JP2023177435A - 操作位置検出装置 - Google Patents

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龍二 吉田
Ryuji Yoshida
えみい 粉川
Emii Konakawa
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Abstract

【課題】簡潔な構成で冗長性を確保することができ、レバーシャフトの位置に応じた多様な出力が可能である操作位置検出装置を提供する。【解決手段】操作位置検出装置100のレバー1は、レバーシャフト10及びサブシャフト12を有し、操作に応じてガイド部4によって複数の操作位置に案内される。第1磁石M1は、レバーシャフト10の下端部に設けられた第1ヨークJ1との間に第1磁場を発生させる。第2磁石M2は、サブシャフト12の下端部に設けられた第2ヨークJ2との間に第2磁場を発生させる。操作位置検出装置100は、第1磁気センサS1が検出した第1磁場と、第2磁気センサS2が検出した第2磁場との少なくともいずれかに基づき、レバー1が複数の操作位置のいずれに操作されたかを検出する。【選択図】図1

Description

本開示は、操作位置検出装置に関する。
従来の操作位置検出装置として、例えば特許文献1には、車両に搭載されるレバーシャフトポジション検出装置が記載されている。この装置は、レバーシャフトの径方向(ラジアル方向)においてレバーシャフトと対向する磁気センサと、レバーシャフトと磁気センサの間に位置する磁石とを備える(特許文献1の図1等を参照)。この装置は、レバーシャフトが磁気センサに近接した場合のON出力と、そうでない場合のOFF出力との組み合わせにより、レバーシャフトのポジションを検出する(特許文献1の図6~図8等を参照)。
特開2009-154564号公報
上記のような操作位置検出装置は、センサの一部に障害が発生した後でも検出精度を維持し続けられるように冗長性が求められる場合がある。しかしながら、特許文献1に記載の装置で冗長性を確保しようとすると、ポジション毎に複数の磁気センサを設けなければならず、構成が複雑化する虞がある。また、特許文献1に記載の装置では、また、レバーシャフトの軸方向(スラスト方向)における位置変化を加味した検出を行うことができない。
本開示は、上記実情に鑑みてなされたものであり、簡潔な構成で冗長性を確保することができ、レバーシャフトの位置に応じた多様な出力が可能である操作位置検出装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本開示に係る操作位置検出装置は、
レバーシャフト、及び、前記レバーシャフトに対して斜めに延びるサブシャフトを有し、操作により傾動可能なレバーと、
前記レバーシャフトが挿入される溝であって、前記操作に応じて前記レバーを基準位置及び複数の操作位置に案内するガイド溝が形成されたガイド部と、
前記サブシャフトを受ける凹状の受け部と、
前記ガイド部の下方に位置し、前記レバーシャフトの下端部に設けられた第1ヨークとの間に第1磁場を発生させる第1磁石と、
前記受け部の下方に位置し、前記サブシャフトの下端部に設けられた第2ヨークとの間に第2磁場を発生させる第2磁石と、
前記第1磁石と前記第1ヨークの間に位置し、前記第1磁場を検出する第1磁気センサと、
前記第2磁石と前記第2ヨークの間に位置し、前記第2磁場を検出する第2磁気センサと、を備え、
前記サブシャフトは、前記第2ヨークで前記受け部を弾性的に押圧することで、前記レバーの前記基準位置への復帰を補助し、
前記第1磁気センサが検出した前記第1磁場と、前記第2磁気センサが検出した前記第2磁場との少なくともいずれかに基づき、前記レバーが前記複数の操作位置のいずれに操作されたかを検出する。
本開示によれば、簡潔な構成で冗長性を確保することができ、レバーシャフトの位置に応じた多様な出力が可能である。
本開示の一実施形態に係る操作位置検出装置の分解斜視図。 同上実施形態に係る操作位置検出装置の要部斜視図。 同上実施形態に係る操作位置検出装置の部分断面図。
本開示の一実施形態について図面を参照して説明する。
操作位置検出装置100は、図1に示すように、レバー1と、椀状部材2と、ハウジング3と、ガイド部4と、レバー受け5と、支持体6と、第1磁石M1と、第2磁石M2と、第1磁気センサS1が実装された第1回路基板7と、第2磁気センサS2が実装された第2回路基板8と、を備える。
レバー1は、ユーザの操作により傾動可能な構成であり、レバーシャフト10と、球状部11と、レバーシャフト10に対して斜めに延びるサブシャフト12と、を備える。
図1は、操作位置検出装置100の分解斜視図である。図1では、椀状部材2及びハウジング3を鎖線で示し、レバー1の内部要素を破線で示した。なお、図1~図3の各々に設定したXYZ直交座標系において、Z方向は、レバー1が後述の基準位置Hにある場合にレバーシャフト10が向く方向である。例えば、XY平面は第1回路基板7の主面7aに平行であり、Z方向は主面7aの法線方向である。また、図1~図3の各々に設定したαβγ直交座標系において、γ方向は、レバー1が基準位置Hにある場合にサブシャフト12が向く方向である。例えば、αβ平面は第2回路基板8の主面8aに平行であり、γ方向は主面8aの法線方向である。これらの座標系は、構成の理解を容易にするために設定したものにすぎず、絶対的な座標を示すものではない。また、以下で用いる「上」、「下」は、各図の上下方向に対応する。
図2は、椀状部材2及びハウジング3を省略して描いた、操作位置検出装置100の要部斜視図である。図2では、鎖線の吹き出し内に、各操作位置を示したゲートパターン表示9を示した。
図3は、操作位置検出装置100の部分断面図であり、具体的には、図2に示す構成についてレバー1を中心にYZ平面に沿って切断した場合の部分断面を示す。
操作位置検出装置100は、例えば、EV(Electric Vehicle)、PHEV(Plug-in Hybrid Electric Vehicle)等の車両に設けられるセレクター(セレクトレバーとも呼ばれる)又はシフトレバーとして構成される。車両の運転者であるユーザは、操作位置検出装置100のレバー1を操作することで、当該車両の自動変速機のレンジを選択可能である。
操作位置検出装置100では、車両に設定された各レンジに対応して、「R」、「N」、「D」、「B」の4つの操作位置が設定されている。Rはリバースレンジに対応し、Nはニュートラルレンジに対応し、Dはドライブレンジに対応し、Bは回生ブレーキレンジに対応する位置である。図2のゲートパターン表示9に示されるように、R、N、Bは、NとBの間に設定された基準位置H(ホームポジション)を介してクランク状に位置する。また、R、N、Dは、Y方向に沿って設定されている。
レバーシャフト10は、レバー1が基準位置Hにある場合にZ方向に沿って延びる円柱状の部材であり、公知の磁性金属から形成される。レバーシャフト10の上端部10uには、ユーザが掴んでレバー1を操作する部分である、図示しないノブが設けられる。ノブには、各操作位置への経路を示すゲートパターン表示9(図2参照)が設けられ、ユーザはこの表示に沿ってレバー1を操作することが可能である。実際には、ゲートパターン表示9は、後述のガイド溝40に対してZ軸の周りに180°回転させた向きでノブに表示される。レバー1は後述の球状部11の中心を支点として傾動するためである。
レバーシャフト10の下端部は、第1磁石M1との間に発生する磁場(以下、第1磁場と言う。)を増加させるヨーク(継鉄)として機能する第1ヨークJ1である。このように、レバーシャフト10の下端部が第1ヨークJ1であることも、レバーシャフト10の下端部に第1ヨークJ1が設けられる態様の一態様である。なお、レバーシャフト10の全てが磁性金属で形成されなくともよく、少なくともその下端部に磁性金属で形成された第1ヨークJ1が設けられていればよい。
レバーシャフト10は、図1、図3に示すように、第1ヨークJ1に繋がり、第1ヨークJ1よりも上方に位置する主軸部10mを有する。主軸部10mと第1ヨークJ1の境に段が形成されることで、主軸部10mよりも第1ヨークJ1が細い。つまり、主軸部10mよりも第1ヨークJ1の直径が小さい。これにより、第1磁石M1から発生する磁束を第1ヨークJ1に集中させることができる。
さらに、第1ヨークJ1には、下方に向かって膨らむ曲面が形成されている。つまり、第1ヨークJ1のエッジにはR加工が施されている。これにより、R加工が施されていない場合に比べて、レバー1の傾動に伴う第1磁気センサS1の出力変化を滑らかにすることができる。
球状部11は、レバーシャフト10が嵌め込まれた球状の部分であり、例えば、樹脂から形成される。球状部11は、例えば、レバーシャフト10の長手方向における中央部の周囲に形成される。
ユーザによりレバー1が操作されると、球状部11が椀状部材2の上を摺動することで、レバー1のレバーシャフト10がZ軸に対して傾動し、これと連動してサブシャフト12がγ軸に対して傾動する。なお、図2、図3は、レバー1が基準位置Hにある状態を示している。この状態では、レバーシャフト10がZ軸と平行であり、サブシャフト12がγ軸と平行である。
球状部11の下方には、主軸部10mが嵌め込まれる円筒状の主軸カバー11mが設けられている。主軸カバー11mは、樹脂によって球状部11と一体に形成されている。
サブシャフト12は、レバー1が基準位置Hにある場合にγ方向に沿って延びる構成である。サブシャフト12は、図1及び図3に示すように、筒体120と、弾性部材121と、第2ヨークJ2と、を備える。
筒体120は、樹脂によって球状部11及び主軸カバー11mと一体に形成された円筒状の部分である。図3に示すように、筒体120は、下方に向く先端部120aが開口する一方で、上方に底部120bが位置する、有底筒状をなす。例えば、筒体120は、主軸カバー11mの側面からレバーシャフト10に対して斜めに延びて形成される。
弾性部材121は、例えば、圧縮コイルばねであり、筒体120の中に位置する。
第2ヨークJ2は、後述の受け部50を押圧する部分であると共に、第2磁石M2との間に発生する磁場(以下、第2磁場と言う。)を増加させるヨーク(継鉄)として機能する。第2ヨークJ2は、例えば、磁性金属からなる球体であり、筒体120の中に位置する。第2ヨークJ2は、弾性部材121によって筒体120の先端部120aに向かって付勢される。
先端部120aは、筒体120の中に弾性部材121と第2ヨークJ2を挿入した後、熱カシメと同様の手法で、熱加工によって、第2ヨークJ2が先端部120aから筒体120の外に抜け出ない形状に形成される。ただし、第2ヨークJ2は、熱カシメのように先端部120aに完全に固定されて保持される訳でなく、筒体120の中における先端部120aの上方には移動可能である。つまり、第2ヨークJ2は、先端部120aの上方、つまり、圧縮コイルばねから構成される弾性部材121を縮める方向には移動可能である。そして、先端部120aは、弾性部材121によって付勢された第2ヨークJ2が受け部50を押圧可能な形状に形成されている。つまり、先端部120aの開口は、その径が球体の第2ヨークJ2の直径より小さく、且つ、第2ヨークJ2の一部を受け部50に露出させる形状である。このような先端部120aの形状によれば、第2ヨークJ2が先端部120aから筒体120の外に抜け出ないため、操作位置検出装置100の組み立てが容易であり、組立工程の自由度が増す。
椀状部材2は、球状部11の外周曲面に対応する凹状の曲面を有し、当該曲面で球状部11を受ける部材である。
ハウジング3は、操作位置検出装置100を構成する各部を収容する。ハウジング3の上部には、レバーシャフト10を通す、貫通孔3aが形成されている。貫通孔3aを通過したレバー1の上端部10uに、前述のノブ(図示せず)が設けられる。
ガイド部4及びレバー受け5は、支持体6に支持される板状の部材である。支持体6の上面6uは、例えば、ユーザの操作に応じて球状部11を中心に傾動可能なレバー1が描く円弧状の軌跡に対応する凹状の曲面として形成される。ガイド部4及びレバー受け5の各々は、上面6uに沿って湾曲した板状に形成される。
ガイド部4には、ガイド部4をその厚さ方向に貫通するガイド溝40が形成されている。ガイド溝40には、レバーシャフト10が挿入される。ガイド溝40は、ユーザによるレバー1の操作に応じたレバーシャフト10の動作を制限すると共に、当該操作に応じてレバー1を基準位置H及び複数の操作位置に案内する。ガイド溝40は、図2に示すように、ゲートパターン表示9に対応した形状を有する。
レバー受け5は、ガイド部4と隣り合って位置する。レバー受け5には、サブシャフト12の第2ヨークJ2を受ける凹状の受け部50が形成されている。この実施形態の受け部50は、曲面状に形成されている。サブシャフト12は、受け部50を弾性的に押圧することで、レバー1の基準位置Hへの復帰を補助する。例えば、受け部50は、弾性部材121によって付勢された第2ヨークJ2がエネルギー的に最も安定する位置にある場合に、レバー1が基準位置Hに位置するように形成されている。例えば、第2ヨークJ2がエネルギー的に最も安定する位置は、第2ヨークJ2が受け部50に接している状態において、弾性部材121としてのばねが最も伸びた位置であって、受け部50の中心である。なお、受け部50は、球面であっても、自由曲面であってもよい。
この実施形態では、ガイド部4とレバー受け5は、別体である。これにより、レバーシャフト10の動作仕様が変更され、ガイド部4のガイド溝40の形状を変更する必要が生じても、機械要素としてはガイド部4だけを変更すれば良く、変更前後でレバー受け5を共用することができる。したがって、操作位置検出装置100によれば、レバーシャフト10の動作仕様が変更されても、変更後の仕様に容易に対応することができる。
第1磁石M1及び第2磁石M2は、ネオジム、フェライト等の公知の材料からなる。第1磁石M1及び第2磁石M2の各々は、例えば、円柱状又は円盤状に形成され、その高さ方向に2極で着磁されている。
第1磁石M1は、ガイド部4の下方に位置し、例えば、第1回路基板7の下面(主面7aの裏面)に固定される。例えば、第1磁石M1は、第1回路基板7を挟んで、レバー1が基準位置Hにある場合の第1ヨークJ1と対向する位置に設けられる。
第2磁石M2は、受け部50の下方に位置し、例えば、第2回路基板8の下面(主面8aの裏面)に固定される。例えば、第2磁石M2は、第2回路基板8を挟んで、レバー1が基準位置Hにある場合の第2ヨークJ2と対向する位置に設けられる。
第1回路基板7は、第1磁気センサS1が実装されたPCB(Printed Circuit Board)である。第2回路基板8は、第2磁気センサS2が実装されたPCBである。この実施形態では、第1回路基板7と第2回路基板8は別体である。
図1に示すように、第1回路基板7は、支持体6の上面6uから凹んで形成された第1基板収容部60aの中に収容される。第2回路基板8は、支持体6の上面6uから凹んで形成された第2基板収容部60bの中に収容される。第1基板収容部60aは第1回路基板7をガイド部4の下方に位置させ、第2基板収容部60bは第2回路基板8をレバー受け5の下方に位置させる。支持体6には、第1基板収容部60aからさらに凹んで形成され、第1磁石M1が収容される第1磁石収容部61aが形成される。支持体6には、第2基板収容部60bからさらに凹んで形成され、第2磁石M2が収容される第2磁石収容部61bが形成される。
第1磁気センサS1は、レバーシャフト10の第1ヨークJ1と第1磁石M1の間に位置し、第1磁石M1と第1ヨークJ1の間に発生する第1磁場を検出する。第1磁気センサS1は、レバー1が基準位置Hにある場合の第1ヨークJ1と対向する位置に設けられる。
第2磁気センサS2は、サブシャフト12の第2ヨークJ2と第2磁石M2の間に位置し、第2磁石M2と第2ヨークJ2の間に発生する第2磁場を検出する。第2磁気センサS2は、レバー受け5を挟んで、レバー1が基準位置Hにある場合の第2ヨークJ2と対向する位置に設けられる。
第1磁気センサS1及び第2磁気センサS2は、例えば、ホール素子、オペアンプ等を含むホールIC(Integrated Circuit)からなり、検出した磁場(磁束密度)に応じた電圧信号を出力する。なお、第1磁気センサS1及び第2磁気センサS2は、MR(Magneto Resistive Sensor)素子などを利用した他の公知のセンサであってもよい。
ここで、ガイド溝40に沿ってレバー1が案内される位置に応じて、レバーシャフト10がZ軸に対して傾動し、これと連動してサブシャフト12がγ軸に対して傾動する。つまり、レバー1が案内される位置に応じて、第1磁気センサS1に対する第1ヨークJ1の位置と、第2磁気センサS2に対する第2ヨークJ2の位置とが変化する。
具体的には、レバー1の位置が変化すると、第1磁気センサS1に対する第1ヨークJ1のXY平面上の位置が変化するだけでなく、レバー1の傾動に伴って第1磁気センサS1に対する第1ヨークJ1のZ方向の位置も変化する。第1磁気センサS1に対する第1ヨークJ1のX、Y、Zの各方向における位置が変化すると、当該変化に応じて第1磁気センサS1を通る第1磁場も変化する。つまり、第1磁気センサS1は、レバー1のR、N、D、Bの各操作位置に応じて異なる強度の第1磁場を検出することができ、第1磁場に応じた電圧信号(以下、第1検出信号と言う。)を出力する。
また、レバー1の位置が変化すると、第2磁気センサS2に対する第2ヨークJ2のαβ平面上の位置が変化するだけでなく、レバー1の傾動に伴って第2磁気センサS2に対する第2ヨークJ2のγ方向の位置も変化する。第2磁気センサS2に対する第2ヨークJ2のα、β、γの各方向における位置が変化すると、当該変化に応じて第2磁気センサS2を通る第2磁場も変化する。つまり、第2磁気センサS2は、レバー1のR、N、D、Bの各操作位置に応じて異なる強度の第2磁場を検出することができ、第2磁場に応じた電圧信号(以下、第2検出信号と言う。)を出力する。
このように、第1磁気センサS1は、レバーシャフト10のXY方向の位置変化だけでなく、レバーシャフト10のZ方向(スラスト方向)における位置変化も反映された第1検出信号を出力することができる。また、第2磁気センサS2は、レバーシャフト10のXY方向の位置変化に対応するサブシャフト12のαβ方向の位置変化と、レバーシャフト10のZ方向の位置変化に対応するサブシャフト12のγ方向の位置変化とが反映された第2検出信号を出力することができる。したがって、操作位置検出装置100によれば、単にONとOFFといった二値の出力ではなく、第1磁気センサS1及び第2磁気センサS2の各々から、三段階以上の出力あるいはリニアな出力を得ることができる。
第1磁気センサS1から第1検出信号を受信し、第2磁気センサS2から第2検出信号を受信した図示せぬ制御部(コンピュータ)は、第1検出信号と第2検出信号の少なくともいずれか(つまり、第1磁気センサS1が検出した第1磁場と、第2磁気センサS2が検出した第2磁場との少なくともいずれか)に基づきレバー1が複数の操作位置のいずれに操作されたかを特定する。
例えば、制御部が第1検出信号及び第2検出信号のいずれも取得可能な正常状態の場合、制御部は、第1検出信号に基づきレバー1が複数の操作位置のいずれに操作されたかを特定する。一方、制御部が第1検出信号及び第2検出信号のいずれか一方しか取得できない異常状態の場合、制御部は、取得できた当該一方の信号に基づきレバー1が複数の操作位置のいずれに操作されたかを特定する。例えば、制御部は、第1検出信号及び第2検出信号のいずれかが応答なしの場合又は欠損している場合に異常状態であると判別すればよい。なお、制御部は、正常状態の場合、第1検出信号及び第2検出信号の組み合わせにより、レバー1が複数の操作位置のいずれに操作されたかを特定してもよい。また、制御部は、操作位置検出装置100に実装されていてもよいし、操作位置検出装置100の外部に設けられていてもよい。
以上のように、操作位置検出装置100によれば、レバー1の操作位置の検出に際し、第1磁気センサS1及び第2磁気センサS2のいずれの出力も用いることができるため、冗長性を確保することができる。
さらに、本実施形態では、第1磁気センサS1が実装される第1回路基板7と、第2磁気センサS2が実装される第2回路基板8とが別体である。これにより、ノイズ、外乱などで一方の基板に不具合が生じたり故障が生じたりしても、他方の基板にその影響が生じることを防止することができる。このようにして、操作位置検出装置100はフェイルセーフを実現する。
例えば、車両のECU(Electronic Control Unit)は、操作位置検出装置100の出力に基づき特定した操作位置に応じて、自動変速機のレンジを切り替えればよい。ユーザがレバー1を基準位置HからX方向に傾動させることで、レバー1は「N」の操作位置に移動し、ニュートラルレンジが選択される。ユーザがレバー1をNから手前に引くことでレバー1は「D」の操作位置に移動しドライブレンジが選択され、その反対側にレバー1を押し出すことでレバー1は「R」の操作位置に移動し、リバースレンジが選択される。また、ユーザがレバー1を基準位置Hから手前に引くことでレバー1は「B」の操作位置に移動し、回生ブレーキレンジが選択される。
なお、操作位置検出装置100は、レバー1の操作位置を一時的に保持する、従来公知の保持機構(図示せず)を備えていてもよい。例えば、レバー1が「R」及び「D」の各操作位置に移動された場合には、保持の解除操作が行われるまでは、各位置でレバー1が保持されるようにしてもよい。そして、当該保持の解除操作が行われた後は、「N」の操作位置を介して、レバー1が基準位置Hに自動的に復帰するようにしてもよい。また、「B」の操作位置が選択された後は、レバー1が基準位置Hに自動的に復帰するようにしてもよい。前述のように、レバー1の基準位置Hへの復帰は、サブシャフト12及び受け部50の機能によって促される。なお、レバー1をどの操作位置で一時的に保持可能とするか、及び、レバー1をどの操作位置から基準位置Hに自動的に復帰させるかの設定は任意に変更可能であり、上記の例に限定されるものではない。
以上のように、操作位置検出装置100は、レバー1が複数の操作位置のいずれに操作されたかを検出することが可能である。なお、「レバー1が複数の操作位置のいずれに操作されたかを検出する」とは、少なくとも、操作位置検出装置100がレバー1の各操作位置に応じて変化する第1検出信号及び第2検出信号(前述の異常状態ではいずれか一方の信号)を出力可能であればよく、操作位置検出装置100単体で、各操作位置を特定することは必須ではない。
なお、第1磁気センサS1が検出する第1磁場、及び、第2磁気センサS2が検出する第2磁場は、ガイド溝40に沿って案内されるレバー1の位置変化に応じて変化するため、操作位置検出装置100は、レバー1のR、N、D、Bの各操作位置に限られず、レバー1が基準位置Hにあることや、各操作位置への遷移過程にある任意にあることも検出可能である。つまり、操作位置検出装置100は、ガイド溝40に沿って案内されるレバー1の任意の位置を検出可能である。
以上のように、操作位置検出装置100によれば、レバーシャフト10の位置に応じた多様な出力が可能である。また、操作位置検出装置100によれば、前述の通り冗長性を確保しつつも、磁気センサをレンジ毎(ポジション毎)に複数設けることが必須ではないため、磁気センサの数を低減でき、構成が簡潔である。
また、本実施形態のレバーシャフト10は、前述のように、主軸部10mと第1ヨークJ1の境に段が形成されることで、主軸部10mよりも第1ヨークJ1が細い。これにより、ヨークとしての第1ヨークJ1に、第1磁石M1からの第1磁場を密集させることができるので、レバー1の位置変化に応じた磁束変化を顕在化させることができ、第1磁気センサS1の出力精度を向上させることができる。
なお、本発明は以上の実施形態及び図面によって限定されるものではない。本発明の要旨を変更しない範囲で、適宜、変更(構成要素の削除も含む)を加えることが可能である。
操作位置検出装置100の用途は、車両に限られず任意に変更可能である。操作位置検出装置100は、車両以外の船舶、航空機などの乗り物に搭載されてもよいし、乗り物以外の用途に用いられてもよい。
レバーシャフト10の動作仕様、及び、ガイド溝40の形状は、上記の例に限られず任意である。レバー1の操作位置として、マニュアルポジションに対応する「M」、ローポジションに対応する「L」等を設けてもよいし、基準位置Hをどこに設定するかも任意である。
また、レバーシャフト10は、主軸部10mと第1ヨークJ1の境に段が形成されずに、主軸部10mよりも第1ヨークJ1が細くてもよい。例えば、レバーシャフト10の第1ヨークJ1は、先細り形状であってもよい。つまり、主軸部10mよりも第1ヨークJ1が細いとは、第1ヨークJ1の直径が一様でなくともよい。なお、第1ヨークJ1が先細り形状であっても、レバー1の傾動に伴う第1磁気センサS1の出力変化を滑らかにすべく、その先端に曲面を設けることが好ましい。
以上では、第2ヨークJ2が球体である例を示したが、第2ヨークJ2は、第1ヨークJ1と同様に、シャフト状部材の一部として構成されてもよい。この場合、当該シャフト状部材は、筒体120の中に位置し、弾性部材121によって筒体120の先端部120aに向かって付勢されればよい。当該シャフト状部材の受け部50に当接する部分を第2ヨークJ2としてもよい。この第2ヨークJ2を第1ヨークJ1と同様な形状とし、第2磁石M2から発生する磁束を第2ヨークJ2に集中させてもよい。
第1回路基板7に第1磁気センサS1を複数設け(例えば2つ)、第2回路基板8に第2磁気センサS2を複数設け(例えば2つ)てもよい。また、第1ヨークJ1に対する第1磁気センサS1の位置は、第1磁気センサS1の出力に基づきレバー1の操作位置を特定できる限りにおいては任意である。同様に、第2ヨークJ2に対する第2磁気センサS2の位置は、第2磁気センサS2の出力に基づきレバー1の操作位置を特定できる限りにおいては任意である。また、第1回路基板7及び第2回路基板8は一体であってもよい。つまり、共通の基板に第1磁気センサS1及び第2磁気センサS2が実装されていてもよい。また、ガイド部4とレバー受け5は、一体に形成されていてもよい。
以上の説明では、本開示の理解を容易にするために、公知の技術的事項の説明を適宜省略した。
この発明は、この発明の広義の精神と範囲を逸脱することなく、様々な実施の形態及び変形が可能とされるものである。また、上述した実施の形態は、この発明を説明するためのものであり、この発明の範囲を限定するものではない。すなわち、この発明の範囲は、実施の形態ではなく、特許請求の範囲によって示される。そして、特許請求の範囲内及びそれと同等の発明の意義の範囲内で施される様々な変形が、この発明の範囲内とみなされる。
100…操作位置検出装置
1…レバー
10…レバーシャフト、10u…上端部、10m…主軸部、J1…第1ヨーク
11…球状部、11m…主軸カバー
12…サブシャフト
120…筒体、120a…先端部、120b…底部
121…弾性部材、J2…第2ヨーク
2…椀状部材
3…ハウジング、3a…貫通孔
4…ガイド部、40…ガイド溝
5…レバー受け、50…受け部
6…支持体、6u…上面
60a…第1基板収容部、61a…第1磁石収容部、M1…第1磁石
60b…第2基板収容部、61b…第2磁石収容部、M2…第2磁石
7…第1回路基板、7a…主面、S1…第1磁気センサ
8…第2回路基板、8a…主面、S2…第2磁気センサ
9…ゲートパターン表示、H…基準位置

Claims (2)

  1. レバーシャフト、及び、前記レバーシャフトに対して斜めに延びるサブシャフトを有し、操作により傾動可能なレバーと、
    前記レバーシャフトが挿入される溝であって、前記操作に応じて前記レバーを基準位置及び複数の操作位置に案内するガイド溝が形成されたガイド部と、
    前記サブシャフトを受ける凹状の受け部と、
    前記ガイド部の下方に位置し、前記レバーシャフトの下端部に設けられた第1ヨークとの間に第1磁場を発生させる第1磁石と、
    前記受け部の下方に位置し、前記サブシャフトの下端部に設けられた第2ヨークとの間に第2磁場を発生させる第2磁石と、
    前記第1磁石と前記第1ヨークの間に位置し、前記第1磁場を検出する第1磁気センサと、
    前記第2磁石と前記第2ヨークの間に位置し、前記第2磁場を検出する第2磁気センサと、を備え、
    前記サブシャフトは、前記第2ヨークで前記受け部を弾性的に押圧することで、前記レバーの前記基準位置への復帰を補助し、
    前記第1磁気センサが検出した前記第1磁場と、前記第2磁気センサが検出した前記第2磁場との少なくともいずれかに基づき、前記レバーが前記複数の操作位置のいずれに操作されたかを検出する、
    操作位置検出装置。
  2. 前記第1磁気センサは、第1回路基板に実装され、
    前記第2磁気センサは、前記第1回路基板とは別体の第2回路基板に実装されている、
    請求項1に記載の操作位置検出装置。
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