JP2023165238A - レーダ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】レーダ装置において、信号に含まれる干渉成分を効果的に除去する技術を提供する。【解決手段】レーダ装置100の干渉信号処理部210は、ビート信号Bwが時間領域又は時間周波数領域のデジタル信号として表されたサンプル信号Tsにおける干渉範囲Riを決定し、サンプル信号に対して低減信号Tiを乗じることによって修正サンプル信号Ts2を生成し、修正サンプル信号を周波数領域の第1周波数領域サンプル信号Fs1に変換し、低減信号を周波数領域の減算雛形信号VFi1に変換し、第1周波数領域サンプル信号および減算雛形信号に基づいて、第1周波数領域サンプル信号の部分信号が対象物OBによる反射波に由来するか否かを判定するための評価値Vsを算出し、評価値に基づいて反射波に由来すると判定された部分信号に基づく時間領域の信号が干渉除去後信号Ts4の対応範囲に含まれるように干渉除去後信号を生成する。【選択図】図2

Description

本開示は、レーダ装置に関する。
対象物に電磁波として送信された送信信号と、対象物に反射された電磁波が受信された受信信号との混合によって得られるビート信号に基づいて対象物を測定するレーダ装置において、ビート信号に他のレーダ装置の送信信号の干渉による干渉成分が生じる場合がある。このような干渉成分を除去する技術として、干渉成分が含まれる干渉範囲の振幅を0に設定した後、干渉範囲を、対象物による反射波に由来する真の部分信号に基づいて補間する技術が知られている(例えば、特許文献1)。特許文献1には、真の部分信号を、部分信号の強度に基づいて決定することが開示されている。
国際公開第2020/120333号
しかしながら、特許文献1のように、真の部分信号を単に強度に基づいて決定すると、真の部分信号として、干渉範囲の振幅を0に設定することによって生じる部分信号(いわゆるサイドローブ)が誤って決定される可能性がある。この場合、干渉範囲を適切に補間できず、レーダ装置による対象物の測定精度が低下する虞があった。
本開示は、以下の形態として実現することが可能である。
本開示の一形態によれば、レーダ装置(100)が提供される。このレーダ装置は、送信信号(Tw)を電磁波(Ew)として放射する送信部(102)と、対象物(OB)によって反射した前記電磁波を表す反射波を受信信号(Dw)として受信する受信部(103)と、前記送信信号と前記受信信号とに基づいて、ビート信号(Bw)を生成するビート信号生成部(104)と、前記ビート信号に基づいて、時間領域、または、時間周波数領域のデジタル信号であるサンプル信号(Ts)を生成するサンプル信号生成部(105)と、前記サンプル信号から干渉成分(Ci)を除去することによって、干渉除去後信号(Ts4)を生成する干渉信号処理部(210)と、を備える。前記干渉信号処理部は、前記サンプル信号における前記干渉成分が含まれる範囲を表す干渉範囲(Ri)を決定する干渉範囲決定部(215)と、前記サンプル信号に対して、前記干渉範囲における信号強度を低減するための低減信号(Ti)を乗じることによって、修正サンプル信号(Ts2)を生成する修正サンプル信号生成部(220)と、前記修正サンプル信号を、周波数領域の第1周波数領域サンプル信号(Fs1)に変換するサンプル信号変換部(225)と、前記低減信号を、周波数領域の減算雛形信号(VFi1)に変換する低減信号変換部(230)と、前記第1周波数領域サンプル信号、および、前記減算雛形信号に基づいて、前記第1周波数領域サンプル信号の少なくとも一部を表す部分信号が、前記反射波に由来するか否かを判定するための評価値(Vs)を算出する評価値算出部(240)と、を有する。前記干渉信号処理部は、前記評価値に基づいて前記反射波に由来すると判定された前記部分信号に基づく時間領域の信号が、前記干渉除去後信号の前記干渉範囲に対応する対応範囲に含まれるように、前記干渉除去後信号を生成する。
このような形態によれば、第1周波数領域サンプル信号、および、減算雛形信号に基づいて算出された評価値に基づいて、部分信号が反射波に由来する真の部分信号であるか否かを判定できるため、第1周波数領域サンプル信号に含まれるサイドローブが真の部分信号として誤って決定される可能性が低減する。また、干渉除去後信号に基づいて対象物を測定することで、例えば、単に強度に基づいて真の部分信号であると推定された部分信号によって補間された信号に基づいて対象物を測定する場合と比較して、対象物を精度良く測定できる可能性が高まる。
第1実施形態におけるレーダ装置の概略構成を示す説明図。 第1実施形態における干渉信号処理部の概略構成を示す説明図。 第1実施形態における干渉信号処理のフローチャート。 サンプル信号および修正サンプル信号の例を示す説明図。 第1減算信号の例を示す説明図。 比較信号の第1の例を示す説明図。 比較信号の第2の例を示す説明図。 評価値の例を示す説明図。 第2減算信号および更新後信号の例を示す説明図。 第2実施形態における干渉信号処理部の概略構成を示す説明図。 第2実施形態における干渉信号処理のフローチャート。 第3実施形態における干渉信号処理部の概略構成を示す説明図。 第3実施形態における干渉信号処理のフローチャート。
A.第1実施形態:
図1に示したレーダ装置100は、例えば、自動車や二輪車等の車両に搭載され、対象物OBを測定する。対象物OBとは、例えば、歩行者や、他の車両、道路上の障害物のことを指す。「対象物OBを測定する」とは、例えば、レーダ装置100が搭載された自己の車両と対象物OBとの間の距離や角度、自己の車両に対する対象物OBの相対速度を測定することを指す。本実施形態におけるレーダ装置100は、FCM(Fast-Chirp Modulation)方式によって、対象物OBを測定するミリ波レーダとして構成されている。他の実施形態では、レーダ装置100は、例えば、FMCW(frequency modulated continuous wave)方式によって対象物OBを測定するレーダとして構成されていてもよい。
図1に示すように、レーダ装置100は、信号生成部101、送信部102、受信部103、ビート信号生成部104、サンプル信号生成部105、および、制御装置200を備えている。
信号生成部101は、例えば、電圧制御発振器を備える信号発生器として構成され、送信信号Twを生成する。本実施形態における信号生成部101は、送信信号Twとして、周波数の増加率が非常に高く急峻なアップチャープからなるチャープ信号を連続的に生成する。他の実施形態では、例えば、レーダ装置100がFMCW方式で対象物OBを測定する場合等には、信号生成部101は、送信信号Twとして、アップチャープとダウンチャープとを含むチャープ信号を生成してもよい。
送信部102は、送信信号Twを電磁波Ewとして空間に放射するアンテナとして構成されている。受信部103は、対象物OBで反射した電磁波Ewを、受信信号Dwとして受信するアンテナとして構成されている。以下では、対象物OBによって反射された電磁波Ewのことを、反射波とも呼ぶ。
ビート信号生成部104は、送信信号Twと受信信号Dwとに基づくビート信号Bwを生成する。本実施形態におけるビート信号生成部104は、送信信号Twと受信信号Dwとを混合してビート信号Bwを生成するミキサとして構成されている。
サンプル信号生成部105は、ビート信号Bwに基づいて、時間領域、または、時間周波数領域のサンプル信号Tsを生成する。本実施形態では、サンプル信号生成部105は、サンプル信号Tsとして、ビート信号Bwに基づく時間領域のデジタル信号を生成する。サンプル信号生成部105は、フィルタ部106と、アナログデジタル変換部107とを有している。
フィルタ部106は、ビート信号Bwのうち、特定の周波数帯域のビート信号Bw2のみを通過させるフィルタによって構成されている。本実施形態におけるフィルタ部106は、ローパスフィルタとして構成されている。他の実施形態では、フィルタ部106は、例えば、ハイパスフィルタやバンドパスフィルタとして構成されていてもよい。アナログデジタル変換部107は、アナログデジタル変換器(ADC:Analog-to-Digital Converter)によって構成され、アナログ信号であるビート信号Bw2を、時間領域のデジタル信号であるサンプル信号Tsに変換する。
制御装置200は、CPUと、記憶部と、外部との信号の入出力を行う入出力インターフェイスとを備えるコンピュータとして構成されている。
制御装置200は、干渉信号処理部210と、測定処理部290とを備える。より詳細には、本実施形態における干渉信号処理部210および測定処理部290は、制御装置200の記憶部に記憶されたプログラムをCPUが実行することによって実現される機能部である。他の実施形態では、干渉信号処理部210や測定処理部290は、例えば、CPUからの指示によって動作する、制御装置200とは別体の装置として構成されていてもよい。
干渉信号処理部210は、サンプル信号Tsに基づいて、干渉除去後信号Ts4を生成する。干渉除去後信号Ts4は、サンプル信号Tsから干渉成分Ciを除去した信号に相当する。本実施形態では、サンプル信号Tsは、サンプル信号生成部105から、制御装置200に備えられた入出力インターフェイスを介して、干渉信号処理部210に入力される。測定処理部290は、生成された干渉除去後信号Ts4に基づいて、対象物OBを測定する。
図2に示すように、干渉信号処理部210は、干渉範囲決定部215、修正サンプル信号生成部220、サンプル信号変換部225、低減信号変換部230、および、評価値算出部240を備える。更に、本実施形態における干渉信号処理部210は、ピーク抽出部235、選択部244、補間信号生成部265、補間部270、および、更新部275を有する。本実施形態における評価値算出部240は、第1減算信号生成部241と、比較信号生成部242と、算出処理部243とを有する。更新部275は、第2減算信号生成部276と、更新処理部277とを有する。本実施形態では、これらの干渉信号処理部210の各部は、制御装置200がプログラムを実行することによって実現される機能部として構成されている。他の実施形態では、干渉信号処理部210の各部は、例えば、ハードウェア回路によって実現されてもよい。
本実施形態における干渉信号処理部210は、図3に示した干渉信号処理を実行することによって、上述した干渉除去後信号Ts4を生成する。本実施形態では、干渉信号処理は、干渉信号処理部210にサンプル信号Tsが入力されるたびに実行される。
ステップS105にて、干渉範囲決定部215は、サンプル信号Tsにおける干渉成分Ciが含まれる範囲を表す干渉範囲Riを決定する。本実施形態では、干渉範囲Riは、サンプル信号Tsにおける、干渉成分Ciが含まれる時間範囲として決定される。図4の上段には、横軸を時間とし、縦軸を振幅とした、サンプル信号Tsのスペクトルの例が示されている。また、図4の上段には、サンプル信号Tsに含まれる干渉成分Ciの例が示され、サンプル信号Tsにおける干渉範囲Riの例が示されている。このような干渉成分Ciは、例えば、他の車両に搭載されたレーダ装置等の、レーダ装置100とは異なるレーダ装置から送信された電磁波が、受信信号Dwに干渉することによって生じる。
干渉範囲決定部215は、ステップS105において、例えば、既知の手法を用いて干渉範囲Riを決定する。より詳細には、干渉成分Ciとして、他のレーダ装置から送信された電磁波に基づく成分が含まれている場合、サンプル信号Tsにおいて、干渉成分Ciが含まれる範囲ではチャープ状の信号が生じ、その他の範囲においては正弦波状の信号が生じるため、干渉範囲決定部215は、このような波形の差異に基づいて干渉範囲Riを決定できる。また、干渉成分Ciが含まれる範囲における信号強度は、通常、その他の範囲における信号強度より強いため、このような信号強度の差異に基づいて、干渉範囲Riが決定されてもよい。
図3のステップS110にて、修正サンプル信号生成部220は、ステップS105で干渉範囲Riが特定されたサンプル信号Tsに対して低減信号Tiを乗じることによって、修正サンプル信号Ts2を生成する。低減信号Tiとは、干渉範囲Riの信号強度を低減するための信号を表す。本実施形態では、修正サンプル信号生成部220は、ステップS110において、干渉範囲Riに対応する範囲における信号強度が0であり、かつ、サンプル信号Tsにおける干渉範囲Ri以外の範囲に対応する範囲における信号強度が1である矩形状の波形を有する時間領域の信号を、低減信号Tiとして用いる。図4の下段には、サンプル信号Tsに低減信号Tiが乗じられることによって生成された修正サンプル信号Ts2のスペクトルの例が示されている。図4に示すように、本実施形態では、ステップS110でサンプル信号Tsに低減信号Tiが乗じられることによって、干渉範囲Riに対応する範囲Ri1の信号強度が0であり、その他の範囲における信号強度がサンプル信号Tsと同様である信号が、修正サンプル信号Ts2として生成される。
図3のステップS115にて、サンプル信号変換部225は、ステップS110で生成された修正サンプル信号Ts2を、周波数領域の第1周波数領域サンプル信号Fs1に変換することによって、第1周波数領域サンプル信号Fs1を生成する。本実施形態では、サンプル信号変換部225は、ステップS115において、修正サンプル信号Ts2に窓関数を乗算し、その窓関数が乗算された信号をフーリエ変換することによって、第1周波数領域サンプル信号Fs1を生成する。ステップS115における窓関数としては、例えば、一般的な窓関数(ハミング窓やハニング窓、ブラックマン窓等)が用いられる。ステップS115におけるフーリエ変換としては、例えば、離散フーリエ変換(DFT:Discrete Fourier Transform)や、高速フーリエ変換(FFT:Fast Fourier Transform)が用いられる。図5には、横軸を周波数とし、縦軸を電力とした、第1周波数領域サンプル信号Fs1のパワースペクトルの例が示されている。
ステップS120にて、低減信号変換部230は、低減信号Tiを、周波数領域の減算雛形信号VFi1に変換することによって、減算雛形信号VFi1を生成する。本実施形態では、低減信号変換部230は、ステップS120において、低減信号TiをステップS115と同様にフーリエ変換することによって、減算雛形信号VFi1を生成する。減算雛形信号VFi1は、一般的な窓関数のフーリエ変換と同様に、メインローブおよびサイドローブを含み、周波数ゼロを中心に対称性を有する。減算雛形信号VFi1のうち、振幅が最も大きい周波数を少なくとも含む周波数範囲のことを、第1範囲や第2範囲とも呼ぶ。第2範囲は、第1範囲と同じ周波数範囲であってもよいし、異なる周波数範囲であってもよい。ただし、第2範囲は、第1範囲と同じ、あるいは、第1範囲より広い範囲であると好ましい。
ステップS125にて、ピーク抽出部235は、第1周波数領域サンプル信号Fs1に含まれる少なくとも1つのピークPsを抽出する。本実施形態では、ピーク抽出部235は、ステップS125において、第1周波数領域サンプル信号Fs1に含まれるピークPsのうち、予め定められた値以上の電力値を示すピークPsを抽出し、抽出したピークPsの周波数位置を記憶部に記録する。上述した図5には、ステップS125で抽出されるピークPsの例として、5つのピークPsが示されている。ステップS125で抽出されるピークPsを含む周波数範囲のことを、ピーク範囲とも呼ぶ。本実施形態における各ピークのピーク範囲は、各ピークPsの半値幅に相当する。他の実施形態では、ピーク範囲は、例えば、ピークPsの半値幅に相当する範囲より狭い範囲や広い範囲であってもよい。また、他の実施形態では、ステップS125において、例えば、信号の絶対値に基づいてピークPsが抽出されてもよい。
図3のステップS130にて、ピーク抽出部235は、ステップS125でピークPsが抽出されたか否かを判定する。
ステップS130でピークPsが抽出されたと判定された場合、ステップS135およびS140にて、評価値算出部240は、第1周波数領域サンプル信号Fs1、および、減算雛形信号VFi1に基づいて、評価値Vsを算出する。評価値Vsとは、第1周波数領域サンプル信号Fs1の少なくとも一部を表す部分信号が、反射波に由来するか否かを判定するための値を表す。なお、ある部分信号が反射波に由来しない場合、その部分信号は、上述した低減信号Tiの乗算によって生じた信号であることを意味する。以下では、反射波に由来する部分信号のことを、「真の部分信号」とも呼ぶ。また、本実施形態におけるステップS135およびS140のように、評価値Vsを算出するための処理のことを、「評価値算出処理」とも呼ぶ。
本実施形態では、評価値算出部240は、評価値算出処理において、評価値Vsとして、ステップS125で抽出されたピークPsごとに、各ピーク範囲における部分信号が真の部分信号であるか否かを判定するための値を算出する。つまり、本実施形態では、各ピーク範囲における部分信号が評価値Vsの算出の対象となり、かつ、上述した評価値Vsに基づく判定の対象となる。より詳細には、ある1つのピークPsに対応して1つの評価値Vsが算出され、そのピークPsのピーク範囲における部分信号が、その評価値Vsに基づく判定の対象となる。以下では、評価値Vsに基づく判定の対象となる部分信号のことを、対象部分信号とも呼ぶ。
本実施形態では、評価値算出部240は、ステップS135において、比較信号Csを生成する。より詳細には、評価値算出部240は、ステップS135において、まず、第1減算信号Ss1を生成する。第1減算信号Ss1は、第1範囲において、減算雛形信号VFi1の周波数位置と周波数成分(振幅および位相)とが、それぞれ、対象部分信号の周波数位置と周波数成分とに基づいて補正されることによって生成される。本実施形態では、第1減算信号Ss1は、対象部分信号に対応するピークPsの周波数位置を中心に対称性を有する。また、本実施形態では、第1範囲は、減算雛形信号VFi1の全周波数範囲に相当する。次に、評価値算出部240は、第1周波数領域サンプル信号Fs1に対して、第1減算信号Ss1を減算することによって、比較信号Csを生成する。
上述した図5には、ステップS135で生成される第1減算信号Ss1の例として、5つのピークPsのうち最も大きい電力値を有するピークPs1に関する第1減算信号Ss1aのパワースペクトルが示されている。また、図6には、比較信号Csの例として、ピークPs1に関する比較信号Cs1のパワースペクトルが示され、図7には、ピークPs1と隣り合い、ピークPs1よりも高周波数側に位置するピークPs2に関する比較信号Cs2のパワースペクトルが示されている。
図6および図7に示すように、第1周波数領域サンプル信号Fs1と比較信号Cs1との間の差異は、第1周波数領域サンプル信号Fs1と比較信号Cs2との間の差異と比べて大きい。この理由は、ピークPs1のピーク範囲における部分信号が真の部分信号であるので、第1周波数領域サンプル信号Fs1から第1減算信号Ss1aが差し引かれることによって、第1周波数領域サンプル信号Fs1から、ピークPs1のピーク範囲における部分信号に対して畳み込まれたサイドローブが差し引かれるからである。このサイドローブは、ステップS110において実行されるサンプル信号Tsへの低減信号Tiの乗算に由来して生じる。一方で、真の部分信号でない部分信号にはサイドローブが畳み込まれておらず、このような部分信号に関する第1減算信号Ss1の周波数成分と、第1周波数領域サンプル信号Fs1の周波数成分とは対応しない。そのため、真の部分信号でない部分信号に関する第1減算信号Ss1を第1周波数領域サンプル信号Fs1から差し引いて生成される比較信号Csと、第1周波数領域サンプル信号Fs1との間の差異は、図7に示すように小さくなる。
ステップS140にて、評価値算出部240の算出処理部243は、評価値Vsを算出する。本実施形態では、評価値算出部240は、第1周波数領域サンプル信号Fs1と、ステップS135で算出された比較信号Csとの差異に基づいて、ステップS125で抽出されたピークPsごとに、評価値Vsを算出する。より詳細には、評価値算出部240は、評価値Vsを、第1周波数領域サンプル信号Fs1の絶対値と、比較信号Csの絶対値との差の総和として算出する。従って、評価値Vsには、上述した第1周波数領域サンプル信号Fs1と比較信号Csとの間の差異が反映され、評価値Vsは、この差異が大きいほど大きくなる。図8には、評価値Vsの例として、上述した5つのピークPsに関する5つの評価値Vsが示されている。図8の例では、5つの評価値Vsのうち、ピークPs1に関する評価値Vs1が最も大きい。
ステップS145にて、選択部244は、選択処理を実行する。選択処理とは、評価値Vsに基づいて、1又は複数の部分信号を真の部分信号として選択し、選択された部分信号の周波数位置に関する情報を記録する処理のことを指す。選択処理において選択された部分信号のことを、選択部分信号とも呼ぶ。選択部分信号は、真の部分信号であると判定された部分信号であるとも言える。選択処理において記録される、選択部分信号の周波数位置に関する情報のことを、周波数位置情報PPとも呼ぶ。
本実施形態では、選択部244は、ステップS145において、まず、ステップS140で算出された評価値Vsのうち、予め定められた基準値以上の評価値Vsを抽出する。次に、選択部244は、抽出された評価値Vsのうち最も大きい1つの評価値Vsを選択し、その評価値Vsを有する1つのピークPsのピーク範囲における部分信号を、真の部分信号として選択する。その後、選択部244は、そのピークPsの周波数位置を、周波数位置情報PPとして制御装置200の記憶部等に記録する。例えば、図8の例では、ピークPsのうちピークPs1のピーク範囲における部分信号が真の部分信号として選択され、周波数位置情報PPとして、ピークPs1の周波数位置が記録される。なお、ステップS145において予め定められた基準値以上の評価値Vsが存在しない場合、選択部244は、真の部分信号を選択することなく、ステップS150に処理を進める。
ステップS150にて、選択部244は、ステップS145で真の部分信号が選択されたか否か、つまり、直前の選択処理における選択部分信号が存在するか否かを判定する。
ステップS150で真の部分信号が選択されたと判定された場合、ステップS155にて、更新部275は、第1周波数領域サンプル信号Fs1を更新し、更新後信号Fs1Rを生成する。より詳細には、更新部275は、ステップS155において、まず、第2減算信号Ss2を生成する。第2減算信号Ss2は、第2範囲において、減算雛形信号VFi1の周波数位置と周波数成分とを、それぞれ、選択部分信号の周波数位置と周波数成分とに基づいて補正することによって生成される。本実施形態では、第2減算信号Ss2は、選択部分信号に対応するピークPsの周波数位置を中心に対称性を有する。本実施形態では、第2範囲は、第1範囲と同様に、減算雛形信号VFi1の全周波数範囲に相当する。次に、更新部275は、第1周波数領域サンプル信号Fs1に対して、第2減算信号Ss2を減算することによって、更新後信号Fs1Rを生成する。
図9の上段には、ステップS155で生成される第2減算信号Ss2の例として、ピークPs1のピーク範囲における部分信号に関する第2減算信号Ss2aのパワースペクトルが示されている。また、図9の下段には、ステップS155で生成される更新後信号Fs1Rの例として、更新後信号Fs1Raのパワースペクトルが示されている。図5および図9に示すように、本実施形態では、あるピークPsに関する第1減算信号Ss1と、そのピークPsに関する第2減算信号Ss2とは、それぞれ同様の信号である。他の実施形態では、例えば、第1範囲と第2範囲とが互いに異なる範囲である場合等に、第1減算信号Ss1と第2減算信号Ss2とは、互いに異なる信号であってもよい。
次に、干渉信号処理部210は、ステップS125に処理を戻す。再度実行されるステップS125では、ピーク抽出部235は、更新後信号Fs1Rに含まれる少なくとも1つのピークPsを抽出する。なお、ピーク抽出部235は、再度実行されるステップS125において、以前の選択処理において選択された選択部分信号の周波数位置に対応するピークPs、つまり、周波数位置情報PPに含まれる周波数位置に対応するピークPsを、ピーク抽出の対象から除外する。そのため、図9に示した例では、更新後信号Fs1Raに含まれるピークPs1は、ピーク抽出の対象から除外される。また、再度実行されるステップS145における選択処理にて、新たな部分信号が真の部分信号として選択された場合、新たに選択された部分信号の周波数位置に関する情報は、以前に記録された周波数位置に関する情報とともに、周波数位置情報PPとして累積して記録される。
図3に示すように、本実施形態では、ステップS130でピークPsが抽出されなかったと判定されるまで、または、ステップS150で真の部分信号が選択されなかったと判定されるまで、ステップS125~ステップS155が繰り返し実行され、第1周波数領域サンプル信号Fs1が繰り返し更新される。このように、第1周波数領域サンプル信号Fs1が繰り返し更新されることで、第1周波数領域サンプル信号Fs1に含まれるサイドローブに由来する信号が減算されていく。そのため、第1周波数領域サンプル信号Fs1に含まれる部分信号が真の部分信号であるか否かをより精度良く判定でき、真の部分信号をより効果的に検出できる。
ステップS130でピークPsが抽出されなかったと判定された場合、あるいは、ステップS150で真の部分信号が選択されなかったと判定された場合、ステップS160にて、補間信号生成部265は、以前の選択処理において選択された全ての選択部分信号の周波数位置、つまり、周波数位置情報PPに含まれる全ての周波数位置に基づいて、補間信号Ts3を生成する。補間信号Ts3とは、修正サンプル信号Ts2のうち干渉範囲Riに対応する範囲Ri1を補間するための時間領域の信号のことを指す。より詳細には、本実施形態では、補間信号生成部265は、ステップS160において、真の部分信号であると判定された全ての部分信号を逆フーリエ変換し、逆フーリエ変換された各信号の振幅を適宜補正した後、これらの信号同士を加算することによって、補間信号Ts3を生成する。なお、範囲Ri1の周波数位置および幅は、それぞれ、干渉範囲Riの周波数位置および幅と同じである。他の実施形態では、真の部分信号であると判定された部分信号がそれぞれ逆フーリエ変換されることによって、それぞれの真の部分信号に基づく補間信号Ts3が個別に生成されてもよい。
ステップS165にて、補間部270は、ステップS160で生成された補間信号Ts3に基づいて修正サンプル信号Ts2を補間することによって、干渉除去後信号Ts4を生成する。より詳細には、本実施形態では、補間部270は、ステップS165では、範囲Ri1において、修正サンプル信号Ts2に補間信号Ts3を加算することによって、干渉除去後信号Ts4を生成する。これにより、干渉除去後信号Ts4は、真の部分信号であると判定された部分信号に基づく時間領域の信号が対応範囲に含まれるように、より具体的には、選択部分信号の周波数位置に基づいて生成される時間領域の信号が対応範囲に含まれるように生成される。なお、対応範囲とは、干渉除去後信号Ts4における、干渉範囲Riに対応する範囲のことを指す。より詳細には、対応範囲の周波数位置および幅は、それぞれ、干渉範囲Riの周波数位置および幅と同じである。
測定処理部290は、上述した干渉信号処理によって生成された干渉除去後信号Ts4に基づいて、対象物OBの測定を実行する。例えば、測定処理部290は、干渉除去後信号Ts4を、フーリエ変換等を用いて適宜処理しつつ解析することによって、電磁波Ewを反射させた対象物OBとの距離や角度、相対速度を測定する。
以上で説明した本実施形態のレーダ装置100によれば、評価値算出部240は、第1周波数領域サンプル信号Fs1、および、減算雛形信号VFi1に基づいて、部分信号が真の部分信号であるか否かを判定するための評価値Vsを算出する。干渉信号処理部210は、真の部分信号であると判定された部分信号に基づく時間領域の信号が、干渉除去後信号Ts4の対応範囲に含まれるように、干渉除去後信号Ts4を生成する。このような形態であれば、第1周波数領域サンプル信号Fs1、および、減算雛形信号VFi1に基づいて算出された評価値Vsに基づいて、部分信号が真の部分信号であるか否かを判定できるため、第1周波数領域サンプル信号Fs1に含まれるサイドローブが真の部分信号として誤って決定される可能性が低減する。これにより、例えば、第1周波数領域サンプル信号Fs1に含まれる複数のサイドローブが強め合い、それらのサイドローブに相当するピークの強度が、見かけ上、真の部分信号に関するピークの強度より大きい場合であっても、サイドローブが真の部分信号として誤って決定される可能性が低減する。また、干渉除去後信号Ts4に基づいて対象物OBを測定することで、例えば、単に強度に基づいて真の部分信号であると推定された部分信号によって補間された信号を用いて対象物OBを測定する場合と比較して、対象物OBを精度良く測定できる可能性が高まる。
また、本実施形態では、評価値算出部240は、第1周波数領域サンプル信号Fs1に対して第1減算信号Ss1を減算することによって比較信号Csを生成し、第1周波数領域サンプル信号Fs1と比較信号Csとの差異に基づいて、評価値Vsを算出する。これによって、評価値Vsを、第1周波数領域サンプル信号Fs1と比較信号Csとの差異に基づいて算出できる。
また、本実施形態では、評価値算出部240は、評価値Vsを、第1周波数領域サンプル信号Fs1の絶対値と、比較信号Csの絶対値との差の総和として算出する。これによって、評価値Vsを、第1周波数領域サンプル信号Fs1と比較信号Csとの振幅および位相の差異を反映させた値として簡易に算出でき、部分信号が真の部分信号であるか否かをより精度良く判定できる。
また、本実施形態では、干渉信号処理部210は、第1周波数領域サンプル信号Fs1に含まれる少なくとも1つのピークPsを抽出するピーク抽出部235を有し、評価値算出部240は、評価値Vsとして、抽出されたピークPsごとに、ピーク範囲における部分信号が真の部分信号であるか否かを判定するための値を算出する。これによって、ピークPsごとに評価値Vsを算出するので、例えば、第1周波数領域サンプル信号Fs1の全ての信号値ごとに評価値Vsを算出する場合と比較して、より効率良く評価値Vsを算出できる。
また、本実施形態では、干渉信号処理部210は、評価値Vsに基づいて、1又は複数の部分信号を真の部分信号として選択し、かつ、選択部分信号の周波数位置情報PPを記録する選択部244を有し、前記選択部分信号の周波数位置に基づいて生成される時間領域の信号が、前記対応範囲に含まれるように、干渉除去後信号Ts4を生成する、これによって、評価値Vsに基づいて1又は複数の部分信号を真の部分信号として選択でき、かつ、選択部分信号の周波数位置に基づいて、対応範囲が補間されるように干渉除去後信号Ts4を生成できる。また、選択部分信号の周波数位置情報PPが記録されるため、記録された周波数位置情報PPを参照することで、本実施形態における修正サンプル信号Ts2の補間や、第1周波数領域サンプル信号Fs1の更新を容易に実行できる。
また、本実施形態では、干渉信号処理部210は、選択部分信号の周波数位置に基づいて補間信号Ts3を生成する補間信号生成部265を有し、補間信号Ts3に基づいて修正サンプル信号Ts2を補間することによって、干渉除去後信号Ts4を生成する。これによって、修正サンプル信号Ts2が補間信号Ts3に基づいて補間されるため、例えば、最後に生成された更新後信号Fs1Rを時間領域に変換することによって、直接、干渉除去後信号Ts4を生成する場合と比較して、干渉除去後信号Ts4の対応範囲に含まれるノイズを低減できる。
また、本実施形態では、更新部275は、第1周波数領域サンプル信号Fs1に対して第2減算信号Ss2を減算することによって、第1周波数領域サンプル信号Fs1を更新する。これによって、更新後信号Fs1Rを新たな第1周波数領域サンプル信号Fs1として、評価値Vsの算出、および、評価値Vsによる部分信号の判定を繰り返し実行できる。そのため、第1周波数領域サンプル信号Fs1に含まれる部分信号が真の部分信号であるか否かをより精度良く判定でき、かつ、対象物OBを精度良く測定できる可能性がより高まる。
B.第2実施形態:
図10に示すように、第2実施形態における干渉信号処理部210bは、第1実施形態と異なり、更新部275を有していない。また、本実施形態では、干渉信号処理部210bは、後述するように、修正サンプル信号Ts2を繰り返し補間し、補間された修正サンプル信号Ts2に基づいて干渉除去後信号Ts4を生成する。第2実施形態におけるレーダ装置100bの構成のうち、特に説明しない点については、第1実施形態と同様である。
本実施形態における干渉信号処理部210bは、図11に示した干渉信号処理を実行することによって、干渉除去後信号Ts4を生成する。図11では、第1実施形態で説明した図3と同様の工程には、図3と同じ符号が付されている。
本実施形態におけるステップS145bでは、選択部244は、第1実施形態で説明した図3のステップS145とは異なり、予め定められた基準値以上の評価値Vsを有する全てのピークPsを選択し、選択されたピークPsの各ピーク範囲における部分信号を、部分信号として選択する。また、選択部244は、各ピークPsの周波数位置を記録する。
ステップS150において真の部分信号が選択されたと判定された場合、ステップS151にて、補間信号生成部265は、補間信号Ts3bを生成する。ステップS151において実行される処理は、図3のステップS160で実行される処理と同様である。
ステップS152にて、補間部270は、ステップS151で生成された補間信号Ts3bに基づいて修正サンプル信号Ts2を補間することによって、補間後サンプル信号Ts2Rを生成し、生成された補間後サンプル信号Ts2Rによって修正サンプル信号Ts2を上書きする。また、ステップS152では、補間部270は、補間実行回数を記憶部に記録する。補間実行回数とは、補間信号Ts3bに基づく修正サンプル信号Ts2の補間が実行された累積回数のことを指す。例えば、干渉信号処理において最初に実行されるステップS152では、補間実行回数として「1回」が記録される。
ステップS153にて、補間部270は、補間実行回数が予め定められた所定回数以下であるか否かを判定する。
ステップS153において、補間実行回数が所定回数以下であると判定された場合、ステップS154にて、サンプル信号変換部225は、補間後サンプル信号Ts2Rによって上書きされた修正サンプル信号Ts2を、フーリエ変換等によって周波数領域の信号へと変換し、変換された信号によって第1周波数領域サンプル信号Fs1を上書きする。そして、再度実行されるステップS125以降の工程では、上書きされた第1周波数領域サンプル信号Fs1が、第1周波数領域サンプル信号Fs1として処理される。なお、ステップS154において実行される処理は、補間後サンプル信号Ts2Rを変換する点を除き、ステップS115で実行される処理と略同様である。
図11に示すように、本実施形態では、ステップS130でピークPsが抽出されなかったと判定されるまで、または、ステップS150で真の部分信号が選択されなかったと判定されるまで、または、ステップS153で補間実行回数が所定回数以下でないと判定されるまで、ステップS125~ステップS154が繰り返し実行される。これにより、修正サンプル信号Ts2から第1周波数領域サンプル信号Fs1への変換と、第1周波数領域サンプル信号Fs1から修正サンプル信号Ts2への変換とが繰り返し実行されるとともに、補間信号Ts3bに基づく修正サンプル信号Ts2の補間が繰り返し実行される。このように、時間領域から周波数領域への変換と、その逆変換とを繰り返し実行して信号を補間する手法は、IMAT(Iterative Method with Adaptive Thresholding)とも呼ばれる。
ステップS130でピークが抽出されなかった場合、または、ステップS150で真の部分信号が決定されなかった場合、または、ステップS153で補間実行回数が所定回数以下でないと判定された場合、ステップS165bにて、補間部270は、その時点における修正サンプル信号Ts2、つまり、最後に生成された補間後サンプル信号Ts2Rに基づいて、干渉除去後信号Ts4を生成する。本実施形態では、補間部270は、その時点における修正サンプル信号Ts2を、干渉除去後信号Ts4とする。これにより、干渉除去後信号Ts4は、第1実施形態と同様に、真の部分信号であると判定された部分信号に対応する時間領域の信号が、対応範囲に含まれるように生成される。
以上で説明した第2実施形態によっても、第1周波数領域サンプル信号Fs1に含まれるサイドローブが真の部分信号として誤って決定される可能性が低減する。また、干渉除去後信号Ts4に基づいて対象物OBを測定することで、対象物OBをより精度良く測定できる可能性が高まる。
C.第3実施形態:
図12に示すように、第3実施形態における干渉信号処理部210cの評価値算出部240bは、第1実施形態と異なり、第1減算信号生成部241、比較信号生成部242、および、算出処理部243を有していない。また、本実施形態では、評価値算出部240bは、評価値Vsを、第1周波数領域サンプル信号Fs1の少なくとも一部と、減算雛形信号VFi1の少なくとも一部との相互相関関数に基づいて算出する。第3実施形態におけるレーダ装置100cの構成のうち、特に説明しない点については、第1実施形態と同様である。
本実施形態における干渉信号処理部210bは、図13に示した干渉信号処理を実行することによって、干渉除去後信号Ts4を生成する。図13では、第1実施形態で説明した図3と同様の工程には、図3と同じ符号が付されている。
本実施形態では、ステップS130でピークが抽出されたと判定された場合、ステップS140bにて、評価値算出部240bは、評価値Vsを算出する。本実施形態では、評価値算出部240bは、ステップS140bにおいて、ある部分信号に関する評価値Vsを、第1周波数領域サンプル信号Fs1と、減算雛形信号VFi1との相互相関関数の値として算出する。第1周波数領域サンプル信号Fs1の各部分信号には、サンプル信号Tsへの低減信号Tiの乗算に起因するサイドローブが畳み込まれているため、低減信号Tiのメインローブの周波数位置がサンプル信号Tsの真の部分信号の周波数位置と重なる場合、低減信号Tiのメインローブの周波数位置がサンプル信号Tsのサイドローブの周波数位置と重なる場合と比較して、相互相関関数の値は大きくなる。そのため、例えば、上述した真の部分信号に関する評価値Vsは、サイドローブに関する評価値Vsよりも大きくなる。このようにして、相互相関関数に基づいて算出された評価値Vsに基づいて、部分信号が真の部分信号であるか否かを判定できる。
以上で説明した第3実施形態によれば、評価値算出部240bは、評価値Vを、第1周波数領域サンプル信号Fs1の少なくとも一部と、減算雛形信号VFi1の少なくとも一部との相互相関関数に基づいて算出する。そのため、評価値Vsを、第1周波数領域サンプル信号Fs1の少なくとも一部と減算雛形信号VFi1の少なくとも一部との相互相関関数に基づいて、より簡易に算出できる。
なお、他の実施形態では、干渉信号処理部210cは、例えば、相互相関関数に基づいて評価値Vsを算出した後、第2実施形態と同様に、IMATによって干渉除去後信号Ts4を生成してもよい。より詳細には、図11に示した干渉信号処理のうち、ステップS135を実行せず、ステップS140に代えて上述したステップS140bを実行してもよい。
D.他の実施形態:
(D-1)上記実施形態では、サンプル信号Tsは時間領域のデジタル信号である。これに対して、サンプル信号Tsは、時間周波数領域のデジタル信号であってもよい。この場合、サンプル信号生成部105は、例えば、短時間フーリエ変換(STFT:Short-Term Fourier Transform)によって、ビート信号Bwを、時間周波数領域のデジタル信号に変換できる。この場合、例えば、図3のステップS105において、干渉範囲決定部215は、干渉範囲Riを、周波数ビンごとの時間範囲として決定する。この場合、干渉範囲Riは、周波数ビンごとにそれぞれ異なる時間範囲として決定されてもよいし、それぞれ同じ時間範囲として決定されてもよい。また、ステップS110では、例えば、時間周波数領域のサンプル信号Tsの周波数ビンごとに、低減信号Tiを乗じることによって、周波数ビンごとに修正サンプル信号Ts2を生成する。同様に、ステップS115以降においても、周波数ビンごとに修正サンプル信号Ts2等を処理することで、干渉除去後信号Ts4を時間周波数領域の信号として生成できる。測定処理部290は、時間周波数領域の信号として生成された干渉除去後信号Ts4を、逆STFTによって時間領域の信号に変換し、その時間領域の信号を適宜処理しつつ解析することによって、第1実施形態で説明したのと同様に、対象物OBとの距離や角度、相対速度を測定できる。なお、サンプル信号生成部105は、STFT以外の変換手法、例えば、ウェーブレット変換を用いて、時間周波数領域のデジタル信号であるサンプル信号Tsを生成してもよい。
(D-2)上記実施形態では、評価値Vsは、第1周波数領域サンプル信号Fs1の絶対値と比較信号Csの絶対値との総和として算出されている。これに対して、評価値Vsは、第1周波数領域サンプル信号Fs1の絶対値と比較信号Csの絶対値との差の総和として算出されなくてもよい。この場合、評価値Vsは、例えば、第1周波数領域サンプル信号Fs1の絶対値の二乗と比較信号Csの絶対値の二乗との差の総和として算出されてもよい。
(D-3)上記実施形態では、ピーク抽出部235は、第1周波数領域サンプル信号Fs1に含まれる少なくとも1つのピークPsを抽出し、評価値算出部240は、評価値Vsとして、抽出されたピークPsごとに、ピーク範囲における部分信号が真の部分信号であるか否かを判定するための値を算出している。これに対して、評価値Vsは、ピークPsごとに算出されなくてもよい。例えば、評価値Vsは、第1周波数領域サンプル信号Fs1の周波数ビンごとに算出されてもよい。この場合、干渉信号処理部210は、ピーク抽出部235を有していなくてもよい。
(D-4)上記実施形態では、選択部244は、選択部分信号の周波数位置情報PPを記録している。これに対して、選択部244は、選択部分信号の周波数位置情報PPを記録しなくてもよい。
(D-5)上記実施形態では、補間部270は、補間信号Ts3に基づいて修正サンプル信号Ts2を補間することによって、干渉除去後信号Ts4を生成している。これに対して、干渉除去後信号Ts4は、修正サンプル信号Ts2が補間信号Ts3に基づいて補間されることによって生成されなくてもよい。この場合、例えば、第1実施形態で説明した更新後信号Fs1Rのうち、最後に生成された更新後信号Fs1Rを逆フーリエ変換することによって、干渉除去後信号Ts4を生成してもよい。また、この場合、最後に生成された更新後信号Fs1Rの周波数範囲のうち、真の部分信号に相当する周波数位置以外の範囲における信号強度を0に設定した後に、更新後信号Fs1Rを逆フーリエ変換してもよい。
(D-6)上記実施形態では、各信号の時間領域から周波数領域への変換手法として、フーリエ変換が用いられているが、ウェーブレット変換等の他の手法が用いられてもよい。なお、周波数領域から時間領域への変換手法についても同様である。
E.他の形態:
本開示は、上述の実施形態に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の構成で実現することができる。例えば、実施形態中の技術的特徴は、上述の課題の一部又は全部を解決するために、あるいは、上述の効果の一部又は全部を達成するために、適宜、差し替えや、組み合わせを行うことが可能である。また、その技術的特徴が本明細書中に必須なものとして説明されていなければ、適宜、削除することが可能である。
本開示に記載の制御部及びその手法は、コンピュータプログラムにより具体化された一つ乃至は複数の機能を実行するようにプログラムされたプロセッサ及びメモリを構成することによって提供された専用コンピュータにより、実現されてもよい。あるいは、本開示に記載の制御部及びその手法は、一つ以上の専用ハードウェア論理回路によってプロセッサを構成することによって提供された専用コンピュータにより、実現されてもよい。もしくは、本開示に記載の制御部及びその手法は、一つ乃至は複数の機能を実行するようにプログラムされたプロセッサ及びメモリと一つ以上のハードウェア論理回路によって構成されたプロセッサとの組み合わせにより構成された一つ以上の専用コンピュータにより、実現されてもよい。また、コンピュータプログラムは、コンピュータにより実行されるインストラクションとして、コンピュータ読み取り可能な非遷移有形記録媒体に記憶されていてもよい。
<形態1>レーダ装置(100)は、送信信号(Tw)を電磁波(Ew)として放射する送信部(102)と、対象物(OB)によって反射した前記電磁波を表す反射波を受信信号(Dw)として受信する受信部(103)と、前記送信信号と前記受信信号とに基づいて、ビート信号(Bw)を生成するビート信号生成部(104)と、前記ビート信号に基づいて、時間領域、または、時間周波数領域のデジタル信号であるサンプル信号(Ts)を生成するサンプル信号生成部(105)と、前記サンプル信号から干渉成分(Ci)を除去した信号に相当する干渉除去後信号(Ts4)を生成する干渉信号処理部(210)と、を備える。前記干渉信号処理部は、前記サンプル信号における前記干渉成分が含まれる範囲を表す干渉範囲(Ri)を決定する干渉範囲決定部(215)と、前記サンプル信号に対して、前記干渉範囲における信号強度を低減するための低減信号(Ti)を乗じることによって、修正サンプル信号(Ts2)を生成する修正サンプル信号生成部(220)と、前記修正サンプル信号を、周波数領域の第1周波数領域サンプル信号(Fs1)に変換するサンプル信号変換部(225)と、前記低減信号を、周波数領域の減算雛形信号(VFi1)に変換する低減信号変換部(230)と、前記第1周波数領域サンプル信号、および、前記減算雛形信号に基づいて、前記第1周波数領域サンプル信号の少なくとも一部を表す部分信号が、前記反射波に由来するか否かを判定するための評価値(Vs)を算出する評価値算出部(240)と、を有する。前記干渉信号処理部は、前記評価値に基づいて前記反射波に由来すると判定された前記部分信号に基づく時間領域の信号が、前記干渉除去後信号の前記干渉範囲に対応する対応範囲に含まれるように、前記干渉除去後信号を生成する。
<形態2>上記形態1のレーダ装置において、前記評価値算出部は、前記減算雛形信号のうち振幅が最も大きい周波数を少なくとも含む周波数範囲において、前記減算雛形信号の周波数位置、振幅および位相を、それぞれ、前記評価値に基づく判定の対象となる前記部分信号を表す対象部分信号の周波数位置、振幅および位相に基づいて補正することによって、第1減算信号を生成し、前記第1周波数領域サンプル信号に対して、前記第1減算信号を減算することによって、比較信号(Cs)を生成し、前記第1周波数領域サンプル信号と、前記比較信号との差異に基づいて、前記対象部分信号に関する前記評価値を算出してもよい。
<形態3>上記形態2のレーダ装置において、前記評価値算出部は、前記評価値を、前記第1周波数領域サンプル信号の絶対値と、前記比較信号の絶対値との差の総和として算出してもよい。
<形態4>上記形態1のレーダ装置において、前記評価値算出部は、前記評価値を、前記第1周波数領域サンプル信号の少なくとも一部と、前記減算雛形信号の少なくとも一部と、の相互相関関数に基づいて算出してもよい。
<形態5>上記形態1から4のいずれか一の形態のレーダ装置において、前記干渉信号処理部は、前記第1周波数領域サンプル信号に含まれる少なくとも1つのピーク(Ps)を抽出するピーク抽出部(235)を有し、前記評価値算出部は、前記第1周波数領域サンプル信号、および、前記減算雛形信号に基づいて、前記評価値として、各前記ピークごとに、前記ピークの周波数位置を含む周波数範囲における前記部分信号が前記反射波に由来するか否かを判定するための値を算出してもよい。
<形態6>上記形態1から5のいずれか一の形態のレーダ装置において、前記干渉信号処理部は、前記評価値に基づいて、1又は複数の前記部分信号を前記反射波に由来する前記部分信号として選択し、かつ、選択された前記部分信号を表す選択部分信号の周波数位置に関する情報を記録する選択部(244)を有し、前記選択部分信号の周波数位置に基づいて生成される時間領域の信号が、前記対応範囲に含まれるように、前記干渉除去後信号を生成してもよい。
<形態7>上記形態6のレーダ装置において、前記干渉信号処理部は、前記選択部分信号の周波数位置に基づいて、前記修正サンプル信号のうち前記干渉範囲に対応する範囲を補間するための時間領域の補間信号(Ts3)を生成する補間信号生成部(265)を有し、前記補間信号に基づいて前記修正サンプル信号を補間することによって、前記干渉除去後信号を生成してもよい。
<形態8>上記形態6または7の形態のレーダ装置において、前記干渉信号処理部は、前記第1周波数領域サンプル信号を更新する更新部(275)を更に有し、前記更新部は、前記減算雛形信号のうち、振幅が最も大きい周波数を少なくとも含む周波数範囲において、前記減算雛形信号の周波数位置、振幅および位相を、それぞれ、前記選択部分信号の周波数位置、振幅および位相に基づいて補正することによって第2減算信号を生成し、前記第1周波数領域サンプル信号に対して、前記第2減算信号を減算することによって、前記第1周波数領域サンプル信号を更新してもよい。
100…レーダ装置、102…送信部、103…受信部、104…ビート信号生成部、105…サンプル信号生成部、210…干渉信号処理部、215…干渉範囲決定部、220…修正サンプル信号生成部、225…サンプル信号変換部、230…低減信号変換部、240…評価値算出部、Bw…ビート信号、Ci…干渉成分、Dw…受信信号、Ew…電磁波、Fs1…第1周波数領域サンプル信号、OB…対象物、Ri…干渉範囲、Ti…低減信号、Ts…サンプル信号、Ts2…修正サンプル信号、Ts4…干渉除去後信号、Tw…送信信号、VFi1…減算雛形信号、Vs…評価値

Claims (8)

  1. 送信信号(Tw)を電磁波(Ew)として放射する送信部(102)と、
    対象物(OB)によって反射した前記電磁波を表す反射波を受信信号(Dw)として受信する受信部(103)と、
    前記送信信号と前記受信信号とに基づいて、ビート信号(Bw)を生成するビート信号生成部(104)と、
    前記ビート信号に基づいて、時間領域、または、時間周波数領域のデジタル信号であるサンプル信号(Ts)を生成するサンプル信号生成部(105)と、
    前記サンプル信号から干渉成分(Ci)を除去した信号に相当する干渉除去後信号(Ts4)を生成する干渉信号処理部(210)と、を備え、
    前記干渉信号処理部は、
    前記サンプル信号における前記干渉成分が含まれる範囲を表す干渉範囲(Ri)を決定する干渉範囲決定部(215)と、
    前記サンプル信号に対して、前記干渉範囲における信号強度を低減するための低減信号(Ti)を乗じることによって、修正サンプル信号(Ts2)を生成する修正サンプル信号生成部(220)と、
    前記修正サンプル信号を、周波数領域の第1周波数領域サンプル信号(Fs1)に変換するサンプル信号変換部(225)と、
    前記低減信号を、周波数領域の減算雛形信号(VFi1)に変換する低減信号変換部(230)と、
    前記第1周波数領域サンプル信号、および、前記減算雛形信号に基づいて、前記第1周波数領域サンプル信号の少なくとも一部を表す部分信号が、前記反射波に由来するか否かを判定するための評価値(Vs)を算出する評価値算出部(240)と、を有し、
    前記評価値に基づいて前記反射波に由来すると判定された前記部分信号に基づく時間領域の信号が、前記干渉除去後信号の前記干渉範囲に対応する対応範囲に含まれるように、前記干渉除去後信号を生成する、
    レーダ装置。
  2. 請求項1に記載のレーダ装置であって、
    前記評価値算出部は、
    前記減算雛形信号のうち振幅が最も大きい周波数を少なくとも含む周波数範囲において、前記減算雛形信号の周波数位置、振幅および位相を、それぞれ、前記評価値に基づく判定の対象となる前記部分信号を表す対象部分信号の周波数位置、振幅および位相に基づいて補正することによって、第1減算信号を生成し、
    前記第1周波数領域サンプル信号に対して、前記第1減算信号を減算することによって、比較信号(Cs)を生成し、
    前記第1周波数領域サンプル信号と、前記比較信号との差異に基づいて、前記対象部分信号に関する前記評価値を算出する、
    レーダ装置。
  3. 請求項2に記載のレーダ装置であって、
    前記評価値算出部は、前記対象部分信号に関する前記評価値を、前記第1周波数領域サンプル信号の絶対値と、前記比較信号の絶対値との差の総和として算出する、レーダ装置。
  4. 請求項1に記載のレーダ装置であって、
    前記評価値算出部は、前記評価値を、前記第1周波数領域サンプル信号の少なくとも一部と、前記減算雛形信号の少なくとも一部と、の相互相関関数に基づいて算出する、レーダ装置。
  5. 請求項1に記載のレーダ装置であって、
    前記干渉信号処理部は、前記第1周波数領域サンプル信号に含まれる少なくとも1つのピーク(Ps)を抽出するピーク抽出部(235)を有し、
    前記評価値算出部は、前記第1周波数領域サンプル信号、および、前記減算雛形信号に基づいて、前記評価値として、各前記ピークごとに、前記ピークの周波数位置を含む周波数範囲における前記部分信号が前記反射波に由来するか否かを判定するための値を算出する、レーダ装置。
  6. 請求項1から5のいずれか一項に記載のレーダ装置であって、
    前記干渉信号処理部は、
    前記評価値に基づいて、1又は複数の前記部分信号を前記反射波に由来する前記部分信号として選択し、かつ、選択された前記部分信号を表す選択部分信号の周波数位置に関する情報を記録する選択部(244)を有し、
    前記選択部分信号の周波数位置に基づいて生成される時間領域の信号が、前記対応範囲に含まれるように、前記干渉除去後信号を生成する、
    レーダ装置。
  7. 請求項6に記載のレーダ装置であって、
    前記干渉信号処理部は、
    前記選択部分信号の周波数位置に基づいて、前記修正サンプル信号のうち前記干渉範囲に対応する範囲を補間するための時間領域の補間信号(Ts3)を生成する補間信号生成部(265)を有し、
    前記補間信号に基づいて前記修正サンプル信号を補間することによって、前記干渉除去後信号を生成する、
    レーダ装置。
  8. 請求項6に記載のレーダ装置であって、
    前記干渉信号処理部は、前記第1周波数領域サンプル信号を更新する更新部(275)を更に有し、
    前記更新部は、
    前記減算雛形信号のうち、振幅が最も大きい周波数を少なくとも含む周波数範囲において、前記減算雛形信号の周波数位置、振幅および位相を、それぞれ、前記選択部分信号の周波数位置、振幅および位相に基づいて補正することによって第2減算信号を生成し、
    前記第1周波数領域サンプル信号に対して、前記第2減算信号を減算することによって、前記第1周波数領域サンプル信号を更新する、
    レーダ装置。
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