JP2023155024A - ハイブリッド電気車両 - Google Patents

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Yuki Ogawa
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Abstract

【課題】運転者への違和感を抑制しつつ、特定区間をBEV走行で走破するための必要電池残量を確保するための電池残量の管理を行えるようにする。【解決手段】ハイブリッド電気車両は、内燃機関と1又は複数の電動機の協働によるハイブリッド走行及び発電と電気走行とを実行可能なパワートレーンと、バッテリと、制御装置と、を備える。制御装置は、内燃機関の運転が制限される特定区間への進入前の車両走行中に、バッテリの現在の電池残量が必要電池残量にマージンを加えた特定電池残量より多ければ、電気走行を行うBEVモードを選択し、現在の電池残量が特定電池残量以下であって必要電池残量より多ければ、現在の電池残量を維持しつつハイブリッド走行を行うHEVモードを選択し、現在の電池残量が必要電池残量以下であれば、電池残量を増やしつつハイブリッド走行を行う充電モードを選択する。【選択図】図3

Description

本開示は、ハイブリッド電気車両に関する。
特許文献1は、ハイブリッド電気車両の制御装置を開示している。この制御装置は、車両走行経路上にEV走行区間(エンジンを停止して駆動用モータを駆動して走行する区間)が設定されたとき、EV走行区間で必要とされるエネルギー量に基づき、EV走行区間が開始される位置におけるバッテリの目標充電量(目標SOC)を設定する。
特開2014-024500号公報
内燃機関を作動させずに電動機を用いた電気走行(BEV走行)を実行可能なハイブリッド電気車両において、内燃機関の運転が制限される特定区間をBEV走行で走破するための必要電池残量を確保するための電池残量の管理を行う際には、次のような課題がある。すなわち、特定区間への進入前の走行区間の走行中にバッテリの電池残量が必要電池残量より少ない場合、充電を行う必要がある。しかしながら、このような強制的な充電の実行は、運転者に違和感を与えるおそれがある。したがって、当該電池残量の管理は、運転者に違和感をできるだけ与えないように行うことが求められる。
本開示は、上述のような課題に鑑みてなされたものであり、運転者への違和感を抑制しつつ、特定区間をBEV走行で走破するための必要電池残量を確保するための電池残量の管理を行えるようにしたハイブリッド電気車両を提供することを目的とする。
本開示に係るハイブリッド電気車両は、パワートレーンと、バッテリと、制御装置と、を備える。パワートレーンは、内燃機関と1又は複数の電動機の協働によるハイブリッド走行及び発電と、内燃機関を作動させずに1又は複数の電動機によって行う電気走行と、を実行可能に構成されている。バッテリは、パワートレーンとの間で電力を授受する。制御装置は、内燃機関の運転が制限される特定区間への進入前の車両走行中に、バッテリの現在の電池残量が、特定区間を電気走行によって走破するための必要電池残量にマージンを加えた特定電池残量より多ければ、電気走行を行うBEVモードを選択し、現在の電池残量が特定電池残量以下であって必要電池残量より多ければ、現在の電池残量を維持しつつハイブリッド走行を行うHEVモードを選択し、現在の電池残量が必要電池残量以下であれば、電池残量を増やしつつハイブリッド走行を行う充電モードを選択する。
制御装置は、現在の電池残量が必要電池残量以下であってもハイブリッド電気車両の現在位置から特定区間の開始位置までの距離が閾値より長い場合には、充電モードに代えてHEVモードを選択してもよい。
本開示によれば、充電モードの作動機会を抑制しつつ、特定区間での使用のために必要電池残量を確保できるようになる。このため、運転者への違和感を抑制しつつ、特定区間をBEV走行で走破するための必要電池残量を確保するための電池残量の管理を行うことができる。
実施の形態に係るハイブリッド電気車両の構成の一例を概略的に示す図である。 図1に示すハイブリッド電気車両の制御系の機能構成を示すブロック図である。 実施の形態に係る特定区間BEV制御に関する処理の一例を示すフローチャートである。
以下、添付図面を参照して、本開示の実施の形態について説明する。ただし、以下に示す実施の形態において各要素の個数、数量、量、範囲等の数に言及した場合、特に明示した場合や原理的に明らかにその数に特定される場合を除いて、その言及した数に、本開示に係る技術思想が限定されるものではない。
1.ハイブリッド電気車両(HEV)の構成例
図1は、実施の形態に係るハイブリッド電気車両1の構成の一例を概略的に示す図である。図2は、図1に示すハイブリッド電気車両1の制御系の機能構成を示すブロック図である。ハイブリッド電気車両(以下、単に「車両」とも称する)1は、一例として動力分割式のハイブリッドシステムを構成するパワートレーン10を備える。
パワートレーン10は、動力源としての内燃機関12並びに2つの電動機14及び16とともに、動力分割機構18、減速機20、及び駆動軸22を含む。以下に説明されるように、パワートレーン10は、内燃機関12と電動機14及び16の協働により、ハイブリッド走行(HEV(Hybrid Electric Vehicle)走行)及び発電を実行可能に構成されている。また、パワートレーン10は、内燃機関12を作動させずに電動機16によって行う電気走行(BEV(Battery Electric Vehicle)走行)を実行可能に構成されている。
電動機14及び16は、それぞれ発電機としても機能する。より詳細には、電動機14は主に発電機として機能し、電動機16は主に電動機として機能する。電動機14及び16は、例えば交流同期電動機である。電動機14及び内燃機関12は、動力分割機構18により互いに接続されている。動力分割機構18及び電動機16は、減速機20を介して互いに接続されている。減速機20は、ディファレンシャルギアを含み、駆動軸22を介して車輪24(図1に示す例では、前輪24F)に接続されている。動力分割機構18は、内燃機関12の動力を電動機(発電機)14及び減速機20に分配する。減速機20は、動力分割機構18を介して伝達される内燃機関12の動力及び電動機16の動力を減速し、駆動軸22を介して車輪24に伝達する。
また、車両1は、バッテリ26と、電力制御ユニット(PCU)28とを備える。バッテリ26は、PCU28を介してパワートレーン10(より詳細には、電動機14及び16のそれぞれ)との間で電力を授受する。PCU28は、インバータを含み、バッテリ26に蓄えられた電力を直流から交流に変換して電動機16に供給する。その結果、電動機16が駆動される。また、電動機14は、内燃機関12の動力によって駆動されることにより電力を生成可能である。電動機16は、車輪24の回転によって駆動されることにより電力を生成可能である。電動機14又は電動機16によって生成される電力は、PCU28によって交流から直流に変換された後にバッテリ26に蓄えられる。このように、バッテリ26は、電動機14及び16で生じた電力によって充電され、電動機16で消費される電力により放電される。
さらに、車両1は、車両1を制御する「制御装置」に相当する電子制御ユニット(ECU)30を備えている。以下の説明では、ECU30は、車両制御ECU30とも称される。ECU30は、プロセッサ及び記憶装置を備えている。ECU30は、車両1に取り付けられたセンサ類32からセンサ信号を取り込むとともに、パワートレーン10(内燃機関12、電動機14及び16)及びPCU28に対して操作信号を出力する。記憶装置には、パワートレーン10及びPCU28を制御するための各種の制御プログラムが記憶されている。プロセッサは、制御プログラムを記憶装置から読み出して実行し、これにより、パワートレーン10及びPCU28に関する各種制御が実現される。なお、下記のECU30の機能は複数のECUによって実現されてもよい。
センサ類32は、車速センサ、アクセルポジションセンサ、ブレーキポジションセンサ、及びSOCセンサ等のパワートレーン10の制御に用いられる各種センサを含む。SOCセンサは、バッテリ26の残量(換言すると、充電状態(SOC))を検出する。以下の説明では、バッテリ26の残量のことを「電池残量SOC」と称する。
ECU30は、車両1の走行モードとして、「BEVモード」、「HEVモード」、及び「充電モード」を含む複数の走行モードを選択的に実行可能である。
BEVモードは、内燃機関12を作動させずに電動機16を用いて行われるBEV走行を行うモードである。
HEVモードは、電池残量SOCを維持しつつ、HEV走行(内燃機関12と電動機14、16の協働による車両走行)を行うモードである。より詳細には、図1に示す車両1の例では、HEVモードは、内燃機関12の動力を用いて電動機14が生成した電力をバッテリ26の充電及び電動機16への供給に利用しつつ、内燃機関12及び電動機16の駆動力を用いて車輪24を駆動することによって実行される。また、電池残量SOCの維持は、ECU30が、(実)電池残量SOCを例えば現在の電池残量SOCと等しい目標電池残量(目標SOC)に近づけるように、内燃機関12の運転、電動機14及び16の作動、並びにバッテリ26の充電を制御することによって実現される。
充電モードは、電池残量SOCを増やしつつ、HEV走行を行うモード(換言すると、第2のHEVモード)である。より詳細には、車両1の例では、充電モードによって電池残量SOCを増やすことは、現在の電池残量SOCよりも高い目標SOCを設定しつつ、HEV走行中に当該目標SOCが満たされるように内燃機関12の運転、電動機14及び16の作動、並びにバッテリ26の充電を制御することによって実現される。
なお、上述のBEVモード、HEVモード、及び充電モードを実行可能である限り、本開示に係る「ハイブリッド電気車両」のハイブリッドシステムは、上述の動力分割式に代え、シリーズ方式又はパラレル方式等の他の方式であってもよい。また、本開示に係る「ハイブリッド電気車両」は、外部充電可能なプラグインハイブリッド電気車両(PHEV)として構成されていてもよい。
また、図1及び2に示すように、車両1は、ナビゲーションECU(以下、「ナビECU」とも称する)34を備えている。ナビECU34は、プロセッサ及び記憶装置を備えている。ナビECU34は、無線通信ネットワークを介して外部システムと互いに通信可能に構成されており、外部システムから様々なデータを取得できる。
例えば、ナビECU34は、GNSS(Global Navigation Satellite System)を利用して車両1の現在位置を取得する。さらに、ナビECU34は、例えば外部のサーバから地図情報を取得することで、地図上の車両1の現在位置を特定できる。ここでいう地図情報には、内燃機関12の運転を伴う車両1の走行が制限される「特定区域IA」に関する情報、及び地理的情報(例えば、速度制限、距離、及び道路種別)が含まれる。特に限定されないが、このような特定区域IA(例えば、ローエミッションゾーン)は、環境負荷の低減を目的として、特定の市街地区域に定められていたり、例えば時間帯若しくは交通状況に応じて一時的に定められたりすることがある。ナビECU34は、VICS(登録商標;Vehicle Information and Communication System)センタのような交通情報センタから、渋滞情報、規制情報、及び交通事故情報等の各種の交通情報を取得することもできる。ナビECU34は、このような様々な情報をHMI(Human Machine Interface)機器36を用いて車両1のユーザに通知することができる。HMI機器36は、例えば、車両1の室内に設けられた表示部及び入力部を含む。表示部は、例えば、ナビゲーションシステムのディスプレイ、又はインストルメントパネルに設置されたメータである。入力部は、タッチパネル又はスイッチ類である。
ナビECU34は、さらに、HMI機器36を介してユーザによる操作を受け付けることができる。例えば、ユーザがHMI機器36を操作して目的地を入力すると、ナビECU34は、車両1の現在位置から目的地までの予測走行経路PRを作成し、HMI機器36に表示する。なお、ナビECU34は、必ずしもユーザによって入力された目的地に基づいて予測走行経路PRを作成する必要はない。一例として、ナビECU34は、過去の走行データに基づいて車両1が走行すると推定される予測走行経路PRを作成してもよい。また、特定区域IAは、例えば、HMI機器36を操作するユーザによって設定されてもよい。
また、ナビECU34は、過去の走行データ、及び、地図情報に含まれる路面の種類又は勾配等の情報の少なくとも一方に基づいて、予測走行経路PRの各走行区間を走行するのに要する所要走行パワーの推定値EPを算出することができる。また、ナビECU34は、予測走行経路PRにおける所要走行パワーの推定値EPを積算することによって、予測走行経路PRを走破するのに要する所要エネルギーの推定値EPtを算出することもできる。付け加えると、ナビECU34は、後述の特定区間ISをBEV走行で走破するために必要とされる所要エネルギーの推定値Eevを算出することもできる。
図2に示すように、ナビECU34は、例えばCAN(Controller Area Network)通信によって、車両制御ECU30と通信可能に接続されている。これにより、車両制御ECU30は、前述した予測走行経路PRと、予測走行経路PRに関する各種情報(先読み情報)とを含む様々な情報をナビECU34から取得できる。先読み情報は、予測走行経路PRに沿った各走行区間に関する情報である。具体的には、先読み情報は、例えば、上述の地図情報(特定区域IAに関する情報、及び地理的情報(例えば、速度制限、距離、及び道路種別))と、交通情報(例えば、渋滞情報、規制情報、及び交通事故情報等)と、車速と、所要走行パワーの推定値EPと、を含む。
なお、車両制御ECU30に送信される様々な情報(予測走行経路PR及び先読み情報を含む)の少なくとも一部は、車両1に搭載されたナビECU34に代え、或いはそれとともに、クラウドサーバ及びユーザの携帯端末の少なくとも一方によって作成及び取得されてもよい。
2.走行モードの自動選択制御
車両制御ECU30は、先読み情報を利用して車両1の走行モードを自動的に選択する自動選択制御として、次のような「基本制御A」と「特定区間BEV制御」とを実行する。なお、自動選択制御として、基本制御Aは実行されずに特定区間BEV制御のみが実行されてもよい。
2-1.基本制御A
基本制御Aは、ユーザによる車両1の高燃費走行を支援するために、ナビECU34から取得される上述の先読み情報を用いて実行される。基本制御Aにおいて、ECU30は、先読み情報に基づいて予測走行経路PRの全体の走行負荷を先読みし、予測走行経路PRを複数の走行区間に区分する。そして、ECU30は、高燃費走行を実現するうえで最適な走行モードとなるように、区分された走行区間のそれぞれで用いられる走行モードを選択する。
基本制御Aにおける走行モードの選択は、一例として次のように行うことができる。すなわち、ECU30は、予測走行経路PRの全体から見てエンジン効率が相対的に低くなる低負荷区間についてはBEVモードを選択し、当該低負荷区間以外の走行区間についてはHEVモードを選択する。このような走行モード選択のための先読み情報として、例えば、各走行区間の所要走行パワーの推定値EP、走行区間の長さ、及び車速の情報が用いられる。より詳細には、例えば、ECU30は、推定値EPが閾値未満の場合にはBEVモードを選択し、推定値EPが当該閾値以上の場合にはHEVモードを選択する。
2-2.特定区間BEV制御(SOC管理)
予測走行経路PRは、上述の特定区域IA(内燃機関12の運転が制限される区域)を通過するように作成される場合がある。以下の説明では、特定区域IAに含まれる予測走行経路PR上の走行区間は「特定区間IS」と称される。
特定区間BEV制御は、例えば基本制御Aの実行中に、車両1の予測走行経路PR上に特定区間ISが存在する場合に実行される。特定区間BEV制御は、特定区間ISをBEV走行で走破するために必要とされる適切な電池残量SOCの管理(SOC管理)を車両1の走行支援機能の1つとして行うものである。
具体的には、特定区間ISをBEV走行で走破するために必要とされる所要エネルギーの推定値Eevは、上述のようにナビECU34によって算出される。特定区間BEV制御(SOC管理)の概要は、車両1が特定区間ISに到達する前に推定値Eevに相当する必要電池残量SOCrが確保されるように電池残量SOCを制御する(残す/増やす)というものである。
上述の必要電池残量SOCrを確保するためのSOC管理(特定区間BEV制御)に関し、次のような課題がある。すなわち、特定区間ISへの進入前の車両走行中に電池残量SOCが必要電池残量SOCrより少ない場合、充電モードを利用して充電を行う必要がある。しかしながら、同じ走行条件の比較において、充電モードによれば、HEVモードと比べて、内燃機関12は、充電に必要な分だけ多くのエンジン出力を発生させることが求められる。このため、このような強制的な充電の実行は、エンジン音の増大等により運転者に違和感を与えるおそれがある。したがって、当該SOC管理は、運転者に違和感をできるだけ与えないようにしつつ行うことが求められる。
上述の課題に鑑み、本実施形態に係る特定区間BEV制御は、次のように実行される。車両1の現在位置より先の予測走行経路PR上に特定区間ISが存在する場合、当該特定区間ISへの進入前の車両走行中に、ECU30は、現在の電池残量SOCに基づいて、特定区間ISへの進入前の走行モードを次のような手法でBEVモード、HEVモード、及び充電モードの中から選択する。
すなわち、現在の電池残量SOCが必要電池残量SOCrに所定のマージンαを加えた特定電池残量SOCx(=SOCr+α)より多ければ、ECU30はBEVモードを選択する。また、現在の電池残量SOCが特定電池残量SOCx以下であって必要電池残量SOCrより多ければ、ECU30はHEVモードを選択する。一方、現在の電池残量SOCが必要電池残量SOCr以下であれば、ECU30は充電モードを選択する。
さらに、本実施形態では、ECU30による走行モードの選択は、車両1の現在位置から特定区間ISの開始位置までの距離Dをも考慮して実行される。具体的には、ECU30は、現在の電池残量SOCが必要電池残量SOCr以下であっても距離Dが所定の閾値Dthより長い場合には、充電モードに代えてHEVモードを選択する。
2-2-1.ECUによる処理
図3は、実施の形態に係る特定区間BEV制御に関する処理の一例を示すフローチャートである。このフローチャートの処理は、先読み情報を利用した「走行モードの自動選択制御」の実行中に繰り返し実行される。
ステップS100において、ECU30は、ナビECU34からの通知の有無に基づいて、自動選択制御のための先読み情報が更新されたか否かを判定する。既に説明されたように、先読み情報は、予測走行経路PRに沿った各走行区間に関する情報(例えば、特定区域IAに関する情報、車速、所要走行パワーの推定値EP、距離、道路種別、及び渋滞情報)である。なお、先読み情報は、例えば、ユーザのHMI機器36の操作による目的地の変更に起因する予測走行経路PRの変更に伴って更新される。そして、先読み情報が更新されると、所要走行パワーの推定値EPも変化し得る。
先読み情報が更新された場合には、処理はステップS102に進む。ステップS102において、ECU30は、最新の先読み情報をナビECU34から取得する。その後、処理はステップS104に進む。また、先読み情報が更新されていない場合にも、処理はステップS104に進む。
ステップS104において、ECU30は、支援開始条件が成立したか否かを判定する。ここでいう支援開始条件は、特定区間BEV制御による走行支援(SOC管理)を開始可能な時に成立する条件であり、例えば、車両1が道路上にあること、及び、車両1に異常が生じていないことを含む。支援開始条件が不成立の場合には処理はステップS100に戻り、一方、支援開始条件が成立している場合には処理はステップS106に進む。なお、支援開始条件の成立に伴って、自動選択制御が上述の基本制御Aから特定区間BEV制御に切り替わる。
ステップS106において、ECU30は、ナビECU34からの通知の有無に基づいて、予測走行経路PRの前方に特定区間ISがあるか否かを判定する。その結果、特定区間ISがない場合には処理はステップS100に戻り、一方、特定区間ISがある場合には処理はステップS108に進む。
ステップS108において、ECU30は、ステップS106において存在すると判定された特定区間ISをBEV走行で走破するために必要とされる所要エネルギーの推定値Eev(すなわち、必要電池残量SOCr)を、ナビECU34から取得する。なお、当該推定値Eev(必要電池残量SOCr)の演算は、車両制御ECU30によって行われてもよい。
次いで、ステップS110において、ECU30は、ナビECU34によって特定された地図上の車両1の位置情報に基づいて、車両1が特定区間ISに進入したか否かを判定する。当該判定結果がYesの場合(すなわち、車両1が特定区間ISに進入した場合)には、ステップS112において、ECU30はBEVモードを選択(実行)する。
一方、ステップS110の判定結果がNoの場合(すなわち、車両1が特定区間ISへの進入前の走行区間を走行している場合)には、処理はステップS114に進む。
ステップS114において、ECU30は、現在の電池残量SOCが特定電池残量SOCx(=必要電池残量SOCr+マージンα)より多いか否かを判定する。
ステップS114において現在の電池残量SOCが特定電池残量SOCxより多い場合(SOC>SOCx)には、処理はステップS112に進み、ECU30はBEVモードを選択(実行)する。一方、現在の電池残量SOCが特定電池残量SOCx以下の場合(SOC≦SOCx)には、処理はステップS116に進む。
ステップS116において、ECU30は、現在の電池残量SOCが必要電池残量SOCrより多いか否かを判定する。その結果、この判定結果がYesの場合(SOCr<SOC≦SOCx)には、処理はステップS118に進み、ECU30はHEVモードを選択(実行)する。
一方、ステップS116の判定結果がNoの場合(SOC≦SOCr)には、処理はステップS120に進む。ステップS120において、ECU30は、車両1の現在位置から特定区間ISの開始位置までの距離Dが所定の閾値Dthより長いか否かを判定する。その結果、この判定結果がNoの場合(D≦Dth)には、処理はステップS122に進み、ECU30は充電モードを選択(実行)する。
一方、ステップS120の判定結果がYesの場合(D>Dth)には、処理はステップS118に進む。すなわち、現在の電池残量SOCが必要電池残量SOCr以下であっても距離Dが閾値Dthより長い場合には、充電モードに代えてHEVモードが選択される。
ステップS112、S118、又はS122の処理に続くステップS124において、ECU30は、支援終了条件が成立したか否かを判定する。ここでいう支援終了条件は、特定区間BEV制御による走行支援(SOC管理)を終了させる時に成立する条件である。支援終了条件は、例えば、車両1が特定区域IAから退出する時、又は、ユーザがHMI機器36を操作して当該走行支援を中止した時、又は、ナビゲーションシステムによる径路案内自体を中止した時に成立する。
ステップS124において支援終了条件が成立しない間は、ステップS100以降の処理を繰り返し実行する。一方、支援終了条件が成立した場合には、特定区間BEV制御が終了し、また、ステップS126において、ECU30は支援履歴をOFFとする。すなわち、今回の走行支援の履歴がクリアされる。なお、支援履歴は、支援終了条件が成立した時だけでなく、例えば、走行支援の実行中に目的地又は予測走行経路PRが更新された場合にOFFとされてもよい。
3.効果
以上説明したように、本実施形態によれば、特定区間ISへの進入前の走行モードが、現在の電池残量SOCと必要電池残量SOCrとの関係だけでなく、必要電池残量SOCrに加算されるマージンαをも考慮して、BEVモード、HEVモード、及び充電モードの中から選択される。その結果、運転者に違和感をできるだけ与えないようにしつつSOC管理を行うことが可能となる。
具体的には、本実施形態とは異なり、特定区間ISへの進入前の走行モードの選択は、例えば、現在の電池残量SOCが必要電池残量SOCr以下の場合には充電モードを選択し、現在の電池残量SOCが必要電池残量SOCrより多い場合にはBEVモードを選択するという手法(比較例)によって行うことができる。しかしながら、このような比較例では、充電モードによって必要電池残量SOCrが確保された後にBEVモードによって電池残量SOCが消費されるため、強制的な充電モードの作動機会が多くなる場合がある。これに対し、本実施形態によれば、現在の電池残量SOCが必要電池残量SOCrと特定電池残量SOCx(=SOCr+α)の間にある場合には、現在の電池残量SOCを維持するように電池残量SOCを制御するHEVモードが選択される。これにより、充電モードの作動機会を抑制しつつ、特定区間ISでの使用のために必要電池残量SOCrを確保できるようになる。このため、運転者に違和感をできるだけ与えないようにしつつSOC管理を行うことが可能となる。
さらに、本実施形態によれば、現在の電池残量SOCが必要電池残量SOCr以下であっても距離Dが閾値Dthより長い場合には、充電モードに代えてHEVモードが選択される。ここで、特定区間ISの開始位置までの距離Dが長い場合には、充電モードによって強制的に充電を実行しても当該充電が無駄になってしまうおそれがある。その具体例として、例えば、当該充電の後に運転者が走行経路を変更すること、又は、外部充電可能な車両の例において当該充電の後に充電施設に立ち寄って外部充電が行われることが挙げられる。これに対し、本実施形態に係る距離Dを考慮した走行モードの変更によれば、充電が無駄になることを抑制しつつ、特定区間ISでの使用のために必要電池残量SOCrを確保できるようになる。
4.充電モードの他の構成例
ところで、上述した実施の形態においては、現在の電池残量SOCが必要電池残量SOCr以下の場合に強制的な充電が無駄に実行されないようにするために、距離Dが閾値Dthより長い場合には充電モードに代えてHEVモードが選択される。このような手法に代え、次のように構成された充電モードが用いられてもよい。
すなわち、必要電池残量SOCrを確保するために要求される充電要求パワーに基づいて、充電モードにおける充電要求レベルが設定されてもよい。充電要求レベルは、充電要求パワーが高いほど高くなるよう設定される。充電要求レベルが高いことは、単位時間当たりの要求充電量が高くなることを意味する。なお、充電要求パワーは、例えば、到着所要時間(現在時刻から特定区間ISの開始位置への到達に要する時間)と必要電池残量SOCrとに基づいて算出される。
そのうえで、現在の電池残量SOCが必要電池残量SOCr以下であって距離Dが閾値Dthより長い場合には、充電モードにおいて用いられる充電要求レベルが下げられてもよい。具体的には、充電要求パワーに基づいて算出された充電要求レベルより低い充電要求レベルが用いられてもよい。また、現在の電池残量SOCが必要電池残量SOCr以下の場合、充電要求パワーに基づいて算出された充電要求レベルが所定の閾値よりも低ければ、距離Dが閾値Dthより長くても、充電要求パワーに基づいて算出された充電要求レベルの使用が許可されてもよい。
1 ハイブリッド電気車両
10 パワートレーン
12 内燃機関
14、16 電動機
18 動力分割機構
22 駆動軸
24 車輪
26 バッテリ
30 車両制御ECU
32 センサ類
34 ナビゲーションECU
36 HMI機器

Claims (2)

  1. 内燃機関と1又は複数の電動機の協働によるハイブリッド走行及び発電と、前記内燃機関を作動させずに前記1又は複数の電動機によって行う電気走行と、を実行可能なパワートレーンと、
    前記パワートレーンとの間で電力を授受するバッテリと、
    制御装置と、
    を備え、
    前記制御装置は、前記内燃機関の運転が制限される特定区間への進入前の車両走行中に、
    前記バッテリの現在の電池残量が、前記特定区間を前記電気走行によって走破するための必要電池残量にマージンを加えた特定電池残量より多ければ、前記電気走行を行うBEVモードを選択し、
    前記現在の電池残量が前記特定電池残量以下であって前記必要電池残量より多ければ、前記現在の電池残量を維持しつつ前記ハイブリッド走行を行うHEVモードを選択し、
    前記現在の電池残量が前記必要電池残量以下であれば、前記電池残量を増やしつつ前記ハイブリッド走行を行う充電モードを選択する
    ハイブリッド電気車両。
  2. 請求項1に記載のハイブリッド電気車両であって、
    前記制御装置は、前記現在の電池残量が前記必要電池残量以下であっても前記ハイブリッド電気車両の現在位置から前記特定区間の開始位置までの距離が閾値より長い場合には、前記充電モードに代えて前記HEVモードを選択する
    ハイブリッド電気車両。
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