JP2023501210A - 包装アセンブリ - Google Patents

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Abstract

包装アセンブリは、薬剤を送達するための複数の注射デバイスを少なくとも部分的に収容するように構成され、少なくとも1つの開端面を有する箱として形成されたケースと;ケースに連結され、開位置と閉位置との間で可動であり、ケースの開端面から最も遠い蓋の縁部で1つの他の面にヒンジ連結するように構成され、閉位置で、実質的にケースの開端面にわたって延び、少なくとも部分的に開端面に隣接して1つの他の面にわたって延びるように配置された蓋と;上面および下面を有しており、蓋から突出するように配置されて、蓋が閉位置にあるときに上面に印加される圧力により蓋を開位置へ動かし、蓋が開位置にあるときに下面に印加される圧力により蓋を閉位置へ動かすハンドル部分とを含む。【選択図】図1

Description

本出願は、薬剤用の包装アセンブリに関し、詳細には、排他的ではないが、予定投薬時間にリマインダアラートを提供するように構成された包装アセンブリに関する。
慢性疾患を患っている患者は、たとえば所定の予定に基づいて、薬剤による定期的な治療を必要とする。特定の薬剤は、冷蔵収納を必要とし、多くの場合、家庭用冷蔵装置または冷蔵庫内に冷蔵収納される。家庭療法の環境では、患者は、薬剤を自身の冷蔵庫内に収納し、必要に応じて所定の用量を投与する。したがって、薬剤は、典型的には、家庭用冷蔵庫内に好都合に配置および収納できるように、2次包装で提供される。しかし、薬剤は、食料および飲料などの一定の冷蔵を必要とする他の物品とともに収納しなければならない。
薬剤の投薬形態に応じて、薬剤を収容する2次包装は、1次包装された薬剤自体を収納することができ、または1つもしくはそれ以上の異なる種類の薬物送達デバイスを収納することができる。たとえば、薬剤は、充填済みシリンジまたはペン型注射器に入れて提供することができる。
患者が患っている慢性疾患は、手および指の動きやすさ、力、および器用さを失うことがある。たとえば、関節リウマチは、炎症を伴う結合組織の全身性疾患であり、主に関節を冒す。関節リウマチの患者には、手の指および中関節の腫れ、指および手首の朝のこわばり、ならびに側方圧迫を受けた指の後ろまたはつま先の後ろの関節の圧痛が見られることがある。患者は、握り拳またはピンチグリップ(pinch grip)を形成することができなくなり、また手および指の力が低下することもある。
本開示の実施形態は、薬剤を送達するための複数の注射デバイスを少なくとも部分的に収容するように構成され、少なくとも1つの開端面を有する箱として形成されたケースと;ケースに連結され、開位置と閉位置との間で可動であり、ケースの開端面から最も遠い蓋の縁部で1つの他の面にヒンジ連結するように構成され、閉位置で、実質的にケースの開端面にわたって延び、少なくとも部分的に開端面に隣接して1つの他の面にわたって延びるように配置された蓋と;上面および下面を有しており、蓋から突出するように配置されて、蓋が閉位置にあるときに上面に印加される圧力により蓋を開位置へ動かし、蓋が開位置にあるときに下面に印加される圧力により蓋を閉位置へ動かすハンドル部分とを含む包装アセンブリを提供する。
ハンドル部分は、ケースの開端面にわたって延びる蓋の第1の部分と、ケースの1つの他の面にわたって部分的に延びる蓋の第2の部分との間に形成された境界に平行に、蓋に沿って長手方向に延びるように形成することができる。
包装アセンブリは、蓋が開位置にあるとき、複数の注射デバイスのうちの少なくとも1つを少なくとも部分的にケースの外へ付勢するように構成された1つまたはそれ以上のばねエジェクタを含むことができる。
ケースは、各注射デバイスがケースの開端面に直交して位置する配置で、複数の注射デバイスを収容するように構成することができる。
ケースは、複数の注射デバイスの各々について1つのばねエジェクタを含むことができ、各ばねエジェクタは、対応する注射デバイスの少なくとも一部分を、ケースの開端面を通るように付勢するように構成される。
ケースは、各注射デバイスがケースの開端面に平行に位置する配置で、複数の注射デバイスを収容するように構成することができる。
ケースは、複数の注射デバイスをケースの開端面の方へ付勢するように構成された1つのばねエジェクタを含むことができる。
包装アセンブリは、保持リップおよび解放開口部を含むことができる。
複数の注射デバイスは、ばねエジェクタによって保持リップに対して付勢され、保持リップは、複数の注射デバイスをケース内に保持するように配置される。
解放スロットは、解放開口部によって、複数の注射デバイスのうちの1つを保持リップの上に持ち上げることができるように配置することができる。
蓋は、1つの注射デバイスを収容するように構成された投薬スロットを含むことができる。
ばねエジェクタは、複数の注射デバイスを蓋の方へ付勢するように構成することができ、したがって蓋が閉位置から開位置へ動かされると、複数の注射デバイスのうちの1つが投薬スロット内に収容される。
ケースは、各注射デバイスがケースの開端面に直交して位置する配置で、複数の注射デバイスを収容するように構成することができる。
ケースは、複数の可撓性バンドを含むことができ、各可撓性バンドは、ケースの開端面から最も遠い対応する注射デバイスの端部の周りに延びるように配置され、したがって可撓性バンドがきつく引っ張られると、対応する注射デバイスが可撓性バンドによってケースの開端面の方へ付勢される。
包装アセンブリは、複数の注射デバイスを含むことができる。
複数の注射デバイスの各々は、注射デバイスの一端に形成されたループ要素を含むことができ、ケースは、各注射デバイスのループ要素がケースの開端面に隣接している配置で、複数の注射デバイスを収容するように構成される。
本開示の他の態様は、薬剤を送達するための複数の注射デバイスを少なくとも部分的に収容するように構成され、少なくとも1つの開口部を有する箱として形成されたケースと;複数の注射デバイスのうちの少なくとも1つを収容するように構成され、開口部を通ってケースの外へ摺動するように配置された少なくとも1つのトレーとを含む包装アセンブリを提供する。
包装アセンブリは、複数の注射デバイスの各々について1つのトレーを含むことができる。
複数のトレーの各々は、トレー内に収容された注射デバイスがトレーから落ちるように、その長さ周りで回転するように構成することができる。
包装アセンブリは、複数の注射デバイスのすべてを収容するように構成された1つのトレーを含むことができる。
トレーは、ケースから完全に引き出されると、ケースに隣接しているトレーの縁部の周りにヒンジ連結するように構成することができる。
トレーは、トレーが摺動するように構成された方向に直交して各注射デバイスが位置する配置で、複数の注射デバイスを収容するように構成することができ、トレーの側板は、注射デバイスのうちの1つまたはそれ以上をトレーから押し出すための少なくとも1つの開口部を含むことができる。
トレーは、側板内の少なくとも1つの開口部を通って押されたとき、注射デバイスのうちの1つまたはそれ以上をトレーから持ち上げるように配置された少なくとも1つの傾斜部分を有するように形成することができる。
トレーは、トレーが摺動するように構成された方向に平行に各注射デバイスが位置する配置で、複数の注射デバイスを収容するように構成することができ、トレーの底板は、注射デバイスのうちの1つまたはそれ以上をトレーから上方へ押し出すための少なくとも1つの開口部を含むことができる。
本発明の実施形態について、例示のみを目的として、添付の図面を参照して説明する。
第1の例示的な実施形態による包装アセンブリの等角図である。 図1の包装アセンブリの等角図である。 図1の包装アセンブリの分解図である。 例示的な実施形態による包装アセンブリの電子システムのブロック図である。 例示的な実施形態による包装アセンブリの等角図である。 例示的な実施形態による包装アセンブリの等角図である。 例示的な実施形態による包装アセンブリの等角図である。 例示的な実施形態による包装アセンブリの等角図である。 例示的な実施形態による包装アセンブリの等角図である。 例示的な実施形態による包装アセンブリの等角図である。 例示的な実施形態による包装アセンブリの等角図である。 例示的な実施形態による包装アセンブリの等角図である。 例示的な実施形態による包装アセンブリの等角図である。 例示的な実施形態による包装アセンブリの等角図である。 例示的な実施形態による包装アセンブリの等角図である。 例示的な実施形態による包装アセンブリの等角図である。 例示的な実施形態による包装アセンブリとともに使用するための自動注射デバイスの側面図である。 例示的な実施形態による包装アセンブリとともに使用するための自動注射デバイスの側面図である。
本発明の実施形態は、薬剤を送達するための複数の注射デバイスを収容および収納するように構成された包装アセンブリを提供する。注射デバイスは、薬物送達デバイスの一例であり、ペン注射器または自動注射器とすることができる。包装アセンブリは、動きやすさ、力、および/または器用さが低下した患者に、複数の注射デバイスへのアクセスを提供するように構成される。包装アセンブリは、患者による注射デバイスの容易な取外しまたは挿入をさらに可能にすることができる。包装アセンブリは、予測可能で好都合な独立した経験を患者に提供する。
包装アセンブリは、注射デバイスの安全で慎重な収納のために、蓋を含むことができる。蓋は、握り拳またはピンチグリップを必要とすることなく、患者が蓋を開けることができ、複数の注射デバイスを取り出すことができるように構成することができる。
薬物送達デバイスは、本明細書に記載するように、患者に薬剤を注射するように構成することができる。たとえば、送達は、皮下、筋肉内、または静脈内で行うことができる。そのような注射デバイスは、患者または看護師もしくは医師などの治療奉仕者が操作することができ、様々なタイプの安全シリンジ、ペン注射器、または自動注射器を含むことができる。注射デバイスは、使用前に封止されたアンプルに穿孔することを必要とするカートリッジベースのシステムを含むことができる。これらの様々な注射デバイスによって送達される薬剤の体積は、約0.2ml~約3mlの範囲とすることができる。
特有の薬剤と組み合わせて、本明細書に記載する注射デバイスはまた、必要とされる仕様の範囲内で動作するようにカスタマイズすることができる。たとえば、デバイスは、特定の期間(たとえば、自動注射器の場合は約3~約20秒)内に薬剤を注射するようにカスタマイズすることができる。他の仕様は、不快レベルを低くもしくは最小にすること、または人間側の要因に関係する特定の条件に対して、貯蔵寿命、有効期限、生体適合性、環境への配慮などを含むことができる。そのような変形形態は、たとえば薬物の粘性が約3cP~約50cPの範囲であることなどの様々な要因から生じることがある。したがって、注射デバイスは、サイズが約25~約31ゲージの範囲の中空の針を含むことが多い。一般的なサイズは、27および29ゲージである。
本明細書に記載する注射デバイスはまた、1つまたはそれ以上の自動化された機能を含むことができる。たとえば、針の挿入、薬剤の注射、および針の後退のうちの1つまたはそれ以上を自動化することができる。1つまたはそれ以上の自動化工程のためのエネルギーは、1つまたはそれ以上のエネルギー源によって提供することができる。エネルギー源は、たとえば、機械、空気圧、化学、または電気エネルギーを含むことができる。たとえば、機械エネルギー源は、エネルギーを蓄積または解放するためのばね、てこ、エラストマ、または他の機械的機構を含むことができる。1つまたはそれ以上のエネルギー源を組み合わせて、単一のデバイスにすることもできる。デバイスは、エネルギーをデバイスの1つまたはそれ以上の構成要素の動きに変換するための歯車、バルブ、または他の機構をさらに含むことができる。
自動注射器の1つまたはそれ以上の自動化された機能は、起動機構を介して起動することができる。そのよう起動機構は、ボタン、レバー、ニードルスリーブ、または他の起動部材のうちの1つまたはそれ以上を含むことができる。起動は、1工程または多工程のプロセスとすることができる。すなわち、使用者は、自動化された機能を行うために、1つまたはそれ以上の起動機構を起動することが必要になる可能性がある。たとえば、使用者は、薬剤の注射を行うために、ニードルスリーブを自身の体に押し付けることができる。他のデバイスでは、使用者は、注射を行うために、ボタンを押し下げてニードルシールドを後退させることが必要とされる可能性がある。
加えて、そのような起動は、1つまたはそれ以上の機構を起動することができる。たとえば、起動シーケンスは、針の挿入、薬剤の注射、および針の後退のうちの少なくとも2つを起動することができる。いくつかのデバイスはまた、1つまたはそれ以上の自動化された機能を行うために、特有のシーケンスの工程を必要とすることができる。他のデバイスは、シーケンスに依存しない工程によって動作することができる。
いくつかの送達デバイスは、安全シリンジ、ペン注射器、または自動注射器の1つまたはそれ以上の機能を含むことができる。たとえば、送達デバイスは、薬剤を自動的に注射するように構成された機械エネルギー源(典型的には、自動注射器に見られる)および用量設定機構(典型的には、ペン注射器に見られる)を含むことができる。
図1および図2を参照すると、例示的な実施形態による包装アセンブリ100が示されている。包装アセンブリ100は、蓋120を有するケース110を含む。ケース110は、底面131、頂面141、および2つの側壁142を含む。底面131は、デバイスの後部で頂面141と合流するように湾曲している。ケース110の前端では、底面131と、頂面141と、2つの側壁142との間に開口部が形成される。
ケース110の蓋120は、ケース110の開口部を覆うように配置される。蓋120は、ケース110の2つの側壁142間にヒンジ連結で取り付けられる。蓋120は、閉位置と開位置との間をヒンジ連結で自由に動かすことができる。閉位置で、蓋120は、ケース110の開口部を覆うように配置される。開位置で、ケース110の開口部が露出され、ケース110の内部にアクセスすることができる。
図1に示すように、ケース110の底面131は頂面141より短い。蓋120は、底面131の前縁部から頂面141の前縁部へ延びる。蓋120は、包装アセンブリ100の前面を完全に覆い、包装アセンブリ100の下面の一部を覆う。蓋120は、湾曲させることができる。この湾曲により、蓋120が閉位置でケース110の前面全体および底部の一部を形成することが可能になる。他の蓋構成も企図される。
蓋120は、蓋120を閉位置で保持するための掛止機構を含むことができる。掛止機構は、蓋120の縁部に配置された突出部材を含むことができる。突出部材は、蓋が閉位置にあるとき、ケース110内の対応する機能に係合するように構成することができる。突出部材は、ケース110から係合解除して蓋120が開位置へ動くことを可能にするように、可撓性または引き込み可能とすることができる。
蓋120は、ハンドル121をさらに含む。ハンドル121は、蓋120の外面から突出するように形成される。ハンドル121は、蓋120が閉位置にあるとき、ケース110の前面から突出する。ハンドル121は、頂面141および底面131に平行に、ケース110の幅に沿って横方向に延びるように形成される。ハンドル121は、ケース110の幅の少なくとも一部分にわたって延びるように形成されており、2つの側壁142間の幅全体にわたって延びるように形成することができる。
ケース110は、複数の注射デバイス10を保持および収納するように構成される。後部と蓋120との間で測定されるケース110の深さは、注射デバイス10の各々の長さを収容するのに十分である。ケース110の深さは、160mm~180mmとすることができる。底面131と頂面141との間で測定されるケース110の高さは、注射デバイス10の各々の幅を収容するのに十分である。ケースの高さは、30mm~40mmとすることができる。2つの側壁142間で測定されるケース110の幅は、6つの注射デバイス10を収容するのに十分である。ケースの幅は、180mm~200mmとすることができる。いくつかの例では、ケースは、幅188.7mm、高さ174.7mm、および深さ34mmとすることができる。
頂面141の長さは、ケース110の深さ全体とすることができる。頂面141の長さは、160mm~180mmとすることができる。底面131の長さは、ケース110の深さ全体より小さくすることができる。底面131の長さは、130mm~150mmとすることができる。底面131の前面を超えた頂面141の張り出しの深さは、30mm~40mmとすることができる。張り出しの深さに対応して、各注射デバイス10の長さの一部分を露出させることができる。
底面131、頂面141、および2つの側壁142は、不透明の材料、たとえば不透明のプラスチック材料から形成される。蓋120は、半透明または艶消しの材料、たとえば艶消しの被覆または処理済みの表面を有する透明プラスチック材料から形成される。蓋120の一部分は、蓋120を介した観察窓を形成するために、透明および透過性とすることができる。
ケース110は、開口部内に配置された内部構造150をさらに含む。内部構造150は、ケース110の蓋120が開位置にあるときのみ見ることができる。蓋120が閉位置にあるとき、蓋は内部構造150を視界から覆い隠す。内部構造150は、複数の開口部151を含む。開口部151は、対応する複数の注射デバイス10を保持するように構成される。内部構造150は、ケース110の幅に沿って1列に配置された6つの注射デバイス10を保持するために、1列の6つの開口部151を含む。注射デバイス10は、ケース110の深さに沿って延びる長手方向の配置で保持される。包装アセンブリ100は、ケース110内に7つ以上または5つ以下の注射デバイス10を保持するように構成することもできる。
開口部151は、略矩形のプロファイルを有する。開口部151は、他のサイズの注射デバイス10を収容するように、正方形の形状または円形の形状とすることもできる。各開口部の幅は、各注射デバイス10の幅を収容するのに十分である。開口部151の各々は、注射デバイス10を保持するために内部空間(図示せず)へ開いている。内部構造150は、開口部151の各々が開口部151内に保持された注射デバイスの一部分を露出させるように形成される。開口部151は、ケース110の下面で各注射デバイス10の端部を露出させるように形成される。
蓋120は、閉位置にあるとき、複数の注射デバイス10をケース110内の定位置で保持するように構成することができる。蓋120は、注射デバイス10がケース110から落下または滑落するのを防止するために、閉位置に配置することができる。各注射デバイス10は、開口部151との摩擦嵌めによって、対応する開口部151内の定位置で保持することができる。
保持機構が、複数の注射デバイス10を開口部151内の定位置で保持することができる。保持機構は、各注射デバイス10に係合するように構成された機械的キャッチ、たとえばばね式のプッシュキャッチプッシュリリース(push-catch push-release)機構を含むことができる。注射デバイス10は、開口部151内へ押し込まれて、保持機構のばねに押し付けられ、キャッチに係合する。注射デバイス10は、2回目に押されると、キャッチを解放する。開口部151の各々について、押下されると保持機構のキャッチを解放するように構成された解放ボタンまたはスイッチを提供することができる。
排出機構は、注射デバイス10のうちの1つまたはそれ以上をケース110から押し出すように構成することができる。排出機構は、各注射デバイス10をケース110から押し出すように配置された1つまたはそれ以上のばねを含むことができる。別法として、各注射デバイス10について、注射デバイスをケース110から引き出すための可撓性バンドを提供することができる。排出機構については、図5および図6に関してより詳細に後述する。
図2は、蓋120が閉位置にある包装アセンブリ100を示す。ハンドル121は、ケース110の幅に沿って横方向に延びる。ハンドル121は、ケース110の全幅より小さいケース110の幅の一部分にわたって延びる。ハンドル121の幅は、80mm~110mmとすることができる。ハンドル121は、蓋120が閉位置にあるとき、ケース110の前面から突出する。ハンドル121の深さは、5mm~20mmとすることができる。ハンドル121の厚さは、2mm~10mmとすることができる。ハンドル121は、蓋120が閉位置にあるとき、水平より下の角度で延びるように形成することができる。ハンドル121は、蓋120が閉位置にあるとき、10°~20°で傾斜することができる。
ハンドル121は、上面および下面を有するように形成される。ハンドル121は、圧力の印加によって、開位置と閉位置との間で蓋120を動かすように形成される。蓋120が閉位置にあるとき、上面に下向きの圧力がかかると、蓋は開位置へ動かされる。蓋120が開位置にあるとき、下面に上向きの圧力がかかると、蓋は閉位置へ動かされる。この場合、ピンチグリップまたは他の細かい運動能力を必要とすることなく、ケース110の内部にアクセスすることができ、直接圧力を簡単に印加することによって閉じることができる。
使用者は、包装アセンブリ100を空の状態で受け取ることができる。使用者に複数の注射デバイス10が供給されたとき、これらの注射デバイス10を包装アセンブリ100に装入することができる。蓋120は、開位置へ動かされ、注射デバイス10の各々は、開口部151のうちの対応する1つに挿入される。蓋120は、閉位置へ動かされる。包装アセンブリ100は、予定投薬時間になるまで冷蔵庫内に配置される。
たとえば、複数の注射デバイス10内に提供される薬剤の形態に応じて、投薬時間を14日または28日ごとに予定することができる。いくつかの実施形態では、薬剤の要件に応じて、予定投薬時間間の期間を2日~60日とすることができる。
包装アセンブリ100は、予定投薬時間になったとき、視覚および/または音声リマインダを使用者に提供するように構成することができる。包装アセンブリ100は、蓋120が開位置にあるか、それとも閉位置にあるかを判定するようにさらに構成することができ、蓋120が開位置へ動かされたことを検出したとき、リマインダを停止状態にすることができる。リマインダが活動状態であるとき、使用者は、ハンドル121を押して蓋を開位置へ動かすことができ、リマインダはまた停止状態にされる。このようにして、リマインダは、たとえばスイッチを動かしたりボタンを押したりするための細かい運動能力を必要とすることなく、より少ない入力から容易に停止状態にすることができる。
包装アセンブリ100の機能は、以下の電子機器によって提供される。
包装アセンブリ100は、電子システム160(図1では見えないが、図3に見ることができる)を含む。電子システムは、後述するように、特有の1組の機能を提供するようにともに連結された複数の構成要素を含む。電子システム160の構成要素は、プリント回路基板(PCB)上に取り付けられているが、代わりに何らかの他の媒体によって相互接続することもできる。
電子システム160は、内部構造150に取り付けられる。電子システム160の電子構成要素のうちのいくつかは、ユーザインターフェースハードウェア構成要素であり、ユーザインターフェースをともに提供する。ユーザインターフェースを提供する構成要素は、内部構造150の1列の開口部151の一端に位置する。
電子システム160は、図4に概略的に示されている。電子システム160は、プロセッサ装置101を含む。プロセッサ装置101は、図4に示されている。プロセッサ装置101は、電子システム160の他のハードウェア構成要素の動作を制御する。プロセッサ装置101は、ユーザインターフェースを形成するハードウェア構成要素を制御するように構成される。プロセッサ装置101は、少なくとも1つの入力センサからの1つまたはそれ以上の入力信号を処理するように構成される。
電子システム160は、ディスプレイ161を含む。ディスプレイ161は、光トランスデューサの一例である。ディスプレイ161は、2つの7セグメント発光ダイオード(LED)アレイを含む。ディスプレイ161は、透明もしくは半透明の蓋120を通して、またはいくつかの実施形態では蓋120内の透明の観察窓を通して、使用者に見える。電子システム160は、発光ダイオード(LED)162を含む。LED162は、光トランスデューサの一例である。LED162の色は、ディスプレイ161内の7セグメントLEDアレイの色とは異なり、たとえばLED162の色は赤色であり、ディスプレイ161の色は青色である。電子システム160は、リセットボタン164を含む。リセットボタン164は、入力デバイスの一例である。リセットボタン164は、ばね式のプランジャボタンであり、使用者が押し下げることができる。電子システム160は、スピーカ163(この図には図示せず)を含む。スピーカ163は、音声トランスデューサの一例である。
図3をさらに参照すると、第1の実施形態による包装アセンブリ100の分解図が示されている。包装アセンブリ100のケース110は、第1の部材130および第2の部材140を含む。
ケース110の第1の部材130は、単体の部品から形成される。ケース110の第1の部材130は、包装アセンブリ100の底面131および後部を含む。底面131の各側縁部に沿って、ケース110の第2の部材140に係合するための複数の開口部133が形成される。第1の部材130の各縁部に沿って、3つの開口部133が形成されている。第1の部材130は、複数の注射デバイス10(図2には図示せず)をケース110内の定位置で保持するための複数の仕切り134をさらに含む。第1の部材130の各側面は、第1のヒンジ連結部材136を含む。第1の部材130の各側面は、第1の掛止部材137を含む。
内部構造150は、ケース110の第1の部材130内から形成される。内部構造150は、複数の開口部151を含む。開口部151は、対応する複数の注射デバイス10を保持するように構成される。内部構造150は、ユーザインターフェースのハードウェア構成要素のために1つまたはそれ以上の開口部152をさらに含む。開口部152は、内部構造150の平板153内に配置される。平板153は、開口部151に隣接して配置される。
第2の部材140は、ケース110の頂面141、第1の側壁142a、および第2の側壁142bを含む。第1の側壁142aおよび第2の側壁142bの長さは、ケース110の全体的な深さより小さくすることができる。第1の側壁142aおよび第2の側壁142bの長さは、130mm~150mmとすることができる。第2の部材140は、単一片から形成される。第2の部材140は、複数の注射デバイス10をケース110内の定位置で保持および収納するための複数の仕切り144をさらに含む。第2の部材140の仕切り144は、第1の部材130の仕切り134と位置合わせされる。
包装アセンブリ100のケース110は、複数の磁石148を含む。磁石148は、頂面141の内面上の定位置で固定される。ケースは、正方形の配置で固定された4つの磁石148を含む。複数の磁石148により、ケース110の頂面141を磁気面、たとえば鋼面に解放可能に取り付けることが可能になる。磁石148は、ネオジム磁石とすることができる。
包装アセンブリ100は、取付板190をさらに含む。取付板190は、複数の接着ストリップ191を含む。取付板190は、たとえば壁または冷蔵庫内の棚の下などの表面に、接着ストリップ191を使用して固定することができる。取付板190は、磁性材料、たとえば鋼から形成される。ケース110は、取付板190に磁気的に付着することによって、表面に解放可能に取り付けることができる。
取付板190は、3つの接着ストリップ191を含む。接着ストリップ191は、取付板190の幅にわたって平行に配置され、各接着ストリップ191は、実質的に取付板の長さ全体に沿って延びる。別法として、取付板190は、取付板190上で隔置された2つの接着ストリップ191のみを含むことができ、または平行に延びる4つ以上の接着ストリップ191を含むことができる。さらに別法として、取付板190は、たとえば取付板190の各隅に矩形の配置で位置する4つの接着ストリップ191を含むことができる。取付板は、規則的なアレイで配置された任意の数の接着ストリップ191を含むことができる。
取付板190は、別法として、棚の上面に接着剤なしで配置することができる。ケース110は、取付板190への磁気引力によって、棚の下に磁気的に保持することができる。
包装アセンブリ100は、複数の電池170をさらに含む。電池170は、ユーザインターフェースの構成要素に電力を提供するように配置される。ケース110の第2の部材140は、頂面141内に形成された電池開口部145を含む。電池開口部145は、複数の電池170を受けるように構成される。電池カバー180が、第2の部材140の電池開口部145に摺動可能に係合し、包装アセンブリ100が使用されているときは電池開口部145を覆うように構成される。電池カバー180は、ケース110の第2の部材140に係合するように配置された複数の掛止部181を含む。
ケース110の第1の側壁142aおよび第2の側壁142bの各々は、複数の係合フック143を含む。係合フック143は、それぞれの側壁の内面上に配置される。側壁142の各々は、3つの係合フック143を含む。係合フック143は各々、ケース110の第1の部材130内の対応する開口部133に係合するように構成される。
ケース110の蓋120は、ケース110の第1の部材130の第1のヒンジ連結部材136に係合するように構成された第2のヒンジ連結部材126を含む。第1のヒンジ連結部材136および第2のヒンジ連結部材126は、ケース110の第1の部材130に蓋120を取り付けるためのヒンジ106をともに形成する。たとえば、第2のヒンジ連結部材126は開口部を含み、第1のヒンジ連結部材136は、第2のヒンジ連結部材126の開口部内に嵌るように配置された突起を含む。第1のヒンジ連結部材136は、第2のヒンジ連結部材126の開口部内で回転するように構成される。
ケース110の蓋120は、ケース110の第1の部材130の第1の掛止部材137に係合するように構成された第2の掛止部材(図示せず)を含む。第2の掛止部材は、蓋120を閉位置で維持するために、第1の掛止部材137に解放可能に係合するように構成される。たとえば、第1の掛止部材137は突起を含み、第2の掛止部材は、第1の掛止部材137の突起に解放可能に係合するように構成された開口部を含む。
蓋120は、半透明のプラスチック材料から形成される。蓋120の一部分は、蓋120を介した観察窓を形成するために、透明および透過性とすることができる。ハンドル121は、蓋120の一部として形成され、ケース110の本体から外方へ延びる。
包装アセンブリ100は、電子システム160を含む。電子システム160は、ユーザインターフェースのハードウェア構成要素、すなわちディスプレイ161、LED162、スピーカ163、およびリセットボタン164を含む。ユーザインターフェースのディスプレイ161は、半透明の蓋120を通して見える。電子システム160は、電池接点169に連結される。電池接点169は、電子システム160に電力を供給するために、複数の電池170に取り付けられる。
電子システム160は、リセットスイッチ165を含む。リセットボタン164は、使用者によって押されるように配置されたばね式のプランジャボタンである。リセットスイッチ165は、電子システム160上に取り付けられた機械スイッチである。リセットスイッチ165は、リセットボタン164の下に位置する。リセットスイッチ165は、リセットボタン164によって作動させられるように配置される。リセットボタン164は、リセットスイッチ165に連結することができる。
電子システム160は、ヒンジスイッチ(167)を含む。ヒンジスイッチは、マイクロスイッチまたは他の小型のスナップ作用スイッチなどの電気機械スイッチとすることができる。ヒンジスイッチは、蓋開放センサの一例である。
ヒンジスイッチは、蓋120が閉位置にあるとき、ケース110の蓋120に係合するように配置される。蓋120の作動部材は、蓋120が閉位置にあるとき、ヒンジスイッチ167を押下するような形状とすることができる。ヒンジスイッチは、電子システム160のPCBの縁部に取り付けることができる。蓋120の作動部材は、蓋120が閉位置にあるとき、電子システム160のPCBの縁部を通るように配置することができる。
電子システム160は、プロセッサ装置101(この図には図示せず)をさらに含む。プロセッサ装置101は、電子システム160上の1つまたはそれ以上のセンサおよびスイッチからの入力信号を処理するように構成される。プロセッサ装置101は、電子システム160上のユーザインターフェース要素の出力を制御するように構成される。
図4に関しては、第1の実施形態による包装アセンブリ100の電子システム160の概略図が示されている。電子システム160は、プロセッサ装置101を含む。システムバス(図示せず)を介して、プロセッサ装置101および他のハードウェア構成要素を接続することができる。各ハードウェア構成要素は、直接、またはインターフェースを介して、システムバスに接続することができる。電池170が、電子システム160に電力を提供するように配置される。
プロセッサ装置101は、電子システム160の他のハードウェア構成要素の動作を制御する。プロセッサ装置101は、任意の種類の集積回路とすることができる。プロセッサ装置101は、たとえば、汎用プロセッサとすることができる。プロセッサ装置101は、シングルコアデバイスまたはマルチコアデバイスとすることができる。プロセッサ装置101は、中央処理ユニット(CPU)または汎用処理ユニット(GPU)とすることができる。別法として、プロセッサ装置101は、より特殊なユニット、たとえば埋め込みファームウェアを有するRISCプロセッサまたはプログラム可能なハードウェアとすることができる。複数のプロセッサを含むことができる。プロセッサ装置101を、処理手段と呼ぶことができる。
プロセッサ装置101は、2Hzのクロック速度を有する。クロック速度は、電力の使用量と使用可能性との間のバランスを提供するように選択される。より大きいクロック速度は、プロセッサ装置101が入力に応答するために必要とされる時間を短縮することによって、改善された使用可能性を提供する。しかし、より大きいクロック速度は、プロセッサ装置101の電力使用量を増大させる。クロック速度は、0.5~100Hzで選択することができる。
電子システム160は、作業メモリまたは揮発性メモリ102を含む。プロセッサ装置101は、揮発性メモリ102にアクセスしてデータを処理することができ、メモリ内のデータの記憶を制御することができる。揮発性メモリ102は、任意のタイプのRAM、たとえばスタティックRAM(SRAM)、ダイナミックRAM(DRAM)とすることができ、またはフラッシュメモリとすることができる。複数の揮発性メモリを含むこともできるが、この図からは省略する。
電子システム160は、不揮発性メモリ103を含む。不揮発性メモリ103は、プロセッサ装置101の通常動作を制御するための1組の動作命令を記憶する。不揮発性メモリ103は、読み取り専用メモリ(ROM)、フラッシュメモリまたは磁気駆動メモリなどの任意の種類のメモリとすることができる。他の不揮発性メモリを含むこともできるが、この図からは省略する。
プロセッサ装置101は、動作命令の制御下で動作する。動作命令は、電子システム160のハードウェア構成要素に関係するコード(すなわち、ドライバ)、および包装装置の基本動作に関係するコードを含むことができる。動作命令はまた、不揮発性メモリ103内に記憶された1つまたはそれ以上のソフトウェアモジュールの起動を引き起こすことができる。概して、プロセッサ装置101は、不揮発性メモリ103内に恒久的または半恒久的に記憶された動作命令のうちの1つまたはそれ以上の命令を実行し、揮発性メモリ102を一時的に使用して、動作命令の実行中に生成されるデータを記憶する。
プロセッサ装置101、揮発性メモリ102、および不揮発性メモリ103は、オフチップバスによって接続された別個の集積回路チップとして提供することができ、または単一の集積回路チップ上に提供することができる。プロセッサ装置101、揮発性メモリ102、および不揮発性メモリ103は、マイクロコントローラとして提供することができる。
電子システム160は、クロック104を含む。クロック104は、クロック結晶、たとえば水晶発振器とすることができる。クロック104は、プロセッサ装置101にクロック信号を提供するように構成されたプロセッサ装置101とは別個の構成要素とすることができる。プロセッサ装置101は、クロック104からの信号に基づいて、実時間クロックを提供するように構成することができる。別法として、クロック104は、プロセッサ装置101とともに単一の集積回路チップ上に設けられたクロック結晶とすることができる。
プロセッサ装置101は、カウントダウン動作を実行するように構成される。カウントダウン動作は、予定投薬時間までに残っている日数を監視する。カウントダウン動作は、リセットスイッチ165からの入力に応答して設定および起動される。次の予定投薬時間までのカウントダウンに対する所定の期間は、プロセッサ装置101の動作命令とともに不揮発性メモリ内に記憶される。プロセッサ装置101は、揮発性メモリ102に日数を記録し、記録された日数を24時間ごとに1ずつ減少させる。
たとえば、次の予定投薬時間までの所定の期間が14日である場合、カウントダウン動作は14日から開始される。
電子システム160は、タイマ持続時間スイッチを含むことができる。タイマ持続時間スイッチは、次の予定投薬時間までの期間を選択するように構成することができる。タイマ持続時間スイッチは、第1の位置および第2の位置を有するスライドスイッチとすることができる。プロセッサ装置101は、タイマ持続時間スイッチの位置に基づいて、次の予定投薬時間までのカウントダウンに対する期間を設定するように構成することができる。プロセッサ装置101は、スライドスイッチが第1の位置にある場合、14日になるように期間を設定することができる。プロセッサ装置101は、スライドスイッチが第2の位置にある場合、28日になるように期間を設定することができる。
タイマ持続時間スイッチの位置は、製造プロセスの一部として事前設定することができ、使用者によって調整可能とすることはできない。別法として、タイマ持続時間スイッチは、使用者が次の予定投薬時間までのタイマ期間を設定するためにアクセス可能とすることができる。タイマ持続時間スイッチは、電子システムのPCBの頂面上に取り付けることができる。タイマ持続時間スイッチは、電池開口部145を通ってアクセス可能とすることができる。
24時間ごとに、揮発性メモリ102に記録された日数が1ずつ減少される。13日後、予定投薬時間まで1日残っているとき、プロセッサ装置101は、予定投薬時間に近いことを示すための出力を生成するように、電子システム160を制御することができる。14日後、予定投薬時間の当日、プロセッサ装置101は、予定投薬時間になったことを示すための出力を生成するように、電子システム160を制御することができる。ユーザインターフェースを形成する電子システム160のハードウェア構成要素は、予定投薬時間になったことを示すように制御することができる。
ある日、たとえば最初の日に、日数の減少を24時間未満で提供することができる。たとえば、日数の減少は、20時間または22時間で実現することができる。これは、カウントダウンタイマを複数回リセットした後、アラート時間がその日のますます後に進むことを防止するのに役立つことができる。別法として、揮発性メモリ内に記録された残りの日数が1に等しいとき、プロセッサ装置101は、次の予定投薬時間になるまでに残っている時間を減少させるように構成することができる。たとえば、プロセッサ装置101は、日数を0に減少させるまで23時間だけ待つように構成することができる。このようにして、予定投薬時間になる時刻は、リセットボタン164が押下された時間より1時間早くなる。
プロセッサ装置101は、1つまたはそれ以上の計時動作を実行するように構成することができる。プロセッサ装置101は、計時動作を0から開始し、増大する時間量を監視することができる。別法として、プロセッサ装置101は、計時動作を所定の時間から開始し、タイマが満了するまでカウントダウンすることができる。
プロセッサ装置101は、包装アセンブリ100内に含まれている1つまたはそれ以上の電池170の充電状態を確認するように構成することができる。充電状態は、閾値(包装配置の設計に組み込むことができる)を下回る場合に低いと判定される。充電状態は、電池170によって提供される電圧の測定、フル充電状態からのエネルギー使用量の監視、またはこれら2つの技法の組合せによって判定することができる。
電子システム160は、蓋開放センサを含む。蓋開放センサ167は、ケース110の蓋120が閉位置にあるとき、プロセッサ装置101に信号を提供するように構成される。
蓋開放センサ167は、ヒンジスイッチ、たとえばマイクロスイッチまたは他の小型のスナップ作用スイッチなどの電気機械スイッチとすることができる。蓋開放センサ167は、蓋120が閉位置にあるとき、蓋120に機械的に係合するように配置することができる。蓋120の作動部材128は、蓋120が閉位置にあるとき、蓋開放センサ167に係合するような形状とすることができる。蓋開放センサ167は、開状態および閉状態を有する常時開スイッチとすることができる。スイッチは、押下されると開状態から閉状態へ動くように動作させることができる。スイッチは、閉状態でのみ電流を通すように構成することができる。
蓋開放センサ167は、スイッチが蓋120によって押下されて閉状態になったとき、プロセッサ装置101に信号を提供するように構成することができる。プロセッサ装置101は、蓋120が開かれたか否かを示すための変数を設定するように構成することができる。
電子システム160は、リセットスイッチ165を含む。リセットスイッチ165は、リセットボタン164によって作動されたとき、プロセッサ装置101に信号を提供するように構成される。使用者は、リセットボタン164を押下して、予定の投薬が行われたことを示し、次の予定投薬時間に対する期間をリセットする。
リセットスイッチ165は、電子システム160上に取り付けられた機械スイッチとすることができる。リセットスイッチ165は、リセットボタン164によって作動されるように配置される。リセットスイッチ165は、開状態および閉状態を有する常時開スイッチとすることができる。リセットスイッチ165は、押下されると開状態から閉状態へ動くように動作させることができる。リセットスイッチ165は、閉状態でのみ電流を通すように構成することができる。リセットスイッチ165は、閉状態へ動かされたとき、プロセッサ装置101に信号を提供するように構成することができる。
リセットボタン164は、リセットスイッチ165に連結することができる。リセットスイッチ165は、リセットボタン164の下に位置することができる。リセットボタン164が押下された場合、リセットスイッチ165は、リセットボタン164によって閉状態へ動かすことができる。リセットスイッチ165は、リセットボタン164によって作動されたとき、プロセッサ装置101に信号を提供するように構成される。プロセッサ装置101は、リセットスイッチ165からの信号に応答して、カウントダウン動作をリセットするように構成される。予定投薬時間になるまでに残っている時間は、プロセッサ装置101によって14日になるようにリセットされる。いくつかの実施形態では、使用者は、次の予定投薬時間に対する期間をリセットするために、リセットボタン164を押下して2秒間保持しなければならない。包装アセンブリ100は、リセット動作の誤ったトリガの発生を低減させるために、リセットボタン164の短い押下を排除することができる。
電子システム160は、ユーザインターフェースのディスプレイ161を含む。ディスプレイ161は、通知を提供するように動作させることができる。ディスプレイ161は、包装アセンブリ100の状態のインジケーションを提供するように動作させることができる。ディスプレイ161は、状態インジケータの一例である。ディスプレイ161は、包装アセンブリ100の状態に関する情報を示すように動作させることができる。ディスプレイ161は、LEDセグメントのいくつかまたはすべてを照明することによって、00~99の任意の数字を示すように動作させることができる。また、ディスプレイ161によって、特定の文字を示すこともできる。
電子システム160は、ディスプレイドライバ105を含むことができる。ディスプレイドライバ105は、オフチップバスによって接続された別個の集積回路チップとしてプロセッサ装置101に提供することができる。別法として、ディスプレイドライバ105は、プロセッサ装置101とともに単一の集積回路チップ上に提供することができる。ディスプレイドライバ105は、7セグメントLEDディスプレイのセグメントを個々に制御するためのポートエキスパンダとすることができる。
プロセッサ装置101は、予定投薬時間になるまでに残っている日数を示すように、ディスプレイ161を動作させることができる。ディスプレイ161は、予定投薬時間になったという視覚リマインダ出力を提供するように動作させることができる。ディスプレイ161は、予定投薬時間が近いという視覚リマインダ出力を提供するようにさらに動作させることができる。
プロセッサ装置101のカウントダウン動作がリセットされた場合、カウントダウン動作は、14日から開始される。ディスプレイ161は、14日残っていることを示すために、「14」という数字を示すように動作させられる。毎日、ディスプレイ161によって示される日数は、1ずつ減少される。13日後、予定投薬時間まで1日残っているとき、ディスプレイ161は、「01」を示すように動作させられる。ディスプレイ161は、予定投薬時間が近いことを示すために、点滅または明滅するように動作させられる。ディスプレイ161は、「01」を断続的に示すことによって点滅するように動作させられる。
14日後、予定投薬時間の当日、ディスプレイ161は、「00」を示すように動作させられる。ディスプレイ161は、予定投薬時間になったことを示すために、点滅するように動作させられる。ディスプレイ161は、「00」を断続的に示すことによって点滅するように動作させられる。ディスプレイ161の点滅周期は、0.25秒~2秒程度とすることができる。
プロセッサ装置101は、包装アセンブリ100内に含まれている1つまたはそれ以上の電池170の充電状態を確認することができる。充電状態が低いと判定された場合、ディスプレイ161は、電池低下警告を示すように動作させることができる。
ディスプレイ161によって示される電池低下警告は、第1の7セグメントアレイ上の大文字のLと、第2の7セグメントアレイ上の小文字のoとを含むメッセージとすることができる。すなわち、ディスプレイ161は、「Lo」というメッセージを示すことができる。電池低下警告は、プロセッサ装置101の制御下でディスプレイ161によって断続的に示すことができる。ディスプレイ161は、予定投薬時間までに残っている日数と交互に電池低下警告を示すように動作させることができる。ディスプレイ161が断続的または交互に動作する周期は、0.25秒~2秒程度とすることができる。
電子システム160は、ユーザインターフェースのLED162を含む。LED162は、通知を提供するように動作させることができる。LED162は、包装アセンブリ100の状態のインジケーションを提供するように動作させることができる。LED162は、状態インジケータの一例である。
プロセッサ装置101は、予定投薬時間になったという視覚リマインダを提供するように、LED162を動作させることができる。14日後、予定投薬時間の当日、LED162は、断続的な出力光を生成するように動作させられる。LED162は、予定投薬時間になったという視覚リマインダを提供するために、赤色で点滅または明滅するように動作させられる。LED162の点滅周期は、0.25秒~2秒程度とすることができる。
電子システム160は、ユーザインターフェースのスピーカ163を含む。スピーカ163は、通知信号を出力するように動作させることができる。スピーカ163は、包装アセンブリ100の状態のインジケーションを提供するように動作させることができる。スピーカ163は、状態インジケータの一例である。
プロセッサ装置101は、予定投薬時間になったという音声リマインダを提供するように、スピーカ163を動作させることができる。14日後、予定投薬時間の当日、スピーカ163は、予定投薬時間になったという音声リマインダを出力するように動作させられる。スピーカ163は、断続的なトーンを出力するように動作させることができる。スピーカ163出力の周期は、0.25秒~2秒程度とすることができる。
プロセッサ装置101は、蓋開放センサ167による信号入力に応じて、スピーカ163の動作を制御する。予定投薬時間になったとき、プロセッサ装置101は、上述したように、予定投薬時間になったという音声インジケーションを出力するように、スピーカ163を動作させることができる。蓋開放センサ167が、ケース110の蓋120が開いていることを示すための信号をプロセッサ装置101に提供したとき、プロセッサ装置101は、リマインダを停止状態にするようにスピーカ163を制御する。
プロセッサ装置101は、蓋フラグの記憶された値に応じて、スピーカ163の動作を制御することができる。蓋開放センサ167が、蓋120が開いていることを示すための信号をプロセッサ装置101に提供したとき、プロセッサ装置101は、1の値を有するように、蓋フラグを設定することができる。プロセッサ装置101は、蓋フラグの記憶された値が1に等しいとき、リマインダを停止状態にするように、スピーカ163を制御する。プロセッサ装置101は、リセットボタン164が押下されたとき、0の値を有するように、蓋フラグをリセットすることができる。
このようにして、スピーカ163による音声リマインダ出力は、蓋が使用者によって開かれたときのみ停止状態にされる。スピーカ163は、予定された投薬のために注射デバイス10を取り出すために使用者がケース110の蓋120を開いたときのみ停止状態にされる。それによって、包装アセンブリ100は、予定投薬方式との適合性を改善する。
図5Aおよび図5Bに関しては、第2の実施形態による包装アセンブリ200が示されている。後述しない要素は、第1の実施形態のものと実質的に同じである。
包装アセンブリ200のケース210が、ケース210の内部構造を形成する平板250を含む。平板250は、ケース210の全幅にわたって延びる。注射デバイス10のための開口部251およびユーザインターフェースのための開口部252が、平板250内に形成される。
図5Cに関しては、第2の実施形態による排出機構254が示されている。包装アセンブリ200は、1つまたはそれ以上の排出機構254を含むことができ、各注射デバイス10について1つの排出機構254を含むことができる。排出機構254は、注射デバイス10をケース210から押し出すように配置された少なくとも1つの排出ばね255を含む。
排出機構254は、各注射デバイス10の一部分を対応する開口部251から押し出すように構成することができる。排出機構254は、保持機構によって解放されたとき、各注射デバイスを押すように、保持機構に対して付勢することができる。保持機構および排出機構を組み合わせて、プッシュトゥエンゲージプッシュトゥディスエンゲージ(push-to-engage and push-to-disengage)機構にすることができる。注射デバイス10は、開口部251内へ押し込まれて、保持機構のばねに押し付けられ、キャッチに係合する。注射デバイス10は、2回目に押されると、キャッチを解放し、排出機構254の排出ばね255は、注射デバイス10をケース110から少なくとも部分的に押し出す。保持機構のばねおよび排出機構254の排出ばね255は、単一のばねとすることもできる。排出機構254は、プッシュトゥエンゲージプッシュトゥディスエンゲージ機構を調節するためのカミング機構256を含む。
図6Aおよび図6Bに関しては、第3の実施形態による包装アセンブリ300が示されている。後述しない要素は、第1の実施形態のものと実質的に同じである。
包装アセンブリ300のケース310が、実質的に第2の実施形態に関して説明したように、平板350を含む。
図6Cに関しては、第3の実施形態による排出機構354が示されている。排出機構354は、複数の注射デバイス10の各々について可撓性バンド355を含む。各バンド355は、バンド355が引っ張られると、対応する注射デバイス10がケース310から引き出されるように配置される。バンド355の第1の端部は、ケース310内の定位置で固定される。バンド355の第2の端部は取り付けられていない。第2の端部は、対応する開口部151に通されて、ケース310の外部に残る。バンド355の中間部は、ケース310内の注射デバイス10の端部に通される。このようにして、バンド355を引っ張ることで、注射デバイス10がケース310から引き出される。
バンド355の幅は、各開口部151の幅より小さく、したがってバンド355は、開口部351を通過することができる。バンド355の幅は、各注射デバイス10の幅と同じまたはほぼ同じであり、したがって注射デバイス10は、注射デバイス10がケース310に挿入されるとき、バンド355を定位置へ押し込む。
バンド355の第2の端部は、バンド355を引っ張るためのリング356を含む。リング356の内径は、リング356に指を通してバンド355を引っ張るのに十分な大きさである。このようにして、ピンチグリップを形成することなく、バンド355を引っ張ることが可能になる。リング356の外径は、開口部351より大きくすることができ、したがってバンド355の第2の端部がケース310に入ることはできない。別法として、バンド355の第2の端部は、バンド355を引っ張るためのフックまたはt字形のハンドルを有するように形成することもできる。
図7Aおよび図7Bに関しては、第4の実施形態による包装アセンブリ400が示されている。後述しない要素は、第1の実施形態のものと実質的に同じである。
ケース410が、実質的に第2の実施形態に関して説明したように、平板450を含む。
ケース410は、注射デバイスの数に対応する複数のトレー453を含む。トレー453の各々は、注射デバイス10のうちの1つを保持するように構成される。トレー453は円筒形であり、注射デバイス10をトレー453に横から入れることができるように、一方の側が開いている。ケース410は、開口部451の各々に対応する6つのトレー453を含む。トレー453の各々は、対応する開口部451の内外へ摺動するように配置される。トレー453の一端にある保持リップが、トレー453がケース410から完全に取り外されることを防止することができる。トレー453は、注射デバイス10をトレー453から出すために、開口部内で回転させることができる。使用者は、開いた側が下向きになって注射デバイス10がトレー453から落ちるまで、トレー453を回転させることができる。トレー453は、開口部451の内外へ摺動するときにトレーを上向きに維持するための1つまたはそれ以上の保持溝またはレールを含むことができる。保持溝またはレールは、トレー453がケース410から完全に抜き出された後に、トレー453が回転することが可能になるように構成することができる。
トレー453の外端は、トレー453を引っ張るためのリング454を含む。リング454の内径は、リング454に指を通してトレー453を引っ張るのに十分な大きさである。このようにして、ピンチグリップを形成することなくトレー453を引っ張ることが可能になる。別法として、トレー453の外端は、トレー453を引っ張るためのフックまたはt字形のハンドルを有するように形成することもできる。
保持機構は、ケース410に完全に挿入されたとき、トレー453のうちの1つまたはそれ以上を定位置でロックすることができる。一実施形態によれば、ケース410は蓋なしで形成される。別法として、複数のトレー453を蓋と組み合わせて提供することができる。
図8Aおよび図8Bに関しては、第4の実施形態による包装アセンブリ500が示されている。後述しない要素は、第1の実施形態のものと実質的に同じである。
ケース510の内部構造550が、単一の開口部551を有するように形成される。開口部551は略矩形である。開口部551は、ケース510の高さ全体にわたって延び、ケース510の幅の大部分にわたって、ユーザインターフェースを保持する平板まで延びる。
ケース510は、複数の注射デバイス10を保持するように構成されたトレー553を含む。トレー553は、略矩形の形状である。トレー553は、ベース、2つの側壁、および後壁(図示せず)を含む。トレー553は、上面および前端で開いており、したがって複数の注射デバイス10をトレー553に入れることができ、トレー553から持ち上げることができる。注射デバイス10をトレー553内の定位置で保持するために、複数の隔壁が配置される。注射デバイス10は、ケース510の深さに沿って延びる長手方向の配置で保持される。
トレー553は、開口部551の内外へ摺動するように構成される。トレー553の後端にある保持要素が、トレー553がケース510から完全に取り出されることを防止することができる。トレー553は、ケース510から完全に抜き出されたとき、下方へ旋回するように構成することができる。トレー553は、注射デバイス10を使用者に提示するために、10°~20°下方へ旋回することができる。
トレー553のベースは、トレー553をケース510から引き出すためのハンドル554を前端に有するように形成される。ハンドル554は、開口部によって、または別法として把持するための突起によって、形成することができる。ベースは、注射デバイス10の数に対応する複数の開口部555をさらに含む。開口部555は、ベースの前端において、隔壁間に配置される。各開口部555の直径は、注射デバイス10をトレー553から持ち上げるために、使用者が指を挿入するのに十分な大きさである。このようにして、ピンチグリップを形成する必要なく、注射デバイス10をトレー553から容易に取り出すことができる。
図9Aおよび図9Bに関しては、第4の実施形態による包装アセンブリ600が示されている。後述しない要素は、第1の実施形態のものと実質的に同じである。
ケース610の内部構造650は、単一の開口部651を有するように形成される。開口部651は、開口部651に注射デバイス10を横から通すことができるように形成される。開口部651の幅は、注射デバイス10の長さより大きい。開口部651の高さは、注射デバイス10の幅より大きい。開口部651は、開口部651を介して注射デバイス10を取り出すことを有効にするための切取り部653を含む。
包装アセンブリ600は、ケース610の幅に沿って延びる横方向の配置で注射デバイス10を保持するように構成される。排出機構は、注射デバイス10を開口部651の方へ押すように構成される。注射デバイス10が開口部651を介して取り出されたとき、排出機構は、残りの注射デバイス10を開口部651の方へ押す。排出機構のばねは、注射デバイス10を開口部651の方へ押すように配置される。別法として、実質的に第3の実施形態に関して説明したように、可撓性バンドを提供することができる。
開口部651は、注射デバイス10をケース610内に保持するための保持リップを形成する。リップは、開口部651の下面に沿って配置される。リップは、排出機構が先頭の注射デバイス10をリップに押し付けるように配置される。注射デバイス10を保持リップの上に持ち上げることによって、注射デバイス10をケース610から取り出すことができる。切取り部653は、使用者が注射デバイス10の下面を押して注射デバイス10を保持リップの上に持ち上げることができるように配置される。このようにして、使用者が指先で注射デバイス10を上方へ押したとき、排出機構は、注射デバイス10をケース610から使用者の掌の中へ押し込む。拳を握ったりピンチグリップを形成したりすることなく、注射デバイス10をケース610から容易に取り出すことができる。
図10Aおよび図10Bに関しては、第4の実施形態による包装アセンブリ700が示されている。後述しない要素は、第1の実施形態のものと実質的に同じである。
ケース710の内部構造750が、単一の開口部751を有するように形成される。開口部751は略矩形である。開口部751は、ケース710の高さ全体にわたって延び、ケース710の幅の大部分にわたって、ユーザインターフェースを保持する平板753まで延びる。
ケース710は、複数の注射デバイス10を保持するように構成されたトレー753を含む。トレー753は、略矩形の形状である。トレー753は、ベース、前壁、および後壁を含む。トレー753は、開口部751の内外へ摺動するように構成される。トレー753の後端にある保持要素が、トレー753がケース710から完全に取り出されることを防止することができる。トレー753の前壁は、トレー753をケース710から引き出すためのハンドル754を外向き面に有するように形成される。ハンドル754は、外向き面の開口部または切取り部によって形成され、把持するための張り出しリップまたは突起を有する。
トレー753は、上面で開いており、したがって複数の注射デバイス10をトレー753に入れることができ、トレー753から持ち上げることができる。注射デバイス10は、ケース710の幅に沿って延びる横方向の配置で保持される。ベースは、トレーの後端からトレー753の前端へ下降する傾斜を有するように形成される。このようにして、複数の注射デバイス10は、トレー753の前端の方へ摺動することができる。この図に示すように、トレー753がケース710から抜き出されたとき、注射デバイス10をトレー753から横に押し出すことができる。注射デバイス10は、使用者の反対の手に入るまで、片手で押し出すことができる。このようにして、ピンチグリップまたは握り拳を形成する必要なく、注射デバイス10をトレー753から容易に取り出すことができる。
図11Aおよび図11Bに関しては、例示的な注射デバイス10が示されている。注射デバイス10は、上述したように、使用者の体内へ薬剤を注射するように構成される。注射デバイス10は、ハウジング11を含み、ハウジング11は、典型的には、注射予定の薬剤を収容するリザーバ(たとえば、シリンジ)と、送達プロセスの1つまたはそれ以上の工程を容易にするために必要とされる構成要素とを収容する。図示のように、ハウジング11は、人間工学的な形状に形成される。ハウジング11は略矩形の形状であり、1つの側面が、湾曲した外面13を形成するように拡大されている。湾曲した外面13により、使用者の手の中のハウジングの嵌り具合が改善され、握り拳またはピンチグリップを形成することなく注射デバイス10を把持することが可能になる。ハウジング11の縁部は、注射デバイス10を保持したときの使用者の快適さのために、概ね丸められている。
注射デバイス10はまた、ハウジング11に取外し可能に取り付けることができるキャップアセンブリ12を含むことができる。典型的には、使用者は、注射デバイス10を動作させることができるように、キャップ12をハウジング11から取り外さなければならない。キャップ12は、キャップ12をハウジング11から引っ張るためのリングを含む。リングの内径は、リングに指を通してキャップ12を引っ張るのに十分な大きさである。このようにして、ピンチグリップを形成することなくキャップ12を引っ張ることが可能になる。ハウジング11の拡大されている湾曲した外面13により、キャップ12が引っ張られるとき、緩く把持しただけでも、注射デバイス10が使用者の手から滑り出ることを防止することができる。
ハウジング11は、遠位領域20および近位領域21を有する。「遠位」という用語は、注射箇所に比較的近い場所を指し、「近位」という用語は、注射箇所から比較的遠い場所を指す。
針17の挿入は、いくつかの機構を介して行うことができる。たとえば、針17は、ハウジング11に対して固定的に位置することができ、最初は延ばされたニードルスリーブ内に位置することができる。スリーブの遠位端を使用者の体に押し当て、ハウジング11を遠位方向に動かすことによって、スリーブが近位方向に動くことで、針17の遠位端が露出される。そのような相対的な動きにより、針17の遠位端が使用者の体内へ延びることが可能になる。そのような挿入は、使用者がハウジング11をスリーブに対して手で動かすことを介して針17が手動で挿入されるため、「手動」挿入と呼ばれる。
別の形態の挿入は、「自動化」されており、それによって針17は、ハウジング11に対して動く。そのような挿入は、スリーブの動きまたはたとえばボタンなどの別の形態の起動によってトリガすることができる。ハウジング11の近位端にボタンが位置することができ、または他の実施形態では、ハウジング11の側面にボタンが位置することもできる。
他の手動または自動の機能は、薬物の注射もしくは針の後退、またはそれら両方を含むことができる。注射は、栓またはピストンをシリンジ(図示せず)内の近位位置からシリンジ内のより遠位の位置へ動かして、針17を通って薬剤をシリンジから押し出すプロセスである。いくつかの実施形態では、デバイス10が起動される前に、駆動ばね(図示せず)が圧縮を受ける。駆動ばねの近位端は、ハウジング11の近位領域21内に固定することができ、駆動ばねの遠位端は、ピストンの近位面に圧縮力を印加するように構成することができる。起動後、駆動ばね内に蓄積されたエネルギーの少なくとも一部を、ピストンの近位面に印加することができる。この圧縮力は、ピストンに作用して、ピストンを遠位方向に動かすことができる。そのような遠位方向の動きは、シリンジ内の液体薬剤を圧縮し、この薬剤を針17から押し出すように作用する。
注射後、針17は、スリーブまたはハウジング11内に後退させることができる。後退は、使用者がデバイス10を使用者の体から取り出すにつれて、スリーブが遠位に動くときに行うことができる。これは、針17がハウジング11に対して固定的に位置したままになることから行うことができる。スリーブの遠位端が針17の遠位端を越え、針17が覆われた後、スリーブをロックすることができる。そのようなロックは、ハウジング11に対するスリーブのあらゆる近位方向の動きをロックすることを含むことができる。
別の形態の針の後退は、針17がハウジング11に対して動かされる場合に行うことができる。そのような動きは、ハウジング11内のシリンジがハウジング11に対して近位方向に動かされる場合に行うことができる。この近位方向の動きは、遠位領域20内に位置する後退ばね(図示せず)を使用することによって実現することができる。圧縮された後退ばねは、起動されたとき、シリンジを近位方向に動かすのに十分な力をシリンジに供給することができる。十分な後退後、針17とハウジング11との間のあらゆる相対的な動きを、ロッキング機構によってロックすることができる。加えて、必要に応じて、ボタンまたはデバイス10の他の構成要素をロックすることができる。
前述の実施形態は、純粋に例示的なものであり、特許請求の範囲の範囲に関して限定的でないことが理解されよう。他の変形形態および修正形態は、本出願を読めば当業者には明らかであり、一部について次に説明する。
包装配置のケースは、略矩形の形状とすることができ、または複数の注射器を収容するのに好適な任意の他の形状とすることができる。ケースは、家庭用冷蔵装置内に配置するのに好適な形状およびサイズとすることができる。
ケースは、注射器を封入するように形成することができ、封止することができる。別法として、ケースは、複数の注射デバイスを外部から支持するための構造として形成することができる。注射器は、1つもしくはそれ以上の列で、たとえば6つの1列もしくは3つの2列で、または円形の配置で配置することができる。注射器は、支持構造の下にぶら下がるように配置することができる。
ケースは、薬剤の投薬要件に応じて、任意の数の注射デバイスを収納するように構成することができる。たとえば、ケースは、5~15個の注射デバイスを収納することができる。ケースは、3カ月または6カ月の期間にわたって十分な注射デバイスを収納するようなサイズとすることができる。薬剤がより定期的に投与される場合、ケースは、1週間に十分な注射器を収納することができる。
ケースは、不透明の材料から形成することができる。ケースの構成要素のうちの1つまたはそれ以上は、少なくとも透明部分を有するように形成することができる。ケースの透明部分は、使用者が注射デバイスの数を見ること、またはユーザインターフェースを見ることを可能にすることができる。ケースの1つまたはそれ以上の構成要素は、視覚リマインダ出力の視認性を改善するために、半透明とすることができる。
ケースは、ポリエチレン、ポリスチレン、ポリカーボネートなどのプラスチック材料から形成することができ、または任意の他の好適な材料から作ることができる。ケースの材料に対する所望の特性には、温度安定性、適度な衝撃強度、洗浄液に対する耐性、ひと拭きできれいになる仕上げ、および剛性が含まれる。
ケースの各部材は、単一片、たとえば成形プラスチック部材で形成することができる。別法として、複数の部材を機械加工することができる。ケースの本体は、ともに接合されもしくは取り付けられた2つの部材から形成することができ、または単一の部材で形成することができる。ケースの内部は、単一の大きな空洞、各注射器を保持するために複数の区域に分割された空洞、または各注射器を個々に保持するための複数の空洞として形成することができる。
ケースは、包装配置および注射デバイスの重量を支持するのに十分な任意の数の磁石を含むことができる。たとえば、ケースは、2つのより大きい磁石、または6つのより小さい磁石の配置を含むことができる。これらの磁石は、任意の永久磁石とすることができ、希土類磁石とすることができる。これらの磁石は、ネオジムから形成することができ、またはサマリウムコバルトから形成することができる。
ケースは、ケース内への空気の流れを可能にするための1つまたはそれ以上の換気アパーチャをさらに含むことができる。別法として、ケースは、蓋が閉位置にあるときに封止することができる。蓋は、空気が蓋とケースとの間を通ってケースに入るのを防止するためのゴム封止をさらに含むことができる。ケースは、冷蔵庫から短期間取り出された場合、注射器の低い温度を維持するために断熱することができる。
蓋は、ヒンジによってケースに連結することができる。蓋をケースに連結し、蓋が開閉するのを可能にする機構は、任意の好適な形態をとることができる。上述したヒンジ機構の代わりに、ヒンジは、背出し丁番、一体丁番、または何らかの他のタイプとすることができる。蓋は、可撓性および/または弾性の材料によってケースに連結することができる。ヒンジは、何らかの並進運動および純粋な回転運動を可能にし、蓋が開いているとき、ケースの内部のより良好な視野またはアクセスを可能にすることができる。
ヒンジは、使用者による蓋の取外しを可能にすることができる。たとえば、第2のヒンジ連結部材の各々の突起を内方へ押して、それぞれの第1のヒンジ連結部材から係合解除し、蓋をケースからデカップリングすることができる。使用者には、1つまたはそれ以上の代替の蓋を提供することができ、代替の蓋は、異なる設計、たとえば異なる色とすることができる。代替の蓋は、より大きい透明部分を有することができ、または完全に不透明とすることができる。
別法として、蓋は、ケースに摺動可能に係合することができる。蓋は、縁部にランナを含むことができ、各ランナは、ケース上の対応する溝に係合するように構成される。蓋は、溝から摺動し、ケースからデカップリングすることができる。蓋は、溝の限界まで摺動し、開位置で自由に旋回するように配置することができる。さらに別法として、蓋は、ケースとは別個にし、摩擦嵌めによってケースに固定して取り付けることができる。蓋は、ケースの前端に位置する開口部内にしっかり嵌ることができ、またはケースの前部の上に嵌ることができる。
蓋は、蓋を閉位置で維持するための掛止部を含むことができる。掛止部は、第1の位置と第2の位置との間を摺動可能に動くように配置された摺動キャッチを含むことができる。キャッチは、第1の位置で蓋の縁部から突出するように配置することができる。キャッチは、第2の位置で突出しないように摺動可能に後退するように構成することができる。掛止部は、キャッチを第1の位置へ付勢するためのばねを含むことができる。キャッチは、蓋が閉位置にあるとき、第1の位置でケース内の開口部に係合するように構成することができる。キャッチは、蓋を閉位置で維持するために、開口部に係合することができる。
掛止部は、ばね式のプッシュキャッチプッシュリリース機構とすることができる。掛止部は、第1の押し込みによって閉位置に係合し、蓋を閉位置で維持するように構成することができる。掛止部は、第2の押し込みによって係合解除され、蓋が開くのを可能にするように構成することができる。掛止部は、蓋を閉位置で保持するために、蓋が閉じているときに係合するように構成することができる。掛止部は、掛止部を係合解除して蓋が開くのを可能にするための解放スイッチをさらに含むことができる。解放スイッチは、機械スイッチまたは電気スイッチとすることができる。解放スイッチは、コード入力に連結された電気スイッチとすることができ、正しいコードが入力されたとき、蓋キャッチを係合解除するように構成される。
蓋開放センサについて、電気機械スイッチとして説明したが、蓋開放センサは、その代わりに、蓋が開いているか、それとも閉じているか、または蓋が閉位置から開位置へ遷移しているかどうかを検出するように構成された光センサ装置、磁気センサ装置、または任意の他の好適な装置とすることもできる。
包装アセンブリは、蓋のないケースを含むことができる。包装アセンブリは、蓋開放センサを含まないこともある。スピーカは、その代わりに、アラートタイマに応じて、プロセッサ装置によって停止状態にすることができる。プロセッサ装置は、アラートタイマを動作させるように構成することができる。プロセッサ装置は、スピーカが予定投薬時間になったという音声リマインダアラートを出力するように制御されるとき、アラートタイマを起動することができる。プロセッサ装置は、冷蔵庫ドアが開いていることを条件として、予定投薬時間になったとき、アラートタイマを起動することができる。プロセッサ装置は、アラートタイマが30秒に到達したとき、スピーカを停止状態にすることができる。別法として、プロセッサ装置は、20秒でアラートタイマを起動し、タイマが満了するまでカウントダウンすることができる。プロセッサ装置は、アラートタイマが満了したとき、スピーカを停止状態にするように構成することができる。アラートタイマに対する有効期間は、5秒~60秒とすることができる。
電子システムは、注射器が複数の開口部のうちの1つに位置するかどうかを判定するための注射器センサを含むことができる。注射器センサは、注射器が開口部の各々に位置するかどうかを判定することができる。プロセッサ装置は、注射器センサが、注射器が開口部から取り出されたことを示すとき、スピーカを停止状態にするように構成することができる。
注射器センサは、1つまたはそれ以上の注射器スイッチを含むことができる。注射器スイッチは、開口部内にそれぞれ配置することができる。各注射器スイッチは、機械スイッチとすることができる。注射器スイッチは、開口部内で定位置にあるとき、注射器ペンによって閉位置へ押下される常時開スイッチとすることができる。注射器スイッチは、メンブレンスイッチとすることができる。注射器スイッチは、開口部内に位置するレバーによって作動させることができる。
各注射器スイッチは、注射器が対応する開口部内に位置するとき、プロセッサ装置へ信号を送るように構成することができる。プロセッサ装置は、注射器スイッチから信号を受けなくなったとき、スピーカを停止状態にするように構成することができる。プロセッサ装置は、注射器が開口部から取り出されたとき、予定投薬時間までのカウントダウンをリセットするようにさらに構成することができる。別法として、用量が投与された後、注射器がケース内で交換される場合、プロセッサ装置は、注射器が交換されるときにカウントダウンをリセットするように構成することができる。プロセッサ装置は、包装アセンブリ内で定位置にある注射器の数を監視するように構成することができる。プロセッサ装置は、包装アセンブリ内の注射器の数を示すように、ディスプレイを制御することができる。プロセッサ装置は、包装アセンブリが空になったとき、通知出力を提供するように、電子システムを制御することができる。
保持機構は、ケースの下端に配置することができる。保持機構は、開口部を通過した各注射器の端部に係合するように配置することができる。保持機構は、ケースの下端にさらなる複数の開口部を含むことができる。さらなる開口部は、注射器を摩擦嵌めによって定位置で保持するようなサイズとすることができる。別法として、保持機構は、レバー式挟み装置を含むことができ、この装置は、注射器が装置内へ長手方向に押し込まれたとき注射器の側面を把持し、注射器が装置から長手方向に引き出されたときは注射器を解放するように配置される。
保持機構は、保持機構を係合解除するように構成された解放スイッチを含むことができる。解放スイッチは、注射器のうちの1つまたはすべてを解放するように構成することができる。対応する複数の注射器に対して、複数の解放スイッチを提供することができる。解放スイッチは、保持機構に連結された機械スイッチまたはレバーとすることができる。解放スイッチは、排出機構にさらに連結することができる。解放スイッチは、電気機械スイッチとすることができる。解放スイッチは、プロセッサ装置によって制御することができる。プロセッサ装置は、予定投薬時間になったことを条件として、保持機構を係合解除するように、解放スイッチを制御することができる。プロセッサ装置は、予定投薬時間になったとき、1つの注射器に対する保持機構を係合解除するように、解放スイッチを制御することができる。保持機構は、排出機構によって開口部から部分的に押し出された1つの注射器を解放するように制御することができる。この装置は、注射器の一部分が開口部から押し出されるという形態で、視覚リマインダアラートを提供することができる。
排出機構のバンドは、任意の好適な可撓性の材料から形成することができる。たとえば、バンドは、布、ゴム、シリコーン、または任意の他の好適な材料から作ることができる。バンドの第2の端部にあるリングは、プラスチックから、または別法として金属、ゴム、木材、もしくは任意の他の好適な材料から形成することができる。リングは、バンドに取り付けることができ、またはバンドと一体化することができる。
排出機構は、モータ付きのアクチュエータを含むことができる。たとえば、複数の注射器に直交して配置されたローラを駆動して、注射器を開口部から押し出すことができる。ローラは、注射器のすべてを等しく押すことができ、保持機構は、注射器のうちの1つを除いてすべてを定位置で保持するように構成される。さらに別法として、アクチュエータは、ケースの後部からの突出部材を含むことができ、この突出部材は、ケースの幅にわたって横方向に駆動される。突出部材は、レールに沿って駆動することができ、またはケースの幅に沿って延びるベルトから突出することができる。突出部材は、各注射器に順に係合し、注射器を開口部から押し出すように構成される。
リマインダに対する期間は、包装アセンブリ内に収納される薬剤に応じて、任意の好適な投薬期間とすることができる。次の予定投薬時間までに設定される期間は、任意の日数とすることができ、たとえば2~60日とすることができる。期間は、数週、たとえば7日、14日、21日、または28日の期間とすることができる。期間は、28日、すなわち4週間とすることができ、またはこの期間は、1カ月とすることができる。
別法として、期間は、1日または2日とすることができ、ディスプレイは、予定投薬時間になるまでの時間数を示すように構成することができる。同様に、数時間程度の期間の場合、ディスプレイは、分数を示すことができる。
タイマ持続時間スイッチは、任意の2つの期間の間で選択するように構成することができる。たとえば、第1のスイッチ位置は、7日の期間に対応することができ、第2のスイッチ位置は、14日の期間に対応することができる。別法として、タイマ持続時間スイッチは、多位置スイッチ、たとえば回転スイッチまたはダイヤルとすることができる。この期間は、ディスプレイとともに設定することができ、第1の使用者入力により、ディスプレイが現在の期間を示し、第2の入力を使用して、この期間を調整する。
リセットタイマは、任意の好適な時間枠で動作することができる。たとえば、リセットボタンは、1秒または最大5秒間押下された場合、カウントダウンタイマをリセットするように構成することができる。
ディスプレイは、より多くの数字およびメッセージを収容するために、3つ以上のLEDアレイを含むことができ、または単一のLEDアレイのみとすることができる。別法として、ディスプレイは、数字および/またはメッセージを表示するのに好適な任意の形態の電子ディスプレイを含むことができ、たとえばディスプレイは、LED画素のアレイ、LCDもしくは電子ペーパ画面、またはスプリットフラップディスプレイとすることができる。ディスプレイは、ケースから離れた周辺モジュール内に配置することができる。ディスプレイモジュールは、有線または無線接続によって、電気システムに接続することができる。電子システムは、選択されたディスプレイに好適な任意のディスプレイドライバを含むことができる。
ディスプレイは、ディスプレイ上に文字メッセージの形態でさらなる状態情報またはさらなる詳細を提供するように構成することができる。たとえば、ディスプレイは、00という数字の点滅に加えて、またはその代わりに、リマインダメッセージを示すことによって、予定投薬時間になったという視覚リマインダを提供することができる。00という数字の出力は、リマインダメッセージの一例である。ディスプレイは、包装アセンブリ内に残っている注射器の数を示すように制御することができる。プロセッサ装置は、注射器センサからの入力に応じて、注射器の数を判定するように構成することができる。別法として、プロセッサ装置は、予定投薬時間が過ぎた回数を監視するように構成することができる。ディスプレイは、包装アセンブリが空になったとき、通知メッセージを示すように制御することができる。
プロセッサ装置は、ケースの蓋が閉じている場合、ユーザインターフェースのディスプレイを停止状態にするように構成することができる。プロセッサ装置は、蓋が閉じているか否かにかかわらず、残っている日数が2以上であるとき、包装アセンブリの状態が正常であることを使用者に示すために、冷蔵庫開放センサに基づいてLEDを起動することができる。使用者は、必要とされる場合、ディスプレイを起動して日数を示すために、蓋を開くことができる。予定投薬時間になったとき、プロセッサ装置は、蓋が開いているか否かにかかわらず、視覚リマインダを提供するために、LEDおよびディスプレイの両方を起動して点滅させることができる。
包装アセンブリの状態をより詳細に示すために、2つ以上のLEDをユーザインターフェース内に含むことができる。たとえば、予定投薬時間までの日数が2以上であるとき、第1の色を有する状態LEDを起動することができ、残っている日数が1日になったとき、この状態LEDが点滅することができ、予定投薬時間になったとき、第2の色を有する第2のLEDを起動することができる。別法として、単一の2色LEDを使用することもできる。別法として、LEDの代わりに、任意の他の形態の通知灯または視覚出力トランスデューサを使用することもできる。
任意の実施形態の包装アセンブリに、複数の開口部に対応する複数のLEDを設けることができる。これらのLEDは、第4の実施形態に関して説明したように制御することができる。別法として、プロセッサ装置は、複数のLEDのうちの1つを点滅または明滅させながら、残りのLEDをオフにし、または連続的に照明することができる。次の注射器を使用するように使用者を案内するために、毎回異なるLEDが明滅するように制御することもできる。1つのLEDが異なる色で点滅することもできる。プロセッサ装置は、包装アセンブリ内に残っている注射デバイスの数に応じて、複数のLEDを制御することができる。
スピーカは、任意の好適な形態の音声出力トランスデューサ、たとえば電子音響トランスデューサ、圧電ブザー、可動のダイアフラムスピーカ、または機械ベルとすることができる。音声出力トランスデューサの代わりに、またはそれに加えて、振動アラートを使用することもできる。
冷蔵庫開放センサを含むことができ、冷蔵庫開放センサは、フォトトランジスタ、または別法としてフォトレジスタもしくはフォトダイオードを含むことができる。別法として、冷蔵庫開放センサは、機械スイッチを含むことができる。冷蔵庫開放センサは、ケースの外部に位置することができ、冷蔵庫ドアのヒンジまたは枠に位置することができる。冷蔵庫開放センサは、閉位置で冷蔵庫ドアによって押下されるように配置された機械スイッチとすることができる。
ドア開放タイマを動作させることができ、たとえばユーザインターフェースは、冷蔵庫ドアが10分または15分にわたって開かれている場合、一部スリープモードに入ることができる。
代替のカウントダウンタイマの実装形態には、クロックデバイスを有するオフチップおよびオンチップの状態ベースの論理回路が含まれており、他の形態は当業者には明らかである。
電子システムのPCBおよび構成要素は、保護のために封止することができる。たとえば、PCBは、防水ラッカまたは別の好適な被覆によって各面を被覆することができる。電子システムは、家庭用冷蔵庫の内部の水気または湿気からの保護のために被覆することができる。
包装アセンブリは、電子システムの電力要件に応じて、より多数またはより少数の電池を含むことができる。たとえば、包装アセンブリは、単一の電池電力パックを含むことができる。1つまたはそれ以上の電池は、着脱可能および交換可能とすることができ、または包装アセンブリのケース内に固定することができる。別法として、包装アセンブリは、商用電源または任意の代替電源に適合させることができる。
「薬物」または「薬剤」という用語は、本明細書では同義的に用いられ、1つもしくはそれ以上の活性医薬成分またはそれらの薬学的に許容可能な塩もしくは溶媒和物と、場合により薬学的に許容可能な担体と、を含む医薬製剤を記述する。活性医薬成分(「API」)とは、最広義には、ヒトまたは動物に対して生物学的効果を有する化学構造体のことである。薬理学では、薬剤または医薬は、疾患の治療、治癒、予防、または診断に使用されるか、さもなければ身体的または精神的なウェルビーイングを向上させるために使用される。薬物または薬剤は、限定された継続期間で、または慢性障害では定期的に使用可能である。
以下に記載されるように、薬物または薬剤は、1つもしくはそれ以上の疾患の治療のために各種タイプの製剤中に少なくとも1つのAPIまたはその組合せを含みうる。APIの例としては、500Da以下の分子量を有する低分子、ポリペプチド、ペプチド、およびタンパク質(たとえば、ホルモン、成長因子、抗体、抗体フラグメント、および酵素)、炭水化物および多糖、ならびに核酸、二本鎖または一本鎖DNA(ネイキッドおよびcDNAを含む)、RNA、アンチセンス核酸たとえばアンチセンスDNAおよびRNA、低分子干渉RNA(siRNA)、リボザイム、遺伝子、およびオリゴヌクレオチドが挙げられうる。核酸は、ベクター、プラスミド、またはリポソームなどの分子送達システムに取り込み可能である。1つまたはそれ以上の薬物の混合物も企図される。
「薬物送達デバイス」という用語は、薬物または薬剤が人体または動物体に投薬されるように構成されたあらゆるタイプのデバイスまたはシステムを包含するものである。限定されることなく、薬物送達デバイスは、注射デバイス(たとえば、シリンジ、ペン型注射器、自動注射器、または眼内送達、皮下送達、筋肉内送達、もしくは血管内送達用に構成された他のデバイス)、皮膚パッチ(たとえば、浸透圧性、化学的、マイクロニードル)、吸入器(たとえば、鼻用または肺用)でありうる。ここに記載される薬物は、針、たとえば24以上のゲージ数を有する、たとえば皮下針を含む注射デバイスで特に有用でありうる。
薬物または薬剤は、薬物送達デバイスでの使用に適合化された一次パッケージまたは「薬物容器」に包含可能である。薬物容器は、たとえば、1つもしくはそれ以上の薬物の収納(たとえば、短期または長期の収納)に好適なチャンバを提供するように構成されたカートリッジ、シリンジ、リザーバ、または他の硬性もしくは可撓性のベッセルでありうる。たとえば、いくつかの場合には、チャンバは、少なくとも1日間(たとえば、1日間~少なくとも30日間)にわたり薬物を収納するように設計可能である。いくつかの場合には、チャンバは、約1カ月~約2年間にわたり薬物を収納するように設計可能である。収納は、室温(たとえば、約20℃)または冷蔵温度(たとえば、約-4℃~約4℃)で行うことが可能である。いくつかの場合には、薬物容器は、投与される医薬製剤の2つ以上の成分(たとえば、APIと希釈剤、または2つの異なる薬物)を各チャンバに1つずつ個別に収納するように構成されたデュアルチャンバカートリッジでありうるか、またはそれを含みうる。かかる場合には、デュアルチャンバカートリッジの2つのチャンバは、人体もしくは動物体への投薬前および/または投薬中に2つ以上の成分間の混合が可能になるように構成可能である。たとえば、2つのチャンバは、互いに流体連通するように(たとえば、2つのチャンバ間の導管を介して)かつ所望により投薬前にユーザによる2つの成分の混合が可能になるように構成可能である。代替的または追加的に、2つのチャンバは、人体または動物体への成分の投薬時に混合が可能になるように構成可能である。
本明細書に記載の薬物送達デバイスに含まれる薬物または薬剤は、多くの異なるタイプの医学的障害の治療および/または予防のために使用可能である。障害の例としては、たとえば、糖尿病または糖尿病に伴う合併症たとえば糖尿病性網膜症、血栓塞栓障害たとえば深部静脈血栓塞栓症または肺血栓塞栓症が挙げられる。障害のさらなる例は、急性冠症候群(ACS)、アンギナ、心筋梗塞、癌、黄斑変性、炎症、枯草熱、アテローム硬化症および/または関節リウマチである。APIおよび薬物の例は、ローテリステ2014年(Rote Liste 2014)(たとえば、限定されるものではないがメイングループ12(抗糖尿病薬剤)または86(オンコロジー薬剤))やメルク・インデックス第15版(Merck Index,15th edition)などのハンドブックに記載されているものである。
1型もしくは2型糖尿病または1型もしくは2型糖尿病に伴う合併症の治療および/または予防のためのAPIの例としては、インスリン、たとえば、ヒトインスリン、もしくはヒトインスリンアナログもしくは誘導体、グルカゴン様ペプチド(GLP-1)、GLP-1アナログもしくはGLP-1レセプターアゴニスト、はそのアナログもしくは誘導体、ジペプチジルペプチダーゼ-4(DPP4)阻害剤、またはそれらの薬学的に許容可能な塩もしくは溶媒和物、またはそれらのいずれかの混合物が挙げられる。本明細書で用いられる場合、「アナログ」および「誘導体」という用語は、元の物質と実質的に同様の機能性または活性(たとえば、治療効果)を有するように、構造的に十分同様である任意の物質を指す。特に、「アナログ」という用語は、天然に存在するペプチドに存在する少なくとも1つのアミノ酸残基の欠失および/または交換によりおよび/または少なくとも1つのアミノ酸残基の付加により天然に存在するペプチドの構造たとえばヒトインスリンの構造から形式的に誘導可能な分子構造を有するポリペプチドを指す。付加および/または交換アミノ酸残基は、コード可能アミノ酸残基または他の天然に存在する残基または純合成アミノ酸残基のどれかでありうる。インスリンアナログは、「インスリンレセプターリガンド」とも呼ばれる。特に、「誘導体」という用語は、天然に存在するペプチドの構造から形式的に誘導可能な分子構造、たとえば、1つまたはそれ以上の有機置換基(たとえば脂肪酸)がアミノ酸の1つまたはそれ以上に結合したヒトインスリンの分子構造を有するポリペプチドを指す。場合により、天然に存在するペプチドに存在する1つまたはそれ以上のアミノ酸が、欠失し、および/または非コード可能アミノ酸を含めて他のアミノ酸によって置き換えられ、または天然に存在するペプチドに非コード可能なものを含めてアミノ酸が付加される。
インスリンアナログの例は、Gly(A21)、Arg(B31)、Arg(B32)ヒトインスリン(インスリングラルギン);Lys(B3)、Glu(B29)ヒトインスリン(インスリングルリジン);Lys(B28)、Pro(B29)ヒトインスリン(インスリンリスプロ);Asp(B28)ヒトインスリン(インスリンアスパルト);位置B28のプロリンがAsp、Lys、Leu、ValまたはAlaに置き換えられたうえに位置B29のLysがProに置き換えられていてもよいヒトインスリン;Ala(B26)ヒトインスリン;Des(B28~B30)ヒトインスリン;Des(B27)ヒトインスリンおよびDes(B30)ヒトインスリンである。
インスリン誘導体の例は、たとえば、B29-N-ミリストイル-des(B30)ヒトインスリン、Lys(B29)(N-テトラデカノイル)-des(B30)ヒトインスリン(インスリンデテミル、レベミル(Levemir)(登録商標));B29-N-パルミトイル-des(B30)ヒトインスリン;B29-N-ミリストイルヒトインスリン;B29-N-パルミトイルヒトインスリン;B28-N-ミリストイルLysB28ProB29ヒトインスリン;B28-N-パルミトイル-LysB28ProB29ヒトインスリン;B30-N-ミリストイル-ThrB29LysB30ヒトインスリン;B30-N-パルミトイル-ThrB29LysB30ヒトインスリン;B29-N-(N-パルミトイル-ガンマ-グルタミル)-des(B30)ヒトインスリン、B29-N-オメガ-カルボキシペンタデカノイル-ガンマ-L-グルタミル-des(B30)ヒトインスリン(インスリンデグルデク、トレシーバ(Tresiba)(登録商標));B29-N-(N-リトコリル-ガンマ-グルタミル)-des(B30)ヒトインスリン;B29-N-(ω-カルボキシヘプタデカノイル)-des(B30)ヒトインスリンおよびB29-N-(ω-カルボキシヘプタデカノイル)ヒトインスリンである。
GLP-1、GLP-1アナログおよびGLP-1レセプターアゴニストの例は、たとえば、リキシセナチド(リキスミア(Lyxumia)(登録商標))、エキセナチド(エキセンジン-4、バイエッタ(Byetta)(登録商標)、ビデュリオン(Bydureon)(登録商標)、ヒラモンスターの唾液腺により産生される39アミノ酸ペプチド)、リラグルチド(ビクトーザ(Victoza)(登録商標))、セマグルチド、タスポグルチド、アルビグルチド(シンクリア(Syncria)(登録商標))、デュラグルチド(トルリシティ(Trulicity)(登録商標))、rエキセンジン-4、CJC-1134-PC、PB-1023、TTP-054、ラングレナチド/HM-11260C、CM-3、GLP-1エリゲン、ORMD-0901、NN-9924、NN-9926、NN-9927、ノデキセン、ビアドール-GLP-1、CVX-096、ZYOG-1、ZYD-1、GSK-2374697、DA-3091、MAR-701、MAR709、ZP-2929、ZP-3022、TT-401、BHM-034、MOD-6030、CAM-2036、DA-15864、ARI-2651、ARI-2255、エキセナチド-XTENおよびグルカゴン-Xtenである。
オリゴヌクレオチドの例は、たとえば、家族性高コレステロール血症の治療のためのコレステロール低下アンチセンス治療剤ミポメルセンナトリウム(キナムロ(Kynamro)(登録商標))である。
DPP4阻害剤の例は、ビダグリプチン、シタグリプチン、デナグリプチン、サキサグリプチン、ベルベリンである。
ホルモンの例としては、脳下垂体ホルモンもしくは視床下部ホルモンまたはレギュラトリー活性ペプチドおよびそれらのアンタゴニスト、たとえば、ゴナドトロピン(フォリトロピン、ルトロピン、コリオンゴナドトロピン、メノトロピン)、ソマトロピン(Somatropine)(ソマトロピン(Somatropin))、デスモプレシン、テルリプレシン、ゴナドレリン、トリプトレリン、リュープロレリン、ブセレリン、ナファレリン、およびゴセレリンが挙げられる。
多糖の例としては、グルコサミノグリカン、ヒアルロン酸、ヘパリン、低分子量ヘパリンもしくは超低分子量ヘパリンもしくはそれらの誘導体、もしくは硫酸化多糖たとえばポリ硫酸化形の上述した多糖、および/またはそれらの薬学的に許容可能な塩が挙げられる。ポリ硫酸化低分子量ヘパリンの薬学的に許容可能な塩の例は、エノキサパリンナトリウムである。ヒアルロン酸誘導体の例は、ハイランG-F20(シンビスク(Synvisc)(登録商標))、ヒアルロン酸ナトリウムである。
本明細書で用いられる「抗体」という用語は、イムノグロブリン分子またはその抗原結合部分を指す。イムノグロブリン分子の抗原結合部分の例としては、抗原への結合能を保持するF(ab)およびF(ab’)2フラグメントが挙げられる。抗体は、ポリクローナル抗体、モノクローナル抗体、組換え抗体、キメラ抗体、脱免疫化もしくはヒト化抗体、完全ヒト抗体、非ヒト(たとえばネズミ)抗体、または一本鎖抗体でありうる。いくつかの実施形態では、抗体は、エフェクター機能を有するとともに補体を固定可能である。いくつかの実施形態では、抗体は、Fcレセプターへの結合能が低減されているか、または結合能がない。たとえば、抗体は、Fcレセプターへの結合を支援しない、たとえば、Fcレセプター結合領域の突然変異もしくは欠失を有するアイソタイプもしくはサブタイプ、抗体フラグメントまたは突然変異体でありうる。抗体という用語は、4価二重特異的タンデムイムノグロブリン(TBTI)および/またはクロスオーバー結合領域配向を有する二重可変領域抗体様結合タンパク質(CODV)に基づく抗原結合分子も含む。
「フラグメント」または「抗体フラグメント」という用語は、完全長抗体ポリペプチドを含まないが依然として抗原に結合可能な完全長抗体ポリペプチドの少なくとも一部分を含む抗体ポリペプチド分子由来のポリペプチド(たとえば、抗体重鎖および/または軽鎖ポリペプチド)を指す。抗体フラグメントは、完全長抗体ポリペプチドの切断部分を含みうるが、この用語は、かかる切断フラグメントに限定されるものではない。本発明に有用な抗体フラグメントとしては、たとえば、Fabフラグメント、F(ab’)2フラグメント、scFv(一本鎖Fv)フラグメント、線状抗体、単一特異的または多重特異的な抗体フラグメント、たとえば、二重特異的、三重特異的、四重特異的および多重特異的抗体(たとえば、ダイアボディ、トリアボディ、テトラボディ)、1価または多価抗体フラグメント、たとえば、2価、3価、4価および多価の抗体、ミニボディ、キレート化組換え抗体、トリボディまたはビボディ、イントラボディ、ナノボディ、小モジュール免疫医薬(SMIP)、結合ドメインイムノグロブリン融合タンパク質、ラクダ化抗体、およびVHH含有抗体が挙げられる。抗原結合抗体フラグメントの追加の例は当技術分野で公知である。
「相補性決定領域」または「CDR」という用語は、特異的抗原認識を媒介する役割を主に担う、重鎖および軽鎖の両方のポリペプチドの可変領域内の短いポリペプチド配列を指す。「フレームワーク領域」という用語は、CDR配列でないかつ抗原結合が可能になるようにCDR配列の適正配置を維持する役割を主に担う、重鎖および軽鎖の両方のポリペプチドの可変領域内のアミノ酸配列を指す。フレームワーク領域自体は、典型的には抗原結合に直接関与しないが、当技術分野で公知のように、ある特定の抗体のフレームワーク領域内のある特定の残基は、抗原結合に直接関与しうるか、またはCDR内の1つもしくはそれ以上のアミノ酸と抗原との相互作用能に影響を及ぼしうる。
抗体の例は、抗PCSK-9 mAb(たとえば、アリロクマブ)、抗IL-6 mAb(たとえば、サリルマブ)、および抗IL-4 mAb(たとえば、デュピルマブ)である。
本明細書に記載のいずれのAPIの薬学的に許容可能な塩も、薬物送達デバイスで薬物または薬剤に使用することが企図される。薬学的に許容可能な塩は、たとえば、酸付加塩および塩基性塩である。
本発明の完全な範囲および精神から逸脱することなく、本明細書に記載するAPI、処方、装置、方法、システム、および実施形態の様々な構成要素に修正(追加および/または削除)を加えることができ、本開示は、そのような修正およびそのあらゆる均等物を包含することが、当業者には理解されよう。

Claims (18)

  1. 包装アセンブリであって:
    薬剤を送達するための複数の注射デバイスを少なくとも部分的に収容するように構成され、少なくとも1つの開端面を有する箱として形成されたケースと;
    該ケースに連結され、開位置と閉位置との間で可動であり、ケースの開端面から最も遠い蓋の縁部で1つの他の面にヒンジ連結するように構成され、閉位置で、実質的にケースの開端面にわたって延び、少なくとも部分的に開端面に隣接して1つの他の面にわたって延びるように配置された蓋と;
    上面および下面を有しており、蓋から突出するように配置されて、蓋が閉位置にあるときに上面に印加される圧力により蓋を開位置へ動かし、蓋が開位置にあるときに下面に印加される圧力により蓋を閉位置へ動かすハンドル部分とを含む前記包装アセンブリ。
  2. ハンドル部分は、ケースの開端面にわたって延びる蓋の第1の部分と、ケースの1つの他の面にわたって部分的に延びる蓋の第2の部分との間に形成された境界に平行に、蓋に沿って長手方向に延びるように形成される、請求項1に記載の包装アセンブリ。
  3. 蓋が開位置にあるとき、複数の注射デバイスのうちの少なくとも1つを少なくとも部分的にケースの外へ付勢するように構成された1つまたはそれ以上のばねエジェクタをさらに含む、請求項1または2に記載の包装アセンブリ。
  4. ケースは、各注射デバイスがケースの開端面に直交して位置する配置で、複数の注射デバイスを収容するように構成され、
    ケースは、複数の注射デバイスの各々について1つのばねエジェクタを含み、各ばねエジェクタは、対応する注射デバイスの少なくとも一部分を、ケースの開端面を通るように付勢するように構成される、請求項3に記載の包装アセンブリ。
  5. ケースは、各注射デバイスがケースの開端面に平行に位置する配置で、複数の注射デバイスを収容するように構成され、
    ケースは、複数の注射デバイスをケースの開端面の方へ付勢するように構成された1つのばねエジェクタを含む、請求項3に記載の包装アセンブリ。
  6. 保持リップおよび解放開口部をさらに含み、
    ここで、複数の注射デバイスは、ばねエジェクタによって保持リップに対して付勢され、保持リップは、複数の注射デバイスをケース内に保持するように配置され;
    解放スロットは、解放開口部によって、複数の注射デバイスのうちの1つを保持リップの上に持ち上げることができるように配置される、請求項5に記載の包装アセンブリ。
  7. 蓋は、1つの注射デバイスを収容するように構成された投薬スロットを含み;
    ばねエジェクタは、複数の注射デバイスを蓋の方へ付勢するように構成され、したがって蓋が閉位置から開位置へ動かされると、複数の注射デバイスのうちの1つが投薬スロット内に収容される、請求項5に記載の包装アセンブリ。
  8. ケースは、各注射デバイスがケースの開端面に直交して位置する配置で、複数の注射デバイスを収容するように構成され、
    複数の可撓性バンドをさらに含み、各可撓性バンドは、ケースの開端面から最も遠い対応する注射デバイスの端部の周りに延びるように配置され、したがって可撓性バンドがきつく引っ張られると、対応する注射デバイスが可撓性バンドによってケースの開端面の方へ付勢される、請求項1または2に記載の包装アセンブリ。
  9. 複数の注射デバイスをさらに含む、請求項1~8のいずれか1項に記載の包装アセンブリ。
  10. 複数の注射デバイスの各々は、注射デバイスの一端に形成されたループ要素を含み、ケースは、各注射デバイスのループ要素がケースの開端面に隣接している配置で、複数の注射デバイスを収容するように構成される、請求項9に記載の包装アセンブリ。
  11. 包装アセンブリであって:
    薬剤を送達するための複数の注射デバイスを少なくとも部分的に収容するように構成され、少なくとも1つの開口部を有する箱として形成されたケースと;
    複数の注射デバイスのうちの少なくとも1つを収容するように構成され、開口部を通ってケースの外へ摺動するように配置された少なくとも1つのトレーとを含む前記包装アセンブリ。
  12. 複数の注射デバイスの各々について1つのトレーを含む、請求項11に記載の包装アセンブリ。
  13. 複数のトレーの各々は、トレー内に収容された注射デバイスがトレーから落ちるように、その長さ周りで回転するように構成される、請求項12に記載の包装アセンブリ。
  14. 複数の注射デバイスのすべてを収容するように構成された1つのトレーを含む、請求項11に記載の包装アセンブリ。
  15. トレーは、ケースから完全に引き出されると、ケースに隣接しているトレーの縁部の周りにヒンジ連結するように構成される、請求項14に記載の包装アセンブリ。
  16. トレーは、該トレーが摺動するように構成された方向に直交して各注射デバイスが位置する配置で、複数の注射デバイスを収容するように構成され、
    トレーの側板は、注射デバイスのうちの1つまたはそれ以上をトレーから押し出すための少なくとも1つの開口部を含む、請求項14または15に記載の包装アセンブリ。
  17. トレーは、側板内の少なくとも1つの開口部を通って押されたとき、注射デバイスのうちの1つまたはそれ以上をトレーから持ち上げるように配置された少なくとも1つの傾斜部分を有するように形成される、請求項16に記載の包装アセンブリ。
  18. トレーは、該トレーが摺動するように構成された方向に平行に各注射デバイスが位置する配置で、複数の注射デバイスを収容するように構成され、
    トレーの底板は、注射デバイスのうちの1つまたはそれ以上をトレーから上方へ押し出すための少なくとも1つの開口部を含む、請求項14または15に記載の包装アセンブリ。
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