JP2023165019A - 情報処理方法、情報処理装置及びプログラム - Google Patents

情報処理方法、情報処理装置及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】アナログレコードの鑑定書を出力することが可能な情報処理方法等を提供すること。【解決手段】一つの側面に係る情報処理方法は、アナログレコードのアーティスト名、タイトル、ジャケット画像、マトリクス番号、及び前記マトリクス番号の画像データを含む鑑定情報を記憶部に記憶し、前記記憶部に記憶した鑑定情報に基づいて鑑定書を生成し、生成した鑑定書を鑑定書IDに対応付けて記憶し、記憶した鑑定書に対応する鑑定書NFTをブロックチェーンシステム3上に生成し、生成した鑑定書NFTを、前記アナログレコードを購入したユーザに発行し、前記ユーザのユーザ端末2に、前記鑑定書NFTにおける鑑定書、前記鑑定書NFTにおける鑑定書に対応するアナログレコードのアーティストに関する情報、または前記アナログレコードに含まれる音楽に関するコンテンツを出力する処理を実行させることを特徴とする。【選択図】図9

Description

本発明は、情報処理方法、情報処理装置及びプログラムに関する。
通常、商品または作品等の売買は、当該商品または作品が本物か偽物かの真贋鑑定を行い、真正性を証明することができる鑑定書を発行する。特許文献1には、刀剣の鑑定書及び刀剣の鑑定方法が開示されている。
特開2017-039226号公報
しかしながら、特許文献1に係る発明は、アナログレコードの鑑定書を出力(発行)することができないという問題がある。
一つの側面では、アナログレコードの鑑定書を出力することが可能な情報処理方法等を提供することを目的とする。
一つの側面に係る情報処理方法は、アナログレコードのアーティスト名、タイトル、ジャケット画像、マトリクス番号、及び前記マトリクス番号の画像データを含む鑑定情報を記憶部に記憶し、前記記憶部に記憶した鑑定情報に基づいて、前記アナログレコードのアーティスト名、タイトル、ジャケット画像、マトリクス番号、及び前記マトリクス番号の画像データを含む鑑定書を生成し、生成した鑑定書を鑑定書IDに対応付けて記憶し、記憶した鑑定書に対応する鑑定書NFTをブロックチェーンシステム上に生成し、生成した鑑定書NFTを、前記アナログレコードを購入したユーザに発行し、前記ユーザのユーザ端末に、前記鑑定書NFTにおける鑑定書、前記鑑定書NFTにおける鑑定書に対応するアナログレコードのアーティストに関する情報、または前記アナログレコードに含まれる音楽に関するコンテンツを出力する処理を実行させることを特徴とする。
一つの側面では、アナログレコードの鑑定書を出力することが可能となる。
鑑定書発行システムの概要を示す説明図である。 サーバの構成例を示すブロック図である。 鑑定情報DB及び鑑定書DBのレコードレイアウトの一例を示す説明図である。 ユーザDB及び購入DBのレコードレイアウトの一例を示す説明図である。 ユーザ端末の構成例を示すブロック図である。 鑑定書の表示画面の一例を示す説明図である。 鑑定書を出力する際の処理手順を示すフローチャートである。 アナログレコードを購入したユーザ情報を記憶する際の処理手順を示すフローチャートである。 実施形態2における鑑定書発行システムの概要を示す説明図である。 ブロックチェーンのノードの構成例を示すブロック図である。 実施形態2における鑑定書DBのレコードレイアウトの一例を示す説明図である。 鑑定書NFTを発行する処理を説明する説明図である。 鑑定書NFTを発行する際の処理手順を示すフローチャートである。 鑑定書NFTの一覧画面の一例を示す説明図である。 アーティストに関する情報及びコンテンツを出力する際の処理手順を示すフローチャートである。 実施形態3におけるサーバの構成例を示すブロック図である。 譲渡DBのレコードレイアウトの一例を示す説明図である。 鑑定書NFTを譲渡する処理を説明する説明図である。 鑑定書NFTを譲渡する際の処理手順を示すフローチャートである。 スマートコントラクトによるアーティストへのインセンティブ付与処理を説明する説明図である。 鑑定書NFTの譲渡によりインセンティブを付与する際の処理手順を示すフローチャートである。 実施形態4におけるサーバの構成例を示すブロック図である。 実施形態4における鑑定書DB及び音源DBのレコードレイアウトの一例を示す説明図である。 実施形態4における関係者DBのレコードレイアウトの一例を示す説明図である。 サンプリングの音源データに対応するサンプリング音源NFTを説明する説明図である。 サンプリング音源NFTを発行する際の処理手順を示すフローチャートである。 サンプリングの音源データの関係者にインセンティブを付与する際の処理手順を示すフローチャートである。 音源データの再生要求により音源データを出力する際の処理手順を示すフローチャートである。 実施形態6におけるサーバの構成例を示すブロック図である。 実施形態6における譲渡DB及び交換DBのレコードレイアウトの一例を示す説明図である。 譲渡に伴う手数料を決定する際の処理手順を示すフローチャートである。 交換に伴う手数料を決定する際の処理手順を示すフローチャートである。 メタバース空間の表示画面の一例を示す説明図である。 メタバース空間でアバター画像とジャケット画像とを表示する際の処理手順を示すフローチャートである。
以下、本発明をその実施の形態を示す図面に基づいて詳述する。
(実施形態1)
実施形態1は、アナログレコード(analog record)の鑑定情報に基づいて当該アナログレコードの鑑定書を出力する形態に関する。図1は、鑑定書発行システムの概要を示す説明図である。本実施形態のシステムは、情報処理装置1及び情報処理端末2を含み、各装置はインターネット等のネットワークNを介して情報の送受信を行う。
情報処理装置1は、種々の情報に対する処理、記憶及び送受信を行う情報処理装置である。情報処理装置1は、例えばサーバ装置、パーソナルコンピュータまたは汎用のタブレットPC(パソコン)等である。本実施形態において情報処理装置1はサーバ装置であるものとし、以下では簡潔のためサーバ1と読み替える。
情報処理端末2は、アナログレコードの購入、当該アナログレコードの鑑定書の受信及び表示等を行う端末装置である。情報処理端末2は、例えばスマートフォン、携帯電話、アップルウォッチ(Apple Watch:登録商標)等のウェアラブルデバイス、タブレット、パーソナルコンピュータ端末等の情報処理機器である。以下では簡潔のため、情報処理端末2をユーザ端末2と読み替える。
本実施形態に係るサーバ1は、アナログレコードの鑑定情報を取得し、取得した鑑定情報を記憶部に記憶する。サーバ1は鑑定情報に基づいて、当該アナログレコードの鑑定書を作成(生成)する。サーバ1は、作成した鑑定書に対し、当該鑑定書を識別するための鑑定書IDを割り振る。サーバ1は、割り振った鑑定書IDに対応付けて、当該アナログレコードの鑑定書を記憶部に記憶する。サーバ1は、作成した鑑定書をユーザ端末2に出力する。
図2は、サーバ1の構成例を示すブロック図である。サーバ1は、制御部11、記憶部12、通信部13、入力部14、表示部15、読取部16及び大容量記憶部17を含む。各構成はバスBで接続されている。
制御部11はCPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro-Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)、DSP(Digital Signal Processor)、または量子プロセッサ等の演算処理装置を含む。制御部11は、記憶部12に記憶された制御プログラム1P(プログラム製品)を読み出して実行することにより、サーバ1に係る種々の情報処理、制御処理等を行う。
なお、制御プログラム1Pは、単一のコンピュータ上で、または1つのサイトにおいて配置されるか、もしくは複数のサイトにわたって分散され、通信ネットワークによって相互接続された複数のコンピュータ上で実行されるように展開することができる。なお、図2では制御部11を単一のプロセッサであるものとして説明するが、マルチプロセッサであっても良い。
記憶部12はRAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)等のメモリ素子を含み、制御部11が処理を実行するために必要な制御プログラム1P又はデータ等を記憶している。また、記憶部12は、制御部11が演算処理を実行するために必要なデータ等を一時的に記憶する。通信部13は通信に関する処理を行うための通信モジュールであり、ネットワークNを介してユーザ端末2等との間で情報の送受信を行う。
入力部14は、マウス、キーボード、タッチパネルまたはボタン等の入力デバイスであり、受け付けた操作情報を制御部11へ出力する。表示部15は、液晶ディスプレイ又は有機EL(electroluminescence)ディスプレイ等であり、制御部11の指示に従い各種情報を表示する。
読取部16は、CD(Compact Disc)-ROM又はDVD(Digital Versatile Disc)-ROMを含む可搬型記憶媒体1aを読み取る。制御部11が読取部16を介して、制御プログラム1Pを可搬型記憶媒体1aより読み取り、大容量記憶部17に記憶しても良い。また、ネットワークN等を介して他のコンピュータから制御部11が制御プログラム1Pをダウンロードし、大容量記憶部17に記憶しても良い。さらにまた、半導体メモリ1bから、制御部11が制御プログラム1Pを読み込んでも良い。
大容量記憶部17は、例えばHDD(Hard disk drive:ハードディスク)、SSD(Solid State Drive:ソリッドステートドライブ)等の記録媒体を備える。大容量記憶部17は、鑑定情報DB(データベース:database)171、鑑定書DB172、ユーザDB173及び購入DB174を含む。
鑑定情報DB171は、アナログレコードの鑑定情報を記憶している。鑑定書DB172は、アナログレコードの鑑定書(デジタル鑑定書)に関する情報を記憶している。ユーザDB173は、ユーザに関する情報を記憶している。購入DB174は、アナログレコードの購入(買取)に関する情報を記憶している。
なお、本実施形態において記憶部12及び大容量記憶部17は一体の記憶装置として構成されていても良い。また、大容量記憶部17は複数の記憶装置により構成されていても良い。更にまた、大容量記憶部17はサーバ1に接続された外部記憶装置であっても良い。
サーバ1は、種々の情報処理及び制御処理等をコンピュータ単体で実行しても良いし、複数のコンピュータで分散して実行しても良い。また、サーバ1は、1台のサーバ内に設けられた複数の仮想マシンによって実現されても良いし、クラウドサーバを用いて実現されても良い。
図3は、鑑定情報DB171及び鑑定書DB172のレコードレイアウトの一例を示す説明図である。
鑑定情報DB171は、管理番号列、アーティスト列、タイトル列、重量列、制作年代列、マトリクス列、カタログ番号(Catalog Number)列、レーベル名列、レーベル画像列、ジャケット画像列、サイズ列及び買取日列を含む。管理番号列は、各アナログレコードを識別するために、一意に特定されるアナログレコードの管理番号(ID)を記憶している。
アーティスト列は、アナログレコードのアーティスト名、または、アナログレコードのアーティストを特定するアーティストID等を記憶している。タイトル列は、アナログレコードのタイトルを記憶している。重量列は、アナログレコードの重量を記憶している。制作年代列は、アナログレコードを制作した年代を記憶している。
マトリクス列は、マトリクス番号列、初回情報列及び画像データ列を記憶している。マトリクス番号列は、アナログレコードのマトリクス(Matrix)番号を記憶している。マトリクス番号は、アナログレコードが制作された際に使われる鋳型(金型)に刻まれた番号である。
初回情報列は、アナログレコードの初回マトリクス番号を示す情報を記憶している。例えば、マトリクス番号が初回マトリクス番号である場合、初回情報列には「初回」が記憶される。または、マトリクス番号が初回マトリクス番号でない場合、初回情報列には「-」または空白が記憶される。
アナログレコードの元となるマスター盤(ラッカー盤)を制作する際、制作方法の一つとしては、樹脂を熱した鋳型で圧縮して生産され、当該マスター盤に溝の形でマトリクス番号が刻まれる。マスター盤は、マスターテープから作られ、アナログレコードに直接プレスする元の盤である。通常、1枚のマスター盤から数万枚のアナログレコードが複製できる。マスター盤からの複製枚数の制限により、大量のプレス、追加プレスまたは再プレスがされる場合、その都度に新たなマスター盤が制作される。そして、先に作られた番号から順にマスター盤のマトリクス番号が振られるため、番号が小さいほどマスターテープの再生回数が少なく、音は良い傾向にある。マトリクス番号が小さいほどに音質は良くなるため、初回マトリクス番号が刻まれたアナログレコードの価値が高いという利点を有する。
画像データ列は、マトリクス番号の画像データを記憶している。マトリクス番号の画像データは、アナログレコードの内周の無音溝の部分に刻まれたマトリクス番号を撮影して得た画像データである。また、マトリクス番号が刻まれた場合、制作者の氏名のアルファベット(例えば、LM)、特別な符号または図形等を当該マトリクス番号とともに刻むことができる。例えば、アルファベット、符号または図形等を含むマトリクス番号の画像データが取得された場合、画像認識技術等を用いてアナログレコードを特定することが可能となる。また、無音溝の部分に手書きまたは機械打刻でマトリクス番号が刻まれるため、打刻の強さによりマトリクス番号の刻印の深さが異なる場合がある。例えば、同一マトリクス番号に対し、刻印の浅いマトリクス番号の画像データと、刻印の深いマトリクス番号の画像データとの相違を比較することにより、アナログレコードの真贋を判定することが可能となる。
カタログ番号列は、アナログレコードのカタログ番号を記憶している。カタログ番号は、販売管理のためにアナログレコードの制作会社等によって付番されるコード番号(型番)である。また、カタログ番号は、通常に一意に付番され、アナログレコードのレーベル等に印字されている。レーベル名列は、レーベルの名称を記憶している。レーベル画像列は、レーベルの画像データを記憶している。
ジャケット画像列は、アナログレコードのジャケットの画像データを記憶している。サイズ列は、ジャケットのサイズを記憶している。買取日列は、アナログレコードを買い取った日付を記憶している。なお、アナログレコードの販売日が鑑定情報DB171に記憶されても良い。
鑑定書DB172は、鑑定書ID列、管理番号列、鑑定書列及び鑑定日列を含む。鑑定書ID列は、各アナログレコードの鑑定書を識別するために、一意に特定される鑑定書のIDを記憶している。管理番号列は、鑑定書に対応するアナログレコードの管理番号を記憶している。鑑定書列は、鑑定書のデータそのもの、または、鑑定書の内容を記述したファイルを記憶している。例えば、鑑定書の内容を記述したPDF(Portable Document Format)ファイルを鑑定書列に記憶しても良い。鑑定日列は、アナログレコードを鑑定した日付を記憶している。
図4は、ユーザDB173及び購入DB174のレコードレイアウトの一例を示す説明図である。
ユーザDB173は、ユーザID列、氏名列及び性別列を含む。ユーザID列は、各ユーザを識別するために、一意に特定されるユーザのIDを記憶している。氏名列は、ユーザの氏名を記憶している。性別列は、ユーザの性別を記憶している。なお、ユーザDB173に記憶された情報に関しては、ユーザID、氏名及び性別に限るものではない。例えば、ユーザの年齢または住所等の情報をユーザDB173に記憶しても良い。
購入DB174は、ユーザID列、鑑定書ID列、管理番号列、金額列及び購入日時列を含む。ユーザID列は、ユーザを特定するユーザIDを記憶している。鑑定書ID列は、アナログレコードの鑑定書を特定する鑑定書IDを記憶している。管理番号列は、鑑定書に対応するアナログレコードの管理番号を記憶している。金額列は、アナログレコードの購入金額を記憶している。購入日時列は、アナログレコードを購入した日時情報を記憶している。
なお、上述した各DBの記憶形態は一例であり、データ間の関係が維持されていれば、他の記憶形態であっても良い。
図5は、ユーザ端末2の構成例を示すブロック図である。ユーザ端末2は、制御部21、記憶部22、通信部23、入力部24、表示部25及び撮影部26を含む。各構成はバスBで接続されている。
制御部21はCPU、MPU、FPGA、DSPまたは量子プロセッサ等の演算処理装置を含み、記憶部22に記憶された制御プログラム2P(プログラム製品)を読み出して実行することにより、ユーザ端末2に係る種々の情報処理、制御処理等を行う。なお、図5では制御部21を単一のプロセッサであるものとして説明するが、マルチプロセッサであっても良い。
記憶部22はRAM、ROM等のメモリ素子を含み、制御部21が処理を実行するために必要な制御プログラム2P又はデータ等を記憶している。また、記憶部22は、制御部21が演算処理を実行するために必要なデータ等を一時的に記憶する。
通信部23は通信に関する処理を行うための通信モジュールであり、ネットワークNを介して、サーバ1等と情報の送受信を行う。入力部24は、キーボード、マウスまたは表示部25と一体化したタッチパネルでも良い。表示部25は、液晶ディスプレイ又は有機ELディスプレイ等であり、制御部21の指示に従い各種情報を表示する。
撮影部26は、例えばCCD(Charge Coupled Device)カメラ、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)カメラ等の撮影装置である。なお、撮影部26はユーザ端末2の中に内蔵せず、外部で直接にユーザ端末2と接続し、撮影可能な構成としても良い。
続いて、鑑定書発行システムの処理動作を説明する。サーバ1は、アナログレコードの鑑定情報、及び当該アナログレコードの買取日を取得する。例えばサーバ1は、鑑定情報及び買取日を入力部14により取得しても良く、または外部の情報処理装置から取得しても良い。
鑑定情報は、アナログレコードのアーティスト名、タイトル、カタログ番号、レーベル名、レーベル画像、ジャケット画像、ジャケットのサイズ、アナログレコードの重量、制作年代、マトリクス番号、初回マトリクス番号を示す情報、または当該マトリクス番号の画像データを含む。
サーバ1は、取得した鑑定情報に対し、アナログレコードの管理番号を割り振る。サーバ1は、割り振った管理番号に対応付けて、取得した鑑定情報及び買取日を鑑定情報DB171に記憶する。サーバ1は、当該鑑定情報に基づいてアナログレコードの鑑定書を作成する。
例えば、鑑定書には、アーティスト名及びタイトルが含まれても良い。または、鑑定書には、アーティスト名、タイトル、カタログ番号及びレーベル名が含まれても良い。または、鑑定書には、アーティスト名、タイトル、カタログ番号、レーベル名、レーベル画像、ジャケット画像、マトリクス番号、アナログレコードの重量または制作年代が含まれても良い。または、鑑定書には、アーティスト名、タイトル、マトリクス番号及び初回マトリクス番号を示す情報が含まれても良い。
または、鑑定書には、アーティスト名、タイトル、マトリクス番号及び当該マトリクス番号の画像データが含まれても良い。更にまた、鑑定書には、アーティスト名、タイトル、カタログ番号、レーベル名、アナログレコードの枚数またはその他特記事項(帯、盤の色またはレーベルの形状等)等が含まれても良い。なお、鑑定書に含まれる項目に関しては、実際のニーズに応じて設けられても良い。
サーバ1は、作成した鑑定書に対し、当該鑑定書を識別するための鑑定書IDを割り振る。サーバ1は、割り振った鑑定書IDに対応付けて、アナログレコードの管理番号、鑑定書のデータ及び鑑定日を一つのレコードとして鑑定書DB172に記憶する。
ユーザがアナログレコードを購入した場合、サーバ1は、購入されたアナログレコードの管理番号に基づき、当該アナログレコードに対応する鑑定書を鑑定書DB172から取得する。サーバ1は、取得した鑑定書を対象ユーザのユーザ端末2に送信する。ユーザ端末2は、サーバ1から送信された鑑定書を受信して画面に表示する。なお、アナログレコードの鑑定書を紙に印刷して郵送等によりユーザに送付しても良い。または、紙に印刷されたアナログレコードの鑑定書をユーザに直接手渡しても良い。
なお、サーバ1は、鑑定書IDが記述されたコードをユーザ端末2に送信しても良い。サーバ1は、当該コードをユーザ端末2により読み取らせることで、鑑定書をユーザ端末2に送信する。
コードは、例えば、2次元コードまたは1次元コード等である。2次元コードは、横方向にしか情報を持たない1次元コードに対し、水平方向と垂直方向に情報を持つ表示方式のコードである。代表的な2次元コードは、例えばQRコード(登録商標)、DataMatrix(登録商標)又はVeriCode(登録商標)である。1次元コードは、例えばバーコードである。本実施の形態では一例として、QRコードを読み取るものとして説明する。
サーバ1は、2次元コードの生成ライブラリを利用し、鑑定書IDを含むQRコードを生成する。サーバ1は、生成したQRコードをユーザ端末2に送信する。ユーザ端末2は、サーバ1から送信されたQRコードを受信する。ユーザ端末2は撮影部26を介して、受信したQRコードを読み取ることにより、QRコードに含まれる鑑定書IDを取得する。ユーザ端末2は、取得した鑑定書IDをサーバ1に送信する。
サーバ1は、ユーザ端末2から送信された鑑定書IDを受信する。サーバ1は、受信した鑑定書IDに基づき、該当するアナログレコードの鑑定書を鑑定書DB172から取得する。サーバ1は、取得した鑑定書をユーザ端末2に送信する。ユーザ端末2は、サーバ1から送信された鑑定書を受信して画面に表示する。
図6は、鑑定書の表示画面の一例を示す説明図である。鑑定書の表示画面は、ジャケット画像表示欄11a、第1鑑定情報表示欄11b、第2鑑定情報表示欄11c及びマトリクス番号画像表示欄11dを含む。ジャケット画像表示欄11aは、ジャケット画像またはジャケットのサムネイル画像を表示する表示欄である。第1鑑定情報表示欄11bは、第1鑑定情報を表示する表示欄である。第2鑑定情報表示欄11cは、第2鑑定情報を表示する表示欄である。マトリクス番号画像表示欄11dは、マトリクス番号の画像データを表示する表示欄である。
ユーザ端末2は、鑑定書IDを含むQRコードを読み込みことにより、当該鑑定書IDを取得する。ユーザ端末2は、取得した鑑定書IDをサーバ1に送信する。サーバ1は、ユーザ端末2から送信された鑑定書IDを受信する。サーバ1は、受信した鑑定書IDに基づき、該当する鑑定書に対応するアナログレコードの管理番号を鑑定書DB172から取得する。
サーバ1は、取得したアナログレコードの管理番号に基づき、当該アナログレコードの鑑定情報及び買取日を鑑定情報DB171から取得する。鑑定情報は、アナログレコードのアーティスト名、タイトル、カタログ番号、レーベル名、ジャケット画像、ジャケットのサイズ、アナログレコードの重量、制作年代、マトリクス番号、初回マトリクス番号を示す情報、または当該マトリクス番号の画像データ等を含む。サーバ1は、取得した鑑定情報をアナログレコードの管理番号に対応付けてユーザ端末2に送信する。
ユーザ端末2は、サーバ1から送信されたアナログレコードの管理番号及び鑑定情報を受信し、受信した管理番号及び鑑定情報を画面に表示する。具体的には、ユーザ端末2は、鑑定情報に含まれるジャケット画像をジャケット画像表示欄11aに表示する。なお、図6では、ジャケット画像を画面に表示した例を説明したが、これに限るものではない。例えば、レーベル画像を画面に表示しても良く、または、ジャケット画像とレーベル画像との両方を画面に表示しても良い。
ユーザ端末2は、鑑定情報に含まれるアーティスト名、タイトル、カタログ番号、レーベル名、マトリクス番号、制作年代、ジャケットのサイズ、アナログレコードの重量及び買取日、並びに、アナログレコードの管理番号を第1鑑定情報表示欄11bに表示する。ユーザ端末2は、鑑定情報に含まれる初回マトリクス番号を示す情報を第2鑑定情報表示欄11cに表示する。ユーザ端末2は、鑑定情報に含まれるマトリクス番号の画像データをマトリクス番号画像表示欄11dに表示する。
図7は、鑑定書を出力する際の処理手順を示すフローチャートである。サーバ1の制御部11は、アナログレコードの鑑定情報、及び当該アナログレコードの買取日を入力部14により取得する(ステップS101)。
制御部11は、取得した鑑定情報及び買取日を大容量記憶部17の鑑定情報DB171に記憶する(ステップS102)。具体的には、制御部11は、取得した鑑定情報に対して管理番号を割り振る。制御部11は、割り振った管理番号に対応付けて、アーティスト名、タイトル、重量、制作年代、マトリクス番号、初回マトリクス番号を示す情報、当該マトリクス番号の画像データ、カタログ番号、レーベル名、レーベル画像、ジャケット画像、ジャケットのサイズ及び買取日を一つのレコードとして鑑定情報DB171に記憶する。
制御部11は、当該鑑定情報に基づいてアナログレコードの鑑定書を作成する(ステップS103)。制御部11は、作成した鑑定書を大容量記憶部17の鑑定書DB172に記憶する(ステップS104)。具体的には、制御部11は、作成した鑑定書に対して鑑定書IDを割り振る。制御部11は、割り振った鑑定書IDに対応付けて、アナログレコードの管理番号、鑑定書のデータ及び鑑定日を一つのレコードとして鑑定書DB172に記憶する。
なお、上述した処理(ステップS101~S104)が一度実行された場合、次回から処理の実行を省略することができる。
制御部11は、2次元コードの生成ライブラリを利用し、鑑定書IDを含むQRコードを生成する(ステップS105)。制御部11は、生成したQRコードを通信部13によりユーザ端末2に送信する(ステップS106)。
ユーザ端末2の制御部21は、サーバ1から送信されたQRコードを通信部23により受信する(ステップS201)。制御部21は撮影部26を介して、受信したQRコードを読み取り(ステップS202)、QRコードに含まれる鑑定書IDを取得する(ステップS203)。制御部21は、取得した鑑定書IDを通信部23によりサーバ1に送信する(ステップS204)。
サーバ1の制御部11は、ユーザ端末2から送信された鑑定書IDを通信部13により受信する(ステップS107)。制御部11は、受信した鑑定書IDに基づき、該当するアナログレコードの鑑定書を大容量記憶部17の鑑定書DB172から取得する(ステップS108)。鑑定書には、例えばアーティスト名、タイトル、カタログ番号及びレーベル名が含まれる。
制御部11は、取得したアナログレコードの鑑定書を通信部13によりユーザ端末2に送信する(ステップS109)。例えば制御部11は、通信部13を介して、鑑定書のデータそのものをユーザ端末2に送信しても良く、または、鑑定書の内容を記述したPDFファイル等をユーザ端末2に送信しても良い。
ユーザ端末2の制御部21は、サーバ1から送信された鑑定書を通信部23により受信する(ステップS205)。制御部21は、受信した鑑定書を表示部25により表示し(ステップS206)、処理を終了する。
続いて、ユーザがアナログレコードを購入した場合、当該ユーザに関する情報(ユーザ情報)を記憶する処理を説明する。
図8は、アナログレコードを購入したユーザ情報を記憶する際の処理手順を示すフローチャートである。ユーザ端末2の制御部21は、例えばアナログレコードの購入画面(図示なし)を通じて、アナログレコードの購入指示を入力部24により受け付ける(ステップS211)。制御部21は、例えば決済用システムまたはプラットフォームを通じて、購入対象となるアナログレコードに対し、決済処理を行う(ステップS212)。
制御部21は、アナログレコードを購入したユーザ情報及び購入情報を通信部23によりサーバ1に送信する(ステップS213)。ユーザ情報は、ユーザの氏名または性別等を含む。購入情報は、購入されたアナログレコードの管理番号、購入金額または購入日時等を含む。サーバ1の制御部11は、ユーザ端末2から送信されたユーザ情報及び購入情報を通信部13により受信する(ステップS111)。
制御部11は、受信した購入情報に含まれるアナログレコードの管理番号に基づき、該当するアナログレコードの鑑定書ID及び鑑定書(鑑定書のデータ)を大容量記憶部17の鑑定書DB172から取得する(ステップS112)。なお、当該アナログレコードの鑑定書が作成されていない場合、制御部11は、図7のステップS101~S104の鑑定書作成処理と同様に鑑定書を作成しても良い。
制御部11は、受信したユーザ情報を大容量記憶部17のユーザDB173に記憶する(ステップS113)。具体的には、制御部11は、ユーザ情報に対してユーザIDを割り振る。制御部11は、割り振ったユーザIDに対応付けて、ユーザの氏名及び性別を一つのレコードとしてユーザDB173に記憶する。
制御部11は、取得した鑑定書IDに対応付けて購入情報を大容量記憶部17の購入DB174に記憶する(ステップS114)。具体的には、制御部11は、ユーザID及び鑑定書IDに対応付けて、アナログレコードの管理番号、購入金額及び購入日時を一つのレコードとして購入DB174に記憶する。
制御部11は、取得したアナログレコードの鑑定書を通信部13によりユーザ端末2に送信する(ステップS115)。ユーザ端末2の制御部21は、サーバ1から送信された鑑定書を通信部23により受信する(ステップS214)。制御部21は、受信した鑑定書を表示部25により表示し(ステップS215)、処理を終了する。
本実施形態によると、アナログレコードの鑑定情報に基づいて、当該アナログレコードの鑑定書を出力することが可能となる。
本実施形態によると、鑑定書IDが記述されたコードをユーザ端末2により読み取らせることで、アナログレコードの鑑定書をユーザ端末2に出力することが可能となる。
本実施形態によると、ユーザがアナログレコードを購入した場合、当該ユーザに関する情報を記憶することが可能となる。
(実施形態2)
実施形態2は、ブロックチェーンシステム上にアナログレコードの鑑定書に対応する鑑定書NFT(Non-Fungible Token;非代替性トークン)を発行する形態に関する。なお、実施形態1と重複する内容については説明を省略する。
NFTは、鑑定書または所有証明書付きのデジタルデータであり、仮想通貨と同様にデータ管理にブロックチェーン技術が用いられ、改ざん・偽造ができない仕組みである。鑑定書NFTは、ブロックチェーンシステム上で発行され、アナログレコードの鑑定書とNFTとを紐付けることで当該鑑定書の所有権を持っているという証明である。
図9は、実施形態2における鑑定書発行システムの概要を示す説明図である。なお、図1と重複する内容については同一の符号を付して説明を省略する。本実施形態のシステムは、ブロックチェーンシステム3をさらに含む。
ブロックチェーンシステム3は、分散型台帳技術又は分散型ネットワークである。ブロックチェーンシステム3は、コンセンサス処理を実行する複数のノード31により構成される。ノード31の各々は、当該コンセンサス処理の実行を通じて、ブロックチェーンデータのコピーを保持する。ブロックチェーンシステム3は、ブロックと呼ばれるデータの単位を一定時間ごとに生成し、鎖のように連結していくことによりデータを保管する。
ブロックチェーンシステム3は、ピアツーピア(Peer to Peer)ネットワークと分散型タイムスタンプサーバの使用により自律的に管理される。鎖状に保存しているため、ブロック内のデータを一度記憶した場合、該データを遡及的に変更することが難しい。なお、ブロックチェーンシステム3は、パブリック型、プライベート型、コンソーシアム型のいずれであっても良い。データの単位はブロックではなく個々のトランザクションであっても良い。また、データの保存は鎖状以外にも有向非巡回グラフ等の保存形式であっても良い。以下では簡潔のため、ブロックチェーンシステム3をブロックチェーン3と読み替える。
図10は、ブロックチェーン3のノード31の構成例を示すブロック図である。ブロックチェーン3のノード31は、制御部311、記憶部312、通信部313、受付部314、出力部315、ブロック生成部316、ブロック検証部317及びブロック共有部318を含む。各構成はバスBで接続されている。
制御部311は、他ノード31(端末)の制御部と自律分散的に協調して、常に最新のブロックチェーン(台帳:ブロックチェーンデータのコピー)を記憶部312に保持する。記憶部312には、分散型のネットワークへブロードキャストされたトランザクションが含まれたブロックチェーン(台帳)、及びブロック内の情報の検証処理に必要となる情報等が記憶される。
通信部313は、通信に関する処理を行うための通信モジュールである。受付部314は、外部ノードから、ブロックチェーン3が管理するブロックチェーン3である分散型のネットワークに記録する情報を受け付ける。出力部315は、外部ノードからの要求に応じて、自身が保持するブロックチェーン3の情報を出力する。
ブロック生成部316は、受付部314が受け付けた情報を基に、ブロックチェーン3に追加するブロックを生成する。ブロック生成部316は、前ブロックに基づく情報と受付部314が受け付けた情報とを含むブロックを生成する。また、ブロック生成部316は、自身が生成したブロックまたは後述するブロック共有部318を介して他のノード31が生成したブロックに対して、所定のコンセンサス処理として、例えば、ノンスを探索する処理または署名を付与する処理を行った上で、自身が管理するブロックチェーン3にブロックを追加する。なお、ブロック生成部316が生成したブロックに対して、複数のノード31が所定のコンセンサス処理を行って得られたものが、最終的にブロックチェーン3に追加されるブロックとなる。
ブロック検証部317は、自身が保持するブロックチェーン3にブロックを追加する際に、該ブロック内の情報の検証を行う。通常、追加対象とされるブロックは、自ノード31を含むノード31群において最も早く規則が満たされたブロックであるが、悪意のあるノード31が含まれていた場合等を考慮して、実際に規則が満たされているか等を検証しても良い。
ブロック共有部318は、ブロックチェーン3に属するノード31間で情報交換を行う。ブロック共有部318は、より具体的には、受付部314が受け付けた情報、ブロック生成部316が生成したブロック、及び他のノード31から受け付けたブロック等を、適宜他のノード31に送信する。これにより、可能な限り全てのノード31でこれらの情報および最新のブロックチェーン3を共有する。
なお、図10の構成はあくまで一例であって、ブロックチェーン3のノード31は、改ざんが困難なブロックチェーン3を複数のノードが共有して管理するための所定のコンセンサス処理を実行可能であり、外部ノードからの要求に応じて分散型のネットワークへの情報追加、及び分散型のネットワークに記録された情報の参照が可能なノードであれば、具体的な構成は問わない。
なお、サーバ1は、ブロックチェーン3のノード31であっても良い。
図11は、実施形態2における鑑定書DB172のレコードレイアウトの一例を示す説明図である。なお、図3と重複する内容については同一の符号を付して説明を省略する。鑑定書DB172は、鑑定書NFT列及びユーザID列を含む。
鑑定書NFT列は、ブロックチェーン3上で発行された鑑定書NFTを記憶している。例えば、ブロックチェーン3上で、Ethereumの一つのスマートコントラクト規格であるERC721を利用し、鑑定書等のようにその「真正性」または「価値」を証明することができる鑑定書NFTを発行しても良い。ERC721が利用された場合、鑑定書NFTには、トークン(Token)ID、所有者アドレス及びトークンURI(Uniform Resource Identifier)等が含まれる。
例えば鑑定書NFT列には、鑑定書NFTのトークンID、所有者アドレス及びトークンURI等を含むブロックチェーン3上でのインデックスが記憶されている。なお、鑑定書NFTの発行時に、鑑定書NFTのトークンID、所有者アドレス及びトークンURI等がブロックチェーン3上で記憶される。トークンURIは、鑑定書NFTに対するメタデータの場所を示す属性である。メタデータの場所は、例えばメタデータ(画像または動画等)のURL(Uniform Resource Locator)等である。なお、メタデータそのものは、例えばJSON(JavaScript Object Notation)形式で外部のデータベース装置に記憶されても良い。
ユーザID列は、ユーザ(所有者)を特定するユーザIDを記憶している。
図12は、鑑定書NFTを発行する処理を説明する説明図である。ユーザ端末2は、購入対象となるアナログレコードの管理番号をユーザIDに対応付けてサーバ1に送信する。サーバ1は、ユーザ端末2から送信されたユーザID及び管理番号を受信する。サーバ1は、受信したアナログレコードの管理番号に応じて、当該アナログレコードの鑑定情報を鑑定情報DB171から取得する。
サーバ1は、暗号学的ハッシュ関数を用いて、取得した鑑定情報のハッシュ値を算出する。例えばサーバ1は、SHA2-256アルゴリズムを用いたハッシュ関数を採用し、当該鑑定情報のハッシュ値を算出する。なお、ハッシュ関数に限らず、他の暗号化方式であっても良い。サーバ1は、アナログレコードの管理番号に基づき、当該アナログレコードの鑑定書IDを鑑定書DB172から取得する。
サーバ1は、取得した鑑定書IDに対応付けて、算出した鑑定情報のハッシュ値をブロックチェーン3のいずれかのノード31に送信する。ブロックチェーン3のノード31は、サーバ1から送信された鑑定書ID及び鑑定情報のハッシュ値を受信して記録する。
サーバ1は、ブロックチェーン3を通じて、当該ブロックチェーン3上で鑑定書NFTを生成(発行)する。例えば、ブロックチェーン3がEthereumである場合、サーバ1は、Ethereumの一つのスマートコントラクト規格であるERC721を利用して鑑定書NFTを生成する。
ERC721規格を用いれば、ブロックチェーン3上の全ての鑑定書NFTを開示しているが、改ざんすることはできないため、所有者または帰属情報等を付けることが可能となる。生成された鑑定書NFTのトークンID、所有者アドレス及びトークンURI等がブロックチェーン3上で記憶される。
なお、鑑定書NFTを管理者に発行した場合、管理者は保有する当該鑑定書NFTを対象ユーザに譲渡する。この場合、ブロックチェーン3は、鑑定書NFTのトークンID及びトークンURI(メタデータの場所)を引き継ぐようにする。ブロックチェーン3は、鑑定書NFTの所有者アドレスを、管理者の所有者アドレスから対象ユーザの所有者アドレスに変更する。ブロックチェーン3は、譲渡後の鑑定書NFTのトークンID(変更なし)、変更後の所有者アドレス、及びトークンURI(変更なし)等を記録する。
また、鑑定書NFTの所有者(ユーザ)は、鑑定書NFTの売買または移転を介して、暗号資産と同様に鑑定書NFTを自由に取引できる。
サーバ1は、鑑定書ID及びユーザIDに対応付けて、ブロックチェーン3上で生成された鑑定書NFT(トークンID、所有者アドレスまたはトークンURI等)を鑑定書DB172に記憶する。
サーバ1は、鑑定書IDに基づいて鑑定書(鑑定書のデータ)を取得する。具体的には、サーバ1は鑑定書IDに基づいて、当該鑑定書におけるアナログレコードの管理番号を鑑定書DB172から取得する。サーバ1は、取得した管理番号に基づき、該当するアナログレコードの鑑定情報を鑑定情報DB171から取得する。サーバ1は、暗号学的ハッシュ関数を用いて、取得した鑑定情報のハッシュ値を算出する。サーバ1は鑑定書IDに基づいて、ブロックチェーン3上に記録された鑑定情報のハッシュ値をブロックチェーン3のノード31から取得する。サーバ1は、算出した鑑定情報のハッシュ値と、ブロックチェーン3から取得された鑑定情報のハッシュ値とを比較する。サーバ1は、両者が一致していると判定した場合、鑑定書IDに基づいて、鑑定書DB172に記憶された鑑定書を取得する。
サーバ1は、ブロックチェーン3上で発行された鑑定書NFT、及び取得した鑑定書をユーザ端末2に送信する。ユーザ端末2は、サーバ1から送信された鑑定書NFT及び鑑定書を受信して画面に表示する。
図13は、鑑定書NFTを発行する際の処理手順を示すフローチャートである。ユーザ端末2の制御部21は、通信部23を介して、購入対象となるアナログレコードの管理番号をユーザIDに対応付けてサーバ1に送信する(ステップS221)。サーバ1の制御部11は、ユーザ端末2から送信されたユーザID及び管理番号を通信部13により受信する(ステップS121)。
サーバ1の制御部11は、受信したアナログレコードの管理番号に応じて、当該アナログレコードの鑑定情報を大容量記憶部17の鑑定情報DB171から取得する(ステップS122)。鑑定情報は、アナログレコードのアーティスト名、タイトル、カタログ番号、レーベル名、レーベル画像、ジャケット画像、ジャケットのサイズ、アナログレコードの重量、制作年代、マトリクス番号、初回マトリクス番号を示す情報、または当該マトリクス番号の画像データ等を含む。
制御部11は、暗号学的ハッシュ関数を用いて、取得した鑑定情報のハッシュ値を算出する(ステップS123)。制御部11は、アナログレコードの管理番号に基づき、当該アナログレコードの鑑定書IDを大容量記憶部17の鑑定書DB172から取得する(ステップS124)。制御部11は、通信部13を介して、鑑定書ID及び鑑定情報のハッシュ値をブロックチェーン3のいずれかのノード31に送信する(ステップS125)。
ブロックチェーン3のノード31の制御部311は、通信部313を介して、サーバ1から送信された鑑定書ID及び鑑定情報のハッシュ値を受信する(ステップS321)。ノード31の制御部311は、受信した鑑定書IDに対応付けて鑑定情報のハッシュ値を記憶部312に記録する(ステップS322)。
ノード31の制御部311は、例えばERC721を利用し、鑑定書NFTを生成する(S323)。制御部311は、生成した鑑定書NFTのトークンID、所有者アドレス及びトークンURIを記憶部312に記憶する(ステップS324)。制御部311は、生成した鑑定書NFTを通信部313によりサーバ1に送信する(ステップS325)。
サーバ1の制御部11は、ブロックチェーン3のノード31から送信された鑑定書NFTを通信部13により受信する(ステップS126)。制御部11は、鑑定書ID及びユーザIDに対応付けて、トークンID、所有者アドレスまたはトークンURI等を含む鑑定書NFTを大容量記憶部17の鑑定書DB172に記憶する(ステップS127)。
制御部11は、鑑定書IDに基づいて鑑定書を取得する(ステップS128)。具体的には、制御部11は、鑑定書IDに基づいて、当該鑑定書におけるアナログレコードの管理番号を大容量記憶部17の鑑定書DB172から取得する。制御部11、取得した管理番号に基づき、該当するアナログレコードの鑑定情報を鑑定情報DB171から取得する。制御部11は、暗号学的ハッシュ関数を用いて、取得した鑑定情報のハッシュ値を算出する。
制御部11は鑑定書IDに基づいて、ブロックチェーン3上に記録された鑑定情報のハッシュ値を通信部13によりブロックチェーン3のノード31から取得する。制御部11は、算出した鑑定情報のハッシュ値と、ブロックチェーン3から取得された鑑定情報のハッシュ値とを比較する。制御部11は、両者が一致していると判定した場合、鑑定書IDに基づいて、大容量記憶部17の鑑定書DB172に記憶された鑑定書を取得する。
制御部11は、ブロックチェーン3上で発行された鑑定書NFT、及び取得した鑑定書を通信部13によりユーザ端末2送信する(ステップS129)。ユーザ端末2の制御部21は、サーバ1から送信された鑑定書NFT及び鑑定書を通信部23により受信する(ステップS222)。制御部21は、受信した鑑定書NFT及び鑑定書を表示部25により表示し(ステップS223)、処理を終了する。
なお、本実施形態では、ブロックチェーン3のノード31は、発行した鑑定書NFTをサーバ1経由でユーザ端末2に送信したが、これに限るものではない。例えば、ブロックチェーン3のノード31は、発行した鑑定書NFTをユーザ端末2に直接送信しても良い。
続いて、鑑定書NFTにおける鑑定書に対応するアナログレコードのアーティストに関する情報、または当該アナログレコードに含まれる音楽に関するコンテンツをユーザ端末2に出力する処理を説明する。
アーティストに関する情報は、アーティスト名、性別、年齢またはアーティストの作品等を含む。アーティストに関する情報またはアナログレコードに含まれる音楽に関するコンテンツは、サーバ1の記憶部12もしくは大容量記憶部17に記憶されても良く、または外部のデータベース装置に記憶されても良い。鑑定書NFTを所有するユーザに、アーティストに関する情報またはアナログレコードに含まれる音楽に関するコンテンツを提供することにより、鑑定書NFTを所有する証明以外の利用価値を付加することができる。
図14は、鑑定書NFTの一覧画面の一例を示す説明図である。当該画面は、鑑定書NFT表示欄12a及び表示ボタン12bを含む。鑑定書NFT表示欄12aは、アナログレコードのジャケット画像、鑑定書NFTのトークンID及びトークンURI等を表示する表示欄である。表示ボタン12bは、鑑定書NFTに対応する鑑定書の表示画面(図6)に遷移するボタンである。
ユーザ端末2は、ユーザの暗号ウォレットにより、当該ユーザが所有しているすべての鑑定書NFTをブロックチェーン3のノード31から取得する。取得された鑑定書NFTには、トークンID、所有者アドレス及びトークンURI(メタデータの場所)等が含まれる。トークンURIは、例えば鑑定書NFTにおける鑑定書に対応するアナログレコードのアーティストに関する情報のURL、または当該アナログレコードに含まれる音楽に関するコンテンツのURL等を含む。
ユーザ端末2は、取得した各鑑定書NFTのトークンIDをサーバ1に送信する。サーバ1は、ユーザ端末2から送信された各鑑定書NFTのトークンIDに基づき、各鑑定書NFTに対応する鑑定書におけるアナログレコードの管理番号を鑑定書DB172から取得する。サーバ1は、取得した各アナログレコードの管理番号に基づき、各アナログレコードのジャケット画像を鑑定情報DB171から取得する。サーバ1は、取得した各アナログレコードのジャケット画像をユーザ端末2に送信する。
ユーザ端末2は、サーバ1から送信された各アナログレコードのジャケット画像を、ブロックチェーン3のノード31から取得された各鑑定書NFTのトークンID及びトークンURI(例えば、アーティストに関する情報のURL及び音楽に関するコンテンツのURL)に対応付けて、該当する鑑定書NFT表示欄12aに表示する。
ユーザ端末2は、アーティストに関する情報のURLのリンク操作を受け付けた場合、当該URLで指定されるサイトに掲載されているアーティストに関する情報を取得して表示する。ユーザ端末2は、音楽に関するコンテンツのURLのリンク操作を受け付けた場合、当該URLで指定されるサイトに掲載されている音楽に関するコンテンツを取得して表示する。
なお、本実施形態では、アーティストに関する情報または音楽に関するコンテンツを閲覧可能な特典を鑑定書NFTに付与した例を説明したが、これに限るものではない。例えば、アナログレコードと関連する動画もしくは画像等のコンテンツ配信・閲覧、関連商品の購入時に割引適用、特定イベントの参加、ポイント還元、または特別グッズ(例えば、書籍、雑誌またはギフトカード)の受領等の特典を鑑定書NFTに付与しても良い。
ユーザ端末2は、表示ボタン12bのタッチ操作を受け付けた場合、該当する鑑定書NFTに対応する鑑定書の表示画面(図6)に遷移する。具体的には、ユーザ端末2は、該当する鑑定書NFTのトークンIDをサーバ1に送信する。サーバ1は、ユーザ端末2から送信された鑑定書NFTのトークンIDに基づき、当該鑑定書NFTに対応する鑑定書の鑑定書ID、及び当該鑑定書におけるアナログレコードの管理番号を鑑定書DB172から取得する。
サーバ1は、取得した管理番号に基づき、該当するアナログレコードの鑑定情報を鑑定情報DB171から取得する。サーバ1は、暗号学的ハッシュ関数を用いて、取得した鑑定情報のハッシュ値を算出する。サーバ1は、取得した鑑定書IDに基づき、ブロックチェーン3上に記録された鑑定情報のハッシュ値をブロックチェーン3のノード31から取得する。サーバ1は、算出した鑑定情報のハッシュ値と、ブロックチェーン3から取得された鑑定情報のハッシュ値とを比較する。
サーバ1は、両者が一致していると判定した場合、鑑定書IDに基づき、鑑定書DB172に記憶された鑑定書(鑑定書のデータ)を取得する。サーバ1は、取得した鑑定書の表示画面(図6)を生成し、生成した鑑定書の表示画面をユーザ端末2に送信する。ユーザ端末2は、サーバ1から送信された鑑定書の表示画面に遷移する。
図15は、アーティストに関する情報及びコンテンツを出力する際の処理手順を示すフローチャートである。ユーザ端末2の制御部21は、通信部23を介して、ユーザの暗号ウォレットにより、当該ユーザが所有しているすべての鑑定書NFTをブロックチェーン3のノード31から取得する(ステップS231)。各鑑定書NFTには、トークンID、所有者アドレス及びトークンURI等が含まれる。トークンURIは、例えば、アナログレコードのアーティストに関する情報のURL、またはアナログレコードに含まれる音楽に関するコンテンツのURL等を含む。
制御部21は、表示部25を介して、取得した各鑑定書NFTを一覧表示する(ステップS232)。制御部21は、対象となる鑑定書NFTの選択を入力部24により受け付けた場合(ステップS233)、ユーザID、及び選択された鑑定書NFTのトークンIDを通信部23によりサーバ1に送信する(ステップS234)。サーバ1の制御部11は、ユーザ端末2から送信されたユーザID及び鑑定書NFTのトークンIDを通信部13により受信する(ステップS131)。
制御部11は、受信した鑑定書NFTのトークンIDに基づき、当該鑑定書NFTに対応する鑑定書におけるアナログレコードの鑑定情報を取得する(ステップS132)。具体的には、制御部11は、鑑定書NFTのトークンIDに基づき、当該鑑定書NFTに対応する鑑定書におけるアナログレコードの管理番号を大容量記憶部17の鑑定書DB172から取得する。制御部11は、取得した管理番号に基づき、該当するアナログレコードの鑑定情報を大容量記憶部17の鑑定情報DB171から取得する。
制御部11は、暗号学的ハッシュ関数を用いて、取得した鑑定情報のハッシュ値を算出する(ステップS133)。制御部11は、当該鑑定書NFTに対応する鑑定書の鑑定書IDに基づき、ブロックチェーン3上に記録された鑑定情報のハッシュ値を通信部13によりブロックチェーン3のノード31から取得する(ステップS134)。制御部11は、算出した鑑定情報のハッシュ値と、ブロックチェーン3のノード31から取得された鑑定情報のハッシュ値とが一致しているか否かを判定する(ステップS135)。
制御部11は、両者が一致していないと判定した場合(ステップS135でNO)、処理を終了する。なお、制御部11は、鑑定書の取得に失敗した旨を含むエラーメッセージを通信部13によりユーザ端末2に送信しても良い。制御部11は、両者が一致していると判定した場合(ステップS135でYES)、鑑定書IDに基づいて鑑定書(鑑定書のデータ)を大容量記憶部17の鑑定書DB172から取得する(ステップS136)。制御部11は、取得した鑑定書を通信部13によりユーザ端末2に送信する(ステップS137)。
ユーザ端末2の制御部21は、サーバ1から送信された鑑定書を通信部23により受信する(ステップS235)。制御部21は、受信した鑑定書を表示部25により表示する(ステップS236)。制御部21は、アーティストに関する情報のURL、または音楽に関するコンテンツのURLのリンク操作を入力部24により受け付ける(ステップS237)。制御部21は、受け付けたURLのリンク操作に応じて、当該URLで指定されるサイトに掲載されているアーティストに関する情報または音楽に関するコンテンツを通信部23により取得する(ステップS238)。
制御部21は、取得したアーティストに関する情報または音楽に関するコンテンツを表示部25により表示し(ステップS239)、処理を終了する。なお、本実施形態では、ユーザ端末2がアーティストに関する情報または音楽に関するコンテンツを直接取得した例を説明したが、これに限るものではない。例えばユーザ端末2は、サーバ1を経由してアーティストに関する情報またはコンテンツを取得しても良い。
本実施形態によると、アナログレコードの鑑定書に対応する鑑定書NFTをブロックチェーン3上に生成することが可能となる。
本実施形態によると、アナログレコードの鑑定書に対応する鑑定書NFTを、当該アナログレコードを購入したユーザに発行することが可能となる。
本実施形態によると、鑑定書NFTにおける鑑定書に対応するアナログレコードのアーティストに関する情報、または当該アナログレコードに含まれる音楽に関するコンテンツをユーザ端末2に出力することが可能となる。
(実施形態3)
実施形態3は、鑑定書NFTを譲渡する形態に関する。なお、実施形態1~2と重複する内容については説明を省略する。
アナログレコードを所有する所有者が、当該アナログレコードを他人に譲渡することができる。また、所有者がブロックチェーン3上で当該アナログレコードの鑑定書に対応する鑑定書NFTを当該アナログレコードとともに譲渡することができる。
例えば、第1エンティティが所有する鑑定書NFTをブロックチェーン3上で第1ユーザに譲渡した場合、当該鑑定書NFTの所有権を第1エンティティから第1ユーザに移転する。その後に、第1ユーザが当該鑑定書NFTをブロックチェーン3上で第1エンティティとは異なる第2エンティティに譲渡した場合、当該鑑定書NFTの所有権を第1ユーザから第2エンティティに移転する。エンティティは、例えばアナログレコードを販売する店舗、EC(Electronic Commerce)サイト、直営店または会社等を含む。
図16は、実施形態3におけるサーバ1の構成例を示すブロック図である。なお、図2と重複する内容については同一の符号を付して説明を省略する。大容量記憶部17には、譲渡DB175及び関係者DB178が記憶される。譲渡DB175は、鑑定書NFTの譲渡に関する情報を記憶している。関係者DB178は、インセンティブを付与する関係者に関する情報を記憶している。なお、関係者に関しては後述する。
図17は、譲渡DB175及び関係者DB178のレコードレイアウトの一例を示す説明図である。
譲渡DB175は、鑑定書ID列、管理番号列、譲渡元列、譲渡先列及び譲渡日時列を含む。鑑定書ID列は、アナログレコードの鑑定書を特定する鑑定書IDを記憶している。管理番号列は、アナログレコードの管理番号を記憶している。
譲渡元列は、ユーザID列及び所有者アドレス列を含む。ユーザID列は、譲渡元のユーザIDを記憶している。所有者アドレス列は、譲渡元の鑑定書NFTの所有者アドレスを記憶している。譲渡先列は、ユーザID列及び所有者アドレス列を含む。ユーザID列は、譲渡先のユーザIDを記憶している。所有者アドレス列は、譲渡先の鑑定書NFTの所有者アドレスを記憶している。譲渡日時列は、鑑定書NFTを譲渡した日時情報を記憶している。
関係者DB178は、鑑定書ID列、管理番号列、関係者ID列、関係者種別列及びウォレットアドレス列を含む。鑑定書ID列は、アナログレコードの鑑定書を特定する鑑定書IDを記憶している。管理番号列は、アナログレコードの管理番号を記憶している。関係者ID列は、関係者を特定する関係者IDを記憶している。なお、関係者ID列には、関係者の氏名が記憶されても良い。
関係者種別列は、関係者の種別を記憶している。関係者の種別は、アナログレコードの著作権者、当該アナログレコードの所有者(ユーザ)、または、当該アナログレコードに関連するアーティスト、演奏者、企業、アナログレコード専門のレーベル、アートディレクター(Art Director)もしくは写真家等を含む。なお、関係者の種別は、上述した種別に限らず、例えば、アナログレコードのメーカー、またはアーティストの遺族等を含んでも良い。ウォレットアドレス列は、関係者のウォレットアドレスを記憶している。
図18は、鑑定書NFTを譲渡する処理を説明する説明図である。なお、図18では、ブロックチェーン3がEthereumである例を説明するが、ほかの種類のブロックチェーン3にも同様に適用することができる。
サーバ1は、例えばERC721を利用して、第1エンティティが所有するアナログレコードの鑑定書に対応する鑑定書NFTをブロックチェーン3上に生成する。生成された鑑定書NFTのトークンID、第1エンティティの所有者アドレス(以下、第1エンティティアドレスと読み替える)及びトークンURI等がブロックチェーン3上で記憶される。また、サーバ1は、第1エンティティのユーザID及び鑑定書IDに対応付けて、鑑定書NFTのトークンID、第1エンティティアドレス及びトークンURI等を鑑定書DB172に記憶する。
アナログレコードを所有する第1エンティティが、当該アナログレコードを第1ユーザに譲渡した場合、当該アナログレコードの鑑定書に対応する鑑定書NFTを第1エンティティから第1ユーザに譲渡する処理はブロックチェーン3上に行われる。
具体的には、サーバ1は、第1エンティティが所有する鑑定書NFTを第1ユーザに譲渡した譲渡指示を受け付けた場合、第1エンティティから第1ユーザに鑑定書NFTを譲渡するトランザクションを作成する。トランザクションは、ブロックチェーン3における取引記録であり、ブロックチェーン3の参加者間での各種の情報及び価値の移転を記憶している。作成されたトランザクションは、鑑定書NFTのトークンID、第1エンティティアドレス、第1ユーザの所有者アドレス(以下では、第1ユーザアドレスと読み替える)及び取引日時等を含む。
サーバ1は、ブロックチェーン3のいずれかのノード31に、作成したトランザクションを送信する。ブロックチェーン3のノード31は、サーバ1から送信されたトランザクションを受信する。ノード31は、受信したトランザクションに応じて、対象となる鑑定書NFTの譲渡処理を実行する。
具体的には、ノード31は、鑑定書NFTのトークンID及びトークンURI(メタデータの場所)を引き継ぐようにする。ノード31は、鑑定書NFTの所有者アドレスを、第1エンティティアドレスから第1ユーザアドレスに変更する。ノード31は、譲渡後の鑑定書NFTのトークンID(変更なし)、変更後の所有者アドレス、及びトークンURI(変更なし)等を記録する。
ブロックチェーン3のノード31は、第1エンティティから第1ユーザに譲渡された鑑定書NFTをサーバ1に送信する。サーバ1は、ブロックチェーン3のノード31から送信された譲渡後の鑑定書NFTを受信する。サーバ1は、鑑定書IDに基づき、譲渡後の鑑定書NFT、及び譲渡先となる第1ユーザのユーザIDを鑑定書DB172に更新する。
サーバ1は、鑑定書IDに対応付けて譲渡情報を譲渡DB175に記憶する。具体的には、サーバ1は、鑑定書ID及びアナログレコードの管理番号に対応付けて、譲渡日時、第1エンティティ(譲渡元)のユーザID及び所有者アドレス、並びに、第1ユーザ(譲渡先)のユーザID及び所有者アドレスを一つのレコードとして譲渡DB175に記憶する。
以上の処理によって、第1エンティティが所有するアナログレコードを、当該第1エンティティから第1ユーザに譲渡した場合、当該アナログレコードの鑑定書に対応する鑑定書NFTを、当該第1エンティティから第1ユーザに譲渡する。従って、第1ユーザはアナログレコード、及び当該アナログレコードの鑑定書に対応する鑑定書NFTを所有する。また、第1ユーザが当該アナログレコード、及び当該アナログレコードの鑑定書に対応する鑑定書NFTをさらに第2エンティティに譲渡することができる。なお、第1ユーザから第2エンティティにアナログレコード及び鑑定書NFTを譲渡する処理に関しては、上述した譲渡処理と同様であるため、説明を省略する。
なお、本実施形態では、アナログレコードと鑑定書NFTとの両方を譲渡した例を説明したが、これに限るものではない。例えば、アナログレコードのみを譲渡しても良く、または当該アナログレコードの鑑定書に対応する鑑定書NFTのみを譲渡しても良い。
図19は、鑑定書NFTを譲渡する際の処理手順を示すフローチャートである。サーバ1の制御部11は、通信部13を介して、鑑定書NFTの譲渡指示をユーザ端末2から取得する(ステップS141)。なお、制御部11は、鑑定書NFTの譲渡指示を入力部14により直接受け付けても良い。制御部11は、取得した譲渡指示に応じて、鑑定書NFTを譲渡するトランザクションを作成する(ステップS142)。トランザクションは、鑑定書NFTのトークンID、譲渡元の所有者アドレス、譲渡先の所有者アドレス及び取引日時等を含む。
制御部11は、通信部13を介して、作成したトランザクションをブロックチェーン3のいずれかのノード31に送信する(ステップS143)。ブロックチェーン3のノード31の制御部311は、サーバ1から送信されたトランザクションを通信部313により受信する(ステップS341)。
ノード31の制御部311は、受信したトランザクションに応じて、対象となる鑑定書NFTの譲渡処理を実行する(ステップS342)。具体的には、制御部311は、鑑定書NFTのトークンID及びトークンURIを引き継ぐようにする。制御部311は、鑑定書NFTの所有者アドレスを、譲渡元の所有者アドレスから譲渡先の所有者アドレスに変更する。ノード31の制御部311は、譲渡後の鑑定書NFTのトークンID、所有者アドレス(譲渡先)及びトークンURI等を記録する。
ノード31の制御部311は、譲渡後の鑑定書NFTを通信部313によりサーバ1に送信する(ステップS343)。サーバ1の制御部11は、ノード31から送信された譲渡後の鑑定書NFTを通信部13により受信する(ステップS144)。制御部11は、鑑定書IDに基づき、譲渡後の鑑定書NFT及び譲渡先のユーザIDを大容量記憶部17の鑑定書DB172に更新する(ステップS145)。
制御部11は、鑑定書IDに対応付けて譲渡情報を大容量記憶部17の譲渡DB175に記憶し(ステップS146)、処理を終了する。譲渡情報は、アナログレコードの管理番号、譲渡元情報(譲渡元のユーザID及び所有者アドレス)、譲渡先情報(譲渡先のユーザID及び所有者アドレス)、及び譲渡日時を含む。
続いて、鑑定書NFTの譲渡により、当該鑑定書NFTにおける鑑定書に対応するアナログレコードの関係者に対してインセンティブを付与する処理を説明する。なお、以下では、関係者がアーティストである例を説明するため、他の種別の関係者にも同様に適用することができる。
図20は、スマートコントラクトによるアーティストへのインセンティブ付与処理を説明する説明図である。鑑定書NFTを所有する所有者A氏から、所有者B氏に当該鑑定書NFTを譲渡することができる。所有者A氏から所有者B氏に鑑定書NFTを譲渡した場合、ERC721上に所有者A氏のアドレスから所有者B氏のアドレスに変更することにより、当該鑑定書NFTの譲渡を完成させる。
鑑定書NFTの譲渡に伴い、当該鑑定書NFTにおける鑑定書に対応するアナログレコードのアーティストにインセンティブを付与するスマートコントラクトにより、当該アーティストにインセンティブを付与する。
スマートコントラクトは、事前に執行条件及び契約内容の定義がプログラム化されてトランザクションに組み込まれ、執行条件及び契約内容に合致した取引が発生した場合、自動的に契約が履行される仕組みである。インセンティブは、法定通貨、仮想通貨(暗号資産)、電子マネー、クーポンまたはポイント等を使用することが可能な価値に係る情報である。なお、以下では、インセンティブが仮想通貨である例を説明するが、他の形式のインセンティブにも同様に適用することができる。
サーバ1は、アーティストへのインセンティブ付与処理を行うための必要な執行条件、契約内容及びアーティストのウォレットアドレス等が記述されたスマートコントラクトのコードを生成する。サーバ1は、生成したスマートコントラクトのコードを含むトランザクションを予めブロックチェーン3に記録する。
本実施形態では、スマートコントラクトのコードの内容が、鑑定書NFTが譲渡された場合、アーティストのウォレットアドレス宛に所定の基準により算出された仮想通貨を支払う契約をコードで定義している。なお、本実施形態では、単一のスマートコントラクトが単一のトランザクションに含まれたが、これに限るものではない。例えば、連携された複数のスマートコントラクトが単一又は複数のトランザクションに含まれても良い。
図示のように、トランザクションは、スマートコントラクトのコード、鑑定書NFTのトークンID、譲渡費用、譲渡先及びアーティストの電子署名を含む。ブロックチェーン3は、当該鑑定書NFTの譲渡に関する執行条件に合致した場合、契約内容上で決められた仮想通貨量を譲渡先(所有者B氏)のウォレットアドレス宛からアーティストのウォレットアドレス宛に支払う。
例えば、譲渡費用が100仮想通貨量である場合、契約内容に基づき、譲渡費用の5%である5仮想通貨量をアーティストに付与しても良い。なお、スマートコントラクト内に所有者B氏の仮想通貨を予めデポジットしておいても良い。この場合、デポジットされた仮想通貨から対応する額の仮想通貨がアーティストのウォレットアドレス宛に支払われる。
なお、本実施形態では、アーティストに付与した仮想通貨量を譲渡費用に基づいて算出した例を説明したが、これに限るものではない。例えば、アーティストに固定の仮想通貨量(例えば、10仮想通貨量)を付与しても良い。なお、システムの運営者等はアーティストに仮想通貨を付与しても良い。
なお、図20では、単一の関係者の例を説明したが、これに限るものではない。複数人の関係者の場合、各関係者にインセンティブを付与することができる。具体的には、サーバ1は、鑑定書ID及びアナログレコードの管理番号に基づき、当該鑑定書NFTにおける鑑定書に対応するアナログレコードの関係者の関係者ID及びウォレットアドレスを関係者DB178から取得する。
サーバ1は、各関係者へのインセンティブ付与処理を行うスマートコントラクトのコードを生成する。サーバ1は、生成したスマートコントラクトのコードを含むトランザクションを予めブロックチェーン3に記録する。スマートコントラクトのコードには、必要な執行条件、契約内容、及び各関係者のウォレットアドレス等が記述される。契約内容には、各関係者へのインセンティブの配分ルート(配分の規則)が含まれる。
トランザクションは、スマートコントラクトのコード、鑑定書NFTのトークンID、譲渡費用、譲渡先、及び各関係者の電子署名を含む。ブロックチェーン3は、当該鑑定書NFTの譲渡に関する執行条件に合致した場合、契約内容上で決められた仮想通貨量を譲渡先(所有者B氏)のウォレットアドレス宛から、各関係者のウォレットアドレス宛に支払う。
具体的には、ブロックチェーン3は、スマートコントラクトを通じて、インセンティブの配分ルートに基づき、各関係者へのインセンティブを算出する。インセンティブの配分ルートには、例えば、各関係者へのインセンティブの配分の割合が記述されても良い。例えば、当該アナログレコードの関係者がアーティスト、演奏者及びアートディレクターを含む。アーティストへの配分の割合が40%であり、演奏者への配分の割合が30%であり、アートディレクターへの配分の割合が30%である。
このように、契約内容に基づき、譲渡費用の所定の割合(例えば、5%)により算出されたインセンティブを各関係者に付与した場合、上述した各関係者への配分の割合に基づき、各関係者にインセンティブを付与することができる。
ブロックチェーン3は、スマートコントラクトを通じて、例えば、譲渡費用が100仮想通貨量である場合、契約内容に基づき、譲渡費用の5%である5仮想通貨量を算出する。ブロックチェーン3は、スマートコントラクトを通じて、上述した配分の割合に基づき、各関係者への仮想通貨量を算出する。
例えば、アーティストへの仮想通貨量は2仮想通貨量(5仮想通貨量×40%)であり、演奏者への仮想通貨量は1.5仮想通貨量(5仮想通貨量×30%)であり、アートディレクターへの仮想通貨量は1.5仮想通貨量(5仮想通貨量×30%)である。ブロックチェーン3は、スマートコントラクトを通じて、算出した仮想通貨量を各関係者のウォレットアドレスに付与する。
なお、インセンティブの配分ルートは、配分の割合に限らず、例えば、固定の仮想通貨量(例えば、2仮想通貨量)であっても良い。
図21は、鑑定書NFTの譲渡によりインセンティブを付与する際の処理手順を示すフローチャートである。なお、図19と重複する内容については同一の符号を付して説明を省略する。ブロックチェーン3のノード31の制御部311は、ステップS342の処理を実行した後に、予め記憶部312に記録されたインセンティブ付与のスマートコントラクトにより、アーティストにインセンティブ(例えば、仮想通貨)を付与する処理を実行する(ステップS344)。ノード31の制御部311は、ステップS343の処理を実行する。
なお、複数回譲渡されたアナログレコードに対し、当該アナログレコードの最初の譲渡元(所有者)にインセンティブを付与しても良い。例えばサーバ1は、アナログレコードまたは当該アナログレコードの鑑定書に対応する鑑定書NFTが譲渡された場合、譲渡元のウォレットアドレス等を含む譲渡情報を譲渡DB175に記憶しても良い。サーバ1は、当該アナログレコードに対応する最初の譲渡元のウォレットアドレスを譲渡DB175から取得し、取得したウォレットアドレス宛にインセンティブを付与する。
なお、インセンティブの付与処理に関しては、ウォレットアドレスの手段に限らず、例えば法定通貨の口座等を利用しても良い。
本実施形態によると、第1エンティティから第1ユーザに鑑定書NFTを譲渡することが可能となる。
本実施形態によると、第1ユーザから第1エンティティとは異なる第2エンティティに鑑定書NFTを譲渡することが可能となる。
本実施形態によると、鑑定書NFTの譲渡により、当該鑑定書NFTにおける鑑定書に対応するアナログレコードのアーティストにインセンティブを付与することが可能となる。
(実施形態4)
実施形態4は、アナログレコードの音源データの作成に利用されるサンプリングの音源データの関係者にインセンティブを付与する形態に関する。なお、実施形態1~3と重複する内容については説明を省略する。
図22は、実施形態4におけるサーバ1の構成例を示すブロック図である。なお、図16と重複する内容については同一の符号を付して説明を省略する。大容量記憶部17には、音源DB176が記憶される。音源DB176は、レコードの音源データ、及びサンプリングの音源データ等を記憶している。
図23は、実施形態4における鑑定書DB172及び音源DB176のレコードレイアウトの一例を示す説明図である。なお、図11と重複する内容については同一の符号を付して説明を省略する。
鑑定書DB172は、レコード音源ID列、サンプリング音源ID列、サンプリング音源NFT列及び第2ユーザID列を含む。レコード音源ID列は、アナログレコードの音源データを特定するレコード音源IDを記憶している。サンプリング音源ID列は、アナログレコードの音源データの作成に利用されたサンプリングの音源データを特定するサンプリング音源IDを記憶している。
サンプリング音源NFT列は、ブロックチェーン3上で発行されたサンプリング音源NFTを記憶している。第2ユーザID列は、サンプリングの音源データを所有する第2ユーザのユーザIDを記憶している。
音源DB176は、音源ID列、種類列、音源データ列及び所有者ID列を含む。音源ID列は、各音源データを識別するために、一意に特定される音源データのIDを記憶している。種類列は、音源データの種類を記憶している。音源データの種類は、アナログレコードの音源データ及びサンプリングの音源データ等を含む。
音源データ列は、アナログレコードの音源データまたはサンプリングの音源データを記憶している。所有者ID列は、アナログレコードの音源データを所有するユーザID、またはサンプリングの音源データを所有する第2ユーザIDを記憶している。
アナログレコードの音源データの作成時に、複数のサンプリングの音源データを利用することができる。サンプリングは、音楽において、過去の曲または音源の一部を引用し、再構築して新たな楽曲を制作する音楽製作法または表現技法である。作成対象となるアナログレコードの音源データに、複数のサンプリングの音源データを取り入れることにより、当該アナログレコードの音源データを作成することができる。
そして、アナログレコードに対応する鑑定書NFTの取引(譲渡等)、または当該アナログレコードの音源データの利用により、当該アナログレコードの関係者にインセンティブ(例えば、仮想通貨)を付与することだけではなく、当該アナログレコードの音源データの作成に利用されるサンプリングの音源データの関係者にインセンティブを付与することができる。
図24は、実施形態4における関係者DB178のレコードレイアウトの一例を示す説明図である。なお、図17と重複する内容については説明を省略する。関係者DB178は、音源種類列及び音源ID列を含む。音源種類列は、音源データの種類(アナログレコードの音源データ及びサンプリングの音源データ等)を記憶している。音源ID列は、音源データを特定する音源IDを記憶している。
図25は、サンプリングの音源データに対応するサンプリング音源NFTを説明する説明図である。サーバ1は、アナログレコードの音源データ13aの作成に利用されるサンプリングの音源データを取得する。図示のように、サンプリングの音源データは、例えば、サンプリング13c及びサンプリング13eを含む。なお、図25では、2つのサンプリングの音源データの例を説明したが、これに限るものではない。アナログレコードの音源データ13aの作成に利用されるサンプリングの音源データの数量は特に限定されるものではない。
サーバ1は、取得したサンプリングの音源データのそれぞれに対し、各サンプリングの音源データに対応するサンプリング音源NFTをブロックチェーン3上に生成する。具体的には、サーバ1は、サンプリング13cに対応するサンプリング音源NFT13dをブロックチェーン3上に生成する。サーバ1は、サンプリング13eに対応するサンプリング音源NFT13fをブロックチェーン3上に生成する。
サーバ1は、ブロックチェーン3を通じて、生成した各サンプリング音源NFTを、各サンプリング音源NFTに対応するサンプリングの音源データを所有する第2ユーザに発行する。具体的には、サーバ1は、生成したサンプリング音源NFT13dを、サンプリング13cを所有する第2ユーザに発行する。サーバ1は、生成したサンプリング音源NFT13fを、サンプリング13eを所有する第2ユーザに発行する。
サーバ1は、発行したサンプリング音源NFT13d及びサンプリング音源NFT13fをアナログレコードの音源データ13aに対応する鑑定書NFT13bに関連付ける。サーバ1は、鑑定書NFT13bの取引、またはアナログレコードの音源データ13aの利用により、鑑定書NFT13bに関連付けられたサンプリング音源NFT13d及びサンプリング音源NFT13fを取得する。
サーバ1は、取得したサンプリング音源NFT13dに対応するサンプリング13cの関係者にインセンティブを付与する。サーバ1は、取得したサンプリング音源NFT13fに対応するサンプリング13eの関係者にインセンティブを付与する。サンプリングの音源データの関係者の種別は、サンプリングの音源データの著作権者、当該サンプリングの音源データの所有者(第2ユーザ)、または、当該サンプリングの音源データに関連するアーティスト、演奏者、企業、アナログレコード専門のレーベル、アートディレクターもしくは写真家等を含む。
インセンティブは、法定通貨、仮想通貨(暗号資産)、電子マネー、クーポンまたはポイント等を使用することが可能な価値に係る情報である。各関係者へのインセンティブは、例えば、取引(譲渡等)費用の所定の割合(例えば、5%)により算出されても良く、または、固定額(例えば、10仮想通貨量)であっても良い。
サーバ1は、鑑定書ID、アナログレコードの管理番号、及び各サンプリング(サンプリング13c及びサンプリング13e)の音源IDに基づき、各サンプリングの音源データに対応する単一または複数人の関係者の関係者ID及びウォレットアドレスを関係者DB178から取得する。サーバ1は、所定の各関係者へのインセンティブの配分ルートに基づき、各関係者へのインセンティブを算出する。
インセンティブの配分ルートには、例えば、各関係者へのインセンティブの配分の割合が記述されても良い。なお、インセンティブの配分ルートは、配分の割合に限らず、例えば、固定の仮想通貨量(例えば、2仮想通貨量)であっても良い。サーバ1は、ブロックチェーン3を通じて、算出したインセンティブをサンプリングの音源データの各関係者のウォレットアドレスに付与する。
以下では、サンプリング13cの関係者へのインセンティブを付与する処理の例を説明する。例えば、サンプリング13cの関係者がアーティスト及び演奏者を含む。アーティストへの配分の割合が60%であり、演奏者への配分の割合が40%である。サーバ1は、例えば、譲渡費用が100仮想通貨量である場合、取引(譲渡等)費用の所定の割合(例えば、5%)によりインセンティブ(5仮想通貨量)を算出する。
サーバ1は、算出したインセンティブと、上述した配分の割合とに基づき、サンプリング13cの各関係者への仮想通貨量を算出する。例えば、アーティストへのインセンティブは3仮想通貨量(5仮想通貨量×60%)であり、演奏者へのインセンティブは2仮想通貨量(5仮想通貨量×40%)である。サーバ1は、ブロックチェーン3を通じて、算出した仮想通貨量をサンプリング13cの各関係者(アーティスト及び演奏者)のウォレットアドレスに付与する。
なお、上述した処理は、サンプリングの音源データの関係者にインセンティブを付与した例を説明したが、これに限るものではない。鑑定書NFTにおける鑑定書に対応するアナログレコードの関係者と、当該アナログレコードの音源データの作成に利用された単一または複数のサンプリングの音源データの関係者との両方にインセンティブを付与することができる。
この場合、サーバ1は、例えば、取引(譲渡等)費用の所定の割合(例えば、5%)により算出されたインセンティブから、所定の配分ルートに基づき、アナログレコードの関係者、及び各サンプリング(例えば、サンプリングA及びサンプリングB)の音源データの関係者へのインセンティブを算出する。
そして、サーバ1は、算出したアナログレコードの関係者へのインセンティブから、所定の各関係者へのインセンティブの配分ルートに基づき、当該アナログレコードの音源データの各関係者(アーティスト、演奏者またはレーベル等)へのインセンティブを付与する。なお、アナログレコードの関係者へのインセンティブの付与処理は、実施形態3と同様であるため、説明を省略する。
サーバ1は、算出した各サンプリング(例えば、サンプリングA及びサンプリングB)の音源データの関係者へのインセンティブから、所定の各関係者へのインセンティブの配分ルートに基づき、上述した処理と同様に、各サンプリング(例えば、サンプリングA及びサンプリングB)の音源データの各関係者(アーティスト、写真家または企業等)へのインセンティブを付与する。
更にまた、アナログレコードの音源データがサブスクリプション方式で提供された場合、一定期間内の再生回数等の利用状況に基づき、関係者へのインセンティブを算出することができる。例えば、一定期間内の再生回数が多いほど、多くのインセンティブが得られるように設けても良い。サブスクリプションは、商品の購入代金またはサービスの利用料等を毎回請求することではなく、一定期間利用することができる権利に対して料金を請求するビジネスモデルである。
なお、関係者へのインセンティブの付与処理は、スマートコントラクト、トランザクションまたは銀行システム等により行われても良い。
図26は、サンプリング音源NFTを発行する際の処理手順を示すフローチャートである。サーバ1の制御部11は、通信部13または入力部14を介して、アナログレコードの音源データの作成に利用されるサンプリングの音源データを取得する(ステップS151)。
制御部11は、取得したサンプリングの音源データを大容量記憶部17の音源DB176に記憶する(ステップS152)。具体的には、制御部11は、取得したサンプリングの音源データに対して音源IDを割り振る。制御部11は、割り振った音源IDに対応付けて、「サンプリング」である種類、サンプリングの音源データ、及び当該サンプリングの音源データを所有する第2ユーザIDを一つのレコードとして音源DB176に記憶する。なお、上述した処理(ステップS151~S152)が一度実行された場合、次回から処理の実行を省略することができる。
制御部11は、暗号学的ハッシュ関数を用いて、サンプリングの音源データに関するサンプリング情報のハッシュ値を算出する(ステップS153)。サンプリング情報は、第2ユーザID等を含む。なお、サンプリング情報には、第2ユーザIDの代わりに、第2ユーザの氏名が含まれても良い。制御部11は、通信部13を介して、サンプリングの音源ID及びサンプリング情報のハッシュ値をブロックチェーン3のいずれかのノード31に送信する(ステップS154)。
ブロックチェーン3のノード31の制御部311は、通信部313を介して、サーバ1から送信されたサンプリングの音源ID及びサンプリング情報のハッシュ値を受信する(ステップS351)。ノード31の制御部311は、受信したサンプリングの音源IDに対応付けてサンプリング情報のハッシュ値を記憶部312に記録する(ステップS352)。
ノード31の制御部311は、例えばERC721を利用し、第2ユーザに対しサンプリング音源NFTを生成する(S353)。制御部311は、生成したサンプリング音源NFTのトークンID、第2ユーザの所有者アドレス(オーナID)及びトークンURIを記憶部312に記憶する(ステップS354)。
なお、サンプリング音源NFTを管理者に発行した場合、管理者は保有する当該サンプリング音源NFTを第2ユーザに譲渡する。この場合、ノード31の制御部311は、サンプリング音源NFTのトークンID及びトークンURI(メタデータの場所)を引き継ぐようにする。ノード31の制御部311は、サンプリング音源NFTの所有者アドレスを、管理者の所有者アドレスから第2ユーザの所有者アドレスに変更する。ノード31の制御部311は、譲渡後のサンプリング音源NFTのトークンID(変更なし)、変更後の所有者アドレス、及びトークンURI(変更なし)等を記録する。
制御部311は、生成したサンプリング音源NFTを通信部313によりサーバ1に送信する(ステップS355)。サーバ1の制御部11は、ブロックチェーン3のノード31から送信されたサンプリング音源NFTを通信部13により受信する(ステップS155)。
制御部11は、鑑定書NFTに関連付けて、受信したサンプリング音源NFTを大容量記憶部17の鑑定書DB172に記憶する(ステップS156)。具体的には、制御部11は、アナログレコードの音源データに対応する鑑定書NFTに対応付けて、サンプリングの音源ID、サンプリング音源NFT(トークンID、所有者アドレス及びトークンURI等)、及び当該サンプリング音源NFTを所有する第2ユーザのユーザIDを鑑定書DB172に記憶する。
制御部11は、通信部13を介して、ブロックチェーン3上で発行されたサンプリング音源NFTを、サンプリングの音源データを所有する第2ユーザのユーザ端末2に送信する(ステップS157)。制御部11は、処理を終了する。
図27は、サンプリングの音源データの関係者にインセンティブを付与する際の処理手順を示すフローチャートである。サーバ1の制御部11は、通信部13を介して、鑑定書NFTの取引(例えば、譲渡)、またはアナログレコードの音源データの利用(例えば、サブスクリプション)により得られた利益額を、例えば収益管理サーバ等から取得する(ステップS161)。
制御部11は、鑑定書ID、アナログレコードの管理番号、及び各サンプリングの音源IDに基づき、各サンプリングの音源データに対応する単一または複数人の関係者情報(関係者ID及びウォレットアドレス等)を大容量記憶部17の関係者DB178から取得する(ステップS162)。
制御部11は、取得した利益額から、所定のインセンティブの配分ルートに基づき、各サンプリングの音源データの各関係者へのインセンティブ(例えば、仮想通貨)を算出する(ステップS163)。なお、インセンティブの配分ルートは、予め記憶部12または大容量記憶部17に記憶されても良い。制御部11は、各サンプリングの音源データの各関係者へのインセンティブを付与するトランザクションを作成する(ステップS164)。トランザクションは、各サンプリングの音源データにおいて、各サンプリングの音源データの各関係者へのインセンティブ、各関係者のウォレットアドレス及び取引日時等を含む。
制御部11は、通信部13を介して、作成したトランザクションをブロックチェーン3のいずれかのノード31に送信する(ステップS165)。ブロックチェーン3のノード31の制御部311は、サーバ1から送信されたトランザクションを通信部313により受信する(ステップS361)。ノード31の制御部311は、受信したトランザクションに応じて、各関係者のウォレットアドレス宛へのインセンティブの付与処理を実行する(ステップS362)。
なお、インセンティブの付与処理に関しては、ウォレットアドレスの手段に限らず、例えば法定通貨の口座等を利用しても良い。
本実施形態によると、アナログレコードの音源データの作成に利用されるサンプリングの音源データに対応するサンプリング音源NFTをブロックチェーン3上に生成することが可能となる。
本実施形態によると、鑑定書NFTの取引、または当該鑑定書NFTに対応するアナログレコードの音源データの利用により、アナログレコードの音源データの作成に利用されるサンプリングの音源データの関係者にインセンティブを付与することが可能となる。
(実施形態5)
実施形態5は、アナログレコードの音源データの再生要求を受け付けた場合、当該音源データを出力する形態に関する。なお、実施形態1~4と重複する内容については説明を省略する。アナログレコードの音源データを鑑定書NFTのメタデータとしてあり、当該音源データは音源DB176に記憶される。
図28は、音源データの再生要求により音源データを出力する際の処理手順を示すフローチャートである。ユーザ端末2の制御部21は、鑑定書NFTを所有するユーザによる、当該鑑定書NFTに対応する音源データの再生要求を入力部24により受け付ける(ステップS271)。制御部21は、当該鑑定書NFTに対応する鑑定書の鑑定書ID、及び受け付けた音源データの再生要求を通信部23によりサーバ1に送信する(ステップS272)。
サーバ1の制御部11は、ユーザ端末2から送信された鑑定書ID及び音源データの再生要求を通信部13により受信する(ステップS171)。制御部11は、受信した鑑定書IDに基づき、該当する鑑定書NFTを大容量記憶部17の鑑定書DB172から取得する(ステップS172)。
制御部11は、受信した音源データの再生要求に応じて、取得した鑑定書NFTのトークンIDに基づき、当該鑑定書NFTのトークンURI(鑑定書NFTに対するメタデータの場所を示す属性である)を通信部13によりブロックチェーン3のいずれかのノード31から取得する(ステップS173)。なお、制御部11は、鑑定書IDに基づき、当該鑑定書NFTのトークンURIを大容量記憶部17の鑑定書DB172から取得しても良い。
トークンURIに示されているメタデータの場所は、例えばアナログレコードの音源データのURLである。制御部11は、通信部13を介して、アナログレコードの音源データのURLで指定されるサイトに掲載されているアナログレコードの音源データを取得する(ステップS174)。
なお、上述したアナログレコードの音源データの取得処理に限るものではない。例えば、制御部11は、鑑定書IDに基づき、当該鑑定書NFTに対応するレコード音源IDを大容量記憶部17の鑑定書DB172から取得する。制御部11は、取得したレコード音源IDに基づき、当該鑑定書NFTに対応するアナログレコードの音源データを大容量記憶部17の音源DB176から取得しても良い。
制御部11は、取得したアナログレコードの音源データを通信部13によりユーザ端末2に送信する(ステップS175)。
ユーザ端末2の制御部21は、サーバ1から送信されたアナログレコードの音源データを通信部23により受信する(ステップS273)。制御部21は、受信したアナログレコードの音源データを再生する(ステップS274)。制御部21は、処理を終了する。
本実施形態によると、アナログレコードの音源データの再生要求を受け付けた場合、当該音源データを出力することが可能となる。
(実施形態6)
実施形態6は、鑑定書NFT及び当該鑑定書NFTに対応するアナログレコードの譲渡または交換に伴う手数料を決定する形態に関する。なお、実施形態1~5と重複する内容については説明を省略する。
図29は、実施形態6におけるサーバ1の構成例を示すブロック図である。なお、図22と重複する内容については同一の符号を付して説明を省略する。大容量記憶部17には、交換DB177が記憶される。交換DB177は、鑑定書NFT及び当該鑑定書NFTに対応するアナログレコードの交換に関する情報を記憶している。
図30は、実施形態6における譲渡DB175及び交換DB177のレコードレイアウトの一例を示す説明図である。なお、図17と重複する内容については説明を省略する。
譲渡DB175は、譲渡費用列及び手数料列を含む。譲渡費用列は、鑑定書NFT及び当該鑑定書NFTに対応するアナログレコードの譲渡に伴う費用を記憶している。手数料列は、譲渡に伴う手数料を記憶している。
交換DB177は、交換ID列、交換元列、交換先列、交換日時列及び手数料列を含む。交換ID列は、鑑定書NFT及び当該鑑定書NFTに対応するアナログレコードの交換データを識別するために、一意に特定される交換データのIDを記憶している。
交換元列は、鑑定書ID列、管理番号列、ユーザID列及び所有者アドレス列を含む。鑑定書ID列は、交換元となるアナログレコードの鑑定書(第1鑑定書)を特定する鑑定書IDを記憶している。管理番号列は、交換元となるアナログレコードの管理番号を記憶している。ユーザID列は、交換元となる鑑定書NFT(第1鑑定書NFT)を所有するユーザ(第1ユーザ)のユーザIDを記憶している。所有者アドレス列は、第1ユーザの所有者アドレスを記憶している。
交換先列は、鑑定書ID列、管理番号列、ユーザID列及び所有者アドレス列を含む。鑑定書ID列は、交換先となるアナログレコードの鑑定書(第2鑑定書)を特定する鑑定書IDを記憶している。管理番号列は、交換先となるアナログレコードの管理番号を記憶している。ユーザID列は、交換先となる鑑定書NFT(第2鑑定書NFT)を所有するユーザ(第2ユーザ)のユーザIDを記憶している。所有者アドレス列は、第2ユーザの所有者アドレスを記憶している。
交換日時列は、鑑定書NFT及び当該鑑定書NFTに対応するアナログレコードを交換した日時情報を記憶している。手数料列は、交換に伴う手数料を記憶している。
まず、鑑定書NFT及び当該鑑定書NFTに対応するアナログレコードの譲渡に伴う手数料を決定する処理を説明する。第1ユーザ(譲渡元)から第2ユーザ(譲渡先)への鑑定書NFT及び当該鑑定書NFTに対応するアナログレコードの譲渡に際し、エンティティは、当該アナログレコードを第1ユーザから受け取って、第2ユーザに配送する。
なお、譲渡処理に関しては、実施形態3で記述した譲渡処理と同様であるため、説明を省略する。
第1ユーザから第2ユーザへの鑑定書NFT及び当該鑑定書NFTに対応するアナログレコードの譲渡に際し、エンティティが当該アナログレコードを第1ユーザから受け取って、第2ユーザに配送した場合、サーバ1は、エンティティによる譲渡完了通知を受け付ける。サーバ1は、受け付けた譲渡完了通知に応じて、エンティティに譲渡に伴う費用の一部を手数料として決定する。
具体的には、サーバ1は、譲渡に伴う費用に応じて手数料を算出する。例えば、譲渡費用が100仮想通貨量である場合、譲渡費用の5%である5仮想通貨量を手数料として決定しても良い。なお、手数料は、固定の金額(例えば、3仮想通貨量)であっても良い。なお、ブロックチェーン3上に第1ユーザ(譲渡元)の仮想通貨を予めデポジットしておいても良い。この場合、デポジットされた仮想通貨から対応する額の仮想通貨がエンティティのウォレットアドレス宛に支払われる。
サーバ1は、鑑定書IDに対応付けて譲渡情報を譲渡DB175に記憶する。サーバ1は、ブロックチェーン3または銀行システム等を通じて、決定した手数料をエンティティのエンティティ端末4(図示なし)に送信する。エンティティ端末4は、譲渡完了通知の受付及び送信、並びに、手数料の受取及び表示等を行う端末装置である。エンティティ端末4は、例えばスマートフォン、携帯電話、アップルウォッチ等のウェアラブルデバイス、タブレット、またはパーソナルコンピュータ端末等の情報処理機器である。
図31は、譲渡に伴う手数料を決定する際の処理手順を示すフローチャートである。なお、図19と重複する内容については同一の符号を付して説明を省略する。サーバ1の制御部11は、ステップS144の処理を実行した後に、エンティティ端末4から送信されたアナログレコードの譲渡完了通知を通信部13により受信する(ステップS176)。制御部11は、ステップS145の処理を実行する。
制御部11は、譲渡に伴う費用の一部を手数料として決定する(ステップS177)。例えば、譲渡に伴う費用が100仮想通貨量である場合、譲渡費用の5%である5仮想通貨量を手数料として決定する。
制御部11は、鑑定書ID及びアナログレコードの管理番号に対応付けて、譲渡情報を大容量記憶部17の譲渡DB175に記憶する(ステップS178)。具体的には、制御部11は、鑑定書ID及びアナログレコードの管理番号に対応付けて、譲渡日時、第1ユーザ(譲渡元)のユーザ情報(ユーザID及び所有者アドレス)、第2ユーザ(譲渡先)のユーザ情報(ユーザID及び所有者アドレス)、譲渡に伴う費用、及び決定した手数料を一つのレコードとして譲渡DB175に記憶する。
制御部11は、ブロックチェーン3を通じて、決定した手数料を第1ユーザのウォレットアドレスからエンティティのウォレットアドレスに付与する(ステップS179)。なお、手数料の付与処理は、スマートコントラクトにより実行されても良い。なお、手数料の付与処理に関しては、ウォレットアドレスの手段に限らず、例えば、銀行システム等による法定通貨の口座等を利用しても良い。
次に、鑑定書NFT及び当該鑑定書NFTに対応するアナログレコードの交換に伴う手数料を決定する処理を説明する。第1ユーザの第1鑑定書NFT及び当該第1鑑定書NFTに対応する第1アナログレコードと、第2ユーザの第2鑑定書NFT及び当該第2鑑定書NFTに対応する第2アナログレコードとの第1ユーザ及び第2ユーザ間での交換を行うことができる。
第1ユーザ及び第2ユーザ間での鑑定書NFT及び当該鑑定書NFTに対応するアナログレコードの交換に際し、エンティティが第1アナログレコード及び第2アナログレコードを受け取って、第2アナログレコードを第1ユーザに配送し、第1アナログレコードを第2ユーザに配送した場合、サーバ1は、エンティティによる交換完了通知を受け付ける。サーバ1は、受け付けた交換完了通知に応じて、エンティティに交換に伴う手数料を決定する。
第1ユーザ及び第2ユーザ間での鑑定書NFTの交換処理はブロックチェーン3上に行われる。具体的には、サーバ1は、第1ユーザ及び第2ユーザ間での鑑定書NFTの交換指示を受け付けた場合、第1ユーザ及び第2ユーザ間での鑑定書NFTの交換トランザクションを作成する。
作成されたトランザクションは、第1鑑定書NFTのトークンID、第2鑑定書NFTのトークンID、第1ユーザの所有者アドレス(以下では、第1ユーザアドレスと読み替える)、第2ユーザの所有者アドレス(以下では、第2ユーザアドレスと読み替える)及び交換日時等を含む。
サーバ1は、ブロックチェーン3のいずれかのノード31に、作成したトランザクションを送信する。ブロックチェーン3のノード31は、サーバ1から送信されたトランザクションを受信する。ノード31は、受信したトランザクションに応じて、第1鑑定書NFTと第2鑑定書NFTとの交換処理を実行する。
具体的には、ノード31は、第1鑑定書NFT及び第2鑑定書NFTのトークンID及びトークンURI(メタデータの場所)を引き継ぐようにする。ノード31は、第1鑑定書NFTの所有者アドレスを、第1ユーザアドレスから第2ユーザアドレスに変更する。ノード31は、第2鑑定書NFTの所有者アドレスを、第2ユーザアドレスから第1ユーザアドレスに変更する。
ノード31は、交換後の第1鑑定書NFTのトークンID(変更なし)、変更後の所有者アドレス(第2ユーザアドレス)、及びトークンURI(変更なし)等を記録する。ノード31は、交換後の第2鑑定書NFTのトークンID(変更なし)、変更後の所有者アドレス(第1ユーザアドレス)、及びトークンURI(変更なし)等を記録する。
ブロックチェーン3のノード31は、交換された第1鑑定書NFT及び第2鑑定書NFTをサーバ1に送信する。サーバ1は、ブロックチェーン3のノード31から送信された交換後の第1鑑定書NFT及び第2鑑定書NFTを受信する。
サーバ1は、交換された第1鑑定書NFT及び第2鑑定書NFTに対し、交換に伴う手数料を決定する。手数料は、例えば、固定の金額(例えば、10仮想通貨量)であっても良い。または、手数料は、第1鑑定書NFTまたは第2鑑定書NFTに対応するアナログレコードの購入金額に基づき、所定の割合(例えば、5%)により算出されても良い。なお、手数料は、交換元となる第1ユーザと、交換先となる第2ユーザとの両方に徴収されても良い。
なお、ブロックチェーン3上に第1ユーザ及び第2ユーザの仮想通貨を予めデポジットしておいても良い。この場合、デポジットされた仮想通貨から対応する額の仮想通貨がエンティティのウォレットアドレス宛に支払われる。
サーバ1は、交換された第1鑑定書NFT及び第2鑑定書NFTに対し、交換IDを割り振る。サーバ1は、割り振った交換IDに対応付けて、第1鑑定書NFT(交換元)に関する情報、第2鑑定書NFT(交換先)に関する情報、交換日時及び手数料を交換DB177に記憶する。
サーバ1は、ブロックチェーン3または銀行システム等を通じて、決定した手数料をエンティティのエンティティ端末4に送信する。
図32は、交換に伴う手数料を決定する際の処理手順を示すフローチャートである。サーバ1の制御部11は、通信部13を介して、第1鑑定書NFTと第2鑑定書NFTとの交換指示を第1ユーザまたは第2ユーザのユーザ端末2から取得する(ステップS181)。制御部11は、取得した交換指示に応じて、第1鑑定書NFTと第2鑑定書NFTとを交換するトランザクションを作成する(ステップS182)。
トランザクションは、第1鑑定書NFTのトークンID、第2鑑定書NFTのトークンID、第1ユーザの所有者アドレス、第2ユーザの所有者アドレス及び取引日時等を含む。制御部11は、通信部13を介して、作成したトランザクションをブロックチェーン3のいずれかのノード31に送信する(ステップS183)。ブロックチェーン3のノード31の制御部311は、サーバ1から送信されたトランザクションを通信部313により受信する(ステップS381)。
ノード31の制御部311は、受信したトランザクションに応じて、第1鑑定書NFTと第2鑑定書NFTとの交換処理を実行する(ステップS382)。具体的には、制御部311は、第1鑑定書NFT及び第2鑑定書NFTのトークンID及びトークンURIを引き継ぐようにする。制御部311は、第1鑑定書NFTの所有者アドレスを、第1ユーザアドレスから第2ユーザアドレスに変更する。制御部311は、第2鑑定書NFTの所有者アドレスを、第2ユーザアドレスから第1ユーザアドレスに変更する。制御部311は、交換後の第1鑑定書NFT及び第2鑑定書NFTに対し、トークンID、所有者アドレス及びトークンURI等を記録する。
ノード31の制御部311は、交換後の鑑定書NFTを通信部313によりサーバ1に送信する(ステップS383)。サーバ1の制御部11は、ノード31から送信された交換後の鑑定書NFTを通信部13により受信する(ステップS184)。制御部11は、エンティティ端末4から送信されたアナログレコードの交換完了通知を通信部13により受信する(ステップS185)。
制御部11は、交換後の第1鑑定書NFT及び第2鑑定書NFTを大容量記憶部17の鑑定書DB172に更新する(ステップS186)。具体的には、制御部11は、交換後の第1鑑定書NFTの鑑定書IDに基づき、交換後の第1鑑定書NFT及び第2ユーザのユーザIDを鑑定書DB172に更新する。制御部11は、交換後の第2鑑定書NFTの鑑定書IDに基づき、交換後の第2鑑定書NFT及び第1ユーザのユーザIDを鑑定書DB172に更新する。
制御部11は、交換に伴う費用の一部を手数料として決定する(ステップS187)。例えば、手数料が固定の金額(例えば、10仮想通貨量)である。制御部11は、交換情報を大容量記憶部17の交換DB177に記憶する(ステップS188)。具体的には、制御部11は、交換された第1鑑定書NFT及び第2鑑定書NFTに対し、交換IDを割り振る。制御部11は、割り振った交換IDに対応付けて、第1鑑定書NFTに関する情報、第2鑑定書NFTに関する情報、交換日時及び手数料を交換DB177に記憶する。
第1鑑定書NFTに関する情報は、第1鑑定書NFTに対応する鑑定書の鑑定書ID、当該鑑定書に対応するアナログレコードの管理番号、第1鑑定書NFTを所有するユーザ(第2ユーザ)のユーザID及び所有者アドレス等を含む。第2鑑定書NFTに関する情報は、第2鑑定書NFTに対応する鑑定書の鑑定書ID、当該鑑定書に対応するアナログレコードの管理番号、第2鑑定書NFTを所有するユーザ(第1ユーザ)のユーザID及び所有者アドレス等を含む。
制御部11は、ブロックチェーン3を通じて、決定した手数料をエンティティのウォレットアドレスに付与する(ステップS189)。具体的には、制御部11は、ブロックチェーン3を通じて、決定した手数料を第1ユーザのウォレットアドレスからエンティティのウォレットアドレスに付与する。また、制御部11は、決定した手数料を第2ユーザのウォレットアドレスからエンティティのウォレットアドレスに付与する。
なお、手数料の付与処理は、スマートコントラクトにより実行されても良い。なお、手数料の付与処理に関しては、ウォレットアドレスの手段に限らず、例えば、銀行システム等による法定通貨の口座等を利用しても良い。
本実施形態によると、鑑定書NFT及び当該鑑定書NFTに対応するアナログレコードの譲渡または交換に伴う手数料を決定することが可能となる。
本実施形態によると、鑑定書NFT及び当該鑑定書NFTに対応するアナログレコードの譲渡または交換に際し、アナログレコードを配送したエンティティに、決定された手数料を付与することが可能となる。
(実施形態7)
実施形態7は、メタバース(metaverse)空間で、ユーザに対応するアバター画像と、鑑定書NFTに対応するアナログレコードのジャケット画像とを表示する形態に関する。なお、実施形態1~6と重複する内容については説明を省略する。メタバース空間は、ゲーム、アプリケーションまたはインターネット等上に構築される三次元の仮想空間である。
ユーザが鑑定書NFTを所有している場合、ユーザに対応するアバター画像と、当該鑑定書NFTに対応するアナログレコードのジャケット画像とを、メタバース空間で同時に表示することができる。アバター画像は、ゲーム、アプリケーションまたはインターネット等のメタバース空間上で出現する自身の分身となる存在またはキャラクタの画像である。
図33は、メタバース空間の表示画面の一例を示す説明図である。当該画面は、メタバース空間20の表示画面である。メタバース空間20において、鑑定書NFT発行局14a、アバター画像14b1、アバター画像14b2、アバター画像14b3、ジャケット画像14c1、ジャケット画像14c2、鑑定書NFT14d1及び鑑定書NFT14d2を含む。
鑑定書NFT発行局14aは、メタバース空間上で鑑定書NFTの発行要求を受け付ける発行局である。アバター画像14b1は、第1ユーザに対応するメタバース空間20上でのアバター画像である。アバター画像14b2は、第2ユーザに対応するメタバース空間20上でのアバター画像である。アバター画像14b3は、第3ユーザに対応するメタバース空間20上でのアバター画像である。
ジャケット画像14c1は、第1ユーザが所有するアナログレコードのジャケット画像である。ジャケット画像14c2は、第2ユーザが所有するアナログレコードのジャケット画像である。鑑定書NFT14d1は、第1ユーザが所有する鑑定書NFTの画像である。鑑定書NFT14d2は、第2ユーザが所有する鑑定書NFTの画像である。
サーバ1は、メタバース空間20の表示画面を生成する。具体的には、サーバ1は、メタバース空間20を生成するためのプログラムまたはプラットフォーム等を実行することにより、メタバース空間20を生成する。サーバ1は、生成したメタバース空間20上に、アバター画像、アナログレコードのジャケット画像または鑑定書NFTの画像等をレンダリングする。
サーバ1は、レンダリングした各画像を含む当該メタバース空間20の表示画面をユーザ端末2に送信する。ユーザ端末2は、サーバ1から送信されたメタバース空間20の表示画面を受信して表示する。
ユーザ端末2は、鑑定書NFT発行局14aにより鑑定書NFTの発行要求を受け付けた場合、受け付けた発行要求をサーバ1に送信する。サーバ1は、ユーザ端末2から送信された鑑定書NFTの発行要求に応じて、ユーザが所有するアナログレコードの鑑定書に対応する鑑定書NFTをブロックチェーン3上に発行する。なお、鑑定書NFTの発行処理に関しては、実施形態2と同様であるため、説明を省略する。
サーバ1は、第1ユーザ、第2ユーザ及び第3ユーザのそれぞれに対し、鑑定書NFTを所有するか否かを判定する。例えば、サーバ1は、第1ユーザ及び第2ユーザが鑑定書NFTを所有し、第3ユーザが鑑定書NFTを所有していないと判定する。
サーバ1は、第1ユーザが所有する鑑定書NFTに対応する鑑定書IDに基づき、当該鑑定書NFTに対応するアナログレコードのジャケット画像を鑑定情報DB171から取得する。サーバ1は、第1ユーザに対応するアバター画像14b1と、第1ユーザが所有する鑑定書NFTに対応するアナログレコードのジャケット画像14c1とをメタバース空間20で同時に表示するために、第1ユーザに対応するアバター画像14b1、アナログレコードのジャケット画像14c1、及び鑑定書NFT14d1をユーザ端末2に送信(出力)する。
サーバ1は、第2ユーザが所有する鑑定書NFTに対応する鑑定書IDに基づき、当該鑑定書NFTに対応するアナログレコードのジャケット画像を鑑定情報DB171から取得する。サーバ1は、第2ユーザに対応するアバター画像14b2と、第2ユーザが所有する鑑定書NFTに対応するアナログレコードのジャケット画像14c2とをメタバース空間20で同時に表示するために、第2ユーザに対応するアバター画像14b2、アナログレコードのジャケット画像14c2、及び鑑定書NFT14d2をユーザ端末2に送信する。
図示のように、ユーザ端末2は、サーバ1から送信された第1ユーザに対応するアバター画像14b1、アナログレコードのジャケット画像14c1、及び鑑定書NFT14d1をメタバース空間20で同時に表示する。ユーザ端末2は、サーバ1から送信された第2ユーザに対応するアバター画像14b2、アナログレコードのジャケット画像14c2、及び鑑定書NFT14d2をメタバース空間20で同時に表示する。
また、サーバ1は、鑑定書NFTを所有していない第3ユーザに対し、当該第3ユーザに対応するアバター画像14b3のみをユーザ端末2に送信する。ユーザ端末2は、サーバ1から送信された第3ユーザに対応するアバター画像14b3をメタバース空間20で表示する。
なお、本実施形態では、サーバ1上にメタバース空間20が生成(構築)された例を説明したが、これに限るものではない。例えば、外部の情報処理装置(例えば、メタバースサーバ)上に生成されたメタバース空間20を利用することができる。この場合、サーバ1は、メタバース空間20に登録(ログイン)した対象ユーザのユーザIDに対応付けて、ブロックチェーン3上に発行された鑑定書NFTの画像、及び当該鑑定書NFTに対応するアナログレコードのジャケット画像をメタバースサーバに送信する。
メタバースサーバは、サーバ1から送信されたユーザID、鑑定書NFTの画像、及びアナログレコードのジャケット画像を受信する。メタバースサーバは、各対象ユーザのユーザIDに基づき、鑑定書NFTの画像、ジャケット画像、及び、各対象ユーザに対応するアバター画像を含む当該メタバース空間20の表示画面をユーザ端末2に送信する。
図34は、メタバース空間でアバター画像とジャケット画像とを表示する際の処理手順を示すフローチャートである。サーバ1の制御部11は、対象となるメタバース空間を生成する(ステップS191)。具体的には、制御部11は、メタバース空間を生成するためのプログラムまたはプラットフォーム等を実行することにより、メタバース空間を生成する。制御部11は、生成したメタバース空間上に、アバター画像、アナログレコードのジャケット画像または鑑定書NFTの画像等をレンダリングする。制御部11は、当該メタバース空間に登録した対象ユーザを複数取得する(ステップS192)。
制御部11は、取得した対象ユーザのうち、1人のユーザIDを取得する(ステップS193)。制御部11は、取得したユーザIDに基づき、当該ユーザに対応する当該メタバース空間上でのアバター画像を取得する(ステップS194)。制御部11は、取得したユーザIDに基づき、当該ユーザが鑑定書NFTを所有するか否かを判定する(ステップS195)。
具体的には、制御部11は、ユーザIDに基づき、当該ユーザが鑑定書を購入したか否かを大容量記憶部17の購入DB174に照合する。制御部11は、当該ユーザが鑑定書を購入した場合、購入された鑑定書の鑑定書IDに基づき、当該鑑定書に対し鑑定書NFTを発行したか否かを大容量記憶部17の鑑定書DB172に照合する。制御部11は、当該鑑定書に対し鑑定書NFTを発行した場合、当該ユーザが鑑定書NFTを所有すると判定する。
制御部11は、当該ユーザが鑑定書NFTを所有していない場合(ステップS195でNO)、後述するステップS197の処理に遷移する。制御部11は、当該ユーザが鑑定書NFTを所有する場合(ステップS195でYES)、当該鑑定書NFTに対応する鑑定書IDに基づき、当該鑑定書NFTに対応するアナログレコードのジャケット画像を大容量記憶部17の鑑定情報DB171から取得する(ステップS196)。
制御部11は、複数の対象ユーザのうち、当該ユーザが最後のユーザであるか否かを判定する(ステップS197)。制御部11は、当該ユーザが最後のユーザでない場合(ステップS197でNO)、ステップ193の処理に戻る。制御部11は、当該ユーザが最後のユーザである場合(ステップS197でYES)、取得したメタバース空間、各ユーザに対応するアバター画像、及び鑑定書NFTに対応するアナログレコードのジャケット画像を通信部13によりユーザ端末2に送信する(ステップS198)。
ユーザ端末2の制御部21は、サーバ1から送信されたメタバース空間、アバター画像、及びアナログレコードのジャケット画像を通信部23により受信する(ステップS291)。制御部21は、表示部25を介して、受信したアバター画像及びアナログレコードのジャケット画像をメタバース空間で表示する(ステップS292)。
具体的には、制御部21は、表示部25を介して、鑑定書NFTを所有するユーザに対し、当該ユーザに対応するアバター画像と、当該鑑定書NFTに対応するアナログレコードのジャケット画像とをメタバース空間で同時に表示する。制御部21は、表示部25を介して、鑑定書NFTを所有していないユーザに対し、当該ユーザに対応するアバター画像のみをメタバース空間で表示する。
本実施形態によると、ユーザに対応するアバター画像に対応付けて、当該ユーザが所有する鑑定書NFTに対応するアナログレコードのジャケット画像をメタバース空間で表示することが可能となる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した意味ではなく、請求の範囲によって示され、請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
各実施形態に記載した事項は相互に組み合わせることが可能である。また、請求の範囲に記載した独立請求項及び従属請求項は、引用形式に関わらず全てのあらゆる組み合わせにおいて、相互に組み合わせることが可能である。さらに、請求の範囲には他の2以上のクレームを引用するクレームを記載する形式(マルチクレーム形式)を用いているが、これに限るものではない。
1 情報処理装置(サーバ)
11 制御部
12 記憶部
13 通信部
14 入力部
15 表示部
16 読取部
17 大容量記憶部
171 鑑定情報DB
172 鑑定書DB
173 ユーザDB
174 購入DB
175 譲渡DB
176 音源DB
177 交換DB
178 関係者DB
1a 可搬型記憶媒体
1b 半導体メモリ
1P 制御プログラム
2 情報処理端末(ユーザ端末)
21 制御部
22 記憶部
23 通信部
24 入力部
25 表示部
26 撮影部
2P 制御プログラム
3 ブロックチェーンシステム(ブロックチェーン)
31 ノード
311 制御部
312 記憶部
313 通信部
314 受付部
315 出力部
316 ブロック生成部
317 ブロック検証部
318 ブロック共有部

Claims (18)

  1. アナログレコードのアーティスト名、タイトル、ジャケット画像、マトリクス番号、及び前記マトリクス番号の画像データを含む鑑定情報を記憶部に記憶し、
    前記記憶部に記憶した鑑定情報に基づいて、前記アナログレコードのアーティスト名、タイトル、ジャケット画像、マトリクス番号、及び前記マトリクス番号の画像データを含む鑑定書を生成し、
    生成した鑑定書を鑑定書IDに対応付けて記憶し、
    記憶した鑑定書に対応する鑑定書NFTをブロックチェーンシステム上に生成し、
    生成した鑑定書NFTを、前記アナログレコードを購入したユーザに発行し、
    前記ユーザのユーザ端末に、前記鑑定書NFTにおける鑑定書、前記鑑定書NFTにおける鑑定書に対応するアナログレコードのアーティストに関する情報、または前記アナログレコードに含まれる音楽に関するコンテンツを出力する
    情報処理方法。
  2. 前記アナログレコードのカタログ番号、レーベル名、レーベル画像、ジャケット画像、マトリクス番号、重量または制作年代を更に前記記憶部に記憶し、
    前記アナログレコードのアーティスト名、タイトル、カタログ番号、レーベル名、レーベル画像、ジャケット画像、マトリクス番号、重量または制作年代を含む前記鑑定書を出力する
    請求項1に記載の情報処理方法。
  3. 前記アナログレコードのマトリクス番号及び初回マトリクス番号を示す情報を更に前記記憶部に記憶し、
    前記アナログレコードのアーティスト名、タイトル、マトリクス番号及び初回マトリクス番号を示す情報を含む前記鑑定書を出力する
    請求項1又は2に記載の情報処理方法。
  4. 前記アナログレコードのマトリクス番号に対応付けて、前記マトリクス番号の画像データを更に前記記憶部に記憶し、
    前記アナログレコードのアーティスト名、タイトル、マトリクス番号及び前記マトリクス番号の画像データを含む前記鑑定書を出力する
    請求項1又は2に記載の情報処理方法。
  5. 前記鑑定書を識別するための鑑定書IDが記述されたコードをユーザ端末により読み取らせることにより、前記鑑定書IDを取得し、
    取得した鑑定書IDに基づいて前記鑑定書を取得し、
    取得した鑑定書を前記ユーザ端末に出力する
    請求項1又は2に記載の情報処理方法。
  6. ユーザが前記アナログレコードを購入した場合、前記ユーザに関する情報を記憶部に記憶する
    請求項1又は2に記載の情報処理方法。
  7. 前記アナログレコードの鑑定情報のハッシュ値を鑑定書IDに対応付けて前記ブロックチェーンシステムに出力する
    請求項1又は2に記載の情報処理方法。
  8. アナログレコード毎に鑑定書が作成されており、
    前記鑑定書に対応する鑑定書NFTに対応付けて、鑑定書ID及び前記鑑定書NFTを所有するユーザを識別するための識別情報を記憶する
    請求項1又は2に記載の情報処理方法。
  9. 前記鑑定書NFTの譲渡により、前記鑑定書NFTにおける鑑定書に対応するアナログレコードの関係者にインセンティブを付与するスマートコントラクトが前記ブロックチェーンシステム上に記憶されている
    請求項1又は2に記載の情報処理方法。
  10. 前記アナログレコード、前記アナログレコードの鑑定書及び前記鑑定書に対応する鑑定書NFTを第1エンティティから第1ユーザに譲渡したことを示す譲渡情報を記憶する
    請求項1又は2に記載の情報処理方法。
  11. 前記アナログレコード、前記アナログレコードの鑑定書及び前記鑑定書に対応する鑑定書NFTを前記第1ユーザから、前記第1エンティティとは異なる第2エンティティに譲渡したことを示す譲渡情報を記憶する
    請求項10に記載の情報処理方法。
  12. 前記アナログレコードの音源データの作成に利用されるサンプリングの音源データに対応するサンプリング音源NFTを前記ブロックチェーンシステム上に生成し、
    生成したサンプリング音源NFTを、前記サンプリングの音源データを所有する第2ユーザに発行し、
    発行したサンプリング音源NFTを前記アナログレコードの鑑定書に対応する鑑定書NFTに関連付け、
    前記鑑定書NFTの取引、または前記アナログレコードの音源データの利用により、前記サンプリング音源NFTに対応するサンプリングの音源データの関係者にインセンティブを付与する
    請求項1又は2に記載の情報処理方法。
  13. ユーザが前記鑑定書NFTを所有している場合に、前記ユーザに対応するアバター画像と、前記鑑定書NFTに対応するアナログレコードのジャケット画像とを、メタバース空間で同時に表示するために、前記アバター画像と前記ジャケット画像とを出力する
    請求項1又は2に記載の情報処理方法。
  14. 前記鑑定書NFT及び前記鑑定書NFTに対応するアナログレコードの第2ユーザへの譲渡に際し、前記アナログレコードを前記ユーザから受け取って、前記第2ユーザに配送するエンティティに譲渡に伴う費用の一部を手数料として決定する
    請求項1又は2に記載の情報処理方法。
  15. 第1ユーザの第1鑑定書NFT及び前記第1鑑定書NFTに対応する第1アナログレコードと、第2ユーザの第2鑑定書NFT及び前記第2鑑定書NFTに対応する第2アナログレコードとの前記第1ユーザ及び前記第2ユーザ間での交換に際し、(1)前記第1アナログレコード及び前記第2アナログレコードを受け取って、(2)前記第2アナログレコードを前記第1ユーザに配送し、かつ、(3)前記第1アナログレコードを前記第2ユーザに配送するエンティティに、対する交換に伴う手数料を決定する
    請求項1又は2に記載の情報処理方法。
  16. 前記アナログレコードの音源データを前記鑑定書NFTのメタデータとしてあり、
    前記鑑定書NFTを所有するユーザから前記音源データの再生要求を受け付けた場合に、前記音源データを出力する
    請求項1又は2に記載の情報処理方法。
  17. 制御部を備える情報処理装置であって、
    前記制御部は、
    アナログレコードのアーティスト名、タイトル、ジャケット画像、マトリクス番号、及び前記マトリクス番号の画像データを含む鑑定情報を記憶部に記憶し、
    前記記憶部に記憶した鑑定情報に基づいて、前記アナログレコードのアーティスト名、タイトル、ジャケット画像、マトリクス番号、及び前記マトリクス番号の画像データを含む鑑定書を生成し、
    生成した鑑定書を鑑定書IDに対応付けて記憶し、
    記憶した鑑定書に対応する鑑定書NFTをブロックチェーンシステム上に生成し、
    生成した鑑定書NFTを、前記アナログレコードを購入したユーザに発行し、
    前記ユーザのユーザ端末に、前記鑑定書NFTにおける鑑定書、前記鑑定書NFTにおける鑑定書に対応するアナログレコードのアーティストに関する情報、または前記アナログレコードに含まれる音楽に関するコンテンツを出力する
    情報処理装置。
  18. アナログレコードのアーティスト名、タイトル、ジャケット画像、マトリクス番号、及び前記マトリクス番号の画像データを含む鑑定情報を記憶部に記憶し、
    前記記憶部に記憶した鑑定情報に基づいて、前記アナログレコードのアーティスト名、タイトル、ジャケット画像、マトリクス番号、及び前記マトリクス番号の画像データを含む鑑定書を生成し、
    生成した鑑定書を鑑定書IDに対応付けて記憶し、
    記憶した鑑定書に対応する鑑定書NFTをブロックチェーンシステム上に生成し、
    生成した鑑定書NFTを、前記アナログレコードを購入したユーザに発行し、
    前記ユーザのユーザ端末に、前記鑑定書NFTにおける鑑定書、前記鑑定書NFTにおける鑑定書に対応するアナログレコードのアーティストに関する情報、または前記アナログレコードに含まれる音楽に関するコンテンツを出力する
    処理をコンピュータに実行させるプログラム。
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