JP2023173409A - サングラス - Google Patents

Abstract

【課題】 メガネフレームに着脱自在に装着可能で、シンプル且つ軽量で取扱い性に優れるとともにファッション効果をも期待できるサングラスを提供すること。【解決手段】着色プラスチック製フィルムからなるレンズ被覆体１２０と、レンズ被覆体１２０の上端部１２０ａに設けられる紙製の支持体１４０と、支持体１４０の中央部位１４０ａに設けられメガネフレーム１０のブリッジ１５に取付け及び取外し自在に係止される紙製の係止部１６０とから構成され、係止部１６０をブリッジ１５に係止することにより、レンズ被覆体１２０は右リム１２及び左リム１４に設けられる右レンズ１１及び左レンズ１３の夫々の表面部１１ａ，１３ａを被覆することを特徴とする。【選択図】 図１

Description

本発明は、メガネフレームに装着することでファッション効果等を期待できるサングラス、特にオーバーグラスまたはクリップオンサングラスとも称され、シンプル且つ軽量で取扱い性に優れるサングラスに関する。

従来、サングラスは、太陽光から目を保護するためのツールとしてだけではなく、ファッション性や気分転換のツールとしても用いられてきた。このため、種々のサングラスが提供されてきている。

しかしながら、普段からメガネで視力矯正等をしている者にとっては、視力矯正を考慮する必要があるため、気軽には楽しめないのが難点であった。また、サングラス機能を有する視力矯正用メガネも提供はされているが、高価な点が難点であった。また、デザインや色も限定的であるのが実情である。

特許文献１乃至特許文献６には、視力矯正用メガネに着脱可能としたサングラスが開示されている。これ等のものにあっては、サングラスそのものが堅牢な構造を呈しているものである。

特許文献７及び特許文献８には、視力矯正用メガネにサングラスそのものを回転可能または捲り上げ式にして一体化したものが開示されている。これ等のものにあっては、精緻で堅牢な構造を呈しているものである。

特許文献９乃至特許文献１３には、サングラス効果を有するシートまたはフィルムが開示されている。これ等のものにあっては、視力矯正用メガネのレンズ表面に当該シートまたはフィルムを貼ることにより、サングラス効果を得ようとしたものである。

特許文献１４には、メガネに透明樹脂材で構成されるフロント部材を最適な位置関係で着脱自在に取り付けることができる簡易サングラスキットが開示されている。このものにあっては、四つの固定部材を介してメガネのレンズまたはリム部分に取付ける構造としている。

特許第２６２８５６９号公報 特開２００２－２４４０８６号公報 実用新案登録第３０２０５１６号公報 実用新案登録第３０７７１８１号公報 実用新案登録第３０８８９８６号公報 実用新案登録第３２２３６５１号公報 特開２００４－２１２９０１号公報 実用新案登録第３１７５９５８号公報 実開平４－９１３３２号公報 実用新案登録第３１６６０２７号公報 実用新案登録第３１６６０２８号公報 実用新案登録第３１９５８６１号公報 特開２００３－１２１８０２号公報 実用新案登録第３１２８２９７号公報

上述したようにサングラス効果を狙った工夫を凝らした種々のものが提案されている。しかし、その外観や美観または取扱い性の面に於いては、改善の余地がある。

特許文献１乃至特許文献６並びに特許文献７及び特許文献８に開示されたものは、特殊または特別で独特な構造や構成を呈すものである。

特許文献９乃至特許文献１３に開示されたものは、サングラス効果を有するシートまたはフィルムのレンズへの貼付等の取扱いの面に於いて、習熟を要するとともに充分注意する必要がある。

特許文献１４に開示されたものは、フロント部材のメガネへの取付けに際し充分注意する必要がある。また、外観や美観の面に於ける優位性は高いものとは言い難いものである。

本発明は、上記事情を考慮してなされたもので、メガネフレームに着脱自在に装着可能で、シンプル且つ軽量で取扱い性に優れるとともに、ファッション効果を期待できるサングラスを提供することを目的とする。

本発明は、上記目的を達成するために以下の通りの構成とすることを特徴とする。

（１） 右レンズが設けられる右リム及び左レンズが設けられる左リムがブリッジを介して左右対称となるよう一体形成されるとともに当該ブリッジが形成されていない当該右リム及び左リムの部位には夫々テンプルが設けられるメガネフレームに着脱自在に装着されるサングラスであって、着色プラスチック製フィルムからなるレンズ被覆体と、このレンズ被覆体の上端部に設けられる紙製の支持体と、この支持体の中央部位に設けられ上記メガネフレームのブリッジに取付け及び取外し自在に係止される紙製の係止部とから構成され、この係止部を上記ブリッジに係止すると、上記レンズ被覆体は上記右リム及び左リムに設けられる右レンズ及び左レンズの表面部を被覆することを特徴とする。

（２） 上記（１）の構成にあって、上記レンズ被覆体は、遮光機能、調光機能または偏光機能を有すことを特徴とする。

上記構成によれば、軽量でシンプルな構造のサングラスを提供できるため、従来のようなオーバーグラスまたはクリップオンサングラス装着時の違和感を軽減・解消でき、持ち運びも容易であり、取扱い性に優れるものである。

また、上記構成によれば、安価に種々の色のレンズ被覆体を用意できるので、経済性及び生産性の面に於いても優位であるとともに、様々なシーンに応じた色のレンズ被覆体を用意して試すことができ、誰でも簡単にファッション効果や気分転換・リフリッシュ効果を期待できるものである。

さらに、上記構成によれば、原材料が紙及びプラスチック製フィルムのみであるので、処分に際して再利用が可能であり、環境にも優しくＳＤＧｓ（Ｓｕｓｔａｉｎｎａｂｌｅ Ｄｅｖｅｌｏｐｍｅｎｔ Ｇｏａｌｓ）の観点からも好適なものである。

本発明のサングラスは、シンプル且つ軽量で取扱い性に優れるとともに、ファッション効果を期待できるという有用な効果を奏するものである。

本発明の一実施形態に係わるサングラスをメガネフレームに装着ときの全体の概略構成を模式的に示す図である。 同実施形態に係わり、正面側（表面側）から見たサングラスの全体構成を模式的に示す図である。 同実施形態に係わり、背面側（裏面側）から見たサングラスの全体構成を模式的に示す図である。

以下、本発明の一実施形態につき、図を参照して説明する。
本実施形態に係わるサングラス１００は、右レンズ１１が設けられる右リム１２及び左レンズ１３が設けられる左リム１４がブリッジ１５を介して左右対称となるよう一体形成されるとともに、右リム１２及び左リム１４のブリッジ１５が形成されてない部位には夫々テンプル１６，１６が設けられるメガネフレーム１０に着脱自在に装着されるものであり、着色プラスチック製フィルムからなるレンズ被覆体１２０と、このレンズ被覆体１２０の上端部１２０ａに設けられる紙製の支持体１４０と、この支持体１４０の中央部位１４０ａに設けられメガネフレーム１０のブリッジ１５に取付け及び取外し自在に係止される紙製の係止部１６０とから構成されるものである。そして、係止部１６０をブリッジ１５に係止することにより、レンズ被覆体１２０は、右リム１２及び左リム１４に設けられる右レンズ１１及び左レンズ１３の夫々の表面部１１ａ，１３ａを被覆するよう構成してある。

さて、レンズ被覆体１２０は、遮光機能を有する例えば黄色の半透明プラスチック製フィルムである。ここで、レンズ被覆体１２０の表面部１２０ｂ側の表面積をＳ１とし、右レンズ１１の表面部１１ａ及び左レンズ１３の表面部１３ｂの合計表面積をＳ２とした場合、Ｓ１＞Ｓ２となるようレンズ被覆体１２０は形成されている。而して、サングラス１００がメガネフレーム１０に着脱自在に装着されると、レンズ被覆体１２０は、右レンズ１１及び左レンズ１３の夫々の表面部１１ａ，１３ａを被覆することになる。

なお、レンズ被覆体１２０は黄色に限らずオレンジ色、灰色、青色または濃紺色等他の色であってもよく、適宜変更可能である。

また、レンズ被覆体１２０は、遮光機能に限らず、調光機能または偏光機能を備えた半透明着色プラスチック製フィルム並びにこれ等の機能を兼ね備えた半透明着色プラスチック製フィルムを用いてもよいことは勿論である。

支持体１４０は、弾性を有する硬性の紙でできており、耐水性の処理を施してある。支持体１４０は、レンズ被覆体１２０の上端部１２０ａ側に例えば接着剤により接着固定されている。

係止部１６０は、弾性を有する硬性の紙でできており、耐水性の処理を施してある。係止部１６０は、コの字状、Ｕ字状または円弧状を呈するのが好適である。そして、例えばコの字状の場合、その屈曲部位にて支持体１４０の中央部位１４０ａに例えば接着剤により接着固定されている。

上記構成につき、その作用を説明する。

サングラス１００をメガネフレーム１０に装着する場合、サングラス１００の係止部１６０をメガネフレーム１０のブリッジ１５に係止すればよい。これにより、レンズ被覆体１２０が、右リム１２及び左リム１４に設けられた右レンズ１１及び左レンズ１３の夫々の表面部１１ａ，１３ａの全体を被覆することになる。而してサングラス１００は、オーバーグラスまたはクリップオンサングラスとして機能することになる。

メガネフレーム１０に装着されたサングラス１００を取り外す場合は、メガネフレーム１０のブリッジ１５に係止されたサングラス１００の係止部１６０を上方（図１中、Ｘ方向）へ移動させて係止状態を解除すればよい。これにより、メガネフレーム１０からサングラス１００を取り外せることになる。

取り外したサングラス１００を持ち運ぶ場合、例えば、これを上着のポケットに入れて、或いは手帳に挟むことにより、容易に携行できる。

また、取り外したサングラス１００を収納する場合、特に保護ケースに入れることなく例えば引出しに収納すればよい。なお、サングラス１００が複数ある場合、それらを重ねて収納・保管することが可能となる。

上記実施形態によれば、軽量で極めてシンプルな構造のサングラス１００を提供できるため、従来のように堅牢な構造を呈するオーバーグラスまたはクリップオンサングラスの装着時の違和感を解消でき、持ち運びや保管も容易となる。また、取扱い性及び実用性の面で優れるものである。

また、上記実施形態によれば、安価に種々の色のレンズ被覆体１２０を提供できるので、経済性及び生産性の面に於いて極めて優位である。しかも、様々なシーンに応じた色々なレンズ被覆体１２０を気軽に試すことができ、ファッション効果は勿論、気分転換やリフリッシュ効果を期待できるものである。

さらに、上記実施形態によれば、原材料が紙及びプラスチック製フィルムのみであるので、製造のみならず処分も容易で、再利用も可能であり、環境にも優しくＳＤＧｓにも寄与できるものである。また、デザインや素材も容易に変更可能であり、実用的に極めて有用である。

さらに、上記実施形態によれば、サングラス１００を紛失等したとしても、従来の堅牢な構造を呈するオーバーグラスまたはクリップオンサングラスの紛失等の場合に比べると、経済的及び心理的負荷が少ないことは容易に推察できるものである。

さらに、上記実施形態によれば、例えばＣＯＶＩＤ－１９の流行による衛生面及び防疫面を考慮した１回限りの使い切りまたは使い捨てマスクのように、あたかも１回限りの使い切りまたは使い捨てサングラス１００として使用することも可能である。

なお、本発明は上記実施形態に限定されることなく、要旨を逸脱しない限り種々の変形が可能なことは勿論である。

１０ …メガネフレーム
１１ …右レンズ
１２ …右リム
１３ …左レンズ
１４ …左リム
１５ …ブリッジ
１６ …テンプル
１００ …サングラス
１２０ …レンズ被覆体
１２０ａ …上端部
１４０ …支持体
１４０ａ …中央部位
１６０ …係止部

Claims (2)

1. 右レンズが設けられる右リム及び左レンズが設けられる左リムがブリッジを介して左右対称となるよう一体形成されるとともに当該ブリッジが形成されていない当該右リム及び左リムの部位には夫々テンプルが設けられるメガネフレームに着脱自在に装着されるサングラスであって、
   着色プラスチック製フィルムからなるレンズ被覆体と、
   このレンズ被覆体の上端部に設けられる紙製の支持体と、
   この支持体の中央部位に設けられ、上記メガネフレームのブリッジに取付け及び取外し自在に係止される紙製の係止部とから構成され、
   この係止部を上記ブリッジに係止すると、
   上記レンズ被覆体は、上記右リム及び左リムに設けられる右レンズ及び左レンズの表面部を被覆することを特徴とするサングラス。
2. 上記レンズ被覆体は、遮光機能、調光機能または偏光機能を有すことを特徴とする請求項１記載のサングラス。

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