じさせる。プロセッサはさらに、パラメータの受け取りに基づいて、1つ以上の第3のパルスを有する第3の交流電流が第3の波形周波数に従って第3の期間にわたってコイルを通って流れるようにし、それにより回復セッションを生じさせるよう構成されるのが良い。1つ以上の第3のパルスの各々は、300~450マイクロ秒のパルス持続時間および2.2~3.3kHz個別的パルス周波数を有し、第3の期間は、30~80秒であり、プロセッサはさらに、複数の治療セッションを生じさせるよう構成されるのが良く、1対の隣り合う治療セッションは、回復セッションによって互いに隔てられる。第1、第2、および第3の波形周波数は、第1、第2、および第3の波形周波数を交番する連続パルス化時変磁界をもたらし、磁気筋刺激装置によって生じる磁束密度は、1.2~2.0テスラ(T)であり、コイルのインダクタンスは、30~50マイクロヘンリー(mH)であり、コイルは、0~50mmの内径および50~150mmの外径を有する。
本技術の別の諸観点では、磁気筋刺激装置は、上述の種々の観点に従って構成されるのが良い。
本技術のさらに別の観点では、コンピューティングシステムによって読み取られると、コンピューティングシステムに上記種々の観点について記載した方法を実行させる複数の命令を有する非一過性コンピュータ可読媒体が提供される。
本技術のさらに別の観点では、筋組織を強化し、引き締め、そして堅固にする別の方法が提供される。当該別の方法は、磁気筋刺激装置を用意するステップを含むのが良く、磁気筋刺激装置は、装置アプリケータを有し、装置アプリケータのハウジング内にはコイルが位置決めされ、コイルの軸線は、ハウジングのアプリケータ表面に実質的に垂直である。当該別の方法は、第1の交流電流が第1の波形周波数に従って第1の期間にわたってコイルを通って流れるようにするステップを含み、各期間は、1つ以上の電流パルスを生じさせる第1の期間を含み、1つ以上の電流パルスは、300~450マイクロ秒のパルス持続時間を有し、各パルス持続時間は、2.2~3.3kHzのパルス周波数に対応し、次に、第2の交流電流がゼロではなくかつ第1の波形周波数よりも実質的に低い第2の波形周波数に従って第2の期間にわたってコイルを通って流れるようにするステップを含む。当該別の方法は、第1および第2の交流電流を流れさせることを複数の反復回数にわたって繰り返し、それにより第1の波形周波数と第2の波形周波数を交番する連続パルス化時変磁界をもたらすステップをさらに含むのが良く、第1の波形周波数は、10~50Hzであり、第2の波形周波数は、2~10Hzであり、第1の期間は、2~12秒であり、第2の期間は、2~12秒であり、複数の繰り返し回数は、10~140回であり、それにより100~1000秒の長さを有する治療セッションを生じさせ、磁気筋刺激装置により生じる磁束密度は、1.2~2.0テスラ(T)であり、コイルのインダクタンスは、30~50マイクロヘンリー(mH)であり、コイルは、0~50mmの内径および50~150mmの外径を有する。
本技術の別の諸観点では、別の方法を上述の種々の観点に従って改造することができる。
本技術の別の観点では、筋組織を強化し、引き締め、そして堅固にする方法であって、本方法は、磁気筋刺激装置の動作のためのパラメータを受け取るステップを含み、磁気筋刺激装置は、装置アプリケータを有し、装置アプリケータのハウジング内にはコイルが位置決めされ、コイルの軸線は、ハウジングのアプリケータ表面に実質的に垂直である。パラメータとしては、第1の波形周波数、第1の波形周波数よりも実質的に高いパルス周波数、およびゼロではなくかつ第1の波形周波数よりも実質的に低い第2の波形周波数が挙げられ、本方法は、パラメータの受け取りに基づいて、パルス周波数を有する第1の交流電流が第1の波形周波数に従って第1の期間にわたってコイルを通って流れるようにするステップを含む。本方法は、第1の期間に続き、パルス周波数を有する第2の交流電流が第1の波形周波数よりも低い第2の波形周波数に従って第2の期間にわたってコイルを通って流れるようにするステップを含む。本方法は、第1および第2の交流電流を流れさせることを複数の反復回数にわたって繰り返し、それにより第1の波形周波数と第2の波形周波数を交番する連続パルス化時変磁界をもたらすステップを含む。
本技術の別の観点では、第1の波形周波数は、10~50Hzであり、第2の波形周波数は、2~10Hzであり、第1の期間は、3~15秒であり、第2の期間は、3~150秒であり、複数の繰り返し回数は、2~40回である。
本技術の別の観点では、第2の期間は3~15秒であり、複数の繰り返し回数は、8~40回であり、連続パルス化時変磁界は、治療セッションを規定する。
本技術の別の観点では、第2の期間は30~80秒であり、複数の繰り返し回数は、2~8回であり、連続パルス化時変磁界は、治療セッションおよび治療セッション相互間の回復セッションの少なくとも一部を規定する。
本技術の別の観点では、本方法は、複数の治療セッションをさらに含み、隣り合う治療セッションの各対は、回復セッションによって互いに隔てられ、この各対は、第3の波形周波数をさらに含み、本方法は、第3の波形周波数に従って30~80秒の第3の期間にわたってコイルを通って流れる1つ以上のパルス持続時間を有する第3の交流電流を発生させるステップをさらに含み、第3の波形周波数は、2~10Hzであり、第1、第2、および第3の波形周波数は、回復セッションによって隔てられた治療セッションを生じさせるよう第1、第2および第3の波形周波数を交番する連続パルス化時変磁界をもたらす。
本技術の別の観点では、本方法は、治療および回復セッション前のウォームアップセッションおよび治療および回復セッションに続くクールダウンセッションをさらに含み、ウォームアップセッションは、2~10Hzの第4の波形周波数を含み、クールダウンセッションは、2~10Hzの第5の波形周波数を含み、本方法は、第4の波形周波数に従って第4の期間にわたってコイルを通って流れる1つ以上のパルス持続時間を有する第4の交流電流を発生させるステップと、第5の波形周波数に従って第5の期間にわたってコイルを通って流れる1つ以上のパルス持続時間を有する第5の交流電流を発生させるステップとをさらに含み、それにより、第1、第2、第3、第4、および第5の波形周波数を交番する連続パルス化時変磁界をもたらす。
他の観点は、コンピュータ実施関連方法の具体化のための対応のシステム、機械、およびコンピュータプログラム製品を含む。
本発明の主題としての技術の別の観点、特徴、および利点ならびに本発明の主題としての技術の種々の観点の構造および作用について添付の図面に基づいて以下に詳細に説明する。
本発明の種々の目的、特徴、および利点が、以下の図面と関連して考慮されると以下の詳細な説明を参照して十分に理解でき、図面中、同一の参照符号は、同一の要素を示している。以下の図面の簡単な説明は、説明上の目的に過ぎず、本発明を限定することは意図しておらず、本発明の範囲は、添付の特許請求の範囲の記載に基づいて定められる。
本発明の技術の種々の観点に従って、最適化された高周波および低周波デューティサイクルパラメータを用いて有効量の電磁電荷を筋組織に送り出すための例示のシステムを示す図である。 本発明の技術の種々の観点に従って、図1Aのシステムに用いられる例示のベースユニットの斜視図である。 本発明の技術の種々の観点に従って、図1Aのシステムに使用される例示の電磁アプリケータの斜視図である。 本発明の技術の種々の観点に従って、図1Cの例示の電磁アプリケータの断面図である。 本発明の技術の種々の観点に従って、図1Aのシステムに用いられる高周波および低周波パラメータを含む例示の最適化パラメータを示す図である。 本発明の技術の種々の観点に従って、図1Cの電磁アプリケータのコイルを通って流れる例示の波形を示す図である。 本発明の技術の種々の観点に従って、図2Bからの例示の波形の単一パルスに関して筋組織に送り出される電流の例示の測定量を示す図である。 本発明の技術の種々の観点に従って、図2Bからの例示の波形の単一パルスに関して筋組織中の電流密度ノルムの例示の測定量を示す図である。 本発明の技術の種々の観点に従って、図2Dからの電流密度ノルムの例示の測定量に関して誘起された電流ピークツーピークおよびパルス電荷の例示の計算法を示す図である。 本発明の技術の種々の観点に従って、単一のパルスに起因して生じる別の例示の磁界波形測定量を示す図であり、図2Fの波形が400マイクロ秒の期間を有し、これに対し、図2Bの波形が360マイクロ秒の期間を有する状態を示す図である。 本発明の技術の種々の観点に従って、図2Fからの例示の波形の単一のパルスに起因して生じる電荷移送マップを示す図である。 本発明の種々の観点に従って、図1Cの電磁アプリケータのコイルを通って流れる治療波形の例示の交番する高周波部分と低周波部分を示す図である。 本発明の技術の種々の観点に従って、腹部に関する例示の治療シーケンスを示す図である。 本発明の技術の種々の観点に従って、臀部に関する例示の治療シーケンスを示す図である。 本発明の技術の種々の観点に従って、大腿部に関する例示の治療シーケンスを示す図である。 本発明の技術の種々の観点に従って、例示の治療シーケンスの略図である。 本発明の技術の種々の観点に従って、図1Cの電磁アプリケータを用いながら患者の体内の電流密度の深さ表示図である。 本発明の技術の種々の観点に従って、図1Cの電磁アプリケータを用いながら患者の体内の電流密度の平面図である。 本発明の技術の種々の観点に従って、図1Cの電磁アプリケータを用いながら患者の体内の電流密度を示す上から見た図である。 本発明の技術の種々の観点に従って、図1Cの電磁アプリケータを用いながら患者の体内の電流密度を示す上から見た図である。 本発明の技術の種々の観点に従って、治療波形の交番する高周波部分と低周波部分を用いて有効量の電磁電荷を筋組織に送り出すための例示のプロセスを示す図である。 本発明の種々の観点に従って、治療波形の交番する高周波部分と低周波部分を用いて有効量の電磁電荷を筋組織に送り出すための例示の電子システムを示す概念図である。
本発明の技術の諸観点を特定の用途について例示の実施例に関して本明細書において説明するが、理解されるべきこととして、本発明の技術は、かかる特定の用途には限定されない。本明細書において提供される技術にアクセスできる当業者であれば、本発明の範囲内の追加の改造、用途、および観点ならびに本発明の技術が顕著な有用性を持つ追加の分野を認識するであろう。
本発明の技術は、筋組織を強化し、引き締め、そして堅固にするために連続パルス化電磁電流および電荷を筋に送り出す磁気筋刺激装置を提供する。具体的には、組織独立性一体型電荷/組織導電率(「送り出し値」ともいう)は、筋組織に送り出される全電荷を表すものとして定義される。送り出し値は、組織とは独立している(組織独立性)ので、送り出し値は、個々の筋応答中の患者によるばらつきとは無関係に有効電荷送り出し具合を規定するために使用できる。さらに、この送り出し値は、電気消費量、熱消散量、および装置フォームファクタに関する用途および使用事例要件に従って調節可能である。パラメータ範囲は、標的送り出し値および他のパラメータを満足させることに基づいて規定されるのが良く、かかるパラメータ範囲に含まれる特定のパラメータセットは、電磁装置アプリケータの1つ以上のコイルを駆動して標的送り出し値を患者の筋組織に送り出すために決定できる。
図1Aは、本発明の技術の種々の観点に従って、パラメータ190を用いるための例示のシステム100を示しており、パラメータ190は、有効量の連続パルス化電磁電荷を患者112の筋組織に送り出すための高周波および低周波パラメータを含むのが良い。ベースユニット120がプロセッサ122、ヒューマンインターフェースデバイス126、電力供給源または電源130、パルス発生回路131、冷却システム140、およびパラメータ190を含む。冷却システム140は、液体冷却剤142、ラジエータ144、ポンプ146、およびセンサ148を含む。アプリケータ150がハンドル160およびハウジング164を含む。カバーがオプションとして、ハウジング164の外部および/またはハンドル160に取り付け可能である。
図1Aに示されているように、オペレータ110がヒューマンインターフェースデバイス126を用いてベースユニット120を制御することができる。オペレータ110は、システム100の使用法において訓練を受けたヘルスケア専門家、例えば医師または看護師に該当することができる。ヒューマンインターフェースデバイス126は、入力および/または出力装置を含み、かかるヒューマンインターフェースデバイスは、例えば、タッチスクリーンパネル、キーパッドおよびディスプレイ、または類似のインターフェースデバイスとして具体化できる。一実施形態では、オペレータ110は、ヒューマンインターフェースデバイス126を用いてパラメータ190を調節することができ、またはパラメータ190を満たすパラメータセットを選択しまたは規定することができる。幾つかの具体化例では、パラメータ190は、製造時にあらかじめ決定可能であり、オペレータ110によって変更されなくても良い。この場合、パラメータセットもまた、既定できまたはオペレータ110は、図2Aに詳細に示されているように、1つ以上の所定のパラメータ範囲またはパラメータセットから選択することができる。
ベースユニット120は、システム100に示されているように、数個の他のコンポーネントを含むことができる。ベースユニット120は、プロセッサ122を含むのが良く、このプロセッサは、任意形式の汎用または専用プロセッサ、コントローラ、集積回路、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラム可能ゲートアレイ(FPGA)、システム・オン・チップ、または類似のデバイスに対応することができ、かかるプロセッサには、ハードコートされた回路素子、ファームウェア、ソフトウェア、またはこれらの任意の組み合わせ対応するのが良い。
ベースユニット120は、電源130を含むのが良く、電源は、任意形式の電源、例えばスイッチング電源であって良く、かかる電源は、ACライン電圧幹線、例えばAC100V~AC230Vに接続されるのが良い。電源130は、電力をパルス発生回路131に提供することができ、パルス発生回路131は、パラメータ190に基づいてコイル166を励起することができる。電源130は、電力をベースユニット120の他のコンポーネント、例えば、プロセッサ122、ヒューマンインターフェースデバイス126、および冷却システム140に供給する汎用電源(図示せず)とは別個かつ独立した電源であるのが良い。幾つかの具体化例では、電源130または汎用電源が故障した場合にグレースフルシャットダウンを提供するためまたは作動を続行するために1つ以上の電池または他の代用電源が設けられるのが良い。
ベースユニット120は、冷却システム140を含むのが良く、冷却システム140は、好ましくは、高性能冷却システム、例えば液体冷却システムである。空冷方式もまた使用可能であるが、高性能筋刺激のために最適化された場合にパラメータ190の動作要件に応えるのには不十分な場合がある。システム100に示されているように、冷却システム140は、液体冷却剤142、ラジエータ144、ポンプ146、およびセンサ148を含む液体冷却システムである。ポンプ146は、液体冷却剤142を循環させるよう使用されるのが良く、液体冷却剤142は、システム100のコイル166および他の熱発生コンポーネントに熱的に結合されるのが良い。ラジエータ144は、液体冷却剤142の温度を調節してコイル166およびハウジング164を安全な動作温度範囲内に保つよう使用可能である。例えば、1つ以上のファンが、液体冷却剤142からの熱を大気中に消散させるようラジエータ144に結合されるのが良い。別の具体化例では、冷却システム140を集中暖房・換気および空調(HVAC)システムに直接結合しても良い。センサ148は、液体冷却剤の温度を検出して、ラジエータ144に設けられたファンを増速または減速させることができるとともに、プロセッサ122に温度モニタリング方式を提供するよう液体冷却剤の温度を検出することができる。
治療セッションを開始するため、オペレータ110は、アプリケータ150のハンドル160を使用して、アプリケータ150を患者の皮膚層の上にかつこれと実質的に平行に位置決めするのが良く、その結果、コイル166は、筋組織を引き締め、強化し、そして堅固にするために患者112の筋組織を刺激するようにする。この点に関し、プロセッサ122は、パルス生成回路131に指図を出して波形を生じさせ、そしてこの波形がアプリケータ150のコイル166に流れるようにするのが良い(図1D)。パラメータ190に従ってコイル166を励起するため、プロセッサ122は、パルス生成回路131に指図を出して、図2Aにさらに詳細に記載されているように、特定のパラメータ値のセットを有する交流電流(AC)波形を生じさせるのが良い。コイル166は単一のコイルとして図示されているが、理解されるべきこととして、コイル166は、例えば並列に動作する多数の隣り合うコイルからなっていても良い。
パルス発生回路131は、プロセッサ122に作動的に連結され、このパルス発生回路は、コイル166を通る電流を発生させるよう動作する1つ以上のキャパシタおよび1つ以上のスイッチング素子を含むのが良い。パルス発生回路131は、コイル166と一緒になって、LC共振回路を構成するのが良い。スイッチング素子のスイッチング周波数は、コイル166を通る交流電流を生じさせるために、パラメータ190に従ってキャパシタを協調方式で充電したり放電させたりするようプロセッサ122によって制御されるのが良い。コイル166の幾何学的形状およびコイル166を通って流れる電流の波形によりコイルは、所望の磁界強度の時変(時間的に変化する)磁界を生じさせる。磁界の変化率のいかんによっては、対応の電流がコイルから所定の距離を置いたところで神経筋組織内に誘起される。さらに説明するようにプロセッサ122は、1組の既定のパラメータでコンフィグレーションされた場合、パルス発生回路131を駆動し、それにより交流電流がコイルを通って流れて1パルス当たり患者の皮膚層下において筋組織内に0.115ミリボルト秒メートル(mV・s・m)以上の導電率で除算された積分電荷を発生させるのに十分な時変磁界を生じさせるよう構成されている。0.115mV・s・m未満の積分電荷/導電率が患者に対して治療不足であって不満足な結果をもたらすという知見が得られた。最適には、積分電荷/導電率は、0.12、0.13、0.14、0.15、0.16、0.17、0.18、0.19、0.20、0.22、および0.25mV・s・mのうちのいずれかよりも大きいのが良く、かつ0.12~0.75mV・s・mであるのが良い。
電荷を増加させると、患者の不快感が増す場合があり、したがって、上限値は、臨床試験中か患者治療中かのいずれかにおいて患者のフィードバックに基づいて調節されるのが良い。種々の具体化例によれば、この所望の積分電荷/導電率は、アプリケータ表面が例えば患者の皮膚層の上方にかつこれと実質的に平行に0mm~10mmのところに位置決めされた場合に生じる(図3A参照)。
パルス発生回路131が、ベースユニット120の一部として図1Aに示されているが、パルス発生回路131は、例えばコイル166に近接してアプリケータ150中に組み込まれて、プロセッサ122によってベースユニット120から生じた信号によって駆動されるのが良い。パルス発生回路131は、約1300~1700ボルトの定格電圧および約70~110マイクロファラッド、例えば一実施例では90マイクロファラッドの定格キャパシタンスを有する1つ以上のキャパシタを含むのが良い。コイル166のインダクタンスは、30~50マイクロヘンリー(mH)、例えば、36~39mHであるのが良い。幾つかの具体化例では、パルス発生回路131は、キャパシタからの電気エネルギーの少なくとも75%を再捕捉するよう指定されるのが良い。キャパシタの充電および放電は、パラメータ190に従って所望の任意関数に近似する波形をコイル中に生じさせる。他の回路素子、例えば極性スイッチャおよび可変抵抗器が波形を整形するために設けられるのが良い。所与の組をなすパラメータにより生じる特定の波形は、コイル166に対応した仕方で通電するために用いられ、それにより、患者112の筋組織中に有効量の電流を誘起する対応の磁界が生じる。
アプリケータ150は、ハウジング164およびオペレータ、例えばオペレータ110による保持が可能なハンドル160を有する。ハウジング164は、コイル166をコイル166の軸線がハウジングのアプリケータ表面に実質的に垂直な状態の定められた位置で収容し、このハウジングは、成形プラスチックまたは他の材料で作られるのが良い。ハウジング164は、好ましくは、皮膚の火傷を阻止して快適性を増すよう熱伝導率の低い物質であるのが良い。コイル166は、高性能の密巻き金属性コイル、例えば銅コイルであるのが良い。幾つかの具体化例では、コイル166の外径は60mm未満、80mm未満、100mm未満、120mm未満、140mm未満、160mm未満、180mm未満、200mm未満であるのが良く、例えば、コイル166の外径は約130mmであるのが良く、コイル166の内径はゼロまたは5mm未満、10mm未満、20mm未満、30mm未満、40mm未満、50mm未満であるのが良く、例えば、0~50mmであるのが良く、例えば、コイル166の内径は約30mmであるのが良く、コイル166の巻回断面積は、約7~8mm×1.8mmであるのが良い。コイル166の巻線は、シングルまたはマルチストランドワイヤで作られるのが良い。幾つかの具体化例では、約24本の巻線がコイル166中に設けられるのが良い。ワイヤ導体は、非導電性材料でコーティングされるのが良い。幾つかの具体化例では、コイル166の巻線は、マルチストランドワイヤの各ワイヤストランドが別々に絶縁されたリッツ線であるのが良い。種々の具体化例によれば、コイル166は、平面コイルとして構成されるのが良い。幾つかの具体化例では、コイル166は、ドーナツ形またはトロイダルコイルであるのが良い。種々の具体化例によれば、コイルを通って流れる電流の方位角方向(平均方位角方向)は、患者の皮膚と接触状態にあるまたはこの直上に位置するアプリケータ表面と実質的に平行であり、コイルの軸線はアプリケータ表面に実質的に垂直であり、その結果、磁界は皮膚を通って患者の対応の神経筋組織中に流れ込むようになっている。図1Aに示されているように、コイル166は、冷却チャンバ165に熱的に結合されるのが良く、冷却チャンバ165は、コイル166を少なくとも部分的に包囲するとともに、少なくとも部分的に液体冷却剤142で満たされるのが良い。
アプリケータ150が電磁法則に基づいて動作するので、電極を患者112に電気的に接触させる必要はない。幾つかの具体化例では、オプションとしてのカバーが設けられるのが良く、このカバーは、アプリケータと患者112の皮膚または衣類との接触を阻止するようハウジング164に対して取り外し可能に取り付け可能なバリヤとしての役目を果たすのが良く、しかもコイル166がハウジング164の温度を上昇させる場合があるので、表面冷却をさらに容易にするのが良い。カバーが設けられていることにより、アプリケータと患者の皮膚または衣類との接触を阻止する物理的バリヤが得られる。このバリヤとしてのカバーは、使い捨てであるのが良くかつ患者112の快適性を増すよう熱伝導率の低い材料を用いて製作されるのが良い。代替的または追加的に、ハウジング164は、図1Cと関連して以下に説明するように、接触(例えば、患者の皮膚または衣類との接触)を阻止するのを助けるよう形作られるのが良い。
システム100のブロック図概観が今や適所にある状態で、このブロック図概観は、システム100のコンポーネントの種々の斜視図を観察するのに役立ち得る。図1Bは、本発明の技術の種々の観点に従って、図1Aのシステム100に用いられるベースユニット120の斜視図である。図1Bに示されているように、ベースユニット120は、可動性が得られるようキャスターに結合されるのが良い。ヒューマンインターフェースデバイス126がベースユニット120の頂部に設けられたタッチスクリーンディスプレイとして設けられるのが良い。アプリケータ150は、電源130から電流をかつ冷却システム140から液体冷却剤142を提供するケーブル経由でベースユニット120にテザリングされるのが良い。図1Bに示されているように、アプリケータ150は、好都合には、ホルダ128によりベースユニット120の側部にドッキングされるのが良い。たった1つのアプリケータ150が図1Bの斜視図に示されているが、幾つかの具体化例では、多数のアプリケータを含んでも良く、これらアプリケータは、ベースユニット120に配線されるのが良くまたはこれから取り外し可能であるのが良い。
図1Cは、本発明の技術の種々の観点に従って、図1Aのシステム100に用いられるアプリケータ150の斜視図である。図1Cに示されているように、アプリケータ150のハウジング164は、例えばネジによって互いに締結され、アプリケータ表面152、後面154、およびハンドル160を含む2部品成形組立体であるのが良い。幾つかの具体化例は、互いに異なる材料、組立技術、および締結具を使用することができる。アプリケータ表面152は、コイル166の形状に合致する実質的に平坦で円形の表面として形作られるのが良い。アプリケータ表面152はまた、アプリケータ表面152が患者の皮膚に接触するのを阻止するのを助けるために、ハウジング164の隆起縁部によって包囲されるのが良い。代替的にまたは追加的に、カバー(図示せず)が、ハウジング164に巻き付けられるのが良い。
図1Dは、本発明の技術の種々の観点に従って、図1Cのアプリケータ150の断面図である。図1Cおよび図1Dに示されているように、断面線156がアプリケータ表面152と後面154との間でアプリケータ150の中心を横切っている。コイル166は、巻線168を含み、このコイルは、アプリケータ表面152の近くに位置決めされている。図1Dには具体的には示されていないが、アプリケータ150は、コイル166を液体冷却剤142の入ったパイプに熱的に結合させるために熱伝導材料をさらに含むのが良い。例えば、図1Aを参照すると、アプリケータ150は、コイル166を少なくとも部分的に包囲している冷却チャンバ165を備えるのが良く、この冷却チャンバは、少なくとも部分的に液体冷却剤142で満たされている。このよう、アプリケータ表面152は、アプリケータ150が動作中でありまたは電源130から電流を受け入れているとき、コイル166の動作温度よりも低い温度に保たれるのが良い。
図2Aは、本発明の技術の種々の観点に従って、図1Aのシステム100の例示のエネルギー送り出し値290を示している。図2Aはまた、エネルギー送り出し値290のうちの1つ以上を達成するよう設定可能な「動作パラメータ」とも呼ばれているパラメータ範囲292およびパラメータセット294A,294Bを示している。図2Aに関し、エネルギー送り出し値290、パラメータ範囲292、および/またはパラメータセット294Aおよびパラメータセット294Bは、図1Aのパラメータ190に対応するのが良い。
送り出し値290は、患者の神経線維および神経筋組織内に最適量の神経刺激を生じさせることが判明した。理解されるべきこととして、例示のエネルギー送り出し値290は、直接プログラムされても良くあるいは動作パラメータ292,294A,294Bから選択されたパラメータセットを含むプログラミングシステム100によって生成されても良い。送り出し値290、および/または動作パラメータ292,294A,294Bは、例えば、筋への電荷送り出し量、電力消費量、熱消散量、および装置フォームファクタのバランスをとるよう個々の使用事例に従ってさらに調整されるのが良い。直接プログラミングされた場合(例えば、ユーザインターフェース126によって)、システム100は、所望の送り出し値290を達成するのに十分なパラメータセット294A,294Bを自動的に計算することができる。
送り出し値290のうちの第1の値、または組織独立性積分電荷/導電率の第1の値(「送り出し値」)は、少なくとも0.115ミリボルト秒メートル(mV・s・m)であると定められる。幾つかの具体化例では、送り出し値は、0.12、0.13、0.14、0.15、0.16、0.17、0.18、0.19、0.20、0.22、0.25mV・s・mのうちのいずれかを超えるとともに、0.12~0.75mV・s・mであると定められるのが良く、好ましい一実施形態では、0.14mV・s・mを超える。幾つかの具体化例では、送り出し値は、0.15mV・s・m~0.75mV・s・mであると定められるのが良い。これら送り出し値は、所望のレベルの筋刺激および患者の不快感をもたらすようさらに較正されるのが良い。上述したように、この送り出し値は、個々の患者の筋応答のばらつきとは無関係である。
送り出し値は、例えば、電荷測定を図2Gに示すように、コイル166の軸線に対応した軸線および0.15mのRを有するアプリケータ表面152から0.10mの深さにわたって延びる筒体に制限することによって、恣意的部分または体積限度に関して定められるのが良い。当然のことながら、用いられる特定の体積限度は様々であって良い。送り出し値を体積限度で計算する一方法について、図2Gと関連して以下において説明する。誘起電荷は、距離に比例して急速に減少する場合があるので、体積限度から外れた電荷は無視でき程またはゼロに近いと仮定でき、かくして、体積限度を課すことにより、ほどほどに正確な推定値を依然として提供しながら送り出し値の計算を容易にすることができる。
送り出し値290のうちの第2の値、または最大磁束密度は、1.3~1.4テスラ(T)であるように定められる。幾つかの具体化例では、最大磁束密度は、1.2~1.5T、1.1~1.6T、または1.0~2.0Tであるように定められるのが良い。この値は、「XZ」平面と表示されている垂直面から測定されるのが良く、XZ平面は、アプリケータ表面152とハンドル160の両方に垂直であるように定められるのが良い。例えば、XZ平面内の幾つかの点のところの磁界は、パルスがコイル166を通って流れているときに測定されるのが良い。次に、最も高い測定値を示す点を用いて、図2Fに示されているように、最大磁束密度を求めるのが良い。
第3の送り出し値または最大電流密度ノルムは、1平方メートル当たり少なくとも40アンペア(A/m2)かつ100A/m2未満であると定められる。例示の測定値について、図2Dならびに図3Aおよび図3Bと関連して以下において説明する。
第4の送り出し値または誘導電流(ピークツーピーク)は、少なくとも70ミリアンペア(mA)かつ200mA未満であると定められる。例示の測定について、図2Eと関連して以下において説明する。
パラメータ範囲292は、例えば、実験的検査、モデルシミュレーション、臨床検査、ルックアップテーブル、発見的問題解決法、または他の方法によって、送り出し値290を生じさせるよう決定されるのが良い。幾つかの具体化例では、パラメータ範囲292は、送り出し値290を満足させるための完全な一致ではなくベストエフォート範囲であって良い。図2Aに示されているパラメータ範囲292は、第1のパラメータを満たすことができ、または送り出し値は、少なくとも0.115mV・s・mである。パラメータ範囲292の諸範囲は、コイル166を通って流れている電流の各パルスについて定められるのが良い。図示の実施例では、コイル166を通って流れている電流は、具体的には、図2Bに示されているような正弦波または二相でありかつ各筋刺激期間について単一の360度パルスから成るAC波形であると定められる(例えば、筋刺激周波数が50Hzの場合、1つの360度パルスが1秒間に50回送り出される)。この治療波形は、患者の体内に多相の筋刺激、特に三相刺激を生じさせるよう高周波部分と低周波部分との間でサイクル動作する一連のパルスを含む。しかしながら、他の波形もまた使用できる。これらパルスは、図2Bに示されているようにこれらの性質上、不連続であると言えるが、誘発された磁界は、時間的に連続的に変化する(連続時変性)である。回復セッションおよび治療セッションの回復部分中に用いられる0.5~10Hz、例えば2~10Hz、好ましくは3~10Hzの低刺激周波数範囲では、これらパルスは、筋が回復することができるほど十分に間隔を置いて位置するが、患者の組織中に連続パルス化時変磁界を生じさせるのに足る程依然として高い。
図2Aを参照すると、第1の例示のパラメータ範囲292がパルス振幅を約2000アンペア(A)であると定めている。第2の例示のパラメータ範囲292は、パルス持続時間または幅が約300~450マイクロ秒(μs)であると定め、この値は、約2.2~3.3キロヘルツ(kHz)の周波数に対応している。第3の例示のパラメータ範囲292は、第1の波形周波数(例えば、治療波形の高周波部分の第1の波形周波数)を毎秒約10~50パルス(pps)であるように定めている。波形が具体的にはAC波形である場合、パルス周波数もまた、ヘルツ(Hz)で定められるのが良い。
治療中の筋の導電率と組み合わせた場合の第1の3つのパラメータ範囲292の組み合わせは、少なくとも6.4マイクロクーロン(μC)のパルス1個当たりのパルス電荷またはパルス1個当たりの積分電荷を定める。これは、以下の図2Cと関連して示すように、筋組織が各パルスについて受け取る電荷または電子の総量を定める。
第4の例示のパラメータ範囲292は、第2の波形周波数(例えば、治療波形の低周波部分の第2の波形周波数)を、約0.5~10pps、例えば1~10Hz、2~10Hz、3~10Hz、3~6Hz、または4~6Hzであると定める。幾つかの具体化例では、第2の波形周波数範囲は、4Hz、5Hz、または6Hzに設定されるのが良い。幾つかの具体化例では、第2の波形周波数は、第1の波形周波数のうちの百分率または比に設定されるのが良い。例えば、第2の波形周波数は、第1の波形周波数の約33%(1/3)以下、25%(1/4)以下、20%(1/5)以下、10%(1/10)以下、または5%(1/20)以下であるのが良い。しかしながら、第2の波形周波数は、ゼロではない数値であって、その結果、何らかの刺激が依然として提供されていることが好ましい。図2I、図2J、図2Kは、以下に説明する3つの好ましい治療プロトコル実施例を示す表を記載している。
実施例1:腹部
一治療シーケンスは、ウォームアップセッション、1回以上の治療セッション、1回以上の回復セッション、およびクールダウンセッションを含む。図2Iに示すような患者の腹部の30分間治療は、5Hzの低周波数を有するパルスで始まるのが良く、75%電力で10秒の持続時間にわたって続き、12回繰り返される(フェーズ1)。フェーズ1は、治療のウォームアップセッションに対応している。ウォームアップセッション後、第1の治療セッション(フェーズ2)は、100%の電力で5秒間の持続時間にわたる25Hzの第1の高周波部分および次の6秒の持続時間にわたる4Hzの周波数を有する「回復」部分を有するパルスを含む。25Hzの第1の高周波部分および4Hzの回復部分は、フェーズ2では32回にわたって繰り返される。フェーズ3は回復セッションに対応しており、この回復セッションは、フェーズ2の回復セッションとは別である。フェーズ3は、75%の電力で5秒の持続時間にわたって5Hzの低周波数を有するパルスを含み、9回繰り返される。フェーズ4は、第2の治療セッションに対応し、フェーズ2のパラメータを31回にわたって繰り返す。フェーズ5は、第2の回復セッションに対応し、フェーズ3のパラメータを10回にわたって繰り返す。第3の治療セッションに対応するフェーズ6は、80%の電力で5秒の持続時間にわたる40Hzの第2の高周波部分および次の6秒の持続時間にわたる4Hzの周波数を有する「回復」部分を有するパルスを含む。40Hzの第2の高周波部分および4Hzの回復部分は、フェーズ6では31回にわたって繰り返される。フェーズ7は第3の回復セッションに対応し、フェーズ5のパラメータを14回にわたって繰り返す。フェーズ8は、別の治療セッションに対応し、フェーズ6のパラメータを28回にわたって繰り返す。フェーズ9、フェーズ10、およびフェーズ11は、協働してクールダウンセッションを形成する。フェーズ9は、75%電力で10秒の持続時間にわたる5Hzの低周波を有するパルスを使用し、8回繰り返す。フェーズ10は、60%電力で10秒の持続時間にわたる5Hzの低周波を有するパルスを使用し、8回繰り返す。治療は、フェーズ11の実施後に終了し、フェーズ11は、60%電力で2秒の持続時間にわたる5Hzの低周波を有するパルスを含む。実施例1では、治療シーケンスは、4回の治療セッション(フェーズ2、4、6、8)および3回の回復セッション(フェーズ3、5、7)、1回のウォームアップセッション(フェーズ1)および1回のクールダウンセッション(フェーズ9~11)を含む。治療セッションの対は、回復セッションによって互いに隔てられている。回復セッション(フェーズ3、5、7)は、治療セッションの回復部分とは異なっている。この実施例では、回復セッションの繰り返し回数(すなわち、3回)は、回復部分の繰り返し回数よりも少ない(すなわち、第1治療セッションでは32回、第2および第3の治療セッションでは31回、第4の治療セッションでは29回)。換言すると、低周波パルスは、治療シーケンス内で、2つの互いに異なる低周波波形、すなわち、治療セッションの回復部分と回復セッションとで生じる。
実施例2:臀部
一治療シーケンスは、ウォームアップセッション、1回以上の治療セッション、1回以上の回復セッション、およびクールダウンセッションを含む。図2Jに示すような患者の臀部の30分間治療は、5Hzの低周波数を有するパルスで始まるのが良く、75%電力で10秒の持続時間にわたって続き、12回繰り返される(フェーズ1)。フェーズ1は、治療のウォームアップセッションに対応している。ウォームアップセッション後、第1の治療セッション(フェーズ2)は、100%の電力で5秒間の持続時間にわたる18Hzの第1の高周波部分および次の6秒の持続時間にわたる4Hzの周波数を有する「回復」部分を有するパルスを含む。18Hzの第1の高周波部分および4Hzの回復部分は、フェーズ2では30回にわたって繰り返される。フェーズ3は回復セッションに対応しており、この回復セッションは、フェーズ2の回復セッションとは別である。フェーズ3は、75%の電力で5秒の持続時間にわたって5Hzの低周波数を有するパルスを含み、13回繰り返される。フェーズ4は、第2の治療セッションに対応し、フェーズ2のパラメータを30回にわたって繰り返す。フェーズ5は、第2の回復セッションに対応し、フェーズ3のパラメータを13回にわたって繰り返す。第3の治療セッションに対応するフェーズ6は、80%の電力で5秒の持続時間にわたる35Hzの第2の高周波部分および次の6秒の持続時間にわたる4Hzの周波数を有する「回復」部分を有するパルスを含む。35Hzの第2の高周波部分および4Hzの回復部分は、フェーズ6では30回にわたって繰り返される。フェーズ7は第3の回復セッションに対応し、フェーズ5のパラメータを13回にわたって繰り返す。フェーズ8は、別の治療セッションに対応し、フェーズ6のパラメータを30回にわたって繰り返す。フェーズ9およびフェーズ10は、協働してクールダウンセッションを形成する。フェーズ9は、75%電力で10秒の持続時間にわたる5Hzの低周波を有するパルスを使用し、12回繰り返す。治療は、フェーズ10の実施後に終了し、フェーズ10は、60%電力で45秒の持続時間にわたる5Hzの低周波を有するパルスを含む。実施例2では、治療シーケンスは、4回の治療セッション(フェーズ2、4、6、8)および3回の回復セッション(フェーズ3、5、7)、1回のウォームアップセッション(フェーズ1)および1回のクールダウンセッション(フェーズ9、10)を含む。治療セッションの対は、回復セッションによって互いに隔てられている。回復セッション(フェーズ3、5、7)は、治療セッションの回復部分とは異なっている。この実施例では、回復セッションの繰り返し回数(すなわち、3回)は、回復部分の繰り返し回数よりも少ない(すなわち、第1、第2、第3、第4の治療セッションでは30回)。実施例2の低周波パルスは、治療シーケンス内で、2つの互いに異なる低周波波形、すなわち、治療セッションの回復部分と回復セッションとで生じる。
実施例3:大腿部
一治療シーケンスは、ウォームアップセッション、1回以上の治療セッション、1回以上の回復セッション、およびクールダウンセッションを含む。図2Kに示すような患者の大腿部の20分間治療は、5Hzの低周波数を有するパルスで始まるのが良く、75%電力で10秒の持続時間にわたって続き、9回繰り返される(フェーズ1)。フェーズ1は、治療のウォームアップセッションに対応している。ウォームアップセッション後、第1の治療セッション(フェーズ2)は、100%の電力で5秒間の持続時間にわたる20Hzの第1の高周波部分および次の6秒の持続時間にわたる4Hzの周波数を有する「回復」部分を有するパルスを含む。18Hzの第1の高周波部分および4Hzの回復部分は、フェーズ2では23回にわたって繰り返される。フェーズ3は回復セッションに対応しており、この回復セッションは、フェーズ2の回復セッションとは別である。フェーズ3は、75%の電力で5秒の持続時間にわたって5Hzの低周波数を有するパルスを含み、10回繰り返される。フェーズ4は、第2の治療セッションに対応し、フェーズ2のパラメータを23回にわたって繰り返す。フェーズ5は、第2の回復セッションに対応し、フェーズ3のパラメータを11回にわたって繰り返す。第3の治療セッションに対応するフェーズ6は、80%の電力で6秒の持続時間にわたる30Hzの第2の高周波部分および次の6秒の持続時間にわたる4Hzの周波数を有する「回復」部分を有するパルスを含む。30Hzの第2の高周波部分および4Hzの回復部分は、フェーズ6では14回にわたって繰り返される。フェーズ7は第3の回復セッションに対応し、フェーズ5のパラメータを12回にわたって繰り返す。フェーズ8は、別の治療セッションに対応し、フェーズ6のパラメータを14回にわたって繰り返す。フェーズ9およびフェーズ10は、協働してクールダウンセッションを形成する。フェーズ9は、75%電力で10秒の持続時間にわたる5Hzの低周波を有するパルスを使用し、9回繰り返す。治療は、フェーズ10の実施後に終了し、フェーズ10は、60%電力で13秒の持続時間にわたる5Hzの低周波を有するパルスを含む。実施例3では、治療シーケンスは、4回の治療セッション(フェーズ2、4、6、8)および3回の回復セッション(フェーズ3、5、7)、1回のウォームアップセッション(フェーズ1)および1回のクールダウンセッション(フェーズ9、10)を含む。治療セッションの対は、回復セッションによって互いに隔てられている。回復セッション(フェーズ3、5、7)は、治療セッションの回復部分とは異なっている。この実施例では、回復セッションの繰り返し回数(すなわち、3回)は、回復部分の繰り返し回数よりも少ない(すなわち、第1および第2の治療セッションでは23回、第3および第4の治療セッションでは14回)。実施例3の低周波パルスは、治療シーケンス内で、2つの互いに異なる低周波波形、すなわち、治療セッションの回復部分と回復セッションとで生じる。
図2Lは、本発明の技術の種々の観点による、例示の治療シーケンスの略図である。治療シーケンス600は、ウォームアップセッション606、第1の治療セッション608、第1の回復セッション610、第2の治療セッション612、第2の回復セッション614、第3の治療セッション616、第3の回復セッション618、第4の治療セッション620、およびクールダウンセッション622を含むタイムライン602を有する。
タイムライン602に示されているように、波形606A,608A,610A,612A,614A,616A,618A,620A,622Aは、波形604を生じさせるよう出力されるのが良く、この波形は、コイル166中に出力されるのが良い。タイムライン602は、縮尺通りには描かれておらず、時間値(秒で表される)は、実施例1(図2I)で用いられた値である。時間値は、各セッションの持続時間の代表的な範囲を明示している。
治療セッション608,612,616,620は、治療部分および回復部分を有する。例えば、第1の治療セッション608の波形608Aは、治療部分624および回復部分626を有する。ほんのわずかの繰り返しがセッションの各々についてタイムライン602に概略的に示されている。波形608Aの拡大図が図2Lの下側部分に示されている。各治療部分624の次には、回復部分626が続き、これらが交互に位置している。1つの治療部分624と1つの回復部分626が1つの繰り返し部628を形成する。この拡大図は、12回の繰り返し回数しか示していないが、実施例1(図2I)の第1の治療セッション608は、32回の反復(または繰り返し部)を有する。治療セッションは、治療部分と回復部分の30回の繰り返しのオーダーを有するのが良い。治療部分624の時間持続と回復部分626の時間持続は、ほぼ同じであるのが良い。実施例1では、治療部分624は、5秒間にわたって続き、回復部分626は6秒間にわたって続く。第3の治療セッション616および第4の治療セッション620は、第1の治療セッション608および第2の治療セッション612の治療部分における波形周波数と比較して、治療部分において異なる波形周波数を有するのが良い。実施例1では、第3の治療セッション616の治療部分は、40Hzであり、第1の治療セッション608の治療部分624は、25Hzである。第1の回復セッション610の波形610Aが、治療セッションの回復部分626のパルスと比較して、よりまばらに間隔を置いたパルスを有するように見える場合であっても、実施例1では、第1の回復セッション610の波形周波数は、5Hzであり、回復部分626のパルスの波形周波数は4Hzである。
治療シーケンス600は、回復部分626および波形606A,610A,614A,618A,622Aと比較して、治療セッションの治療部分626に非常に高いパルス活性が存在することを示している。このように、連続筋刺激には、高強度の刺激と低強度の刺激の交互に位置する期間が与えられるのが良い。
治療部分624および回復部分626は各々、長さが5秒または6秒のオーダーであり、治療セッション608を生じさせるよう30回のオーダーで繰り返される。治療セッション608,612,616,620は、ゼロではないパルスセグメントを有する。換言すると、波形608A,612A,616A,620Aは、0Hz休止期間を全く含んでいない。加うるに、パルスは、ウォームアップセッション606、3回全ての回復セッション610,614,618、およびクールダウンセッション622中に連続的に送り出される。治療セッション608,612,616,620は、回復セッション610,614,618によって互いに隔てられており、回復セッションは、60~100秒のオーダーで続く。
治療セッションの低周波波形610A,614A,618A、および回復部分624により、患者の筋および/または組織が回復するとともに/あるいは弛緩することができる。かかる弛緩および回復は、0Hzの周波数で休止期間を利用する他のシステムおよび方法と同一の目的を達成するだけでなく、回復期間中、患者の筋または組織により多くのパルスを送り出すことによって治療プロセスを促進することができる。
高周波およびゼロ周波数ではなく、高周波と低周波を用いることにより、筋および他の場所に連続的に変化する時変磁界が作られ、かかる磁界は、連続的な筋刺激を可能にする。連続的な筋刺激が高周波パルスを送り出した後にゼロ刺激で休止期間を用いる場合よりも良好な結果をもたらすことが判明した。さらに、患者の中には、連続刺激に一層良好に反応する人が存在し、と言うのは、ゼロ刺激による休止期間が異なる強度による連続刺激と比較して、幾分不快になるとともに予期しない場合があるからである。この点に関し、本発明は、「オフ」期間のない筋刺激を提供し、それにより、刺激がゼロである休止期間を含む筋刺激と比較して優れた結果を提供する。ゼロ刺激を低周波刺激で置き換えることによっても、その結果として、筋は、所与の全体的治療時間にわたってより多くのパルス(およびそれゆえに、誘導電流および関連の電荷)を受け取る。実施例1では、図2Iに示されているように、2952個のパルスが治療セッションの回復期間中に提供される。実施例2では、図2Jに示されているように、2850個のパルスが治療セッションの回復期間中に提供される。実施例3では、図2Kに示されているように、1776個のパルスが治療セッションの回復期間中に提供される。加うるに、患者がゼロ周波数期間ではなく低周波数期間を含む治療シーケンスに良好に反応することができるということが発見されたが、その理由は、患者が、オフ期間が少し時間を無駄にしたように見える場合には(特に、オフ期間が比較的長い場合)オン/オフである治療とは対照的に、何かが筋中で常時起こっている(したがって、連続的な改善が妥当であるように見える)と「感じる」からである。
0.5Hzを超える周波数を有するパルスは、パルス周波数(代表的には数kHzの範囲でパルス持続時間の逆数に対応した)が治療(または波形)周波数(例えば、0.5~50Hz)をどれだけ超えたかとは無関係に、連続時変磁場を生じさせる。15Hz未満の治療(または波形)周波数の場合、筋は、15Hz未満のパルスによって生じる各痙攣相互間で十分に弛緩するための時間がある。筋は、10Hzまたは15Hz未満の波形周波数を有するパルス相互間で十分に弛緩する時間があるので、かかる期間を回復期間として使用することができる一方で、依然として追加のパルスを患者の筋および/または組織に送り出すことができる。それゆえ、回復セッション(例えば、図2Lの610A,614A,618A)および回復部分(例えば、図2Lの626)が回復期間の一部であるとしても、本明細書に記載する方法およびシステムにより、多くのパルス/痙攣を回復期間中であっても、患者の筋および組織に送り出すことができる。図2Lは、60秒のオーダー(例えば、回復セッション)の低周波数期間により隔てられた多数の治療セッション(例えば、実施例1~実施例3の各々は、4回の治療セッションを用いている)を示しているが、幾つかの具体化例では、単一の比較的長い治療セッションもまた使用できる。かかる場合、その単一の治療セッションにおける反復回数は、ざっと4倍になる。したがって、治療セッションにおける反復回数は、10~140であるのが良い。
図2I~図2Kにおける種々の治療セッションは、352秒、341秒、319秒、330秒、253秒、168秒の持続時間を有する。これらの実施例は、4回の治療セッションを含む。幾つかの具体化例では、4回の治療セッションの代わりに、1回の治療セッションは、図2I~図2Kに記載された範囲の約4倍の長さであるのが良い。治療セッションの長さの上限に関する好ましい範囲は、400秒、500秒、600秒、700秒、800秒、1000秒、1200秒、1400秒、1600秒、又は1800秒のうちのいずれかよりも長くかつ約2000秒よりも短いのが良い。治療セッションの長さの下限に関する好ましい範囲は、50秒、75秒、100秒、120秒、または140秒よりも長くかつ160秒よりも短い。
治療セッションの治療部分624の波形周波数は、10~50Hzであるのが良い。実施例1~実施例3では、治療部分624の波形周波数は、18Hz、20Hz、25Hz、30Hz、35Hz、40Hzである。幾つかの具体化例では、治療部分の波形周波数は、15~50Hz、例えば18~45Hz、20~40Hz、または25~40Hzである。
回復セッションおよび治療セッションの回復部分の波形周波数は、2~10Hzであるのが良い。実施例1~実施例3では、回復セッションおよび治療セッションの回復部分の波形周波数は、それぞれ、5Hzおよび4Hzである。幾つかの具体化例では、回復セッションおよび治療セッションの回復部分の波形周波数は、3~10Hz、例えば、3~8Hz、3~6Hz、4~8Hz、4~6Hz、5~7Hz、または4~5Hzである。
筋組織を強化し、引き締め、そして堅固にするための方法は、磁気筋刺激装置(100)の動作のためのパラメータを受け取るステップを含み、磁気筋刺激装置(100)は、装置アプリケータ(150)を有し、装置アプリケータ(150)ハウジング(164)内にはコイル(166)が位置決めされ、磁気筋刺激装置は、ハウジングのアプリケータ表面に実質的に垂直なコイルの軸線を有する。パラメータは、10~50Hzの第1の波形周波数(624)、2~10Hzの第2の波形周波数(626)、2~10Hzの第3の波形周波数(610A,614A,618A)、300~450マイクロ秒のパルス持続時間、および2.2~3.3kHzの個別的パルス周波数を含み、個別的パルス周波数は、第1の波形周波数よりも実質的に高い。この方法は、パラメータの受け取りに基づいて、第1の波形周波数に従って第1の期間にわたってコイルを通って流れるように1つ以上の第1のパルスを有する第1の交流電流を発生させるステップを含み、1つ以上の第1のパルスの各々は、300~450マイクロ秒のパルス持続時間および2.2~3.3kHzの個別的パルス周波数を有する。この方法はまた、第1の期間に続き、第1の波形周波数よりも低い第2の波形周波数に従って第2の期間にわたってコイルを通って流れるように1つ以上の第2のパルスを有する第2の交流電流を発生させるステップを含み、1つ以上の第2のパルスの各々は、300~450マイクロ秒のパルス持続時間および2.2~3.3kHzの個別的パルス周波数を有する。この方法は、第1および第2の交流電流の発生を複数の反復回数にわたって繰り返し、それにより第1の波形周波数と第2の波形周波数を交番する連続パルス化時変磁界をもたらすステップを含み、第1の期間は、2~12秒であり、第2の期間は、2~12秒であり、複数の繰り返し回数は、10~140回であり、それにより治療セッション(608,612,616,620)を生じさせる。この方法は、パラメータの受け取りに基づいて、第3の波形周波数に従って第3の期間にわたってコイルを通って流れる1つ以上の第3のパルスを有する第3の交流電流を発生させ、それにより回復セッションを生じさせるステップを含む(610,614,618)。1つ以上の第3のパルスの各々は、300~450マイクロ秒のパルス持続時間および2.2~3.3kHz個別的パルス周波数を有し、第3の期間は、30~80秒である。この方法は、複数の治療セッション(608,612,616,620)を生じさせるステップを含み1対の隣り合う治療セッション(608,612)は、回復セッション(610)によって互いに隔てられている。
第1、第2、および第3の波形周波数(624,626,610A)は、第1、第2、および第3の波形周波数を交番する連続パルス化時変磁界をもたらす。
第5の例示のパラメータ範囲292は、デューティサイクルの各高周波部分およびデューティサイクルの低周波部分の持続時間を2~12秒に収まるものとして定める。例えば、デューティサイクルの高周波部分およびデューティサイクルの低周波部分は、多くの反復回数にわたって交互にラウンドロビン方式で繰り返されるのが良く、反復総数は、治療セッションを作る。各高周波部分および低周波部分に関する4~10秒は、筋の十分な連続刺激および回復または弛緩(かかる期間中、追加の刺激が提供される)が全体的により効率的な筋刺激を提供するための最適時間を提供することが判明した。さらに、反復回数は、特定の反復総数、例えば8~200回の反復回数、例えば10~140回の反復回数、8~40回の反復回数に設定されるのが良く、その結果、治療セッションは、約15~30分間続く場合がある。反復回数は、筋強化や引き締め目標に応じて設定されるのが良い。図2I~図2Kを参照して上述したように、実施例1~実施例3の各々は、概ね4回の治療セッションを含む。各治療セッションは、高周波成分を有する治療部分および低周波成分を有する回復部分を含む。治療セッションの対は、回復セッションによって互いに隔てられている。回復セッションの反復回数(実施例1~実施例3の各々においては3回の回復セッション)は、各治療セッションにおける回復部分の反復回数(30回のオーダーである)よりも少ない。実施例1~実施例3における低周波パルスは、治療シーケンス内で、2つの互いに異なる低周波波形、すなわち、治療セッションの回復部分と回復セッションとで生じる。
第6の例示のパラメータ範囲292は、デューティサイクルの高周波部分とデューティサイクルの低周波部分との比を定める。図2Aに示された実施例では、この比は、6:4を超えず、しかも4:6を下回らないように定められる。換言すると、期間は、互いに近いように較正され、と言うのは、デューティサイクルの高周波部分および低周波部分に関する期間が著しく異なると、効果が少ないことが判明したからである。
パラメータセット294Aおよびパラメータセット294Bに示されているように、特定のパラメータ値は、パラメータ範囲292によって定められた範囲内に設定されるのが良い。例えば、デューティサイクルの高周波部分に関するパラメータセット294Aを参照すると、パルス振幅は、2000Aに設定されるのが良く、パルス持続時間または幅は、360μs(約2.8kHz のパルス周波数に関して)に設定されるのが良く、波形周波数は、40Hzに設定されるのが良い。その結果得られるパルスの電荷は、測定上、8μCであるのが良い。幾つかの具体化例では、正弦波二相AC以外の波形が用いられる場合、代替の波形形状およびパラメータもまた定められるのが良い。パラメータセット294Aにおける値は、あらかじめ決定されて不揮発性記憶装置から検索されても良く、あるいは、所与のまたは調節可能な送り出し値290に基づいて臨機応変に計算されても良い。オプションとして、パラメータセット294Aは、ヒューマンインターフェースデバイス126から受け取った入力に基づいて選択されるとともに/あるいは調整されるのが良い。
デューティサイクルの低周波部分に関するパラメータセット294Bは、パラメータセット294Aと同様の方法で設定されまたはプログラムされるのが良い。図2Aに示されているように、パルス振幅は、2000Aに設定されるのが良く、パルス持続時間または幅は、360μs(約2.8kHzのパルス周波数に関して)に設定されるのが良く、波形周波数は5Hzに設定されるのが良い。上述したように、第2(デューティサイクルの低周波部分)の波形周波数は、第1(デューティサイクルの高周波部分)の波形周波数の百分率または比であるのが良い。この場合、第2の波形周波数(5Hz)は、第1の波形周波数(40Hz)の12.5%である。パラメータセット294A~249Bに見られるように、デューティサイクルの低周波部分と高周波部分の長さは、両方とも、1:1(または5:5)の比について6秒に設定される。
図2Bは、本発明の技術の種々の観点に従って、パラメータセット294Aを用いる例示の波形295がコイル166を通って流れる状態を示している。図2Bに示されているように、パルス296Aとパルス296Bの両方は、パラメータセット294Aを満たし、かかるパラメータセットは、2000Aのパルス振幅、360μs(2.8kHz)のパルス幅、および40Hzの第1の波形周波数を定める。波形295は、繰り返しを続行するのが良く、その結果、パラメータセット294Aを満たす40個のパルスが1秒間で生成され、それにより40Hzの定められた第1の波形周波数を満たす。注目されるべきこととして、図2Bは、各パルスの波形形状をより明確に示すよう、縮尺通りには描かれていない場合がある。
図2Cは、本発明の技術の種々の観点に従って、図2Bからのパルス296Aに関する筋組織中の電流の例示の測定値を示している。図2Cのチャート201に示されるように、パルス296Aのコイル電流は、誘導電圧(点線)を筋組織中に発生させる。パルス296Aからの誘導電圧の結果として筋組織に送られる総電流をチャート202において時間との関係で測定する。チャート202中の曲線の下の面積または筋積分電荷を計算することによって、約8μCのパルス電荷をチャート203に示すように求めることができ、このパルス電荷は、図2Aに記載されたパラメータ範囲292の最小6.4μCパルス電荷を優に超えている。しかしながら、パルス電荷が異なる患者の個々の筋応答に応じて様々な場合があるので、組織独立性の値を用いてパラメータセット294Aによって定められたパルスを用いる場合にアプリケータ150の効果を測定することが望ましい。かかる組織独立性の値を求めるプロセスについて以下において図2Gと関連して説明する。
図2Dは、本発明の技術の種々の観点に従って、図2Bのパルス296Aに関する半面271内の筋組織部分276中の電流密度ノルムの例示の測定値を示している。図2Dおよび図2Eに示されているように、筋組織部分276は、患者の皮膚層よりも約22mm~37mm下に位置する深さのところで半径が約200mmである円筒形断面によって定められる。アプリケータ250は、コイル266の底面が深さ0mmのところに位置するとみなすことができる患者の皮膚表面層に平行にかつこれよりも約5mm上方のところに位置するよう配置される。当然のことながら、筋組織部分276に用いられる特定の断面部分は、筋組織中で起こる電気的活性の大部分を含むよう恣意的に規定可能である。さらに、理解されるべきこととして、皮膚表面が現実の測定に当たっては完全に平坦ではないので、図示の線図は、理想的な近似である。
コイル166の巻線168が精密に構成されて緊密に巻かれている場合、結果として生じる磁界は、コイル166が通電されたときに高いに軸対称を示す場合がある。かくして、磁界は、計算を単純化するために軸対称として取り扱い可能である。中心オフセットは、図2Eに示されているように、アプリケータ表面152に垂直な対称軸に対して定められるのが良い。かくして、半平面271の左側の縁は、コイル266の中心と整列する。対称性に起因して、正の平面または半平面271のみが筋組織部分276の積分計算のために考慮できる。
筋組織の固有の電気的性質に起因して、筋組織は、電磁源、例えばアプリケータ150のコイル166から誘導電流を容易に導く。逆に、脂肪および神経細胞は、電磁源から電流を容易には導くとは言えず(脂肪および神経細胞は、高い電気抵抗を有する)、それにより、アプリケータ150は、変化する磁界および電界によって生じる誘導電流および電荷で筋組織部分276を選択的に標的にすることができる。図2Dは、パルス296Aがコイル166を通って流れることにより生じる誘導電流に従って、例示の患者の体内の筋組織部分276に関する電流密度ノルムを示している。図2Dに示されているように、巻線168に最も近い部分、または中心オフセット20mm~80mmに近い部分は、最も高い電流密度ノルムを受け取り、かかる最も高い電流密度ノルムは、送り出し値290の第3の値を満たすよう40A/m2を超えるのが良い。最も高い電流密度ノルムは、100A/m2未満であるのが良い。
図2Eは、本発明の技術の種々の観点に従って、図2Dの電流密度ノルムの例示の測定値に関する誘導電流ピークツーピークおよびパルス電荷の例示の計算法を示している。上述したように、磁界が軸対称であるとみなし得るので、誘導電流ピークツーピーク(公式1)およびパルス電荷(公式2)を求める公式を図2Eに示すように単純化することができる。公式1を用いることによって、誘導電流ピークツーピークは、70ミリアンペア(mA)であると算定でき、これは、送り出し値290の第4の値を満たす。公式2を用いることによって、パルス電荷は、8μCであると算定でき、これは、パラメータ範囲292内に規定されたかつ図2Cに示された測定値と一致する少なくとも6.4μCの範囲を満たす。
図2Fは、本発明の技術の種々の観点に従って、パルス296Aが400マイクロ秒の期間を有することによって生じる例示の磁界波形測定値を示している。磁界Bは、アプリケータ表面152およびハンドル160に垂直なXZ平面のところで時間に対して測定できる。図2Fに示されているように、最大磁束密度は、約1.4Tであるようピークツーピークで測定され、これは、送り出し値290の第2の値を満たす。
図2Gは、本発明の技術の種々の観点に従って、図2Fのパルス296Aに起因して生じる電荷移送マップを示している。上述したように、磁界Bは、軸対称であるとみなすことができ、この場合、半径をX座標と等価に形成することができるので、XZ平面もまたRZ平面であるとみなし得る。図2Gに示されたデータ点を得るため、幾つかの読み(例えば、300以上の読み)を図示のようにアプリケータ表面152から0m~0.10mの深さのところでRZ平面を横切る方向で得ることができる。磁界Bは、軸対称であるとみなされるので、正の半平面だけを電荷移送マップで考慮すれば良く、と言うのは、正の半平面は、負の半平面の寄与分を含むよう単純に二重にすることができるからである。全積分電荷量/導電率を電荷移送マップから計算するため、ファラデーの法則を利用するのが良く、ファラデーの法則を軸対称系の場合に積分形態で表すことができる。
Figure 2023502275000002
公式3:軸対称系の場合の積分形態のファラデーの法則
400マイクロ秒パルス(図2F)を用いる装置の場合、|Eθ(r)|は、図2Gに示された電荷移送マップを生成するよう時間に関して積分可能であり、電荷移送マップは、RZ平面に沿う1メートル当たりの電荷またはボルト秒(V・s/m)を測定する。組織から独立した全積分電荷/導電率または送り出し値を計算するため、電荷移送マップは、RZ半平面に関して積分されるのが良くその結果、図示のように、z深さ0m~0.10mの場合に、0.152mV・S・mが得られ、半径r=0.15mである。これは、送り出し値290の第1の値、または少なくとも0.115mV・s・mの組織独立性の全積分電荷/導電率と一致している。
図2Hは、本発明の技術の種々の観点に従って、アプリケータ150のコイル166を通って流れる治療波形295A,295Bの例示の交互に並んだ高周波部分と低周波部分を示している。図2Hに示されているように、デューティサイクルの高周波部分に関する波形295Aは、図2Bの波形295と同一である。しかしながら、異なる波形を生成できることは言うまでもない。図2Hの実施例で示されているように、期間297Aは長さが360μsであり、パルス296のパルス幅に一致している。各期間297Aの次に各波形期間内に期間297B(24,640μs)が続く。期間297Bは、波形を含んでいない。期間297Aと期間297Bの合計は、期間297C(25,000μs)に等しく、期間297Cは、40Hzの高周波値に一致する。期間297A内には単一のパルスしか示されていないが、幾つかの具体化例は、期間297C中に多数のパルスを用いることができる。期間297Bが波形を含んでいない場合であっても、時変磁界が期間297Aで生じたパルス296に起因して期間297C全体にわたって生成される。事実、期間297A内のパルス296は、パルス持続時間に関して、パルス296がどれほど短くてもあるいは周波数に関して(例えば、何kHz)パルス296がどれほど高くても、期間297C全体にわたって組織中に時変磁界を生じさせる。これは、治療セッションの高周波部分(10~50Hz)と、治療セッションおよび回復セッション中の回復部分の低周波部分(0.5~10Hz)の両方に当てはまる。
0.5Hzを超える周波数を有するパルスは、パルス周波数(代表的には数kHzの範囲でパルス持続時間の逆数に対応した)が治療(または波形)周波数(例えば、0.5~50Hz)をどれだけ超えたかとは無関係に、連続時変磁場を生じさせる。15Hz未満の治療(または波形)周波数の場合、筋は、15Hz未満のパルスによって生じる各痙攣相互間で十分に弛緩するための時間がある。筋は、10Hzまたは15Hz未満の波形周波数を有するパルス相互間で十分に弛緩する時間があるので、かかる期間を回復期間として使用することができる一方で、依然として追加のパルスを患者の筋および/または組織に送り出すことができる。それゆえ、回復セッション(例えば、図2Lの610A,614A,618A)および回復部分(例えば、図2Lの626)が回復期間の一部であるとしても、本明細書に記載する方法およびシステムにより、多くのパルス/痙攣を回復期間中であっても、患者の筋および組織に送り出すことができる。
治療周波数が15~25Hzまたは15~40Hzである場合、筋の緊張は、各痙攣のたびに増大し、筋は、痙攣相互間で弛緩できない。40Hzを超える周波数では、緊張の増大は、極めて迅速な場合がある。
他方、種々の具体化例によれば、デューティサイクルの低周波数部分に関する波形295Bは、1秒当たり5パルスという極めて遅い波形周波数(5Hz)を有する。かくして、期間297Dを有する各パルス296は、期間297Fまたは0.2秒だけ互いに隔てられ、パルスのない期間297E(199,640μs)は、期間297B(24,640μs)と比較して非常に長い。同一のパルス296が波形295Aと波形295Bの両方に用いることができることに注目されたい。かくして、期間297Aは期間297Dと同一である。しかしながら、幾つかの具体化例は、各波形について異なるパルスを用いることができる。
タイムライン299に示されているように、波形295A,295Bは、波形298を生じさせるよう交互にラウンドロビン方式で出力されるのが良く、波形298は、コイル166中に出力されるのが良い。波形298は、波形295Aと波形295Bとの間の強度の差を示すのに役立ち、波形295Aは、波形295Bと比較して、極めて高いパルス活性を有する。このように、高強度治療後の刺激のない回復期間を用いるのではなく、連続筋刺激に高強度刺激と低強度刺激の交互の期間を提供することができる。パルスがゼロである回復期間を設けることにより、そうではなくて低周波波形295Bを設ける場合よりも組織には少ないパルスが提供される。
図3Aおよび図3Bは、それぞれ、本発明の技術の種々の観点に従って、アプリケータ350を使用している間における例示の患者の体内の電流密度の深さ表示図300および平面図302である。アプリケータ350は、コイル366およびアプリケータ表面352を有する。図3Aはまた、説明事項301および患者断面370を記載している。患者断面370は、皮膚層372、脂肪層374、および筋組織376を有する。図3Aおよび図3Bに関し、各種要素は、先の各図の同一の符号が付けられた各要素に対応している場合がある。例えば、アプリケータ350は、図1A~図1Dのアプリケータ150に対応していると言える。
図3Aは、筋組織376への電流の選択的な印加状態をより明確に示していると言える。図3Aに示されているように、アプリケータ350は、アプリケータ表面352が皮膚層372の上方にかつこれと実質的に平行に位置するよう位置決めされるのが良い。コイル366は、図2Aのパラメータセット294Aを用いて通電されるのが良い。深さ表示図300および説明事項301に示されているように、脂肪層374および筋組織376の物理的性質に起因して、筋組織376は、電流密度の差によって指示されるように、脂肪層374と比較して極めて容易に電流を通すことができる。
図3Bの平面図302は、皮膚層372の表面層に対応していると言える。平面図302に示されるように、コイル366の軸線は、アプリケータ表面352に実質的に垂直であるのが良い。磁界線380がコイル366から生じたものとして示されている。当然のことながら、個々の磁界線は、磁界を説明するために例示の目的で示されているに過ぎない。磁界線380により、誘導電流382によって指示されるように、皮膚層372中に電流が誘導される。同様な誘導電流が筋組織376中にも生じるが、その電流密度は、コイル366からさらに距離を置いているために小さい。図3Bに示されているように、矢印は、誘導電流382がこの図の捉えた時点では反時計回りに動いている状況を示している。理解されるように、誘導電流382は、コイルがACで通電されているときに反時計回りと時計回りとの間で揺れ動くように流れる。
図3Cおよび図3Dは、本発明の技術の種々の観点に従って、図3Aおよび図3Bのアプリケータ350を使用している間における患者の体内の電流密度の上から見た図である。図3Cに示されているように、アプリケータ表面352は、皮膚層372が個々の身体の解剖学的構造に起因して一様に平坦ではない場合があるので、皮膚層372の表面にほぼ平行に配置されるのが良い。誘導電流382をより明確に説明するため、図3Dは、アプリケータ350が省かれている。図3Dに示されているように、誘導電流382は、約45A/m2の最大電流密度を有するのが良く、これは、送り出し値290の第3の値を満たす。
図4は、本発明の技術の種々の観点に従って、有効量の電磁電荷を筋組織に送り出すために治療波形の高周波部分と低周波部分を交互に用いる例示のプロセス400を示している。説明の目的上、例示のプロセス400の種々のブロックについて、本明細書において図1A~3Dならびに本明細書において説明するコンポーネントおよび/またはプロセスに関して参照して説明する。プロセス400のブロックのうちの1つ以上は、例えば、コンピューティングデバイスによって具体化でき、かかるコンピューティングデバイスとしては、このコンピューティングデバイスによって利用されるプロセッサおよび他のコンポーネントが挙げられる。幾つかの具体化例では、ブロックのうちの1つ以上は、他のブロックから離された状態でかつ1つ以上の互いに異なるプロセッサまたはデバイス(装置)によって具体化できる。さらに、説明の目的上、例示のプロセス400のブロックは、連続的にまたは直線的に起こるものとして説明される。しかしながら、例示のプロセス400の多数のブロックは、並列して起こる場合がある。加うるに、例示のプロセス400のブロックは、図示の順序で実施される必要はなく、かつ/あるいは例示のプロセス400のブロックのうちの1つ以上は実施される必要はない。
図示の例示の流れ図では、パラメータは、磁気筋刺激装置の作動のために受け取られ、この磁気筋刺激装置は、装置アプリケータを有し、この装置アプリケータのハウジング内にはコイルが位置決めされ、このコイルの軸線は、ハウジングのアプリケータ表面に実質的に垂直である(411)。図1Aを参照すると、これは、アプリケータ150の作動のためのパラメータ190を受け取るプロセッサ122に対応していると言える。図1Cおよび図1Dを参照すると、アプリケータ150は、ハウジング164内に設けられたコイル166を有する。図3Aおよび図3Bを参照すると、アプリケータ150に対応するアプリケータ350は、コイル366を有し、コイル366の軸線は、アプリケータ表面352に実質的に垂直である。
上述したように、パラメータ190(図1A)は、あらかじめ決定されても良く、あるいはヒューマンインターフェースデバイス126から受け取ったユーザ入力に従って設定されても良い。図2Aに示された実施例を用いると、プロセス400(図4)のパラメータ190は、送り出し値290の第1の値を満たすものまたは少なくとも0.115mV・s・mの組織独立性積分電荷/導電率を提供するものに対応しているのが良い。パラメータ範囲292は、送り出し値290を満たすよう決定されるのが良く、パラメータ値の特定のパラメータセット294A,294Bは、パラメータ範囲292を満たすよう決定されるのが良い。図2Aに示されているように、パラメータセット294A,294Bは、第1の波形周波数(40Hz)、第1の波形周波数よりも実質的に高いパルス周波数(2.8KHz)(すなわち、2.8KHz>40Hz)、および、ゼロではなくかつ第1の波形周波数よりも実質的に低い第2の波形周波数(5Hz)(すなわち、5Hz<40Hz)を含むのが良い。
プロセッサ122は、受け取ったパラメータに基づいて、第1の交流電流が第1の波形周波数に従って第1の期間にわたってアプリケータのコイルを通って流れるようにするよう操作を続行するのが良く、1つ以上の電流パルスがパルス周波数で生じる(412)。例えば、図1A、図2Aおよび図2Hを参照すると、これは、プロセッサ122により、パラメータセット294A,294Bに基づいて、交流電流が40Hzの第1の波形周波数を有する波形295Aに従って6秒間、アプリケータ150のコイル166を通って流れることに対応すると言え、波形295Aの各期間297Cがパルス296を2.8kHzで生じさせる期間297Aおよび次に生じる期間297Bを含む。このように、第1の波形周波数と第2の波形周波数とを交番する連続パルス化時変磁界が生じる。上述したように、0.5Hzを超える周波数を有するパルスは、パルス周波数(パルス持続時間の逆数に対応し、代表的には数kHzの範囲内にある)が治療(または波形)周波数をどれほど高く上回ったか(例えば0.5~50Hz)とは無関係に連続時変磁界を生じさせる。15Hz未満の治療(または波形)周波数に関し、筋は、15Hz未満のパルスによって生じる各痙攣相互間で十分に弛緩する時間がある。筋は、10または15Hz未満である波形周波数を有するパルス相互間で十分に弛緩する時間があるので、かかる期間を回復期間として使用することができ、その一方で、追加のパルスを患者の筋および/または組織に依然として送り出すことができる。それゆえ、回復セッション(例えば、図2Lの610A,614A,618A)および回復部分(例えば、図2Lの626)が回復期間の一部であるとしても、本明細書において説明する方法およびシステムにより、パルス/痙攣を回復期間中であっても患者の筋および組織に送り出すことができる。
プロセッサ122は、6秒の第1の期間に続き、第2の交流電流が第2の波形周波数に従って第2の期間にわたって、アプリケータのコイルを通って流れるようにするよう操作を続行するのが良い(413)。例えば、図1A、図2Aおよび図2Hを参照すると、これは、プロセッサ122により、タイムライン299上の波形295Aの最初の出力に続き、交流電流が5Hzの第2の波形周波数を有する波形295Bに従って6秒間流れることに対応すると言え、波形295Bは、5Hzで生じた複数のパルス296を含む。
プロセッサ122は、それ以上の反復回数が残っているかどうかを判定するのが良い(414) 。“yes”の場合、プロセス400は、ブロック413の後にブロック412に戻る。“no”の場合、プロセス400は、終了する。
上述した例示のプロセス400ならびにおよび関連した特徴および用途の多くの観点は、コンピュータ可読記憶媒体(コンピュータ可読媒体ともいう)上に記録された1組の命令として指定されるソフトウェアプロセスとして具体化でき、そして自動的に(例えば、ユーザの介入なしで)実行できる。これらの命令が1つ以上の処理ユニット(例えば、1つ以上のプロセッサ、プロセッサのコア、または他の処理ユニット)によって実行されると、命令により、処理ユニットは、命令で指示される行為を実行する。コンピュータ可読媒体の例としては、CD-ROM、フラッシュドライブ、RAMチップ、ハードドライブ、EPROMなどが挙げられるが、これらには限定されない。コンピュータ可読媒体は、搬送波およびワイヤレスまたはワイヤード接続手段で通る電子信号を含まない。
「ソフトウェア」という用語は、該当する場合には、磁気記憶装置に記憶された読み取り専用メモリに常駐するファームウェアまたは磁気記憶装置に記憶されたアプリケーションを含むことを意味しており、かかるソフトウェアをプロセッサによって処理のためにメモリに読み込むことができる。
また、幾つかの具体化例では、本発明の多数のソフトウェア観点を本発明の別個のソフトウェア観点を残したうえで、大きなプログラムのサブパートとして具体化できる。幾つかの具体化例では、多数のソフトウェア観点はまた、別個のプログラムとして具体化できる。最後に、本明細書において説明するソフトウェア観点を具体化する別々のプログラムの任意の組み合わせは、本発明の範囲に含まれる。幾つかの具体化例では、ソフトウェアプログラムは、1つ以上の電子システム上で動作するようインストールされると、ソフトウェアプログラムの動作を実行するとともに実施する1つ以上の特殊機械具体化例を定める。
コンピュータプログラム(プログラム、ソフトウェア、ソフトウェアアプリケーション、スクリプト、またはコードとも呼ばれている)をプログラミング言語の任意の形式で記述でき、かかるプログラミング言語としては、コンパイル型言語またはインタープリタ型言語、宣言型言語または手続き型言語が挙げられ、かかるコンピュータプログラムを任意の形態でデプロイメントする(デプロイする)ことができ、かかる形態としては、スタンドアロンプログラムとしての形態、またはコンピュータ環境での使用に適したモジュール、コンポーネント、サブルーチン、オブジェクト、または他のユニットとしての形態が挙げられる。コンピュータプログラムは、ファイルシステム中のファイルに対応するのが良いが、必ずしもそうである必要はない。プログラムは、他のプログラムやデータ(例えば、マークアップ言語ドキュメントに記憶された1つ以上のスクリプト)を問題のプログラムに専用の単一のファイルまたは多数のコーディネートされたファイル(例えば、1つ以上のモジュール、サブプログラム、またはコードの一部を記憶するファイル)に格納するファイルの一部分に記憶されるのが良い。コンピュータプログラムは、1台のコンピュータ上でまたは、一サイトに配置されまたは多数のサイトにわたって分散配置されるとともに、通信ネットワークによって互いに接続された多数のコンピュータ上で実行されるようデプロイメント可能である。
図5は、本発明の技術の種々の観点に従って、治療波形の交互に並んだ高周波部分と低周波部分を用いて有効量の電磁電荷を筋組織に送り出すための例示の電子システム500を示す概念図である。電子システム500は、プロセス400の1つ以上の部分もしくはステップ、または図1A~4によって提供されているコンポーネントおよびプロセスと関連したソフトウェアを実行するコンピューティングデバイスであるのが良い。電子システム500は、図1A~4に関する開示と組み合わせて、上述したベースユニット120および/またはアプリケータ150の代表的なものであって良い。この点に関し、電子システム500は、マイクロコンピュータ、パーソナルコンピュータ、またはモバイルデバイス、例えばスマートフォン、タブレットコンピュータ、ラップトップ、PDA、拡張現実デバイス、ウェアラブル、例えばウェアラブルウォッチ、ウェアラブルバンド、ウェアラブル眼鏡、もしくはこれらの組み合わせ、1つ以上のプロセッサが埋め込まれまたは結合された他のタッチスクリーンもしくはテレビ、またはネットワーク接続性を有する任意他の種類のコンピュータ関連電子装置であって良い。
電子システム500は、種々の形式のコンピュータ可読媒体および種々の他形式のコンピュータ可読媒体のためのインターフェースを含むのが良い。図示の実施例では、電子システム500は、バス508、処理ユニット512、システムメモリ504、読み取り専用メモリ(ROM)510、固定記憶装置502、入力装置インターフェース514、出力装置インターフェース506、および1つ以上のネットワークインターフェース516を含む。幾つかの具体化例では、電子システム500は、上述した種々のコンポーネントおよびプロセスを動作させる他のコンピューティングデバイスまたは回路を含むのが良く、またはこれらと一体化されるのが良い。
バス508は、電子システム500の多くの内部装置を通信可能に接続する全てのシステム用、周辺機器用、およびチップセット用バスをひとまとめに表している。例えば、バス508は、処理ユニット512をROM510、システムメモリ504、および固定記憶装置502と通信可能に接続する。
これら種々のメモリユニットから、処理ユニット512は、本発明のプロセスを実行するために、実行すべき命令および処理すべきデータを取得する。処理ユニットは、互いに異なる具体化例では、単一のプロセッサであっても良くマルチコア型プロセッサであっても良い。
ROM510は、電子システムの処理ユニット512および他のモジュールによって必要とされる静的データおよび命令を記憶している。他方、固定記憶装置502は、読み書き可能なメモリ素子である。この素子は、電子システム500がオフの場合であっても命令およびデータを記憶する不揮発性メモリユニットである。本発明の幾つかの具体化例は、大容量記憶装置(例えば、磁気ディスクまたは光ディスクおよびその対応のディスクドライブ)を固定記憶装置502として使用する。
幾つかの具体化例は、リムーバブルなストレージデバイス(例えば、フロッピーディスク、フラッシュドライブ、およびその対応のディスクドライブ)を固定記憶装置502として使用する。固定記憶装置502と同様、システムメモリ504は、読み書きメモリ素子である。しかしながら、記憶装置502とは異なり、システムメモリ504は、揮発性の読み書きメモリ、例えば読み取り書き込み記憶装置である。システムメモリ504は、プロセッサがランタイムで必要とする命令およびデータの何割かを記憶する。幾つかの具体化例では、本発明のプロセスは、システムメモリ504、固定記憶装置502、および/またはROM510に記憶される。幾つかの具体化例のプロセスを実行するために処理ユニット512は、これらの種々のメモリユニットから、実行すべき命令および処理すべきデータを取り出す。
バス508はまた、入力および出力装置インターフェース514,506に接続されている。入力装置インターフェース514により、ユーザは、電子システムに情報を伝えたり、電子システムの指令を選択したりすることができる。入力装置インターフェース514とともに用いられる入力装置としては、例えば、英数字キーボードおよびポインティングデバイス(「カーソル制御装置」とも呼ばれる)が挙げられる。出力装置インターフェース506により、例えば、電子システム500により生じる画像の表示が可能である。出力装置インターフェース506とともに使用される出力装置としては、例えば、プリンタおよびディスプレイ装置、例えば陰極線管(CRT)または液晶ディスプレイ(LCD)が挙げられる。幾つかの具体化例は、例えば入力装置と出力装置の両方として機能するデバイス、例えばタッチスクリーンを含む。
また、バス508は、ネットワークインターフェース516を介して、電子システム500をネットワーク(図示せず)にも結合している。ネットワークインターフェース516としては、例えば、ワイヤレスアクセスポイント(例えば、ブルートゥース(Bluetooth )またはWiFi)またはワイヤレスアクセスポイントに接続可能な無線回路が挙げられる。ネットワークインターフェース516としては、コンピュータを種々のコンピュータのネットワーク、例えば、ローカルエリアネットワーク(“LAN”)、ワイドエリアネットワーク(“WAN”)、ワイヤレスLAN、もしくはイントラネット(Intranet)、または種々のネットワークのネットワーク、例えばインターネット(Internet)の一部に接続するためのハードウェア(例えば、イーサネット(Ethernet)ハードウェア)もまた挙げられる。電子システム500の任意のまたは全てのコンポーネントを、本発明と関連して使用することができる。
上述したこれらの機能は、コンピュータソフトウェア、ファームウェアまたはハードウェアで具体化できる。かかる技術は、1つ以上のコンピュータプログラム製品を用いて具体化できる。プログラム可能プロセッサおよびコンピュータをモバイルデバイスに組み込まれても良くまたはモバイルデバイスとしてパッケージ化されても良い。プロセスおよび論理の流れは、1つ以上のプログラム可能プロセッサによってかつ1つ以上のプログラム可能論理回路によって実施できる。汎用および専用コンピューティングデバイスと記憶装置を通信ネットワークにより互いに接続することができる。
幾つかの具体化例は、電子部品、例えばコンピュータプログラム命令を機械可読媒体またはコンピュータ可読媒体(別の言い方として、コンピュータ可読記憶媒体、機械可読媒体、または機械可読記憶媒体という)を記憶するマイクロプロセッサ、記憶装置およびメモリを含む。かかるコンピュータ可読媒体の幾つかの例としては、RAM、ROM、読み取り専用コンパクトディスク(CD-ROM)、記録可能コンパクトディスク(CD-R)、書き換え可能コンパクトディスク(CD-RW)、読み取り専用デジタル多用途ディスク(例えば、DVD-ROM、二層DVD-ROM)、種々の記録可能/書き換え可能DVD(例えば、DVD-RAM、DVD-RW、DVD+RWなど)、フラッシュメモリ(例えば、SDカード、miniSDカード、microSDカードなど)、磁気および/ またはソリッドステートハードディスク、読み取り専用記録型ブルーレイ(Blu-Ray (登録商標))ディスク、超高密度光ディスク、任意他の光または磁気媒体、およびフロッピーディスクが挙げられる。コンピュータ可読媒体は、少なくとも1つの処理ユニットによって実行可能であり、かつ種々の動作を実行するための命令のセットを含むコンピュータプログラムを記憶することができる。コンピュータプログラムまたはコンピュータコードの例としては、コンパイラによって生成されるような機械コード、およびインタープリタを使用してコンピュータ、電子部品、またはマイクロプロセッサによって実行される高レベルコードを含むファイルが挙げられる。
上述の説明は、主として、ソフトウェアを実行するマイクロプロセッサまたはマルチコア型プロセッサに関するが、幾つかの具体化例は、1つ以上の集積回路、例えば、特定用途向け集積回路(ASIC)またはフィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)によって実施される。幾つかの具体化例では、かかる集積回路は、当該回路それ自体に記憶されている命令を実行する。
本明細書および本願の任意の請求項で用いられる、「コンピュータ」、「サーバ」、「プロセッサ」、および「メモリ」という用語は全て、電子または他のハイテク機器を意味している。これらの用語には、人々または人々の集団は含まれない。本明細書の目的上、ディスプレイ又は表示という用語は、電子装置上に表示することを意味する。本明細書および本願の任意の請求項で用いられる1つまたは複数の「コンピュータ可読媒体」は、情報をコンピュータによって読み取り可能な形式で記憶する有形の物理的対象には完全に制限される。これらの用語には、ワイヤレス信号、ワイヤードダウンロード信号、および任意他の一過性の信号は含まれない。
ユーザとの対話を可能にするために、本明細書において説明した本発明の内容の具体化例は、ユーザに情報を表示するためのディスプレイ装置、例えばCRT(陰極線管)またはLCD(液晶ディスプレイ)モニタ、およびユーザがコンピュータに入力を提供するキーボードおよびポインティング装置、例えばマウスまたはトラックボール等を有するコンピュータ上で具体化できる。他の種類の装置は、ユーザとの対話をも可能にするために使用でき、例えば、ユーザに提供されるフィードバックは、任意形態の感覚フィードバック、例えば、、視覚フィードバック、聴覚フィードバック、または触覚フィードバックであって良く、ユーザからの入力は、音響入力、音声入力、または触覚入力を含む任意の形態で受け取り可能である。加うるに、コンピュータは、ユーザによって使用される装置にドキュメントを送ったり、これからドキュメントを受け取ったりことによって、例えば、ウェブページをウェブブラウザから受け取った要求に応答して、ユーザのクライアントデバイス上のウェブブラウザに送ることによって、ユーザと対話することができる。
本明細書において説明した本発明の内容の具体化例は、バックエンドコンポーネント、例えばデータサーバとして含み、またはミドルウェアコンポーネント、例えばアプリケーションサーバを含み、またはフロントエンドコンポーネント、例えばユーザが本明細書において説明した本発明の内容の具体化例と対話することができるようにする手段としてのグラフィックユーザインターフェースまたはウェブブラウザを有するクライアントコンピュータを含み、または1つ以上のかかるバックエンド、ミドルウェア、またはフロントエンドコンポーネントの任意の組み合わせを含むコンピューティングシステムで具体化できる。このシステムのコンポーネントは、デジタルデータ通信の任意の形態または媒体によって、例えば通信ネットワークによって互いに接続可能である。通信ネットワークの例としては、ローカルエリアネットワーク(“LAN”)およびワイドエリアネットワーク(“WAN”)、インターネットワーク(例えば、インターネット(Internet))、およびピアツーピアネットワーク(例えば、アドホックピアツーピアネットワーク)が挙げられる。
コンピューティングシステムは、クライアントおよびサーバを含むことができる。クライアントおよびサーバは、一般に、互いに遠く離れており、これらは、通信ネットワークを介して互いに対話することができる。クライアントとサーバの関係は、コンピュータプログラムがそれぞれのコンピュータ上でランするとともに、互いにクライアント‐サーバ関係を確立することによって生じる。幾つかの具体化例では、サーバは、データ(例えば、HTMLページ)をクライアント装置に伝送する(例えば、データをクライアント装置と対話するユーザに表示したり、ユーザからユーザ入力を受け取ったりする目的で伝送する)。クライアント装置のところで作製されたデータ(例えば、ユーザとの対話の結果)をサーバのところでクライアント装置から受け取ることができる。
実施態様項としての本発明の技術の説明
本発明の諸観点の種々の実施例が便宜上、番号をつけた実施態様項(1、2、3など)として記載される。これらは、例示として提供されており、本発明の技術を限定するものではない。図および参照番号の特定は、単に実施例としてかつ例示目的で以下に提供されており、実施態様項は、これらの特定によっては限定されない。
〔実施態様項1〕
筋組織を強化し、引き締め、そして堅固にする方法であって、上記方法は、
磁気筋刺激装置の動作のためのパラメータを受け取るステップを含み、上記磁気筋刺激装置は、装置アプリケータを有し、上記装置アプリケータのハウジング内にはコイルが位置決めされ、上記磁気筋刺激装置は、上記ハウジングのアプリケータ表面に実質的に垂直な上記コイルの軸線を有し、上記パラメータは、
10~50Hzの第1の波形周波数、
2~10Hzの第2の波形周波数、
2~10Hzの第3の波形周波数、
300~450マイクロ秒のパルス持続時間、および
2.2~3.3kHzの個別的パルス周波数を含み、上記個別的パルス周波数は、上記第1の波形周波数よりも実質的に高く、
上記パラメータの受け取りに基づいて、1つ以上の第1のパルスを有する第1の交流電流が上記第1の波形周波数に従って第1の期間にわたって上記コイルを通って流れるようにするステップを含み、上記1つ以上の第1のパルスの各々は、300~450マイクロ秒のパルス持続時間および2.2~3.3kHzの上記個別的パルス周波数を有し、
上記第1の期間に続き、1つ以上の第2のパルスを有する第2の交流電流が上記第1の波形周波数よりも低い上記第2の波形周波数に従って第2の期間にわたって上記コイルを通って流れるようにするステップを含み、上記1つ以上の第2のパルスの各々は、300~450マイクロ秒のパルス持続時間および2.2~3.3kHzの上記個別的パルス周波数を有し、
上記第1および上記第2の交流電流の発生を複数の反復回数にわたって繰り返し、それにより上記第1の波形周波数と上記第2の波形周波数を交番する連続パルス化時変磁界をもたらすステップを含み、上記第1の期間は、2~12秒であり、上記第2の期間は、2~12秒であり、上記複数の繰り返し回数は、10~140回であり、それにより100~1000秒の長さを有する治療セッションを生じさせ、
上記パラメータの受け取りに基づいて、1つ以上の第3のパルスを有する第3の交流電流が上記第3の波形周波数に従って第3の期間にわたって上記コイルを通って流れるようにし、それにより回復セッションを生じさせるステップを含み、上記1つ以上の第3のパルスの各々は、300~450マイクロ秒のパルス持続時間および2.2~3.3kHz個別的パルス周波数を有し、上記第3の期間は、30~80秒であり、
複数の上記治療セッションを生じさせるステップを含み、1対の隣り合う治療セッションは、上記回復セッションによって互いに隔てられ、
上記第1、上記第2、および上記第3の波形周波数は、上記第1、上記第2、および上記第3の波形周波数を交番する連続パルス化時変磁界をもたらし、上記磁気筋刺激装置によって生じる磁束密度は、1.2~2.0テスラ(T)であり、上記コイルのインダクタンスは、30~50マイクロヘンリー(mH)であり、上記コイルは、0~50mmの内径および50~150mmの外径を有する、方法。
〔実施態様項2〕
上記パラメータの受け取りに基づいて、1つ以上の第4のパルスを有する第4の交流電流が2~10Hzの第4の波形周波数に従って第4の期間にわたって上記コイルを通って流れるようにし、それによりウォームアップセッションを生じさせるステップと、
上記パラメータの受け取りに基づいて、1つ以上の第5のパルスを有する第5の交流電流が2~10Hzの第5の波形周波数に従って第5の期間にわたって上記コイルを通って流れるようにするステップと、
上記治療セッションおよび上記回復セッションに先立ってウォームアップセッション、および上記治療セッションおよび上記回復セッションに続いてクールダウンセッションを生じさせるステップとをさらに含み、
上記第1、上記第2、上記第3、上記第4、および上記第5の波形周波数は、上記第1、上記第2、上記第3、上記第4、および上記第5の波形周波数を交番する連続パルス化時変磁界をもたらす、実施態様項1記載の方法。
〔実施態様項3〕
上記第2の波形周波数は、上記第1の波形周波数の10%(1/10)以下、25%(1/4)以下、または33%(1/3)以下のいずれかである、実施態様項1記載の方法。
〔実施態様項4〕
上記第2の波形周波数は、約5Hz以下である、実施態様項1記載の方法。
〔実施態様項5〕
上記第1の期間と上記第2の期間の比は、6:4を上回らずまたは4:6を下回らない、実施態様項1記載の方法。
〔実施態様項6〕
上記第2の期間は、上記第1の期間よりも長く、上記第1の波形周波数は、約18~40ヘルツ(Hz)である、実施態様項1記載の方法。
〔実施態様項7〕
上記第1または上記第2の波形のうちの少なくとも一方は、正弦波または二相波の波形である、実施態様項1記載の方法。
〔実施態様項8〕
筋組織を強化し、引き締め、そして堅固にする磁気筋刺激装置であって、上記磁気筋刺激装置は、実質的に平坦なアプリケータ表面を有するハウジングおよび上記ハウジング内に位置決めされているコイルを備えた装置アプリケータを有し、上記コイルの軸線は、上記アプリケータ表面に実質的に垂直であり、
プロセッサを有し、上記プロセッサは、
10~50Hzの第1の波形周波数、
2~10Hzの第2の波形周波数、
2~10Hzの第3の波形周波数、
300~450マイクロ秒のパルス持続時間、および
2.2~3.3kHzの個別的パルス周波数を含むパラメータを受け取るよう構成され、上記個別的パルス周波数は、上記第1の波形周波数よりも実質的に高く、上記プロセッサは、
上記パラメータの受け取りに基づいて、1つ以上の第1のパルスを有する第1の交流電流が上記第1の波形周波数に従って第1の期間にわたって上記コイルを通って流れるようにするよう構成され、上記1つ以上の第1のパルスの各々は、300~450マイクロ秒のパルス持続時間および2.2~3.3kHzの上記個別的パルス周波数を有し、
上記第1の期間に続き、1つ以上の第2のパルスを有する第2の交流電流が上記第1の波形周波数よりも低い上記第2の波形周波数に従って第2の期間にわたって上記コイルを通って流れるようにするよう構成され、上記1つ以上の第2のパルスの各々は、300~450マイクロ秒のパルス持続時間および2.2~3.3kHzの上記個別的パルス周波数を有し、
上記第1および上記第2の交流電流が流れるようにすることを複数の反復回数にわたって繰り返し、それにより上記第1の波形周波数と上記第2の波形周波数を交番する連続パルス化時変磁界をもたらすよう構成され、上記第1の期間は、2~12秒であり、上記第2の期間は、2~12秒であり、上記複数の繰り返し回数は、10~140回であり、それにより100~1000秒の長さを有する治療セッションを生じさせ、
上記パラメータの受け取りに基づいて、1つ以上の第3のパルスを有する第3の交流電流が上記第3の波形周波数に従って第3の期間にわたって上記コイルを通って流れるようにし、それにより回復セッションを生じさせるよう構成され、上記1つ以上の第3のパルスの各々は、300~450マイクロ秒のパルス持続時間および2.2~3.3kHz個別的パルス周波数を有し、上記第3の期間は、30~80秒であり、
複数の上記治療セッションを生じさせるよう構成され、1対の隣り合う治療セッションは、上記回復セッションによって互いに隔てられ、
上記第1、上記第2、および上記第3の波形周波数は、上記第1、上記第2、および上記第3の波形周波数を交番する連続パルス化時変磁界をもたらし、上記磁気筋刺激装置によって生じる磁束密度は、1.2~2.0テスラ(T)であり、上記コイルのインダクタンスは、30~50マイクロヘンリー(mH)であり、上記コイルは、0~50mmの内径および50~150mmの外径を有する、磁気筋刺激装置。
〔実施態様項9〕
上記プロセッサは、さらに、
上記パラメータの受け取りに基づいて、1つ以上の第4のパルスを有する第4の交流電流が2~10Hzの第4の波形周波数に従って第4の期間にわたって上記コイルを通って流れるようにし、それによりウォームアップセッションを生じさせるよう構成され、
上記パラメータの受け取りに基づいて、1つ以上の第5のパルスを有する第5の交流電流が2~10Hzの第5の波形周波数に従って第5の期間にわたって上記コイルを通って流れるようにするよう構成され、
上記治療セッションおよび上記回復セッションに先立ってウォームアップセッション、および上記治療セッションおよび上記回復セッションに続いてクールダウンセッションを生じさせるよう構成され、さらに、
上記第1、上記第2、上記第3、上記第4、および上記第5の波形周波数は、上記第1、上記第2、上記第3、上記第4、および上記第5の波形周波数を交番する連続パルス化時変磁界をもたらすよう構成される、実施態様項8記載の磁気筋刺激装置。
〔実施態様項10〕
上記プロセッサは、上記第1の波形周波数の10%(1/10)以下、25%(1/4)以下、または33%(1/3)以下のいずれかとしての上記第2の波形周波数を含むパラメータを受け取るよう構成されている、実施態様項8記載の磁気刺激装置。
〔実施態様項11〕
約5Hz以下であるとしての上記第2の波形周波数を含むパラメータを受け取るよう構成されている、実施態様項8記載の磁気刺激装置。
〔実施態様項12〕
上記装置アプリケータに取り外し可能に取り付け可能なカバーをさらに有し、上記カバーは、上記磁気筋刺激装置が上記患者の上記筋組織を強化し、引き締め、そして堅固にしている間、上記装置アプリケータと患者の皮膚または衣服との接触を阻止する、実施態様項8記載の磁気筋刺激装置。
〔実施態様項13〕
コンピューティングシステムによって読み取られると、上記コンピューティングシステムが筋組織を強化し、引き締め、そして堅固にする方法を実施するようにする複数の命令を有する非一過性コンピュータ可読媒体であって、上記方法は、
磁気筋刺激装置の動作のためのパラメータを受け取るステップを含み、上記磁気筋刺激装置は、装置アプリケータを有し、上記装置アプリケータのハウジング内にはコイルが位置決めされ、上記コイルの軸線は、上記ハウジングのアプリケータ表面に実質的に垂直であり、上記パラメータは、
10~50Hzの第1の波形周波数、
2~10Hzの第2の波形周波数、
2~10Hzの第3の波形周波数、
300~450マイクロ秒のパルス持続時間、および
2.2~3.3kHzの個別的パルス周波数を含み、上記個別的パルス周波数は、上記第1の波形周波数よりも実質的に高く、
上記パラメータの受け取りに基づいて、1つ以上の第1のパルスを有する第1の交流電流が上記第1の波形周波数に従って第1の期間にわたって上記コイルを通って流れるようにするステップを含み、上記1つ以上の第1のパルスの各々は、300~450マイクロ秒のパルス持続時間および2.2~3.3kHzの上記個別的パルス周波数を有し、
上記第1の期間に続き、1つ以上の第2のパルスを有する第2の交流電流が上記第1の波形周波数よりも低い上記第2の波形周波数に従って第2の期間にわたって上記コイルを通って流れるようにするステップを含み、上記1つ以上の第2のパルスの各々は、300~450マイクロ秒のパルス持続時間および2.2~3.3kHzの上記個別的パルス周波数を有し、
上記第1および上記第2の交流電流を流れさせることを複数の反復回数にわたって繰り返し、それにより上記第1の波形周波数と上記第2の波形周波数を交番する連続パルス化時変磁界をもたらすステップを含み、上記第1の期間は、2~12秒であり、上記第2の期間は、2~12秒であり、上記複数の繰り返し回数は、10~140回であり、それにより100~1000秒の長さを有する治療セッションを生じさせ、
上記パラメータの受け取りに基づいて、1つ以上の第3のパルスを有する第3の交流電流が上記第3の波形周波数に従って第3の期間にわたって上記コイルを通って流れるようにし、それにより回復セッションを生じさせるステップを含み、上記1つ以上の第3のパルスの各々は、300~450マイクロ秒のパルス持続時間および2.2~3.3kHz個別的パルス周波数を有し、上記第3の期間は、30~80秒であり、
複数の上記治療セッションを生じさせるステップを含み、1対の隣り合う治療セッションは、上記回復セッションによって互いに隔てられ、
上記第1、上記第2、および上記第3の波形周波数は、上記第1、上記第2、および上記第3の波形周波数を交番する連続パルス化時変磁界をもたらし、上記磁気筋刺激装置によって生じる磁束密度は、1.2~2.0テスラ(T)であり、上記コイルのインダクタンスは、30~50マイクロヘンリー(mH)であり、上記コイルは、0~50mmの内径および50~150mmの外径を有する、非一過性コンピュータ可読媒体。
〔実施態様項14〕
筋組織を強化し、引き締め、そして堅固にする方法であって、上記方法は、
磁気筋刺激装置を用意するステップを含み、上記磁気筋刺激装置は、アプリケータを有し、上記アプリケータのハウジング内にはコイルが位置決めされており、上記コイルの軸線は、上記ハウジングのアプリケータ表面に実質的に垂直であり、
第1の交流電流が第1の波形周波数に従って第1の期間にわたって上記コイルを通って流れるようにするステップと、
上記第1の交流電流に続き、第2の交流電流がゼロではなくかつ上記第1の波形周波数よりも実質的に低い第2の波形周波数に従って第2の期間にわたって上記コイルを通って流れるようにするステップと、
上記第1および上記第2の交流電流を流れさせることを複数の反復回数にわたって繰り返し、それにより上記第1の波形周波数と上記第2の波形周波数を交番する連続パルス化時変磁界をもたらすステップとを含み、1つ以上のパルス持続時間は、300~450マイクロ秒であり、各パルス持続時間は、2.2~3.3kHzのパルス周波数に対応し、上記第1の波形周波数は、10~50Hzであり、上記第2の波形周波数は、2~10Hzであり、上記第1の期間は、2~12秒であり、上記第2の期間は、2~12秒であり、上記複数の繰り返し回数は、10~140回であり、それにより100~1000秒の長さを有する治療セッションを生じさせ、上記磁気筋刺激装置により生じる磁束密度は、1.2~2.0テスラ(T)であり、上記コイルのインダクタンスは、30~50マイクロヘンリー(mH)であり、上記コイルは、0~50mmの内径および50~150mmの外径を有する、方法。
さらなる検討事項
幾つかの実施形態では、上記の実施態様項のうちの任意のものは、独立形式の実施態様項のうちの任意の1つまたは従属形式の実施態様項のうちの任意の1つに従属している場合がある。一観点では、実施態様項(例えば、従属形式または独立形式の実施態様項)のうちの任意のものを、任意他の1つ以上の実施態様項(例えば、従属形式または独立形式の実施態様項)と組み合わせることができる。一観点では、請求項は、実施態様項、文章、語句または段落に記載された言葉(例えば、ステップ、動作、手段またはコンポーネント)のうちの幾つかまたは全てを含む場合がある。一観点では、請求項は、1つ以上の実施態様項、文章、語句または段落に記載された言葉のうちの幾つかまたは全てを含む場合がある。一観点では、実施態様項、文章、語句または段落の各々に記載された言葉の幾つかが削除されている場合がある。一観点では、追加の言葉または要素が実施態様項、文章、語句、または段落に追加されている場合がある。一観点では、本発明の技術は、本明細書に記載されたコンポーネント、要素、機能または動作のうちの幾つかを利用することなく実施できる。一観点では、本発明の技術は、追加のコンポーネント、要素、機能または動作を利用して実施できる。
当業者であれば、本明細書において説明した種々の例示のブロック、モジュール、要素、コンポーネント、方法、およびアルゴリズムを、電子ハードウェア、コンピュータソフトウェア、またはこれら両方の組み合わせとして具体化できることが理解されよう。ハードウェアとソフトウェアの互換性を説明するため、種々の例示のブロック、モジュール、要素、コンポーネント、方法、およびアルゴリズムを全体としてこれらの機能の面で上述した。これらの機能がハードウェアまたはソフトウェアとして具体化できるかどうかは、特定の用途およびシステム全体に課される設計上の制約で決まる。当業者であれば、特定の用途の各々について説明した機能を様々な仕方で具体化できる。種々のコンポーネントおよびブロックを全て本発明の技術の範囲から逸脱することなく、互いに異なるように配置することができる(例えば、異なる順序で配置し、または異なる仕方で区分することができる)。
開示したプロセス中のステップの特定の順序または階層は、例示のアプローチの一例示であることは言うまでもない。設計上の好みに基づいて、プロセス中のステップの特定の順序または階層を配列しなおすことができるということは言うまでもない。これらステップの幾つかを同時に実施することができる。添付の方法クレームは、種々のステップの要素を実施例の順序で提供しているが、提供された特定の順序または階層に限定されるものではない。
上述の説明は、当業者が本明細書において開示した種々の観点を実施できるようにするために提供されている。上述の説明は、本発明の技術の種々の実施例を提供しており、本発明の技術は、これらの実施例には限定されない。これら観点に対する種々の改造は、当業者には容易に明らかであり、本明細書において規定した一般的な原理を他の観点に適用することができる。かくして、請求項は、本明細書に示した観点に限定されるものではなく、言語により表された請求項と一致した範囲全体が請求項に与えられるべきであり、単数で表された要素に言及している場合、これは、特段の指定がなければ、「1つかつ唯一」を意味するものではなく、むしろ「1つ以上」を意味している。別段の具体的な指定がなければ、「幾つか」または「何割か」という用語は、1つ以上を意味している。男性形の代名詞(例えば、彼の)には、女性形および中性形(例えば、彼女の、その)が含まれ、逆もまた同様である。見出しおよび小見出しは、もし記載されている場合、便宜上のためにのみ用いられており、本発明を限定するものではない。
本明細書で用いられるウェブサイトという用語は、ウェブサイトの任意の観点を含む場合があり、かかる観点としては、1つ以上のウェブページ、ウェブ関連コンテンツをホストしまたは格納するために用いられる1つ以上のサーバなどが挙げられる。したがって、ウェブサイトという用語は、ウェブページおよびサーバという用語と互換的に使用できる。述語である「~するよう構成され」、「~するよう動作可能であり」、および「~するようプログラムされ」は、主題の任意特定の有形または無形の改造を意味するものではなく、むしろ、互換的に使用されることが意図されている。例えば、動作またはコンポーネントをモニタしたり制御したりするよう構成されたプロセッサはまた、プロセッサが動作をモニタしたり制御したりするようにプログラムされていること、またはプロセッサが動作をモニタしたり制御したりするように動作可能であることも意味する場合がある。同様に、コードを実行するよう構成されたプロセッサは、コードを実行するようプログラムされまたはコードを実行するように動作可能なプロセッサとみなされる場合がある。
本明細書で用いられる自動(的)という用語は、ユーザの介入なしでコンピュータまたは機械によって、例えば、コンピュータもしくは機械または他の開始機構体による術後作用に応答する命令による実施を含む場合がある。「実施例」という用語は、本明細書においては、「例または例示としての役目を果たす」ことを意味するために用いられている。本明細書において「実施例」として説明した任意の観点または設計は必ずしも他の観点または設計よりも好ましいまたは有利であるとみなされるべきではない。
「観点」という語句は、かかる観点が本明細書の技術に必要不可欠であり、またはかかる観点が本発明の技術の全ての構成に当てはまることを意味するわけではない。一観点に関する開示は、全ての構成、または1つ以上の構成に当てはまる場合がある。一観点は、1つ以上の実施例を提供する場合がある。例えば一観点という語句は、1つ以上の観点を意味し、またはこの逆の関係が成り立つ。例えば「具体化例」という語句は、かかる具体化例が本発明の技術によって必要不可欠でありまたはかかる具体化例が本発明の技術の全ての構成に当てはまることを意味するものではない。具体化例に関する開示は、全ての具体化例または1つ以上の具体化例に当てはまる場合がある。一具体化例は、1つ以上の実施例を提供する場合がある。例えば「具体化例」という語句は、1つ以上の具体化例を意味する場合があり、またこの逆の関係が成り立つ。例えば「構成例」という語句は、かかる構成例が本発明の技術に必要不可欠でありまたはかかる構成例が本発明の技術の全ての構成例に当てはまることを意味するものではない。構成例に関する開示は、全ての構成例または1つ以上の構成例に当てはまる場合がある。一構成例は、1つ以上の実施例を提供する場合がある。かかる「構成例」という語句は、1つ以上の構成例を意味する場合があり、またこの逆の関係が成り立つ。
本開示全体を通じて説明していて、当業者には既知でありまたは後で知られることになる種々の観点の要素の全ての構造的および機能的均等例が、本明細書において参照により明示的に組み込まれ、これらは、請求項によって含まれるものである。さらに、本明細書において開示された内容のうちで、かかる開示が請求項に明示的に記載されているかどうかとは無関係に、公衆に公開されるものはない。さらに、“include”(訳文では「~を含む」としている場合が多い)、“have”(訳文では「~を有する」)などの用語が、明細書および特許請求の範囲に用いられている程度まで、かかる用語は、“comprise”(訳文では「~を含む」または「~を有する」)とほぼ同じように包括的であることが意図されており、と言うのは、“comprise”は、これが採用された場合、請求項中の移行句と解されるからである。

Claims (14)

  1. 筋組織を強化し、引き締め、そして堅固にする方法であって、前記方法は、
    磁気筋刺激装置の動作のためのパラメータを受け取るステップを含み、前記磁気筋刺激装置は、装置アプリケータを有し、前記装置アプリケータのハウジング内にはコイルが位置決めされ、前記磁気筋刺激装置は、前記ハウジングのアプリケータ表面に実質的に垂直な前記コイルの軸線を有し、前記パラメータは、
    10~50Hzの第1の波形周波数、
    2~10Hzの第2の波形周波数、
    2~10Hzの第3の波形周波数、
    300~450マイクロ秒のパルス持続時間、および
    2.2~3.3kHzの個別的パルス周波数を含み、前記個別的パルス周波数は、前記第1の波形周波数よりも実質的に高く、
    前記パラメータの受け取りに基づいて、1つ以上の第1のパルスを有する第1の交流電流が前記第1の波形周波数に従って第1の期間にわたって前記コイルを通って流れるようにするステップを含み、前記1つ以上の第1のパルスの各々は、300~450マイクロ秒のパルス持続時間および2.2~3.3kHzの前記個別的パルス周波数を有し、
    前記第1の期間に続き、1つ以上の第2のパルスを有する第2の交流電流が前記第1の波形周波数よりも低い前記第2の波形周波数に従って第2の期間にわたって前記コイルを通って流れるようにするステップを含み、前記1つ以上の第2のパルスの各々は、300~450マイクロ秒のパルス持続時間および2.2~3.3kHzの前記個別的パルス周波数を有し、
    前記第1および前記第2の交流電流の発生を複数の反復回数にわたって繰り返し、それにより前記第1の波形周波数と前記第2の波形周波数を交番する連続パルス化時変磁界をもたらすステップを含み、前記第1の期間は、2~12秒であり、前記第2の期間は、2~12秒であり、前記複数の繰り返し回数は、10~140回であり、それにより100~1000秒の長さを有する治療セッションを生じさせ、
    前記パラメータの受け取りに基づいて、1つ以上の第3のパルスを有する第3の交流電流が前記第3の波形周波数に従って第3の期間にわたって前記コイルを通って流れるようにし、それにより回復セッションを生じさせるステップを含み、前記1つ以上の第3のパルスの各々は、300~450マイクロ秒のパルス持続時間および2.2~3.3kHz個別的パルス周波数を有し、前記第3の期間は、30~80秒であり、
    複数の前記治療セッションを生じさせるステップを含み、1対の隣り合う治療セッションは、前記回復セッションによって互いに隔てられ、
    前記第1、前記第2、および前記第3の波形周波数は、前記第1、前記第2、および前記第3の波形周波数を交番する連続パルス化時変磁界をもたらし、前記磁気筋刺激装置によって生じる磁束密度は、1.2~2.0テスラ(T)であり、前記コイルのインダクタンスは、30~50マイクロヘンリー(mH)であり、前記コイルは、0~50mmの内径および50~150mmの外径を有する、方法。
  2. 前記パラメータの受け取りに基づいて、1つ以上の第4のパルスを有する第4の交流電流が2~10Hzの第4の波形周波数に従って第4の期間にわたって前記コイルを通って流れるようにし、それによりウォームアップセッションを生じさせるステップと、
    前記パラメータの受け取りに基づいて、1つ以上の第5のパルスを有する第5の交流電流が2~10Hzの第5の波形周波数に従って第5の期間にわたって前記コイルを通って流れるようにするステップと、
    前記治療セッションおよび前記回復セッションに先立ってウォームアップセッション、および前記治療セッションおよび前記回復セッションに続いてクールダウンセッションを生じさせるステップとをさらに含み、
    前記第1、前記第2、前記第3、前記第4、および前記第5の波形周波数は、前記第1、前記第2、前記第3、前記第4、および前記第5の波形周波数を交番する連続パルス化時変磁界をもたらす、請求項1記載の方法。
  3. 前記第2の波形周波数は、前記第1の波形周波数の10%(1/10)以下、25%(1/4)以下、または33%(1/3)以下のいずれかである、請求項1記載の方法。
  4. 前記第2の波形周波数は、約5Hz以下である、請求項1記載の方法。
  5. 前記第1の期間と前記第2の期間の比は、6:4を上回らずまたは4:6を下回らない、請求項1記載の方法。
  6. 前記第2の期間は、前記第1の期間よりも長く、前記第1の波形周波数は、約18~40ヘルツ(Hz)である、請求項1記載の方法。
  7. 前記第1または前記第2の波形のうちの少なくとも一方は、正弦波または二相波の波形である、請求項1記載の方法。
  8. 筋組織を強化し、引き締め、そして堅固にする磁気筋刺激装置であって、前記磁気筋刺激装置は、実質的に平坦なアプリケータ表面を有するハウジングおよび前記ハウジング内に位置決めされているコイルを備えた装置アプリケータを有し、前記コイルの軸線は、前記アプリケータ表面に実質的に垂直であり、
    プロセッサを有し、前記プロセッサは、
    10~50Hzの第1の波形周波数、
    2~10Hzの第2の波形周波数、
    2~10Hzの第3の波形周波数、
    300~450マイクロ秒のパルス持続時間、および
    2.2~3.3kHzの個別的パルス周波数を含むパラメータを受け取るよう構成され、前記個別的パルス周波数は、前記第1の波形周波数よりも実質的に高く、前記プロセッサは、
    前記パラメータの受け取りに基づいて、1つ以上の第1のパルスを有する第1の交流電流が前記第1の波形周波数に従って第1の期間にわたって前記コイルを通って流れるようにするよう構成され、前記1つ以上の第1のパルスの各々は、300~450マイクロ秒のパルス持続時間および2.2~3.3kHzの前記個別的パルス周波数を有し、
    前記第1の期間に続き、1つ以上の第2のパルスを有する第2の交流電流が前記第1の波形周波数よりも低い前記第2の波形周波数に従って第2の期間にわたって前記コイルを通って流れるようにするよう構成され、前記1つ以上の第2のパルスの各々は、300~450マイクロ秒のパルス持続時間および2.2~3.3kHzの前記個別的パルス周波数を有し、
    前記第1および前記第2の交流電流が流れるようにすることを複数の反復回数にわたって繰り返し、それにより前記第1の波形周波数と前記第2の波形周波数を交番する連続パルス化時変磁界をもたらすよう構成され、前記第1の期間は、2~12秒であり、前記第2の期間は、2~12秒であり、前記複数の繰り返し回数は、10~140回であり、それにより100~1000秒の長さを有する治療セッションを生じさせ、
    前記パラメータの受け取りに基づいて、1つ以上の第3のパルスを有する第3の交流電流が前記第3の波形周波数に従って第3の期間にわたって前記コイルを通って流れるようにし、それにより回復セッションを生じさせるよう構成され、前記1つ以上の第3のパルスの各々は、300~450マイクロ秒のパルス持続時間および2.2~3.3kHz個別的パルス周波数を有し、前記第3の期間は、30~80秒であり、
    複数の前記治療セッションを生じさせるよう構成され、1対の隣り合う治療セッションは、前記回復セッションによって互いに隔てられ、
    前記第1、前記第2、および前記第3の波形周波数は、前記第1、前記第2、および前記第3の波形周波数を交番する連続パルス化時変磁界をもたらし、前記磁気筋刺激装置によって生じる磁束密度は、1.2~2.0テスラ(T)であり、前記コイルのインダクタンスは、30~50マイクロヘンリー(mH)であり、前記コイルは、0~50mmの内径および50~150mmの外径を有する、磁気筋刺激装置。
  9. 前記プロセッサは、さらに、
    前記パラメータの受け取りに基づいて、1つ以上の第4のパルスを有する第4の交流電流が2~10Hzの第4の波形周波数に従って第4の期間にわたって前記コイルを通って流れるようにし、それによりウォームアップセッションを生じさせるよう構成され、
    前記パラメータの受け取りに基づいて、1つ以上の第5のパルスを有する第5の交流電流が2~10Hzの第5の波形周波数に従って第5の期間にわたって前記コイルを通って流れるようにするよう構成され、
    前記治療セッションおよび前記回復セッションに先立ってウォームアップセッション、および前記治療セッションおよび前記回復セッションに続いてクールダウンセッションを生じさせるよう構成され、さらに、
    前記第1、前記第2、前記第3、前記第4、および前記第5の波形周波数は、前記第1、前記第2、前記第3、前記第4、および前記第5の波形周波数を交番する連続パルス化時変磁界をもたらすよう構成される、請求項8記載の磁気筋刺激装置。
  10. 前記プロセッサは、前記第1の波形周波数の10%(1/10)以下、25%(1/4)以下、または33%(1/3)以下のいずれかとしての前記第2の波形周波数を含むパラメータを受け取るよう構成されている、請求項8記載の磁気刺激装置。
  11. 約5Hz以下であるとしての前記第2の波形周波数を含むパラメータを受け取るよう構成されている、請求項8記載の磁気刺激装置。
  12. 前記装置アプリケータに取り外し可能に取り付け可能なカバーをさらに有し、前記カバーは、前記磁気筋刺激装置が前記患者の前記筋組織を強化し、引き締め、そして堅固にしている間、前記装置アプリケータと患者の皮膚または衣服との接触を阻止する、請求項8記載の磁気筋刺激装置。
  13. コンピューティングシステムによって読み取られると、前記コンピューティングシステムが筋組織を強化し、引き締め、そして堅固にする方法を実施するようにする複数の命令を有する非一過性コンピュータ可読媒体であって、前記方法は、
    磁気筋刺激装置の動作のためのパラメータを受け取るステップを含み、前記磁気筋刺激装置は、装置アプリケータを有し、前記装置アプリケータのハウジング内にはコイルが位置決めされ、前記コイルの軸線は、前記ハウジングのアプリケータ表面に実質的に垂直であり、前記パラメータは、
    10~50Hzの第1の波形周波数、
    2~10Hzの第2の波形周波数、
    2~10Hzの第3の波形周波数、
    300~450マイクロ秒のパルス持続時間、および
    2.2~3.3kHzの個別的パルス周波数を含み、前記個別的パルス周波数は、前記第1の波形周波数よりも実質的に高く、
    前記パラメータの受け取りに基づいて、1つ以上の第1のパルスを有する第1の交流電流が前記第1の波形周波数に従って第1の期間にわたって前記コイルを通って流れるようにするステップを含み、前記1つ以上の第1のパルスの各々は、300~450マイクロ秒のパルス持続時間および2.2~3.3kHzの前記個別的パルス周波数を有し、
    前記第1の期間に続き、1つ以上の第2のパルスを有する第2の交流電流が前記第1の波形周波数よりも低い前記第2の波形周波数に従って第2の期間にわたって前記コイルを通って流れるようにするステップを含み、前記1つ以上の第2のパルスの各々は、300~450マイクロ秒のパルス持続時間および2.2~3.3kHzの前記個別的パルス周波数を有し、
    前記第1および前記第2の交流電流を流れさせることを複数の反復回数にわたって繰り返し、それにより前記第1の波形周波数と前記第2の波形周波数を交番する連続パルス化時変磁界をもたらすステップを含み、前記第1の期間は、2~12秒であり、前記第2の期間は、2~12秒であり、前記複数の繰り返し回数は、10~140回であり、それにより100~1000秒の長さを有する治療セッションを生じさせ、
    前記パラメータの受け取りに基づいて、1つ以上の第3のパルスを有する第3の交流電流が前記第3の波形周波数に従って第3の期間にわたって前記コイルを通って流れるようにし、それにより回復セッションを生じさせるステップを含み、前記1つ以上の第3のパルスの各々は、300~450マイクロ秒のパルス持続時間および2.2~3.3kHz個別的パルス周波数を有し、前記第3の期間は、30~80秒であり、
    複数の前記治療セッションを生じさせるステップを含み、1対の隣り合う治療セッションは、前記回復セッションによって互いに隔てられ、
    前記第1、前記第2、および前記第3の波形周波数は、前記第1、前記第2、および前記第3の波形周波数を交番する連続パルス化時変磁界をもたらし、前記磁気筋刺激装置によって生じる磁束密度は、1.2~2.0テスラ(T)であり、前記コイルのインダクタンスは、30~50マイクロヘンリー(mH)であり、前記コイルは、0~50mmの内径および50~150mmの外径を有する、非一過性コンピュータ可読媒体。
  14. 筋組織を強化し、引き締め、そして堅固にする方法であって、前記方法は、
    磁気筋刺激装置を用意するステップを含み、前記磁気筋刺激装置は、アプリケータを有し、前記アプリケータのハウジング内にはコイルが位置決めされており、前記コイルの軸線は、前記ハウジングのアプリケータ表面に実質的に垂直であり、
    第1の交流電流が第1の波形周波数に従って第1の期間にわたって前記コイルを通って流れるようにするステップと、
    前記第1の交流電流に続き、第2の交流電流がゼロではなくかつ前記第1の波形周波数よりも実質的に低い第2の波形周波数に従って第2の期間にわたって前記コイルを通って流れるようにするステップと、
    前記第1および前記第2の交流電流を流れさせることを複数の反復回数にわたって繰り返し、それにより前記第1の波形周波数と前記第2の波形周波数を交番する連続パルス化時変磁界をもたらすステップとを含み、1つ以上のパルス持続時間は、300~450マイクロ秒であり、各パルス持続時間は、2.2~3.3kHzのパルス周波数に対応し、前記第1の波形周波数は、10~50Hzであり、前記第2の波形周波数は、2~10Hzであり、前記第1の期間は、2~12秒であり、前記第2の期間は、2~12秒であり、前記複数の繰り返し回数は、10~140回であり、それにより100~1000秒の長さを有する治療セッションを生じさせ、前記磁気筋刺激装置により生じる磁束密度は、1.2~2.0テスラ(T)であり、前記コイルのインダクタンスは、30~50マイクロヘンリー(mH)であり、前記コイルは、0~50mmの内径および50~150mmの外径を有する、方法。
JP2022529709A 2019-11-20 2020-11-20 筋刺激のための交番する高周波と低周波のデューティサイクル Pending JP2023502275A (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US201962938222P 2019-11-20 2019-11-20
US62/938,222 2019-11-20
PCT/US2020/061663 WO2021102365A1 (en) 2019-11-20 2020-11-20 Alternating high frequency and low frequency duty cycles for muscle stimulation

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2023502275A true JP2023502275A (ja) 2023-01-23
JPWO2021102365A5 JPWO2021102365A5 (ja) 2023-11-29

Family

ID=73839105

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2022529709A Pending JP2023502275A (ja) 2019-11-20 2020-11-20 筋刺激のための交番する高周波と低周波のデューティサイクル

Country Status (9)

Country Link
US (1) US20210146150A1 (ja)
EP (1) EP4061480A1 (ja)
JP (1) JP2023502275A (ja)
KR (1) KR20220103777A (ja)
CN (1) CN114901353A (ja)
AU (1) AU2020389145A1 (ja)
BR (1) BR112022009821A2 (ja)
CA (1) CA3158589A1 (ja)
WO (1) WO2021102365A1 (ja)

Families Citing this family (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102012013534B3 (de) 2012-07-05 2013-09-19 Tobias Sokolowski Vorrichtung für repetitive Nervenstimulation zum Abbau von Fettgewebe mittels induktiver Magnetfelder
US11491342B2 (en) 2015-07-01 2022-11-08 Btl Medical Solutions A.S. Magnetic stimulation methods and devices for therapeutic treatments
US10695575B1 (en) 2016-05-10 2020-06-30 Btl Medical Technologies S.R.O. Aesthetic method of biological structure treatment by magnetic field
US20180001107A1 (en) 2016-07-01 2018-01-04 Btl Holdings Limited Aesthetic method of biological structure treatment by magnetic field
US11464993B2 (en) 2016-05-03 2022-10-11 Btl Healthcare Technologies A.S. Device including RF source of energy and vacuum system
US11247039B2 (en) 2016-05-03 2022-02-15 Btl Healthcare Technologies A.S. Device including RF source of energy and vacuum system
US11534619B2 (en) 2016-05-10 2022-12-27 Btl Medical Solutions A.S. Aesthetic method of biological structure treatment by magnetic field
US10583287B2 (en) 2016-05-23 2020-03-10 Btl Medical Technologies S.R.O. Systems and methods for tissue treatment
US10556122B1 (en) 2016-07-01 2020-02-11 Btl Medical Technologies S.R.O. Aesthetic method of biological structure treatment by magnetic field
DE202020005828U1 (de) 2019-04-11 2022-09-06 BTL Medical Solutions as. Vorrichtungen zur Schönheitsbehandlung biologischer Strukturen durch Hochfrequenz- und Magnetenergie
USD1028258S1 (en) * 2019-11-20 2024-05-21 Zeltiq Aesthetics, Inc. Applicator for a therapeutic device
CA3173876A1 (en) 2020-05-04 2021-11-11 Tomas SCHWARZ Device and method for unattended treatment of a patient
US11878167B2 (en) 2020-05-04 2024-01-23 Btl Healthcare Technologies A.S. Device and method for unattended treatment of a patient
US11896816B2 (en) 2021-11-03 2024-02-13 Btl Healthcare Technologies A.S. Device and method for unattended treatment of a patient
WO2024015847A1 (en) * 2022-07-12 2024-01-18 Zeng Like Methods and devices for electromagnetic energy delivery for biological tissue treatment

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10471269B1 (en) * 2015-07-01 2019-11-12 Btl Medical Technologies S.R.O. Aesthetic method of biological structure treatment by magnetic field
US10549109B2 (en) * 2015-07-01 2020-02-04 Btl Medical Technologies S.R.O. Aesthetic method of biological structure treatment by magnetic field
US20180001107A1 (en) * 2016-07-01 2018-01-04 Btl Holdings Limited Aesthetic method of biological structure treatment by magnetic field

Also Published As

Publication number Publication date
AU2020389145A1 (en) 2022-06-30
KR20220103777A (ko) 2022-07-22
US20210146150A1 (en) 2021-05-20
BR112022009821A2 (pt) 2022-08-02
EP4061480A1 (en) 2022-09-28
CN114901353A (zh) 2022-08-12
CA3158589A1 (en) 2021-05-27
WO2021102365A1 (en) 2021-05-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2023502275A (ja) 筋刺激のための交番する高周波と低周波のデューティサイクル
US11701161B2 (en) Optimizing treatment using TTFields by changing the frequency during the course of long term tumor treatment
TWI812157B (zh) 用以對患者的身體部位提供磁性治療和射頻治療的治療裝置
EP2994045B1 (en) Apparatus for treating a tumor with an alternating electric field and for selecting a treatment frequency based on estimated cell size
Hsu et al. Analysis of efficiency of magnetic stimulation
US20130060304A1 (en) Method and Apparatus for Generating Electrotherapeutic or Electrodiagnostic Waveforms
US20170340894A1 (en) Magnetic field stimulation
US20220152409A1 (en) Phase adjusted coil excitation for muscle stimulation
Weyh et al. Marked differences in the thermal characteristics of figure-of-eight shaped coils used for repetitive transcranial magnetic stimulation
Helekar et al. The strength and spread of the electric field induced by transcranial rotating permanent magnet stimulation in comparison with conventional transcranial magnetic stimulation
CN114796875B (zh) 电磁刺激方法、装置、设备及可读存储介质
JP7480083B2 (ja) 交番電界によって腫瘍を治療し、推定される細胞サイズに基づいて治療周波数を選択するための装置および方法
Hsiao et al. Improved coil design for functional magnetic stimulation of expiratory muscles
Riehl TMS stimulator design
US20220152379A1 (en) Delivery of electromagnetic charge to muscles
Ruohonen et al. Functional magnetic stimulation: theory and coil optimization
Barker et al. Transcranial magnetic stimulation
EP3454939B1 (en) Device for the treatment of the human body using electromagnetic fields
CN108430571A (zh) 磁刺激设备
JP2022510510A (ja) 変調マルチスペクトル磁気刺激のためのシステム及び方法
JP7189594B2 (ja) 非侵襲的ヒト優位半球の大脳運動性言語野判定装置
RU2799358C2 (ru) Способы и устройства для эстетической терапии биологических структур с помощью радиочастотной и магнитной энергии
Bogdanov et al. A WHOLE BODY NON-CONTACT ELECTRICAL STIMULATION DEVICE WITH VARIABLE PARAMETERS TARGETING TENS APPLICATIONS
Guillen et al. Understanding the effect of pulse width on activation depth in TENS: A computational study
JP2022537724A (ja) 刺激装置

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20231120

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20231120