JP2023173774A - 密閉型電池 - Google Patents

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Yozo Uchida
強 江原
Tsuyoshi Ehara
友紀 佐藤
Tomonori Sato
詔一 土屋
Shoichi Tsuchiya
正孝 浅井
Masataka Asai
剛史 浅野
Takashi Asano
将大 内村
Masahiro Uchimura
繁 松本
Shigeru Matsumoto
泰章 永野
Yasuaki Nagano
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Abstract

【課題】樹脂からなる樹脂安全弁部材によって電池ケースの金属壁部に形成されているガス排出孔が封止され、且つ、電池ケースの内圧が開弁圧に達すると樹脂安全弁部材が開弁する密閉型電池を提供する。【解決手段】電池ケース30は、ガス排出孔12が形成された金属壁部15を有する。金属壁部15は、ガス排出孔12の開口12bを囲む環状シール面14を含む。ガス排出孔12を閉塞する樹脂安全弁部材18は、環状シール面14と気密に接合する環状接合部18bと、環状接合部18bよりも径方向内側に位置する内側部18cとを有する。電池ケース30の内圧が開弁圧に達すると、内側部18cの破壊によって樹脂安全弁部材18が開弁する。【選択図】図3

Description

本発明は、密閉型電池に関する。
特許文献1には、電極体と、この電極体を収容する金属製の電池ケースと、を備える密閉型電池が開示されている。電池ケースは、開口を有する矩形箱状のケース本体と、このケース本体の開口を閉塞する金属製の蓋部材と、を備える。ケース本体と蓋部材とは、溶接により一体とされ、電池ケースを構成している。蓋部材の中央部には、安全弁が設けられている。この安全弁は、蓋部材と一体的に形成されている。
安全弁は、蓋部材の他の部分よりも薄く形成されると共に、その上面には溝部が形成されている。これにより、安全弁は、電池ケースの内部の内圧が所定圧力(開弁圧)に達した際に作動する。すなわち、電池ケースの内圧が開弁圧に達すると、溝部が破断することによって安全弁が開弁し、電池ケースの内部のガスが外部に放出される。これにより、電池ケースの内圧が上昇し過ぎる(危険な内圧に達する)ことを防止することができる。
特開2018-041668号公報
ところで、前述の安全弁は、アルミニウム製の蓋部材と一体的に形成されている。具体的には、アルミニウム板のプレス成型によって、蓋部材を成形すると同時に安全弁を成形している。しかしながら、このようなプレス成型によって蓋部材に安全弁を形成する方法では、蓋部材を構成する金属板の厚みや材質に制約があり、多種多様な密閉型電池に対応することが難しかった。
このため、安全弁を、電池ケースを構成する金属壁部(蓋部材など)とは別部材で形成することが求められていた。具体的には、電池ケースを、ガス排出孔が形成された金属壁部を有する電池ケースとし、安全弁を、ガス排出孔を封止する安全弁部材とすることが求められていた。さらには、安全弁部材を簡易に形成するために、安全弁部材を樹脂製にすることが求められていた。すなわち、樹脂からなる樹脂安全弁部材によって電池ケースの金属壁部に形成されているガス排出孔が封止され、且つ、電池ケースの内圧が開弁圧に達すると樹脂安全弁部材が開弁する密閉型電池が求められていた。
本発明は、かかる現状に鑑みてなされたものであって、樹脂からなる樹脂安全弁部材によって電池ケースの金属壁部に形成されているガス排出孔が封止され、且つ、電池ケースの内圧が開弁圧に達すると樹脂安全弁部材が開弁する密閉型電池を提供することを目的とする。
(1)本発明の一態様は、ガス排出孔が形成された金属壁部を有する電池ケースと、前記ガス排出孔を閉塞する安全弁部材と、を備える密閉型電池において、前記安全弁部材は、樹脂からなる樹脂安全弁部材であり、前記金属壁部は、前記ガス排出孔の開口を囲む環状シール面を含み、前記樹脂安全弁部材は、前記環状シール面と気密に接合する環状接合部と、前記環状接合部よりも径方向内側に位置する内側部と、を有し、前記電池ケースの内圧が開弁圧に達すると、前記内側部の破壊によって前記樹脂安全弁部材が開弁する密閉型電池である。
上述の密閉型電池は、電池ケースの金属壁部に形成されているガス排出孔を閉塞する安全弁部材を有する。この安全弁部材として、樹脂からなる樹脂安全弁部材を有する。この樹脂安全弁部材は、金属壁部のうちガス排出孔の開口を囲む環状シール面と気密に接合する環状接合部を有する。このような環状接合部を有することで、樹脂安全弁部材が金属壁部に対して気密に接合されると共に、ガス排出孔が樹脂安全弁部材によって封止される。
さらに、上述の密閉型電池では、電池ケースの内圧が開弁圧に達すると、樹脂安全弁部材の内側部(環状接合部よりも径方向内側に位置する部位)の破壊によって樹脂安全弁部材が開弁する(すなわち、樹脂安全弁部材によるガス排出孔の封止が解放される)。より具体的には、電池ケースの内圧が開弁圧に達すると、電池ケース内圧によって樹脂安全弁部材の内側部に生じる応力が内側部の破壊強度に達し、これによって、内側部が破壊されて(例えば、開裂して)、樹脂安全弁部材によるガス排出孔の封止が解放される。これにより、樹脂安全弁部材の環状接合部を金属壁部の環状シール面に気密に接合させる態様で電池ケース内を気密にしつつも、電池ケースの内圧が開弁圧に達した場合には、樹脂安全弁部材が開弁することによって電池ケース内のガスを外部に排出して、電池ケースの内圧が上昇し過ぎるのを防止することができる。
以上説明したように、上述の密閉型電池は、樹脂からなる樹脂安全弁部材によって電池ケースの金属壁部に形成されているガス排出孔が封止され、且つ、電池ケースの内圧が開弁圧に達すると樹脂安全弁部材が開弁する密閉型電池である。
(2)さらに、前記(1)の密閉型電池であって、前記環状シール面は、凹凸形状を有する環状粗化面であり、前記樹脂安全弁部材は、前記環状粗化面の凹部内に前記環状接合部を形成する前記樹脂が入り込む態様で、前記環状粗化面と気密に接合している密閉型電池とすると良い。
上述の密閉型電池では、金属壁部の環状粗化面の凹部内に環状接合部を形成する樹脂が入り込む態様で、樹脂安全弁部材の環状接合部が環状粗化面と気密に接合している。換言すれば、金属壁部の環状粗化面の凸部が、樹脂安全弁部材の環状接合部に食い込むことによるアンカー効果によって、樹脂安全弁部材の環状接合部が環状粗化面と気密に接合している。このため、樹脂安全弁部材の環状接合部と金属壁部の環状粗化面との間の気密性が高くなるので、密閉型電池の気密性を高めることができる。
(3)さらに、前記(1)または(2)に記載の密閉型電池であって、前記内側部は、当該内側部の一部であって当該内側部において最も厚みが薄い最薄部を有し、前記電池ケースの内圧が開弁圧に達すると、前記最薄部の破壊によって前記樹脂安全弁部材が開弁する密閉型電池とすると良い。
上述の密閉型電池では、樹脂安全弁部材の内側部の厚み(肉厚)を一定とすることなく、内側部の一部に、内側部において最も厚みが薄い最薄部を設けている。これにより、電池ケースの内圧が開弁圧に達するときの開弁位置(内側部が破壊される位置)を、最薄部に定めることができる。このため、開弁圧を精度良く設定することができる。従って、上述の密閉型電池は、開弁圧が精度良く設定された密閉型電池となる。
(4)さらに、前記(3)に記載の密閉型電池であって、前記開弁圧は、前記最薄部の厚みによって定められている密閉型電池とすると良い。
樹脂安全弁部材の内側部に最薄部を設けることで、電池ケースの内圧が開弁圧に達するときの開弁位置(内側部が破壊される位置)を、最薄部に定めることができる。さらには、最薄部の厚みを調整することで、開弁圧を調整することが可能となる。最薄部の厚みに応じて当該最薄部の破壊強度が変わるからである。これに対し、上述の密閉型電池では、最薄部の厚みによって開弁圧が定められている。このように、最薄部の厚みによって開弁圧を設定することで、開弁圧を精度良く設定することができる。従って、上述の密閉型電池は、開弁圧が精度良く設定された密閉型電池となる。
(5)さらに、前記(3)または(4)の密閉型電池であって、前記内側部は溝部を有し、前記最薄部は、前記溝部の底部である密閉型電池とするのが好ましい。
樹脂安全弁部材の内側部に、最薄部として溝部を設けることで、電池ケースの内圧が開弁圧に達するときの開弁位置(内側部が破壊される位置)を、溝部の底部に定めることができる。このため、開弁圧を精度良く設定することができる。従って、上述の密閉型電池は、開弁圧が精度良く設定された密閉型電池となる。
(6)さらに、前記(5)の密閉型電池であって、前記溝部は、前記環状接合部の中心軸が当該溝部の前記底部を通過する位置に存在する密閉型電池とするのが好ましい。
環状接合部の中心軸が溝部の底部を通過する位置に溝部を設けることで、溝部の底部が破壊されるときの電池ケースの内圧(すなわち開弁圧)を、より精度良く設定することが可能となる。従って、上述の密閉型電池は、開弁圧が精度良く設定された密閉型電池となる。
実施形態にかかる密閉型電池の平面図(上面図)である。 同密閉型電池の正面図である。 図1のB-B断面図である。 図3のC部拡大図である。 安全弁付き蓋体(インサート成形品)の平面図である。 図5のD-D断面図である。 金属蓋体の平面図である。 図7のE-E断面図である。 図8のF部拡大図である。
次に、本発明の実施形態について説明する。本実施形態の密閉型電池1は、リチウムイオン二次電池であり、電池ケース30と、電池ケース30内に収容された電極体50と、正極端子41と、負極端子42とを備える(図1~図3参照)。電池ケース30は、金属からなるハードケースであり、直方体箱状をなしている。この電池ケース30は、角形有底筒状をなす金属製のケース本体21と、ケース本体21の開口21bを閉塞する矩形平板状の金属蓋体11とを備える(図1~図3参照)。金属蓋体11は、ガス排出孔12が形成された金属壁部15を有する。金属壁部15は、金属蓋体11の一部である。
金属蓋体11には、2つの矩形筒状の貫通孔16,17が形成されている(図5及び図7参照)。貫通孔16には正極端子41が挿通されており、貫通孔17には負極端子42が挿通されている(図1及び図2参照)。なお、金属蓋体11の貫通孔16の内周面と正極端子41の外周面との間、及び、金属蓋体11の貫通孔17の内周面と負極端子42の外周面との間には、筒状の絶縁部材(図示省略)が介在している。さらに、金属蓋体11(詳細には金属壁部15)には、当該金属蓋体11を厚み方向に貫通する円筒形状のガス排出孔12が形成されている(図3参照)。
電極体50は、正極板60と、負極板70と、正極板60と負極板70との間に介在するセパレータ80と、を有する。より具体的には、電極体50は、複数枚の正極板60と、複数枚の負極板70と、複数枚のセパレータ80とを備え、正極板60と負極板70とがセパレータ80を介して、積層方向DLに交互に積層された積層電極体である(図3参照)。なお、電極体50の内部には、図示しない電解液が含まれている。電池ケース30の内部の底面側にも、図示しない電解液が収容されている。電極体50のうち正極板60は、正極集電タブ(図示なし)を通じて正極端子41に接続されている。また、負極板70は、負極集電タブ(図示なし)を通じて負極端子42に接続されている。
また、金属蓋体11(詳細には金属壁部15)は、ガス排出孔12の開口12bを囲む円環状の環状シール面14を含む(図7~図9参照)。本実施形態では、金属蓋体11の外表面11b(詳細には、金属壁部15の外表面15b)のうちガス排出孔12の開口12bを囲む円環状の孔周囲面13が、環状シール面14となっている。
さらに、密閉型電池1は、金属蓋体11(詳細には金属壁部15)のガス排出孔12を閉塞する樹脂安全弁部材18を備える。この樹脂安全弁部材18は、鍔付きの有底円筒状をなし、環状シール面14と気密に接合する環状接合部18bと、環状接合部18bよりも径方向内側に位置する内側部18cとを有する(図3及び図4参照)。なお、本実施形態では、樹脂安全弁部材18は、有底円筒形状をなす円筒部18dと、円筒部18dの外周面に対して径方向外側に位置する円環状の鍔部18fとからなる。円筒部18dが、内側部18cとなっており、鍔部18fのうち環状シール面14に近接する部位が、環状接合部18bとなっている。
また、樹脂安全弁部材18は、電解液の透過性が低い樹脂によって形成するのが好ましく、例えば、PPS(ポリフェニレンスルファイド)、PAS(ポリアリーレンサルファイド)、オレフィン樹脂、またはフッ素樹脂によって形成するのが好ましい。本実施形態では、PPSによって樹脂安全弁部材18を形成している。
前述のように、樹脂安全弁部材18は、環状シール面14と気密に接合する環状接合部18bを有している(図3及び図4参照)。なお、環状接合部18bは、平面視円環状をなしている(図7参照)。このような環状接合部18bを有することで、樹脂安全弁部材18が金属蓋体11(詳細には金属壁部15)に対して気密に接合されると共に、ガス排出孔12が樹脂安全弁部材18によって封止される。なお、樹脂安全弁部材18の内側部18c(円筒部18d)とガス排出孔12を形成する内周面12cとの間は、気密に接合されておらず、ガスが進入可能な状態となっている。
特に、本実施形態では、金属蓋体11(詳細には金属壁部15)の環状シール面14は、凹凸形状を有する環状粗化面14である(図8及び図9参照)。この環状粗化面14は、平面視円環状をなしている(図7参照)。そして、樹脂安全弁部材18は、環状粗化面14の凹部14b内に、環状接合部18bを形成する樹脂が入り込む態様で、環状粗化面14と気密に接合している(図4参照)。換言すれば、金属壁部15の環状粗化面14の凸部14cが、樹脂安全弁部材18の環状接合部18bに食い込むことによるアンカー効果によって、樹脂安全弁部材18の環状接合部18bが環状粗化面14と気密に接合している。このため、樹脂安全弁部材18の環状接合部18bと金属壁部15の環状粗化面14との間の気密性が高くなるので、密閉型電池1の気密性を高めることができる。
なお、環状粗化面14は、金属蓋体11の外表面11bの孔周囲面13に対して、公知の表面粗化処理を行うことによって形成することができる。表面粗化処理としては、例えば、レーザ表面処理、サンドブラスト処理、陽極酸化処理などを挙げることができる。このうち、レーザ表面処理としては、例えば、特開2022-28587号公報に開示されているレーザ表面処理を挙げることができる。なお、本実施形態では、レーザ表面処理によって、金属蓋体11の孔周囲面13を環状粗化面14にしている。
また、金属蓋体11と樹脂安全弁部材18とは、インサート成形によって一体成形されている。具体的には、金属蓋体11と樹脂安全弁部材18とは、インサート成形によって金属蓋体11に樹脂安全弁部材18が一体成形された安全弁付き蓋体10(インサート成形品)を構成している(図5及び図6参照)。この安全弁付き蓋体10は、以下のようにして作製される。具体的には、まず、環状粗化面14を有する金属蓋体11(図7~図9参照)を用意する。次いで、この金属蓋体11をインサート部品として、樹脂の射出成形によって樹脂安全弁部材18を成形することで、金属蓋体11と樹脂安全弁部材18とが一体成形された安全弁付き蓋体10(インサート成形品、図5及び図6参照)が作製される。
このように、インサート成形によって金属蓋体11と樹脂安全弁部材18とが一体成形された安全弁付き蓋体10を用いることで、金属蓋体11に形成されているガス排出孔12が樹脂安全弁部材18によって封止された密閉型電池1を、容易に且つ適切に製造することができる。なお、樹脂安全弁部材18を成形するために射出された樹脂の一部(環状接合部18bになる樹脂)が、金属蓋体11の環状粗化面14の凹部14b内に入り込むことで、樹脂安全弁部材18の環状接合部18bが金属蓋体11の環状粗化面14と気密に接合する(図4参照)。
さらに、密閉型電池1では、電池ケース30の内圧が開弁圧に達すると、樹脂安全弁部材18の内側部18cの破壊(例えば、開裂)によって樹脂安全弁部材18が開弁する。より具体的には、電池ケース30の内部でガスが発生することによって電池ケース30の内圧が上昇すると、樹脂安全弁部材18の下面18g(詳細には、内側部18cの下面18g)に対する押圧力が大きくなり、樹脂安全弁部材18の内側部18cに生じる応力が大きくなる(図3参照)。そして、電池ケース30の内圧が開弁圧に達すると、内側部18cに生じる応力が内側部18cの破壊強度に達し、これによって内側部18cが破壊されて(例えば、開裂して)、内側部18cに通気孔が形成されて(すなわち、樹脂安全弁部材18が開弁して)、ガス排出孔12の封止が解放される。これにより、電池ケース30の内部のガスが、ガス排出孔12(詳細には、内側部18cに形成された通気孔)を通じて電池ケース30の外部に排出されるので、電池ケース30の内圧が上昇し過ぎるのを防止することができる。
詳細には、密閉型電池1では、樹脂安全弁部材18の内側部18cの厚み(肉厚)を一定とすることなく、内側部18cの一部である第2部位18kを、内側部18cにおいて最も厚みが薄い最薄部18hとしている。なお、内側部18cは、金属蓋体11の厚み方向(図3において上下方向)に延びる円筒形状の第1部位18jと、この第1部位18jの内周面に対して径方向内側に位置する円板状の第2部位18kとからなる。このように、樹脂安全弁部材18の内側部18cの厚み(肉厚)を一定とすることなく、内側部18cに最薄部18hを設けることで、電池ケース30の内圧が開弁圧に達するときの開弁位置(内側部18cが破壊される位置)を、最薄部18hに定めることができる。従って、密閉型電池1では、電池ケース30の内圧が開弁圧に達すると、最薄部18hに生じる応力が最薄部18hの破壊強度に達し、これによって最薄部18hが破壊されて(開裂して)、樹脂安全弁部材18が開弁する(すなわち、ガス排出孔12の封止が解放される)。
このように、電池ケース30の内圧が開弁圧に達するときの開弁位置(内側部18cが破壊される位置)を、内側部18cの一部である最薄部18hに定めることで、開弁圧を精度良く設定することができる。従って、密閉型電池1は、開弁圧が精度良く設定された密閉型電池となる。
以上説明したように、本実施形態の密閉型電池1は、樹脂安全弁部材18の環状接合部18bを金属蓋体11(詳細には金属壁部15)の環状シール面14に気密に接合させる態様で電池ケース30の内部を気密にしつつも、電池ケース30の内圧が開弁圧に達した場合には、樹脂安全弁部材18が開弁することによって電池ケース30内のガスを外部に排出して、電池ケース30の内圧が上昇し過ぎるのを防止することができる。従って、密閉型電池1は、樹脂からなる樹脂安全弁部材18によって電池ケース30の金属壁部15に形成されているガス排出孔12が封止され、且つ、電池ケース30の内圧が開弁圧に達すると樹脂安全弁部材18が開弁する密閉型電池である。
ところで、樹脂安全弁部材18の最薄部18h(すなわち、樹脂安全弁部材18の開弁位置)の厚みを調整することで、樹脂安全弁部材18の開弁圧を調整することが可能となる。最薄部18hの厚みに応じて当該最薄部18hの破壊強度が変わるからである。なお、樹脂安全弁部材18の開弁圧は、樹脂安全弁部材18の最薄部18hの破壊によりガス排出孔12の封止が解放されるときの、電池ケース30の内圧である。
これに対し、本実施形態の密閉型電池1では、最薄部18hの厚みTによって、樹脂安全弁部材18の開弁圧を定めている。このように、最薄部18hの厚みTによって開弁圧を設定することで、開弁圧を精度良く設定することができる。従って、密閉型電池1は、開弁圧が精度良く設定された密閉型電池となる。
Figure 2023173774000002
表1は、最薄部18hの厚みT(mm)と開弁圧(MPa)との対応表である。表1に示すように、例えば、最薄部18hの厚みTを0.06mmとした密閉型電池1では、開弁圧を1.4MPaに定めることができる。また、最薄部18hの厚みTを0.10mmとした密閉型電池1では、開弁圧を2.0MPaに定めることができる。また、最薄部18hの厚みTを0.15mmとした密閉型電池1では、開弁圧を2.7MPaに定めることができる。このように、樹脂安全弁部材18の最薄部18hの厚みTによって、樹脂安全弁部材18の開弁圧を定めることができる。
以上において、本発明を実施形態に即して説明したが、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で、適宜変更して適用できることはいうまでもない。
例えば、実施形態では、安全弁付き蓋体10として、インサート成形によって金属蓋体11に樹脂安全弁部材18が一体成形された安全弁付き蓋体10を用いた。しかしながら、金属蓋体11に樹脂フィルムからなる樹脂安全弁部材を溶着した安全弁付き蓋体を用いるようにしても良い。この安全弁付き蓋体は、以下のようにして作製することができる。具体的には、まず、環状粗化面14を有する金属蓋体11(図7~図9参照)を用意する。また、樹脂フィルムからなる樹脂安全弁部材を用意する。なお、樹脂フィルムは、一定の厚みではなく、内側部となる部位の厚みがこれの周囲に位置する部位(環状接合部となる部位を含む部位)よりも薄くされた樹脂フィルムとするが好ましい。次いで、金属蓋体11を200℃に加熱し、さらに、樹脂安全弁部材のうち環状粗化面14に接触する面を加熱により軟化または溶融させた状態で、樹脂安全弁部材を金属蓋体11の環状粗化面14に溶着する。このとき、樹脂安全弁部材を形成する樹脂の一部(環状接合部になる樹脂)が、金属蓋体11の環状粗化面14の凹部14b内に入り込むことで、樹脂安全弁部材の環状接合部が金属蓋体11の環状粗化面14と気密に接合する。
また、樹脂安全弁部材18の内側部18cの第2部位18kに溝部を形成し、この溝部の底部を最薄部とするようにしても良い。このようにすることで、電池ケース30の内圧が開弁圧に達するときの開弁位置(内側部18cが破壊される位置)を、溝部の底部に定めることができる。これにより、開弁圧を精度良く設定することができる。
さらに、前記溝部は、環状接合部18bの中心軸(ガス排出孔12の中心軸に一致する)が当該溝部の底部を通過する位置に形成すると良い。すなわち、溝部の底部が環状接合部の中心軸と交差するように、溝部を形成すると良い。このようにすることで、溝部の底部が破壊されるときの電池ケースの内圧(すなわち開弁圧)を、より精度良く設定することが可能となる。
また、実施形態では、金属蓋体11の金属壁部15にガス排出孔12が形成され、このガス排出孔12を閉塞する樹脂安全弁部材18を備える密閉型電池1を示した。しかしながら、本発明には、ケース本体21の金属壁部にガス排出孔が形成され、このガス排出孔を閉塞する樹脂安全弁部材を備える密閉型電池も含まれる。
1 密閉型電池
11 金属蓋体
11b 金属蓋体の外表面
12 ガス排出孔
12b ガス排出孔の開口
13 孔周囲面
14 環状粗化面(環状シール面)
14b 凹部
15 金属壁部
15b 金属壁部の外表面
18 樹脂安全弁部材(安全弁部材)
18b 環状接合部
18c 内側部
18h 最薄部
21 ケース本体
30 電池ケース

Claims (4)

  1. ガス排出孔が形成された金属壁部を有する電池ケースと、
    前記ガス排出孔を閉塞する安全弁部材と、を備える
    密閉型電池において、
    前記安全弁部材は、樹脂からなる樹脂安全弁部材であり、
    前記金属壁部は、前記ガス排出孔の開口を囲む環状シール面を含み、
    前記樹脂安全弁部材は、
    前記環状シール面と気密に接合する環状接合部と、
    前記環状接合部よりも径方向内側に位置する内側部と、を有し、
    前記電池ケースの内圧が開弁圧に達すると、前記内側部の破壊によって前記樹脂安全弁部材が開弁する
    密閉型電池。
  2. 請求項1に記載の密閉型電池であって、
    前記環状シール面は、凹凸形状を有する環状粗化面であり、
    前記樹脂安全弁部材は、前記環状粗化面の凹部内に前記環状接合部を形成する前記樹脂が入り込む態様で、前記環状粗化面と気密に接合している
    密閉型電池。
  3. 請求項1または請求項2に記載の密閉型電池であって、
    前記内側部は、当該内側部の一部であって当該内側部において最も厚みが薄い最薄部を有し、
    前記電池ケースの内圧が前記開弁圧に達すると、前記最薄部の破壊によって前記樹脂安全弁部材が開弁する
    密閉型電池。
  4. 請求項3に記載の密閉型電池であって、
    前記開弁圧は、前記最薄部の厚みによって定められている
    密閉型電池。
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