JP2023176350A - 樹脂成形品及びその製造方法 - Google Patents

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和彦 下谷
Kazuhiko Shitaya
雄一 ▲高▼橋
Yuichi Takahashi
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Abstract

【課題】 容器等の固定部側に着脱可能に容易に固定できるようにした樹脂成形品及びその製造方法を創出することを課題とする。【解決手段】 1次成形体(1A)に固定されたインサート部材(10)を有する樹脂成形品であって、インサート部材(10)の下面(11)が1次成形体(1A)の載置面(6)上に設けられ、インサート部材(10)の上面(12)が1次成形体(1A)に設けられた爪状の係止部(5)によって係止される構成とする。【選択図】 図1

Description

本発明は、樹脂成形品及びその製造方法に関する。
例えば、付属品としてスパチュラなどの樹脂成形品が、着脱可能に収容された中蓋付き容器に関する先行技術が知られている(特許文献1参照)。特許文献1に記載の中蓋付き容器では、スパチュラが中皿の収容凹部内に配置した支持高部上に載置されている。
特開2017-81641号公報 特開2021-66508号公報
しかし、スパチュラは収容凹部内を自由に移動することが可能な構成であり、携行時においてはスパチュラの移動による異音が発生しやすいことから、その移動を制限できるように固定して欲しいとの要望がある。
この点、特許文献2には、合成樹脂で被覆した状態の樹脂成形品(非接触型タグ)を容器内に固定する先行技術が開示されている。
しかし、特許文献2に記載の先行技術は、樹脂成形品自体を容器内に完全に埋設され移動不能な構成であることから、必要に応じて樹脂成形品を取り出すことができないという問題があった。
本発明は、上記した従来技術における問題点を解消すべく、容器等の固定部側に着脱可能に容易に固定できるようにした樹脂成形品及びその製造方法を創出することを課題とする。
上記課題を解決するための手段のうち、本発明の第1の手段は、
1次成形体に固定されたインサート部材を有する樹脂成形品であって、
前記インサート部材の下面が前記1次成形体の載置面上に設けられ、前記インサート部材の上面が前記1次成形体に設けられた爪状の係止部によって係止されていることを特徴とする、と云うものである。
本発明の第1の手段では、1次成形体に対してインサート部材を厚み方向から抑え込んで固定することができる。
また本発明の第2の手段は、本発明の第1の手段に、1次成形体が2次成形体によって被覆されている、との手段を加えたものである。
上記手段では、1次成形体を被覆する2次成形体によってインサート部材を確実に保護することができる。
また本発明の第3の手段は、上記第1又は第2の手段に、インサート部材の一部が1次成形体内に埋設され、且つインサート部材の外周面が1次成形体に設けられた係止部の柱部によって径方向に固定されている、との手段を加えたものである。
上記手段では、インサート部を径方向から抑え込んで確実に固定することができる。
また本発明の第4の手段は、上記第1又は第2の手段に、複数の係止部によってインサート部材が固定されている、との手段を加えたものである。
上記手段では、インサート部材をより確実に固定することができる。
また本発明の第5の手段である樹脂成形品の製造方法は、インサート部材が配置された1次成形金型内に溶融樹脂を充填し、前記インサート部材が固定された1次成形体を形成する1次成形工程と、前記1次成形体が配置された2次成形金型内に溶融樹脂を充填し、前記インサート部材が固定された1次成形体を被覆する2次成形体を形成する工程と、を有することを特徴とする、と云うものである。
上記手段では、合成樹脂によってインサート部材が被覆された樹脂成形品を容易に形成することができる。
またその他の手段として、上記第3の手段に、複数の係止部によってインサート部材が固定されている、との手段を加える構成としても良い。
本発明では、係止部を構成する柱部によってインサート部材を径方向に固定することができ、更に係止部を構成する係止片によりインサート部材を厚み方向に固定することができるため、1次成形品からのインサート部材の脱離を確実に防止することができる。
また内部に金属や磁石等のインサート部材を有する1成形体を2次成形体で被覆した樹脂成形品を製造することができる。
本発明である樹脂成形品一例として、スパチュラの第1成形体(中間体)を示し、(a)は第1成形体の平面図、(b)は第1成形体の側面図、(c)は(a)の正面図である。 (a)は図1(a)の部分拡大図、(b)は(a)のb-b線における断面図である。 本発明である樹脂成形品の一例として、スパチュラの2次成形体(完成体)を示し、(a)は2次成形体の平面図、(b)は2次成形体の側面図、(c)は2次成形体の正面図である。 樹脂成形品の一使用例として、スパチュラを固定した容器を示す部分半断面図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しつつ説明する。
以下においては樹脂成形品の一実施例としてスパチュラを用いて説明するが、樹脂成形品はスパチュラに限定されるものではなく、その他の例えば刷毛、フォークなどその他の部材であっても良い。尚、スパチュラは、後述するように例えば容器内に収容されている内容物をすくい取るための取出し具であり、使用前においては付属品として容器の内部や外部の固定部に着脱可能に固定されるものである。
図1乃至図3に示すように、樹脂成形品の一実施例として示すスパチュラ1は、長手方向の一端側に幅広状のサジ部2が設けられ、他端側が徐々に幅狭状に形成されてなる柄部3が設けられ、全体として平面視略船形状に形成されており、合成樹脂材料を用いて形成された1次成形体(中間体)1Aと、この1次成形体1Aの表面を被覆する2次成形体(完成体)1Bとを有して形成されている。
最初に1次成形体(中間体)1Aについて説明する。
図1(b)及び図2(b)に示すように、1次成形体1Aの表面1a側の中央位置には円形状の陥没部4が形成されており、この陥没部4には例えば円形状の鉄製の金属板(鉄板)などからなるインサート部材10の下面11側の一部が埋設されている。尚、図1乃至図4においてはインサート部材10にハッチングを付して示している。
図2(a)に拡大して示すように、表面1a側には、陥没部4の縁部から中心部に突出する爪状の係止部5が複数(本実施例では周方向に120度の間隔を有して3つ)形成されている。係止部5は、表面1aから上方に向かって突設された柱部5aと、この柱部5aの上端から陥没部4の中心方向(径方向内側)に向かって延出された係止片5bとを有して一体に形成されている。
そして、図2(b)に示すように、インサート部材10は、その下面11が載置面6を構成する陥没部4の底壁4aによって、上面12が各係止部5の先端側の係止片5bによって、厚み方向に抑え込まれることにより強固に固定されている。尚、陥没部4を有しない構成の場合には、底壁4aに代えて1次成形体1Aの表面1aを載置面6とする構成としても良い。
同時に、インサート部材10は、その外周面13が複数の柱部5aによって径方向外側から内側に向かって抑え込まれることにより強固に固定されている。
このように、インサート部材10は厚み方向及び径方向に夫々抑え込むことができるため、インサート部材10が1次成形体1Aから容易に脱離することがない。
次に、第2成形体(完成体)について説明する。
図3に第2成形体として示すスパチュラ1は、インサート部材10を固定した状態の1次成形体を2次成形体1Bの内部に埋設したものであり、インサート部材10がその外側に設けられた2次成形体1Bによって完全に被覆されて成る樹脂成形品の完成体である。樹脂成形品であるスパチュラ1をこのような構成とすることにより、インサート部材10を2次成形体1Bを構成する合成樹脂の内側に隠すことができ、インサート部材10が外部に直接露出しない保護状態とすることが可能となる。
次に、上記樹脂成形品の使用例について説明する。
図4は、樹脂成形品の一使用例として、スパチュラ1の使用例を示す容器の部分半断面図である。
図4に示すように、容器20は、内部に内容器21が嵌着された外容器22と、内部に内蓋23が嵌着された外蓋24とを有して構成される二重容器であり、内容器21の上部外周面に形成された雄ネジ21aに、内蓋23の側部内周面に形成された雌ネジ23aが着脱自在に螺合できるように構成されている。外容器22を一方の手で保持した状態で、他方の手で外蓋24を周方向に回すことにより、容器20の開封及び閉塞を行うことが可能となっている。尚、内容器21の上端と内蓋23との間にはパッキン25が設けられている。
内蓋23の頂壁23Aと外蓋24の天面24Aとが高さ方向において対向する部分には隙間26が形成されており、この隙間26内の中心部には磁石Mが固定されている。このため、上記実施例において説明したスパチュラ1を外容器22の天面24Aの上に載置すると、スパチュラ1内に設けられた鉄板からなるインサート部材10が磁石Mに磁気吸着されるため、スパチュラ1を外蓋24の天面24A上に固定することが可能である。すなわち、本使用例では、外蓋24の天面24Aがスパチュラ1を固定する固定部として機能している。
このように、本発明ではスパチュラ1の移動を制限することが可能となるため、容器の携行時における異音の発生を抑制することができる。
またスパチュラ1は磁気吸着力のみによって容器20の外部に設けた固定部、すなわち外蓋24の天面24A上に固定されているため、例えばスパチュラ1の柄部3を摘み上げることにより固定部から容易に取り外すことが可能である。
そして、容器20の外蓋24を回して内蓋23と共に取り外した後、スパチュラ1を使用することにより内容器21内に収容されている内容物を取り出すことができる。
次に、上述したスパチュラ1の製造方法について説明する。
(1)第1成形工程
最初に、図示しない第1成形金型内の所定の位置にインサート部材10を配置し、溶融樹脂を充填することにより1次成形体1Aを形成する。この際、1次成形体1Aの周囲に陥没部4と複数の係止部5とが同時に形成される。インサート部材10を第1成形金型内の所定の位置に配置する方法として、第1成形金型内に設けた磁石を利用する方法が好適である。尚、その他の方法としてインサート部材10をエアー吸着することにより、第1成形金型内の所定の位置に配置することもできる。
(2)第2成形工程
次に、第1成形工程において形成された1次成形体1Aをインサート材として、図示しない第2成形金型内の所定の位置に配置し、溶融樹脂を充填することにより2次成形体1Bであるスパチュラ1の完成体を形成する。この際、インサート部材10を有する1次成形体1Aが溶融樹脂内に埋設され、硬化後は合成樹脂によりインサート部材10が完全に被覆された2次成形体1Bからなるスパチュラ1を形成することができる。
以上、実施例に沿って本発明の構成とその作用効果について説明したが、本発明の実施の形態は上記実施例に限定されるものではない。
例えば、上記実施例では、インサート部材10として鉄製の金属板を示して説明したが、磁石などその他の部材であってもよい。
またインサート部材10を鉄製の金属板とし、容器側に磁石Mを設けた構成を示して説明したが、インサート部材10を磁石とし、容器側に鉄製の金属板を設ける構成としても良いし、あるいはインサート部材10を磁石とし、容器側も磁石とする構成としても良い。
また上記実施例では係止部5を3つ設ける場合を示して説明したが、係止部5の個数については3つに限定されるものではない。
更に上記使用例では、スパチュラ1を容器20の外部(外蓋24の天面24A)を固定部とする構成を示して説明したが、外蓋24と内蓋23との間の隙間26内を固定部とし、この隙間内にスパチュラ1を配置する構成としてもよい。この場合、内蓋23を外蓋24から脱離可能にすると共に磁石Mを内蓋23又は外蓋24の内部に埋設する構成とすることにより実施可能である。
本発明は、樹脂成形品及びその製造方法の分野における用途展開を更に広い領域で図ることができる。
1 :スパチュラ
1A :1次成形体
1B :2次成形体
1a :表面
2 :サジ部
3 :柄部
4 :陥没部
4a :底壁
5 :係止部
5a :柱部
5b :係止片
6 : 載置面
10 :インサート部材
11 :下面
12 :上面
13 :外周面
20 :容器
21 :内容器
21a :雄ネジ
22 :外容器
23 :内蓋
23A :頂壁
23a :雌ネジ
24 :外蓋
24A :天面
25 :パッキン
26 :隙間
M :磁石

Claims (5)

  1. 1次成形体(1A)に固定されたインサート部材(10)を有する樹脂成形品であって、
    前記インサート部材(10)の下面(11)が前記1次成形体(1A)の載置面(6)上に設けられ、前記インサート部材(10)の上面(12)が前記1次成形体(1A)に設けられた爪状の係止部(5)によって係止されていることを特徴とする樹脂成形品。
  2. 1次成形体(1A)が2次成形体(1B)によって被覆されている請求項1に記載の樹脂成形品。
  3. インサート部材(10)の一部が1次成形体(1A)内に埋設され、且つインサート部材(10)の外周面(13)が1次成形体(1A)に設けられた係止部(5)の柱部(5a)によって径方向に固定されている請求項1又は2に記載の樹脂成形品。
  4. 複数の係止部(5)によってインサート部材(10)が固定されている請求項1又は2記載の樹脂成形品。
  5. インサート部材(10)が配置された1次成形金型内に溶融樹脂を充填し、前記インサート部材(10)が固定された1次成形体(1A)を形成する1次成形工程と、
    前記1次成形体(1A)が配置された2次成形金型内に溶融樹脂を充填し、前記インサート部材(10)が固定された1次成形体(1A)を被覆する2次成形体(1B)を形成する工程と、を有することを特徴とする樹脂成形品の製造方法。
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