JP2023156756A - 車両動態登録方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】緊急事態に対する緊急車両を用いた適切な対応をとることができないこと。【解決手段】本発明の車両動態登録装置100は、緊急車両の乗員である少なくとも一人の人物を含む複数の人物間における会話情報を取得する取得部121と、会話情報を音声解析する解析部122と、音声解析結果に基づいて緊急車両の動態を決定する決定部123と、を備える。【選択図】図6
Description
本発明は、車両動態登録方法、車両動態登録装置、プログラムに関する。
救急車両や消防車両などの緊急時に出動する緊急車両は、その動態を、逐一、指令センタに登録する必要がある。例えば、緊急車両の動態としては、出動、現着、引上、帰署、などがあり、かかる動体が指令センタに登録されることで、指令センタ側で各緊急車両の状態を管理することができ、緊急事態に迅速かつ適切に対応することができる。例えば、特許文献1に記載のように、緊急車両には、AVM(Automatic Vehicle Monitoring)システムが搭載されており、緊急車両の乗員がAVMシステムの表示画面上で対応する動態キーを押下することで、緊急車両の動態を指令センタに送信して登録している。
しかしながら、上述したAVMシステムでは、緊急車両の乗員が動態キーを操作することを忘れた場合には、緊急車両の現在の状況に対応した動態が登録されないこととなる。その結果、緊急事態に対する緊急車両を用いた適切な対応をとることができない、という問題が生じる。
このため、本発明の目的は、上述した課題である、緊急事態に対する緊急車両を用いた適切な対応をとることができない、ことを解決することができる車両動態登録方法を提供することにある。
本発明の一形態である車両動態登録方法は、
緊急車両の乗員である少なくとも一人の人物を含む複数の人物間における会話情報を取得し、
前記会話情報を音声解析し、
音声解析結果に基づいて、前記緊急車両の動態を決定する、
という構成をとる。
緊急車両の乗員である少なくとも一人の人物を含む複数の人物間における会話情報を取得し、
前記会話情報を音声解析し、
音声解析結果に基づいて、前記緊急車両の動態を決定する、
という構成をとる。
また、本発明の一形態である車両動態登録装置は、
緊急車両の乗員である少なくとも一人の人物を含む複数の人物間における会話情報を取得する取得部と、
前記会話情報を音声解析する解析部と、
音声解析結果に基づいて、前記緊急車両の動態を決定する決定部と、
を備えた、
という構成をとる。
緊急車両の乗員である少なくとも一人の人物を含む複数の人物間における会話情報を取得する取得部と、
前記会話情報を音声解析する解析部と、
音声解析結果に基づいて、前記緊急車両の動態を決定する決定部と、
を備えた、
という構成をとる。
また、本発明の一形態である車両動態登録システムは、
緊急車両に搭載された車載装置と、
前記車載装置に指令を送る指令センタに設置された指令センタ装置と、を備え、
前記指令センタ装置は、
緊急車両の乗員である少なくとも一人の人物を含む複数の人物間における会話情報を取得する取得部と、
前記会話情報を音声解析する解析部と、
音声解析結果に基づいて、前記緊急車両の動態を決定する決定部と、
を備えた、
という構成をとる。
緊急車両に搭載された車載装置と、
前記車載装置に指令を送る指令センタに設置された指令センタ装置と、を備え、
前記指令センタ装置は、
緊急車両の乗員である少なくとも一人の人物を含む複数の人物間における会話情報を取得する取得部と、
前記会話情報を音声解析する解析部と、
音声解析結果に基づいて、前記緊急車両の動態を決定する決定部と、
を備えた、
という構成をとる。
また、本発明の一形態であるプログラムは、
緊急車両の乗員である少なくとも一人の人物を含む複数の人物間における会話情報を取得し、
前記会話情報を音声解析し、
音声解析結果に基づいて、前記緊急車両の動態を決定する、
処理をコンピュータに実行させる、
という構成をとる。
緊急車両の乗員である少なくとも一人の人物を含む複数の人物間における会話情報を取得し、
前記会話情報を音声解析し、
音声解析結果に基づいて、前記緊急車両の動態を決定する、
処理をコンピュータに実行させる、
という構成をとる。
本発明は、以上のように構成されることにより、緊急事態に対する緊急車両を用いた適切な対応をとることができない、ことを解決することができる。
<実施形態1>
本発明の第1の実施形態を、図1乃至図4を参照して説明する。図1乃至図3は、車両動態登録システムの構成を説明するための図であり、図4は、車両動態登録システムの処理動作を説明するための図である。
本発明の第1の実施形態を、図1乃至図4を参照して説明する。図1乃至図3は、車両動態登録システムの構成を説明するための図であり、図4は、車両動態登録システムの処理動作を説明するための図である。
[構成]
本発明における車両動態登録システムは、救急車両や消防車両などの緊急時に出動する緊急車両2の現在の動態を決定して、指令センタ1に登録して管理するためのシステムである。例えば、緊急車両2について決定する動態は、緊急車両2が救急車両である場合には、「出動」、「現着」、「現発」、「転送」、「病着」、「引上」、「帰署」などであり、緊急車両が消防車両である場合には、「出動」、「現着」、「放水開始」、「放水終了」、「救助開始」、「救助終了」、「引上」、「帰署」などである。但し、緊急車両2の判断する動態は、上述したものであることに限定されない。
本発明における車両動態登録システムは、救急車両や消防車両などの緊急時に出動する緊急車両2の現在の動態を決定して、指令センタ1に登録して管理するためのシステムである。例えば、緊急車両2について決定する動態は、緊急車両2が救急車両である場合には、「出動」、「現着」、「現発」、「転送」、「病着」、「引上」、「帰署」などであり、緊急車両が消防車両である場合には、「出動」、「現着」、「放水開始」、「放水終了」、「救助開始」、「救助終了」、「引上」、「帰署」などである。但し、緊急車両2の判断する動態は、上述したものであることに限定されない。
そして、車両動態登録システムは、図1に示すように、緊急車両2に搭載された車載装置20と、指令センタ1に設置された指令センタ装置10と、を備えている。なお、緊急車両2と指令センタ1には、それぞれトランシーバ28,18といった無線通信装置が搭載されており、かかるトランシーバ28,18を介して、緊急車両2の乗員2Aとなる人物と、指令センタ1に在籍する指令者1Aなどの人物と、による会話が可能なよう構成されている。
車載装置20は、演算装置と記憶装置とを備えた情報処理装置にて構成される。そして、車載装置20は、図2に示すように、演算装置がプログラムを実行することで構築された、AVM(Automatic Vehicle Monitoring)システム21を備えている。また、車載装置20は、記憶装置に形成された車両情報記憶部22を備える。また、車載装置20には、図2に示すように、指令センタ装置10と無線通信にてデータの送受信を行うことが可能な通信装置27と、乗員2Aが外部の人物と会話可能なトランシーバ28と、表示装置26と、が接続されている。以下、各構成について詳述する。
トランシーバ28は、緊急車両2に搭載された、無線通信により外部の人物と会話することが可能な通信装置である。特に、緊急車両2に搭載されたトランシーバ28は、指令センタ1に設置されたトランシーバ18と無線接続可能なよう構成されている。これにより、緊急車両2の乗員2Aと、指令センタ1の指令者1Aと、によるトランシーバ28,18を介した会話が可能となる。
AVMシステム21は、通信装置27を介して、指令センタ装置10とデータの送受信を行い、指令センタ装置10から指令を受信したり、緊急車両2自体の動態を指令センタ装置10に登録するために必要なデータを送信する。例えば、AVMシステム21は、緊急車両2の「出動」といった指令を受信して、かかる指令を乗員2Aにて選択可能なよう表示装置26に表示したり、緊急車両2の目的地を指示する指令を受信して、かかる目的地を表す目的地情報及び経路を地図データと共に表示装置26に表示する。また、AVMシステム21は、指令センタ装置10にて決定された緊急車両2の動態を受信して表示装置26に表示する。なお、AVMシステム21は、指令センタ装置10にて送信された指令や動態などの情報を、車両情報記憶部22に一時的に記憶しておく。
また、AVMシステム21は、緊急車両2に搭載された各種センサにて検出された緊急車両2の動作状態を表す動作状態情報を取得して、通信装置27を介して指令センタ装置10に送信する。例えば、AVMシステム21は、動作状態情報として、緊急車両2のエンジンの状態、つまり、エンジンが始動している状態(ON状態)であるか停止している状態(OFF状態)であるか、を取得する。また、AVMシステム21は、動作状態情報として、緊急車両2の位置情報や走行速度を取得する。また、AVMシステム21は、動作状態情報として、緊急車両2の走行距離、例えば、エンジンONからの走行距離や出発地(消防署など)からの走行距離、を取得する。なお、AVMシステム21は、緊急車両2から取得した動作状態情報を、車両情報記憶部22に一時的に記憶してから指令センタ装置10に送信してもよい。この場合、AVMシステム21は、予め設定されたタイミング、例えば、一定の時間間隔で動作状態情報を取得して指令センタ装置10に送信してもよく、いかなるタイミングで取得や送信を行ってもよい。
但し、AVMシステム21は、車両状態情報として必ずしも上述した情報の全てを取得することに限らず、上述した情報のうち少なくとも1つの情報を取得して指令センタ装置10に送信してもよい。また、AVMシステム21は、車両状態情報として、上述した状態とは異なる緊急車両2の動作状態を表す情報を取得して指令センタ装置10に送信してもよい。なお、上述した動作状態情報は、必ずしもAVMシステム21で取得されることに限定されず、車載装置20に搭載された他の装置にて取得され、指令センタ装置10に送信されてもよい。
なお、上述したトランシーバ28は、AVMシステム21に接続され、AVMシステム21を介して指令センタ1のトランシーバ18と接続されてもよく、AVMシステム21には接続されず、AVMシステム21を介さずに指令センタ1のトランシーバ18と接続されてもよい。また、トランシーバ28,18は、人物間で通話可能な別のいかなる通信装置にて構成されていてもよい。例えば、トランシーバ28,18は、携帯電話網を利用して人物間で通話することが可能なスマートフォンなどの携帯電話に代替されてもよい。そして、トランシーバ28,18の代わりに携帯電話が装備されている場合には、携帯電話がAVMシステム21に接続されており、AVMシステム21にて発信や着信などの通話制御を行うよう構成されてもよい。
指令センタ装置10は、演算装置と記憶装置とを備えた一台又は複数台の情報処理装置にて構成される。そして、指令センタ装置10は、図3に示すように、指令部11、取得部12、解析部13、決定部14、を備える。指令部11、取得部12、解析部13、決定部14の各機能は、演算装置が記憶装置に格納された各機能を実現するためのプログラムを実行することにより、実現することができる。また、指令センタ装置10は、車両情報記憶部15を備える。車両情報記憶部15は、記憶装置により構成される。
また、指令センタ装置10は、図3に示すように、車載装置20と無線通信にてデータの送受信を行うことが可能な通信装置17と、指令者1Aが外部と会話可能なトランシーバ18と、表示装置16と、を備えている。以下、各構成について詳述する。
トランシーバ18は、指令センタ1に接地された無線通信により外部の人物と会話することが可能な通信装置である。特に、指令センタ1に搭載されたトランシーバ18は、上述したように緊急車両2に設置されたトランシーバ28と無線接続可能なよう構成されている。これにより、指令センタ1の指令者1Aと、緊急車両2の乗員2Aと、によるトランシーバ18,28を介した会話が可能となる。
指令部11は、指令センタ1の指令者1Aによる緊急車両2に対する指令を、通信装置17を介してAVMシステム21に送信する。例えば、指令部11は、緊急車両2の「出動」といった指令を送信したり、緊急車両2の目的地を指示する指令を送信する。
取得部12は、トランシーバ18にて行われている人物間の会話情報を取得して、一時的に記憶装置に記憶する。特に、取得部12は、指令センタ1のトランシーバ18に接続された緊急車両2のトランシーバ28との間で行われている、指令センタ1の指令者1Aと緊急車両2の乗員2Aとによる会話情報を取得する。なお、取得部12は、緊急車両2のトランシーバ28から送信され、指令センタ1のトランシーバ18にて受信した、緊急車両2の乗員2A同士の会話情報を取得してもよい。また、取得部12は、トランシーバ28,18がスマートフォンなどの携帯電話で構成されている場合には、かかる携帯電話間での会話情報を取得してもよい。
また、取得部12は、緊急車両2から送信された当該緊急車両2の動作状態を表す動作状態情報を、通信装置17を介して受信して、車両情報記憶部15に記憶する。例えば、取得部12は、車両状態情報として、緊急車両2のエンジンの状態(エンジンON,OFF)、緊急車両2の位置、緊急車両2の走行速度、緊急車両2の所定場所からの走行距離、といった情報を取得する。また、別の例として、取得部12は、緊急車両2が消防車両である場合には、放水状態(放水開始、放水停止)を取得したり、消防車両の水槽の水量を取得してもよい。但し、取得部12は、緊急車両2から上述した情報とは異なるいかなる車両の動作状態を表す情報を、動作状態情報として取得してもよい。
また、取得部12は、緊急車両2の現在の動態を取得する。例えば、取得部12は、車両情報記憶部15に記憶されている緊急車両2の現在の動態を表す情報を取得する。但し、取得部12は、緊急車両2から当該緊急車両2の現在の動態を表す情報を取得してもよい。
解析部13は、上述したように取得した会話情報を音声解析して、当該会話情報内から予め設定されたキーワードを抽出する。例えば、解析部13は、上述した動態である「出動」、「現着」、「現発」などと同一の文字からなるキーワードを抽出したり、これら動態に関連付けられた他の文字からなるキーワードを抽出してもよい。なお、解析部13にて抽出するキーワードは、後述する決定部14にて緊急車両2の動態を決定する際に使用されるものであり、動態の決定基準と共に、記憶装置に記憶されている。
なお、解析部13は、例えば、会話情報内から抽出したキーワードが、いずれの人物から発せられたキーワードであるかを検出してもよい。例えば、解析部13は、トランシーバ18における会話情報の入出力状況に基づいて、緊急車両2の乗員2Aが発した会話情報からキーワードを検出し、かかる乗員2Aが発したキーワードのみを抽出してもよい。但し、解析部13は、いかなる方法で会話情報を発している人物を検出してもよい。また、解析部13は、必ずしも会話している人物を検出する必要はなく、全ての人物の会話情報からキーワードを抽出してもよい。
また、解析部13は、必ずしも会話情報内から予め設定されたキーワードを抽出することに限定されず、会話情報内の予め設定された情報を抽出するなど、いかなる情報を抽出してもよい。この場合、解析部13は、後述する決定部14にて、動態を決定する際に使用されると予め設定された情報を抽出する。
決定部14は、解析部13による音声解析結果、取得部12にて取得した車両状態情報、緊急車両2の現在の動態、に基づいて、緊急車両2の新たな動態を決定する。このとき、決定部14は、記憶装置に記憶されている各動態の決定基準に基づいて、音声解析結果、車両状態情報、現在の動態、の全てあるいは一部を用いて新たな動態を決定する。以下に、決定する緊急車両2の各動態と、各動態の決定基準と、の一例を挙げる。
・基本的な緊急車両の動態
「出動」、「現着」、「作業開始」、「作業完了」、「引上」、「帰署」、「整備」、「出動不能」
・緊急車両が消防車両である場合の動態
「出動」、「現着」、「放水開始」、「放水終了」、「救助開始」、「救助終了」、「引上」、「帰署」
・緊急車両が救急車両である場合の動態
「出動」、「現着」、「現発」、「転送」、「病着」、「引上」、「帰署」
「出動」、「現着」、「作業開始」、「作業完了」、「引上」、「帰署」、「整備」、「出動不能」
・緊急車両が消防車両である場合の動態
「出動」、「現着」、「放水開始」、「放水終了」、「救助開始」、「救助終了」、「引上」、「帰署」
・緊急車両が救急車両である場合の動態
「出動」、「現着」、「現発」、「転送」、「病着」、「引上」、「帰署」
・「出動」の決定基準
-AVMシステムが出動指令を受信しているか、AVMシステムに対して乗員2Aが手動で出動指令を選択していること
-緊急車両の位置が、所属消防署から○m以内にいること
-緊急車両のエンジンの状態がONになってから、車両の走行距離が0~○m以内であること
-緊急車両の速度が、0km/hよりも大きくなっていること
-音声解析結果から、「出動」のキーワードを抽出したこと
以上の全てを満たした場合に、緊急車両の新たな動態が「出動」であると決定する。
・「現着」の決定基準
-緊急車両の現在の動態が、「出動」であること
-緊急車両の位置が、目的地から○m以内にいること
-緊急車両の速度が、0km/hになっていること
-音声解析結果から、「現着」のキーワードを抽出したこと
以上の全てを満たした場合に、緊急車両の新たな動態が「現着」であると決定する。
・「引上」の決定基準
-緊急車両の現在の動態が、「現着」又は「完了」であること
-緊急車両の位置が、目的地から○m以内にいること
-緊急車両の速度が、加速して0km/hより大きくなっていること
-音声解析結果から、「引上」のキーワードを抽出したこと
以上の全てを満たした場合に、緊急車両の新たな動態が「引上」であると決定する。
・「帰署」の決定基準
-緊急車両の現在の動態が、「引上」であること
-緊急車両の位置が、所属消防署から○m以内にいること
-緊急車両の速度が、0km/hになっていること
-音声解析結果から、「帰署」のキーワードを抽出したこと
以上の全てを満たした場合に、緊急車両の新たな動態が「帰署」であると決定する。
・「作業開始」の決定基準
-音声解析結果から、「作業開始」のキーワードを抽出したこと
以上を満たした場合に、緊急車両の新たな動態が「作業開始」であると決定する。
・「作業完了」の決定基準
-音声解析結果から、「作業完了」のキーワードを抽出したこと
以上を満たした場合に、緊急車両の新たな動態が「作業完了」であると決定する。
・「放水開始」の決定基準
-緊急車両の現在の動態が、「現着」であること
-緊急車両の速度が、0km/hになっていること
-音声解析結果から、「放水開始」のキーワードを抽出したこと
以上の全てを満たした場合に、緊急車両の新たな動態が「放水開始」であると決定する。
・「放水終了」の決定基準
-緊急車両の現在の動態が、「放水開始」であること
-緊急車両の水槽の水量が減少していること。
-緊急車両による放水が停止していること。
-緊急車両の速度が、0km/hになっていること
-音声解析結果から、「放水終了」のキーワードを抽出したこと
以上の全てを満たした場合に、緊急車両の新たな動態が「放水終了」であると決定する。
・「現発」の決定基準
-緊急車両の現在の動態が、「現着」であること
-AVMシステムにて、搬送先の病院情報が目的地として登録されていること
-緊急車両の速度が、0km/hより大きくなっていること
-音声解析結果から、「現発」のキーワードを抽出したこと
以上の全てを満たした場合に、緊急車両の新たな動態が「現発」であると決定する。
・「病着」の決定基準
-緊急車両の現在の動態が、「現発」であること
-緊急車両の位置が、目的地である病院の○m以内にいること
-緊急車両の速度が、0km/hになっていること
-音声解析結果から、「病着」のキーワードを抽出したこと
以上の全てを満たした場合に、緊急車両の新たな動態が「病着」であると決定する。
-AVMシステムが出動指令を受信しているか、AVMシステムに対して乗員2Aが手動で出動指令を選択していること
-緊急車両の位置が、所属消防署から○m以内にいること
-緊急車両のエンジンの状態がONになってから、車両の走行距離が0~○m以内であること
-緊急車両の速度が、0km/hよりも大きくなっていること
-音声解析結果から、「出動」のキーワードを抽出したこと
以上の全てを満たした場合に、緊急車両の新たな動態が「出動」であると決定する。
・「現着」の決定基準
-緊急車両の現在の動態が、「出動」であること
-緊急車両の位置が、目的地から○m以内にいること
-緊急車両の速度が、0km/hになっていること
-音声解析結果から、「現着」のキーワードを抽出したこと
以上の全てを満たした場合に、緊急車両の新たな動態が「現着」であると決定する。
・「引上」の決定基準
-緊急車両の現在の動態が、「現着」又は「完了」であること
-緊急車両の位置が、目的地から○m以内にいること
-緊急車両の速度が、加速して0km/hより大きくなっていること
-音声解析結果から、「引上」のキーワードを抽出したこと
以上の全てを満たした場合に、緊急車両の新たな動態が「引上」であると決定する。
・「帰署」の決定基準
-緊急車両の現在の動態が、「引上」であること
-緊急車両の位置が、所属消防署から○m以内にいること
-緊急車両の速度が、0km/hになっていること
-音声解析結果から、「帰署」のキーワードを抽出したこと
以上の全てを満たした場合に、緊急車両の新たな動態が「帰署」であると決定する。
・「作業開始」の決定基準
-音声解析結果から、「作業開始」のキーワードを抽出したこと
以上を満たした場合に、緊急車両の新たな動態が「作業開始」であると決定する。
・「作業完了」の決定基準
-音声解析結果から、「作業完了」のキーワードを抽出したこと
以上を満たした場合に、緊急車両の新たな動態が「作業完了」であると決定する。
・「放水開始」の決定基準
-緊急車両の現在の動態が、「現着」であること
-緊急車両の速度が、0km/hになっていること
-音声解析結果から、「放水開始」のキーワードを抽出したこと
以上の全てを満たした場合に、緊急車両の新たな動態が「放水開始」であると決定する。
・「放水終了」の決定基準
-緊急車両の現在の動態が、「放水開始」であること
-緊急車両の水槽の水量が減少していること。
-緊急車両による放水が停止していること。
-緊急車両の速度が、0km/hになっていること
-音声解析結果から、「放水終了」のキーワードを抽出したこと
以上の全てを満たした場合に、緊急車両の新たな動態が「放水終了」であると決定する。
・「現発」の決定基準
-緊急車両の現在の動態が、「現着」であること
-AVMシステムにて、搬送先の病院情報が目的地として登録されていること
-緊急車両の速度が、0km/hより大きくなっていること
-音声解析結果から、「現発」のキーワードを抽出したこと
以上の全てを満たした場合に、緊急車両の新たな動態が「現発」であると決定する。
・「病着」の決定基準
-緊急車両の現在の動態が、「現発」であること
-緊急車両の位置が、目的地である病院の○m以内にいること
-緊急車両の速度が、0km/hになっていること
-音声解析結果から、「病着」のキーワードを抽出したこと
以上の全てを満たした場合に、緊急車両の新たな動態が「病着」であると決定する。
決定部14は、上述した決定基準に基づいて決定した緊急車両2の動態を、新たな動態として、緊急車両2の識別情報と共に車両情報記憶部15に記憶して登録する。また、決定部14は、決定した動態を、緊急車両2のAVMシステム21に対して通知する。
なお、決定部14は、上述した各動態の決定基準に従い、緊急車両2の新たな動態を決定しているが、音声解析結果だけに基づいて新たな動態を決定してもよく、音声解析結果及び車両状態情報に基づいて、あるいは、音声解析結果及び現在の動態に基づいて、新たな動態決定してもよい。つまり、上述した各動態の決定基準は一例であって、いかなる決定基準が設定されていてもよい。
[動作]
次に、上述した車両動態登録システムの動作を説明する。特に、図4のフローチャートを参照して、指令センタ装置10による緊急車両2の動態を決定して登録する動作を説明する。
次に、上述した車両動態登録システムの動作を説明する。特に、図4のフローチャートを参照して、指令センタ装置10による緊急車両2の動態を決定して登録する動作を説明する。
まず、緊急車両2には乗員2Aが乗車しており、かかる乗員2Aと指令センタ1の指令者1Aとがトランシーバ28,18を介して会話していることとする。かかる状況において、指令センタ装置10は、トランシーバ18に対して入出力される会話情報を取得する。つまり、指令センタ装置10は、乗員2Aと指令者1Aとの会話情報、あるいは、複数の乗員2A同士の会話情報を取得する。また、指令センタ装置10は、車載装置20から送信される緊急車両2の車両状態情報を取得する。さらに、指令センタ装置10は、記憶されている緊急車両2の現在の動態を取得する(ステップS1)。
なお、指令センタ装置10は、常に上述した会話情報、車両状態情報、現在の動態、を取得して、以下に説明する解析処理と動態決定処理を行ってもよく、トランシーバ18に入出力される会話情報を検出したときにのみ会話情報等の取得を行って、以下の処理を行ってもよい。また、指令センタ装置10は、トランシーバ28,18やこれに代わる携帯電話が、緊急車両2のAVMシステム21や指令センタ装置10に接続されている場合には、AVMシステム21や指令センタ装置10によって会話が検出された際に、会話情報の取得を行ってもよい。
続いて、指令センタ装置10は、取得した会話情報を音声解析して、当該会話情報内から予め設定されたキーワードを抽出する(ステップS2)。具体的に、指令センタ装置10は、後述するように動態の決定基準に設定されているキーワードを抽出する。例えば、指令センタ装置10は、動態である「出動」、「現着」、「現発」などと同一の文字からなるキーワードを抽出する。このとき、指令センタ装置10は、トランシーバ18における会話情報の入出力状況に基づいて、特に、トランシーバ18から出力される会話情報のみから、緊急車両2の乗員2Aが発したキーワードを検出してもよい。但し、指令センタ装置10は、いかなる人物からの会話情報からキーワードを抽出してもよく、キーワードに限らず、動態を決定する際に使用される情報を抽出するような音声解析を行ってもよい。
その後、指令センタ装置10は、上述した音声解析結果と、取得した車両状態情報及び緊急車両2の現在の動態、に基づいて、緊急車両2の新たな動態を決定する(ステップS3)。具体的に、指令センタ装置10は、上述したように設定されている各動態の決定基準に基づいて、音声解析結果、車両状態情報、現在の動態、の全てあるいは一部を用いて新たな動態を決定する。なお、指令センタ装置10は、各動態の決定基準に従い、音声解析結果だけに基づいて新たな動態を決定してもよく、音声解析結果及び車両状態情報に基づいて、あるいは、音声解析結果及び現在の動態に基づいて、新たな動態決定してもよい。
指令センタ装置10は、上述した決定基準に基づいて決定した緊急車両2の動態を、新たな動態として登録する。また、指令センタ装置10は、決定した動態を、緊急車両2のAVMシステム21に対して通知する。
以上のように、本実施形態では、緊急車両2の乗員2Aによる会話、特に、乗員2Aと指令センタ1の指令者1Aとの会話を解析して、その解析結果に基づいて、緊急車両2の動態を決定して登録している。このため、例えば、AVMシステム21に対して乗員2Aが緊急車両2の動態を操作し忘れるなどにより動態が登録されないことを抑制するができ、より確実な緊急車両2の動態の登録を図ることができる。そして、このように緊急車両2の動態を確実に登録することにより、緊急事態に対する緊急車両2を用いた適切な対応をとることができる。
また、本実施形態では、緊急車両2の乗員2Aにおる会話に限らず、緊急車両2の車両状態や現在の動態も参照して新たな動態を決定している。これにより、緊急車両2の動態の決定精度を高めることができ、緊急事態に対する緊急車両2を用いたさらなる適切な対応をとることができる。
ここで、上述した指令センタ装置10が備える機能、特に、取得部12、解析部13、決定部14が備える機能の全部または一部は、指令センタ装置10とは異なる情報処理装置が備えていてもよい。つまり、取得部12、解析部13、決定部14の機能は、他の1つの情報処理装置に搭載されていてもよく、複数の情報処理装置に分散して搭載されていてもよい。例えば、取得部12、解析部13、決定部14の機能は、全てが車載装置20に搭載されていてもよく、一部が車載装置20に搭載され、残りの一部が指令センタ装置10に、あるいは、指令センタ装置10を含む複数の情報処理装置に搭載されていてもよい。
<実施形態2>
次に、本発明の第2の実施形態を、図5乃至図7を参照して説明する。図5乃至図6は、実施形態2における車両動態登録装置の構成を示すブロック図であり、図7は、車両動態登録装置の動作を示すフローチャートである。なお、本実施形態では、上述した実施形態で説明した指令センタ装置の構成の概略を示している。
次に、本発明の第2の実施形態を、図5乃至図7を参照して説明する。図5乃至図6は、実施形態2における車両動態登録装置の構成を示すブロック図であり、図7は、車両動態登録装置の動作を示すフローチャートである。なお、本実施形態では、上述した実施形態で説明した指令センタ装置の構成の概略を示している。
まず、図5を参照して、本実施形態における車両動態登録装置100のハードウェア構成を説明する。車両動態登録装置100は、一般的な情報処理装置にて構成されており、一例として、以下のようなハードウェア構成を装備している。
・CPU(Central Processing Unit)101(演算装置)
・ROM(Read Only Memory)102(記憶装置)
・RAM(Random Access Memory)103(記憶装置)
・RAM103にロードされるプログラム群104
・プログラム群104を格納する記憶装置105
・情報処理装置外部の記憶媒体110の読み書きを行うドライブ装置106
・情報処理装置外部の通信ネットワーク111と接続する通信インタフェース107
・データの入出力を行う入出力インタフェース108
・各構成要素を接続するバス109
・CPU(Central Processing Unit)101(演算装置)
・ROM(Read Only Memory)102(記憶装置)
・RAM(Random Access Memory)103(記憶装置)
・RAM103にロードされるプログラム群104
・プログラム群104を格納する記憶装置105
・情報処理装置外部の記憶媒体110の読み書きを行うドライブ装置106
・情報処理装置外部の通信ネットワーク111と接続する通信インタフェース107
・データの入出力を行う入出力インタフェース108
・各構成要素を接続するバス109
そして、車両動態登録装置100は、プログラム群104をCPU101が取得して当該CPU101が実行することで、図6に示す取得部121と解析部122と決定部123とを構築して装備することができる。なお、プログラム群104は、例えば、予め記憶装置105やROM102に格納されており、必要に応じてCPU101がRAM103にロードして実行する。また、プログラム群104は、通信ネットワーク111を介してCPU101に供給されてもよいし、予め記憶媒体110に格納されており、ドライブ装置106が該プログラムを読み出してCPU101に供給してもよい。但し、上述した取得部121と解析部122と決定部123とは、かかる手段を実現させるための専用の電子回路で構築されるものであってもよい。
なお、図5は、車両動態登録装置100である情報処理装置のハードウェア構成の一例を示しており、情報処理装置のハードウェア構成は上述した場合に限定されない。例えば、情報処理装置は、ドライブ装置106を有さないなど、上述した構成の一部から構成されてもよい。
そして、車両動態登録装置100は、上述したようにプログラムによって構築された取得部121と解析部122と決定部123との機能により、図7のフローチャートに示す車両動態登録方法を実行する。
図7に示すように、車両動態登録装置100は、
緊急車両の乗員である少なくとも一人の人物を含む複数の人物間における会話情報を取得し(ステップS101)、
前記会話情報を音声解析し(ステップS102)、
音声解析結果に基づいて、前記緊急車両の動態を決定して登録する(ステップS103)、
という処理を実行する。
緊急車両の乗員である少なくとも一人の人物を含む複数の人物間における会話情報を取得し(ステップS101)、
前記会話情報を音声解析し(ステップS102)、
音声解析結果に基づいて、前記緊急車両の動態を決定して登録する(ステップS103)、
という処理を実行する。
ここで、上記取得部121は、緊急車両の乗員が一人でも含まれる複数の人物間の会話情報を取得する。つまり、取得部121は、緊急車両の乗員と指令センタの指令者などの外部の人物との会話情報を取得してもよく、緊急車両の乗員同士の会話を取得してもよい。また、上記解析部122は、例えば、会話情報から予め設定されたキーワードを抽出するが、いかなる音声解析処理を行ってもよい。そして、上記決定部123は、会話情報の音声解析の結果、例えば、抽出されるキーワードから、緊急車両の動態を決定して登録する。例えば、緊急車両の動態は、出動、現着、作業開始、作業完了、引上、帰署、などである。
以上により、本発明は、緊急車両の乗員による会話、例えば、乗員と指令センタの指令者との会話を解析して、その解析結果に基づいて、緊急車両の動態を決定して登録している。このため、例えば、AVMシステムに対して乗員が緊急車両の動態を操作し忘れるなどにより動態が登録されないことを抑制するができ、より確実な緊急車両の動態の登録を図ることができる。そして、このように緊急車両の動態を確実に登録することにより、緊急事態に対する緊急車両を用いた適切な対応をとることができる。
なお、上述したプログラムは、様々なタイプの非一時的なコンピュータ可読媒体(non-transitory computer readable medium)を用いて格納され、コンピュータに供給することができる。非一時的なコンピュータ可読媒体は、様々なタイプの実体のある記録媒体(tangible storage medium)を含む。非一時的なコンピュータ可読媒体の例は、磁気記録媒体(例えばフレキシブルディスク、磁気テープ、ハードディスクドライブ)、光磁気記録媒体(例えば光磁気ディスク)、CD-ROM(Read Only Memory)、CD-R、CD-R/W、半導体メモリ(例えば、マスクROM、PROM(Programmable ROM)、EPROM(Erasable PROM)、フラッシュROM、RAM(Random Access Memory))を含む。また、プログラムは、様々なタイプの一時的なコンピュータ可読媒体(transitory computer readable medium)によってコンピュータに供給されてもよい。一時的なコンピュータ可読媒体の例は、電気信号、光信号、及び電磁波を含む。一時的なコンピュータ可読媒体は、電線及び光ファイバ等の有線通信路、又は無線通信路を介して、プログラムをコンピュータに供給できる。
以上、上記実施形態等を参照して本願発明を説明したが、本願発明は、上述した実施形態に限定されるものではない。本願発明の構成や詳細には、本願発明の範囲内で当業者が理解しうる様々な変更をすることができる。また、上述した取得部121と解析部122と決定部123との機能のうちの少なくとも一以上の機能は、ネットワーク上のいかなる場所に設置され接続された情報処理装置で実行されてもよく、つまり、いわゆるクラウドコンピューティングで実行されてもよい。
<付記>
上記実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうる。以下、本発明における車両動態登録方法、車両動態登録装置、プログラムの構成の概略を説明する。但し、本発明は、以下の構成に限定されない。
(付記1)
緊急車両の乗員である少なくとも一人の人物を含む複数の人物間における会話情報を取得し、
前記会話情報を音声解析し、
音声解析結果に基づいて、前記緊急車両の動態を決定する、
車両動態登録方法。
(付記2)
付記1に記載の車両動態登録方法であって、
前記緊急車両の乗員である人物と、前記緊急車両の外部の人物と、の間における会話情報を取得する、
車両動態登録方法。
(付記3)
付記2に記載の車両動態登録方法であって、
前記緊急車両と、当該緊急車両に指令を送る指令センタと、のそれぞれに搭載された通信装置を介して、前記緊急車両の乗員である人物と、前記指令センタの人物と、の間における会話情報を取得する、
車両動態登録方法。
(付記4)
付記1に記載の車両動態登録方法であって、
前記会話情報内から予め設定されたキーワードを抽出するよう解析し、
抽出した前記キーワードに基づいて前記緊急車両の動態を決定する、
車両動態登録方法。
(付記5)
付記1に記載の車両動態登録方法であって、
前記緊急車両の動作状態を表す動作状態情報を取得し、
前記動作状態情報と、前記音声解析結果と、に基づいて、前記緊急車両の動態を決定する、
車両動態登録方法。
(付記6)
付記5に記載の車両動態登録方法であって、
前記動作状態情報として、前記緊急車両のエンジンの状態、前記緊急車両の位置、前記緊急車両の走行速度、及び、前記緊急車両の走行距離のうち、少なくとも1つを取得し、
少なくとも1つの前記動作状態情報と、前記音声解析結果と、に基づいて、前記緊急車両の動態を決定する、
車両動態登録方法。
(付記7)
付記1に記載の車両動態登録方法であって、
前記緊急車両の現在の動態を取得し、
前記緊急車両の現在の動態と、前記音声解析結果と、に基づいて、前記緊急車両の新たな動態を決定する、
車両動態登録方法。
(付記8)
付記5に記載の車両動態登録方法であって、
前記緊急車両の現在の動態を取得し、
前記緊急車両の現在の動態と、前記動作状態情報と、前記音声解析結果と、に基づいて、前記緊急車両の新たな動態を決定する、
車両動態登録方法。
(付記9)
緊急車両の乗員である少なくとも一人の人物を含む複数の人物間における会話情報を取得する取得部と、
前記会話情報を音声解析する解析部と、
音声解析結果に基づいて、前記緊急車両の動態を決定する決定部と、
を備えた車両動態登録装置。
(付記10)
緊急車両の乗員である少なくとも一人の人物を含む複数の人物間における会話情報を取得し、
前記会話情報を音声解析し、
音声解析結果に基づいて、前記緊急車両の動態を決定する、
処理をコンピュータに実行させるためのプログラム。
(付記11)
付記9に記載の車両動態登録装置であって、
前記取得部は、前記緊急車両の乗員である人物と、前記緊急車両の外部の人物と、の間における会話情報を取得する、
車両動態登録装置。
(付記12)
付記11に記載の車両動態登録装置であって、
前記取得部は、前記緊急車両と、当該緊急車両に指令を送る指令センタと、のそれぞれに搭載された通信装置を介して、前記緊急車両の乗員である人物と、前記指令センタの人物と、の間における会話情報を取得する、
車両動態登録装置。
(付記13)
付記9に記載の車両動態登録装置であって、
前記解析部は、前記会話情報内から予め設定されたキーワードを抽出するよう解析し、
前記決定部は、抽出した前記キーワードに基づいて前記緊急車両の動態を決定する、
車両動態登録方法。
(付記14)
付記9に記載の車両動態登録装置であって、
前記取得部は、前記緊急車両の動作状態を表す動作状態情報を取得し、
前記決定部は、前記動作状態情報と、前記音声解析結果と、に基づいて、前記緊急車両の動態を決定する、
車両動態登録装置。
(付記15)
付記14に記載の車両動態登録装置であって、
前記取得部は、前記動作状態情報として、前記緊急車両のエンジンの状態、前記緊急車両の位置、前記緊急車両の走行速度、及び、前記緊急車両の走行距離のうち、少なくとも1つを取得し、
前記決定部は、少なくとも1つの前記動作状態情報と、前記音声解析結果と、に基づいて、前記緊急車両の動態を決定する、
車両動態登録装置。
(付記16)
付記9に記載の車両動態登録装置であって、
前記取得部は、前記緊急車両の現在の動態を取得し、
前記決定部は、前記緊急車両の現在の動態と、前記音声解析結果と、に基づいて、前記緊急車両の新たな動態を決定する、
車両動態登録装置。
(付記17)
付記14に記載の車両動態登録装置であって、
前記取得部は、前記緊急車両の現在の動態を取得し、
前記決定部は、前記緊急車両の現在の動態と、前記動作状態情報と、前記音声解析結果と、に基づいて、前記緊急車両の新たな動態を決定する、
車両動態登録装置。
(付記18)
緊急車両に搭載された車載装置と、
前記車載装置に指令を送る指令センタに設置された指令センタ装置と、を備え、
前記指令センタ装置は、
緊急車両の乗員である少なくとも一人の人物を含む複数の人物間における会話情報を取得する取得部と、
前記会話情報を音声解析する解析部と、
音声解析結果に基づいて、前記緊急車両の動態を決定する決定部と、
を備えた、
車両動態登録システム。
上記実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうる。以下、本発明における車両動態登録方法、車両動態登録装置、プログラムの構成の概略を説明する。但し、本発明は、以下の構成に限定されない。
(付記1)
緊急車両の乗員である少なくとも一人の人物を含む複数の人物間における会話情報を取得し、
前記会話情報を音声解析し、
音声解析結果に基づいて、前記緊急車両の動態を決定する、
車両動態登録方法。
(付記2)
付記1に記載の車両動態登録方法であって、
前記緊急車両の乗員である人物と、前記緊急車両の外部の人物と、の間における会話情報を取得する、
車両動態登録方法。
(付記3)
付記2に記載の車両動態登録方法であって、
前記緊急車両と、当該緊急車両に指令を送る指令センタと、のそれぞれに搭載された通信装置を介して、前記緊急車両の乗員である人物と、前記指令センタの人物と、の間における会話情報を取得する、
車両動態登録方法。
(付記4)
付記1に記載の車両動態登録方法であって、
前記会話情報内から予め設定されたキーワードを抽出するよう解析し、
抽出した前記キーワードに基づいて前記緊急車両の動態を決定する、
車両動態登録方法。
(付記5)
付記1に記載の車両動態登録方法であって、
前記緊急車両の動作状態を表す動作状態情報を取得し、
前記動作状態情報と、前記音声解析結果と、に基づいて、前記緊急車両の動態を決定する、
車両動態登録方法。
(付記6)
付記5に記載の車両動態登録方法であって、
前記動作状態情報として、前記緊急車両のエンジンの状態、前記緊急車両の位置、前記緊急車両の走行速度、及び、前記緊急車両の走行距離のうち、少なくとも1つを取得し、
少なくとも1つの前記動作状態情報と、前記音声解析結果と、に基づいて、前記緊急車両の動態を決定する、
車両動態登録方法。
(付記7)
付記1に記載の車両動態登録方法であって、
前記緊急車両の現在の動態を取得し、
前記緊急車両の現在の動態と、前記音声解析結果と、に基づいて、前記緊急車両の新たな動態を決定する、
車両動態登録方法。
(付記8)
付記5に記載の車両動態登録方法であって、
前記緊急車両の現在の動態を取得し、
前記緊急車両の現在の動態と、前記動作状態情報と、前記音声解析結果と、に基づいて、前記緊急車両の新たな動態を決定する、
車両動態登録方法。
(付記9)
緊急車両の乗員である少なくとも一人の人物を含む複数の人物間における会話情報を取得する取得部と、
前記会話情報を音声解析する解析部と、
音声解析結果に基づいて、前記緊急車両の動態を決定する決定部と、
を備えた車両動態登録装置。
(付記10)
緊急車両の乗員である少なくとも一人の人物を含む複数の人物間における会話情報を取得し、
前記会話情報を音声解析し、
音声解析結果に基づいて、前記緊急車両の動態を決定する、
処理をコンピュータに実行させるためのプログラム。
(付記11)
付記9に記載の車両動態登録装置であって、
前記取得部は、前記緊急車両の乗員である人物と、前記緊急車両の外部の人物と、の間における会話情報を取得する、
車両動態登録装置。
(付記12)
付記11に記載の車両動態登録装置であって、
前記取得部は、前記緊急車両と、当該緊急車両に指令を送る指令センタと、のそれぞれに搭載された通信装置を介して、前記緊急車両の乗員である人物と、前記指令センタの人物と、の間における会話情報を取得する、
車両動態登録装置。
(付記13)
付記9に記載の車両動態登録装置であって、
前記解析部は、前記会話情報内から予め設定されたキーワードを抽出するよう解析し、
前記決定部は、抽出した前記キーワードに基づいて前記緊急車両の動態を決定する、
車両動態登録方法。
(付記14)
付記9に記載の車両動態登録装置であって、
前記取得部は、前記緊急車両の動作状態を表す動作状態情報を取得し、
前記決定部は、前記動作状態情報と、前記音声解析結果と、に基づいて、前記緊急車両の動態を決定する、
車両動態登録装置。
(付記15)
付記14に記載の車両動態登録装置であって、
前記取得部は、前記動作状態情報として、前記緊急車両のエンジンの状態、前記緊急車両の位置、前記緊急車両の走行速度、及び、前記緊急車両の走行距離のうち、少なくとも1つを取得し、
前記決定部は、少なくとも1つの前記動作状態情報と、前記音声解析結果と、に基づいて、前記緊急車両の動態を決定する、
車両動態登録装置。
(付記16)
付記9に記載の車両動態登録装置であって、
前記取得部は、前記緊急車両の現在の動態を取得し、
前記決定部は、前記緊急車両の現在の動態と、前記音声解析結果と、に基づいて、前記緊急車両の新たな動態を決定する、
車両動態登録装置。
(付記17)
付記14に記載の車両動態登録装置であって、
前記取得部は、前記緊急車両の現在の動態を取得し、
前記決定部は、前記緊急車両の現在の動態と、前記動作状態情報と、前記音声解析結果と、に基づいて、前記緊急車両の新たな動態を決定する、
車両動態登録装置。
(付記18)
緊急車両に搭載された車載装置と、
前記車載装置に指令を送る指令センタに設置された指令センタ装置と、を備え、
前記指令センタ装置は、
緊急車両の乗員である少なくとも一人の人物を含む複数の人物間における会話情報を取得する取得部と、
前記会話情報を音声解析する解析部と、
音声解析結果に基づいて、前記緊急車両の動態を決定する決定部と、
を備えた、
車両動態登録システム。
1 指令センタ
1A 指令者
10 指令センタ装置
11 指令部
12 取得部
13 解析部
14 決定部
15 車両情報記憶部
16 表示装置
17 通信装置
18 トランシーバ
2 緊急車両
2A 乗員
20 車載装置
21 AVMシステム
22 車両情報記憶部
26 表示装置
27 通信装置
28 トランシーバ
100 車両動態登録装置
101 CPU
102 ROM
103 RAM
104 プログラム群
105 記憶装置
106 ドライブ装置
107 通信インタフェース
108 入出力インタフェース
109 バス
110 記憶媒体
111 通信ネットワーク
121 取得部
122 解析部
123 決定部
1A 指令者
10 指令センタ装置
11 指令部
12 取得部
13 解析部
14 決定部
15 車両情報記憶部
16 表示装置
17 通信装置
18 トランシーバ
2 緊急車両
2A 乗員
20 車載装置
21 AVMシステム
22 車両情報記憶部
26 表示装置
27 通信装置
28 トランシーバ
100 車両動態登録装置
101 CPU
102 ROM
103 RAM
104 プログラム群
105 記憶装置
106 ドライブ装置
107 通信インタフェース
108 入出力インタフェース
109 バス
110 記憶媒体
111 通信ネットワーク
121 取得部
122 解析部
123 決定部
Claims (10)
- 緊急車両の乗員である少なくとも一人の人物を含む複数の人物間における会話情報を取得し、
前記会話情報を音声解析し、
音声解析結果に基づいて、前記緊急車両の動態を決定する、
車両動態登録方法。 - 請求項1に記載の車両動態登録方法であって、
前記緊急車両の乗員である人物と、前記緊急車両の外部の人物と、の間における会話情報を取得する、
車両動態登録方法。 - 請求項2に記載の車両動態登録方法であって、
前記緊急車両と、当該緊急車両に指令を送る指令センタと、のそれぞれに搭載された通信装置を介して、前記緊急車両の乗員である人物と、前記指令センタの人物と、の間における会話情報を取得する、
車両動態登録方法。 - 請求項1に記載の車両動態登録方法であって、
前記会話情報内から予め設定されたキーワードを抽出するよう解析し、
抽出した前記キーワードに基づいて前記緊急車両の動態を決定する、
車両動態登録方法。 - 請求項1に記載の車両動態登録方法であって、
前記緊急車両の動作状態を表す動作状態情報を取得し、
前記動作状態情報と、前記音声解析結果と、に基づいて、前記緊急車両の動態を決定する、
車両動態登録方法。 - 請求項5に記載の車両動態登録方法であって、
前記動作状態情報として、前記緊急車両のエンジンの状態、前記緊急車両の位置、前記緊急車両の走行速度、及び、前記緊急車両の走行距離のうち、少なくとも1つを取得し、
少なくとも1つの前記動作状態情報と、前記音声解析結果と、に基づいて、前記緊急車両の動態を決定する、
車両動態登録方法。 - 請求項1に記載の車両動態登録方法であって、
前記緊急車両の現在の動態を取得し、
前記緊急車両の現在の動態と、前記音声解析結果と、に基づいて、前記緊急車両の新たな動態を決定する、
車両動態登録方法。 - 請求項5に記載の車両動態登録方法であって、
前記緊急車両の現在の動態を取得し、
前記緊急車両の現在の動態と、前記動作状態情報と、前記音声解析結果と、に基づいて、前記緊急車両の新たな動態を決定する、
車両動態登録方法。 - 緊急車両の乗員である少なくとも一人の人物を含む複数の人物間における会話情報を取得する取得部と、
前記会話情報を音声解析する解析部と、
音声解析結果に基づいて、前記緊急車両の動態を決定する決定部と、
を備えた車両動態登録装置。 - 緊急車両の乗員である少なくとも一人の人物を含む複数の人物間における会話情報を取得し、
前記会話情報を音声解析し、
音声解析結果に基づいて、前記緊急車両の動態を決定する、
処理をコンピュータに実行させるためのプログラム。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2022066298A JP2023156756A (ja) | 2022-04-13 | 2022-04-13 | 車両動態登録方法 |
Applications Claiming Priority (1)
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---|---|---|---|
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2022
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