JP2023180731A - 駅滞在者推計システム及び駅滞在者推計方法 - Google Patents

駅滞在者推計システム及び駅滞在者推計方法 Download PDF

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Abstract

【課題】駅の旅客の人数及び滞在時間を推計する駅滞在者推計システム及び駅滞在者推計方法を提供する。【解決手段】駅滞在者推計システム10において、計算サーバ120は、分析対象駅を含む1以上の経路について、該経路の出発駅及び到着駅と輸送手段の利用便との組合せ毎に、旅客が出発駅に入場してから到着駅を出場するまでに要する理論上の所要時間の構成情報を、改札通過の記録を示す発着データ114及び運行情報である時刻表データ115に基づいて計算する所要時間シミュレート部127と、旅客が出発駅に入場してから到着駅を出場するまでに要した実際の所要時間を発着データ114に基づいて算出し、同一の組合せにおける実際の所要時間と理論上の所要時間との差分から、分析対象駅における旅客の滞在時間を推計する滞在時間算出部128と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、駅滞在者推計システム及び駅滞在者推計方法に関し、駅における旅客の滞在人数とその滞在時間に関して潜在需要を推計する駅滞在者推計システム及び駅滞在者推計方法に適用して好適なものである。
近年のリモートワーク推奨の流れや、将来の人口減少時代を見据え、鉄道事業者は新たな収益基盤の確保を目的として非輸送業の取組みを強化している。駅構内における商業施設開発や沿線における生活関連事業がその代表例であるが、サービスの利便性を高め、旅客を囲い込むためには、鉄道事業者自身が運営する自社商業空間に旅客をタイムリーに誘導したり、自社商業空間で営業する店舗に対して旅客需要情報を提供したりする等、運営最適化を支援する工夫が必要である。
商業施設開発、旅客の誘導、または店舗の運営支援等を多角的かつ効率的に実現するためには、旅客が、どの場所をどのくらいの時間や頻度で通過しているかというデータを分析し、施策検討に活用していくことが重要である。特に、新たな施設や店舗開発を検討する上では、既にその対象駅を利用している旅客以外に、今後、利用する可能性がある旅客、いわば潜在的な旅客需要に関する情報を活用できることが望ましい。
ここで例えば、特許文献1には、近距離無線通信により、その場所を通過した人数を時間帯別および曜日別に推計する技術が開示されている。特許文献1には、無線端末装置の属性情報(性別、年齢、居住地)を活用した属性分析技術も開示されている。また、特許文献2には、改札機の通過情報や、改札口とホームの間の平均到達時間をもとに、列車がホームを発車する時間までを滞留時間と見なすことで、列車の到着前及び発車後の乗車人数を推計する技術が開示されている。
特開2021-043641号公報 特開2005-212641号公報
上記した特許文献1の技術を用いると、携帯電話会社のシェア率及び無線通信機能の稼働率を考慮することで、駅など特定の場所を通過した人数を推計することができる。しかし、大規模駅において近距離無線通信だけで滞留人数を把握しようとすると、近距離無線通信用に多くの基地局を設置する必要が生じ、コスト面で現実的ではないという問題があった。また、特許文献2の技術を用いると、列車の駅到着前と駅発車後のそれぞれでホーム上の滞在人数を推計することができるが、当該駅から入場した旅客及び出場した旅客だけが推計の対象となるため、当該駅で乗り換える旅客等を考慮した滞在者推計ができないという問題があった。
また、特許文献1及び特許文献2に開示された従来技術は、駅に確実に滞在していたという記録を持つ旅客を対象とした分析技術であり、駅に滞在できる可能性があるという観点で駅滞在者の潜在需要を推定することはできなかった。
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、輸送事業者(例えば鉄道事業者)が収集及び蓄積している情報(例えば改札通過データまたは時刻表データ)を活用して、指定された駅に滞在できる可能性がある旅客の人数及び滞在時間を推計することができる駅滞在者推計システム及び駅滞在者推計方法を提案しようとするものである。
かかる課題を解決するため本発明においては、所定の輸送手段を利用する旅客のうち、指定された分析対象駅に滞在可能な旅客を推計する駅滞在者推計システムであって、前記輸送手段の各駅における旅客の改札通過の記録を示す発着データと、前記輸送手段の運行情報である時刻表データと、前記分析対象駅を含む1以上の経路について当該経路の出発駅及び到着駅と前記輸送手段の利用便との組合せごとに、旅客が前記出発駅に入場してから前記到着駅を出場するまでに要する理論上の所要時間の構成情報を前記発着データ及び前記時刻表データに基づいて計算する所要時間シミュレート部と、前記組合せごとに、旅客が前記出発駅に入場してから前記到着駅を出場するまでに要した実際の所要時間を前記発着データに基づいて算出し、同一の前記組合せにおける前記実際の所要時間と前記理論上の所要時間との差分から、前記分析対象駅における前記旅客の滞在時間を推計する滞在時間算出部と、を備えることを特徴とする駅滞在者推計システムが提供される。
また、かかる課題を解決するため本発明においては、所定の輸送手段を利用する旅客のうち、指定された分析対象駅に滞在可能な旅客を推計する駅滞在者推計システムによる駅滞在者推計方法であって、前記駅滞在者推計システムは、前記輸送手段の各駅における旅客の改札通過の記録を示す発着データと、前記輸送手段の運行情報である時刻表データと、を有し、前記駅滞在者推計システムが、前記分析対象駅を含む1以上の経路について当該経路の出発駅及び到着駅と前記輸送手段の利用便との組合せごとに、旅客が前記出発駅に入場してから前記到着駅を出場するまでに要する理論上の所要時間の構成情報を前記発着データ及び前記時刻表データに基づいて計算する理論上所要時間計算ステップと、前記駅滞在者推計システムが、前記組合せごとに、旅客が前記出発駅に入場してから前記到着駅を出場するまでに要した実際の所要時間を前記発着データに基づいて算出し、同一の前記組合せにおける前記実際の所要時間と前記理論上の所要時間との差分から、前記分析対象駅における前記旅客の滞在時間を推計する滞在時間算出ステップと、を備えることを特徴とする駅滞在者推計方法が提供される。
本発明によれば、指定された駅に滞在できる可能性がある旅客の人数及び滞在時間を推計することができる。
本発明の一実施形態に係る駅滞在者推計システム10の構成例を示すブロック図である。 乗換経路データ112のデータ構造例を示す図である。 駅データ113のデータ構造例を示す図である。 発着データ114のデータ構造例を示す図である。 時刻表データ115のデータ構造例を示す図である。 所要時間データ116のデータ構造例を示す図である。 駅滞在時間データ118のデータ構造例を示す図である。 駅滞留者推計処理の処理手順例を示すフローチャートである。 対象経路一覧抽出処理の処理手順例を示すフローチャートである。 理論上所要時間算出処理の処理手順例を示すフローチャートである。 滞在時間算出処理の処理手順例を示すフローチャートである。 システム管理画面の一例を示す図である。 操作受付処理の処理手順例を示すフローチャートである。 表示画面作成処理の処理手順例を示すフローチャートである。 グラフを利用した結果表示画面の一例を示す図である。 路線図を利用した結果表示画面の一例を示す図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を詳述する。なお、各実施形態では、鉄道輸送サービスを対象として説明するが、本発明は、多数の人が利用する輸送手段(例えば、鉄道、航空機、バス等)全般に適用可能である。
以下の記載及び図面は、本発明を説明するための例示であって、説明の明確化のため、適宜、省略及び簡略化がなされている。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。本発明が実施形態に制限されることは無く、本発明の思想に合致するあらゆる応用例が本発明の技術的範囲に含まれる。本発明は、当業者であれば本発明の範囲内で様々な追加や変更等を行うことができる。本発明は、他の種々の形態でも実施する事が可能である。特に限定しない限り、各構成要素は複数でも単数でも構わない。
以下の説明では、プログラムを実行して行う処理を説明する場合があるが、プログラムは、少なくとも1以上のプロセッサ(例えばCPU)によって実行されることで、定められた処理を、適宜に記憶資源(例えばメモリ)及び/又はインターフェースデバイス(例えば通信ポート)等を用いながら行うため、処理の主体がプロセッサとされてもよい。同様に、プログラムを実行して行う処理の主体が、プロセッサを有するコントローラ、装置、システム、計算機、ノード、ストレージシステム、ストレージ装置、サーバ、管理計算機、クライアント、又は、ホストであってもよい。プログラムを実行して行う処理の主体(例えばプロセッサ)は、処理の一部又は全部を行うハードウェア回路を含んでもよい。例えば、プログラムを実行して行う処理の主体は、暗号化及び復号化、又は圧縮及び伸張を実行するハードウェア回路を含んでもよい。プロセッサは、プログラムに従って動作することによって、所定の機能を実現する機能部として動作する。プロセッサを含む装置及びシステムは、これらの機能部を含む装置及びシステムである。
プログラムは、プログラムソースから計算機のような装置にインストールされてもよい。プログラムソースは、例えば、プログラム配布サーバ又は計算機が読み取り可能な記憶メディアであってもよい。プログラムソースがプログラム配布サーバの場合、プログラム配布サーバはプロセッサ(例えばCPU)と記憶資源を含み、記憶資源はさらに配布プログラムと配布対象であるプログラムとを記憶してよい。そして、プログラム配布サーバのプロセッサが配布プログラムを実行することで、プログラム配布サーバのプロセッサは配布対象のプログラムを他の計算機に配布してよい。また、以下の説明において、2以上のプログラムが1つのプログラムとして実現されてもよいし、1つのプログラムが2以上のプログラムとして実現されてもよい。
(1)駅滞在者推計システム10の構成
図1は、本発明の一実施形態に係る駅滞在者推計システム10の構成例を示すブロック図である。図1に示すように、駅滞在者推計システム10は、ネットワーク41を介して自動改札機21及び列車22と接続される。
自動改札機21は、改札業務を自動化する機器であって、多くの鉄道の駅で改札に設置されている。自動改札機21が非接触型ICカード(または同等の機能を有するモバイル端末)または磁気乗車券を読み取ることによって、乗客は駅へ入場または駅から出場することができる。自動改札機21が読み取った情報は、ネットワーク41を介して、鉄道事業者が管理するデータ管理サーバ群(不図示)へ送信され、改札通過データとして蓄積される。改札通過データには、各乗客が列車を利用するために入場した駅及びその改札通過時刻(入場時刻)と、降車した駅及びその改札通過時刻(出場時刻)等の情報が含まれる。後述するデータサーバ110に格納される発着データ114は、データ管理サーバ群に蓄積された改札通過データから生成される。
なお、改札通過データは、自動改札機21の通過ログを集計する以外にも、公衆無線LAN(Local Area Network)の利用ログやBluetooh端末を検知した情報から推定する方法も考えられる。近年、駅や列車内で利用可能な公衆無線LANの普及に伴い、アクセスポイントが各所に設置されるようになってきている。公衆無線LANは鉄道事業者以外の事業者が提供するものであってもよい。公衆無線LANとは、無線LANによりインターネットへの接続を提供するサービスであり、乗客はノートPC、タブレットPC、スマートフォンなどのモバイル端末からアクセスポイントを介してインターネット接続する。一つのアクセスポイントから電波が到達可能な範囲は、一般的に数十メートル程度であるため、駅などの広い空間では複数のアクセスポイントが設置される。モバイル端末が複数のアクセスポイントと交信可能な場合に混信が生じるのを防ぐため、ネットワークを識別するSSID(Service Set Identifier)によって通信を行う。このため、アクセスポイント側では各モバイル端末の接続開始時刻及び接続終了時刻を取得することができる。一般的に駅構内に設置されるアクセスポイントは改札付近やプラットホームに複数設置されているので、各アクセスポイントと乗客が所有するモバイル端末との間の電波強度からモバイル端末の位置を大まかに推定できる。あるいは、各モバイル端末が接続しているアクセスポイントを時系列に追跡することで、駅構内の入出場時刻を大まかに推定できる。
列車22は、鉄道事業者が保有する鉄道管理システムで運用されている。鉄道管理システムは、サブシステムとしてダイヤ計画システム、運行管理システム、及び列車情報管理システム等を有する。運行管理システムは、ダイヤ計画システムで作成された時刻表に従って列車22が運行されているかを管理する。列車情報管理システムは、運行中の列車22から様々な情報を取得または収集して乗務員や運行管理センタに情報を伝送するシステムである。列車情報管理システムを活用すると、列車の位置や列車番号、列車の故障情報などが各列車から送信され、これらの情報を運行管理センタに集約することができる。鉄道は、事故や天候不順などにより、ダイヤ計画システムで作成された計画上の時刻表どおりに列車が運行されるとは限らない。その場合、運行管理システムに記録された実績の時刻表データと、計画上の時刻表データとの間に差異が生じることになる。但し、運行状況が計画上の時刻表通りと見なして差し支えない場合は、計画上の時刻表データをそのまま列車の運行に使用することもできる。
そこで、本実施形態に係る駅滞在者推計システム10においてデータサーバ110に格納される時刻表データ115は、運行管理システムに記録された実績の時刻表データに基づくことが好ましい。但し、上述したように運行状況が計画上の時刻表通りと見なして差し支えない場合は、計画上の時刻表データに基づく時刻表データ115としてもよい。
駅滞在者推計システム10は、自動改札機21及び列車22から取得できる情報に基づいて、駅を利用できる可能性がある旅客の人数(滞在人数)やその滞在時間等を推計する。但し、本実施形態において駅滞在者推計システム10が取得する情報の提供元は、自動改札機21及び列車22に限定されるものではない。駅滞在者推計システム10は、鉄道事業者が業務システムの一部として保有してもよいし、鉄道事業者とは異なるサービス事業者が保有して混雑予測結果の配信を鉄道事業者に対して行う事業形態であってもよい。
図1に示すように、駅滞在者推計システム10は、データサーバ110、計算サーバ120、及び情報配信サーバ130を備える。各サーバは、ネットワーク42を介して、システム管理者(駅滞在者推計システム10を鉄道事業者が保有している場合には鉄道事業者)が使用する計算機である管理者端末31と通信可能に接続される。また、駅滞在者推計システム10は、ネットワーク43を介して、利用者端末32及び外部システム33と通信可能に接続される。利用者端末32は、利用者が使用する計算機である。外部システム33は、施設や店舗の情報を管理するシステム、またはPOS(Point Of Sales)システム等である。
以下に、駅滞在者推計システム10が備える各サーバについて説明する。なお、本実施形態では図1に示したように3つのサーバ群として説明するが、駅滞在者推計システム10が備えるサーバは、物理的に1つの計算機、または論理的もしくは物理的に構成された複数の計算機上で構成される計算機システムとして構成することができ、同一の計算機上で別個のスレッドで動作してもよく、複数の物理的計算機の資源上に構築された仮想計算機上で動作してもよい。
駅滞在者推計システム10が備える各サーバ(データサーバ110、計算サーバ120、情報配信サーバ130)の基本構成は共通している。
例えば、計算サーバ120は、ネットワークインタフェース(I/F)121、プロセッサ(CPU)122、メモリ123、及び記憶部124を有する計算機である。ネットワークインタフェース121は、ネットワーク41,42,43に接続するためのインタフェースである。プロセッサ122は、メモリ123に格納されたプログラムを実行する。メモリ123は、不揮発性の記憶素子であるROM(Read Only Memory)と揮発性の記憶素子であるRAM(Random Access Memory)とを含む。ROMは、BIOS(Basic Input Output System)等の不変のプログラムを格納する。RAMは、DRAM(Dynamic Random Access Memory)のような高速かつ揮発性の記憶素子であり、プロセッサ122が実行するプログラム及びプログラムの実行時に使用されるデータを一時的に格納する。記憶部124は、例えば、HDD(Hard Disc Drive)等の磁気記憶装置、SSD(Solid State Drive)等のフラッシュメモリ、または光学ドライブ等の、大容量かつ不揮発性の記憶装置によって構成され、プロセッサ122が実行するプログラム及びプログラムの実行時に使用されるデータを格納する。なお、記憶部124として複数の記録装置を設け、プログラムやデータを複数の記録装置に分割して記録してもよい。
情報配信サーバ130は、計算サーバ120と同様に、ネットワークインタフェース(I/F)131、プロセッサ(CPU)132、メモリ133、及び記憶部134を有する。
データサーバ110も、基本構成は計算サーバ120及び情報配信サーバ130と同様であるが、図1ではネットワークインタフェース、プロセッサ、及びメモリの図示を省略している。なお、データサーバ110が有するデータ格納部(DB)111は、データサーバ110が受信したデータを記録するデータベースであって、計算サーバ120の記憶部124及び情報配信サーバ130の記憶部と同様のハードウェア構成によって実現できる。
また、上記の各サーバは、キーボードやマウスなどが接続されてオペレータからの入力を受ける入力インタフェース、及び、ディスプレイ装置やプリンタなどが接続されてプログラムの実行結果をオペレータが視認可能な形式で出力する出力インタフェースを有してもよい。また、各サーバが実行するプログラムは、ネットワークまたはリムーバルメディア(光ディスク、フラッシュメモリ等)を介して各サーバに提供される。このため、各サーバは、リムーバルメディアからデータを読み込むインタフェースを有してもよい。
データサーバ110は、駅滞在者推計システム10の外部から受信したデータ、及び駅滞在者推計システム10の計算サーバ120から受信したデータを、データ格納部(DB)111に記録する。図1には、データ格納部111に格納されるデータとして、乗換経路データ112、駅データ113,発着データ114、時刻表データ115、所要時間データ116、及び駅滞在時間データ118が示されている。各データの詳細は、データ構造例を示した図2~図7を参照しながら後述する。なお、データ格納部111が各データを記録または更新するタイミングは、データごとに任意に設定可能である。具体的には例えば、データ管理サーバ群が管理する改札通過データから生成される発着データ114、及び列車22を管理している運行管理システムからの情報をもとに生成される時刻表データ115等は、データ管理サーバ群または運行管理システムが新たなデータを取得したタイミング、または所定の時間間隔(例えば数分ごとや数時間ごと)で、ネットワーク41を介してデータサーバ110に送信され、データ格納部111に格納される。
計算サーバ120は、データサーバ110(データ格納部111)に蓄積されたデータ群を用いて、ユーザ(利用者端末32を操作する利用者)から指定された分析対象駅における旅客の滞在人数及び滞在時間を推計し格納する「駅滞留者推計処理」を実行する。
計算サーバ120の記憶部124は、全体制御部125、対象経路一覧抽出部126、所要時間シミュレート部127、及び滞在時間算出部128の各処理部の機能を実現するためのプログラムと、計算処理の過程で生成される中間データを格納する。各処理部は、対応するプログラムが記憶部124から読み出され、メモリ123にロードされて、プロセッサ122によって実行されることにより、機能を実現する。分析対象のデータは、データサーバ110または記憶部124に格納された中間データから取得し、メモリ123に一時的に格納され、プロセッサ122がプログラムを記憶部124から読み出して実行する。これらのプログラムは、予め定められた時間間隔(例えば、1時間おきなど)に従って自動的に実行してもよいし、システム管理者が要求したタイミングで実行してもよい。計算サーバ120の各処理部の詳細は、処理手順例を示した図8~図11を参照しながら後述する。
情報配信サーバ130は、システム管理者が使用する管理者端末31または利用者が使用する利用者端末32から、ネットワーク42,43を介してアクセスされ、要求に応えて情報を提供する。情報配信サーバ130は、その記憶部134に、管理画面制御部135及び表示画面作成部136の機能を実現するためのプログラムと、計算処理の過程で生成される中間データとを格納する。情報配信サーバ130の各処理部の詳細は、処理手順例及び出力画面例を示した図12~図16を参照しながら後述する。
なお、駅滞在者推計システム10のシステム管理者は、管理者端末31からネットワーク42を介して、駅滞在者推計システム10に蓄積されたデータの構成や状況、計算サーバ120の処理実行状況や計算結果、利用者の利用状況などを確認することができる。
(2)データサーバ110
以下では、データサーバ110のデータ格納部111に格納される各種データについて、詳しく説明する。
(2-1)乗換経路データ112
図2は、乗換経路データ112のデータ構造例を示す図である。乗換経路データ112は、1以上の路線で形成される鉄道網において、列車の乗換を考慮して、駅間の経路に関する情報を示すマスタデータである。乗換経路データ112は、出発駅ID1121、到着駅ID1122、経路選択確率1123、所要時間1124、第1乗車路線ID1125、第1乗車駅ID1126、第1降車駅ID1127、直通フラグ1128、及び第2乗車路線ID1129などの情報を含む。
出発駅ID1121、到着駅ID1122、第1乗車駅ID1126、及び第1降車駅ID1127は、それぞれの対象駅を特定可能な識別子(駅ID)で表される。第1乗車路線ID1125及び第2乗車路線ID1129は、それぞれの対象路線を特定可能な識別子(路線ID)で表される。駅ID及び路線IDは、例えば鉄道事業者等によって予め定義される。
乗換経路データ112は、基本的には、出発駅から到着駅までの利用経路及び乗降駅の情報で表現される。例えば、出発駅から到着駅まで1つの路線を利用して移動可能な場合、当該駅間の経路を示す乗換経路データ112は、第1乗車路線ID1125、第1乗車駅ID1126、及び第1降車駅ID1127の3つの情報だけで表現することができる。
一方、出発駅から到着駅までが複数の路線を利用する移動となる場合は、当該駅間の経路を示す乗換経路データ112は、全ての利用路線(例えば第1乗車路線と第2乗車路線)について、乗車路線、乗車駅、降車駅の情報が必要となる。その際、1つ目の利用路線と2つ目の利用路線とが直通している場合(いわゆる、路線乗入の場合)は、乗換が発生しないため、実際には1つの路線と見なすことができる。直通フラグ1128は、このようなケースを識別するためのフラグ値である。図2では、具体的なフラグ値として、列車乗換も路線乗入もない場合には「-」、路線乗入がなく列車乗換が発生する場合には「0」、直通(路線乗入)によって列車乗換が発生しない場合には「1」の値が使用される。
なお、図2では、2つ目の利用路線の一部(第2乗車路線ID1129)までしか図示していないが、上述した乗換及び直通に対する取扱いは、3つ目以降の利用路線が存在する場合も同様である。例えば、1つ目の利用路線から2つ目の利用路線は直通であり、2つ目の利用路線から3つ目の利用路線が乗換が必要な経路であった場合、第1乗車路線に関するデータ項目(1125~1127)の後の直通フラグ1128には、直通を示す「1」が記載され、第2乗車路線に関するデータ項目の後の直通フラグのデータ項目には、乗換を示す「0」が記載されることになる。
すなわち、乗換経路データ112は、利用路線ごとに、乗車路線ID、乗車駅ID、及び降車駅IDが必須で、さらに当該路線の次に利用する路線が存在する場合には直通フラグが必要となることから、利用路線ごとに4つの情報を1セットとして格納する。
経路選択確率1123は、出発駅ID1121と到着駅ID1122との組合せに対して複数の経路を割当可能な状況を考慮して、当該レコードの経路が割り当てられる配分率を示す。出発駅ID1121と到着駅ID1122との組合せに対して1つの経路だけが設定されている場合には、経路選択確率1123は「1.0」となるが、複数の経路が割り当てられる場合は、全経路の経路選択確率の和が1.0となるように、各経路への配分率が記載される。
経路の配分に関しては、経路探索により経路候補を複数列挙した上で、効用関数を用いて配分する方法の他、駅構内に設置された無線アクセスポイントとの接続情報を用いて各乗客の移動経路をトレースした実績値を用いる方法等が挙げられる。また、列車の時刻表(時刻表データ115)を用いて時間帯毎に経路候補を列挙し、配分率を変えて指定してもよい。
所要時間1124は、出発駅から到着駅までの平均的な所要時間を示す。所要時間1124は、実際に列車に乗っている時間だけでなく、乗換時の徒歩移動や、次の列車を待つ時間なども含んだ値である。所要時間1124の算出方法としては、列車の時刻表(時刻表データ115)を用いた経路探索により、一日を通しての平均的な所要時間を求める方法等が挙げられる。なお、曜日や時間帯によって、列車の運行間隔が大きく変化するような場合には、平日または休日、あるいは時間帯ごとに分けて、所要時間1124を算出するようにしてもよい。
なお、上記説明では、乗換経路データ112が乗換及び直通(乗入)を考慮した経路情報を保持することを詳述したが、乗換経路データ112は、駅間の経路に関してその他の事項も考慮して、当該事項に関する情報を保持するようにしてもよい。例えば、同一路線内の移動であっても、普通列車と急行列車のように停車駅(あるいは通過駅)が異なる場合には、急行列車から普通列車に乗り換える経路と、乗り換えなしに普通列車で移動する経路とが割り当て可能であることから、停車駅(あるいは通過駅)を考慮した経路情報を保持するようにしてもよい。また例えば、内回り経路と外回り経路とが存在する環状線などにも対応して経路情報を保持できるようにしてもよい。
また、図2に示した乗換経路データ112のデータ構造の変形例として、乗車路線(第1乗車路線ID1125,第2乗車路線1129等)について、近接する駅を徒歩で移動するような場合に、その旨を表すコードを別途設定してもよい。
(2-2)駅データ113
図3は、駅データ113のデータ構造例を示す図である。駅データ113は、駅滞在者推計システム10を適用する鉄道の各駅に関する情報を示すマスタデータである。駅データ113は、駅ID1131、駅名1132、所有会社1133、所在地1134、緯度経度情報1135、及び構内図1136などの情報を含む。
駅データ113は、駅または路線の追加または廃止等に伴い、更新が必要となる。その更新作業は、実際の開業時にシステム運用者(システム管理者)によって実施される。駅または路線の追加または廃止等によって駅データ113が更新された場合は、別のマスタデータである乗換経路データ112も更新が必要となる。また、駅滞在者推計システム10を使って、将来開業予定の新駅の開発計画を見越した予測分析を行いたい場合には、新駅を追加した架空のマスタデータとして駅データ113を整備する必要がある。この場合、システム運用者(システム管理者)が、架空のマスタデータとしての駅データ113を作成し、必要に応じて乗換経路データ112も作成すればよい。
このように、駅滞在者推計システム10は、データサーバ110で複数のマスタデータを管理する必要がある。そして、駅滞在者推計システム10の利用者は、分析の用途に応じてマスタデータを指定した上で、所望する駅における分析(駅滞在人数及び滞在時間の推計)を駅滞在者推計システム10に要求することになる。
(2-3)発着データ114
図4は、発着データ114のデータ構造例を示す図である。発着データ114は、列車22による旅客の移動行動について、その時空間情報及び人数情報を示すデータである。発着データ114は、トリップID1141、出発駅ID1142、到着駅ID1143、出発時刻1144、到着時刻1145、利用人数1146、及び経路情報1147などの情報を含む。
発着データ114は、グループ化した旅客の移動行動ごとにレコードが生成され、各レコードのトリップID1141には、ユニークな識別子(トリップID)が付与される。「旅客の移動行動」とは、端的には、何人の旅客がどの駅を何時に出発し、どの駅に何時に到着したか、を意味する。なお、旅客の移動行動をグループ化する基準の1つとなる時間の粒度、すなわち、出発時刻1144及び到着時刻1145の時間の粒度は、1分単位、1秒単位、または10分単位などのように、任意の単位が設定されてよい。
発着データ114は、改札通過データに基づいて、所定の時間帯にある駅に入場した旅客が、どの駅で降車したかという利用人数を集計することによって算出される。経路情報1147は、出発駅ID1142と到着駅ID1143との組合せに対する経路情報(利用路線ID、乗車駅ID、降車駅ID)が羅列されたものであり、図2に示した乗換経路データ112を参照することによって取得される。なお、経路が複数の利用路線(乗車路線)に跨っている場合には、複数の全ての経路について「利用路線ID、乗車駅ID、降車駅ID」の組合せで、経路情報1147に記録される。例えば、経路情報1147が「20001,1001,1003,20003,1003,1004」と記録された場合、路線ID「20001」の路線で駅ID「1001」から駅ID「1003」まで移動し、さらに路線ID「20003」の路線で駅ID「1003」から駅ID「1004」まで移動したことを意味する。
発着データ114においてトリップID1141及び経路情報1147以外の項目に記録される情報は、自動改札機21が読み取った情報をデータ管理サーバ群(不図示)に収集し、改札通過データとして集計することによって生成される。例えば、図4の発着データ114で1つ目(トリップID=1)及び2つ目(トリップID=2)のレコードに示したように、出発駅ID1142が「1001」、到着駅ID1143が「1002」、出発時刻1144が「2020/3/21 12:00」、到着時刻1145が「2020/3/21 12:10」であった旅客が、合計で10人存在したとする(利用人数336が「6」と「4」である)。このとき、出発駅IDと到着駅IDの組み合わせ(1001と1002)をキーとして乗換経路データ112を参照し、該当するレコードを抽出する。そして、抽出した各レコードにおける経路情報(第1乗車路線ID1125以降の項目情報)と経路選択確率1123の値とを用いて合計人数10人を配分し、配分した経路情報と一緒に格納することで、図4の1つ目及び2つ目のレコードが生成される。
なお、発着データ114には、図4に例示した以外にも、性別、年代、定期券の保有の有無、または与信枠情報など、旅客のプロファイル情報が含まれていてもよい。その場合は乗換経路データ112の経路情報及び経路選択確率に加えて、プロファイル情報ごとに合計人数を配分し、格納する。
(2-4)時刻表データ115
図5は、時刻表データ115のデータ構造例を示す図である。時刻表データ115は、列車22の運行計画を示すデータである。時刻表データ115は、列車ID1151、路線ID1152、駅ID1153、走行順序1154、通停区分1155、到着時刻1156、出発時刻1157、及び定員情報1158などの情報を含む。
通停区分1155には、対象駅(駅ID1153)における対象列車(列車ID1151)の「通過」または「停車」を表す値が格納される。通停区分1155が「通過」である場合、到着時刻1156及び出発時刻1157には必ずしも値が格納されなくてもよい。時刻表データ115は、鉄道運行システムが作成する運行ダイヤに基づいて生成され、データサーバ110が鉄道運行システムから最新の運行ダイヤを受信した場合には、受信した運行ダイヤの内容によって時刻表データ115が更新される。
定員情報1158は、列車(列車ID1511)の旅客定員を示す。定員情報1158は、例えば運賃のみで乗車できる普通車と、特急料金等の特別料金を支払うことで乗車できる特別者とに分けて、それぞれの旅客定員を保持するようにしてもよい。
(2-5)所要時間データ116
図6は、所要時間データ116のデータ構造例を示す図である。所要時間データ116は、出発駅(出発駅ID1162)に入場してから到着駅(到着駅ID1163)を出場するまでの理論上の所要時間に関する情報を示すデータであって、発着データ114に示されるトリップID1141ごとに、所要時間シミュレート部127による算出結果が格納される。所要時間データ116は、トリップID1161、出発駅ID1162、到着駅ID1163、人数1164、出発時刻1165、及び到着時刻1166に加えて、利用経路に関する情報(路線ID1167,乗車駅ID1169,降車駅ID1170)、列車ID1168、列車待ち時間1171、及び列車乗車時間1172などの情報を含む。
トリップID1161、出発駅ID1162、到着駅ID1163、人数1164、出発時刻1165、及び到着時刻1166は、発着データ114のデータ項目(具体的には、トリップID1141、出発駅ID1142、到着駅ID1143、利用人数1146、出発時刻1144、到着時刻1145)に対応している。また、利用経路に関する情報(路線ID1167,乗車駅ID1169,降車駅ID1170)は、発着データ114に含まれる経路情報1147の内容に対応しており、乗換を含む経路の場合は、利用する路線数分のデータが格納される。
列車ID1168、列車待ち時間1171、及び列車乗車時間1172は、利用する路線の数だけ格納されるデータ項目であり、例えば1回の乗換を含む経路の場合は、最初に利用する路線の列車に紐づく情報が列車ID[1]、列車待ち時間[1]、列車乗車時間[1]として格納され、乗換後に利用する路線の列車に紐づく情報は列車ID[2]、列車待ち時間[2]、列車乗車時間[2]に格納される。列車待ち時間1171は、出発時刻1165を基点として最初の列車に乗車する時刻までの時間、もしくはある路線の列車を降りて、次の路線の列車に乗るまでの時間を示している。また列車乗車時間1172は、ある駅で列車に乗車した時刻を基点として、別のある駅で列車を降りるまでの時間を示している。
(2-6)駅滞在時間データ118
図7は、駅滞在時間データ118のデータ構造例を示す図である。駅滞在時間データ118は、駅(対象駅1182)における旅客の滞在時間に関する情報であって、発着データ114に示されるトリップID1141ごとに、滞在時間算出部128による算出結果が格納される。駅滞在時間データ118は、トリップID1181、対象駅ID1182、滞在開始時刻1183、滞在終了時刻1184、出発駅ID1185、到着駅ID1186、出発時刻1187、到着時刻1188、及び人数1189などの情報を含む。
トリップID1181、出発駅ID1185、到着駅ID1186、出発時刻1187、到着時刻1188、及び人数1189は、発着データ114のデータ項目(具体的には、トリップID1141、出発駅ID1142、到着駅ID1143、出発時刻1144、到着時刻1145、利用人数1146)に対応している。滞在開始時刻1183及び滞在終了時刻1184の時間の粒度は、1秒単位、1分単位、または10分単位など、予め決められた任意の単位で格納される。
なお、駅滞在時間データ118には、図7に示したデータ項目以外にも、例えば、所要時間データ116の路線ID1167、乗車駅1169、及び降車駅1170に対応する利用経路に関する情報が含まれてもよいし、発着データ114と同様に、旅客のプロファイル情報が含まれてもよい。
(3)計算サーバ120
以下では、計算サーバ120の各処理部(全体制御部125,対象経路一覧抽出部126,所要時間シミュレート部127,滞在時間算出部128)について詳しく説明する。
(3-1)駅滞留者推計処理
図8は、駅滞留者推計処理の処理手順例を示すフローチャートである。駅滞留者推計処理は、データサーバ110(データ格納部111)に蓄積されたデータ群を用いて、計算サーバ120がユーザ(利用者端末32を操作する利用者)から指定された分析対象駅における旅客の滞在人数及び滞在時間を推計し格納する処理であって、計算サーバ120の全体制御部125が、対象経路一覧抽出部126、所要時間シミュレート部127、及び滞在時間算出部128のプログラムを適宜呼び出しながら実行する。各処理において作成されるデータは、トリップID1141,1161,1181で変化を追跡することができる。
図8によればまず、全体制御部125は、システム管理画面で設定された分析対象駅を取得する(ステップS101)。システム管理画面は、情報配信サーバ130の管理画面制御部135によって利用者端末32等に提示される画面であって、その具体例は図12を参照しながら後述される。
次に、全体制御部125は、対象経路一覧抽出部126を呼び出し、対象経路一覧抽出処理を実行させる(ステップS102)。詳細は図9を参照しながら後述するが、対象経路一覧抽出処理において、対象経路一覧抽出部126は、乗換経路データ112を用いて、ステップS101で取得された分析対象駅が経路に含まれる対象経路を抽出し、抽出結果をまとめた対象経路一覧を出力する。
次に、全体制御部125は、所要時間シミュレート部127を呼び出し、理論上所要時間算出処理を実行させる(ステップS103)。詳細は図10を参照しながら後述するが、理論上所要時間算出処理において、所要時間シミュレート部127は、発着データ114に基づいて、ステップS102で抽出された対象経路が利用可能な経路を紐付け、各経路における列車等の割り当てのシミュレーション計算を行うことによって、各経路の列車待ち時間及び最終的な到着時刻等を計算し、理論上の所要時間データ116を出力する。
次に、全体制御部125は、駅滞在時間データ118を作成していない全ての発着データ114について個々に、以降のステップS105~S107の処理を繰り返す(ステップS104)。ステップS105では、処理対象となる全ての発着データ114について、ステップS102で抽出した対象経路一覧から対象経路を1つずつ選択しながら以下のステップS106の処理を繰り返す。ステップS106では、現在の処理対象の発着データ114における経路情報1147が、現在処理をしている対象経路(ステップS105で選択された対象経路)の情報と一致しているか否かを判定する。ステップS106において処理対象の経路情報1147と現在選択されている対象経路の情報とが一致している場合には(ステップS106のYES)、全体制御部125は滞在時間算出部128を呼び出して滞在時間算出処理を実行させる(ステップS107)。詳細は図11を参照しながら後述するが、滞在時間算出処理において、滞在時間算出部128は、発着データ114のトリップID1141をキーとして、理論上の所要時間を算出可能な情報を有する所要時間データ116を参照し、当該トリップIDの経路上に含まれる各駅における旅客の滞在開始時刻及び滞在終了時刻を算出し、算出結果を駅滞在時間データ118に格納する。一方、ステップS106において処理対象の経路情報1147と現在選択されている対象経路の情報とが一致していない場合には(ステップS106のNO)、全体制御部125はステップS105に戻り、次の対象経路を選択して、当該対象経路との比較を行う。
なお、上記の図8では、システム管理画面において所定の操作が行われたことを契機として、駅滞在者推計処理が実行されるとしたが、本実施形態において駅滞留者推計処理が実行される契機はこれに限定されるものではなく、例えば、日次、週次、または月次などの定期的に、各駅(あるいは所定駅)を対象として駅滞在者推計処理が実行されるようにしてもよい。
(3-2)対象経路一覧抽出処理
図9は、対象経路一覧抽出処理の処理手順例を示すフローチャートである。対象経路一覧抽出処理は、対象経路一覧抽出部126によって実行される。
図9によればまず、対象経路一覧抽出部126は、自プログラムの外部で設定された分析対象駅の情報を取得する(ステップS201)。具体的には、分析対象駅の情報は図12に示すシステム管理画面で設定され、図8のステップS101を介して、全体制御部125から対象経路一覧抽出部126に渡される。なお、設定される分析対象駅は、1つでも複数でもよい。
次に、対象経路一覧抽出部126は、データサーバ110から乗換経路データ112を読み込む(ステップS202)。次いで、対象経路一覧抽出部126は、ステップS202で読み込んだ乗換経路データ112について1レコードずつ、以下のステップ204~S206の処理を繰り返す(ステップS203)。
ステップS204では、対象経路一覧抽出部126は、分析対象駅として設定された駅について、1つずつ駅を選択しながら、以下のステップS205~S206の処理を繰り返す。
ステップS205では、対象経路一覧抽出部126は、乗換経路データ112の選択中のレコードにおける経路情報(具体的には、第1乗車駅ID1126及び第1降車駅ID1127など、利用路線における全ての乗車駅及び降車駅)を参照し、選択中の分析対象駅が、上記経路情報の乗車駅または降車駅に含まれているか否かを判定する。
ステップS205において分析対象駅が経路情報に含まれている場合は(ステップS205のYES)、乗換経路データ112の選択中のレコードから、路線、乗車駅、及び降車駅の情報を抽出し、「第1乗車路線-第1乗車駅-第1降車駅-第2乗車路線-第2乗車駅-第2降車駅-・・・」などの所定の形式で文字列を作成して、対象経路一覧のデータに追加する。一方、ステップS205において分析対象駅が経路情報に含まれていない場合は(ステップS205のNO)、ステップS204に戻り、次の分析対象駅を選択してステップS205の処理を繰り返す。
そして乗換経路データ112の全てのレコードについてステップ204~S206の処理が終了した後、対象経路一覧抽出部126は、対象経路一覧のデータを出力し(ステップS207)、対象経路一覧抽出処理を終了する。なお、対象経路一覧のデータは、ファイル形式等で出力してもよいし、プログラム内で一時的に記憶しておいてもよい。
(3-3)理論上所要時間算出処理
図10は、理論上所要時間算出処理の処理手順例を示すフローチャートである。理論上所要時間算出処理は、所要時間シミュレート部127によって実行される。所要時間シミュレート部127は、対象経路一覧抽出部126が呼び出されたタイミングで、あるいはその後で、全体制御部125から呼び出されるものとする。
図10によればまず、所要時間シミュレート部127は、データサーバ110から発着データ114を読み込み(ステップS301)、さらに時刻表データ115を読み込む(ステップS302)。
次に、所要時間シミュレート部127は、ステップS301で読み込んだ発着データ114について1レコードずつ、以下のステップS304~S309の処理を繰り返す(ステップS303)。
ステップS304では、所要時間シミュレート部127は、発着データ114の選択中のレコードにおける経路情報1147を参照して、経路情報1147に含まれる利用路線を特定し、利用路線を1つずつ選択しながら、利用路線数の分だけ、以下のステップS305~S308の処理を繰り返す。
ステップS305において所要時間シミュレート部127は、経路情報1147から最初に利用する路線IDを取得し、該当路線を走行する列車のなかで、出発時刻1144以降に乗車駅に最も到着するものを探索する。
次に、所要時間シミュレート部127は、ステップS305で探索した列車に乗車可能であるか否かを判定する(ステップS306)。具体的には、所要時間シミュレート部127は、探索した列車の乗車人員を参照し、現在、発着データ114の選択中のレコードに含まれる利用人数1146を加えても当該列車の定員を超えなければ、乗車可能と判定し、定員を超える場合には乗車不可と判定する。このとき、列車の定員は、ステップS302で読み込んだ時刻表データ115の定員情報1158をそのまま利用してもよいし、定員情報1158の値を基に、例えば「定員情報+100人」までは許容したり、「定員情報×a倍」までは許容したりといったように、マージンを設けて定員を決定してもよい。また、路線や時間帯に応じて、上記マージンの度合いを調整するようにしてもよい。
ステップS306において乗車可能な列車を探索できた場合(ステップS306のYES)、所要時間シミュレート部127は、発着データ114の選択中のレコードにおける乗車区間(出発駅ID1142から到着駅ID1143までのすべての駅間)を参照し、該当列車の乗車人員情報として加算し、記憶しておく。また、探索した列車の列車ID1151(該当列車ID)を保持する(ステップS307)。さらに、ステップS307において所要時間シミュレート部127は、発着データ114の選択中のレコードにおける出発時刻1144と、時刻表データ115において該当列車IDを有するレコードの出発時刻1157との差分から、列車待ち時間を算出し、保持する。なお、実際には、出発駅の改札を入場してから最初に利用する路線の列車が到着するホームまでの徒歩移動時間が必要になるため、上記の列車待ち時間からこの徒歩移動時間を考慮した一定の時間を差し引いた時間を、列車待ち時間としてもよい。
ステップS307に次いで、所要時間シミュレート部127は、時刻表データ115において該当列車IDを有するレコードから該当列車IDの列車が降車駅に到着する到着時刻1156を参照し、この到着時刻以降で乗車可能な列車を探索する(ステップS308)。このとき、所要時間シミュレート部127は、該当列車IDの列車が乗車駅を出発した時刻から降車駅に到着した時刻までの差分を乗車時間として保持する。
そして上記ステップS305~S308の処理を、経路情報1147が示す利用路線の全ての路線IDについて繰り返した結果、全ての利用路線に関して乗車可能な列車の探索に成功し、発着データ114の選択中のレコードに含まれる到着駅に到着することを確認できた場合に、所要時間シミュレート部127は、保持していた列車ID、列車待ち時間、列車乗車時間などの情報を、発着データ114の選択中のレコードの情報とともに、所要時間データ116に追加する(ステップS309)。具体的には、対応するトリップID1181を有する所要時間データ116のレコードにおいて、列車ID1168、列車待ち時間1171、列車乗車時間1172には、上記保持していた列車ID、列車待ち時間、列車乗車時間が追加され、出発駅ID1162~到着時刻1166には、発着データ114の選択中のレコードの情報が追加される。
以上のように図10の所要時間算出処理を実行することにより、所要時間シミュレート部127は、トリップIDごとに理論上の所要時間を算出するために必要となる情報を算出し、これらを所要時間データ116に格納することができる。
(3-4)滞在時間算出処理
図11は、滞在時間算出処理の処理手順例を示すフローチャートである。滞在時間算出処理は、滞在時間算出部128によって実行される。滞在時間算出部128は、対象経路一覧抽出部126及び所要時間シミュレート部127が呼び出され、それぞれの処理部による処理が完了した後に呼び出されて滞在時間算出処理を実行するものとする。
図11によればまず、滞在時間算出部128は、自プログラムの外部から渡された分析対象駅の情報を取得し、さらに、データサーバ110から発着データ114を読み込んで、トリップID1141を取得する(ステップS401)。
次に、滞在時間算出部128は、所要時間データ116を参照し、ステップS401で取得したトリップID1141と同一のトリップID1161を持つレコードを抽出する(ステップS402)。
次に、滞在時間算出部128は、ステップS401で取得した分析対象駅について1つずつ、以下のステップS404~S406の処理を繰り返す(ステップS403)。
ステップS404では、滞在時間算出部128は、ステップS402で抽出した所要時間データ116のレコードから、出発時刻1165、乗車駅ID1169、降車駅ID1170、列車待ち時間1171、及び列車乗車時間1172(複数の路線を利用するレコードの場合は、乗車駅、降車駅、列車待ち時間、及び列車乗車時間による組が、複数存在する)を参照して、分析対象駅における滞在開始時刻を決定する。
具体的にはステップS404において、処理中の分析対象駅の駅IDが1つ目に利用する路線の乗車駅IDと一致する場合には、「滞在開始時刻=出発時刻」となる。また、処理中の分析対象駅の駅IDが1つ目に利用する路線の降車駅IDと一致する場合には、「滞在開始時刻=出発時刻+1つ目の路線の列車待ち時間+1つ目の列車の乗車時間」となる。なお、混雑時には、列車の乗り降り自体に時間を要したり、駅構内の徒歩移動時間が長くなったりすることが考えられるため、滞在開始時刻を決定する際に混雑を考慮したマージン時間を設けてもよい。また、処理中の分析対象駅の駅IDが2つ目以降に利用する路線の降車駅IDと一致する場合には、上記した1つ目に利用する路線の降車駅IDのパターンと同様に考えて、「滞在開始時刻=出発時刻+該当駅に到着するまでに利用する路線の列車待ち時間+該当駅に到着するまでに利用する路線の列車の乗車時間」という計算式によって計算することができる。
次に、滞在時間算出部128は、分析対象駅における滞在終了時刻を決定する(ステップS405)。滞在終了時刻の決定方法について詳しく説明する。
まず、ステップS402で抽出した所要時間データ116のレコードを参照して、列車待ち時間1171及び列車乗車時間1172(複数の路線を利用する場合は、列車待ち時間及び列車乗車時間の組が複数存在する)を合計し、出発時刻に加算すると、出発駅から到着駅まで一切無駄のない行動をした場合の、到着駅における理論的な出場時刻を求めることができる。そして滞在時間算出部128は、この理論的な出場時刻と、同一のトリップIDを有する発着データ114の到着時刻1145とを比較し、その差分をステップS404で決定した滞在開始時刻に加算することによって、滞在終了時刻を算出する。
図6の所要時間データ116の1レコード目を例にとって、具体的な算出例を示す。トリップID「1」のレコードにおいて、1つ目の列車の待ち時間(列車待ち時間[1]1171)は「3.0分」であり、1つ目の列車の乗車時間(列車乗車時間[1]1172)は「4.0分」であるから、これらを加算すると「7.0分」になる。そして、発着データ114から引き継いだ情報である出発時刻1165に、この「7.0分」を加算した値は「2020/03/21 12:07」となる。これが理論的な出場時刻である。しかし、同じく発着データ114から引き継いだ情報である到着時刻1166は、「2020/03/21 12:10」であり、実績値である到着時刻と理論的な出場時刻との間に「3.0分」の差分が生じている。この差分は、純粋に列車を待つ時間を除いたものであるため、待ち合わせや購買など何らかの目的をもって、駅構内に滞在していた時間と考えることができる。そこで滞在時間算出部128は、この「3.0分の」差分を、駅滞在時間データ118の滞在開始時刻1183「2020/03/21 12:00」に加算することにより、滞在終了時刻1184を「2020/03/21 12:03」と決定することができる。
なお、滞在終了時刻を算出する際は、上記した差分の他に、所要時間データ116の列車待ち時間1171も滞在時間と捉えて、滞在開始時刻1183に加算するようにしてもよい。また、上記した差分は、実際には分析対象駅以外での滞在時間が少なからず含まれている可能性があることから、これを考慮して、差分に係数を掛けた形で格納してもよい。この係数は、駅ごとに固定で設定してもよいし、所要時間データ116に示される利用経路にどの駅が含まれるか(例えば所定の大規模駅が含まれるか等)によって場合分けして設定してもよい。
次に、滞在時間算出部128は、ここまでの処理で得られた情報を駅滞在時間データ118に追加する(ステップS406)。具体的には、選択中のトリップID及び分析対象駅をトリップID1181及び対象駅1182とするレコードに対して、ステップS404で決定した滞在開始時刻を滞在開始時刻1183に、ステップS405で決定した滞在終了時刻を滞在終了時刻1184に追加する。さらに、上記レコードに対して、発着データ114から引き継いだ情報(出発駅ID1142、到着駅ID1143、出発時刻1144、到着時刻1145、利用人数1146)を、出発駅ID1185、到着駅ID1186、出発時刻1187、到着時刻1188、及び人数1189に追加する。以上の追加によって、駅滞在時間データ118に格納するレコードが生成される。
そして、ステップS406の処理後は、繰り返し処理の終了条件を満たさない場合はステップS403に戻り、繰り返し処理の終了条件を満たす場合は、滞在時間算出処理を終了する。
(4)情報配信サーバ130
以下では、情報配信サーバ130の各処理部(管理画面制御部135,表示画面作成部136)が取り扱う画面について詳しく説明する。
(4-1)システム管理画面
図12は、システム管理画面の一例を示す図である。図12に示すシステム管理画面210は、駅滞在者推計システム10のユーザ(例えば利用者端末32を操作する利用者)が、駅滞在者の傾向を分析する際に条件を入力するための画面である。システム管理画面210は、管理画面制御部135によって生成され、ネットワーク43等を介して利用者端末32に提供される。
システム管理画面210には、いくつかのテキスト入力欄や選択肢のボックスが配置されており、ユーザは各自の分析用途に応じて、決まった選択肢の中から、条件を選んでいく操作を行う。例えば、図12に示したシステム管理画面210の場合は、画面内の左側に、分析対象駅を選択する分析対象駅選択欄211が構成され、画面内の右側に、分析処理の実行内容を決定する分析処理操作欄212が構成されている。なお、分析対象駅や分析処理を選択するこれらの欄以外にも、年月日などの分析対象期間、あるいは分析対象の曜日を細かく指定できる欄などがあってもよい。分析対象駅選択欄211では、1つの駅だけを選択することもできるし、複数の駅を選択してもよい。分析対象駅の候補が多数存在する場合には、駅の一覧表などを用意し、テキストファイル形式でアップロードするインタフェースを有するようにしてもよい。
図12において、分析処理操作欄212には、分析処理の実行内容を選択するためのボタンとして、開始ボタン213、取消ボタン214、及び表示ボタン215が用意されている。ユーザが、分析対象駅選択欄211で分析対象駅を選択した状態で、開始ボタン213を押下操作すると、管理画面制御部135によって操作受付処理が実行されることにより、分析対象駅に対する駅滞在者推計処理(図8参照)の実行が開始される。操作受付処理の詳細は図13を参照しながら後述する。また、ユーザが、駅滞在者推計処理の実行中に取消ボタン214を押下操作すると、管理画面制御部135によって操作受付処理が実行されることにより、駅滞在者推計処理の実行が中断または取り消される。そして、ユーザが、駅滞在者推計処理の終了後(あるいは、実行中でもよい)に表示ボタン215を押下操作すると、管理画面制御部135による操作受付処理を経て、表示画面作成部136が表示画面作成処理を実行することにより、分析処理の実行結果に基づく結果表示画面が生成及び表示される。より具体的には、分析処理の実行結果とは、分析対象駅における旅客の滞在人数及び滞在時間の推計結果であり、表示画面作成処理によって、これらの推計結果が集計及びグラフ化された情報が、結果表示画面に表示される。結果表示画面の詳細は、図14~図16を参照しながら後述する。
なお、分析対象駅選択欄211において分析対象駅が1つも選択されていない状態では、分析処理操作欄212の何れのボタンを押しても、実質的には何も処理が実行されないことから、分析処理操作欄212のボタンは全て無効(押下操作できない状態)としておいてもよい。また、取消ボタン214は、開始ボタン213が押下され、駅滞在者推計処理を実行中の期間においてのみ、意味がある処理であることから、例えば管理画面制御部135が計算サーバ120における駅滞在者推計処理の進捗を監視し、取消ボタン214の有効または無効の状態を制御するようにしてもよい。また、表示ボタン215は、駅滞在者推計処理の実行が完全に終了した段階で有効になる。また、本実施形態に係る駅滞在者推計システム10では、複数の分析処理を同時に実行可能に構成してもよく、その場合は、システムにおいて現在実行されている全ての処理プロセスを、システム管理画面210等を介してユーザが確認できるようにするとよい。
また、情報配信サーバ130(管理画面制御部135)は、駅滞在者推計処理の進捗度合いを、システム管理画面210またはその他の画面(例えば、ポップアップなど)で表示するようにしてもよい。このような進捗表示を行うことにより、ユーザは、駅滞在者推計処理が終了するまでにどの程度の時間が掛かりそうであるかを把握できるため、予想以上に時間が掛かりそうな場合には取消ボタン214を押下して処理を一時中断し、分析対象駅を絞って選択し直したうえで再度、開始ボタン213を押下する、といった調整が可能になる。
図13は、操作受付処理の処理手順例を示すフローチャートである。操作受付処理は、ユーザがシステム管理画面210で入力した条件に従って、管理画面制御部135が必要な処理を実行する処理である。操作受付処理は、図12に示したシステム管理画面210において、分析処理操作欄212の何れかのボタン213~215に対する有効な操作が行われたタイミングで開始される。
図13によればまず、管理画面制御部135は、システム管理画面210の分析対象駅選択欄211で指定された分析対象駅の情報を取得する(ステップS501)。次に、管理画面制御部135は、システム管理画面210の分析処理操作欄212で指定された分析処理の実行内容を取得する(ステップS502)。
ステップS502で取得した実行内容が「開始」であれば、管理画面制御部135は、ステップS501で取得した分析対象駅を引数として、全体制御部125に駅滞在者推計処理の実行を要求する。この結果、計算サーバ120によって分析対象駅に対する駅滞在者推計処理(図8参照)が実行される(ステップS503)。なお、ステップS503で要求する駅滞在者推計処理の実行タイミングは、即時でもよいし、指定した時間に処理が始まるようにジョブを登録する形でもよい。
また、ステップS502で取得した実行内容が「取消」であれば、管理画面制御部135は、全体制御部125に駅滞在者推計処理の実行中止を要求する(ステップS503)。この結果、計算サーバ120で実行途中の駅滞在者推計処理が中断(または取り消し)される。また、ステップS502で取得した実行内容が「表示」であれば、管理画面制御部135は、表示画面作成部136を呼び出し、表示画面作成処理の実行を要求する(ステップS503)。この結果、駅滞在者推計処理の結果に基づく結果表示画面が作成され、表示される。
以上、図13に示す操作受付処理を実行することにより、管理画面制御部135は、システム管理画面210に対するユーザからの入力操作に応じて、分析対象駅における駅滞在者を推計する分析処理の実行に関する制御を実現する。
(4-2)結果表示画面
図14は、表示画面作成処理の処理手順例を示すフローチャートである。表示画面作成処理は、表示画面作成部136が、分析処理(駅滞在者推計処理)の実行結果に基づいて結果表示画面を生成し表示する処理である。図13のステップS503でも説明したように、表示画面作成処理は、図12に示したシステム管理画面210において表示ボタン215が押下操作されたタイミングで実行される。
図14によればまず、表示画面作成部136は、管理画面制御部135から、結果表示画面における表示対象駅及び表示条件を取得する(ステップS601)。表示対象駅は、システム管理画面210で選択された分析対象駅と同等と考えてよい。なお、これまでの説明では、図12のシステム管理画面210で表示ボタン215が押下操作されると、結果表示画面が生成及び表示されるとしてきたが、表示ボタン215が押下操作されたときには、表示条件に関する詳細画面が現れ、ユーザが詳細な表示条件を指定できるようにすることが、より好ましい。この場合、詳細画面で指定可能な表示条件としては、例えば、表示するグラフの種類の選択、表示対象駅の指定(分析対象駅からの限定)、または、データ集計における単位の指定等が挙げられる。
次に、表示画面作成部136は、ステップS601で取得した表示対象駅及び表示条件をキーとして、データサーバ110の駅滞在時間データ118を参照し、該当するデータを抽出する(ステップS602)。
次に、表示画面作成部136は、ステップS602で抽出したデータを表示条件に従って集計し(ステップS603)、表示条件で指定された形式のグラフで描画し、描画したグラフを埋め込んだ結果表示画面を生成する(ステップS604)。そして、ステップS604で生成された結果表示画面は、情報配信サーバ130の配信先の装置(例えば、利用者端末32)に配信されることによって、表示出力される。
なお、情報配信サーバ130は、配信先の装置の特性または配信する情報の内容に応じて、複数の表示画面作成部136を組合せて、配信する結果表示画面を生成するようにしてもよい。具体的には例えば、画面の配信においてWEBサーバの技術を用いることができ、この場合ユーザは、配信先の装置で実行されるWEBブラウザにおいて、配信される情報を見ることができる。あるいは、配信先の装置で実行される専用のアプリケーションが、情報配信サーバ130から送信されたデータを用いて、当該装置で表示すべき結果表示画面を作成するように構成してもよい。
図15は、グラフを利用した結果表示画面の一例を示す図である。図15に示した結果表示画面220は、選択された分析対象駅について、各駅の時間帯別滞在者数を「入場時の利用者/出場時の利用者/乗換時の利用者」の区分で集計した結果を積み上げグラフの形で表示しており、一日の中での傾向の変化を示している。
なお、結果表示画面におけるグラフの見せ方に関しては、様々なバリエーションが考えられる。具体的には例えば、図15のように滞在者数の実数値を表示する以外にも、各時間帯でどの区分の利用者が多いかを相対的に見せる方法、または、時間帯別滞在者数を一日全体の滞在者数(図15の横軸「09:30」から「20:45」までの合計値)で割ることで得られる各時間帯の内訳比率を色分けして見せる方法などが考えられる。
また、図15に示した結果表示画面220は、各駅の滞在者数の傾向を折れ線グラフで表しているが、本実施形態の結果表示画面で利用可能なグラフの形態は、これに限定されるものではなく、円グラフまたはレーダーチャートなどの形態で表してもよい。また、駅ごとに分けてグラフ化してもよいし、同じ駅について分析期間を分割し複数並べて比較できる機能を有してもよい。
また、結果表示画面は、計算サーバ120で実行された駅滞在者推計処理の実行結果だけに基づいて構成しなくてもよく、例えば、外部システム33等から駅構内の店舗の販売データを取得し、駅滞在者数と販売額とを駅ごとの散布図で表すなどしてもよい。この場合、推計された滞在者数に対して販売額の良い駅または悪い駅を発見することに役立てることができる。また、縦軸に分析対象駅、横軸に出発駅または到着駅をとったマトリックスバブルチャートを作成し、各格子点におけるバブルの大きさで滞在者数を表現し、バブルの色で利用者の平均年齢や平均与信枠等の属性情報を表す等の方法も考えられる。このようにする場合、複数の分析対象駅と、複数の到着駅との関係を1つの図(グラフ)で表すことができる。具体的には、どこの駅から来てどこの駅へ向かう滞在者がどのくらいの人数いるか、また、どういう年齢層の滞在者が多いか、をユーザが一目で把握できるようになる。さらに、上記の「どこの駅から来たか」は「どこの駅に住んでいるか」と解釈し、「どこの駅へ向かうか」は「どこで働いているか」と解釈することもできる。
図16は、路線図を利用した結果表示画面の一例を示す図である。図16に示した結果表示画面230は、分析対象とする都市圏全体の列車及び駅の混雑度を俯瞰で見せることを目的とした結果表示画面であり、画面内に路線図231が配置されている。路線図231には、各路線を走行する列車が、遅延度合いや混雑度によって色分けされたアイコンで表示されている。なお、モノクロ図面である図16では、色分けはハッチングの違いで表している。図16の結果表示画面230のように路線図を利用した表示形態を採用する目的は、分析対象駅に関して、駅の滞留者数の傾向を把握すると同時に、その駅を発着する列車の混雑度や遅延状態を同時に見られるような画面を提供することにある。
結果表示画面230において路線図231は、マウスまたはキーボードなどの入力インタフェースを用いて操作が可能で、例えば、ホイールボタンなどによる地図画面のズームイン/ズームアウトや、マウスドラッグによる地図の表示位置の変更などの操作を行うことができる。路線図231において、各路線及び各駅の配置は、実際の空間的な位置情報に基づいて決定してもよいし、一画面に収まるように適宜調整して決定してもよい。
また、大規模な都市圏では路線数が多く、画面のスペース上、全ての路線を列挙することが難しくなることが想定できるため、表示する路線を選択できるようにしてもよい。ここで、路線図231に表示する走行中の列車のアイコンの色や大きさは、当該列車の乗車人員の平均値または最大値、当該列車の遅延秒数などに応じて変化させるとよい。例えば乗車率の数値に対して、「0%~50%未満」、「50%~100%未満」、「100%~150%未満」、「150%以上」といったように、いくつかの段階別にそれぞれ異なる色を定義しておくとよい。これらの列車のアイコン表示形態や駅滞在者の表示内容に関しては、ユーザが任意に設定できるものであることが望ましい。表示内容の選択は、単一の候補を選択できるインタフェースでもよいし、複数の指標を同時に選択できるインタフェースでもよい。
また、結果表示画面230では、列車のアイコンをマウス等でクリックしたときに、当該列車に乗車中の旅客が次に滞在すると推定される駅とその滞在人数とを示す、ポップアップ232を表示する機能を持たせている。列車に乗車中の旅客がどの駅で滞在するかは、まず、所要時間データ116に含まれる列車ID1168、乗車駅ID1169、及び降車駅ID1170を参照して、列車IDと駅間ごとの組合せに対応する複数のトリップID1161を特定し、次に、特定したトリップID1161に対応するトリップID1181を有する駅滞在時間データ118のレコードを参照して、各レコードにおける滞在駅(対象駅1182)と滞在時間(滞在開始時刻1183から滞在終了時刻1184までの経過時間)とを集計することによって、算出できる。
具体的には、図16には、列番101の列車をクリックしたときにポップアップ232が表示された状態が示されている。また、このポップアップ232では、旅客が次にどの駅に滞在すると推定されるかだけでなく、その滞在時間も併せて表示している。具体的には、図16のポップアップ232によれば、A1駅とA2駅との間を走行中の列番101の列車に乗車中の旅客のうち、150人が次はA4駅に10分~20分滞在し、42人が次はA4駅に20分以上滞在する、等と推定されることが示される。
なお、表示画面作成部136は、結果表示画面230に対する表示条件の設定機能を有することにより、ユーザが入力した表示条件を受信した場合、またはマウスやキーボード等の入力インタフェースによる入力操作を受信した場合等には、受信した表示条件または入力操作にしたがって結果表示画面230の再作成を行い、リクエストを送信した装置に配信する。これは、図15に示した結果表示画面220のようなグラフ形式による結果表示画面でも同様である。
以上のように、表示画面作成部136は、計算サーバ120が推計した駅滞在者の滞在人数及び滞在時間を列車22の走行状態と紐づけて俯瞰できる結果表示画面230をシステム管理者または鉄道事業者等に提示することによって、列車内での旅客向けの案内、及び駅内の店舗の商品配置計画などに活用することができる。
(5)むすび
以上に説明したように、本実施形態に係る駅滞在者推計システム10は、輸送事業者(鉄道事業者)が収集及び蓄積している改札通過データ及び時刻表データ等を用いて、交通機関を利用する旅客の移動を、徒歩移動時間、待ち時間、乗換時間、及び乗車時間の観点で細かく分割し、各駅を利用する可能性がある潜在需要としての駅滞在者の滞在人数及び滞在時間を推計することができる。このような駅滞在者推計システム10によれば、鉄道事業者は滞在者の傾向を加味して、駅構内の設備更新または商業施設の計画立案等を実施することができる。また、性別、年代、または定期券の発着駅等の乗車券の属性情報と組み合わせて、各駅の滞在者数の推計結果を分析することにより、商業施設におけるテナントの出店計画、または店舗運営における商品の入替計画等を支援することができる。
10 駅滞在者推計システム
21 自動改札機
22 列車
31 管理者端末
32 利用者端末
33 外部システム
41,42,43 ネットワーク
110 データサーバ
111 データ格納部(DB)
112 乗換経路データ
113 駅データ
114 発着データ
115 時刻表データ
116 所要時間データ
118 駅滞在時間データ
120 計算サーバ
121 ネットワークインタフェース(I/F)
122 プロセッサ(CPU)
123 メモリ
124 記憶部
125 全体制御部
126 対象経路一覧抽出部
127 所要時間シミュレート部
128 滞在時間算出部
130 情報配信サーバ
131 ネットワークインタフェース(I/F)
132 プロセッサ(CPU)
133 メモリ
134 記憶部
135 管理画面制御部
136 表示画面作成部

Claims (10)

  1. 所定の輸送手段を利用する旅客のうち、指定された分析対象駅に滞在可能な旅客を推計する駅滞在者推計システムであって、
    前記輸送手段の各駅における旅客の改札通過の記録を示す発着データと、
    前記輸送手段の運行情報である時刻表データと、
    前記分析対象駅を含む1以上の経路について当該経路の出発駅及び到着駅と前記輸送手段の利用便との組合せごとに、旅客が前記出発駅に入場してから前記到着駅を出場するまでに要する理論上の所要時間の構成情報を前記発着データ及び前記時刻表データに基づいて計算する所要時間シミュレート部と、
    前記組合せごとに、旅客が前記出発駅に入場してから前記到着駅を出場するまでに要した実際の所要時間を前記発着データに基づいて算出し、同一の前記組合せにおける前記実際の所要時間と前記理論上の所要時間との差分から、前記分析対象駅における前記旅客の滞在時間を推計する滞在時間算出部と、
    を備えることを特徴とする駅滞在者推計システム。
  2. 任意の出発駅から任意の到着駅に至るまでに旅客が選択し得る経路に関する情報を示す乗換経路データと、
    前記乗換経路データに基づいて、前記分析対象駅を含む1以上の経路を抽出する対象経路一覧抽出部と、
    をさらに備え、
    前記対象経路一覧抽出部は、異なる利用便を乗り継ぐ経路を抽出可能とする
    ことを特徴とする請求項1に記載の駅滞在者推計システム。
  3. 前記対象経路一覧抽出部は、前記分析対象駅を含む経路として複数の経路を抽出する場合に、所定の配分率にしたがって個々の経路の選択率を決定する
    ことを特徴とする請求項2に記載の駅滞在者推計システム。
  4. 前記滞在時間算出部は、前記分析対象駅における前記旅客の滞在時間の推計において、
    前記所要時間シミュレート部によって計算された前記理論上の所要時間の構成情報に基づいて、前記旅客が前記分析対象駅に到着する理論上の時刻を滞在開始時刻とし、
    前記滞在開始時刻に前記実際の所要時間と前記理論上の所要時間との差分を加算した時刻を滞在終了時刻とする
    ことを特徴とする請求項1に記載の駅滞在者推計システム。
  5. 前記滞在時間算出部は、前記経路において前記分析対象駅が別の利用便への乗り継ぎ駅である場合には、乗り継ぎのための列車待ち時間を、前記滞在時間に加算する
    ことを特徴とする請求項1に記載の駅滞在者推計システム。
  6. 1以上の前記分析対象駅をユーザから指定可能なシステム管理画面を提供する管理画面制御部をさらに備える
    ことを特徴とする請求項1に記載の駅滞在者推計システム。
  7. 前記管理画面制御部は、前記システム管理画面において、前記滞在時間の推計の開始、取消、または推計結果の表示を要求するユーザからの操作を受け付ける
    ことを特徴とする請求項6に記載の駅滞在者推計システム。
  8. 前記滞在時間算出部による前記滞在時間の推計結果に基づく結果表示画面を作成し、提供する表示画面作成部を、さらに備える
    ことを特徴とする請求項1に記載の駅滞在者推計システム。
  9. 前記分析対象駅が2以上指定されて前記滞在時間の推計が行われた場合に、
    前記表示画面作成部は、各前記分析対象駅についての前記滞在時間の推計結果を集計し、グラフまたは路線図を用いて、各前記分析対象駅における前記旅客の滞在人数及び滞在時間を前記結果表示画面に表示する
    ことを特徴とする請求項8に記載の駅滞在者推計システム。
  10. 所定の輸送手段を利用する旅客のうち、指定された分析対象駅に滞在可能な旅客を推計する駅滞在者推計システムによる駅滞在者推計方法であって、
    前記駅滞在者推計システムは、
    前記輸送手段の各駅における旅客の改札通過の記録を示す発着データと、
    前記輸送手段の運行情報である時刻表データと、を有し、
    前記駅滞在者推計システムが、前記分析対象駅を含む1以上の経路について当該経路の出発駅及び到着駅と前記輸送手段の利用便との組合せごとに、旅客が前記出発駅に入場してから前記到着駅を出場するまでに要する理論上の所要時間の構成情報を前記発着データ及び前記時刻表データに基づいて計算する理論上所要時間計算ステップと、
    前記駅滞在者推計システムが、前記組合せごとに、旅客が前記出発駅に入場してから前記到着駅を出場するまでに要した実際の所要時間を前記発着データに基づいて算出し、同一の前記組合せにおける前記実際の所要時間と前記理論上の所要時間との差分から、前記分析対象駅における前記旅客の滞在時間を推計する滞在時間算出ステップと、
    を備えることを特徴とする駅滞在者推計方法。
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