JP2023170745A - 締着具 - Google Patents

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和馬 田中
Kazuma Tanaka
直己 稲葉
Naoki Inaba
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Abstract

Figure 2023170745000001
【課題】ボルトとナットとの締着強度を長期間に亘って高く保持することができるとともに、必要時には、締着状態を容易に解除することが可能な締着具を提供する。
【解決手段】締着具1は、ナット部材3とボルト部材2とからなるものである。そして、ボルト部材2は、フランジ11の外周に係合突起12,12・・を設けたフランジボルト体4と、フランジボルト体4の係合突起12,12・・と係合可能な被係合突起14,14・・を設けたネイル5と、フランジボルト体4のフランジ11およびネイル5を収納可能なケース7とによって構成されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、ナット部材とボルト部材とからなる締着具に関するものであり、特に、自動車のボディへのバッテリーの締着に適した締着具に関するものである。
自動車には、エンジンの始動、作動制御、照明灯や標識灯の点灯のための電源として、バッテリーが装着される。そして、バッテリーを自動車に装着するための方法としては、従来より、ボルトおよびナットからなる締着部材を用いて、自動車のボディに締着する方法が採用されている(特許文献1)。
バッテリーを自動車のボディへ締着するための締着構造には、長期間に亘って緩むことなく強固な締着状態を保持できることが要求される。そのように強固な締着状態を保持するための締着具としては、特許文献2の如く、ボルトの軸部の断面形状を長円状にするとともに、バネ座金の中心の挿通孔の形状を長円状とし、かつ、ナットの内側の面に、バネ座金の端部と係合する溝部を設けることによって、締着後のナットが緩む方向に回転できないように構成した緩み防止ねじが知られている。また、締着後のボルトの緩みを防止するための部材として、特許文献3の如く、ボルトの頭部の工具差し込み溝の形状と合致した突起を内部に設けた緩み防止キャップが知られている。
特開平7-94160号公報 特開2016-35315号公報 特開平10-73117号公報
しかしながら、特許文献2の如きバネ座金の端部と係合する溝部をナットの内面に設けた緩み防止ねじは、ボルトとナットとの締着強度を高くすればするほど必要時における取り外しが困難になる、という不具合がある。また、特許文献3の如き緩み防止キャップは、緩み防止キャップ自体がボルトの頭部と一緒に回転してしまうため、締着強度の保持に効果的であるとは言い難い上、自動車のボディへのバッテリーの締着に用いた場合には、自動車の振動により、ボルトの頭部から容易に外れてしまう、という不具合がある。
本発明の目的は、上記従来の締着具における問題点を解消し、ボルトとナットとの締着強度を長期間に亘って高く保持することができるとともに、必要時には、締着状態を容易に解除することが可能で、特に、自動車のボディへのバッテリーの締着に好適な締着具を提供することにある。
本発明の内、請求項1に記載された発明は、自動車のボディにバッテリーを締着させるためのナット部材とボルト部材とからなる締着具であって、前記ボルト部材が、フランジ部分の外周に係合手段を設けたフランジボルト体と、前記フランジボルト体の係合手段と係合可能な被係合手段を設けた被係合体と、前記フランジボルト体のフランジ部分および被係合体を収納可能なケースとからなるものであることを特徴とする。
請求項2に記載された発明は、請求項1に記載された発明において、前記被係合手段を前記係合手段に係合させた状態と、前記被係合手段を前記係合手段に係合させていない状態とに切り替え可能に構成されていることを特徴とするものである。
請求項3に記載された発明は、請求項1に記載された発明において、前記ケース内に、前記被係合体の被係合手段を前記フランジボルト体の係合手段に係合させた状態で保持するための付勢手段が収納されていることを特徴とするものである。
請求項4に記載された発明は、請求項1に記載された発明において、前記被係合体が、前記ケースからの前記フランジボルト体の脱落を防止するための脱落防止手段を設けたものであることを特徴とする。
請求項1に記載の締着具は、ボルト部材のケース内において、フランジボルトのフランジ部分の係合手段と被係合体の被係合手段とを係合させることにより、フランジボルトが緩む方向へ回転する事態を防止することができるので、強固な締着状態を保持することができる。それゆえ、締着具によれば、自動車のボディとバッテリーとを、強固に、かつ、必要時には容易に分離できるように締着することが可能となる。
請求項2に記載の締着具は、被係合体の被係合手段をフランジボルト体の係合手段に係合させていない状態に切り替えることによって、必要な場合に、締着状態を容易に解除することができる。
請求項3に記載の締着具は、被係合体の被係合手段をフランジボルト体の係合手段に係合させた状態で保持するための付勢手段がケース内に収納されているため、被係合体の被係合手段とフランジボルト体の係合手段との係合状態が不用意に解除されてしまう事態が生じないため、強固な締着状態を、より高い精度で保持することができる。
請求項4に記載の締着具は、被係合体に、ケースからのフランジボルト体の脱落を防止するための脱落防止手段が設けられており、ボルト部材が不用意に分解してしまう事態(すなわち、ケースと被係合体とフランジボルト体とが分離してしまう事態)が生じないので、ハンドリング性が良好である。
締着具を用いて自動車のボディにバッテリーを締着した状態を示す説明図である。 締着具および工具を示す説明図である(aは側面図であり、bは鉛直断面図である)。 締着具および工具を示す説明図である(aは図2(a)におけるA-A線端面図であり、bは図2(a)におけるB-B線端面図であり、cは図2(a)におけるC-C線端面図である)。 フランジボルト体を示す説明図である(aは斜視図であり、bはフランジ部分の拡大図であり、cはフランジ部分の水平断面図である)。 ネイルの分割片を示す説明図(斜視図)である。 締着具により2つの部材を締着する様子を示す説明図である(aは鉛直断面図であり、bは図2(a)のB-B断面におけるネイルを示したものである)。 締着具により2つの部材を締着する様子を示す説明図である(aは鉛直断面図であり、bは図2(a)のB-B断面におけるネイルを示したものである)。 締着具により2つの部材を締着する様子を示す説明図である(aは鉛直断面図であり、bは図2(a)のB-B断面におけるネイルおよびフランジボルト体を示したものである)。 締着具により2つの部材を締着する様子を示す説明図である(aは鉛直断面図であり、bは図2(a)のB-B断面におけるネイルおよびフランジボルト体を示したものである)。
以下、本発明に係る締着具の一実施形態について、図面に基いて詳細に説明する。
<締着具の構造>
図1は、締着具を使用して、自動車のボディ(シャーシ)にバッテリーを締着させた状態を示したものであり、自動車のシャーシに設けられた平板状の被着板Fに、バッテリーのハウジングHの周縁の平板状部分が当接されており、その当接部分が、工具締着具1によって締着されている。
図2、図3は、締着具1(図1におけるα部分)を示したものであり、締着具1は、金属(鉄)によって形成されたボルト部材2およびナット部材3によって構成されている。そして、ボルト部材2は、フランジボルト体(ボルト本体)4と、被係合体として機能するネイル5と、付勢手段として機能する6つの金属製の板バネ6,6・・と、それらのフランジボルト体4、ネイル5、板バネ6,6・・を収納するためのケース7とによって構成されている。また、締着具1は、ボルト部材2と分離可能な工具Tを利用して、締着・解除することができるようになっている。
図4は、フランジボルト体4を示したものであり、フランジボルト体4は、金属によって一体的に形成されており、長尺な円柱状の軸部8の基端にヘッド部9が設けられている。そして、軸部8の外周には、ねじ山(ねじ溝)が刻設されている。また、ヘッド部9には、扁平な円板状の嵌合体10と、フランジ11とが設けられており、そのフランジ11が軸部8の基端と隣接した状態になっている。なお、嵌合体10は、軸部8よりも大径になっており、フランジ11は、嵌合体10よりも大径になっている。加えて、フランジ11の先端側の面は、軸方向に対して直交した状態(水平面状)になっており、基端側の面は、外側から内側にかけて小径となるように傾斜した状態になっている。
さらに、フランジ11の周縁は、軸方向に沿った扁平な円柱状の周面を形成した状態になっており、その扁平な円柱状面には、係合手段として機能する複数の矩形状(軸方向に沿った縦長な直方体状)の係合突起12,12・・が、等間隔に(軸中心に対して、40°毎に)設けられている。一方、嵌合体10は、外周面に、軸方向に沿って複数のV字状の噛合溝が等間隔に設けられており、断面(軸方向に対して垂直な断面)の輪郭線が、ジグザグな曲線状になっている(図3(a)参照)。
一方、ネイル5は、円筒体を軸中心に対して等角度になるように3分割(軸方向に沿って3分割)した形状を有する3つの分割片13,13・・によって構成されている。図5は、分割片13を示したものであり、各分割片13,13・・は、水平断面(軸方向に対して垂直な断面)が扇状になっており、内周面の上端際に、フランジボルト体4の係合突起12,12・・と係合可能な被係合手段として機能する複数の矩形状(軸方向に沿った縦長な直方体状)の被係合突起14,14・・が、等間隔(軸中心に対して、40°毎に)に設けられている。また、各分割片13,13・・の内周面の下端際には、ケース7の内部からのフランジボルト体4の脱落を防止するための脱落防止手段として機能する円環状の脱落防止突起15が内側に突出するように設けられている。なお、脱落防止突起15の下面は、外側から内側にかけて小径となるように傾斜した状態になっている(テーパ面になっている)。また、各分割片13,13・・の外周面には、板バネ6を当接させるための平坦部(図示せず)が形成されている。
また、ケース7は、バッテリーのハウジングHの周縁の平板状部分に、一体的に形成されており、中空の扁平な円柱状に形成されている。そして、上部(バッテリーのハウジングHの周縁の平板状部分)には、フランジボルト体4の軸部8を挿通させるためのねじ孔19が穿設されている。さらに、ケース7の内壁面には、6つの固着部17,17・・が、内側に突出するように等間隔(軸中心に対して、60°毎に)に設けられており、それらの固着部17,17・・を利用して、逆U字状の板バネ6の片端が固着されている。また、ケース7の下端には、ドーナッツ状の底板18が軸方向に対して直交するように一体的に設けられており、その底板18の中央部分には、工具Tを挿通させるための挿通孔20が形成された状態になっている。なお、底板18の挿通孔20の径は、ネイル5の各分割片13,13・・の脱落防止突起15の内径(後述するように、閉じた状態の各分割片13,13・・の脱落防止突起15の内周面の径)と略同一になっている。
そして、上記したボルト部材2においては、ケース7の内部に、フランジボルト体4、ネイル5の各分割片13,13・・、および、板バネ6,6・・が収納されており、各分割片13,13・・が、フランジボルト体4の外周を覆った状態になっている。また、ケース7の内壁面の固定部17,17・・に固着された6つの逆U字状の板バネ6,6・・の開放側の端縁が、それぞれ、各分割片13,13・・の外周面の平坦部(図示せず)に当接し、各分割片13,13・・を内向きに(軸中心方向へ)付勢した状態(すなわち、分割片13,13・・を閉じるように付勢した状態)になっている。
一方、締着具1を締着・解除するための工具Tは、六角柱状に形成されており、上端際に小径の円柱状部21が形成されている。当該円柱状部21は、ケース7の底板18に穿設された挿通孔20の径よりわずかに小径になっている。また、工具Tの上部には、フランジボルト体4の嵌合部10を嵌合可能な嵌合凹部22が略円柱の空洞状に形成されている。そして、その嵌合凹部22の周面には、軸方向に沿って複数のV字状の噛合溝が等間隔に設けられており、断面(軸方向に対して垂直な断面)の輪郭線が、フランジボルト体4の嵌合部10と合致するジグザグな曲線状になっている。それゆえ、当該工具Tは、嵌合凹部22にフランジボルト体4の嵌合部10を嵌合させて、周面の噛合溝に嵌合部10の噛合溝を噛み合わせることによって、フランジボルト体4を回転させることができるようになっている。
また、自動車のシャーシに設けられた平板状の被着板Fには、ナット部材3が一体的に設けられており、鉛直な円柱状のねじ挿通孔23が穿設されているとともに、当該ねじ挿通孔23の周面に、ボルト部材2のフランジボルト体4の軸部8と螺合するねじ溝が刻設されている。
<締着具の作用>
図6~図9は、上記の如く構成された締着具1によって、自動車のシャーシに設けられた平板状の被着板Fに、バッテリーのハウジングHの周縁の平板状部分を締着する様子を示したものである。締着具1によって自動車のシャーシの被着板FにバッテリーのハウジングHの平板状部分を締着する場合には、まず、被着板Fのねじ挿通孔23を、バッテリーのハウジングHの周縁の平板状部分のねじ挿通孔19と合致させる(軸中心を合致させる)(図6参照)。そして、その状態で、ケース7の底板18の挿通孔20に、工具Tの先端(円柱状部21)を挿入させて、フランジボルト体4の嵌合部10に、工具Tの嵌合凹部22を外嵌させる。そのようにケース7の底板18の挿通孔20に工具Tの先端を挿入させると、ネイル5の各分割片13,13・・が板バネ6,6・・の付勢力に抗して外側に押し拡げられる(図7参照)。
上記の如くフランジボルト体4の嵌合部10に工具Tの嵌合凹部22を外嵌させた後には、その工具Tを所定の方向(たとえば、右回り)に回転させて、フランジボルト体4の軸部8を、自動車のシャーシの被着板Fのねじ挿通孔23にねじ込む。そして、図8の如く、フランジボルト体4の軸部8を、強固に(十分に)被着板Fのねじ挿通孔23にねじ込んだ後には、工具Tを下方に引っ張って、ボルト部材2のケース7から取り外す。
そのようにケース7から工具Tを取り外すと、フランジボルト体4の外周を覆っているネイル5の各分割片13,13・・が、板バネ6,6・・の付勢力によって内向きに(中心方向へ)押し出されて閉じた状態となる。そして、そのように、各分割片13,13・・が閉じた状態となると、図9の如く、各分割片13,13・・の内壁面の被係合突起14,14が、フランジボルト体4のフランジ11に?設された係合突起12,12・・と噛み合った状態(すなわち、フランジ11の隣接する係合突起12,12同士の間に、各分割片13,13・・の係合突起14が入り込んだ状態)となる。そのため、フランジボルト体4は、各分割片13,13・・の係合突起14,14・・によって回転できない状態となるため、緩む方向に回転する事態が防止される。
<締着具の効果>
締着具1は、上記の如く、ナット部材3とボルト部材2とからなるものであり、ボルト部材2が、フランジ部分(フランジ11)の外周に係合手段である係合突起12,12・・を設けたフランジボルト体4と、フランジボルト体4の係合突起12,12・・と係合可能な被係合手段である被係合突起14,14・・を設けた被係合体であるネイル5と、フランジボルト体4のフランジ11およびネイル5を収納可能なケース7とからなるものである。それゆえ、締着具1によれば、ボルト部材2のケース7の内部において、フランジボルト体4のフランジ11の係合突起12,12・・とネイル5の被係合突起14,14・・とを係合させることによって、フランジボルト体4が緩む方向へ回転する事態を防止することが可能となるため、強固な締着状態を保持することができる。したがって、締着具1によれば、自動車のボディとバッテリーとを、強固に、かつ、必要時には容易に分離できるように締着することが可能となる。
また、締着具1は、ネイル5の被係合突起14,14・・をフランジボルト体4の係合突起12,12・・に係合させた状態と、ネイル5の被係合突起14,14・・をフランジボルト体4の係合手段12,12・・に係合させていない状態とに切り替え可能に構成されている。それゆえ、締着具1によれば、ネイル5の被係合突起14,14・・をフランジボルト体4の係合突起12,12・・に係合させていない状態に切り替えることによって、必要な場合に、締着状態を容易に解除することができる。
さらに、締着具1は、ケース7の内部に、ネイル5の被係合突起14,14・・をフランジボルト体4の係合突起12,12・・に係合させた状態で保持するための付勢手段である板バネ6,6・・が収納されているため、フランジボルト体4の係合突起12,12・・とネイル5の被係合突起14,14・・との係合状態が不用意に解除されてしまう事態が生じないため、強固な締着状態を、より高い精度で保持することができる。
また、締着具1は、ネイル5に、ケース7からのフランジボルト体4の脱落を防止するための脱落防止手段である脱落防止突起15が設けられており、ボルト部材2が不用意に分解してしまう事態(すなわち、ケース7とネイル5とフランジボルト体4とが分離してしまう事態)が生じないので、ハンドリング性が良好である。
<締着具の変更例>
本発明に係る締着具は、上記した実施形態の態様に何ら限定されるものではなく、ナット部材、ボルト部材(すなわち、フランジボルト体、被係合体(ネイル)、付勢手段(板バネ)、ケース等)の材質、形状、構造等の構成を、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、必要に応じて適宜変更することができる。
たとえば、本発明に係る締着具は、上記実施形態の如く、付勢部材が逆U字状に屈曲した金属製の板バネであるものに限定されず、付勢部材を、別の材質・形状の板バネ、コイルバネ、ゴム等の弾性部材等に変更することも可能である。
また、本発明に係る締着具は、上記実施形態の如く、ナット部材が、自動車のボディ(被着板等の被締着物)に一体的に設けられているものに限定されず、ナット部材が自動車のボディと分離可能であるものに変更することも可能である。なお、そのようにナット部材を自動車のボディと分離可能なものとする場合には、自動車のボディにナット部材を固定するための固定手段を形成する(たとえば、ナット部材の接合面に形成された係合突起を挿入可能な係合凹部を形成する)のが好ましい。
さらに、本発明に係る締着具は、上記実施形態の如く、ボルト部材のケースが、バッテリーのハウジング(被締着物)に一体的に設けられているものに限定されず、ボルト部材がバッテリーのハウジングと分離可能であるものに変更することも可能である。なお、そのようにボルト部材をバッテリーのハウジングと分離可能なものとする場合には、バッテリーのハウジングにボルト部材を固定するための固定手段を形成する(たとえば、ボルト部材の接合面に形成された係合突起を挿入可能な係合凹部を形成する)のが好ましい。
加えて、本発明に係る締着具は、上記実施形態の如く、フランジボルト体の係合突起および/または被係合体の被係合突起が直方体状であるものに限定されず、フランジボルト体の係合突起および/または被係合体の被係合突起の形状を、円柱状体、角柱状体等の直方体以外の形状に変更することも可能である。加えて、フランジボルト体の係合突起および/または被係合体の被係合突起の個数も、上記実施形態の如き9個に限定されず、必要に応じて適宜変更することが可能である。さらに、本発明に係る締着具は、上記実施形態の如く、被係合体(ネイル)が円筒状体を3分割した形状であるものに限定されず、被係合体が円筒状体を2分割した形状であるものや、円筒状体を4つ以上に分割した形状であるもの等に変更することも可能である。
一方、本発明に係る締着具は、上記実施形態の如く、フランジボルト体のヘッド部の嵌合体、および、工具の嵌合凹部の形状が、軸方向に沿って複数のV字状の噛合溝を等間隔に設けた円柱状であるものに限定されず、フランジボルト体のヘッド部の嵌合体、および、工具の嵌合凹部の形状が、六角柱状等の単純な角柱状であるもの等に変更することも可能である。
本発明に係る締着具は、上記の如く優れた効果を奏するものであるから、自動車のボディにバッテリーを締着させるための部材として好適に用いることができる。
1・・締着具
2・・ボルト部材
3・・ナット部材
4・・フランジボルト体
5・・ネイル(被係合体)
6・・板バネ(付勢手段)
7・・ケース
11・・フランジ
12・・係合突起(係合手段)
13・・分割片
14・・被係合突起(被係合手段)
15・・脱落防止突起(脱落防止手段)
F・・自動車のボディの被着体
H・・バッテリーのハウジング

Claims (4)

  1. 自動車のボディにバッテリーを締着させるためのナット部材とボルト部材とからなる締着具であって、
    前記ボルト部材が、
    フランジ部分の外周に係合手段を設けたフランジボルト体と、
    前記フランジボルト体の係合手段と係合可能な被係合手段を設けた被係合体と、
    前記フランジボルト体のフランジ部分および被係合体を収納可能なケースとからなるものであることを特徴とする締着具。
  2. 前記被係合手段を前記係合手段に係合させた状態と、前記被係合手段を前記係合手段に係合させていない状態とに切り替え可能に構成されていることを特徴とする請求項1に記載の締着具。
  3. 前記ケース内に、前記被係合体の被係合手段を前記フランジボルト体の係合手段に係合させた状態で保持するための付勢手段が収納されていることを特徴とする請求項1に記載の締着具。
  4. 前記被係合体が、前記ケースからの前記フランジボルト体の脱落を防止するための脱落防止手段を設けたものであることを特徴とする請求項1に記載の締着具。
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