JP2023183238A - 印刷装置、印刷システム、印刷制御方法及びプログラム - Google Patents

印刷装置、印刷システム、印刷制御方法及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】セキュリティを維持しながら、クラウドプリントサービス経由のゲスト印刷を実現する。【解決手段】登録されたユーザのユーザ識別情報を記憶する印刷装置が、印刷サービスシステムから、作成元のユーザのユーザ情報を含む印刷ジョブを取得し、取得した印刷ジョブが、作成元のユーザが記憶されたユーザ識別情報に該当せず、かつ印刷サービスシステムから取得した印刷ジョブである第1の印刷ジョブの場合に、第1の印刷ジョブによる印刷の可否の設定に応じて当該印刷ジョブを実行して印刷部による印刷を行う。【選択図】図6

Description

本発明は、外部から印刷ジョブを受信する印刷装置、印刷システム、印刷制御方法及びプログラムに関する。
従来、ユーザ管理機能をもつ印刷装置が普及している。ユーザ管理機能には、印刷装置に予めユーザ情報を登録しておき、ユーザが印刷装置にログインしてから使用できるようにするログイン機能や、ユーザによって使用する機能を制限する制限機能などを含む。制限機能の一つとして、ユーザが印刷を行う際に、印刷ジョブとともに受け取ったユーザ情報に応じて印刷の許可や禁止をする機能がある。この機能を用いることで、例えば印刷装置に登録されているユーザの印刷ジョブは制限なく実行できる一方で、登録されていないユーザの印刷ジョブは実行を禁止することができる。このような印刷装置に登録されていないユーザの印刷ジョブは不定IDジョブとして扱われ、不定IDジョブの実行を禁止する設定をしておくことで、当該印刷ジョブは実行されずにそのまま削除される。あるいは印刷装置の設定によっては、不定IDジョブは印刷装置内部の不定IDジョブストレージに保存される。このようなユーザ管理機能によって印刷装置に登録されていないユーザによる印刷を防止し、セキュリティを確保することができる。このような従来例として、第三者が印刷できないようにする手法が特許文献1に示されている。
また、近年、クラウド経由で印刷ジョブを投入し、印刷装置に印刷ジョブを送信するクラウドプリントの仕組みが普及し始めている(特許文献2)。このような印刷システムでは、まず管理者が印刷装置を、管理者が所属するクラウドプリントサービス(以降、CPSとも呼ぶ)へ登録する。その後、CPSの使用を許可されているユーザは、それぞれのクライアント端末を使用して、CPSに登録されたプリンタを出力プリンタとして選択し、所望の印刷設定を行い、CPSに対して印刷ジョブを送信する。印刷ジョブを受信したCPSは印刷装置に対して当該印刷ジョブを転送する。印刷装置は当該転送された印刷ジョブに基づき印刷を実行する。特にIPP(Internet Printer Procotol)を使用したクラウドプリントの仕組みは、PWG5100.18やRFC3995およびRFC3996などで規定されている。
特開2003-288327号公報 特開2012-133489号公報
ところで、クラウドサービスには、クラウドサービスに登録されていないゲストユーザに一時的にクラウドサービスの利用を許可する仕組みを提供するものも存在する。例えば、CPSの管理者は特定のゲストユーザに対してCPSの使用を許可することが可能となっている。この場合、印刷ジョブのオーナー名(作成元名)はゲストユーザのアカウントやユーザ名となる。クラウドプリントでは一般的に、CPS側のユーザと印刷装置のユーザとは、印刷装置をCPSに登録する際に紐づけられる。しかしCPSのゲストユーザは印刷装置に登録されていないため、ユーザを特定することができない。そのためゲストユーザの印刷ジョブは印刷装置では不定IDジョブとして扱われる。このため、ゲストユーザがCPSに対して印刷可能となっていても、印刷装置で不定IDジョブの印刷禁止設定がされていることがあり、その場合、ゲストユーザの印刷ジョブは不定IDジョブとみなされて印刷が実行されない、という課題が発生する。
本発明は上述の問題点の少なくとも1つを鑑みなされたものである。本発明の1つの側面としては、印刷装置において、CPSで印刷許可されているゲストユーザであれば印刷することができる仕組みを提供することを目的の1つとする。
上記の少なくとも1つの目的を達成するために本発明は以下の構成を有する。本発明の一側面によれば、登録されたユーザのユーザ識別情報を記憶する記憶手段と、
印刷サービスシステムから、作成元のユーザのユーザ情報を含む印刷ジョブを取得する取得手段と、
取得した前記印刷ジョブが、作成元のユーザが前記記憶手段に記憶されたユーザ識別情報に該当せず、かつ前記印刷サービスシステムから取得した印刷ジョブである第1の印刷ジョブの場合に、前記第1の印刷ジョブによる印刷の可否の設定に応じて当該印刷ジョブを実行して印刷手段による印刷を行う制御手段と、を有する
ことを特徴とする印刷装置が提供される。
本発明によれば、印刷装置において、CPSで印刷許可されているゲストユーザであれば印刷することができる。
印刷システムの一例を示す図である。 第1の実施形態における印刷ジョブの送受信シーケンスの一例を示すである。 印刷装置のハードウェア構成の一例を示す図である。 印刷装置の操作部に表示される設定画面の一例を示すである。 ユーザアカウント一覧を説明する図である。 第1の実施形態における印刷ジョブ受信時のフローチャートの一例である。 印刷装置が印刷ジョブ取得に用いるパケットの一例を示すである。 第2の実施形態における設定情報取得のフローチャートの一例を示すである。 クラウドプリントサービスのハードウェア構成の一例を示す図である。 IPPを使用したクラウドプリントのシーケンスの一例を示すである。
以下、添付図面を参照して実施形態を詳しく説明する。なお、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。実施形態には複数の特徴が記載されているが、これらの複数の特徴の全てが発明に必須のものとは限らず、また、複数の特徴は任意に組み合わせられてもよい。さらに、添付図面においては、同一若しくは同様の構成に同一の参照番号を付し、重複した説明は省略する。
<第1の実施形態>
まず、図1を用いて、本発明に係る印刷システムの構成を説明する。本実施形態に係る印刷システムは、印刷装置101、クライアント端末103~108、クラウドプリントサービス(以下、CPSあるいは印刷サービスシステムとも呼ぶ)102を含む。印刷装置101は、ネットワーク100を経由してインターネット上のCPS102やクライアント端末107~108と通信する。ネットワーク100は例えばLAN、WANなどの通信ネットワーク、セルラネットワーク(例えば、LTEや5Gなど)、IEEE802.11に準拠する無線ネットワークなどを組み合わせて構成されてもよい。すなわち、ネットワーク100はデータの送受信が可能であればよく、物理レイヤの通信方式はいずれの方式を採用してもよい。クライアント端末103~106も、通信ネットワークやセルラネットワークを介してインターネット上のCPS102と通信する。
印刷装置101は、スキャナを用いて読み取って得られた画像に基づくデータを外部に送信するスキャン機能や、外部装置から受信した印刷ジョブに基づき紙などのシートに画像を印刷する印刷機能、コピー機能を有する。また、印刷装置101はCPS102を経由して印刷ジョブを受信し、印刷を行うこともできる。本実施形態では、印刷装置の一例として複数の機能を有するMFP(Multi Function Peripheral)を例示しているがこれに限定されるものではない。例えば、印刷機能のみを有する単機能のSFP(Single Function Peripheral)などであってもよい。また、本実施形態では、一例として紙などのシートへの印刷を例示しているがこれに限定されるものではなく、3次元形状データに基づき立体物を成型する3Dプリントなどにおける印刷制御にも適用することができる。なお印刷装置のことを画像形成装置と呼ぶこともある。
また、本実施形態の印刷装置101は、ユーザ管理機能を有している。印刷装置101に予めユーザ情報を登録しておき、ユーザによって使用する機能を制限する機能制限や、ユーザが印刷装置にログインして使用したりするログイン機能を提供する。
CPS102はクライアント端末103~106等のクライアント端末から印刷ジョブを受信し、当該印刷ジョブを保存する。続けて、CPS102に登録された印刷装置101に対して印刷ジョブが入稿されたことを通知する。当該通知を受け取った印刷装置101は印刷ジョブを取得し、印刷処理を実行する。CPS102は1または複数の情報処理装置により構成されてよい。複数の情報処理装置により構成される場合、ユーザ認証と印刷データ提供など機能が分散されていてもよいし、一つの機能の負荷が分散されていてもよいし、それらの組み合わせであってよい。またクライアント端末103~106についてはクライアント端末103でそれらを代表することとする。
図5(A)はクラウドプリントサービスに登録されているユーザアカウント一覧の一例である。ユーザ識別情報がユーザAおよびユーザBのユーザはクラウドプリントサービスに登録されている正規ユーザである。ただし、クラウドプリントサービスの管理者によって、ユーザAはクラウドプリントサービスの使用を許可、ユーザBはクラウドプリントサービスの使用を不可に設定されているとする。また、ゲストユーザAおよびゲストユーザBはクラウドプリントサービスに登録されていないユーザである。クラウドプリントサービスの管理者によって、ゲストユーザAはクラウドプリントサービスの使用を許可、ゲストユーザBはクラウドプリントサービスの使用を不可に設定されているとする。
印刷装置には図5(B)のようにユーザAおよびユーザBのユーザ識別情報が登録されており、ユーザ識別情報に紐づけてCPSのユーザアカウントすなわちユーザ情報が登録されている。登録済みのユーザ以外は不定IDユーザとして扱われる。この場合、クラウドプリントサービスの使用が許可されているゲストユーザAがクラウドプリントサービスを利用して印刷ジョブを送信した場合、印刷装置ではゲストユーザAは不定IDユーザとして扱われる。そのため、既存の「不定IDジョブの処理設定」に従って「印刷不可」と判断され、印刷ジョブはキャンセルされる。
このように、ゲストユーザがCPSに対して印刷可能となっていても、印刷装置で前記不定IDジョブ破棄の設定がされている場合、ゲストユーザのジョブは不定IDジョブとみなされて印刷が実行されない、という課題が発生する。
これらの問題点の少なくとも1つを鑑み、本実施形態では、不定IDジョブの中でもCPSからのゲストユーザであれば印刷を許可するか破棄するかの設定を追加し、CPSで印刷許可されているゲストユーザであれば印刷できるよう行う仕組みを提供する。以下具体的に説明する。
<印刷装置101のハードウェア構成>
本実施形態における印刷装置101のハードウェア構成について図3を用いて説明する。図3は、印刷装置101のハードウェア構成を示すブロック図である。印刷装置101はシート上の画像を読み取る読取機能、当該読み取った画像を外部の通信装置に送信可能なファイル送信機能などを有している。また、シートに画像を印刷する印刷機能も有する。また、CPS102から印刷ジョブを受信して印刷する機能や、前述したユーザ管理機能、留め置き印刷機能も有しているものとする。
CPU(Central Processing Unit)301を含む制御部312は、印刷装置101全体の動作を制御する。CPU(Central Processing Unit)301は、印刷装置101全体の動作を制御する。CPU301は、ROM(Read Only Memory)302又はストレージ304に記憶された制御プログラムを読み出して実行し、印刷制御や読取制御などの各種制御を行う。ROM302は、CPU301で実行可能な制御プログラムを格納する。RAM(Random Access Memory)303は、CPU301がアクセスする主記憶メモリであり、ワークエリア又は各種制御プログラムを展開するための一時記憶領域として用いられる。ストレージ304は、印刷ジョブ、画像データ、各種プログラム、及び各種設定情報を記憶する。CPS102からダウンロードした印刷ジョブやその他の情報もストレージ304に保存される。このように、CPU301、ROM302、RAM303、ストレージ304等のハードウェアは、いわゆるコンピュータを構成している。
なお、本実施形態の印刷装置101では、1つのCPU301が1つのメモリ(RAM303)を用いて後述するフローチャートに示す各処理を実行するものとするが、他の様態であっても構わない。例えば複数のプロセッサ、メモリ、及びストレージを協働させて後述するフローチャートに示す各処理を実行することもできる。また、ハードウェア回路を用いて一部の処理を実行するようにしてもよい。
スキャナI/F307は、スキャナ308と制御部312とを接続する。スキャナ308は、図示省略の原稿台に載置された原稿を読み取り、そして画像データを生成する。スキャナ308が生成した画像データは、プリンタ310で印刷されたり、ストレージ304に記憶されたり、ネットワークI/F311を介して外部装置に送信されたりする。
プリンタ310は、入力された印刷画像や印刷制御コマンドに基づいて、不図示の給紙カセットから給紙されたシートに画像を印刷する。印刷の方式はトナーを紙に転写して定着させる電子写真方式であってもよいし、紙にインクを吐出して印刷するインクジェット方式であってもよい。
操作部I/F305は、操作部306と制御部312とを接続する。操作部306には、タッチパネル機能を有する液晶表示部や各種ハードキーなどが備えられている。操作部306は、ユーザに情報を表示する表示部やユーザの指示を受け付ける受付部として機能する。すなわち操作部306は印刷装置101のユーザインターフェイスを提供する。CPU301は、操作部306と協働して情報の表示制御やユーザ操作の受け付け制御を行う。
ネットワークI/F311には、ネットワークケーブルが接続され、ネットワーク100上やインターネット上の外部装置と通信を実行することができる。本実施形態では、ネットワークI/F311がイーサネット(登録商標)に準拠する有線通信を行う通信インタフェースである場合を想定しているがこれに限定されるものではない。例えば、IEEE802.11シリーズに準拠する無線通信インタフェースであってもよい。また、両方が無線通信インタフェースであってもよい。また、CDMA等の3G回線、LTEなどの4G回線、5G NRなどの移動体通信を行う通信インタフェースであってもよい。
本実施形態では、印刷装置101がユーザアカウントを管理するデータベースを管理する場合を例示しているがこれに限定されるものではない。印刷装置101を使用するユーザのユーザアカウントの管理は外部の認証サーバと連携して実現することもできる。例えば、Microsoft(登録商標)が提供するActiveDirectoryサービスやAzure(登録商標) ActiveDirectoryサービスと連携して、ユーザアカウントを管理するようにしてもよい。
<クラウドプリントサービス102及びクライアント端末103のハードウェア構成>
本実施形態におけるクラウドプリントサービス102及びクライアント端末103のハードウェア構成を図9に示す。
CPU901を含む制御部900は、CPS102を実行する情報処理装置全体の動作を制御する。CPU901は、装置全体の動作を制御する。CPU901は、ROM902又はストレージ904に記憶された制御プログラムを読み出して実行し、印刷制御や読取制御などの各種制御を行う。ROM902は、CPU901で実行可能な制御プログラムを格納する。RAM903は、CPU901がアクセスする主記憶メモリであり、ワークエリア又は各種制御プログラムを展開するための一時記憶領域として用いられる。ストレージ904は、印刷ジョブ、画像データ、各種プログラム、及び各種設定情報を記憶する。クライアント端末103からアップロードされた印刷ジョブやその他の情報もストレージ904に保存される。このように、CPU901、ROM902、RAM903、ストレージ904等のハードウェアは、いわゆるコンピュータを構成している。
なお、本実施形態のCPS102では、1つのCPU901が1つのメモリ(RAM903)を用いて各処理を実行するものとするが、他の様態であっても構わない。例えば複数のプロセッサ、メモリ、及びストレージを協働させて後述するフローチャートに示す各処理を実行することもできる。また、ハードウェア回路を用いて一部の処理を実行するようにしてもよい。
操作部I/F905は、操作部906と制御部900とを接続する。操作部906には、タッチパネル機能を有する液晶表示部やキーボード、ポインティングデバイスなどが備えられている。操作部906は、ユーザに情報を表示する表示部やユーザの指示を受け付ける受付部として機能する。すなわち操作部906はユーザインターフェイスを提供する。CPU901は、操作部906と協働して情報の表示制御やユーザ操作の受け付け制御を行う。
ネットワークI/F907には、ネットワークケーブルが接続され、ネットワーク100上やインターネット上の外部装置と通信を実行することができる。本実施形態では、ネットワークI/F907がイーサネット(登録商標)に準拠する有線通信を行う通信インタフェースである場合を想定しているがこれに限定されるものではない。
<印刷ジョブの登録>
上記構成の印刷システムにより印刷が可能となるまでの手順を説明する。図10はIPPを使用したクラウドプリントの仕組み、特に印刷装置を登録し、クライアント端末から登録された印刷装置を利用可能とするまでの手順を示したシーケンス図の一例である。
まず印刷装置101の操作によりCPS102にプリンタ登録要求を送信する(S1001)。操作は印刷装置101の操作部206で行ってよいが、コンピュータ等に印刷装置101が提供するリモートUIで行ってもよい。その後、印刷装置101はサポートする属性情報と属性値をCPS102にUpdate-Output-Device-Attributesオペレーションを使用して通知する(S1002)。これによりCPS102に印刷装置101の属性値が登録される。印刷装置101の属性値には、たとえばパ氏ワード付きの印刷ジョブであるPIN印刷のサポートの有無なども含まれる。
その後、印刷装置はCPS102に対してイベントの通知登録をCreate-Printer-Subscriptionオペレーションを使用して行う(S1003)。印刷装置101は通知登録後、イベントが発生したかどうかをGet-Notificationオペレーションを使用して確認する(S1004)。これによりCPS102は、例えば印刷装置101により実行される印刷ジョブの登録など、新たなイベントが発生すると、印刷装置101に対してイベントを通知する。以上の手順で行われるCPS102への印刷装置の追加は印刷装置101を用いたクラウドプリントに先立って行われていればよい。
一方、クライアント端末103はCPS102に登録されている印刷装置を検索して、検索したうちから選択した印刷装置をクライアント端末103が使用する印刷装置として追加する(S1005)。そして、追加した印刷装置の属性情報と属性値をGet-Printer-Attributesオペレーションを使用してCPS102から取得する(S1006)。取得した印刷装置の属性情報と属性値は登録した印刷装置と関連付けて保存しておいてよい。ここで、CPS102の登録済みユーザは印刷装置101の登録済みユーザと紐づけられて、印刷装置101に保存される。例えば印刷装置101が同一テナントに属するCPS102のユーザ情報を取得して印刷装置101のユーザのユーザ名の同一性を判定し、同一と判定したユーザ同士を紐づけてもてよい。或いは管理ユーザが印刷装置101の登録ユーザに紐付けるCPS102のユーザを確認しながら手動操作で紐づけを行ってもよい。
図5にユーザ情報の一例を示す。図5(A)は、CPS102に登録されたユーザ情報501の例を、図5(B)は印刷装置101に登録されたユーザ情報502の例を示す。CPS102には、ユーザアカウントに対応付けて、ユーザ名、ユーザ種別、印刷サービス(クラウドプリントサービス)の利用の可否を含むユーザ情報501が登録されている。一方印刷装置101には、上述した紐づけにより、印刷装置101に登録されたユーザ名に紐づけたCPS102のユーザ情報(クラウドアカウント)を含むユーザ情報502が保存される。図5(B)の例では、UserAという印刷装置101のユーザ名に、同じUserAという名称を持つアカウントが紐づけて登録される。これにより印刷装置101のUserAは、userA@microsft.comというアカウントでCPS102にアクセスし、印刷ジョブを取得することができる。なおユーザ認証を伴う場合には、例えばパスワード等の入力が要求されるが、いったん認証されたならそれに応じて認証サーバが発行したトークン(認可情報とも呼ぶ)を保存し、それを提示することで認証の簡単化を実現できる。
この後、クライアント端末103は、印刷を実行する際に、S1005,S1006で追加した印刷装置を選択することで、選択した印刷装置を使用して印刷を行える。印刷の際、クライアント端末103で選択した印刷装置がCPS102に登録された印刷装置101である場合には、取得した属性情報に従って印刷設定画面を表示し、設定された印刷属性とともに印刷ジョブをCPS102に送信する。なお印刷装置の属性情報のことを印刷設定と呼ぶこともある。
<第1の実施形態におけるクラウドプリントのシーケンス>
続けて、図2を用いて本実施形態におけるクラウドプリントのシーケンスについて説明する。その説明の前に、印刷装置101における設定画面の例を示す。図4(A)は、操作部306に表示した不定IDジョブの処理設定のためのユーザインターフェイスの一例を示す。設定画面410には、印刷可ボタン411と印刷不可ボタン412とが表示されている。図では印刷不可412が選択されている状態を示す。この設定は、印刷装置101の設定情報の一部としてストレージ304等に保存され、図2に示す手順の中で参照される。
印刷不可412が設定された場合には、その例外として、クラウドプリントの不定IDジョブの処理設定画面420が表示される。設定画面420には印刷可ボタン421と印刷不可ボタン422とが表示されている。図4では印刷可421が選択されている状態を示す。この設定は、印刷装置101の設定情報の一部としてストレージ304等に保存され、図2に示す手順の中で参照される。クラウドプリントの不定IDジョブの処理設定は、不定IDジョブの処理設定が印刷不可に設定されている場合でも、例外としてクラウドプリントの不定IDジョブについては処理を許すための設定である。クラウドプリントの不定IDジョブについて印刷可が設定されれば、クラウドプリントから取得した不定IDジョブについては印刷を許すが、他の不定IDジョブについては印刷を許さないという設定が可能となる。
さらにクラウドプリントの不定IDジョブの処理設定が印刷可に設定された場合には、不定IDジョブの印刷を許可するクラウドプリントサービスの識別情報が登録される。そのための画面430の例を図4(B)に示す。すなわち、不定IDジョブの処理設定が印刷不可であり、かつクラウドプリントサービスの不定ジョブの処理設定が印刷可である場合には、画面430で設定されたCPSからの印刷ジョブを対象として印刷が許可される。ここで設定されたCPSの識別情報もストレージ304等に保存される。
さて図2に示したクラウドプリントの手順において、まずユーザはクライアント端末からプリンタ検索を選択し(S201)、それに応じてクライアント端末がユーザ情報を含めたプリンタ検索要求をCPS102に送信する(S202)。ユーザ情報はユーザ名やユーザIDでもよいし、ユーザがCPSを利用するためにあらかじめCPSにログインした際に取得したユーザトークンを用いてもよい。
CPS102はプリンタ検索要求を受信すると、CPS102は図5(A)のCPS102に登録済みのユーザ情報とクライアント端末から受信したユーザ情報とを用いて当該ユーザのプリンタ利用のアクセス権(権限)を確認する(S203)。そのために、CPS102に登録済みのユーザ一覧に、クライアント端末103から受信したユーザ情報のアカウントがあるかを判定する。ユーザ一覧に該当するユーザ情報のアカウントがない場合は印刷サービス利用不可と決定する。また、ユーザ一覧に該当するユーザ情報のアカウントがある場合、印刷サービス利用の情報が「可能」であれば印刷サービス利用可能と判断する。一方、印刷サービス利用の情報が「不可」であれば印刷サービス利用不可と判断する。
したがって、印刷要求を行ったユーザが例えばuserBやguestBの場合、ユーザにプリンタ利用の権限がないとCPS102が判断し、CPS102は利用できるプリンタがないことを応答する(S204)。そして、クライアント端末はその応答を受信し、クライアントへ利用できるプリンタがないことを表示する(S205)。
一方で、印刷要求を行ったユーザが例えばuserAやguestAの場合、ユーザ一覧に含まれており、印刷サービスの利用は可能と設定されている。そこでCPS102はS203にて印刷サービス利用可能と判断し、利用可能なプリンタ一覧を含めてプリンタ検索の応答を行う(S209)。クライアント端末103がこの応答を受信すると、プリンタ一覧をユーザに表示する(S210)。ユーザはプリンタ一覧から所望のプリンタを選択し、印刷するドキュメントおよび印刷設定を決定すると、印刷実行を選択する(S211)。すると、クライアント端末103はユーザの設定に応じた印刷ジョブの送信を行う(S212)。
CPS102がこの印刷ジョブを受信し、印刷ジョブを印刷装置101に送信する準備を行う。そして準備が完了すると当該ジョブのジョブIDを発行し、このジョブが取得可能である旨を印刷装置101に対してジョブIDを含むイベントを通知する(S213)。印刷装置101がイベント通知を受信すると、CPS102に対して当該ジョブのジョブ取得要求を行う(S214)。このジョブ取得要求は図7(A)のジョブ取得要求パケットに示したデータを持つ。Fetch-Job Requestはジョブ取得要求であることを示し、job-idは取得対象のジョブのIDを示し、CPS102はこの情報をもとに応答するジョブ情報を決定する。
●正規ユーザによる印刷処理
ここから、S215以降の動作について、正規ユーザ、例えばuserAが印刷を行った場合について説明する。S214のジョブ取得要求に応じてCPS102はドキュメントおよび印刷設定を含むジョブデータを印刷装置101に送信する(S215)。ここで送信するジョブデータは、正規ユーザであるuserAのジョブであり、図7(B)のジョブ取得応答パケットのデータを持つ。本データのFetch-Job Responseはジョブ取得要求に対する応答であることを示し、StatusCode:Successful-okはCPS102が正常にジョブ取得要求を処理したことを示す。また、job-originating-user-nameにはユーザ名、job-originating-user-uriにはユーザアカウントを示す文字列が格納されている。
その後、印刷装置101は受信したジョブデータに応じて印刷可能であるか印刷不可であるか判断する(S216)。このとき印刷装置101は図5(B)の印刷装置101に登録済みのユーザ一覧から、job-originating-user-uriの情報「userA@microsoft.com」に一致するクラウドアカウントが登録されているユーザを探す。すると、印刷装置101は登録されているユーザ識別情報がuserAのユーザが印刷を行っていること、すなわち印刷ジョブの送信元あるいは作成元(オーナーともいう)であることがわかる。そのため、印刷を可能であると判断する。そして、印刷装置101は当該ジョブの印刷処理を行い(S217)、印刷が完了すると印刷完了通知をCPS102に送信する(S218)。続いてCPS102は印刷完了通知をクライアント端末に送信する(S219)。印刷完了通知を受信したクライアント端末は印刷が完了したことをクライアントに表示する(S220)。
●ゲストユーザによる印刷処理
次に、S215以降の動作について、ゲストユーザ、例えばguestAが印刷を行った場合について説明する。S214のジョブ取得要求に応じてCPS102はドキュメントおよび印刷設定を含むジョブデータを印刷装置101に送信する(S215)。ここで送信するジョブデータは、ゲストユーザであるguestAのジョブであり、図7(C)のジョブ取得応答パケットのデータを持つ。このパケットにはゲストユーザのユーザ情報、例えばユーザ名が含まれている。その後、印刷装置101は受信したジョブデータに応じて印刷可能であるか印刷不可であるか判断する(S216)。
そのために印刷装置101は図5(B)の印刷装置101に登録済みのユーザ一覧から、job-originating-user-uriの情報「guestA@microsoft.com」に一致するクラウドアカウントが登録されているユーザを探す。すると、該当するユーザ情報は登録されておらず、印刷装置101に登録されていないユーザが印刷を行っていることがわかる。そこで印刷装置101は当該印刷ジョブは不定IDジョブであると判断する。ここで、図4に示す「不定IDジョブの処理設定」が「印刷可」であるか、または「クラウドプリントの不定IDジョブの処理設定」が「印刷可」であるか、いずれであるか判定する。いずれかに該当する場合、当該ジョブはクラウドプリントの不定IDジョブであるため、印刷装置101は当該ジョブを実行して印刷可能と判断する。そして、userAと場合同様、印刷可能な場合の処理を行い、印刷を完了することができる(S217-S220)。ここで、「不定IDジョブの処理設定」が「印刷可」である場合には、印刷ジョブがどのクラウドプリントサービスから取得したものかを問わずに印刷が許可される。一方、「不定IDジョブの処理設定」が「印刷不可」であり、かつ「クラウドプリントの不定IDジョブの処理設定」が「印刷可」である場合には、画面430で設定された識別情報のクラウドプリントサービスから取得した印刷ジョブに限って許可される。画面430で例えばCPSのドメイン名を登録しておけば、ジョブ取得応答に含まれたジョブ元のユーザURIのドメイン名と照合することで、取得した印刷ジョブを、登録済みのCPSからものか否かの判定ができる。
一方、「不定IDジョブの処理設定」が「印刷不可」かつ「クラウドプリントの不定IDジョブの処理設定」が「印刷不可」である場合、印刷装置101は、当該ジョブが印刷不可であると判断する。そして、印刷装置101は当該ジョブのキャンセル処理すなわち取り消し処理を行う(S221)。キャンセルが完了すると印刷装置101は印刷キャンセル通知をCPS102に送信する(S222)。続いてCPS102は印刷キャンセル通知をクライアント端末に送信する(S223)。印刷キャンセル通知を受信したクライアント端末はジョブがキャンセルされたことをクライアントに表示する(S224)。
●印刷装置101による印刷ジョブ取得時の処理
図6を用いて本実施形態における印刷装置101による印刷制御方法の手順、特にCPU301により実行される印刷ジョブ取得時の動作を説明する。この動作は図2のS213で印刷ジョブの発生のイベントを受信した際の処理に相当する。印刷装置101はCPS102からジョブありイベントを受信するとこのフローを開始する。
まず印刷装置101はCPS102にジョブ取得要求を行い(S601)、印刷ジョブデータを受信する(602)。そして、不定IDジョブの設定確認を行い(S603)、図4に示す「不定IDジョブの処理設定」が「印刷可」である場合はそのジョブの印刷を行い(S604)、本フローを終了する。一方、S603にて「不定IDジョブの処理設定」が「印刷不可」である場合は、ジョブを投入したユーザのユーザ情報が印刷装置に登録済みのユーザ情報と照合し、登録されているかどうかを判定する(S605)。登録済みであれば、印刷許可と判断し印刷実行を行い(S604)、本フローを終了する。
また、S605にてジョブを投入したユーザが印刷装置に未登録のユーザであると判定した場合は、当該印刷ジョブは不定IDジョブと判断し、「クラウドプリントの不定IDジョブ」の設定を確認する(S606)。本設定が「印刷可」である場合は、許可されているクラウドプリントサービスからの印刷ジョブかどうかを判定する(S607)。YESの場合は印刷実行し(S604)、本フローを終了する。また、S607にて許可されていない印刷ジョブと判断した場合は印刷ジョブをキャンセルし(S608)、本フローを終了する。
同様に、S606にて「クラウドプリントの不定IDジョブ」の設定が「印刷不可」である場合は受信した印刷ジョブのキャンセルを行い(S608)、本フローを終了する。
ここで、607の許可されているクラウドプリントサービスからの印刷ジョブであるかの判断は、図4について説明したように、印刷装置の管理者が設定できる設定を設け、その設定に応じて許可されているかどうかを決定してよい。あるいは、印刷装置101がサポートしているクラウドプリントサービス情報を予め保持しておいてもよい。その場合には、印刷ジョブ情報からクラウドプリントサービスを特定し、そのクラウドプリントサービスをサポートしているか確認することにより許可されているかどうかを判断してもよい。
以上のような実施形態により、印刷装置にて不定IDジョブを印刷不可の設定にした場合でも、CPSの使用を許可されたゲストユーザのクラウドプリントによる印刷ジョブを印刷することができる。
なお上記の実施形態では、印刷装置101のユーザについては特に限定していない。すなわち印刷装置101では、ユーザがログインせずにCPS102から取得した印刷ジョブを実行することができる。それに対してログインしたユーザにのみ印刷装置101の利用を許してもよい。その場合には、登録済みのユーザは、登録されたユーザ情報を操作部から入力してログインする。印刷装置101のユーザは、CPS102のユーザと紐づけられているため、印刷装置101のログインユーザは、そのユーザに紐づけられたユーザの印刷ジョブに限って実行させることができる。その場合には、不定IDジョブを実行できるのは印刷装置101のゲストユーザであってよい。印刷装置101では、ログイン画面にゲストユーザのための操作部を設けておき、それを操作することでゲストユーザのログインを許してよい。
<第2の実施形態>
第2の実施形態では、第1の実施形態の処理に加えて、印刷装置101がCPS102からゲストジョブの印刷設定が許可されているかどうかの情報を取得し、印刷装置101の設定として保持する。なお、第2の実施形態における各装置のハードウェア構成は第1の実施形態と同様である。以下第1の実施形態との差分について説明する。
図8は、印刷装置101がCPS102からゲストジョブの印刷設定が許可されているかどうかを示す情報を取得し、印刷装置101の設定に反映する処理を説明するためのフローチャートの一例である。本フローの開始は印刷要求に関係なく行うことができ、例えば一定の時間おきに行うか、CPS102からポリシー設定の変更通知があった場合などに開始できる。なお図8の手順は印刷装置101のCPU301により実行される。
ポリシー設定には、CPS102でゲストユーザによる印刷が許可されているか否かを示す情報が含まれる。この情報はCPS102の管理者が別途設定したポリシー情報の一部であってもよいが、図5(A)に示したユーザ情報のうち、ユーザ種別がゲストであるユーザによる印刷サービスの可否を示す情報に基づく情報であってもよい。たとえば、印刷サービスの利用が可能であると設定されたゲストユーザが少なくとも1人いれば、ゲストユーザによる印刷が許可されている旨の情報をポリシー情報に含めてよい。反対に、印刷サービスの利用が可能であると設定されたゲストユーザがいなければ、ゲストユーザによる印刷が許可されていない旨の情報をポリシー情報に含めてよい。
本フローを開始すると、印刷装置101はCPS102へポリシー設定取得要求を送信する(S801)。CPS102から応答を受信し(S802)、応答が成功応答であった場合はS803の処理に進む。一方で、応答がエラー応答であった場合は本フローを終了する。エラー応答されるのは、例えばCPS102が正しい応答ができない状態の場合やポリシー設定がCPS102に保存されていない場合である。また、ポリシー設定取得要求には、印刷装置がユーザ情報一覧やゲストジョブの印刷設定などから、どの設定を要求するかを指定してもよい。この場合、CPS102は指定された情報のみを応答する。
S802で成功となった場合のS803の処理では、応答の中にユーザ情報一覧が含まれるかどうかを判定する。ユーザ情報一覧が含まれる場合は印刷装置のユーザ情報一覧を受信したユーザ情報一覧で更新し(S804)、S805の処理に進む。ユーザ情報一覧が含まれない場合はユーザ情報の更新を行わず、S805の処理に進む。S805の処理ではゲストジョブの印刷許可設定が応答に含まれるかどうかを判定する。ゲストジョブの印刷許可設定が応答に含まれる場合は、印刷装置101の「クラウドプリントの不定IDジョブ」の設定を、受信した設定で更新し(S806)、本フローを終了する。ゲストジョブの印刷許可設定が応答に含まれない場合は、設定の更新を行わずに本フローを終了する。S806では、CPS102においてゲストユーザによる印刷処理が許可されている場合には、「クラウドプリントの不定IDジョブ」を許可に設定する。一方CPS102においてゲストユーザによる印刷処理が許可されていない場合には、「クラウドプリントの不定IDジョブ」を不可に設定すればよい。
なお、第1実施形態で設定された不定IDジョブを許可するCPSとして、本実施形態では、ポリシー情報を取得したCPSを設定すればよい。
以上の実施形態により、CPS102のポリシー設定を用いて自動的に印刷装置のポリシー設定を更新することができる。
上記の実施形態は以下のようにまとめることができる。
[項目1]
登録されたユーザのユーザ識別情報を記憶する記憶手段と、
印刷サービスシステムから、作成元のユーザのユーザ情報を含む印刷ジョブを取得する取得手段と、
取得した前記印刷ジョブが、作成元のユーザが前記記憶手段に記憶されたユーザ識別情報に該当せず、かつ前記印刷サービスシステムから取得した印刷ジョブである第1の印刷ジョブの場合に、前記第1の印刷ジョブによる印刷の可否の設定に応じて当該印刷ジョブを実行して印刷手段による印刷を行う制御手段と、を有する
ことを特徴とする印刷装置。
[項目2]
項目1に記載の印刷装置であって、
前記制御手段は、前記印刷ジョブが、指定した印刷サービスシステムから取得した前記第1の印刷ジョブの場合に、当該印刷ジョブを前記設定に応じて実行して印刷する
ことを特徴とする印刷装置。
[項目3]
項目2に記載の印刷装置であって、
ユーザによる設定を受け付けるユーザインターフェイス手段と、
前記ユーザインターフェイス手段により設定された前記第1の印刷ジョブによる印刷の可否の設定と、前記印刷サービスシステムの指定とを保存する保存手段と、を更に有する
ことを特徴とする印刷装置。
[項目4]
項目1または2に記載の印刷装置であって、
前記印刷サービスシステムから、前記第1の印刷ジョブによる印刷の可否の設定を取得する手段と、
取得した前記設定を保存する保存手段と、を更に有する
ことを特徴とする印刷装置。
[項目5]
項目1乃至4のいずれか一項に記載の印刷装置であって、
前記制御手段は、作成元のユーザが前記記憶手段に記憶されたユーザ識別情報に該当しない第2の印刷ジョブの場合に、前記第2の印刷ジョブによる印刷を可とする設定に応じて当該印刷ジョブを実行して印刷手段による印刷を行い、
前記制御手段は、前記印刷サービスシステムから取得した印刷ジョブが前記第1の印刷ジョブの場合、前記第2の印刷ジョブによる印刷の可否の設定に関わらず、前記第1の印刷ジョブによる印刷を可とする設定がされている場合には前記第1の印刷ジョブによる印刷を行う
ことを特徴とする印刷装置。
[項目6]
項目5に記載の印刷装置であって、
ユーザによる設定を受け付けるユーザインターフェイス手段を更に有し、
前記ユーザインターフェイス手段により、前記第2の印刷ジョブによる印刷が不可に設定された場合に、前記第1の印刷ジョブによる印刷の可否の設定を受け付ける
ことを特徴とする印刷装置。
[項目7]
項目1乃至6のいずれか一項に記載の印刷装置であって、
前記記憶手段は、登録されたユーザの前記ユーザ識別情報に加えて、前記ユーザ識別情報に関連付けた前記印刷サービスシステムのユーザ情報をさらに記憶し、
前記制御手段は、取得した前記印刷ジョブの作成元のユーザのユーザ情報が、前記ユーザ識別情報と関連付けて前記記憶手段に記憶されている場合に、取得した前記印刷ジョブが、作成元のユーザが前記記憶手段に記憶されたユーザ識別情報に該当すると判定する、
ことを特徴とする印刷装置。
[項目8]
項目1乃至7のいずれか一項に記載の印刷装置であって、
前記制御手段は、前記第1の印刷ジョブによる印刷の可否の設定に応じて実行しないと判断した印刷ジョブを取り消す
ことを特徴とする印刷装置。
[項目9]
項目項1乃至8のいずれか一項に記載の印刷装置と、
前記印刷サービスシステムと、
前記印刷サービスシステムに対して印刷ジョブを投入するクライアント端末と
を含むことを特徴とする印刷システム。
[項目10]
項目1乃至8のいずれか一項に記載の印刷装置としてコンピュータを機能させるためのプログラム。
[項目11]
登録されたユーザのユーザ識別情報を記憶する記憶手段と、取得手段と、制御手段とを有する印刷制御方法であって、
前記取得手段が、印刷サービスシステムから、作成元のユーザのユーザ情報を含む印刷ジョブを取得し、
前記制御手段が、取得した前記印刷ジョブが、作成元のユーザが前記記憶手段に記憶されたユーザ識別情報に該当せず、かつ前記印刷サービスシステムから取得した印刷ジョブである第1の印刷ジョブの場合に、前記第1の印刷ジョブによる印刷の可否の設定に応じて当該印刷ジョブを実行して印刷手段による印刷を行う
ことを特徴とする印刷制御方法。
[その他の実施例]
本発明は、上述の各実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASICやFPGA)によっても実現可能である。
発明は上記実施形態に制限されるものではなく、発明の精神及び範囲から離脱することなく、様々な変更及び変形が可能である。従って、発明の範囲を公にするために請求項を添付する。
101 印刷装置、102 クラウドプリントサービス、103 クライアント端末

Claims (11)

  1. 登録されたユーザのユーザ識別情報を記憶する記憶手段と、
    印刷サービスシステムから、作成元のユーザのユーザ情報を含む印刷ジョブを取得する取得手段と、
    取得した前記印刷ジョブが、作成元のユーザが前記記憶手段に記憶されたユーザ識別情報に該当せず、かつ前記印刷サービスシステムから取得した印刷ジョブである第1の印刷ジョブの場合に、前記第1の印刷ジョブによる印刷の可否の設定に応じて当該印刷ジョブを実行して印刷手段による印刷を行う制御手段と、を有する
    ことを特徴とする印刷装置。
  2. 請求項1に記載の印刷装置であって、
    前記制御手段は、前記印刷ジョブが、指定した印刷サービスシステムから取得した前記第1の印刷ジョブの場合に、当該印刷ジョブを前記設定に応じて実行して印刷する
    ことを特徴とする印刷装置。
  3. 請求項2に記載の印刷装置であって、
    ユーザによる設定を受け付けるユーザインターフェイス手段と、
    前記ユーザインターフェイス手段により設定された前記第1の印刷ジョブによる印刷の可否の設定と、前記印刷サービスシステムの指定とを保存する保存手段と、を更に有する
    ことを特徴とする印刷装置。
  4. 請求項1に記載の印刷装置であって、
    前記印刷サービスシステムから、前記第1の印刷ジョブによる印刷の可否の設定を取得する手段と、
    取得した前記設定を保存する保存手段と、を更に有する
    ことを特徴とする印刷装置。
  5. 請求項1に記載の印刷装置であって、
    前記制御手段は、作成元のユーザが前記記憶手段に記憶されたユーザ識別情報に該当しない第2の印刷ジョブの場合に、前記第2の印刷ジョブによる印刷を可とする設定に応じて当該印刷ジョブを実行して印刷手段による印刷を行い、
    前記制御手段は、前記印刷サービスシステムから取得した印刷ジョブが前記第1の印刷ジョブの場合、前記第2の印刷ジョブによる印刷の可否の設定に関わらず、前記第1の印刷ジョブによる印刷を可とする設定がされている場合には前記第1の印刷ジョブによる印刷を行う
    ことを特徴とする印刷装置。
  6. 請求項5に記載の印刷装置であって、
    ユーザによる設定を受け付けるユーザインターフェイス手段を更に有し、
    前記ユーザインターフェイス手段により、前記第2の印刷ジョブによる印刷が不可に設定された場合に、前記第1の印刷ジョブによる印刷の可否の設定を受け付ける
    ことを特徴とする印刷装置。
  7. 請求項1に記載の印刷装置であって、
    前記記憶手段は、登録されたユーザの前記ユーザ識別情報に加えて、前記ユーザ識別情報に関連付けた前記印刷サービスシステムのユーザ情報をさらに記憶し、
    前記制御手段は、取得した前記印刷ジョブの作成元のユーザのユーザ情報が、前記ユーザ識別情報と関連付けて前記記憶手段に記憶されている場合に、取得した前記印刷ジョブが、作成元のユーザが前記記憶手段に記憶されたユーザ識別情報に該当すると判定する、
    ことを特徴とする印刷装置。
  8. 請求項1に記載の印刷装置であって、
    前記制御手段は、前記第1の印刷ジョブによる印刷の可否の設定に応じて実行しないと判断した印刷ジョブを取り消す
    ことを特徴とする印刷装置。
  9. 請求項1に記載の印刷装置と、
    前記印刷サービスシステムと、
    前記印刷サービスシステムに対して印刷ジョブを投入するクライアント端末と
    を含むことを特徴とする印刷システム。
  10. 請求項1に記載の印刷装置としてコンピュータを機能させるためのプログラム。
  11. 登録されたユーザのユーザ識別情報を記憶する記憶手段と、取得手段と、制御手段とを有する印刷制御方法であって、
    前記取得手段が、印刷サービスシステムから、作成元のユーザのユーザ情報を含む印刷ジョブを取得し、
    前記制御手段が、取得した前記印刷ジョブが、作成元のユーザが前記記憶手段に記憶されたユーザ識別情報に該当せず、かつ前記印刷サービスシステムから取得した印刷ジョブである第1の印刷ジョブの場合に、前記第1の印刷ジョブによる印刷の可否の設定に応じて当該印刷ジョブを実行して印刷手段による印刷を行う
    ことを特徴とする印刷制御方法。
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