JP2023174061A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】重力に反してトナーを搬送する現像装置にトナーを補給する構成の画像形成装置において、適切な補給制御を行う技術を提供する。【解決手段】像担持体と、現像剤により像担持体上の静電潜像を現像する現像剤担持体と、現像剤担持体の下方にて現像剤を収容する収容室と、収容室の内部で回転して現像剤を撹拌しながら上方に搬送する搬送手段を有する現像装置と、収容室に現像剤を補給する補給装置と、収容室内部の導電部材間の静電容量に基づいて現像剤量を検知する検知手段と、搬送手段の回転に伴う静電容量の変動幅に関する情報を取得し、情報がターゲット変動幅以上なら補給装置からの補給量を増加させ、変動幅がターゲット変動幅よりも小さければ補給量を減少させる、制御部と、を備える画像形成装置を用いる。【選択図】図15

Description

本発明は、画像形成装置に関する。
電子写真画像形成方式を用いた複写機、プリンタ、ファクシミリ等の画像形成装置がある。このような画像形成装置では、像担持体としての電子写真感光体(以下、「感光体」)を一様に帯電させ、帯電した感光体の表面を選択的に露光することによって、感光体上に静電潜像を形成する。感光体上に形成された静電潜像は、現像装置により現像剤(以下、「トナー」)でトナー像として顕像化される。そして、感光体上に形成されたトナー像を、記録用紙やプラスチックシート等の記録材に転写し、更に記録材上に転写されたトナー像に熱や圧力を加えることでトナー像を記録材に定着させることで画像形成を行う。
このような画像形成装置は、一般に、トナーの補給や各種のプロセス手段のメンテナンスを必要とする。このトナーの補給作業や各種のプロセス手段のメンテナンスを容易にするために、感光体、帯電手段、現像手段、クリーニング手段等を枠体内にまとめてカートリッジ化し、画像形成装置本体に着脱可能なプロセスカートリッジとすることが実用化されている。プロセスカートリッジ方式によれば、ユーザビリティに優れた画像形成装置を提供することができる。
ここで、複数の感光体を鉛直方向と交差する方向に一列に配置したインライン方式の画像形成装置がある(特許文献1)。特許文献1の画像形成装置では、複数の感光体を、被転写体(中間転写体または記録材担持体)の下方に配置している。このように、感光体を被転写体の下方に配置する場合、画像形成装置本体内において、定着装置と、現像装置(または露光装置)とを、被転写体を間に挟んで離れた位置に配置することができる。その結果、現像装置(または露光装置)が定着装置の熱の影響を受け難いという利点がある。
一方で、感光体を被転写体の下方に配置するような構成の場合、現像装置において、重力に反してトナーを上方に搬送する必要が生じる。特許文献1では、重力に反してトナーを搬送するために、弾性を有する搬送部材を用いて現像装置内でトナーを撹拌し搬送している。さらに、重力に反してトナーを搬送する現像装置をプロセスカートリッジが有する画像形成装置において、画像形成に伴って消費されるトナーをプロセスカートリッジへ補給する機構を備える場合がある。補給機構として例えば、トナーを収容したトナー容器を画像形成装置本体に着脱可能に設け、画像形成によるトナー消費に応じて、トナー容器から現像装置にトナーを補給する構成がある。
また、特許文献2の画像形成装置では、圧力センサを用いて現像容器内のトナーの剤面レベルを検知し、材面レベルが所定のレベル以下となった場合にトナーを補給している。これにより、画像形成に伴う現像容器内のトナーの減少量に応じた量のトナーを補給している。
特開2011-253203号公報 特開2006-065078号公報
しかしながら、特許文献1のような、重力に反してトナーを搬送する現像装置をプロセスカートリッジとして用いる構成において、特許文献2のように圧力センサを用いてトナーの剤面を検知し補給制御を行った場合、トナーを搬送する搬送部材の位置によってトナーの剤面が変わるため、トナー量検知の精度が低下し、補給のタイミングを適切に制御することが難しくなる。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものである。本発明の目的は、重力に反してトナーを搬送する現像装置にトナーを補給する構成の画像形成装置において、適切な補給制御を行う技術を提供することにある。
本発明は以下の構成を採用する。すなわち、
静電潜像が形成される像担持体と、
現像剤を用いて前記像担持体に形成された前記静電潜像を現像する現像剤担持体と、前記現像剤担持体の下方に設けられ、前記現像剤を収容する収容室と、前記収容室の内部で回転することによって前記現像剤を撹拌するとともに、前記現像剤を上方に搬送して前記現像剤担持体に供給する搬送手段と、を有する現像装置と、
前記収容室に前記現像剤を補給する補給装置と、
前記収容室の内部に配置された複数の導電部材の間の静電容量を検知し、前記静電容量に基づいて前記収容室の内部の前記現像剤の量を検知する検知手段と、
制御部と、
を備える画像形成装置であって、
前記制御部は、
前記収容室の内部での前記搬送手段の回転に伴う前記静電容量の変動幅に関する情報を取得し、
前記情報がターゲット変動幅以上である場合は、前記補給装置から前記収容室への前記現像剤の補給量を増加させ、前記変動幅が前記ターゲット変動幅よりも小さい場合は、前記補給量を減少させる、
ことを特徴とする画像形成装置である。
本発明によれば、重力に反してトナーを搬送する現像装置にトナーを補給する構成の画像形成装置において、適切な補給制御を行う技術を提供することができる。
プロセスカートリッジを装着した画像形成装置の構成を説明する断面図 画像形成装置の制御ブロック構成を説明するブロック図 プロセスカートリッジを説明する断面図 プロセスカートリッジを説明する斜視図 現像ユニットを説明する斜視図 トナー搬送動作について説明する図 トナー搬送動作について説明する続きの図 トナーカートリッジ(Y・M・C)の主断面図 トナーカートリッジ(K)の主断面図 トナーカートリッジ(Y・M・C)の後方からの全体斜視図 トナーカートリッジ(Y・M・C)の後方からの全体斜視図 トナー残量検知手段の一例を説明するフローチャート トナーの残量による変動幅ΔVの変化を説明する図 狙いの変動幅ΔVrを決定する際の一例を説明するフローチャート 実施例1におけるトナーの補給量決定フロー 実施例2のフローの適用例を説明する図 実施例2におけるトナー補給制御の概要 実施例2におけるトナー消費量カウントフロー 実施例2におけるトナーの補給量決定フロー
以下、図面を参照して、本発明の好適な実施例を例示的に詳しく説明する。ただし、以下の実施例に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、それらの相対配置などは、本発明が適用される装置の構成や各種条件により適宜変更されるべきものである。したがって、特に特定的な記載がない限りは、本発明の範囲を限定する趣旨のものではない。
実施例には複数の特徴が記載されているが、これらの複数の特徴の全てが発明に必須のものとは限らず、また、複数の特徴は任意に組み合わせられてもよい。さらに、添付図面においては、同一または同様の構成に同一の参照番号が付され、重複した説明は省略される。以下、本発明に係る画像形成装置、及びプロセスカートリッジを図面に則して説明する。
<画像形成装置の全体構成>
まず電子写真画像形成装置(以下、画像形成装置100)の全体構成について、図1を用いて説明する。画像形成装置100には、着脱可能な4個のプロセスカートリッジ70(70Y,70M,70C,70K)が装着されている。またプロセスカートリッジ70の画像形成装置100の装着方向上流側(紙面で手前側)を前側、装着方向下流側(紙面で奥に向かう側)を奥側と呼ぶ。なお、各構成要素について、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色について区別する必要がない場合は、添字を省略する。
各プロセスカートリッジ70Y~70Kには、像担持体としての感光体ドラム1(1Y~1K)、感光体ドラム1の周囲に帯電ローラ2(2Y~2K)、現像ローラ25(25Y~25K)、クリーニング部材6(6Y~6K)等のプロセス手段が一体的に配置されている。
帯電ローラ2は、感光体ドラム1の表面を一様に帯電させる。現像剤担持体としての現像ローラ25は、感光体ドラム1に形成された静電潜像をトナー200によって現像して可視像化する。クリーニング部材6は、感光体ドラム1に形成したトナー像を記録媒体に転写した後に、感光体ドラム1に残留したトナー200を除去する。
また、プロセスカートリッジ70の下方(鉛直方向における下方、Z軸負方向)には、制御部85からの指示に従い、画像情報に基づいて感光体ドラム1に選択的な露光を行い、感光体ドラム1に静電潜像を形成するためのスキャナユニット3が設けられている。
図2は、画像形成装置100の制御ブロックの一例を示す。制御部85は、外部の情報処理装置900と通信を行って画像情報を取得したり、印刷ジョブに関する指令を受け付けたりする。制御部85は、画像形成装置100の各構成要素との間で情報の送受信を行い、各構成要素の動作を制御する。制御部85としては、プロセッサやメモリーなどの演算資源を備えており、プログラムやユーザーの指示に従って動作する、コンピュータや処理回路などを利用できる。
制御部85は例えば、後述するような、画像情報に基づく露光制御、駆動源としての駆動モータ80の駆動力を用いた駆動制御(例えば感光体ドラム、帯電ローラ、現像ローラなどの回転制御や、トナー搬送部材36の駆動等)、電源手段としての電源装置95によ
る電圧印加制御、定着などの加熱制御、などを行う。これらの場合、制御部85は、露光制御手段、駆動制御手段などとして機能する。電圧印加については、電源装置95を電圧印加手段だと考えてもよいし、制御部85と電源装置95を合わせて電圧印加手段だと考えてもよい。電圧印加手段としての電源装置95は、現像ローラ25に現像電圧を印加する現像電圧印加手段951、トナー供給ローラ34に供給電圧を印加する供給電圧印加手段952、帯電ローラ2に帯電電圧を印加する帯電電圧印加手段953、1次転写ローラ58や2次転写ローラ69に転写電圧を印加する転写電圧印加手段954、として機能する。
また制御部85は、現像容器内の複数の導電部材の間の静電容量を検出することでトナー残量を求めるトナー残量検知手段88を制御する。トナー残量検知手段88は、第1導電部材81に電圧を印加する残量検知印加手段881と、第1導電部材81と第2導電部材82間の静電容量に基づく電圧を検知する電圧検知手段882を含んでいる。なお、制御部85がトナー残量検知手段を兼ねていてもよい。また制御部85は、後述するトナー消費量推定のために、感光体ドラム1に作像される画像のドット数を計測するドットカウンタ108を制御する。ドットカウンタ108は、画像形成の度に画像情報を解析して、スキャナユニット3により形成される静電潜像に基づく感光体ドラム上のトナー量を求め、推計値として制御部85に返す。ドットカウンタ108は、かかる機能を有するプログラムモジュールであってもよいし、独立した処理回路であってもよい。また、制御部85がその機能を兼ねてもよい。
画像形成装置100の装置本体100aの下部には、記録媒体Sを収納したカセット17が装着されている。そして、記録媒体Sが2次転写ローラ69、定着部74を通過して装置本体100aの上方へ搬送されるように記録媒体搬送手段が設けられている。
各プロセスカートリッジ70の上方には、各感光体ドラム1上に形成したトナー画像を転写させるための中間転写手段としての中間転写ユニット5が設けられている。中間転写ユニット5は、各色の感光体ドラム1(1Y~1K)に対向する位置に1次転写ローラ58(58Y~58K)を有するとともに、2次転写ローラ69に対向する位置に対向ローラ59を有する。中間転写ユニット5には、転写ベルト50が掛け渡されている。転写ベルト50はすべての感光体ドラム1に対向し、かつ接するように循環移動する。このとき1次転写ローラ58に電圧を印加することにより、感光体ドラム1から転写ベルト50上に一次転写が行われる。そして、転写ベルト50内に配置された対向ローラ59と2次転写ローラ69への電圧印加により、転写ベルト50のトナーが記録媒体Sに転写される。
画像形成に際しては、帯電ローラ2によって一様に帯電させた各感光体ドラム1を回転させながら、スキャナユニット3による露光を行う。これによって、感光体ドラム1に静電潜像が形成される。その静電潜像を現像ローラ25によって現像することで、各感光体ドラム1に各色トナー像が形成される。
上記のトナー像の形成と同期して、レジストローラ対55が、記録媒体Sを2次転写位置(対向ローラ59と2次転写ローラ69とが転写ベルト50を介して当接している位置)に搬送する。そして、2次転写ローラ69への転写バイアス電圧を印加することで、転写ベルト50上の各色トナー像が記録媒体Sに2次転写される。これによって、記録媒体Sにカラー画像が形成される。記録媒体Sに形成されたカラー画像は、定着部74において加熱、加圧されて定着される。その後、記録媒体Sは、排出ローラ72によって排出部75に排出される。
図1に示すように、プロセスカートリッジ70の下方において、補給装置としての各トナーカートリッジ9(9Y~9K)は、各プロセスカートリッジ70(70Y~70K)
に対応した順序で水平方向に並んで配置されている。例えば、トナーカートリッジ9Yはイエローのトナーを収容しており、プロセスカートリッジ70Yに当該イエローのトナーを補給する。トナーカートリッジ9は、装置本体100aに設けられた装着ガイドや位置決め部材などの装着手段を介して、装置本体100aに着脱可能である。
トナーカートリッジ9による補給動作は、トナー残量検知手段88が、プロセスカートリッジ70内のトナー残量不足を検知した際に行われる。
なお、残量不足のタイミングとトナー補給のタイミングは、必ずしも一致していなくてもよい。例えば、トナー補給については比較的短いスパンで継続的に行い、残量検知については比較的長いスパンで行ってもよい。これにより、残量検知の回数を減らすことができ、装置のダウンタイムを短縮できる。短いスパンとは例えば、プリント1枚毎やプリントジョブ1回毎などであり、長いスパンとは例えば、プリント数千枚毎や数万枚毎などである。このような制御を行う場合、制御部85は、短いスパンで行われるトナー補給の1回毎の補給量が適切かどうかを、長いスパンで行われる残量検知の結果に基づいて校正する。具体的には、検知されたトナー残量が目標値よりも少ない場合、補給量が少ないと判断し、1回毎の補給量を増やす。一方、検知されたトナー残量が目標値よりも多い場合、補給量が多いと判断し、1回毎の補給量を減らす。ただし、トナー補給はより長いスパンで実行されてもよいし、変動幅ΔV算出タイミング(すなわち静電容量によるトナー残量検知タイミング)に合わせて実行されてもよい。
ここで、適切な補給量とは、プリント枚数が増加してもプロセスカートリッジ内のトナー量を略一定に維持できるような量である。より好ましくは、プロセスカートリッジ内のトナー量が比較的多い状態を維持できるような量である。
図1に示すように、トナーカートリッジ9のさらに下方には、トナー搬送装置18Y~
18Kが、各トナーカートリッジ9に対応して配置される。各トナー搬送装置18は、各トナーカートリッジ9からトナーを受け取ると、受け取ったトナーを上方に搬送し、各現像ユニット4に供給する。
<プロセスカートリッジ>
次に、本発明のプロセスカートリッジ70について、図3の断面図を用いて説明する。なお本実施例では、各プロセスカートリッジ70(70Y~70K)は同一構成であるため、そのうちの一つを例として説明する。プロセスカートリッジ70は、クリーニングユニット26と、現像ユニット4と、を有する。クリーニングユニット26は、感光体ドラム1、帯電ローラ2、及びクリーニング部材6を備えている。現像ユニット4は、現像ローラ25を備えている。
感光体ドラム1の周上には、帯電ローラ2、クリーニング部材6が配置されている。クリーニング部材6は、ゴムブレードで形成された弾性部材7とクリーニング支持部材8から構成されている。ゴムブレード7の先端部7aは感光体ドラム1の回転方向に対してカウンター方向に当接させて配設してある。クリーニング部材6によって感光体ドラム1表面から除去された残留トナーは除去トナー室27aに落下する。また除去トナー室27aの除去トナーが漏れることを防止するスクイシート(不図示)が感光体ドラム1に当接している。そしてクリーニングユニット26に駆動源である本体駆動モータ80の駆動力を伝達することにより、感光体ドラム1が画像形成動作に応じて回転駆動する。
帯電ローラ2は、帯電ローラ軸受28を介し、クリーニングユニット26に回転可能に取り付けられており、帯電ローラ加圧部材(不図示)により感光体ドラム1に向かって加圧され、感光体ドラム1に従動回転する。
さらに、プロセスカートリッジ70は、不揮発性の記憶手段である記憶媒体メモリーMを備えている。メモリーMには、現像剤の使用情報及び寿命情報も格納されている。それにより画像形成装置本体電源のON/OFFが行われた場合、もしくはプロセスカートリッジ70が交換された場合でも、現像装置の使用状況及びトナー残量の算出を、正確且つ迅速に行うことができる。またメモリーMは、新品のプロセスカートリッジ70を装着した時の初期設置動作において決定される、狙いの変動幅ΔVrを格納することができる。
<現像ユニット>
図3および図5に示すように、現像ユニット4は、感光体ドラム1と接触して回転する現像ローラ25と、現像ローラ25を支持する現像枠体31を備える。図5に示すように、現像ローラ25は、現像枠体31の両側にそれぞれ取り付けられた現像前軸受12、現像奥軸受13を介して、回転自在に現像枠体31に支持されている。また現像ローラ25の周上には、現像ローラ25に接触して矢印C方向に回転するトナー供給ローラ34と、現像ローラ25上のトナー層を規制するための現像ブレード35と、が配置されている。
トナー供給ローラ34から現像ローラ25に供給されたトナーが現像ブレード35を通過するときに、現像ローラ25上のトナーコート量が規制されるとともにトナーが帯電される。これによって、感光体ドラム上に作られた静電潜像を現像するのに最適なトナーコートを形成する。
現像ローラ25と感光体ドラム1とは、対向部(接触部)において互いの表面が同方向(本実施形態では下から上に向かう方向)に移動するようにそれぞれ回転する(矢印E、矢印F)。本実施形態においては、現像ローラ25に印加された所定のDCバイアスに対して、摩擦帯電によりマイナスに帯電したトナーが、感光体ドラム1に接触する現像部において、電位差に基づいて明部電位部にのみ転移することで、静電潜像が顕像化される。
図6に示すように、現像枠体31のトナー収容室31aには、搬送手段としてのトナー搬送部材36が設けられている。トナー搬送部材36は、収納されたトナーを撹拌するとともに、トナー供給ローラ34へトナーを搬送する。トナー搬送部材36は、外部からの駆動力によって回転可能な撹拌軸36aと、撹拌軸36aに取り付けられ、撹拌軸36aと共に回転するシート部材36bから構成されている。本実施例では、撹拌軸36aを介して互いに略180°逆側に、2枚のシート部材36bが配置されており、交互にトナー収容室31a内部を撹拌する。装置本体100aの本体現像カップリング(不図示)と、トナー供給ローラ34の軸部(不図示)の端部に設けられたオルダムカップリング21(図5参照)の駆動側係合部とが係合することによって、駆動力が現像ユニット4に入力され、現像ユニット4の駆動列を伝わる。これによりトナー搬送部材36が回転することで、トナー収容室31a内のトナーの撹拌および搬送が行われる。
<トナーカートリッジ>
次に、トナーカートリッジ9の全体構成について、図8を用いて説明する。図8(a)は、本実施形態に係るトナーカートリッジ9(9Y、9M、9C)の、長手方向(前後方向)の中央部における断面図である。図8(b)は、本実施形態に係るトナーカートリッジ9(9Y、9M、9C)の、長手方向(前後方向)の後方側のトナー補給開口52における断面図である。
図9(a)は、本実施形態に係るトナーカートリッジ9(9K)の、長手方向(前後方向)の中央部における断面図である。図9(b)は、本実施形態に係るトナーカートリッジ9(9K)の、長手方向(前後方向)の後方側のトナー補給開口52における断面図である。
図10は、本実施形態に係るトナーカートリッジ9(9Y、9M、9C)の、後方から見たときの斜視図である。図11は、本実施形態に係るトナーカートリッジ9(9Y、9M、9C)の、後方から見たときの、サイドカバー62を取り除いた場合の斜視図である。
トナーカートリッジ9は、トナーカートリッジ9内の各種部材を支持する補給枠体50と、内部にトナーを収納する補給トナー収容室51を備える。また、通常使用される姿勢(使用時の姿勢)において、下側にトナー補給開口52が設けられる。補給トナー収容室51内には、補給トナー撹拌部材53、補給トナー搬送スクリュー54、仕切り部材55が設けられている。なお、本実施形態においては、トナーカートリッジ9(9Y、9M、9C)と比べ、トナーカートリッジ9(9K)の方が幅方向(左右方向)において大きい構成となっている。ただし各トナーカートリッジ9の大小の関係はこれに限られない。
補給トナー撹拌部材53は、トナーカートリッジ9の長手方向(紙面でY方向)に平行に配置され、回転可能に補給枠体50に支持されている。補給トナー撹拌部材53は、回転軸53aと、可撓性を有するシートである搬送部材としての補給撹拌シート53bとを有する。補給撹拌シート53bは、一端が回転軸53aに取り付けられ、他端が自由端となっている。回転軸53aが回転して補給撹拌シート53bが矢印G方向に回転することで、補給撹拌シート53bによってトナーが撹拌され、補給トナー搬送スクリュー54に送られる。
補給トナー搬送スクリュー54は、補給トナー撹拌部材53の回転軸線に平行に配置され、回転可能に補給枠体50に支持されている。補給トナー搬送スクリュー54が回転することで、補給トナー収容室51内のトナーが、前方から後方(トナーカートリッジ着脱方向において上流から下流側)に搬送される。その結果、トナーがトナー補給開口52に向けて搬送される。
仕切り部材55は、補給枠体50との間でトンネル部56を形成する。トンネル部56は補給トナー搬送スクリュー54の外径に対応して形成され、補給トナー搬送スクリュー54によって搬送されたトナーを擦切って定量搬送する役割を持っている。また、仕切り部材55は、長手方向の後方側においては、補給枠体50とでトナー排出室57を形成する。
トナー排出室57にはトナー補給開口52が設けられる。また、図11に示すように、伸縮可能な蛇腹部65aを備えるポンプ65が、内部と連通して設けられる。ポンプ65は後述する駆動列によって伸縮し、その内部容積を変動させることができる。ポンプ65の伸縮に伴って、補給トナー収容室51及びトナー排出室57の内圧が変動し、トナー補給開口52からの吸排気が行われることで、トナーが安定的に排出される。
図11に示すように、トナーカートリッジ9の後方側には駆動列が配置される。画像形成装置100から駆動入力ギア59が回転駆動を受け取り、カムギア60に回転を伝達する。カムギア60にはカム溝60aが設けられており、リンク機構61のリンク突起部61aがカム溝60aと係合している。
リンク機構61はサイドカバー62に前後方向に移動可能に支持される。リンク機構61は、カムギア60が回転することでカム突起部61aがカム溝60aの山部と谷部を交互に通過することにより、前後方向に往復運動する。リンク機構61はポンプ65の結合部65bと連結されており、ポンプ65はリンク機構61と連動して結合部65bが往復運動する。そして、ポンプ65の蛇腹部65aが伸縮することでポンプ65内部容積が変
動し、結果として補給トナー収容室51及びトナー排出室57の内圧が変動する。次に、前述した補給トナー搬送スクリュー54の端部には、スクリューギア64が設けられており、スクリューギア64はカムギア60から回転駆動を受け取り、補給トナー搬送スクリュー54を回転させる。
また、トナー排出室57には通常使用される姿勢(使用時の姿勢)において、下面にトナー補給開口52と、補給口63が設けられた補給口シャッタ41が、前後方向に移動可能に補給枠体50に支持されている。トナー補給開口52は、トナーカートリッジ9が画像形成装置100に装着されていない場合は補給口シャッタ41によって閉じられている。補給口シャッタ41は、トナーカートリッジ9の着脱動作に連動し、画像形成装置100に付勢されて所定の位置に移動する構成となっている。補給口シャッタ41が画像形成装置100に装着されたとき、トナー補給開口52と補給口63は連通し、トナーカートリッジ9からのトナー排出が可能となる。
<トナー補給動作>
次に、本実施形態におけるトナー補給動作を説明する。図5に示すように、現像ユニット4には、着脱方向下流側の一端にトナー受入口40が設けられ、トナー受入口40に連通して受入搬送路48が設けられる。上述したトナーカートリッジ9から排出されたトナーは、本体に備え付けられたトナー搬送装置18によって、トナー受入口40へ供給される。
図6に示すように、受入搬送路48内部には受入搬送スクリュー44が配置されている。受入搬送路48は、現像ローラ25やトナー供給ローラ34の回転軸線方向(紙面でY方向)と平行に延びている。さらに、現像ユニット4の長手中央付近にはトナー収容室31aへトナーを供給するための収容室連通口43が設けられ、受入搬送路48とトナー収容室31aを連通している。
本実施形態において、トナー補給動作は、画像形成装置100に備えられた制御部85が補給のタイミングだと判断すると逐次実施される。補給タイミングは例えば、画像形成中でもよく、画像形成前後のプロセスカートリッジ70の駆動タイミングでもよい。補給の頻度に関する限定はないが、典型的には、トナー収容室31a内のトナー量を可及的に一定にするために、画像形成が行われている途中や画像形成が完了した直後に随時補給が行われる。制御部85は、例えば、1秒あたり0.5g程度のトナーを補給するようポンプを駆動させる。制御部85は、補給の時間(秒数)を変えることで、トナー補給量を制御する。
<トナー搬送構成>
次に、現像ユニット4におけるトナー搬送構成について図5、図6、図7を用いて詳しく説明する。現像ユニット4の構成について、上、下、垂直、水平といった方向を表す用語は、特に断りのない場合は、それらの通常の使用状態において見た時の方向を表す。つまり、現像ユニット4の通常の使用状態は、適正に配置された画像形成装置本体に対して適正に装着され、画像形成動作に供し得る状態である。原則として、紙面におけるZ方向が鉛直方向を指す。
現像ユニット4に設けられた受入搬送スクリュー44は、現像ローラ25やトナー供給ローラ34の回転軸線方向(紙面でY方向)と平行に延びており、トナー受入口40から受け入れたトナーを、収容室連通口43を介してトナー収容室31aに搬送する。
トナー収容室31aにおいて、現像室31bに連通する開口部31cの下方に、シート部材36bと当接してシート部材36bを弾性変形させる変形部31a1が設けられてい
る。具体的には、シート部材36bが回転して変形部31a1に当接すると、シート部材36bが変形部31a1から力を受けて、シート部材36bが弾性力によって、図6のように変形する。
続いて、シート部材36bが変形部31a1に接触した状態で回転を続けると、トナー200が、シート部材36bの回転方向の下流側の表面上に担持された状態で搬送される(被担持トナー200aとして示す)。その結果、図6に示したように、シート部材36bの回転方向の上流側には、トナーが存在しない空間が形成される(空間39で示す)。変形部31a1は、トナー収容室31aの内壁のうち、シート部材36bが離れるまでの箇所を指す。
また、トナー収容室31aは、シート部材36bの回転において変形部31a1よりも下流側、かつ、開口部31cよりも上流側において、復元部31a2が設けられている。ここで、復元部31a2は、シート部材36bとトナー収容室31aの内壁との接触を解放するための部分である。本実施形態では、復元部31a2は、撹拌部材の回転軸を含む水平面よりも上方に配置されている。
図7は、シート部材36bの回転に伴ってシート部材36bの自由端側の先端が変形部31a1を通過した後に、復元部31a2においてシート部材36bの内壁との当接が開放された状態を示す。このときシート部材36bは、弾性復元力によって自然状態(元の形状)へと復元する。このシート部材36bの復元によって、シート部材36b上に担持され搬送されていたトナーは、開口部31cへ向けて重力に反して飛翔する(飛翔トナー200bとして示す)。この開口部31cは、シート部材36bの回転方向において、復元部31a2よりもよりも下流側に位置する。開口部31cへ向け飛翔したトナーのうち一部は現像室31b内へと搬送される(被搬送トナー200cとして示す)。一方、現像室31b内に到達しなかったトナーは、トナー収容室31a内部に落下してトナー収容室31aの底部に留まる(落下トナー200dとして示す)。このサイクルを繰り返すことによってトナーの撹拌および搬送が行われる。
<トナー残量検知の構成>
次に、トナー収容室31a内(収容室内)のトナー残留量(現像剤量)を検知するための構成について図3を用いて説明する。
本実施形態では、トナー残量検知手段88が、第1導電部材81と第2導電部材82の間の静電容量を測定することで、トナーの残量を検出する。トナー残量検知手段88は、かかる機能を有するプログラムモジュールであってもよいし、独立した処理回路であってもよい。また、制御部85がその機能を兼ねてもよい。ここで、検出部材は、静電容量を検出できるものであれば何でもよく、SUSなどの金属板金や導電樹脂などのシート部材でもよい。本実施形態では、樹脂に導電材であるカーボンブラックを分散させた導電樹脂シートを用いている。以下の説明では、検出部材の一形態である導電部材を用いて説明する。
<トナー収容室の凹部の構成>
図3に示すように、現像枠体31には凹部31dが形成されている。凹部18dを形成する壁面31d1と壁面31d2において、壁面31d1には第1導電部材81が設けられ、壁面31d2には第2導電部材82が設けられている。ここで、壁面31d1は、凹部31dにおけるトナー搬送部材36の回転方向下流側の壁であり、壁面31d2は、凹部31dにおけるトナー搬送部材36の回転方向上流側の壁である。
第1導電部材81と第2導電部材82が、水平面に対して成す角度は、第1導電部材8
1と第2導電部材82とに載るトナーが自重で落下していくような角度である。言い換えると、第1導電部材81と第2導電部材82は、凹部31dに入り込んだトナーが、自重で凹部31dから排出されるように設置される。また、凹部31dの少なくとも一部は、トナー搬送部材36の回転半径内にある。現像ユニット4の長手方向(Y方向)における凹部31dの長さは、Y方向におけるシート部材36bの長さよりも長くなっている。さらに、現像ユニット4の長手方向(Y方向)に沿って凹部31dを見た場合における凹部31dの形状は、図3に示すように三角形状となっている。なお、図3において、点線Dと、壁面31d1と、壁面31d2に囲まれた領域が、凹部31dである。
本実施形態では、凹部31dは、トナー収容室31aにおいて、トナー搬送部材36の回転方向において、開口31cと解放位置31eに対して上流側に位置するとともに、トナー収容室31aの底部31fよりも下流側に位置している。ただし、凹部31dの配置や構成はこれに限定されず、撹拌によってシート部材36bの背後(回転方向における上流側)にトナーのない空間ができたときに、トナー当該凹部31dから落下できるものであればよい。また、容器内に入れるトナー量の上限は、撹拌によってシート部材36bの背後にトナーのない空間ができる程度の量とする。
なお、壁面31d1および壁面31d2の成す形状は三角形状には限定されず、凹部31dからトナーが自重で落下する形状であればよい。また、各導電部材が柔軟な素材であれば、壁面が平面ではなく曲面であってもよい。例えば、断面形状が半円や半楕円となるように凹部31dを設けてもよい。
ここで、本実施形態において、第1導電部材31と第2導電部材32とが水平面に対してなす角度は、安息角より大きな角度である。言い換えると、トナーが供給されていない状態では、第1導電部材31および第2導電部材32上のトナーが落下するような角度である。このため、現像枠体19内のトナーの総量にもよるが、トナーが撹拌されていない状態においては凹部31d内にトナーが留まることがなく、凹部31dに入り込んだトナーが自重で凹部31dから排出される。また、凹部31dは、シート部材36bが底部31fを通過した後であって、シート部材36bに載せられたトナーがシート部材36bから落下する角度に達する前に、シート部材36bが通過する位置に設けられている。
<凹部の配置>
シート部材36bがトナー面を押圧した状態から、シート部材36bが解放位置31eを通過する前の状態において、凹部31d内にトナーが入り込んだ状態となる(第1の状態)。シート部材36bが解放位置31eを通過した後は、シート部材36b上に載るトナーが跳ねあげられるため、現像枠体31内のトナーの状態が安定せず、凹部18d内のトナー有無を検出するには適さない。ここで、仮に凹部31dが底部31fに位置する場合、凹部31dは上向きに開いた形状となるため、凹部31d内のトナーが自重によって落下することができず、凹部31d内に常にトナーが入り込んでいる状態となる。
よって、シート部材36bが凹部31dを通過した後に凹部31d内のトナーが凹部31dから排出されるためには、凹部31dが底部31fよりも上方に設けられている必要がある。また、凹部31dの内壁は、凹部31d内のトナーが自重で排出される角度に形成されている必要がある。さらに、現像枠体31内に収容されたトナーにより凹部31dが埋まっている場合、シート部材36bが凹部31dを通過した後も凹部31d内にトナーが入り込んだ状態となるため、凹部31d内にトナーが入り込んでいるかどうかに基づいてトナー残量を検知することが困難となる。したがって、凹部31dは、トナー搬送部材36の回転方向(H方向)において、解放位置31eの上流側かつ底部31fの下流側に設けられ、現像枠体31の内壁面においてできるだけ上方に設けられることが望ましい。このような構成により、凹部31dが、シート部材の背後のトナーが存在しない空間に
当接したときに、凹部31dに入り込んだトナーが落下する(第2の状態)。
<導電部材の配置>
本実施形態では、第1導電部材81と第2導電部材82は、現像ローラ25の回転軸線方向(Y方向)と略平行に凹部31d内に設けられている。また、第1導電部材81と第2導電部材82は間隔を空けて設けられている。また、第1導電部材81と第2導電部材82は、現像ローラ25の回転軸線方向における現像枠体31の端部まで延びている。一般的に、導電部材の面積が大きくなると、それに伴って静電容量も大きくなる。そのため、第1導電部材81と第2導電部材82の長さを延ばすことで、導電部材の面積が広くなり、第1導電部材81と第2導電部材82の間をトナーが通過することによる静電容量の変化を大きくすることができる。静電容量の変化が大きくなることで、トナー残量検知の精度が向上する。
<画像形成装置との導通手段>
また、図4に示すように、プロセスカートリッジ70の装着方向(Y方向の正向き、図3も参照)下流側における現像枠体31の側面には、第1接点部37と第2接点部38とが設けられている。プロセスカートリッジ70が画像形成装置100の装置本体に装着された状態において、第1接点部37は、装置本体100aに設けられた第1本体側接点(不図示)と電気的に接続され、第2接点部38は、装置本体に設けられた第2本体側接点(不図示)と電気的に接続される。また、第1本体側接点は残量検知電圧印加手段881に電気的に接続されており、第2本体側接点は、電圧検知手段882に電気的に接続されている。第1接点部37には第1本体側接点を介して残量検知電圧印加手段881によって電圧が印加されており、第1導電部材81と第2導電部材82間の静電容量に基づく電圧が第2接点部38を介して電圧検知手段882によって検知される。本実施形態では、残量検知電圧印加手段881と電圧検知手段882は、画像形成装置100に設けられている。
なお、第2接点部38に電圧を印加して、第1接点部37から電圧を検知してもよい。また、本実施形態では、図3に示すように、第1導電部材81と第2導電部材82は現像枠体31の内壁面に設けられているが、外壁面に設けられていてもよい。なお、残量検知電圧印加手段881によって第1接点部37に電圧が印加される際に第1接点部37に流れる電流は交流電流となっている。また、DCにACを印加するような構成でもよい。また、静電容量を変化させるための特殊回路を設けることにより、DCでの検出も可能である。
<ドット数計数によるトナー消費量検知システム>
本実施形態においてトナーの残量検知要否を判断するタイミングとして、ドット数計数によるトナー消費量検知システムを用いる。ドットカウンタ108は、画像情報に基づいて感光体ドラム1に作像される画像ドット数を計数し、制御部85に送信する。制御部85は、作像に用いられた画像ドット数と、ドットごとに消費されるトナー量と、に基づいて、印字によって使用したトナー消費量X[g]を推定する。本実施形態では、予め、1ドットあたりのトナー消費量を10[ng]と設定し、プロセスカートリッジ70にあるメモリーMに記憶させる。
<静電容量でのトナー残量検知>
次に、本実施形態に使用される静電容量値の変化を利用したトナー残量検知方法について説明する。
トナーの誘電率は空気の誘電率よりも高いため、第1導電部材81と第2導電部材82との間にトナーが入り込むと、第1導電部材81と第2導電部材82間の静電容量が増加
する。したがって、トナー搬送部材36によって搬送されたトナーが第1導電部材81と第2導電部材82との間を通過する場合、第1導電部材81と第2導電部材82間の静電容量が増加する。一方、トナー搬送部材36が凹部31dを通過し、第1導電部材81と第2導電部材82との間のトナーが自重により落下すると、第1導電部材81と第2導電部材82間の静電容量が減少する。トナー残量検知手段88は、残量検知電圧印加手段881により、第1接点部37を介して第1導電部材81に電圧を印加する。そしてトナー残量検知手段88は、電圧検知手段882によって、静電容量の変化に基づく電圧変化を、第2導電部材82と接続された第2接点部38を介して検知する。
本実施形態では、トナー残量検知手段88は、電圧検知手段882が検知した電圧の最大値と最小値の差分(以後、「変動幅ΔV」と称する)に基づいてトナー残量検知を行う。ここで、トナー搬送部材36の回転に伴って静電容量が周期的に変化するため、検知される電圧も周期的に変化する。変動幅ΔVは、この電圧変化の幅を示している。
図12は、トナー残量検知手段88によるトナー残量検知方法の一例を説明するフローチャートである。まず、制御部85からトナー残量検知手段88に、トナー残量検知リクエスト信号が送られる(ステップS101)。そして、制御部85が駆動モータ80を駆動して、トナー搬送部材36の回転を開始する(ステップS102)。そして、後述する変動幅ΔVが安定して測定できるようになるまでの安定化時間(ここではt秒間)だけ、トナー搬送部材36を回転させて撹拌を行う(ステップS103)。この安定化時間は、トナーがほぐれて一様な状態となり、トナーの回転状態が安定した結果、検知信号が安定する時間であり、例えば30秒間とする。
そして、トナー残量検知手段88は、電圧検知手段882が検知した出力電圧の波形から、最大値Vmaxと最小値Vminの差分を算出し、変動幅ΔVとする。これにより、変動幅に関する情報を取得することができる。本実施形態ではバラツキを抑えるために、1周期ごとの最大値Vmaxと最小値Vminをそれぞれ10点計測し、それぞれ算術平均をとり、Vmax平均とVmin平均とする。そして、下式(1)のように両者の差分を算出して変動幅とする(ステップS104)。
変動幅ΔV=(Vmax平均)-(Vmin平均) …(1)
なお、図3のように2枚のシート部材36bを備える構成の場合、波形の「1周期」とは、撹拌軸36aが半回転する期間に相当する。そして、算出した変動幅ΔVをメモリーMに書き込む(ステップS105)。
<トナーの残量による変動幅ΔV>
図13(a)は、本実施形態におけるトナーの残量による変動幅ΔVの変化を模式的に示すグラフである。便宜上、トナー量の多い順に領域G~領域H~領域Iとする。また、図13(b)、図13(c)、図13(d)はそれぞれ、トナー残量がt1、t2、t3の場合の、静電容量の経時変化を模式的に示す。t1は、領域Gの中でもトナー残量が十分に多い範囲に含まれる。t2は、領域Hに属し、トナー残量が中程度の範囲に含まれる。t3は、領域Iの中でもトナー残量が少ない範囲に含まれる。
トナー残量t1の場合、第1導電部材81と第2導電部材82との間にトナーがほぼ常に入っているため、静電容量は高い値で安定している。そのため、図13(b)に示すように、比較的、変動幅ΔVは小さい。トナー残量t2の場合、撹拌の周期ごとに、第1導電部材31と第2導電部材32との間にトナーが入っている状態と、第1導電部材31と第2導電部材32との間に空間が生じている(トナーが入っていない)状態と、を周期的に繰り返す。すなわちトナーが、凹部31dへの入り込みと、下方への落下を繰り返すため、撹拌周期において静電容量値が大きく変動し、変動幅ΔVも大きくなる。その後、更
にトナーが減少してトナー残量t3になると、撹拌を行っても第1導電部材81と第2導電部材82との間にトナーが入って来なくなり、静電容量が低い値で安定するため、再度、変動幅ΔVは収束して小さくなる。以上より、トナー残量に応じた変動幅ΔVの推移は、図13(a)に示すようになる。
<狙いの変動幅ΔVrの決定>
本実施形態において、トナーの補給制御を行う際に狙いとなるトナー量、すなわち狙いとなる変動幅(ターゲット変動幅)を、前述した静電容量でのトナー残量検知を用いて決定する。狙いの変動幅ΔVrとは、所定のタイミング(例えばプリント数千枚毎)に行われるトナー残量検知結果に基づいて算出される変動幅ΔVと比較される値である。制御部85は、あるトナー残量検知タイミングで算出された変動幅ΔVを、狙いの変動幅ΔVrと比較し、その結果に基づいて、継続的に行われるトナー補給における補給量を増減させる。すなわち制御部85は、現在のΔVが領域Gにあることを前提として、ΔV≧ΔVr(変動幅がターゲット変動幅以上)であればトナー補給量が少ないと判断してトナー補給量を増やし、ΔV<ΔVrであればトナー補給量が多いと判断してトナー補給量を減らす。なお、「継続的に行われるトナー補給」は、典型的にはプリント1枚毎や、プリントジョブ1回毎などの比較的短いスパンで実行されるが、これには限定されず、より長いスパンで実行されてもよいし、変動幅ΔV算出タイミング(すなわち静電容量によるトナー残量検知タイミング)に合わせて実行されてもよい。
図14は本実施形態に使用される、狙いの変動幅ΔVrを決定する際の一例を説明するフローチャートである。まず、制御部85は、プロセスカートリッジ70が画像形成装置100に装着されたタイミングで、当該プロセスカートリッジ70が新品か否かを判断する(ステップS201)。この判断は、例えば、プロセスカートリッジ70のメモリーMから、新品かどうかに関する情報や、使用時間に関する情報を読み出すことにより実行できる。新品である場合は、前述した静電容量でのトナー残量検知を行い、変動幅ΔVを算出する(ステップS202)。そして、算出された変動幅ΔVに基づいて狙いの変動幅ΔVrを設定し、設定された狙いの変動幅ΔVrをメモリーMに書き込む(ステップS203)。
一方、プロセスカートリッジ70が新品では無い場合は、狙いの変動幅ΔVrとして、メモリーMに予め書き込まれている新品時のΔVrを用いてもよいし、プロセスカートリッジ70の機種に応じた所定の値を用いてもよい。
本フローでは、プロセスカートリッジ70に初期充填されているトナー量を検知し、検知した変動幅ΔVに基づいて狙いの変動幅ΔVrを設定する。ここで、プロセスカートリッジ70の出荷状態で一定の量のトナーが入っていたとしても、プロセスカートリッジ70同士の個体差があるために、変動幅ΔVが一定ではない。しかし本実施形態のように、装着時のΔVを測定することで、プロセスカートリッジ70の個体バラつきに左右されず、適切な狙いの変動幅ΔVrを設定できる。その結果、精度高くトナー補給を行うことができる。
なお、狙いの変動幅ΔVrを設定するための測定を行う場合は、攪拌部材36の回転速度を画像形成時より速くしてもよい。これにより、現像容器内にトナーが沈降した場合においても、短時間で精度高くトナー残量検知を行うことができる。
また、狙いの変動幅ΔVrの設定に係る測定を行うタイミングは、必ずしもプロセスカートリッジ70の装着時に行われる新品検知の直後でなくてもよく、プロセスカートリッジ70が準新品と呼べる期間(「変動幅検知期間」とも呼ぶ)に測定してもよい。かかる変動幅検知期間は、例えば、新品のプロセスカートリッジ70装着後の印字時間の経過が
所定の時間以内の場合や、新品のプロセスカートリッジ70装着後のドットカウンタ108によるカウントドット数が所定値以内の場合や、新品のプロセスカートリッジ70装着後のプリント枚数が所定枚数以内の場合などである。
本実施例においては、変動幅算出期間に静電容量でのトナー残量検知を行って変動幅ΔVを算出し、得られた変動幅ΔVに基づいて狙いの変動幅ΔVrを設定することで変動幅に関する情報を取得する構成とした。しかし、これに限らず、後述する領域Gの範囲内であれば、変動幅算出期間に算出した変動幅ΔVを狙いの変動幅ΔVrとして設定することも可能である。あるいは、新品検知の直後に測定されたトナー量(新品時トナー量)から、所定の割合(例えば5%)だけトナーが消費された時のトナー量に相当する変動幅ΔVを、狙いの変動幅ΔVrとしてもよい。このように、変動幅に関する情報としての狙いの変動幅ΔVrの設定は、予めプロセスカートリッジ70のメモリーMや制御部85に記憶されたテーブルなどを用いて取得してもよく、所定の数式等に基づいて制御部85によって算出して設定してもよい。
狙いの変動幅ΔVrが、図13(a)の領域Gや領域Iのような傾きが比較的大きい範囲となるように、初期トナーの充填量を決定することで、狙いのΔVrとトナー量が変化した時に検知するΔVの差が明確になる。例えば、領域G内においては、初期トナーの充填量より現像容器内のトナー量が多くなればΔV<ΔVrとなり、初期トナーの充填量より現像容器内のトナー量が少なくなればΔV>ΔVrとなる。図13(a)の領域Hのような傾きが小さい範囲となるように初期トナーの充填量を決定すると、狙いのΔVrとトナー量が変化した時に検知するΔVの差が小さくなり、かつ、トナー量が増えているのか減っているのか検知することが困難である。
なお、領域Hは、横軸にトナー量を取り、縦軸に変動幅ΔVを取ったときに、傾きが事実上0になる範囲である、と考えることもできる。ここで、傾きが事実上0になる範囲とは、装置構成やセンサの精度に基づき、実質的には傾きが0から誤差の範囲内に収まるような範囲のことを言う。言い換えると、傾きが事実上0になる範囲とは、その傾きの範囲内で変動幅ΔVを比較しても、誤差のために意味を成さなくなるような範囲のことを言う。同様に、領域Gは、横軸にトナー量を取り、縦軸に変動幅ΔVを取ったときに、傾きが事実上負になる範囲である、と考えることもできる。傾きが事実上負になる範囲とは、その傾きの範囲内で変動幅ΔVを比較することに意味があるような範囲のことを言う。
また、図13(a)の領域Gのようなトナー量が多い範囲となるように初期トナーの充填量を決定することで、トナー量が多い領域で補給制御を行うことができ、トナー劣化を抑制することができるため好ましい。なお、狙いの変動幅ΔVrは、領域Gに含まれることがより好ましい。これは、領域Iはトナー量が少ない範囲であるため、摺擦によるトナー劣化が進みやすいからである。
[実施例1]
<トナーの補給量決定フロー>
本実施例におけるトナーの補給量決定フローについて、図15を用いて説明する。まず、画像形成直後、制御部85は、ドットカウンタ108での計数により推定されたドット数に基づいて、トナー消費量X≧a[g]となったか否かを判断する(ステップS301)。トナー消費量X≧a[g]となったと判断した場合、静電容量でのトナー残量検知を実施し、変動幅ΔVを算出する(ステップS302)。一方、トナー消費量X<a[g]の場合、処理を終了する。ここでのトナー消費量Xは、前回のトナー残量検知以降に消費されたトナー量の合計である。
このように本実施例では、ドットカウンタ108を用いて、静電容量でのトナー残量検
知タイミングを決定する。ここで、ドットカウンタ108による計測は画像データに基づく演算により行われるため、画像形成と並行して実行可能であり、画像形成を停止する必要がない。一方、静電容量でのトナー残量検知を行うには、画像形成を停止する必要がある。したがって、本実施例の制御には、定期的に(例えばプリント数千枚毎に)トナー残量検知を行うような制御と比べて、必要なときだけトナー残量検知が行われるという利点がある。その結果、装置のダウンタイムを短縮できる。ただし、本発明で説明するトナー補給量の増減制御は、定期的にトナー残量検知を行う場合にも適用できる。
制御部85は、算出された変動幅ΔVが、ΔV≧ΔVrか否かを判断する(ステップS303)。算出された変動幅ΔV≧ΔVrの場合は、狙いの補給量(ターゲット補給量)をa+2[g]と増やす(ステップS304)。一方、算出された変動幅ΔV<ΔVrの場合は狙いの補給量をa-2[g]と減らす(ステップS305)。ここで、狙いの補給量を増減する理由は、変動幅ΔVが領域Gにあることを前提として、変動幅ΔV≧ΔVrの場合、変動幅がΔVr以下に戻るように補給量を多くし、変動幅ΔV<ΔVrの場合、トナー量が十分多いので補給量を少なくするためである。
制御部85は、狙いの補給量に基づき、補給を実施すると決定し、トナーカートリッジ9に補給リクエストを出す(ステップS306)。制御部85はまた、狙いの補給量をメモリーMに記憶する(ステップS307)。制御部85はまた、メモリーMに記憶された消費量を0に書き換えてリセットする(ステップS308)。
その後、トナーカートリッジ9は、リクエストされた量のトナーを補給する。なお、このフローではトナー残量検知後にトナー補給を行うようにしているが、継続的に随時(例えばプリント毎やプリントジョブ毎)トナー補給を行う場合でも、本フローと同様に補給量を増減させることで、同様の効果を得られる。また、かかる継続的な補給の場合、必ずしも、すべての補給タイミングで同じように補給量を増やす(または減らす)必要はない。あるトナー残量検知タイミングから次のトナー残量検知タイミングまでの間に、全体として補給量が増えていれば(または減っていれば)よい。
(フローの具体例)
図16を参照して、上記フローの具体的な適用例を説明する。本実施例では、初期トナー量(すなわち、狙いの変動幅ΔVrに対応するトナー量)を200[g]とした。また、静電容量でのトナー残量検知を実施するかどうかの閾値を、a=5[g]と設定した。横軸のs1~s8は順次、ドットカウンタによる推測トナー消費量が閾値aを超えたタイミングを示す。縦軸はトナー残量を示す。すなわち、消費量の推定値が閾値以上となった場合は静電容量によるトナー残量検知が行われる。
タイミングs0は初期状態であり、トナーは200[g]である。その後、推定トナー消費量が5[g]となったタイミングs1でトナー残量検知が行われると、ΔV≧ΔVrとなり、現在のトナー量が狙いのトナー量(すなわち初期のトナー充填量)より少ないと検知しステップS304に進み、補給量が7[g]と決定される。その後の推定トナー消費量が5[g]となったタイミングs2や、タイミングs3でも同様に、ΔV≧ΔVrとなり、補給量が7[g]と決定される。その後のタイミングs4では、トナー残量が201[g]であるため、ΔV<ΔVrとなる。このとき制御部85は、現在のトナー量が狙いのトナー量より多いと検知し、ステップS305に進み、補給量が3[g]と決定される。以降は同様に、推定トナー消費量が5[g]となるごとに補給量が決定される。なお、閾値aの値や、ステップS304やS305におけるトナー補給量を増減させる量は、この例に限定されず、装置の特性や制御の精度に応じて適宜、決定すればよい。
<本実施例の評価実験>
本実施例の効果を検証するために、常温常湿条件の環境下(温度23℃、湿度60%)にて連続して印字を行う耐久試験を行った。この印字耐久試験では、画像比率1%の横線を印字している。また、本実施例では、狙いの変動幅ΔVrが図13(a)の領域G内となるように、プロセスカートリッジ70の中にトナーを200g充填した。印字耐久試験を100000枚行い、精度高く補給できるか否かを評価した。
また、比較例として、狙いの変動幅ΔVrが領域H内となるようにプロセスカートリッジ70の中にトナーを100g充填した場合(比較例1)と、変動幅ΔVrが領域I内となるようにプロセスカートリッジ70の中にトナーを50g充填した場合(比較例2)についても試験を行い、精度高く補給できるか否かを評価した。
本実施例において、上記のトナーの補給量決定フローに基づき補給制御を行った場合、ΔVの傾きが大きい範囲でかつトナー量を充分確保した状態で精度高く補給することができた。
一方、比較例1で、上記のトナーの補給量決定フローに基づき補給制御を行った場合、ΔVの傾きが小さいため、ΔV≒ΔVrとなり、精度良く補給することができなかった。さらに、プロセスカートリッジ70内のトナーが領域Iまで減ってしまったため、ΔV<ΔVrとなりトナー補給量が減っていき、白抜けが発生した。
また、比較例2で、上記のトナーの補給量決定フローに基づき補給制御を行った場合、プロセスカートリッジ70内のトナーが消費されることでΔV<ΔVrとなり、現像容器内のトナーが減っていき、白抜けが発生した。比較例2のように狙いの変動幅ΔVrが領域I内になるようにトナーを充填した場合、補給制御を、狙いの変動幅ΔVrが領域G内にある場合とは逆にする。すなわち、算出された変動幅ΔVが、狙いの変動幅ΔV≧ΔVrの場合は、狙いの補給量を減らし、狙いの変動幅ΔV<ΔVrの場合は、狙いの補給量を増やすことで、ΔVの傾きが大きいため精度高く補給することが可能であった。しかし、現像容器内のトナー量が少ないため、画像形成動作の繰り返しにより、長期間にわたって使用されずに現像容器内に滞留するトナーが何度も摺擦され、トナー劣化が促進されるため好ましくない。
上記評価結果より、ΔVの傾きが大きい範囲となるように初期充填量を決定し、トナー残量検知から算出された変動幅ΔVを用いてΔVの傾きが大きい範囲でトナー補給量を制御することで、精度高く補給制御を行うことができることが分かった。さらに、トナー量が多い領域でコントロールした場合にトナー劣化を抑制することができることが分かった。
[実施例2]
続いて実施例2について説明する。実施例1と共通の要素については同じ符号を利用し、説明を省略する。
実施例1では、低印字で使用するユーザーの場合、静電容量でのトナー残量検知が入る頻度は少ないが、高印字で使用するユーザーの場合、頻度が高くなりダウンタイムの発生が多くなる。例えば、実施例1において、1枚当たり0.005g程度使用する低印字のユーザーは1000枚ごとに静電容量でのトナー残量検知が入るが、1枚当たり0.05g程度使用する高印字のユーザーは100枚ごとに静電容量でのトナー残量検知が入ることとなり、ダウンタイムの発生が多くなる。静電容量でのトナー残量検知を実施するかどうかの閾値となるaを大きくすればダウンタイムを減らすことができるが、トナー補給の精度が低下する。さらに、閾値であるaを大きくすると図13(a)の領域H~領域Iまでトナー量が減っていく場合があり、白抜けが発生する。
そこで本実施例では、ドット数計数によるトナー消費量検知システムで現像容器内のトナー重量を予測することで、静電容量でのトナー残量検知を極力減らしダウンタイムの発生を防ぎ、かつ精度良く補給制御することを目的とする。
<本実施例におけるトナー補給制御の概要>
本実施例におけるトナー補給制御の概要について図17を用いて説明する。現像容器内の初期トナー重量をP[g]、ドット数計数によるトナー消費量検知システムで算出したトナー消費量をX[g]、トナーの補給量をY[g]として、予測トナー重量Oを、下式(2)として算出することで、現像容器内のトナー重量を予測する。
O=P-X+Y …(2)
ここで、本実施例では、トナーの補給量を増やす状態(I)と、トナーの補給量を減らす状態(D)の2つの状態を設定可能である。トナーの補給量を増やす状態とは、トナーカートリッジ9からトナー収容室31aへの継続的なトナー補給量が比較的多い第1のモードである。第1のモードが続く間は、継続的にトナー補給量が多い状態が続く。一方、トナー補給量を減らす状態とは、トナーカートリッジ9からトナー収容室31aへの継続的なトナー補給量が比較的少ない第2のモードである。第2のモードが続く間は、継続的にトナー補給量が少ない状態が続く。制御部85は、予測トナー重量や、トナー残量検知で検知したトナー重量に基づいて、補給モードを変更する。
本実施例では、図17のように、予測トナー重量Oの上限Hを設定している。制御部85は、当初は、トナー補給量が比較的多いモード(I)で継続的な補給を行う。そして、ドット数カウントに基づく予測トナー重量Oが上限Hに達した場合に、トナー補給量が比較的少ないモード(D)に変更する(印字枚数p1)。これにより、トナー量が多くなり過ぎることを防止できる。
さらに本実施例では、予測トナー重量Oの下限Lを複数設定している。ここでは、下限(1)L1と、下限(2)L2と、を設定している。下限(1)L1は、プロセスカートリッジ70の装着時に測定したトナー量に相当する。下限(2)L2は、下限(1)L1よりも低い値に設定される。制御部85は、ドット数カウントに基づく予測トナー重量Oがいずれかの下限に達した場合は、静電容量でのトナー残量検知を実施する。そして制御部85は、変動幅ΔV>狙いの変動幅ΔVrとなった際に、トナー補給量が比較的多いモード(I)に変更する。本実施例では、印字枚数p2において予測トナー重量Oが下限(1)に達しており、そこで実施された残量検知D1の結果、ΔV>ΔVrとなったため、トナー補給量が比較的多いモード(I)に変更されている。
一方、予測トナー重量Oが再び下限(1)に達したときに行われた残量検知D2においては、ΔV<ΔVrとなっている(印字枚数p4)。これは、一般的に、ドット数カウントによるトナー残量予測の精度が、静電容量を用いて実際にトナー残量を測定する時の精度よりも劣ることに起因する。そこで制御部85は、静電容量に基づくトナー残量を信頼して、現在のトナー残量がプロセスカートリッジ装着時のトナー残量よりも多いと判断し、トナー補給量が比較的少ないモード(D)を維持する。
さらに印字が進み、予測トナー重量Oが下限(2)まで達したときに行われた残量検知D3においては、ΔV<ΔVrとなっている(印字枚数p5)。そこで制御部は、現在のトナー残量がプロセスカートリッジ装着時のトナー残量よりも少ないと判断し、トナー補給量が比較的多いモード(I)に変更する。このように本実施例では、複数の下限Lを設定することによって、予測トナー重量Oと、トナー残量検知で検知したトナー重量がずれていた場合でも、適切なタイミングでトナーの補給量を増やすことができる。
以上のように本実施例では、ドット数計数によるトナー消費量検知システムで現像容器内のトナー重量を予測し、予測トナー重量に対して上限と下限を設け、下限を下回った場合にのみ静電容量でのトナー残量検知を行う。その結果、静電容量でのトナー残量検知の回数を減らすことができるため、大幅なダウンタイムの削減につながる。
<トナー消費量カウントフロー>
本実施例におけるトナー消費量カウントフローについて、図18を用いて説明する。本フローは、画像形成直後の時点で制御部85が開始する(ステップS501)。まず、メモリーMに保存されている、前回までの画像形成でのトナー消費量の積算値であるトナー消費量Zに、今回の画像形成におけるトナー消費量Xを加算して、合計のトナー消費量カウントZを更新する。そして、更新されたトナー消費量カウントZを、メモリーMに上書きして格納する(ステップS502)。今回の画像形成におけるトナー消費量は、今回の画像データに基づいて、上述したドット数計測によるトナー消費量検知システムで算出された値である。
次に制御部85は、トナー消費量カウントZ>1.5[g]か否かを判断する(ステップS503)。トナー消費量カウントZ>1.5[g]の場合は、補給を実施すると決定する(ステップS504)。一方、トナー消費量カウントZ≦1.5[g]の場合は、S501に戻って次の画像形成を待つ。制御部85は、補給を実施すると決定した場合(S503=Yes)、メモリーMに格納されたトナー消費量カウントZを0に書き換えてリセットする(ステップS505)。その後、S501に戻って次の画像形成を待つ。
制御部85は、補給実施フラグを立てると、現在の補給状態を確認する。本実施例では、トナーの補給量を増やす状態(第1のモード)と、トナーの補給量を減らす状態(第2のモード)の2つの状態が存在する。制御部85は、現在の補給状態から、補給テーブルに基づいて狙いのトナー補給量を決定して、トナー補給動作を実施する。本実施例の補給テーブルは、下記の通りである。
・トナーの補給量を増やす状態(第1のモード)…狙いのトナー補給量=5[g]
・トナーの補給量を減らす状態(第2のモード)…狙いのトナー補給量=0.5[g]
<トナーの補給量決定フロー>
本実施例における詳細なトナーの補給量決定フローの一例について、図19を用いて説明する。本実施例では、新品状態でP[g]のトナーが充填されているものとする。この初期トナー量は、出荷時にメモリーMに記録されている。さらに、初期のモードを、トナーの補給量を増やす状態(第1のモード)として、メモリーMに記録しておく。
本フローは、画像形成直後に開始する(ステップS401)。制御部85は、現像容器内の初期トナー重量をP[g]、ドット数計数によるトナー消費量検知システムで算出したトナー消費量をX[g]、トナーの補給量をY[g]として、予測トナー重量O[g]を上述した式(2)で算出し、メモリーMに格納する(ステップS402)。
次に、予測トナー重量の上限値をQ[g]として、O≧Q[g]か否かを判断する(ステップS403)。O<Q[g]の場合は、第1のモードとする(ステップS404)。そして、S401に戻って、次の画像形成を待つ。一方、O≧Q[g]の場合は、第2のモードとする(ステップS405)。
続いて、次の画像形成直後に移り、説明を続ける(ステップS406)。制御部85は、ステップS402と同様に、予測トナー重量Oを、O=P―X+Y、で算出し、メモリーMに上書き格納する(ステップS407)。次に、予測トナー重量の下限値をR[g]
として、OがRを初めて下回ったかどうかを判断する(ステップS408)。下限値Rとしては例えば、出荷時の初期トナー量Pを採用してもよい。制御部85は、OがRを下回らない、あるいは下回っても初めてではない場合、モードを第2のモードに設定し、メモリーMに記録する(ステップS405)。
一方、OがRを初めて下回った場合、制御部85は、静電容量でのトナー残量検知を実施する(ステップS409)。そして、算出された変動幅ΔV<狙いの変動幅ΔVrの場合、ΔVが領域Gにあることを前提とすると、トナー量が初期状態よりも多いことを意味する。そこで制御部85は、モードを第2のモードに設定し、メモリーMに記録にする(ステップS410)。一方、ΔV≧ΔVrの場合、ΔVが領域Gにあることを前提とすると、トナー量が初期状態よりも減っていることを意味する。制御部85は、メモリーMに格納された予測トナー重量OをP[g]に上書きする(ステップS411)。メモリーMに格納された予測トナー重量OをP[g]に書き換えることで、ドット数計数によるトナー消費量検知システムの誤差を修正することができる。制御部85はまた、モードを第1のモードに設定し、メモリーMに記録する(ステップS404)。以後、図19のフローチャートにあるように、補給モードの決定と画像形成を繰り返す。
ここで、下限値Rはいくつ設定しても良い。本実施例では下限値RをR1、R2、R3と3つ設定し、R1=P、R2=P-10、R3=P-20とした。このように下限値を複数設定することで、予測トナー重量Oが実際の現像容器内のトナー重量からずれていても、精度高く補給することが可能となる。
<本実施例の評価実験>
本実施例の効果を検証するために、以下に記す実験を行った。本実施例では、狙いの変動幅ΔVrが図13(a)の領域G内となるように、P=200[g]、Q=220[g]とした。常温常湿条件の環境下(温度23℃、湿度60%)にて2枚間欠印字耐久試験を行った。この印字耐久試験では、画像比率10%の横線を印字している。印字耐久試験を100000枚行い、高印字ユーザーにおいても、ダウンタイムを減らしつつ、精度高く補給できるか否かを評価した。
本実施例において、上記フローに従って補給制御を行った。すなわち、制御部85は、ドット数計数により現像容器内のトナー重量を予測した。予め、予測トナー重量には上限と下限を設けておいた。そして制御部85は、予測トナー重量が下限を下回った場合にのみ、静電容量でのトナー残量検知を行った。その結果、実施例1の場合に比べ、静電容量でのトナー残量検知の回数を減らすことができ、ダウンタイムを大幅に削減する事ができた。
具体的には、実施例1では、トナーを5[g]消費するごとに静電容量でのトナー残量検知を実施していた。一方、実施例2では、トナーを約40[g]消費するごとに静電容量でのトナー残量検知を実施することになった。すなわち、トナー残量検知のためのダウンタイムを約1/8に削減できた。さらに、予測トナー重量の上限値を設定していることにより、補給量過多による現像容器内のトナーの溢れも発生しなかった。また、予測トナー重量の下限値を設定していることにより、トナー量が減って、変動幅ΔV図13(a)の領域H内に突入することがなかった。そのため、変動幅ΔVの傾きが小さくなることなく、精度高く補給することができた。
<その他の構成>
トナーの補給量や充填量は実施例中の値でなくても良い。変動幅の量ΔVの傾き大きい範囲でコントロールできる量に設定すれば良い。また、実施例1と実施例2を組み合わせて制御を行っても良い。例えば、低印字ユーザーに対しては実施例1の制御を行い、高印
字ユーザーに対しては実施例2の制御を行う様に制御しても良い。
[構成1]
静電潜像が形成される像担持体と、
現像剤を用いて前記像担持体に形成された前記静電潜像を現像する現像剤担持体と、前記現像剤担持体の下方に設けられ、前記現像剤を収容する収容室と、前記収容室の内部で回転することによって前記現像剤を撹拌するとともに、前記現像剤を上方に搬送して前記現像剤担持体に供給する搬送手段と、を有する現像装置と、
前記収容室に前記現像剤を補給する補給装置と、
前記収容室の内部に配置された複数の導電部材の間の静電容量を検知し、前記静電容量に基づいて前記収容室の内部の前記現像剤の量を検知する検知手段と、
制御部と、
を備える画像形成装置であって、
前記制御部は、
前記収容室の内部での前記搬送手段の回転に伴う前記静電容量の変動幅に関する情報を取得し、
前記情報がターゲット変動幅以上である場合は、前記補給装置から前記収容室への前記現像剤の補給量を増加させ、前記変動幅が前記ターゲット変動幅よりも小さい場合は、前記補給量を減少させる、
ことを特徴とする画像形成装置。
[構成2]
前記制御部は、前記現像剤の量が、当該現像剤の量が減少すると前記変動幅が増加する範囲に含まれるように、前記補給量を制御する
ことを特徴とする構成1に記載の画像形成装置。
[構成3]
前記収容室における初期の前記現像剤の量は、当該現像剤の量が減少すると前記変動幅が増加する範囲に含まれるような量である
ことを特徴とする構成2に記載の画像形成装置。
[構成4]
前記制御部は、前記現像剤の量と前記変動幅の関係が、横軸に前記現像剤の量を取り、縦軸に前記変動幅を取ったグラフの傾きが事実上負になる範囲に含まれるように、前記補給量を制御する
ことを特徴とする構成1から3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
[構成5]
前記制御部は、前記静電潜像を形成するときのドット数に基づいて前記現像剤の消費量を推定し、前記推定された消費量の積算値が閾値以上となった場合に、前記検知手段による前記現像剤の量の検知を行う
ことを特徴とする構成1から4のいずれか1項に記載の画像形成装置。
[構成6]
前記像担持体および前記現像装置は、前記画像形成装置の装置本体に装着することが可能なプロセスカートリッジに備えられるものであり、
前記制御部は、前記プロセスカートリッジが装着されてから所定の変動幅検知期間の間に、前記収容室の内部における前記現像剤の量に基づいて、前記ターゲット変動幅を決定する
ことを特徴とする構成1から5のいずれか1項に記載の画像形成装置。
[構成7]
前記制御部は、前記プロセスカートリッジが装着されたときに新品であるか否かを判断し、新品であると判断した場合に前記変動幅を算出して、前記ターゲット変動幅とする
ことを特徴とする構成6に記載の画像形成装置。
[構成8]
前記搬送手段は、弾性のあるシート部材を有し、前記シート部材が前記収容室の内部で前記現像剤を載せながら回転することにより前記現像剤を撹拌するとともに、弾性変形した前記シート部材の形状が復元することにより前記現像剤を上方に搬送するものであり、
前記収容室に収容される前記現像剤の量は、前記シート部材が前記現像剤を載せながら回転しているとき、その回転方向における前記シート部材の上流側に前記現像剤が存在しない空間ができるような量である
ことを特徴とする構成1から7のいずれか1項に記載の画像形成装置。
[構成9]
前記複数の導電部材は、前記収容室の内部に設けられた凹部に配置される
ことを特徴とする構成8に記載の画像形成装置。
[構成10]
前記シート部材が回転している間の前記凹部の状態は、前記シート部材に載せられた前記現像剤が入り込む第1の状態と、前記シート部材の下流側の前記現像剤が存在しない前記空間に当接する第2の状態と、を繰り返すものであり、
前記凹部は、前記第1の状態において入り込んだ前記現像剤が、前記第2の状態においては落下するような形状に形成される
ことを特徴とする構成9に記載の画像形成装置。
1…感光体ドラム、4…現像ユニット、9…トナーカートリッジ、25…現像ローラ、31a…トナー収容室、36…トナー搬送部材、85…制御部、88…トナー残量検知手段

Claims (10)

  1. 静電潜像が形成される像担持体と、
    現像剤を用いて前記像担持体に形成された前記静電潜像を現像する現像剤担持体と、前記現像剤担持体の下方に設けられ、前記現像剤を収容する収容室と、前記収容室の内部で回転することによって前記現像剤を撹拌するとともに、前記現像剤を上方に搬送して前記現像剤担持体に供給する搬送手段と、を有する現像装置と、
    前記収容室に前記現像剤を補給する補給装置と、
    前記収容室の内部に配置された複数の導電部材の間の静電容量を検知し、前記静電容量に基づいて前記収容室の内部の前記現像剤の量を検知する検知手段と、
    制御部と、
    を備える画像形成装置であって、
    前記制御部は、
    前記収容室の内部での前記搬送手段の回転に伴う前記静電容量の変動幅に関する情報を取得し、
    前記情報がターゲット変動幅以上である場合は、前記補給装置から前記収容室への前記現像剤の補給量を増加させ、前記変動幅が前記ターゲット変動幅よりも小さい場合は、前記補給量を減少させる、
    ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記制御部は、前記現像剤の量が、当該現像剤の量が減少すると前記変動幅が増加する範囲に含まれるように、前記補給量を制御する
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記収容室における初期の前記現像剤の量は、当該現像剤の量が減少すると前記変動幅が増加する範囲に含まれるような量である
    ことを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記制御部は、前記現像剤の量と前記変動幅の関係が、横軸に前記現像剤の量を取り、縦軸に前記変動幅を取ったグラフの傾きが事実上負になる範囲に含まれるように、前記補給量を制御する
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  5. 前記制御部は、前記静電潜像を形成するときのドット数に基づいて前記現像剤の消費量を推定し、前記推定された消費量の積算値が閾値以上となった場合に、前記検知手段による前記現像剤の量の検知を行う
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  6. 前記像担持体および前記現像装置は、前記画像形成装置の装置本体に装着することが可能なプロセスカートリッジに備えられるものであり、
    前記制御部は、前記プロセスカートリッジが装着されてから所定の変動幅検知期間の間に、前記収容室の内部における前記現像剤の量に基づいて、前記ターゲット変動幅を決定する
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  7. 前記制御部は、前記プロセスカートリッジが装着されたときに新品であるか否かを判断し、新品であると判断した場合に前記変動幅を算出して、前記ターゲット変動幅とする
    ことを特徴とする請求項6に記載の画像形成装置。
  8. 前記搬送手段は、弾性のあるシート部材を有し、前記シート部材が前記収容室の内部で
    前記現像剤を載せながら回転することにより前記現像剤を撹拌するとともに、弾性変形した前記シート部材の形状が復元することにより前記現像剤を上方に搬送するものであり、
    前記収容室に収容される前記現像剤の量は、前記シート部材が前記現像剤を載せながら回転しているとき、その回転方向における前記シート部材の上流側に前記現像剤が存在しない空間ができるような量である
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  9. 前記複数の導電部材は、前記収容室の内部に設けられた凹部に配置される
    ことを特徴とする請求項8に記載の画像形成装置。
  10. 前記シート部材が回転している間の前記凹部の状態は、前記シート部材に載せられた前記現像剤が入り込む第1の状態と、前記シート部材の下流側の前記現像剤が存在しない前記空間に当接する第2の状態と、を繰り返すものであり、
    前記凹部は、前記第1の状態において入り込んだ前記現像剤が、前記第2の状態においては落下するような形状に形成される
    ことを特徴とする請求項9に記載の画像形成装置。
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