JP2023174329A - 車載制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】検出部を含めたセンサやアクチュエータ等の車載デバイスの異常を迅速に検知し、堅牢な車載ネットワークシステムを構築することができる車載制御装置を提供する。【解決手段】車両走行の制御を司るセンサやアクチュエータ等の車載デバイス20、及び、車載デバイス20の情報を収集する電子制御装置10を備える車載制御装置において、車載デバイス20の異常が、車載デバイス20の駆動電源に現れる。そこで、電子制御装置10に供給される電力を、車載デバイス20に対してその駆動電力として給電するとともに、その給電経路に流れる電流値を電流計15で計測し、当該電流値に基づいて、車載デバイス20の状態を監視し、車載デバイス20に異常が発生したか否かを制御部16で判断する。【選択図】 図1

Description

本発明は、車載制御装置に関する。
近年、交通事故件数の低減や交通事故被害の軽減、交通弱者への移動手段等の提供といった社会課題があり、車両の自動運転実現に向けた技術開発が進められている。自動運転レベルに必要な機能例は、SAE(Society of Automotive Engineers) によって定義されている。このSAEでは、発生した事故の責任については、自動運転レベル2以下の車両の場合は運転者の責任、自動運転レベル3以上の車両の場合はシステムの責任と定義されている。自動運転レベル3は、条件付きの自動運転である。
自動運転レベル3の場合、通常運転時はシステムが運転制御、周囲監視を行い、緊急時のみ運転者が運転制御を行う。この自動運転レベル3では、常に運転者がハンドルを握っている状態にないため、即時に車両の運転制御を運転者に移行することはできない。そのため、システムが故障を検知し、車両の運転制御を運転者に移行するまでの時間帯はシステム側で安全に走行することが求められる。つまり、故障時でもシステムを完全に停止させず、機能を限定する等の縮退システムに移行して走行する冗長なシステムを構築する必要がある。
このように、自動運転レベルの向上に伴い、システムによる制御の下に安全な走行が求められる。そのため、周囲監視するためのカメラやレーダ等のセンサの数が増加する。そして、センサ数の増加に伴ってセンサを接続するワイヤハーネスの数が増加する。また、ブレーキやステアリング等、車両走行に直接関係する既存の装置においても二重系が必要となり、従来よりも多くのケーブルを接続する必要があり、ワイヤハーネスの数が膨大に増えている。
そこで、車載ネットワークでは、ドメイン毎のネットワークから、高速のイーサネットを導入して階層化するゾーンアーキテクチャが提案されている。ゾーンアーキテクチャは、車両の走行制御を担う統合ECU(Electronic Control Unit:電子制御装置)と、ドメインに関係なく車両の場所毎にセンサやアクチュエータの情報を集約するゾーン(Zone)ECUとからなり、各センサやアクチュエータは、ゾーンECUを介して統合ECUと通信する構成となっている。そのため、バックボーンネットワークと言われる統合ECUとゾーンECUとの間は、低遅延で大量のデータ通信が必要となり、100Mbps以上の高速通信が必要となる。今後は、画質が4Kや8Kのカメラ伝送も想定されており、10Gbpsの高速通信の導入も検討されてきている。このゾーンアーテクチャ構成とすることで、大幅なケーブル削減が期待されている。
ところで、車載ネットワークにおいて、簡易な構成で情報を効率よく伝送するために、通信の高周波部分とは別に低周波の信号を送信する経路を持つ車載通信装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1には、「通信情報を含む高帯域信号を生成して差動信号線へ出力する高帯域通信部と、直流信号または低帯域信号を生成して差動信号線へ出力する低帯域通信部とを備える。」と記載されている。
特開2018-196084号公報
上記の特許文献1に記載の従来技術では、通信の高周波部分とは別に低周波の信号を送信する経路を持つことで、高帯域通信部のみの受信信号品質を監視しているものの、電源送電給電/受電も対象となる低周波部分については、開放や短絡等の著しい変化の確認のみで細かな数値まで検視していない。通常、車載に搭載されているセンサは、検出や制御を実施する検出部と、外部とデータ通信を行う通信部とから構成される。そして、通信部に異常が発生した場合は、特許文献1に記載の従来技術のように高周波通信部の監視によって、その異常を発見することが可能である。しかし、通信部は正常であって、検出部に異常が発生した場合は、通信は正常に動作するため、高周波のみでは検出部に発生した異常を検知することはできない。堅牢な車載ネットワークシステムを構築するためには、検出部を含めたセンサやアクチュエータ等の車載デバイスの異常を迅速に検知することが求められる。
本発明は、上述した状況に鑑みてなされたものであり、検出部を含めたセンサやアクチュエータ等の車載デバイスの異常を迅速に検知し、堅牢な車載ネットワークシステムを構築することができる車載制御装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、例えば特許請求の範囲に記載の構成を採用する。
本願は、上記課題を解決する手段を複数含んでいるが、その一例を挙げるならば、
車両走行の制御を司る車載デバイスと、車載デバイスの情報を収集する電子制御装置と、電子制御装置に供給される電源を車載デバイスに給電する電源配線と、を備える車載制御装置において、電子制御装置は、電源配線に流れる電流値を計測する電流計測部と、電流計測部が計測した電流値に基づいて、車載デバイスに異常が発生したか否かを判断する制御部と、を有する。
本発明によれば、シンプルな構造により、電子制御装置に接続されたセンサやアクチュエータ等の車載デバイスの異常を迅速に検知することができるため、堅牢な車載ネットワークシステムを構築することができる。
上記した以外の課題、構成、及び、効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
本発明の実施例1に係る車載制御装置の構成例を概念的に示す構成図である。 本発明の実施例2に係る車載制御装置の構成例を概念的に示す構成図である。 本発明の実施例2に係る車載制御装置におけるデータ配線の電圧波形、及び、データに重畳される電源の電圧波形を示す波形図である。 本発明の実施例2に係る車載制御装置におけるフィルタ回路の構成例を示すブロック図である。 本発明の実施例3が適用される車載ネットワークアーキテクチャの接続図である。 本発明の実施例3に係る車載制御装置の構成例を概念的に示す構成図である。 本発明の実施例3に係る車載制御装置における消費電流-データの信用度の特性図である。 本発明の実施例3に係る車載制御装置において、車両制御周期に合わせて車載デバイスのデータを選択するエリア電子制御によるデータフィルタリング模式図である。 本発明の実施例4に係る車載制御装置の構成例を概念的に示す構成図である。 本発明の実施例4に係る車載制御装置において、車載デバイスの温度情報をデータ信用度の判定パラメータとして用いる場合の消費電流-データの信用度の特性図である。 本発明の実施例5に係る車載ネットワークアーキテクチャの接続図である。 本発明の実施例5に係る車載制御装置の構成例を概念的に示す構成図である。 本発明の実施例5に係る車載制御装置における電源冗長回路の構成例を示す回路図である。
以下、本発明を実施するための形態(以下、実施形態と記述する)、及び、その具体的な実施例について説明する。
本発明の実施形態では、車両走行の制御を司る車載デバイス、及び、車載デバイスの情報を収集する電子制御装置を備える車載制御装置において、電子制御装置に供給される電力を、車載デバイスに対してその駆動電力として給電する。車両走行の制御を司る車載デバイスとしては、CMOSセンサ(カメラ)、レーダ、加速度センサ、GPSセンサ等のセンサや、車両の物理的な操作を担うアクチュエータ等を例示することができる。
本実施形態では、上記構成の車載制御装置において、センサやアクチュエータ等の車載デバイスの異常が、電子制御装置から車載デバイスに給電される電力に現れる、具体的には、電流値の変化として現れる。そこで、車載デバイスに電力を給電する給電経路に流れる電流値を電流計測部で計測することにより、センサやアクチュエータ等の車載デバイスの消費電力をモニタリングする。そして、制御部において、電流計測部が計測した電流値に基づいて、センサやアクチュエータ等の車載デバイスに異常が発生したか否かを判断する。
これにより、同一の電子制御装置内で、センサやアクチュエータ等の車載デバイスの通信データに加えて、給電経路を通して車載デバイスに給電される電力をモニタリングすることが可能となり、接続先の車載デバイスの状態を電子制御装置から確認することができる。一般的には、センサやアクチュエータ等の車載デバイス内にも自己診断機能を有し、アラートを通知する機能を有しているが、本発明によれば、車載デバイスの通信部の異常時においてアラートを送信できなくても、接続先の電子制御装置において、車載デバイスの異常を検知することができ、その異常を迅速に上位装置に通知することが可能となるため、堅牢な車載ネットワークシステムを構築することができる。
以下に、本実施形態の具体的な実施例について、添付図面を参照して説明する。本明細書及び図面において、実質的に同一の機能又は構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複する説明を省略する。
本発明の実施例1は、電子制御装置(ECU)10と車載デバイス20とが、電源配線30及びデータ配線40を介して接続されたシステム構成の例である。図1は、本発明の実施例1に係る車載制御装置の構成例を概念的に示す構成図である。
車両走行の制御を司る車載デバイス20としては、センサやアクチュエータ等を例示することができるが、ここでは、CMOSセンサ、レーダ、加速度センサ、GPSセンサ等のセンサの場合を例に挙げて説明する。車載デバイス20としてセンサを例示する点については、後述する実施例においても同様である。
電子制御装置10は、外部との入出力インターフェースとして、少なくとも、電源端子11,12及びデータ入出力端子13,14を備えている。電源端子11には、電池やバッテリー等の外部の電源装置50から電力が供給される。
車載デバイス20は、外部との入出力インターフェースとして、少なくとも、電源端子21及びデータ入出力端子22を備えている。電源配線30は、電子制御装置10の電源端子12と車載デバイス20の電源端子21との間に接続されている。データ配線40は、電子制御装置10のデータ入出力端子13と車載デバイス20のデータ入出力端子22との間に接続されている。
外部の電源装置50から電子制御装置10に供給された電力は、電子制御装置10内の後述するデータ処理回路17に給電されるとともに、電源端子21及び電源配線30を含む給電経路を通して車載デバイス20の電源端子21に、車載デバイス20を駆動する電力として給電される。電子制御装置10と車載デバイス20との間では、データ配線40を通してデータのやり取りが行われ、電子制御装置10は、データ配線40を通して車載デバイス20の情報(本例では、センサ情報)を収集する。
電子制御装置10は、その内部に少なくとも、電流計測部の一例である電流計15、制御部16、及び、データ処理回路17を備えている。電流計15は、電源端子11と電源端子12との間の給電経路L1内に配置されており、車載デバイス20に給電する電源配線30に流れる電流値を計測することで、車載デバイス20を駆動する電力をモニタリングする。ここで、車載デバイス20の異常は、車載デバイス20に給電される電力に、電源配線30に流れる電流値の変化として現れる。従って、電源配線30に流れる電流値を計測し、車載デバイス20の消費電力をモニタリングすることにより、車載デバイス20に異常が発生したか否かを把握することができる。
制御部16は、例えば、マイクロコンピュータ等によって構成され、電流計15によって計測した電流値に基づいて、車載デバイス20に異常が発生したか否かを判断する。一例として、制御部16は、電流計15によって計測した電流値、即ち、電源配線30に流れる電流値が所定の電流値以上となったときに、車載デバイス20の消費電力が増大し、車載デバイス20に異常が発生したことを検知し、その旨の検知信号をデータ処理回路17に渡す。
データ処理回路17は、スイッチやLSI、SoC(System on Chip)等と言った信号を処理するための回路であり、インピーダンス設計された線路L2でデータ入出力端子13と接続され、当該線路L2及びデータ配線40を通して車載デバイス20とデータのやり取りを行う。データ処理回路17は、ウォッチドックタイマのように、一定間隔でのフレームの受信を確認して、車載デバイス20の後述する通信部24の正常化を確認する機能を有している。データ処理回路17には制御部16から、車載デバイス20に異常が発生した旨の検知信号が与えられる。
データ処理回路17は、インピーダンス設計された線路L3を介してデータ入出力端子14と接続されている。データ入出力端子14には、データ配線41が接続されている。データ処理回路17は、車載デバイス20との間でやり取りしたデータや、制御部16から取得した車載デバイス20に異常が発生した旨の検知信号を、データ入出力端子14及びデータ配線41を通して、電子制御装置10の上位装置に供給する。
車載デバイス20は、その内部に少なくとも、CMOSセンサ、レーダ、加速度センサ、GPSセンサ等の周囲をセンシングする検出部23、及び、電子制御装置10と定期的に送受信を行い、データのやり取りを行う通信部24が設けられている。また、車載デバイス20には、電源端子21を通して給電された電力を安定化するために電源安定化回路25が設けられている。電源安定化回路25は、コンデンサやショットキーバリアダイオード等によって構成され、安定化した電力を検出部23及び通信部24に供給する。
上述したように、実施例1に係る車載制御装置は、電子制御装置10と車載デバイス20とが、電源配線30及びデータ配線40を介して接続されたシステム構成、即ち、車載デバイス20のデータ通信先と、車載デバイス20の電源給電元とを同一の電子制御装置10とするシステム構成となっている。
このシステム構成の実施例1に係る車載制御装置では、電子制御装置10により、車載デバイス20からデータ配線40を通して受信する通信の頻度やエラーフレーム数をモニタリングして、車載デバイス20の通信部24の状態を監視する。さらに、電流計15によって電源配線30に流れる電流値を計測し、車載デバイス20の消費電流をモニタリングして、検出部23の状態も管理する。
以上のように、実施例1に係る車載制御装置によれば、車載デバイス20の通信部24に異常が発生し、当該通信部24からアラートを送信できなくても、車載デバイス20の接続先の電子制御装置10において、車載デバイス20に異常が発生したとき、その異常を電流計15による給電経路L1に流れる電流値の計測結果から検知することができる。その結果、車載デバイス20に異常が発生したことを迅速に把握し、上位装置に通知することが可能となるため、堅牢な車載ネットワークシステムを構築することができる。
本発明の実施例2は、データに電源を重畳する電源重畳技術を適用してケーブルの本数を削減したシステム構成の例である。電源重畳技術としては、例えば、周知のPoDL(Power over Data Lines)技術を用いることができる。図2は、本発明の実施例2に係る車載制御装置の構成例を概念的に示す構成図である。
実施例2に係る車載制御装置において、電源重畳技術を適用するために、電子制御装置10は、重畳回路の一例としてフィルタ回路18を有している。このフィルタ回路18は、データ処理回路17とデータ入出力端子13とを接続する線路L2中に配置されており、データ処理回路17から線路L2、データ入出力端子13、及び、データ配線40を通して車載デバイス20に伝送されるデータに対して、電流計15を経た電力を重畳する。データ配線40は、図1に示す実施例1に係る車載制御装置における電源配線30の機能を有しており、電力が重畳されたデータを車載デバイス20に伝送する。すなわち、データ配線40は、実施例1に係る車載制御装置における電源配線30を兼用しており、1本のケーブルで電力とデータ(即ち、電力が重畳されたデータ)を車載デバイス20に伝送する。
このように、実施例2に係る車載制御装置では、電子制御装置10に設けられたフィルタ回路18において、データに電力を重畳するために、データと電力との合波を行う。また、車載デバイス20にも、データ入出力端子22の後段、即ち、データ入力側にフィルタ回路26が配置され、当該フィルタ回路26において、データと電力との分波が行われる。フィルタ回路26において分波された電力は、電源安定化回路25に供給されて安定化が図られた後、検出部23及び通信部24に供給される。フィルタ回路26において分波されたデータは、通信部24に供給される。
図3に、電源重畳したデータを伝送するデータ配線40の電圧波形A、及び、データに重畳される電源の電圧波形Bを示す。電源(+)と電源(-)の平均電圧差が、電子制御装置10の駆動電圧となる。
電力が重畳されたデータを伝送するデータ配線40としては、インピーダンス設計された同軸や差動ペアといった高周波ケーブルを用いることができる。高周波ケーブルは、基本的に、物理的に2本の配線で構成され、この2本の各配線に電源(+)、電源(-)を重畳する。特に、車載ネットワークシステムでは、ケーブルの本数を削減するために、UTP(Unshielded Twist Pair)、STP(Shielded Twist Pair)、SPP(Shielded Parallel Pair)と言った1対のペアケーブルで双方向データ通信を実施する。DATA(p)、DATA(n)のデータに加え、2つデータの平均電圧差が電子制御装置10の駆動電圧になる波形である。
[フィルタ回路]
図4は、実施例2に係る車載制御装置におけるフィルタ回路の構成例を示すブロック図である。図4のAに、電子制御装置10側のフィルタ回路18の構成例を示し、図4のBに、車載デバイス20側のフィルタ回路26の構成例を示す。データと電力とは、周波数成分が異なる。従って、電子制御装置10側のフィルタ回路18は、周波数特性の異なるフィルタで合成を行い、車載デバイス20側のフィルタ回路26は、周波数特性の異なるフィルタで分波を行うことになる。
電子制御装置10側のフィルタ回路18は、周波数特性の異なるハイパスフィルタ181及びローパスフィルタ182の2つのフィルタを有する回路構成となっている。
ハイパスフィルタ181は、データ処理回路17とデータ入出力端子13との間に設けられている。ハイパスフィルタ181は、直列配置されたコンデンサ等で実現される。これにより、ハイパスフィルタ181は、電力などの低周波帯域の信号は通過させず、高周波帯域のデータのみを通過させることが可能になる。
ローパスフィルタ182は、電流計15とデータ入出力端子13との間に設けられている。ローパスフィルタ182は、コイルやフェライトビーズを直列に配置することで実現される。これにより、ローパスフィルタ182は、電力などの低周波帯域の信号を通過させ、高周波帯域のデータを通過させないことが可能になり、電流計15を経由して供給される電力を、ハイパスフィルタ181を通過したデータに重畳させる。
以上の構成のフィルタ回路18を用いることで、電子制御装置10はデータと電力とを合成することができる。つまり、電子制御装置10は、ハイパスフィルタ181を通過したデータと、ローパスフィルタ182を通過した電力とを合成し、その合成した電源重畳データを、データ配線40を通して車載デバイス20に供給する。
車載デバイス20側のフィルタ回路26は、周波数特性の異なるハイパスフィルタ261及びローパスフィルタ262の2つのフィルタを有する回路構成となっている。
ハイパスフィルタ261は、データ入出力端子22と通信部24との間に設けられている。ハイパスフィルタ261は、直列配置されたコンデンサ等で実現される。これにより、ハイパスフィルタ261は、電力などの低周波帯域の信号は通過させず、高周波帯域のデータのみを通過させることが可能になる。すなわち、ハイパスフィルタ261は、データ入出力端子22を通して入力される電力が重畳されたデータのうち、データのみを通過させ、通信部24に供給する。
ローパスフィルタ262は、データ入出力端子22と電源安定化回路25との間に設けられている。ローパスフィルタ262は、コイルやフェライトビーズを直列に配置することで実現される。これにより、ローパスフィルタ262は、電力などの低周波帯域の信号を通過させ、高周波帯域のデータを通過させないことが可能になり、データ入出力端子22を通して入力される電力が重畳されたデータのうち、電力のみを通過させることで電力を分波する。この分波された電力は、電源安定化回路25に供給されて安定化が図られた後、検出部23及び通信部24に給電される。
以上のように、実施例2に係る車載制御装置によれば、データに電源(電力)を重畳する電源重畳技術を適用し、電力送電とデータ通信とを同一のケーブル(データ配線40)で実施するようにしているため、ケーブルの本数を削減することができる。また、ケーブルの本数の削減に伴い、図1に示す実施例1に係る車載制御装置における電子制御装置10の電源端子12と車載デバイス20の電源端子213とが不要となるため、システム構成の簡略化を図ることができる。
本発明の実施例3は、電子制御装置10の上位装置として統合電子制御装置(統合ECU)を有し、当該統合電子制御装置に制御処理を集約するゾーンアーキテクチャ構成の例である。図5は、本発明の実施例3が適用される車載ネットワークアーキテクチャの接続図である。車載ネットワークシステムは、統合電子制御装置(統合ECU)60、電子制御装置(ゾーンECU)10、及び、車載デバイス20の3種類の構成要素を有している。ここでは、例えば4つの電子制御装置10_1~10_4を有するシステム構成を例示しているが、電子制御装置10は4つに限られるものではない。
車載デバイス20は、センサやアクチュエータ等のデバイスであり、図5に示すように車両70の隅々に配置され、周囲監視やエンジンの情報取得や制御などを実行する。車載デバイス20としては、様々な種類のデバイスがある。
統合電子制御装置60は、車載デバイス20の各々から電子制御装置10_1~10_4を介して与えられる様々な情報を基に、車両70の全体や車両70の周囲状況を把握して、安全走行を継続するための行動計画を作成し、電子制御装置10_1~10_4を介して車載デバイス20の各々に対して制御情報を送信する。
全ての車載デバイス20と統合電子制御装置60とを直接接続する構成をとると、統合電子制御装置60のデータ入出力端子および接続のためのワイヤハーネスが爆発的に増加する。そのため、データを集約、拡散するための中継器として電子制御装置10_1~10_4が設けられている。
このように、車載ネットワークは、統合電子制御装置60と電子制御装置10_1~10_4の各々との間を接続するバックボーンネットワーク、及び、電子制御装置10_1~10_4の各々と全ての車載デバイス20との間を接続するローカルネットワークの2つのネットワークから構築されている。
ローカルネットワークは、パワートレイン系、シャーシ系、ステアリング系、及び、ボディー系等に接続する車載デバイス20で分離されるが、電子制御装置10_1~10_4で合成される。バックボーンネットワークでは、全てのドメインが共通したネットワークを使用し、統合電子制御装置60と通信を行う。そのため、データレートについては、バックボーンネットワークがローカルネットワークと同等か、あるいは、バックボーンネットワークの方がローカルネットワークよりも高速化されている。
図6は、本発明の実施例3に係る車載制御装置の構成例を概念的に示す構成図である。図6では、図5の4つの電子制御装置10_1~10_4のうちの1つを代表して電子制御装置10として図示している。電子制御装置10と車載デバイス20との関係については、実施例2に係る車載制御装置の場合と同様に、データに電源(電力)を重畳する電源重畳技術を適用し、電力送電とデータ通信とを同一のケーブル(データ配線40)で実施するシステム構成となっている。
実施例3に係る車載制御装置では、実施例2に係る車載制御装置の場合と同様に、電子制御装置10において、電流計15が計測した電流値に基づいて車載デバイス20の状態をモニタリングする。そして、このモニタリングした車載デバイス20の状態についての情報を基に、電子制御装置10から統合電子制御装置60にデータを送信する。
統合電子制御装置60は、外部との入出力インターフェースとして、少なくとも、電源端子61及びデータ入出力端子62を備えており、電源端子61には電池やバッテリー等の外部の電源装置51から電力が供給される。統合電子制御装置60のデータ入出力端子62と電子制御装置10のデータ入出力端子14との間にはデータ配線41が接続されている。統合電子制御装置60は、その内部に少なくともデータ処理回路63を備えている。データ処理回路63には、電源装置51から電源端子61を介して電力が供給される。
統合電子制御装置60は、電子制御装置10を介して供給される車載デバイス20の各々のセンサ情報を基にその情報を解析して、車両制御を決定して、各車載デバイス20に対する制御信号の指令を送信する。そのため、統合電子制御装置60では、多くの信号処理、演算が必要となる。統合電子制御装置60には非常に多くのデータが送信されてくるため、環境の影響等により一時的に正常に取得できなかったセンサデータも含まれてくる。このデータで演算した結果が、当然、誤った制御結果につながるため、統合電子制御装置60では、時系列な制御結果からも急激に制御結果の方向性が変化していないか確認を行いながら、車両制御を決定する必要がある。そのため、統合電子制御装置60は、車両制御を判定しつつ、センサデータの正しさも含めて解析する必要があり、多くの負荷がかかってくる。
現状、電子制御装置10は、主に、ルーティング機能を実施している。この電子制御装置10に、車載デバイス20のデータの正しさを判定し、送信するデータを選択する機能を設けることにより、統合電子制御装置60の負荷を軽減することができる。しかし、電子制御装置10でデータの中身を1つ1つ確認すると、ルーティング時間が大幅に増加してしまうことになる。車載デバイス20の異常は、検出部23及び通信部24を含めて、車載デバイス20の消費電流に現れる。車載デバイス20の各々の消費電流には仕様がある。そして、車載デバイス20が正常に動作しているときは、車載デバイス20の消費電流は仕様の範囲に収まっている。
つまり、図7に示すように、車載デバイス20がデータを取得したときの消費電流から車載デバイス20の状態を予測することができる。そして、その予測結果から、データの信用度を判定することができる。この信用度の高いデータのみを統合電子制御装置60に送信することで、統合電子制御装置60に送信されるデータは、信用度の高いデータのみとなる。その結果、統合電子制御装置60では、データの正しさ等を解析する必要がなくなるため、統合電子制御装置60の負荷を低減することが可能となる。
図8に、車両制御周期に合わせて車載デバイス20のデータを選択するエリア電子制御によるデータフィルタリング模式図を示す。
車両70の制御周期(車制御周期)は、一定間隔で決まっているため、車載デバイス20は、車両70の制御周期よりも早い周期でデータのサンプリングを実施して、そのサンプリングしたデータを電子制御装置10に送信する。電子制御装置10は、メモリ19を内蔵しており、当該メモリ19内に、車載デバイス20でサンプリングしたデータをデータの信用度と紐付けて保存する。
そして、電子制御装置10は、電流計15が計測した電流値をデータの信用度を判定するパラメータとして用い、車両70の制御周期内でサンプリングしたデータの中から、データの信用度が一番高いデータを選択して統合電子制御装置60へ送信することで、統合電子制御装置60の負荷を軽減できる。更に、電子制御装置10は、バックボーンネットワークの負荷を低減することができるため、不必要なバックボーンネットワークの高速化を抑制することが可能となる。そのため、電子制御装置10が統合電子制御装置60にデータを送信する周期に比べ、電子制御装置10が車載デバイス20から受信するデータの周期を1/2以下して、常に、電子制御装置10でデータを選択するようにする。これにより、各制御周期で信用度の一番高いデータをその車載デバイス20のデータとして統合電子制御装置60に伝達することができる。
センサ等の車載デバイス20には最適な電流値があり、その最適値から外れた状態で取得した車載デバイス20のデータは正常なデータになっていない。そこで、実施例3に係る車載制御装置では、車載デバイス20が取得したデータと、車載デバイス20がデータを取得したタイミングの電流値とを紐付けることにより、電流値が異常のデータについてはフィルタリングして、バックボーンネットワークに送信せず、廃棄する。電子制御装置10は、当該機能を有することで、必要以上のデータをバックボーンネットワークに送信する必要がなくなるため、バックボーンネットワークの負荷を低減することができる。また、上位装置である統合電子制御装置60での不要なデータ処理を削減することができるため、消費電流を低減することもできる。すなわち、不必要なバックボーンネットワークの高速化が不要であり、堅牢な車載ネットワークシステムを構築することができる。
ところで、統合電子制御装置(統合ECU)60に制御処理を集約するゾーンアーキテクチャによる階層化ネットワークへの変更に伴い、様々なドメインのネットワークを統合する。そのため、ブレーキやステアリングの安全な走行に直結する優先度が高い車載デバイスのデータ(以下、高優先データと略記する)から、窓の開閉やオーディオの制御等の多少の遅延であれば許容される優先度が低い車載デバイスのデータ(以下、低優先データと略記する)までが、同じケーブルで通信することになるため、輻輳が発生することになる。
輻輳が生じると、低優先データの送信を始めると、例え高優先データを送信したくても、低優先データの送信が終了するまで、待機する必要があり、転送時間に遅延が生じる。この輻輳による待ち時間を低減するために、ネットワークの高速化が必要になる。また、TSN(Time Sensitive Network)規格を導入することで、高優先データの帯域や時間を分割する方法の導入が検討されている。本規格により、通信の遅延時間が確保される一方で、高優先データに確保された時間は、例え高優先データがない時間でも、低優先データを送信することができない。また、高優先データの時間は、マージンを持って確保する必要があり、ネットワーク負荷を高くできないため、高速なネットワークが必要になる。
本発明の実施例4は、実施例2の変形例であり、車載デバイス20内に温度計27を設けて、車載デバイス20のデータ取得時の温度を計測してデータの信用度を判定するパラメータとする構成例である。
図9は、本発明の実施例4に係る車載制御装置の構成例を概念的に示す構成図である。車載デバイス20は、周囲環境、特に温度によって消費電流の使用状態が変化する。そのため、実施例4に係る車載制御装置では、車載デバイス20内に温度計27を設けて、車載デバイス20のデータ取得時の温度を計測する。温度計27で計測された温度情報は、検出部23に供給され、通信部24によって電子制御装置10に送信される。
電子制御装置10は、車載デバイス20から送信された温度情報についてもデータの信用度を判定するパラメータとして用いる。すなわち、電子制御装置10は、温度計27が計測した温度情報に基づいて、統合電子制御装置60に送信するデータを選択する。このように、車載デバイス20でサンプリングしたデータに加えて、車載デバイス20のデータ取得時の温度情報についてもデータの信用度を判定するパラメータとして用いることにより、統合電子制御装置60での不要なデータ処理を更に削減することが可能となる。図10に、車載デバイス20のデータ取得時の温度情報をデータの信用度の判定パラメータとして用いる場合の消費電流-データの信用度の特性図を示す。
車載デバイス20のデータ取得時の温度情報の他にも、車載デバイス20の消費電流は製品の使用時間による経年変化も含まれる。従って、車載デバイス20のデータ取得時の温度情報の他にも、車載デバイス20の使用時間についても、データの信用度を判定するパラメータとして用いることで、車両制御の更なる精度向上を図ることが可能となる。
本発明の実施例5は、1つの車載デバイス20について複数の電子制御装置10に接続して冗長化を図る構成例である。図11は、本発明の実施例5に係る車載ネットワークアーキテクチャの接続図である。
車載ネットワークシステムでは、車両70の場所ごとに複数の電子制御装置10が配置され、冗長化を図るために1つの電子制御装置10から、バックボーンネットワークを介して複数の経路で統合電子制御装置60に通信する経路を設けている。センサやアクチュエータ等の車載デバイス20においても同様で、電子制御装置10から一方の配線のみでの接続では、その一方の配線がせん断されたときには、その車載デバイス20の情報を得ることができない。
そこで、本発明の実施例5に係る車載ネットワークアーキテクチャでは、1つの車載デバイス20について複数の電子制御装置10に接続して冗長化を図っている。具体的には、図11に示すように、複数の車載デバイス20の各々と1つの電子制御装置10(10_1~10_4)とを、図5のデータ配線40に相当するデータ配線40_1で接続するとともに、1つの車載デバイス20と1つの電子制御装置10とを他のデータ配線40_2で接続する構成とする。
このように、1つの車載デバイス20について、データ配線40_1及びデータ配線40_2によって複数の電子制御装置10に接続して冗長化を図ることにより、データ配線40_1及びデータ配線40_2の一方の配線がせん断されたときでも、他方の配線を介して車載デバイス20の情報を得ることができることになる。
図12は、本発明の実施例5に係る車載制御装置の構成例を概念的に示す構成図である。ここでは、1つの車載デバイス20について、複数の電子制御装置、例えば2つの電子制御装置10-1,10-2に接続する構成例を示している。車載デバイス20は、電源冗長回路28を備えており、2つの電子制御装置10-1,10-2の両方から、データ配線40_1及びデータ配線40_2を介して電力を受電し、受電した電力を電源冗長回路28に入力して、最適な電力を電源安定化回路25から検出部23及び通信部24に給電する。
図13に、電源冗長回路28の構成例を示す。電源冗長回路28は、2つのダイオード281,282で構成されている。この電源冗長回路28によれば、データ配線40_1及びデータ配線40_2の一方のデータ配線40_1/40_2によって給電される電力の電圧が低下しても、他方のデータ配線40_2/40_1によって給電される電力で、車載デバイス20を継続的に駆動することができる。
[変形例]
尚、本発明は上述した各実施例に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した本発明の要旨を逸脱しない限りにおいて、その他種々の応用例、変形例を取り得ることは勿論である。
例えば、以上説明した各実施例では、車載デバイス20として、CMOSセンサ、レーダ、加速度センサ、GPSセンサ等のセンサを例示したが、センサに限られるものではなく、車両の物理的な操作を担うアクチュエータや、当該アクチュエータを制御する制御基板においても同様の作用、効果を得ることができる。
また、実施例3乃至実施例5では、ゾーンアーキテクチャ構成に適用した場合を例に挙げて説明したが,本発明は、ゾーンアーキテクチャ構成への適用に限定されるものではなく、ドメインアーキテクチャ構成への適用も可能である。このため、車両等でゾーンアーキテクチャ構成とドメインアーキテクチャ構成が混在していても、それぞれに対して適用が可能である。
10(10_1~10_4)…電子制御装置(ゾーンECU)、11,12,21…電源端子、13,14,22…データ入出力端子、15…電流計、16…制御部、17…データ処理回路、18,26…フィルタ回路、19…メモリ、20…車載デバイス、23…検出部、24…通信部、25…電源安定化回路、27…温度計、28…電源冗長回路、30…電源配線、40(40_1,40_2)…データ配線、50,51…電源装置、60…統合電子制御装置(統合ECU)、181,261…ハイパスフィルタ、182,262…ローパスフィルタ、281,282…ダイオード、L1…給電経路、L2,L3…線路

Claims (6)

  1. 車両走行の制御を司る車載デバイスと、
    前記車載デバイスの情報を収集する電子制御装置と、
    を備え、
    前記電子制御装置に供給される電力を前記車載デバイスに給電する車載制御装置であって、
    前記電子制御装置は、
    前記車載デバイスに電力を給電する給電経路に流れる電流値を計測する電流計測部と、
    前記電流計測部が計測した前記電流値に基づいて、前記車載デバイスに異常が発生したか否かを判断する制御部と、
    を有する
    ことを特徴とする車載制御装置。
  2. 前記電子制御装置と前記車載デバイスとの間でデータのやり取りを行うデータ配線を有し、
    前記電子制御装置は、前記電子制御装置に供給される電力を、前記車載デバイスに送信するデータに重畳する重畳回路を有し、前記重畳回路から出力される電力が重畳されたデータを前記データ配線によって前記車載デバイスに伝送する
    ことを特徴とする請求項1に記載の車載制御装置。
  3. 前記電子制御装置の上位装置として統合電子制御装置を有し、
    前記電子制御装置は、前記制御部が前記車載デバイスに異常が発生したことを検知したとき、その旨を示す情報を前記統合電子制御装置に送信する
    ことを特徴とする請求項2に記載の車載制御装置。
  4. 前記電子制御装置は、前記車載デバイスが取得したデータと、前記車載デバイスがデータを取得したタイミングの前記電流値とを紐付け、前記電流値をデータの信用度を判定するパラメータとして用いて前記統合電子制御装置に送信するデータを選択する
    ことを特徴とする請求項3に記載の車載制御装置。
  5. 前記車載デバイスは、データ取得時の温度を計測する温度計を有し、
    前記電子制御装置は、前記温度計が計測した温度情報をデータの信用度を判定するパラメータとして用いて前記統合電子制御装置に送信するデータを選択する
    ことを特徴とする請求項4に記載の車載制御装置。
  6. 前記電子制御装置が前記車載デバイスから受信するデータの周期は、前記電子制御装置から前記統合電子制御装置へ送信するデータの周期の1/2以下である
    ことを特徴とする請求項3に記載の車載制御装置。
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