JP2023157163A - 画像形成システム、スキャナ、プリンタ、及びプログラム - Google Patents

画像形成システム、スキャナ、プリンタ、及びプログラム Download PDF

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和英 澤田
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Abstract

【課題】印刷対象の画像データに既に実行済みのハーフトーン処理と、印刷時に実行するハーフトーン処理によるモアレの発生を抑制しつつ、モアレが発生する可能性が低い場合には第1ハーフトーン処理を実行できる画像形成システムを提供すること。【解決手段】MFP11は、印刷時に取得した画像データ55に含まれる付帯データが、モアレの影響が小さいことを示す場合には(S87:NO)、画像データ55に基づいて、パターンディザ処理を含む画像処理を実行して生成した印刷データを用いて印刷する(S89~S93)。また、MFP11は、付帯データがモアレの影響が大きいこと示す場合には(S87:YES)、画像データに基づいて、誤差拡散処理を含む画像処理を実行して生成した印刷データを用いて印刷する(S99~S103)。【選択図】図6

Description

本開示は、画像データのハーフトーン処理に係わる技術に関する。
下記特許文献1には、ネットワークに接続された画像形成装置からサーバへ画像データを送信する画像形成システムに関する技術について記載されている。
特開2021-27556号公報
ところで、プリンタで画像データを印刷する際に、多階調データをドットデータに二値化するハーフトーン処理を実行する場合がある。このハーフトーン処理の中には、例えば、処理負荷が比較的低いパターンディザ処理がある。一方で、パターンディザ処理は処理結果の画像データに周期性が発生し易い。このため、印刷対象の画像データが、例えば、パターンディザ処理を実行して一度印刷した原稿を、スキャンした画像データである場合、スキャン画像に含まれるパターンディザ処理と、印刷時に実行するパターンディザ処理によってモアレ(干渉縞とも言う)が発生し、印刷物の品質が低下する虞がある。従って、画像データに応じてより適切なハーフトーン処理を実行する必要がある。
そこで、本開示は、上記課題に鑑みてなされたものであり、印刷対象の画像データに既に実行済みのハーフトーン処理と、印刷時に実行するハーフトーン処理によるモアレの発生を抑制しつつ、モアレが発生する可能性が低い場合には第1ハーフトーン処理を実行できる画像形成システム、スキャナ、プリンタ、及びプログラムを提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、本開示の画像形成システムは、スキャナと、プリンタと、を備える画像形成システムであって、前記プリンタは、第1ハーフトーン処理と、第2ハーフトーン処理を実行することが可能である、ように構成されており、前記スキャナは、原稿を読み取った画像データを生成することが可能であり、前記画像データに、付帯データを含ませることが可能である、ように構成されており、前記プリンタは、前記画像データを取得することが可能であり、取得した前記画像データに含まれる前記付帯データが、前記第1ハーフトーン処理によるモアレが発生し易いことを示す場合には、前記画像データに基づいて、前記第2ハーフトーン処理を含む画像処理を実行して生成した印刷データを用いて印刷し、取得した前記画像データに含まれる前記付帯データが、前記第1ハーフトーン処理によるモアレが発生し易いことを示さない場合には、前記画像データに基づいて、前記第1ハーフトーン処理を含む画像処理を実行して生成した印刷データを用いて印刷する、ように構成されている。
尚、本開示の技術は、種々の形態で実現可能であり、画像形成システムとしての実現に限らず、例えば、スキャナ、プリンタ、印刷方法、プログラム、プログラムを記録した記録媒体等の形態で実現することができる。
本開示の技術では、印刷対象の画像データに対して既に実行済みのハーフトーン処理と、印刷時に実行するハーフトーン処理によるモアレの発生を抑制しつつ、モアレが発生する可能性が低い場合には第1ハーフトーン処理を実行できる。
第1実施例に係わる画像形成システムのブロック図。 第1実施例に係わるスキャン処理のフローチャート。 第1実施例に係わるモアレ影響判断処理のフローチャート。 第1実施例に係わる付帯データ埋込処理のフローチャート。 第1実施例に係わる印刷処理のフローチャート。 第1実施例に係わる印刷処理のフローチャート。 第1実施例に係わる付帯データ解析処理のフローチャート。 第2実施例に係わる付帯データ解析処理のフローチャート。 第3実施例に係わる印刷処理のフローチャート。
以下、本開示の画像形成システムを具体化した第1実施例について説明する。図1は、第1実施例の画像形成システム10を示している。図1に示すように、画像形成システム10は、例えば、複数のMFP11を備えている。MFP11は、印刷機能、コピー機能、スキャナ機能を備える複合機である。MFP11は、本開示のスキャナ、プリンタの一例である。MFP11は、CPU21、メモリ22、印刷エンジン23、読取エンジン25、ユーザIF(インタフェースの略)27、LANIF29を備えている。これらの構成要素は、バス31を介して互いに通信可能とされている。
印刷エンジン23は、シート(例えば、記録紙やOHPシートなど)に画像を印刷する。印刷エンジン23は、インクジェット方式で印刷する構成や、電子写真方式により印刷する構成を採用できる。読取エンジン25は、原稿から画像を読み取る読取センサ(例えば、CISやCCD)などを備え、読取センサを制御して原稿の画像を読取る。ユーザIF27は、例えば、タッチパネルや押しボタンスイッチ等を備え、ユーザの操作入力の受け付けや、ユーザへの情報の表示を実行する。LANIF29は、LAN規格に準じた通信を実行する通信インタフェースであり、ネットワーク15と接続されている。ネットワーク15には、複数の端末装置12、サーバ17が接続されている。ネットワーク15は、例えば、LANである。尚、ネットワーク15は、LANに限らず、インターネットなどのWANや、LANとWANを組み合わせたネットワークでも良い。また、ネットワーク15は、有線ネットワークでも良く、無線ネットワークでも良い。
メモリ22は、例えば、RAM、ROM、NVRAM、HDDなどが組み合わされて構成されている。メモリ22には、CPU21が実行するプログラム33が記憶されている。プログラム33は、MFP11を制御し、印刷処理、スキャン処理などを実行する制御プログラムである。尚、プログラム33は、複数のプログラムの組み合わせでも良い。また、プログラム33を記憶する媒体は、MFP11に内蔵されるROM、RAM、HDD等に限らず、コンピュータが読取可能且つ書き込み可能なストレージ媒体でも良い。コンピュータが読取可能なストレージ媒体とは、non-transitoryな媒体である。non-transitoryな媒体には、上記の例の他に、CD-ROM、DVD-ROM等の記憶媒体も含まれる。また、non-transitoryな媒体は、tangibleな媒体でもある。一方、インターネット上のサーバなどからダウンロードされるプログラムを搬送する電気信号は、コンピュータが読取可能な媒体の一種であるコンピュータが読取可能な信号媒体であるが、non-transitoryなコンピュータが読取可能なストレージ媒体には含まれない。
また、端末装置12は、例えばパーソナルコンピュータである。端末装置12は、MFP11に対してスキャン指示や印刷指示を行う。尚、MFP11に対してスキャン指示や印刷指示を行う装置は、パソコンに限らず、スマートフォン、タブレット端末などの他の情報処理が可能な装置でも良い。端末装置12は、CPU41、メモリ43、LCD44、入力IF45、LANIF49を備えている。これらの構成要素は、バス61を介して互いに通信可能とされている。
メモリ43には、OS51、プリンタドライバ53、スキャナドライバ54が記憶されている。OS51は、端末装置12を統括的に制御するプログラムであり、例えば、プリンタドライバ53、スキャナドライバ54などのアプリケーションプログラムに基本的な機能やサービスを提供する。OS51は、例えば、Windows(登録商標)のオペレーティングシステムである。尚、OS51は、Windows(登録商標)のOSに限らず、MacOS(登録商標)、Linux(登録商標)、Android(登録商標)、iOS(登録商標)等のOSでも良い。
また、プリンタドライバ53、スキャナドライバ54は、例えば、MFP11のベンダによって提供されるプログラムである。プリンタドライバ53は、MFP11に、印刷指示を実行するプログラムである。スキャナドライバ54は、MFP11に、スキャン指示を実行するプログラムである。プリンタドライバ53、スキャナドライバ54は、本開示のプログラムの一例である。LCD44は、端末装置12の各種情報を表示する表示装置として機能する。尚、端末装置12の表示装置は、LCDに限らず、有機ELディスプレイなどの他の表示装置でも良い。入力IF45は、例えば、キーボードやマウスなどの入力装置である。尚、端末装置12の入力IF45は、キーボードやマウスに限らず、例えば、タッチパネルでも良い。
サーバ17は、例えば、MFP11や端末装置12のユーザが利用するサーバである。サーバ17には、MFP11によって生成された画像データ55を記憶可能となっている。MFP11は、例えば、ユーザの指示に基づいて原稿をスキャンし、スキャンした画像データを、JPEG形式の画像データや、PDF(Portable Document Formatの略)形式の画像データ55に変換し、サーバ17に送信する。JPEG規格は、本開示の第1規格の一例である。PDF規格は、本開示の第2規格の一例である。
次に、MFP11が実行するスキャン処理について、図2~図4を参照しつつ説明する。図2~図4は、スキャン処理のフローチャートを示している。以下の説明では、MFP11が、原稿の画像を、多階調(例えば、256階調や65536階調など)のカラーの画像データ55として読み取る場合について説明する。しかしながら、原稿の画像をモノクロの画像データ55として読み取る場合についても同様に実施することができる。
また、図2以降のフローチャートの処理は、基本的に、プログラム33に記述された命令に従ったCPU21の処理を示す。即ち、以下の説明における「読取」、「補正」、「圧縮」、「判断」、「取得」等の処理は、CPU21の処理を示している。CPU21による処理はハードウェア制御も含む。以下の説明において、例えば、プログラム33に記述された命令に従ったCPU21の処理を、省略した文言で記載することがある。例えば、「MFP11が読取センサにより原稿の画像を読み取る」との記載は、「MFP11がCPU21でプログラム33を実行し、読取センサを制御することで、原稿の画像を読み取る」ことを意味する場合がある。
また、本開示の「取得」は要求を必須とはしない概念で用いる。即ち、MFP11が要求することなくデータを受信するという処理も、「MFP11がデータを取得する」という概念に含まれる。また、本願中の「データ」とは、コンピュータに読取可能なビット列で表される。そして、実質的な意味内容が同じでフォーマットが異なるデータは、同一のデータとして扱われるものとする。本願中の「情報」についても同様である。また、「指示する」とは、指示していることを示す情報を相手に出力することを示す概念である。また、指示していることを示す情報のことを、単に、「指示」とも記載する。また、MFP11による判断処理において、「AがBである場合」とは、「AがBであると判断した場合」を意味している。
MFP11は、例えば、電源を投入されプログラム33をCPU21で実行してシステムを起動した後、ユーザIF27でスキャン機能を実行する指示を受け付けると、図2に示す処理を開始する。尚、図2の処理を開始する条件は、ユーザIF27でスキャン機能の実行指示を受け付ける条件に限らず、例えば、スキャンの実行指示を端末装置12のスキャナドライバ54から取得する条件でも良い。
MFP11は、図2のステップ(以下、単にSと記載する)11において、読取エンジン25の読取センサにより原稿の読取りを実行する。MFP11は、原稿を読み取って生成した画像データ(以下、スキャン画像データ55Aという)について、濃度を使用環境などに応じて補正するガンマ補正を実行する(S13)。MFP11は、RGB形式のスキャン画像データ55Aを色変換処理して、色情報をYCbCr形式にしたスキャン画像データ55Aを生成する(S15)。MFP11は、色変換したスキャン画像データ55AをJPEG形式で圧縮する(S17)。尚、上記した補正処理の内容は一例であり、例えば、MFP11は、ガンマ補正を実行しなくとも良い。また、MFP11は、上記した補正処理以外の補正処理、例えば、原稿の傾きを補正する傾き補正処理を実行しても良い。
MFP11は、S17の処理によりJPEG形式で圧縮したスキャン画像データ55Aを解凍し(S19)、解凍したスキャン画像データ55Aを対象に、モアレ影響判断処理(S21)を実行する。例えば、S13のガンマ補正からS17の圧縮処理までを、読取エンジン25の特定のASICで一括して処理する場合、一括処理することで、処理効率の向上、処理時間の短縮、メモリ22の使用する記憶容量の削減、を図ることができる。上記したように、圧縮処理まで済ませたスキャン画像データ55Aを解凍してモアレ影響判断処理を実行することで、このような一括処理の利点を得ることができる。尚、例えば、圧縮処理を実行するASICを、ガンマ補正や色変換処理を実行するASICとは別に設けても良い。この場合、一括処理をせずに、圧縮前の(S15の色変換処理後の)スキャン画像データ55Aを対象に、S21を実行しても良い。従って、MFP11は、S15の後にS21を実行しても良い。
ここで、例えば、スキャン画像データ55Aの原稿が、印刷時にパターンディザ処理などの周期性が高いハーフトーン処理を実行されて印刷された原稿である場合、スキャン後のスキャン画像データ55Aの印刷時に、周期性が高いハーフトーン処理を再度実行すると、画像データ55に含まれるパターン(パターンディザ処理のディザパターンなど)と干渉し合い、モアレが発生する。一般的に、ハーフトーンによる周期性は、100%濃度と0%濃度の間の色であるところの中間調ピクセルを多く含む画像において視認され易い、即ち、発生する可能性が高いという特徴がある。モアレも同様に中間調ピクセルを多く含む画像において発生する可能性が高い。スキャン画像データ55Aが示す画像全体のうち、テキストや、「イメージ」(画像データが示す画像のうち、例えば、写真、図形、描画された画像など、中間調ピクセルが発生しやすい画像という概念)などのコンテンツの量が増えるほどスキャン画像データ55Aに含まれる中間調ピクセルの数は増大する。コンテンツ量が増えるほど、コンテンツが印刷される合計領域が大きくなり、発生したモアレのパターンが印刷されたコンテンツに重なって、より干渉し合う可能性がある。また、コンテンツ量が増加した場合、例えば、印刷領域全体のうち「イメージ」を印刷する領域が占める割合が高くなる場合や、印刷領域全体に隙間なくテキストが印刷される場合など、スキャン画像データ55Aに含まれる中間調のピクセルの数は増大する。
そこで、MFP11は、図3のモアレ影響判断処理を開始すると、S19で生成したスキャン画像データ55Aを解析し(S31)、解析結果に基づいてスキャン画像データ55Aの全ピクセルのうち、中間調ピクセルが占める割合が所定の閾値以上である特性(本開示の第1特性の一例)を判断する(S33)。中間調ピクセルの割合を判断するために画像を解析する方法は、例えば、ヒストグラムを用いる方法を採用できる。MFP11は、例えば、スキャン画像データ55Aのヒストグラムを生成し、生成したヒストグラムに基づいて、スキャン画像データ55Aが示す画像に含まれる全ピクセルのうち、所定の輝度値(画素値)の中間調ピクセルが占める割合を演算する。輝度値を最小値が0~最大値が255の256階調とした場合、MFP11は、例えば、全ピクセルにおける、輝度値が100~240の中間調ピクセルが占める割合が、30%以上である場合には(S33:YES)、モアレの影響が大きい(以下、モアレ影響大という場合がある)スキャン画像データ55Aと判断し(S35)、占める割合が30%未満である場合には(S33:NO)、モアレの影響が小さい(以下、モアレ影響小という場合がる)スキャン画像データ55Aと判断する(S37)。MFP11は、S35又はS37を実行すると、図3に示す処理を終了する。
尚、本願におけるモアレの影響が大きいとは、モアレが発生した場合に発生したモアレがより鮮明に見え印刷物に与える影響が大きいことだけを意味するのではなく、モアレが発生する可能性が高い意味も含んでいる。また、上記したスキャン画像データ55Aに含まれるコンテンツの割合を判断する方法は一例である。例えば、MFP11は、中間調ピクセルとして、輝度値が100~200のピクセルの割合を判断しても良い。また、MFP11は、スキャン画像データ55Aに含まれるコンテンツ量を、OCRにより判断しても良い。MFP11は、例えば、スキャン画像データ55Aに含まれるテキストの量をOCRで検出し、検出した量が閾値量以上であるか判断しても良い。
また、中間調ピクセルが多い場合に限らず、スキャン画像データ55Aの解像度が高い場合や、圧縮率が低い(画像品質が高い)の場合にも、原稿の印刷物に含まれるパターン(原稿の印刷時に実行されたハーフトーン処理のディザパターンなど)が、スキャン後も維持され易くなる。その結果、スキャン画像データ55Aを印刷する際にパターンディザ処理を実行するとモアレが発生する可能性が高くなる。そこで、MFP11は、例えば、S33の判断処理において、スキャンの設定情報に基づいて、スキャン画像データ55Aが所定の解像度(所定の閾値)以上の高解像度である特性(本開示の第1特性の一例)や、スキャン画像データ55Aが所定の圧縮率(所定の閾値)以下の低圧縮率(高画像品質)である特性(本開示の第1特性の一例)を検出した場合には(S33:YES)、モアレ影響大(S35)と判断しても良い。あるいは、MFP11は、上記した中間調ピクセル、解像度、圧縮率等を組み合わせてモアレの影響を判断しても良い。
MFP11は、図2のS21(図3)を実行すると、付帯データ埋込処理を実行する(S23)。付帯データは、本開示の「第1ハーフトーン処理によるモアレが発生し易いことを示すデータ」の一例である。MFP11は、図4の付帯データ埋込処理を開始すると、スキャンの設定情報を取得し(S41)、取得した設定情報に基づいて、スキャン画像データ55Aを生成するファイル形式がJPEG形式であるか否かを判断する(S43)。例えば、MFP11は、スキャン画像データ55AをJPEG形式で記憶するか、又はPDF形式で記憶するかの設定情報を、即ち、生成する画像の規格を指定する操作を、ユーザIF27を介して受け付ける。あるいは、端末装置12は、スキャンジョブをMFP11へ送信する場合、MFP11に生成させる画像の規格を指定する操作を、入力IF45により受け付ける。従って、ユーザIF27、入力IF45は、本開示のユーザインタフェースの一例である。
MFP11は、生成するファイル形式がJPEG形式である場合(S43:YES)、JPEG規格に応じた付帯データを生成する(S45)。以下、JPEG規格に応じた付帯データをJPEG用付帯データ、PDF規格に応じた付帯データをPDF用付帯データと称し、それらを総称する場合は、単に付帯データと記載する。S45において、MFP11は、JPEG形式のスキャン画像データ55A内の、JPEG規格で規定された所定の情報として設定でき、且つ、図3の処理の判断結果を示す情報として設定できる付帯データを、JPEG用付帯データとして生成する。MFP11は、S45を生成した付帯データを、JPEG形式のスキャン画像データ55Aに埋め込む(S47)。
MFP11は、付帯データを、例えば、スキャン画像データ55A内の印刷時に出力されない領域、より具体的には、アプリケーションに依存するデータを設定する拡張領域やメタデータと言われる領域に設定する。例えば、JPEG形式のスキャン画像データ55Aであれば、MFP11は、JPEG規格で規定された「SOS(スキャン開始)」マーカより前、即ち、イメージデータ(画像データのうち、拡張領域内のデータ、メタデータ、マーカなどを除いた、画像そのものを示すデータ)より前に設定するマーカのうち、特定のマーカのセグメント内に、JPEG用付帯データを設定する。マーカは、例えば、JPEG規格により規定され、JPEG形式のデータの構造を記述するための情報である。MFP11は、例えば、アプリケーションに依存した情報を設定する「APP3」マーカや「APP4」マーカのセグメント内に、モアレの影響の判断結果を示す情報を、JPEG用付帯データとして設定する。MFP11は、例えば、モアレ影響大と判断した場合には、「APP4」マーカを表す2バイトのコード「0xFF E4」の後に、「Scanned Image Information : Moire=YES」の文字列を、JPEG用付帯データとして設定する。また、MFP11は、モアレ影響小の場合には、「Scanned ・・・ Moire=NO」の文字列を、JPEG用付帯データとして設定する。尚、JPEG用付帯データは、文字列に限らず、例えば、モアレの影響を示す1ビットのデータでも良い。MFP11は、1ビットのデータとして、モアレ影響大の場合には「1」の値を、モアレ影響小の場合には「0」の値を設定しても良い。また、上記したJPEG用付帯データの設定方法は、一例である。例えば、JPEG用付帯データを、アプリケーションで使用する領域として予約された「APP1」マーカのセグメント内の情報(Exif情報など)に設定しても良い。
MFP11は、S45で生成したJPEG用付帯データを、スキャン画像データ55A内の上記したJPEG規格で規定された情報に設定する(S47)。MFP11は、JPEG用付帯データを設定したスキャン画像データ55Aを、JPEG形式で圧縮して画像データ55を生成する(S49)。MFP11は、図4の処理を終了すると、圧縮したスキャン画像データ55Aをサーバ17にアップロードする(図2のS25)。これにより、JPEG用付帯データを設定した画像データ55をサーバ17に記憶できる。尚、画像データ55の記憶先は、サーバ17に限らず、例えば、端末装置12のメモリ43、MFP11や端末装置12に接続された外部ストレージ(USBメモリなど)でも良い。
一方、MFP11は、スキャン画像データ55Aを生成する形式がJPEG形式でない場合(S43:NO)、S51を実行する。本実施例のMFP11は、JPEG形式で生成しない場合、PDF形式で生成する。MFP11は、図3の処理の判断結果を示すPDF用付帯データを生成する(S51)。MFP11は、例えば、スキャン画像データ55AからPDF形式の画像データ55を生成する際に、PDF規格で規定された所定のオブジェクトに、S51で生成したPDF用付帯データを設定する(S53)。オブジェクトは、例えば、PDF規格により規定され、PDF形式のデータの構造を記述するための情報である。所定のオブジェクトとは、例えば、number(整数/実数)オブジェクトやstring(文字列)オブジェクトである。MFP11は、このようなオブジェクト内の情報として、上記したモアレの影響を示す文字列、あるいは、モアレの影響を示す1ビットの情報を、PDF用付帯データとして生成し設定する。
尚、上記したPDF用付帯データの設定方法は、一例である。例えば、PDFのノート注釈機能を利用して、PDF用付帯データをノート注釈内の文字情報として設定しても良い。MFP11は、「モアレの影響:大」などの文字列を、PDF用付帯データとしてノート注釈内に設定しても良い。また、MFP11は、PDF用付帯データを設定したノート注釈を、非印刷対象に設定することが好ましい。これにより、PDF用付帯データをユーザに視認可能な状態にでき、且つ、PDF用付帯データが印刷されることを抑制できる。
MFP11は、S53を実行すると、最終的に生成するPDF形式のファイル内に、読み取ったスキャン画像データ55AをJPEG形式の画像データ(イメージオブジェクト)として設定するか否かを判断する(S57)。MFP11は、例えば、スキャンの設定情報に基づいて、JPEG形式以外の画像形式でスキャン画像データ55Aを設定すると判断した場合(S57:NO)、PDF用付帯データのオブジェクト、スキャン画像データ55Aを表示するイメージオブジェクト(例えばXObject)などのオブジェクトを設定したPDFファイルを、画像データ55として生成し(S49)、サーバ17にアップロードする(図2のS25)。
一方、MFP11は、読み取ったスキャン画像データ55AをJPEG形式の画像データとして設定する場合(S57:YES)、JPEG形式のスキャン画像データ55A内に、JPEG用付帯データを埋め込み(S45、S47)、S49を実行する。これにより、最後的なPDFデータ(画像データ55)は、PDF用付帯データに加え、JPEG用付帯データを設定されたデータとなる。
次に、MFP11が実行する印刷処理について、図5~図7を参照して説明する。第1実施例では、本開示の第1ハーフトーン処理としてパターンディザ処理を採用し、本開示の第2ハーフトーン処理として誤差拡散処理を採用した場合について説明する。MFP11は、例えば、ユーザの印刷指示に基づいて画像データ55を印刷する際に、2値化する印刷設定がなされた場合、パターンディザ処理又は誤差拡散処理を実行する。印刷処理を実行するMFP11は、上記したスキャン処理を実行したMFP11と同一装置でも良く、別の装置でも良い。以下の説明では、多階調のカラーの画像データ55を2値化して印刷する場合について説明する。しかしながら、モノクロの画像データ55を印刷する場合にも、以下に説明するカラーの場合と同様の印刷処理を実行することで、モアレの発生を抑制した印刷を実行できる。
ユーザは、例えば、端末装置12を操作して、サーバ17に記憶された画像データ55の印刷をMFP11に指示する。端末装置12のプリンタドライバ53は、画像データ55を含む印刷ジョブをMFP11へ送信する。MFP11は、印刷ジョブを取得すると図5の処理を開始する。MFP11は、印刷ジョブに基づいて画像データ55を取得し(S61)、取得した画像データ55を対象に、S63以降の処理を実行する。尚、印刷対象の画像データ55を取得する方法は、上記した印刷ジョブにより取得する方法に限らない。例えば、MFP11は、ユーザIF27の操作入力に基づいてサーバ17から画像データ55を取得し、図5の処理を実行しても良い。また、画像データ55の取得元は、サーバ17に限らず、端末装置12のメモリ43、端末装置12に接続された外部ストレージ、MFP11に接続された外部ストレージなどでも良い。
S63において、MFP11は、S61で取得した画像データ55がJPEG形式のデータである場合(S63:YES)、画像データ55のマーカを解析する(S65)。MFP11は、例えば、画像データ55のファイルの拡張子に基づいて、JPEG形式のデータであるか否かを判断できる。あるいは、MFP11は、例えば、画像データ55の先頭データに、JPEG形式のデータであることを示す所定のバイナリデータ(例えば、0xFF D8)が設定されているか否かで、データ形式を判断しても良い。
MFP11は、例えば、SOSマーカより前の各マーカのセグメントを解析し(S65)、画質に関するDQTマーカ等から圧縮の解凍処理に必要な情報等を抽出する。また、MFP11は、例えば、「APP4」マーカの後の情報からJPEG用付帯データを抽出する(S67)。MFP11は、例えば、抽出した情報をメモリ22に記憶する。MFP11は、抽出したマーカの情報に基づいて、SOSマーカより後のイメージデータを解凍し(S69)、印刷用の多値のラスタデータを生成する(S71)。MFP11は、例えば、S69で解凍したラスタ形式の画像データ55に対し、印刷設定の用紙サイズに合わせて画像を拡大又は縮小する処理、不要な余白部分を削除する処理等を実行し、印刷用のラスタ形式の画像データ55を生成する。尚、説明の便宜上、処理の各段階のラスタデータを区別するため、「印刷用」と記載しているが、この印刷用のラスタ形式の画像データ55とは、そのまま印刷に用いられる印刷用のデータという意味ではなく、後述するように、色変換処理、ガンマ補正、ハーフトーン処理の対象となるデータであることを意味している。MFP11は、付帯データ解析処理(図6のSS73)を実行する。
一方、MFP11は、画像データ55がPDF形式の画像データである場合(S63:NO)、画像データ55に含まれるオブジェクトの中からPDF用付帯データを抽出し(S75)、メモリ22に記憶する。MFP11は、例えば、上記した「Scanned Image Information」などの予め設定された特定の文字列を、オブジェクトの中から検索することで、PDF用付帯データを抽出できる。あるいは、PDF用付帯データを設定するオブジェクトの番号が予め決められている場合には、MFP11は、その番号のオブジェクトからPDF用付帯データを抽出しても良い。
次に、MFP11は、例えば、画像データ55の先頭から並ぶオブジェクトを順番に選択し、選択したオブジェクトを解析する(S77)。MFP11は、選択したオブジェクトがJPEG形式の画像を表示するイメージオブジェクトであるか否かを判断する(S79)。例えば、MFP11は、選択したオブジェクトのオブジェクト名が「XObject」で「subtype」が「Image」、「Filter」が「DCTDecode」である場合、肯定判断し(S79:YES)、オブジェクト名、「subtype」、「Filter」が上記した情報と異なる場合、否定判断する(S79:NO)。尚、JPEG形式の画像を表示するオブジェクトであるか判断する方法は、上記した方法に限らない。例えば、MFP11は、オブジェクト名が「XObject」のオブジェクトを検出した場合にS79で肯定判断しても良い。MFP11は、肯定判断した場合(S79:YES)、上記したS65~S71と同様に、JPEG用付帯データを抽出して印刷用のラスタデータを生成し(S81~S84)、S85を実行する。一方、MFP11は、選択したオブジェクトがJPEG形式の画像を表示するイメージオブジェクトでない場合、例えば、JPEG形式以外のイメージオブジェクトや他のオブジェクトである場合(S79:NO)、そのオブジェクトの情報に基づいたラスタライズを実行しラスタデータを生成して(S87)、S85を実行する。
本実施例のPDF形式の画像データ55は、例えば、1ページ分のデータとなっている。このため、MFP11は、1ページの画像データ55に含まれる全てのオブジェクトについて処理を完了するまでの間(S85:NO)、解析対象のオブジェクトを変更してS77以降の処理を実行する。MFP11は、全てのオブジェクトの処理が完了すると(S85:YES)、それまで生成したラスタデータに基づいて、1ページ分のPDFデータを印刷するための印刷用の多値のラスタデータを生成し、S73を実行する。尚、画像データ55が複数ページのPDFデータの場合にも、上記した1ページの場合と同様に、各ページについて上記した処理を実行することで、各ページのオブジェクトを処理できる。
また、MFP11は、図4のスキャン処理の際に、PDF形式のデータに含まれるJPEG形式のスキャン画像データ55AにJPEG用付帯データを設定した(S57:NO)。しかしながら、MFP11は、スキャン処理において、PDF形式で画像データ55を生成する場合に、JPEG用付帯データを設定しなくとも良い。この場合、MFP11は、スキャン処理において、図4のS57を実行せずに、S53の次に、S49を実行しても良い。また、MFP11は、印刷処理において、図6のS82のJPEG用付帯データの抽出を実行しなくとも良い。
図7に示すように、MFP11は、付帯データ解析処理を開始すると、S67、S75、S82で記憶した付帯データをメモリ22から取得し(S111)、取得した付帯データが、モアレ影響大であることを示しているか否かを判断する(S113)。MFP11は、付帯データが、モアレ影響大であることを示している場合、例えば、「Moire=YES」を示す付帯データが設定されていた場合(S113:YES)、解析結果としてモアレ影響大と判断し(S115)、図7の処理を終了する。一方、MFP11は、付帯データが、モアレ影響大であることを示していない場合、例えば、「Moire=NO」を示す付帯データが設定されていた場合(S113:NO)、解析結果としてモアレ影響小と判断し(S117)、図7の処理を終了する。
MFP11は、図7の処理を終了すると、S73の解析結果が、モアレ影響小である場合(S87:NO)、多階調の画像データ55(ラスタデータ)が示す画像に基づいて、ハーフトーン処理を含む画像処理を実行する。MFP11は、ハーフトーン処理としてパターンディザ処理を実行する。尚、本開示におけるハーフトーン処理を含む画像処理とは、ハーフトーン処理のみを実行する画像処理でも良く、ハーフトーン処理と他の画像処理(ガンマ補正など)を実行する画像処理でも良い。
MFP11は、S65以降の処理、又はS75以降の処理で生成した印刷用のラスタ形式の画像データ55を対象に、RGB形式からCMYK形式に変換する色変換処理(S89)、ガンマ補正(S91)を実行した後、多階調の画像データ55の各色(CMYK)を2値化するパターンディザ処理を実行する(S93)。MFP11は、パターンディザ処理用の色変換処理(S89)及びガンマ補正(S91)を実行する。MFP11は、S93を実行すると、パターンディザ処理を実行して2値化した印刷データを用いて印刷を実行し(S95)、図6の処理を終了する。一方、MFP11は、S73の解析結果がモアレ影響大である場合(S87:YES)、印刷用の画像データ55を対象に、RGB形式からCMYK形式に変換する誤差拡散処理用の色変換処理(S99)、誤差拡散処理用のガンマ補正(S101)を実行した後、誤差拡散処理を実行し(S103)、誤差拡散処理を実行して生成した印刷データを印刷する(S95)。尚、上記した「パターンディザ処理用の処理」、「誤差拡散処理用の処理」とは、例えば、色変換やガンマ補正に使用するルックアップテーブルとして、予めパターンディザ処理や誤差拡散処理用に調整されたルックアップテーブルを用いる処理である。
以上、上記した第1実施例によれば、以下の効果を奏する。
MFP11は、取得した画像データ55に含まれる付帯データがモアレ影響大を示している場合には(S87:YES)、画像データ55に基づいて、誤差拡散処理を含む画像処理を実行して生成した印刷データを用いて印刷する(S99~S103)。これにより、画像データ55のスキャン対象となった原稿の印刷時にパターンディザ処理などの周期性が高いハーフトーン処理が実行されていた場合に、その画像データ55を印刷する際のハーフトーン処理として誤差拡散処理を実行する。誤差拡散処理により、画像データ55に含まれるディザパターンの濃淡を拡散することができ、モアレの発生を抑制できる。あるいは、発生するモアレを見えにくくしてモアレの影響を小さくできる。
また、MFP11は、付帯データがモアレ影響小を示している場合には(S87:NO)、画像データ55に基づいて、パターンディザ処理を含む画像処理を実行して生成した印刷データを用いて印刷する(S89~S93)。これにより、付帯データによりモアレが発生する可能性が少ないと判断できる場合には、処理負荷の低いパターンディザ処理を実行できる。例えば、第1実施例のように、複数のユーザが共用するサーバ17には、スキャン画像データである画像データ55だけでなく、端末装置12のアプリケーションプログラム(文書作成ソフト、画像作成ソフトなど)によって生成したJPEG形式のデータやPDF形式のデータが記憶される場合がある。このため、MFP11は、モアレが発生する可能性が高い画像データ55を印刷する場合や、発生する可能性が低いデータを印刷する場合がある。これに対し、上記した付帯データに応じてハーフトーン処理を切り替えることで、モアレの発生を抑制しつつ、モアレが発生する可能性が低い場合には、パターンディザ処理を実行して処理負荷を軽減できる。
また、本実施例では、本開示の第1ハーフトーン処理として、誤差拡散処理に比べて周期性が高いパターンディザ処理を採用している。これにより、誤差拡散処理に比べてモアレが発生する可能性が高いパターンディザ処理の実行の有無を、付帯データに基づいて適切に判断できる。
また、本実施例のパターンディザ処理は、誤差拡散処理に比べて、画像処理の処理負荷が低いハーフトーン処理である。このため、付帯データによりモアレ影響小と判断できる場合には、パターンディザ処理を優先的に実行することで、MFP11の印刷処理における処理負荷を軽減でき、印刷処理の実行に必要な時間を短縮できる。
また、MFP11は、スキャン画像データ55Aの特性(コンテンツ量、本開示の第1特性の一例)を判断し、判断結果に応じて付帯データを変更している。これにより、スキャン画像データ55Aの特性に応じて付帯データを設定できる。また、スキャン側が特性を判断し付帯データとして設定することで、印刷側は特性を印刷時に判断する必要がなくなる。具体的には、MFP11は、印刷時にヒストグラムの解析などが不要となる。
また、MFP11は、本開示の第1特性の一例として、中間調ピクセルの割合を判断している。これにより、モアレが発生し易い中間調ピクセルが多い画像データ55に対しては、誤差拡散処理を実行することで、モアレの発生を抑制、又は発生するモアレを軽減できる。
また、MFP11は、スキャン時にユーザIF27で受け付けた規格(JPEG規格又はPDF規格)に応じて、各規格で規定された情報(マーカやオブジェクト)に、付帯データを設定する。MFP11は、印刷時に、各規格に応じて、その規格で規定された情報を解析することで、付帯データを迅速且つ適切に判断できる。
次に、本開示の第2実施例について図8を参照しつつ説明する。尚、以下の説明では上記第1実施例と同様の内容については同一符号を付し、その説明を適宜省略する。第1実施例では、モアレが発生し易いか否かを示す付帯データとして、モアレの影響が大きいか小さいかを示す情報を設定したが。しかしながら、例えば、図8に示すように、付帯データとして、スキャンした画像であるか否かを示す情報や、画像の種別を示す情報を用いても良い。
例えば、MFP11は、図4のS47やS53において、スキャンすることで生成した画像データであることを示す情報(例えば、「Scanned Image」の文字)を付帯データとしてスキャン画像データ55Aに設定する。また、MFP11は、S47やS53において、スキャン画像データ55Aの画像の種別がイメージであるか否かを示す情報を、付帯データとして設定する。例えば、MFP11は、スキャンの設定において、読取対象の原稿が写真であることを示す設定がなされた場合、画像種別がイメージであることを示す付帯データ(例えば、「Contens = image」の文字)を設定し、原稿が文書であることを示す設定がなされた場合、画像種別がイメージでないことを示す付帯データ(例えば、「Contens = txt」の文字)を設定する。
そして、図8に示すように、MFP11は、付帯データ解析処理において、画像データ55から抽出した付帯データが、スキャン画像であることを示し(S121:YES)、画像種別がイメージであることを示す場合(S125:YES)、モアレの影響が大きいと判断する(S71)。また、MFP11は、付帯データが、スキャン画像であることを示していない場合(S121:NO)や、画像種別がイメージでない場合(S125:NO)、モアレの影響が小さいと判断する(S71)。尚、付帯データとして、スキャン画像であることを示す付帯データだけを用いても良く、イメージであることを示す付帯データだけを用いても良い。また、付帯データとして、第1実施例のモアレの影響を示すデータと、第2実施例のスキャン画像であることを示す付帯データや、イメージであることを示す付帯データを組み合わせて用いても良い。
以上、上記した第2実施例によれば、第1実施例と同様の効果を奏する。
また、第2実施例では、MFP11は、スキャンして生成した画像データであることを示すデータを、付帯データとして、画像データ55に含ませる。これにより、スキャン画像であることを示す付帯データを付加するだけで、印刷時のハーフトーン処理の種類を適切に切り替え、モアレの発生の抑制や、処理負荷の軽減を図れる。
次に、第3実施例について図9を参照しつつ、説明する。尚、以下の説明では第1実施例と同様の内容については同一符号を付し、その説明を適宜省略する。第3実施例では、本願の第1ハーフトーン処理としてパターンディザ処理を採用し、第2ハーフトーン処理としてスムージング及びパターンディザ処理を採用した場合について説明する。従って、本開示におけるハーフトーン処理には、第1実施例のようなパターンディザ処理や誤差拡散処理などの1種類の画像処理だけでなく、スムージングなどの他の画像処理とハーフトーン処理を組み合わせた処理も含まれる。
図9に示すように、第3実施例のMFP11は、S69で画像データ55を解凍した後、付帯データ解析処理(S73)を実行し、モアレ影響大の場合(S87:YES)、解凍したJPEG形式の画像データ55を対象に、スムージングを実行する(S131)。スムージングは、例えば、画像データ55に含まれるピクセルの輝度値の変化を滑らかにする平滑化処理である。そして、MFP11は、第1実施例と同様に、スムージングした画像データ55に基づいて印刷用のラスタデータを生成して色変換等を実行した後、印刷を実行する(S71以降)。また、PDFの場合も同様に、MFP11は、PDFファイルに含まれるJPEG画像についてS83で解凍した後、付帯データ解析処理を実行し(S73)、付帯データに基づいてモアレの影響を判断して(S87)、スムージングを実行する(S133)。スムージングは、画像データ55が示す画像のエッジ(輪郭)を滑らかにする処理である。
以上、上記した第3実施例によれば、第1実施例と同様の効果を奏する。
また、第3実施例では、本開示の第2ハーフトーン処理として、スムージングを含む画像処理を採用している。これにより、パターンディザ処理などによる周期性のあるパターン(ディザパターン)が画像データ55に含まれていても、スムージングを実行し画像を平滑化することで、画像に含まれるパターンの濃淡を減らして目立ちにくくすることができる。その結果、パターンディザ処理を実行する前にスムージングを実行し画像の先鋭性を低下させることでモアレの発生を抑制、あるいは発生するモアレを軽減できる。一方、モアレが発生する可能性が低い場合には、スムージングを実行しないことで(S87:NO)、ハーフトーン処理の処理負荷の軽減を図りつつ、印刷処理の実行時間を短縮できる。また、画像の先鋭性を維持して印刷できる。
また、本開示の第1ハーフトーン処理としては、パターンディザ処理に限らず、例えば、周期性が高いAMスクリーンによるハーフトーン処理を採用しても良い。また、第2ハーフトーン処理として、周期性の低いFMスクリーンによるハーフトーン処理を採用しても良い。あるいは、第2ハーフトーン処理として、スムージングなどの画像を平滑化する処理を実施してからFMスクリーンを実施する処理を採用しても良い。
また、本開示は、上記各実施例に限定されるものではなく、当業者の知識に基づいて種々の変更、改良を施した種々の態様で実施することが可能である。
例えば、上記実施例では、本開示のスキャナ、プリンタの一例として、MFP11を採用したが、これに限らない。画像形成システム10は、MFP11のような多機能な画像形成装置ではなく、スキャン機能だけを備えるスキャナや、プリント機能だけを備えるプリンタを備える構成でも良い。そして、スキャナが、図2~図4に示すスキャン処理を実行しても良い。また、プリンタが、図5~図7に示す印刷処理を実行しても良い。
また、図1に示す画像形成システム10やネットワークの構成は、一例である。画像形成システム10は、MFP11を1台だけ備える構成でも良い。また、画像形成システム10は、スキャナと、プリンタをそれぞれ1台又は複数台備える構成でも良い。また、端末装置12は、1台でも良い。また、ネットワーク15にサーバ17が接続されていなくとも良い。
また、MFP11は、画像データ55を端末装置12に記憶しても良い。
画像データ55のファイル形式は、JPEG形式又はPDF形式に限らず、他の画像を記憶可能な形式(JFIF形式など)でも良い。
また、上記各実施例では、カラーの画像データ55について主に言及したが、モノクロの又はグレースケールの画像データ55についても同様に、ハーフトーン処理を切替えることで、モアレの発生を抑制できる。
また、上記各実施例では、MFP11は、付帯データを、JPEG規格のマーカやPDF規格のオブジェクトを用いて画像データ55内に含める処理を実行した。しかしながら、MFP11は、付帯データを画像データ55に含めなくとも良い。例えば、MFP11は、生成した画像データ55と同一フォルダ内に、画像データ55の付帯データを示すテキストファイルを記憶させても良い。この場合、MFP11は、テキストファイルのファイル名として、画像データ55と関連があることを示す文字列、例えば、画像データ55のファイル名+「付帯データ」などの文字列を設定しても良い。従って、MFP11は、付帯データを、画像データ55と関連付けて記憶しても良い。
また、MFP11は、S67、S75、S82を実行して付帯データを抽出できなかった場合、例えば、付帯データが設定されていない画像データ55の場合、S113で否定判断し(S113:NO)、S117を実行しても良い。これにより、付帯データが不明な画像データ55については、誤差拡散処理を実行しモアレの発生を抑制できる。あるいは、MFP11は、付帯データを抽出できなかった場合に、肯定判断し(S113:YES)、パターンディザ処理を実行しても良い。この場合、付帯データが不明な画像データ55については、処理負荷の低いパターンディザ処理を実行できる。
図2~図9のプログラム33が実行した処理の一部、又は全部を、プリンタドライバ53やスキャナドライバ54が実行しても良い。具体的には、例えば、スキャナドライバ54が、MFP11にスキャンの実行指示を送信する。MFP11は、S11~S19で生成した画像データを端末装置12に送信する。そして、スキャナドライバ54が、S21~S25を実行しても良い。
あるいは、MFP11がS11と、S13~S17のいずれかまで実行して生成したデータ、いわば中間画像データを、端末装置12に送信し、スキャナドライバ54が、中間画像データを用いて、図2に示すスキャン処理におけるMFP11が実行した以降の処理を実行しても良い。
また、プリンタドライバ53が、図5、図6のS61~S93まで、あるいは、S61~S103までの処理を実行して生成したデータ、いわばハーフトーン処理済データを、MFP11に送信し、MFP11が、ハーフトーン処理済データを用いて、S95を実行し印刷しても良い。
あるいは、プリンタドライバ53が、図5、図6の、S61~S73までの処理を実行し、印刷用多値ラスタデータと共に、S73の結果を示すデータをMFP11に送信し、MFP11が、S73の結果を示すデータに従って、印刷用多値ラスタデータに対し、S97~S95を実行しても良い。
また、プリンタドライバ53が、図9のS61~S93までの処理を実行して生成したデータ、いわばハーフトーン処理済データを、MFP11に送信し、MFP11が、ハーフトーン処理済データを用いて、S95を実行しても良い。
また、プリンタドライバ53が、図9のS61~S63:YES~S69でJPEG解凍して得られたラスタデータを、MFP11に送信し、MFP11が、受信したラスタデータを用いて、S73~S95を実行しても良い。
また、プリンタドライバ53が、図9のS61~S63:YES~S131まで実行して生成したスムージング済みのラスタデータを、MFP11に送信し、MFP11が、受信したラスタデータを用いて、S71~S95を実行しても良い。
また、プリンタドライバ53が、図9のS61~S63:NO~S85:YESまでの処理を実行して生成した、印刷用多値ラスタデータを、MFP11に送信し、MFP11が、受信した印刷用多値ラスタデータを用いて、S89~S95を実行しても良い。
また、本開示のスキャナ、プリンタの制御装置は、CPU21に限らない。制御装置は、ASICや他の論理集積回路でも良く、CPU、ASIC、他の論理集積回路が協働する構成でも良い。
10 画像形成システム、11 MFP、27 ユーザIF、33 プログラム、45 入力IF、53 プリンタドライバ、54 スキャナドライバ、55 画像データ。

Claims (19)

  1. スキャナと、
    プリンタと、
    を備える画像形成システムであって、
    前記プリンタは、
    第1ハーフトーン処理と、第2ハーフトーン処理を実行することが可能である、
    ように構成されており、
    前記スキャナは、
    原稿を読み取った画像データを生成することが可能であり、
    前記画像データに、付帯データを含ませることが可能である、
    ように構成されており、
    前記プリンタは、
    前記画像データを取得することが可能であり、
    取得した前記画像データに含まれる前記付帯データが、前記第1ハーフトーン処理によるモアレが発生し易いことを示す場合には、前記画像データに基づいて、前記第2ハーフトーン処理を含む画像処理を実行して生成した印刷データを用いて印刷し、
    取得した前記画像データに含まれる前記付帯データが、前記第1ハーフトーン処理によるモアレが発生し易いことを示さない場合には、前記画像データに基づいて、前記第1ハーフトーン処理を含む画像処理を実行して生成した印刷データを用いて印刷する、
    ように構成されている、画像形成システム。
  2. 前記第1ハーフトーン処理は、
    前記第2ハーフトーン処理に比べて周期性が高いハーフトーン処理である、請求項1に記載の画像形成システム。
  3. 前記第1ハーフトーン処理は、
    前記第2ハーフトーン処理に比べて、画像処理の処理負荷が低いハーフトーン処理である、請求項2に記載の画像形成システム。
  4. 前記プリンタは、
    取得した前記画像データに含まれる前記付帯データが、前記第1ハーフトーン処理であるパターンディザ処理によるモアレが発生し易いことを示す場合には、前記画像データに基づいて、前記第2ハーフトーン処理である誤差拡散処理を含む画像処理を実行して生成した印刷データを用いて印刷し、
    取得した前記画像データに含まれる前記付帯データが、パターンディザ処理によるモアレが発生し易いことを示さない場合には、前記画像データに基づいて、パターンディザ処理を含む画像処理を実行して生成した印刷データを用いて印刷する、
    ように構成されている、請求項1又は請求項2に記載の画像形成システム。
  5. 前記第2ハーフトーン処理は、
    取得した前記画像データに対するスムージングを含む処理である、請求項1に記載の画像形成システム。
  6. 前記スキャナは、
    前記スキャナによって生成した前記画像データであることを示すデータを、前記付帯データとして、前記画像データに含ませる、
    ように構成されており、
    前記プリンタは、
    取得した前記画像データに含まれる前記付帯データが、前記スキャナによって生成された前記画像データであることを示す場合には、前記画像データに基づいて、前記第2ハーフトーン処理を含む画像処理を実行して生成した印刷データを用いて印刷し、
    取得した前記画像データに含まれる前記付帯データが、前記スキャナによって生成された前記画像データであることを示さない場合には、前記画像データに基づいて、前記第1ハーフトーン処理を含む画像処理を実行して生成した印刷データを用いて印刷する、
    ように構成されている、請求項1又は請求項2に記載の画像形成システム。
  7. 前記スキャナは、
    原稿を読み取って前記画像データを生成する際に、読み取った原稿の特性を判断し、原稿が第1特性を持っていると判断した場合には、前記第1ハーフトーン処理によるモアレが発生し易いことを示す前記付帯データを、前記画像データに含ませ、
    原稿を読み取って前記画像データを生成する際に、原稿が前記第1特性を持っていないと判断した場合には、前記第1ハーフトーン処理によるモアレが発生し易いことを示す前記付帯データを、前記画像データに含ませない、
    ように構成されている、請求項1又は請求項2に記載の画像形成システム。
  8. 前記第1特性は、
    中間調ピクセルの割合が所定以上となる特性である、請求項7に記載の画像形成システム。
  9. 前記スキャナは、
    ユーザインタフェースを介して、生成する画像の規格を指定する操作を受け付け、原稿を読み取ったら、受け付けた操作によって指定された規格の前記画像データを生成し、
    受け付けた操作が第1規格を指定していた場合には、前記画像データ内の、前記第1規格で規定された情報に、前記付帯データを含ませ、
    受け付けた操作が第2規格を指定していた場合には、前記画像データ内の、前記第2規格で規定された情報に、前記付帯データを含ませる、
    ように構成され、
    前記プリンタは、
    取得した前記画像データが前記第1規格の前記画像データである場合には、前記画像データ内の、前記第1規格で規定された情報を解析し、解析した情報に、前記第1ハーフトーン処理によるモアレが発生し易いことを示す前記付帯データが含まれている場合に、前記画像データに基づいて、前記第2ハーフトーン処理を含む画像処理を実行して生成した印刷データを用いて印刷し、
    取得した画像データが前記第2規格の前記画像データである場合には、前記画像データ内の、前記第2規格で規定された情報を解析し、解析した情報に、前記第1ハーフトーン処理によるモアレが発生易いことを示す前記付帯データが含まれている場合に、前記画像データに基づいて、前記第2ハーフトーン処理を含む画像処理を実行して生成した印刷データを用いて印刷する、
    ように構成されている、請求項1又は請求項2に記載の画像形成システム。
  10. プリンタで印刷可能な画像データを生成するスキャナであって、
    前記プリンタは、
    第1ハーフトーン処理と、第2ハーフトーン処理を実行することが可能であり、
    前記画像データを取得することが可能であり、
    取得した前記画像データに含まれる付帯データが、前記第1ハーフトーン処理によるモアレが発生し易いことを示す場合には、前記画像データに基づいて、第2ハーフトーン処理を含む画像処理を実行して生成した印刷データを用いて印刷し、
    取得した前記画像データに含まれる前記付帯データが、前記第1ハーフトーン処理によるモアレが発生し易いことを示さない場合には、前記画像データに基づいて、前記第1ハーフトーン処理を含む画像処理を実行して生成した印刷データを用いて印刷する、
    ように構成されており、
    前記スキャナは、
    原稿を読み取った前記画像データを生成することが可能であり、
    前記画像データに、前記付帯データを含ませることが可能である、
    ように構成されている、スキャナ。
  11. 前記スキャナは、
    前記スキャナによって生成した前記画像データであることを示すデータを、前記付帯データとして、前記画像データに含ませる、
    ように構成されており、
    前記プリンタは、
    取得した前記画像データに含まれる前記付帯データが、前記スキャナによって生成された前記画像データであることを示す場合には、前記画像データに基づいて、前記第2ハーフトーン処理を含む画像処理を実行して生成した印刷データを用いて印刷し、
    取得した前記画像データに含まれる前記付帯データが、前記スキャナによって生成された前記画像データであることを示さない場合には、前記画像データに基づいて、前記第1ハーフトーン処理を含む画像処理を実行して生成した印刷データを用いて印刷する、
    ように構成されている、請求項10に記載のスキャナ。
  12. 前記スキャナは、
    原稿を読み取って前記画像データを生成する際に、読み取った原稿の特性を判断し、原稿が第1特性を持っていると判断した場合には、前記第1ハーフトーン処理によるモアレが発生し易いことを示す前記付帯データを、前記画像データに含ませ、
    原稿を読み取って前記画像データを生成する際に、原稿が前記第1特性を持っていないと判断した場合には、前記第1ハーフトーン処理によるモアレが発生し易いことを示す前記付帯データを、前記画像データに含ませない、
    ように構成されている、請求項10に記載のスキャナ。
  13. 第1ハーフトーン処理と、第2ハーフトーン処理を実行することが可能であり、
    画像データを取得することが可能であり、
    取得した前記画像データに含まれる付帯データが、前記第1ハーフトーン処理によるモアレが発生し易いことを示す場合には、前記画像データに基づいて、第2ハーフトーン処理を含む画像処理を実行して生成した印刷データを用いて印刷し、
    取得した前記画像データに含まれる前記付帯データが、前記第1ハーフトーン処理によるモアレが発生し易いことを示さない場合には、前記画像データに基づいて、前記第1ハーフトーン処理を含む画像処理を実行して生成した印刷データを用いて印刷する、
    ように構成されている、プリンタ。
  14. 前記第1ハーフトーン処理は、
    前記第2ハーフトーン処理に比べて周期性が高いハーフトーン処理である、請求項13に記載のプリンタ。
  15. 取得した前記画像データに含まれる前記付帯データが、前記第1ハーフトーン処理であるパターンディザ処理によるモアレが発生し易いことを示す場合には、前記画像データに基づいて、前記第2ハーフトーン処理である誤差拡散処理を含む画像処理を実行して生成した印刷データを用いて印刷し、
    取得した前記画像データに含まれる前記付帯データが、パターンディザ処理によるモアレが発生し易いことを示さない場合には、前記画像データに基づいて、パターンディザ処理を含む画像処理を実行して生成した印刷データを用いて印刷する、
    ように構成されている、請求項13又は請求項14に記載のプリンタ。
  16. 前記第2ハーフトーン処理は、
    取得した前記画像データに対するスムージングを含む処理である、請求項13に記載のプリンタ。
  17. 前記画像データには、
    スキャナによって生成される前記画像データが含まれ、
    前記スキャナは、
    ユーザインタフェースを介して、生成する画像の規格を指定する操作を受け付け、原稿を読み取ったら、受け付けた操作によって指定された規格の前記画像データを生成し、
    受け付けた操作が第1規格を指定していた場合には、前記画像データ内の、前記第1規格で規定された情報に、前記付帯データを含ませ、
    受け付けた操作が第2規格を指定していた場合には、前記画像データ内の、前記第2規格で規定された情報に、前記付帯データを含ませる、
    ように構成され、
    前記プリンタは、
    取得した前記画像データが前記第1規格の前記画像データである場合には、前記画像データ内の、前記第1規格で規定された情報を解析し、解析した情報に、前記第1ハーフトーン処理によるモアレが発生し易いことを示す前記付帯データが含まれている場合に、前記画像データに基づいて、前記第2ハーフトーン処理を含む画像処理を実行して生成した印刷データを用いて印刷し、
    取得した画像データが前記第2規格の前記画像データである場合には、前記画像データ内の、前記第2規格で規定された情報を解析し、解析した情報に、前記第1ハーフトーン処理によるモアレが発生易いことを示す前記付帯データが含まれている場合に、前記画像データに基づいて、前記第2ハーフトーン処理を含む画像処理を実行して生成した印刷データを用いて印刷する、
    ように構成されている、請求項13又は請求項14に記載のプリンタ。
  18. プリンタで印刷可能な画像データを生成するスキャナに対し、前記画像データを処理させるプログラムであって、
    前記プリンタは、
    第1ハーフトーン処理と、第2ハーフトーン処理を実行することが可能である、
    ように構成されており、
    前記スキャナは、
    原稿を読み取った画像データを生成することが可能であり、
    ように構成されており、
    前記プリンタは、
    前記画像データを取得することが可能であり、
    取得した前記画像データに含まれる付帯データが、前記第1ハーフトーン処理によるモアレが発生し易いことを示す場合には、前記画像データに基づいて、前記第2ハーフトーン処理を含む画像処理を実行して生成した印刷データを用いて印刷し、
    取得した前記画像データに含まれる前記付帯データが、前記第1ハーフトーン処理によるモアレが発生し易いことを示さない場合には、前記画像データに基づいて、前記第1ハーフトーン処理を含む画像処理を実行して生成した印刷データを用いて印刷する、
    ように構成されており、
    前記プログラムは、
    前記画像データに、前記付帯データを含ませることが可能ある、
    ように構成されている、プログラム。
  19. 画像データに対し、第1ハーフトーン処理と、第2ハーフトーン処理を実行することが可能であるプリンタに対し前記画像データの印刷を実行させるプログラムであって、
    前記プリンタは、
    前記画像データを取得することが可能であり、
    前記プログラムは、
    前記プリンタが取得する前記画像データに含まれる付帯データが、前記第1ハーフトーン処理によるモアレが発生し易いことを示す場合には、前記画像データに基づいて、第2ハーフトーン処理を含む画像処理を実行して生成した印刷データを用いて印刷する処理を前記プリンタに実行させ、
    前記プリンタが取得する前記画像データに含まれる前記付帯データが、前記第1ハーフトーン処理によるモアレが発生し易いことを示さない場合には、前記画像データに基づいて、第1ハーフトーン処理を含む画像処理を実行して生成した印刷データを用いて印刷する処理を前記プリンタに実行させる、
    ように構成されている、プログラム。
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