JP2023161635A - プラント制御装置およびプラント制御装置の自動再起動方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】故障発生時に、重要な故障情報の取り逃しを防止できるプラント制御装置およびプラント制御装置の自動再起動方法を提供する。【解決手段】プラント制御装置100は、故障を自動検出する故障検出部22Dと、故障の発生後の故障対応処理の実施の要否を判定する判定処理部23Aと、故障情報の収集および保存処理を行う収集/保存処理部23Bと、故障情報の収集状況に応じて、プラント制御装置100を予め決定された状態に遷移させる遷移処理部23Cとを有し、故障の特性を判定する複数の判定条件と、それぞれの判定条件に合致した場合に、収集/保存処理部23Bが行う処理を一組にして登録した故障処理登録テーブル50Aと、収集/保存処理部23Bが収集した故障情報を保存する不揮発性メモリ60とを備える。【選択図】図1
Description
本願は、プラント制御装置およびプラント制御装置の自動再起動方法に関するものである。
従来、プラント制御装置の故障が検出された場合、プラント運転員、プラント保守員、もしくはメーカの調査担当者が現場に赴いて、プラント制御装置の故障情報を収集し、システムの状況の把握を行い、その後にプラント制御装置の再起動、あるいはプラント制御装置の交換作業を実施している。
そのため、プラント制御装置の再稼働までに時間を要し、利便性や経済性を損ねていた。このような課題に対して、故障発生時にプラント制御装置自身が、あらかじめ登録されている再起動条件を参照して、再起動が可能であれば人手を介さず自動的に再起動することによって不稼働時間を短縮する技術が提案されている。
特許文献1の装置では、制御装置の故障発生時に再起動可能かどうかを判定し、条件を満たせば制御装置を自動で再起動することは可能であった。しかし再起動前に実施する処理が固定されていたため、人手で再起動していた場合には可能であった、故障の種類によって追加で故障情報を収集することも、再起動前に実施する処置を変更することも困難であった。このため、重要な故障情報の取り逃しが発生したり、再起動前に実施すべき処理が漏れたりするという課題があった。
本願は、上記のような課題を解決するための技術を開示するものであり、故障発生時に、重要な故障情報の取り逃しが発生したり、再起動前に実施すべき処理が漏れたりすることを防止できるプラント制御装置およびプラント制御装置の自動再起動方法を提供することを目的とする。
本願に開示されるプラント制御装置は、
CPUと、メモリと、制御ソフトウェアとを備えるプラント制御装置であって、
前記プラントの制御演算をおこなう演算処理部と、前記演算処理部においてに発生した故障を自動検出する故障検出部とを有するデータ処理部と、前記故障の発生後の故障対応処理の実施の要否を判定する判定処理部と故障情報の収集および保存処理を行う収集/保存処理部と前記収集/保存処理部による前記故障情報の収集状況に応じて、前記プラント制御装置を予め決定された状態に遷移させる遷移処理部とを有する故障処理部と、を有する前記制御ソフトウェアと、
前記故障の特性を判定する複数の判定条件とそれぞれの前記判定条件に合致した場合に、前記収集/保存処理部が行う処理を一組にして登録した故障処理登録テーブルと、
前記収集/保存処理部が収集した前記故障情報を保存する不揮発性メモリと、を備えるものである。
本願に開示されるプラント制御装置の自動再起動方法は、
前記制御装置の再起動に先だって前記故障処理登録テーブルを参照することによって、前記故障情報を自動的に収集/保存し、前記再起動の可否を自動的に判定するものである。
CPUと、メモリと、制御ソフトウェアとを備えるプラント制御装置であって、
前記プラントの制御演算をおこなう演算処理部と、前記演算処理部においてに発生した故障を自動検出する故障検出部とを有するデータ処理部と、前記故障の発生後の故障対応処理の実施の要否を判定する判定処理部と故障情報の収集および保存処理を行う収集/保存処理部と前記収集/保存処理部による前記故障情報の収集状況に応じて、前記プラント制御装置を予め決定された状態に遷移させる遷移処理部とを有する故障処理部と、を有する前記制御ソフトウェアと、
前記故障の特性を判定する複数の判定条件とそれぞれの前記判定条件に合致した場合に、前記収集/保存処理部が行う処理を一組にして登録した故障処理登録テーブルと、
前記収集/保存処理部が収集した前記故障情報を保存する不揮発性メモリと、を備えるものである。
本願に開示されるプラント制御装置の自動再起動方法は、
前記制御装置の再起動に先だって前記故障処理登録テーブルを参照することによって、前記故障情報を自動的に収集/保存し、前記再起動の可否を自動的に判定するものである。
本願に開示されるプラント制御装置およびプラント制御装置の自動再起動方法によれば、故障発生時に、重要な故障情報の取り逃しが発生したり、再起動前に実施すべき処理が漏れたりすることを防止できる。
実施の形態1.
以下、実施の形態1によるプラント制御装置およびプラント制御装置の自動再起動方法を図に基づいて説明する。
図1は、プラント制御装置100の構成を示すブロック図である。
プラント制御装置100は、電力プラント、下水処理プラント等の監視制御を行う装置である。プラント制御装置は、CPU10(Central Processing Unit)と、制御ソフトウェア20と、メモリ30とを備える。制御ソフトウェア20は、ソフトウェア制御プラットフォームとしての組み込みOS21(Operating System)と、データ処理部22と、故障処理部23とを備える。
以下、実施の形態1によるプラント制御装置およびプラント制御装置の自動再起動方法を図に基づいて説明する。
図1は、プラント制御装置100の構成を示すブロック図である。
プラント制御装置100は、電力プラント、下水処理プラント等の監視制御を行う装置である。プラント制御装置は、CPU10(Central Processing Unit)と、制御ソフトウェア20と、メモリ30とを備える。制御ソフトウェア20は、ソフトウェア制御プラットフォームとしての組み込みOS21(Operating System)と、データ処理部22と、故障処理部23とを備える。
OS21は、制御ソフトウェア20全体の動作を管理する。データ処理部22は、プラント制御装置100の主たる機能であるプラント制御を行う。故障処理部23は、プラント制御装置100の稼働中に故障が発生した場合に、その処置を行う。
図2は、データ処理部22の構成を示すブロック図である。
データ処理部22は、入力処理部22Aと、演算処理部22Bと、出力処理部22Cと、故障検出部22Dとを備える。入力処理部22Aは、プラント制御装置100の制御演算に利用する入力信号を取り込む。演算処理部22Bは、取り込んだ入力信号を用いて制御演算を行う。出力処理部22Cは、演算処理部22Bの制御演算の結果を出力する。そして、故障検出部22Dは、プラント制御装置に故障が発生した場合に、それを自動検出する。
データ処理部22は、入力処理部22Aと、演算処理部22Bと、出力処理部22Cと、故障検出部22Dとを備える。入力処理部22Aは、プラント制御装置100の制御演算に利用する入力信号を取り込む。演算処理部22Bは、取り込んだ入力信号を用いて制御演算を行う。出力処理部22Cは、演算処理部22Bの制御演算の結果を出力する。そして、故障検出部22Dは、プラント制御装置に故障が発生した場合に、それを自動検出する。
図3は、故障処理部23の構成を示すブロック図である。
故障処理部23は、判定処理部23Aと、収集/保存処理部23Bと、遷移処理部23Cとを備える。判定処理部23Aは、故障発生後の故障対応処理の実施の要否を判定する。収集/保存処理部23Bは、故障情報の収集/保存処理を行う。遷移処理部23Cは、故障情報の収集状況に応じて、プラント制御装置100を、予め決定された状態に遷移させる。
故障処理部23は、判定処理部23Aと、収集/保存処理部23Bと、遷移処理部23Cとを備える。判定処理部23Aは、故障発生後の故障対応処理の実施の要否を判定する。収集/保存処理部23Bは、故障情報の収集/保存処理を行う。遷移処理部23Cは、故障情報の収集状況に応じて、プラント制御装置100を、予め決定された状態に遷移させる。
図4は、メモリ30と、ハードウェア情報40と、設定情報50と、不揮発性メモリ60の構成を示すブロック図である。
メモリ30は、演算情報格納部30Aと、ワーク情報格納部30Bと、ログ情報格納部30Cとを備える。演算情報格納部30Aは、演算処理部22Bが使用する入力信号および、演算後の出力信号である演算情報を保存するために使用する。ワーク情報格納部30Bは、制御ソフトウェア20が動作するために必要な情報であるワーク情報の参照、保存を行うために使用する。ログ情報格納部30Cは、制御ソフトウェア20の動作履歴や統計情報などであるログ情報を保存するために使用する。
メモリ30は、演算情報格納部30Aと、ワーク情報格納部30Bと、ログ情報格納部30Cとを備える。演算情報格納部30Aは、演算処理部22Bが使用する入力信号および、演算後の出力信号である演算情報を保存するために使用する。ワーク情報格納部30Bは、制御ソフトウェア20が動作するために必要な情報であるワーク情報の参照、保存を行うために使用する。ログ情報格納部30Cは、制御ソフトウェア20の動作履歴や統計情報などであるログ情報を保存するために使用する。
ハードウェア情報40は、プラント制御装置100を構成するハードウェアが有する入出力情報である。I/Oレジスタ40A(Input/Outputレジスタ)等の設定情報が保存されている。設定情報50は、本実施の形態の主要部を構成する故障処理登録テーブル50Aを備える。不揮発性メモリ60には、故障情報60Aが保存されている。故障情報60Aは、故障処理部23の収集/保存処理部23Bが故障原因の解析のために収集した各種データを保存した故障情報である。故障情報60Aは、不揮発性メモリ60に保存されているので、プラント制御装置100が電源を喪失しても保持され、後の故障原因の解析に利用できる。
次に、プラント制御装置100の故障時の動作について説明する。
図5は、プラント制御装置100の故障発生時において故障処理部23で参照する故障処理登録テーブル50Aの構成を示す概念図である。
図6は、実際の故障処理を説明するため、具体的な登録イメージを示した故障処理登録テーブル50Aのサンプルである。
図5は、プラント制御装置100の故障発生時において故障処理部23で参照する故障処理登録テーブル50Aの構成を示す概念図である。
図6は、実際の故障処理を説明するため、具体的な登録イメージを示した故障処理登録テーブル50Aのサンプルである。
プラント制御装置100の通常稼働状態においては、データ処理部22は、入力処理部22Aによる入力処理、演算処理部22Bによる演算処理、出力処理部22Cによる出力処理の順に処理を行う。出力処理を完了すると、再度入力処理に戻って同様の処理を繰り返す。データ処理部22は、各処理の動作中にメモリ30上の演算情報格納部30A、ワーク情報格納部30B、ログ情報格納部30C、およびハードウェア情報40のI/Oレジスタ40Aに対するデータ読み出し、書き込みを実行している。
上述の通常稼働中のプラント制御装置100に万一故障が発生すると、データ処理部22の故障検出部22Dが、演算処理部22Bの動作を中断し、処理を故障処理部23に引き継ぐ。
次に、故障処理部23の判定処理部23Aは、故障発生後の故障対応処理の実施の要否を判定する。必要な場合は、収集/保存処理部23Bにて故障に応じた故障情報を収集し、保存を行うが、この際に、判定処理部23Aは、図5、図6に示す故障処理登録テーブル50Aを参照する。
故障処理登録テーブル50Aには、プラント制御装置100の稼働前に、想定される故障の特性に応じて、予め最適な故障情報を収集/保存するための処理を登録しておく。故障処理登録テーブル50Aには、故障の特性を判定する複数の判定条件と、それぞれの判定条件に合致した場合に収集/保存処理部23Bが行う処理を一組にして登録しておく。
判定処理部23Aは、故障処理登録テーブル50Aの条件1を参照し、検出された故障が、判定条件1に合致しているかどうかを判定する。判定条件1に合致している場合は、収集/保存処理部23Bを呼び出す。呼び出された収集/保存処理部23Bは、判定条件1に対応する処理を実行する。図6の判定条件1に該当する場合は、時系列トレースを収集し不揮発性メモリ60に保存する。判定条件1に合致しない場合は、収集/保存処理部23Bの呼び出しを行わずに次の判定条件の判定を行う。
次に、判定処理部23Aは、故障処理登録テーブル50Aの判定条件2を参照し、判定条件1と同様に検出された故障が、判定条件2に合致するかどうかを判定してその結果に応じて、必要な場合は、収集/保存処理部23Bによって故障情報を収集/保存する。判定処理部23Aは、最後の判定条件の次のレコードに登録されているストッパを検出するまで故障に対する条件の判定を繰り返す。
故障処理登録テーブル50Aの判定をすべて実施し、ストッパを検出したら、処理を遷移処理部23Cに移行する。遷移処理部23Cは、故障情報の収集/保存が完了した後のプラント制御装置100の最終的な処置を決定し、実行する。故障処理登録テーブル50Aにしたがって、意図した故障情報をすべて正常に収集/保存した場合は、プラント制御装置100を再起動する。何らかの要因によって、収集/保存処理部23Bが、故障情報の収集/保存に失敗した場合は、再起動せず処理を停止する。
次に、図7~図9を用いて具体的な処理フローを更に詳細に説明する。
図7~図9は、本実施の形態による故障処理部23の処理フローを示す図である。
上述の図6は、具体的な故障処理登録テーブル50Aの設定例である。特定の故障発生を想定し、判定処理部23Aが、故障処理登録テーブル50Aを使用して故障処理を実行する場合のプラント制御装置100の挙動を示す。
プラント制御装置100が通常稼働中に、データ処理部22の演算処理部22Bにおいてソフトウェアの論理矛盾が発生して故障になったと想定する。
説明の前提として、当該ソフトウェアの論理矛盾は、以下の特性を有する故障であると定義する。
(1)演算処理部22Bによる演算処理の複数個所で呼び出ししている共通関数の処理において矛盾が発生した。
(2)共通関数は、OS21が提供する機能ではない。
(3)演算処理部22Bの演算処理の実行以前に動作していた処理の悪影響を受けている可能性がある。
演算処理部22Bにおいて制御ソフトウェアに論理矛盾が発生したことによって、プラント制御装置100は、故障状態となる。このとき、この異常を故障検出部22Dが検出し(ステップST001)故障原因を特定する(ステップST002)。故障原因は、ハードウェア情報40のI/Oレジスタ40Aから情報を取り出して判断する。次に、故障検出部22Dは、故障処理部23の判定処理部23Aを呼び出して、故障原因がソフトウェア論理矛盾であることを伝達する(ステップST003)。
図7~図9は、本実施の形態による故障処理部23の処理フローを示す図である。
上述の図6は、具体的な故障処理登録テーブル50Aの設定例である。特定の故障発生を想定し、判定処理部23Aが、故障処理登録テーブル50Aを使用して故障処理を実行する場合のプラント制御装置100の挙動を示す。
プラント制御装置100が通常稼働中に、データ処理部22の演算処理部22Bにおいてソフトウェアの論理矛盾が発生して故障になったと想定する。
説明の前提として、当該ソフトウェアの論理矛盾は、以下の特性を有する故障であると定義する。
(1)演算処理部22Bによる演算処理の複数個所で呼び出ししている共通関数の処理において矛盾が発生した。
(2)共通関数は、OS21が提供する機能ではない。
(3)演算処理部22Bの演算処理の実行以前に動作していた処理の悪影響を受けている可能性がある。
演算処理部22Bにおいて制御ソフトウェアに論理矛盾が発生したことによって、プラント制御装置100は、故障状態となる。このとき、この異常を故障検出部22Dが検出し(ステップST001)故障原因を特定する(ステップST002)。故障原因は、ハードウェア情報40のI/Oレジスタ40Aから情報を取り出して判断する。次に、故障検出部22Dは、故障処理部23の判定処理部23Aを呼び出して、故障原因がソフトウェア論理矛盾であることを伝達する(ステップST003)。
次に、判定処理部23Aは、故障処理登録テーブル50Aを読み込み(ステップST004)、N=1として判定条件Nの判定処理を実行する(ステップST005)。判定条件1の判定処理では本故障解析のために時系列情報が必要な故障かどうかを判定するが、上記(3)に記載の通り、演算処理の前処理の影響を受けている可能性があるため判定条件1に合致する(ステップST006-YES)。そこで判定処理部23Aは、収集/保存処理部23Bを呼び出して(ステップST007)、ログ情報格納部30Cに格納されている時系列トレースデータを読み出して不揮発性メモリ60に保存する(ステップST008)。
次に、判定処理部23Aは、N=N+1とし(ステップST009)、故障処理登録テーブル50Aの判定条件2が登録されているかどうかを確認する(ステップST010)。判定条件2が登録されているので(ステップST010-YES)、判定条件2の判定処理を行う。判定条件2の判定処理では、本故障がOS21の機能と関連する故障かどうかを判定するが、上記(2)に記載の通り、OS21提供の機能でない。したがって判定条件2に対応する故障情報は不要なので、収集/保存処理部23Bの呼び出しをスキップする(ステップST006-NO)。
次に、判定処理部23Aは、故障処理登録テーブル50Aの判定条件3が登録されているかどうかを確認する(ステップST009、ST010)。判定条件3が登録されているので、判定条件3の判定処理を行う(ステップST005)。判定条件3の判定処理では、本故障解析のために呼び出し元の特定が必要な故障かどうかを判定するが、上記(1)に記載の通り、複数の呼び出し元から呼び出されている機能であるため、どこから呼び出されたかを特定することが必要であり、判定条件3に合致する(ステップST006-YES)。そこで判定処理部23Aは、収集/保存処理部23Bを呼び出して(ステップST007)、演算処理部22Bのスタック情報を読み出して不揮発性メモリ60に保存する(ステップST008)。
同様にして、判定処理部23Aは、故障処理登録テーブル50Aを参照して故障情報の収集/保存処理を繰り返し実行する。判定条件Xには、ストッパが登録されているので、判定処理部23Aの処理を完了し(ステップST010-NO)、遷移処理部23Cを呼び出して(ステップST011)処理を移行する。遷移処理部23Cは、故障情報の収集/保存処理の実行状況を参照し、必要な故障情報がすべて不揮発性メモリ60に保存されていることを確認し(ステップST012-YES)、プラント制御装置100を再起動する(ステップST013)。収集/保存に不備があると判断した場合は(ST012-NO)、再起動せずに処理を停止する(ステップST014)。
以上のように、本実施の形態によるプラント制御装置100およびプラント制御装置100の自動再起動方法によれば、故障発生時に、故障処理登録テーブル50Aに設定した内容にしたがって、自動的に、故障原因に応じて、故障情報をもれなく、最適に収集/保存可能になるとともに、その後、プラント制御装置100を自動的に再起動できる。
また、万が一、故障情報を収集/保存できなかった場合には再起動せず現状を維持して故障情報の喪失を防止できる。なお、再起動前に保存する情報は、不揮発性メモリ60に代えて、ハードティスクに保存してもよい。
また、万が一、故障情報を収集/保存できなかった場合には再起動せず現状を維持して故障情報の喪失を防止できる。なお、再起動前に保存する情報は、不揮発性メモリ60に代えて、ハードティスクに保存してもよい。
以下、本開示の諸形態を付記としてまとめて記載する。
付記1
CPUと、メモリと、制御ソフトウェアとを備えるプラント制御装置であって、
前記プラントの制御演算をおこなう演算処理部と、前記演算処理部においてに発生した故障を自動検出する故障検出部とを有するデータ処理部と、前記故障の発生後の故障対応処理の実施の要否を判定する判定処理部と故障情報の収集および保存処理を行う収集/保存処理部と前記収集/保存処理部による前記故障情報の収集状況に応じて、前記プラント制御装置を予め決定された状態に遷移させる遷移処理部とを有する故障処理部と、を有する前記制御ソフトウェアと、
前記故障の特性を判定する複数の判定条件とそれぞれの前記判定条件に合致した場合に、前記収集/保存処理部が行う処理を一組にして登録した故障処理登録テーブルと、
前記収集/保存処理部が収集した前記故障情報を保存する不揮発性メモリと、を備えるプラント制御装置。
付記2
前記故障検出部は、前記制御ソフトウェアに発生した論理矛盾を検出する付記1に記載のプラント制御装置。
付記3
前記故障検出部は、I/Oレジスタから情報を取り出して前記故障の原因を判断する付記1又は付記2に記載のプラント制御装置。
付記4
付記1から付記3のいずれか1項に記載のプラント制御装置を用いるプラント制御装置の再起動方法であって、
前記制御装置の再起動に先だって前記故障処理登録テーブルを参照することによって、前記故障情報を自動的に収集/保存し、前記再起動の可否を自動的に判定するプラント制御装置の自動再起動方法。
CPUと、メモリと、制御ソフトウェアとを備えるプラント制御装置であって、
前記プラントの制御演算をおこなう演算処理部と、前記演算処理部においてに発生した故障を自動検出する故障検出部とを有するデータ処理部と、前記故障の発生後の故障対応処理の実施の要否を判定する判定処理部と故障情報の収集および保存処理を行う収集/保存処理部と前記収集/保存処理部による前記故障情報の収集状況に応じて、前記プラント制御装置を予め決定された状態に遷移させる遷移処理部とを有する故障処理部と、を有する前記制御ソフトウェアと、
前記故障の特性を判定する複数の判定条件とそれぞれの前記判定条件に合致した場合に、前記収集/保存処理部が行う処理を一組にして登録した故障処理登録テーブルと、
前記収集/保存処理部が収集した前記故障情報を保存する不揮発性メモリと、を備えるプラント制御装置。
付記2
前記故障検出部は、前記制御ソフトウェアに発生した論理矛盾を検出する付記1に記載のプラント制御装置。
付記3
前記故障検出部は、I/Oレジスタから情報を取り出して前記故障の原因を判断する付記1又は付記2に記載のプラント制御装置。
付記4
付記1から付記3のいずれか1項に記載のプラント制御装置を用いるプラント制御装置の再起動方法であって、
前記制御装置の再起動に先だって前記故障処理登録テーブルを参照することによって、前記故障情報を自動的に収集/保存し、前記再起動の可否を自動的に判定するプラント制御装置の自動再起動方法。
本願は、例示的な実施の形態が記載されているが、実施の形態に記載された様々な特徴、態様、及び機能は特定の実施の形態の適用に限られるのではなく、単独で、または様々な組み合わせで実施の形態に適用可能である。
従って、例示されていない無数の変形例が、本願に開示される技術の範囲内において想定される。例えば、少なくとも1つの構成要素を変形する場合、追加する場合または省略する場合が含まれるものとする。
従って、例示されていない無数の変形例が、本願に開示される技術の範囲内において想定される。例えば、少なくとも1つの構成要素を変形する場合、追加する場合または省略する場合が含まれるものとする。
100 プラント制御装置、10 CPU、20 制御ソフトウェア、21 OS、
22 データ処理部、22A 入力処理部、22B 演算処理部、22C 出力処理部、22D 故障検出部、23 故障処理部、23A 判定処理部、
23B 収集/保存処理部、23C 遷移処理部、30 メモリ、
30A 演算情報格納部、30B ワーク情報格納部、30C ログ情報格納部、
40 ハードウェア情報、40A I/Oレジスタ、50 設定情報、
50A 故障処理登録テーブル、60 不揮発性メモリ、60A 故障情報。
22 データ処理部、22A 入力処理部、22B 演算処理部、22C 出力処理部、22D 故障検出部、23 故障処理部、23A 判定処理部、
23B 収集/保存処理部、23C 遷移処理部、30 メモリ、
30A 演算情報格納部、30B ワーク情報格納部、30C ログ情報格納部、
40 ハードウェア情報、40A I/Oレジスタ、50 設定情報、
50A 故障処理登録テーブル、60 不揮発性メモリ、60A 故障情報。
Claims (4)
- CPUと、メモリと、制御ソフトウェアとを備えるプラント制御装置であって、
前記プラントの制御演算をおこなう演算処理部と、前記演算処理部においてに発生した故障を自動検出する故障検出部とを有するデータ処理部と、前記故障の発生後の故障対応処理の実施の要否を判定する判定処理部と故障情報の収集および保存処理を行う収集/保存処理部と前記収集/保存処理部による前記故障情報の収集状況に応じて、前記プラント制御装置を予め決定された状態に遷移させる遷移処理部とを有する故障処理部と、を有する前記制御ソフトウェアと、
前記故障の特性を判定する複数の判定条件とそれぞれの前記判定条件に合致した場合に、前記収集/保存処理部が行う処理を一組にして登録した故障処理登録テーブルと、
前記収集/保存処理部が収集した前記故障情報を保存する不揮発性メモリと、を備えるプラント制御装置。 - 前記故障検出部は、前記制御ソフトウェアに発生した論理矛盾を検出する請求項1に記載のプラント制御装置。
- 前記故障検出部は、I/Oレジスタから情報を取り出して前記故障の原因を判断する請求項2に記載のプラント制御装置。
- 請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のプラント制御装置を用いるプラント制御装置の再起動方法であって、
前記プラント制御装置の再起動に先だって前記故障処理登録テーブルを参照することによって、前記故障情報を自動的に収集/保存し、前記再起動の可否を自動的に判定するプラント制御装置の自動再起動方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2022072084A JP2023161635A (ja) | 2022-04-26 | 2022-04-26 | プラント制御装置およびプラント制御装置の自動再起動方法 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2022072084A JP2023161635A (ja) | 2022-04-26 | 2022-04-26 | プラント制御装置およびプラント制御装置の自動再起動方法 |
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