JP2023157279A - 圧力容器のライナ - Google Patents

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Abstract

【課題】ドーム部と胴体部との接合部におけるライナの剥離を抑制する技術を提供する。【解決手段】本明細書が開示する圧力容器のライナは、円筒状の胴体部と、胴体部の軸方向の両端に設けられた一対のドーム部と、を有する圧力容器において具現化される。圧力容器のライナは、胴体部に位置する第1のライナと、ドーム部に位置するとともに、第1のライナよりも大きな厚みを有する第2のライナと、を備える。第1のライナの端部は、胴体部の中心軸に向かって内側へ変位している。第2のライナの端面は、第1のライナの内側へ変位する端部の外面に、軸方向から当接して接合されている。【選択図】図6

Description

本明細書に開示の技術は、円筒状の胴体部と、胴体部の軸方向の両端に設けられた一対のドーム部と、を有する圧力容器のライナに関する。
特許文献1の圧力容器のライナでは、ドーム部に位置する第2のライナが、胴体部に位置する第1のライナの内側に挿入されている。すなわち、圧力容器のライナでは、第2のライナが、第1のライナと、胴体部の径方向に重なっている。
特開2020-112256号公報
低温時、圧力容器のライナは収縮する。ドーム部に位置する第2のライナの厚みは、胴体部に位置する第1のライナの厚みよりも大きい。このため、低温時において、第2のライナが収縮する量と、第1のライナが収縮する量とが異なる。その結果、特許文献1の圧力容器のライナでは、低温時に、厚みが大きい第2のライナが、第1のライナを、径方向内側に変形させることがある。この状態において、ライナの内部に高圧ガスを充填すると、第1のライナと第2のライナとの接合部において、各ライナが互いに剥離するおそれがある。本明細書では、第1のライナと第2のライナとの接合部におけるライナの剥離を抑制する技術を提供する。
本明細書が開示する圧力容器のライナは、円筒状の胴体部と、前記胴体部の軸方向の両端に設けられた一対のドーム部と、を有する圧力容器において具現化される。圧力容器のライナは、前記胴体部に位置する第1のライナと、前記ドーム部に位置するとともに、前記第1のライナよりも大きな厚みを有する第2のライナと、を備える。前記第1のライナの端部は、前記胴体部の中心軸に向かって内側へ変位している。前記第2のライナの端面は、前記第1のライナの内側へ変位する前記端部の外面に、前記軸方向から当接して接合されている。
上述した圧力容器では、第1のライナ端部は、胴体部の中心軸に向かって内側へ変位しており、その端部の外面に、第2のライナが、軸方向から当接して接合されている。これにより、中心軸に向かって内側へ変位する第1のライナの端部の外面に対して、第1のライナの厚みよりも大きな第2のライナの端面を、広い面積で強固に固定することができる。また、このような構成によると、第1のライナと第2のライナとが、径方向に重ならない。このため、このため、低温時に、異なる厚みを有する第1のライナと第2のライナとの収縮による影響を抑制することができる。その結果、低温時にガスが充填されても、第1のライナと第2のライナと互いに剥離しにくい。本明細書が開示する圧力容器のライナによれば、第1のライナと第2のライナとの接合部におけるライナの剥離を抑制することができる。
本明細書が開示する技術の詳細とさらなる改良は以下の「発明を実施するための形態」にて説明する。
実施例のライナ4が構成する圧力容器2の斜視図を示す。 ライナ4の分解図を示す。 図2の線III-IIIに沿った断面図を示す。 第1のライナ10の端部12を形成する工程における断面図を示す。 第1のライナ10と第2のライナ14eとを接合する工程における断面図を示す。 図5の工程に続く工程における断面図を示す。
(実施例)
図1は、実施例のライナ4を備える圧力容器2の斜視図を示す。圧力容器2は、例えば、燃料電池車両(図示省略)に搭載される。圧力容器2は、燃料電池車両が発電をするために用いられる高圧の水素ガスを貯留する。圧力容器2は、円筒状の胴体部2cと、胴体部2cの両端に設けられる一対のドーム部2dと、を有する。一対のドーム部2dは、それぞれ、胴体部2cの端から内側に球状(すなわち、ドーム状)に湾曲している。圧力容器2は、ライナ4に加え、補強層6と、口金8vと、エンドボス8eと、を備える。以下では、胴体部2cの中心軸CLに平行な方向(すなわち、図中座標軸におけるX軸の正方向及び負方向)を軸方向と称する。
ライナ4は、樹脂で構成されており、水素ガスを密封するための空間を形成する。補強層6は、ライナ4の外面を覆うことでライナ4を補強する層である。本実施例では、補強層6は、ライナ4の外面にフィラメントワインディング法によって巻き付けられる。変形例では、補強層6は、他の方法によってライナ4の外面に巻き付けられてもよい。
口金8vは、金属で構成されており、ライナ4の軸方向の一端(すなわち、図1の右側の端)に設けられている。口金8vは、ライナ4の内部と外部とを連通する貫通孔を有する。口金8vの貫通孔を介して、圧力容器2内の水素ガスが外部に放出され、また、外部から圧力容器2内に水素ガスが供給される。エンドボス8eは、金属で構成されており、ライナ4の軸方向の他端(すなわち、図1の左側の端)に設けられている。エンドボス8eは、口金8vとは異なり、貫通孔を有さない。
図2を参照して、ライナ4の詳細構造について説明する。図2は、ライナ4の分解図を示す。ライナ4は、第1のライナ10と、一対の第2のライナ14v、14eと、を備える。第1のライナ10は、円筒形状を有し、軸方向に延びている。第1のライナ10は、圧力容器2の胴体部2c(図1参照)を構成する。一対の第2のライナ14v、14eには、それぞれ、口金8v、エンドボス8eが接合されている。一対の第2のライナ14v、14eは、それぞれ、口金8v、エンドボス8eに向かってドーム状に湾曲している。第1のライナ10の端部12に対して、一対の第2のライナ14v、14eが軸方向に接合される。これにより、水素ガスを内部に密封するライナ4が完成する。
図3~図6を参照して、ライナ4の製造方法について説明する。本明細書では、特に、第1のライナ10と、第2のライナ14eとの接合方法について説明する。図3は、図2の線III-IIIに沿った断面図であり、第1のライナ10の端部12と、第2のライナ14eの端面18と、の関係を示す拡大図である。なお、以下では、第1のライナ10と、一方の第2のライナ14eとを接合する方法について説明するが、第1のライナ10と、他方の第2のライナ14vとについても、同様の方法で接合される。
図3に示されるように、第1のライナ10の端部12は、中心軸CLに向かって湾曲している。すなわち、第1のライナ10の端部12は、中心軸CLに向かって内側に変位している。その結果、端部12の外面16は、第2のライナ14eと対向する。第1のライナ10は、第1の樹脂層10aと第2の樹脂層10bとによって構成される。第1のライナ10は、第1の樹脂層10a、第2の樹脂層10b、第1の樹脂層10aの順に積層された3層が、多層ダイから同時に押し出されることで形成される。第1のライナ10は、いわゆる多層共押出成形で形成される。3層が積層された第1のライナ10は、第1の厚みT1を有する。第1の樹脂層10aと、第2の樹脂層10bとは、それぞれ、異なる樹脂によって構成される。第1のライナ10は、複数の樹脂層10a、10bを積層することによって、比較的に小さな第1の厚みT1であっても、比較的高い剛性を確保することができる。
一方、第2のライナ14eは、単一の樹脂で構成される。第2のライナ14eは、ドーム状に湾曲する比較的に複雑な形状を有する。第2のライナ14eは、射出成型によって形成される。第2のライナ14eは、第2の厚みT2を有する。図3に示されるように、第2の厚みT2は、第1の厚みT1よりも大きい。単一の樹脂で構成される第2のライナ14eは、第1の厚みT1よりも大きな第2の厚みT2によって、高い剛性を確保する。第2のライナ14eは、第1の樹脂層10aと同様の樹脂により構成される。第2のライナ14eの端面18は、第1のライナ10の端部12の外面16と対向する。
ここで、図4を参照して、第1のライナ10の端部12を形成する工程について説明する。多層共押出成形で形成された第1のライナ10の端部12が、金型20に押し付けられる。さらに、端部12を金型20に押し付けた状態で、金型20が加熱され、その後に冷却される。その結果、第1のライナ10の端部12は、中心軸CLに向かって内側に湾曲する。第1のライナ10は、比較的単純な円筒状であるため、多層共押出成形で形成することによって、第1のライナ10の生産効率を向上させることができる。さらに、端部12を内側に湾曲させることによって、第1のライナ10の端部12の剛性を向上させることができる。
図5及び図6を参照して、第1のライナ10と、第2のライナ14eとを接合する工程について説明する。図5に示されるように、第2のライナ14eは、第1のライナ10の端部12の外面16に対して、軸方向に当接する。先に述べたように、第1のライナ10の端部12は、内側に変位する。このため、第1のライナ10の端部12の外面16の長さは、第2のライナ14eの端面18の厚み(すなわち、第2の厚みT2)と略同一となる。
その結果、第2の厚みT2を有する第2のライナ14eの端面18が、第1のライナ10の端部12の外面16に対して、広い面積で当接する。これにより、第2のライナ14eの端面18が、第1のライナ10の端部12の外面16に対して強固に接合される。
その後、図6に示されるように、第1のライナ10と、第2のライナ14eとの接合部が加熱される。その結果、第2のライナ14eの端面18と第1のライナ10の端部12とがともに溶解する。その後、冷却されることによって、各ライナ10、14eが互いに接合する。先に述べたように、第1のライナ10の外面16を形成する第1の樹脂層10aと、第2のライナ14eとは同じ樹脂により構成される。このため、異なる樹脂を接合する構成に比して、比較的容易に第2のライナ14eの端面18と第1のライナ10の外面16と接合することができる。
先に述べたように、各ライナ10、14eは、ともに樹脂で構成されているため、圧力容器2(図1参照)の周辺温度が変化すると、各ライナ10、14eは、大きく変形する。例えば、低温時に、互いに異なる厚みを有するライナ10、14eは、それぞれ、異なる量だけ収縮する。図5及び図6に示されるように、本実施例のライナ4では、第2のライナ14eの端面18が、第1のライナ10の外面16に、軸方向から当接して接合される。このため、第1のライナ10と第2のライナ14eとが、径方向(すなわち、図6の紙面上下方向)に重ならない。このため、例えば、低温時に、互いに異なる厚みを有する各ライナ10、14eが、それぞれ異なる量だけ収縮した場合であっても、各ライナ10、14eの接合部が径方向に変形しにくい。そのため、低温時にライナ4内に水素ガスを充填しても、各ライナ10、14eの接合部に対して径方向の荷重が加わりにくい。その結果、低温時の水素ガス充填時において、各ライナ10、14eが、径方向に剥離することを抑制することができる。
以上、本明細書が開示する技術の具体例を詳細に説明したが、これらは例示に過ぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。上記の実施例の変形例を以下に列挙する。
(変形例1)第1のライナ10は、3層構成でなくてもよい。例えば、第1のライナ10は、第1の樹脂層10aの単層構成であってもよい。また、第1のライナ10の端部12は、図4の方法によって形成されなくてもよく、例えば、第1のライナ10は、射出成型によって形成されてもよい。
(変形例2)第1のライナ10の端部12の外面16の径方向の長さは、第2の厚みT2と略同等でなくてもよい。外面16の径方向の長さは、第2の厚みT2よりも長くてもよいし、短くてもよい。
本明細書または図面に説明した技術要素は、単独で、あるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成し得るものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
2 :圧力容器
2c :胴体部
2d :ドーム部
4 :ライナ
6 :補強層
8e :エンドボス
8v :口金
10 :第1のライナ
10a :第1の樹脂層
10b :第2の樹脂層
12 :端部
14e、14v :第2のライナ
16 :外面
18 :端面
20 :金型
CL :中心軸
T1 :第1の厚み
T2 :第2の厚み

Claims (1)

  1. 円筒状の胴体部と、前記胴体部の軸方向の両端に設けられた一対のドーム部と、を有する圧力容器のライナであって、
    前記胴体部に位置する第1のライナと、
    前記ドーム部に位置するとともに、前記第1のライナよりも大きな厚みを有する第2のライナと、を備え、
    前記第1のライナの端部は、前記胴体部の中心軸に向かって内側へ変位しており、
    前記第2のライナの端面は、前記第1のライナの内側へ変位する前記端部の外面に、前記軸方向から当接して接合されている、圧力容器のライナ。
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