JP2023167251A - 情報処理装置及び制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】他の機器との無線接続を適切に制御することが可能な情報処理装置等を提供すること。【解決手段】他の機器と無線接続を行うことで、当該他の機器と直接無線通信を行う通信部と、ユーザの存在を認識する認識部と、前記通信部が出力する無線の送信出力を制御することにより、前記ユーザの存在が認識されたときは他の機器との無線接続が可能な状態にし、前記ユーザの存在が認識されなくなったときは他の機器との無線接続が不可能な状態にする制御部と、を備える。【選択図】図2

Description

本開示は、情報処理装置等に関する。
複合機(MFP、Multi-Function Peripheral/Printer)等の画像形成装置には、携帯電話や携帯情報端末と無線接続を行い、印刷やスキャン、ファイル転送等を行う機能を有するものがある。
また、複合機と他の機器との間における無線接続を適切に行うための技術も提案されている。例えば、NFC(Near Field Communication)機能が有効に設定されている場合は、起動時に直接無線通信モードの動作を開始し、SSID(Service Set Identifier)を生成するが、NFC機能が無効に設定されている場合は、ユーザの動作指示に応じて直接無線通信モードの動作を開始し、SSIDを生成する技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2016-163076号公報
複合機には、携帯電話や携帯端末装置といった端末装置と無線接続し、印刷を行ったり、スキャンを行ったり、ファイルを転送したりする機能を有するものがある。このような複合機においては、明示的に無線接続ができる状態に設定されたり、初期状態で無線接続ができる状態に設定されたりすることで、当該複合機において、無線接続が可能な状態となる。このような状態において、端末装置は、複合機が出力する電波が届く範囲にあれば、当該複合機と無線接続した状態となる。
しかしながら、複合機と端末装置とが直接接続した場合、当該端末装置は、複合機と端末装置とによる、閉鎖されたネットワーク環境に接続することとなる。これにより、端末装置は、インターネットや携帯通信網といった、外部のネットワークには接続していない状態(外部のネットワークから切断された状態)となる。端末装置は、外部のネットワークから切断されることにより、例えば、メール、チャット、IP電話等を利用できなくなる。この場合、端末装置のユーザによって、複合機による無線接続が解除されるまで若しくは端末装置から明示的に無線接続が解除されるまで、端末装置は、外部のネットワークとの接続が切断された状態が続くこととなる。そのため、例えば、複合機が初期状態として他の機器との無線接続が可能な状態にあり、端末装置を持ったユーザが当該複合機との無線接続が可能な領域に滞在する場合、当該端末装置は、外部のネットワークから切断された状態となる。
そのため、例えば、複合機が初期状態として無線接続可能な状態であって、端末装置を持ったユーザが複合機との無線接続が可能な領域に滞在する場合、当該端末装置は、外部のネットワークから切断された状態となる。ユーザは、端末装置が外部のネットワークから切断された状態であることを認識せず、メール、チャット、IP電話等が利用できない状態であることに気づかなければ、複合機との無線接続が可能な領域に滞在する間、メール、チャット、IP電話などが利用できないこととなる。
このように、複合機といった情報処理装置と端末装置とが無線接続され、情報処理装置と端末装置とが直接無線通信を行うことで、当該端末装置が外部のネットワークに接続できない状態が生じるという課題がある。このような課題については、特許文献1等の従来技術では考慮されていなかった。
本開示は上述した課題に鑑み、他の機器との無線接続を適切に制御することが可能な情報処理装置等を提供することを目的とする。
上述した課題を解決するために、本開示の情報処理装置は、他の機器と無線接続を行うことで、当該他の機器と直接無線通信を行う通信部と、ユーザの存在を認識する認識部と、前記通信部が出力する無線の送信出力を制御することにより、前記ユーザの存在が認識されているときは他の機器との無線接続が可能な状態にし、前記ユーザの存在が認識されていないときは他の機器との無線接続が不可能な状態にする制御部と、を備えることを特徴とする。
また、本開示の制御方法は、他の機器と無線接続を行うことで、当該他の機器と直接無線通信を行う情報処理装置の制御方法であって、ユーザの存在を認識し、無線の送信出力を制御することにより、前記ユーザの存在が認識されたときは他の機器との無線接続が可能な状態にし、前記ユーザの存在が認識されなくなったときは他の機器との無線接続が不可能な状態にすることを特徴とする。
本開示によれば、他の機器との無線接続を適切に制御することが可能な情報処理装置等を提供することが可能となる。
第1実施形態におけるシステムの全体構成を説明するための図である。 第1実施形態における複合機の機能構成を示すブロック図である。 第1実施形態における端末装置の機能構成を示すブロック図である。 第1実施形態におけるメイン処理の流れを示すフロー図である。 第1実施形態における無線接続制御処理の流れを示すフロー図である。 従来技術の動作例及び第1実施形態における動作例を示す図である。 第2実施形態における無線接続制御処理の流れを示すフロー図である。 第3実施形態における無線接続制御処理の流れを示すフロー図である。 第4実施形態における無線接続制御処理の流れを示すフロー図である。 第5実施形態における複合機の機能構成を示すブロック図である。 第5実施形態における無線接続制御処理の流れを示すフロー図である。 第6実施形態におけるメイン処理の流れを示すフロー図である。 第7実施形態におけるメイン処理の流れを示すフロー図である。 第8実施形態における無線接続制御処理の流れを示すフロー図である。
以下、図面を参照して、本開示を実施するための一実施形態について説明する。なお、以下の実施形態は、本開示を説明するための一例であり、特許請求の範囲に記載した開示の技術的範囲が、以下の記載に限定されるものではない。
[1.第1実施形態]
第1実施形態は、本開示の情報処理装置を複合機10に適用した場合の実施形態である。本実施形態の複合機10は、ユーザが複合機10に接近したとき、当該複合機10と他の機器との無線接続を可能とする実施形態である。なお、本実施形態では、複合機10と無線接続を行う機器は、端末装置20であるとして説明する。
[1.1 全体構成]
図1は、本実施形態の複合機10と、当該複合機10と無線接続を行う端末装置20とを含むシステム1の全体構成を示した図である。複合機10は、他の機器と無線接続を行い、直接無線通信を行うための無線ネットワークNWを構成できる。端末装置20とは、無線ネットワークNWに接続することで、複合機10と直接無線通信を行うことができる。なお、無線ネットワークNWは、例えば、無線LAN(Local Area Network)である。
複合機10は、コピー機能、スキャン機能、文書のプリント機能、ファクス機能等を有する情報処理装置(画像処理装置)であり、MFP(Multi-Function Printer/Peripheral)とも呼ばれる。また、端末装置20は、複合機10と無線接続を行う端末装置(無線端末)であり、例えば、スマートフォン等の携帯電話や、タブレット、PC(Personal Computer)等の携帯情報端末である。
[1.2 機能構成]
[1.2.1 複合機]
複合機10の機能構成を、図2を参照して説明する。複合機10は、制御部100、画像入力部120、画像形成部130、表示部140、操作部150、記憶部160、検知部170、近距離無線通信部180、通信部190を備えて構成される。
なお、複合機10は、上述した構成を全て含めて構成されてなくてもよい。例えば、本実施形態においては、複合機10は、近距離無線通信部180を含めずに構成されてもよい。また、複合機10は、ユーザの認証手段を備えることとして説明するが、ユーザの認証手段は備えられなくてもよい。複合機10がユーザの認証手段を備えない場合、制御部100は、後述する認証処理部108として機能しなくてもよく、また、記憶部160には、後述する認証情報記憶領域162が確保されなくてもよい。
制御部100は、複合機10の全体を制御するための機能部である。制御部100は、記憶部160に記憶された各種プログラムを読み出して実行することにより各種機能を実現しており、例えば、1又は複数の演算装置(CPU(Central Processing Unit))等により構成される。また、制御部100は、以下に説明する機能のうち、複数の機能を有するSoC(System on a Chip)として構成されてもよい。
制御部100は、記憶部160に記憶されたプログラムを実行することで、画像処理部102、認識部104、無線機能制御部106、認証処理部108として機能する。
画像処理部102は、各種画像に関する処理を行う。例えば、画像処理部102は、画像入力部120によって入力された画像に対して、鮮鋭化処理や、階調変換処理を実行する。
認識部104は、複合機10を使用するユーザの存在を認識する。例えば、認識部104は、ユーザが複合機10の周囲にいる場合や、ユーザがタスクを実行するための操作を行っている場合に、ユーザの存在を認識する。認識部104の処理については、後述する。
無線機能制御部106は、複合機10が備える無線機能の制御を行う。無線機能とは、他の機器と無線接続を行い、当該他の機器との無線通信を行う機能である。無線機能制御部106は、無線機能を有効にしたり無効にしたりする。
また、無線機能制御部106は、無線接続を行うために通信部190から出力される電波の送信出力(送信電力)の強さを制御する。例えば、無線機能制御部106は、通信部190に供給する電力を調整したり、通信部190から出力される電波の送信出力の強さを設定したりする。
通信部190によって出力される電波の送信出力の強さが制御されることにより、他の機器が複合機10から受信する電波の強度(電波強度)が変わる。複合機10から受信される電波の電波強度が十分強ければ、他の機器は、複合機10との無線接続が可能となる。一方、複合機10から受信される電波の電波強度が弱い場合や、複合機10の周辺に存在するにも関わらず複合機10から電波が全く受信できない場合、他の機器は、複合機10との無線接続は不可能となる。したがって、無線機能制御部106は、通信部190から出力される電波の送信出力の強さを制御することにより、複合機10を、他の機器との無線接続を可能な状態にしたり、他の機器との無線接続を不可能な状態にしたりすることができる。
認証処理部108は、複合機10を使用するユーザを認証する処理を行う。すなわち、認証処理部108は、ユーザの認証手段を実現する。認証処理部108は、例えば、NFC(Near Field Communication)により、ユーザの認証を行う。この場合、認証処理部108は、近距離無線通信手段により通信を行う近距離無線通信部180を介して、端末装置20や、ユーザを識別する情報を含む装置やカード(例えば、IC(Integrated Circuit)カード)から、ユーザの認証に必要な情報を取得する。そして、認証処理部108は、通信先の装置やカードから取得した情報に基づき、ユーザを認証する。
なお、ユーザの認証を行う手段としては、パスワードやユーザIDといった情報に基づく認証方法である知識認証が用いられてもよいし、所有物認証や生体認証が用いられてもよい。また、認証処理部108は、ユーザを認証していない場合、表示部140に、認証の操作を促すための画面(例えば、近距離無線通信部180に端末装置20をかざすことを促す画面)を表示してもよい。
画像入力部120は、画像を複合機10に入力する。画像入力部120は、例えば、原稿台に載置された原稿を読み取るスキャナ装置等により構成される。スキャナ装置は、例えば、CCD(Charge Coupled Device)やCIS(Contact Image Sensor)等のイメージセンサによって画像を電気信号に変換し、電気信号を量子化及び符号化する装置である。なお、画像入力部120は、USB(Universal Serial Bus)メモリに記憶された画像を読み出すためのインターフェイス(端子)により構成され、USBメモリを読み出して画像を入力してもよい。また、画像入力部120は、通信部190を介して他の機器から画像を受信することで、当該画像を入力してもよい。
画像形成部130は、記録用紙等の記録媒体に対して画像を形成(印刷)する。画像形成部130は、例えば、電子写真方式を利用したレーザプリンタ等の印刷装置により構成される。画像形成部130は、例えば、複合機10に備えられた給紙トレイから記録用紙を給紙し、記録用紙の表面に画像を形成し、記録用紙を複合機10に備えられた排紙トレイに排紙する。
表示部140は、各種情報を表示する。表示部140は、例えば、LCD(Liquid crystal display)、有機EL(electro-luminescence)ディスプレイ、マイクロLED(Light Emitting Diode)ディスプレイ等の表示装置により構成される。
操作部150は、複合機10を使用するユーザによる操作指示を受け付ける。操作部150は、キースイッチ(ハードキー)やタッチセンサ等の入力装置により構成される。タッチセンサにおいて接触(タッチ)による入力を検出する方式は、例えば、抵抗膜方式、赤外線方式、電磁誘導方式、静電容量方式といった、一般的な検出方式であればよい。なお、複合機10には、表示部140と、操作部150とが一体に形成されたタッチパネルが搭載されてもよい。
記憶部160は、複合機10の動作に必要な各種プログラムや、各種データを記憶する。記憶部160は、例えば、半導体メモリであるSSD(Solid State Drive)や、HDD(Hard Disk Drive)等の記憶装置により構成される。
記憶部160は、認証情報記憶領域162が確保される。認証情報記憶領域162は、ユーザの認証に用いる情報である認証情報を記憶する。認証情報には、例えば、NFCによりユーザが認証される場合、当該ユーザが所有するカードや装置の情報(例えば、装置やカードに記憶されている情報)が含まれる。なお、認証情報には、ユーザに関する情報(ユーザ名やユーザの画像)や、ユーザIDやパスワード等のユーザの認証に用いられる情報が含まれてもよい。また、所有物認証や生体認証が用いられる場合、認証情報には、ユーザが所有する所有物の情報や、ユーザの生体情報が含まれてもよい。
検知部170は、ユーザや物体を検知する。例えば、検知部170は、赤外線や電磁波等を出力し、ユーザや物体により反射した赤外線や電磁波等を受信することで、ユーザや物体を検知したり、反射した赤外線や電磁波等の強度を測定したりする。また、検知部170は、物体等の検知結果を示す信号や、反射した赤外線等の強度の測定結果を示す信号を、制御部100等に出力してもよい。なお、検知部170は、例えば、物体等を検知する近接センサや、人の近接を検知する人感センサにより構成される。また、検知部170が物体等を検知する方式としては、誘導型、静電容量型、超音波型、電磁波型、赤外線型等、一般的な方法を用いることができる。検知部170は、複合機10に備えられることにより、複合機10の周囲にいるユーザを検知することができる。
近距離無線通信部180は、近距離無線通信手段を用いて、他の機器と近距離無線通信を行う。近距離無線通信部180は、例えば、アンテナを備えた通信装置により構成される。近距離無線通信部180が用いる近距離無線通信手段(無線通信の方式)は、例えば、Bluetooth(登録商標)、NFC、ZigBee(登録商標)等、一般的に近距離の通信に用いられる無線通信の方式であれば、何れの方式であってもよい。
通信部190は、端末装置20等の他の機器と接続を行い、当該他の機器との通信を行う。通信部190は、例えば、他の機器と無線接続を行うための電波を入出力するアンテナを備えて構成される。通信部190は、他の機器と直接接続することで、当該他の機器と直接無線通信を行ってもよい。また、通信部190は、無線ネットワークに接続し、LANやWAN(Wide Area Network)といった他のネットワークを介して、他の機器と接続を行い、当該他の機器との通信を行ってもよい。なお、上述したように、通信部190が出力する電波の送信出力の強さは、無線機能制御部106により制御される。
また、通信部190は、無線LANで利用されるNIC(Network Interface Card)等の通信装置や通信モジュールにより構成されてもよい。さらに、通信部190は、無線による通信に加えて、有線による通信が可能であってもよい。この場合、通信部190は、有線LAN等の有線通信を行うときに利用されるNICや、電話回線に接続するためのケーブルを差し込むことが可能なインターフェイス(端子)を備えて構成されてもよい。
[1.2.2 端末装置]
端末装置20の機能構成を、図3を参照して説明する。端末装置20は、図3に示すように、制御部200、表示部240、操作部250、記憶部260、近距離無線通信部280、通信部290を備えて構成される。
制御部200は、端末装置20の全体を制御する。制御部200は、記憶部260に記憶されている各種プログラムを読み出して実行することにより各種機能を実現しており、1又は複数の演算装置(例えば、CPU)により構成されている。また、制御部200は、以下に説明する機能のうち、複数の機能を有するSoCとして構成されてもよい。
制御部200は、記憶部260に記憶されたプログラムを実行することにより、無線機能制御部202として機能する。無線機能制御部202は、無線機能の制御を行うことで、端末装置20に無線機能を実現させる。例えば、無線機能制御部202は、無線機能の有効/無効を切り替える。
また、無線機能制御部202は、例えば、無線機能制御部202は、記憶部260に記憶された接続履歴情報記憶領域262に記憶された接続履歴情報を読み出して、無線接続を行ったことのある機器との無線接続を行う。これにより、無線機能制御部202は、接続したことのある機器と無線接続が可能である範囲に端末装置20があるとき、当該機器との無線接続を行うための操作がユーザにより明示的にされなくても、当該機器と無線接続を行う。
表示部240は、各種情報を表示する。表示部240は、例えば、LCD、有機ELディスプレイ、マイクロLEDディスプレイ等の表示装置や、他の表示装置と接続し、当該他の表示装置に画像や映像を表示することが可能な端子等により構成される。
操作部250は、端末装置20を使用するユーザの操作を受け付ける。操作部250は、タッチセンサ等の入力装置によって構成される。なお、端末装置20には、表示部240と、操作部250とが一体に形成されたタッチパネルが搭載されてもよい。
記憶部260は、端末装置20の動作に必要な各種プログラムや、各種データを記憶する。記憶部260は、例えば、半導体メモリであるSSD等の記憶装置により構成される。
記憶部260は、接続履歴情報記憶領域262を確保する。接続履歴情報記憶領域262は、接続履歴情報を記憶する。接続履歴情報は、通信部290を介して無線接続を行ったことがある他の機器の情報である。接続履歴情報には、例えば、無線接続を行ったことがある他の機器のIP(Internet Protocol)アドレス等、当該他の機器との無線接続に必要な情報や、当該他の機器の名称、自動接続を行うか否かを示す情報等が含まれる。
近距離無線通信部280は、近距離無線通信手段を用いて、端末装置20の周囲に位置する他の機器と、近距離無線通信を行う。近距離無線通信部280は、例えば、アンテナを備えた通信装置により構成される。近距離無線通信部280が用いる近距離無線通信手段は、Bluetooth、NFC、ZigBee等、一般的に近距離の通信に用いられる無線通信の方式であればよい。
通信部290は、LANやWAN(Wide Area Network)を介して、複合機10等の他の機器と接続を行い、当該他の機器との通信を行う。通信部290は、有線/無線LANで利用されるNIC等の通信装置や通信モジュールにより構成される。
[1.3 処理の流れ]
図4及び図5を参照して、本実施形態の複合機10が実行する処理の流れを説明する。図4及び図5に記載した処理は、制御部100が、電源が投入されたタイミングで、記憶部160に記憶されたプログラムを読み出すことによって実行される。また、検知部170は複合機10に備えられ、複合機10の周囲(例えば、複合機10の正面)にいるユーザ等を検知可能であるとする。
[1.3.1 メイン処理]
図4を参照して、複合機10が実行する主な処理(メイン処理)について説明する。はじめに、制御部100は、起動処理を実行する(ステップS100)。起動処理は、複合機10を使用可能にする処理であり、例えば、複合機10の各機能部に電力を供給したり、画像形成部130のウォームアップを行ったりする処理である。
つづいて、制御部100(無線機能制御部106)は、無線機能を有効にする(ステップS102)。無線機能を有効にするとは、複合機10において無線機能が実現される状態にすることである。例えば、無線機能制御部106は、通信部190から出力される電波の送信出力を、複合機10の周囲に存在する機器と無線接続が可能な強さにする。また、無線機能制御部106は、他の機器との無線接続を前提とする機能を利用可能にしたりする。これにより、複合機10の無線機能は、当該複合機10の起動の初期段階において有効となり、他の機器との無線接続が可能となる。
つづいて、制御部100(無線機能制御部106)は、他の機器との無線接続が不可能な状態にする(ステップS104)。他の機器との無線接続が不可能な状態とは、通信部190から出力される電波の送信出力が無い状態(送信出力がゼロとなっている状態)又は送信出力が非常に弱い状態である。例えば、無線機能制御部106は、通信部190に対して、以下の何れかの制御を行う。
(1)無線機能制御部106は、無線機能を有効にしたまま、通信部190から出力される電波の送信出力が無い状態又は非常に弱い状態(他の機器と接続できない状態)にする。すなわち、無線機能制御部106は、電波の送信出力を弱くする若しくは無くす。
(2)無線機能制御部106は、無線機能を無効にする。
なお、電波の送信出力が無い状態又は非常に弱い状態とは、無線機能は有効になっているが、他の機器との無線接続が実質的にできない状態である。また、無線機能を無効にするとは、複合機10において無線機能が実現されない状態にすることである。例えば、無線機能制御部106は、通信部190への電力の供給を停止したり、無線機能を停止させたりすることで、通信部190から電波の送信出力を無くす制御を行う。すなわち、無線機能が無効である場合、複合機10は、他の装置と、完全に無線接続ができない状態となる。なお、無線機能制御部106は、他の機器との無線接続を前提とする機能をユーザが選択できないようにしてもよい。また、無線機能制御部106は、無線機能を無効にすることにより他の機器との無線接続が不可能な状態にする場合、ステップS102における処理を省略してもよい。
つづいて、制御部100は、無線接続制御処理を実行する(ステップS106)。無線接続制御処理とは、認識部104によってユーザの存在が認識されているか否かに応じて、他の機器との無線接続の可否を切り替える処理である。無線接続制御処理については後述する。
つづいて、制御部100は、終了操作がされたか否かを判定する(ステップS108)。終了操作は、複合機10の利用を終了するための操作であり、例えば、複合機10の電源を切る操作である。制御部100は、終了操作がされた場合、図4に示した処理を終了する(ステップS108;Yes)。一方、制御部100は、終了操作がされなかった場合は、ステップS106に戻る(ステップS108;No→ステップS106)。
[1.3.2 無線接続制御処理]
図5を参照して、無線接続制御処理について説明する。はじめに、制御部100(認識部104)は、複合機10へのユーザ接近により、ユーザの存在を認識したか否かを判定する(ステップS120)。例えば、認識部104は、検知部170の検知結果に基づき、以下の場合、ユーザの存在を認識する。
(1)検知部170によって、所定の範囲内(検知部170が物体等を検知可能な範囲内)に物体又はユーザが検知されたとき。
(2)検知部170から出力され、物体等によって反射された赤外線等の受信強度が徐々に強くなっているとき(複合機10にユーザ等が接近しているとき)。
(3)検知部170によって検知された物体又はユーザまでの距離が、所定の長さ以下であるとき。
つまり、認識部104は、複合機10にユーザが接近し、複合機10の周囲にユーザがいる状態となったとき、ユーザの存在を認識することができる。制御部100(無線機能制御部106)は、ユーザの接近によりユーザの存在が認識された場合、通信部190を制御し、他の機器との無線接続が可能な状態にする(ステップS120;Yes→ステップS122)。他の機器との無線接続が可能な状態とは、通信部190から出力される電波の送信出力が、他の機器により受信可能である程度の強さになっている状態である。すなわち、無線接続が可能な状態は、複合機10が他の機器と無線接続を行うことができる通常状態である。例えば、無線機能制御部106は、通信部190に対して、以下の何れかの制御を行う。
(1)無線機能制御部106は、通信部190が出力する電波の送信出力を通常の強さ(通常状態)にする。すなわち、無線機能制御部106は、送信出力を強くする。
(2)無線機能制御部106は、無線機能を有効にし、送信出力を他の機器と無線接続が可能な強さにする。
つづいて、制御部100(無線機能制御部106)は、端末装置20と接続可能であるか否かを判定する(ステップS124)。端末装置20と接続可能である状態とは、例えば、複合機10と無線接続ができる範囲に端末装置20があり、端末装置20によって複合機10との無線接続が要求されている場合である。
制御部100(無線機能制御部106)は、端末装置20と接続可能である場合、当該端末装置20と無線接続を行う(ステップS124;Yes→ステップS126)。なお、制御部100(無線機能制御部106)は、端末装置20と接続可能ではない場合、ステップS124における処理を繰り返す(ステップS124;No)。
つづいて、制御部100は、ユーザが複合機10から離隔したか否かを判定する(ステップS128)。ここで、認識部104は、以下の場合、ユーザの存在を認識しなくなる。
(1)検知部170によって、所定の範囲内(検知部170が物体等を検知可能な範囲内)から物体又はユーザが検知されなくなったとき。
(2)検知部170から出力され、物体等によって反射された赤外線等の受信強度が徐々に弱くなっているとき(複合機10にユーザ等が離隔しているとき)。
(3)検知部170によって検知された物体又はユーザまでの距離が、所定の長さを超えた長さであるとき。
つまり、認識部104は、複合機10からユーザが離隔し、複合機10の周囲からユーザがいない状態となったとき、ユーザの存在を認識できなくなる。したがって、制御部100は、認識部104により、ユーザの存在が認識されなくなった場合、ユーザが複合機10から離隔したと判定することができる。
制御部100(無線機能制御部106)は、ユーザが複合機10から離隔することで、ユーザの存在が認識されなくなった場合、端末装置20との無線接続を切断し(ステップS130)、他の機器との無線接続が不可能な状態に戻す(ステップS132)。ステップS132における処理は、図4のステップS104における処理と同様の処理である。
なお、制御部100は、ステップS128において、ユーザが複合機10から離隔しないと判定した場合は、ステップS128における処理を繰り返す(ステップS128;No)。また、制御部100は、ステップS120において、ユーザの存在が認識されていない場合、上述したステップS122からステップS132までの処理を省略し、図5に示した処理を終了する(ステップS120;No)。
このように、制御部100は、図5に示した無線接続制御処理を実行することで、ユーザが複合機10へ接近したことをトリガとして、無線機能を用いるために出力する電波の送信出力を通常状態(他の機器と接続可能な状態)にすることができる。また、制御部100は、ユーザが複合機10から離隔したことをトリガとして、無線機能を用いるために出力する電波の送信出力を無い状態又は非常に弱い状態(他の機器と接続できない状態)にすることができる。
[1.4 動作例]
図6を参照して、本実施形態の情報処理装置を適用しない複合機と、本実施形態の情報処理装置を適用した複合機との動作例を、対比して説明する。
図6(a)は、本実施形態の情報処理装置を適用しない複合機である、従来の複合機90の動作を示した図である。従来の複合機90の場合、図6(a)に示すように、複合機90の無線機能が有効であるとき、当該複合機90に無線接続をしたことがある端末装置20(携帯電話等)は、複合機90に自動的に接続される。このため、オフィス等に複合機90が設置されている場合、複合機90の付近(複合機90と無線接続が可能な範囲)にある端末装置20は、複合機90の電波が届かなくなるまで、複合機90と無線接続した状態となっていた。これにより、ユーザは、外部からの連絡(例えば、メールなどの連絡)が、長時間にわたり届かなくなることがあった。
図6(b)から図6(d)は、本実施形態の情報処理装置を適用した複合機10の動作を示した図である。複合機10は、検知部170の検知結果に基づき、ユーザの存在を認識する。ここで、図6(b)に示すように、ユーザの存在が認識されていないとき(例えば、ユーザが複合機10に接近していないとき)は、複合機10は、他の機器と無線接続を行うための電波の送信出力を無くしたり、非常に弱くしたりする。
次に、図6(c)に示すように、検知部170の検知結果に基づき、ユーザの存在を認識されたとき、すなわち、ユーザが複合機10に接近したとき、複合機10は、他の機器と無線通信を行うための電波を、当該他の機器が受信できる程度の強さで出力する。これにより、複合機10は、複合機10の周辺にある他の機器(図6(c)の例では、端末装置20)と、無線接続を行うことが可能となる。
また、図6(d)に示すように、ユーザが複合機10から離隔することによりユーザの存在が認識されなくなると、複合機10は、他の機器と無線通信を行うための電波の送信出力を無くしたり、非常に弱くしたりする。これにより、複合機10と接続状態となっていた端末装置20において、当該複合機10との無線接続が切り離される。これにより、端末装置20は、外部のネットワークと接続することができる。
このようにして、本実施形態の複合機10は、他の機器と無線接続を行うための電波を出力する期間を、ユーザが複合機10に接近したときから、ユーザが複合機10から離隔したときまでに限定することができる。これにより、複合機10は、他の機器と直接的に無線接続を行う期間を限定的(断続的)にすることができる。これにより、複合機10は、端末装置20が、外部のネットワークから切断され、外部からの連絡が長時間届かなくなる状態を回避することができる。
なお、制御部100は、無線接続を行うための電波を他の機器と接続可能な強度で出力している場合は、当該他の機器から情報を受信する機能以外の機能を使用不可能にするなど、複合機10の機能を制限してもよい。
また、上述した実施形態では、認識部104が、検知部170の検知結果に基づいて、ユーザの存在を認識することとして説明したが、検知部170がユーザの存在を認識してもよい。この場合、制御部100は、検知部170によるユーザの存在の認識結果に基づき、無線機能の制御を行えばよい。
このように、本実施形態の複合機は、ユーザが複合機に接近することによりユーザの存在を認識したことを起点にして、無線接続の電波の送信出力を通常状態(無線を開放した状態)にする。さらに、本実施形態の複合機は、無線接続を行うための電波の送信出力が通常状態となった後でも、ユーザが複合機から離隔することでユーザの存在が認識されなくなったとき、無線接続の電波の送信出力を、無い状態若しくは非常に弱い状態にする。この結果、ユーザが所持する端末装置は、複合機と無線接続し、直接無線通信を行う期間が限定的になる。ユーザが所持する端末装置と複合機とが直接無線通信を行う期間が限定的となることで、当該端末装置において、外部のネットワークを介した通信(例えば、外部からのメールやチャット等の連絡)が不可能となる状態が一時的になる。このように、本実施形態の複合機は、複合機と端末装置との無線接続が継続された状態で維持されることを回避し、端末装置がインターネットや携帯通信網と接続できない(外部と連絡が取れない)期間が長くなることを防ぐことができる。
ここで、従来技術では、無線接続の終了が適切に行われなかった場合、携帯端末や携帯情報端末等の端末装置が複合機に接続されたままとなり、インターネットや携帯通信網と接続できない(外部と連絡が取れない)期間が長くなるという課題があった。また、無線接続を終了させるためには、ユーザが携帯端末や携帯情報端末等の端末装置において無線接続を終了させるためのボタン等を押す操作をしたり、複合機等の相手機器からの無線接続を切断させる操作をしたりする操作を必要とする課題があった。さらに、無線機能を再度有効にするときは、SSIDを動的に生成したり、SSIDの生成時にユーザによるSSIDやパスコードの設定を必要としたりした。そして、SSIDが変更された場合、直接無線通信(アクセスポイントモード通信)を行うための準備時間が必要であるという課題があった。
本実施形態の複合機は、これらの課題を改善するものであり、複合機が無線接続に用いる電波の送信出力を適切に制御することにより、端末装置が外部と連絡が取れなくなる期間を短くし、ユーザによって無線接続を切断する操作を不要とする。また、本実施形態の複合機は、無線機能を有効にしたまま、電波の送信出力を制御することにより、無線機能(無線モジュール)を起動させた状態で維持することができる。これにより、本実施形態の複合機は、SSIDが変更されることはなく、SSIDやパスコードの設定を必要としない。
[2.第2実施形態]
つづいて、第2実施形態について説明する。第2実施形態は、第1実施形態と異なり近接無線通信手段を備えた複合機において、当該近接無線接続手段による他の機器の検出結果に基づき、無線機能が制御される実施形態である。
本実施形態は、第1実施形態の図5を図7に置き換えたものである。なお、第1実施形態と同一の処理には同一の符号を付し、説明については省略する。また、本実施形態の複合機10は、第1実施形態の図2に示した構成を全て含めて構成されてなくてもよい。例えば、本実施形態においては、複合機10は、検知部170を含めずに構成されていてもよい。
本実施形態では、認識部104は、近距離無線通信部180により、NFCやBluetooth等を用いた近距離無線通信手段により、他の機器が認識されている(他の機器の存在が検知されている)とき、ユーザの存在を認識する。
つづいて、本実施形態において制御部100が実行する処理について説明する。なお、本実施形態の説明において、認識部104が認識する他の機器は、端末装置20であるとして説明する。
本実施形態では、制御部100は、図4に示したメイン処理のステップS100からステップS104までを実行し、複合機10の起動の初期段階として、予め無線機能を有効にする。すなわち、制御部100(無線機能制御部106)は、無線機能を予め起動させた上で、通信部190が出力する電波の送信出力を無い状態若しくは非常に弱い状態にする。その後、制御部100は、ステップS106の無線接続制御処理を実行する。
図7を参照して、本実施形態の無線接続制御処理について説明する。はじめに、制御部100(認識部104)は、近距離無線通信部180により、近距離無線通信手段を用いて端末装置20が認識されることにより、ユーザの存在を認識したか否かを判定する(ステップS200)。制御部100(無線機能制御部106)は、端末装置20が認識されることによりユーザの存在が認識された場合、通信部190を制御し、他の機器との無線接続が可能な状態にする(ステップS200;Yes→ステップS122)。
また、制御部100は、端末装置20との無線接続を行ったあと、端末装置20が認識できなくなったか否かを判定する(ステップS202)。ここで、認識部104は、近距離無線通信部180により、端末装置20が認識できなくなったとき、ユーザの存在が認識できなくなる。したがって、制御部100は、認識部104により、ユーザの存在が認識されなくなった場合、端末装置20が認識できなくなったと判定することができる。
制御部100(無線機能制御部106)は、端末装置20が認識できなくなることにより、ユーザの存在が認識されなくなった場合、端末装置20との無線接続を切断し(ステップS202;Yes→ステップS130)、他の機器との無線接続が不可能な状態に戻す(ステップS132)。
なお、制御部100は、ステップS202において、端末装置20を認識し続けているときは、ステップS202の処理を繰り返す(ステップS202;No)。また、制御部100は、ステップS200において、端末装置20が認識されないことによりユーザの存在が認識されていないときは、上述したステップS122からステップS132までの処理を省略し、図7に示した処理を終了する(ステップS200;No)。
制御部100は、上述した処理を実行することで、所定の範囲(端末装置20と近距離無線通信が可能な範囲)に端末装置20があるとき、ユーザが複合機10の周囲にいるとして、無線接続の電波の送信出力を通常状態(無線を開放した状態)にする。また、制御部100は、無線接続を行うための電波の送信出力が通常状態となった後でも、所定の範囲(端末装置20と近距離無線通信が可能な範囲)に端末装置20がなくなることでユーザの存在が認識されなくなったとき、無線接続の電波の送信出力を、無い状態若しくは非常に弱い状態にすることができる。
なお、図7に示した処理は、複合機10が端末装置20を認識した場合に、無線接続が可能な状態にする処理であるが、複合機10は、端末装置20から無線接続要求を受けたときに、無線接続が可能な状態にしてもよい。この場合、制御部100は、図7のステップS200において、端末装置20を認識し、かつ、当該端末装置20から無線接続要求を受信したか否かを判定する。また、無線機能制御部106は、端末装置20が認識され、当該端末装置20から無線接続要求を受信したときに、無線接続が可能な状態にする。なお、無線接続要求は、所定の形式の情報や信号であればよい。
このように、本実施形態の複合機は、例えば、NFCやBluetoothのような近接無線接続手段を用いて、ユーザが持つ端末装置(携帯電話や携帯情報端末)を認識することにより、ユーザの存在を認識する。そして、本実施形態の複合機は、ユーザの存在を認識したことをトリガとして、無線接続の電波の送信出力を通常状態(他の機器と接続できる状態)にする。また、本実施形態の複合機は、NFCやBluetoothにより、ユーザが持つ端末装置を認識できなくなることでユーザの存在が認識されなくなったことをトリガとして、無線接続の電波の送信出力を、無い状態若しくは非常に弱い状態(他の機器と接続できない状態)状態に戻す。これにより、本実施形態の複合機は、ユーザによって所持される端末装置が、複合機と近距離無線通信が可能である範囲にある場合のみ、無線接続を可能とし、当該端末装置と無線接続する期間を限定的にすることができる。この結果、本実施形態の複合機は、ユーザが所持する端末装置において、外部からの連絡が届かない状態が長期間継続することを回避することができる。
[3.第3実施形態]
つづいて、第3実施形態について説明する。第3実施形態は、第1実施形態と異なり、ユーザの認証手段を有する複合機において、ユーザの認証の状況や認証されたユーザの複合機の使用の状況に基づき、無線機能が制御される実施形態である。
本実施形態は、第1実施形態の図5を図8に置き換えたものである。なお、第1実施形態と同一の処理には同一の符号を付し、説明については省略する。また、本実施形態の複合機10は、第1実施形態の図2に示した構成を全て含めて構成されてなくてもよく、本実施形態においては、複合機10は、検知部170や近距離無線通信部180を含めずに構成されていてもよい。
一方で、本実施形態では、制御部100は認証処理部108として機能する。また、記憶部160には、認証情報記憶領域162が確保され、認証情報記憶領域162には、複合機10を利用するユーザの認証情報が予め記憶されているものとする。
また、制御部100は、認証処理部108によりユーザが認証されたとき、当該ユーザを複合機10にログインさせる。さらに、制御部100は、ログインしたユーザがログオフする操作を行った場合、当該ユーザを複合機10からログオフさせる。なお、制御部100は、複合機10にログインしたユーザが一定時間操作を行わなかった場合、当該ユーザをログオフさせる自動ログオフ機能を備えてもよい。
また、認識部104は、ユーザが認証され、複合機10にユーザがログインしたことによりユーザの存在を認識する。なお、認識部104は、複合機10からユーザがログオフしたことにより、ユーザの存在を認識しなくなってもよい。この場合、認識部104は、ユーザが複合機10にログインしたときから、ユーザが複合機10からログオフしたときまで、ユーザの存在を認識する。
つづいて、本実施形態において制御部100が実行する処理について説明する。本実施形態では、認証処理部108によるユーザの認証手段が有効になっていることとする。
本実施形態では、制御部100は、図4に示したメイン処理のステップS100からステップS104までを実行し、複合機10の起動の初期段階として、予め無線機能を有効にし、通信部190から出力される電波の送信出力が無い状態若しくは非常に弱い状態にする。その後、制御部100は、ステップS106の無線接続制御処理を実行する。
図8を参照して、本実施形態の無線接続制御処理について説明する。はじめに、制御部100(認識部104)は、ユーザが複合機10にログインしたことにより、ユーザの存在を認識したか否かを判定する(ステップS300)。制御部100(無線機能制御部106)は、複合機10にユーザがログインしたことによりユーザの存在が認識された場合、通信部190を制御し、他の機器との無線接続が可能な状態にする(ステップS300;Yes→ステップS122)。
また、制御部100は、端末装置20との無線接続を行ったあと、ユーザがログオフしたか否かを判定する(ステップS302)。ここで、認識部104は、ユーザの操作によりユーザがログオフした場合又は自動ログオフ機能によりユーザがログオフされた場合、ユーザの存在を認識しなくなる。
制御部100(無線機能制御部106)は、ユーザがログオフしたことによりユーザの存在が認識されなくなった場合、端末装置20との無線接続を切断し(ステップS302;Yes→ステップS130)、無線接続が不可能な状態に戻す(ステップS132)。
なお、制御部100は、ステップS302において、ユーザがログオフしていない場合、ステップS302の処理を繰り返す(ステップS302;No)。また、制御部100は、ステップS300において、複合機10にユーザがログインしていないことによりユーザの存在が認識されていないときは、上述したステップS122からステップS132までの処理を省略し、図8に示した処理を終了する(ステップS300;No)。
なお、本実施形態では、複合機10によりユーザが認証されることとして説明したが、ユーザの認証は、複合機10以外の装置によって行われてもよい。この場合、認識部104は、図8のステップS300において、ユーザを認証する装置によりユーザが認証されたか否かに基づき、ユーザの存在を認識すればよい。
また、上述した説明では、ユーザがログオフしたことにより、ユーザの存在が認識されなくなった場合に無線接続が不可能な状態に戻すこととして説明したが、無線機能制御部106は、ユーザによる作業が終了した場合に無線接続が不可能な状態に戻してもよい。ユーザによる作業が終了した場合は、例えば、ユーザによる操作がなくなったときであり、より具体的には、ユーザにより所定のタスクや処理が実行されたときや、ユーザによる操作の入力が一定時間行われなかったときである。
このように、本実施形態の複合機は、NFCなどの認証手段を用いて、ユーザの認証を行ったことをトリガとして、無線接続の送信出力を通常状態(他の機器と接続できる状態)にすることができる。また、本実施形態の複合機は、認証したユーザがログオフしたことをトリガとして、無線接続の送信出力を、出力が無い状態若しくは非常に弱い状態(他の機器と接続できない状態)状態に戻すことができる。
また、本実施形態の複合機は、自動ログオフ機能によって一定時間の経過後にユーザをログオフさせることにより、そのタイミングで、無線接続の送信出力を出力が無い状態若しくは非常に弱い状態に戻すことができる。これにより、ユーザが所持する端末装置は、ユーザがログオフの操作をし忘れた場合であっても、一定時間の経過後に複合機との無線接続ができなくなることにより、外部からの連絡が届かない状態が継続することがない。
[4.第4実施形態]
つづいて、第4実施形態について説明する。第4実施形態は、第1実施形態と異なり、端末装置等の他の機器との無線接続に用いる情報を示す画像を表示する機能を備えた複合機において、無線機能が制御される実施形態である。
本実施形態は、第1実施形態の図5を図9に置き換えたものである。なお、第1実施形態と同一の処理には同一の符号を付し、説明については省略する。また、本実施形態の複合機10は、第1実施形態の図2に示した構成を全て含めて構成されてなくてもよい。例えば、本実施形態においては、制御部100は、検知部170や近距離無線通信部180を含めずに構成されていてもよい。
本実施形態において、無線接続に用いる情報を示す画像とは、端末装置20等の他の機器と無線接続を行うために用いられる情報を符号化した画像であり、識別コードともいう。識別コードは、例えば、QRコード(登録商標)等の2次元コードである。なお、識別コードは、マイクロQRコード、DataMATRIX、VeriCODE、PDF417等の2次元コードであってもよいし、1次元コードや、所定の形式により情報を符号化したモノクロ画像若しくはカラー画像であってもよい。また、無線接続に用いる情報は、例えば、複合機10と直接無線接続を行うために用いられるSSIDや、複合機10の名称、IP(Internet Protocol)アドレス等のアドレス、セキュリティタイプ等の情報である。
また、認識部104は、ユーザによりタスクを実行するための操作が開始されたときに、ユーザの存在を認識する。タスクとは、複合機10が備える機能(コピー機能、スキャン機能、文書のプリント機能、ファクス機能等)を用いた処理をいう。また、タスクを実行するための操作は、実行する機能を選択したり、実行する機能の設定を行ったり、実行を指示したりする操作をいう。特に、本実施形態では、認識部104は、識別コードを表示させる操作がされたときを、タスクを実行する操作が開始されたときとして、ユーザの存在を認識する。
また、認識部104は、タスクを実行するための操作が終了したときに、ユーザの存在を認識しなくなってもよい。タスクを実行するための操作が終了したときとは、例えば、タスクの実行が指示されたときや、タスクの実行が終了したときである。なお、認識部104は、最後に操作が入力されてから一定時間経過したとき(ユーザの操作がなくなったとき)に、タスクを実行するための操作が終了したとして、ユーザの存在を認識しなくなってもよい。
すなわち、認識部104は、識別コードを表示する操作がされたときから、タスクを実行するための操作が終了したときまで、ユーザの存在を認識する。
つづいて、本実施形態において制御部100が実行する処理について説明する。本実施形態では、制御部100は、図4に示したメイン処理のステップS100からステップS104までを実行し、複合機10の起動の初期段階として、予め無線機能を有効にし、通信部190から出力される電波の送信出力が無い状態若しくは非常に弱い状態にする。その後、制御部100は、ステップS106の無線接続制御処理を実行する。
図9を参照して、本実施形態の無線接続制御処理について説明する。はじめに、制御部100(認識部104)は、識別コードを表示させる操作がされたことにより、ユーザの存在を認識したか否かを判定する(ステップS400)。なお、制御部100は、識別コードを表示させる操作がされた場合、識別コードを表示部140に表示する。
制御部100(無線機能制御部106)は、識別コードを表示させる操作がされたことによりユーザの存在が認識された場合、通信部190を制御し、他の機器との無線接続が可能な状態にする(ステップS400;Yes→ステップS122)。
また、制御部100は、端末装置20との無線接続を行ったあと、タスクを実行するための操作が終了したか否かを判定する(ステップS402)。ここで、認識部104は、タスクを実行するための操作が終了した場合、ユーザの存在を認識しなくなる。
制御部100(無線機能制御部106)は、タスクを実行するための操作が終了したことによりユーザの存在が認識されなくなった場合、端末装置20との無線接続を切断し(ステップS402;Yes→ステップS130)、無線接続が不可能な状態に戻す(ステップS132)。
上述した説明では、識別コードを表示させる操作がされたときを、タスクを実行する操作が開始されたときとしたが、タスクを実行する操作が開始されたときは、識別コードを表示させる操作がされたとき以外のときであってもよい。すなわち、タスクを実行する操作が開始されたときをいつにするかは、予め決められていてもよいし、複合機10のユーザにより設定可能であってもよい。また、認識部104は、操作部150が操作されているときは、タスクを実行する操作がされていると判定することにより、操作部150の操作が開始されてから、操作部150の操作が一定時間行われなかったときまで、ユーザの存在を認識してもよい。
このように、本実施形態の複合機は、端末装置と無線接続するための識別コードを表示する操作がされたことにより、ユーザの存在を認識し、無線機能を実現するための電波の送信出力を通常状態にすることができる。また、本実施形態の複合機は、タスクを実行するための操作が終了したことによりユーザの存在が認識されなくなったとき、無線機能を実現するための電波の送信出力を、出力が無い状態若しくは非常に弱い状態(他の機器と接続できない状態)状態に戻すことができる。
[5.第5実施形態]
つづいて、第5実施形態について説明する。第5実施形態は、第1実施形態と異なり、画像認識機能を備えた複合機において、無線機能が制御される実施形態である。
本実施形態は、第1実施形態の図2を図10に、第1実施形態の図5を図11にそれぞれ置き換えたものである。なお、第1実施形態と同一の機能部及び処理には同一の符号を付し、説明については省略する。また、本実施形態の複合機10は、第1実施形態の図2に示した構成を全て含めて構成されてなくてもよく、本実施形態においては、検知部170や近距離無線通信部180を含めずに構成されていてもよい。
[5.1 機能構成]
図10を参照して、本実施形態の複合機12の機能構成を説明する。複合機12は、図2に示した複合機10の構成に加えて、識別コードを読み取る識別コード読取部115を備える。本実施形態の識別コードは、複合機10が実行するタスクの内容やタスクの設定の情報を符号化した画像であり、例えば、所定の情報を示す2次元コードや1次元コード、当該情報を所定の形式で符号化したモノクロ画像若しくはカラー画像等である。識別コード読取部115は、例えば、QRコードリーダや光学バーコードリーダ等により構成される。
識別コードは、例えば、端末装置20の表示部240に表示される。この場合、端末装置20は、複合機12が読み取ることが可能な識別コードを表示するアプリを記憶部260に予め記憶し、ユーザの操作に基づき、当該アプリを制御部200に実行させることにより、識別コードを表示部240に表示させる。なお、端末装置20は、複合機12やインターネットに接続された他の機器から識別コードを取得し、取得した識別コードを表示部240に表示してもよい。この場合、識別コード読取部115は、表示部240に表示された識別コードを読み取ればよい。
また、複合機12の制御部100は、特定部110として機能する。特定部110は、識別コードを画像認識し、当該識別コードが示すタスクを特定する。
なお、複合機12は、識別コード読取部115を備える代わりに、画像入力部120が識別コードを読み取ってもよい。この場合、画像入力部120は、印刷用紙等の記録媒体に印刷された識別コードをスキャンすることにより読み取ればよい。
また、認識部104は、ユーザによりタスクを実行するための操作が開始されたときに、ユーザの存在を認識する。特に、本実施形態では、認識部104は、識別コードが識別コード読取部115によって読み取られたときに、タスクを実行する操作が開始されたときとして、ユーザの存在を認識する。なお、認識部104は、特定部110により識別コードが画像認識されたときや、タスクが特定されたときに、ユーザによりタスクを実行するための操作が開始されたとして、ユーザの存在を認識してもよい。また、認識部104は、特定部110により特定されたタスクを実行するための操作が終了したとき(例えば、タスクの実行が指示されたとき、タスクの実行が終了したとき、ユーザの操作がなくなったとき)に、ユーザの存在を認識しなくなってもよい。
[5.2 処理の流れ]
つづいて、本実施形態において制御部100が実行する処理について説明する。本実施形態では、制御部100は、図4に示したメイン処理のステップS100からステップS104までを実行し、複合機10の起動の初期段階として、予め無線機能を有効にし、通信部190から出力される電波の送信出力が無い状態若しくは非常に弱い状態にする。その後、制御部100は、ステップS106の無線接続制御処理を実行する。
図11を参照して、本実施形態の無線接続制御処理について説明する。はじめに、制御部100(認識部104)は、識別コードが読み取られたことによりユーザの存在を認識したか否かを判定する(ステップS500)。
制御部100(無線機能制御部106)は、識別コードが読み取られたことによりユーザの存在が認識された場合、通信部190を制御し、他の機器との無線接続が可能な状態にする(ステップS500;Yes→ステップS122)。
また、制御部100(特定部110)は、端末装置20との無線接続がされたあと、ステップS500において読み取られた識別コードを画像認識することにより、当該識別コードが示すタスクを特定する(ステップS502)。また、制御部100は、ステップS502において特定したタスクを実行する(ステップS504)。
また、制御部100は、ステップS504において実行したタスクが終了したか否かを判定する(ステップS506)。ここで、認識部104は、識別コードに基づき特定部110によって特定されたタスクの実行が終了した場合、ユーザの存在を認識しなくなる。
制御部100(無線機能制御部106)は、タスクの実行が終了したことによりユーザの存在が認識されなくなった場合、端末装置20との無線接続を切断し(ステップS506;Yes→ステップS130)、無線接続が不可能な状態に戻す(ステップS132)。
なお、制御部100は、ステップS506において、タスクの実行が終了していない場合、ステップS506の処理を繰り返す(ステップS506;No)。また、制御部100は、ステップS500において、識別コードが読み取られていないことによりユーザの存在が認識されていないときは、上述したステップS122からステップS132までの処理を省略し、図11に示した処理を終了する(ステップS500;No)。
また、上述した説明では、認識部104は、タスクの実行が終了したときにユーザの存在を認識しなくなることとして説明したが、認識部104は、タスクの実行が指示されたときやユーザの操作がなくなったときに、ユーザの存在を認識しなくなるようにしてもよい。
このように、本実施形態の複合機は、識別コードといった画像を認識することにより、ユーザの存在を認識し、無線機能を実現するための電波の送信出力を通常状態にすることができる。また、本実施形態の複合機は、識別コードが示すタスクの実行が終了したことによりユーザの存在が認識されなくなったとき、無線機能を実現するための電波の送信出力を、出力が無い状態若しくは非常に弱い状態(他の機器と接続できない状態)状態に戻すことができる。
[6.第6実施形態]
つづいて、第6実施形態について説明する。第6実施形態は、第1実施形態における複合機が、さらに起動時に無線機能を有効にするか無効にするかを設定する機能を更に備える場合において、無線機能が制御される実施形態である。本実施形態は、第1実施形態の図4を図12に置き換えたものである。
本実施形態の複合機10は、起動時に無線機能を有効にするか無効にするかを設定する機能を備える。例えば、制御部100は、ユーザの操作に基づき、起動時に無線機能を有効にするか無効にするかを設定するための設定画面を表示部140に表示する。この場合、制御部100は、ユーザによって、起動時に無線機能を有効にするか無効にするかを設定する操作がされた場合、当該操作に基づき、起動時に無線機能を有効にするか無効にするかを示す情報を、記憶部160に記憶する。
なお、起動時に無線機能を有効にするか無効にするかを設定するための方法は上述した方法に限られない。例えば、複合機10と通信可能な他の機器(例えば、複合機10を管理するサーバ装置等)において、当該複合機10の起動時に無線機能を有効にするか無効にするかを設定可能とし、当該複合機10が当該他の機器から、設定の内容を取得するように構成されてもよい。また、複合機10に、起動時に無線機能を有効にするか無効にするかを設定することが可能なスイッチを備え、複合機10は、当該スイッチの操作に応じて、起動時において、無線機能を有効又は無効にしてもよい。
つづいて、図12を参照して、制御部100によって実行されるメイン処理の流れを説明する。はじめに、制御部100は、起動処理を実行する(ステップS100)。
つづいて、制御部100(無線機能制御部106)は、起動時に無線機能を無効にするか否かを判定する(ステップS600)。例えば、無線機能制御部106は、起動時に無線機能を有効にするか無効にするかを示す情報を、記憶部160を読み出したり、他の機器から受信したりすることにより取得し、取得した情報に基づき、起動時に無線機能を無効にするか否かを判定する。
制御部100(無線機能制御部106)は、ステップS600において起動時に無線機能を無効にすると判定した場合、無線機能を無効にする(ステップS600;Yes→ステップS602)。
つづいて、制御部100(無線機能制御部106)は、ユーザによって無線機能が有効に変更されたか否かを判定する(ステップS604)。制御部100(無線機能制御部106)は、ユーザによって無線機能が有効に変更された場合、無線機能を有効にする(ステップS604;Yes→ステップS606)。例えば、無線機能制御部106は、通信部190から出力される電波の送信出力を通常状態にしたり、他の機器との無線接続を前提とする機能を利用可能にしたりする。一方、制御部100(無線機能制御部106)は、ユーザによって無線機能が有効に変更されない場合は、ステップS604における処理を繰り返す(ステップS604;No)。
つづいて、制御部100(無線機能制御部106)は、他の機器との無線接続が可能な状態にする(ステップS608)。また、制御部100(無線機能制御部106)は、端末装置20と接続可能である場合は、端末装置20と無線接続を行う(ステップS610;Yes→ステップS612)。なお、制御部100(無線機能制御部106)は、端末装置20と接続可能でない場合は、ステップS610における処理を繰り返す(ステップS610;No)。ステップS608からステップS612までの処理は、第1実施形態の図5のステップS122からステップS126までの処理と同様の処理である。
つづいて、制御部100は、認識部104により、ユーザの存在が認識されなくなったか否かを判定する(ステップS614)。ユーザの存在が認識されなくなる場合とは、例えば、ユーザが複合機10から離隔した場合や、近距離無線通信部180により端末装置20が認識できなくなったときや、タスクを実行するための操作が終了したときである。
制御部100は、ユーザの存在が認識されている場合は、ステップS614における処理を繰り返す(ステップS614;No)。一方、制御部100(無線機能制御部106)は、ユーザの存在が認識されなくなった場合、端末装置20との無線接続を切断し(ステップS614;Yes→ステップS616)、無線機能を無効にする(ステップS618)。
つづいて、制御部100は、終了操作がされたか否かを判定する(ステップS620)。制御部100は、終了操作がされた場合、図12に示す処理を終了する(ステップS620;Yes)。一方、制御部100は、終了操作がされていない場合、ステップS604へ戻る(ステップS620;No→ステップS604)。
このように、制御部100(無線機能制御部106)は、上述のステップS600からステップS620までの処理を実行することで、無線機能が無効から有効に変更された後に、ユーザの存在が認識されなくなったとき、無線機能を無効にすることができる。
なお、制御部100は、起動時に無線機能を有効にする場合は、第1実施形態と同様に、ステップS102からステップS108までの処理を実行する(ステップS600;No)。この場合、制御部100(無線機能制御部106)は、ステップS104において、通信部190から出力される電波の送信出力を弱くする若しくは無くすことにより端末装置20等の他の機器との無線接続が不可能な状態にする。また、制御部100(無線機能制御部106)は、ステップS106の無線接続制御処理において、通信部190から出力される電波の送信出力を強くすることにより端末装置20等の他の機器との無線接続が可能な状態にする。また、通信部190から出力される電波の送信出力を弱くする若しくは無くすことにより端末装置20等の他の機器との無線接続が不可能な状態にする。
なお、図12に示した処理は、本実施形態を第1実施形態に適用した場合の処理である。本実施形態は、第2実施形態に適用してもよい。この場合は、制御部100は、図12のステップS106において、図7に示した無線接続制御処理を実行する。同様に、本実施形態を第3実施形態に適用する場合は、制御部100は、図12のステップS106において、図8に示した無線接続制御処理を実行すればよい。また、本実施形態は、第4実施形態や第5実施形態に適用されてもよい。
このように、本実施形態の複合機によれば、起動時に無線機能が無効である場合において、ユーザにより無線機能が有効にされたときであっても、ユーザの存在が認識できなくなったタイミングで無線機能を無効にすることができる。これにより、本実施形態の複合機は、ユーザが複合機から離隔したとき等、無線機能が不要となったタイミングで無線機能を無効にすることができ、ユーザが所持する端末装置において、外部からの連絡が届かない状態が継続することを回避することができる。また、本実施形態の複合機は、ユーザの存在が認識されなくなったことをトリガとして無線機能を無効にするため、例えば、ユーザが無線機能を有効にした後で無線機能を無効にし忘れたとしても、無線機能が有効な状態を継続することを回避することができる。
[7.第7実施形態]
つづいて、第7実施形態について説明する。第7実施形態は、第1実施形態における複合機が、さらにスリープ(低電力モード)機能を備えた場合において、無線機能が制御される実施形態である。
本実施形態は、第1実施形態の図4を図13に置き換えたものである。なお、第1実施形態と同一の処理には同一の符号を付し、説明については省略する。また、本実施形態の複合機10は、第1実施形態の図2に示した機能部のうち、必要な機能部を備えて構成される。
スリープ機能とは、複合機10の状態を、通常の動作状態からスリープ状態に移行させる機能である。スリープ状態とは、複合機10を低電力動作させることにより、複合機10の消費電力を抑制する状態であり、省エネ状態とも呼ばれる。例えば、制御部100は、複合機10の機能部の一部に対する電力の供給を停止したり、減少させたりすることで、スリープ状態にする。なお、制御部100は、スリープ状態に移行させたとき、複合機10の一部の動作を中断してもよい。
また、複合機10の状態が、通常の動作状態からスリープ状態に移行されるときの条件をスリープ条件という。スリープ条件は、例えば、以下のような条件である。
・複合機10に、操作部150を介した操作が所定時間入力されず、他の機器からも処理の実行の要求が所定時間入力されなかったこと。
・予め定められたスリープ状態に移行する日時になったこと。
・スリープ状態に移行するための操作がされたこと。
図13を参照して、制御部100によって実行されるメイン処理の流れを説明する。なお、図13に示した処理は、複合機10において、スリープ機能が有効である場合に、制御部100によって実行される。
制御部100は、無線接続制御処理を行ったあと、スリープ条件を満たすか否かを判定する(ステップS700)。スリープ条件を満たす場合、制御部100は、複合機10をスリープ状態にする(ステップS700;Yes→ステップS702)。また、制御部100(無線機能制御部106)は、無線機能を無効にする(ステップS704)。
つづいて、制御部100は、複合機10の状態を、スリープ状態から通常の動作状態に戻すための条件であるスリープ解除条件を満たすか否かを判定する(ステップS706)。スリープ解除条件は、例えば、ユーザからの操作が入力されたことである。
制御部100は、スリープ解除条件を満たす場合、スリープ状態を解除し、複合機10の状態を通常の動作状態(スリープ前の状態)に戻す(ステップS706;Yes→ステップS708)。また、制御部100(無線機能制御部106)は、無線機能を有効にする(ステップS710)。
なお、制御部100は、ステップS706において、スリープ解除条件を満たさないと判定した場合は、ステップS706における処理を繰り返す(ステップS706;No)。また、制御部100は、ステップS700において、スリープ条件を満たさないと判定した場合は、ステップS702からステップS710までの処理を省略する(ステップS700;No)。
また、制御部100(無線機能制御部106)は、ステップS106の無線接続制御処理においては、無線機能を有効にしたまま、通信部190から出力される電波の送信出力を設定することで、端末装置20等の他の機器との無線接続が可能な状態にしたり、無線接続が不可能な状態にしたりする。これにより、制御部100(無線機能制御部106)は、複合機10の状態が通常の動作状態である場合は、無線機能を有効にしたままにすることができ、複合機10の状態がスリープ状態であるときのみ、無線機能を無効にすることができる。これにより、スリープ状態のとき、複合機10は、他の機器との無線接続を完全に不可能にすることができる。
このように、本実施形態の複合機は、スリープ状態である場合は無線機能を無効にすることにより、スリープ状態にあるとき、ユーザが所持する端末装置において、外部からの連絡が届かない状態となることを回避することができる。
[8.第8実施形態]
つづいて、第8実施形態について説明する。第8実施形態は、無線機能の使用を前提とする機能(無線接続を行うことを前提とした機能)を備えている場合において、当該無線機能の使用を前提とする機能が使用される場合のみ、他の機器との無線接続を可能にする実施形態である。
無線機能の使用を前提とする機能とは、他の機器と無線接続を行い、当該他の機器と無線通信を行うことで、当該他の機器と情報の送受信を行う処理を必要とする機能である。無線機能の使用を前提とする機能は、例えば、端末装置20に記憶された画像データを受信して、当該画像データに基づく画像を形成するモバイルプリント機能である。なお、無線機能の使用を前提とする機能は、端末装置20に記憶されたメールアドレスやFAX番号等の送信先の情報を取得して、当該送信先にスキャンデータを送信するScan to Email機能や、ファクス機能であってもよい。
本実施形態は、第1実施形態の図4を図14に置き換えたものである。なお、第1実施形態と同一の処理には同一の符号を付し、説明については省略する。また、本実施形態の複合機10は、第1実施形態の図2に示した機能部のうち、必要な機能部を備えて構成される。
図14を参照して、制御部100によって実行される無線接続制御処理の流れを説明する。本実施形態では、制御部100は、複合機10へのユーザ接近によりユーザの存在を認識された場合、無線機能の使用を前提とする機能の使用が開始されたか否かを判定する(ステップS800)。
制御部100(無線機能制御部106)は、無線機能の使用を前提とする機能の使用が開始された場合、端末装置20との無線接続が可能な状態にする(ステップS800;Yes→ステップS122)。これにより、無線機能制御部106は、複合機10の使用が開始され、かつ、端末装置20等の他の機器との無線接続を行う無線機能の使用を前提とする機能の使用が開始されたとき、当該他の機器との無線接続を可能にすることができる。
また、制御部100は、ステップS128において、ユーザが複合機10から離隔していないと判定した場合、無線機能の使用を前提とする機能の使用が終了したか否かを判定する(ステップS802)。例えば、制御部100は、ステップS800において使用が開始された機能により実行される処理が終了した場合や、当該機能の使用に関する操作の入力が終了した場合等、機能を使用が終了した場合、無線機能の使用を前提とする機能の使用が終了したと判定する。
制御部100は、無線機能の使用を前提とする機能の使用が終了した場合、端末装置20との無線接続を切断し(ステップS802;Yes→ステップS130)、無線接続が不可能な状態に戻す(ステップS132)。一方、制御部100は、無線機能の使用を前提とする機能の使用が終了していない場合、ステップS128に戻る(ステップS802;No→ステップS128)。
なお、制御部100は、ステップS800において、無線機能の使用を前提としない機能の使用が開始されたと判定した場合は、図14に示す処理を終了する(ステップS800;No)。この場合、複合機10は、他の機器との無線接続が不可能な状態が維持され、他の機器との無線接続が可能な状態となることがない。すなわち、無線機能制御部106は、ユーザが複合機10に接近した場合であっても、無線接続の使用を前提としない機能(他の機器との無線通信を必要としない機能)がユーザにより使用されるときは、無線接続が不可能な状態を維持させることができる。
なお、上述した説明では、本実施形態を第1実施形態に適用した場合について説明したが、本実施形態は、第2実施形態から第7実施形態までの何れの実施形態にも適用することができる。つまり、本実施形態では、制御部100(無線機能制御部106)は、認識部104によりユーザの存在が認識され、かつ、無線機能の使用を前提とする機能の使用が開始された場合、端末装置20との無線接続が可能な状態にする。このようにすることで、制御部100(無線機能制御部106)は、ユーザの存在が認識されている場合であっても、無線機能の使用を前提とする機能が使用されない場合は、無線接続が不可能な状態を維持させることができる。
例えば、複合機10、端末装置20から画像データを取得し、当該画像データに基づく画像を、画像形成部130を介して出力するモバイルプリント機能を備えるとする。この場合、制御部100(無線機能制御部106)は、モバイルプリント機能の使用がユーザによって選択された場合、複合機10を、端末装置20等の他の機器との無線接続が可能な状態にする。また、制御部100(無線機能制御部106)は、モバイルプリント機能の使用が終わった場合等、無線接続が不要となったタイミングで、複合機10を、端末装置20等の他の機器との無線接続が不可能な状態にする。これにより、複合機10は、もパイルプリント機能が使用されている間だけ、端末装置20と無線接続を行うことができる。
このように、本実施形態の複合機は、無線機能の使用を前提とする機能が使用されるときに無線機能を実現するための電波の送信出力を通常状態にし、当該機能の使用が終了したとき、無線機能の電波の送信出力が無い状態若しくは非常に弱い状態(他の機器と接続できない状態)状態に戻すことができる。これにより、本実施形態の複合機は、無線機能の使用を前提としない機能の使用が開始されたとき、無線接続ができない状態を維持することができるので、ユーザが使用する端末装置が複合機と無線接続する期間をより短くすることができる。
[9.変形例]
本開示は上述した各実施の形態に限定されるものではなく、種々の変更が可能である。すなわち、本開示の要旨を逸脱しない範囲内において適宜変更した技術的手段を組み合わせて得られる実施の形態についても本開示の技術的範囲に含まれる。
また、上述した実施形態は、説明の都合上、それぞれ別に説明している部分があるが、技術的に可能な範囲で組み合わせて実行してもよいことは勿論である。すなわち、上述した実施形態において説明した無線機能の制御方法を幾つか組み合わせた上で、無線機能が制御されてもよい。
例えば、第1実施形態と第2実施形態とが組み合わせられてもよい。この場合、複合機は、ユーザの接近又は近距離無線通信手段を用いた他の機器の何れかを検出したとき、他の機器との無線接続が可能な状態にし、ユーザの離隔を検出したとき又は近距離無線通信手段を用いた他の機器の検出ができなかったとき、他の機器との無線接続が不可能な状態にする。なお、第1実施形態と第3実施形態とが組み合わされてもよいし、第1実施形態と第4実施形態とが組み合わされてもよい。第1実施形態と第5実施形態とが組み合わされてもよいし、
また、第2実施形態と第3実施形態とが組み合わせられてもよい。この場合、複合機は、近距離無線通信手段及び認証手段を用いて、ユーザが所持する端末装置が複合機の付近にあり、かつ、ユーザが複合機にログインしている場合のみ、他の機器との無線接続が可能な状態にすることができる。
なお、上述した組み合わせは一例であり、2以上の実施形態が組み合わせられてもよい。つまり、ユーザの存在を認識し、他の機器との無線接続を可能な状態にする場合については実施形態毎に記載しているので、上述した実施形態に基づき、ユーザの存在を認識し他の機器との無線接続を可能な状態にする場合は、適宜組み合わせられてもよい。
また、上述した実施形態では、本開示の情報処理装置を複合機に適用した場合について説明した。しかし、本開示の情報処理装置は、端末装置と直接無線接続を行い、当該端末装置との間で情報を送受信する装置(例えば、スキャナやレーザプリンタ等)に適用することが可能である。
また、実施形態において各装置で動作するプログラムは、上述した実施形態の機能を実現するように、CPU等を制御するプログラム(コンピュータを機能させるプログラム)である。そして、これら装置で取り扱われる情報は、その処理時に一時的に一時記憶装置(例えば、RAM)に蓄積され、その後、各種ROM(Read Only Memory)やHDD等の記憶装置に格納され、必要に応じてCPUによって読み出し、修正・書き込みが行なわれる。
ここで、プログラムを格納する記録媒体としては、半導体媒体(例えば、ROMや、不揮発性のメモリカード等)、光記録媒体・光磁気記録媒体(例えば、DVD(Digital Versatile Disc)、MO(Magneto Optical Disc)、MD(Mini Disc)、CD(Compact Disc)、BD (Blu-ray(登録商標) Disc) 等)、磁気記録媒体(例えば、磁気テープ、フレキシブルディスク等)等の何れであってもよい。また、ロードしたプログラムを実行することにより、上述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムの指示に基づき、オペレーティングシステムあるいは他のアプリケーションプログラム等と共同して処理することにより、本開示の機能が実現される場合もある。
また、市場に流通させる場合には、可搬型の記録媒体にプログラムを格納して流通させたり、インターネット等のネットワークを介して接続されたサーバコンピュータに転送したりすることができる。この場合、サーバコンピュータの記憶装置も本開示に含まれるのは勿論である。
1 システム
10、12 複合機
100 制御部
102 画像処理部
104 認識部
106 無線機能制御部
108 認証処理部
110 特定部
115 識別コード読取部
120 画像入力部
130 画像形成部
140 表示部
150 操作部
160 記憶部
162 認証情報記憶領域
170 検知部
180 近距離無線通信部
190 通信部
20 端末装置
200 制御部
202 無線機能制御部
240 表示部
250 操作部
260 記憶部
262 接続履歴情報記憶領域
280 近距離無線通信部
290 通信部

Claims (12)

  1. 他の機器と無線接続を行うことで、当該他の機器と直接無線通信を行う通信部と、
    ユーザの存在を認識する認識部と、
    前記通信部が出力する無線の送信出力を制御することにより、前記ユーザの存在が認識されたときは他の機器との無線接続が可能な状態にし、前記ユーザの存在が認識されなくなったときは他の機器との無線接続が不可能な状態にする制御部と、
    を備えることを特徴とする情報処理装置。
  2. ユーザを検知する検知部を更に備え、
    前記認識部は、前記検知部によりユーザが検知されている場合はユーザの存在を認識することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 近距離無線通信手段により近距離無線通信を行う近距離無線通信部を更に備え、
    前記認識部は、前記近距離無線通信部により他の機器が認識されている場合は、ユーザの存在を認識する
    ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  4. 前記認識部は、ユーザがログインしたときからユーザがログオフしたときまで、ユーザの存在を認識することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  5. 前記認識部は、タスクを実行するための操作が開始されたときから、タスクを実行するための操作が終了したときまで、ユーザの存在を認識することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  6. 無線接続に用いる情報を示す識別コードを表示する処理を行う表示処理部を更に備え、
    前記認識部は、
    前記識別コードを表示する操作がされたときを、前記タスクを実行するための操作が開始されたときとする
    ことを特徴とする請求項5に記載の情報処理装置。
  7. 識別コードを読み取る読取部を更に備え、
    前記認識部は、
    前記識別コードが読み取られたときを、前記タスクを実行するための操作が開始されたときとし、
    前記識別コードが示すタスクの実行が終了したときを、前記タスクを実行するための操作が終了したときとする
    ことを特徴とする請求項5に記載の情報処理装置。
  8. 前記制御部は、
    前記通信部を介して前記他の機器と無線接続を行う無線機能を有効にしたまま、前記通信部が出力する電波の送信出力を弱くする若しくは無くすことにより他の機器との無線接続が不可能な状態にし、
    前記通信部が出力する電波の送信出力を強くすることにより他の機器との無線接続が可能な状態にする
    ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  9. 前記制御部は、
    スリープ状態になった場合は、前記無線機能を無効にし、
    前記スリープ状態から復帰した場合は、前記無線機能を有効にする
    ことを特徴とする請求項8に記載の情報処理装置。
  10. 前記制御部は、ユーザにより無線接続が可能な状態にさせるための操作がされたあと、前記ユーザの存在が認識されなくなったときは、他の機器との無線接続が不可能な状態にすることを特徴とする請求項1から9の何れか一項に記載の情報処理装置。
  11. 前記制御部は、前記ユーザの存在が認識されているときであり、かつ、ユーザにより前記無線接続を行うことを前提とするタスクの実行が選択されたときに限って、他の機器との無線接続が可能な状態にすることを特徴とする請求項1から9の何れか一項に記載の情報処理装置。
  12. 他の機器と無線接続を行うことで、当該他の機器と直接無線通信を行う情報処理装置の制御方法であって、
    ユーザの存在を認識し、
    無線の送信出力を制御することにより、前記ユーザの存在が認識されたときは他の機器との無線接続が可能な状態にし、前記ユーザの存在が認識されなくなったときは他の機器との無線接続が不可能な状態にする
    ことを特徴とする制御方法。
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