JP2023167374A - 選択装置、選択システム、選択方法および選択プログラム - Google Patents

Abstract

【課題】基地局の設置場所の候補となる物件に関する情報をより適切に提供することを可能にする。
【解決手段】
選択装置は、物件に関する情報である物件情報と、基地局に関する情報である基地局情報と、電気通信事業者が提供する通信の通信品質に関する情報である品質情報とを受信する受信部と、前記物件情報と、前記基地局情報とに基づいて、前記基地局の設置場所の候補となる候補物件を複数の前記物件の中から選択する選択部と、複数の前記候補物件が選択された場合に、前記品質情報に基づいて、前記候補物件の各々に対応付けて優先度を設定する優先度設定部と、前記候補物件に関する情報である候補物件情報に、前記優先度を含ませて出力する出力部とを備える。
【選択図】 図２

Description

本発明は、選択装置等に関する。

電気通信事業者が携帯電話通信網や移動通信システムにおける無線基地局を設置する場合、電気通信事業者は、無線基地局を設置する場所や物件を選択する必要がある。

これに関連する技術として、特許文献１に記載された技術がある。

特許文献１には、基地局設置場所探索システムが記載されている。特許文献１に記載の基地局設置場所探索システムは、ビルの高さや位置等の条件と、ビル所有者の名称と、その連絡アドレス等の項目から構成されたビル情報データを多数登録する。また、特許文献１に記載の基地局設置場所探索システムは、ビル情報データを多数登録する。特許文献１に記載の基地局設置場所探索システムは、通信事業者が無線通信網の基地局を設置したい場所の高さや位置等の条件と、通信事業者の名称と、その連絡アドレス等の項目から構成された基地局情報データを多数登録する。特許文献１に記載の基地局設置場所探索システムでは、データベースを基地局設置場所の条件に基づいて検索することにより、基地局設置場所の条件に合うビルを検索することができる。

なお、特許文献２にも、関連する技術が開示されている。

特開２００２－１４１８５５号公報 国際公開第２００９／１１９５４５号

特許文献１に記載されている基地局設置場所探索システムは、基地局設置場所の条件に合うビルを検索できるとしている。しかしながら、当該検索の結果、当該基地局設置場所探索システムがどのような情報を提供するのかについては、特許文献２には述べられていない。このため、特許文献１に記載の技術では、基地局の設置場所の候補となる物件に関する情報を適切に提供することができないという問題があった。

本発明の目的は、上記課題を鑑み、基地局の設置場所の候補となる物件に関する情報をより適切に提供することを可能にする選択装置等を提供することにある。

本発明の一態様において、選択装置は、物件に関する情報である物件情報と、基地局に関する情報である基地局情報と、電気通信事業者が提供する通信の通信品質に関する情報である品質情報とを受信する受信部と、前記物件情報と、前記基地局情報とに基づいて、前記基地局の設置場所の候補となる候補物件を複数の前記物件の中から選択する選択部と、前記選択部により複数の前記候補物件が選択された場合に、前記品質情報に基づいて、前記候補物件の各々に対応付けて優先度を設定する優先度設定部と、前記候補物件に関する情報である候補物件情報に、前記優先度を含ませて出力する出力部とを備える。

また、本発明の他の態様において、選択方法は、物件に関する情報である物件情報と、基地局に関する情報である基地局情報と、電気通信事業者が提供する通信の通信品質に関する情報である品質情報とを受信し、前記物件情報と、前記基地局情報とに基づいて、前記基地局の設置場所の候補となる候補物件を複数の前記物件の中から選択し、複数の前記候補物件が選択された場合に、前記品質情報に基づいて、前記候補物件の各々に対応付けて優先度を設定し、前記候補物件に関する情報である候補物件情報に、前記優先度を含ませて出力する。

また、本発明の他の態様において、選択プログラムは、コンピュータに、物件に関する情報である物件情報と、基地局に関する情報である基地局情報と、電気通信事業者が提供する通信の通信品質に関する情報である品質情報とを受信する受信機能と、前記物件情報と、前記基地局情報とに基づいて、前記基地局の設置場所の候補となる候補物件を複数の前記物件の中から選択する選択機能と、複数の前記候補物件が選択された場合に、前記品質情報に基づいて、前記候補物件の各々に対応付けて優先度を設定する優先度設定機能と、前記候補物件に関する情報である候補物件情報に、前記優先度を含ませて出力する出力機能とを実現させる。

本発明によれば、基地局の設置場所の候補となる物件に関する情報をより適切に提供することが可能になる。

本発明の第一の実施形態の選択装置の構成例を示す図である。 本発明の第一の実施形態の選択装置の動作フローの例を示す図である。 本発明の第二の実施形態の選択装置を含むシステムの構成例を示す図である。 本発明の第二の実施形態の選択装置の構成例を示す図である。 本発明の第二の実施形態の物件情報の例を示す図である。 本発明の第二の実施形態の基地局情報の例を示す図である。 本発明の第二の実施形態の選択装置の動作フローの例を示す図である。 本発明の第二の実施形態の選択装置の動作フローの例を示す図である。 本発明の各実施形態のハードウェア構成例を示す図である。

［第一の実施形態］
本発明の第一の実施形態について説明する。第一の実施形態における選択装置１０の具体的な一例が、後述する第二の実施形態における選択装置２０である。

図１に本実施形態の選択装置１０の構成例を示す。本実施形態の選択装置１０は、受信部１１と選択部１２と優先度設定部１３と出力部１４とを含む。

受信部１１は、物件情報を受信する。物件情報は、物件に関する情報である。また、受信部１１は、基地局情報を受信する。基地局情報は、基地局に関する情報である。また、受信部１１は、品質情報を受信する。品質情報は、電気通信事業者が提供する通信の通信品質に関する情報である。

選択部１２は、物件情報と基地局情報とに基づいて、基地局の設置場所の候補となる候補物件を複数の物件の中から選択する。優先度設定部１３は、選択部１２により複数の候補物件が選択された場合に、品質情報に基づいて、候補物件の各々に対応付けて優先度を設定する。

出力部１４は、候補物件情報に優先度を含ませて出力する。候補物件情報は、候補物件に関する情報である。

次に、図２に本実施形態の選択装置１０の動作フローの例を示す。

受信部１１は、物件情報を受信する。物件情報は、物件に関する情報である。また、受信部１１は、基地局情報を受信する。基地局情報は、基地局に関する情報である。また、受信部１１は、品質情報を受信する（ステップＳ１０１）。品質情報は、電気通信事業者が提供する通信の通信品質に関する情報である。

選択部１２は、物件情報と基地局情報とに基づいて、基地局の設置場所の候補となる候補物件を選択する（ステップＳ１０２）。優先度設定部１３は、複数の候補物件が選択された場合に、品質情報に基づいて、選択された候補物件の各々に対応付けて優先度を設定する（ステップＳ１０３）。

出力部１４は、候補物件情報に優先度を含ませて出力する（ステップＳ１０４）。候補物件情報は、候補物件に関する情報である。

以上で説明したように、本発明の第一の実施形態では、選択装置１０は、受信部１１と選択部１２と優先度設定部１３と出力部１４とを含む。受信部１１は、物件情報を受信する。物件情報は、物件に関する情報である。また、受信部１１は、基地局情報を受信する。基地局情報は、基地局に関する情報である。また、受信部１１は、品質情報を受信する。品質情報は、電気通信事業者が提供する通信の通信品質に関する情報である。選択部１２は、物件情報と基地局情報とに基づいて、基地局の設置場所の候補となる候補物件を選択する。優先度設定部１３は、複数の候補物件が選択された場合に、品質情報に基づいて、候補物件の各々に対応付けて優先度を設定する。出力部１４は、候補物件情報に優先度を含ませて出力する。候補物件情報は、候補物件に関する情報である。これにより、選択装置１０は、品質情報に応じた優先度を含む候補物件情報を出力するので、電気通信事業者は、優先度を参考にして、基地局の設置場所を検討することが可能になる。そのため、基地局の設置場所の候補となる物件に関する情報をより適切に提供することが可能になる。

［第二の実施形態］
次に、本発明の第二の実施形態における選択装置２０について説明する。第一の実施形態における選択装置１０の具体的な一例が、第二の実施形態における選択装置２０である。

まず、図３に、本実施形態の選択装置２０を含むシステムの構成例を示す。このシステムは、選択装置２０、事業者端末４０、オーナ端末５０および利用者端末６０を含む。事業者端末４０、オーナ端末５０および利用者端末６０は、通信回線８０を介して、選択装置２０に接続されることが可能である。選択装置２０には、一つまたは二以上の複数のオーナ端末５０が接続されることができる。また、選択装置２０には、一つまたは二以上の複数の利用者端末６０が接続されることができる。また、選択装置２０には、一つまたは二以上の複数の事業者端末４０が接続されることができる。

事業者端末４０、オーナ端末５０および利用者端末６０は、たとえば、スマートフォン、携帯電話機、パーソナルコンピュータ等の通信装置である。オーナ端末５０は、後述する物件の所有者（オーナ）が所有する通信装置である。事業者端末４０は、後述する電気通信事業者が所有する通信装置である。また、利用者端末６０は、電気通信事業者が提供する通信サービスを利用する利用者が所有する通信装置である。

物件は、たとえば、基地局が設置され得る土地、建物、ビル等を含む。電気通信事業者は、たとえば、基地局の設置を計画または希望している事業者である。なお、電気通信事業者は、通信事業者、通信キャリア等と称され得る。また、基地局は、無線基地局、通信局等と称され得る。また、基地局は、ｅＮＢ（evolved Node B）やｇＮＢ（next generation Node B）等を含む。なお、基地局は、建物およびビルの屋上や物件の敷地内等に設置され得る。

次に、図４に、本実施形態の選択装置２０の構成例を示す。選択装置２０は、受信部２１、選択部２２、優先度設定部２３、出力部２４、記憶部２５および特定部２６を含む。なお、記憶部２５は、選択装置２０の外部にあってもよい。

受信部２１は、オーナ端末５０から送信された物件情報を受信する。物件情報は、物件に関する情報である。また、受信部２１は、事業者端末４０から送信された基地局情報を受信する。基地局情報は、基地局に関する情報である。また、受信部２１は、利用者端末６０から送信された品質情報を受信する。品質情報は、電気通信事業者が提供する通信の通信品質に関する情報である。通信品質は、利用者端末６０によって測定される。

受信部２１は、オーナ端末５０から物件情報を受信して、受信した物件情報を記憶部２５に記憶させてもよい。また、受信部２１は、オーナ端末５０から他装置（不図示）に送信された物件情報を他装置から受信して、受信した物件情報を記憶部２５に記憶させてもよい。また、受信部２１は、オーナ端末５０から他装置に送信され、他装置によって記憶部２５に記憶された物件情報を、記憶部２５から受信してもよい。

また、受信部２１は、事業者端末４０から基地局情報を受信して、受信した基地局情報を記憶部２５に記憶させてもよい。また、受信部２１は、事業者端末４０から他装置に送信された基地局情報を他装置から受信して、受信した基地局情報を記憶部２５に記憶させてもよい。また、受信部２１は、事業者端末４０から他装置に送信され、他装置によって記憶部２５に記憶された基地局情報を、記憶部２５から受信してもよい。

また、受信部２１は、利用者端末６０から品質情報を受信して、受信した品質情報を記憶部２５に記憶させてもよい。また、受信部２１は、利用者端末６０から他装置に送信された品質情報を他装置から受信して、受信した品質情報を記憶部２５に記憶させてもよい。また、受信部２１は、利用者端末６０から他装置に送信され、他装置によって記憶部２５に記憶された品質情報を、記憶部２５から受信してもよい。

記憶部２５は、物件情報を記憶する。物件情報は、たとえば、物件の位置を示す位置情報、物件の高さを示す情報、物件のタイプを示す情報、物件の画像情報、物件に関する平面図および立面図に関する情報、基地局設置情報、物件の所有者が希望する物件賃料情報、および物件の所有者の連絡先に関する情報等である。

基地局設置情報は、物件内の基地局の設置に関する情報と称されてもよい。物件の所有者が希望する物件賃料情報は、物件の賃料に関する情報と称されてもよい。当該物件の賃料は、物件の所有者が希望する物件の賃料である。

物件の位置を示す位置情報は、たとえば、物件の所在地や物件の緯度および経度の情報等である。物件の高さを示す情報は、たとえば、物件が建物やビルである場合には、当該建物やビルの高さを示す情報等であり、物件が土地である場合には、当該土地の標高を示す情報等である。物件のタイプを示す情報は、たとえば、物件が土地、建物、ビルのいずれであるかを示す情報等である。物件の画像情報は、たとえば、物件を撮像した静止画データや動画データ、物件を含む当該物件の周囲を撮像した静止画データや動画データ、物件から周囲を撮像した静止画データや動画データ等である。

基地局設置情報は、たとえば、基地局の設置に使用できる物件内の面積を示す情報や物件に関する平面図上の基地局の設置可能位置または設置可能範囲を示す情報等である。基地局の設置に使用できる物件内の面積を示す情報は、利用可能な面積に関する情報と称されてもよい。

物件の所有者が希望する物件賃料情報は、たとえば、物件の所有者が希望する物件の賃料の範囲に関する情報や物件の所有者が希望する物件の賃料の下限値および上限値等を示す情報である。

物件の所有者の連絡先に関する情報は、たとえば、物件の所有者の電話番号やメールアドレス等を示す情報である。また、物件の位置を示す位置情報は、物件の位置に関する情報と称されてもよい。

また、物件の高さを示す情報は、物件の高さに関する情報と称されてもよい。また、基地局設置情報は、物件における基地局の設置のために利用可能な面積に関する情報と称されてもよい。

たとえば、記憶部２５には、一つの物件の識別子と、上記物件情報とが対応付けられて格納される。図５に、記憶部２５に記憶されている物件情報の一例を示す。一つの物件情報は、一つの物件についての情報である。

また、記憶部２５は、基地局情報を記憶する。基地局情報は、たとえば、基地局の設置希望場所に関する情報、必要となる基地局の高さを示す情報、基地局の設置に要する面積を示す情報、通信事業者が希望する物件の賃料に関する情報、および通信事業者の連絡先に関する情報等である。また、基地局情報は、ホットスポット情報を含んでいてもよい。

基地局の設置希望場所に関する情報は、たとえば、通信事業者が基地局の設置を希望する位置情報等である。必要となる基地局の高さを示す情報は、たとえば、基地局が設置される場所を含む所定の範囲で、当該基地局と携帯電話機等の通信装置との間で電波の送受信が可能となるために必要となる基地局の高さを示す情報等である。必要となる基地局の高さを示す情報は、エリアカバーに必要な基地局の高さの情報と称されてもよい。

基地局の設置に要する面積を示す情報は、たとえば、基地局を設置するために必要となる面積を示す情報等である。通信事業者が希望する物件の賃料に関する情報は、たとえば、通信事業者が希望する物件の賃料の範囲に関する情報や通信事業者が希望する物件の賃料の下限値および上限値等を示す情報である。通信事業者の連絡先に関する情報は、たとえば、通信事業者の電話番号やメールアドレス等を示す情報である。また、基地局の設置希望場所に関する情報は、基地局の設置場所に関する情報と称されてもよい。また、必要となる基地局の高さを示す情報は、基地局の設置のために要求される基地局の高さに関する情報と称されてもよい。

また、基地局の設置に要する面積を示す情報は、基地局の設置に要する面積に関する情報と称されてもよい。基地局の設置希望場所に関する情報は、たとえば、通信事業者が基地局の設置を希望する所在地を示す情報や、通信事業者が基地局の設置を希望する市区町村を示す情報を含んでもよい。

ホットスポット情報は、基地局のカバレッジに含むことを通信事業者が希望するホットスポットの情報である。ホットスポットは、たとえば、駅やランドマークなどである。カバレッジは、当該基地局を介した通信が可能な範囲である。ホットスポット情報は、たとえば、ホットスポットの位置に関する情報を含む。また、ホットスポット情報は、ホットスポットの写真等の画像情報を含んでいてもよい。

たとえば、記憶部２５には、一つの識別子と、上記基地局情報とが対応付けられて記憶される。図６に、記憶部２５に記憶されている基地局情報の一例を示す。

また、記憶部２５は、品質情報を記憶する。品質情報は、電気通信事業者が提供する通信の通信品質に関する情報である。通信品質は、利用者端末６０によって測定される。品質情報は、利用者端末６０において測定された通信品質の測定結果を含む。また、品質情報は、通信品質が測定された際の利用者端末６０の位置の情報を含む。利用者端末６０は、ＧＮＳＳ（Global Navigation Satellite System）等によって、利用者端末６０の位置情報を取得することができる。通信品質の測定結果は、たとえば、ＲＳＲＰ（Reference Signal Received Power）、ＳＩＮＲ（Signal to Interference plus Noise Ratio）、スループットの測定結果のいずれか一つ以上を含む。品質情報は、さらに、通信品質が測定された際の利用者端末６０の位置が屋内か屋外かを示す情報や、ＰＣＩ（Physical Cell Identification）、通信品質が測定された際の日時情報、利用者端末６０の識別情報などを含んでいてもよい。なお、一つの品質情報は、一回の通信品質の測定（複数の指標について測定を行われる場合には、一組の指標についての測定）についての情報である。

選択部２２は、物件情報と基地局情報とに基づいて、基地局の設置場所の候補となる候補物件を選択する。選択部２２は、通信事業者が希望する条件を満たす物件を、候補物件として選択する。

たとえば、選択部２２は、記憶部２５に格納されている物件情報と基地局情報とに基づいて、以下の３つの条件を満たす物件を選択する。

（１）物件の位置（たとえば、所在地）が通信事業者の希望する設置場所に含まれている。

（２）物件の高さが、必要な基地局の高さを確保できている。

（３）物件が基地局の設置に要する面積を確保できている。

なお、上記３つの条件は、以下に言い換えられることができる。

（１）物件の位置が、基地局の設置場所の条件を満たす。

（２）物件の高さが、基地局の設置に要求される当該基地局の高さの条件を満たす。

（３）利用可能な面積が基地局の設置に要する面積の条件を満たす。

具体的には、記憶部２５に、基地局の設置希望場所に関する情報として、「Ａ市」が、必要となる基地局の高さを示す情報として「２５メートル」が、基地局の設置に要する面積を示す情報として「３０平方メートル」がそれぞれ記憶されている場合を想定する。つまり、図６のように、基地局情報として、「Ａ市」、「２５メートル」、および「３０平方メートル」が対応付けられて記憶部２５に記憶されている場合を想定する。

この場合に、たとえば、選択部２２は、記憶部２５に記憶されている少なくとも一つ以上の物件に関する情報に基づいて、物件が「Ａ市」内にあり、物件の高さが「２５メートル」以上で、かつ「３０平方メートル」以上の基地局の設置に利用可能な面積を有する物件を検索する。そして、選択部２２は、記憶部２５に記憶されている少なくとも一つ以上の物件に関する情報の中から該当する物件を見つけ出す。たとえば、記憶部２５は、該当する物件として、図５に示すような、「Ａ市Ｂ区」にあり、物件の高さが「３０メートル」で、基地局の設置に利用可能な面積として「３５平方メートル」を有し、物件ＩＤ（物件の識別子）が「１」である物件を見つけ出す。選択部２２によって見つけ出された物件は、該当する物件と称されてもよい。また、上記選択部２２による物件を見つけ出す処理は、物件を選択する処理や基地局の設置場所の候補となる候補物件を選択する処理と称されてもよい。

また、たとえば、選択部２２は、記憶部２５に格納されている物件情報と基地局情報とに基づいて、以下の条件を満たす物件を候補物件としてもよい。

（４）物件からホットスポットに対して見通しがある。

この場合、ホットスポット情報を含む基地局情報が記憶部２５に記憶されていることを想定する。また、ホットスポット情報は、ホットスポットの位置情報（緯度、経度、高度）を含むことを想定する。また、記憶部２５には、三次元地図データが記憶されていることを想定する。なお、二つの地点の間に見通しがあるとは、二つの地点を結ぶ直線上に遮蔽物がないことをいう。

この場合、選択部２２は、物件の位置に関する情報と物件の高さに関する情報とホットスポットの位置情報（緯度、経度、高度）とに基づいて、物件とホットスポットとを結ぶ直線を算出する。また、選択部２２は、三次元地図データを用いて、物件とホットスポットとを結ぶ直線上に遮蔽物がなければ見通しあり、遮蔽物があれば見通しなしと判定する。そして、選択部２２は、見通しがある物件を見つけ出す。

なお、選択部２２は、上記（１）から（４）の条件のうち、条件を満たすか否かの判定が可能な条件を使用して、物件を選択する。満たすか否かの判定が可能な条件は、当該条件に関する情報が基地局情報に含まれている条件である。選択部２２は、条件を満たすか否かの判定が可能な条件が複数ある場合、そのすべてを満たす物件を、候補物件とする。たとえば、ホットスポット情報が基地局情報に含まれていない場合、選択部２２は、上記（４）の条件を使用しない。

また、たとえば、選択部２２は、上述のように選択された候補物件のうち、基地局が行う通信と衛星通信との干渉に関する条件を満たさない候補物件を、候補物件から除いてもよい。干渉に関する条件は、基地局が行う通信および衛星通信に、干渉による支障をきたさないことである。干渉に関する条件は、たとえば、基地局が行う通信と衛星通信との干渉の影響度の指標である干渉量が所定の基準値を超えないことであってもよい。選択部２２は、干渉の影響度の指標に、干渉の影響度に関する任意の指標を使用することができる。

より具体的には、選択部２２は、候補物件の位置情報と、衛星通信の地上局の位置情報と、基地局の諸元と、地上局の諸元とを用いて、干渉量を計算してもよい。このとき、地上局の位置情報および地上局の諸元は、記憶部２５に記憶されている。なお、記憶部２５に情報が記憶されている地上局は、基地局が行う通信と干渉する可能性がある地上局、たとえば、地上局が行う通信が使用する周波数帯に近い周波帯を使用する地上局である。また、基地局の諸元は、あらかじめ定められていてもよいし、事業者端末４０から入力されてもよい。

特定部２６は、品質情報に基づいて、通信品質が基準より悪いエリアを特定する。特定部２６は、たとえば、以下のようにして、通信品質が基準より悪いエリアを特定する。

特定部２６は、まず、記憶部２５に記憶されている品質情報から、通信品質が所定の条件を満たす品質情報を抽出する。所定の条件は、通信品質が基準より悪いことであり、たとえば、スループットが所定のしきい値以下であることである。所定の条件は、スループット、ＲＳＲＰおよびＳＩＮＲのいずれか一つ以上に関する条件であってもよい。このとき、特定部２６は、基地局の設置希望場所に関する品質情報の中から、品質情報を抽出してもよい。基地局の設置希望場所に関する品質情報には、基地局の設置希望場所（「Ａ市」など）に含まれる位置を示す位置情報が含まれている。

次に、特定部２６は、抽出した品質情報に含まれる位置情報に基づいて、通信品質が基準より悪いエリアを特定する。なお、抽出した品質情報に含まれる位置情報が示す地点を、以下、抽出地点とよぶことがある。また、通信品質が基準より悪いエリアを、以下、通信品質の悪いエリアとよぶことがある。特定部２６は、たとえば、地図上にて、抽出地点が、所定の半径（たとえば５００ｍ）を持つ円内に三つ以上ある場合、当該円が示すエリアを、通信品質の悪いエリアとする。また、特定部２６は、当該円に含まれる抽出地点の位置（緯度、経度、高度の各々）の平均を、通信品質の悪いエリアの中心位置とする。そして、特定部２６は、通信品質の悪いエリアの中心位置の情報を、記憶部２５に記憶させる。特定部２６は、通信品質の悪いエリアが複数ある場合には、その各々について、中心位置の情報を記憶部２５に記憶させる。

優先度設定部２３は、品質情報に基づいて特定された、通信品質の悪いエリアの位置情報に基づいて、選択部２２によって選択された候補物件の各々に対して優先度を設定する。優先度設定部２３は、たとえば、以下のようにして、優先度を設定する。

選択部２２によって候補物件が選択されると、優先度設定部２３は、候補物件の各々について、通信品質の悪いエリアに対して見通しがあるか否かを判定する。そして、優先度設定部２３は、通信品質の悪いエリアに対する見通しがある候補物件に対して、見通しがない候補物件より高い優先度を設定する。

たとえば、優先度設定部２３は、候補物件の位置に関する情報と、候補物件の高さに関する情報と、通信品質の悪いエリアの中心位置の情報（緯度、経度、高度）とに基づいて、通信品質の悪いエリアの中心位置と候補物件とを結ぶ直線を算出する。また、優先度設定部２３は、三次元地図データを用いて、候補物件と通信品質の悪いエリアの中心位置とを結ぶ直線上に遮蔽物がなければ見通しあり、遮蔽物があれば見通しなしと判定する。

優先度設定部２３は、通信品質の悪いエリアに対する見通しがある候補物件に対して、見通しがない候補物件より高い優先度を設定する。優先度設定部２３は、さらに、見通しがある候補物件について、通信品質の悪いエリアの中心位置への距離がより近い候補物件に、より高い優先度を設定してもよい。

出力部２４は、候補物件情報を事業者端末４０へ出力する。候補物件情報は、選択部２２によって選択された候補物件に関する情報である。また、候補物件情報は、優先度設定部２３で設定された優先度を含む情報である。そして、事業者端末４０は、たとえば、優先度の順で、候補物件情報を表示する。

たとえば、出力部２４は、候補物件に関する、物件の位置を示す位置情報、物件の高さを示す情報、物件のタイプを示す情報、物件の画像情報、物件に関する平面図および立面図に関する情報、基地局設置情報、物件の所有者が希望する物件賃料情報および物件の所有者の連絡先に関する情報等を、事業者端末４０に送信する。候補物件に関する、物件の位置を示す位置情報、物件の高さを示す情報、物件のタイプを示す情報、物件の画像情報、物件に関する平面図および立面図に関する情報、基地局設置情報、物件の所有者が希望する物件賃料情報および物件の所有者の連絡先に関する情報等は、該当する物件に関する情報や該当物件情報等と称されてもよい。

次に、図７および図８に、本実施形態の選択装置２０の動作フローの例を示す。図７は、候補物件の選択に関する動作フローである。図８は、通信品質の悪いエリアの特定に関する動作フローの例である。

受信部２１は、オーナ端末５０から送信された物件情報を受信する。また、受信部２１は、事業者端末４０から送信された基地局情報を受信する（図７のステップＳ２０１）。

選択部２２は、物件情報と基地局情報とを受信すると、物件情報と基地局情報とに基づいて、候補物件を選択する（ステップＳ２０２）。

また、受信部２１は、利用者端末６０から送信された品質情報を受信する（図８のステップＳ３０１）。特定部２６は、通信品質が所定の条件を満たす品質情報を抽出する（ステップＳ３０２）。特定部２６は、抽出した品質情報に含まれる位置情報に基づいて、通信品質の悪いエリアを特定する（ステップＳ３０３）。

特定部２６は、所定時間おきや、品質情報を受信した場合などに、通信品質の悪いエリアを特定する。なお、図８は、特定部２６が所定時間おきに、通信品質の悪いエリアを特定する場合の動作フローの例を示す。基地局の設置希望場所（「Ａ市」など）に含まれる、通信品質の悪いエリアを特定する場合には、特定部２６は、図７のステップＳ２０１からステップＳ２０３までの間で、図８のステップＳ３０２およびステップＳ３０３を行う。

優先度設定部２３は、品質情報に基づいて特定された、通信品質の悪いエリアの位置情報に基づいて、選択部２２によって選択された候補物件の各々に対して優先度を設定する（図７のステップＳ２０３）。そして、優先度を含む候補物件情報を事業者端末４０へ出力する（ステップＳ２０４）。

以上で説明したように、本発明の第二の実施形態では、選択装置２０は、受信部２１と選択部２２と優先度設定部２３と出力部２４とを含む。受信部２１は、物件情報を受信する。物件情報は、物件に関する情報である。また、受信部２１は、基地局情報を受信する。基地局情報は、基地局に関する情報である。また、受信部２１は、品質情報を受信する。品質情報は、電気通信事業者が提供する通信の通信品質に関する情報である。選択部２２は、物件情報と基地局情報とに基づいて、基地局の設置場所の候補となる候補物件を選択する。優先度設定部２３は、複数の候補物件が選択された場合に、品質情報に基づいて、候補物件の各々に対応付けて優先度を設定する。出力部２４は、候補物件情報に優先度を含ませて出力する。候補物件情報は、候補物件に関する情報である。これにより、選択装置２０は、品質情報に応じた優先度を含む候補物件情報を出力するので、電気通信事業者は、優先度を参考にして、基地局の設置場所を検討することが可能になる。そのため、基地局の設置場所の候補となる物件に関する情報をより適切に提供することが可能になる。

また、優先度設定部２３は、通信品質が基準より悪いエリアに対して見通しがある候補物件に対して、見通しがない候補物件より高い優先度を付与する。これにより、電気通信事業者は、通信品質を改善できる可能性がより高い候補物件を把握して、基地局の設置場所を検討することが可能になる。

また、選択装置２０は、特定部２６をさらに備える。特定部２６は、品質情報に基づいて、通信品質が基準より悪いエリアを特定する。品質情報は、通信品質の測定結果と、通信品質が測定された位置の情報を含む。優先度設定部２３は、候補物件の各々について、通信品質が基準より悪いエリアに対して見通しがあるか否かを判定して、判定の結果に基づいて優先度の設定を行う。これにより、選択装置２０は、品質情報に基づいて通信品質の悪いエリアを特定して、通信品質の悪いエリアへの見通しの有無による優先度の付与を行うことができる。

また、物件情報は、物件の位置に関する情報と、物件の高さに関する情報とを含む。優先度設定部２３は、候補物件の物件情報に含まれる、物件の位置に関する情報と、候補物件の物件情報に含まれる、物件の高さに関する情報と、通信品質が基準より悪いエリアの位置の情報とに基づいて、通信品質が基準より悪いエリアの位置と候補物件とを結ぶ直線を算出する。また、優先度設定部２３は、三次元地図データを用いて、候補物件と通信品質が基準より悪いエリアの位置とを結ぶ直線上に遮蔽物がない場合に、通信品質が基準より悪いエリアに対して見通しがあると判定する。これにより、選択装置２０は、通信品質の悪いエリアに対する見通しの有無の判定を行うことができる。

また、通信品質は、電気通信事業者が提供する通信を利用する利用者端末によって測定される。また、品質情報は、スループット、ＲＳＲＰおよびＳＩＮＲのいずれか一つ以上の測定結果を含む。これにより、様々な地点の品質情報を容易に収集することが可能になる。また、利用者にとっては、実際に通信を利用しようとして通信品質が悪かった地点の情報が物件の選択に利用されることによって、通信を利用したい場所での通信品質が改善される可能性がある。

また、物件情報は、物件の位置に関する情報と、物件の高さに関する情報とを含む。基地局情報は、基地局のカバレッジに含むことを電気通信事業者が希望するホットスポットの情報を、ホットスポット情報として含む。選択部２２は、選択部は、物件の位置に関する情報と、物件の高さに関する情報と、ホットスポット情報とに基づいて、物件からホットスポットに対して見通しがある物件を、候補物件として選択する。これにより、ホットスポットに対して見通しがある物件の情報を電気通信事業者に提供することができる。

［ハードウェア構成例］
上述した本発明の各実施形態における選択装置（１０、２０）を、一つの情報処理装置（コンピュータ）を用いて実現するハードウェア資源の構成例について説明する。なお、選択装置は、物理的または機能的に少なくとも二つの情報処理装置を用いて実現してもよい。また、選択装置は、専用の装置として実現してもよい。また、選択装置の一部の機能のみを情報処理装置を用いて実現してもよい。

図９は、本発明の各実施形態の選択装置を実現可能な情報処理装置のハードウェア構成例を概略的に示す図である。情報処理装置９０は、通信インタフェース９１、入出力インタフェース９２、演算装置９３、記憶装置９４、不揮発性記憶装置９５およびドライブ装置９６を含む。

たとえば、図１の受信部１１および出力部１４は、通信インタフェース９１および演算装置９３で、選択部１２および優先度設定部１３は、演算装置９３で実現することが可能である。

通信インタフェース９１は、各実施形態の選択装置が、有線あるいは／および無線で外部装置と通信するための通信手段である。なお、選択装置を、少なくとも二つの情報処理装置を用いて実現する場合、それらの装置の間を通信インタフェース９１経由で相互に通信可能なように接続してもよい。

入出力インタフェース９２は、入力デバイスの一例であるキーボードや、出力デバイスとしてのディスプレイ等のマンマシンインタフェースである。

演算装置９３は、汎用のＣＰＵ（Central Processing Unit）やマイクロプロセッサ等の演算処理装置や複数の電気回路によって実現される。演算装置９３は、たとえば、不揮発性記憶装置９５に記憶された各種プログラムを記憶装置９４に読み出し、読み出したプログラムに従って処理を実行することが可能である。

記憶装置９４は、演算装置９３から参照可能な、ＲＡＭ（Random Access Memory）等のメモリ装置であり、プログラムや各種データ等を記憶する。記憶装置９４は、揮発性のメモリ装置であってもよい。

不揮発性記憶装置９５は、たとえば、ＲＯＭ（Read Only Memory）、フラッシュメモリ、等の、不揮発性の記憶装置であり、各種プログラムやデータ等を記憶することが可能である。

ドライブ装置９６は、たとえば、後述する記録媒体９７に対するデータの読み込みや書き込みを処理する装置である。

記録媒体９７は、たとえば、光ディスク、光磁気ディスク、半導体フラッシュメモリ等、データを記録可能な任意の記録媒体である。

本発明の各実施形態は、たとえば、図９に例示した情報処理装置９０により選択装置を構成し、この選択装置に対して、上記各実施形態において説明した機能を実現可能なプログラムを供給することにより実現してもよい。

この場合、選択装置に対して供給したプログラムを、演算装置９３が実行することによって、実施形態を実現することが可能である。また、選択装置のすべてではなく、一部の機能を情報処理装置９０で構成することも可能である。

さらに、上記プログラムを記録媒体９７に記録しておき、選択装置の出荷段階、あるいは運用段階等において、適宜上記プログラムが不揮発性記憶装置９５に格納されるよう構成してもよい。なお、この場合、上記プログラムの供給方法は、出荷前の製造段階、あるいは運用段階等において、適当な治具を利用して選択装置内にインストールする方法を採用してもよい。また、上記プログラムの供給方法は、インターネット等の通信回線を介して外部からダウンロードする方法等の一般的な手順を採用してもよい。

上記の実施形態の一部または全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。

（付記１）
物件に関する情報である物件情報と、基地局に関する情報である基地局情報と、電気通信事業者が提供する通信の通信品質に関する情報である品質情報とを受信する受信部と、
前記物件情報と、前記基地局情報とに基づいて、前記基地局の設置場所の候補となる候補物件を複数の前記物件の中から選択する選択部と、
前記選択部により複数の前記候補物件が選択された場合に、前記品質情報に基づいて、前記候補物件の各々に対応付けて優先度を設定する優先度設定部と、
前記候補物件に関する情報である候補物件情報に、前記優先度を含ませて出力する出力部と
を備える選択装置。

（付記２）
前記優先度設定部は、前記通信品質が基準より悪いエリアに対して見通しがある前記候補物件に対して、見通しがない前記候補物件より高い前記優先度を付与する、
付記１に記載の選択装置。

（付記３）
前記品質情報に基づいて、前記通信品質が基準より悪いエリアを特定する特定部
をさらに備え、
前記品質情報は、前記通信品質の測定結果と、前記通信品質が測定された位置の情報を含み、
前記優先度設定部は、前記候補物件の各々について、前記通信品質が基準より悪いエリアに対して見通しがあるか否かを判定して、判定の結果に基づいて前記優先度の設定を行う、
付記２に記載の選択装置。

（付記４）
前記物件情報は、前記物件の位置に関する情報と、前記物件の高さに関する情報とを含み、
前記優先度設定部は、前記候補物件の前記物件情報に含まれる、前記物件の位置に関する情報と、前記候補物件の前記物件情報に含まれる、前記物件の高さに関する情報と、前記通信品質が基準より悪いエリアの位置の情報とに基づいて、前記通信品質が基準より悪いエリアの位置と前記候補物件とを結ぶ直線を算出し、三次元地図データを用いて、前記候補物件と前記通信品質が基準より悪いエリアの位置とを結ぶ直線上に遮蔽物がない場合に、前記通信品質が基準より悪いエリアに対して見通しがあると判定する、
付記３に記載の選択装置。

（付記５）
前記通信品質は、前記電気通信事業者が提供する通信を利用する利用者端末によって測定される、
付記１に記載の選択装置。

（付記６）
前記品質情報は、スループット、ＲＳＲＰおよびＳＩＮＲのいずれか一つ以上の測定結果を含む、
付記５に記載の選択装置。

（付記７）
前記物件情報は、前記物件の位置に関する情報と、前記物件の高さに関する情報とを含み、
前記基地局情報は、前記基地局のカバレッジに含むことを前記電気通信事業者が希望するホットスポットの情報を、ホットスポット情報として含み、
前記選択部は、前記物件の位置に関する情報と、前記物件の高さに関する情報と、前記ホットスポット情報とに基づいて、前記物件から前記ホットスポットに対して見通しがある前記物件を、前記候補物件として選択する、
付記１に記載の選択装置。

（付記８）
付記１から付記７のいずれかに記載の選択装置と、
前記物件情報を送信する端末と、
前記基地局情報を送信する端末と、
を備える選択システム。

（付記９）
物件に関する情報である物件情報と、基地局に関する情報である基地局情報と、電気通信事業者が提供する通信の通信品質に関する情報である品質情報とを受信し、
前記物件情報と、前記基地局情報とに基づいて、前記基地局の設置場所の候補となる候補物件を複数の前記物件の中から選択し、
複数の前記候補物件が選択された場合に、前記品質情報に基づいて、前記候補物件の各々に対応付けて優先度を設定し、
前記候補物件に関する情報である候補物件情報に、前記優先度を含ませて出力する、
選択方法。

（付記１０）
コンピュータに、
物件に関する情報である物件情報と、基地局に関する情報である基地局情報と、電気通信事業者が提供する通信の通信品質に関する情報である品質情報とを受信する受信機能と、
前記物件情報と、前記基地局情報とに基づいて、前記基地局の設置場所の候補となる候補物件を複数の前記物件の中から選択する選択機能と、
複数の前記候補物件が選択された場合に、前記品質情報に基づいて、前記候補物件の各々に対応付けて優先度を設定する優先度設定機能と、
前記候補物件に関する情報である候補物件情報に、前記優先度を含ませて出力する出力機能と
を実現させる選択プログラム。

以上、実施形態を参照して本願発明を説明したが、本願発明は上記実施形態に限定されるものではない。本願発明の構成や詳細には、本願発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。

１０、２０ 選択装置
１１、２１ 受信部
１２、２２ 選択部
１３、２３ 優先度設定部
１４、２４ 出力部
２５ 記憶部
２６ 特定部
４０ 事業者端末
５０ オーナ端末
６０ 利用者端末
８０ 通信回線
９０ 情報処理装置
９１ 通信インタフェース
９２ 入出力インタフェース
９３ 演算装置
９４ 記憶装置
９５ 不揮発性記憶装置
９６ ドライブ装置
９７ 記録媒体

Claims (10)

1. 物件に関する情報である物件情報と、基地局に関する情報である基地局情報と、電気通信事業者が提供する通信の通信品質に関する情報である品質情報とを受信する受信部と、
   前記物件情報と、前記基地局情報とに基づいて、前記基地局の設置場所の候補となる候補物件を複数の前記物件の中から選択する選択部と、
   前記選択部により複数の前記候補物件が選択された場合に、前記品質情報に基づいて、前記候補物件の各々に対応付けて優先度を設定する優先度設定部と、
   前記候補物件に関する情報である候補物件情報に、前記優先度を含ませて出力する出力部と
   を備える選択装置。
2. 前記優先度設定部は、前記通信品質が基準より悪いエリアに対して見通しがある前記候補物件に対して、見通しがない前記候補物件より高い前記優先度を付与する、
   請求項１に記載の選択装置。
3. 前記品質情報に基づいて、前記通信品質が基準より悪いエリアを特定する特定部
   をさらに備え、
   前記品質情報は、前記通信品質の測定結果と、前記通信品質が測定された位置の情報を含み、
   前記優先度設定部は、前記候補物件の各々について、前記通信品質が基準より悪いエリアに対して見通しがあるか否かを判定して、判定の結果に基づいて前記優先度の設定を行う、
   請求項２に記載の選択装置。
4. 前記物件情報は、前記物件の位置に関する情報と、前記物件の高さに関する情報とを含み、
   前記優先度設定部は、前記候補物件の前記物件情報に含まれる、前記物件の位置に関する情報と、前記候補物件の前記物件情報に含まれる、前記物件の高さに関する情報と、前記通信品質が基準より悪いエリアの位置の情報とに基づいて、前記通信品質が基準より悪いエリアの位置と前記候補物件とを結ぶ直線を算出し、三次元地図データを用いて、前記候補物件と前記通信品質が基準より悪いエリアの位置とを結ぶ直線上に遮蔽物がない場合に、前記通信品質が基準より悪いエリアに対して見通しがあると判定する、
   請求項３に記載の選択装置。
5. 前記通信品質は、前記電気通信事業者が提供する通信を利用する利用者端末によって測定される、
   請求項１に記載の選択装置。
6. 前記品質情報は、スループット、ＲＳＲＰ（Reference Signal Received Power）およびＳＩＮＲ（Signal to Interference plus Noise Ratio）のいずれか一つ以上の測定結果を含む、
   請求項５に記載の選択装置。
7. 前記物件情報は、前記物件の位置に関する情報と、前記物件の高さに関する情報とを含み、
   前記基地局情報は、前記基地局のカバレッジに含むことを前記電気通信事業者が希望するホットスポットの情報を、ホットスポット情報として含み、
   前記選択部は、前記物件の位置に関する情報と、前記物件の高さに関する情報と、前記ホットスポット情報とに基づいて、前記物件から前記ホットスポットに対して見通しがある前記物件を、前記候補物件として選択する、
   請求項１に記載の選択装置。
8. 請求項１から請求項７のいずれかに記載の選択装置と、
   前記物件情報を送信する端末と、
   前記基地局情報を送信する端末と、
   を備える選択システム。
9. 物件に関する情報である物件情報と、基地局に関する情報である基地局情報と、電気通信事業者が提供する通信の通信品質に関する情報である品質情報とを受信し、
   前記物件情報と、前記基地局情報とに基づいて、前記基地局の設置場所の候補となる候補物件を複数の前記物件の中から選択し、
   複数の前記候補物件が選択された場合に、前記品質情報に基づいて、前記候補物件の各々に対応付けて優先度を設定し、
   前記候補物件に関する情報である候補物件情報に、前記優先度を含ませて出力する、
   選択方法。
10. コンピュータに、
    物件に関する情報である物件情報と、基地局に関する情報である基地局情報と、電気通信事業者が提供する通信の通信品質に関する情報である品質情報とを受信する受信機能と、
    前記物件情報と、前記基地局情報とに基づいて、前記基地局の設置場所の候補となる候補物件を複数の前記物件の中から選択する選択機能と、
    複数の前記候補物件が選択された場合に、前記品質情報に基づいて、前記候補物件の各々に対応付けて優先度を設定する優先度設定機能と、
    前記候補物件に関する情報である候補物件情報に、前記優先度を含ませて出力する出力機能と
    を実現させる選択プログラム。

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