JP2023167674A - 情報処理方法、プログラム及び情報処理システム - Google Patents

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Abstract

【課題】チケットNFTにおけるイベントの入場の許否を判定することが可能な情報処理方法等を提供すること。【解決手段】一つの側面に係る情報処理方法は、イベントに参加するためのチケットNFTをブロックチェーンシステム上に発行し、発行したチケットNFTの保有者の端末装置から送信された、前記保有者のウォレットアドレス及び前記端末装置で発生された乱数を、システムで受信し、前記端末装置で生成された、前記ウォレットアドレス及び前記乱数を含む2次元コードを、前記システムで取得し、受信したウォレットアドレス及び乱数と、取得した2次元コードに含まれるウォレットアドレス及び乱数とに基づいて、前記イベントの入場の許否を判定する処理を実行させることを特徴とする。【選択図】図7

Description

本発明は、情報処理方法、プログラム及び情報処理システムに関する。
近年、施設またはイベント等への入場の許否を判定する技術の開発が盛んに進められている。特許文献1には、ゲート管理装置が備える時計装置から出力される現在時刻データと、認証データに含まれる現在時刻データとを比較して、両現在時刻データの差が事前に規定された基準値以下であり、かつ、イベントの発券記録中にチケットデータが存在している場合に、入場希望者の入場を許可する入場許可認証方法が開示されている。
特開2020-077031号公報
しかしながら、特許文献1に係る発明は、ブロックチェーンシステム上に発行されたチケットNFTにおけるイベントの入場の許否を判定することができないという問題がある。
一つの側面では、チケットNFTにおけるイベントの入場の許否を判定することが可能な情報処理方法等を提供することを目的とする。
一つの側面に係る情報処理方法は、イベントに参加するためのチケットNFTをブロックチェーンシステム上に発行し、発行したチケットNFTの保有者の端末装置から送信された、前記保有者のウォレットアドレス及び前記端末装置で発生された乱数を、システムで受信し、前記端末装置で生成された、前記ウォレットアドレス及び前記乱数を含む2次元コードを、前記システムで取得し、受信したウォレットアドレス及び乱数と、取得した2次元コードに含まれるウォレットアドレス及び乱数とに基づいて、前記イベントの入場の許否を判定する処理を実行させることを特徴とする。
一つの側面では、チケットNFTにおけるイベントの入場の許否を判定することが可能となる。
入場管理システムの概要を示す説明図である。 サーバの構成例を示すブロック図である。 イベントDB及びチケットDBのレコードレイアウトの一例を示す説明図である。 保有者DB及び入場履歴DBのレコードレイアウトの一例を示す説明図である。 ブロックチェーンのノードの構成例を示すブロック図である。 保有者端末及びリーダ端末の構成例を示すブロック図である。 入場管理システムの処理動作を説明する説明図である。 チケットNFTの一覧画面の一例を示す説明図である。 チケットNFTにおける入場用の2次元コードの生成画面の一例を示す説明図である。 チケットNFTを発行する際の処理手順を示すフローチャートである。 ウォレットアドレス及び乱数を記憶する際の処理手順を示すフローチャートである。 イベントの入場の許否を判定する際の処理手順を示すフローチャートである。 イベントの入場の許否を判定する処理のサブルーチンの処理手順を示すフローチャートである。 実施形態2におけるサーバの構成例を示すブロック図である。 販売商品DB及び購入履歴DBのレコードレイアウトの一例を示す説明図である。 販売商品を購入する際の処理手順を示すフローチャートである。 第1統計情報の表示画面の一例を示す説明図である。 第1統計情報を出力する際の処理手順を示すフローチャートである。 第2統計情報の表示画面の一例を示す説明図である。 第2統計情報を出力する際の処理手順を示すフローチャートである。 チケットNFTの保有者に所定の仮想通貨量を付与する際の処理手順を示すフローチャートである。 NFTの保有者に特典NFTを発行する際の処理手順を示すフローチャートである。 チケットNFTの譲渡の場合に入場管理システムの処理動作を説明する説明図である。 チケットNFTを譲渡する際の処理手順を示すフローチャートである。
以下、本発明をその実施の形態を示す図面に基づいて詳述する。
(実施形態1)
実施形態1は、イベントの入場の許否を判定する形態に関する。図1は、入場管理システムの概要を示す説明図である。本実施形態のシステムは、情報処理装置1、ブロックチェーンシステム2、情報処理端末3及び入場リーダ端末4を含み、各装置はインターネット等のネットワークNを介して情報の送受信を行う。
情報処理装置1は、種々の情報に対する処理、記憶及び送受信を行う情報処理装置である。情報処理装置1は、例えばサーバ装置、パーソナルコンピュータまたは汎用のタブレットPC(パソコン)等である。本実施形態において情報処理装置1はサーバ装置であるものとし、以下では簡潔のためサーバ1と読み替える。
ブロックチェーンシステム2は、分散型台帳技術又は分散型ネットワークである。ブロックチェーンシステム2は、コンセンサス処理を実行する複数のノード21により構成される。ノード21の各々は、当該コンセンサス処理の実行を通じて、ブロックチェーンデータのコピーを保持する。ブロックチェーンシステム2は、ブロックと呼ばれるデータの単位を一定時間ごとに生成し、鎖のように連結していくことによりデータを保管する。
ブロックチェーンシステム2は、ピアツーピア(Peer to Peer)ネットワークと分散型タイムスタンプサーバの使用により自律的に管理される。鎖状に保存しているため、ブロック内のデータを一度記録した場合、該データを遡及的に変更することが難しい。なお、ブロックチェーンシステム2は、パブリック型、プライベート型、コンソーシアム型のいずれであっても良い。データの単位はブロックではなく個々のトランザクションであっても良い。また、データの保存は鎖状以外にも有向非巡回グラフ等の保存形式であっても良い。以下では簡潔のため、ブロックチェーンシステム2をブロックチェーン2と読み替える。
情報処理端末3は、イベントに参加するためのチケットNFT(Non-Fungible Token;非代替性トークン)の受信、当該イベントに対する入場用の2次元コードの生成及び表示等を行う端末装置である。情報処理端末3は、例えばスマートフォン、携帯電話、アップルウォッチ(Apple Watch:登録商標)等のウェアラブルデバイス、タブレット、パーソナルコンピュータ端末等の情報処理機器である。以下では簡潔のため、情報処理端末3を保有者端末3と読み替える。
入場リーダ端末4は、入場用の2次元コードの読取及び送信、並びに、入場の許否の判定結果の受信及び表示等を行う端末装置である。入場リーダ端末4は、例えば1次元コード若しくは2次元コードを読み込むコードリーダ、非接触型ICカードに記憶された情報を読み込むICカードのリーダ、またはリーダ機能を有するスマートフォン、携帯電話、タブレット若しくはパーソナルコンピュータ端末等の情報処理機器である。
なお、入場リーダ端末4は、通信機能を有するCCD(Charge Coupled Device)カメラ若しくはCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)カメラ等の撮影装置であっても良い。なお、入場リーダ端末4は、ゲートを備える設置型のコード読取端末であっても良い。ゲートを備える設置型のコード読取端末を利用することにより、入場受付の無人化を実現することが可能となる。
以下では簡潔のため、入場リーダ端末4をリーダ端末4と読み替える。
本実施形態に係るサーバ1は、ブロックチェーン2を通じて、イベントに参加するためのチケットNFTを発行する。なお、チケットNFTに関しては後述する。サーバ1は、発行したチケットNFTを、当該チケットNFTの保有者の保有者端末3に送信する。保有者端末3は、保有者のウォレットアドレスを取得し、乱数を発生する。保有者端末3は、取得した保有者のウォレットアドレス、及び発生した乱数をサーバ1に送信する。サーバ1は、保有者端末3から送信された保有者のウォレットアドレス及び乱数を記憶部に記憶する。
保有者端末3は、チケットNFTの保有者によるイベントへの入場要求を受け付けた場合、保有者のウォレットアドレス及び発生された乱数を含む2次元コードを生成する。保有者端末3は、生成した2次元コードを画面に表示する。リーダ端末4は、保有者端末3上に表示されている2次元コードを読み取る。リーダ端末4は、読み取った2次元コードから保有者のウォレットアドレス及び乱数を取得する。リーダ端末4は、取得した保有者のウォレットアドレス及び乱数をサーバ1に送信する。
サーバ1は、リーダ端末4から送信された保有者のウォレットアドレス及び乱数を受信する。サーバ1は、記憶部に記憶した保有者のウォレットアドレス及び乱数と、受信した保有者のウォレットアドレス及び乱数とに基づいて、チケットNFTの保有者に対してイベントの入場の許否を判定する。
図2は、サーバ1の構成例を示すブロック図である。サーバ1は、制御部11、記憶部12、通信部13、入力部14、表示部15、読取部16及び大容量記憶部17を含む。各構成はバスBで接続されている。
制御部11はCPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro-Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)、DSP(Digital Signal Processor)、または量子プロセッサ等の演算処理装置を含む。制御部11は、記憶部12に記憶された制御プログラム1P(プログラム製品)を読み出して実行することにより、サーバ1に係る種々の情報処理、制御処理等を行う。
なお、制御プログラム1Pは、単一のコンピュータ上で、または1つのサイトにおいて配置されるか、もしくは複数のサイトにわたって分散され、通信ネットワークによって相互接続された複数のコンピュータ上で実行されるように展開することができる。なお、図2では制御部11を単一のプロセッサであるものとして説明するが、マルチプロセッサであっても良い。
記憶部12はRAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)等のメモリ素子を含み、制御部11が処理を実行するために必要な制御プログラム1P又はデータ等を記憶している。また、記憶部12は、制御部11が演算処理を実行するために必要なデータ等を一時的に記憶する。通信部13は通信に関する処理を行うための通信モジュールであり、ネットワークNを介して保有者端末3またはリーダ端末4等との間で情報の送受信を行う。
入力部14は、マウス、キーボード、タッチパネルまたはボタン等の入力デバイスであり、受け付けた操作情報を制御部11へ出力する。表示部15は、液晶ディスプレイ又は有機EL(electroluminescence)ディスプレイ等であり、制御部11の指示に従い各種情報を表示する。
読取部16は、CD(Compact Disc)-ROM又はDVD(Digital Versatile Disc)-ROMを含む可搬型記憶媒体1aを読み取る。制御部11が読取部16を介して、制御プログラム1Pを可搬型記憶媒体1aより読み取り、大容量記憶部17に記憶しても良い。また、ネットワークN等を介して他のコンピュータから制御部11が制御プログラム1Pをダウンロードし、大容量記憶部17に記憶しても良い。さらにまた、半導体メモリ1bから、制御部11が制御プログラム1Pを読み込んでも良い。
大容量記憶部17は、例えばHDD(Hard disk drive:ハードディスク)、SSD(Solid State Drive:ソリッドステートドライブ)等の記録媒体を備える。大容量記憶部17は、イベントDB(データベース:database)171、チケットDB172、保有者DB173及び入場履歴DB174を含む。
イベントDB171は、イベントに関する情報を記憶している。チケットDB172は、イベントに参加するためのチケットNFTに関する情報を記憶している。保有者DB173は、チケットNFTを保有する保有者に関する情報を記憶している。入場履歴DB174は、チケットNFTの保有者の入場履歴を記憶している。
なお、本実施形態において記憶部12及び大容量記憶部17は一体の記憶装置として構成されていても良い。また、大容量記憶部17は複数の記憶装置により構成されていても良い。更にまた、大容量記憶部17はサーバ1に接続された外部記憶装置であっても良い。
サーバ1は、種々の情報処理及び制御処理等をコンピュータ単体で実行しても良いし、複数のコンピュータで分散して実行しても良い。また、サーバ1は、1台のサーバ内に設けられた複数の仮想マシンによって実現されても良いし、クラウドサーバを用いて実現されても良い。
図3は、イベントDB171及びチケットDB172のレコードレイアウトの一例を示す説明図である。
イベントDB171は、イベントID列、イベント名称列、開催日時列、開催場所列及び画像列を含む。イベントID列は、各イベントを識別するために、一意に特定されるイベントのIDを記憶している。イベント名称列は、イベントの名称を記憶している。開催日時列は、イベントを開催する日時情報を記憶している。開催場所列は、イベントを開催する場所を記憶している。画像列は、イベントを示す画像またはサムネイル画像を記憶している。
チケットDB172は、チケットID列、イベントID列、チケットNFT列、保有者ID列、ウォレットアドレス列、乱数列及びタイムスタンプ列を含む。チケットID列は、各チケットを識別するために、一意に特定されるチケットのIDを記憶している。イベントID列は、イベントを特定するイベントIDを記憶している。
チケットNFT列は、ブロックチェーン2上で発行されたチケットNFTを記憶している。例えば、ブロックチェーン2上で、Ethereumの一つのスマートコントラクト規格であるERC721を利用し、鑑定書等のようにその「真正性」または「価値」を証明することができるチケットNFTを発行しても良い。ERC721が利用された場合、チケットNFTには、トークン(Token)ID、所有者アドレス及びトークンURI(Uniform Resource Identifier)等が含まれる。
また、チケットNFTの所有者アドレスは、保有者のウォレットアドレスに対応付けられている。保有者が複数のチケットNFTを保有している場合、保有者のウォレットアドレスに基づき、当該ウォレットアドレスに対応付けられた各チケットNFTの所有者アドレスを取得することができる。
例えばチケットNFT列には、チケットNFTのトークンID、所有者アドレス及びトークンURI等を含むブロックチェーン2でのインデックスが記憶されている。なお、チケットNFTの発行時に、チケットNFTのトークンID、所有者アドレス及びトークンURI等がブロックチェーン2上で記憶される。トークンURIは、チケットNFTに対するメタデータの場所を示す属性である。メタデータの場所は、例えばメタデータ(画像または動画等)のURL(Uniform Resource Locator)等である。なお、メタデータそのものは、例えばJSON(JavaScript Object Notation)形式で外部のデータベース装置に記憶されても良い。
保有者ID列は、チケットNFTの保有者を特定する保有者IDを記憶している。ウォレットアドレス列は、保有者のウォレットアドレスを記憶している。ウォレットアドレスは、取引ごとに作成された仮想通貨(暗号資産)用の口座番号であり、文字列又はQRコード(登録商標)として表示する。ウォレットアドレスは、ブロックチェーン2で利用されている公開鍵暗号を基にして、数学的に導出されたアドレスである。また、ウォレットアドレスはブロックチェーン2に記録され、ブロックチェーン2のシステムが維持し続ける限り改ざんされない。
乱数列は、発生した乱数を記憶している。タイムスタンプ列は、保有者のウォレットアドレス及び乱数を送信した日時を記憶している。
図4は、保有者DB173及び入場履歴DB174のレコードレイアウトの一例を示す説明図である。
保有者DB173は、保有者ID列、氏名列、年齢列、性別列及びウォレットアドレス列を含む。保有者ID列は、各保有者を識別するために、一意に特定される保有者のIDを記憶している。氏名列は、保有者の氏名を記憶している。年齢列は、保有者の年齢を記憶している。性別列は、保有者の性別を記憶している。ウォレットアドレス列は、保有者のウォレットアドレスを記憶している。
入場履歴DB174は、チケットID列、イベントID列、保有者ID列及び入場日時列を含む。チケットID列は、チケットを特定するチケットIDを記憶している。イベントID列は、イベントを特定するイベントIDを記憶している。保有者ID列は、保有者を特定する保有者IDを記憶している。入場日時列は、チケットNFTの保有者がイベントに入場した日時情報を記憶している。
なお、上述した各DBの記憶形態は一例であり、データ間の関係が維持されていれば、他の記憶形態であっても良い。
図5は、ブロックチェーン2のノード21の構成例を示すブロック図である。ブロックチェーン2のノード21は、制御部211、記憶部212、通信部213、受付部214、出力部215、ブロック生成部216、ブロック検証部217及びブロック共有部218を含む。各構成はバスBで接続されている。
制御部211は、他ノード21(端末)の制御部と自律分散的に協調して、常に最新のブロックチェーン(台帳:ブロックチェーンデータのコピー)を記憶部212に保持する。記憶部212には、分散型のネットワークへブロードキャストされたトランザクションが含まれたブロックチェーン(台帳)、及びブロック内の情報の検証処理に必要となる情報等が記憶される。
通信部213は、通信に関する処理を行うための通信モジュールである。受付部214は、外部ノードから、ブロックチェーン2である分散型のネットワークに記録する情報を受け付ける。出力部215は、外部ノードからの要求に応じて、自身が保持するブロックチェーン2の情報を出力する。
ブロック生成部216は、受付部214が受け付けた情報を基に、ブロックチェーン2に追加するブロックを生成する。ブロック生成部216は、前ブロックに基づく情報と受付部214が受け付けた情報とを含むブロックを生成する。
また、ブロック生成部216は、自身が生成したブロックまたは後述するブロック共有部218を介して他のノード21が生成したブロックに対して、所定のコンセンサス処理として、例えば、ノンスを探索する処理または署名を付与する処理を行った上で、自身が管理するブロックチェーン2にブロックを追加する。なお、ブロック生成部216が生成したブロックに対して、複数のノード21が所定のコンセンサス処理を行って得られたものが、最終的にブロックチェーン2に追加されるブロックとなる。
ブロック検証部217は、自身が保持するブロックチェーン2にブロックを追加する際に、該ブロック内の情報の検証を行う。通常、追加対象とされるブロックは、自ノード21を含むノード21群において最も早く規則が満たされたブロックであるが、悪意のあるノード21が含まれていた場合等を考慮して、実際に規則が満たされているか等を検証しても良い。
ブロック共有部218は、ブロックチェーン2に属するノード21間で情報交換を行う。ブロック共有部218は、より具体的には、受付部214が受け付けた情報、ブロック生成部216が生成したブロック、及び他のノード21から受け付けたブロック等を、適宜他のノード21に送信する。これにより、可能な限り全てのノード21でこれらの情報および最新のブロックチェーン2を共有する。
なお、図5の構成はあくまで一例であって、ブロックチェーン2のノード21は、改ざんが困難なブロックチェーン2を複数のノードが共有して管理するための所定のコンセンサス処理を実行可能であり、外部ノードからの要求に応じて分散型のネットワークへの情報追加、及び分散型のネットワークに記録された情報の参照が可能なノードであれば、具体的な構成は問わない。
なお、サーバ1は、ブロックチェーン2のノード21であっても良い。
図6は、保有者端末3及びリーダ端末4の構成例を示すブロック図である。
保有者端末3は、制御部31、記憶部32、通信部33、入力部34及び表示部35を含む。各構成はバスBで接続されている。
制御部31はCPU、MPU等の演算処理装置を含み、記憶部32に記憶された制御プログラム3P(プログラム製品)を読み出して実行することにより、保有者端末3に係る種々の情報処理、制御処理等を行う。なお、図6では制御部31を単一のプロセッサであるものとして説明するが、マルチプロセッサであっても良い。
記憶部32はRAM、ROM等のメモリ素子を含み、制御部31が処理を実行するために必要な制御プログラム3P又はデータ等を記憶している。また、記憶部32は、制御部31が演算処理を実行するために必要なデータ等を一時的に記憶する。通信部33は通信に関する処理を行うための通信モジュールであり、ネットワークNを介して、サーバ1等と情報の送受信を行う。
入力部34は、キーボード、マウスまたは表示部35と一体化したタッチパネルでも良い。表示部35は、液晶ディスプレイ又は有機ELディスプレイ等であり、制御部31の指示に従い各種情報を表示する。
リーダ端末4は、制御部41、記憶部42、通信部43、入力部44、表示部45、コード読取部46及びスピーカ47を含む。各構成はバスBで接続されている。なお、リーダ端末4の制御部41、記憶部42、通信部43、入力部44及び表示部45に関しては、保有者端末3の制御部31、記憶部32、通信部33、入力部34及び表示部35と同様であるため、説明を省略する。コード読取部46は、バーコードまたは2次元コード等を読み取るための読取専用モジュールである。スピーカ47は、電気信号を音に変換する装置である。
図7は、入場管理システムの処理動作を説明する説明図である。なお、理解の便宜のために、イベントのチケットの購入段階おける保有者端末3を購入者端末3と読み替える。
チケットを購入する購入者の購入者端末3は、購入者によるチケットの購入要求を受け付けた場合、受け付けた購入要求をサーバ1に送信する。購入要求には、購入者の氏名、年齢、性別、ウォレットアドレスまたはイベントID等が含まれる。なお、イベントの開催者の端末(図示なし)またはNFT取引所の端末(図示なし)等を通じて、購入者の購入要求がサーバ1に送信されても良い。
サーバ1は、購入者端末3から送信された購入要求に応じて、ブロックチェーン2を通じて、イベントに参加するためのチケットNFTを発行する。NFTは、鑑定書または所有証明書付きのデジタルデータであり、仮想通貨と同様にデータ管理にブロックチェーン技術が用いられ、改ざん・偽造ができない仕組みである。チケットNFTは、ブロックチェーン2上で発行され、チケットとNFTとを紐付けることで当該チケットの所有権を持っているという証明である。
例えば、ブロックチェーン2がEthereumである場合、サーバ1は、Ethereumの一つのスマートコントラクト規格であるERC721を利用してチケットNFTを発行する。ERC721規格を用いれば、ブロックチェーン2上の全てのチケットNFTを開示しているが、改ざんすることはできないため、所有者または帰属情報等を付けることが可能となる。発行されたチケットNFTのトークンID、所有者(チケットNFTの保有者)アドレス及びトークンURI等がブロックチェーン2上で記憶される。
なお、チケットNFTを管理者に発行した場合、管理者は保有する当該チケットNFTを対象購入者に譲渡する。この場合、ブロックチェーン2は、チケットNFTのトークンID及びトークンURI(メタデータの場所)を引き継ぐようにする。ブロックチェーン2は、チケットNFTの所有者アドレスを、管理者の所有者アドレスから対象購入者の所有者アドレスに変更する。ブロックチェーン2は、譲渡後のチケットNFTのトークンID(変更なし)、変更後の所有者アドレス、及びトークンURI(変更なし)等を記録する。
また、チケットNFTの所有者は、チケットNFTの売買または移転により、暗号資産と同様にチケットNFTを自由に取引できる。
なお、ERC721規格の他、ERC20規格、ERC1155規格、またはソラナ(Solana)等の他のNFT標準規格に準拠するNFTを利用しても良い。
サーバ1は、チケットを購入した購入者を、当該チケットに対応するチケットNFTの保有者とし、当該保有者(購入者)に関する情報を保有者DB173に記憶する。具体的には、サーバ1は保有者IDを割り振る。サーバ1は、割り振った保有者IDに対応付けて、保有者の氏名、年齢、性別及びウォレットアドレスを一つのレコードとして保有者DB173に記憶する。
サーバ1は、ブロックチェーン2上に発行されたチケットNFTに対してチケットIDを割り振る。サーバ1は、割り振ったチケットIDに対応付けて、ブロックチェーン2上で発行されたチケットNFT(トークンID、所有者アドレスまたはトークンURI等)をチケットDB172に記憶する。具体的には、サーバ1は、チケットIDに対応付けて、イベントID、チケットNFT及び保有者IDを一つのレコードとしてチケットDB172に記憶する。
サーバ1は保有者IDに基づき、チケットID及びイベントIDに対応付けてブロックチェーン2上に発行されたチケットNFTを、該当する保有者端末3に送信する。保有者端末3は、サーバ1から送信されたチケットID、イベントID及びチケットNFTを受信する。保有者端末3は、受信したチケットNFT(トークンID、所有者アドレス及びトークンURI)を画面に表示する。
保有者端末3は、記憶部32に記憶された保有者のウォレットアドレスを取得する。保有者端末3は、例えば、既知の疑似乱数発生アルゴリズム、または物理乱数発生装置といった公知の手段を用いて乱数を発生する。なお、保有者端末3は、比較的簡易な数式等を利用して乱数を発生しても良い。なお、乱数の発生タイミングは特に限定されない。例えば、チケット購入時、チケットNFT発行時、または入場用の2次元コード生成時に乱数を発生しても良い。
保有者端末3は、発生した乱数をチケットID及びイベントIDに対応付けて記憶部32に記憶する。保有者端末3は、チケットID及びイベントIDに対応付けて、取得した保有者のウォレットアドレス、及び発生した乱数をサーバ1に送信する。
サーバ1は、保有者端末3から送信されたチケットID、イベントID、保有者のウォレットアドレス及び乱数を受信する。サーバ1は、受信した保有者のウォレットアドレス及び乱数を、チケットID及びイベントIDに対応付けてチケットDB172に記憶する。
保有者端末3は、チケットNFTの保有者によるイベントへの入場要求を受け付けた場合、記憶部32に記憶された保有者のウォレットアドレス及び乱数を取得する。保有者端末3は、2次元コードの生成ライブラリを利用し、保有者のウォレットアドレス及び乱数を含む2次元コードを生成する。保有者端末3は、生成した2次元コードを画面に表示する。なお、本実施形態では、2次元コードの例を示しているが、バーコード等であっても良い。
イベントへの入場受付の場合、リーダ端末4は、コード読取部46を介して、保有者端末3上に表示されている2次元コードを読み取る。リーダ端末4は、2次元コードの解析ライブラリを利用し、読み取った2次元コードから保有者のウォレットアドレス及び乱数を取得する。リーダ端末4は、取得した保有者のウォレットアドレス及び乱数をサーバ1に送信する。
サーバ1は、リーダ端末4から送信された保有者のウォレットアドレス及び乱数を受信する。サーバ1は、受信した保有者のウォレットアドレス及び乱数に基づき、チケットDB172に記憶されたチケットデータから、一致する保有者のウォレットアドレス及び乱数が存在しているか否かを判定する。
サーバ1は、一致する保有者のウォレットアドレス及び乱数が存在していると判定した場合、チケットNFTの保有者の入場履歴を入場履歴DB174に記憶する。サーバ1は、保有者のイベントの入場許可の旨をリーダ端末4に送信する。リーダ端末4は、サーバ1から送信された入場許可の旨を受信して画面に表示する。
サーバ1は、一致する保有者のウォレットアドレス及び乱数が存在していないと判定した場合、保有者のイベントの入場拒否の旨をリーダ端末4に送信する。リーダ端末4は、サーバ1から送信された入場拒否の旨を受信して画面に表示する。
更に、上述したイベントの入場許否の判定処理の他、例えばサーバ1は、リーダ端末4から送信された保有者のウォレットアドレスに基づき、ブロックチェーン2を通じて入場許否の判定処理を行っても良い。
具体的には、サーバ1は、保有者のウォレットアドレスをブロックチェーン2のいずれかのノード21に送信する。ブロックチェーン2のノード21は、サーバ1から送信された保有者のウォレットアドレスに基づき、記憶部212に記憶された単一または複数のチケットNFTを取得する。チケットNFTには、トークンID、所有者アドレス及びトークンURI等が含まれる。ノード21は、取得したチケットNFTをサーバ1に送信する。
サーバ1は、ノード21から送信されたチケットNFTのトークンID及び所有者アドレスを、チケットDB172に記憶されたチケットNFTのデータに照合する。サーバ1は、ノード21から送信されたチケットNFTのトークンID及び所有者アドレスと一致するチケットNFTのトークンID及び所有者アドレスが存在していると判定した場合、保有者のイベントの入場許可の旨をリーダ端末4に送信する。サーバ1は、一致するチケットNFTのトークンID及び所有者アドレスが存在していないと判定した場合、保有者のイベントの入場拒否の旨をリーダ端末4に送信する。
なお、サーバ1は、保有者のウォレットアドレスに基づき、ブロックチェーン2のノード21からチケットNFTを取得できない場合、保有者のイベントの入場拒否の旨をリーダ端末4に送信する。
図8は、チケットNFTの一覧画面の一例を示す説明図である。当該画面は、チケットNFT表示欄10a及び表示ボタン10bを含む。チケットNFT表示欄10aは、チケットNFTのトークンID、所有者アドレス及びトークンURI等を表示する表示欄である。表示ボタン10bは、チケットNFTにおける入場用の2次元コードの生成画面(図9)に遷移するボタンである。
保有者端末3は、保有者のウォレットアドレス(暗号ウォレット)により、当該保有者が所有しているすべてのチケットNFTをブロックチェーン2のノード21から取得する。なお、保有者端末3は、保有者のウォレットアドレスにより、当該保有者が所有しているすべてのチケットNFTをサーバ1から取得しても良い。取得されたチケットNFTには、トークンID、所有者アドレス及びトークンURI(メタデータの場所)等が含まれる。
トークンURIは、例えば、イベントと関連する動画もしくは画像等のコンテンツ配信・閲覧、イベントに関する販売商品、または特別グッズ(例えば、書籍、雑誌またはギフトカード)等のURLであっても良い。
保有者端末3は、当該チケットNFTに対応するイベントIDに基づき、イベント画像をサーバ1のイベントDB171から取得する。保有者端末3は、取得した各チケットNFTのトークンID、所有者アドレス及びトークンURI、並びに、イベント画像を該当するチケットNFT表示欄10aに表示する。
保有者端末3は、表示ボタン10bのタッチ操作を受け付けた場合、該当するチケットNFTのトークンID、所有者アドレス、トークンURI及びイベント画像を取得する。保有者端末3は、取得したトークンID、所有者アドレス、トークンURI及びイベント画像を、チケットNFTにおける入場用の2次元コードの生成画面(図9)に受け渡し、当該入場用の2次元コードの生成画面に遷移する。
図9は、チケットNFTにおける入場用の2次元コードの生成画面の一例を示す説明図である。生成画面は、イベント情報表示欄11a、チケットNFT表示欄11b、入場受付ボタン11c及び2次元コード表示欄11dを含む。
イベント情報表示欄11aは、イベントに関する情報を表示する表示欄である。チケットNFT表示欄11bは、チケットNFTの保有者が保有するチケットNFTを表示する表示欄である。入場受付ボタン11cは、イベントへの入場を受け付けるボタンである。2次元コード表示欄11dは、入場用の2次元コードを表示する表示欄である。なお、図9では、QRコードの例を説明するが、他の種類の2次元コードにも同様に適用することができる。
保有者端末3は、チケットNFTの一覧画面(図8)から受け渡されたチケットのトークンID、所有者アドレス、トークンURI及びイベント画像をチケットNFT表示欄11bに表示する。保有者端末3は、当該チケットNFTに対応するイベントIDに基づき、イベントの名称、開催日時及び開催場所を含むイベント情報をサーバ1のイベントDB171から取得する。保有者端末3は、取得したイベント情報をイベント情報表示欄11aに表示する。
図示のように、イベントの名称、開催日時及び開催場所がイベント情報表示欄11aに表示される。チケットNFTのトークンID、所有者アドレス、トークンURI及びイベント画像がチケットNFT表示欄11bに表示される。なお、チケットNFTのトークンID、所有者アドレス及びトークンURIは非表示でも良い。
トークンURIは、例えばチケットNFTに付与した特典(例えば、画像または動画)を示す特典ページのURLである。保有者端末3は、トークンURIのタッチ操作を受け付けた場合、特典ページのURLで指定されるサイトに掲載されている画像または動画を表示する。
保有者端末3は、入場受付ボタン11cのタッチ(クリック)操作を受け付けた場合、入場用の2次元コードを生成する。具体的には、保有者端末3は、保有者のウォレットアドレスを記憶部32から取得する。保有者端末3は、チケットID及びイベントIDに対応付けられた、サーバ1に送信済みの乱数を記憶部32から取得する。保有者端末3は、2次元コードの生成ライブラリを利用し、取得した保有者のウォレットアドレス及び乱数を含む2次元コードを生成する。保有者端末3は、生成した2次元コードを2次元コード表示欄11dに表示する。
図10は、チケットNFTを発行する際の処理手順を示すフローチャートである。保有者端末3(購入者端末3)の制御部31は、購入者によるチケットの購入要求を入力部34により受け付ける(ステップS301)。購入要求には、購入者の氏名、年齢、性別、ウォレットアドレスまたはイベントID等が含まれる。制御部31は、受け付けた購入要求を通信部33によりサーバ1に送信する(ステップS302)。
サーバ1の制御部11は、保有者端末3から送信された購入要求を通信部13により受信する(ステップS101)。制御部11は、チケットNFTの生成要求を通信部13によりブロックチェーン2のいずれかのノード21に送信する(ステップS102)。ブロックチェーン2のノード21の制御部211は、通信部213を介して、サーバ1から送信されたチケットNFTの生成要求を受信する(ステップS201)。
ノード21の制御部211は、受信したチケットNFTの生成要求に応じて、例えばERC721を利用し、チケットNFTを生成する(S202)。制御部211は、生成したチケットNFTのトークンID、所有者アドレス及びトークンURIを記憶部212に記憶する(ステップS203)。制御部211は、生成したチケットNFTを通信部213によりサーバ1に送信する(ステップS204)。
サーバ1の制御部11は、ブロックチェーン2のノード21から送信されたチケットNFTを通信部13により受信する(ステップS103)。制御部11は、保有者情報及びチケットNFTを大容量記憶部17に記憶する(ステップS104)。
具体的には、制御部11は保有者IDを割り振る。制御部11は、割り振った保有者IDに対応付けて、保有者の氏名、年齢、性別及びウォレットアドレスを一つのレコードとして保有者DB173に記憶する。制御部11は、ブロックチェーン2上に発行されたチケットNFTに対してチケットIDを割り振る。制御部11は、割り振ったチケットIDに対応付けて、イベントID、チケットNFT(トークンID、所有者アドレスまたはトークンURI等)及び保有者IDを一つのレコードとしてチケットDB172に記憶する。
制御部11は保有者IDに基づき、ブロックチェーン2上に発行されたチケットNFTを通信部13により保有者端末3に送信する(ステップS105)。保有者端末3の制御部31は、サーバ1から送信されたチケットNFTを通信部33により受信する(ステップS303)。制御部31は、受信したチケットNFT(トークンID、所有者アドレス及びトークンURI等)を表示部35により表示し(ステップS304)、処理を終了する。
図11は、ウォレットアドレス及び乱数を記憶する際の処理手順を示すフローチャートである。保有者端末3の制御部31は、記憶部32に記憶された保有者のウォレットアドレスを取得する(ステップS311)。制御部31は、例えば疑似乱数発生アルゴリズムを用いて乱数を発生する(ステップS312)。制御部31は、発生した乱数をチケットID及びイベントIDに対応付けて記憶部32に記憶する(ステップS313)。制御部31は、チケットID、イベントID、取得した保有者のウォレットアドレス、及び発生した乱数を通信部33によりサーバ1に送信する(ステップS313)。
サーバ1の制御部11は、保有者端末3から送信されたチケットID、イベントID、保有者のウォレットアドレス及び乱数を通信部13により受信する(ステップS111)。制御部11は、受信した保有者のウォレットアドレス及び乱数を、チケットID及びイベントIDに対応付けて大容量記憶部17のチケットDB172に記憶し(ステップS112)、処理を終了する。
図12は、イベントの入場の許否を判定する際の処理手順を示すフローチャートである。保有者端末3の制御部31は、通信部33を介して、保有者のウォレットアドレスにより、当該保有者が所有しているすべてのチケットNFTをブロックチェーン2のノード21から取得する(ステップS321)。各チケットNFTには、トークンID、所有者アドレス及びトークンURI等が含まれる。
制御部31は、表示部35を介して、取得した各チケットNFTを一覧表示する(ステップS322)。制御部31は、複数のチケットNFTから、チケットNFTの保有者による対象チケットNFTの選択を入力部34により受け付ける(ステップS323)。制御部31は、チケットNFTの保有者によるイベントの入場要求を入力部34により受け付ける(ステップS324)。
制御部31は、記憶部32に記憶された保有者のウォレットアドレスを取得する(ステップS325)。制御部31は、チケットID及びイベントIDに対応付けられた乱数を記憶部32から取得する(ステップS326)。制御部31は、2次元コードの生成ライブラリを利用し、取得した保有者のウォレットアドレス及び乱数を含む2次元コードを生成する(ステップS327)。制御部31は、生成した2次元コードを表示部35により表示する(ステップS328)。
リーダ端末4の制御部41は、コード読取部46を介して、保有者端末3上に表示されている2次元コードを読み取る(ステップS421)。制御部41は、2次元コードの解析ライブラリを利用し、読み取った2次元コードから保有者のウォレットアドレス及び乱数を取得する(ステップS422)。制御部41は、イベントを特定するイベントIDと、取得した保有者のウォレットアドレス及び乱数とを通信部43によりサーバ1に送信する(ステップS423)。
サーバ1の制御部11は、リーダ端末4から送信されたイベントID、保有者のウォレットアドレス及び乱数を通信部13により受信する(ステップS121)。制御部11は、受信したイベントID、保有者のウォレットアドレス及び乱数に基づき、チケットNFTの保有者に対してイベントの入場の許否を判定する処理のサブルーチンを実行する(ステップS122)。なお、イベントの入場許否判定処理のサブルーチンに関しては後述する。
制御部11は、入場許否判定処理のサブルーチンから得られた判定結果を通信部13によりリーダ端末4に送信する(ステップS123)。リーダ端末4の制御部41は、サーバ1から送信された判定結果を通信部43により受信する(ステップS424)。制御部41は、受信した判定結果を表示部45により表示し(ステップS425)、処理を終了する。
具体的には、制御部41は判定結果に基づき、保有者に対してイベントの入場を許可したと判定した場合、入場許可の旨を表示部45により表示する。制御部41は判定結果に基づき、保有者に対してイベントの入場を拒否したと判定した場合、入場拒否の旨を表示部45により表示する。
また、判定結果に基づいて効果音を出力することができる。例えば制御部41は、保有者に対してイベントの入場を許可した場合、入場許可を示す効果音をスピーカ47から出力する。または、制御部41は、保有者に対してイベントの入場を拒否した場合、入場拒否を示す効果音をスピーカ47から出力する。
図13は、イベントの入場の許否を判定する処理のサブルーチンの処理手順を示すフローチャートである。サーバ1の制御部11は、ステップS121で受信したイベントID、ウォレットアドレス及び乱数を取得する(ステップS01)。制御部11は、取得したイベントID、ウォレットアドレス及び乱数に基づき、チケットDB172に記憶されたチケットデータに照合する(ステップS02)。
制御部11は、照合結果に基づき、受信したウォレットアドレス及び乱数と一致する保有者のウォレットアドレス及び乱数が存在しているか否かを判定する(ステップS03)。制御部11は、一致する保有者のウォレットアドレス及び乱数が存在していると判定した場合(ステップS03でYES)、イベントへの入場許可と判定する(ステップS04)。
制御部11は、チケットNFTの保有者の入場履歴を大容量記憶部17の入場履歴DB174に記憶する(ステップS05)。具体的には、制御部11は、チケットIDに対応付けて、イベントID、保有者ID及び入場日時を一つのレコードとして入場履歴DB174に記憶する。制御部11は、入場許否判定処理のサブルーチンを終了してリターンする。
制御部11は、一致する保有者のウォレットアドレス及び乱数が存在していないと判定した場合(ステップS03でNO)、イベントへの入場拒否と判定する(ステップS06)。制御部11は、入場許否判定処理のサブルーチンを終了してリターンする。
本実施形態によると、イベントに参加するためのチケットNFTをブロックチェーン2上に発行することが可能となる。
本実施形態によると、ウォレットアドレス及び乱数を含む2次元コードを読み取ることにより、イベントの入場の許否を判定することが可能となる。
<変形例1>
ウォレットアドレス、乱数及びタイムスタンプを含む2次元コードを読み取ることにより、イベントの入場の許否を判定する処理を説明する。
保有者端末3は、保有者のウォレットアドレスを記憶部32から取得する。保有者端末3は、例えば疑似乱数発生アルゴリズムを用いて乱数を発生する。保有者端末3は、チケットID及びイベントIDに対応付けて、取得した保有者のウォレットアドレス、発生した乱数、並びに、ウォレットアドレス及び乱数の送信日時であるタイムスタンプをサーバ1に送信する。保有者端末3は、乱数及びタイムスタンプを記憶部32に記憶する。なお、タイムスタンプは、ウォレットアドレス及び乱数の送信日時に限らず、例えば、チケットの購入日時、チケットNFTの発行日時、または乱数を発生した日時等であっても良い。
サーバ1は、保有者端末3から送信されたチケットID、イベントID、保有者のウォレットアドレス、乱数及びタイムスタンプを受信する。サーバ1は、受信した保有者のウォレットアドレス、乱数及びタイムスタンプを、チケットID及びイベントIDに対応付けてチケットDB172に記憶する。
保有者端末3は、チケットNFTの保有者によるイベントへの入場要求を受け付けた場合、記憶部32に記憶された保有者のウォレットアドレス、乱数及びタイムスタンプを取得する。保有者端末3は、2次元コードの生成ライブラリを利用し、保有者のウォレットアドレス、乱数及びタイムスタンプを含む2次元コードを生成する。保有者端末3は、生成した2次元コードを画面に表示する。
イベントへの入場受付の場合、リーダ端末4は、コード読取部46を介して、保有者端末3上に表示されている2次元コードを読み取る。リーダ端末4は、2次元コードの解析ライブラリを利用し、読み取った2次元コードから保有者のウォレットアドレス、乱数及びタイムスタンプを取得する。リーダ端末4は、取得した保有者のウォレットアドレス、乱数及びタイムスタンプをサーバ1に送信する。
サーバ1は、リーダ端末4から送信された保有者のウォレットアドレス、乱数及びタイムスタンプを受信する。サーバ1は、受信した保有者のウォレットアドレス、乱数及びタイムスタンプに基づき、チケットDB172に記憶されたチケットデータから、一致する保有者のウォレットアドレス、乱数及びタイムスタンプが存在しているか否かを判定する。
サーバ1は、一致する保有者のウォレットアドレス、乱数及びタイムスタンプが存在していると判定した場合、保有者のイベントの入場許可の旨をリーダ端末4に送信する。リーダ端末4は、サーバ1から送信された入場許可の旨を受信して画面に表示する。サーバ1は、一致する保有者のウォレットアドレス、乱数及びタイムスタンプが存在していないと判定した場合、保有者のイベントの入場拒否の旨をリーダ端末4に送信する。リーダ端末4は、サーバ1から送信された入場拒否の旨を受信して画面に表示する。
なお、チケットNFTの発行処理、入場許否判定用のデータ(ウォレットアドレス、乱数及びタイムスタンプ)の記憶処理、及びイベントへの入場許否判定処理の手順を示すフローチャートに関しては、図10~図12の処理手順を示すフローチャートと同様であるため、説明を省略する。
本変形例によると、ウォレットアドレス、乱数及びタイムスタンプを含む2次元コードを読み取ることにより、イベントの入場の許否を判定することが可能となる。
本変形例によると、タイムスタンプに基づく入場許否の判定処理によって、記憶されたタイムスタンプに時間的な差分が生じた場合に異なるチケットNFTであると判定できるため、信頼性を高めることが可能となる。
(実施形態2)
実施形態2は、チケットNFTの保有者に、当該チケットNFTに対応するイベントに関連する販売商品の購入を許可する形態に関する。なお、実施形態1と重複する内容については説明を省略する。
所定のチケットNFTの保有者に対し、イベントに関連する販売商品を提供することができる。所定のチケットNFTは、特定されたイベント(例えば、コンサートA)に対応するチケットNFTであっても良く、または、複数のイベント(例えば、イベントA1~A3)に対し、いずれかのイベントに対応するチケットNFTであっても良い。更にまた、所定のチケットNFTは、あらゆるチケットNFTであっても良い。例えば、コンサートAのチケットNFTの保有者は、当該コンサートAのグッズを購入することができる。コンサートAのグッズは、例えば、公演記念カレンダー、公演記念パンフレット、キーホルダーまたは会場で応援用のライト等を含む。
図14は、実施形態2におけるサーバ1の構成例を示すブロック図である。なお、図2と重複する内容については同一の符号を付して説明を省略する。大容量記憶部17には、販売商品DB175及び購入履歴DB176が含まれる。販売商品DB175は、イベントに関連する販売商品の情報を記憶している。購入履歴DB176は、販売商品の購入履歴を記憶している。
図15は、販売商品DB175及び購入履歴DB176のレコードレイアウトの一例を示す説明図である。
販売商品DB175は、商品ID列、イベントID列、商品名列、商品画像列、チケットNFT限定列及び価格列を含む。商品ID列は、各販売商品を識別するために、一意に特定される販売商品のIDを記憶している。イベントID列は、販売商品に対応するイベントを特定するイベントIDを記憶している。商品名列は、販売商品の名称を記憶している。商品画像列は、販売商品の画像またはサムネイル画像を記憶している。
チケットNFT限定列は、チケットNFTの保有者に対する限定商品であるか否かを示す情報を記憶している。例えば、チケットNFTの保有者に対する限定商品である場合、チケットNFT限定列には「○」が記憶される。または、チケットNFTの保有者に対する限定商品でない場合、チケットNFT限定列には「×」が記憶される。価格列は、販売商品の価格を記憶している。
購入履歴DB176は、履歴ID列、商品ID列、購入者ID列、数量列、金額列及び購入日時列を含む。履歴ID列は、各履歴データを識別するために、一意に特定される履歴データのIDを記憶している。商品ID列は、販売商品を特定する商品IDを記憶している。
購入者ID列は、販売商品を購入した購入者を特定する購入者IDを記憶している。なお、NFTの保有者が販売商品を購入した場合、購入者ID列には保有者IDが記憶される。数量列は、販売商品の購入数量を記憶している。金額列は、販売商品の購入金額を記憶している。購入日時列は、販売商品を購入した日時情報を記憶している。
図16は、販売商品を購入する際の処理手順を示すフローチャートである。保有者端末3の制御部31は、通信部33を介して、販売商品に関する情報をサーバ1の販売商品DB175から取得する(ステップS331)。販売商品に関する情報は、商品ID、商品名、商品画像、チケットNFT限定情報及び価格を含む。制御部31は、取得した販売商品に関する情報を表示部35により表示する(ステップS332)。
制御部31は、保有者による対象販売商品の購入要求を入力部34により受け付ける(ステップS333)。制御部31は、受け付けた購入要求に応じて、保有者ID及び購入情報を通信部33によりサーバ1に送信する(ステップS334)。購入情報は、販売商品ID、購入数量、購入金額または支払情報等を含む。サーバ1の制御部11は、保有者端末3から送信された保有者ID及び購入情報を通信部13により受信する(ステップS131)。
制御部11は、受信した購入情報に基づき、当該販売商品がチケットNFT限定商品であるか否かを判定する(ステップS132)。例えば制御部11は、受信した購入情報に含まれる販売商品IDに基づき、チケットNFTの保有者に対する限定商品であるか否かを示す情報を大容量記憶部17の販売商品DB175のチケットNFT限定列から取得する。例えば制御部11は、チケットNFT限定列から「○」を取得した場合、当該販売商品がチケットNFT限定商品であると判定する。または、制御部11は、チケットNFT限定列から「×」を取得した場合、当該販売商品がチケットNFT限定商品でないと判定する。
制御部11は、当該販売商品がチケットNFT限定商品でないと判定した場合(ステップS132でNO)、後述するステップS136の処理に遷移する。制御部11は、当該販売商品がチケットNFT限定商品であると判定した場合(ステップS132でYES)、所定のチケットNFTを特定する(ステップS133)。具体的には、制御部11は、商品IDに基づき、対象となる販売商品に対応するイベントIDを大容量記憶部17の販売商品DB175から取得する。制御部11は、取得したイベントIDに基づき、該当するイベントに対応するチケットNFTを特定する。
制御部11は、特定したチケットNFTを、保有者が所有しているか否かを判定する(ステップS134)。具体的には、制御部11は商品IDに基づき、当該販売商品に対応するイベントIDを販売商品DB175から取得する。制御部11は、保有者ID及びイベントIDに基づき、チケットNFTを大容量記憶部17のチケットDB172から取得できるか否かを判定する。例えば、制御部11は、チケットNFTをチケットDB172から取得できない場合、保有者がチケットNFTを所有していないと判定する。制御部11は、チケットNFTをチケットDB172から取得できた場合、保有者がチケットNFTを所有していると判定する。
更に、上述したチケットNFTの所有判定処理の他、例えばサーバ1は、保有者のウォレットアドレスに基づき、ブロックチェーン2を通じてチケットNFTの所有判定処理を行っても良い。
具体的には、制御部11は、保有者IDに基づき、保有者のウォレットアドレスを大容量記憶部17の保有者DB173から取得する。制御部11は、取得した保有者のウォレットアドレスを通信部13によりブロックチェーン2のいずれかのノード21に送信する。ブロックチェーン2のノード21は、サーバ1から送信された保有者のウォレットアドレスに基づき、記憶部212に記憶された単一または複数のチケットNFT(トークンID、所有者アドレス及びトークンURI等)を取得する。ノード21は、取得したチケットNFTをサーバ1に送信する。
サーバ1の制御部11は、ノード21から送信されたチケットNFTのトークンID及び所有者アドレスを、チケットDB172に記憶されたチケットNFTのデータに照合する。制御部11は、ノード21から送信されたチケットNFTのトークンID及び所有者アドレスと一致するチケットNFTのトークンID及び所有者アドレスが存在していると判定した場合、保有者がチケットNFTを所有していると判定する。制御部11は、一致するチケットNFTのトークンID及び所有者アドレスが存在していないと判定した場合、保有者がチケットNFTを所有していないと判定する。
なお、制御部11は、保有者のウォレットアドレスに基づき、ブロックチェーン2のノード21からチケットNFTを取得できない場合、保有者がチケットNFTを所有していないと判定する。
制御部11は、保有者が当該チケットNFTを所有していないと判定した場合(ステップS134でNO)、当該販売商品における購入不可の旨を含むメッセージを通信部13により保有者端末3に送信する(ステップS135)。保有者端末3の制御部31は、サーバ1から送信された購入不可メッセージを通信部33により受信する(ステップS335)。保有者端末3の制御部31は、受信した購入不可メッセージを表示部35により表示する(ステップS336)。
制御部11は、保有者が当該チケットNFTを所有していると判定した場合(ステップS134でYES)、保有者に対して当該販売商品の購入を許可する(ステップS136)。制御部11は購入情報に基づき、例えば決済用システムまたはプラットフォームを通じて、当該販売商品に対して決済処理を行う(ステップS137)。
制御部11は、購入履歴を大容量記憶部17の購入履歴DB176に記憶する(ステップS138)。具体的には、制御部11は履歴IDを割り振り、割り振った履歴IDに対応付けて、商品ID、保有者ID(購入者ID)、購入数量、購入金額及び購入日時を一つのレコードとして購入履歴DB176に記憶する。
制御部11は、決済完了の旨を含むメッセージを通信部13により保有者端末3に送信する(ステップS139)。保有者端末3の制御部31は、サーバ1から送信された決済完了メッセージを通信部33により受信する(ステップS337)。保有者端末3の制御部31は、受信した決済完了メッセージを表示部35により表示し(ステップS338)、処理を終了する。
続いて、販売商品の第1統計情報を出力する処理を説明する。サーバ1は、販売商品の購入回数または購入数量等を含む第1統計情報を生成する。サーバ1は、グラフまたは表等の容易に理解できる形式で、生成した第1統計情報を出力する。
図17は、第1統計情報の表示画面の一例を示す説明図である。当該画面は、商品選択欄12a、統計ボタン12b及び統計情報表示欄12cを含む。商品選択欄12aは、統計対象となる販売商品の選択を受け付ける欄である。統計ボタン12bは、選択された販売商品の第1統計情報を生成するボタンである。統計情報表示欄12cは、第1統計情報を表示する表示欄である。
サーバ1は、商品ID及び商品名を含む販売商品の情報を販売商品DB175から取得する。サーバ1は、取得した販売商品の情報を、例えば管理者端末5(図示なし)に送信する。管理者端末5は、サーバ1から送信された販売商品の情報を受信して画面に表示する。図示のように、販売商品の商品名が商品選択欄12aに表示される。
管理者端末5は、管理者による商品選択欄12aの選択操作を受け付けた場合、選択された販売商品の商品IDを取得する。管理者端末5は、統計ボタン12bのタッチ操作を受け付けた場合、取得した商品IDをサーバ1に送信する。サーバ1は、管理者端末5から送信された商品IDを受信する。サーバ1は、受信した商品ID毎に販売商品の購入回数及び購入数量を購入履歴DB176から集計する。
サーバ1は、集計した集計結果に基づき、販売商品の購入回数及び購入数量等を含む第1統計情報のグラフを生成する。サーバ1は、生成したグラフを管理者端末5に送信する。管理者端末5は、サーバ1から送信されたグラフを受信して統計情報表示欄12cに表示する。
図示のように、統計対象となる販売商品(商品A、商品B及び商品C)ごとに、購入回数及び購入数量を統計した縦棒グラフが統計情報表示欄12cに表示される。なお、図17では縦棒グラフの形式としたが、これに限らず、その他のグラフ(例えば、円グラフ)または表の形式で表示するようにもかまわない。
図18は、第1統計情報を出力する際の処理手順を示すフローチャートである。管理者端末5は、統計対象となる販売商品の第1統計情報の出力要求を受け付ける(ステップS541)。管理者端末5は、受け付けた第1統計情報の出力要求に応じて、統計対象となる販売商品の商品IDをサーバ1に送信する(ステップS542)。サーバ1の制御部11は、管理者端末5から送信された商品IDを通信部13により受信する(ステップS141)。
制御部11は、受信した商品ID毎に販売商品の購入回数及び購入数量を大容量記憶部17の購入履歴DB176から集計する(ステップS142)。制御部11は、集計した集計結果に基づき、販売商品の購入回数及び購入数量等を含む第1統計情報のグラフを生成する(ステップS143)。制御部11は、生成した第1統計情報のグラフを通信部13により管理者端末5に送信する(ステップS144)。
管理者端末5は、サーバ1から送信された第1統計情報のグラフを受信し(ステップS543)、受信した第1統計情報のグラフを画面に表示し(ステップS544)、処理を終了する。なお、サーバ1は、集計結果のみを管理者端末5に送信しても良い。この場合、管理者端末5は、サーバ1から送信された集計結果に基づいて第1統計情報のグラフを生成する。
続いて、チケットNFTの保有者のイベントの参加回数、または、保有者の属性を含む第2統計情報を出力する処理を説明する。保有者の属性は、保有者の年齢、性別または職種等を含む。
図19は、第2統計情報の表示画面の一例を示す説明図である。当該画面は、第1グラフ表示欄13a及び第2グラフ表示欄13bを含む。第1グラフ表示欄13aは、保有者ごとのイベントの参加回数を統計した統計情報のグラフを表示するための表示欄である。第2グラフ表示欄13bは、イベント(例えば、イベントA)における保有者の年齢及び性別ごとの参加者数を統計した統計情報のグラフを表示するための表示欄である。
先ず、サーバ1は、保有者IDごとのイベントの参加回数を入場履歴DB174から集計する。サーバ1は、集計した集計結果に基づいて第1グラフを生成する。
次に、サーバ1は、イベントIDに基づき、該当するイベントに参加した各保有者の保有者IDを入場履歴DB174から取得する。サーバ1は、取得した各保有者IDに基づき、各保有者の年齢及び性別を保有者DB173から取得する。サーバ1は、取得した保有者の年齢及び性別ごとの当該イベントの参加者数を集計する。サーバ1は、集計した集計結果に基づいて第2グラフを生成する。
そして、サーバ1は、生成した第1グラフ及び第2グラフを、例えば管理者端末5に送信する。管理者端末5は、サーバ1から送信された第1グラフ及び第2グラフを受信する。管理者端末5は、受信した第1グラフを第1グラフ表示欄13aに表示し、受信した第2グラフを第2グラフ表示欄13bに表示する。
図示のように、第1グラフには、保有者(例えば、保有者A氏、保有者B氏及び保有者C氏)ごとに統計したイベントの参加回数が示されている。第2グラフには、イベント(例えば、イベントA)における保有者の年齢及び性別ごとに統計した参加者数が示されている。
図20は、第2統計情報を出力する際の処理手順を示すフローチャートである。なお、図20では、保有者の属性(年齢及び性別等)を含む第2統計情報の生成処理の例を説明するが、他の種類の第2統計情報にも同様に適用することができる。
管理者端末5は、イベントIDを含む第2統計情報の出力要求を受け付ける(ステップS551)。管理者端末5は、受け付けた第2統計情報の出力要求に応じて、当該イベントIDをサーバ1に送信する(ステップS552)。サーバ1の制御部11は、管理者端末5から送信されたイベントIDを通信部13により受信する(ステップS151)。
制御部11は、受信したイベントIDに基づき、該当するイベントに参加した各保有者の保有者IDを大容量記憶部17の入場履歴DB174から取得する(ステップS152)。制御部11は、取得した各保有者IDに基づき、各保有者の年齢及び性別を大容量記憶部17の保有者DB173から取得する(ステップS153)。制御部11は、取得した保有者の年齢及び性別ごとの当該イベントの参加者数を集計する(ステップS154)。
制御部11は、集計した集計結果に基づき、保有者の年齢及び性別ごとに集計した当該イベントの参加者数を含む第2統計情報のグラフを生成する(ステップS155)。制御部11は、生成した第2統計情報のグラフを通信部13により管理者端末5に送信する(ステップS156)。管理者端末5は、サーバ1から送信された第2統計情報のグラフを受信し(ステップS553)、受信した第2統計情報のグラフを画面に表示し(ステップS554)、処理を終了する。
本実施形態によると、チケットNFTの保有者に、当該チケットNFTに対応するイベントに関連する販売商品の購入を許可することが可能となる。
本実施形態によると、販売商品の購入回数または購入数量を含む第1統計情報を出力することが可能となる。
本実施形態によると、チケットNFTの保有者のイベントの参加回数、または保有者の属性を含む第2統計情報を出力することが可能となる。
本実施形態によると、第1統計情報及び第2統計情報を出力することにより、マーケティングに役立つ情報を収集することが可能となる。
(実施形態3)
実施形態3は、チケットNFTの保有者に所定のインセンティブを付与する形態に関する。なお、実施形態1~2と重複する内容については説明を省略する。インセンティブは、仮想通貨(暗号資産)、電子マネー、クーポンまたはポイント等を使用することが可能な価値に係る情報である。なお、以下では、インセンティブが仮想通貨である例を説明するが、他の形式のインセンティブにも同様に適用することができる。
サーバ1は、チケットNFTの保有者が、予め定められた複数のイベントにおける全てのチケットNFTを有しているか否かを判定する。サーバ1は、保有者が全てのチケットNFTを有していると判定した場合、ブロックチェーン2を通じて、当該保有者に所定の仮想通貨を付与する。仮想通貨の付与量は、予め決められた仮想通貨量(例えば、100コイン)であっても良く、または、チケット料金の所定割合(例えば、5%)により算出された仮想通貨量であっても良い。
図21は、チケットNFTの保有者に所定の仮想通貨量を付与する際の処理手順を示すフローチャートである。サーバ1の制御部11は、対象となる複数のイベントIDを、例えば記憶部12または大容量記憶部17から取得する(ステップS161)。制御部11は、複数の保有者IDを大容量記憶部17の保有者DB173から取得する(ステップS162)。制御部11は、取得した複数の保有者IDから、1つの保有者IDを取得する(ステップS163)。
制御部11は、取得した保有者IDに対応する保有者が、対象となる複数のイベントにおける全てのチケットNFTを有しているか否かを判定する(ステップS164)。具体的には、制御部11は、取得した保有者ID及びイベントIDに基づき、該当するイベントに参加するためのチケットNFTをチケットDB172から取得できるか否かを判定する。例えば制御部11は、全てのチケットNFTをチケットDB172から取得できた場合、保有者が全てのチケットNFTを有していると判定する。または、制御部11は、保有者が、対象となるチケットNFTのいずれかを保有していない場合、保有者が全てのチケットNFTを有していないと判定する。
制御部11は、保有者が全てのチケットNFTを有していないと判定した場合(ステップS164でNO)、ステップS163の処理に戻る。制御部11は、保有者が全てのチケットNFTを有していると判定した場合(ステップS164でYES)、保有者IDに基づいて保有者のウォレットアドレスを大容量記憶部17の保有者DB173から取得する(ステップS165)。
制御部11は、所定の仮想通貨量(例えば、100コイン)を保有者に付与するトランザクションを作成する(ステップS166)。トランザクションは、ブロックチェーン2における取引記録であり、ブロックチェーン2の参加者間での各種の情報及び価値の移転を記憶している。作成されたトランザクションは、保有者のウォレットアドレス、仮想通貨付与元(例えば、システムの運営者)のウォレットアドレス及び取引日時等を含む。
制御部11は、ブロックチェーン2のいずれかのノード21に、作成したトランザクションを通信部13により送信する(ステップS167)。ブロックチェーン2のノード21の制御部211は、サーバ1から送信されたトランザクションを通信部213により受信する(ステップS261)。ノード21の制御部211は、受信したトランザクションに応じて、保有者のウォレットアドレス宛に所定の仮想通貨の付与処理を実行する(ステップS262)。
サーバ1の制御部11は、当該保有者IDが最後の保有者IDであるか否かを判定する(ステップS168)。制御部11は、当該保有者IDが最後の保有者IDでないと判定した場合(ステップS168でNO)、ステップS163の処理に戻る。制御部11は、当該保有者IDが最後の保有者IDであると判定した場合(ステップS168でYES)、処理を終了する。
なお、上述した仮想通貨の付与処理に限るものではない。例えば、スマートコントラクトにより保有者に仮想通貨を付与しても良い。
本実施形態によると、保有者が、予め定められた複数のイベントにおける全てのチケットNFTを有している場合、当該保有者に所定のインセンティブを付与することが可能となる。
本実施形態によると、保有者にインセンティブを付与することにより、各イベントに積極的に参加するように保有者を促すことが可能になる。
(実施形態4)
実施形態4は、ロイヤルティの高いチケットNFTの保有者に特典NFTを発行する形態に関する。なお、実施形態1~3と重複する内容については説明を省略する。
サーバ1は、チケットNFTの保有者から、ロイヤルティの高いチケットNFTの保有者を、特典NFTの発行対象者として特定する。ロイヤルティが高い保有者は、例えば、所定期間(例えば、1年)内にイベントに参加した回数が所定の閾値以上である保有者であっても良く、または、イベントに関連する販売商品の購入回数若しくは購入数量が所定の閾値以上である保有者であっても良い。
サーバ1は、特定した対象者に特典NFTを発行する。特典NFTは、例えば、特別なイベントに参加するためのチケットNFT、またはイベントに関連する販売商品(公演記念書籍または雑誌等)に対応する販売商品NFT等を含む。なお、サーバ1は、特定した対象者に、暗号資産、電子マネー、クーポンまたはポイント等を含むインセンティブを付与しても良い。
図22は、NFTの保有者に特典NFTを発行する際の処理手順を示すフローチャートである。サーバ1の制御部11は、ロイヤルティの高いチケットNFTの保有者を特典NFTの発行対象者として特定する(ステップS171)。
例えば制御部11は、保有者ID毎にイベントの参加回数を大容量記憶部17の入場履歴DB174から集計する。制御部11は、集計した参加回数が所定の回数(例えば、3回)以上である場合、当該保有者が特典NFTの発行対象者として特定する。または、制御部11は、保有者ID毎にイベントに関連する販売商品の購入数量を大容量記憶部17の購入履歴DB176から集計する。制御部11は、集計した購入数量が所定の数量(例えば、5回)以上である場合、当該保有者が特典NFTの発行対象者として特定する。
制御部11は、予め決められた特典情報(例えば、コンサートのイベントID)を記憶部12または大容量記憶部17から取得する(ステップS172)。制御部11は、特定した各対象者に対し、特典情報を含む特典NFTの生成要求を通信部13によりブロックチェーン2のいずれかのノード21に送信する(ステップS173)。
ブロックチェーン2のノード21の制御部211は、通信部213を介して、サーバ1から送信された特典NFTの生成要求を受信する(ステップS271)。ノード21の制御部211は、受信した特典NFTの生成要求に応じて、例えばERC721を利用し、特典NFTを生成する(ステップS272)。制御部211は、生成した特典NFTのトークンID、所有者アドレス及びトークンURIを記憶部212に記憶する(ステップS273)。制御部211は、生成した特典NFTを通信部213によりサーバ1に送信する(ステップS274)。
サーバ1の制御部11は、ブロックチェーン2のノード21から送信された特典NFTを通信部13により受信する(ステップS174)。制御部11は保有者IDに基づき、通信部13を介して、ブロックチェーン2上に発行された特典NFTを該当する保有者の保有者端末3に送信する(ステップS175)。
保有者端末3の制御部31は、サーバ1から送信された特典NFTを通信部33により受信する(ステップS373)。制御部31は、受信した特典NFT(トークンID、所有者アドレス及びトークンURI)を表示部35により表示し(ステップS374)、処理を終了する。
本実施形態によると、ロイヤルティの高いチケットNFTの保有者に特典NFTを発行することが可能となる。
本実施形態によると、ロイヤルティ保有者に特典NFTを発行することにより、保有者のイベント参加のリピート率を向上することが可能となる。
(実施形態5)
実施形態5は、チケットNFTの転売または譲渡の場合、イベントの入場の許否を判定する形態に関する。なお、実施形態1~4と重複する内容については説明を省略する。なお、以下では、チケットNFTの譲渡の例を説明するが、チケットNFTの転売にも同様に適用することができる。
図23は、チケットNFTの譲渡の場合に入場管理システムの処理動作を説明する説明図である。なお、図7と重複する内容については説明を省略する。
サーバ1は、ブロックチェーン2上に発行されたチケットNFTの譲渡要求を受け付けた場合、受け付けた譲渡要求に応じて、当該ブロックチェーン2を通じて譲渡処理を行う。譲渡要求には、譲渡対象となるチケットNFT、当該チケットNFTに対応するチケットID、譲渡元情報及び譲渡先情報等を含む。
チケットNFTには、トークンID、所有者(保有者)アドレス及びトークンURI等が含まれる。譲渡元情報には、譲渡元となる保有者(例えば、保有者A氏)の保有者ID及びウォレットアドレス等が含まれる。譲渡先情報には、譲渡先となる保有者(例えば、保有者B氏)の保有者ID及びウォレットアドレス等が含まれる。
チケットNFTを保有する保有者A氏が、当該チケットNFTを保有者B氏に譲渡した場合、当該チケットNFTを保有者A氏から保有者B氏に譲渡する処理はブロックチェーン2上に行われる。
具体的には、サーバ1は、保有者A氏が保有するチケットNFTを保有者B氏に譲渡した譲渡要求を受け付けた場合、保有者A氏から保有者B氏にチケットNFTを譲渡するトランザクションを作成する。作成されたトランザクションは、保有者A氏が保有するチケットNFT(トークンID、所有者アドレス及びトークンURI等)、保有者A氏のウォレットアドレス、保有者B氏のウォレットアドレス及び取引日時等を含む。
サーバ1は、ブロックチェーン2のいずれかのノード21に、作成したトランザクションを送信する。ブロックチェーン2のノード21は、サーバ1から送信されたトランザクションを受信する。ノード21は、受信したトランザクションに応じて、対象となるチケットNFTの譲渡処理を実行する。
具体的には、ノード21は、チケットNFTを保有する保有者のウォレットアドレスを、保有者A氏のウォレットアドレスから保有者B氏のウォレットアドレスに変更する。ノード21は、当該チケットNFTのトークンID及びトークンURI(メタデータの場所)を引き継ぐようにする。ノード21は、チケットNFTの所有者アドレスを、保有者A氏の所有者アドレスから保有者B氏の所有者アドレスに変更する。ノード21は、譲渡後の保有者のウォレットアドレス、並びに、譲渡後のチケットNFTのトークンID(変更なし)、変更後の所有者アドレス、及びトークンURI(変更なし)等を記録する。
ブロックチェーン2のノード21は、保有者A氏から保有者B氏に譲渡されたチケットNFTをサーバ1に送信する。サーバ1は、ブロックチェーン2のノード21から送信された譲渡後のチケットNFTを受信する。サーバ1は、当該チケットNFTに対応するチケットIDに基づき、譲渡後のチケットNFT(トークンID、所有者アドレス及びトークンURI等)、及び譲渡先となる保有者の保有者IDをチケットDB172に更新する。
なお、譲渡情報を記憶するための譲渡DBが設けられても良い。この場合、例えばサーバ1は、譲渡対象となるチケットNFT、譲渡元情報(譲渡元となる保有者の保有者ID及びウォレットアドレス等)、及び、譲渡先情報(譲渡先となる保有者の保有者ID及びウォレットアドレス等)を譲渡DBに記憶しても良い。
以上の処理によって、保有者A氏が保有するチケットNFTを、当該保有者A氏から保有者B氏に譲渡する。従って、保有者B氏はチケットNFTを保有する。なお、本実施形態では、チケットNFTのみを譲渡したが、チケットNFT及び当該チケットNFTに対応するチケットを同時に譲渡することができる。
サーバ1は、譲渡先となる保有者B氏の保有者IDに基づき、チケットID及びイベントIDに対応付けてブロックチェーン2上に譲渡されたチケットNFTを、保有者B氏の保有者端末3に送信する。保有者B氏の保有者端末3は、サーバ1から送信されたチケットID、イベントID及びチケットNFT(トークンID、所有者アドレス及びトークンURI等)を受信する。保有者B氏の保有者端末3は、受信したチケットNFTを画面に表示する。
その後に、実施形態1及び変形例1での処理と同様に、保有者端末3は、乱数の発生処理、並びに、保有者のウォレットアドレス、乱数及びタイムスタンプをサーバ1に送信する処理等を行う。サーバ1は、チケットID及びイベントIDに対応付けて、保有者B氏の保有者端末3から送信されたウォレットアドレス、乱数及びタイムスタンプをチケットDB172に更新する。
イベントへの入場受付の場合、リーダ端末4は、保有者B氏の保有者端末3上に表示されている2次元コードを読み取ることにより、保有者B氏のウォレットアドレス及び乱数を取得する。リーダ端末4は、取得した保有者B氏のウォレットアドレス及び乱数をサーバ1に送信する。サーバ1は、リーダ端末4から送信された保有者B氏のウォレットアドレス及び乱数と、記憶された保有者B氏のウォレットアドレス及び乱数とに基づいて、チケットNFTの保有者B氏に対してイベントの入場の許否を判定する。
図24は、チケットNFTを譲渡する際の処理手順を示すフローチャートである。なお、図24では、チケットNFTを保有する保有者A氏から保有者B氏に、当該チケットNFTを譲渡する例を説明する。
保有者A氏の保有者端末3の制御部31は、記憶部32に記憶された保有者A氏のウォレットアドレスを取得する(ステップS381)。制御部31は、例えば疑似乱数発生アルゴリズムを用いて乱数を発生する(ステップS382)。制御部31は、発生した乱数をチケットID及びイベントIDに対応付けて記憶部32に記憶する(ステップS383)。
制御部31は、チケットID、イベントID、取得した保有者のウォレットアドレス、発生した乱数及びタイムスタンプ等を含む入場受付用情報を通信部33によりサーバ1に送信する(ステップS384)。タイムスタンプは、例えばウォレットアドレス及び乱数の送信日時であっても良い。
サーバ1の制御部11は、保有者A氏の保有者端末3から送信された入場受付用情報を通信部13により受信する(ステップS181)。制御部11は、受信した入場受付用情報を大容量記憶部17のチケットDB172に記憶する(ステップS182)。具体的には、制御部11は、受信した保有者のウォレットアドレス、乱数及びタイムスタンプを、チケットID及びイベントIDに対応付けてチケットDB172に記憶する。
保有者A氏の保有者端末3の制御部31は、保有者A氏が保有するチケットNFTを保有者B氏に譲渡した譲渡要求を入力部34により受け付ける(ステップS385)。制御部31は、受け付けた譲渡要求を通信部33によりサーバ1に送信する(ステップS386)。なお、譲渡先となる保有者B氏の保有者端末3は、譲渡要求をサーバ1に送信しても良い。
譲渡要求には、譲渡対象となるチケットNFT、当該チケットNFTに対応するチケットID、譲渡元情報(例えば、保有者A氏の保有者ID及びウォレットアドレス等)、及び、譲渡先情報(例えば、保有者B氏の保有者ID及びウォレットアドレス等)等を含む。
サーバ1の制御部11は、保有者A氏の保有者端末3から送信された譲渡要求を通信部13により受信する(ステップS183)。制御部11は、受信した譲渡要求に応じて、ブロックチェーン2を通じて当該チケットNFTの譲渡処理を行う(ステップS184)。制御部11は、当該チケットNFTに対応するチケットID、または当該チケットNFTのトークンIDに基づき、大容量記憶部17のチケットDB172に当該チケットNFTが存在しているか否かを判定する(ステップS185)。
制御部11は、当該チケットNFTが存在していないと判定した場合(ステップS185でNO)、当該チケットNFTがチケットDB172に存在していない旨を含むエラーメッセージを表示部15により出力する(ステップS186)。なお、制御部11は通信部13を介して、エラーメッセージを保有者A氏または保有者B氏の保有者端末3に送信しても良い。
制御部11は、当該チケットNFTが存在していると判定した場合(ステップS185でYES)、譲渡後のチケットNFTをチケットDB172に更新する(ステップS187)。具体的には、制御部11は、当該チケットNFTに対応するチケットIDに基づき、譲渡後のチケットNFT(トークンID、所有者アドレス及びトークンURI等)、及び保有者B氏の保有者IDをチケットDB172に更新する。
制御部11は、保有者B氏の保有者IDに基づき、ブロックチェーン2上に譲渡されたチケットNFTを通信部13により保有者B氏の保有者端末3に送信する(ステップS188)。保有者B氏の保有者端末3の制御部31は、サーバ1から送信された譲渡後のチケットNFTを通信部33により受信する(ステップS391)。制御部31は、受信した譲渡後のチケットNFT(トークンID、所有者アドレス及びトークンURI等)を表示部35により表示する(ステップS392)。
保有者B氏の保有者端末3の制御部31は、ステップS393~S396の処理を実行する。なお、ステップS393~S396の処理に関しては、ステップS381~S384の処理と同様であるため、説明を省略する。
サーバ1の制御部11は、保有者B氏の保有者端末3から送信された入場受付用情報(チケットID、イベントID、保有者B氏のウォレットアドレス、乱数及びタイムスタンプ)を通信部13により受信する(ステップS189)。制御部11は、受信した入場受付用情報を大容量記憶部17のチケットDB172に更新し(ステップS190)、処理を終了する。具体的には、制御部11は、受信した保有者B氏のウォレットアドレス、乱数及びタイムスタンプを、チケットID及びイベントIDに対応付けてチケットDB172に更新する。
上述の譲渡処理によって、譲渡対象となるチケットNFTに対し、譲渡先となる保有者B氏のウォレットアドレス、乱数及びタイムスタンプを更新することができる。イベントへの入場受付の場合、例え譲渡元となる所有者A氏に発行された入場用の2次元コードが提示されても、当該2次元コードに含まれる入場受付用情報と、チケットDB172に記憶された入場受付用情報とが一致していないため、当該所有者A氏の入場を拒否することができる。
本実施形態によると、チケットNFTの転売または譲渡の場合でも、イベントの入場の許否を判定することが可能となる。
本実施形態によると、チケットNFTの転売または譲渡の場合に、新たな保有者に対して乱数を再発生し、且つ、タイムスタンプを更新することにより、誤入場または不正入場を防止することが可能となる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した意味ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
各実施形態に記載した事項は相互に組み合わせることが可能である。また、特許請求の範囲に記載した独立請求項及び従属請求項は、引用形式に関わらず全てのあらゆる組み合わせにおいて、相互に組み合わせることが可能である。さらに、特許請求の範囲には他の2以上のクレームを引用するクレームを記載する形式(マルチクレーム形式)を用いているが、これに限るものではない。マルチクレームを少なくとも一つ引用するマルチクレーム(マルチマルチクレーム)を記載する形式を用いて記載しても良い。
1 情報処理装置(サーバ)
11 制御部
12 記憶部
13 通信部
14 入力部
15 表示部
16 読取部
17 大容量記憶部
171 イベントDB
172 チケットDB
173 保有者DB
174 入場履歴DB
175 販売商品DB
176 購入履歴DB
1a 可搬型記憶媒体
1b 半導体メモリ
1P 制御プログラム
2 ブロックチェーンシステム(ブロックチェーン)
21 ノード
211 制御部
212 記憶部
213 通信部
214 受付部
215 出力部
216 ブロック生成部
217 ブロック検証部
218 ブロック共有部
3 情報処理端末(購入者端末;保有者端末)
31 制御部
32 記憶部
33 通信部
34 入力部
35 表示部
3P 制御プログラム
4 入場リーダ端末(リーダ端末)
41 制御部
42 記憶部
43 通信部
44 入力部
45 表示部
46 コード読取部
47 スピーカ
5 管理者端末

Claims (9)

  1. イベントに参加するためのチケットNFTをブロックチェーンシステム上に発行し、
    発行したチケットNFTの保有者の端末装置から送信された、前記保有者のウォレットアドレス及び前記端末装置で発生された乱数を、システムで受信し、
    前記端末装置で生成された、前記ウォレットアドレス及び前記乱数を含む2次元コードを、前記システムで取得し、
    受信したウォレットアドレス及び乱数と、取得した2次元コードに含まれるウォレットアドレス及び乱数とに基づいて、前記イベントの入場の許否を判定する
    情報処理方法。
  2. 前記端末装置から送信された、前記保有者のウォレットアドレス、前記乱数及びタイムスタンプを、前記システムで受信し、
    前記端末装置で生成された、前記ウォレットアドレス、前記乱数及び前記タイムスタンプを含む2次元コードを、前記システムで取得し、
    受信したウォレットアドレス、乱数及びタイムスタンプと、取得した2次元コードに含まれるウォレットアドレス、乱数及びタイムスタンプとに基づいて、前記イベントの入場の許否を判定する
    請求項1に記載の情報処理方法。
  3. 所定のチケットNFTを有しているか否かを判定し、
    所定のチケットNFTを有していると判定した場合、前記チケットNFTの保有者に前記イベントに関連する販売商品の購入を許可する
    請求項1又は2に記載の情報処理方法。
  4. 前記販売商品の購入回数または購入数量を含む第1統計情報を生成し、
    生成した第1統計情報を出力する
    請求項3に記載の情報処理方法。
  5. 前記チケットNFTの保有者のイベントの参加回数、または前記保有者の属性を含む第2統計情報を生成し、
    生成した第2統計情報を出力する
    請求項1又は2に記載の情報処理方法。
  6. 予め定められた複数のイベントにおける全てのチケットNFTを有しているか否かを判定し、
    全てのチケットNFTを有していると判定した場合に、前記チケットNFTの保有者に所定のインセンティブを付与する
    請求項1又は2に記載の情報処理方法。
  7. 前記チケットNFTの保有者から、ロイヤルティの高いチケットNFTの保有者を対象者として特定し、
    特定した対象者に特典NFTを発行する
    請求項1又は2に記載の情報処理方法。
  8. イベントに参加するためのチケットNFTをブロックチェーンシステム上に発行し、
    発行したチケットNFTの保有者の端末装置から送信された、前記保有者のウォレットアドレス及び前記端末装置で発生された乱数を、システムで受信し、
    前記端末装置で生成された、前記ウォレットアドレス及び前記乱数を含む2次元コードを、前記システムで取得し、
    受信したウォレットアドレス及び乱数と、取得した2次元コードに含まれるウォレットアドレス及び乱数とに基づいて、前記イベントの入場の許否を判定する
    処理をコンピュータに実行させるプログラム。
  9. 入場リーダ端末と、情報処理装置とを備える情報処理システムであって、
    前記情報処理装置は、
    イベントに参加するためのチケットNFTをブロックチェーンシステム上に発行する発行部と、
    前記発行部が発行したチケットNFTを、前記チケットNFTの保有者の端末装置に送信する第1送信部と、
    前記端末装置から送信された前記保有者のウォレットアドレス及び前記端末装置で発生された乱数を受信する受信部と、
    前記受信部が受信した保有者のウォレットアドレス及び乱数を記憶する記憶部とを備え、
    前記入場リーダ端末は、
    前記端末装置で生成された、前記ウォレットアドレス及び前記乱数を含む2次元コードを読み取る読取部と、
    前記読取部が読み取った2次元コードから前記保有者のウォレットアドレス及び乱数を取得する取得部と、
    前記取得部が取得した保有者のウォレットアドレス及び乱数を前記情報処理装置に送信する第2送信部とを備え、
    前記情報処理装置は、
    前記第2送信部が送信した保有者のウォレットアドレス及び乱数と、前記記憶部が記憶した保有者のウォレットアドレス及び乱数とに基づいて、前記イベントの入場の許否を判定する判定部
    を備える情報処理システム。
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