JP2023171081A - パンツ型吸収性物品 - Google Patents

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Abstract

【課題】パンツ型吸収性物品の横方向の外側への排泄物の漏出の恐れを軽減させる。【解決手段】展開状態且つ伸長状態において、縦方向に沿った一対の弾性部材(16)を備え、一対の弾性部材(16)は、着用時における股間部で、且つ、パンツ型吸収性物品(1)の両側端部にそれぞれ設けられており、背側胴回り部(40)の接合部(20)のうちの縦方向の中央側の端(40sc)から、パンツ型吸収性物品(1)の縦方向の中央(CL)までの距離の1/2である位置を基準位置(RP)としたとき、パンツ型吸収性物品(1)の縦方向の中央(CL)における吸収性コア(11a)の横方向の長さより、基準位置(RP)における吸収性コア(11a)の横方向の長さの方が長く、基準位置(RP)から吸収性コア(11a)の背側の端(11eb)までの縦方向の長さを、吸収性コア(11a)の縦方向の長さで除した値が30%以上のパンツ型吸収性物品である。【選択図】図2

Description

本発明は、パンツ型吸収性物品に関する。
従来、便や尿などの排泄物を吸収する使い捨ておむつ等の吸収性物品が知られている。例えば、特許文献1には、着用時における尿の漏出を抑制するテープ型使い捨ておむつが開示されている。また、一般的に、吸収性物品としては、特許文献1のようなテープ型使い捨ておむつの他に、着用の容易性や履き心地が向上したパンツ型吸収性物品が知られている。
特開2021-194473号公報
パンツ型吸収性物品について、着用時における排泄物の漏出を抑制することが望まれている。特に、パンツ型吸収性物品の着用者が横たわった寝姿勢の状態でも、排泄物がパンツ型吸収性物品の外側に漏出するのを抑制することが望まれている。
本発明は、上記のような従来の問題に鑑みてなされたものであって、その目的は、パンツ型吸収性物品の横方向の外側への排泄物の漏出の恐れを軽減させるパンツ型吸収性物品を提供することにある。
上記目的を達成するための主たる発明は、互いに交差する縦方向、横方向、及び厚さ方向を有し、腹側胴回り部と、背側胴回り部と、液吸収性の吸収性コアと、を備え、前記腹側胴回り部の一対の側端部と前記背側胴回り部の一対の側端部とを接合する接合部によりパンツ型となるパンツ型吸収性物品であって、展開状態且つ伸長状態において、前記縦方向に沿った一対の弾性部材を備え、前記一対の弾性部材は、着用時における股間部で、且つ、前記パンツ型吸収性物品の両側端部にそれぞれ設けられており、前記背側胴回り部における前記接合部のうちの前記縦方向の中央側の端から、前記パンツ型吸収性物品の前記縦方向の中央までの距離の1/2である位置を基準位置としたとき、前記パンツ型吸収性物品の前記縦方向の中央における前記吸収性コアの前記横方向の長さより、前記基準位置における前記吸収性コアの前記横方向の長さの方が長く、前記基準位置から前記吸収性コアの背側の端までの前記縦方向の長さを、前記吸収性コアの前記縦方向の長さで除した値が30%以上であることを特徴とするパンツ型吸収性物品である。
互いに交差する縦方向、横方向、及び厚さ方向を有し、腹側胴回り部と、背側胴回り部と、液吸収性の吸収性コアと、を備え、前記腹側胴回り部の一対の側端部と前記背側胴回り部の一対の側端部とを接合する接合部によりパンツ型となるパンツ型吸収性物品であって、展開状態且つ伸長状態において、前記縦方向に沿った一対の弾性部材を備え、前記一対の弾性部材は、着用時における股間部で、且つ、前記パンツ型吸収性物品の両側端部にそれぞれ設けられており、前記吸収性コアは、前記パンツ型吸収性物品の前記縦方向の中央より背側に幅広部を有し、前記幅広部の前記縦方向の長さを、前記吸収性コアの前記縦方向の長さで除した値が30%以上であることを特徴とするパンツ型吸収性物品である。
本発明の他の特徴については、本明細書及び添付図面の記載により明らかにする。
本発明によれば、パンツ型吸収性物品の横方向の外側への排泄物の漏出の恐れを軽減させることができる。
おむつ1の概略斜視図である。 展開且つ伸長状態のおむつ1を肌側から見た平面図である。 図2のA-A線での概略断面図である。 吸収性本体10の平面図である。 図5Aは、図4中のX-X矢視概略断面図である。図5Bは、図4中のY-Y矢視概略断面図である。図5Cは、図4中のZ-Z矢視概略断面図である。 着用時における吸収性コア11aの形状を模式的に示した図である。 着用状態において吸収性コア11aに加えられる力を模式的に説明する図である。 吸収性本体10の変形について説明する図である。 図9Aは、通常の着用状態における排泄物の貯留状態を説明する図である。図9Bは、傾いた着用状態における排泄物の貯留状態を説明する図である。
本明細書及び添付図面の記載により、少なくとも以下の事項が明らかとなる。
態様1は、互いに交差する縦方向、横方向、及び厚さ方向を有し、腹側胴回り部と、背側胴回り部と、液吸収性の吸収性コアと、を備え、前記腹側胴回り部の一対の側端部と前記背側胴回り部の一対の側端部とを接合する接合部によりパンツ型となるパンツ型吸収性物品であって、展開状態且つ伸長状態において、前記縦方向に沿った一対の弾性部材を備え、前記一対の弾性部材は、着用時における股間部で、且つ、前記パンツ型吸収性物品の両側端部にそれぞれ設けられており、前記背側胴回り部における前記接合部のうちの前記縦方向の中央側の端から、前記パンツ型吸収性物品の前記縦方向の中央までの距離の1/2である位置を基準位置としたとき、前記パンツ型吸収性物品の前記縦方向の中央における前記吸収性コアの前記横方向の長さより、前記基準位置における前記吸収性コアの前記横方向の長さの方が長く、前記基準位置から前記吸収性コアの背側の端までの前記縦方向の長さを、前記吸収性コアの前記縦方向の長さで除した値が30%以上であることを特徴とするパンツ型吸収性物品である。
展開状態且つ伸長状態のパンツ型吸収性物品の基準位置は、パンツ型吸収性物品の着用時に、着用者の脚が当接して横方向の内側に向かって力を加えやすい部分である。特に、基準位置に当接する着用者の脚の部分は、着用者の脚に加え、臀部に向かって膨らみを帯びてくる部分であるため、基準位置より腹側の部分よりも着用者の脚(臀部も含む)の太さが太くなり、パンツ型吸収性物品に対して、横方向の内側に向かってより大きな力が加えられやすい。態様1によれば、縦方向の中央の吸収性コアの横方向の長さより、基準位置の吸収性コアの横方向の長さの方が短く、基準位置から吸収性コアの背側の端までの縦方向の長さを、吸収性コアの縦方向の長さで除した値が30%より小さい場合よりも、パンツ型吸収性物品の着用時に、一対の弾性部材の収縮によって吸収性コアの縦方向の両端部を肌側に引き上げつつ、着用者の脚による横方向の内側への力によって、基準位置における吸収性コアが横方向の内側に狭められて、横方向の中央部を非肌側に突出させ、吸収性コアの横方向の側端部を肌側に隆起させる形状とさせやすくなる。これによって、吸収性コアの縦方向の中央部且つ横方向の中央部に非肌側に向かって窪ませた部分を設けることができる。また、この窪ませた部分を吸収性コアの背側の領域に設けやすくなる。窪ませた部分において、吸収性コアの横方向の側端部に設けられた肌側に隆起した部分が、横方向の外側に排泄物が漏れるのを堰き止め、排泄物を貯留させやすくなる。特に、着用者が横たわった状態でも、吸収性コアの横方向の両側端部同士の間の窪ませた部分に排泄物を留め、吸収性コアの側端部で排泄物を堰き止めやすくすることで、パンツ型吸収性物品の横方向の外側に排泄物が漏れる恐れを軽減させることができる。
態様2は、前記パンツ型吸収性物品の前記縦方向の中央より前記背側に位置する前記吸収性コアの面積が、前記パンツ型吸収性物品の前記縦方向の中央より腹側に位置する前記吸収性コアの面積より大きい態様1に記載のパンツ型吸収性物品である。
態様2によれば、パンツ型吸収性物品の縦方向の中央より背側に位置する吸収性コアの面積を、パンツ型吸収性物品の縦方向の中央より腹側に位置する吸収性コアの面積より小さくした場合よりも、吸収性コアに設ける窪ませた部分を、吸収性コアの広い範囲に形成しやすくなるため、吸収性物品の背側の側端部から排泄物が漏れる恐れを軽減させることができる。背側における窪んだ部分に排泄物を貯留しやすくなるため、特に、寝姿勢の状態において、吸収性物品の背側の側端部から排泄物が漏れる恐れを軽減させやすくなる。
態様3は、前記背側胴回り部は、前記横方向に沿った背側胴回り弾性部材を備え、前記吸収性コアは、前記背側胴回り部よりも肌側に設けられており、前記厚さ方向に見て、前記縦方向における前記基準位置より前記背側において、前記吸収性コアと前記背側胴回り弾性部材とが重なる部分を有する態様1又は2に記載のパンツ型吸収性物品である。
態様3によれば、厚さ方向に見て、吸収性コアと重なる背側胴回り弾性部材の収縮によって、吸収性コアを着用者の肌に当接させやすくして、吸収性コアが着用者の肌から離れたり、吸収性コアが下方に垂れ下がったりする恐れを軽減させることができる。
態様4は、前記背側胴回り部は、背側弾性部材を有し、前記背側弾性部材は、前記横方向における両側端部で、且つ前記接合部より前記縦方向の中央側に、それぞれ前記横方向における内側から外側に向かって前記縦方向の中央側から前記背側に向かって傾斜する一対の傾斜弾性部と、前記横方向に沿った股下側弾性部を有し、前記股下側弾性部は、前記縦方向において、前記背側胴回り部の前記接合部より前記腹側に設けられており、前記縦方向において、前記股下側弾性部の少なくとも一部が、前記吸収性コアの前記背側の端より腹側に位置する態様1から3のいずれかに記載のパンツ型吸収性物品である。
態様4によれば、股下側弾性部の収縮によって吸収性コアを横方向の内側に向かって縮めやすくなるため、着用状態において、吸収性コアの横方向の中央部を非肌側に向かって突出させ、吸収性コアの横方向の側端部を肌側に隆起させた形状とさせやすくなる。
態様5は、前記背側胴回り部は、背側弾性部材を有し、前記背側弾性部材は、前記横方向における両側端部で、且つ前記接合部より前記縦方向の中央側に、それぞれ前記横方向における内側から外側に向かって前記縦方向の中央側から前記背側に向かって傾斜する一対の傾斜弾性部と、前記横方向に沿った股下側弾性部を有し、前記股下側弾性部は、前記縦方向において、前記背側胴回り部の前記接合部より前記腹側に設けられており、前記縦方向について、前記股下側弾性部のうち、前記縦方向の中央側の端における前記吸収性コアの前記横方向の長さは、前記パンツ型吸収性物品の前記縦方向の中央における前記吸収性コアの前記横方向の長さより長く、前記基準位置における前記吸収性コアの前記横方向の長さ以下である態様1から4のいずれかに記載のパンツ型吸収性物品である。
態様5によれば、股下部における装着性を向上させつつ、股下側弾性部の収縮によって吸収性コアを横方向の内側に向かって縮めやすくなるため、着用状態において、吸収性コアの横方向の中央部を非肌側に向かって突出させ、吸収性コアの横方向の側端部を肌側に隆起させた形状とさせやすくなる。
態様6は、前記背側胴回り部は、前記横方向における両側端部で、且つ前記接合部より前記縦方向の中央側に、それぞれ前記横方向における内側から外側に向かって前記縦方向の中央側から前記背側に向かって傾斜する一対の傾斜弾性部を有し、前記縦方向において、前記傾斜弾性部の少なくとも一部は、前記基準位置より前記背側に設けられている態様1から5のいずれかに記載のパンツ型吸収性物品である。
態様6によれば、基準位置より背側において、傾斜弾性部によって、吸収性コアに対して、横方向の内側で且つ縦方向の背側(着用状態における上側)に向かう力を加えやすくなるため、着用状態において、吸収性コアの基準位置より背側の部分の吸収性コアの横方向の側端部を肌側に隆起させた形状とさせ、横方向の中央部を非肌側に向かって突出させやすくなる。
態様7は、前記吸収性コアは、一対の変形誘導部を有し、前記一対の変形誘導部は、前記縦方向における腹側から前記背側に向かい、且つ、前記横方向における内側からそれぞれ外側に向かって傾斜している態様1から6のいずれかに記載のパンツ型吸収性物品である。
態様7によれば、変形誘導部を起点として吸収性コアを変形させやすくなる。
態様8は、前記一対の変形誘導部の前記腹側の端は、互いに離間している態様7に記載のパンツ型吸収性物品である。
態様8によれば、一対の変形誘導部の腹側の端同士の間が離間していることで、離間した部分で吸収性コアに加えられる力を緩衝させて、吸収性コアを変形誘導部の誘導に従った変形をさせやすくなる。
態様9は、前記変形誘導部の前記腹側の端は、前記基準位置より前記腹側に位置する態様7又は8に記載のパンツ型吸収性物品である。
態様9によれば、変形誘導部によって、吸収性コアの基準位置より腹側に位置する部分の変形を誘導しやすくなるため、傾斜した形状の変形誘導部による変形の誘導によって吸収性コアの横方向の中央部を非肌側に突出させやすくなり、排泄物を吸収性コアの横方向における中央部に留めやすくなる。
態様10は、前記吸収性コアを備える吸収性本体を有し、前記吸収性本体は、前記横方向における両端部に、前記縦方向に沿った防漏壁弾性部材を備えた防漏壁部を有し、前記横方向において、前記一対の変形誘導部は、前記防漏壁部より内側に設けられている態様7から9のいずれかに記載のパンツ型吸収性物品である。
態様10によれば、変形誘導部によって吸収性コアの横方向における中央部を非肌側に突出させやすくして、排泄物を吸収性コアの横方向における中央部に留めやすくさせつつ、横方向における外側に設けた防漏壁部によって横方向の外側から排泄物が漏れる恐れを軽減することができる。
態様11は、前記背側胴回り部は、背側弾性部材を有し、前記背側弾性部材は、前記横方向における両側端部で、且つ前記接合部より前記縦方向の中央側に、それぞれ前記横方向における内側から外側に向かって前記縦方向の中央側から前記背側に向かって傾斜する一対の傾斜弾性部と、前記横方向に沿った股下側弾性部を有し、前記股下側弾性部は、前記縦方向において、前記背側胴回り部の前記接合部より前記腹側に設けられており、前記縦方向において、前記股下側弾性部の少なくとも一部が、前記一対の変形誘導部の前記背側の端より前記腹側に位置する態様7から10のいずれかに記載のパンツ型吸収性物品である。
態様11によれば、一対の変形誘導部による吸収性コアの変形の誘導と、股下側弾性部が吸収性コアを横方向の内側に向かう力によって、吸収性コアの横方向の中央部を非肌側に突出させやすくなり、排泄物を吸収性コアの横方向における中央部に留めやすくなる。
態様12は、互いに交差する縦方向、横方向、及び厚さ方向を有し、腹側胴回り部と、背側胴回り部と、液吸収性の吸収性コアと、を備え、前記腹側胴回り部の一対の側端部と前記背側胴回り部の一対の側端部とを接合する接合部によりパンツ型となるパンツ型吸収性物品であって、展開状態且つ伸長状態において、前記縦方向に沿った一対の弾性部材を備え、前記一対の弾性部材は、着用時における股間部で、且つ、前記パンツ型吸収性物品の両側端部にそれぞれ設けられており、前記吸収性コアは、前記パンツ型吸収性物品の前記縦方向の中央より背側に幅広部を有し、前記幅広部の前記縦方向の長さを、前記吸収性コアの前記縦方向の長さで除した値が30%以上であることを特徴とするパンツ型吸収性物品である。
吸収性コアの幅広部が、パンツ型吸収性物品の縦方向の中央における吸収性コアの横方向の長さが長いことで、吸収性コアのうち、パンツ型吸収性物品の縦方向の中央位置よりも、幅広部に対して、パンツ型吸収性物品の着用時における着用者の脚の力が加えられやすくなる。そのため、態様12によれば、縦方向の中央の吸収性コアの横方向の長さより、幅広部の吸収性コアの横方向の長さの方を短くした場合で、且つ、幅広部の縦方向の長さを、吸収性コアの縦方向の長さで除した値が30%より小さい場合よりも、パンツ型吸収性物品の着用時に、一対の弾性部材の収縮によって吸収性コアの縦方向の両端部を肌側に引き上げつつ、着用者の脚による横方向の内側への力によって、吸収性コアの幅広部が横方向の内側に狭められて、横方向の中央部を非肌側に突出させ、吸収性コアの横方向の側端部を肌側に隆起させる形状とさせやすくなる。これによって、吸収性コアの縦方向の中央部且つ横方向の中央部に非肌側に向かって窪ませた部分を設けることができる。また、この窪ませた部分を吸収性コアの背側の領域に設けやすくなる。窪ませた部分において、吸収性コアの横方向の側端部に設けられた肌側に隆起した部分が、横方向の外側に排泄物が漏れるのを堰き止め、排泄物を貯留させやすくなる。特に、着用者が横たわった状態でも、吸収性コアの横方向の両側端部同士の間の窪ませた部分に排泄物を留め、吸収性コアの側端部で排泄物を堰き止めやすくすることで、パンツ型吸収性物品の横方向の外側に排泄物が漏れる恐れを軽減させることができる。
態様13は、前記吸収性コアは、前記縦方向の中央より腹側に、腹側幅広部を有し、前記幅広部の前記縦方向の長さが、前記腹側幅広部の前記縦方向の長さの2倍よりも長い態様12に記載のパンツ型吸収性物品である。
態様13によれば、背側の幅広部の縦方向の長さが、腹側幅広部の縦方向の長さの2倍以下の場合よりも、着用時における吸収性コアの腹側部分の変形を軽減させつつ、背側の幅広部に対して着用者の脚による横方向の内側への力を加えやすくなり、横方向の中央部を非肌側に突出させ、吸収性コアの横方向の側端部を肌側に隆起させる形状とさせやすくなる。これによって、変形の少ない吸収性コアの腹側部分は、吸収性コアを身体に沿った形状を保って、尿等の排泄物を吸収しやすくしつつ、吸収性コアの背側の部分は、吸収性コアの横方向の中央部の非肌側に向かって窪ませて排泄物を貯留させやすくし、吸収性コアの横方向の側端部に設けられた肌側に隆起させて、排泄物の横方向の外側に排泄物が漏れるのを堰き止めやすくすることができる。
===本実施形態===
本発明に係るパンツ型吸収性物品として、大人用のパンツ型使い捨ておむつ1(以下、「おむつ1」とも呼ぶ)を例に挙げて説明する。ただし、本発明に係るパンツ型吸収性物品には、ショーツ型ナプキンも含まれる。また、パンツ型吸収性物品の着用者は、大人に限らず、乳幼児又は動物等の生物であってもよい。
<おむつ1の構成>
図1は、おむつ1の概略斜視図である。図2は、展開且つ伸長状態のおむつ1を肌側から見た平面図である。図3は、図2のA-A線での概略断面図である。なお、「展開状態」とは、パンツ型のおむつ1の両側部の、腹側胴回り部30の側部(側端部)30swと背側胴回り部40の側部(側端部)40swとの接合部であるサイド接合部20をそれぞれ分離し、開いておむつ1全体を平面的に展開した状態である。「伸長状態」とは、おむつ1の皺が視認できなくなる程度まで、おむつ1が備える弾性部材を伸長させた状態を示す。具体的には、おむつ1を構成する各部材(例えば、後述する腹側胴回り部30等)の寸法がその部材単体の寸法と一致又はそれに近い寸法になるまで伸長させた状態である。図2中のC-C線は横方向における中心線(「横方向の中心C-C」ともいう。)であり、CL線は縦方向における中心線(「縦方向の中心CL」ともいう。)である。
パンツ型状態のおむつ1は、互いに交差する上下方向と横方向と前後方向とを有し、胴回り開口部BHと一対の脚回り開口部LH,LHとを有している。上下方向の上側が胴回り開口部BH側に対応し、下側が股下側に対応する。前後方向の前側が着用者の腹側に対応し、後側が着用者の背側に対応する。横方向は、腹側胴回り部30、背側胴回り部40の腹側胴回り弾性部材35、45の伸縮方向に沿った方向である。展開且つ伸長状態のおむつ1の縦方向は、吸収性本体10の長手方向に相当し、パンツ型状態のおむつ1の上下方向に沿った方向である。また、図3等に示すように、おむつ1を構成する資材が積層された方向を厚さ方向とする。厚さ方向において着用者の肌と接する側を肌側とし、その反対側を非肌側とする。
おむつ1は、液吸収性の吸収性本体10と、着用者の腹側部を覆う腹側胴回り部30と、着用者の背側部を覆う背側胴回り部40とを有する所謂3ピースタイプのパンツ型おむつである。
図2に示すように、展開且つ伸長状態では、腹側胴回り部30と背側胴回り部40とが互いに縦方向に間隔をあけて平行に並んだ状態で、これらの間に吸収性本体10が掛け渡されつつ、吸収性本体10の長手方向の各端部10ea,10ebがそれぞれ最寄りの胴回り部30,40の肌側に接合固定されており、外観形状は平面視略H形状をなす。そして、この状態から、吸収性本体10の長手方向の中央位置(中央線)CLを折り位置として二つ折りされる。つまり、パンツ型状態のおむつ1の上下方向の下端が、展開且つ伸長状態のおむつ1の中央CLに対応する。この二つ折りの状態において、互いに対向する腹側胴回り部30と背側胴回り部40とが、横方向両側の側部30sw及び側部40swにて互いに接合・連結され、一対のサイド接合部20,20が形成される。すなわち、一対のサイド接合部20,20によって腹側胴回り部30と背側胴回り部40とが環状に成形される。これにより、図1に示すような胴回り開口BH及び一対の脚回り開口LH,LHが形成されたパンツ型状態のおむつ1となる。なお、サイド接合部20は、溶着や接着等の公知の接合手段によって形成されている。
(腹側胴回り部30)
腹側胴回り部30は、吸収性本体10の非肌側に配置されている。図3に示すように、腹側胴回り部30は、厚さ方向の最も肌側に配置された肌側シート31と、肌側シート31の非肌側に隣接するように積層された非肌側シート32と、肌側シート31と非肌側シート32との間に設けられた腹側胴回り弾性部材35を有する。腹側胴回り部30は、基本的に肌側シート31と非肌側シート32との2層構造であるが、例えば、肌面シート36(後述)等、部分的に3層以上の構成を有していていも良い。
肌側シート31は、平面視長方形状のシート部材であり、例えば、SMS不織布等によって形成されている。非肌側シート32は、平面視長方形状の不織布で形成されたシート部材であり、例えば、SMS不織布等によって形成されている。肌側シート31及び非肌側シート32は、それぞれ任意の大きさ、形状とすることができる。また、非肌側シート32の上端部又は下端部が非肌側から肌側、且つ、縦方向の前側から後側に折り返された折り返し部を有していてもよい。
腹側胴回り弾性部材35は、横方向に沿った腹側弾性部材であり、横方向に伸縮可能な伸縮部材である。本実施形態では、複数の糸ゴムが用いられている。腹側胴回り弾性部材35は、肌側シート31と非肌側シート32の間に、上下方向(縦方向)に並んで複数配置されるとともに、横方向に伸長された状態で、ホットメルト接着剤等の接着剤を用いて取り付けられている。腹側胴回り弾性部材35が発現する伸縮性によって、腹側胴回り部30は、着用者の腹側胴回りにフィットする。なお、本実施形態のおむつ1は、腹側胴回り部30に腹側胴回り弾性部材35として糸ゴムを用いたが、伸縮シート等の伸縮部材を配置して腹側胴回り部30を横方向に伸縮させてもよい。
また、腹側胴回り部30は、肌面シート36を有する。肌面シート36は、図3に示されるように、吸収性本体10の上端部を肌側から覆うように配置されたシート部材であり、カバーシートとしての機能を有している。これにより、おむつ1の着用時、吸収性本体10が腹側胴回り部30から離れてしまったり、吸収性本体10中の吸収性コア11aを形成する高吸収性ポリマー(SAP)や排泄物等が吸収性本体10の上端部から漏れてしまったり、吸収性本体10の上端部が着用者の肌に食い込んでしまうことを抑制する。肌面シート36は、例えばSMS不織布等によって形成されている。なお、肌面シート36は必ずしも設けられていなくても良い。
(背側胴回り部40)
背側胴回り部40は、腹側胴回り部30と略同様の構成を有する。すなわち、背側胴回り部40は、吸収性本体10の非肌側に配置されており、厚さ方向の最も肌側に配置された肌側シート41と、肌側シート41の非肌側に隣接するように積層された非肌側シート42と、肌側シート41と非肌側シート42との間に設けられた背側弾性部材45、47を有する。また、腹側胴回り部30と同様に肌面シート46等を有していてもよく(図2、図3参照)、折り返し部(不図示)を有してもよい。
腹側胴回り部30と同様に、肌側シート41はシート部材であり、例えば、SMS不織布等によって形成されている。非肌側シート42は、シート部材であり、例えば、SMS不織布等によって形成されている。
背側胴回り弾性部材45は、横方向に沿った背側弾性部材であり、横方向に伸縮可能な伸縮部材である。本実施形態では糸ゴムが用いられている。背側胴回り弾性部材45は、肌側シート41と非肌側シート42との間に、上下方向(縦方向)に並んで複数配置されるとともに、横方向に伸長された状態で、ホットメルト接着剤等の接着剤を用いて取り付けられている。背側胴回り弾性部材45が発現する伸縮性によって、背側胴回り部40は、着用者の背側胴回りにフィットする。なお、本実施形態のおむつ1は、背側胴回り部40に背側胴回り弾性部材45として糸ゴムを用いたが、伸縮シート等の伸縮部材を配置して背側胴回り部40を横方向に伸縮させてもよい。
背側胴回り部40の外観形状は、腹側胴回り部30とは異なり、図2のように、サイド接合部20(側部40sw)よりも上下方向の下側が略台形形状となった臀部領域40bを有している。臀部領域40bでは、上下方向の下側から上側に向かって横幅が広くなっており、臀部領域40bが設けられていることによって、おむつ1の着用時時に背側胴回り部40が着用者の臀部を被覆することができる。すなわち、臀部領域40bは、臀部カバーとしての機能を有している。
そして、臀部領域40bには、図2に示されるような糸ゴム等の湾曲弾性部材47が設けられている。湾曲弾性部材47は、臀部領域40bの外縁に沿って伸長した状態で肌側シート41と非肌側シート42との間に取り付けられており、端部弾性部47aと傾斜弾性部47bと備える。湾曲弾性部材47が発現する伸縮性によって、おむつ1着用時に、背側胴回り部40の臀部領域40bが着用者の臀部にフィットしやすくなり、臀部から捲れにくくなる。おむつ1は3つの湾曲弾性部材47を有しており、それぞれ端部弾性部47aと傾斜弾性部47bが連続している。具体的には、横方向の一方側から傾斜弾性部47b、端部弾性部47a、傾斜弾性部47bの順に連続した3本の湾曲弾性部材47が3つ設けられている。
股下弾性部47aは、横方向に沿った、横方向に伸長可能な背側弾性部材である。端部弾性部47aは、腹側胴回り部30のサイド接合部20より背側で、且つ、背側胴回り部40のサイド接合部20より腹側に設けられており、背側胴回り弾性部材45より股下側に設けられた股下側弾性部である。傾斜弾性部47bは、背側胴回り部40の横方向における両側部で、且つ、サイド接合部20より腹側(下側)に設けられた弾性部材である。傾斜弾性部47bは、それぞれ横方向における内側から外側に向かって、且つ腹側から背側に向かって傾斜しており、横方向における内側から外側に向かって、且つ腹側から背側に向かって傾斜した方向に伸縮可能である。湾曲弾性部材47は、背側胴回り弾性部材45と同様に、肌側シート41と非肌側シート42との間に、上下方向(縦方向)に並んで複数配置されるとともに、所望の方向に伸長された状態で、ホットメルト接着剤等の接着剤を用いて取り付けられている。
(吸収性本体10)
吸収性本体10は、着用時に着用者の股間部にあてがわれ尿等の排泄物を吸収する。図4は、吸収性本体10の平面図である。なお、図2及び図4において、便宜上、非肌側弾性部材16(後述)を太線で示しているが、これは非肌側弾性部材16の太さや伸縮力の大きさを表すものではない。図5Aは、図4中のX-X矢視概略断面図である。図5Bは、図4中のY-Y矢視概略断面図である。図5Cは、図4中のZ-Z矢視概略断面図である。図5Aは、X-Xにおける断面を示しており、X-Xより腹側に位置する部材を省略して示している。図5Bは、Y-Yにおける断面を示しており、Y-Yより腹側に位置する部材を省略して示している。図5Cは、Z-Zにおける断面を示しており、Z-Zより腹側に位置する部材を省略して示している。
吸収性本体10は、排泄物を吸収する吸収体11と、吸収体11よりも肌側に配置されたトップシート12と、吸収体11よりも非肌側に配置されたバックシート14と、外装シート15、非肌側弾性部材(弾性部材)16とを有する。但し、吸収性本体10が、これ以外のシート部材を備えていても良い。例えば、トップシート12と吸収体11との間に、セカンドシート(不図示)を備えてもよい。
吸収体11は、吸収性コア11aとコアラップシート11bを有する。吸収性コア11aは、排泄物を吸収して保持する部材であり、例えば高吸収性ポリマー(SAP)が混入したパルプ繊維等の液体吸収性繊維により形成される。本実施形態の吸収性コア11aは平面視略砂時計形状である。吸収性コア11aは、中央CLより腹側に腹側幅広部11MAと、中央CLより背側に背側幅広部(幅広部)11MBを有する。腹側幅広部11MAと背側幅広部11MBの詳細は後述する。なお、吸収性コア11aの形状は、この形状に限らず、任意の形状とすることができる。また、本実施形態では、1層の吸収性コア11aとしたが、吸収性コア11aが厚さ方向に2層重ねられた状態となっていてもよい。
吸収性コア11aは、ティッシュペーパーや不織布等の液透過性のコアラップシート11b等のシート部材で外周面が覆われている。なお、必ずしもコアラップシート11bを備えなくてもよい。
吸収性コア11aは、一対の変形誘導部Sを有する。一対の変形誘導部Sは、吸収性コア11aの変形を誘導するものである。本実施形態の変形誘導部Sは、厚さ方向に貫通しない程度に切り込みを入れて厚みを薄くした溝部であり、中央CLより背側に設けられている。また、図4等に示すように、一対の変形誘導部Sは、横方向の中央線C-Cに対し対称な形状であり、縦方向における腹側から背側に向かい、且つ、横方向における内側からそれぞれ外側に向かって傾斜した直線形状の溝部である。変形誘導部Sを有することで、吸収性コア11aが変形誘導部Sを起点として変形しやすくなる。ただし、変形誘導部Sは、吸収性コア11aの変形に応じて任意の形状、大きさとしてもよい。また、変形誘導部Sとしては、溝部に限らず、厚さ方向に貫通した貫通部や、厚さ方向に圧搾した圧搾部等の変形を誘導が可能な構成であってもよい。なお、必ずしも変形誘導部Sを備えなくてもよい。
トップシート12は、液透過性のシートであり、例えば親水性のエアスルー不織布やスパンボンド不織布等が用いられる。本実施形態では、図5A~図5Cのように吸収体11を巻き込むように、横方向の両側部が非肌側に折り返されている。
吸収体11の非肌側には、バックシート14と、その非肌側に配された疎水性の外装シート15とを有する。バックシート14としては、例えば樹脂フィルム等が用いられ、外装シート15としては、例えば柔軟性を有する不織布等が用いられる。外装シート15は、バックシート14よりも非肌側に配置されるとともに、トップシート12よりも肌側において防漏壁部50を形成している。
図2、図4及び図5Bに示すように、バックシート14と外装シート15との間で、且つ着用時における股間部で、吸収性本体10の両側端部に、縦方向に沿った一対の非肌側弾性部材16が設けられている。股間部は、展開状態且つ伸長状態におけるおむつ1の縦方向における腹側胴回り部30と背側胴回り部40との間に相当し、この股間部において、おむつ1の両側端部は、吸収性本体10の両側端部である。具体的には、図2等に示すように、一対の非肌側弾性部材16は、後述の防漏壁弾性部材51、52よりも縦方向の長さが短い、縦方向に伸縮可能な弾性部材であり、吸収性コア11aの腹側幅広部11MAと背側幅広部11MBとの間で、且つ、中央CLを跨いで設けられている。本実施形態では、縦方向に沿った3本の糸ゴムが、伸長された状態でバックシート14と外装シート15との間に接着剤等によって固定されている。非肌側弾性部材16の収縮によって、着用時に吸収性コア11aを含む吸収性本体10の縦方向の両端部を肌側に向かって立ち上がらせやすくし、縦方向の中央部を窪ませやすくするように、吸収性コア11aの形状を湾曲させやすくなる。
吸収性本体10の横方向の両側部には、吸収性本体10の長手方向に沿って一対の防漏壁部50が設けられている。本実施形態において、防漏壁部50は、外装シート15によって形成されており、防漏壁弾性部材51、52を備えている。具体的には、横方向において、外装シート15の一部が吸収体11の両側端よりも外側に延出しつつ、図5A~図5Cのように肌側に複数個所で折り曲げられ、防漏壁弾性部材51、52が外装シート15に固定されて、断面略S字状とされた一対の防漏壁部50が形成される。
一対の防漏壁部50は、最も肌側に設けられた肌側防漏壁部50aと、肌側防漏壁部50aより非肌側に設けられた非肌側防漏壁部50bをそれぞれ有している。肌側防漏壁部50aには、折り曲げられた外装シート15同士の間に、縦方向に沿った4本の防漏壁弾性部材51が横方向に並んで固定されている。4本の防漏壁弾性部材51は、防漏壁部50の横方向の外側の先端部側に寄って配置されている。非肌側防漏壁部50bには、折り曲げられた外装シート15同士の間に、縦方向に沿った2本の防漏壁弾性部材52が横方向に並んで固定されている。2本の防漏壁弾性部材52は、防漏壁部50の横方向の内側の先端部に寄って配置されている。おむつ1の着用時には、防漏壁弾性部材51、52の伸縮性に基づいて、防漏壁部50が着用者の肌側に起立し、着用者の股間部にフィットする。
図4に示すように、吸収性本体10の両側端部には、おむつ1の縦方向における腹側と背側の各端部に、防漏壁部50を起立不能に固定する端部固定部53が設けられている。各端部固定部53は、互いに対向する肌側防漏壁部50aと非肌側防漏壁部50bの少なくとも一部を接着剤等で固定する固定部と、互いに対向する非肌側防漏壁部50bとトップシート12の少なくとも一部を接着剤等で固定する固定部をそれぞれ有する。吸収性本体10の縦方向において、端部固定部53同士の間の外装シート15の部位が、防漏壁部50の起立可能な部位となる。例えば、着用者が寝姿勢である場合に、防漏壁部50で堰き止めた排泄物が前後に流れたとしても、縦方向の両端部の端部固定部53によって、排泄物を堰き止めることができ、前漏れや後漏れを抑制できる。
また、吸収性本体10は、腹側の端部固定部53と背側の端部固定部53と縦方向に間隔を空けた位置において、防漏壁部50をトップシート12に固定する間欠固定部54を有する。図5Aに示すように、間欠固定部54は、互いに対向する非肌側防漏壁部50bとトップシート12とを接着剤等で固定する。防漏壁部50の間欠固定部54を設けて、横方向において起立可能な部分の長さを短くすることで、着用時における吸収性コア11の垂れ下がりを抑制できる。
さらに、図4及び図5Bに示すように、防漏壁部50の横方向における内側の端部は、互いに対向する肌側防漏壁部50aと非肌側防漏壁部50bの少なくとも一部を接合固定する摘まみ固定部55を有している。具体的には、摘まみ固定部55は、肌側防漏壁部50aと非肌側防漏壁部50bの間の一部を接着剤等で接合している。本実施形態の摘まみ固定部55は、吸収性本体10の長手方向(縦方向)に沿って設けられている(図4)。摘まみ固定部55を備えることで、防漏壁部50の外装シート15による折り畳み形状を維持しやすくなる。着用状態において、非肌側防漏壁部50bの防漏壁弾性部材52によって、非肌側防漏壁部50bが肌側に起立しつつ、肌側防漏壁部50aに配置された防漏壁弾性部材51によって、肌側防漏壁部50aが着用者の肌に面で接触しやすくなる。また、摘まみ固定部55は、比較的剛性が高い部分であるため、肌側防漏壁部50aの面形状を維持しやすくなり、着用者の肌に対して、しっかりと密着しやすくなる。
上記の端部固定部53、間欠固定部54、及び摘まみ固定部55は、それぞれ接着剤を塗布することで形成したが、これに限られない。例えば、エンボス加工等の圧着手段を用いて形成してもよい。また、端部固定部53、間欠固定部54、及び摘まみ固定部55は、平面視矩形形状に限らず、任意の形状でもよく、1つ又は2つ以上の固定部が横方向や縦方向に並んだ構成であってもよい。上記の非肌側弾性部材16、及び防漏壁弾性部材51、52として、それぞれ複数の糸ゴムを用いたが、これに限られない。例えば、伸縮シート等の弾性部材を用いてもよい。また、糸ゴム等の弾性部材が1つだけ配置されたものであってもよい。
吸収性本体10は、中央CLより腹側の両側部に、一対の圧搾部E(Ea、Eb)を有している。圧搾部Eは、吸収性コア11aをコアラップシート11bで覆った状態で、肌側から厚さ方向に圧力を加えて圧搾した圧搾部である。一対の圧搾部Eは、横方向の一方側に一方側圧搾部Eaと他方側に他方側圧搾部Ebを備える。一方側圧搾部Eaと他方側圧搾部Ebは、横方向の中央線C-Cに対し対称な形状である。本実施形態では、一方側圧搾部Eaは、縦方向に沿った連続した波型形状の2つの圧搾部Ea1、Ea2を備え、他方側圧搾部Ebは、縦方向に沿った連続した波型形状の2つの圧搾部Eb1、Eb2を備える。一対の圧搾部Eを備えることで、吸収性コア11aの型崩れを軽減させ、吸収体11の形状を維持しやすくしている。
<吸収性コア11aの変形について>
従来、パンツ型吸収性物品は、着用が容易であるという利点がある一方で、パンツ型吸収性物品の横方向の外側から排泄物が漏れてしまうという課題を有していた。特に、着用者が横たわった寝姿勢の状態の場合に、パンツ型吸収性物品の横方向の外側から排泄物が漏れる恐れを軽減させることが望まれていた。これに対し、おむつ1は、図6に示すように、吸収性コア11aの縦方向の中央部且つ横方向の中央部11acに、非肌側に向かって窪ませた部分である窪み部11aHを設けることで、おむつ1の横方向の外側から排泄物が漏れる恐れを軽減させることができる。図6は、着用時における吸収性コア11aの形状を模式的に示した図である。
展開状態且つ伸長状態のおむつ1において、背側胴回り部40におけるサイド接合部20のうちの縦方向の中央CL側の端40scから、おむつ1の縦方向の中央CLまでの距離LCの1/2である位置を基準位置RPとする。このおむつ1は、縦方向に沿った一対の非肌側弾性部材16を備えている。一対の非肌側弾性部材16は、着用時における股間部、且つおむつ1の両側端部に設けられている。そして、図2に示すように、おむつ1の縦方向の中央CLにおける吸収性コア11aの横方向の長さW11acより、基準位置RPにおける吸収性コア11aの横方向の長さW11arの方が長い(W11ac<W11ar)。また、基準位置RPから吸収性コア11aの背側の端11ebまでの縦方向の長さLRを、吸収性コア11aの縦方向の長さL11aで除した値が30%以上である(LR/L11a≧30%)。
図7は、着用状態においておむつ1に加えられる力を模式的に説明する図である。図8は、吸収性本体10の変形について説明する図である。図8Aは、吸収性本体10に力が加えられていない状態を説明する図である。図8Bは、吸収性本体10に非肌側弾性部材16の収縮力が加えられた状態を説明する図である。図8Cは、吸収性本体10に非肌側弾性部材16の収縮力及び着用者の脚による力が加えられた状態を説明する図である。図8A~図8Cは、模式図であり、吸収性本体10中の部材を簡略化して示している。
おむつ1について、背側胴回り部40におけるサイド接合部20のうちの縦方向の中央CL側の端40scから、おむつ1の縦方向の中央CLまでの距離LCの1/2である位置(基準位置RP)は、着用状態に、着用者の脚がおむつ1に当接しやすい部分であり、着用者の脚からの力がおむつ1に加えられやすい部分である。特に、着用状態における基準位置RPに当接する着用者の脚の部分は、着用者の脚に加え、臀部に向かって膨らみを帯びてくる部分であるため、基準位置RPより腹側の部分よりも着用者の脚(臀部も含む)の太さが太くなり、おむつ1(吸収性本体10)に対して、横方向の内側に向かって、基準位置RPより腹側の位置よりも大きな力が加えられやすい。図7、図8A~図8Cのように、おむつ1が基準位置RPで着用者の両脚から横方向の内側に向かう力を受けて、吸収性コア11aはその形状が変形する。
着用状態において、図8Aに示す着用者の脚から横方向の力が加えられていない状態から、図8Bに示すように、おむつ1(吸収性本体10)が備える縦方向に伸縮可能な、縦方向に沿った一対の非肌側弾性部材16の収縮によって、吸収性本体10(吸収体11)の縦方向の端部を肌側に引き上げやすくなる。おむつ1(吸収性本体10)に設けられた、縦方向に伸縮可能な、縦方向に沿った一対の非肌側弾性部材16は、縦方向の収縮によって、吸収性本体10(吸収体11)の縦方向の端部を肌側に引き上げたり、吸収性本体10自体を肌側に向かって持ち上げたりすることができる。
そして、図8Cに示すように、着用者の脚からの横方向の外側から内側に向かう力が加えられると、図8Cに示すように、非肌側弾性部材16による縦方向の力と、着用者の脚による横方向の力とが相俟って、厚さ方向における肌側(上側)且つ横方向における内側に向かう斜め上側に向かう力が働きやすくなり、吸収性本体10の横方向の中央部10cが非肌側に向かって突出するように窪み、吸収性本体10の横方向の端部(「側端部」ともいう。)10eが肌側に持ち上がるように隆起することが好ましい。また、この吸収性本体10に対する力が、吸収性コア11aに対しても加わることで、図6に示すように、吸収性コア11aの横方向の中央部11acが非肌側に向かって窪み、吸収性コア11aの両側端部11aeが肌側に持ち上がるように隆起して、窪み部11aHが設けられることが好ましい。
おむつ1において、基準位置RPにおける吸収性コア11aの横方向の長さW11arが、中央CLにおける吸収性コア11aの横方向の長さW11acより長く(W11ar>W11ac)、基準位置RPから吸収性コア11aの背側の端11ebまでの縦方向の長さLRを、吸収性コア11aの縦方向の長さL11aで除した値が30%以上(LR/L11a≧30%)とすることで、長さW11arが長さW11acより短く(W11ar<W11ac)、長さLRを長さL11aで除した値が30%より小さい場合(LR/L11a<30%)よりも、おむつ1の着用時に、一対の非肌側弾性部材16の収縮によって、吸収性コア11aの縦方向の両端部を肌側に引き上げやすくしつつ、着用者の脚による横方向の内側へ向かう力を吸収性コア11aに加えやすくなる。つまり、基準位置RPにおける吸収性コア11aの横方向の長さW11acが長いほど、吸収性コア11aが着用者の脚による力を受けやすくなり、且つ、基準位置RPから吸収性コア11aの背側の端11ebまでの縦方向の長さLRが長いほど、吸収性コア11aの背側において、より広い範囲の窪み部11aHを形成することが可能となるため、吸収性コア11aの背側の広い範囲に設けられた窪み部11aには、より多くの排泄物を貯留することができる。吸収性コア11aは、着用者の脚による力と非肌側弾性部材16の収縮力を受けることで、図6に示すように、縦方向における中央部且つ吸収性コア11aの横方向の中央部11acを非肌側に向かって窪ませた窪み部11aHを形成しつつ、窪み部11aHを広い範囲に形成することで、窪み部11aHでより多くの排泄物を貯留することができる。
図9Aに示すように、吸収性コア11aが窪み部11aHを備えると、着用状態において、窪み部11aHに排泄物を貯留させやすくなる。図9Aは、通常の着用状態における排泄物の貯留状態を説明する図である。通常の着用状態とは、座った状態や起立した状態等、地面に対して着用者の骨盤を略並行に保った状態における着用状態をいう。図9Aに示すように、窪み部11aHに排泄物を貯留することで、窪み部11aHを有しない場合よりも、吸収性コア11aの側端部が、排泄物がおむつ1の横方向の外側から漏れるのを堰き止めやすくなる。また、図9Bに示すように、着用者が横たわった寝姿勢等の、地面に対して着用者の骨盤を傾けた状態であっても、吸収性コア11aの側端部が、排泄物がおむつ1の横方向の外側から漏れるのを堰き止めやすくなる。図9Bは、傾いた着用状態における排泄物の貯留状態を説明する図である。このように、おむつ1の着用者が寝姿勢の状態であっても、吸収性コア11aの窪み部11aHで排泄物を留めやすく、吸収性コア11aの側端部で排泄物の漏れを堰き止めやすくなるため、おむつ1の横方向の外側から排泄物が漏れる恐れを軽減させることができる。
図2等に示すように、おむつ1の縦方向の中央CLより背側に位置する吸収性コア11aの面積が、おむつ1の縦方向の中央CLより腹側に位置する吸収性コア11aの面積より大きいことが好ましい。本実施形態のおむつ1では、中央CLより腹側に位置する吸収性コア11aは、中央CLより背側に位置する吸収性コア11aよりも括れが大きく設けられているため、中央CLより背側に位置する吸収性コア11aの面積が、中央より腹側に位置する吸収性コア11aの面積よりも大きいことは、目視で明らかである。なお、面積の比較については、目視や画像処理による測定等の周知の方法で行うことができる。これによって、中央CLより腹側に位置する吸収性コア11aの面積を、中央CLより背側に位置する吸収性コア11aの面積より小さくした場合よりも、吸収性コア11aに設ける窪み部11aHを、吸収性コア11aの背側の広い範囲に形成しやすくなり、おむつ1の背側の側端部から排泄物が漏れる恐れを軽減させることができる。吸収性コア11aの背側の広い範囲に設けた窪み部11aHにより多くの排泄物を貯留しやすくなるため、特に、着用者が横たわった寝姿勢の状態において、おむつ1の背側の側端部から排泄物が漏れる恐れを軽減させやすくなる。
吸収性コア11aは、縦方向の中央部に横方向の長さが最も短い最狭部11Nを有している。本実施形態のおむつ1の最狭部11Nは、中央CLより腹側に設けられている。最狭部11Nの中央C11nは、最狭部11Nの腹側の端11Naと最狭部11Nの背側の端11Nbとの縦方向における中央である。この吸収性コア11aについて、図4等に示すように、最狭部11Nの中央C11nから吸収性コア11aの背側の端11ebまでの長さL11nbが、最狭部11Nの中央C11nから吸収性コア11aの腹側の端11eaまでの長さL11naより長いことが好ましい(L11nb>L11na)。これによって、最狭部11Nの中央C11nから吸収性コア11aの背側の端11ebまでの長さL11nbが、最狭部11Nの中央C11nから吸収性コア11aの腹側の端11eaまでの長さL11na以下の場合(L11nb≦L11na)よりも、着用状態において、着用者の脚による力を、吸収性コア11aの腹側の部分よりも背側の部分に加えやすくなり、背側に位置する吸収性コア11aを変形させやすくなり、吸収性コア11aの背側の部分の側端部11aeを肌側に持ち上げ、吸収性コア11aの背側の部分に吸収性コア11aの中央部11acを非肌側に窪ませた窪み部11aHを形成させやすくなる。
また、おむつ1が、横方向に沿った背側胴回り弾性部材45と、背側胴回り部40よりも肌側に設けられた吸収性コア11aとを備え、厚さ方向に見て、縦方向における基準位置RPより背側において、吸収性コア11aと背側胴回り弾性部材45とが重なる部分を有することが好ましい。上述のとおり、本実施形態のおむつ1は、背側胴回り部40は、横方向に沿った横方向に伸縮可能な複数の背側胴回り弾性部材45を備え、吸収性本体10が背側胴回り部40より肌側に設けられているため、吸収性コア11aは腹側胴回り部40よりも肌側に設けられている。また、図2に示すように、厚さ方向に見て、複数の背側胴回り弾性部材45のうち、中央CL側に位置する4本の背側胴回り弾性部材45が、縦方向における基準位置RPより背側において、吸収性コア11aと重なっている。
厚さ方向に見て吸収性コア11aと重なる背側胴回り弾性部材45が、収縮することによって、基準位置RPより背側において、吸収性コア11aを着用者の肌に当接させやすくすることができる。これによって、着用状態において、吸収性コア11aが着用者の肌から離れたり、吸収性コア11aが下方に垂れ下がったりする恐れを軽減させることができ、着用状態における装着性を向上させることができる。
おむつ1の背側胴回り部40について、縦方向の中央CL側の端部で、且つ、サイド接合部20(端40sc)より縦方向の中央CL側に、横方向に沿った端部弾性部47aを有することが好ましく、縦方向において、端部弾性部47aの少なくとも一部が、吸収性コア11aの背側の端11ebより腹側(縦方向における中央CL側)に位置することが好ましい。本実施形態のおむつ1は、図2に示すように、厚さ方向に見て、背側胴回り部40が備える端部弾性部47aと吸収性コア11aと重なる部分を有し、全ての端部弾性部47aが、縦方向において、吸収性コア11aの背側の端11ebより腹側に位置している。なお、本実施形態のおむつ1は、端部弾性部47aがそれぞれ両側の傾斜弾性部47bまで連続するものとしたが、これに限られない。端部弾性部47aは、糸ゴムが部分的に切断されたり、部分的に弾性部材を配置する等をして、横方向に部分的に、間欠に配置されたものであってもよい。また、本実施形態のおむつ1は、腹側胴回り部30と背側胴回り部40と吸収性本体10とがそれぞれ別部材で形成された所謂3ピースタイプのパンツ型使い捨ておむつとしたが、これに限られない。例えば、腹側胴回り部と背側胴回り部とが連続し、一体の外装体として形成され、外装体に吸収体(吸収性本体)を貼り合わせた所謂2ピースタイプのパンツ型の吸収性物品であってもよい。
端部弾性部47aの収縮によって、吸収性コア11aには横方向の内側に向かう力が働く。そのため、着用状態において、着用者の脚による力に加えて、端部弾性部47aの収縮の力によって、吸収性コア11aの横方向の側端部11aeを肌側に隆起させ、且つ横方向の中央部11acを非肌側に突出させやすくなる。
また、図2に示すように、端部弾性部47aのうち縦方向の中央CL側の端47aeにおける吸収性コア11aの横方向の長さW11aeが、おむつ1の縦方向の中央CLにおける吸収性コア11aの横方向の長さW11acより長く、基準位置RPにおける吸収性コア11aの横方向の長さW11ar以下であることが好ましい(W11ar≧W11ae>W11ac)。なお、端部弾性部47aとしては、糸ゴムが部分的に切断されたり、部分的に弾性部材を配置する等をして、横方向に部分的に、間欠に配置されたものであってもよい。
中央CLにおける吸収性コア11aの横方向の長さW11acが、端部弾性部47aの縦方向の中央CL側の端47aeにおける吸収性コア11aの横方向の長さW11ae及び基準位置RPにおける吸収性コア11aの横方向の長さW11arより短いことで、長さW11acが長さW11aeや長さW11arより長い場合よりも、着用時の股下部において、吸収性コア11aが着用者の脚の動きを妨げる恐れを軽減させるため、装着性を向上させることができる。また、基準位置RPにおける吸収性コア11aの横方向の長さW11arを、端部弾性部47aの縦方向の中央CL側の端47aeにおける吸収性コア11aの横方向の長さW11ae以上とすることで、長さW11arが長さW11aeより短い場合よりも、着用状態において、吸収性コア11aは、基準位置RPで着用者の脚による横方向の力を受けやすく、さらに、端部弾性部47aの横方向の内側に収縮する力を受けるため、吸収性コア11aの横方向の側端部11aeを肌側に隆起させ、且つ横方向の中央部11acを非肌側に突出させた形状に促しやすくなる。
背側胴回り部40は、横方向における両側端部で、且つ、サイド接合部20より縦方向の中央CL側に、それぞれ横方向における内側から外側に向かって、縦方向の中央CL側から背側に向かって傾斜する一対の傾斜弾性部47bを有することが好ましく、図2に示すように、縦方向において、傾斜弾性部47bの少なくとも一部が、基準位置RPより背側に設けられていることが好ましい。これによって、背側胴回り部40の基準位置RPより背側の部分において、吸収性コア11aに対して、傾斜弾性部47bの収縮による横方向の内側に働く力、且つ縦方向の背側(着用状態における上側)に向かう力によって、着用状態において、吸収性コア11aの基準位置RPより背側の部分を、横方向の側端部11aeを上側(肌側)に向かって持ち上げやすくなり、横方向の中央部11acを非肌側に突出させた形状とさせやすくなる。
また、図4等に示すように、吸収性コア11aが、縦方向における腹側から背側に向かい、且つ、横方向における内側からそれぞれ外側に向かって傾斜した一対の変形誘導部Sを有することが好ましい。変形誘導部Sを有することで、着用状態において、着用者の脚による力や非肌側弾性部材16による力を受けた際に、変形誘導部Sが吸収性コア11aを変形させる起点となり、変形誘導部Sの形状に沿った吸収性コア11aの変形を促しやすくなる。本実施形態のおむつ1の変形誘導部Sは、上述のとおり、一対の変形誘導部Sは、横方向の中央線C-Cに対し対称な形状の直線形状の溝部である。変形誘導部Sとしては、溝部に限らず、厚さ方向に貫通した貫通部や、厚さ方向に圧搾した圧搾部等の吸収性コア11aにおいて剛性が異なる部分であることが好ましい。
一対の変形誘導部Sは、図4等に示すように、腹側(縦方向の中央CL側)の端が、互いに離間していることが好ましい。吸収性コア11aにおいて、変形誘導部Sが設けられた部分は、吸収性コア11aが変形しやすい部分である。一対の変形誘導部Sが互いに離間せずに、一対の変形誘導部Sが連続すると、横方向に連続した変形誘導部Sを起点に吸収性コア11aが変形し、変形誘導部Sの部分が横方向に沿った溝となりやすく、排泄物を縦方向に沿った拡散を阻害してしまう恐れがある。特に、寝姿勢の場合には、一対の変形誘導部Sが互いに離間しない場合には、吸収性コア11aにおいて、変形誘導部Sより後側に排出された排泄物が、変形誘導部Sより腹側に向かって拡散しづらくなってしまい、排泄物がおむつ1の縦方向における背側の端から漏れてしまう恐れがある。これに対し、一対の変形誘導部Sを互いに離間させることで、吸収性コア11aにおける排泄物の縦方向への拡散を阻害する恐れを軽減させることができる。また、一対の変形誘導部Sの腹側の端が離間せずに連続する場合には、吸収性コア11aに対する外部からの力が一対の変形誘導部Sの腹側の端部に集中しやすくなり、吸収性コア11aが意図に反する変形が生じる恐れがある。一対の変形誘導部Sの腹側の端同士の間を離間させることで、吸収性コア11aに対して外部から加えられた力は、一対の変形誘導部Sの腹側の端同士の離間した部分で緩衝させやすくなる。そのため、吸収性コア11aを変形誘導部Sの誘導に沿った変形を促しやすくなる。
さらに、図4等に示すように、変形誘導部Sの腹側の端が、基準位置RPより腹側に位置することが好ましい。つまり、変形誘導部Sの少なくとも一部が、基準位置RPよりも中央CL側に設けられている。基準位置RPよりも腹側に位置する変形誘導部Sを備えることで、横方向における内側から外側に向かって傾斜する形状の変形誘導部Sの変形の誘導によって、基準位置RPより腹側の部分の吸収性コア11aの変形を促し、且つ、変形誘導部Sの形状に沿って、基準位置RPより腹側から基準位置RPより背側の部分にかけて、吸収性コア11aを、横方向の中央部11acを非肌側に突出する変形を促しやすくなる。そして、着用状態において、吸収性コア11aの横方向の中央部11acに排泄物を留めやすくなる。
おむつ1のように、吸収性本体10が横方向における両端部に、縦方向に沿った防漏壁弾性部材51、52を備えた防漏壁部50を備える場合には、図4に示すように、横方向において、一対の変形誘導部Sが防漏壁部50より内側に設けられていることが好ましい。これによって、一対の変形誘導部Sによって、吸収性コア11aの横方向の中央部11acを非肌側に突出させる変形を促しやすくしつつ、変形誘導部Sより横方向の外側に設けた防漏壁部50によって、おむつ1(吸収性本体10)の横方向の外側に排泄物が漏れる恐れを軽減させることができる。
おむつ1が端部弾性部47aを備える場合に、縦方向において、端部弾性部47aの少なくとも一部が、一対の変形誘導部Sの背側の端より腹側(中央CL側)に位置することがより好ましい。おむつ1は、図2等に示すように、3本の端部弾性部47aよりも背側に、変形誘導部Sの背側の端が設けられている。このような端部弾性部47a及び変形誘導部Sを備えることで、吸収性コア11aの横方向の中央部11acを非肌側に向かって突出させる変形誘導部Sによる変形の誘導を、端部弾性部47aによる横方向の内側に向かう力によってより一層促しやすくなり、吸収性コア11aの横方向の中央部11acをより窪ませやすくなり、排泄物を中央部11acに留めやすくなる。
また、おむつ1は、展開状態且つ伸長状態において、図2等に示すように、着用時における股間部、且つおむつ1の両側端部に設けられた、縦方向に沿った一対の非肌側弾性部材16を備えている。そして、このおむつ1の吸収性コア11aは、おむつ1の縦方向の中央CLより背側に、中央CLにおける吸収性コア11aよりも幅広の背側幅広部11MBを有しており、背側幅広部11MBの縦方向の長さL11mbを、吸収性コア11aの縦方向の長さL11aで除した値が30%以上である(L11mb/L11a≧30%)。
本実施形態の背側幅広部11MBは、吸収性コア11aのうち、おむつ1の縦方向の中央CLより背側において、吸収性コア11aの横方向の長さが最も長い背側最長部を含む部分であり、且つ、吸収性コア11aの横方向の長さを、背側最長部の長さW11mbで除した値が90%以上の領域をいう。ただし、本実施形態のおむつ1の吸収性コア11aのように、吸収性コア11aの背側の端部において、製造上等の都合により、角部に丸みが形成される場合があるが(図2等参照)、このような吸収性コア11aの背側幅広部11MBとしては、丸みがないものとして扱う。つまり、本実施形態の吸収性コア11aの背側幅広部11MBは、吸収性コア11aの縦方向の中央CLより背側において、吸収性コア11aの横方向の長さを背側最長部の長さW11mbで除した値が90%の長さを有する腹側(中央CL側)の位置から、吸収性コア11aの背側の端11ebまでの領域をいう。同様に、本実施形態の腹側幅広部11MAは、は、吸収性コア11aのうち、おむつ1の縦方向の中央CLより腹側において、吸収性コア11aの横方向の長さが最も長い腹側最長部分を含む部分であり、且つ、吸収性コア11aの横方向の長さを、腹側最長部の長さW11maで除した値が90%以上の領域をいう。ただし、本実施形態のおむつ1の吸収性コア11aのように、吸収性コア11aの腹側の端部において、製造上等の都合により、角部に丸みが形成される場合があるが(図2等参照)、このような吸収性コア11aの腹側幅広部11MAとしては、丸みがないものとして扱う。つまり、本実施形態の吸収性コア11aの腹側幅広部11MAは、吸収性コア11aの縦方向の中央CLより腹側において、吸収性コア11aの横方向の長さを腹側最長部の長さWmaで除した値が90%以上の長さを有する背側(中央CL側)の位置から、吸収性コア11aの腹側の端11eaまでの領域をいう。なお、図4において、腹側幅広部11MAを右斜め下がりの斜線部で示し、背側幅広部11MBを左斜め下がりの斜線部で示している。
おむつ1の吸収性コア11aは、背側幅広部11MBの縦方向の長さH11mbを吸収性コア11aの縦方向の長さL11aで除した値が30%以上であることで、背側幅広部11MBの縦方向の長さH11mbを吸収性コア11aの縦方向の長さL11aで除した値が30%未満である場合よりも、着用状態に、着用者の脚からの力を吸収性コア11aに受けやすくなる(図7)。一般的に、吸収性コア11aの縦方向の長さL11aの長さに対する背側幅広部11MBの縦方向の長さH11mbが長いほど、着用状態における着用者の脚による力を受けやすくなる。吸収性コア11aは、着用者の脚で横方向の外側から内側に向かう力を受けると、その形状を変形させることができる。
着用状態において、図8Aに示す着用者の脚から横方向の力が加えられていない状態から、図8Bに示すように、おむつ1(吸収性本体10)が備える縦方向に伸縮可能な、縦方向に沿った一対の非肌側弾性部材16の収縮によって、吸収性本体10(吸収体11)を縦方向に縮めやすくして、吸収性本体10を側面から見たときに、略U字形状となるように変形させやすくしつつ、吸収性本体10の両側端部に設けられた非肌側弾性部材16の収縮によって、横方向の端部を肌側に引き上げやすくなる。おむつ1(吸収性本体10)の両側端部に設けられた、縦方向に伸縮可能な、縦方向に沿った一対の非肌側弾性部材16は、縦方向への収縮によって、吸収性本体10(吸収体11)を縦方向の中央部を非肌側に突出するように湾曲させたり、横方向の端部を肌側に引き上げたり、吸収性本体10自体を肌側に向かって持ち上げたりすることができる。
そして、図8Cに示すように、着用者の脚からの横方向の外側から内側に向かう力が加えられると、図8Cに示すように、非肌側弾性部材16による縦方向の力と、着用者の脚による横方向の力とが相俟って、厚さ方向における肌側(上側)且つ横方向における内側に向かう斜め上側に向かう力が働きやすくなり、吸収性本体10の横方向の中央部10cが非肌側に向かって突出するように窪み、吸収性本体10の側端部10eが肌側に持ち上がるように隆起することが好ましい。また、この吸収性本体10に対する力が、吸収性コア11aに対しても加わることで、吸収性コア11aの横方向の中央部11acが非肌側に向かって窪み、吸収性コア11aの両側端部11acが肌側に持ち上がるように隆起して、窪み部11aHが設けられることが好ましい(図6)。
おむつ1において、吸収性コア11aの背側幅広部11MBの縦方向の長さH11mbを吸収性コア11aの縦方向の長さL11aで除した値が30%以上とすることで、背側幅広部11MBの縦方向の長さH11mbを吸収性コア11aの縦方向の長さL11aで除した値が30%未満である場合よりも、おむつ1の着用時に、一対の非肌側弾性部材16の収縮によって、吸収性コア11aの縦方向の両端部を肌側に引き上げやすくしつつ、着用者の脚による横方向の内側へ向かう力を吸収性コア11aに加えやすくなる。これによって、図6に示すように、縦方向における中央部且つ吸収性コア11aの横方向の中央部11acを非肌側に向かって窪ませた窪み部11aHを形成しやすくなる。
吸収性コア11aが、窪み部11aHを備えることで、着用状態において、図9Aに示すように、窪み部11aHに排泄物を貯留させやすくなる。図9Aに示すように、窪み部11aHに排泄物を貯留することで、窪み部11aHを有しない場合よりも、吸収性コア11aの側端部11aeが、排泄物がおむつ1の横方向の外側から漏れるのを堰き止めやすくなる。また、図9Bに示すように、着用者が横たわった寝姿勢等の、着用者の骨盤を地面に対して傾けた状態であっても、吸収性コア11aの側端部11aeが、排泄物がおむつ1の横方向の外側から漏れるのを堰き止めやすくなる。そのため、着用状態において、着用者の姿勢に関わらず、吸収性コア11aの窪み部11aHで排泄物を留めやすく、吸収体11の側端部11eで排泄物の漏れを堰き止めやすくなるため、おむつ1の横方向の外側から排泄物が漏れる恐れを軽減させることができる。
また、図4等に示すように、背側幅広部11MBの縦方向の長さL11mbが、腹側幅広部11MAの縦方向の長さL11maの2倍よりも長いことが好ましい(L11mb>L11ma×2)。
吸収性コア11aのうち、中央CLより背側の部分は、吸収性コア11aが窪み部11aHを備えて、排泄物の貯留可能な構成であることが好ましい。一方で、吸収性コア11aのうち、中央CLより腹側の部分は、着用時に排尿による液体を受ける部分であることから、着用者の身体に沿った形状とすることで、中央CLより腹側の部分を着用者の肌に近づけて、中央CLより腹側の部分と尿の排出口(尿道口)とを近づけやすくすることが好ましく、中央CLより腹側の部分と尿の排出口との間に空間を設けないようにすることが好ましい。そのため、吸収性コア11aの背側幅広部11MBの縦方向の長さL11mbを、腹側幅広部11MAの縦方向の長さL11maの2倍より長くすることで、背側幅広部11MBの縦方向の長さL11mbが、腹側幅広部11MAの縦方向の長さL11maの2倍以下の場合よりも、着用状態における吸収性コア11aは、中央CLより腹側の部分の形状を保ちやすくしつつ、中央CLより背側の背側幅広部11MBには、着用者の脚による横方向の外側から内側に向かう力が加えられやすくなる。これによって、吸収性コア11aのうち、中央CLより腹側の部分は、着用者の身体に沿った形状を保って、中央CLより腹側の部分と尿の排出口とを近づけて、尿等の排泄物を吸収しやすくなる。吸収性コア11aのうち中央CLより背側の部分は、着用者の脚による力を受けて、吸収性コア11aの横方向の中央部11acが非肌側に向かって折れ曲がるように窪み、吸収性コア11aの側端部11aeが肌側に持ち上がるように隆起する変形によって、窪み部11aHを形成しやすくなる。つまり、おむつ1の中央CLより腹側の部分において、尿等の排泄物を吸収しやすくしつつ、中央CLより背側の部分における吸収性コア11aの側端部11aeで排泄物の漏れを堰き止めやすくして、おむつ1の横方向の外側から排泄物が漏れる恐れを軽減させることができる。
===その他の実施の形態===
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。また、本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更や改良され得るとともに、本発明にはその等価物が含まれるのは言うまでもない。
上述の実施形態では、吸収性本体10と腹側胴回り部30と背側胴回り部40とを有する所謂3ピースタイプのパンツ型おむつを例示したが、これに限られない。例えば、腹側胴回り部と背側胴回り部とが連続して一体として形成された外装体と、吸収体とを有する所謂2ピースタイプのパンツ型おむつであってもよい。例えば、所謂2ピースタイプのパンツ型おむつ(外装体と吸収体とからなるおむつ)において、縦方向において、サイド接合部と重なる領域を胴回り部(腹側胴回り部、背側胴回り部)とする。この2ピースタイプのおむつにおいて、弾性部材が、腹側胴回り部や背側胴回り部を超えた領域に配置される場合がある。このような弾性部材について、展開且つ伸長状態のおむつにおいて、縦方向における中央より背側に配置された部分の長さが、縦方向における中央より腹側に配置された部分の長さより長い場合には、背側胴回り部の背側弾性部材とする。
上述の実施形態では、背側胴回り部40が、横方向に傾斜弾性部47b、端部弾性部47a、傾斜弾性部47bの順に連続した湾曲弾性部材47を有したが、これに限られない。傾斜弾性部47bと端部弾性部47aとが非連続であってもよい。また、背側胴回り部40が端部弾性部47a、傾斜弾性部47bのいずれか一方のみを備える構成であってもよく、端部弾性部47a、傾斜弾性部47bの両方を備えない構成であってもよい。さらに、端部弾性部47aと傾斜弾性部47bがそれぞれ部分的に切断されていてもよい。
上述の実施形態では、おむつ1が、縦方向に沿った一対の非肌側弾性部材16(弾性部材)を備えたが、これに限られない。例えば、おむつ1が、吸収性コア11aより非肌側に位置する非肌側弾性部材16を備えず、展開状態において、縦方向に沿った縦方向に伸縮可能な一対の防漏壁弾性部材51、52や、縦方向に沿った縦方向に伸縮可能な一対のレッグギャザー(不図示)等の縦方向に沿った一対の弾性部材を備えたパンツ型吸収性物品であってもよい。
1 おむつ(パンツ型吸収性物品)、
10 吸収性本体、
11 吸収体、
11a 吸収性コア、11b コアラップシート、
11MA 腹側幅広部、11MB 背側幅広部(幅広部)、
12 トップシート、
14 バックシート、
15 外装シート、
16 非肌側弾性部材(弾性部材)、
20 サイド接合部(接合部)、
30 腹側胴回り部、30sw 側部(側端部)、
31 肌側シート、
32 非肌側シート、
35 腹側胴回り弾性部材、
36 肌面シート、
40 背側胴回り部、40b 臀部領域、40sw 側部(側端部)、
41 肌側シート、
42 非肌側シート、
45 背側胴回り弾性部材、
46 肌面シート、
47 湾曲弾性部材、
47a 端部弾性部(股下側弾性部)、
47b 傾斜弾性部、
50 防漏壁部、50a 肌側防漏壁部、50b 非肌側防漏壁部、
51 防漏壁弾性部材、52 防漏壁弾性部材、
53 端部固定部、54 間欠固定部、55 摘まみ固定部、
BH 胴回り開口、LH 脚回り開口、
E 圧搾部、Ea 一方側圧搾部、Eb 他方側圧搾部、
S 変形誘導部

Claims (13)

  1. 互いに交差する縦方向、横方向、及び厚さ方向を有し、
    腹側胴回り部と、
    背側胴回り部と、
    液吸収性の吸収性コアと、を備え、
    前記腹側胴回り部の一対の側端部と前記背側胴回り部の一対の側端部とを接合する接合部によりパンツ型となるパンツ型吸収性物品であって、
    展開状態且つ伸長状態において、
    前記縦方向に沿った一対の弾性部材を備え、
    前記一対の弾性部材は、着用時における股間部で、且つ、前記パンツ型吸収性物品の両側端部にそれぞれ設けられており、
    前記背側胴回り部における前記接合部のうちの前記縦方向の中央側の端から、前記パンツ型吸収性物品の前記縦方向の中央までの距離の1/2である位置を基準位置としたとき、
    前記パンツ型吸収性物品の前記縦方向の中央における前記吸収性コアの前記横方向の長さより、前記基準位置における前記吸収性コアの前記横方向の長さの方が長く、
    前記基準位置から前記吸収性コアの背側の端までの前記縦方向の長さを、前記吸収性コアの前記縦方向の長さで除した値が30%以上である
    ことを特徴とするパンツ型吸収性物品。
  2. 請求項1に記載のパンツ型吸収性物品であって、
    前記パンツ型吸収性物品の前記縦方向の中央より前記背側に位置する前記吸収性コアの面積が、前記パンツ型吸収性物品の前記縦方向の中央より腹側に位置する前記吸収性コアの面積より大きいことを特徴とするパンツ型吸収性物品。
  3. 請求項1又は2に記載のパンツ型吸収性物品であって、
    前記背側胴回り部は、前記横方向に沿った背側胴回り弾性部材を備え、
    前記吸収性コアは、前記背側胴回り部よりも肌側に設けられており、
    前記厚さ方向に見て、前記縦方向における前記基準位置より前記背側において、前記吸収性コアと前記背側胴回り弾性部材とが重なる部分を有することを特徴とするパンツ型吸収性物品。
  4. 請求項1又は2に記載のパンツ型吸収性物品であって、
    前記背側胴回り部は、背側弾性部材を有し、
    前記背側弾性部材は、
    前記横方向における両側端部で、且つ前記接合部より前記縦方向の中央側に、それぞれ前記横方向における内側から外側に向かって前記縦方向の中央側から前記背側に向かって傾斜する一対の傾斜弾性部と、
    前記横方向に沿った股下側弾性部を有し、
    前記股下側弾性部は、前記縦方向において、前記背側胴回り部の前記接合部より前記腹側に設けられており、
    前記縦方向において、前記股下側弾性部の少なくとも一部が、前記吸収性コアの前記背側の端より腹側に位置することを特徴とするパンツ型吸収性物品。
  5. 請求項1又は2に記載のパンツ型吸収性物品であって、
    前記背側胴回り部は、背側弾性部材を有し、
    前記背側弾性部材は、
    前記横方向における両側端部で、且つ前記接合部より前記縦方向の中央側に、それぞれ前記横方向における内側から外側に向かって前記縦方向の中央側から前記背側に向かって傾斜する一対の傾斜弾性部と、
    前記横方向に沿った股下側弾性部を有し、
    前記股下側弾性部は、前記縦方向において、前記背側胴回り部の前記接合部より前記腹側に設けられており、
    前記縦方向について、
    前記股下側弾性部のうち、前記縦方向の中央側の端における前記吸収性コアの前記横方向の長さは、
    前記パンツ型吸収性物品の前記縦方向の中央における前記吸収性コアの前記横方向の長さより長く、
    前記基準位置における前記吸収性コアの前記横方向の長さ以下であることを特徴とするパンツ型吸収性物品。
  6. 請求項1又は2に記載のパンツ型吸収性物品であって、
    前記背側胴回り部は、前記横方向における両側端部で、且つ前記接合部より前記縦方向の中央側に、それぞれ前記横方向における内側から外側に向かって前記縦方向の中央側から前記背側に向かって傾斜する一対の傾斜弾性部を有し、
    前記縦方向において、前記傾斜弾性部の少なくとも一部は、前記基準位置より前記背側に設けられていることを特徴とするパンツ型吸収性物品。
  7. 請求項1又は2に記載のパンツ型吸収性物品であって、
    前記吸収性コアは、一対の変形誘導部を有し、
    前記一対の変形誘導部は、前記縦方向における腹側から前記背側に向かい、且つ、前記横方向における内側からそれぞれ外側に向かって傾斜していることを特徴とするパンツ型吸収性物品。
  8. 請求項7に記載のパンツ型吸収性物品であって、
    前記一対の変形誘導部の前記腹側の端は、互いに離間していることを特徴とするパンツ型吸収性物品。
  9. 請求項7に記載のパンツ型吸収性物品であって、
    前記変形誘導部の前記腹側の端は、前記基準位置より前記腹側に位置することを特徴とするパンツ型吸収性物品。
  10. 請求項7に記載のパンツ型吸収性物品であって、
    前記吸収性コアを備える吸収性本体を有し、
    前記吸収性本体は、前記横方向における両端部に、前記縦方向に沿った防漏壁弾性部材を備えた防漏壁部を有し、
    前記横方向において、前記一対の変形誘導部は、前記防漏壁部より内側に設けられていることを特徴とするパンツ型吸収性物品。
  11. 請求項7に記載のパンツ型吸収性物品であって、
    前記背側胴回り部は、背側弾性部材を有し、
    前記背側弾性部材は、
    前記横方向における両側端部で、且つ前記接合部より前記縦方向の中央側に、それぞれ前記横方向における内側から外側に向かって前記縦方向の中央側から前記背側に向かって傾斜する一対の傾斜弾性部と、
    前記横方向に沿った股下側弾性部を有し、
    前記股下側弾性部は、前記縦方向において、前記背側胴回り部の前記接合部より前記腹側に設けられており、
    前記縦方向において、前記股下側弾性部の少なくとも一部が、前記一対の変形誘導部の前記背側の端より前記腹側に位置することを特徴とするパンツ型吸収性物品。
  12. 互いに交差する縦方向、横方向、及び厚さ方向を有し、
    腹側胴回り部と、
    背側胴回り部と、
    液吸収性の吸収性コアと、を備え、
    前記腹側胴回り部の一対の側端部と前記背側胴回り部の一対の側端部とを接合する接合部によりパンツ型となるパンツ型吸収性物品であって、
    展開状態且つ伸長状態において、
    前記縦方向に沿った一対の弾性部材を備え、
    前記一対の弾性部材は、着用時における股間部で、且つ、前記パンツ型吸収性物品の両側端部にそれぞれ設けられており、
    前記吸収性コアは、前記パンツ型吸収性物品の前記縦方向の中央より背側に幅広部を有し、
    前記幅広部の前記縦方向の長さを、前記吸収性コアの前記縦方向の長さで除した値が30%以上である
    ことを特徴とするパンツ型吸収性物品。
  13. 請求項12に記載のパンツ型吸収性物品であって、
    前記吸収性コアは、前記縦方向の中央より腹側に、腹側幅広部を有し、
    前記幅広部の前記縦方向の長さが、前記腹側幅広部の前記縦方向の長さの2倍よりも長いことを特徴とするパンツ型吸収性物品。
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