JP2023155631A - インプリント装置、インプリント方法、および物品の製造方法 - Google Patents

インプリント装置、インプリント方法、および物品の製造方法 Download PDF

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Abstract

Figure 2023155631000001
【課題】 インプリント時の押印力およびその変化を精度よく計測し、より高い精度で押印力を制御できるインプリント装置を提供する。
【解決手段】 インプリントモールドを保持するモールド保持部と、インプリント材が配置される基板を保持する第一の基板保持部と、インプリント時の押印力を検出する検出手段と、制御部と、を有するインプリント装置であって、前記検出手段は、基板上に配置されたインプリント材とインプリントモールドとを接触させた際に、前記基板の裏面を介して押印力を検出する第二の基板保持部を有しており、前記制御部は、前記第二の基板保持部で検出された押印力の検出結果に基づいて、前記第一の基板保持部に保持した基板のインプリント処理を制御することを特徴とするインプリント装置。
【選択図】 図5

Description

本発明は、インプリント時の押印力を精度よく制御可能なインプリント装置、インプリント方法、および物品の製造方法に関する。
半導体デバイスの微細化が進むにつれて、基板上の樹脂とモールド(インプリントモールド)を互いに押し付けて、モールドに形成された微細な凹凸パターンに対応する樹脂のパターンを基板上に形成する微細加工技術としてインプリント技術があり、数nmの微細なパターンを基板上に形成することができる。
インプリントのプロセスでは、塗布工程、充填工程、位置決め工程、露光工程、離型工程が順次実施される。塗布工程では基板上に硬化性組成物(未硬化樹脂)を塗布し、充填工程では基板上の硬化性組成物とモールドを接触させてモールドのパターン凹部に硬化性組成物を充填する。位置決め工程では、基板とモールドとの位置決めを行い、露光工程ではモールドを介して紫外線を照射し樹脂を硬化させる。離型工程ではモールドを硬化物(硬化樹脂)から離型(剥離)する。
従来のインプリント技術では、例えば特許文献1に記載されているように、モールドが押印する際の押印力を検出する検出センサをモールド保持部に配置して、押印力の検出を行い、押印位置の検出を行っている。
特開2011-79249号公報
精度よくインプリントを行うためには、インプリント時の押印力の微小な力の変化を正確に測定する必要がある。しかし特許文献1の押印力検出センサは型保持体を支えた構造であるため、インプリント時の押印力だけでなく型保持体の自重分も押印力検出センサで計測することになる。そのため押印力検出センサは型保持体の自重とインプリント時の押印力を合わせた力の計測範囲を計測することになる。一般的に力検出センサは力の計測範囲が大きくなると分解能が大きくなってしまうので、特許文献1の押印力検出センサではインプリント時の微小な力の変化を計測することが困難になる。
そこで、本発明はインプリント時の押印力およびその変化を精度よく計測し、より高い精度で押印力を制御できるインプリント装置を提供することであり、これによりインプリント性能を向上させることを目的とする。
その目的を達成するために、本発明の一側面としてのインプリント装置は、
インプリントモールドを保持するモールド保持部と、
インプリント材が配置される基板を保持する第一の基板保持部と、
インプリント時の押印力を検出する検出手段と、
制御部と、
を有するインプリント装置であって、
前記検出手段は、基板上に配置されたインプリント材とインプリントモールドとを接触させた際に、前記基板の裏面を介して押印力を検出する第二の基板保持部を有しており、
前記制御部は、前記第二の基板保持部で検出された押印力の検出結果に基づいて、前記第一の基板保持部に保持した基板のインプリント処理を制御する
ことを特徴とする。
本発明によれば、インプリント性能を向上させたインプリント装置を提供することができる。
本発明の第1実施形態のインプリント装置を示した図である。 本発明の第1実施形態の押印力検出トレイ3の上面図および断面図を示した図である。 本発明の第1実施形態のチャック2と押印力検出トレイ3の交換方法を示した図である。 本発明の第1実施形態のインプリント装置による押印力検出手順を示したフローチャートである。 本発明の第1実施形態のインプリント装置による押印力検出手順を示した図である。 本発明の第2実施形態のインプリント装置を示した図である。 本発明の第3実施形態のインプリント装置を示した図である。 本発明の第3実施形態のチャック2内部に配置された押印力検出部90を示した図である。
<第1実施形態>
図1は本発明の第1実施形態のインプリント装置100の構成を示す概略図である。
インプリント装置100は基板上のインプリント材をモールドパターンにより成形して基板上にパターンを形成するインプリント処理を行う。インプリント処理とは、具体的に基板上の複数のショット領域のそれぞれに供給されるインプリント材とモールドパターンとを接触させた状態でインプリント材を硬化させ、硬化したインプリント材からモールドパターンを剥離することでモールドパターンと同じパターンを基板上に転写する処理である。
図1を用いて説明を行う。基板1は第一の基板保持部としてのチャック2を介してXY駆動部5に保持される。基板ステージ4はXY方向に駆動可能なXY駆動部5とY方向に駆動可能なY駆動部6とXY駆動部5とY駆動部6を支持するステージ定盤7で構成され、基板1をチャック上に保持したまま移動することができる。XY駆動部5は上面にチャック2を支持し、ステージ定盤7の上面をガイド面としXY駆動部底エアーガイド21で浮上している。またXY駆動部5はY駆動部6のガイド面30に対してXY駆動部横エアーガイド24が浮上し、X方向リニアモータ可動部29でX方向に駆動することが可能な構成になっている。Y駆動部6は前述の通り、XY駆動部5をX方向に駆動するためのガイド面30およびX方向リニアモータ固定部28を構成している。また定盤に対してY駆動部底エアーガイド22、Y駆動部横エアーガイド23、Y方向リニアモータ可動部26でY方向に駆動可能な構成になっている。ステージ定盤7は、XY駆動部底エアーガイド21とY駆動部底エアーガイド22を保持するためのステージ定盤上面を構成している。また、Y駆動部6をY方向に駆動するためのガイド面25およびY方向リニアモータ固定部27を構成している。またインプリント装置100は基板ステージ4のX軸方向およびY軸方向の位置を計測する不図示の位置センサを有する。
インプリントモールド10は、基板1に転写すべきモールドパターン11(凹凸パターン)を表面に有し、モールドチャック12に固定されている。モールドチャック12はモールドステージ13に搭載される。モールドステージ13はモールド昇降用アクチュエータ15に接続されており、モールドステージ13をZ方向に駆動してモールドチャック12に保持されたモールドパターン11を基板1に押し付けたり、基板1から引き離したりする機能を有するのと同時に、モールドパターン11の傾きを基板面に合わせて補正する機能を有している。
モールドチャック12およびモールドステージ13のそれぞれは、光源(不図示)からコリメータレンズ14を介して照射される紫外光を通過させる開口(不図示)を有する。またモールドステージ13には基板ステージ4上に保持された基板1の高さを計測するためのギャップ計測センサ9が配置される。
モールドアライメント用のTTM(スルー・ザ・モールド)アライメント検出系16はモールドステージ13に配置される。TTMアライメント検出系16は、モールドパターン11に形成されたアライメントマークと基板ステージ4に配置された不図示の基準マーク、基板1に形成されたアライメントマークなどを検出するための光学系および撮像系を有する。TTMアライメント検出系16は、基板1とモールドパターン11、および、基準マークとモールドパターン11のX軸方向およびY軸方向の位置ずれを検出する。
塗布部であるディスペンサ部17は、インプリント材としての樹脂(本実施形態では光硬化性組成物)を滴下するノズルを含むディスペンスヘッドで構成され、基板1の上のショット領域のそれぞれインプリント材を供給(塗布)する機能を有する。ディスペンサ部17は、例えばピエゾジェット方式やマイクロソレノイド方式などを採用し、基板1上に微小な容積のインプリント材を供給する。ディスペンサ部17から樹脂を供給しながら基板ステージ4を移動させることで、基板1の上にインプリント材を塗布することが可能になる。
オフアクシス検出系18は、支持天板20に支持されたインプリントモールド10を介さずに、XY駆動部5に配置された不図示の基準マーク、基板1に形成されたアライメントマークなどを検出するための光学系および撮像系を有する。オフアクシス検出系18はXY駆動部5の基準マークに対する基板1のXY平面におけるアライメントマークの位置を検出する。インプリント装置100において、TTMアライメント検出系16によってインプリントモールド10と基板ステージ4の位置関係を求めることができ、オフアクシス検出系18によって基板ステージ4と基板1のアライメントマークの位置関係を求めることができ、両者をもちいることで、インプリントモールド10と基板1の相対的な位置合わせを行うことができる。
制御部19はCPUやメモリを有し、インプリント装置全体動作を制御する。制御部19は、複数のショット領域のそれぞれで、オフアクシス検出系18による基板1上のマーク検出を行い、かかる検出結果に基づいて基板1とインプリントモールド10との相対的な位置関係を調整してインプリント処理が行われるように、インプリント処理を制御する。
このようなインプリント装置において、インプリント装置内の収納スロット8中に第二の基板保持部としての押印力検出トレイ3を構成する。本実施例における押印力検出トレイ3の外形はチャック2と同一形状とする。
また押印力検出トレイ3の内部構造は図2に示す。押印力検出トレイ3(第一の基板保持部)は前述のとおりチャック2(第二の基板保持部)と外形は同一とする。押印力検出トレイ3の表面には外周土手31を構成して、基板1を押印力検出トレイ上にのせた状態で吸引孔33から真空引きすることにより基板1の裏面を真空吸着することができる。
また押印力検出トレイ3表面の外周土手31内部エリアには等間隔で保持ピン32を配置することで、真空引きを行った基板1を保持ピン32上に保持することができる。また押印力検出トレイ3の中央部には押印力検出部37を設ける。押印力検出部37はモールドパターン部11と同一の大きさ、または、モールドパターン部11よりも少し大きいサイズの剛体エリアとして基板を保持することのできる厚肉の剛体保持エリア34と、その周辺にインプリント力により変形することができる薄肉エリア35とがある。また薄肉エリア35には歪検出部36を密着させて取り付けを行い、剛体保持エリア34に力が加わった際の薄肉エリア35が変形した際のひずみ量を歪検出部36で検出することが可能になる。剛体保持エリア34の剛性を薄肉エリア35に対して剛性を十分大きくすることにより、剛体保持エリア34に入力した力によって剛体保持エリア34は変形せずに薄肉エリア35が大きく変形するようにできる。このようにすることで基板の裏面を介して薄肉エリア35の変形によるひずみ量を歪検出部36で検出することで剛体保持エリア34に入力した力を押印力として検出することが可能になる。
また押印力検出トレイ3の裏面には裏面吸着溝38が構成されており、裏面吸着溝38に対して真空圧を供給することにより、押印力検出トレイ3の吸着保持を行うことができる。裏面吸着溝38は押印力検出部37の剛体保持エリア34と薄肉エリア35との下方にある中空部分とは連通をしていない。そのため裏面吸着溝38に対して真空圧を供給して吸着保持しても押印力検出部37の中空部分には真空圧が供給されずに大気圧を維持することができる。そのため押印力検出トレイ3の裏面を裏面吸着溝38で吸着保持した状態でも、押印力検出部37部は大気圧を維持しているので押印力検出部37に対して裏面吸着時の真空圧の力が加わることがない。また押印力検出トレイ3には内部連通管39が内部に通っており、押印力検出トレイ3の基板吸着面である表面の吸引孔33と裏面とを内部連通管39でつなげている。内部連通管39に対して真空圧を供給すると基板1を真空吸着することができる。また内部連通管39と裏面吸着溝38は連通していないので、それぞれ独立に真空引きを行うことができる。
本実施例における歪検出部36は薄肉エリア35に対してX軸方向に2個、Y軸方向に2個取り付けているので、剛体保持エリア34に対してZ方向に平行に入った力だけでなく、モーメント方向に力の検出も行うことができる。例えば4つの歪検出部36で検出したひずみ量が同一である場合は、Z方向に平行に入った力により薄肉エリア35が均一に変形したと考えることができる。またX軸方向の2個の歪検出部36で検出したひずみ量が不均一である場合は、ひずみ量の平均値がZ方向に平行に入った力によって発生したひずみ量を考えることができ、ひずみ量の差分値がY軸まわりの方向のモーメント力によって発生したひずみ量と考えることができる。またY軸方向の2個の歪検出部36で検出したひずみ量が不均一である場合も、同様にZ方向に平行に入った力によって発生したひずみ量と、X軸まわりの方向のモーメント力によって発生したひずみ量に分解することができる。本実施例では4つの歪検出部36を設けているが、剛体保持エリア34に入力されたZ方向成分の力とモーメント力を検出可能であればよいので、歪検出部36を3つ以上配置すれば3軸方向であるZ方向成分の力とモーメント方向の力を検出することが可能になる。
このような押印力検出トレイ3によるインプリント時の押印力検出方法を以下に示す。
図3はチャック2と押印力検出トレイ3の交換方法を示す。図3―aのように押印力検出トレイ3は収納スロット8の下トレイスロット41上に戴置されている。次にステージ4のXY駆動部5に搭載されていたチャック2は不図示のチャック搬送系によって、XY駆動部5上から収納スロット8の上トレイスロット40上に搬送される。
次に図3―bのように押印力検出トレイ3は不図示のチャック搬送系によって、収納スロット8の下トレイスロット41からXY駆動部5上に搬送される。このようにしてステージ4のXY駆動部5上のチャック2と押印力検出トレイ3の交換を行う。XY駆動部5には、チャック2または押印力検出トレイ3を吸着するための真空源VAC1_43とチャック吸着用XY駆動部内連通配管42が構成されている。XY駆動部5に対してチャック2と押印力検出トレイ3を吸着保持する際には、真空源VAC1_43にて真空を供給することにより達成できる。このことによりXY駆動部5がXY駆動をおこなっても、チャック2または押印力検出トレイ3の吸着保持状態を維持することができる。
次にXY駆動部5上に搬送された押印力検出トレイ3を用いて押印力を検出するフローチャートについて第4図に示し、その時の具体的な模式図を第5図に示す。
S301では、XY駆動部5上の押印力検出トレイ3が吸着保持されている。このフローチャートS301の装置状態を模式的に表した図を図5-aに示す。不図示の基板搬送系を用いて、XY駆動部5の押印力検出トレイ3上に基板1を搬入する。この際真空源VAC2_45で真空圧の供給を行うことで、XY駆動部5の基板吸着用XY駆動部内連通配管44と押印力検出トレイ3の内部連通管39とを介して、押印力検出トレイ3表面に基板1の吸着保持を行う。
S302では、オフアクシス検出系18で基板1上の各ショットのマーク位置計測を行い、基板ステージ4に対する基板1の各マーク位置情報の取得を行う。この際にマークは全ショットのマーク計測を行ってもよいし、複数のサンプルショットのマーク計測を行って基板1の形状情報を算出してもよい。
S303では、供給部17を用いて基板1の剛体保持エリア34上のショット領域にインプリント材を塗布する。このフローチャートS302の装置状態を模式的に表した図を図5-bに示す。ステージ3を移動させながら供給部17から樹脂を供給することで、基板1の上にインプリント材を塗布することが可能になる。図5-bのように剛体保持エリア34の中心とインプリント材塗布エリア50の中心はあうように塗布を行うことが望ましい。このように剛体保持エリア34の中心に合わせることにより、インプリントした際に押印力の中心と押印力検出トレイ3の押印力検出部37の中心があっているので、正確なインプリント時の押印力の計測が可能になる。
S304では、モールド昇降用アクチュエータ15でモールドステージ13を下降させて、モールド昇降用アクチュエータ15で下方向の矢印方向に力を加えてインプリントモールド10を基板1と密着させることにより、基板1上に塗布されたインプリント材塗布エリア50をインプリントモールド10の転写すべきパターン部11(凹凸パターン)の形状にする。このフローチャートS304の装置状態を模式的に表した図を図5-cに示す。この時に押印力検出トレイ3の剛体保持エリア34の中心に対して、インプリントモールド10を合わせてインプリントモールド10と基板1を密着させる。この際のモールド昇降用アクチュエータ15で下方向に加える力を、押印力検出トレイ3の押印力検出部37によって、押印力の検出を行う。
例えば図5‐cではそれぞれのモールド昇降用アクチュエータ15から下方向に下方向力61と下方向力62が発生しており、下方向力61と下方向力62の合わせた力である下方向力63の力でインプリントモールド10はインプリント材塗布エリア50に密着している。インプリントモールド昇降用アクチュエータ15に与える電流により下方向に力を加えているが、実際にはモールドステージ13に対して加わる他の力が加わることある場合に、モールド昇降用アクチュエータ15で発生する力と押印力検出トレイ3の押印力検出部37によって検出する力が一致しない可能性がある。そこで押印力検出トレイ3で検出された力が所定の値になるようにモールド昇降用アクチュエータ15に与える電流を変更するように制御を行う。このことによりS304のインプリントモールド10を基板1と密着させる際の下方向力63を、所定の力が加わるようにすることができる。
また複数のモールド昇降用アクチュエータ15で下方向に力を加える場合は、モールド昇降用アクチュエータ15の特性の違いがあるので、それぞれのモールド昇降用アクチュエータ15に同一の電流を流しても、それぞれのモールド昇降用アクチュエータ15から生成される力が異なることがある。例えば下方向力61のほうが下方向力62よりも大きい場合は、インプリントモールド10からインプリント材塗布エリア50に対して矢印方向の回転力であるモーメント力64が発生する。モールド昇降用アクチュエータ15から生成される力が下方向力61のほうが下方向力62よりも大きい場合に発生するモーメント力64は、押印力検出トレイ3の剛体保持エリア34の四方向に配置された歪検出部36の出力が異なるように検出されて、モーメント力64を押印力検出部37で正確に検出することができる。そこで、押印力検出トレイ3で検出されたモーメント力がゼロになるようにそれぞれのモールド昇降用アクチュエータ15に与える電流の制御を行う。このことによりS304のインプリントモールド10を基板1と密着させる際の力にモーメント力が発生しない、すなわち、インプリントモールド10を基板1と密着した状態に対して垂直に力が加わるように力を制御することができるようになる。
このように押印力検出トレイ3を用いることで、フローチャートS304のインプリントモールド10を基板1と密着させた状態でのインプリント時押印力検出1(押印力とモーメント力の計測および所定の力になるようにするためのモールド昇降用アクチュエータ15の制御値の算出)を行うことが可能になる。
S305では、TTMアライメント検出系16を用いて、基板1とインプリントモールド10を密着した状態でインプリントモールド10と基板1のアライメントマークの計測を行う。このフローチャートS305の装置状態を模式的に表した図を図5-dに示す。インプリントモールド10と基板1のアライメントマークの計測位置ずれ分だけ基板ステージ4を矢印方向に移動させることで、インプリントモールド10と基板1の位置合わせを行う。この際の基板ステージ4を矢印方向に移動させるときに、インプリントモールド10からインプリント材塗布エリア50に対してかかっている力を押印力検出トレイ3の押印力検出部37によって押印力の検出を行う。本来ならばインプリントモールド10とインプリント材塗布エリア50はすでに密着しているので、インプリントモールド10からかかる力はゼロ近傍もしくはごく小さな力でよいのだが、モールド昇降用アクチュエータ15で発生する力が本当に所定の値になっているかの確認を押印力検出トレイ3で行う。もし押印力検出トレイ3で検出された力が所定の力になっていない場合は、モールド昇降用アクチュエータ15に与える電流を変更するように制御を行う。このことによりS305のインプリントモールド10と基板1の位置合わせを行う際にインプリントモールド10を基板1と密着させる力が、所定の力(ゼロ近傍もしくはごく小さな力)にすることができる。
また基板ステージ4に対して横方向力65を加えてステージを矢印方向に移動させる。このステージを矢印方向に移動させるための横方向力65は、インプリントモールド10とインプリント材塗布エリア50とが密着したことによる粘弾性力66があるために発生する。インプリントモールド10に対して粘弾性力66がかかると、モールドステージ13の重心67を中心に回転方向のモーメント力68が発生してしまう。そのためインプリントモールド10とインプリント材塗布エリア50とが密着したエリアには同様のモーメント力が発生してしまう。このステージを矢印方向に移動させる際に発生するモーメント力は、押印力検出トレイ3の剛体保持エリア34の四方向に配置された歪検出部36によって検出することが可能になる。そこでこのモーメント力を打ち消すように、それぞれのモールド昇降用アクチュエータ15に対して上方向力69と下方向力70を発生させる。このように押印力検出トレイ3で検出したモーメント力を打ち消すようにモールド昇降用アクチュエータ15で力を発生させることにより、ステージ移動時もインプリントモールド10とインプリント材塗布エリア50にモーメント力を発生させることなくインプリントモールド10と基板1の位置合わせを行うことが可能になる。
このように押印力検出トレイ3を用いることで、フローチャートS305のインプリントモールド10と基板1の位置合わせ時のインプリント時押印力検出2(押印力とモーメント力の計測および所定の力になるようにするためのモールド昇降用アクチュエータ15の制御値の算出)を行うことが可能になる。
S306では、光源(不図示)からコリメータレンズ14を介して照射される紫外光がインプリントモールド10を介してインプリント材に照射されることで、インプリント材を硬化させる。インプリントモールド10を基板1と密着した状態でインプリント材を硬化させるので、インプリント材をインプリントモールド10の転写すべきパターン部11(凹凸パターン)の形状のまま硬化させることが可能になる。
S307では、モールド昇降用アクチュエータ15でモールドステージ13を上昇させることで基板1からインプリントモールド10を離型する。インプリント材は紫外光により硬化した状態であるので、転写すべきパターン部11(凹凸パターン)を基板1上に転写することができる。このフローチャートS307の装置状態を模式的に表した図を図5-eに示す。この際のモールド昇降用アクチュエータ15で上方向に加える力を、押印力検出トレイ3の押印力検出部37によって、この離型力の検出を行う。例えば図5‐eではそれぞれのモールド昇降用アクチュエータ15から上方向に上方向力71と上方向力72が発生しており、インプリントモールド10では上方向力71と上方向力72の合わせた力である上方向力73の力でインプリント材塗布エリア50から離型しようとしている。インプリントモールド昇降用アクチュエータ15に与える電流により上方向に力を加えているが、実際にはモールドステージ13に対して加わる他の力がある場合にモールド昇降用アクチュエータ15で発生する力と押印力検出トレイ3の押印力検出部37によって検出する力が一致しない可能性がある。そこで押印力検出トレイ3で検出された力が所定の値になるようにモールド昇降用アクチュエータ15に与える電流を変更するように制御を行う。このことによりS307のインプリントモールド10を基板1から離型させる際の上方向力73を、所定の力になるようにすることができる。
また複数のモールド昇降用アクチュエータ15で上方向に力を加える場合は、モールド昇降用アクチュエータ15の特性の違いがあるので、それぞれのモールド昇降用アクチュエータ15に同一の電流を流しても、それぞれのモールド昇降用アクチュエータ15から生成される力が異なることがある。例えば上方向力71のほうが上方向力72よりも大きい場合は、インプリントモールド10からインプリント材塗布エリア50に対して矢印方向の回転力であるモーメント力74が発生する。モールド昇降用アクチュエータ15から生成される力が上方向力71のほうが上方向力72よりも大きい場合に発生するモーメント力74は、押印力検出トレイ3の剛体保持エリア34の四方向に配置された歪検出部36の出力が異なるように検出されて、モーメント力74を押印力検出部37で正確に検出することができる。そこで、押印力検出トレイ3で検出されたモーメント力74がゼロになるようにそれぞれのモールド昇降用アクチュエータ15に与える電流の制御を行う。このことによりS304のインプリントモールド10を基板1から離型させる際の力にモーメント力74が発生しない、すなわち、インプリントモールド10を基板1から離型する際に基板1とインプリントモールド10に対して垂直に力が加わるようにすることができるようになる。
このように押印力検出トレイ3を用いることで、フローチャートS307の基板1からインプリントモールド10を離型する時のインプリント時押印力検出3(押印力とモーメント力の計測および所定の力になるようにするためのモールド昇降用アクチュエータ15の制御値の算出)を行うことが可能になる。
S308では、不図示の基板搬送系を用いて、XY駆動部5の押印力検出トレイ3に吸着保持された基板1を装置外に搬出を行う。再度インプリント時の押印力を測定する場合は、新しい基板1を再度XY駆動部5の押印力検出トレイ3上に搬入を行い、S301からS308のフローチャートを再度実行する。インプリント時の押印力測定を完了する際には不図示のチャック搬送系によって押印力検出トレイ3を収納スロット8の下トレイスロット41に戻し、収納スロット8の上トレイスロット40に収納されたチャック2をXY駆動部5に戻す。このことにより通常のインプリント処理を継続することができる。
このようにチャック2上の基板1に対して通常のインプリント処理を実施する際は、押印力検出トレイ3を用いて押印力を検出するフローチャートのS304、S305、S307で検出した押印力・離型力に基づきモールド昇降用アクチュエータ15の制御を行うことで、所定のインプリント時押印力・離型力でのインプリント処理を行うことができる。また上記に示したように押印力だけでなくインプリントモールド10とインプリント材塗布エリア50に発生してしまうモーメント力もなくすことができる。このように押印力検出トレイ3を用いて検出した押印力を用いてモールド昇降用アクチュエータ15を制御することにより、精度の良い押印力制御を行うことができ、このことによりインプリント時に発生するパターンの歪や欠陥を最小限に抑えることができ精度の高いインプリント処理を実現することができる。
本実施例では押印力検出トレイ3とチャック2が同一形状にすることで、押印力検出トレイ3とチャック2を交換することで、すぐにインプリント時の押印力を計測することが可能になる。このことにより、装置を停止することなく、定期的にインプリント時の押印力確認を押印力検出トレイ3で実施できるので、長期的に安定した押印力でのインプリント処理を実施することが可能になる。また押印力検出トレイ3に基板1を吸着保持した状態でインプリント材を塗布した状態で押印力計測を行っているので、インプリント材の粘弾性によって発生してしまうモーメント力の計測まで可能になっている。また基板1に対してインプリント材の塗布を行って押印力計測を行っているので、押印力検出トレイ3にインプリント材が付着することがないので、インプリント材を取り除くために押印力検出トレイ3を装置外に取り出して洗浄するといった作業が不要になる。
本実施例のようにチャック2は押印力検出部37がないため、中実の剛体形状であるためインプリント時の押印力によるチャックの変形がなくすことができる。このことによりチャック変形によるパターンの歪や欠陥の発生を防止することができる。一方押印力検出トレイ3は押印力検出部37があるため、インプリント時にあえて薄肉エリア35を変形させて発生する歪を歪検出部36で検出する。インプリント時の押印力による押印力検出部37の変形があるため、精度の高いインプリントを行うことができないが、インプリント時の押印力やモーメント力を正確に計測することができる。すなわち押印力検出トレイ3でインプリント時の押印力やモーメント力の計測値を用いてインプリント力の制御値の算出を行い、中実な剛体のチャック2を用いて基板1のインプリント処理を行う。この2つを用いることにより、正確な力制御でのインプリント制御と、チャック変形を抑えてインプリント処理を両立することが可能になる。
本実施例では、押印力検出トレイ3に押印力検出部37を設けることでインプリントモールド10と基板1に発生する押印力とモーメント力をそのまま測定することができている。それは押印力検出トレイ3表面で基板1を吸着保持しているため、基板1と押印力検出トレイ3の剛体エリア34が一体の剛体と考えることができるためである。吸着保持により一体となった基板1と剛体エリア34にかかる力を周辺の薄肉エリア35に配置した歪検出部36で検出しているので、インプリントモールド10から基板1に入力する力のすべてが歪検出部36で検出することができている。もしインプリントモールド10と歪薄肉エリア35の間に柔軟な箇所があり、その柔軟な箇所が変形すると歪検出部36で検出する力が減ってしまうが、本実施例の構成ではインプリントモールド10と薄肉エリア35の間には剛体と考えることができる基板1と剛体エリア34しかないので、歪検出部36での正確な計測が可能になる。またインプリントモールド10のモールドパターン部11周辺に薄肉な柔軟な箇所がある場合は、薄肉エリア35の柔軟性をインプリントモールド10よりも十分小さくすることでインプリントモールド10から基板1に入力する力のほとんどを歪検出部36で検出することができる。例えばインプリントモールド10の柔軟性(ばね定数)よりも薄肉エリア35の柔軟性(ばね定数)を1/10にすることができれば、インプリントモールド10から基板1に入力する力の9割近くを歪検出部36で計測することが可能になる。このように薄肉エリア35により柔軟性を持たせるために、薄肉エリア35の材質を剛体エリア34や押印力検出トレイ3と別の材質で作ってもよい。例えばばね性の高い金属で薄肉エリア35を製作し、剛体エリア34や押印力検出トレイ3をセラミックで製作することで、薄肉エリア35の柔軟性を向上させることができる。また薄肉エリア35とインプリントモールド10の柔軟性(ばね性)の比率が事前にわかっていれば、歪検出部36で検出した力からインプリントモールド10での変形を予測することができるので、インプリントモールド10から基板1に入力する力のすべてを予測することができるようになる。
本実施例では押印力検出トレイ3に対して基板1の全面に吸着保持を行っているが、押印力検出トレイ3の剛体保持エリア34にのみ吸着エリアを設けてもよい。このようにすることにより基板1と剛体保持エリア34にのみ吸着エリアのみが吸着されており、その他エリアである薄肉エリア35と基板1は吸着されていない状態になる。このようにすることにより基板1と薄肉エリア35は吸着保持により一体の状態にならないので、薄肉エリア35の剛性が基板1により上がることはない。そのため剛体エリア34にかかる力を薄肉エリア35で正確に測定することが可能になる。
本実施例の押印力検出トレイ3には押印力検出部37を一つだけ設けたが、押印力検出トレイ3に押印力検出部37を複数個設けてもよい。複数個の押印力検出部37を設けることにより、一枚の基板1で複数回の押印力検出を行うことができるので、押印力検出結果の平均化効果により、より精度の高い押印力の検出及び制御値の算出を行うことができる。
<第2実施形態>
つぎに、図6に基づいて本発明の第2実施形態のパターン形成装置について説明する。
図6-aは本発明の第2実施形態のパターン形成装置を示した図である。本実施形態のパターン形成装置は、図1に示すように実施例1の基板ステージ4は同一の構成であるが、チャック2上に押印力検出中間トレイ80を構成している点が異なる。押印力検出中間トレイ80には押印力検出部81が構成されており、実施例1と同様にインプリント時の押印力を検出することが可能になる。
第2実施例でインプリント時の押印力を検出する方法は、以下のようになっている。通常のインプリントは実施例1と同様にチャック2上に基板1を吸着保持することにより実施している。押印力検出する時は装置内の保管部で保管されていた押印力検出中間トレイ80をチャック2上に搬送して、かつ、基板1を押印力検出中間トレイ80に搬送した状態で、それぞれの吸着保持を行って、実施例1と同様に基板1に対してインプリント処理を実施する。実施例1と同様に基板1に対してインプリント処理を実施することにより、押印力検出中間トレイ80の押印力検出部81でインプリント時の押印力とモーメント力の検出、及び、モールド昇降用アクチュエータ15を制御値の算出を行うことが可能になる。
このように実施例2においてはチャック2上に押印力検出中間トレイ80を搬入してインプリント時の押印力の検出を行うことができるので、XY駆動部5からチャック2を取り外す必要がなくなる。また実施例1では不図示のチャック搬送系でのチャック2および押印力検出トレイ3の交換が必要であったが、実施例2の押印力検出中間トレイ80は基板1とほぼ同じ形状であるため、不図示の基板搬送系での押印力検出中間トレイ80の搬送が可能になる。また押印力検出中間トレイ80は基板搬送経路のいずれかの箇所に配置された基板1と共有できる保管部(収納スロット)に保管することが可能になる。押印力検出中間トレイ80を用いた実施例2では、基板搬送系で押印力検出中間トレイ80の搬送と保管を行うことができるので、装置構成をよりシンプルにすることができる。
本実施例の押印力検出中間トレイ80をチャック2に対して吸着保持する際には、押印力検出部81には吸着力がかからないようにするのが望ましい。押印力検出部81に吸着力がかからない構造にするためには、基板1または押印力検出中間トレイ80をチャック2で吸着圧を行うための真空源を中央部吸着用真空源VAC3_82と外周部吸着用真空源VAC4_83の二つに分ける必要がある。チャック2で基板1を吸着する際は中央部吸着用真空源VAC3_82と外周部吸着用真空源VAC4_83で吸着することにより、基板1全面をチャック2に対して吸着保持することができる。またチャック2で押印力検出中間トレイ80を吸着する際は外周部吸着用真空源VAC4_83で吸着保持を行う。外周部吸着用真空源VAC4_83で押印力検出中間トレイ80の外周部の吸着保持することができ、中央部吸着用真空源VAC3_82では吸着保持していないので押印力検出部81がある押印力検出中間トレイ80中央部には真空圧がかからない。この構造により、を行い、押印力検出中間トレイ80をチャック2に対して吸着保持する際には、押印力検出部81には吸着力がかからないようすることができる。
<第3実施形態>
つぎに、図7に基づいて本発明の第3実施形態のパターン形成装置について説明する。
図7-aは本発明の第3実施形態のパターン形成装置を示した図である。本実施形態のパターン形成装置は、図1に示すように実施例1の基板ステージ4は同一の構成であるが、チャック2内部に押印力検出部90を構成している点が異なる。
第3実施例でのチャック2の内部に配置された押印力検出部90の構造を図9に示す。第1実施例と第2実施例と同様に、押印力検出部90には剛体保持エリア91と薄肉エリア92と歪検出部93がある。第1実施例と第2実施例と異なる点は、剛体保持エリア91の下方に可変構造体94を構成している点である。可変構造体94は押印力検出部90の中空エリア95の圧力により変形可能な剛性になっており、中空エリア95が大気圧の状態では、図8‐aのように剛体保持エリア91と可変構造体94は接触しており、剛体保持エリア91を支持する構造になっている。また中空エリア95に対して中空エリア部吸着用真空源VAC5_96により真空圧が供給された状態では図8‐bのように剛体保持エリア91から離間するように可変構造体94が変形しており、剛体保持エリア91は薄肉エリア92で支持された状態になる。
このような第3実施例のチャック2を用いてインプリント及び押印力検出を行う方法を以下に示す。通常のインプリントを実施する際は中空エリア95が大気圧の状態とする。この状態では剛体保持エリア91は可変構造体94で支持されているので、インプリント時の押印力検出が行われない、すなわち吸着保持エリアにおいて剛体保持エリア91と可変構造体94の変形をなくすことができる。よって中空エリア95が大気圧の状態に保った状態では、チャック2の変形によるパターンの歪や欠陥の発生を防止することができる。
また第3実施例において押印力検出を実施する際は中空エリア95を中空エリア部吸着用真空源VAC5_96により真空圧の状態とする。この状態では剛体保持エリア91が可変構造体94と離間して、剛体保持エリア91は薄肉エリア92で支持されている。中空エリア95を真空圧の状態では剛体保持エリア91は薄肉エリア92で支持されているので、実施例1と実施例2と同様にインプリント時の押印力を正確に計測することが可能になる。
このように第3実施例のチャック2を用いることで、中空エリア95に対して中空エリア部吸着用真空源VAC5_96より供給する真空圧を制御することにより、インプリント処理を行う場合と押印力を計測する場合を切り替えることができる。第3実施例では同一のチャック2でインプリント処理と押印力の両方の処理を行うことができるので、装置構成をさらにシンプルにすることができる。
本実施例における可変構造体94は真空圧を用いて、剛体保持エリア91の支持と離間を行っているが、真空圧以外の駆動源を用いてもよい。例えば、直動運動機構であるボールねじやリンク機構、また電磁石の力を用いて可変構造体94の駆動の制御を行ってもよい。
<第4実施形態>
(インプリント装置を用いた物品製造方法の例)
次に、前述のインプリント装置を利用した物品(半導体IC素子、液晶表示素子、MEMS等)の製造方法を説明する。物品は、前述のインプリント装置を使用して、インプリント材が塗布された基板(ウェハ、ガラス基板等)をインプリント処理する工程と、パターンが形成された基板を他の周知の工程で加工処理することにより製造される。他の周知の工程には、エッチング、レジスト剥離、ダイシング、ボンディング、パッケージング等が含まれる。本物品製造方法によれば、従来よりも高品位の物品を製造することができる。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は、これらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
1 基板
2 チャック
3 押印力検出トレイ
4 基板ステージ
7 ステージ定盤
8 収納スロット
9 ギャップ計測センサ
10 モールド
11 モールドパターン
12 モールドチャック
13 モールドステージ
14 コリメータレンズ
30 ガイド面
31 外周土手
32 保持ピン
33 吸引孔
34 剛体保持エリア
35 薄肉エリア
36 歪検出部
37 押印力検出部
38 裏面吸着溝
39 内部連通管
40 上トレイスロット
41 下トレイスロット
80 押印力検出中間トレイ
81、90 押印力検出部
91 剛体保持エリア
92 薄肉エリア
93 歪検出部
94 可変構造体
95 中空エリア
100 インプリント装置

Claims (15)

  1. インプリントモールドを保持するモールド保持部と、
    インプリント材が配置される基板を保持する第一の基板保持部と、
    インプリント時の押印力を検出する検出手段と、
    制御部と、
    を有するインプリント装置であって、
    前記検出手段は、基板上に配置されたインプリント材とインプリントモールドとを接触させた際に、前記基板の裏面を介して押印力を検出する第二の基板保持部を有しており、
    前記制御部は、前記第二の基板保持部で検出された押印力の検出結果に基づいて、前記第一の基板保持部に保持した基板のインプリント処理を制御することを特徴とするインプリント装置。
  2. 前記第一の基板保持部は、基板を吸着保持可能なチャックからなり、
    前記第二の基板保持部は、基板を吸着保持可能な押印力検出トレイからなり、
    前記チャックおよび前記押印力検出トレイを交換して配置可能な基板ステージを更に有する請求項1に記載のインプリント装置。
  3. 前記制御部は、前記第二の基板保持部で検出された押印力に基づきインプリントを行う際の力の制御することを特徴とする請求項1に記載のインプリント装置。
  4. 前記第二の基板保持部は剛体保持エリアと薄肉エリアを構成しており、剛体保持エリアの剛性は薄肉エリアよりも大きいことを特徴とする請求項1に記載のインプリント装置。
  5. 前記薄肉エリアに歪検出部が3つ以上配置されており、前記剛体保持エリアに入力される前記押印力のZ方向成分とモーメント方向の力を検出する請求項4に記載のインプリント装置。
  6. 前記インプリント装置は、インプリント材を塗布する塗布部を有し、
    前記押印力検出トレイ上に保持された基板上にインプリント材の塗布を行い、当該基板にインプリントしたときの押印力を検出することを特徴とする請求項2に記載のインプリント装置。
  7. 前記検出手段は、モールドを基板に対して押し付けるときの押印力を検出することを特徴とする請求項1に記載のインプリント装置。
  8. 前記検出手段は、モールドと基板の位置合わせを行うときの押印力を検出することを特徴とする請求項1に記載のインプリント装置。
  9. 前記検出手段は、基板からモールドを離型するときの力を検出することを特徴とする請求項1に記載のインプリント装置。
  10. 前記検出手段で検出した前記押印力のZ方向成分とモーメント方向の成分の力検出結果に基づき、複数のモールド昇降用アクチュエータの制御を行うことを特徴とする請求項5に記載のインプリント装置。
  11. 前記押印力検出トレイを装置内に保管する保管部を有することを特徴とする請求項2に記載のインプリント装置。
  12. 前記押印力検出トレイは、チャック上に保持されることを特徴とする請求項2に記載のインプリント装置。
  13. 前記押印力検出トレイは、前記チャックの内部に配置され、インプリント時は押印力検出が行われないように可変構造体により支持され、押印力検出時は可変構造体から離間されることを特徴とする請求項2に記載のインプリント装置。
  14. インプリント装置を用いたインプリント方法であって、
    第一の基板保持部にインプリント材が配置された基板を保持し、該基板にインプリントを行う工程と、
    第二の基板保持部にインプリント材が配置された基板を保持し、該基板に配置されたインプリント材とインプリントモールドとを接触させた際の押印力を前記基板の裏面を介して検出する工程と、を有し、
    前記第二の基板保持部で検出された押印力の検出結果に基づいて、前記第一の基板保持部に保持した基板にインプリントを行う
    ことを特徴とするインプリント方法。
  15. 請求項1から13のいずれか一項に記載のインプリント装置を用いて基板上にパターンを形成する工程と、
    基板上のパターンを用いて前記基板を加工する工程と、
    を有する物品の製造方法。
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