JP2023183134A - 排ガス処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数台のスクラバにて耐食性を良好に発揮でき、且つ、耐食性を持つ素材の使用量を削減できるようにすること。【解決手段】排ガス処理装置(1)は、エンジン(E)から排出される排ガス(g1)に洗浄海水(a1)を接触して浄化する第1スクラバ(10A)及び第2スクラバ(10B)と、エンジンから排出される排ガスの流量を測定する排ガス量測定部(31)と、第1スクラバへの排ガスの導入量を調整する第1排ガス調整弁(33A)と、第2スクラバへの排ガスの導入量を調整する第2排ガス調整弁(33B)と、制御部(41)とを備えている。制御部は、排ガス量測定部の測定結果に基づき、第2スクラバにおける排ガスの導入量を、規定流量及びなしから選択するよう制御する。【選択図】図1

Description

本発明は、排ガスの有害物質を除去する排ガス処理装置に関する。
世界の大気環境の改善に向け、国際海事機関(IMO)では、2008年に海洋汚染防止条約を改正し、2020年から船舶用燃料油中の硫黄分濃度に関する規制を強化した。この規制対応方法の一つであるスクラバを搭載したEGCS(排ガス浄化装置:Exhaust Gas Cleaning System)がある。
EGCSでは、海水を汲み上げ、海水のアルカリ分を利用してスクラバで排ガス中のSOxを吸収し、SOxを吸収した海水を船外に排水することで排ガスを浄化するシステムである。通常、EGCSは、1つの船舶エンジンからの排ガスに対してスクラバを1台設置するが、特許文献1に開示されるように、複数台のスクラバを設置する構成が採用されることもある。
ところで、スクラバに海水を供給することで、スクラバの温度が低下するだけでなく、排ガス導入管(スクラバに排ガスを導入する配管)も温度が低下する。排ガスに硫黄が含まれた状態で、排ガス導入管内の排ガスが硫酸露点まで温度が低下すると、腐食性成分となる高濃度の硫酸が生成される。
スクラバ内とは異なり、排ガス導入管には海水が供給されないため、生成された硫酸は高濃度のまま、排ガス導入管内に滞留する。よって、排ガス導入管にて硫酸が発生ないし滞留する場所には、腐食対策として高い耐食性を持つ素材が使用される。
国際公開2014/171366号
船舶にてエンジン負荷が変動すると、排ガスの流量が変化すること等によって、排ガス導入管にて硫酸露点となる場所も変化し、高い耐食性を持つ素材を広範囲で使用する必要がある。特に、特許文献1のように複数台のスクラバを設置する場合、全てのスクラバの耐食性を確保するため、スクラバの台数に応じて高い耐食性を持つ素材の使用が必要となり、設備コストが増大する、という問題がある。言い換えると、複数台のスクラバを設置するにあたり、耐食性を良好に発揮することと、耐食性を持つ素材の使用量を削減することとはトレードオフの関係となるが、それら2つの効果の両方を同時に得ることができる発明を本発明者は案出したものである。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、複数台のスクラバにて耐食性を良好に発揮でき、且つ、耐食性を持つ素材の使用量を削減できる排ガス処理装置を提供することを目的とする。
本発明における一態様の排ガス処理装置は、排ガスの発生源から排出される排ガスに洗浄液を接触して浄化する複数台のスクラバと、前記発生源から排出される排ガスの流量を測定する排ガス量測定部と、複数台の前記スクラバそれぞれの排ガスの入口側に設けられて前記スクラバへの排ガスの導入量を調整する複数の排ガス調整弁と、前記排ガス量測定部の測定結果に基づいて前記排ガス調整弁を制御し、前記発生源から排出される複数台の前記スクラバそれぞれの排ガスの導入量を制御する制御部とを備え、前記制御部は、前記排ガス量測定部の測定結果に基づき、複数台の前記スクラバのうち、少なくとも1台の前記スクラバとなる選択用スクラバにおける排ガスの導入量を、規定流量及びなしから選択するよう制御することを特徴とする。
また、本発明における一態様の排ガス処理装置は、排ガスの発生源から排出される排ガスに洗浄液を接触して浄化する複数台のスクラバと、複数台の前記スクラバそれぞれの排ガスの入口側に設けられて前記スクラバへの排ガスの導入量を調整する複数の排ガス調整弁と、前記発生源の負荷指令に基づいて前記排ガス調整弁を制御し、前記発生源から排出される複数台の前記スクラバそれぞれの排ガスの導入量を制御する制御部とを備え、前記制御部は、前記発生源の負荷指令に基づき、複数台の前記スクラバのうち、少なくとも1台の前記スクラバとなる選択用スクラバにおける排ガスの導入量を、規定流量及びなしから選択するよう制御することを特徴とする。
本発明によれば、複数のスクラバのうちの一部となる選択用スクラバに導入する排ガスの流量が規定流量及びなしから選択される。これにより、選択用スクラバでは、エンジン負荷が変動しても、排ガスが導入されない状態となるか、排ガスが導入される場合には規定流量で常に一定とすることができる。よって、選択用スクラバにおける排ガス導入管にて、硫酸露点となる場所が変化し難くなり、高い耐食性を持つ素材を使用する範囲を狭くして設備コストを削減することができる。このように、本発明にあっては、複数台のスクラバを設置しても、それぞれのスクラバ周りでの耐食性を良好に発揮でき、且つ、装置全体にて耐食性を持つ素材の使用量を削減することができる。
第1の実施の形態に係る排ガス処理装置の概略構成図である。 第1の実施の形態に係る制御部の機能ブロック図である。 開度演算部で用いるテーブルの一例である。 第1の実施の形態の調整工程におけるタイムチャートである。 図5Aは、第1の実施の形態のエンジン負荷と排ガス処理流量の関係を示すグラフであり、図5Bは、変形例のエンジン負荷と排ガス処理流量の関係を示すグラフである。 第2の実施の形態に係る排ガス処理装置の概略構成図である。
以下、本発明の各実施の形態について添付図面を参照して詳細に説明する。なお、以下の各実施の形態に係る排ガス処理装置としては、船舶に使用されるエンジンから排出される排ガスを浄化する装置を考える。ただし、これに限られず、各実施の形態に係る排ガス処理装置は、火力発電プラントや化学工業プラント、廃棄物焼却施設における排ガスの処理に適用可能である。
[第1の実施の形態]
図1は、第1の実施の形態に係る排ガス処理装置の概略構成図である。図1に示すように、排ガス処理装置1は、排ガスg1の発生源となるエンジンEから排出(送出)される排ガスg1を浄化して浄化ガスg2として外部に放出する。排ガスg1には、硫黄酸化物となるSO(二酸化硫黄)、CO(二酸化炭素)が含まれる。なお、本実施の形態の排ガス処理装置1を各種プラント等に適用する場合には、エンジンEに代えてボイラを用いてもよい。
排ガス処理装置1は、エンジン(発生源)Eから排ガス管E1を通じて排ガスg1が送出される複数台のスクラバ10と、複数台のスクラバ10それぞれに洗浄液となる洗浄海水a1を供給する供給部20とを備えている。供給部20は、海水から洗浄海水a1を汲み上げて供給する海水ポンプにより構成され、好ましくはインバータを搭載して回転数(出力)が制御可能とされる。
本実施の形態では、スクラバ10が2台設けられ、以下の説明にて、図1中左側の1台のスクラバ10を第1スクラバ10Aとし、図1中右側の1台のスクラバ10を第2スクラバ10Bとして説明する。本実施の形態では、第1スクラバ10A及び第2スクラバ10Bは、同一の容量に設定され、排ガスg1の処理につき同性能を備えている。各スクラバ10A、10Bは、ガス入口を形成する排ガス導入管11と、ガス出口12と、海水入口13と、排水出口14とをそれぞれ備えている。
各スクラバ10A、10Bにおいて、エンジンEからの排ガスg1が中途で分岐する排ガス管E1から排ガス導入管11を経て導入される。排ガスg1は、排ガス管E1の分岐によって、ある程度の等配性をもたせて各スクラバ10A、10Bに分配して導入される。
また、各スクラバ10A、10Bには、海水入口13を通じて洗浄海水a1が導入される。海水入口13には、中途で分岐する供給管16が接続され、供給部20から供給される洗浄海水a1が供給管16及び海水入口13を経て各スクラバ10A、10Bに導入される。導入された洗浄海水a1は、複数のノズル(不図示)によって噴霧され、各スクラバ10A、10B内を上昇する排ガスg1と気液接触する。かかる気液接触によって、排ガスg1中のSO、COは、洗浄海水a1によって吸収されて除去される。
これにより、排ガスg1は、各スクラバ10A、10B内で浄化された浄化ガスg2となり、各スクラバ10A、10Bの上部のガス出口12から排気される。各スクラバ10A、10Bのガス出口12から排気される浄化ガスg2は、排気管17によって大気中へ排出される。なお、排ガスg1及び浄化ガスg2は、エンジンEから送出される排ガスであり、各スクラバ10A、10Bでの浄化前の状態につき「排ガスg1」とし、各スクラバ10A、10Bでの浄化後の状態につき「浄化ガスg2」として説明する。
各スクラバ10A、10B内において、SO、COを吸収した洗浄海水a1は排水a2となり、各スクラバ10A、10Bの内壁面に沿って自重で落下する。そして、排水a2は各スクラバ10A、10Bの下方に貯留されてから、各スクラバ10A、10Bの下部の排水出口14から排水される。各スクラバ10A、10Bの排水出口14から排気される排水a2は、中途で1本に合流する排水管18を通じて海へ排出される。
続いて、本実施の形態の排ガス処理装置1において、各スクラバ10A、10Bへの排ガスg1の導入量を制御する構成について説明する。かかる制御を行うために、排ガス処理装置1は、排ガス量測定部31と、複数の導入量測定部32と、排ガスg1用の複数の排ガス調整弁33と、制御部41と、記憶部42と、通信部43とを備えている。
排ガス量測定部31は、エンジンEにおける排ガスg1の出口側となる排ガス管E1に設けられ、エンジンEから排出される排ガスg1の流量を測定する。排ガス量測定部31は、例えば、排ガスg1の流量を測定する流量計(マスフローメータ等)により構成される。
複数の導入量測定部32は、第1導入量測定部32Aと、第2導入量測定部32Bとを含む。第1導入量測定部32Aは、第1スクラバ10Aの排ガス導入管11より上流側の排ガス管E1に設けられ、排ガス導入管11を経て第1スクラバ10Aに導入される排ガスg1の導入量(流量)を測定する。第2導入量測定部32Bは、第2スクラバ10Bの排ガス導入管11より上流側の排ガス管E1に設けられ、排ガス導入管11を経て第2スクラバ10Bに導入される排ガスg1の導入量(流量)を測定する。第1導入量測定部32A及び第2導入量測定部32Bにあっても、排ガス量測定部31と同様に、排ガスg1の流量を測定する流量計(マスフローメータ等)により構成されることが例示できる。
上述の各測定部31、32A、32Bは、排ガスg1の流量の変動を連続して測定可能に構成される。なお、各測定部31、32A、32Bの上記構成は一例を示すものであり、測定対象を測定可能であることを前提として、任意の構成を採用することができる。
複数の排ガス調整弁33は、第1排ガス調整弁33Aと、第2排ガス調整弁33Bとを備えている。第1排ガス調整弁33Aは、第1スクラバ10Aの排ガス導入管11より上流側の排ガス管E1に設けられ、より具体的には、第1導入量測定部32Aと排ガス管E1における分岐位置との間に設けられる。第1排ガス調整弁33Aは、エンジンEから排ガス管E1を経て第1スクラバ10Aに導入される排ガスg1の導入量(流量)を調整する。
第2排ガス調整弁33Bは、第2スクラバ10Bの排ガス導入管11より上流側の排ガス管E1に設けられ、より具体的には、第2導入量測定部32Bと排ガス管E1における分岐位置との間に設けられる。第2排ガス調整弁33Bは、エンジンEから排ガス管E1を経て第2スクラバ10Bに導入される排ガスg1の導入量(流量)を調整する。ここで、第1排ガス調整弁33A及び第2排ガス調整弁33Bは、開度を調整可能な電磁弁により構成することが例示できる。なお、理由は後述するが、第2排ガス調整弁33Bは中間開度で使用せずに全開か全閉で使用する弁構造を採用してもよい。
制御部41、記憶部42及び通信部43を有する装置として、プログラマブルコントローラ(PLC)やパーソナルコンピュータ(PC)を例示することができる。制御部41は、中央処理装置(CPU)等からなり、排ガス処理装置1の各部の制御を介して全体を制御する。制御部41は、記憶部42に記憶されているプログラムに従い、記憶部42や通信部43から入力される情報に対する各種の演算処理や、各排ガス調整弁33A、33Bの開閉を制御する機能等を有する。
例えば、制御部41は、上述の各測定部31、32A、32Bの測定結果に基づいて、各排ガス調整弁33A、33Bの開度の制御等を介し、エンジンEから排出される第1スクラバ10A及び第2スクラバ10Bそれぞれの排ガスg1の導入量を制御する。
記憶部42は、RAM(Random Access Memory)やROM(Read Only Memory)等を備えている。RAMは、制御部41の作業領域として用いられたり、通信部43から出力された情報等が制御部41を介して記憶される。ROMでは、制御部41が各種の演算、制御を行うためのプログラムや、アプリケーションとして機能するためのプログラム、データ等が記憶される。
通信部43は、通信インターフェースとして有線又は無線通信によって測定結果、データ、指令信号等を送受信する。通信部43は、上述の各測定部31、32A、32Bや、それ以外の後述する各測定部、不図示の各種センサ(船舶の各種センサも含む)から出力された測定結果、データ、指令信号等を取得して制御部41に出力する。また、通信部43は、制御部41にて求めた各排ガス調整弁33A、33Bの開閉駆動量を取得し、指令信号等として各排ガス調整弁33A、33Bに出力する。
ここで、本実施の形態の排ガス処理装置1は、洗浄海水a1用の複数の海水調整弁34を更に備えている。 複数の海水調整弁34は、第1海水調整弁34Aと、第2海水調整弁34Bとを含み、例えば、開度を調整可能な電磁弁により構成する他、中間開度で使用せずに全開か全閉で使用する弁構造を採用してもよい。
第1海水調整弁34Aは、第1スクラバ10Aの海水入口13側となる供給管16に設けられ、供給部20から第1スクラバ10Aに供給される洗浄海水a1の流量を調整する。第2海水調整弁34Bは、第2スクラバ10Bの海水入口13側となる供給管16に設けられ、供給部20から第2スクラバ10Bに供給される洗浄海水a1の流量を調整する。制御部41は、上述の各測定部31、32A、32Bの測定結果に応じ、各海水調整弁34A、34Bの開度の制御等を介し、第1スクラバ10A及び第2スクラバ10Bそれぞれに供給部20から供給される洗浄海水a1の供給量を制御可能とされる。
次に、制御部41の構成について図2を用いて説明する。図2は、第1の実施の形態に係る制御部の機能ブロック図である。制御部41は、負荷率演算部41a、開度演算部41b、調整開度演算部41c、開度制御部41dとして機能する。これらの機能ブロックは、記憶部42に記憶されたプログラムが制御部41によって実行されることによって実現される。なお、図2に示す制御部41の機能ブロックは、本発明に関連する構成のみを示しており、それ以外の構成については省略している。
負荷率演算部41aは、排ガス量測定部31の測定結果を入力してエンジンEの負荷率としてエンジン負荷を演算する。エンジン負荷は、エンジンEの定格運転時における排ガスg1の流量を100とした場合の百分率として演算することが例示できる。
開度演算部41bは、負荷率演算部41aの演算結果に基づき、第1排ガス調整弁33A及び第2排ガス調整弁33Bそれぞれの開度を演算する。以下において、開度演算部41bによる演算の一例について説明する。開度演算部41bの演算においては、例えば、図3に示すようなテーブルが用いられる。かかるテーブルは、記憶部42に予め記憶される。
図3は、開度演算部で用いるテーブルの一例であり、エンジン負荷と各排ガス調整弁の開度との対応関係を示す。図3のテーブルでは、負荷率演算部41aで演算したエンジン負荷F(%)に対する、各排ガス調整弁33A、33Bの開度が百分率として設定されている。
図3について更に述べると、エンジン負荷F=100%(エンジンEの定格運転)の場合には、各排ガス調整弁33A、33Bの開度が100%(全開)となる。エンジン負荷Fが100%未満で50%より大きい場合には、第1排ガス調整弁33Aの開度は各導入量測定部32A、32Bの測定結果に応じて後述のように演算され、第2排ガス調整弁33Bの開度は100%(全開)となる。
エンジン負荷Fが50%の場合には、第1排ガス調整弁33Aの開度は0%(全閉)となり、第2排ガス調整弁33Bの開度は100%(全開)となる。ここで、図3のテーブルにて括弧書きで並記したように、第1排ガス調整弁33Aの開度が100%、第2排ガス調整弁33Bの開度が0%としてもよく、何れとするかは任意に設定できる。エンジン負荷Fが50%未満で0%より大きい場合には、第1排ガス調整弁33Aの開度は100%(全開)となり、第2排ガス調整弁33Bの開度は0%(全閉)となる。開度演算部41bは、演算した開度を開度制御部41dに出力する。
調整開度演算部41cは、各導入量測定部32A、32Bの測定結果を入力し、第1排ガス調整弁33Aの開度を演算する。以下において、調整開度演算部41cによる演算の一例について説明する。
調整開度演算部41cの演算は、図3のテーブルで示したエンジン負荷Fが100%未満で50%より大きい場合に行われる。エンジン負荷Fが100%での第2導入量測定部32Bの測定結果(またはシミュレーション結果)を記憶部42で予め記憶しておき、調整開度演算部41cは、該測定結果と第2導入量測定部32Bのリアルタイムでの測定結果との差分を算出する。そして、調整開度演算部41cは、該差分の絶対値が小さくなるように該差分に応じて第1排ガス調整弁33Aの開度を演算する。調整開度演算部41cは、演算した開度を開度制御部41dに出力する。なお、各演算部41b、41cにおいては、記憶部42に記憶された過去の実測データに基づく入出力テーブルや換算式、演算プログラムによって、エンジン負荷に応じた開度を演算してもよい。
開度制御部41dは、開度演算部41b及び調整開度演算部41cから出力された開度に応じた駆動指令を、通信部43を介して各排ガス調整弁33A、33Bに対し出力する。かかる出力により各排ガス調整弁33A、33Bの開度が調整され、各スクラバ10A、10Bの排ガスg1の導入量が制御される。
次いで、実施の形態の排ガス処理装置1における排水処理方法について説明する。本実施の形態の排水処理方法では、浄化工程、測定工程、及び調整工程が行われる。
浄化工程では、エンジンEからの排ガスg1が排ガス管E1を通って各スクラバ10A、10B内に導入される。一方、供給部20の駆動によって、供給管16を通じて洗浄海水a1が各スクラバ10A、10B内で霧状に噴射される。これにより、排ガスg1中に含まれるSO、COと霧状の洗浄海水a1とが接触して洗浄海水a1にSO、COが吸収され、排ガスg1が浄化されて浄化ガスg2としてスクラバ10から排出される。また、浄化工程においては、各スクラバ10A、10Bにて、SO、COを吸収した洗浄海水a1が排水a2となって海へ排出される。
上記浄化工程を行いながら、測定工程が行われる。測定工程では、排ガス量測定部31によって、エンジンEから排出される排ガスg1の流量が測定される。また、第1導入量測定部32Aによって、第1スクラバ10Aに導入される排ガスg1の流量が測定され、第2導入量測定部32Bによって、第2スクラバ10Bに導入される排ガスg1の流量が測定される。
上記浄化工程及び測定工程を行いながら、各スクラバ10A、10Bに導入される排ガスg1の調整工程が行われる。
調整工程では、制御部41の負荷率演算部41aによって、排ガス量測定部31の測定結果に基づき、エンジンEの負荷率となるエンジン負荷が演算される。続いて、負荷率演算部41aの演算結果に基づき、開度演算部41bによって第1排ガス調整弁33A及び第2排ガス調整弁33Bそれぞれの開度が演算される。また、エンジン負荷の演算結果によっては、調整開度演算部41cにより各導入量測定部32A、32Bの測定結果に基づき、第1排ガス調整弁33Aの開度が演算される。そして、開度制御部41dによって、かかる開度に応じた駆動指令を各調整弁33A、33Bに出力して各調整弁33A、33Bの開度が制御される。
ここで、調整工程における各調整弁33A、33Bの開度及び各スクラバ10A、10Bへの排ガスg1の導入量の一例について、図4を用いて説明する。図4は、第1の実施の形態の調整工程におけるタイムチャートである。図4におけるモード1~4は、エンジン負荷Fが変動しており、図3に示すテーブルにて括弧書きしたモード1~4に対応している。
図4に示すモード1では演算されたエンジン負荷Fが100%の状態を示す。ここで、図4のタイムチャートでは、エンジン負荷Fが100%の場合の排ガスg1の量を200,000m/hとし、第1スクラバ10A及び第2スクラバ10Bに同量すなわち100,000m/hずつ導入される条件とする。該条件での第2導入量測定部32Bの測定結果は記憶部42で記憶する。なお、第1スクラバ10A及び第2スクラバ10Bによって処理する排ガスg1の定格最大値は100,000m/hより所定割合大きい値とされる。
モード1のエンジン負荷F=100%においては、開度演算部41bによる演算にて第1排ガス調整弁33A及び第2排ガス調整弁33Bの開度が両方とも100%となる。よって、開度制御部41dの制御によって、各調整弁33A、33Bの開度が100%すなわち全開となる。
図4に示すモード2では演算されたエンジン負荷Fが75%の状態を示す。この状態では、開度演算部41bによる演算にて第2排ガス調整弁33Bの開度が100%となる。よって、開度制御部41dの制御によって、第2排ガス調整弁33Bは全開となる。
一方、第1排ガス調整弁33Aの開度は調整開度演算部41cの演算によって中間開度(0~100%)となって変化する。詳述すると、第2導入量測定部32Bの測定結果を取得し、該測定結果に基づいて調整開度演算部41cにより第1排ガス調整弁33Aの開度を演算する。このとき、調整開度演算部41cは、第2導入量測定部32Bによって測定される第2スクラバ10Bへの排ガスg1の流量と、エンジン負荷Fが100%となる場合の排ガスg1の流量(100,000m/h)との差分を算出する。そして、調整開度演算部41cは、かかる差分に応じて第1排ガス調整弁33Aの開度を演算し、該開度に応じて開度制御部41dにより第1排ガス調整弁33Aの開度を制御する。
かかる制御によって、第1スクラバ10Aへの排ガスg1の導入量を調整することで、エンジンEから分岐して流れる第2スクラバ10Bへの排ガスg1の導入量を概ね100,000m/hとなるよう調整する。
上述した第1排ガス調整弁33Aの開度制御は、所定時間毎に繰り返し行われ、第2導入量測定部32Bの測定結果の変動に応じ、その都度、第1排ガス調整弁33Aの開度が調整される。そして、第2導入量測定部32Bの測定結果が100,000m/hにて一定になると、調整開度演算部41cにて算出した差分が0になり、各調整弁33A、33Bの開度が維持される。
このように、第2導入量測定部32Bによる測定と、第1排ガス調整弁33Aの開度制御とが繰り返されるいわゆるフィードバック制御を行うことで、各スクラバ10A、10Bへの排ガスg1の導入量を調整することができる。かかる調整は、エンジン負荷Fが75%だけでなく、100%未満で50%より大きい範囲内にて行われる。この範囲において、第1排ガス調整弁33Aの開度制御による第1スクラバ10Aへの排ガスg1の導入量の変動を介し、第2スクラバ10Bへの排ガスg1の導入量を概ね100,000m/hとなるよう維持することができる。
図4に示すモード3では演算されたエンジン負荷Fが50%の状態を示す。この状態では、開度演算部41bによる演算にて第2排ガス調整弁33Bの開度が100%となる。また、開度演算部41b及び調整開度演算部41cの何れの演算としてもよいが、第2スクラバ10Bへの排ガスg1の導入量を100,000m/hに維持すべく、第1排ガス調整弁33Aの開度が0%となる。そして、開度制御部41dの制御により、第1排ガス調整弁33Aは全閉となり、第2排ガス調整弁33Bは全開となる。
モード3では、第1排ガス調整弁33Aは全閉によって第1スクラバ10Aへの排ガスg1の導入を停止した状態となる。また、第2排ガス調整弁33Bは全開によって、エンジンEから排出される排ガスg1の全量を第2スクラバ10Bに導入し、その導入量を100,000m/hに維持することができる。
図4に示すモード4では演算されたエンジン負荷Fが25%の状態を示す。この状態では、開度演算部41bによる演算にて、第1排ガス調整弁33Aの開度が100%となり、第2排ガス調整弁33Bの開度が0%となる。そして、開度制御部41dの制御により、第1排ガス調整弁33Aは全開となり、第2排ガス調整弁33Bは全閉となる。
モード4の各排ガス調整弁33A、33Bの開度は、エンジン負荷Fが50%未満で0%より大きい範囲内にて行われる。この範囲において、第2排ガス調整弁33Bは全閉によって第2スクラバ10Bへの排ガスg1の導入を停止する。これと同時に、第1排ガス調整弁33Aを全開に維持するので、エンジン負荷Fの変動に応じて第1スクラバ10Aへの排ガスg1の導入量が変化するようになる。
以上のように、上記第1の実施の形態によれば、制御部41の制御によって、第2排ガス調整弁33Bの開度を全開及び全閉の何れかにて切り替える切替制御が行われる。これにより、2台あるスクラバ10のうちの1台となる第2スクラバ10Bへの排ガスg1の導入量が、規定流量となる100,000m/h及び「0(導入なし)」から選択することができる。
具体的には、図4のタイムチャートにて、第2スクラバ10Bへの排ガスg1の導入が、モード1~3にて規定流量となり、モード4にて導入なしとなる。図5Aは、第1の実施の形態のエンジン負荷と排ガス処理流量の関係を示すグラフである。図5Aのグラフに示すように、第1スクラバ10Aの排ガス処理流量はエンジン負荷に応じて漸次増減するものの、第2スクラバ10Bの排ガス処理流量は一定となるか「0」となる。ここにおいて、第2スクラバ10Bが選択用スクラバとなり、第1スクラバ10Aが選択外スクラバ(選択用スクラバ以外のスクラバ10)となる。
選択用スクラバとなる第2スクラバ10Bでは、エンジン負荷が変動しても、排ガスg1が導入されない状態となるか、排ガスg1が導入される場合には規定流量で常に一定とすることができる。よって、第2スクラバ10Bにおける排ガス導入管11に種々の流量で排ガスg1が流れ難くなり、洗浄海水a1の噴霧によって硫酸露点より温度低下する場所を変化し難くして狭い範囲とすることができる。
なお、選択外スクラバとなる第1スクラバ10Aでは、エンジン負荷の変動に応じて排ガスg1の導入量が変化する。よって、第2スクラバ10Bの排ガス導入管11に比べ、第1スクラバ10Aの排ガス導入管11の方が、硫酸露点より温度低下する場所が広範囲となり、例えばニッケルクロム合金等の高い耐食性を有する素材を使用範囲が広くなる。言い換えると、第1スクラバ10Aの排ガス導入管11に比べ、第2スクラバ10Bの排ガス導入管11の方が高い耐食性を有する素材を使用する範囲を狭くすることができる。これにより、第2スクラバ10Bは、排ガス導入管11における耐食性を良好に発揮しつつ、第1スクラバ10Aに比べて耐食性を持つ素材の使用量を削減することができる。
ここで、従来においては、複数台のスクラバを用いて排ガス処理を行うと、複数台のスクラバ全てにてエンジン負荷の変動に応じて排ガスの導入量が変化する構成となっていた。よって、従来は、全てのスクラバの排ガス導入管にて、高い耐食性を有する素材を使用する範囲が広くなっていた。
この点、第1の実施の形態では、選択用スクラバとなる第2スクラバ10Bにて、選択外スクラバとなる第1スクラバ10Aに比べ、高い耐食性を有する素材の使用量を少なくでき、設備コストを削減することができる。しかも、エンジン負荷が変動しても、両方のスクラバ10A、10Bにて定格最大値より少ない排ガスg1の導入量に制御でき、排ガスg1の浄化処理能力を良好に維持することが可能となる。
また、上述のモード2にて、第1排ガス調整弁33Aの開度が各導入量測定部32A、32Bの測定結果に基づき制御されるので、各スクラバ10A、10Bに導入される直前の排ガスg1の分配量に応じて第1排ガス調整弁33Aの開度を調整できる。これにより、排ガスg1の圧力変化や、分岐する排ガス管E1のレイアウト等によって、各スクラバ10A、10Bへの排ガスg1の分配量が変動しても、第2スクラバ10Bへの排ガスg1の導入量を随時調整して一定に持することができる。
また、第2排ガス調整弁33Bは、全開及び全閉の何れかの開度で使用されるので、中間開度で使用しない全開か全閉で使用する弁構造を採用でき、設備コストを削減することができる。
[第2の実施の形態]
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。なお、以下の説明において、第1の実施の形態と同一若しくは同等の構成部分については同一符号を用いる場合があり、説明を省略若しくは簡略にする場合がある。図6は、第2の実施の形態に係る排ガス処理装置の概略構成図である。図6に示すように、第2の実施の形態では、第1の実施の形態に対し、排ガス量測定部31を省略し、エンジンEの回転数を測定する負荷測定部36を備えている。
第2の実施の形態において、負荷測定部36は、エンジンEの負荷指令となる回転数の測定結果を出力する。通信部43は、負荷測定部36から出力された測定結果を取得して制御部41に出力する。制御部41は、負荷測定部36の測定結果に基づいて、各排ガス調整弁33A、33Bの開度の制御等を介し、エンジンEから排出される第1スクラバ10A及び第2スクラバ10Bそれぞれの排ガスg1の導入量を制御する。
第2の実施の形態では、制御部41の負荷率演算部41a(図2参照)にて、負荷測定部36の測定結果を入力してエンジンEの負荷率としてエンジン負荷を演算する。そして、かかるエンジン負荷に基づき、第1の実施の形態と同様に、制御部41により各排ガス調整弁33A、33Bの開度を演算、制御する。なお、上記の負荷率演算部41aの演算以外の制御部41による演算や制御は、第2の実施の形態においても第1の実施の形態と同様に行われる。よって、第2の実施の形態によっても、第1の実施の形態と同様の作用、効果を発揮することができる。
本発明の実施の形態は上記の各実施の形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想の趣旨を逸脱しない範囲において様々に変更、置換、変形されてもよい。さらには、技術の進歩又は派生する別技術によって、本発明の技術的思想を別の仕方で実現することができれば、その方法を用いて実施されてもよい。したがって、特許請求の範囲は、本発明の技術的思想の範囲内に含まれ得る全ての実施態様をカバーしている。
上記各実施の形態では、複数台のスクラバ10が第1スクラバ10A及び第2スクラバ10Bの2台により構成される場合を説明したが、3台以上に変更してもよい。スクラバ10の設置数に応じて、導入量測定部32、排ガス調整弁33の設置数も3台以上に変更される。
ここで、第1スクラバ10A、第2スクラバ10B及び第3スクラバ10Cの3台により構成される変形例について説明する。図5Bは、変形例のエンジン負荷と排ガス処理流量の関係を示すグラフである。図5Bに示すように、変形例においては、第1スクラバ10Aにてエンジン負荷に応じて排ガスg1の処理流量が漸次増減するよう調整され、排ガスg1の浄化処理が常時行われる。一方、第2スクラバ10B及び第3スクラバ10Cの排ガスg1の処理流量は一定となるか「0」となる。該変形例において、第2スクラバ10B及び第3スクラバ10Cが選択用スクラバとなり、第1スクラバ10Aが選択外スクラバ(選択用スクラバ以外のスクラバ10)となる。
図5Bのグラフにて、第2スクラバ10B及び第3スクラバ10Cへの排ガスg1の導入の有無の切り替えが、エンジン負荷の閾値を33%、66%として行われる場合を表しているが、該閾値は3台のスクラバ10の処理性能を同一とした一例である。よって、3台のスクラバ10の処理性能が相違する場合は、その相違に応じてエンジン負荷の閾値を適宜変更してもよい。
また、上記各実施の形態では、各スクラバ10A、10Bの処理性能を同一として第2スクラバ10Bへの排ガスg1の導入の有無を切り替える閾値を50%としたが、これに限られるものでない。各スクラバ10A、10Bの処理性能は相違してもよく、その相違に応じてエンジン負荷の閾値を適宜変更してもよい。
また、洗浄液は、排ガスg1に接触して浄化できる液体であれば洗浄海水a1に限定されるものでなく、例えば、アルカリ性物質の水溶液としてもよい。
また、上記各実施の形態の排ガス処理装置1にて、排ガス量測定部31及び負荷測定部36の何れか一方を備えた構成としたが、それらを両方備えた構成としてもよい。
また、上述のモード2にて、各導入量測定部32A、32Bの測定結果に基づき第1排ガス調整弁33Aの開度を制御したが、これに限られるものでない。例えば、上述のモード2での第1排ガス調整弁33Aの開度は、制御部41にて、エンジン負荷に基づき、過去の実測データに基づく入出力テーブルや換算式、演算プログラムによって演算して制御してもよい。
また、上記各実施の形態の排ガス処理装置1は、オープンループ運転として、海から洗浄海水a1を汲み上げ、排水a2を海へ放流したが、これに限られるものでなく、クローズドループ運転を採用した構成としてもよい。クローズドループ運転は、排水a2を海へ放流せずに中和反応等の水処理を行い、洗浄液としてスクラバ10へ供給して循環させる。更に、上記実施の形態の排ガス処理装置1は、オープンループ運転とクローズドループ運転とを切り替え可能なハイブリッドタイプの構成を採用してもよい。
また、上記実施の形態は、複数の排ガス調整弁33それぞれの開度を制御する構成としたが、複数台のスクラバ10それぞれの洗浄海水a1の供給量を制御可能であれば、排ガス調整弁33以外の構成を採用してもよい。
1 :排ガス処理装置
10 :スクラバ
10A :第1スクラバ(スクラバ)
10B :第2スクラバ(スクラバ)
11 :排ガス導入管(ガス入口)
12 :ガス出口
31 :排ガス量測定部
32 :導入量測定部
32A :第1導入量測定部
32B :第2導入量測定部
33 :排ガス調整弁
33A :第1排ガス調整弁
33B :第2排ガス調整弁
36 :負荷測定部
41 :制御部
E :エンジン(発生源)
a1 :洗浄海水(洗浄液)
g1 :排ガス

Claims (4)

  1. 排ガスの発生源から排出される排ガスに洗浄液を接触して浄化する複数台のスクラバと、
    前記発生源から排出される排ガスの流量を測定する排ガス量測定部と、
    複数台の前記スクラバそれぞれの排ガスの入口側に設けられて前記スクラバへの排ガスの導入量を調整する複数の排ガス調整弁と、
    前記排ガス量測定部の測定結果に基づいて前記排ガス調整弁を制御し、前記発生源から排出される複数台の前記スクラバそれぞれの排ガスの導入量を制御する制御部とを備え、
    前記制御部は、前記排ガス量測定部の測定結果に基づき、複数台の前記スクラバのうち、少なくとも1台の前記スクラバとなる選択用スクラバにおける排ガスの導入量を、規定流量及びなしから選択するよう制御することを特徴とする排ガス処理装置。
  2. 排ガスの発生源から排出される排ガスに洗浄液を接触して浄化する複数台のスクラバと、
    複数台の前記スクラバそれぞれの排ガスの入口側に設けられて前記スクラバへの排ガスの導入量を調整する複数の排ガス調整弁と、
    前記発生源の負荷指令に基づいて前記排ガス調整弁を制御し、前記発生源から排出される複数台の前記スクラバそれぞれの排ガスの導入量を制御する制御部とを備え、
    前記制御部は、前記発生源の負荷指令に基づき、複数台の前記スクラバのうち、少なくとも1台の前記スクラバとなる選択用スクラバにおける排ガスの導入量を、規定流量及びなしから選択するよう制御することを特徴とする排ガス処理装置。
  3. 複数台の前記スクラバそれぞれの排ガスの入口側における排ガスの導入量を測定する導入量測定部を備え、
    前記制御部は、前記導入量測定部の測定結果に基づいて前記排ガス調整弁を制御し、前記選択用スクラバにおける排ガスの導入量を調整することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の排ガス処理装置。
  4. 前記複数台のスクラバは、前記選択用スクラバ以外の選択外スクラバとなる1台の第1スクラバと、前記選択用スクラバとなる1台の第2スクラバとにより構成され、
    前記複数の排ガス調整弁は、前記第1スクラバの排ガスの入口側に設けられる第1排ガス調整弁と、前記第2スクラバの排ガスの入口側に設けられる第2排ガス調整弁とにより構成され、
    前記制御部は、前記第2排ガス調整弁の開度を全開及び全閉の何れかにて切り替える切替制御を行うことを特徴とする請求項3に記載の排ガス処理装置。
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