JP2023159474A - 端末装置および基地局装置 - Google Patents

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Abstract

Figure 2023159474000001
【課題】適切なタイミングでハンドオーバを行うことのできる無線端末装置及び基地局装置を提供する。
【解決手段】無線通信システム100において、端末装置10A、10Bは、第1の基地局装置20Aからの信号の信号強度を測定する測定部と、測定結果を第1の基地局装置に送信し、第1の基地局装置からのハンドオーバ命令を受信する通信部と、第1の基地局装置20Aからのハンドオーバ命令に従って、第2の基地局装置20Bへのハンドオーバを実行するハンドオーバ実行部15と、を備える。第1の基地局装置20Aは、ハンドオーバを行うための第1の閾値と、第1の閾値より小さい第2の閾値を設定し、測定結果と、第1及び第2の閾値との関係に応じたハンドオーバ命令を生成する。
【選択図】図2

Description

本発明は、無線通信を行う端末装置および基地局装置に関する。
無線移動体通信システムでは、端末装置は移動につれて、移動元の基地局装置(「ソース基地局」とも呼ぶ)のカバレッジを離れ、隣接する基地局装置(「ターゲット基地局」とも呼ぶ)のカバレッジに入る場合、再接続を行わず、通信を継続しながら移動するためには、移動元の基地局装置から隣接する基地局装置にハンドオーバを行う必要がある。適切な基地局装置にハンドオーバを行うために、端末装置は、ソース基地局装置またはターゲット基地局装置からの参照信号の信号強度(RSRP(reference signal received power)やRSRQ(reference signal received quality)等)を測定し、移動元の基地局装置に測定の結果を報告する。移動元の基地局装置は、端末装置から報告された測定の結果に基づいて、ハンドオーバを実行するか否かを決定する。ハンドオーバを実行すると決定した場合には、ソース基地局装置はターゲット基地局装置にハンドオーバ要求を送信し、端末装置にハンドオーバ命令を送信する。あるいは、端末装置は測定結果に基づいて自律的にハンドオーバを実行するか否かを決定して、ハンドオーバを実行する。移動体である端末装置が適切なタイミングでハンドオーバを実行するための様々な技術が開示されている。
特表2017-511623(2017年4月20日公開)
しかし、端末装置が、例えば、基地局装置との通信中にハンドオーバを実行すると、瞬断等が発生する場合がある。このため、eMBB等大容量通信中であればデータのダウンロードが完了するまでの所要時間が増えたり、URLLC等高信頼性通信中であれば重要なデータの再送が必要になるなどの症状が顕著に表れる可能性がある。
本発明は、上記事情に鑑み、データのダウンロード又はアップロード等の処理を阻害することなく、適切なタイミングで端末装置がハンドオーバを実行することができる技術を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る端末装置は、無線通信を行う端末装置であって、第1の基地局装置からの受信信号の信号強度を測定する測定部と、前記信号強度の測定結果を前記第1の基地局装置に送信する送信部と、前記測定結果に基づく前記第1の基地局装置からのハンドオーバ命令を受信する受信部と、前記第1の基地局装置からのハンドオーバ命令に従って、第2の基地局装置へのハンドオーバ処理を実行するハンドオーバ実行部と、を備え、前記第1の基地局装置は、前記ハンドオーバ処理を行うための第1の閾値と、前記第1の閾値より小さい第2の閾値と、を設定し、前記測定結果の信号強度と、前記第1の閾値及び前記第2の閾値との関係に応じたハンドオーバ命令を生成する。
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る端末装置は、無線通信を行う端末装置であって、第2の基地局装置からの受信信号の信号強度を測定する測定部と、前記信号強度の測定結果を第1の基地局装置に送信する送信部と、前記測定結果に基づく前記第1の基地局装置からのハンドオーバ命令を受信する受信部と、前記第1の基地局装置からのハンドオーバ命令に従って、前記第2の基地局装置へのハンドオーバ処理を実行する実行部と、を備え、前記第1の基地局装置は、前記ハンドオーバ処理を行うための第3の閾値と、前記第3の閾値より大きい第4の閾値と、を設定し、前記測定結果の信号強度と、前記第3の閾値及び前記第4の閾値との関係に応じたハンドオーバ命令を生成する。
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る端末装置は、無線通信を行う端末装置であって、第1の基地局装置からの受信信号の信号強度を測定する測定部と、前記測定結果に基づいて、前記第1の基地局装置から第2の基地局装置へのハンドオーバ処理を実行する実行部と、を備える端末装置であって、前記ハンドオーバ処理において、前記ハンドオーバ処理を行うための第1の閾値と、前記第1の閾値より小さい第2の閾値と、を設定し、前記測定結果の信号強度と、前記第1の閾値及び前記第2の閾値との関係に応じたハンドオーバ処理を実行する。
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る端末装置は、無線通信を行う端末装置であって、第2の基地局装置からの受信信号の信号強度を測定する測定部と、前記測定結果に基づいて、第1の基地局装置から前記第2の基地局装置へのハンドオーバ処理を実行する実行部と、を備える端末装置であって、前記ハンドオーバ処理において、前記ハンドオーバ処理を行うための第3の閾値と、前記第3の閾値より大きい第4の閾値と、を設定し、前記測定結果の信号強度と、前記第3の閾値及び前記第4の閾値との関係に応じたハンドオーバ処理を実行する。
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る基地局装置は、無線通信を行う基地局装置であって、端末装置における、前記基地局装置からの受信信号の信号強度の測定結果を受信する受信部と、前記信号強度の測定結果に基づいて、前記端末装置に対しハンドオーバ命令を生成する制御部と、を備え、前記制御部は、ハンドオーバ処理を行うための第1の閾値と、前記第1の閾値より小さい第2の閾値と、を設定し、前記測定結果の信号強度と、前記第1の閾値及び前記第2の閾値との関係に応じたハンドオーバ命令を生成する。
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る基地局装置は、無線通信を行う基地局装置であって、端末装置から、第2の基地局装置からの受信信号の信号強度の測定結果を受信する受信部と、前記信号強度の測定結果に基づいて、前記端末装置に対しハンドオーバ命令を生成する制御部と、前記生成したハンドオーバ命令を前記端末装置に送信する送信部と、を備え、前記制御部は、ハンドオーバ処理を行うための第3の閾値と、前記第3の閾値より大きい第4の閾値と、を設定し、前記測定結果の信号強度と、前記第3の閾値及び前記第4の閾値との関係に応じたハンドオーバ命令を生成する。
する。
本発明の一態様によれば、通信中にハンドオーバを実行することによる瞬断などが原因で、eMBB等大容量通信中であればデータのダウンロードが完了するまでの所要時間が増えたり、URLLC等高信頼性通信中であれば重要なデータの再送が必要になる等の症状が発生するのを抑制することができる端末装置および基地局装置を提供する。
本発明の実施形態に係る端末装置および基地局装置を備える無線通信システムの構成を示す全体図である。 図1に示す無線通信システムを構成する端末装置および基地局装置の構成の一例を示すブロック図である。 本発明の実施形態1におけるハンドオーバ処理の概略を説明するための概念図である。 本発明の実施形態1におけるハンドオーバ処理の流れの一例を示すシーケンス図である。 本発明の実施形態2におけるハンドオーバ処理の概略を説明するための概念図である。 本発明の実施形態2におけるオーバー処理の流れの一例を示すシーケンス図である。 本発明の実施形態3におけるハンドオーバ処理の概略を説明するための概念図である。 本発明の実施形態4における端末装置の構成を示すブロック図である。
〔実施形態1〕
以下、本発明の一実施形態について、詳細に説明する。
<システムの構成>
図1は、本発明の実施形態に係る端末装置10および基地局装置20を備える無線通信システム100の構成の一例を示す全体図である。まず、図1を参照して通信システム100の全体構成について説明する。
無線通信システム100は、移動通信サービスを提供する通信システムである。無線通信システム100には、複数の基地局装置20A、20B、20C・・・が含まれる(以下では、総称して「基地局装置20」とも呼ぶ)。各基地局装置20のカバレッジX、Y、Z・・・には、複数の端末装置10A、10B、10C・・・(以下では、総称して「端末装置10」とも呼ぶ)が含まれ、各基地局装置20との間で無線通信を行う。端末装置10の一例としては、スマートフォン、タブレット端末、パソコン等が挙げられる。
各基地局装置20を外部IPネットワーク(インターネットまたは固定電話網等)40などに接続するコアネットワーク30も通信システム100に含まれる。コアネットワーク30は、例えば、4G規格に従った通信方式で通信を行うコアネットワークであってもよい。但し、本発明はこれに限定されるものではなく、コアネットワーク30は5G規格をサポートするコアネットワークであってもよいし、あるいは、3G規格をサポートするコアネットワークであってもよい。なお、4G規格をサポートするコアネットワークをEPC(evolved packet core)とも呼ぶ。また、端末装置10に対して無線通信を提供する基地局装置20をRAN(radio access network)とも呼ぶ。
コアネットワーク30は、基地局装置20同士、および各基地局装置20と外部のIPネットワーク40とを接続し、端末装置10のユーザに対して、認証、コールスイッチ、または外部のIPネットワークへの接続等の様々なサービスを提供する。
端末装置10は移動体であり、通信システム100内を移動して、例えば、基地局装置20AのカバレッジXから、隣接する基地局装置20BのカバレッジYに移動する。このとき、端末装置10は、通信相手を基地局装置20Aから基地局装置20Bに切り替えるハンドオーバを実行して、無線通信を継続することができる。
図2は、無線通信システム100を構成する各基地局装置20および各端末装置10の構成の一例を示すブロック図である。以下では、図2を参照して、基地局装置20および端末装置10の構成について説明する。但し、本実施形態に関係のない構成については、図示および説明を省略する。また、無線通信システム100を構成する各基地局装置20の構成は様々であり得るが、以下では、基地局装置20Aを例として、各基地局装置20に共通する構成について説明する。同様に、無線通信システム100を構成する各端末装置10の構成は様々であり得るが、以下では、端末装置10Aを例として、各端末装置10に共通する構成について説明する。
<基地局装置>
図2の上段に示すように、基地局装置20は、第1通信部21、第2通信部22、制御部24、およびメモリ26等から少なくとも構成される。第1通信部21は、更に、送信部および受信部から構成され、基地局装置20のカバレッジ内に存在する各端末装置10とのデータ、メッセージ等の無線通信を行う。
第2通信部22は、コアネットワーク30に接続する他の基地局装置20との間、あるいは上位のネットワーク装置(コアネットワーク30中のMME、S-GW等)と基地局装置20Aとの間で制御メッセージまたはユーザデータの通信を行う。
制御部24は、基地局装置20Aの動作を制御する。制御部24は、メモリ26に格納されているプログラム27を実行することにより、基地局装置20の動作の制御を行う。制御部24は、更に、ハンドオーバ制御部25を備える。
端末装置10Aが、例えば、基地局装置20Aから基地局装置20Bへのハンドオーバを実行する場合には、送信部は信号強度を測定するための信号を端末装置10Aに送信し、受信部は端末装置10Aから受信信号の信号強度の測定結果を受信する。なお、基地局装置20Aは周期的に参照信号を端末装置10Aに送信し、周期的に端末装置10Aから測定結果を受信してもよい。あるいは、基地局装置20Aは周期的に参照信号を端末装置10Aに送信し、測定結果が所定の閾値を超えた場合のみ、測定結果を受信してもよい。
制御部24のハンドオーバ制御部25は、端末装置10Aから報告される受信信号の信号強度の測定結果に基づいて、端末装置10Aに対しハンドオーバ命令を生成する。
ハンドオーバ処理の詳細については、後述する。
<端末装置>
図2の下段は、通信システム100に含まれる端末装置10Aの構成を示すブロック図である。図2の下段を参照して、端末装置10Aの構成について説明する。
図2の下段に示すように、端末装置10Aは、通信部11、操作部12、表示部13、制御部14及びメモリ17から少なくとも構成される。通信部11は、更に、送信部および受信部を備え、基地局装置20Aとの間で無線通信を行う。
操作部12は、端末装置10Aのユーザの操作を受け付ける。操作内容に関する操作情報は制御部14に送られ、制御部14は操作情報に従って端末装置10の動作を制御する。
表示部13は、端末装置10Aの通信状態、通信方式、ユーザによる操作の内容等、ユーザに対し必要な情報を表示する。なお、操作部12と表示部13が一体として構成されていてもよい。
制御部14は、端末装置10Aの動作の制御を行う。メモリ17は、プログラム18およびアプリケーション19等を格納し、制御部14は、格納されたプログラム18を実行することによって、端末装置10Aの動作の制御を行う。メモリ17は、ROM,RAM,キャッシュメモリ、フラッシュメモリ等任意の記憶デバイスであってよい。
制御部14は、更に、ハンドオーバ実行部15および測定部16を備える。
測定部16は、基地局装置20A(または基地局装置20B)から送信される参照信号(reference signal)の信号強度を測定する。測定部16が測定する基地局装置20Aから送信される参照信号の信号強度としては、例えば、RSRP(参照信号受信電力)またはRSRQ(参照信号受信品質)が挙げられる。測定部16は、信号強度の測定結果を通信部11に送信する。なお、端末装置10Aは、基地局装置20Aからの測定命令に従って、参照信号の信号強度を測定してもよいが、周期的に送信される参照信号を周期的に測定してもよい。また、測定部16は、周辺に存在する基地局装置20A以外の基地局装置(例えば、基地局装置20B)から受信する参照信号の信号強度も測定する。
通信部(送信部)11は、測定部16から受信した信号強度の測定結果を、基地局装置20Aに送信する。
上述したように、基地局装置20Aは信号強度の測定結果に基づいて、端末装置10Aに対し、ハンドオーバ命令を行う。端末装置10Aの通信部(受信部)11は、基地局装置20Aからのハンドオーバ命令を受信する。
ハンドオーバ実行部15は、通信部(受信部)11で受信した基地局装置20Aのハンドオーバ制御部25からのハンドオーバ命令に従って、例えば、基地局装置20Bへのハンドオーバ処理を実行する。
ハンドオーバ処理の詳細については、後述する。
<一般的なハンドオーバ処理の流れ>
以下では、端末装置10Aが、基地局装置20Aから基地局装置20Bにハンドオーバする際の一般的な処理の流れの一例について説明する。
ここでは、同じコアネットワーク30に所属する基地局装置20同士でのハンドオーバであり、ソース基地局装置20Aがハンドオーバ先を端末装置10Aに指示するバックワードハンドオーバの例について、説明する。
1.端末装置は、ソース基地局装置20Aと接続が確立しており、ソース基地局装置20Aとデータを通信中である。
2.端末装置10Aは、ソース基地局装置20Aからの測定命令に基づいて、又は、周期的に、ソース基地局装置20A、ターゲット基地局装置20B、又はその両方からの参照信号の信号強度を測定し、測定結果を基地局装置20Aに報告する。
3.ソース基地局装置20Aが、報告された測定結果に基づいて、ハンドオーバを実行するか否かを決定する。ソース基地局装置20Aは、ソース基地局装置20Aからの参照信号の信号強度、ターゲット基地局装置20Bからの信号強度、又はその両方に基づいて、ハンドオーバするか否かを決定する。
4.ハンドオーバを実行すると決定した場合には、ソース基地局装置20Aは、ターゲット基地局装置20Bにハンドオーバ要求を送信し、端末装置10Aにハンドオーバ命令を送信する。
5.ソース基地局装置20Aからターゲット基地局装置20Bに未送信のデータを転送する。
6.端末装置10Aとターゲット基地局装置20Bの間で同期を取る。
7.ターゲット基地局装置20Bからコアネットワークに、バスの切り替えを要求する。
8.コアネットワークでは、移動先の基地局装置(基地局装置20B)へのバスの切り替えを行う。
9.端末装置10Aとターゲット基地局装置20Bとの間で通信が確立する。
以上は、無線通信を行う端末装置におけるハンドオーバ処理の流れの一例についての説明であり、本発明は上記ハンドオーバ処理に限定されるものではない。
<実施形態1でのハンドオーバ処理の概要>
図3は、端末装置10Aによる、同じコアネットワーク30に接続している基地局装置20Aから隣接する基地局装置20Bへのハンドオーバ処理の概略を説明するための概念図である。以下では、図3を参照して、実施形態1におけるハンドオーバ処理の概要について説明する。
上述したように、基地局装置20Aは、端末装置10Aから報告される参照信号の測定結果に基づいて、ハンドオーバ命令を生成する。実施形態1では、基地局装置20Aからの参照信号の信号強度の測定結果について、ハンドオーバ処理を行うための第1の閾値W1と、第1の閾値W1より小さい第2の閾値W2とを設定し、測定結果の信号強度と、第1の閾値W1及び第2の閾値W2との関係に応じたハンドオーバ命令を生成する。
図3では、ソース基地局装置20Aのカバレッジ、ターゲット基地局装置20Bのカバレッジ、および移動する端末装置10の位置関係を示す。図3に示す略円X1の内側では、基地局装置20Aからの端末装置10Aの受信強度は第1の閾値W1よりも大きい。略円X1の外側で略円X2の内側では、端末装置10Aの受信強度は第1の閾値W1以下で第2の閾値W2以上である。略円X2の外側では、端末装置10Aの受信強度は第2の閾値W2よりも小さい。略円X2の内側は、基地局装置20AのカバレッジXとほぼ一致する。
端末装置10Aは、図3の矢印lに沿って位置A、B、Cと移動する。その結果、端末装置10Aは、初め、基地局装置20Aの基地局装置20のカバレッジX内に存在するが、やがて、カバレッジXから離れ、基地局装置20BのカバレッジYに入る。
基地局装置20Aは、前記設定した第1の閾値(W1)および第2の閾値(W2)を、端末装置10Aとの無線リソースの設定信号(RRC Connection Reconfiguration等)において、通知する。
図3において、端末装置10Aが位置Aに存在している時点では、端末装置10Aは、基地局装置20AのカバレッジXおよび基地局装置20BのカバレッジYの両方に含まれる。この時点では、端末装置10は、略円X1の内側に位置しているため、基地局装置20Aから受信する参照信号の信号強度は、第1の閾値W1よりも大きい。この場合には、端末装置10Aから測定結果を受信した基地局装置20Aは、ハンドオーバを実行しないことを決定する。
端末装置10Aが位置Bまで移動すると、端末装置10Aは、略円X1の外側であって、略円X2の内側に位置する。この時点では、端末装置10Aでの基地局装置20Aからの参照信号の信号強度は、第1の閾値W1以下、かつ、第2の閾値W2以上となる。この場合、基地局装置20Aは、端末装置10Aの通信状態によって、ハンドオーバを行うか否かを決定する。
例えば、端末装置10Aが基地局装置20Aからデータをダウンロード中、または基地局装置20Aにデータをアップロード中である等の通信処理を実行中である場合には、基地局装置20Aは、当該処理が終了するまで、ハンドオーバを実行しないことを決定する。そして、基地局装置20Aは、ハンドオーバ準備命令により、端末装置10Aに対し、通知処理が終了したときに、その旨を通知するように命令してもよい。また、この場合、基地局装置20Aは、端末装置10Aに無線リソース(周波数帯域幅、時間等)を多く割り当てて、ダウンロード又はアップロードの処理を早く終わらせるようにしてもよい。
また、基地局装置20Aは、ハンドオーバ準備命令により、信号強度の測定結果が、第1の閾値W1以下の場合であり、かつ、端末装置10Aが通信処理を実行中である場合は、端末装置10Aに、端末装置10Aの通信処理が終了するまでの残りのデータ量を、基地局装置20Aへ通知するように命令してもよい。例えば、端末装置10Aは、基地局装置20Aに対して参照信号の信号強度の測定結果を送信する際に、基地局装置20Aにダウンロード又はアップロードを実行中のファイルの残りのデータ量を含めて通知してもよい。又は、端末装置10Aは、基地局装置20Aに対して別のメッセージで残りのデータ量を通知してもよい。
通信処理が終了したら、端末装置10Aは、基地局装置20Aからの命令に従い、その旨を基地局装置20Aに通知する。通知を受け取った基地局装置20Aは、端末装置10Aに対して、ハンドオーバを実行するように命令する。端末装置10Aは、命令に従い、ハンドオーバを実行する。
信号強度の測定結果が、前記第2の閾値以上第1の閾値以下であり、かつ、端末装置10Aがデータのダウンロードまたはアップロード等の通信処理を行っていない(待機状態である)場合には、基地局装置20Aは、ハンドオーバを実行することを決定し、端末装置10Aにハンドオーバを行うことを命令する。端末装置10Aは、命令に従い、ハンドオーバを実行する。
また、端末装置10Aが位置Cまで移動した場合には、端末装置10Aは、略円X2の外側に位置する。この時点での、端末装置10Aにおける基地局装置20Aからの参照信号の信号強度は第2の閾値W2未満となる。この場合、基地局装置20Aは、端末装置10Aがデータのダウンロード又はアップロード等の通信処理を実行中であっても、即座にハンドオーバを実行することを決定し、端末装置10Aに命令する。端末装置10Aは、命令に従い、ハンドオーバを実行する。
上述したように、ハンドオーバを実行するトリガとなる信号強度の閾値を2段階で設定し、端末装置10Aが通信処理を実行中であるか否かをも考慮して、柔軟にハンドオーバ処理を実行するか否かを決定することによって、実行中のデータのダウンロードまたはアップロード等の処理を妨げることなく、適切なタイミングでハンドオーバを行うことができる。
なお、上記第1の閾値W1および第2の閾値W2は適宜設定すればよい。例えば、第1の閾値W1が、現状の閾値Wよりも大きい値であり、第2の閾値W2が現状の閾値Wと同じ閾値であってもよい。あるいは、第1の閾値W1が現状の閾値Wと同じであり、第2の閾値W2が通信可能な限界の値であってもよい。あるいは、第1の閾値W1および第2の閾値W2とも現状の閾値Wと異なっていてもよい。
<ハンドオーバ手順>
図4は実施形態1におけるハンドオーバ処理の流れの一例を示すシーケンス図である。以下では、図4を参照して、実施形態1におけるハンドオーバ処理の流れについて説明する。
端末装置10Aは基地局装置20A(ソース基地局装置)との間で通信が確立しており、基地局装置20Aからデータをダウンロード中である(ステップS10)。通信の確立に先立って、基地局装置20Aは、端末装置10Aに無線リソースの設定信号を送信する際に、ハンドオーバ処理を行うための端末装置10Aにおける基地局装置20Aからの参照信号の閾値として、第1の閾値(W1)および第1の閾値(W1)より小さい第2の閾値(W2)(W1>W2)を設定して、端末装置10Aに通知しておく。
端末装置10Aは、基地局装置20Aからの参照信号の信号強度を、周期的に、または基地局装置20Aから測定命令に従って測定し(ステップS12)、測定結果を基地局装置20Aに送信する(ステップS14)。このとき、端末装置10Aは、前記測定結果の送信とともに、前記測定結果の信号強度と、第1の閾値W1および第2の閾値W2との大小関係を基地局装置20Aに送信してもよい。例えば、端末装置10Aは参照信号の信号強度が第1の閾値W1以上であり第2の閾値W2以上であることを通知してもよい。端末装置10Aは、更に、データをダウンロード中であることを基地局装置20Aに通知する。さらに、端末装置10Aは、残りのダウンロードのデータ量を基地局装置20Aに通知してもよい。または、端末装置10Aは、残りのデータ量については、別のメッセージで基地局装置20Aに通知してもよい。
基地局装置20Aは、ハンドオーバしそうな端末装置10Aがあることを隣接する基地局装置20B(ターゲット基地局装置)に通知する(ステップS16)。基地局装置20Aは、端末装置10Aからの参照信号の信号強度の測定結果が第1の閾値W1以下であり第2の閾値W2以上であること、および端末装置10Aがデータをダウンロード中であるとの情報に基づいて、端末装置10Aがデータのダウンロードを終了するまで、ハンドオーバを実行しないことを決定する(ステップS18)。このとき、データのダウンロードを早く終了させるために、端末装置10Aに無線リソースを多く割り当ててもよい。
基地局装置20Aは再び、端末装置10Aに測定命令を行い(ステップS20)、端末装置10Aは、測定結果を基地局装置20Aに報告する(ステップS22)。端末装置10Aからデータのダウンロードが終了した旨の報告を受けたとき、または端末装置10Aでの基地局装置20Aから信号強度が第2の閾値W2を下回ったとき、基地局装置20Aは、ハンドオーバを実行することを決定する(ステップS22)。この場合には、基地局装置20Aは、基地局装置20Bにハンドオーバ要求を送信し(ステップS24)、端末装置10Aにハンドオーバ命令を送信する(ステップS26)。
端末装置10Aは、ハンドオーバ命令に従って、基地局装置20Bへのハンドオーバを実行する。その結果、端末装置10Aと基地局装置20Bとの間に通信が確立する(ステップS28)。
以上のように、ハンドオーバを実行するトリガとなる基地局装置20A(ソース基地局装置)の信号強度を2段階で設定し、第1段階を下回っても、端末装置10が通信処理を実行中である場合には、通信処理が終了するまでハンドオーバを実行しない構成とすれば、頻繁にハンドオーバが生じることによって、通信が妨げられたり、再送信が必要になる等の無駄を防ぐことができ、適切なタイミングでハンドオーバを実行することができる。
〔実施形態2〕
上記実施形態1では、移動元の基地局装置20A(ソース基地局装置)からの参照信号の信号強度について2段階の閾値を設けて、ハンドオーバを実行するか否かを決定する実施形態を例にして説明した。実施形態2では、移動先の基地局装置20B(ターゲット基地局装置)からの参照信号の信号強度について、2段階の閾値を設ける実施形態について説明する。但し、実施形態2に係る無線通信システム、基地局装置、および端末装置の構成については、実施形態1と同じであるため、図示および説明を省略する。
<実施形態2でのハンドオーバ処理の概要>
図5は、本発明の実施形態2におけるハンドオーバ処理の概略を説明するための概念図である。以下では、図5を参照して、端末装置10Aが、基地局装置20Aから基地局装置20Bにハンドオーバする際の手順について説明する。
上述したように、基地局装置20Aは、端末装置10Aから報告される基地局装置20Bの参照信号の測定結果に基づいて、ハンドオーバ命令を生成する。基地局装置20Aは、基地局装置20Bからの受信信号の信号強度について、ハンドオーバ処理を行うための第3の閾値W3と、第3の閾値W3より大きい第4の閾値W4とを設定し、測定結果の信号強度と、第3の閾値W3及び第4の閾値W4との関係に応じたハンドオーバ命令を生成する。
図5では、ソース基地局装置20Aのカバレッジ、ターゲット基地局装置20Bのカバレッジ、および移動する端末装置10の位置関係を示す。図5に示す基地局装置20Bを中心とする略円Y1の内側では、端末装置10Aの基地局装置20Bからの信号の受信強度は第4の閾値W4よりも大きい。略円Y1の外側で略円Y2の内側では、端末装置10Aの受信強度は第4の閾値W4以下で第3の閾値W3以上である。略円Y2の外側では、端末装置10Aの受信強度は第3の閾値W3よりも小さい。略円Y2の内側は、基地局装置20BのカバレッジYとほぼ一致する。
端末装置10Aは、図5の矢印lに沿って位置A、B、Cと移動する。その結果、端末装置10Aは、初め、基地局装置20Aの基地局装置20のカバレッジX内に存在するが、やがて、カバレッジXから離れ、基地局装置20BのカバレッジYに入る。端末装置10Aでは、現在在圏している基地局装置20Aからの受信強度が低下するため、周辺基地局測定を行う。その結果、基地局装置20Bからの信号の受信強度の測定を開始する。
基地局装置20Aは、前記設定した第3の閾値(W3)および第4の閾値(W4)を、端末装置10Aとの無線リソースの設定信号(RRCconnection Reconfiguration等)において、通知する。
図5において、端末装置10Aが位置Aに存在している時点では、端末装置10Aは、基地局装置20Aおよび基地局装置20BのカバレッジXおよびYの両方に含まれる。この時点では、端末装置10は、略円Y2の外側に位置しているため、基地局装置20Bから受信する参照信号の信号強度は、第3の閾値W3よりも小さい。この場合には、端末装置10Aから測定結果を受信した基地局装置20Aは、ハンドオーバを実行しないことを決定する。
端末装置10Aが位置Bまで移動すると、端末装置10Aは、略円Y1の外側であって、略円Y2の内側に位置する。この時点では、端末装置10Aでの基地局装置20Bからの参照信号の信号強度は、第4の閾値W4以下、かつ、第3の閾値W3以上となる。この場合、基地局装置20Aは、端末装置10Aの通信状態によって、ハンドオーバを行うか否かを決定する。
例えば、端末装置10Aが基地局装置20Aからデータをダウンロード中、または基地局装置20Aにデータをアップロード中である等の通信処理を実行中である場合には、基地局装置20Aは、当該処理が終了するまで、ハンドオーバを実行しないことを決定する。そして、基地局装置20Aは、ハンドオーバ準備命令により、端末装置10Aに対し、通信処理が終了したときに、その旨を通知するように命令してもよい。また、この場合、基地局装置20Aは、端末装置10Aにリソース(時間、周波数等)を多く割り当てて、データのダウンロード又はアップロードの処理を早く終わらせるようにしてもよい。
また、基地局装置20Aは、ハンドオーバ準備命令により、信号強度の測定結果が、第3の閾値W3以上の場合であり、かつ、端末装置10Aが通信処理を実行中である場合は、端末装置10Aに、端末装置10Aの通信処理が終了するまでの残りのデータ量を、基地局装置20Aへ通知するように命令してもよい。例えば、端末装置10Aは、基地局装置20Aに対して参照信号の信号強度の測定結果を報告する際に、基地局装置20Aにダウンロード又はアップロードを実行中のファイルの残りのデータ量を含めて通知してもよい。又は、別のメッセージで通知してもよい。
通信処理が終了したら、端末装置10Aは、基地局装置20Aからの命令に従い、その旨を基地局装置20Aに通知する。通知を受け取った基地局装置20Aは、端末装置10Aに対して、ハンドオーバ処理を実行するように命令する。端末装置10Aは、命令に従い、ハンドオーバを実行する。
端末装置10Aが位置Bまで移動し、かつ、端末装置10Aがデータのダウンロードまたはアップロード等の通信処理を行っていない(待機状態である)場合には、基地局装置20Aは、ハンドオーバを実行することを決定し、端末装置10Aに対しハンドオーバ処理を実行することを命令する。端末装置10Aは、命令に従い、ハンドオーバを実行する。
また、端末装置10Aが位置Cまで移動した場合には、端末装置10Aは、略円Y1の内側に位置する。この時点での、端末装置10Aにおける基地局装置20Bからの測定結果の信号強度が第4の閾値W4を超える。この場合、基地局装置20Aは、端末装置10Aがデータのダウンロード又はアップロード等の通信処理を実行中であっても、即座にハンドオーバを実行することを決定し、端末装置10Aに命令する。端末装置10Aは、命令に従い、ハンドオーバを実行する。
上述したように、ターゲット基地局装置からの信号の測定結果について、ハンドオーバを実行するトリガとなる信号強度の閾値を2段階で設定し、端末装置10Aが通信処理を実行中であるか否かをも考慮して、柔軟にハンドオーバ処理を実行するか否かを決定することによって、実行中のデータのダウンロードまたはアップロード等の処理を妨げることなく、適切なタイミングでハンドオーバを行うことができる。
なお、上記第3の閾値W3および第4の閾値W4は適宜設定すればよい。例えば、第4の閾値W4が、現状の閾値Wよりも大きい値であり、第3の閾値W3が現状の閾値Wと同じ閾値であってもよい。あるいは、第4の閾値W4が現状の閾値Wと同じであってもよい。あるいは、第3の閾値W3および第4の閾値W4とも現状の閾値Wと異なっていてもよい。
<ハンドオーバ手順>
図6は実施形態2におけるハンドオーバ処理の流れの一例を示すシーケンス図である。以下では、図6を参照して、実施形態2におけるハンドオーバ処理の流れについて説明する。
端末装置10Aは基地局装置20A(ソース基地局装置)との間で無線通信が確立しており、基地局装置20Aからデータをダウンロード中である(ステップS110)。通信の確立に先立って、基地局装置20Aは、端末装置10Aとの間に無線リソースの設定信号を送信する際に、ハンドオーバ処理を行うための端末装置10Aにおける基地局装置20Aからの参照信号の閾値として、第3の閾値(W3)および第3の閾値(W3)より大きい第4の閾値(W4)(W4>W3)を端末装置10Aに通知しておく。
端末装置10Aは、基地局装置20Bからの参照信号の信号強度を、周期的に、または基地局装置20Aから測定命令に従って測定し(ステップS112)、測定結果を基地局装置20Aに送信する(ステップS114)。このとき、端末装置10Aは、前記測定結果の送信とともに、前記測定結果の信号強度と、第3の閾値W3および第4の閾値W4との大小関係を基地局装置20Aに送信してもよい。例えば、端末装置10Aは参照信号の信号強度が第3の閾値W3以上(第3の閾値以上第4の閾値以下)であることを通知してもよい。端末装置10Aは、データをダウンロード中であることを併せて基地局装置20Aに通知する。更に、端末装置10Aは、残りのダウンロードのデータ量を基地局装置20Aに通知してもよい。または、端末装置10Aは、残りのデータ量については、別のメッセージで基地局装置20Aに通知してもよい。
基地局装置20Aは、ハンドオーバしそうな端末装置10Aがあることを隣接する基地局装置20B(ターゲット基地局装置)に通知してもよい(ステップS116)。基地局装置20Aは、端末装置10Aからの参照信号の信号強度の測定結果が第3の閾値W3以上であり第4の閾値W4以下であること、および端末装置10Aがデータをダウンロード中であるとの情報に基づいて、端末装置10Aがデータのダウンロードを終了するまで、ハンドオーバを実行しないことを決定する(ステップS118)。このとき、データのダウンロードを早く終了させるために、端末装置10Aに無線リソースを多く割り当ててもよい。
基地局装置20Aは再び、端末装置10Aに測定命令を行い(ステップS120)、端末装置10Aは、測定結果を基地局装置20Aに送信する(ステップS122)。端末装置10Aからデータのダウンロードが終了した旨の報告を受けたとき、または端末装置10Aでの基地局装置20Bから信号強度が第4の閾値W4を上回ったとき、基地局装置20Aは、ハンドオーバを実行することを決定する。そして、基地局装置20Aは、基地局装置20Bにハンドオーバ要求を送信し(ステップS124)、端末装置10Aにハンドオーバ命令を送信する(ステップS126)。
端末装置10Aは、ハンドオーバ命令に従って、基地局装置20Bへのハンドオーバを実行する。その結果、端末装置10Aと基地局装置20Bとの間に通信が確立する(ステップS28)。
以上のように、ハンドオーバを実行するトリガとなる基地局装置20B(ターゲット基地局装置)の信号強度を2段階で設定し、第1段階(上記第3の閾値W3)を上回っても、端末装置10Aが通信処理を実行中である場合には、通信処理が終了するまでハンドオーバを実行しない構成とすれば、頻繁にハンドオーバが生じることによって、通信が妨げられたり、再送信が必要になる等の無駄を防ぐことができ、適切なタイミングでハンドオーバを実行することができる。
〔実施形態3〕
上記実施形態では、ハンドオーバのトリガとなりうる測定結果の閾値を2段階設け、かつ、端末装置10Aが基地局装置20Aからデータをダウンロード中又はアップロード中である場合に、通信状態を考慮してハンドオーバを行うか否かを決定する場合を例にして説明した。
本発明の実施形態はこれに限られず、端末装置10Aがデータのダウンロードまたはアップロード以外の処理を行っているときにも適用できる。例えば、図7に示すように、端末装置10Aが基地局装置20Aのカバレッジの端部付近で、頻繁にカバレッジを出入りする場合に、ハンドオーバが頻繁に発生するのを抑制する必要がある。
上記端末装置10Aが実行中の処理としては、基地局装置20Aからのデータのダウンロード又は基地局装置20Aへのデータのアップロードの他にも、以下の処理が挙げられる。
・端末装置10Aが通話中である場合。この場合は、通話中の双方の端末装置が無音になったタイミングまたは終話したタイミングでハンドオーバを実行する構成としてもよい。
・端末装置10Aがストリーミング再生、ライブ配信、またはオンライン会議等を実行中である場合。この場合は、無音時や静止画で画面更新が少ない時に、ハンドオーバを実行する構成としてもよい。但し、バッファに充分な余裕がある場合は、これらの処理を実行中であっても、ハンドオーバを実行してもよい。
・SMSを送受信中である場合は、SMS送受信後にハンドオーバを実行する構成としてもよい。
・オンラインゲーム中である場合は、ローディング中または無操作時にハンドオーバを実行する構成としてもよい。
・自動運転等の超信頼超低遅延通信中(URLLC中)の場合は、一時停止時にハンドオーバを実行する。
・大容量伝送中など高速大容量通信中(eMBB中)の場合は、1個目のデータのダウンロードが終了したときに、ハンドオーバを実行する。
・また、端末装置10Aで使用しているアプリケーションによって、処理中にハンドオーバを実行するか否かを変えてもよい。
・ソース基地局装置20Aまたはターゲット基地局装置20Bが、URLLCやeMBBの専用であったり、対応している場合は、端末装置10Aがその機能を使用したいかどうかに応じて第1の閾値W1または第2の閾値W2のうちどちらの閾値をハンドオーバのトリガとして使用するかを決定してもよい。例えば、端末装置10Aがデータをダウンロード中であっても、ターゲット基地局装置20BがeMBB(enhanced mobile broadband:高速大容量)専用である場合には、早くハンドオーバを実行する必要がある。
〔実施形態4〕
図8は、本実施形態に係る端末装置10Aの構成を示すブロック図である。本実施形態では、端末装置10Aは、更に、端末装置10A自身の位置を検出する位置検出部141と、検出された端末装置10Aの位置の移動速度および移動方向から、端末装置10Aにおける基地局装置20Aからの受信信号の信号強度が、第1の閾値W1または第2の閾値W2を下回るまでの所要時間を推定する推定部142と、を備えていてもよい。
例えば、端末装置10AはGPSを備え、端末装置10A自身の位置を検出できる構成になっている。そして、端末装置に備えられた推定部142は、端末装置10A自身の移動方向および移動速度が維持されると仮定して、今後の端末装置10Aの移動軌跡を推定する。これにより、端末装置10Aにおける基地局装置20Aからの受信信号の測定結果が、第1の閾値または第2の閾値に達する時間を推定することができる。これにより、予め、ハンドオーバ準備を行うことができ、スムーズにハンドオーバを実行することができる。
〔その他の実施形態〕
上記実施形態では、基地局装置20Aが端末装置10Aに切り替え先の基地局装置を通知するバックワードハンドオーバについて説明した。しかし、本実施形態はこれに限られるものではなく、端末装置10Aが自立的に切り替え先の基地局装置を捕捉するフォワードハンドオーバであってもよい。
例えば、端末装置10Aは、基地局装置20Aからの受信信号の信号強度を測定する測定部と、前記測定の結果に基づいて、基地局装置20Aから基地局装置20Bへのハンドオーバ処理を実行する実行部とを備える。端末装置10Aは、ハンドオーバ処理において、ハンドオーバ処理を行うための第1の閾値W1と、第1の閾値W1より小さい第2の閾値W2とを設定する。そして、測定結果の信号強度と、第1の閾値W1及び第2の閾値W2との関係に応じたハンドオーバ処理を実行する。
そして、受信信号の信号強度が、第2の閾値W2以上で第1の閾値W1以下であり、かつ、端末装置10Aが通信処理を実行中である場合は、通信処理が終了したときに、ハンドオーバ処理を実行し、測定結果の信号強度が、第2の閾値W2以上で第1の閾値W1以下であり、かつ、端末装置10Aが通信処理を実行中でない場合は、ハンドオーバを実行してもよい。
また、ターゲット基地局装置である基地局装置20Bからの参照信号の測定結果について、ハンドオーバのトリガとなりうる閾値を2段階設けて、測定結果とともに、端末装置の通信状態を考慮して、ハンドオーバを実行するか否かを決定する構成であってもよい。
例えば、端末装置10Aは、基地局装置20Bからの受信信号の信号強度を測定する測定部と、測定結果に基づいて、基地局装置20Aから基地局装置20Bへのハンドオーバ処理を実行する実行部とを備える。ハンドオーバ処理において、ハンドオーバ処理を行うための第3の閾値W3と、第3の閾値W3より大きい第4の閾値W4とを設定し、受信信号の信号強度と、第3の閾値W3及び第4の閾値W4との関係に応じたハンドオーバ処理を実行する。
そして、信号強度の測定結果が、第3の閾値W3以上で第4の閾値W4以下であり、かつ、端末装置10Aが通信処理を実行中である場合は、通信処理が終了したときに、ハンドオーバ処理を実行し、測定結果の信号強度が、第3の閾値W3以上で第4の閾値W4以下であり、かつ、端末装置10Aが通信処理を実行中でない場合は、ハンドオーバを実行してもよい。
本発明の端末装置10Aは、異なるRAT(Radio Access Technology)間の基地局装置をハンドオーバする端末装置であってもよい。例えば、LTEから3Gへの移行、または、LTEから3Gへの移行であってもよい。
その他、基地局装置のセクタ間、異なるコアネットワークに属する基地局装置間でハンドオーバを実行する端末装置にも適用できる。
〔まとめ〕
〔態様1〕
本発明の態様1に係る端末装置は、無線通信を行う端末装置であって、第1の基地局装置からの受信信号の信号強度を測定する測定部と、前記信号強度の測定結果を前記第1の基地局装置に送信する送信部と、前記測定結果に基づく前記第1の基地局装置からのハンドオーバ命令を受信する受信部と、前記第1の基地局装置からのハンドオーバ命令に従って、第2の基地局装置へのハンドオーバ処理を実行するハンドオーバ実行部と、を備え、前記第1の基地局装置は、前記ハンドオーバ処理を行うための第1の閾値と、前記第1の閾値より小さい第2の閾値と、を設定し、前記測定結果の信号強度と、前記第1の閾値及び前記第2の閾値との関係に応じたハンドオーバ命令を生成する。
上記構成によれば、移動元の基地局装置からの受信信号の信号強度の閾値を2つ設けることによって、頻繁なハンドオーバを防ぎ、適切なタイミングでハンドオーバを行うことができる。
〔態様2〕
本発明の態様2に係る端末装置は、態様1において、前記測定結果の送信とともに、前記測定結果の信号強度と、前記第1の閾値および前記第2の閾値との大小関係を前記第1の基地局装置に送信してもよい。
上記構成によれば、設定された2つの閾値と測定結果の大小関係から、適切なタイミングでハンドオーバを行うことを決定することができる。
〔態様3〕
本発明の態様3に係る端末装置は、態様1から2において、更に、端末装置自身の位置を検出する位置検出部と、検出された前記端末装置の位置の移動速度および移動方向から、端末装置における第1の基地局装置からの受信信号の信号強度が、第1の閾値または第2の閾値を下回るまでの所要時間を推定する推定部と、を備えてもよい。
上記構成によれば、端末装置の移動を推定することにより、早期にハンドオーバに対応することができ、適切なタイミングでハンドオーバを実行することができる。
〔態様4〕
本発明の態様4に係る端末装置は、態様1から3において、第1の基地局装置は、ハンドオーバ準備命令により、信号強度の測定結果が、第1の閾値以下の場合であり、かつ、端末装置が通信処理を実行中である場合は、端末装置に、通信処理が終了するまでの残りのデータ量を、第1の基地局装置へ通知するように命令してもよい。
上記構成によれば、通信中のデータの残り量を予め基地局装置が捕捉することにより、適切なタイミングでハンドオーバを実行することができる。
〔態様5〕
本発明の態様5に係る端末装置では、態様1から4において、前記第1の基地局装置は、ハンドオーバ準備命令により、前記信号強度の測定結果が、前記第2の閾値以上第1の閾値以下であり、かつ、前記端末装置が通信処理を実行中である場合は、前記端末装置に対して、前記通信処理が終了したときに、前記第1の基地局装置に対して前記通信処理が終了した旨を通知するように命令し、前記第1の基地局装置は、前記ハンドオーバ命令により、前記端末装置から、前記通信処理が終了した旨の通知を受けたときに、前記端末装置に対してハンドオーバ処理を実行するように命令し、前記信号強度の測定結果が、前記第2の閾値以上第1の閾値以下であり、かつ、前記端末装置が通信処理を実行中でない場合は、前記端末装置に対して、ハンドオーバ処理を実行することを命令してもよい。
上記構成によれば、基地局装置からの信号強度の測定結果に加えて、端末装置の通信状態を考慮して、適切なタイミングでハンドオーバを行うことを決定することができる。
〔態様6〕
本発明の態様6に係る端末装置では、態様1において、第1の基地局装置は、ハンドオーバ命令により、測定結果の信号強度が、第2の閾値未満である場合は、端末装置が通信処理を実行中であってもハンドオーバ処理を実行するように命令してもよい。
上記構成によれば、適切なタイミングでハンドオーバを行うことができる。
〔態様7〕
本発明の態様7に係る端末装置は、無線通信を行う端末装置であって、第2の基地局装置からの受信信号の信号強度を測定する測定部と、信号強度の測定結果を第1の基地局装置に送信する送信部と、測定結果に基づく第1の基地局装置からのハンドオーバ命令を受信する受信部と、第1の基地局装置からのハンドオーバ命令に従って、第2の基地局装置へのハンドオーバ処理を実行する実行部とを備え、第1の基地局装置は、ハンドオーバ処理を行うための第3の閾値と、第3の閾値より大きい第4の閾値とを設定し、測定結果の信号強度と、第3の閾値及び前記第4の閾値との関係に応じたハンドオーバ命令を生成する。
上記構成によれば、適切なタイミングでハンドオーバを行うことを決定することができる。
〔態様8〕
本発明の態様8に係る端末装置では、態様7において、第1の基地局装置は、ハンドオーバ準備命令により、測定結果の信号強度が、第3の閾値以上の場合であり、かつ、端末装置が通信処理を実行中である場合は、端末装置に、通信処理が終了するまでの残りのデータ量を、第1の基地局装置へ通知するように命令してもよい。
上記構成によれば、適切なタイミングでハンドオーバを行うことを決定することができる。
〔態様9〕
本発明の態様9に係る端末装置は、態様7から8において、第1の基地局装置は、前記ハンドオーバ準備命令により、信号強度の測定結果が、第3の閾値以上第4の閾値以下であり、かつ、端末装置が通信処理を実行中である場合は、端末装置に対して、通信処理が終了したときに、第1の基地局装置に対して通信処理が終了した旨を通知するように命令し、第1の基地局装置は、前記ハンドオーバ命令により、端末装置から、通信処理が終了した旨の通知を受けたときに、端末装置に対してハンドオーバ処理を実行するように命令し、信号強度の測定結果が、第3の閾値以上第4の閾値以下であり、かつ、端末装置が通信処理を実行中でない場合は、端末装置に対して、ハンドオーバ処理を実行することを命令してもよい。
上記構成によれば、適切なタイミングでハンドオーバを行うことを決定することができる。
〔態様10〕
本発明に係る端末装置では、態様7において、第1の基地局装置は、ハンドオーバ命令において、測定結果の信号強度が、第4の閾値を超える場合は、端末装置が通信処理を実行中であってもハンドオーバ処理を実行するように命令してもよい。
上記構成によれば、適切なタイミングでハンドオーバを行うことを決定することができる。
〔態様11〕
本発明の態様11に係る端末装置は、無線通信を行う端末装置であって、第1の基地局装置からの受信信号の信号強度を測定する測定部と、測定結果に基づいて、第1の基地局装置から第2の基地局装置へのハンドオーバ処理を実行する実行部と、を備える端末装置であって、ハンドオーバ処理において、ハンドオーバ処理を行うための第1の閾値と、第1の閾値より小さい第2の閾値と、を設定し、測定結果の信号強度と、第1の閾値及び第2の閾値との関係に応じたハンドオーバ処理を実行する。
上記構成によれば、適切なタイミングでハンドオーバを行うことを決定することができる。
〔態様12〕
本発明の態様12に係る端末装置は、態様11において、測定結果の信号強度が、第2の閾値以上で第1の閾値以下であり、かつ、端末装置が通信処理を実行中である場合は、通信処理が終了したときに、ハンドオーバ処理を実行し、測定結果の信号強度が、第2の閾値以上で第1の閾値以下であり、かつ、端末装置が通信処理を実行中でない場合は、ハンドオーバを実行してもよい。
上記構成によれば、適切なタイミングでハンドオーバを行うことを決定することができる。
〔態様13〕
本発明の態様13に係る端末装置は、無線通信を行う端末装置であって、第2の基地局装置からの受信信号の信号強度を測定する測定部と、測定結果に基づいて、第1の基地局装置から第2の基地局装置へのハンドオーバ処理を実行する実行部と、を備える端末装置であって、ハンドオーバ処理において、ハンドオーバ処理を行うための第3の閾値と、第3の閾値より大きい第4の閾値と、を設定し、測定結果の信号強度と、第3の閾値及び第4の閾値との関係に応じたハンドオーバ処理を実行する。
上記構成によれば、適切なタイミングでハンドオーバを行うことを決定することができる。
〔態様14〕
本発明の態様14に係る端末装置は、態様13において、測定結果の信号強度が、第3の閾値以上で第4の閾値以下であり、かつ、端末装置が通信処理を実行中である場合は、通信処理が終了したときに、ハンドオーバ処理を実行し、測定結果の信号強度が、第3の閾値以上で第4の閾値以下であり、かつ、端末装置が通信処理を実行中でない場合は、ハンドオーバを実行してもよい。
上記構成によれば、適切なタイミングでハンドオーバを行うことを決定することができる。
〔態様15〕
本発明の態様15に係る基地局装置は、無線通信を行う基地局装置であって、端末装置における、基地局装置からの受信信号の信号強度の測定結果を受信する受信部と、信号強度の測定結果に基づいて、端末装置に対しハンドオーバ命令を生成する制御部と、を備え、制御部は、ハンドオーバ処理を行うための第1の閾値と、第1の閾値より小さい第2の閾値と、を設定し、測定結果の信号強度と、第1の閾値及び第2の閾値との関係に応じたハンドオーバ命令を生成する。
上記構成によれば、適切なタイミングでハンドオーバを行うことを決定することができる。
〔態様16〕
本発明の態様16に係る基地局装置は、態様15において、制御部は、ハンドオーバ準備命令により、信号強度の測定結果が、第2の閾値以上第1の閾値以下であり、かつ、端末装置が通信処理を実行中である場合は、端末装置に対して、通信処理が終了したときに、通信処理が終了した旨を通知するように命令し、制御部は、ハンドオーバ命令により、端末装置から、通信処理が終了した旨の通知を受け取ったときに、端末装置に対して、ハンドオーバ処理を実行するように命令し信号強度の測定結果が、第2の閾値以上第1の閾値以下であり、かつ、端末装置が通信処理を実行中でない場合は、端末装置に対して、ハンドオーバ処理を実行することを命令してもよい。
上記構成によれば、適切なタイミングでハンドオーバを行うことを決定することができる。
〔態様17〕
本発明の態様17に係る基地局装置は、無線通信を行う基地局装置であって、端末装置から、第2の基地局装置からの受信信号の信号強度の測定結果を受信する受信部と、信号強度の測定結果に基づいて、端末装置に対しハンドオーバ命令を生成する制御部と、生成したハンドオーバ命令を端末装置に送信する送信部と、を備え、制御部は、ハンドオーバ処理を行うための第3の閾値と、第3の閾値より大きい第4の閾値と、を設定し、測定結果の信号強度と、第3の閾値及び第4の閾値との関係に応じたハンドオーバ命令を生成する。
上記構成によれば、適切なタイミングでハンドオーバを行うことを決定することができる。
〔態様18〕
本発明の態様18に係る基地局装置は、態様17において、制御部は、ハンドオーバ準備命令により、信号強度の測定結果が、前記第3の閾値以上第4の閾値以下であり、かつ、端末装置が通信処理を実行中である場合は、端末装置に対して、通信処理が終了したときに、通信処理が終了した旨を通知するように命令し、制御部は、前記ハンドオーバ命令により、端末装置から、通信処理が終了した旨の通知を受け取ったときに、端末装置に対して、ハンドオーバ処理を実行するように命令し、信号強度の測定結果が、第3の閾値以上第4の閾値以下であり、かつ、端末装置が通信処理を実行中でない場合は、端末装置に対して、ハンドオーバ処理を実行することを命令してもよい。
上記構成によれば、適切なタイミングでハンドオーバを行うことを決定することができる。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
100 無線通信システム
10 端末装置
11 通信部
12 操作部
13 表示部
14 制御部
15 ハンドオーバ(HO)実行部
16 測定部
17、26 メモリ
18、27 プログラム
19 アプリケーション
20 基地局装置
21 第1通信部
22 第2通信部
24 制御部
25 ハンドオーバ(HO)制御部
26 メモリ
30 コアネットワーク
141 位置検出部
142 推定部

Claims (18)

  1. 無線通信を行う端末装置であって、
    第1の基地局装置からの受信信号の信号強度を測定する測定部と、
    前記信号強度の測定結果を前記第1の基地局装置に送信する送信部と、
    前記測定結果に基づく前記第1の基地局装置からのハンドオーバ命令を受信する受信部と、
    前記第1の基地局装置からのハンドオーバ命令に従って、第2の基地局装置へのハンドオーバ処理を実行するハンドオーバ実行部と、を備え、
    前記第1の基地局装置は、
    前記ハンドオーバ処理を行うための第1の閾値と、前記第1の閾値より小さい第2の閾値と、を設定し、
    前記測定結果の信号強度と、前記第1の閾値及び前記第2の閾値との関係に応じたハンドオーバ命令を生成する
    ことを特徴とする端末装置。
  2. 前記端末装置は、前記測定結果の送信とともに、前記測定結果の信号強度と、前記第1の閾値および前記第2の閾値との大小関係を前記第1の基地局装置に送信する
    請求項1に記載の端末装置。
  3. 前記端末装置は、更に、前記端末装置自身の位置を検出する位置検出部と、
    検出された前記端末装置の位置の移動速度および移動方向から、前記端末装置における前記第1の基地局装置からの受信信号の信号強度が、前記第1の閾値または前記第2の閾値を下回るまでの所要時間を推定する推定部と、を備える、
    請求項1または2に記載の端末装置。
  4. 前記第1の基地局装置は、ハンドオーバ準備命令により、前記信号強度の測定結果が、前記第1の閾値以下の場合であり、かつ、前記端末装置が通信処理を実行中である場合は、前記端末装置に、前記通信処理が終了するまでの残りのデータ量を、前記第1の基地局装置へ通知するように命令する、請求項1から3の何れか1項に記載の端末装置。
  5. 前記第1の基地局装置は、ハンドオーバ準備命令により、
    前記信号強度の測定結果が、前記第2の閾値以上第1の閾値以下であり、かつ、前記端末装置が通信処理を実行中である場合は、前記端末装置に対して、前記通信処理が終了したときに、前記第1の基地局装置に対して前記通信処理が終了した旨を通知するように命令し、
    前記第1の基地局装置は、前記ハンドオーバ命令により、
    前記端末装置から、前記通信処理が終了した旨の通知を受けたときに、前記端末装置に対してハンドオーバ処理を実行するように命令し、
    前記信号強度の測定結果が、前記第2の閾値以上第1の閾値以下であり、かつ、前記端末装置が通信処理を実行中でない場合は、前記端末装置に対して、ハンドオーバ処理を実行することを命令する、請求項1から4の何れか1項に記載の
    端末装置。
  6. 前記第1の基地局装置は、前記ハンドオーバ命令により、前記測定結果の信号強度が、前記第2の閾値未満である場合は、前記端末装置が通信処理を実行中であってもハンドオーバ処理を実行するように命令する、請求項1に記載の端末装置。
  7. 無線通信を行う端末装置であって、
    第2の基地局装置からの受信信号の信号強度を測定する測定部と、
    前記信号強度の測定結果を第1の基地局装置に送信する送信部と、
    前記測定結果に基づく前記第1の基地局装置からのハンドオーバ命令を受信する受信部と、
    前記第1の基地局装置からのハンドオーバ命令に従って、前記第2の基地局装置へのハンドオーバ処理を実行する実行部と、を備え、
    前記第1の基地局装置は、
    前記ハンドオーバ処理を行うための第3の閾値と、前記第3の閾値より大きい第4の閾値と、を設定し、
    前記測定結果の信号強度と、前記第3の閾値及び前記第4の閾値との関係に応じたハンドオーバ命令を生成する
    ことを特徴とする端末装置。
  8. 前記第1の基地局装置は、ハンドオーバ準備命令により、前記測定結果の信号強度が、前記第3の閾値以上の場合であり、かつ、前記端末装置が通信処理を実行中である場合は、前記端末装置に、前記通信処理が終了するまでの残りのデータ量を、前記第1の基地局装置へ通知するように命令する、請求項7に記載の端末装置。
  9. 前記第1の基地局装置は、前記ハンドオーバ準備命令により、
    前記信号強度の測定結果が、前記第3の閾値以上第4の閾値以下であり、かつ、前記端末装置が通信処理を実行中である場合は、前記端末装置に対して、前記通信処理が終了したときに、前記第1の基地局装置に対して前記通信処理が終了した旨を通知するように命令し、
    前記第1の基地局装置は、前記ハンドオーバ命令により、
    前記端末装置から、前記通信処理が終了した旨の通知を受けたときに、前記端末装置に対してハンドオーバ処理を実行するように命令し、
    前記信号強度の測定結果が、前記第3の閾値以上第4の閾値以下であり、かつ、前記端末装置が通信処理を実行中でない場合は、前記端末装置に対して、ハンドオーバ処理を実行することを命令する、請求項7または8に記載の
    端末装置。
  10. 前記第1の基地局装置は、前記ハンドオーバ命令において、前記測定結果の信号強度が、前記第4の閾値を超える場合は、前記端末装置が通信処理を実行中であってもハンドオーバ処理を実行するように命令する、請求項7に記載の端末装置。
  11. 無線通信を行う端末装置であって、
    第1の基地局装置からの受信信号の信号強度を測定する測定部と、
    前記測定結果に基づいて、前記第1の基地局装置から第2の基地局装置へのハンドオーバ処理を実行する実行部と、を備える端末装置であって、
    前記ハンドオーバ処理において、
    前記ハンドオーバ処理を行うための第1の閾値と、前記第1の閾値より小さい第2の閾値と、を設定し、
    前記測定結果の信号強度と、前記第1の閾値及び前記第2の閾値との関係に応じたハンドオーバ処理を実行する
    ことを特徴とする端末装置。
  12. 前記測定結果の信号強度が、前記第2の閾値以上で前記第1の閾値以下であり、かつ、前記端末装置が通信処理を実行中である場合は、前記通信処理が終了したときに、ハンドオーバ処理を実行し、
    前記測定結果の信号強度が、前記第2の閾値以上で第1の閾値以下であり、かつ、前記端末装置が通信処理を実行中でない場合は、ハンドオーバを実行する、
    請求項11に記載の端末装置。
  13. 無線通信を行う端末装置であって、
    第2の基地局装置からの受信信号の信号強度を測定する測定部と、
    前記測定結果に基づいて、第1の基地局装置から前記第2の基地局装置へのハンドオーバ処理を実行する実行部と、を備える端末装置であって、
    前記ハンドオーバ処理において、
    前記ハンドオーバ処理を行うための第3の閾値と、前記第3の閾値より大きい第4の閾値と、を設定し、
    前記測定結果の信号強度と、前記第3の閾値及び前記第4の閾値との関係に応じたハンドオーバ処理を実行する
    ことを特徴とする端末装置。
  14. 前記測定結果の信号強度が、前記第3の閾値以上で前記第4の閾値以下であり、かつ、前記端末装置が通信処理を実行中である場合は、前記通信処理が終了したときに、ハンドオーバ処理を実行し、
    前記測定結果の信号強度が、前記第3の閾値以上で第4の閾値以下であり、かつ、前記端末装置が通信処理を実行中でない場合は、ハンドオーバを実行する、
    請求項13に記載の端末装置。
  15. 無線通信を行う基地局装置であって、
    端末装置における、前記基地局装置からの受信信号の信号強度の測定結果を受信する受信部と、
    前記信号強度の測定結果に基づいて、前記端末装置に対しハンドオーバ命令を生成する制御部と、を備え、
    前記制御部は、ハンドオーバ処理を行うための第1の閾値と、前記第1の閾値より小さい第2の閾値と、を設定し、
    前記測定結果の信号強度と、前記第1の閾値及び前記第2の閾値との関係に応じたハンドオーバ命令を生成する
    ことを特徴とする基地局装置。
  16. 前記制御部は、ハンドオーバ準備命令により、
    前記信号強度の測定結果が、前記第2の閾値以上第1の閾値以下であり、かつ、前記端末装置が通信処理を実行中である場合は、前記端末装置に対して、前記通信処理が終了したときに、前記通信処理が終了した旨を通知するように命令し、
    前記制御部は、前記ハンドオーバ命令により、
    前記端末装置から、前記通信処理が終了した旨の通知を受け取ったときに、前記端末装置に対して、ハンドオーバ処理を実行するように命令し
    前記信号強度の測定結果が、前記第2の閾値以上第1の閾値以下であり、かつ、前記端末装置が通信処理を実行中でない場合は、前記端末装置に対して、ハンドオーバ処理を実行することを命令する、請求項15に記載の
    基地局装置。
  17. 無線通信を行う基地局装置であって、
    端末装置から、第2の基地局装置からの受信信号の信号強度の測定結果を受信する受信部と、
    前記信号強度の測定結果に基づいて、前記端末装置に対しハンドオーバ命令を生成する制御部と、
    生成した前記ハンドオーバ命令を前記端末装置に送信する送信部と、を備え、
    前記制御部は、
    ハンドオーバ処理を行うための第3の閾値と、前記第3の閾値より大きい第4の閾値と、を設定し、
    前記測定結果の信号強度と、前記第3の閾値及び前記第4の閾値との関係に応じたハンドオーバ命令を生成する
    ことを特徴とする基地局装置。
  18. 前記制御部は、ハンドオーバ準備命令により、
    前記信号強度の測定結果が、前記第3の閾値以上第4の閾値以下であり、かつ、前記端末装置が通信処理を実行中である場合は、前記端末装置に対して、前記通信処理が終了したときに、前記通信処理が終了した旨を通知するように命令し、
    前記制御部は、前記ハンドオーバ命令により、
    前記端末装置から、前記通信処理が終了した旨の通知を受け取ったときに、前記端末装置に対して、ハンドオーバ処理を実行するように命令し、
    前記信号強度の測定結果が、前記第3の閾値以上第4の閾値以下であり、かつ、前記端末装置が通信処理を実行中でない場合は、前記端末装置に対して、ハンドオーバ処理を実行することを命令する、請求項17に記載の
    基地局装置。
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