JP2023167301A - シリンダブロック及びウォータジャケットスペーサの組み付け方法 - Google Patents

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隆司 松谷
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洸 白木川
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    • F02F1/02Cylinders; Cylinder heads  having cooling means
    • F02F1/10Cylinders; Cylinder heads  having cooling means for liquid cooling
    • F02F1/14Cylinders with means for directing, guiding or distributing liquid stream

Abstract

【課題】内燃機関の燃費の悪化を抑制できるシリンダブロックを提供する。【解決手段】シリンダブロック10は、内燃機関のシリンダ15を取り囲むウォータジャケット11と、ウォータジャケット11の内部に配置されるウォータジャケットスペーサ20と、を備えるシリンダブロック10であって、シリンダ15の径方向においてシリンダ15の中心へ向かう方向を内側とし、シリンダ15の径方向において中心から離れる方向を外側とするとき、ウォータジャケットスペーサ20は、スペーサプレート21と、スペーサプレート21から径方向に向けて突出する変換部22と、を備え、変換部22は、ウォータジャケット11を流れる冷却水の水圧が作用する作用面23を有し、冷却水の水圧によって作用面23に付与される力を、スペーサプレート21を内側に向けて押す力に変換する。【選択図】図3

Description

本発明は、シリンダブロック及びウォータジャケットスペーサの組み付け方法に関する。
特許文献1には、内燃機関のシリンダブロックの冷却構造が開示されている。シリンダブロックの冷却構造は、シリンダブロックのウォータジャケット内に当該ウォータジャケットの一部を占めるウォータジャケットスペーサを配置した構造である。
ウォータジャケットは複数のシリンダの全シリンダの周りに連なっている。また、ウォータジャケットスペーサも全シリンダの周りに連なっている。
シリンダの径方向におけるウォータジャケットスペーサの断面の幅は、当該ウォータジャケットスペーサが配置される部位のウォータジャケットの断面の幅よりも小さい。また、ウォータジャケットの内壁のうちシリンダ側の内壁と、ウォータジャケットスペーサとの間には、隙間が設けられている。
特開2002-266695号公報
特許文献1に記載の構造では、ウォータジャケットのシリンダ側の内壁とウォータジャケットスペーサとの間に隙間が設けられているので、当該隙間に冷却水が流れてウォータジャケットのシリンダ側の内壁が冷却されやすい。
ウォータジャケットのシリンダ側の内壁が冷却されると、シリンダ内の潤滑油の温度が低下して粘性が高くなる。その結果、ピストンと潤滑油との摩擦が大きくなって内燃機関の燃費が悪化する。
上記課題を解決するためのシリンダブロックは、内燃機関のシリンダを取り囲むウォータジャケットと、前記ウォータジャケットの内部に配置されるウォータジャケットスペーサと、を備えるシリンダブロックであって、前記シリンダの径方向において当該シリンダの中心へ向かう方向を内側とし、前記径方向において前記中心から離れる方向を外側とするとき、前記ウォータジャケットスペーサは、スペーサプレートと、前記スペーサプレートから前記径方向に向けて突出する変換部と、を備え、前記変換部は、前記ウォータジャケットを流れる冷却水の水圧が作用する作用面を有し、冷却水の水圧によって当該作用面に付与される力を、前記スペーサプレートを前記内側に向けて押す力に変換する。
同構成によれば、変換部によってスペーサプレートがウォータジャケットの内側の内壁に向けて押されるため、スペーサプレートとウォータジャケットの内側の内壁との間に隙間が生じにくくなる。その結果、スペーサプレートとウォータジャケットの内側の内壁との間に冷却水が流れにくい。したがって、ウォータジャケットの内側の内壁が冷却水によって冷却されることに起因するシリンダ内の潤滑油の粘性の増大を抑制できる。その結果、内燃機関の燃費の悪化を抑制できる。
上記シリンダブロックにおいて、前記変換部は、前記スペーサプレートから前記外側に突出する突出部であり、前記突出部は、前記作用面としての傾斜面を含み、前記傾斜面は、前記ウォータジャケットの冷却水の流れ方向における下流側の部位が前記流れ方向における上流側の部位よりも前記外側に位置していることが好ましい。
上記シリンダブロックにおいて、前記突出部は、前記スペーサプレートに接続する基端部と、当該基端部よりも前記外側に位置する先端部とを有する板状の突出片であり、前記先端部は、前記基端部よりも前記流れ方向において下流側に位置しており、前記突出片は、前記作用面としての前記傾斜面を有し、前記傾斜面は、前記突出片の厚さを規定する2つの面のうち前記流れ方向における上流側に位置する面であることが好ましい。
上記各構成によれば、突出部や突出部の一例である突出片の作用面がウォータジャケットを流れる冷却水によって押されると、スペーサプレートを内側に向けて押す力が、突出部や突出部の一例である突出片からスペーサプレートに伝達される。また、作用面が傾斜面であるために、スペーサプレートを内側に向けて押す力は、冷却水が作用面を押す力の分力として発生する。したがって、簡単な構成によって、スペーサプレートをウォータジャケットの内側の内壁に向けて押すことができる。
上記シリンダブロックにおいて、前記ウォータジャケットの前記内側の内壁と対向する前記スペーサプレートの対向面と前記先端部との間の前記径方向における長さは、前記径方向における前記ウォータジャケットの長さよりも短いことが好ましい。
同構成によれば、ウォータジャケットスペーサをウォータジャケットに挿入して当該ウォータジャケットの内部に配置する際に、ウォータジャケットスペーサとウォータジャケットの内側及び外側の両方の内壁との間に隙間を設けることができる。したがって、ウォータジャケットスペーサとウォータジャケットとが擦れてウォータジャケットスペーサやウォータジャケットが摩耗することを抑制できる。
上記シリンダブロックにおいて、前記スペーサプレートを第1スペーサプレートとするとき、前記ウォータジャケットスペーサは、前記第1スペーサプレートよりも前記外側に配置されており当該第1スペーサプレートに連結された第2スペーサプレートをさらに有し、前記第1スペーサプレート及び前記第2スペーサプレートのうち少なくとも一つは、前記変換部としての肉厚部を有し、前記肉厚部は、前記ウォータジャケットの冷却水の流れ方向において下流側の部位ほど前記径方向における厚さが大きくなる部分を有し、前記作用面は、前記肉厚部のうち前記厚さが最大となる位置より前記ウォータジャケットの冷却水の流れ方向における上流側の面であることが好ましい。
同構成によれば、肉厚部の作用面がウォータジャケットを流れる冷却水によって押されると、スペーサプレートを内側に向けて押す力が、肉厚部からスペーサプレートに伝達される。また、肉厚部は、ウォータジャケットの冷却水の流れ方向において下流側の部位ほど径方向における厚さが大きくなる部分を有するので、スペーサプレートを内側に向けて押す力は、冷却水が作用面を押す力の分力として発生する。その結果、第1スペーサプレートと第2スペーサプレートとが径方向において互いに離れるように押し広げられる。したがって、第1スペーサプレートとウォータジャケットの内側の内壁との間に隙間が生じにくくなる。
上記シリンダブロックにおいて、前記スペーサプレートを第1スペーサプレートとするとき、前記ウォータジャケットスペーサは、前記第1スペーサプレートよりも前記外側に間隔を隔てて配置された第2スペーサプレートと、前記第1スペーサプレートと前記第2スペーサプレートとを連結する連結部とを有し、前記変換部は、前記連結部であり、前記連結部は、前記第1スペーサプレートの第1接続部から前記外側に延び出るとともに前記ウォータジャケットの冷却水の流れ方向における上流側に延び出る第1延出片と、当該第1延出片の前記外側の端部から前記外側に延び出るとともに前記流れ方向における下流側に向かって延び出て前記第2スペーサプレートの第2接続部に接続される第2延出片と、を備え、前記第1延出片は、前記第1接続部を中心に回動することにより前記端部の前記流れ方向における揺動を可能にするように構成されており、前記第2延出片は、前記第2接続部を中心に回動することにより前記端部の前記流れ方向における揺動を可能にするように構成されており、前記第1延出片の厚さを規定する2つの面のうち前記流れ方向において上流側に位置する面及び前記第2延出片の厚さを規定する2つの面のうち前記流れ方向において上流側に位置する面が前記作用面であり、前記第1接続部から前記端部までの長さ、前記第2接続部から前記端部までの長さ、前記第1スペーサプレートの厚さ、及び前記第2スペーサプレートの厚さの和が、前記第1スペーサプレートと対向する前記ウォータジャケットの内壁と前記第2スペーサプレートと対向する前記ウォータジャケットの内壁との間の前記径方向における距離よりも大きいことが好ましい。
同構成によれば、冷却水の流れ方向における上流側から連結部に対して水圧が作用すると、第1延出片及び第2延出片が回動することで第1スペーサプレートと第2スペーサプレートとが径方向において離れるように押し広げられる。その結果、第1スペーサプレートとウォータジャケットの内側の内壁との間に隙間が生じにくくなる。
また、同構成によれば、第1延出片及び第2延出片を回動させることにより、第1スペーサプレートと第2スペーサプレートとを径方向に近付ければ、第1スペーサプレートと第2スペーサプレートとがウォータジャケットの内壁に接触しないようにウォータジャケットスペーサをウォータジャケットに挿入することができる。したがって、ウォータジャケットスペーサとウォータジャケットとが擦れてウォータジャケットスペーサやウォータジャケットが摩耗することを抑制できる。
上記シリンダブロックにおいて、前記スペーサプレートは、前記シリンダの側面の形状に沿うように湾曲して延びる湾曲部を含み、前記変換部は、前記湾曲部から前記径方向に向けて突出していることが好ましい。
上記シリンダブロックにおいて、前記シリンダは、複数のシリンダを含み、当該複数のシリンダが直線状に配列されるものであり、前記ウォータジャケットスペーサは、前記複数のシリンダの配列方向における一方の端に位置する第1シリンダの側面から前記配列方向における他方の端に位置する第2シリンダの側面まで延びていることが好ましい。
上記課題を解決するためのウォータジャケットスペーサの組み付け方法は、内燃機関のシリンダを取り囲むウォータジャケットを備えるシリンダブロックの当該ウォータジャケットにウォータジャケットスペーサを組み付ける組み付け方法であって、前記シリンダの径方向において当該シリンダの中心へ向かう方向を内側とし、前記径方向において前記中心から離れる方向を外側とするとき、前記ウォータジャケットの前記径方向における長さは、前記ウォータジャケットスペーサの前記径方向における長さより大きく、前記ウォータジャケットスペーサは、第1スペーサプレートと、第2スペーサプレートと、当該第1スペーサプレートと当該第2スペーサプレートとを連結する連結部と、を有し、前記第2スペーサプレートは、前記第1スペーサプレートよりも前記外側に間隔を隔てて配置されており、前記連結部は、前記第1スペーサプレートの第1接続部から前記外側に延び出るとともに前記ウォータジャケットの冷却水の流れ方向における上流側に延び出る第1延出片と、当該第1延出片の前記外側の端部から前記外側に延び出るとともに前記流れ方向における下流側に向かって延び出て前記第2スペーサプレートの第2接続部に接続される第2延出片と、を備え、前記第1延出片は、前記第1接続部を中心基準に回動することで前記端部の前記流れ方向における揺動を可能にするように構成されており、前記第2延出片は、前記第2接続部を中心基準に回動することで前記端部の前記流れ方向における揺動を可能にするように構成されており、前記第1接続部から前記端部までの長さと前記第2接続部から前記端部までの長さの和が、前記第1スペーサプレートと対向する前記ウォータジャケットの内壁と前記第2スペーサプレートと対向する前記ウォータジャケットの内壁との間の前記径方向における距離よりも大きく、前記組み付け方法は、前記第1スペーサプレートと前記ウォータジャケットの前記内側の内壁との間及び前記第2スペーサプレートと前記ウォータジャケットの前記外側の内壁との間にそれぞれ隙間を設けながら前記ウォータジャケットスペーサを前記ウォータジャケットに挿入する挿入工程と、前記流れ方向における上流側から下流側に向けて前記連結部を押し込むことで前記第1延出片及び前記第2延出片を回動させ、前記第1スペーサプレートと前記第2スペーサプレートとを前記径方向において離れるように押し広げる押し広げ工程と、を含む。
同方法によれば、第1スペーサプレートと第2スペーサプレートとがウォータジャケットの内壁に接触しないようにウォータジャケットスペーサをウォータジャケットに挿入することができる。したがって、ウォータジャケットスペーサとウォータジャケットとが擦れてウォータジャケットスペーサやウォータジャケットが摩耗することを抑制できる。
また、同方法によれば、第1スペーサプレートと第2スペーサプレートとが径方向において離れるように押し広げられるので、第1スペーサプレートとウォータジャケットの内側の内壁との間に隙間が生じにくくなる。したがって、ウォータジャケットの内側の内壁が冷却水によって冷却されることに起因するシリンダ内の潤滑油の粘性の増大を抑制できる。その結果、内燃機関の燃費の悪化を抑制できる。
図1は、第1実施形態に係るシリンダブロックの平面図である。 図2は、第1実施形態に係るウォータジャケットスペーサの斜視図である。 図3は、第1実施形態に係る突出片の周辺の拡大平面図である。 図4は、図3の4-4線に沿った断面図である。 図5(a)は、第2実施形態に係るウォータジャケットスペーサの斜視図であり、図5(b)は、第2実施形態に係る肉厚部の周辺の拡大斜視図である。 図6は、第2実施形態に係る肉厚部の周辺の拡大平面図である。 図7は、図6の7-7線に沿った断面図である。 図8(a)は、第3実施形態に係るウォータジャケットスペーサの斜視図であり、図8(b)は、第3実施形態に係る連結部の周辺の拡大斜視図である。 図9は、第3実施形態に係る連結部の周辺の冷却水が流れていない状態における拡大平面図である。 図10は、第3実施形態に係る連結部の周辺の冷却水が流れている状態における拡大平面図である。 図11は、第4実施形態に係る挿入工程を示す平面図である。 図12は、第4実施形態に係る押し広げ工程を示す平面図である。 図13は、第2実施形態の変更例に係る肉厚部の周辺の拡大平面図である。 図14は、第2実施形態の変更例に係る肉厚部の周辺の拡大平面図である。
<第1実施形態>
以下、図1~図4を参照して、シリンダブロック10の第1実施形態について説明する。
図1に示すように、内燃機関のシリンダブロック10は、シリンダ15と、ウォータジャケット11と、ウォータジャケットスペーサ20とを備える。シリンダブロック10は金属製である。シリンダブロック10は平面視矩形状であり、一対の長辺と一対の短辺とを有する。
なお、以降において、シリンダブロック10の長辺方向を長さ方向Xとし、シリンダブロック10の短辺方向を幅方向Yとし、長さ方向X及び幅方向Yに直交する方向を高さ方向Zとする。
<シリンダ15>
図1に示すように、シリンダ15は、シリンダブロック10の長さ方向Xにおいて一直線に4つ並んでいる。シリンダ15の配列方向における一方の端に位置するシリンダ15を第1シリンダ17とし、他方の端に位置するシリンダ15を第2シリンダ18とする。シリンダ15は、高さ方向Zに延びる穴であって、平面視で中心16を有する円形状である。
なお、以降において、各シリンダ15の径方向においてシリンダ15の中心16へ向かう方向を内側とし、シリンダ15の径方向において中心16から離れる方向を外側とする。
<ウォータジャケット11>
図1に示すように、ウォータジャケット11は、4つのシリンダ15を取り囲んで設けられている。ウォータジャケット11は、シリンダ15の外周の形状に合わせて湾曲した波形状である。
図4に示すように、ウォータジャケット11は、高さ方向Zに延びる穴である。ウォータジャケット11は、外側の内壁12と、内側の内壁13と、底壁14とを備える。外側の内壁12と、内側の内壁13とは、高さ方向Zに延びている。外側の内壁12と、内側の内壁13とは対向している。高さ方向Zにおける外側の内壁12の最下点と、内側の内壁13の最下点とは、底壁14によって接続されている。
ウォータジャケット11には、シリンダブロック10の壁部に形成された図示しない冷却水導入口から冷却水が供給される。冷却水は、図1の矢印A1,A2で示すように、左側から右側へ流れ、図示しない冷却水排出口から排出される。なお、矢印A1は図1における上側を流れる冷却水の流れ方向、矢印A2は図1における下側を流れる冷却水の流れ方向を示している。
<ウォータジャケットスペーサ20>
図1~図4に示すように、ウォータジャケットスペーサ20は、スペーサプレート21と、変換部22とを備える。ウォータジャケットスペーサ20は、樹脂製である。
図1に示すように、ウォータジャケットスペーサ20は、4つのシリンダ15の全ての中心16を通る仮想直線Cに対して対称となるようにウォータジャケット11の内部の幅方向Yの両側に1つずつ配置される。2つのウォータジャケットスペーサ20の構造は仮想直線Cに関して線対称であるので、以降において、片方のウォータジャケットスペーサ20の構造を説明するとともに他方のウォータジャケットスペーサ20の構造の説明は省略する。
図1及び図2に示すように、スペーサプレート21は、ウォータジャケット11の形状に沿うように湾曲して延びる4つの湾曲部21aを備える。平面視において、ウォータジャケットスペーサ20は、第1シリンダ17の側面から第2シリンダ18の側面まで延びている。すなわち、ウォータジャケットスペーサ20の一方の端部20aは第1シリンダ17の側面に位置しており、ウォータジャケットスペーサ20の他方の端部20bは第2シリンダ18の側面に位置している。
図4に示すように、高さ方向Zにおいてウォータジャケットスペーサ20の長さは、ウォータジャケット11の長さよりも短い。また、ウォータジャケットスペーサ20は、ウォータジャケット11の底壁14に接触している。
図1及び図2に示すように、スペーサプレート21には、径方向に向けて突出する変換部22が4つ設けられている。変換部22は、湾曲部21aのうち長さ方向Xにおいて各々のシリンダ15の中心16と重なる部分に位置している。
図3及び図4に示すように、変換部22は、ウォータジャケット11を流れる冷却水の水圧が作用する作用面23を有する。
本実施形態において、変換部22は、スペーサプレート21から外側に突出する突出部24である。突出部24は作用面23としての傾斜面25を含む。傾斜面25は、ウォータジャケット11の冷却水の流れ方向における下流側の部位が流れ方向における上流側の部位よりも外側に位置している。
本実施形態において、突出部24は、スペーサプレート21に接続する基端部27と、基端部27よりも外側に位置する先端部28とを有する板状の突出片26である。先端部28は、基端部27よりも流れ方向において下流側に位置している。突出片26は、作用面23としての傾斜面25を有する。傾斜面25は、突出片26の厚さを規定する2つの面のうち流れ方向における上流側に位置する面である。
なお、図3及び図4に示すように、ウォータジャケット11の内側の内壁13と対向するスペーサプレート21の対向面29と先端部28との間の径方向における長さL1は、径方向におけるウォータジャケット11の長さL2よりも短い。
本実施形態の作用について説明する。
図3に示すように、内燃機関が運転されると、ウォータジャケット11に冷却水が流れる。
変換部22や変換部22の一例である突出片26の作用面23がウォータジャケット11を流れる冷却水によって押されると、スペーサプレート21を内側に向けて押す力が、突出片26からスペーサプレート21に伝達される。また、作用面23が傾斜面25であるために、スペーサプレート21を内側に向けて押す力は、冷却水が作用面23を押す力の分力として発生する。
本実施形態の効果について説明する。
(1-1)突出片26によってスペーサプレート21がウォータジャケット11の内側の内壁13に向けて押される。このため、スペーサプレート21とウォータジャケット11の内側の内壁13との間に隙間が生じにくくなる。その結果、スペーサプレート21とウォータジャケット11の内側の内壁13との間に冷却水が流れにくい。したがって、ウォータジャケット11の内側の内壁13が冷却水によって冷却されることに起因するシリンダ15内の潤滑油の粘性の増大を抑制できる。その結果、内燃機関の燃費の悪化を抑制できる。
(1-2)スペーサプレート21に外側に突出する突出部24を設けることで、簡単に変換部22を具現化できる。
(1-3)突出部24を突出片26とする簡単な構成によって、スペーサプレート21をウォータジャケット11の内側の内壁13に向けて押すことができる。
(1-4)ウォータジャケット11の内側の内壁13と対向するスペーサプレート21の対向面29と先端部28との間の径方向における長さL1は、径方向におけるウォータジャケット11の長さL2よりも短い。
このため、ウォータジャケットスペーサ20をウォータジャケット11に挿入してウォータジャケット11の内部に配置する際に、ウォータジャケットスペーサ20とウォータジャケット11の内側及び外側の両方の内壁12,13との間に隙間を設けることができる。したがって、ウォータジャケットスペーサ20とウォータジャケット11とが擦れてウォータジャケットスペーサ20やウォータジャケット11が摩耗することを抑制できる。
<第2実施形態>
以下、図5~図7を参照して、シリンダブロック10の第2実施形態について説明する。第2実施形態では、ウォータジャケットスペーサ20の構成が第1実施形態と相違しているので、第1実施形態との相違点を中心に説明する。なお、第2実施形態において、第1実施形態と同一の、または対応する構成については、同一の符号を付することにより、重複した説明を省略する。
図5(a)及び図5(b)に示すように、ウォータジャケットスペーサ20は、スペーサプレート21としての第1スペーサプレート30と、第2スペーサプレート31と、連結部32と、変換部22としての肉厚部33とを備える。
第2スペーサプレート31は、第1スペーサプレート30よりも外側に配置されている。
第1スペーサプレート30及び第2スペーサプレート31は、ウォータジャケット11の形状に合わせて湾曲した波形状である。
図7に示すように、高さ方向Zにおける第1スペーサプレート30の最下点と第2スペーサプレート31の最下点とは、連結部32によって連結されている。連結部32は、ウォータジャケットスペーサ20に沿って第1スペーサプレート30及び第2スペーサプレート31の最下点全体にわたって設けられている。
図6に示すように、肉厚部33は、第1スペーサプレート30に設けられている。肉厚部33は、ウォータジャケット11の冷却水の流れ方向において下流側の部位ほど径方向における厚さが大きくなる部分を有する。肉厚部33のうち径方向における厚さが最大となる位置より流れ方向における上流側の面が作用面23となる。
本実施形態の作用について説明する。
図6に示すように、内燃機関が運転されると、ウォータジャケット11に冷却水が流れる。
肉厚部33の作用面23がウォータジャケット11を流れる冷却水によって押されると、スペーサプレート21を内側に向けて押す力が、肉厚部33からスペーサプレート21に伝達される。また、肉厚部33は、ウォータジャケット11の冷却水の流れ方向において下流側の部位ほど径方向における厚さが大きくなる部分を有するので、スペーサプレート21を内側に向けて押す力は、冷却水が作用面23を押す力の分力として発生する。
本実施形態の効果について説明する。
(2-1)スペーサプレート21が内側に向けて押されるので、スペーサプレート21とウォータジャケット11の内側の内壁13との間に隙間が生じにくくなる。したがって、ウォータジャケット11の内側の内壁13が冷却水によって冷却されることに起因するシリンダ15内の潤滑油の粘性の増大を抑制できる。その結果、内燃機関の燃費の悪化を抑制できる。
<第3実施形態>
以下、図8~図10を参照して、シリンダブロック10の第3実施形態について説明する。第3実施形態では、ウォータジャケットスペーサ20の構成が第1実施形態と相違しているので、第1実施形態との相違点を中心に説明する。なお、第3実施形態において、第1実施形態と同一の、または対応する構成については、同一の符号を付することにより、重複した説明を省略する。
図8(a)及び図8(b)に示すように、ウォータジャケットスペーサ20は、スペーサプレート21としての第1スペーサプレート30と、第2スペーサプレート31と、変換部22としての連結部40とを有する。
第2スペーサプレート31は、第1スペーサプレート30よりも外側に間隔を隔てて配置されている。
第1スペーサプレート30及び第2スペーサプレート31は、ウォータジャケット11の形状に合わせて湾曲した波形状である。
図9及び図10に示すように、連結部40は、第1延出片41と、第2延出片42とを備える。第1延出片41の厚さと第2延出片42の厚さとは等しくてもよいし、異なっていてもよい。第1延出片41は、第1スペーサプレート30の第1接続部43から外側に延び出るとともにウォータジャケット11の冷却水の流れ方向における上流側に延び出る。第2延出片42は、第1延出片41の外側の端部45から外側に延び出るとともに流れ方向における下流側に向かって延び出て第2スペーサプレート31の第2接続部44に接続される。第1延出片41は、第1接続部43を中心にして回動することにより端部45の流れ方向における揺動を可能にするように構成されている。第2延出片42は、第2接続部44を中心にして回動することにより端部45の流れ方向における揺動を可能にするように構成されている。端部45は、第1延出片41の厚さ及び第2延出片42の厚さのいずれよりも薄いため、第1延出片41及び第2延出片42よりも変形しやすい。
なお、第3実施形態において、第1延出片41の厚さを規定する2つの面のうち流れ方向において上流側に位置する面及び第2延出片42の厚さを規定する2つの面のうち流れ方向において上流側に位置する面が作用面23である。
また、第1接続部43から端部45までの長さ、第2接続部44から端部45までの長さ、第1スペーサプレート30の厚さ、及び第2スペーサプレート31の厚さの和が、第1スペーサプレート30と対向するウォータジャケット11の内側の内壁13と第2スペーサプレート31と対向するウォータジャケット11の外側の内壁12との間の径方向における距離よりも大きい。
本実施形態の作用について説明する。
まず、図9に示すように、ウォータジャケット11に冷却水が流れていない状態では、第1スペーサプレート30とウォータジャケット11の内側の内壁13との間及び第2スペーサプレート31とウォータジャケット11の外側の内壁12との間に隙間が設けられている。
次に、図10の矢印A1に示すように、ウォータジャケット11の上流側(図10における左側)から冷却水が流れると端部45を基準に第1延出片41及び第2延出片42が回動する。第1延出片41及び第2延出片42が回動すると、端部45は、第1延出片41と第2延出片42とのなす角度が大きくなるように変形する。
その結果、図10の矢印Bに示すように、第1スペーサプレート30と第2スペーサプレート31とが径方向において離れるように押し広げられる。したがって、第1スペーサプレート30とウォータジャケット11の内側の内壁13との間に隙間が生じにくくなる。
本実施形態の効果について説明する。
(3-1)ウォータジャケットスペーサ20は、第1スペーサプレート30と、第2スペーサプレート31と、連結部40とを有する。連結部40は、第1延出片41と、第2延出片42とを備える。第1延出片41は、第1スペーサプレート30に対して回動可能に構成されている。第2延出片42は、第2スペーサプレート31に対して回動可能に構成されている。第1延出片41と第2延出片42とは、端部45において回動可能に接続されている。
同構成によれば、上記作用を奏することから、ウォータジャケット11の内側の内壁13が冷却水によって冷却されることに起因するシリンダ15内の潤滑油の粘性の増大を抑制できる。その結果、内燃機関の燃費の悪化を抑制できる。
また、同構成によれば、第1スペーサプレート30と第2スペーサプレート31とがウォータジャケット11の内壁12,13に接触しないようにウォータジャケットスペーサ20をウォータジャケット11に挿入することができる。したがって、ウォータジャケットスペーサ20とウォータジャケット11とが擦れてウォータジャケットスペーサ20やウォータジャケット11が摩耗することを抑制できる。
<第4実施形態>
以下、図11及び図12を参照して、シリンダブロック10の第4実施形態について説明する。第4実施形態では、ウォータジャケットスペーサ20の構成は第3実施形態と同一であり、ウォータジャケットスペーサ20をウォータジャケット11に組み付ける方法が異なっている。なお、第4実施形態において、第3実施形態と同一の構成については、同一の符号を付することにより、重複した説明を省略する。
まず、図11に示すように、第1スペーサプレート30とウォータジャケット11の内側の内壁13との間及び第2スペーサプレート31とウォータジャケット11の外側の内壁13との間にそれぞれ隙間を設けながらウォータジャケットスペーサ20をウォータジャケット11に挿入する(挿入工程)。
次に、図12に示すように、治具50によって流れ方向における上流側から流れ方向における下流側に向けて矢印Fのように力を加えて連結部40を押し込むことで、第1延出片41及び第2延出片42を回動させる。
そして、図12の矢印Bに示すように、第1スペーサプレート30と第2スペーサプレート31とを径方向において離れるように押し広げる(押し広げ工程)。
本実施形態の作用について説明する。
押し広げ工程において、第1スペーサプレート30と第2スペーサプレート31とが径方向において離れるように押し広げられるので、第1スペーサプレート30とウォータジャケット11の内側の内壁13との間に隙間が生じにくくなる。
本実施形態の効果について説明する。
(4-1)ウォータジャケットスペーサ20の組み付け方法は、挿入工程と、押し広げ工程とを含む。
同方法によれば、上記作用を奏することから、ウォータジャケット11の内側の内壁13が冷却水によって冷却されることに起因するシリンダ15内の潤滑油の粘性の増大を抑制できる。その結果、内燃機関の燃費の悪化を抑制できる。
また、同方法によれば、挿入工程において、第1スペーサプレート30と第2スペーサプレート31とがウォータジャケット11の内壁12,13に接触しないようにウォータジャケットスペーサ20をウォータジャケット11に挿入することができる。したがって、ウォータジャケットスペーサ20とウォータジャケット11とが擦れてウォータジャケットスペーサ20やウォータジャケット11が摩耗することを抑制できる。
<変更例>
本実施形態は、以下のように変更して実施することができる。本実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
・第1実施形態~第4実施形態において、変換部22は4つではなく、少なくとも1つ設けられていればよい。また、変換部22が設けられている位置は、長さ方向Xにおいて各々のシリンダ15の中心16と重なる位置に限定されず、ウォータジャケットスペーサ20における長さ方向Xの任意の位置に設けられていてもよい。
・第1実施形態~第4実施形態において、2つのウォータジャケットスペーサ20の端部20a同士が接続されていてもよい。また、端部20b同士が接続されていてもよい。
この場合であっても、ウォータジャケットスペーサ20が樹脂製であれば、スペーサプレート21を内側に向けて押す力によってスペーサプレート21が弾性変形する。その結果、上述した作用効果(1-1)を奏することができる。
また、ウォータジャケットスペーサ20が金属製である場合、端部20a同士、端部20b同士を接続する部分の径方向における厚さをスペーサプレート21の径方向における厚さよりも薄くする等の工夫をすることで、スペーサプレート21を内側に向けて押す力によってスペーサプレート21が変形する。その結果、上述した作用効果(1-1)を奏することができる。
・図13に示すように、第2実施形態において、肉厚部33は第2スペーサプレート31に設けられていてもよい。この場合であっても、上記作用効果(2-1)に準じた作用効果を奏することができる。
・図14に示すように、第2実施形態において、以下のようにウォータジャケットスペーサ20の構成を変更してもよい。すなわち、第1スペーサプレート30に第1肉厚部34が設けられており、第2スペーサプレート31に第2肉厚部35が設けられており、第1肉厚部34と第2肉厚部35とが対向している。この場合であっても、上記作用効果(2-1)に準じた作用効果を奏することができる。
10…シリンダブロック
11…ウォータジャケット
12…内壁
13…内壁
14…底壁
15…シリンダ
16…中心
17…第1シリンダ
18…第2シリンダ
20…ウォータジャケットスペーサ
20a…端部
20b…端部
21…スペーサプレート
21a…湾曲部
22…変換部
23…作用面
24…突出部
25…傾斜面
26…突出片
27…基端部
28…先端部
29…対向面
30…第1スペーサプレート
31…第2スペーサプレート
32…連結部
33…肉厚部
34…第1肉厚部
35…第2肉厚部
40…連結部
41…第1延出片
42…第2延出片
43…第1接続部
44…第2接続部
45…端部
50…治具
C…仮想直線
L1,L2…長さ

Claims (9)

  1. 内燃機関のシリンダを取り囲むウォータジャケットと、前記ウォータジャケットの内部に配置されるウォータジャケットスペーサと、を備えるシリンダブロックであって、
    前記シリンダの径方向において当該シリンダの中心へ向かう方向を内側とし、前記径方向において前記中心から離れる方向を外側とするとき、
    前記ウォータジャケットスペーサは、
    スペーサプレートと、
    前記スペーサプレートから前記径方向に向けて突出する変換部と、
    を備え、
    前記変換部は、前記ウォータジャケットを流れる冷却水の水圧が作用する作用面を有し、冷却水の水圧によって当該作用面に付与される力を、前記スペーサプレートを前記内側に向けて押す力に変換する
    シリンダブロック。
  2. 前記変換部は、前記スペーサプレートから前記外側に突出する突出部であり、
    前記突出部は、前記作用面としての傾斜面を含み、
    前記傾斜面は、前記ウォータジャケットの冷却水の流れ方向における下流側の部位が前記流れ方向における上流側の部位よりも前記外側に位置している
    請求項1に記載のシリンダブロック。
  3. 前記突出部は、前記スペーサプレートに接続する基端部と、当該基端部よりも前記外側に位置する先端部とを有する板状の突出片であり、
    前記先端部は、前記基端部よりも前記流れ方向において下流側に位置しており、
    前記突出片は、前記作用面としての前記傾斜面を有し、
    前記傾斜面は、前記突出片の厚さを規定する2つの面のうち前記流れ方向における上流側に位置する面である
    請求項2に記載のシリンダブロック。
  4. 前記ウォータジャケットの前記内側の内壁と対向する前記スペーサプレートの対向面と前記先端部との間の前記径方向における長さは、前記径方向における前記ウォータジャケットの長さよりも短い
    請求項3に記載のシリンダブロック。
  5. 前記スペーサプレートを第1スペーサプレートとするとき、
    前記ウォータジャケットスペーサは、前記第1スペーサプレートよりも前記外側に配置されており当該第1スペーサプレートに連結された第2スペーサプレートをさらに有し、
    前記第1スペーサプレート及び前記第2スペーサプレートのうち少なくとも一つは、前記変換部としての肉厚部を有し、
    前記肉厚部は、前記ウォータジャケットの冷却水の流れ方向において下流側の部位ほど前記径方向における厚さが大きくなる部分を有し、
    前記作用面は、前記肉厚部のうち前記厚さが最大となる位置より前記ウォータジャケットの冷却水の流れ方向における上流側の面である
    請求項1に記載のシリンダブロック。
  6. 前記スペーサプレートを第1スペーサプレートとするとき、
    前記ウォータジャケットスペーサは、前記第1スペーサプレートよりも前記外側に間隔を隔てて配置された第2スペーサプレートと、前記第1スペーサプレートと前記第2スペーサプレートとを連結する連結部とを有し、
    前記変換部は、前記連結部であり、
    前記連結部は、前記第1スペーサプレートの第1接続部から前記外側に延び出るとともに前記ウォータジャケットの冷却水の流れ方向における上流側に延び出る第1延出片と、当該第1延出片の前記外側の端部から前記外側に延び出るとともに前記流れ方向における下流側に向かって延び出て前記第2スペーサプレートの第2接続部に接続される第2延出片と、を備え、
    前記第1延出片は、前記第1接続部を中心にして回動することにより前記端部の前記流れ方向における揺動を可能にするように構成されており、
    前記第2延出片は、前記第2接続部を中心にして回動することにより前記端部の前記流れ方向における揺動を可能にするように構成されており、
    前記第1延出片の厚さを規定する2つの面のうち前記流れ方向において上流側に位置する面及び前記第2延出片の厚さを規定する2つの面のうち前記流れ方向において上流側に位置する面が前記作用面であり、
    前記第1接続部から前記端部までの長さ、前記第2接続部から前記端部までの長さ、前記第1スペーサプレートの厚さ、及び前記第2スペーサプレートの厚さの和が、前記第1スペーサプレートと対向する前記ウォータジャケットの内壁と前記第2スペーサプレートと対向する前記ウォータジャケットの内壁との間の前記径方向における距離よりも大きい
    請求項1に記載のシリンダブロック。
  7. 前記スペーサプレートは、前記シリンダの側面の形状に沿うように湾曲して延びる湾曲部を含み、
    前記変換部は、前記湾曲部から前記径方向に向けて突出している
    請求項1に記載のシリンダブロック。
  8. 前記シリンダは、複数のシリンダを含み、当該複数のシリンダが直線状に配列されるものであり、
    前記ウォータジャケットスペーサは、前記複数のシリンダの配列方向における一方の端に位置する第1シリンダの側面から前記配列方向における他方の端に位置する第2シリンダの側面まで延びている
    請求項1に記載のシリンダブロック。
  9. 内燃機関のシリンダを取り囲むウォータジャケットを備えるシリンダブロックの当該ウォータジャケットにウォータジャケットスペーサを組み付ける組み付け方法であって、
    前記シリンダの径方向において当該シリンダの中心へ向かう方向を内側とし、前記径方向において前記中心から離れる方向を外側とするとき、
    前記ウォータジャケットの前記径方向における長さは、前記ウォータジャケットスペーサの前記径方向における長さより大きく、
    前記ウォータジャケットスペーサは、第1スペーサプレートと、第2スペーサプレートと、当該第1スペーサプレートと当該第2スペーサプレートとを連結する連結部と、を有し、
    前記第2スペーサプレートは、前記第1スペーサプレートよりも前記外側に間隔を隔てて配置されており、
    前記連結部は、前記第1スペーサプレートの第1接続部から前記外側に延び出るとともに前記ウォータジャケットの冷却水の流れ方向における上流側に延び出る第1延出片と、当該第1延出片の前記外側の端部から前記外側に延び出るとともに前記流れ方向における下流側に向かって延び出て前記第2スペーサプレートの第2接続部に接続される第2延出片と、を備え、
    前記第1延出片は、前記第1接続部を中心基準に回動することで前記端部の前記流れ方向における揺動を可能にするように構成されており、
    前記第2延出片は、前記第2接続部を中心基準に回動することで前記端部の前記流れ方向における揺動を可能にするように構成されており、
    前記第1接続部から前記端部までの長さと前記第2接続部から前記端部までの長さの和が、前記第1スペーサプレートと対向する前記ウォータジャケットの内壁と前記第2スペーサプレートと対向する前記ウォータジャケットの内壁との間の前記径方向における距離よりも大きく、
    前記組み付け方法は、
    前記第1スペーサプレートと前記ウォータジャケットの前記内側の内壁との間及び前記第2スペーサプレートと前記ウォータジャケットの前記外側の内壁との間にそれぞれ隙間を設けながら前記ウォータジャケットスペーサを前記ウォータジャケットに挿入する挿入工程と、
    前記流れ方向における上流側から下流側に向けて前記連結部を押し込むことで前記第1延出片及び前記第2延出片を回動させ、前記第1スペーサプレートと前記第2スペーサプレートとを前記径方向において離れるように押し広げる押し広げ工程と、を含む
    ウォータジャケットスペーサの組み付け方法。
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