JP2023176448A - 情報処理装置、情報処理システム、情報処理方法及びプログラム - Google Patents

情報処理装置、情報処理システム、情報処理方法及びプログラム Download PDF

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Abstract

Figure 2023176448000001
【課題】文書データに整合しない文字列群が文書データに関連付けられる可能性を低減すること。
【解決手段】情報処理装置は、第1の文書データと前記第1の文書データに関する第1のキーワードとを入力すると、前記第1のキーワードに対して複数のタイミングで対応付けられた複数のメタデータのうち第2の文書データに関連付けられている第1のメタデータを取得する取得部と、前記第1のメタデータが含む文字列のうち前記第2の文書データに出現するいずれかの文字列について前記第1の文書データにおける第1の出現位置と前記第2の文書データにおける第2の出現位置とが一致しなければ、前記複数のメタデータのうち前記第1のメタデータ以外のメタデータを前記第1の文書データに関連付ける候補であると判定する判定部と、を有する。
【選択図】図4

Description

本発明は、情報処理装置、情報処理システム、情報処理方法及びプログラムに関する。
データベース等を用いて文書データを管理する際に、メタデータ等の文字列群(以下、単に「メタデータ」という。)を関連付けられることがある。文書データに関連付けるメタデータは、ユーザによる手作業によって入力される場合も有るが、効率的ではない。そこで、文書データに対して自動的にメタデータを付与する技術が検討されている。
例えば、特許文献1では、データに対して関連付けたイベント及びコンテキストに対応したアノテーションデータをメタデータとしてデータに関連付ける技術が開示されている。
しかしながら、従来、文書データに関連付けられた情報に対応するメタデータであれば当該文書データとの整合性は考慮されることなく当該文書データに関連付けられている。したがって、文書データに整合しないメタデータが文書データに対して関連付けられる可能性が有る。
本発明は、上記の点に鑑みてなされたものであって、文書データに整合しない文字列群が文書データに関連付けられる可能性を低減することを目的とする。
そこで上記課題を解決するため、情報処理装置は、第1の文書データと前記第1の文書データに関する第1のキーワードとを入力すると、前記第1のキーワードに対して複数のタイミングで対応付けられた複数のメタデータのうち第2の文書データに関連付けられている第1のメタデータを取得する取得部と、前記第1のメタデータが含む文字列のうち前記第2の文書データに出現するいずれかの文字列について前記第1の文書データにおける第1の出現位置と前記第2の文書データにおける第2の出現位置とが一致しなければ、前記複数のメタデータのうち前記第1のメタデータ以外のメタデータを前記第1の文書データに関連付ける候補であると判定する判定部と、を有する。
文書データに整合しない文字列群が文書データに関連付けられる可能性を低減することができる。
文書ファイルに対してメタデータを自動的に付与するシステムの一例を示す図である。 本発明の実施の形態における情報処理システム1の構成例を示す図である。 本発明の実施の形態におけるメタデータ付与装置10のハードウェア構成例を示す図である。 本発明の実施の形態における情報処理システム1の機能構成例を示す図である。 マスタメタデータの登録処理の処理手順の一例を説明するためのシーケンス図である。 マスタメタデータ記憶部22におけるマスタメタデータの管理形態の一例を示す図である。 マスタメタデータの更新履歴の一例を示す図である。 文書ファイルに対するメタデータの付与処理の処理手順の一例を説明するためのシーケンス図である。 検索用キーワード「A社」に対応するマスタメタデータm1を取得するイメージを示す図である。 文書OCRデータとメタデータとのマッチングを示すイメージ図である。 マッチングデータの構成例を示す図である。 マッチング修正画面の表示例を示す図である。 マッチング条件が満たされない場合の一例を示す図である。 付与候補の検索の一例を示す図である。 付与対象選択画面の表示例を示す図である。
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態を説明する。本実施の形態では、管理対象とされる文書ファイル(文書データを格納したファイル)に対してメタデータを自動的に付与する技術が開示される。文書ファイルにメタデータを付与する状況として、以下の状況を一例として説明する。文書ファイルは、文字のみで構成されているデータを格納したファイルでもよいし、文字に加えて画像を含むデータを格納したファイルでもよい。文書ファイルの形式の一例として、PDF形式やワープロソフトによって生成されるファイル形式等が挙げられる。
或る企業(以下、「企業X」という。)の経理担当者が、複数の取引先から送付された請求書を文書ファイルとして保存する状況を考える。その際に、経理担当者は、担当者や予算番号といったメタデータを付与した状態で請求書を保存する必要が有るとする。取引先の会社ごとに担当者や予算番号といった情報は異なる。そのため、経理担当者が請求書を保存する際に、会社名を入力することによって当該会社名に対応するメタデータが請求書に自動で付与されるよう、以下の図1のようなシステムを考える。
図1は、文書ファイルに対してメタデータを自動的に付与するシステムの一例を示す図である。
まず、ユーザ(例えば、経理担当者)は、請求書に自動的に付与したいメタデータの候補ごとに、当該候補に係るメタデータと当該メタデータに関するキーワードとの組(1対)をメタデータ保存用データベースに登録しておく(ステップ0番)。ここで登録された各メタデータを、以下「マスタメタデータ」という。キーワードは、各メタデータを区別可能な文字列であれば、任意の文字列を利用可能である。本実施の形態では、取引先ごとにメタデータが異なるため、取引先の会社名(「A社」、「B社」又は「C社」)が各メタデータのキーワードとして登録される。
その後、企業XがA社から請求書を受領すると、ユーザは、当該請求書の文書ファイル(以下、単に「請求書」という。)と、当該請求書の送付元に対応するキーワードである「A社」との組をファイルストレージサービスに保存する(ステップ1番)。
ファイルストレージサービスは、保存された請求書及びキーワード「A社」をメタデータ付与システムに送信する。(ステップ2番)。
メタデータ付与システムは、当該請求書及びキーワード「A社」を受信すると、「A社」に合致するキーワードをメタデータ保存用データベースから検索し(ステップ3番)、検索されたキーワードに対応するマスタメタデータmxを取得する(ステップ4番)。
続いて、メタデータ付与システムは、取得したマスタメタデータmxが付与された当該請求書をファイルストレージサービスに再度保存する(ステップ5番)。その結果、当該請求書には、自動的にメタデータが付与されたことになる。
しかし、図1において説明したメタデータ付与方法では、メタデータの付与先の文書ファイル(ここでは、請求書)と、付与対象のマスタメタデータmxとの整合性の有無について考慮されていない。
具体的には、いずれかの取引先の担当者や予算番号が変更された等の理由で、当該取引先からの請求書に対して付与するメタデータを変更したい状況が発生しうる。その際、ユーザは、メタデータ保存用データベースにアクセスを行い、マスタメタデータの更新を行う。ここでは、6月1日にA社のマスタメタデータmxの予算番号が更新された場合を想定する。
図1のシステムにおいて、変更前の予算番号で処理を行う請求書は、マスタメタデータmxの更新前、つまり、遅くとも5月中に文書ファイルを保存しなければならない。
しかし、ユーザが請求書を保存し忘れていた等の理由で、5月中に保存するべき請求書(以下、「更新前の請求書」という。)の文書ファイルの保存を6月になってから行うといった状況は十分に考えられる。
この場合、図1のシステムにおいては更新前の請求書に更新後のマスタメタデータmxが無条件に付与されてしまうため、請求書とメタデータとの間に不整合が生じてしまう(ここでは予算番号が不一致となる。)。つまり、請求書に付与されたメタデータは、請求書の内容を正確に表したものではなくなってしまう。
本実施の形態における情報処理システム1は、このような問題も解決することができる。
図2は、本発明の実施の形態における情報処理システム1の構成例を示す図である。図2において、情報処理システム1は、ユーザ端末40、ファイル管理装置30、マスタメタデータ管理装置20及びメタデータ付与装置10を含む。ユーザ端末40及びメタデータ付与装置10のそれぞれは、LAN(Local Area Network)又はインターネット等のネットワークを介してファイル管理装置30及びマスタメタデータ管理装置20に接続する。
ファイル管理装置30は、文書ファイル群を管理する1以上のコンピュータである。例えば、図1において説明したファイルストレージシステムがファイル管理装置30として利用されてもよい。本実施の形態では、図1において説明したように、情報処理システム1を利用する企業Xに対して複数の取引先から送付された請求書としての電子データを文書ファイルの一例として説明する。例えば、企業Xの経理担当者が、各請求書の文書ファイルをファイル管理装置30に登録する。但し、文書ファイルの種別及び内容等は所定のものに限定されない。
ファイル管理装置30は、各文書ファイルをメタデータに関連付けて記憶する。メタデータとは、文書ファイルの管理のために(例えば、文書ファイルの検索の効率化や文書ファイルに関連した業務の効率化等のために)、文書ファイルに関連付けて管理される1以上の項目ごとの文字列の集合(文字列群)をいう。メタデータを構成する一部又は全部の項目は、管理対象とされる文書ファイル(請求書)を構成する項目であり、メタデータにおける当該項目の値は、文書ファイル(請求書)の当該項目に対して記述されている文字列でもよい。また、メタデータを構成する一部又は全部の項目は、文書ファイル(請求書)を構成する項目ではなく、ユーザによって任意に定義された項目であってもよい。本実施の形態において、請求書のメタデータは、「担当者」、「予算ID」、「振込期限」という項目を含むとする。このうち、「担当者」及び「予算ID」は、請求書を構成する項目(請求書に記述されている項目)であり、「振込期限」は、請求書を構成する項目ではない。「担当者」、「予算ID」、「振込期限」の値がそれぞれ「山田太郎」、「xxyy」、「2020/xx/xx」である場合(xやyは任意の文字又は記号)、メタデータは、例えば、{担当者:山田太郎、予算ID:xxyy、振込期限:2020/xx/xx}を示すデータである。メタデータを構成する各項目の値は、取引先ごとに異なる。また、同じ取引先からの請求書であっても、例えば、時間の経過に伴って、担当者、予算ID又は振込期限等は変化しうる。したがって、同じ取引先からの請求書であっても、付与したいメタデータは常に同じであるとは限らない。
マスタメタデータ管理装置20は、ファイル管理装置30において管理される文書ファイル(請求書)に対して付与される候補となるマスタメタデータごとに、当該マスタメタデータと当該マスタメタデータに関するキーワードとの組を管理する1以上のコンピュータである。キーワードは、複数のマスタメタデータの中から一つのマスタメタデータを特定(検索)するための情報である。このような目的を達成可能であれば、1つのマスタメタデータに対して複数の文字列がキーワードとして関連付けられてもよい。以下においてキーワードは、1又は複数の文字列であるとする。マスタメタデータ管理装置20は、図1における、メタデータ用保存データベースとして機能する。但し、マスタメタデータ管理装置20は、図1のメタデータ用保存データベースに対して拡張が行われる。具体的には、マスタメタデータ管理装置20は、最新版の(更新後の)マスタメタデータだけでなく、マスタメタデータの更新履歴をも管理することで、過去に行われた更新ごとに、更新前のマスタメタデータ(過去のバージョン)をも特定可能とする。
メタデータ付与装置10は、ファイル管理装置30に登録される文書ファイルに対してメタデータを自動的に付与する1以上のコンピュータである。ファイル管理装置30には、文書ファイルと当該文書ファイルに関するキーワード(以下、ファイル管理装置30に入力されるキーワードを「検索用キーワード」という。)とが入力される。メタデータ付与装置10は、当該検索用キーワードに合致するキーワードに対応するマスタメタデータをマスタメタデータ管理装置20から取得し、当該マスタメタデータを当該文書データに付与する。この際、メタデータ付与装置10は、マスタメタデータの付与先の文書ファイルと当該メタデータとの整合性の有無を判定する。整合性が無い場合、メタデータ付与装置10は、当該マスタメタデータの過去のバージョンの中から当該文書ファイルに整合するマスタメタデータを検索し、該当するマスタメタデータを当該文書ファイルに付与する。
ユーザ端末40は、マスタメタデータ管理装置20に登録するマスタメタデータ及びキーワードの組の入力や、ファイル管理装置30へ保存する文書ファイルと、当該文書ファイルに関連付けるマスタメタデータを検索するための検索用キーワードとの入力等をユーザから受け付ける。マスタメタデータ及びキーワードの組が入力された場合、ユーザ端末40は、当該組の登録をマスタメタデータ管理装置20へ要求する。文書ファイル及び検索用キーワードが入力された場合、ユーザ端末40は、当該文書ファイル及び当該検索用キーワードをファイル管理装置30へ送信(入力)する。
なお、図2に示したシステム構成は一例に過ぎない。例えば、メタデータ付与装置10がマスタメタデータ管理装置20又はファイル管理装置30を兼ねてもよいし、マスタメタデータ管理装置20及びファイル管理装置30の双方を兼ねてもよい。複数のユーザ端末40が利用されてもよい。
図3は、本発明の実施の形態におけるメタデータ付与装置10のハードウェア構成例を示す図である。図3のメタデータ付与装置10は、それぞれバスBで相互に接続されているドライブ装置100、補助記憶装置102、メモリ装置103、CPU104、及びインタフェース装置105等を有する。
メタデータ付与装置10での処理を実現するプログラムは、CD-ROM等の記録媒体101によって提供される。プログラムを記憶した記録媒体101がドライブ装置100にセットされると、プログラムが記録媒体101からドライブ装置100を介して補助記憶装置102にインストールされる。但し、プログラムのインストールは必ずしも記録媒体101より行う必要はなく、ネットワークを介して他のコンピュータよりダウンロードするようにしてもよい。補助記憶装置102は、インストールされたプログラムを格納すると共に、必要なファイルやデータ等を格納する。
メモリ装置103は、プログラムの起動指示があった場合に、補助記憶装置102からプログラムを読み出して格納する。CPU104は、メモリ装置103に格納されたプログラムに従ってメタデータ付与装置10に係る機能を実行する。インタフェース装置105は、ネットワークに接続するためのインタフェースとして用いられる。
なお、マスタメタデータ管理装置20、ファイル管理装置30及びユーザ端末40も図3が示すようなハードウェア構成を有してもよい。
図4は、本発明の実施の形態における情報処理システム1の機能構成例を示す図である。図4において、ファイル管理装置30は、登録受付部31を有する。登録受付部31は、ファイル管理装置30にインストールされた1以上のプログラムが、ファイル管理装置30のCPUに実行させる処理により実現される。ファイル管理装置30は、また、文書ファイル記憶部32を利用する。文書ファイル記憶部32は、例えば、ファイル管理装置30の補助記憶装置、又はファイル管理装置30にネットワークを介して接続可能な記憶装置等を用いて実現可能である。
登録受付部31は、ユーザ端末40から文書ファイルの登録要求を受信する。当該登録要求には、当該文書ファイル(以下、「対象文書ファイル」という。)に関連付けるマスタメタデータを検索するための検索用キーワードが含まれている。登録受付部31は、対象文書ファイルに対するメタデータの付与要求をメタデータ付与装置10に送信する。当該付与要求は、対象文書ファイル及び検索用キーワードを含む。登録受付部31は、付与要求に対する応答としてメタデータ付与装置10から送信されるメタデータを対象文書ファイルに関連付けて文書ファイル記憶部32に登録する。
メタデータ付与装置10は、要求受信部11、取得部12、OCR処理部13、判定部14、照会部15及び応答部16を有する。これら各部は、メタデータ付与装置10にインストールされた1以上のプログラムが、CPU104に実行させる処理により実現される。メタデータ付与装置10は、また、マッチングデータ記憶部17を利用する。マッチングデータ記憶部17は、例えば、補助記憶装置102、又はメタデータ付与装置10にネットワークを介して接続可能な記憶装置等を用いて実現可能である。
要求受信部11は、ファイル管理装置30において新たに登録される文書ファイルに対するメタデータの付与要求を受信する。
取得部12は、要求受信部11が受信した付与要求に含まれている検索用キーワードに対応するマスタメタデータ(以下、「対象マスタメタデータ」という。)をマスタメタデータ管理装置20から取得する。
OCR処理部13は、要求受信部11が受信した付与要求に含まれている文書ファイル(以下、「対象文書ファイル」という。)に対してOCRによる処理を実行することで、当該文書ファイルが示す文書(請求書)に含まれる文字列ごとに、当該文字列と当該文書中における当該文字列の出現位置の位置情報(座標)とを含むデータ(以下、「文書OCRデータ」という。)を生成する。
判定部14は、対象マスタメタデータについて対象文書ファイルに対する整合性の有無を判定する。付与要求が初めての検索用キーワードを含む場合、判定部14は、対象マスタメタデータは対象文書ファイルに対して整合性を有すると判定する。この際、判定部14は、対象マスタメタデータと文書OCRデータとに基づいてマッチングデータを生成する。マッチングデータは、対象マスタメタデータを構成する項目のうち、その値が対象文書ファイルに含まれる項目ごとに、対象文書ファイルにおける当該値の出現位置が記録されたデータである。すなわち、文書OCRデータには、対象文書ファイルを構成する各文字列の位置情報が含まれているため、対象マスタメタデータを構成する各項目の値について当該出現位置を特定可能である。判定部14は、生成したマッチングデータを検索用キーワードに関連付けてマッチングデータ記憶部17に記録しておく。したがって、マッチングデータ記憶部17は、過去の付与要求に含まれていた各検索用キーワードに関連付けてマッチングデータを記憶する。
付与要求が過去にも指定されたキーワードと同じ検索用キーワードを含む場合、判定部14は、検索用キーワードに関連付けられてマッチングデータ記憶部17に記憶されているマッチングデータを用いて、対象マスタメタデータについて対象文書ファイルに対する整合性の有無を判定する。具体的には、判定部は、対象マスタメタデータが含むかを構成する項目のうち、その値が対象文書ファイルに含まれる全ての項目ごとに、対象文書ファイルにおける当該値の出現位置と、対象マスタメタデータが関連付けられた過去の(当該マスタメタデータの生成元となった)文書ファイルにおける当該値の出現位置とが一致するか否かを判定する。両者の出現位置が一致しなければ、判定部14は、対象マスタメタデータが対象文書ファイルに整合しないと判定する。この場合、判定部14は、対象マスタメタデータの過去バージョンの中で対象文書ファイルに整合するバージョンを対象文書ファイルに付与する(関連付ける)メタデータの候補であると判定する。
照会部15は、判定部14が対象マスタメタデータは対象文書ファイルに整合しないと判定した場合に、判定部14が判定した1以上の候補の中からいずれかの候補をユーザに照会するための処理を制御する。具体的には、照会部15は、当該1以上の候補の中からいずれかの候補を選択させるための画面をユーザ端末40に表示させ、当該画面において選択された候補をユーザ端末40から受信するための処理を制御する。
応答部16は、判定部14による判定結果又は照会部15による照会結果に基づいて、付与要求に対する応答として、対象文書ファイルに関連付けるメタデータをファイル管理装置30へ送信する。
マスタメタデータ管理装置20は、マスタメタデータ管理部21を有する。マスタメタデータ管理部21は、マスタメタデータ管理装置20にインストールされた1以上のプログラムが、マスタメタデータ管理装置20のCPUに実行させる処理により実現される。マスタメタデータ管理装置20は、また、マスタメタデータ記憶部22を利用する。マスタメタデータ記憶部22は、例えば、マスタメタデータ管理装置20の補助記憶装置、又はマスタメタデータ管理装置20にネットワークを介して接続可能な記憶装置等を用いて実現可能である。
マスタメタデータ管理部21は、ユーザ端末40からの要求に応じ、マスタメタデータをキーワードに関連付けてマスタメタデータ記憶部22に登録(記録)する。マスタメタデータ管理部21は、また、取得部12からの要求に応じ、マスタメタデータ記憶部22に登録されているマスタメタデータの中から取得部12に指定された検索用キーワードに対応するマスタメタデータを取得する。
以下、情報処理システム1において実行される処理手順について説明する。図5は、マスタメタデータの登録処理の処理手順の一例を説明するためのシーケンス図である。
例えば、ユーザAが、ファイル管理装置30に保存される文書ファイルに対して付与する(関連付ける)候補となるマスタメタデータと、当該マスタメタデータのキーワードとをユーザ端末40へ入力することにより図5の処理手順は開始する。
ステップS101において、ユーザ端末40は、ユーザAによって入力されたマスタメタデータ及びキーワードの組の登録要求をマスタメタデータ管理装置20へ送信する。マスタメタデータ管理装置20のマスタメタデータ管理部21は、当該登録要求を受信すると、当該登録要求に含まれているマスタメタデータ及びキーワードを関連付けてマスタメタデータ記憶部22に登録する(S102)。
図6は、マスタメタデータ記憶部22におけるマスタメタデータの管理形態の一例を示す図である。図6には、マスタメタデータm1、マスタメタデータm2及びマスタメタデータm3等がマスタメタデータ記憶部22に記憶されている例が示されている。マスタメタデータm1、マスタメタデータm2、マスタメタデータm3は、順番に、キーワード「A社」、「B社」、「C社」に関連付けられている。すなわち、マスタメタデータm1は、A社に関する請求書に対して付与される(関連付けられる)メタデータである。マスタメタデータm2は、B社に関する請求書に対して付与される(関連付けられる)メタデータである。マスタメタデータm3は、C社に関する請求書に対して付与される(関連付けられる)メタデータである。なお、図6では、マスタメタデータの外部にキーワードが管理される例が示されているが、マスタメタデータ内にキーワードが含まれるようにしてもよい。
その後、いずれかのマスタメタデータを更新する必要が生じると、ユーザは、当該マスタメタデータのキーワードと、当該マスタメタデータにおいて更新対象の項目(以下、「更新項目」という。)の名前(以下、「項目名」という。)と、当該項目の更新後の値(以下、「更新後値」という。)とをユーザ端末40に入力する。ユーザ端末40は、入力されたキーワード、項目名及び更新後値を含むマスタメタデータの更新要求をマスタメタデータ管理装置20へ送信する(S111)。なお、更新項目は複数であってもよい。
マスタメタデータ管理装置20のマスタメタデータ管理部21は、当該更新要求を受信すると、マスタメタデータ記憶部22に記憶されているマスタメタデータのうち、当該更新要求が含むキーワードに対応するマスタメタデータの更新項目の値を更新後値で上書きする(S112)。この際、マスタメタデータ管理部21は、更新項目の更新前の値(以下、「更新前値」という。)を保持しておく。
続いて、マスタメタデータ管理部21は、当該マスタメタデータに関する更新履歴をマスタメタデータ記憶部22に追加する(S113)。
図7は、マスタメタデータの更新履歴の一例を示す図である。図7は、或る一つのマスタメタデータに対する更新履歴を示す。図7が示すように、更新履歴は、更新された項目ごとに、更新時刻、更新項目、更新前値及び更新後値を含む。更新時刻は、更新が行われた日時であり、例えば、マスタメタデータ管理部21が更新履歴の追加時に自動的に設定する。更新項目、更新前値及び更新後値は、更新の内容を示す情報である。当該情報によって、更新前の状態を把握可能である。なお、更新履歴の構成は図7の例に限定されない。各更新の更新前のマスタメタデータを把握可能であれば、更新履歴はどのような構成であってもよい。例えば、更新された項目だけでなく、更新前後のマスタメタデータの全部が更新履歴に含まれてもよい。すなわち、マスタメタデータ記憶部22には、実質的に、同じキーワードに対応付けられて複数の異なるタイミングで登録されたマスタメタデータが記憶されている。
次に、ファイル管理装置30へ保存される文書ファイルに対するメタデータの付与処理について説明する。
図8は、文書ファイルに対するメタデータの付与処理の処理手順の一例を説明するためのシーケンス図である。例えば、企業XがA社から新たな請求書を受領した場合に、当該請求書の文書ファイルと、当該文書ファイルに対する検索用キーワードとしての「A社」とをユーザがユーザ端末40に入力すると、図8の処理手順が開始する。
ステップS201において、ユーザ端末40は、入力された文書ファイル(以下、「対象文書ファイル」という。)及び検索用キーワードである「A社」(以下、「対象キーワード」という。)をファイル管理装置30へ送信する。ファイル管理装置30の登録受付部31は、対象文書ファイル及び対象キーワードを受信すると、対象文書ファイル及び対象キーワードを含むメタデータの付与要求をメタデータ付与装置10へ送信する(S202)。
メタデータ付与装置10の要求受信部11が当該付与要求を受信すると、取得部12は、当該付与要求に含まれている対象キーワード(「A社」)に対応するマスタメタデータの取得をマスタメタデータ管理装置20のマスタメタデータ管理部21へ要求する(S203)。マスタメタデータ管理部21は、対象キーワードに一致するキーワードに対応付けられているマスタメタデータm1をマスタメタデータ記憶部22から取得し、マスタメタデータm1を取得部12へ送信する(S204)。図9に、検索用キーワード「A社」に対応するマスタメタデータm1を取得するイメージを示す。
続いて、メタデータ付与装置10のOCR処理部13は、対象文書ファイルに対してOCR処理を実行することで、対象文書ファイルが示す文書(請求書)が含む文字列ごと(例えば、単語ごと)に、当該文字列と当該文書中における出現位置を示す位置情報(座標)とを含む文書OCRデータを生成する(S205)。OCR処理による文書OCRデータの生成は、公知技術を用いて可能である。
続いて、メタデータ付与装置10の判定部14は、マスタメタデータの取得について今回の検索用キーワード(対象キーワード)の使用が初回であるか否かを判定する(S206)。例えば、判定部14はメタデータの付与要求に指定された検索用キーワードごとに付与要求の回数を記録しておいて対象キーワードの回数が1以上でなければ対象キーワードの使用が初回であると判定してもよい。又は、判定部14は、対象キーワードに対するマッチングデータがマッチングデータ記憶部17に記憶されている否かを確認し、該当するマッチングデータがマッチングデータ記憶部17に記憶されていなければ対象キーワードの使用が初回であると判定してもよい。すなわち、ステップS206では、「A社」を検索用キーワードとして含む付与要求が初回であるか否かの判定と等価である。
対象キーワードの使用が初回である場合、判定部14は、対象文書ファイルに係る文書OCRデータ(以下、「対象文書OCRデータ」という。)とマスタメタデータm1とをマッチングして(比較して)、マッチングデータを生成する(S211)。マッチングとは、マスタメタデータm1が含む各項目の値について、対象文書ファイルの出現位置を見つけることをいう。
図10は、文書OCRデータとメタデータとのマッチングを示すイメージ図である。図10において、文書ファイルd1は、対象文書ファイルのイメージを示す。すなわち、文書OCRデータは、文書ファイルから取得された文字列ごとにその位置情報(出現位置を示す情報)を含むデータである。したがって、対象文書OCRデータとマスタメタデータm1とのマッチングは、マスタメタデータm1が含む各項目の値ごとに対象文書ファイルにおける出現位置を見つけることをいう。図10では、「山田太郎」と「xxyyy」との出現位置が見つかった例が示されている。
判定部14は、マスタメタデータm1が含む各項目の値ごとに、対象文書OCRデータが当該文字列を含むか否かを判定し、文書OCRデータが当該値を含む場合に、当該値の項目名と、当該値と、当該値に一致する文字列について文書OCRデータに記録されている位置情報とをマッチングデータに記録する。
図11は、マッチングデータの構成例を示す図である。図11には、図10に示したマッチングにおいて生成されるマッチングデータの例が示されている。図11が示すように、マッチングデータは、値がマッチした(文書OCRデータにおいて値に一致する文字列が見つかった)項目ごとにレコードを含む。各レコードは、項目名、値及び座標を含む。座標は、文書OCRデータにおいて、当該値に一致する文字列に関連付けられている位置情報が示す座標(すなわち、対象文書ファイルにおける出現位置を示す座標)である。なお、マスタメタデータm1を構成する項目のうち「振込期限」については請求書を構成する項目ではないため、その値(「2020/xx/xx」)に一致する文字列は対象文書OCRデータには含まれていない。したがって、「振込期限」に関するレコードはマッチングデータに含まれない。一方、仮に、マスタメタデータm1を構成する項目のうちのいずれかの項目の値と一致する文字列が対象文書ファイルにおいて複数の箇所に出現する場合(すなわち、対象文書OCRデータ中に当該文字列が複数回出現する場合)、マッチングデータは、当該項目の項目名及び当該値を含みそれぞれ座標が異なる複数のレコードを含むことになる。
続いて、判定部14は、生成したマッチングデータを対象キーワードに関連付けてマッチングデータ記憶部17に保存する(S212)。
続いて、応答部16は、対象文書ファイル及びマスタメタデータm1を含む応答を、メタデータの付与要求に対する応答としてファイル管理装置30の登録受付部31へ送信する(S213)。登録受付部31は、当該応答を受信すると、当該応答に含まれる対象文書ファイル及びマスタメタデータm1を関連付けて文書ファイル記憶部32に登録する。
なお、対象文書ファイルに対するOCR処理の誤認識により一部の文字列について誤った認識結果が文書OCRデータに含まれる可能性も考えられる。この場合、マスタメタデータm1が含む値のうち、本来であれば文書OCRデータに含まれていると判定されるはずの値が文書OCRデータに含まれていないと判定されたり、その逆の判定が行われたりする可能性が有る。
そこで、判定部14は、マッチングデータの保存に際し、マッチングデータの修正をユーザから受け付けてもよい。この場合、判定部14は、生成したマッチングデータの保存(S212)の前に、当該マッチングデータの修正を受け付けるための画面(以下、「マッチング編集画面」という。)の画面データをファイル管理装置30経由でユーザ端末40へ送信する。ユーザ端末40は、当該画面データに基づいてマッチング修正画面を表示する。
図12は、マッチング修正画面の表示例を示す図である。図12において、マッチング修正画面510は、マッチングの対象とされた文書ファイルd1及びマスタメタデータm1との間でマッチした文字列を示す画像と、手動変更ボタン511及び決定ボタン512を含む。
例えば、ユーザは、手動変更ボタン511を押下することで、マッチングの追加や削除を行うことができる。具体的には、ユーザは、マスタメタデータm1における文字列(項目の値)と、文書ファイルd1上において当該文字列にマッチングするはずである文字列が存在している箇所を選択することで、当該文字列同士のマッチングを追加することができる。また、ユーザは、マッチングしていると判定されている文字列を選択することで、当該マッチングを削除することができる。
決定ボタン512が押下されると、ユーザ端末40は、マッチングの追加又は削除の内容を示すデータをファイル管理装置30経由で判定部14に送信する。なお、マッチングの追加又は削除が行われなかった場合には、当該データの内容は空である。判定部14は、当該データに基づいてマッチングデータを修正し、修正後のマッチングデータを対象キーワードに関連付けてマッチングデータ記憶部17に保存する。
一方、対象キーワードの使用が2回目以降である場合、対象キーワードに対するマッチングデータがマッチングデータ記憶部17に記憶されているはずである。そこで、この場合、判定部14は、当該マッチングデータを利用して、対象文書OCRデータとマスタメタデータm1についてマッチング判定を行う(S221)。マッチング判定は、整合性の有無の判定に相当する。
具体的には、判定部14は、図11に示されるようなマッチングデータを利用して、当該マッチングデータの全ての文字列(項目の値)について、対象文書OCRデータにおける出現位置が当該マッチングデータの位置情報(座標)に一致するという条件(以下、「マッチング条件」という。)が満たされるか否かを判定する。
マッチング条件が満たされる場合、判定部14は、マスタメタデータm1が対象文書ファイルに対して整合すると判定する。そこで、応答部16は、対象文書ファイル及びマスタメタデータm1を含む応答を、メタデータの付与要求に対する応答としてファイル管理装置30の登録受付部31へ送信する(S231)。登録受付部31は、当該応答を受信すると、当該応答に含まれる対象文書ファイル及びマスタメタデータm1を関連付けて文書ファイル記憶部32に登録する。
マッチング条件が満たされない場合、判定部14は、マスタメタデータm1が対象文書ファイルに対して整合しないと判定する。すなわち、判定部14は、マスタメタデータm1の複数のバージョンのうち最新のバージョン以外のバージョンが対象文書ファイルに対して付与する(関連付ける)候補であると判定する。そこで、判定部14は、マスタメタデータm1の過去のバージョンの中から、対象文書OCRデータとの間でマッチング条件を満たすバージョンを検索するための処理(以下、「過去バージョン検索処理」という。)を実行する。
ここで、マッチング条件が満たされない場合とは、図13に示されるように、マッチングデータに含まれるいずれかの項目の値(図13では、「山田太郎」)が対象文書OCRデータにおいて、マッチングデータが示す座標に存在しない場合である。
過去バージョン検索処理として、判定部14は、マスタメタデータ管理装置20のマスタメタデータ管理部21に対して、マスタメタデータm1の過去バージョンの一覧の取得要求を送信する(S241)。マスタメタデータ管理部21は、マスタメタデータ記憶部22に記憶されているマスタメタデータm1の更新履歴に基づいて、全ての過去バージョンを復元し、復元された過去バージョンの一覧を判定部14へ送信する(S242)。全ての過去バージョンの復元とは、図7が示すような更新履歴の更新時刻の新しい方から順に、当該更新時刻の更新後のマスタメタデータに対して、当該更新時刻における全ての更新項目を更新前値に置き換える処理を実行することをいう。ここで、最新の更新時刻に関して更新後のマスタメタデータはマスタメタデータm1(最新のマスタメタデータ)である。更新時刻を一つ遡ると、更新後のマスタメタデータは、直前に復元されたマスタメタデータになる。このような復元を再帰的に繰り返すことで、全ての過去バージョンを復元することができる。但し、更新履歴ではなく、過去バージョンそのものがマスタメタデータ記憶部22に保存されている場合には、マスタメタデータ管理部21は、このような復元を行うことなく、単に過去バージョンを取得すればよい。
続いて、判定部14は、マッチングデータにおいてマッチング条件を満たさなかった項目については文書OCRデータの文字列と同じ値であることを検索条件とし、マッチング条件を満たした項目についてはマッチングデータの値であることを検索条件として、過去バージョンの一覧の中からこれらの全ての検索条件を満たすバージョンを対象文書ファイルへの付与候補として検索する(S243)。
図14は、付与候補の検索の一例を示す図である。図14には、図13に示した不整合が発生している状況において、マッチングデータが図11に示した通りである場合の付与候補の検索例が示されている。この場合、「担当者:大野次郎、予算番号:xxyyy」という検索条件を満たす過去バージョンの検索が行われる。
ここで、更新履歴が図7に示した通りであれば、2020/6/30~2020/9/30までの過去バージョンが当該検索条件を満たす付与候補として検索される。図14の例では、2つの過去バージョンである過去マスタメタデータm2及び過去マスタメタデータm3が付与候補として検索された例が示されている。
1以上の付与候補が検索された場合、照会部15は、当該1以上の付与候補を含む付与対象選択画面の画面データをユーザ端末40へ送信する(S244)。ユーザ端末40は、当該画面データに基づいて付与対象選択画面を表示する。なお、当該画面データはファイル管理装置30を経由してユーザ端末40へ送信されてもよい。
図15は、付与対象選択画面の表示例を示す図である。図15が示すように、付与対象選択画面520は、付与候補として検索された過去バージョンを選択肢として含む。図15の例では、図13において検索された過去マスタメタデータm2及び過去マスタメタデータm3が選択肢とされている。但し、付与候補の一覧の表示形式は図15に示すものに限定されない。また、付与候補の個数によって表示形式が変更されてもよい。例えば、個数が一定数より多い場合は図15のようなサムネイル形式ではなく、リスト形式で付与候補が表示されるようにしてもよい。
付与対象選択画面520を介してユーザがいずれかの付与候補を選択すると、ユーザ端末40は選択された付与候補を示す選択結果をメタデータ付与装置10の照会部15へ送信する(S245)。なお、当該選択結果はファイル管理装置30経由で照会部15へ送信されてもよい。
照会部15が当該選択結果を受信すると、応答部16は、対象文書ファイル及び当該選択結果が示す過去のマスタメタデータを含む応答を、メタデータの付与要求に対する応答としてファイル管理装置30の登録受付部31へ送信する(S231)。登録受付部31は、当該応答を受信すると、当該応答に含まれる対象文書ファイル及び過去のマスタメタデータを関連付けて文書ファイル記憶部32に登録する。その結果、対象文書ファイルと整合しないマスタメタデータm1が対象文書ファイルに関連付けられる(付与される)可能性を低減することができる。
なお、A社の請求書の文書フォーマットが変更され、請求書を構成する項目のうちマッチングさせたい項目の追加、マッチングさせたい項目の文書ファイル上での位置の変更、マッチングさせたい項目の削除を行いたいといったことが考えられる。そこで、図15に示されるように、手動変更ボタン521が付与対象選択画面520追加されてもよい。ユーザは、手動変更ボタン521を押下することで、対象キーワードに対応する(すなわち、マスタメタデータm1に対応する)マッチングデータについて、項目の追加、項目の座標の変更、項目の削除等の編集を行うことができる。編集結果は、照会部15へ送信され、照会部15から判定部14へ通知される。判定部14は、編集結果に基づいて当該マッチングデータを変更する。当該マッチングデータは、対象キーワードを含む次回以降の付与要求の際に利用される。
また、ステップS243において付与候補が1つも検索されなかった場合であっても、判定部14は、選択肢を含まない付与対象選択画面520の画面データをユーザ端末40へ送信してもよい。この場合も、ユーザは、手動変更ボタン521を押下することでマッチングデータの編集を行い、判定部14は、当該編集結果に基づいて当該マッチングデータを変更する。
上述したように、本実施の形態によれば、マスタメタデータに関連付けられた文書ファイルと当該マスタメタデータとの間での一致部分を示すマッチングデータが生成される。その後にマスタメタデータに関連付けられる新たな文書ファイルについては、当該マッチングデータを利用して、当該マスタメタデータとの一致部分が当該マスタメタデータに既に関連付けられている文書ファイルと同じであるか否かが判定される。当該一致部分が同じである場合には、当該マスタメタデータが新たな文書ファイルに対して関連付けられ、当該一致部分が異なる場合には、当該マスタメタデータの過去バージョンの中から新たな文書ファイルに整合する過去バージョンが検索される。このように、文書ファイル(文書データ)との整合性が確認された上で、文書ファイルに対するマスタメタデータ(文字列群)の関連付けが行われる。したがって、文書データに整合しない文字列群が文書データに関連付けられる可能性を低減することができる。
また、マッチングデータを用いることで、整合性の有無の判定を効率化することができる。
なお、本実施形態の各機能は、一又は複数の処理回路によって実現することが可能である。ここで、本明細書における「処理回路」とは、電子回路により実装されるプロセッサのようにソフトウェアによって各機能を実行するようプログラミングされたプロセッサや、上記で説明した各機能を実行するよう設計されたASIC(Application Specific Integrated Circuit)、DSP(digital signal processor)、FPGA(field programmable gate array)や従来の回路モジュール等のデバイスを含むものとする。
また、本実施形態に記載された装置群は、本明細書に開示された実施形態を実施するための複数のコンピューティング環境のうちの1つを示すものにすぎない。
ある実施形態では、メタデータ付与装置10、マスタメタデータ管理装置20及びファイル管理装置30のそれぞれは、サーバクラスタといった複数のコンピューティングデバイスを含む。複数のコンピューティングデバイスは、ネットワークや共有メモリなどを含む任意のタイプの通信リンクを介して互いに通信するように構成されており、本明細書に開示された処理を実施する。
なお、本実施の形態において、メタデータ付与装置10は、情報処理装置の一例である。
本発明の態様は、例えば、以下の通りである。
<1>
第1の文書データと前記第1の文書データに関する第1のキーワードとを入力すると、前記第1のキーワードに対して複数のタイミングで対応付けられた複数のメタデータのうち第2の文書データに関連付けられている第1のメタデータを取得する取得部と、
前記第1のメタデータが含む文字列のうち前記第2の文書データに出現するいずれかの文字列について前記第1の文書データにおける第1の出現位置と前記第2の文書データにおける第2の出現位置とが一致しなければ、前記複数のメタデータのうち前記第1のメタデータ以外のメタデータを前記第1の文書データに関連付ける候補であると判定する判定部と、
を有することを特徴とする情報処理装置。
<2>
前記判定部は、前記第1のメタデータが含む文字列のうち前記第2の文書データに出現するいずれかの文字列について前記第1の出現位置と前記第2の出現位置とが一致しなければ、前記複数のメタデータのうち、前記第1の出現位置と前記第2の出現位置とが一致する文字列と、前記第1の出現位置が前記第2の出現位置と一致しない前記第1の文書データの文字列とを含むメタデータを前記第1の文書データに関連付ける候補であると判定する、
ことを特徴とする<1>記載の情報処理装置。
<3>
前記判定部は、前記第2の文書データと前記第1のキーワードとの入力に応じて、前記第1のメタデータが含む文字列のうち前記第2の文書データに出現する全ての文字列の出現位置を含むマッチングデータを生成し、前記第1の文書データと前記第1のキーワードとの入力に応じて、前記マッチングデータに基づいて、前記第1のメタデータが含む文字列のうち前記第2の文書データに出現する全ての文字列について前記第1の出現位置と前記第2の出現位置とが一致するか否かを判定する、
ことを特徴とする<1>又は<2>記載の情報処理装置。
<4>
前記候補の中から前記第1の文書データに関連付ける前記候補をユーザに選択させるための画面を端末に表示させ、前記画面において選択された前記候補を前記端末から受信するための処理を制御する照会部、
を有することを特徴とする<1>乃至<3>いずれか一項記載の情報処理装置。
<5>
第1の文書データと前記第1の文書データに関する第1のキーワードとを入力すると、前記第1のキーワードに対して複数のタイミングで対応付けられた複数のメタデータのうち第2の文書データに関連付けられている第1のメタデータを取得する取得部と、
前記第1のメタデータが含む文字列のうち前記第2の文書データに出現するいずれかの文字列について前記第1の文書データにおける第1の出現位置と前記第2の文書データにおける第2の出現位置とが一致しなければ、前記複数のメタデータのうち前記第1のメタデータ以外のメタデータを前記第1の文書データに関連付ける候補であると判定する判定部と、
を有することを特徴とする情報処理システム。
<6>
第1の文書データと前記第1の文書データに関する第1のキーワードとを入力すると、前記第1のキーワードに対して複数のタイミングで対応付けられた複数のメタデータのうち第2の文書データに関連付けられている第1のメタデータを取得する取得手順と、
前記第1のメタデータが含む文字列のうち前記第2の文書データに出現するいずれかの文字列について前記第1の文書データにおける第1の出現位置と前記第2の文書データにおける第2の出現位置とが一致しなければ、前記複数のメタデータのうち前記第1のメタデータ以外のメタデータを前記第1の文書データに関連付ける候補であると判定する判定手順と、
をコンピュータが実行することを特徴とする情報処理方法。
<7>
第1の文書データと前記第1の文書データに関する第1のキーワードとを入力すると、前記第1のキーワードに対して複数のタイミングで対応付けられた複数のメタデータのうち第2の文書データに関連付けられている第1のメタデータを取得する取得手順と、
前記第1のメタデータが含む文字列のうち前記第2の文書データに出現するいずれかの文字列について前記第1の文書データにおける第1の出現位置と前記第2の文書データにおける第2の出現位置とが一致しなければ、前記複数のメタデータのうち前記第1のメタデータ以外のメタデータを前記第1の文書データに関連付ける候補であると判定する判定手順と、
をコンピュータに実行することを特徴とするプログラム。
以上、本発明の実施の形態について詳述したが、本発明は斯かる特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
1 情報処理システム
10 メタデータ付与装置
11 要求受信部
12 取得部
13 OCR処理部
14 判定部
15 照会部
16 応答部
17 マッチングデータ記憶部
20 マスタメタデータ管理装置
21 マスタメタデータ管理部
22 マスタメタデータ記憶部
30 ファイル管理装置
31 登録受付部
32 文書ファイル記憶部
40 ユーザ端末
100 ドライブ装置
101 記録媒体
102 補助記憶装置
103 メモリ装置
104 CPU
105 インタフェース装置
B バス
特表2011-525668号公報

Claims (7)

  1. 第1の文書データと前記第1の文書データに関する第1のキーワードとを入力すると、前記第1のキーワードに対して複数のタイミングで対応付けられた複数のメタデータのうち第2の文書データに関連付けられている第1のメタデータを取得する取得部と、
    前記第1のメタデータが含む文字列のうち前記第2の文書データに出現するいずれかの文字列について前記第1の文書データにおける第1の出現位置と前記第2の文書データにおける第2の出現位置とが一致しなければ、前記複数のメタデータのうち前記第1のメタデータ以外のメタデータを前記第1の文書データに関連付ける候補であると判定する判定部と、
    を有することを特徴とする情報処理装置。
  2. 前記判定部は、前記第1のメタデータが含む文字列のうち前記第2の文書データに出現するいずれかの文字列について前記第1の出現位置と前記第2の出現位置とが一致しなければ、前記複数のメタデータのうち、前記第1の出現位置と前記第2の出現位置とが一致する文字列と、前記第1の出現位置が前記第2の出現位置と一致しない前記第1の文書データの文字列とを含むメタデータを前記第1の文書データに関連付ける候補であると判定する、
    ことを特徴とする請求項1記載の情報処理装置。
  3. 前記判定部は、前記第2の文書データと前記第1のキーワードとの入力に応じて、前記第1のメタデータが含む文字列のうち前記第2の文書データに出現する全ての文字列の出現位置を含むマッチングデータを生成し、前記第1の文書データと前記第1のキーワードとの入力に応じて、前記マッチングデータに基づいて、前記第1のメタデータが含む文字列のうち前記第2の文書データに出現する全ての文字列について前記第1の出現位置と前記第2の出現位置とが一致するか否かを判定する、
    ことを特徴とする請求項1又は2記載の情報処理装置。
  4. 前記候補の中から前記第1の文書データに関連付ける前記候補をユーザに選択させるための画面を端末に表示させ、前記画面において選択された前記候補を前記端末から受信するための処理を制御する照会部、
    を有することを特徴とする請求項1記載の情報処理装置。
  5. 第1の文書データと前記第1の文書データに関する第1のキーワードとを入力すると、前記第1のキーワードに対して複数のタイミングで対応付けられた複数のメタデータのうち第2の文書データに関連付けられている第1のメタデータを取得する取得部と、
    前記第1のメタデータが含む文字列のうち前記第2の文書データに出現するいずれかの文字列について前記第1の文書データにおける第1の出現位置と前記第2の文書データにおける第2の出現位置とが一致しなければ、前記複数のメタデータのうち前記第1のメタデータ以外のメタデータを前記第1の文書データに関連付ける候補であると判定する判定部と、
    を有することを特徴とする情報処理システム。
  6. 第1の文書データと前記第1の文書データに関する第1のキーワードとを入力すると、前記第1のキーワードに対して複数のタイミングで対応付けられた複数のメタデータのうち第2の文書データに関連付けられている第1のメタデータを取得する取得手順と、
    前記第1のメタデータが含む文字列のうち前記第2の文書データに出現するいずれかの文字列について前記第1の文書データにおける第1の出現位置と前記第2の文書データにおける第2の出現位置とが一致しなければ、前記複数のメタデータのうち前記第1のメタデータ以外のメタデータを前記第1の文書データに関連付ける候補であると判定する判定手順と、
    をコンピュータが実行することを特徴とする情報処理方法。
  7. 第1の文書データと前記第1の文書データに関する第1のキーワードとを入力すると、前記第1のキーワードに対して複数のタイミングで対応付けられた複数のメタデータのうち第2の文書データに関連付けられている第1のメタデータを取得する取得手順と、
    前記第1のメタデータが含む文字列のうち前記第2の文書データに出現するいずれかの文字列について前記第1の文書データにおける第1の出現位置と前記第2の文書データにおける第2の出現位置とが一致しなければ、前記複数のメタデータのうち前記第1のメタデータ以外のメタデータを前記第1の文書データに関連付ける候補であると判定する判定手順と、
    をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
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