JP2023158551A - 通信制御装置、通信装置の制御方法、およびプログラム - Google Patents

通信制御装置、通信装置の制御方法、およびプログラム Download PDF

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Abstract

Figure 2023158551000001
【課題】
IAB(Integrated Access and Backhaul)ネットワークにおいて、スライスにおける通信に要求される要件が満たせなくなる場合にUEの要求するスライスにおける通信を提供すること。
【解決手段】
IAB(Integrated Access and Backhaul)ネットワークの通信制御装置は、第一の通信パスを介してネットワークの基地局と通信する第一の中継ノードが所定のスライスにおける通信に要求される要件を満たさなくなったことを検出し、検出結果に応じて、所定のスライスにおける通信に要求される要件を満たす第二の通信パス上に位置し、第一の中継ノードから接続可能な第二の中継ノードへの接続を指示する。
【選択図】 図4

Description

本発明は、通信制御装置、通信装置の制御方法、およびプログラムに関する。
第三世代パートナーシッププロジェクト(3GPP(登録商標))において、バックホール用の通信技術としてIAB(Integrated Access and Backhaul)の規格化が進んでいる。IAB技術は、基地局とユーザ装置(UE:User Equipment)との間のアクセス通信に用いられる28GHz帯等のミリ波無線通信を、バックホール通信として同時に利用する技術である(特許文献1)。
IAB技術を用いたバックホール通信網(以降、IABネットワーク)において、IABノードと呼ばれる中継機器が、従来の基地局に相当するIABドナーからの通信を宛先のUEまで中継する。IABネットワークでは、IABドナーやIABノード間の無線通信状況が悪化した場合に備え、通信パスの切り替えや複数の通信パス(以下、マルチパス)を形成することで通信状況を復旧、改善することが検討されている。また、IABネットワークにおいて、IABドナーとIABノード、IABノード間はBAP(Backhaul Adaptation Protocol)を使用して通信する。BAPは、主に複数のIABノード間で通信パケットをルーティングするためのプロトコルとして規定されている。
特表2019-534625号公報
ここで、次世代の公衆網において、複数の異なるサービスの要求条件に対応するネットワークスライス(以降、スライス)を共通ネットワーク上に仮想的に提供するネットワークスライシングという概念の導入検討が進んでいる。スライスの種別としては、高速大容量(eMBB)、低遅延(URLLC)、同時多重接続(mMTC)が規定される。eMBBはenhanced Mobile BroadBandの略である。また、URLLCはUltra-Reliable and Low Latency Communication、mMTCはmassive Machine Type Communicationの略である。例えば、UEが所定のネットワークスライスを要求し、基地局越しのCN(Core Network)が応答することで要求されたネットワークを利用して通信を行う仕組みの検討が進められている。
IABネットワークにおいて、上位接続されたIABドナーやIABノードの処理負荷の変化や通信環境の変化によって、スライスにおける通信に要求される要件を満たしていたIABノードが、当該要件を満たす通信を提供できなくなる場合がある。このような場合、UEに当該スライスにおける通信を継続することができないという問題があった。
本発明は、上述の問題に鑑みてなされたものであり、IAB(Integrated Access and Backhaul)ネットワークにおいて、スライスにおける通信に要求される要件が満たせなくなる場合にUEの要求するスライスにおける通信を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するため、本発明に係る通信制御装置は、
IAB(Integrated Access and Backhaul)ネットワークの通信制御装置であって、
第一の通信パスを介して前記ネットワークの基地局と通信する第一の中継ノードが所定のスライスにおける通信に要求される要件を満たさなくなったことを検出する検出手段と、
前記検出手段の検出結果に応じて、前記所定のスライスにおける通信に要求される前記要件を満たす第二の通信パス上に位置し、前記第一の中継ノードから接続可能な第二の中継ノードへの接続を指示する指示手段と、
を備えることを特徴とする。
本発明によれば、IAB(Integrated Access and Backhaul)ネットワークにおいて、スライスにおける通信に要求される要件が満たせなくなる場合にUEの要求するスライスにおける通信を提供することができる。
無線通信システムの一例を示す図 通信装置のハードウェア機能ブロック図 通信装置のソフトウェア機能ブロック図 実施形態1に係る新規接続先の決定方法を示したフローチャート 実施形態1に係るIABノード105における接続候補リストの一例 (A)、(B)は実施形態1に係るIABドナー101及び、各IABノード102~105のNSSAIリストの一例 実施形態1に係るマルチパスの接続確立を示すシーケンス図 実施形態1に係る新規通信パス接続後のトポロジを示す図 実施形態2に係るIABドナーにおける新規通信パス決定のフローチャート 実施形態2に係るIAB104における接続候補リストの一例 実施形態2に係るIABドナー101及び、各IABノード102~105のNSSAIリストの一例 実施形態2に係る新規通信パス接続後のトポロジを示す図
以下、添付図面を参照して実施形態を詳しく説明する。なお、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。実施形態には複数の特徴が記載されているが、これらの複数の特徴の全てが発明に必須のものとは限らず、また、複数の特徴は任意に組み合わせられてもよい。さらに、添付図面においては、同一若しくは同様の構成に同一の参照番号を付し、重複した説明は省略する。
IAB技術を用いたバックホール通信においては、IABノードと呼ばれる中継装置(中継ノード)が従来の基地局に相当するIABドナーからの通信をミリ波通信により中継する。さらにIABノードは、他の複数のIABノードとの間で通信リンクを形成し、IABドナーを始点としたネットワークを形成することで、エリアを拡大することが可能である。
IAB技術において、IABドナーとIABノード、IABノード間はBAP(Backhaul Adaptation Protocol)を介して制御される。BAPは、IABドナーおよびIABノード間でデータをルーティングするためのプロトコルとして規定されている。また、IAB技術を用いたバックホール通信において、IABドナーやIABノード間の無線通信状況が悪化した場合に備え、通信パスの切り替えや複数の通信パス(以下、マルチパス接続)を形成することで通信状況を復旧、改善することが検討されている。例えば、基地局が提供するネットワークスライスを報知し、UEが目的に応じて選択、もしくは、UEがネットワークスライスを要求し、IABドナーが応答することで利用できる仕組みの検討が進められている。
ここで、IABドナーがUEにスライスを提供する場合、所定のスライスにおける通信には要件(スライス要件)が定められる。スライス要件は、例えば、通信速度(スループット)、パケットロス率、および往復遅延を含み、スライスの種別に応じて異なるパラメータのスライス要件が存在する。このような場合、IABドナーは、UEにスライスにおける通信を提供した当初はスライス要件を満たしていたものの、通信リンク障害や、IABノードの処理負荷の変動によって、スライス要件を満たせなくなる場合が生じる。このような場合、UEはスライスにおける通信に求められる要件を満たせなくなる。
このため、本実施形態に係る通信制御装置は、所定のUEに提供している所定の通信パスにおける通信が要件を満たさなくなったことを検出した場合に、所定の通信パス上の中継ノードに対して、要件を満たす通信パスへの接続を指示する。
[実施形態1]
図1は本発明における無線通信システムの一例を示す図である。図1に示す無線通信システム100は、CN130への接続を提供するIABドナー101およびIABノード102~105(以下、区別せずIABノードと呼ぶ場合がある)を含む。無線通信システム100は、BAP(Backhaul Adaptation Protocol)を使用して通信するネットワーク(IABネットワーク)である。IABドナー101は、IABノードとバックホールリンクを介してCN130への接続を提供する。IABノードは、アクセスリンクを介してUEへIABドナー101への接続を提供する。無線通信システム100では、ネットワーク内でのバックホールリンクおよびアクセスリンクの双方でNR(New Radio)通信が用いられる。IABドナー101は、IABノードを含むIABネットワーク(NRバックホールネットワーク)を形成している。ここで、CNはCore Networkの略であり、ユーザ装置であるUE110~118(以下、区別せずUEと呼ぶ場合がある)の認証やネットワークスライス(スライス)の利用登録等の様々な処理を担う。
IABドナー101は、各IABノードを統括制御し、自局のカバーするエリアを形成する基地局装置の一例である。本実施形態では、IABドナー101が上述した通信制御を行う通信制御装置であるものとして説明を行う。しかしながら、通信制御装置の機能は、IABノード、コアネットワークのネットワークノード、または無線通信システム100内のIABノードおよびIABドナー101とは異なる装置に備えられてもよい。
IABドナー101は、各IABノードに対して、各々がサポート可能なネットワークスライスの種別を決定し、割り当てる。また、IABドナー101は、各IABノードがサポートしているスライス情報をNSSAIのリストとして管理しているものとする。ここでNSSAIとは、Network Slice Selection Assistance Informationの略である。また、IABノード102~105がサポートするスライスに変化がある場合には、BAP制御メッセージによりIABドナー101へ通知される。
IABドナー101およびIABノードは以下で説明するように、通信装置として機能し、以下の説明において通信装置はIABドナー101およびIABノードのうちのいずれかであるものとして説明を行う。
BAP制御メッセージとは、BAP制御PDU(Protocol Data Unit)のフォーマットに従い、やり取りされるメッセージであるものとする。また、制御情報としてPDUタイプフィールドを利用して通知してもよいし、他のReservedのフィールドを使用してもよいものとする。
無線通信システム100において、各UEがCN130からサービス提供を受ける場合は、CN130からのパケットがIABドナー101を介して各UEへダウンリンク送信される。これに対してアップリンクでは各UEからのパケットが同様にIABドナー101を介してCN130へ送信される。
ここで、無線通信システム100内では、パケットとしてBAPデータPDU(Protocol Data Unit)のフォーマットに従ったパケット(以降、BAPデータパケットと呼ぶ場合がある)が伝送される。例えば、CN130からUE118を宛先とするIP(Internet Protocol)パケットは、IABドナー101において、BAPデータパケットへ変換され、IABネットワーク100内へ転送される。転送されたBAPデータパケットは、IABノード102~105によって中継され、IABノード105で再度IPパケットへ変換され、宛先UE118へ届けられる。同様に、UE118からのIPパケットについてもIABノード105でBAPデータパケットに変換され、IABネットワーク100を介してIABドナー101で再度IPパケットに変換され、CN130へ転送される。
UE110~119(以下、区別せずにUEと称する場合がある)は、各IABノードの提供する所望のスライスを利用したアプリケーションを実行しているものとする。スライスの種別としては、上述したように、高速大容量(eMBB)、低遅延(URLLC)、同時多重接続(mMTC)が規定される。例えば、UE118はMIoTのスライスを要求するアプリケーションを実行し、UE119はeMBBを要求するアプリケーションを実行している。
ここで、図1に示す無線通信システム100において、IABノード104とIABノード105間の通信パスで無線品質が低下し、リンク障害が発生したものとする。この場合、IABノード105では、スライスにおける通信に要求される要件(スライス要件)を満たさなくなり、UE119では実行するアプリケーションにエラーが発生しうる。本実施形態では、eMBBがスライス要件を満たさなくなるものとする。この場合、IABノード105は、自局がeMBBのスライス要件を満たさなくなったことを検知し、スライス要件を満たさなくなったこと(要件未達)をIABドナー101へBAP制御メッセージを使用して通知する。一例では、IABノードは、IABドナー101へNSSAIの変更をBAP制御メッセージにより通知してもよい。IABノード105は、スライス要件未達をUE119からのeMBBのスライス要求が発生することで検知してもよいし、RRMにより定期的に測定されるIABノード104からの信号品質により自局で判断してもよい。RRMはRadio Resource Managementの略である。
例えば、IABノード104におけるスライス要件未達は、UE119からのeMBBのスライス要求が発生することで検出しても良いし、RRMにより定期的に測定されるIABノード102からの信号品質により自局で判定してもよい。
以下では、IABノード105においてスライス要件が未達になったスライスを救済するために、通信制御装置として動作するIABドナー101が新たな通信パスを形成する接続先を決定、通知する方法について説明を行う。
図2は本実施形態に係る通信装置のハードウェアブロック図である。通信装置は制御部201、記憶部202、無線通信部203及び、アンテナ制御部204のハードウェアから構成される。
制御部201は、記憶部202に記憶される制御プログラムを実行することにより装置全体を制御する。一例では、制御部201は、制御プログラムをメモリに展開して実行するプロセッサを備える。記憶部202は、制御部201によって実行される制御プログラムを格納する。また、IABドナー101の記憶部202は、セルIDや接続されるUE情報、IABノード102~105のルーティング情報等の各種情報を記憶する。
無線通信部203は、3GPP(登録商標)規格に準拠するLTE(Long Term Evolution)、5G(第五世代移動通信システム)等のセルラ網通信を行うための無線通信部である。また、無線通信部203において各IABノード及び、UEとの通信状況をRRMに従い、測定可能であり、RRCメッセージにより、IABドナー101、IABノード102~105へ通知可能である。RRCはRadio Resource Controlの略である。RRCメッセージは、IABノード102~105やUE110~119におけるコネクション確立、アドミッションコントロール、RRC状態管理、周辺セル情報やアクセス規制の報知などの機能を備える。また、RRCの機能であるRRMで測定可能な通信状況としては隣接セルの基準信号受信電力や基準信号受信品質等が取得できるものとする。
アンテナ制御部204では、無線通信部203において実行される無線通信に使用するアンテナを制御する。なお、制御部201~アンテナ制御部204は1つの通信装置が複数有してもよい。また、通信装置は有線通信部など、基地局装置が通常に備える構成を含んでもよい。
図3は本発明における通信装置のソフトウェア機能ブロック図である。ソフトウェア機能ブロックは、記憶部202に格納され、制御部201において実行されることで実現される。ソフトウェア機能ブロックは、送受信部301、記憶部302、接続制御部303、要件未達検出部304、接続候補特定部305、スライス管理部306、通信パス決定部307から構成される。
送受信部301は、制御部201を介して無線通信部203を制御し、IABノード102~105及び、UE110~119との間で3GPP(登録商標)規格に準拠したLTE、5G等のセルラ網通信を実行する。記憶部302は、記憶部202の制御や管理を行い、通信装置のオペレーティングシステムなどの制御部201によって実行されるプログラムを記憶する。記憶部302は、IABネットワーク100のネットワークトポロジ、IABノード102~105のルーティング情報や、UE110~119に関する情報等を記憶保持する。接続制御部303は、無線通信時に制御部201を介してアンテナ制御部204を制御する。
要件未達検出部304は、IABノードがスライス要件を満たさなくなったこと(要件未達)を検出する。例えば、要件未達検出部304は、IABノードから受信したNSSAIリストと、スライス管理部306が管理しているNSSAIリストとを比較し、リストに含まれるスライス種別の変化から要件未達を検出することができる。あるいは、すでに所定のスライスに割り当てられたUEから、再度所定のスライスに対するスライス要求を受信した場合に、当該UEが接続するIABノードにおける要件未達を検出することができる。要件未達を検出した要件未達検出部304は、通信パス決定部307へ通知するとともに、スライス管理部306を更新する。
接続候補特定部305は、各IABノードから接続可能な接続候補を管理し、所定のIABノードから接続可能なIABノード(接続候補ノード)を特定する。一例では、接続候補特定部305は、各IABノードから接続候補のIABノードのリストを収集し、管理する。例えば、IABドナー101は、所定のIABノードに対して、接続候補リストの要求信号を送信し、要求信号を受信したIABノードは、記憶部302に記憶している接続候補リストを応答に含めて送信する。IABノードが接続候補リストを作成、更新する方法については図5を参照して後述する。また、別の例では、要求信号を受信したIABノードは、接続候補リストを更新し、更新した接続候補リストを応答に含めて送信してもよい。
スライス管理部306は各IABノードからBAP制御メッセージを介して取得した各IABノードがサポートするNSSAIリストを記憶、管理する。
通信パス決定部307は、要件未達検出部304の通知により、要件未達が検出されたIABノードの接続候補リストと自局及び、各IABノードのスライス情報を参照し、要件未達が検出されたIABノードを救済可能な新たな接続先の通信パスを決定する。また、決定した新たな接続先を要件未達が検出されたIABノードへRRC制御メッセージにより通知する。ここでRRC制御メッセージとは、RRCで規定されるPDUフォーマットに従うメッセージであり、RRCが備える機能を示すいずれかのフィールドを用いて実現されるものとする。IABノードへのRRCの制御メッセージによる通知は、新たな接続先のみのNCL(Neighbor Cell List)で通知してもよい。
ここでは、通信制御装置を想定した機能ブロックの説明を行ったが、要件未達検出部304、接続候補特定部305及び、通信パス決定部307を除く他の構成は、他の通信装置も同様の構成であるものとする。
図4は実施形態1に係る通信制御装置が実行する新規接続先の決定方法を示したフローチャートである。本フローチャートは、通信制御装置として動作するIABドナー101がBAP制御メッセージを受信した場合に開始されうる。本処理例では、図1に示すネットワークトポロジにおいて、IABノード104とIABノード105間の通信パスで無線品質が低下し、リンク障害が発生した結果、IABノード105がeMBBの要件を満たせなくなった場合の処理について説明する。
S400では、IABドナー101の要件未達検出部304は、受信したRRC制御メッセージに基づいて、IABノード105がスライス要件を満たさなくなったことを検出する。要件未達検出部304は、スライス要件を満たさなくなったIABノード105について、接続候補特定部305に接続候補ノードの特定を指示する。
S401では、接続候補特定部305はRRC制御メッセージを介して接続候補リストを収集することで接続候補の特定を行う。S401では、IABドナー101はIABノード105に接続候補リストの送信要求を送信し、IABノード105は送信要求に応答して接続候補リストを含む要求応答を送信するものとする。しかしながら、接続候補特定部305は、記憶部302に記憶された接続候補リストを取得することで接続候補ノードを特定してもよいし、IABノード105以外のIABノードに接続候補リストの送信要求を送信してもよい。
S402乃至S411の処理は、スライスを満たさないIABノード105の接続候補リストに含まれるすべてのIABノード(本例ではIABノード102~103)について繰り返される。
S403では、スライス管理部306で管理される接続候補ノードnのNSSAIリストを参照し、接続候補ノードnがeMBBのスライス要件を満たすかどうかを判断する。要件を満たす場合(S403でYes)にはS406を実行し、満たさない場合(S403でNo)にはS405を実行し、次の接続候補ノードnについてS403を判定する。
S406では接続候補ノードnでマルチパス接続を行うことをRRC制御メッセージによりIABノード105へ通知する。S406で送信されるRRC制御メッセージには、接続候補ノードnの識別情報が含まれる。これによって、通知を受信したIABノード105は接続候補ノードnに接続要求を送信することができる。ここで、接続候補ノードnは、IABドナー101との間で通信パスを確立しており、当該通信パスがスライス要求を満たすものとする。このような接続候補ノードnへの接続要求を送信することで、スライス要求を満たす通信パスにIABノード105が接続することが可能となる。
別の例では、S406では接続候補ノードnに、通信パスの更新を通知してもよい。例えば、接続候補ノードnに、通信パスの識別子と対応付けてIABノード105の識別情報を送信することで、接続候補ノードnに通信パスの更新を指示してもよい。
IABドナー101からマルチパス接続の通知を受信したIABノード105は新たな接続先のIABノード102~103へ接続し、eMBBの提供を受ける。ここで、IABノード105は、特定スライス(eMBB)のサブネットについてのみ、RRCプロトコルにおけるCell ReSelectionに従い、再接続動作を行ってもよい。
なお、図4の例では、IABノード105は、IABノード104との接続は維持するものとし、UE118におけるMIotでの通信は継続して行われるものとして説明した。一例では、IABノード105は、IABノード104との接続を切断して新たな接続先のIABノードに接続してもよい。この場合、S406ではIABドナー101はIABノード105に、IABノード104に接続切替(ハンドオーバ)を指示してもよい。すなわち、S406ではスライス要件を満たす接続候補ノードnへの接続が指示されればよく、IABノード105がマルチパス接続を行うか否かは適宜変更することができる。
例えば、IABドナー101は、新たな接続先のIABノード102が、IABノード105がサポートすべきスライスにおける通信に要求される要件をすべて満たす場合に、IABノード105にIABノード104との接続を切断するよう指示してもよい。この場合、IABドナー101は、IABノード105にIABノード102との通信パスにおいてサポートすべきスライスにおける通信を行うように指示してもよい。
別の例では、IABドナー101は、新たな接続先のIABノード102が、IABノード105がすでに確立していた通信パス上に位置する場合にこれまでIABノード105が確立していた通信パスへの接続の切断を指示してもよい。例えば、IABノード105は、すでにIABノード102、104を介してIABドナー101と通信している。ここで、IABノード102を新たな接続先のIABノード102として決定した場合、IABドナー101-IABノード102-IABノード104のパスは、新たな通信パスであるIABドナー101-IABノード102の通信パスを含む。このような場合、すでに確立していた通信パスも新たな通信パスと同じ経路を通るため、新たな通信パスはIABノード105がサポートすべきスライスの要件を満たす必要がある。このような場合にも、IABドナー101はIABノード105にIABノード104との接続を切断して、新たな通信パスでIABノード105がサポートすべきスライスにおける通信を行うよう切り替えてもよい。
図5に実施形態1におけるIABノード105における接続候補リストの一例を示す。接続候補リスト500は、各IABノード102~105が各々の隣接セル情報としてRRM測定結果より、接続候補リストを生成し、RRC制御メッセージを介して、IABドナー101の接続候補特定部305で収集、管理する。その他の方法としてIABドナー101が、各IABノード102~105におけるRRM測定結果をRRCプロトコルの制御メッセージにより収集し、例えば電波強度の高い順にリスト化することで生成してもよい。
また、IABドナー101が各IABノードの接続候補リストとしてNCLを収集して使用してもよい。図5に示す接続候補リスト500において、IABノード105の接続候補のIABノードの中で最も電波強度が強いのはIABノード102である。すなわち、接続候補ノードの中で、最も通信品質が良いノードはIABノード102であると判定する。
次にIABドナー101及び、各IABノード102~105のNSSAIリストの一例を示し、S403での処理においてIABノード102がスライス要件を満たすか否かを判定する処理について説明する。
図6(A)、図6(B)に実施形態1におけるIABドナー101及び、各IABノード102~105のNSSAIリストの一例を示す。
図6(A)は、図1に示す無線通信システム100において、IABノード間での通信リンク障害が発生する前のIABドナー101およびIABノードのNSSAIリストを示す。
NSSAIリスト600は、IABドナー101から接続可能なIABノードのスライス対応情報の一例である。NSSAIリスト601~604は、スライス管理部306において管理されるIABノード102~105のスライス対応情報の一例である。ここで、604は、IABノード105からのスライス未達を検出し、更新する前のIABノード105のNSSAIリストである。
NSSAIに記載される値は、サポート可能なスライス種別であるSST(Slice Service Type)を示しており、eMBBは“1”、URLLCは“2”、MIoTは“3”である。
例えば、NSSAIリスト600に示すように、IABドナー101はeMBB、URLLC、MIotの全てのスライス種別をサポートする。また、NSSAIリスト601~604に示すように、IABノード102~105はeMBB、MIotのSSTをサポートする。ここで、所定のIABノードが所定のスライス種別をサポートするとは、所定のIABノードとIABドナー101との間の通信パスを介した所定のスライスにおける通信に要求される要件を満たすことができることを示す。例えば、IABノード102は、新たにeMBBのスライス要求を受信しても、eMBBの通信に要求される要件を満たした通信パスを有していることを意味する。
ここで、IABノード104と105との間の通信リンク障害が発生し、IABノード105は通信リンク障害の影響を受け、eMBBが提供不可となり、MIotのSSTのみをサポートする。このため、図6(B)に示す更新後のIABノード105のNSSAIリストにおいてIABノード105のNSSAIリストはMIoTを示す“3”のみがリストには含まれる。ここで、605は、S400において、IABノード105からのスライス未達を検出し、更新した後のIABノード105のNSSAIリストである。
接続先候補であるIABノード102は、601に示すようにeMBBをサポートする。このため、IABドナー101は、IABノード105の新たな接続先としてIABノード102を選出する。
図7は実施形態1に係る無線通信システム100が実行するマルチパスの接続確立を示すシーケンス図である。図7では、IABノード105において、通信リンク障害のためにサポート不可となったeMBBを救済するため、IABノード102への新たな通信パスでのマルチパスの接続確立を行う動作を説明する。
S700では、eMBBを要求するアプリケーションの通信がUE119において行われる。ここでは、UE119はIABノード105を介してスライス種別がeMBBの通信を行っており、IABノード105はIABノード104と直接接続し、IABノード104および102を介してIABドナー101と通信している。S700では、IABノード104および105の間に通信リンク障害は発生しておらず、IABノード105はUE119から要求されたeMBBの通信に要求される要件を満たしているものとする。
ここで、S701でIABノード105とIABノード104との間の無線リンクにおいて障害が発生し、無線リンクにおけるパケットロス率が上昇し、通信に要求されるスループットや、パケットロス率、往復遅延などの要件が満たされなくなる。ここでは、eMBBをサポートするスループットが確保できなくなったものとする。すると、S702でリンク障害によりeMBBの要件が満たせなくなったことを検出したUE119は、再度NSSAIによりeMBBをサポートするスライスをIABノード105に対して要求する。
S703では、UE119からのNSSAIの要求に対して、IABノード105がeMBBを満たせなくなったことを検出する。
S704では、IABノード105がサポートするNSSAIの変更をBAP制御メッセージによりIABドナー101へ通知する。S705では、IABノードからのBAP制御メッセージを受信したIABドナー101が、IABノード105においてeMBBのスライスが満たせなくなったことを検出する。
S706では、IABドナー101がIABノード105に対して接続候補リストをRRC制御メッセージにより要求する。S707でIABノード105は、RRM測定結果により生成した接続候補リストをRRC制御メッセージによりIABドナー101へ送信する。
S708ではIABドナー101において、IABノード105の接続候補リスト及び、スライス管理部306において管理されるNSSAIリストから図4のフローチャートに従い、IABノード102を新たな接続先として決定する。
S709、S710では、IABドナー101は、IABノード105へIABノード102とのマルチパス接続をRRC制御メッセージにより通知する。ここでRRCプロトコルに規定されるNCLによりIABノード102を接続先として指定してもよいものとする。S711、S712ではIABノード105は、IABノード102とのRRCリンクを形成するためにRRC connection Reconfigurationメッセージを送信する。S713ではRRCプロトコルに従い、ランダムアクセスプロシージャが実行され、IABノード105とIABノード102間でRRCリンクが確立される。S714、S715ではIABノード102からIABノード105に対してRRC connection Reconfiguration completeメッセージが送信される。
S716、S717ではIABノード105からマルチパス接続の完了をRRC制御メッセージによりIABドナー101へ通知する。
S718では、通信パス切り替え時のRRC Releaseメッセージの代わりに接続の維持をIABノード104へRRC制御メッセージにより通知する。ここでは、RRCリンク確立の際にRRCで規定される通信パス変更時のメッセージを使用したが、これに限らず他のメッセージを用いてもよい。また、各々の制御メッセージはBAP及び、RRCでやり取りされるものとして説明を行ったがこの限りではなく例えばアプリケーションレイヤのメッセージでのやり取りにより制御してもよい。
これによって、S719に示すように、IABノード105はUE119から要求されたスライス種別がeMBBの通信をサポートすることができる。
図8は実施形態1における新規通信パス確立後のIABネットワークのトポロジを示す図である。無線通信システム100において、図7のシーケンスが実行された後にIABノード105は、IABノード102とのパス800およびIABノード104とのパス801のマルチパス接続を確立する。IABノード102とのパス800によって、IABノード105はUE119へeMBBをサポートするスライスにおける通信を提供可能となる。また、IABノード105はIABノード104との通信パスを継続して維持し、UE118で要求するMIotをサポートするスライスにおける通信を提供することができる。
以上説明したように、IABドナー101は、IABノードにおいて特定のスライスが要件未達となった場合に、当該スライスをサポートする新たな接続先との通信パスの確立を指示する。これによって、要件未達となったスライスを救済することが可能となる。
[実施形態2]
実施形態1では、図1に示す無線通信システム100において、IABノード105とIABノード104間でリンク障害が発生した場合の新たな接続先の決定方法について説明を行った。
実施形態2では、図1に示すIABノード104とIABノード102との間で通信リンク障害が発生する場合についてUE117及び、UE119の要求するスライス種別eMBBを救済する新たな接続先を決定する方法について説明を行う。なお、実施形態1と同様の構成、機能、処理については同様の参照符号を使用し、説明を省略する。
図9は実施形態2に係るIABドナー101が実行する新規通信パス決定のフローチャートである。図9の処理は、IABドナー101がBAP制御メッセージを受信した場合に開始されうる。
S900ではスライス要件を満たさないIABノードを検出する。本例では、IABドナー101は、IABノード104および105からサポートするNSSAIの変更を示すBAP制御メッセージを受信し、IABノード104および105がスライス要件を満たさないことを検出する。
S901ではIABドナー101は、記憶部202に格納されるルーティング情報及び、IAB104、105のホップ数からIABノード104とIABノード102間でリンク障害が発生していると判定する。
S902では、IABノード104及び、下位接続されるIABノード105の接続候補リストを収集する。
S903からS908までの処理では、スライス要件を満たさないIABノードのうち、IABドナー101までのホップ数が小さい順に繰り返し処理が行われる。
S904からS906までの処理では、所定のIABノードの接続候補毎に繰り返し処理が行われる。S905では、IABノードの接続候補nがスライス要件を満たすかどうかを判断する。要件を満たす場合(S905でYes)にはS910を実行し、満たさない場合(S905でNo)にはS906に処理を進める。
なお、S905では、IABドナー101は、S905でIABノード104および105に接続するUE116~119が要求するスライスにおける通信に要求されるスライス要件を満たすか否かを判定してもよい。別の例では、IABドナー101は、IABノード104に接続するUE116、117が要求するスライスにおける通信に要求されるスライス要件のみを満たすか否かを判定してもよい。この場合、IABノード104に新たな接続先の中継ノードを指示した後に、IABドナー101はIABノード105についてもS903からS908までの処理を実行してもよい。すなわち、スライス要件を満たさないことが検出されたIABノード104および105は、個別に新たな接続先の通信パスを決定されてもよい。
S906では、すべての接続候補についてS905の処理を行った場合は処理をS908に進め、そうでなければS907に処理を進め、次の接続候補についてS905の処理を行う。S908でスライス要件を満たさないすべてのIABノードについてS904からS906の処理を行った場合は図9に示す処理を終了する。S908でスライス要件を満たさないIABノードのうち、S904からS906の処理を行っていないIABノードが存在する場合は、処理をS909に進め、次の接続候補nのIABノード105についてS904~S906の処理を実行する。
S910では接続候補nでマルチパス接続を行う指示をRRC制御メッセージによりIABノードへ送信する。
なお、本処理例では、IABノード104から接続可能な接続候補ノードであって、スライス要件を満たすIABノードが存在しない場合、IABノード105から接続可能な接続候補ノードであって、スライス要件を満たすIABノードを判定する。IABノード105から接続可能であって、スライス要件を満たす接続候補ノードが存在すると判定された場合、当該IABノードへの接続をIABノード105に指示する。この際、IABノード104にもIABノード105が新たに確立した通信パスを介して通信を行うよう指示してもよい。これによって、IABノード104だけではなく、IABノード104がサポートすべきスライスを救済可能となる。
図10は実施形態2におけるIABノード104の接続候補リストの一例である。なお、IABノード105における接続候補リストは図5に示す実施形態1における接続候補リストと同様である。
図11はIABノード102と104との間で通信リンク障害が発生し、S900において、IABノード104および105からのスライス未達を検出し、更新した後のIABノードのNSSAIリストである。
NSSAIリスト1100及び、1101は、IABノード104、105からのNSSAI変更通知により更新され、eMBBが未サポートとなる。
接続候補リスト1000において、IABノード104の接続候補のうち、IABノード104が受信した電波強度が最も高いのは、IABドナー101である。また、IABドナー101は、S600よりeMBBを提供可能である。このため、S905においてIABドナー101がIABノード104の接続先として選出される。ここで、接続候補リスト1000は、IABノード104、105よりもホップ数が小さい上位接続ノードもしくは、IABドナー101までの経路上にない(即ち、上位接続でも下位接続でもない)IABノードに限るものとする。これによって、IABドナー101は、IABノード104にIABドナー101への接続をS910で指示し、図9の処理を終了する。
図12は実施形態2における新規通信パス接続後のIABネットワークのトポロジを示す。
無線通信システム100において、図9のフローチャートによりIABノード104に対してIABドナー101とパス1200の接続を確立する。これによって、IABノード104はeMBBをサポートするスライスでの通信が可能となる。また、IABノード104がスライス種別eMBBをサポートすることが可能となるため、IABノード105についてもeMBBをサポートすることが可能となる。これによって、IABノード105のスライス要件未達を解消することができる。これによって、UE117及び、UE119へeMBBをサポートするスライスにおける通信を提供可能となる。
なお、本実施形態では、パス1200を確立することでIABノード105のスライス要件未達を解消できるものとして説明を行った。しかしながら、パス1200を確立してもIABノード105のスライス要件未達を解消できない場合は、IABノード105からIABドナー101にBAP制御メッセージが再度送信される。この場合、IABドナー101はIABノード105について再度、スライス要件を満たすマルチパス接続を指示する。
[その他の実施形態]
実施形態1及び2ではマルチパス接続について説明を行った。しかし、通信品質の低下ではなくBAP制御メッセージとしてRLF(Redio Link Failure)が通知される場合には新たに決定した接続先に通信パスを切り替えてもよい。尚、切り替える際の手順はマルチパス接続を行う際と同様に行い、S717において元の接続先に対してRRC Releaseメッセージを送信する。
また、実施形態1のように新たな接続先として決定したIABノード102が、現在接続しているIABノード104の上位接続ノードである場合にはUE118の要求するMIoTはサポートされるため、通信パスの接続を切り替えてもよい。
さらに、実施形態1及び2ではIABノード102~105において単一のスライスを救済したが、要件が満たせないスライスが複数発生する場合には要求するUEの数が最も多いスライスを優先して救済するように動作してもよい。さらに要求するUE数が最も多いスライスを救済できない場合には、次に要求するUE数の多いスライスを救済するように新たな通信パスを決定する。
本実施形態では、図5に示すように、接続候補ノードの受信信号強度に基づいて接続先のIABノードを決定する処理について説明を行った。しかしながら、別の通信品質に基づいて接続先のIABノードが決定されてもよい。例えば、接続候補ノードとIABドナー101との間の通信パスに関するパラメータに基づいていずれのIABノードを接続先とするかを決定してもよい。パラメータは、最大通信容量、最大通信容量と現在使用している通信容量との差、接続候補ノードの処理負荷、接続候補ノードのバッファの空き容量、および接続候補ノードの処理負荷量の少なくとも1つの組み合わせであってもよい。
[実施形態のまとめ]
上述の実施形態の少なくとも一部をまとめると、以下の通りである。
(項目1)
IAB(Integrated Access and Backhaul)ネットワークの通信制御装置であって、
第一の通信パスを介して前記ネットワークの基地局と通信する第一の中継ノードが所定のスライスにおける通信に要求される要件を満たさなくなったことを検出する検出手段と、
前記検出手段の検出結果に応じて、前記所定のスライスにおける通信に要求される前記要件を満たす第二の通信パス上に位置し、前記第一の中継ノードから接続可能な第二の中継ノードへの接続を指示する指示手段と、
を備えることを特徴とする通信制御装置。
(項目2)
前記指示手段は、前記第一の通信パス上に含まれない中継ノードから前記第二の中継ノードを特定することを特徴とする項目1に記載の通信制御装置。
(項目3)
前記第一の中継ノードから接続可能な接続候補ノードと、当該接続候補ノードと前記第一の中継ノードとの間の通信品質とを対応付けて記憶する記憶手段をさらに有し、
前記指示手段は、前記第一の中継ノードから接続可能であって、前記所定のスライスにおける通信に要求される前記要件を満たす複数の中継ノードを特定した場合、前記第一の中継ノードとの通信品質が高い中継ノードを前記第二の中継ノードとして特定することを特徴とする項目1または2に記載の通信制御装置。
(項目4)
前記第一の中継ノードから接続可能な中継ノードを示す接続候補リストを取得する取得手段をさらに有し、
前記指示手段は、前記取得手段で取得した前記接続候補リストに基づいて前記第一の中継ノードから接続可能な中継ノードを特定することを特徴とする項目1から3のいずれか1つに記載の通信制御装置。
(項目5)
前記指示手段は、
前記所定のスライスにおける通信に要求される前記要件を満たす第二の通信パス上に位置し、前記第一の中継ノードから接続可能な前記第二の中継ノードが特定できない場合に、前記第一の中継ノードを介して前記基地局と通信する第三の中継ノードから接続可能であって、前記所定のスライスにおける通信に要求される前記要件を満たす第四の中継ノードを特定し、
第三の中継ノードに前記第四の中継ノードへの接続を指示する
ことを特徴とする項目1から4のいずれか1つに記載の通信制御装置。
(項目6)
前記指示手段は、前記第二の通信パスが前記第一の中継ノードによってサポートされるべきスライスにおける通信に要求される要件を満たす場合に、前記第一の中継ノードへ前記第一の通信パスの切断を指示することを特徴とする項目1から5のいずれか1つに記載の通信制御装置。
(項目7)
前記指示手段は、前記第二の通信パスが前記第一の通信パスを含む場合に、前記第一の中継ノードへ前記第一の通信パスの切断を指示することを特徴とする項目1から6のいずれか1つに記載の通信制御装置。
(項目8)
前記ネットワーク内の中継ノードごとに、当該中継ノードがサポートするスライスにおける通信で満たすことのできる要件を示す要件充足情報を記憶する記憶手段をさらに有し、
前記検出手段は、前記記憶手段に記憶された前記要件充足情報が前記第一の中継ノードが前記所定のスライスにおける通信に要求される前記要件を満たすことを示す場合に、前記所定のスライスに割り当てられ、前記第一の中継ノードに接続するユーザ装置(UE)から前記所定のスライスに対するスライス要求を受信した際に、前記第一の通信パスが前記所定のスライスにおける通信に要求される前記要件を満たさなくなったと判定することを特徴とする項目1から7のいずれか1つに記載の通信制御装置。
(項目9)
前記検出手段で前記第一の中継ノードが前記所定のスライスにおける通信に要求される前記要件を満たさなくなったことを検出した場合に、前記ネットワーク内の中継ノードごとに、当該中継ノードがサポートするスライスにおける通信で満たすことのできる要件を示す要件充足情報を取得する取得手段をさらに有し、
前記取得手段で取得した前記要件充足情報に基づいて、前記所定のスライスにおける通信に要求される前記要件を満たさなくなった中継ノードのうち、前記基地局までのホップ数が最も小さい中継ノードを特定し、特定した当該中継ノードから接続可能かつ当該中継ノードがサポートするスライスにおける通信で満たすべき要件を満たす中継ノードを決定することを特徴とする項目1から8のいずれか1つに記載の通信制御装置。
(項目10)
前記検出手段が、前記第一の通信パスが複数のスライスにおける通信に要求される要件を満たさなくなったことを検出した場合、前記指示手段は、スライスを要求するユーザ装置の数が多いスライスを優先して、当該スライスにおける通信に要求される要件を満たす前記第二の中継ノードへの接続を指示することを特徴とする項目1から9のいずれか1つに記載の通信制御装置。
(項目11)
IAB(Integrated Access and Backhaul)ネットワークの通信制御装置が実行する通信制御方法であって、
第一の通信パスを介して前記ネットワークの基地局と通信する第一の中継ノードが所定のスライスにおける通信に要求される要件を満たさなくなったことを検出することと、
検出結果に応じて、前記所定のスライスにおける通信に要求される前記要件を満たす第二の通信パス上に位置し、前記第一の中継ノードから接続可能な第二の中継ノードへの接続を指示することと、
を含むことを特徴とする通信制御方法。
(項目12)
コンピュータを、項目1から10のいずれか1つに記載の通信制御装置の各手段として機能させるプログラム。
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
発明は上記実施形態に制限されるものではなく、発明の精神及び範囲から離脱することなく、様々な変更及び変形が可能である。従って、発明の範囲を公にするために請求項を添付する。
100 無線通信システム、101 IABドナー、102~105 IABノード、110~119 UE、201 制御部、202 記憶部、203 無線通信部、204 アンテナ制御部、301 送受信部、302 記憶部、303 接続制御部、304 要件未達検出部、305 接続候補特定部、306 スライス管理部、307 通信パス決定部

Claims (12)

  1. IAB(Integrated Access and Backhaul)ネットワークの通信制御装置であって、
    第一の通信パスを介して前記ネットワークの基地局と通信する第一の中継ノードが所定のスライスにおける通信に要求される要件を満たさなくなったことを検出する検出手段と、
    前記検出手段の検出結果に応じて、前記所定のスライスにおける通信に要求される前記要件を満たす第二の通信パス上に位置し、前記第一の中継ノードから接続可能な第二の中継ノードへの接続を指示する指示手段と、
    を備えることを特徴とする通信制御装置。
  2. 前記指示手段は、前記第一の通信パス上に含まれない中継ノードから前記第二の中継ノードを特定することを特徴とする請求項1に記載の通信制御装置。
  3. 前記第一の中継ノードから接続可能な接続候補ノードと、当該接続候補ノードと前記第一の中継ノードとの間の通信品質とを対応付けて記憶する記憶手段をさらに有し、
    前記指示手段は、前記第一の中継ノードから接続可能であって、前記所定のスライスにおける通信に要求される前記要件を満たす複数の中継ノードを特定した場合、前記第一の中継ノードとの通信品質が高い中継ノードを前記第二の中継ノードとして特定することを特徴とする請求項1に記載の通信制御装置。
  4. 前記第一の中継ノードから接続可能な中継ノードを示す接続候補リストを取得する取得手段をさらに有し、
    前記指示手段は、前記取得手段で取得した前記接続候補リストに基づいて前記第一の中継ノードから接続可能な中継ノードを特定することを特徴とする請求項1に記載の通信制御装置。
  5. 前記指示手段は、
    前記所定のスライスにおける通信に要求される前記要件を満たす第二の通信パス上に位置し、前記第一の中継ノードから接続可能な前記第二の中継ノードが特定できない場合に、前記第一の中継ノードを介して前記基地局と通信する第三の中継ノードから接続可能であって、前記所定のスライスにおける通信に要求される前記要件を満たす第四の中継ノードを特定し、
    第三の中継ノードに前記第四の中継ノードへの接続を指示する
    ことを特徴とする請求項1に記載の通信制御装置。
  6. 前記指示手段は、前記第二の通信パスが前記第一の中継ノードによってサポートされるべきスライスにおける通信に要求される要件を満たす場合に、前記第一の中継ノードへ前記第一の通信パスの切断を指示することを特徴とする請求項1に記載の通信制御装置。
  7. 前記指示手段は、前記第二の通信パスが前記第一の通信パスを含む場合に、前記第一の中継ノードへ前記第一の通信パスの切断を指示することを特徴とする請求項1に記載の通信制御装置。
  8. 前記ネットワーク内の中継ノードごとに、当該中継ノードがサポートするスライスにおける通信で満たすことのできる要件を示す要件充足情報を記憶する記憶手段をさらに有し、
    前記検出手段は、前記記憶手段に記憶された前記要件充足情報が前記第一の中継ノードが前記所定のスライスにおける通信に要求される前記要件を満たすことを示す場合に、前記所定のスライスに割り当てられ、前記第一の中継ノードに接続するユーザ装置(UE)から前記所定のスライスに対するスライス要求を受信した際に、前記第一の通信パスが前記所定のスライスにおける通信に要求される前記要件を満たさなくなったと判定することを特徴とする請求項1に記載の通信制御装置。
  9. 前記検出手段で前記第一の中継ノードが前記所定のスライスにおける通信に要求される前記要件を満たさなくなったことを検出した場合に、前記ネットワーク内の中継ノードごとに、当該中継ノードがサポートするスライスにおける通信で満たすことのできる要件を示す要件充足情報を取得する取得手段をさらに有し、
    前記取得手段で取得した前記要件充足情報に基づいて、前記所定のスライスにおける通信に要求される前記要件を満たさなくなった中継ノードのうち、前記基地局までのホップ数が最も小さい中継ノードを特定し、特定した当該中継ノードから接続可能かつ当該中継ノードがサポートするスライスにおける通信で満たすべき要件を満たす中継ノードを決定することを特徴とする請求項1に記載の通信制御装置。
  10. 前記検出手段が、前記第一の通信パスが複数のスライスにおける通信に要求される要件を満たさなくなったことを検出した場合、前記指示手段は、スライスを要求するユーザ装置の数が多いスライスを優先して、当該スライスにおける通信に要求される要件を満たす前記第二の中継ノードへの接続を指示することを特徴とする請求項1に記載の通信制御装置。
  11. IAB(Integrated Access and Backhaul)ネットワークの通信制御装置が実行する通信制御方法であって、
    第一の通信パスを介して前記ネットワークの基地局と通信する第一の中継ノードが所定のスライスにおける通信に要求される要件を満たさなくなったことを検出することと、
    検出結果に応じて、前記所定のスライスにおける通信に要求される前記要件を満たす第二の通信パス上に位置し、前記第一の中継ノードから接続可能な第二の中継ノードへの接続を指示することと、
    を含むことを特徴とする通信制御方法。
  12. コンピュータを、請求項1から10のいずれか1項に記載の通信制御装置の各手段として機能させるプログラム。
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