JP2023154732A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】所定の領域が開放されたことを分かりやすく示すことが可能な遊技機を提供すること。【解決手段】遊技球が進入可能となるよう特定領域を開放する際には開位置に、進入不能となるよう当該特定領域を閉鎖する際には閉位置に位置する開閉部材を備え、前記開閉部材が前記閉位置に位置する状態においては当該開閉部材に覆われるものの、前記開閉部材が前記開位置に位置する状態においては当該開閉部材に覆われない対象範囲に、前記特定領域が開放していることを示す開放情報の少なくとも一部が設けられていることを特徴とする遊技機。【選択図】図3

Description

本発明は、遊技機に関する。
遊技球の入賞領域等が開放されたことを遊技者に報知する方法が種々提案されている(例えば、下記特許文献1参照)。
特開2018-099463号公報
本発明が解決しようとする課題は、所定の領域が開放されたことを分かりやすく示すことが可能な遊技機を提供することにある。
上記課題を解決するためになされた本発明にかかる遊技機は、遊技球が進入可能となるよう特定領域を開放する際には開位置に、進入不能となるよう当該特定領域を閉鎖する際には閉位置に位置する開閉部材を備え、前記開閉部材が前記閉位置に位置する状態においては当該開閉部材に覆われるものの、前記開閉部材が前記開位置に位置する状態においては当該開閉部材に覆われない対象範囲に、前記特定領域が開放していることを示す開放情報の少なくとも一部が設けられていることを特徴とする。
本発明にかかる遊技機によれば、所定の領域が開放されたことを分かりやすく示すことが可能である。
遊技機の全体図である。 表示領域に表示される装飾図柄および保留図柄を示した図である。 (a)は閉鎖状態にある大入賞領域の正面視および断面を模式的に示した図であり、(b)は開放状態にある大入賞領域の正面視および断面を模式的に示した図である。 具体例1-1を説明するための図である。 具体例1-2を説明するための図である。 具体例1-2(図5とは異なる例)を説明するための図である。 具体例1-3を説明するための図である。 具体例1-4を説明するための図である。 具体例1-4の使用例を説明するための図である。 (a)は出力楽曲の変更機能を説明するための図であり、(b)は候補楽曲が特定楽曲と非特定楽曲に分けられていることを説明するための図である。 音量調整可能範囲を示した図であり、(a)は基本範囲、(b)は特殊範囲を示した図である。 具体例2-1を説明するための図である。 具体例2-6を説明するための図である。 具体例2-7を説明するための図である。 特定演出の具体的態様を説明するための図であり、(a)は前半期間で発生した特定演出の一例を、(b)は後半期間で発生した特定演出の一例を示す。 (a)は特定演出モードのカスタマイズ画面を、(b)は前半期間および後半期間を、(c)は特定演出を実行することが決定された場合における、特定演出が発生する期間をモード毎に示した図である。 具体例3-3を説明するための図である。 特定演出の信頼度カスタマイズを説明するための図である。 具体例3-6を説明するための図である。 具体例3-7を説明するための図である。 選択演出およびそれに続くスーパーリーチ演出の概要を説明するための図である。 (a)は通常選択演出と特別選択演出の特性の違いを、(b)は特別選択演出時に特殊演出が発生するケースの一例を示した図である。 具体例4-1を説明するための図である。 具体例4-2を説明するための図である。 具体例4-3を説明するための図である。 具体例4-7を説明するための図である。
1)遊技機の基本構成
以下、本発明の一実施形態にかかる遊技機1(ぱちんこ遊技機)について図面を参照して詳細に説明する。まず、図1を参照して遊技機1の全体構成について簡単に説明する。なお、以下の説明において、特に明示することなく「画像」というときは、動画および静止画の両方を含むものとする。また、以下で説明する各領域等には、遊技球が検出可能なセンサ(図示せず)が設けられており、当該センサにより各領域に遊技球が進入(入賞)したかどうかが検出される。例えば「○○領域に遊技球が進入(入賞)」とは、厳密には当該○○領域に設けられたセンサが遊技球を検出したことをいうものとする。
遊技機1の筐体には遊技球を発射するための発射装置908が設けられている。発射装置908を操作することで、上皿に貯留された遊技球が発射される。発射された遊技球が到達する遊技領域902は、その手前に位置する透明板を通じて視認される。遊技機1は手前側に遊技領域902が形成される遊技盤90を備える。遊技盤90は、ほぼ正方形の合板により成形されており、発射装置908(発射ハンドル)の操作によって発射された遊技球を遊技領域902に案内する通路を構成するガイドレール903が略円弧形状となるように設けられている。
遊技領域902には、始動領域904(第一始動領域904a、第二始動領域904b)、大入賞領域10、アウト口907などが設けられている。各種演出を実行する表示装置91の表示領域911は、遊技盤90に形成された開口901を通じて視認可能となる領域である。なお、表示領域911の形状等は適宜変更可能である(開口901の形状や大きさ、表示装置91自体の形状や大きさを変更することで表示領域911の形状等を変更することができる)。
また、遊技領域902には、流下する遊技球が衝突することにより遊技球の流下態様に変化を与える障害物としての遊技釘が複数設けられている。遊技領域902を流下する遊技球は、遊技釘に衝突したときの条件に応じて様々な態様に変化する。
このような遊技機1では、発射装置908を操作することにより遊技領域902に向けて遊技球を発射する。遊技領域902を流下する遊技球が、大入賞領域10等の入賞領域に進入すると、所定の数の賞球が払出装置により払い出される。
大当たりの抽選は、図示されない制御基板に設けられた当否抽選手段が始動領域904への遊技球の入賞を契機として実行する。本実施形態では、始動領域904として、第一始動領域904a(いわゆる「特図1」の始動領域)と第二始動領域904b(いわゆる「特図2」の始動領域)が設けられている。始動領域904への遊技球の進入を契機として乱数源から数値(当否抽選情報)が取得され、当該数値が予め定められた大当たりの数値と同じである場合には大当たりとなり、異なる場合にははずれとなる。
本実施形態では、当該数値が取得された順に当否抽選結果の報知が開始される(いわゆる変動が開始される)こととなるが、未だ当否抽選結果の報知が完了していない当否抽選情報が存在する場合には、新たに取得された当否抽選情報は保留情報として図示されない制御基板に設けられた記憶手段に記憶される。記憶手段に保留情報が記憶されていることは、保留図柄70として表示される。つまり、保留図柄70は、対応する当否抽選結果の報知が完了していない当否抽選情報の存在を示す。
本実施形態では、保留図柄70として、変動中演出(装飾図柄80(装飾図柄群80g)の変動開始から、当否抽選結果を示す組み合わせで完全に停止するまでの演出、いわゆる一変動中分の演出をいう。以下単に「変動」と称することもある)は開始されているものの、変動中演出が終了していない(当否抽選結果の報知は完了していない)当否抽選情報(以下、変動中保留情報と称することもある)に対応する変動中保留図柄71(いわゆる「当該変動保留」の存在を示す図柄)と、変動中演出が開始されていない当否抽選情報(以下、変動前保留情報と称することもある)に対応する変動前保留図柄72が表示される(図2参照)。本実施形態では、変動中保留図柄71と変動前保留図柄72の基本的な形態は同じである。変動中保留図柄71と変動前保留図柄72の基本的な形態が全く異なるものとしてもよい。また、変動中保留図柄71が表示されない構成としてもよい。なお、変動前保留図柄72のそれぞれに対応する当否抽選結果の報知が完了する順番(いわゆる保留「消化順」)は、右に位置するものほど早い。
変動前保留情報の最大の記憶数は上限が決められている。本実施形態では、第一始動領域904aに入賞することによって得られる第一変動前保留情報(特図1保留)の最大の記憶数は四つであり、第二始動領域904bに入賞することによって得られる第二変動前保留情報(特図2保留)の最大の記憶数は四つである。したがって、特図1および特図2の一方に相当する保留図柄70に関していえば、一つの変動中保留図柄71と、最大四つの変動前保留図柄72が表示されることがある(図2参照)。
本実施形態では、記憶手段に第一変動前保留情報(特図1保留)と第二変動前保留情報(特図2保留)の両方が記憶されているときには、第二変動前保留情報に対応する当否抽選結果(特図2抽選の結果)の報知が優先的に実行される(「特図2保留優先消化」である)。
本実施形態では、公知の遊技機と同様に、表示装置91の表示領域911に表示される装飾図柄80(図2参照)によって当否抽選結果を遊技者に報知する。具体的には、複数種の装飾図柄80を含む装飾図柄群80g(左装飾図柄群80gL、中装飾図柄群80gC、右装飾図柄群80gR)が変動を開始し、最終的に各装飾図柄群80gから一の装飾図柄80が選択されて停止する。最終的に示された三つの装飾図柄80の組み合わせにより当否抽選結果が報知される。大当たりに当選している場合には同じ種類の装飾図柄80の組み合わせ(同じ種類の装飾図柄80の三つ揃い)となる。はずれである場合にはそれ以外(大当たりとなる組み合わせ以外)の組み合わせとなる。
2)開放情報
上述した通り、大当たりに当選した場合に大入賞領域10が開放される大当たり遊技が実行される。本実施形態では、当該大入賞領域10を対象の領域(特定領域)として、大入賞領域10が開放された状態にあることを遊技者に分かりやすく示すための構成が設けられている。以下、かかる構成について説明する。
大入賞領域10は、その入口が前後方向に直交する平面方向(遊技盤面方向、すなわち前後方向に直交する面方向をいうものとする。以下同じ)に沿うものであり、正面視で略方形状(横長の長方形状)を呈する(図1、図3参照)。大入賞領域10(の入口)は、開閉部材15により開閉される。開閉部材15は、不透明な材料で形成された略方形の板状の部材であり、大入賞領域10の入口と略同じ大きさの形状を呈する。開閉部材15は、大入賞領域10の下側縁に回動自在に支持されており、大入賞領域10を閉鎖する閉位置と大入賞領域10を開放する開位置との間を往復動作可能に設けられたものである。閉位置に位置する開閉部材15は平面方向に沿い、大入賞領域10の入口を塞ぐ(図3(a)参照)。そのため、開閉部材15が閉位置に位置する状態においては、大入賞領域10に遊技球が進入することは不可能である。開位置に位置する開閉部材15は、閉位置から手前に傾倒した状態にある。横から見た開閉部材15は、その先端から基端にかけて下に向かうように傾斜した状態にある(図3(b)参照)。そのため、開閉部材15が開位置に位置する状態においては、開閉部材15の上に流下した遊技球はそのまま大入賞領域10(後方)に向かって誘導されることになる。すなわち、開位置に位置する開閉部材15は、遊技球を大入賞領域10に向かって誘導する役割を果たすものでもある。このような開閉部材15の動き自体は公知であるから、開閉部材15を駆動させる駆動機構等の説明および図示は省略する。
本実施形態では、前側部材11とそれよりも後方に位置する後側部材12の間に大入賞領域10が設けられている(図3参照)。つまり、前側部材11と後側部材12は大入賞領域10を構成する部材であるといえる。前側部材11の前面は、遊技盤の前面と一致するものであり、当該前側部材11に入口となる開口が形成されている。本実施形態における前側部材11と後側部材12は板状の部材であり、両者は略平行である。前側部材11の後面および後側部材12の前面は、大入賞領域10に面するものであるといえる。後側部材12の前面は、大入賞領域10に進入した遊技球が接触可能であるものの、大入賞領域10に進入していない遊技球は接触不能である。
後側部材12の前面における閉位置に位置する開閉部材15と前後方向において重なる範囲(閉位置に位置する開閉部材15を後方に投影させた)を対象範囲121とする(図3参照)。本実施形態では、閉位置に位置する開閉部材15の外縁は、大入賞領域10の入口とおおよそ一致するから、対象範囲121は大入賞領域10の入口と前後方向において重なる範囲とみることもできる。当該対象範囲121には開放情報13が設けられている。開放情報13は、大入賞領域10が開放していることを示す文字や図柄等を含むものである。本実施形態では「OPEN」の文字が開放情報13として対象範囲121にプリント(シール等の添付によるものを含む)されている(図3(b)参照)。それ以外にも例えば「開」の文字を含むものが開放情報13とされることが考えられる。
なお、大入賞領域10が開放することは遊技者にとって喜ばしい事象であるため、所定のキャラクタが喜んでいる状況を表したものが開放情報13とされることも考えられる。さらに、大入賞領域10が開放することは遊技者が大入賞領域10を狙って遊技球を発射すべき状況にあるといえるため、「狙」といった文字を含むものが開放情報13とされることも考えられる。ただ、分かりやすさの観点でいえば、「OPEN」や「開」といった、大入賞領域10が開放していることを直接的に示すものとすることがより好ましいといえる。
開閉部材15が閉位置に位置している状態においては、対象範囲121の前方に開閉部材15が位置するから、当該対象範囲121に設けられた開放情報13(「OPEN」の文字)が遊技者には見えない(正面視で把握できない)(図3(a)参照)。一方、開閉部材15が開位置に位置している状態においては、対象範囲121の少なくとも一部が開閉部材15に覆われずに露出するから、当該対象範囲121に設けられた開放情報13(「OPEN」の文字)が遊技者に見える状態となる(正面視で把握できる)(図3(b)参照)。つまり、開閉部材15が開位置に位置しているときには、当該大入賞領域10の入口を通じてその奥に設けられた開放情報13が視認できる(閉位置に位置しているときには視認できない開放情報13が視認できる状態となる)から、大入賞領域10が開放された状態にあることを分かりやすく示すことができる。
上記開放情報13に関する事項を改良、変形、具体化等した具体例を以下に示す。なお、可能な限りにおいて、以下の具体例にて説明する事項を複数組み合わせて適用した構成としてもよい。
○具体例1-1
大入賞領域10(特定領域)が閉鎖されていることを示す閉鎖情報14が設けられた構成とする。閉鎖情報14は、大入賞領域10が閉鎖していることを直接的に示すものとすることが好ましい。例えば、「CLOSE」や「閉」といった文字を含むものが閉鎖情報14とされることが考えられる。閉鎖情報14は開閉部材15の前面(開閉部材15が閉位置に位置するときに前方を向く面のことをいう)に設けられる。このようにすることで、開閉部材15が閉位置に位置するとき、すなわち大入賞領域10が閉鎖された状態にあるときには、正面視で閉鎖情報14が容易に視認できる状態となる(図4(a)参照)。一方、開閉部材15が開位置に位置するときには、当該開閉部材15は傾倒してその前面はおおよそ下を向いているのであるから、閉鎖情報14は視認困難な状態となる。つまり、大入賞領域10が開放された状態では、閉鎖情報14は視認困難である(図4(b)参照)。
本例のようにすることで、大入賞領域10が開放された状態では対象範囲121に設けられた開放情報13が視認容易な状態となる一方、大入賞領域10が閉鎖された状態では開閉部材15の前面に設けられた閉鎖情報14が視認容易な状態となるのであるから、大入賞領域10の状態(開・閉)を遊技者は容易に把握することができる。
○具体例1-2
開放情報13は、複数の部分情報を組み合わせてなるものとする。当該複数の部分情報のうち、一部が対象範囲121に設けられるようにする。例えば、第一開放情報131と第二開放情報132を組み合わせて開放情報13が構築されるものとし、第一開放情報131が対象範囲121に設けられるものとする。第一開放情報131は、大入賞領域10の開放を示す文言(「OPEN」や「開」といった文字)や図柄等を含むものとすることが好ましい。当該第一開放情報131は、対象範囲121に設けられるものであるため、開閉部材15が閉位置に位置した状態においては当該開閉部材15に覆われて視認できず、開位置に位置している状態においては視認可能となる(図5(b)参照)。
第二開放情報132は、正面視で大入賞領域10(の入口)に隣接する部分(以下、隣接範囲111と称する)に設けられる。開閉部材15が閉位置に位置する状態においては、当該開閉部材15は大入賞領域10の入口を覆うから、当該開閉部材15に隣接する部分が隣接範囲111であるということもできる。例えば、正面視で大入賞領域10の上側に隣接する部分を隣接範囲111とし、当該隣接範囲111に第二開放情報132を設ける(図5参照)。上記実施形態のように大入賞領域10が前側部材11と後側部材12に形成されるものとするのであれば、前側部材11の前面(すなわち遊技盤の前面)に第二開放情報132が設けられるということである。対象範囲121とは異なり、隣接範囲111は開閉部材15に覆われる部分ではない。つまり、開閉部材15の位置(閉位置/開位置)によらず、(厳密には流下する遊技球に一瞬覆われることはあるものの)常態において第二開放情報132は視認可能である。第二開放情報132は、大入賞領域10を示す文言や図柄等を含むものとすることが好ましい。例えば、大入賞領域10は、一般的に「アタッカー」等と称されることから、アタッカーの文言を含むものを第二開放情報132として隣接範囲111に設けることが考えられる(図5参照)。
このような構成とすることにより、開閉部材15が開位置に位置した状態においては、対象範囲121に設けられた第一開放情報131が視認可能となるから、当該第一開放情報131と第二開放情報132とから構成される開放情報13が視認可能となる。上記例でいえば、上下に並ぶ「アタッカー」(第二開放情報132)と「OPEN」(第一開放情報131)とにより、「アタッカーOPEN」の文字を含む開放情報13が視認可能となる(図5(b)参照)。つまり、アタッカー(大入賞領域10)が開放されたことを分かりやすく示すことができる。
また、開閉部材15が閉位置に位置した状態においては、対象範囲121に設けられた第一開放情報131を視認することはできないが、第二開放情報132(アタッカー)は視認できる(図5(a)参照)。具体的には、大入賞領域10が閉鎖されていてもその大入賞領域10に隣接する箇所に第二開放情報132(アタッカー)が記された状態にある。よって、開閉部材15が閉位置に位置して第一開放情報131が視認できない状態であっても当該箇所に大入賞領域10(アタッカー)が設けられていることを遊技者は容易に理解することができる。
なお、上記具体例1-1にて説明した閉鎖情報14が複数の部分情報により構成されるものとしてもよい。開閉部材15の前面には、第一閉鎖情報141(例えば「CLOSE」の文字)が設けられるものとする。隣接範囲111に設けられる部分情報(例えば「アタッカー」の文字)は、開放情報13の一部(第二開放情報132)としてだけでなく、閉鎖情報14の一部(第二閉鎖情報142)としても機能するものとする。開閉部材15が開位置に位置した状態においては、図5に示した例と同様に、「アタッカー」(第二開放情報132)と「OPEN」(第一開放情報131)とにより、「アタッカーOPEN」の文字を含む開放情報13が視認可能となる(図6(b))参照)。開閉部材15が閉位置に位置した状態においては、「アタッカー」(第二閉鎖情報142)と「CLOSE」(第一閉鎖情報141)とにより、「アタッカーCLOSE」の文字を含む閉鎖情報14が視認可能となる(図6(a))参照)。
○具体例1-3
大入賞領域10の近傍に、開閉部材15とは別の可動部材(以下、回動部材16と称する)が設けられた構成とする。回動部材16(図7参照)は、原位置(常態における位置)と駆動位置との間を変位することが可能なものである。回動部材16は、断面(左右方向に直交する平面で切断した断面)が略「L」字状に形成されたものである。具体的には、板状の第一部分161と第二部分162とが略直交する状態で一体的に形成されたものである。当該回動部材16は、第一部分161と第二部分162の境界部分(接続部分)を回動軸(当該回動軸は左右方向に沿う)として、原位置と駆動位置との間を往復動作可能となるように設けられている。原位置においては、第一部分161が平面方向に沿い、第二部分162が平面方向に直交する状態となる(図7(a)参照)。駆動位置は、原位置から90度回動した位置である。当該駆動位置においては、第二部分162が平面方向に沿い、第一部分161が平面方向に直交する状態となる(図7(b)参照)。
本例では、開放情報13が複数の部分情報から構成される。具体的には、開放情報13は第一開放情報131および第二開放情報132を含むものとされる。また、閉鎖情報14も複数の部分情報から構成される。具体的には、閉鎖情報14は第一閉鎖情報141および第二閉鎖情報142を含むものとされる。開放情報13(第一開放情報131、第二開放情報132)および閉鎖情報14(第一閉鎖情報141、第二閉鎖情報142)のそれぞれの具体的態様は、前者が大入賞領域10が開放していることを示す態様、後者が大入賞領域10が閉鎖されていることを示す態様(もしくは大入賞領域10が開放される可能性があることを示す態様)であればどのようなものであってもよい。例えば、開放情報13については、第一開放情報131は「現在」の文字を、第二開放情報132は「開放中」の文字を含むものとされる(図7(b)参照)。閉鎖情報14については、第一閉鎖情報141は「アタッカー」の文字を、第二閉鎖情報142は「閉鎖中」の文字を含むものとされる(図7(a)参照)。
第一開放情報131は対象範囲121に設けられ、第二開放情報132は回動部材16の第二部分162の前面(回動部材16が駆動位置に位置した状態で前方を向く面)に設けられる。第一閉鎖情報141は開閉部材15の前面(開閉部材15が閉鎖位置に位置した状態で前方を向く面)に設けられ、第二閉鎖情報142は回動部材16の第一部分161の前面(回動部材16が原位置に位置した状態で前方を向く面)に設けられる。
大入賞領域10が閉鎖された状態にあるときには、開閉部材15は閉位置に、回動部材16は原位置に位置させられる。したがって、開閉部材15の前面に設けられた第一閉鎖情報141および回動部材16の第一部分161の前面に設けられた第二閉鎖情報142が正面視で視認可能な状態となる。本例では、上下に並ぶ「アタッカー」「閉鎖中」の文字を含む閉鎖情報14が正面視で視認可能な状態となり、大入賞領域10が閉鎖していることが遊技者に分かりやすく示される(図7(a)参照)。
大入賞領域10が開放された状態にあるときには、開閉部材15は開位置に、回動部材16は駆動位置に位置させられる。したがって、対象範囲121に設けられた第一開放情報131および回動部材16の第二部分162の前面に設けられた第二開放情報132が正面視で視認可能となる。本例では、上下に並ぶ「現在」「開放中」の文字を含む開放情報13が正面視で視認可能な状態となり、大入賞領域10が開放していることが遊技者に分かりやすく示される(図7(b)参照)。
本例では、大入賞領域10の開閉に合わせて変位する回動部材16により、大入賞領域10が閉鎖しているときには閉鎖情報14が、大入賞領域10が開放しているときには開放情報13が構成される(正面視で視認可能な状態となる)ことを説明したが、閉鎖情報14および開放情報13の一方のみが構成されるものとしてもよい。つまり、回動部材16が閉鎖情報14および開放情報13の一方の構築にのみ利用されるものとしてもよい。
○具体例1-4
開放情報13が変化しうるものとする。具体的には対象範囲121に表示内容を変化させることが可能な表示装置(以下、情報表示装置18と称する)を設け、大入賞領域10が開放した際には当該情報表示装置18に開放情報13が表示されるものとする(図8参照)。このようにすることで、上記実施形態とは異なり、開放情報13を変化させることが可能となる。かかる機能は、例えば以下のように利用することができる。
・ラウンドの表示
大当たり遊技は、所定の閉鎖条件が成立するまで大入賞領域10が開放される単位遊技を複数含むものとされる。当該単位遊技は一般的に「ラウンド」と称されるものである。1回目の単位遊技は1ラウンド(遊技)、2回目の単位遊技は2ラウンド(遊技)・・・とされる。なお、閉鎖条件は所定個数の遊技球が大入賞領域10に入賞すること(入賞条件)および大入賞領域10が開放されてから所定時間が経過すること(時間条件)のいずれか一方が成立することをもって成立したものとされる。大入賞領域10を狙って継続的に遊技球を発射していれば、通常は時間条件が成立するよりも前に入賞条件が成立する。つまり、一の単位遊技においては、所定個数以上の遊技球が大入賞領域10に入賞することが通常である。
このような大当たり遊技において、情報表示装置18には開放情報13として「ラウンド」が表示されるものとする。すなわち、1回目の単位遊技においては1ラウンド(1R)の文字を含む画像が、2回目の単位遊技においては2ラウンド(2R)の文字を含む画像が・・・開放情報13として表示されるようにする(図9(a)参照)。なお、ラウンド(R)は、大入賞領域10が開放された遊技のことをいうことは常識であるから、このようなラウンドの表示は、事実上、大入賞領域10が開放していることを遊技者が把握可能に示すものであるといえる(仮に、「OPEN」等の文字を含まないものとしても、ラウンドの表示は開放情報13に相当するといえる)。このようにすることで、大入賞領域10が開放していることに加え、現在のラウンドを分かりやすく示すことができる。
・入賞数の表示
複数の単位遊技(ラウンド)を含む大当たり遊技にて、単位遊技毎の入賞数(当該入賞数を「カウント」(C)等と称することもある)が開放情報13として表示されるものとする。すなわち、ある単位遊技が開始されてから、大入賞領域10に遊技球が入賞する度に(入賞が検出される度に)、情報表示装置18に表示される数字が1ずつ増加するものとする(図9(b)参照)。新たな単位遊技が開始された時点においては「0」の数字を含む表示がなされるようにするとい。なお、このように遊技球が入賞する度に増加する数字が示されることは、事実上、大入賞領域10が開放していることを遊技者が把握可能に示すものであるといえる(仮に、「OPEN」等の文字を含まないものとしても、入賞数の表示は開放情報13に相当するといえる)。このようにすることで、大入賞領域10が開放していることに加え、現在の入賞数を分かりやすく示すことができる。
単位遊技毎の入賞数ではなく、大当たり遊技が開始されてからのトータルの入賞数が開放情報13として表示されるようにしてもよい。例えば、1回目の単位遊技(1ラウンド)にて10個の遊技球が入賞することで当該1回目の単位遊技が終了した場合には、2回目の単位遊技(2ラウンド)が開始された時点では「10」の数字を含む開放情報13が表示されていることになる。
3)出力楽曲の選択とカスタマイズ
本実施形態では、変動中演出中にスピーカ60から実際に出力される背景楽曲(BGM)を、複数種の楽曲のうちから遊技者が任意に選択すること(好みの楽曲をBGMとすること)が可能である。以下の説明においては、選択可能な楽曲(選択候補となる楽曲)を候補楽曲と、選択された楽曲(出力されている楽曲)を選択楽曲または出力楽曲と称することもある。なお、変動中演出中は、どのような状況であっても選択楽曲が出力されるわけではない。ある楽曲が選択楽曲とされている状況であっても、変動中演出中に所定の演出が発生した場合には当該選択楽曲の出力が停止されることになる。例えば、所定のリーチ演出が発生した場合には、当該リーチ演出用の楽曲が出力される。すなわち、変動中演出にて所定の禁止条件が成立していない場合には選択楽曲が出力されることになる。本実施形態では、装飾図柄80(装飾図柄群80g)が変動を開始してからリーチが成立するまでの期間中(リーチ非成立状態中)は、禁止条件が成立することはなく、選択楽曲が出力されるようにしている。
複数種の候補楽曲のうちから出力楽曲を選択する方法はどのようなものであってもよいから説明を省略する。遊技機1に設けられた十字キー51等の操作手段50の操作により出力楽曲を切り替えることが可能とされ、現在の出力楽曲および楽曲変更方法を説明するための画像が表示領域911に表示される(図10(a)参照。なお、一部の図面においては当該画像の図示を省略する)。その操作方法(操作により出力楽曲を変更することができること)は表示領域911に表示される。変動中演出中に出力楽曲を変更することができるようにしてもよいし、変動中演出中は変更できないが変動中演出が実行されていない待機状態中は変更することができるようにしてもよい。
複数種の候補楽曲は、特定楽曲と当該特定楽曲ではない非特定楽曲に区分けされる。本実施形態における候補楽曲は楽曲A~Fの六種である(当該六種は互いに異なる著作物である)。このうち、楽曲A~Cは特定楽曲であり、楽曲D~Fは非特定楽曲である(図10(b)参照)。特定楽曲と非特定楽曲の違いは以下のようなものである。特定楽曲は、オリジナル楽曲である。ここでいうオリジナルとは、本実施形態にかかる遊技機「専用」に作成された楽曲ということである。裏を返せば、当該遊技機が販売されることを前提として作成された楽曲であり、当該遊技機が発表される前は知られていなかった楽曲である。したがって、特定楽曲ではない楽曲である非特定楽曲は、オリジナル楽曲ではない楽曲(非オリジナル曲)ということである。つまり、当該遊技機が発表される前から知られていた楽曲である。よって、著作物として完成したのは非特定楽曲の方が、特定楽曲よりも早いということになる。また、特定楽曲は遊技機専用に作成されたものであるから、当該特定楽曲の著作権が遊技機を作成したメーカに帰属させることも可能である。したがって、特定楽曲をいわゆる著作権フリーの楽曲とすることも可能である。本実施形態では、特定楽曲は著作権フリーの楽曲であり、非特定楽曲は著作権使用料が必要な楽曲(以下、権利楽曲と称することもある)とされている。
例えば、遊技機1が漫画(アニメ)や映画等の原作をモチーフとしたいわゆるタイアップ機とされる場合には、当該原作に用いられた楽曲(例えばオープニング曲やエンディング曲)が非特定楽曲とされる。一方、特定楽曲は、当該原作には用いられていなかった楽曲である。当該原作を知っている遊技者が事前知識なく初めて遊技したとした場合、非特定楽曲は聴いたことがある可能性があるが、特定楽曲は聴いたことがある可能性はないといえる。
特定楽曲(オリジナル楽曲)を搭載する主な理由としては、
(1)遊技機(遊技中の様子)をインターネット等により動画配信する際に、著作権フリーである特定楽曲が動画を通じて出力されるようにすることができる(使用料が必要な権利楽曲が動画を通じて出力されないようにすることができる)
(2)遊技機を遊技することによって初めて聴くことができる楽曲を搭載することで、遊技者の増加を狙う
が挙げられる。
折角このような特定楽曲(オリジナル楽曲)を作成し、搭載しているのであるから、できれば特定楽曲を出力楽曲として選択して遊技して欲しいところである。本実施形態では、カスタマイズ機能を利用して、遊技者が出力楽曲として特定楽曲を選択する頻度が多くなるように仕向けている。
カスタマイズ機能は、一または複数種の遊技に関する設定(遊技設定)を、遊技者が任意に調整することができるようにしたものである。本実施形態では、カスタマイズ機能により調整可能な遊技設定の一種として「音量調整」が設けられている。音量調整機能は、スピーカ60から出力される音量を変化させる機能である。音量調整をする際の操作手段50の操作方法等はどのようなものであってもよい。例えば、十字キー51等の操作により音量を増減させることができるようにすればよい。変動中演出中に音量調整が可能である構成としてもよいし、変動中演出中は音量調整できないが変動中演出が実行されていない待機状態中は音量調整できるようにしてもよい。
音量の変更可能範囲(音量調整可能範囲)として、基本範囲(図11(a)参照)および当該基本範囲よりも音量の変更可能範囲が小さい(調整幅が小さい)特殊範囲(図11(b)参照)がある。基本範囲が音量1~音量NのN段階の範囲で調整可能であるとすれば、特殊範囲は音量1~音量MのM段階(ただし、N>Mであるとする)の範囲で調整可能とされる(音量○の数字が大きいほど音量が大きく、当該数字が同じであれば音量は同じであるとする)。つまり、音量M超(音量M超かつ音量N以下)の音量とすること(比較的大きな音量とすること)は、基本範囲が設定されているときには可能であるが、特殊範囲が設定されているときにはできないことになる。なお、音量調整ができない(音量の段階が1段階のみである)設定とされることも特殊範囲の設定に含まれるものとする。本実施形態では、基本範囲は音量1~音量10の10段階であり、特殊範囲は音量1~音量3の3段階である。
なお、音量が調整可能な段階の数は、音量調整を行った際に表示領域911に表示される画像(音量調整用画像55)により示されるようにするとよい。例えば、音量調整画像が、当該段階の数に応じた単位要素を含むような構成とすることが考えられる。すなわち、特定状態にて表示される基本範囲を示す音量調整画像は10個の単位要素を含み(図11(a)参照)、非特定状態にて表示される特殊範囲を示す音量調整画像は3個の単位要素を含む(図11(b)参照)ようにする。これにより、特定状態と非特定状態とで音量調整の段階の数(調整の幅)が異なることを遊技者が容易に把握することができる。また、図示されるように、現在の音量に対応する単位要素が、他の単位要素に比して強調される(図面においては強調された単位要素を相対的に「太線」で示す)ことで、現在の音量を容易に把握することができるようにするとよい。
本実施形態では、出力楽曲(選択楽曲)が特定楽曲(オリジナル楽曲)である場合(以下、特定楽曲が出力される状態を特定状態と称することもある)には、音量の変更可能範囲は基本範囲(10段階)とされる(図11(a)参照)。一方、出力楽曲(選択楽曲)が非特定楽曲である場合(以下、非特定楽曲が出力される状態を非特定状態と称することもある)には、音量の変更可能範囲は特殊範囲(3段階)とされる(図11(b)参照)。つまり、音量の調整可能となる範囲が相対的に大きい基本範囲としたい場合(音量調整の幅を大きくしたい場合)には、遊技者は特定楽曲を出力楽曲として選択しなければならない(特定状態としなければならない)から、特定楽曲が出力楽曲として選択される蓋然性が高まることになる。
また仮に、オリジナル楽曲ではない非特定楽曲(権利楽曲)が出力楽曲とされても、音量の調整可能となる範囲は相対的に小さくなる(本実施形態では音量1~音量3の範囲であり、音量4~音量10は設定できない)から、非特定楽曲(権利楽曲)が比較的大きな音で出力されることがなくなる。したがって、非特定楽曲が選択された状態で遊技中の様子が動画配信されるとしても、非特定楽曲が聴き取りにくい(スピーカ60の近傍にマイク等を設置しなければほとんど聴こえない)動画となる。
なお、所定のリセット条件が成立した後のリセット状態にて出力楽曲とされるのは、特定楽曲のいずれかとされることが好ましい(いわゆる「デフォルト」の楽曲は特定楽曲とされるとよい)。楽曲変更を行わずにそのまま遊技する遊技者は一定程度存在するから、そのような遊技者が遊技する際には特定楽曲(オリジナル楽曲)が出力されるようにする。リセット条件(リセット状態)は適宜設定することができる。例えば、電源ON(いわゆる朝一状態)がリセット状態となるようにすることができる。また、変動中演出が実行されない状態(非変動状態)となってから所定時間経過した場合には、(遊技者が変わっている可能性があるから)リセット状態に移行するような設定とすることが考えられる。
上記出力楽曲の選択とカスタマイズに関する事項を改良、変形、具体化等した具体例を以下に示す。なお、可能な限りにおいて、以下の具体例にて説明する事項を複数組み合わせて適用した構成としてもよい。
○具体例2-1
上記実施形態のように、複数種の候補楽曲のうちから一つの楽曲を出力楽曲として選択可能な構成とするのではなく、出力楽曲として特定楽曲が出力されるかどうかの楽曲モードが選択可能な構成としてもよい。
例えば、上記実施形態と同様に、楽曲A~Cは特定楽曲であり、楽曲D~Fは非特定楽曲であるとする。また、変動中演出のステージ(各ステージは、少なくとも、装飾図柄80の背景として表示される背景画像の態様が異なるものである)ステージX、ステージY、ステージZの三種が設けられているものとする(ステージチェンジは自動で発生する)。楽曲モードとして楽曲モード1(図12では「オリジナルモード」と記載している)と楽曲モード2(図12では「原作モード」と記載している)が設定されており、好みのモードを遊技者が任意に選択することができる(図12(a)参照)。楽曲モード1が設定されている場合には、ステージXである状態では楽曲A(図12(b-1)参照)が、ステージYである状態では楽曲B(図12(b-2)参照)が、ステージZである状態では楽曲C(図12(b-3)参照)が出力されるものとする。楽曲モード2が設定されている場合には、ステージXである状態では楽曲D(図12(b-1)参照)が、ステージYである状態では楽曲E(図12(b-2)参照)が、ステージZである状態では楽曲F(図12(b-3)参照)が出力されるものとする。つまり、楽曲モード1が設定されている場合には変動中演出の具体的態様(演出内容)に応じ特定楽曲である楽曲A~Cのいずれかが出力される(楽曲D~Fは出力されない)ようにする一方、楽曲モード2が設定されている場合には変動中演出の具体的態様(演出内容)に応じ非特定楽曲である楽曲D~Fのいずれかが出力される(楽曲A~Cは出力されない)ようにする。楽曲モード1は変動中演出の内容に応じ複数種のオリジナル楽曲(楽曲A~C)のうちのいずれかが出力される(オリジナル楽曲の範囲で出力楽曲が変化する)特定状態であり、楽曲モード2は変動中演出の内容に応じ複数種の権利楽曲(楽曲D~F)のうちのいずれかが出力される(権利楽曲の範囲で出力楽曲が変化する)非特定状態であるということである。
かかる楽曲モードが選択可能であることを前提とし、楽曲モード1が設定されている場合、すなわち特定状態での音量の変更可能範囲を基本範囲(N段階)(例えば図11(a)に示したような10段階)とし、楽曲モード2が設定されている場合、すなわち非特定状態での音量の変更可能範囲を特殊範囲(M段階)(例えば図11(b)に示したような3段階)とする。このようにすることで、特定楽曲(オリジナル楽曲)が出力されることになる楽曲モード1を選択した場合の方が、楽曲モード2を選択した場合よりも音量が調整可能の幅が大きいから、遊技者が楽曲モード1を選択する蓋然性が高くなることになる。
○具体例2-2
上記実施形態では、基本範囲が音量1~音量10の10段階であり、特殊範囲が音量1~音量3の3段階であることを説明したが、基本範囲の方が特殊範囲よりも変更可能範囲が大きければよく、例えば基本範囲が音量1~音量10であり、特殊範囲が音量4~6の3段階であるといった設定としてもよい。このようにした場合、特殊範囲とされている状況では、(基本範囲とした場合の)最低音量である音量1および最高音量である音量10の両方が選択できないことになるため、基本範囲の優位性が大きくなる。よって、遊技者が特定楽曲を出力楽曲として選択する(特定状態とする)蓋然性がより高くなる。
また、例えば基本範囲が音量1~音量10であり、特殊範囲が音量3、音量5、音量7の3段階であるといった設定としてもよい。
○具体例2-3
上記実施形態では、選択楽曲が特定楽曲である場合(特定状態である場合)と非特定楽曲である場合(非特定状態である場合)とで音量調整機能の変更可能範囲が異なることを説明したが、音量とは異なるカスタマイズ対象が影響を受ける構成としてもよい。例えば、遊技機1が備える各種発光装置(LED)の光量を調整することが可能な光量調整機能が周知であるところ、特定状態である場合と非特定状態である場合とで光量調整機能の変更可能範囲が異なる構成(影響を受けるカスタマイズ対象を光量とした構成)としてもよい。ただし、非特定状態にて、非特定楽曲(権利楽曲)が比較的大きな音量で出力されないようにするという効果を得るためには、上記実施形態のような構成とする必要がある。
また、二種以上のカスタマイズ対象を総合してカスタマイズ機能を捉え、これらを総合した変更可能範囲が、特定状態と非特定状態とで異なる構成としてもよい。例えば、保留変化演出の発生確率を変更することが可能な保留変化カスタマイズ、プレミア演出の発生確率を変更することが可能なプレミア演出カスタマイズ、押ボタン等の操作手段50が振動する振動演出の発生確率を変更することが可能な振動演出カスタマイズを備えた(保留変化演出、プレミア演出、振動演出は周知であるから説明を省略する)構成において、特定状態が設定されている場合には当該三種のカスタマイズの全てが利用できるものの、非特定状態が設定されている場合には当該三種のカスタマイズの一部または全部が利用できないものとする(カスタマイズ可能となる対象の数が異なることも「変更可能範囲が異なる」に該当するものとする)。
○具体例2-4
上記実施形態では、複数種の候補楽曲のうち、オリジナル楽曲が特定楽曲とされ、非オリジナル楽曲(権利楽曲)が非特定楽曲とされたものであることを説明したが、これとは異なる構成としてもよい。例えば、複数種の候補楽曲のうち、特に遊技者にお勧めする楽曲(遊技者に聴いてほしい楽曲)を特定楽曲とし、それ以外の楽曲を非特定楽曲とした構成とすることが考えられる。このようにすることで、お勧めの楽曲が出力楽曲とされる頻度が高まることに期待できる。
○具体例2-5
上記実施形態では、特定楽曲が出力楽曲とされている特定状態である場合の方が、非特定楽曲が出力楽曲とされている非特定状態である場合よりも、音量の調整可能範囲が大きい(カスタマイズ機能による変更可能範囲が大きい)ことを説明したが、その逆の設定、すなわち特定状態である場合よりも、非特定状態である場合の方が、音量の調整範囲範囲が大きいものとしてもよい。特定楽曲(オリジナル楽曲)よりも、非特定楽曲(非オリジナル楽曲(例えば原作等に用いられていた楽曲))の方を積極的に遊技者に聴かせたいのであれば、このような構成とすればよい。
○具体例2-6
出力楽曲を表示する画像に、候補楽曲のそれぞれが特定楽曲(オリジナル楽曲)か否かが判別することができるような画像(付記画像58)が含まれるようにする。例えば、特定楽曲(オリジナル楽曲)が出力楽曲として表示されている際には、「オリジナル」の文字を含む画像が付記画像58として表示されるようにする(図13(a)参照)。非特定楽曲(権利楽曲)が出力楽曲としてとして表示されている際には当該付記画像58は表示されない(図13(b)参照)。これにより、オリジナル楽曲か否かの判別が容易になる。
本例は、特定楽曲(オリジナル楽曲)が出力されているかどうかを明確に(直接的に)示すものであるといえるが、暗に示すような構成としてもよい。例えば、非特定状態においては、遊技機1が備える発光装置(LED等)を特殊な発光態様(非特定状態にあるときに限りなり得る態様)とすることで、特定状態への移行(特定楽曲を選択すること)が遊技者に促されるような構成としてもよい。また、非特定状態にある状態においては、表示領域911の隅等目立たない箇所に特殊な画像(非特定状態にあるときに限り表示されうる画像)を表示することで、特定状態への移行(特定楽曲を選択すること)が遊技者に促されるような構成としてもよい。
○具体例2-7
オリジナル楽曲(特定楽曲)を選択した場合には、選択しなかった場合に比して、音量調整可能範囲が大きくなることが遊技者に示される演出が発生するようにする。例えば、非特定楽曲から特定楽曲への楽曲変更がなされた場合には、それを契機として音量調整可能範囲が増えたことを示す演出(カスタマイズ範囲変更報知演出)が発生するようにする(図14参照)。なお、当該カスタマイズ範囲変更報知演出は、当否抽選結果を示唆等する演出ではなく(当否抽選結果に関係なく実行されるものであり)、演出開始から所定時間経過をもって終了する。図示しないが、特定楽曲から非特定楽曲への楽曲変更がなされた場合には、音量調整可能範囲が減少したことを示すカスタマイズ範囲変更報知演出が発生するようにしてもよい。これにより、特定楽曲が出力されているか否かにより、音量調整可能範囲が異なることを遊技者が容易に知ることができる。
4)特定演出発生期間(タイミング)のカスタマイズ
本実施形態にかかる遊技機1は、変動中演出を構成する演出として特定演出を実行することが可能である。特定演出は、いわゆるチャンスアップ演出の一種であり、ある当否抽選結果(対象当否抽選結果)に対応する変動中演出(対象変動中演出)にて特定演出が発生しない場合よりも、発生した場合の方が、対象当否抽選結果が大当たりとなる蓋然性(いわゆる(大当たり)信頼度)が高くなるというものである。当該特定演出が発生したときの信頼度は50%以上とされていることが好ましい(ただし、本実施形態における特定演出は信頼度100%の確定演出ではない)。すなわち、特定演出が発生した場合には、2回に1回以上の確率で大当たりに結びつくような設定とされていることが好ましい。本実施形態における特定演出の大当たり信頼度は50%である。
特定演出の具体的態様はどのようなものであってもよい。本実施形態では、表示領域911に所定の画像(特定画像20)が表示されることが特定演出とされている(図15(a-2)、(b-2)参照)。特定演出が発生することは遊技者には予告されず(特定演出が開始される直前に決まった予告が発生するというものではなく(図15(a-1)、(b-1)参照))、実行タイミングも様々である(一定ではない)ため、特定演出は突発的に発生するいわゆるカットイン演出(突発演出)であるともいえる。
当該特定演出に関する演出モード(以下、特定演出モードと称することもある)として、複数種の候補モードが設けられている。遊技者は、複数種の候補モードのうち、好みのものを特定演出モードとして選択することができる(図16(a)参照)。本実施形態では、候補モードとして、通常モード、早期モード(遊技者には「リーチ前モード」と表示される)、遅期モード(遊技者には「リーチ後モード」と表示される)の三種が設けられている。通常モードが基準となるモード(デフォルト)であり、早期モードおよび遅期モードが特殊モードである。モードの選択方法(設定方法)はどのようなものであってもよい。例えば、待機状態中に演出ボタン51や十字キー51の操作により選択、設定することができるものとする。
本実施形態にかかる遊技機1は、一般的な遊技機(ぱちんこ遊技機)と同様、主制御基板に構築された主制御回路により当否抽選が行われ、当該当否抽選結果を踏まえ、副制御基板に構築された副制御回路により変動中演出の内容が決定される。当否抽選結果を踏まえて変動中演出中に特定演出を発生させることが決定された場合、現在の特定演出モードの種類に応じて変動中演出中のどのタイミングにて特定演出を発生させるかを決定する。なお、特定演出モードを踏まえて決定されるのは「特定演出を発生させる(実行する)タイミング」であり、特定演出を実行するか否かではない。換言すれば、特定演出を実行するか否かは、特定演出モードを踏まえて決定されるものではない。よって、本実施形態では、特定演出が発生したときに当該特定演出を含む対象変動中演出に対応する対象当否抽選結果が大当たりとなる蓋然性(信頼度)は、特定演出モードにかかわらず同じ(一定)である(本実施形態では信頼度50%で一定である)。見方を変えれば、当否抽選結果を踏まえて特定演出の実行の有無を決定し、実行することが決定された場合に限り特定演出モードが参照されるということになる。
一般的な遊技機と同様に、三つの装飾図柄群80gのうちの二つ(本実施形態では左装飾図柄群80gLと右装飾図柄群80gR)の変動が停止または擬似停止(遊技者には停止しているように見えるものの完全に停止していない(例えばわずかに揺れている)状態をいう)することで示された装飾図柄80が同種のものとなることが「リーチ」とされている。本実施形態では、特定演出が発生することになる変動中演出は、当否抽選結果によらず、少なくとも「リーチ」は成立するものとされる。すなわち、対象当否抽選結果が大当たりとなる場合だけでなく、はずれとなる場合であっても特定演出が発生する変動中演出においては「リーチ」が成立するものと(リーチが成立せずにはずれが報知されるいわゆる「どはずれ」変動とならないように)されている。
対象変動中演出における特定演出の発生タイミングは、大きく「基準事象の発生以前」と「基準事象の発生以後」に分けられる。本実施形態では、「リーチの成立」が「基準事象の発生」とされている。「基準事象の発生以前」はリーチ成立までの変動の前半であり、「基準事象の発生以後」はリーチ成立後の変動の後半であるとみることもできる。これを踏まえ、以下では、対象変動中演出における「基準事象の発生(リーチ成立)以前」の期間を前半期間と、「基準事象の発生(リーチ成立)以後」の期間を後半期間と称する(図16(b)参照)。なお、変動中演出のトータルの時間(変動時間)は一定ではないし、変動開始からリーチ成立までの時間も一定ではない。よって、前半期間や後半期間の長さは一定ではない(種々変化しうる)。
図16(c)に示す通り、本実施形態では、通常モードが設定されている状態で特定演出の実行が決定された場合に、当該特定演出が前半期間で発生する確率は50%、後半期間で発生する確率は50%である。つまり、前半期間と後半期間とで振り分けが均等である。早期モードが設定されている状態で特定演出の実行が決定された場合に、当該特定演出が前半期間で発生する確率は80%、後半期間で発生する確率は20%である。つまり、前半期間で発生する確率が高くなる。遅期モードが設定されている状態で特定演出の実行が決定された場合に、当該特定演出が前半期間で発生する確率は20%、後半期間で発生する確率は80%である。つまり、後半期間で発生する確率が高くなる。
まとめると、本実施形態における、特定演出モードと特定演出の発生するタイミングの関係は以下の通りである。
(1)早期モードは、通常モードに比して、前半期間にて特定演出が発生する確率を高める(発生タイミングが早くなりやすい)モードである。
(2)遅期モードは、通常モードに比して、後半期間にて特定演出が発生する確率を高める(発生タイミングが遅くなりやすい)モードである。
(3)特殊モードである早期モードと遅期モード同士を比較すれば、前半期間にて特定演出が発生する確率の差、後半期間にて特定演出が発生する確率の差は、特殊モードのそれぞれと通常モードとを比較した同確率の差よりも大きい。
なお、本実施形態では、通常モードが「デフォルト」のモード(基準のモード)であるため、前半期間で発生する確率と後半期間で発生する確率を同じ(50%ずつの均等振分)にしている。ただし、上記(1)~(3)の関係を満たすのであれば、均等振分にしなくてもよい。
また、上記(1)~(3)の関係を満たすのであれば、早期モードでは前半期間80%・後半期間20%とした確率、遅期モードでは前半期間20%・後半期間80%とした確率の値は適宜変更可能である。早期モードを前半期間100%・後半期間0%の振分としたり、遅期モードを前半期間0%・後半期間100%としたりしてもよい。ただし、早期モードについては、前半期間100%・後半期間0%の振分とすると、リーチ成立の時点で特定演出が発生していない場合には変動終了までに特定演出が発生する確率が無くなるという構成になるから、そのような遊技性となることによる趣向性の低下を懸念するのであれば当該設定としない方が好ましい。
本実施形態では、前半期間および後半期間のそれぞれにて特定演出が発生しうるタイミングは複数個所ある。例えば、前半期間であれば、装飾図柄80の変動開始直後、左装飾図柄群80gLの変動の停止または擬似停止、リーチ成立(右装飾図柄群80gRの変動の停止または擬似停止)の直前・・・といったように、複数の特定演出が発生しうる箇所(前半発生候補箇所(図16(b)Pa))が設定されている。前半期間で特定演出を実行することが決定された場合には、複数の前半発生候補箇所のうちのいずれで特定演出を発生させるかが抽選(発生箇所決定抽選<前半>)により決定されることになる。また後半期間であれば、リーチ成立の直後、所定のスーパーリーチ演出(当否抽選結果に応じた結末に至る演出をいう。すなわち当否抽選結果がはずれである場合には遊技者に不利な状況となったことを示す不利結末に、大当たりである場合には遊技者に有利な状況となったことを示す有利結末(一旦不利結末に至ったと見せかけてそれが覆される逆転パターンを含む)に至る演出をいう。以下スーパーリーチ演出というときは同じ)に発展する直前、所定のスーパーリーチ演出の実行中、当否抽選結果が判明する直前(いわゆる当落分岐点)・・・といったように、複数の特定演出が発生しうる箇所(後半発生候補箇所(図16(b)Pb))が設定されている。後半期間で特定演出を実行することが決定された場合には、複数の後半発生候補箇所のうちのいずれで特定演出を発生させるかが抽選(発生箇所決定抽選<後半>)により決定されることになる。なお、図16(c)に示した振分に基づいて行う抽選は、あくまで前半期間および後半期間のいずれで特定演出を発生させるかを決定させる期間決定抽選であり、当該期間決定抽選により前半期間および後半期間のいずれで特定演出を発生させるかが決まった後、具体的な演出発生箇所が上記前半発生候補箇所または後半発生候補箇所のうちから抽選(発生箇所決定抽選<前半>または(発生箇所決定抽選<後半>))により決定されることになる。このように、前半期間や後半期間のそれぞれにて特定演出が発生する箇所が一箇所に決まっているというわけではないから、特定演出の発生タイミングを遊技者が予測することは困難である(特定演出が発生したときに遊技者に驚きを与えるものとすることができる)。
以上の通り、本実施形態にかかる遊技機1によれば、特定演出(発生した場合に大当たりに期待がもてる状況となる演出)の発生する確率を、リーチ成立よりも前である前半期間に高めるのか、リーチ成立よりも後である後半期間に高めるのかを遊技者が任意に選択できるという面白みのある遊技性が実現できる。
上記特定演出発生期間(タイミング)のカスタマイズに関する事項を改良、変形、具体化等した具体例を以下に示す。なお、可能な限りにおいて、以下の具体例にて説明する事項を複数組み合わせて適用した構成としてもよい。
○具体例3-1
上記実施形態では、遊技者が選択可能な候補モードとして、通常モード、早期モード、遅期モードの三種が設けられていることを説明したが、二種以上のモードが設けられたものであればよい。例えば、早期モードと遅期モードの二種が設けられたものとしてもよい。
また、通常モードと早期モードの二種が設けられたものとしてもよい。この場合には、早期モードが設定されている場合よりも、通常モードが設定されている場合の方が、基準事象が発生した後の後半期間にて特定演出が発生する蓋然性が高まるという構成となる。これとは異なり、通常モードと遅期モードの二種が設けられたものとしてもよい。この場合には、通常モードが設定されている場合よりも、遅期モードが設定されている場合の方が、基準事象が発生した後の後半期間にて特定演出が発生する蓋然性が高まるという構成となる。
○具体例3-2
上記実施形態では、リーチの成立を基準事象の発生としていることを説明したが、それ以外の事象が基準事象として設定された構成としてもよい。例えば、一または複数種の所定のスーパーリーチ演出が開始されることが基準事象として設定された構成とし、対象変動中演出における当該スーパーリーチ演出が開始される前の期間を前半期間、当該スーパーリーチ演出が開始された後の期間を後半期間とする。ただし、基準事象は、特定演出が発生する変動中演出にて発生することが決まっている事象とすることが好ましい。
○具体例3-3
二種以上の基準事象が設定された構成としてもよい。例えば、第一基準事象と第二基準事象が設定されたものとする。また、第二基準事象は、第一基準事象が発生した後、発生しうるものとする。一例として、リーチの成立を第一基準事象と、一または複数種の所定のスーパーリーチ演出が開始されることを第二基準事象とすることが考えられる。このようにした場合、対象変動中演出が実行される期間は、変動中演出が開始されてから第一基準事象が発生するまでの期間(以下、期間Aとする)と、第一基準事象が発生してから第二基準事象が発生するまでの期間(以下、期間Bとする)と、第二基準事象が発生してから対象変動中演出が終了するまでの期間(以下、期間Cとする)の三つに分けられることになる(「基準事象の種類の数+1」の期間に分けられることになる)(図17(a)参照)。
このような三つ以上の期間に分けられる構成とするのであれば、それぞれの期間にて特定演出が発生しやすくなる候補モードを設けるとよい。上記のように三つの期間(期間A~C)に分けられるのであれば、候補モードとして、モードA、モードB、モードCの三つを設ける。図17(b)に示すように、特定演出モードとしてモードAが設定されている場合にはその他のモードが設定されている場合よりも期間Aにて特定演出が発生する確率が高くなるようにする。以下同様に、特定演出モードとしてモードBが設定されている場合にはその他のモードが設定されている場合よりも期間Bにて特定演出が発生する確率が高く、特定演出モードとしてモードCが設定されている場合にはその他のモードが設定されている場合よりも期間Cにて特定演出が発生する確率が高くなるようにする。
モードA~Cを特殊モードとし、これとは異なる通常モードが設定されたものとしてもよい(図17(b)参照)。特定演出モードとして通常モードが設定されている場合とモードAが設定されている場合とを比較すれば、通常モードはモードAよりも、期間Aにて特定演出が発生する確率は低いが、期間B、Cにて特定演出が発生する確率は高いものとする。以下同様に、特定演出モードとして通常モードが設定されている場合とモードBが設定されている場合とを比較すれば、通常モードはモードBよりも、期間Bにて特定演出が発生する確率は低いが、期間A、Cにて特定演出が発生する確率は高いものとする。特定演出モードとして通常モードが設定されている場合とモードCが設定されている場合とを比較すれば、通常モードはモードCよりも、期間Cにて特定演出が発生する確率は低いが、期間A、Bにて特定演出が発生する確率は高いものとする。
○具体例3-4
上記実施形態では、特定演出モードとしていずれの演出モードが設定されている場合であっても、特定演出が発生したときの信頼度は同じであることを説明したが、演出モードに応じて当該信頼度が異なるものとしてもよい。上記実施形態のように、複数種の候補モードのうちの一部が特定演出モードとして設定されている場合よりも、他の一部が特定演出モードとして設定されている場合の方が、特定演出が発生する確率が低く、発生したときの信頼度が高いという構成としてもよい。例えば、通常モードが設定されている場合よりも、早期モードや遅期モードが設定されている場合の方が、特定演出が発生したときの信頼度が高いという構成とする。このようにした場合には、早期モードや遅期モードは、特定演出の発生するタイミングを通常モードと異ならせるという作用だけでなく、特定演出の信頼度を変化させるという作用をもたらすことになる。
ただし、特定演出モードが、特定演出の発生タイミングについてのカスタマイズであることを重視する(カスタマイズの分かりやすさを重視する)のであれば、上記実施形態のように信頼度に差を設けないようにすることが好ましい。このようにするのであれば、特定演出モードのカスタマイズ(発生タイミングのカスタマイズ)とは別に、特定演出の信頼度を変化させるカスタマイズ(信頼度カスタマイズ)を設けてもよい。例えば、当該信頼度カスタマイズとして、信頼度通常モード(例えば信頼度50%)および特定演出の信頼度を高める信頼度アップモード(例えば信頼度80%)を別途設ける。つまり、特定演出に関し、図16(a)のような発生タイミングのカスタマイズに加え、図18のような信頼度カスタマイズも可能とする。遊技者は、当該信頼度カスタマイズを利用して、特定演出の信頼度の高低を決めることができる。あくまで、特定演出の信頼度は、信頼度カスタマイズにより変化するものの、特定演出モードの設定(通常モード、早期モード、遅期モードのいずれを設定するか)によっては変化しないものとする。すなわち、信頼度通常モードが設定されているのであれば、通常モード、早期モード、遅期モードのいずれが設定されていても信頼度は50%であるし、信頼度アップモードが設定されているのであれば、通常モード、早期モード、遅期モードのいずれが設定されていても信頼度は80%である構成とする。
○具体例3-5
特定演出は、発生したときに大当たりが確定する(信頼度が100%である)確定演出であるものとする。このようにすることで、特定演出モードのカスタマイズは、大当たりが確定する確定演出の発生タイミングのカスタマイズになる。変動中演出の前半で大当たりが確定して欲しい(確定する頻度が高まって欲しい)遊技者は早期モードを選択すればよいし、変動中演出の後半で大当たりが確定して欲しい(確定する頻度が高まって欲しい)遊技者は遅期モードを選択すればよい。大当たりが確定する演出とそうではない演出(発生してもはずれの可能性がある演出)はその価値に大きな違いがあるから、本例のように確定演出をカスタマイズ対象の演出とした遊技性とすることは、上記実施形態のように確定演出ではないチャンスアップ演出をカスタマイズ対象の演出とした遊技性とは全く異なるものとなる。
○具体例3-6
特定演出が対象変動中演出中だけではなく、先読み演出としても発生しうるものである場合には、先読み演出として発生する確率をカスタマイズすることができるようにしてもよい。先読み演出自体は周知であるから詳細な説明を省略するが、対象変動中演出よりも先に実行される変動中演出(先の変動中演出(図19(a)参照))中に実行されることで、対象当否抽選結果が大当たりとなる蓋然性が高まったことを示唆するものである。なお、対象変動中演出(対象変動)中に発生する特定演出と、先の変動中演出(先の変動)中に発生する特定演出とは、同じ演出であるということを遊技者が認識できる範囲内(同一視される範囲内)であれば多少の態様が異なっていてもよい。
図19(b)に示す通り、例えば、候補モードとして、通常モード、対象変動モード、先読みモードの三種が設定されているものとする。特定演出を実行すること(先の変動中演出および対象変動中演出のいずれか一方で実行すること)が決定された場合に、特定演出が先の変動中演出にて発生する確率は、対象変動モード<通常モード<先読みモードの順で高くなるようにする。一方、特定演出が対象変動中演出にて発生する確率は、先読みモード<通常モード<対象変動モードの順で高くなるようにする。つまり、対象変動モードは、対象変動中演出にて特定演出が発生する確率を高める(通常モードや先読みモードよりも高める)モードであり、先読みモードは、先の変動中演出にて特定演出が発生する確率を高める(通常モードや対象変動モードよりも高める)モードである。なお、本例は、先の変動中演出の開始が「基準事象」に相当することになる。対象変動モードは、基準事象が発生した後の期間である対象変動中演出(対象変動)にて特定演出が発生する確率を高めるものであり、先読みモードは、基準事象が発生する前の期間である先の変動中演出(先の変動)にて特定演出が発生する確率を高めるものであるといえるからである。
本例のようにすることで、特定演出が先読みとして発生しやすいようにするか、対象変動で発生しやすいようにするかを、遊技者が任意に選択できるという斬新な遊技性が実現される。
○具体例3-7
特定演出は、対象当否抽選結果の信頼度(期待度)を数的要素で示す特定画像20が表示されるものとする(図20参照)。例えば、信頼度を表す確率をそのまま数値で示す特定画像20が表示されるようにする。なお、当該数値は、実際の信頼度とは厳密には異なっていてもよいが、ある確率が表示された特定演出が発生した場合よりも、当該ある確率よりも高い確率が表示された特定演出が発生した場合の方が、大当たり信頼度が高いものとされるようにする(確率の高低の関係は保証されるものとする)。また、表示されうる確率の数は適宜設定することができる。例えば、表示されうる確率が1刻みである構成としてもよいし、5刻みで表示されうる構成としてもよい。このようにすることで、大当たりとなる確率そのものが表示されやすいタイミング(期間)を遊技者が任意に設定することができるという遊技性となる。特定演出発生時に表示される特定画像20は、信頼度を表す数値の部分が毎回変化しうることになる。
なお、数的要素による信頼度の表現方法としては、上記のような数値そのものによるものだけでなく、メータの大小で示したり、マークの数等で示したりすることも考えられる。
5)特殊演出
本実施形態にかかる遊技機1は、変動中演出を構成する演出として選択演出(図21(a)参照)を実行することが可能である。選択演出は、遊技者に対し、演出ボタン51や十字キー51等の操作手段50を操作することにより、複数の選択肢のうちから好みの選択肢の選択を遊技者に促す演出である。
選択演出においては、各選択肢を示す選択肢画像30が表示領域911に表示される。本実施形態における選択演出は、スーパーリーチ演出の一種であるバトル演出で戦う敵キャラクタを選択するものである。選択演出とスーパーリーチ演出とは対象当否抽選結果に対応する同じ変動中演出である対象変動中演出中(一変動中)に実行される。なお、本実施形態における選択演出はリーチ成立後に発生するものであるため、選択演出自体もリーチ演出の一種である。選択演出においては、互いに異なる種類の敵キャラクタを表す画像が選択肢画像30として表示領域911に表示される。本実施形態では、三つの選択肢画像30(第一選択肢画像31~第三選択肢画像33)が表示され、それぞれが互いに異なる敵キャラクタ(敵キャラクタA~C;図面においてはそれぞれを「敵A」、「敵B」、「敵C」の文字を付したものとする)を表すものとされる(図21(a)参照)。遊技者は、遊技者側のキャラクタである味方キャラクタ(図面においては「味」の文字を付したものとする)と戦う相手として好みの敵キャラクタを選択する。選択演出後、選んだ敵キャラクタと味方キャラクタが戦うバトル演出が開始される(図21(b)参照)。対象当否抽選結果がはずれである場合には味方キャラクタが敗北する(敵キャラクタが勝利する)敗北結末に、大当たりである場合には味方キャラクタが勝利する勝利結末(一旦敗北したかのように見せかけてそれが覆される逆転パターンを含む)に至る。当該選択演出は、遊技者が好みの選択肢(敵キャラクタの種類)を選ぶことができるものであるため、どの選択肢を選択するかは、対象当否抽選結果に影響を与えるものではないし、対象当否抽選結果の信頼度を示唆するものではない。すなわち、選択演出にてどの選択肢を選択するかは、その後実行されるバトル演出の態様が異なるものとなるという「演出上の差異」を生じさせるものであって、出玉に関わる直接的な利益に影響があるものではない。
なお、選択演出の発生の度に選択肢(選択肢画像30)が変化しうる構成としてもよい。例えば、選択肢画像30として表示されうる可能性がある候補として四種類以上が設けられており、選択演出においてはそのうちの三種が選択肢として提示されるものとしてもよい。また、選択演出にて提示される選択肢の数(選択肢画像30の数)が毎回変化しうる構成としてもよい。
選択演出では、好みの選択肢(選択肢画像30)を選択するための時間である選択時間が設定される。複数の選択肢画像30のいずれか一つは、他の選択肢に比して強調された(目立つ態様とされた)強調状態とされる。本実施形態では、強調状態とされる選択肢には「カーソルC」が合わせられる(図21(a)参照)。なお、その他の方法により強調状態とされる選択肢画像30とそれ以外の選択肢画像30が区別できるようにしてもよい。例えば、強調状態とされる選択肢画像30が他の選択肢画像30よりも明度が高く表示される、強調状態とされる選択肢画像30がカラーで他の選択肢画像30が白黒で表示される、強調状態とされる選択肢画像30が他の選択肢画像30よりも大きく表示される、等の方法が考えられる。
選択時間にて十字キー51を操作する度に、強調状態とされる選択肢画像30が変化する。本実施形態ではカーソルCが移動する。選択時間中に演出ボタン51を操作する(決定操作する)ことで、その時点で強調状態とされている選択肢画像30が選択されたものとされる。その後、当該選択肢画像30に対応する敵キャラクタが登場するバトル演出が開始される。なお、選択時間中に演出ボタン51が操作されなかった場合(決定操作がなされずにタイムアップした場合)には、選択時間の終了時点で強調状態とされていた選択肢画像30が選択されたものとされる。
本実施形態では、選択演出にて特殊演出が発生することがある。以下、特殊演出について説明する。選択演出においては、スピーカ60から選択演出用の楽曲が出力される。基本的には選択時間中は基本楽曲が出力される。少なくとも選択時間が開始された時点においては基本楽曲が出力された状態にある。なお、本実施形態にて基本楽曲として出力される楽曲は一種であるが、二種以上の楽曲が設定されたもの(二種以上の楽曲のうちのいずれかが基本楽曲として出力されるものであり、基本楽曲の種類が選択演出の度に異なりうるもの)としてもよい。このような場合であっても、選択時間が開始された時点にて出力されている楽曲を基本楽曲とする。
所定条件を満たした際(後述する特殊抽選に当選した際)に特殊演出が発生する選択演出(以下、特別選択演出と称する)となるか、特殊演出が発生する可能性がない選択演出(以下、通常選択演出と称する)となるかは、対象当否抽選結果を踏まえて予め決定される。なお、少なくとも選択演出が開始された時点(図22(b-1)の時点)においては、それが特別選択演出であるのか通常選択演出であるのかを遊技者は判別することはできない(見分けがつかない)。本実施形態では、通常選択演出が発生した場合よりも、特別選択演出が発生した場合の方が、対象当否抽選結果の大当たり信頼度が高くなる(大当たりという遊技者に有利な事象が発生する蓋然性が高くなる)ように設定されている(図22(a)参照)。本実施形態に即して言えば、通常選択演出が発生した場合よりも、特別選択演出が発生した場合の方が、その後のバトル演出が勝利結末に至る蓋然性が高いということである。なお、本実施形態では、通常選択演出となった場合の信頼度は30%であり、特別選択演出となった場合の信頼度は80%である。特別選択演出となった場合には大当たりが確定する(信頼度が100%である)設定としてもよい。
特別選択演出においては、強調状態とされる選択肢画像30が変化することを契機として特殊演出を発生させるか否かの抽選(以下、特殊抽選と称する。当該特殊抽選の当選確率≠100%である)が実行される。本実施形態では、カーソルCの移動操作(十字キー51の操作)がなされることを契機として特殊抽選が実行されることになる。当該特殊抽選に当選することを契機として特殊演出が実行される。本実施形態では、特殊抽選の当選確率は1/10とされている。つまり、強調状態とされる選択肢画像30の変化(カーソルCの移動操作)がなされたとしても、特殊抽選に当選しなければ特殊演出は発生しない(図22(b-1)→(b-2)参照)のであるから、特別選択演出となった場合であっても特殊演出が発生するとは限られない。換言すれば、特殊抽選に当選しない場合には、特別選択演出であっても特殊演出は発生しないのであるから、通常選択演出と見分けがつかないことになる。例えば、選択演出(選択時間)が開始されてから全くカーソルCの移動操作がなされなかった場合には、特殊抽選は実行されないのであるから、特殊演出が発生することはないことになる。
特殊演出は、スピーカ60から出力される楽曲が、上述した基本楽曲から当該基本楽曲とは異なる特殊楽曲に変化するものである。遊技者視点でいえば、操作手段50(本実施形態では十字キー51)の操作により強調状態とされる選択肢画像30の変化(カーソルCの移動)が発生することを契機として、基本楽曲から特殊楽曲に変化することになる(図22(b-2)→(b-3)参照)。本実施形態では、特殊演出が発生した後は、特殊楽曲は少なくとも決定操作がなされるまではそのまま継続的に出力され続ける。なお、特殊楽曲として出力されうる楽曲として二種以上の楽曲が設定されたもの(特殊演出発生時に出力される楽曲が特殊演出発生の度に異なりうるもの)としてもよい。二種以上の特殊楽曲のいずれもが基本楽曲とは異なるものとすることで、特殊演出の発生時には当該楽曲変化が生じるものとなる。
ここで、強調状態とされる選択肢画像30の変化(カーソルCが移動)した際に特殊演出が発生しない場合には、当該変化の前後に亘り、同じ基本楽曲の出力が継続される(図22(b-1)→(b-2)参照)。遊技者視点でいえば、強調状態とされる選択肢画像30を変化させるための操作手段50(本実施形態では十字キー51)の操作がなされても、当該操作の前後に亘り、同じ基本楽曲の出力が継続される(楽曲変化は起こらない)ということである。通常選択演出では特殊演出が発生しないのであるから、選択時間を通じて基本楽曲の出力が継続されるということになる。特別選択演出であっても強調状態とされる選択肢画像30を変化させるための操作手段50(本実施形態では十字キー51)の操作がなされても特殊抽選に当選しない場合には、その前後に亘り基本楽曲の出力が継続されることになる。
このように、本実施形態にかかる遊技機1は、選択演出にて強調状態とされる選択肢画像30を変化させる操作手段50の操作がなされることを契機として出力される楽曲が変化する特殊演出が発生した場合に、大当たり(遊技者に有利な事象の発生)となる蓋然性が高まるという面白みのある遊技性が実現できる。選択演出は、表示領域911に表示される複数の選択肢画像のうちから好みのものを遊技者が選択する演出であるから、遊技者は表示領域911を注視していることが予想される(選択演出は「視覚」を利用した演出である)。このような選択演出が実行されている最中に楽曲変化が発生する(「聴覚」を利用した演出が発生する)ものであるから、違和感を覚えた遊技者がその発生に気付く(多くの遊技者がその発生に気付くわけではない)という演出形態であるということもできる。
特に、本実施形態では、内部的には特別選択演出とされた場合であっても、特殊抽選に当選しなければ特殊演出は発生しないため、通常選択演出と見分けがつかない。そのため、特殊演出が発生しない場合であっても、(内部的には特別選択演出ではあるが特殊抽選に当選していないという状況である可能性が残るため)大当たりに期待がもてることになる。
また、本実施形態では、強調状態とされる選択肢画像30を変化させる操作という意外性のあるタイミング(遊技者が予測することは想定しづらいタイミング)で特殊演出が発生するという演出形態となる。
上記特殊演出に関する事項を改良、変形、具体化等した具体例を以下に示す。なお、可能な限りにおいて、以下の具体例にて説明する事項を複数組み合わせて適用した構成としてもよい。
○具体例4-1
複数種の特殊演出が発生しうる構成とする。例えば、特殊演出として、第一特殊演出(図23(b-1)参照)および第二特殊演出(図23(b-2)参照)が発生しうる構成とする。第一特殊演出は基本楽曲から第一特殊楽曲への変化が発生するものとする。第二特殊演出は基本楽曲から第二特殊楽曲(第一特殊楽曲とは異なる)への変化が発生するものとする。つまり、特殊楽曲として出力される楽曲の種類が異なる複数種の特殊演出が発生しうるものとする。
そして、発生した特殊演出の種類に応じ、対象当否抽選結果の大当たり信頼度が異なるものとする。例えば、第一特殊演出が発生した場合(第一特殊楽曲が出力された場合)よりも、第二特殊演出が発生した場合(第二特殊楽曲が出力された場合)の方が高信頼度である設定とする(図23(b-1)(b-2)参照)。このようにすることで、特殊演出が発生した場合には、当該演出が発生したことだけでなく、出力されている楽曲(特殊楽曲の種類)にも遊技者が注目するであろう遊技性が実現される。
なお、本例のようにする場合、発生する選択演出は全て特別選択演出であり、上記実施形態にて説明した通常選択演出が発生しない構成、すなわち全ての選択演出にて特殊演出が発生しうる構成としてもよい。このようにした場合には、特殊演出が発生するか否かによる信頼度示唆作用は無くなるものの、特殊演出が発生したときの楽曲(特殊楽曲)の種類により信頼度示唆がなされるという構成となる。
○具体例4-2
基本楽曲として複数種の楽曲のうちのいずれかが出力される構成とする。すなわち、選択演出の発生の度に、出力される基本楽曲の種類が異なりうる設定とする。それを前提とし、当該基本楽曲の種類に応じ、その後特殊演出が発生する蓋然性が異なるものとする。例えば、基本楽曲として第一基本楽曲および第二基本楽曲が設けられており、選択演出(選択時間)開始時に第一基本楽曲が出力されている場合(図24(a)参照)よりも、第二基本楽曲が出力されている場合(図24(b)参照)の方が、特殊演出が発生する蓋然性が高い設定とする。換言すれば、第一基本楽曲が出力される選択演出である方が、第二基本楽曲が出力される選択演出である場合よりも、当該選択演出が特別選択演出である蓋然性が高いということである。
このようにすることで、出力される基本楽曲の種類により特殊演出の発生する蓋然性が示唆されるのであるから、選択演出が開始されているときに出力される基本楽曲の種類に遊技者が注目するであろう遊技性が実現される。
○具体例4-3
上記実施形態では、強調状態とされる選択肢画像30の変化(当該変化を生じさせるための操作手段50(十字キー51)の操作)を契機として特殊演出が発生しうることを説明したが、特別選択演出である場合にて選択決定(選択を決定する操作手段50の操作)を契機として特殊演出が発生しうるものとする。上記実施形態のように、選択時間内に演出ボタン51を操作することで強調状態とされている選択肢画像30の選択が決定される構成とするのであれば、当該選択時間内における演出ボタン51の操作を契機として基本楽曲から特殊楽曲への変化が発生しうる(図25(a)→(b-2)参照)ものとする。なお、特殊演出が発生しない場合には、演出ボタン51の操作がなされても基本楽曲が継続的に出力されるものとする(図25(a)→(b-1)参照)。
本例のようにする場合、選択時間の終了まで決定操作がなされなかった場合、すなわちタイムアップした場合には、選択時間の終了を契機として特殊演出が発生しうるようにしてもよい。つまり、選択時間の終了(決定操作がなされずにタイムアップすること)を、決定操作と同様に取り扱ってもよい。これとは異なり、決定操作がなされずにタイムアップした場合には、特別選択演出であっても特殊演出が発生することがない設定としてもよい。このようにすれば、特殊演出の発生には選択時間内に決定操作を行うことが必須となるから、遊技者が積極的に決定操作を行うことに期待がもてる。
また、本例のようにする場合、決定操作を契機として特殊抽選(当選確率≠100%である)を行い、当該特殊抽選に当選することを条件として特殊演出が発生するようにしてもよい。このようにすることで、内部的には特別選択演出であっても特殊演出が発生しないケースが生じ得ることになり、特殊演出非発生時においても大当たりに期待がもてることになる。一方、これとは異なり、特別選択演出である場合には、決定操作時にもれなく特殊演出が発生するようにしてもよい。上記実施形態のような強調状態とされる選択肢画像30の変化(カーソルCの移動)は、一回の選択演出であっても選択時間内であれば何度でも実行することができる(ゆえに、選択時間内であれば何度でも特殊抽選を受けることができる)ものである。一方、決定操作は、一回の選択演出にて一回しか行うことができないものである。これを踏まえ、特別選択演出では決定操作時にもれなく特殊演出が発生するようにする。このようにすれば、決定操作時に楽曲が変化しなければ通常選択演出、楽曲が変化すれば特別選択演出であるということになり、分かりやすい演出形態とすることができる。
○具体例4-4
上記実施形態における選択演出は変動中演出中に発生するものであり、当該選択演出での特殊演出の発生は対象当否抽選結果を示唆するものであることを説明したが、変動中演出中以外の場面にて用いられるものとしてもよい。その一例としては、大当たり遊技中(大入賞領域10を狙って遊技球を発射すべき状態中)に選択演出が発生しうるようにすることが考えられる。
大当たりの種類に応じ、当該大当たり遊技終了後の遊技状態(大当たり獲得を目指して遊技する状態)が決まる遊技性が周知である。例えば、通常大当たりに当選した場合には当該通常大当たり遊技終了後の遊技状態が通常遊技状態となり、特別大当たりに当選した場合には当該特別大当たり遊技終了後の遊技状態が特別遊技状態(通常遊技状態よりも大当たりが獲得しやすい遊技状態)となるものであるとする。大当たり遊技が開始された時点においては、当該大当たりが通常大当たりであるか特別大当たりであるかは遊技者には明確に報知されず、大当たり遊技中に報知されるようにする。例えば、大当たり遊技中にバトル演出(既述)が発生し、特別大当たりである場合には勝利結末に、通常大当たりである場合には敗北結末に至るような構成であるとする。これを前提とし、大当たり遊技中のバトル演出開始前に選択演出が発生し、当該選択演出にて特殊演出が発生した場合には、発生しなかった場合よりも、その後のバトル演出が勝利結末に至る蓋然性が高まるものとする。つまり、特別遊技状態への移行が「遊技者に有利な事象」とされ、当該事象の発生する蓋然性が高まったことが選択演出での特殊演出の発生により示唆されるものとする。
○具体例4-5
上記実施形態における特殊演出は、スピーカ60から出力される楽曲が変化するものであることを説明したが、遊技者がその変化を把握可能なものであれば上記実施形態とは異なる態様の特殊演出とすることができる。例えば、所定部位に設けられた発光部(LED)の発光態様が変化することを特殊演出とすることが考えられる。また、所定部位が振動すること(非振動状態から振動状態に変化すること)を特殊演出とすることが考えられる。ただし、特殊演出となる変化は、選択肢画像30が表示される表示領域911に表れるものではないこと(表示領域911に表示される画像の変化ではないこと)が好ましい。選択演出は、表示領域911に表示される複数の選択肢画像30のうちから好みのものを選択することを基本構成とするものであり、遊技者は表示領域911を注視しているのであるから、表示領域911に表れる変化は遊技者が気付いてしまう蓋然性が高いからである。すなわち、特殊演出は、遊技者の多くが気付くようなものではない「違和感」演出であるところ、それを維持するためには表示領域911に表示される変化を特殊演出としないことが好ましい。
○具体例4-6
上記実施形態における選択演出は、遊技者の操作手段50(上記実施形態では十字キー51)の操作により、強調状態とされる選択肢画像30が変化するものであることを説明したが、自動的に強調状態とされる選択肢画像30が変化するものとしてもよい。例えば、選択演出にて、所定時間経過の度に強調状態とされる選択肢画像30が自動で変化していき(自動でカーソルCが移動していき)、その移動の最中に決定操作を行うことで、その時点で強調状態にある選択肢画像30が選択されたものとされる構成とする。このような構成にて、強調状態とされる選択肢画像30が自動で変化する度に特殊抽選が実行され、当該特殊抽選に当選した場合には特殊演出が発生するようにする。なお、強調状態とされる選択肢画像30の変化は、所定の選択時間中にある範囲で実行され、当該選択時間が終了したときには自動で選択肢の決定がなされるようにする。
本例のようにする場合には、決定操作を行うタイミングが遅くなるほど、強調状態とされる選択肢画像30の変化が自動的に発生する回数が多くなり、特殊抽選の実行回数も多くなることになる。よって、特殊演出の発生に期待する遊技者は、強調状態とされる選択肢画像30の変化の回数ができるだけ多くなるようにするため、すぐに決定操作を行わないようにするであろう遊技性が実現される。
○具体例4-7
特別選択演出にて、複数種の選択肢画像30のうちのいずれかである特定の選択肢画像30Tが強調状態とされる操作がなされることを契機としてのみ特殊演出が発生しうるものとする。すなわち、特定の選択肢画像30T以外の選択肢画像30が強調状態とされる操作がなされることを契機としては特殊演出が発生することがないものとする。換言すれば、特殊抽選は、特定の選択肢画像30Tが強調状態とされたときには実行されるものの、それ以外の選択肢画像30が強調状態とされたときには実行されないようにする。例えば、上記実施形態のように、第一選択肢画像31~第三選択肢画像33が表示される特別選択演出にて、第三選択肢画像33が強調状態とされることを契機として特殊演出は発生しうる(例えば図26(b)→(c)の操作時には発生しうる)ものの、第一選択肢画像31や第二選択肢画像32が強調状態とされることを契機として特殊演出は発生することがない(例えば図26(a)→(b)の操作時には発生することがない)ものとする。このようにすることで、特定の選択肢画像30Tが強調状態とされない限り特殊演出が発生しないという面白みのある遊技性が実現できる。
特定の選択肢画像30Tとされる選択肢画像30が、特別選択演出の度に変化しうる構成としてもよい。例えば、「特定の選択肢画像30T=第一選択肢画像31」である特別選択演出、「特定の選択肢画像30T=第二選択肢画像32」である特別選択演出、および、「特定の選択肢画像30T=第三選択肢画像33」である特別選択演出のいずれを実行するかが、特別選択演出の実行前に抽選により決定されるものとする。このようにすることで、どの選択肢画像30が特定の選択肢画像30Tとされているかを遊技者が知ることができない演出形態とすることができる。
なお、本例のようにする場合には、特別選択演出が開始されてから最初に特定の選択肢画像30Tが強調状態とされたときにもれなく特殊演出が発生するようにしてもよい。すなわち、特定の選択肢画像30Tが強調状態とされることを契機とした特殊抽選が実行されないようにする(もしくは特殊抽選の当選確率を100%にする)ことで、予め定められた特定の選択肢画像30Tが強調状態とされることを契機としてもれなく楽曲変化が発生するようにしてもよい。
6)以上、本発明の実施形態について詳細に説明したが、本発明は上記実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の改変が可能である。
上記実施形態にかかる遊技機1はぱちんこ遊技機であるが、ぱちんこ遊技機特有の構成を前提とした点を除き、回胴式遊技機等のその他の遊技機にも適用可能である。
上記実施形態では、当否抽選結果の態様として大当たりおよびはずれが設定され、大当たりとなることで大当たりが獲得される(大当たり遊技が実行される)ものであるが、いわゆる小当たり経由により大当たりが獲得できるものとしてもよい。このように小当たり経由で大当たりが獲得できる遊技性(いわゆる「二種遊技機」の遊技性)を備えたもの自体は周知であるため詳細な説明を省略する。指示通り遊技を行っていればほぼ確実に大当たり獲得に繋がる小当たりに当選することは、遊技者にとってみれば事実上大当たりに当選することと同じである。よって、このような遊技性を有する遊技機とする場合においては、上記実施形態にて説明した「大当たり」に関する事項は、「小当たり」(事実上大当たり当選と同じである「小当たり」)と読み替えることができるものとする。例えば、大当たり信頼度とは、大当たり獲得に繋がる小当たりに当選することも含めた信頼度であると読み替えることができるものとする。
上記実施形態から得られる具体的手段(遊技機)を以下に列挙する。
・手段1-1
遊技球が進入可能となるよう特定領域を開放する際には開位置に、進入不能となるよう当該特定領域を閉鎖する際には閉位置に位置する開閉部材を備え、前記開閉部材が前記閉位置に位置する状態においては当該開閉部材に覆われるものの、前記開閉部材が前記開位置に位置する状態においては当該開閉部材に覆われない対象範囲に、前記特定領域が開放していることを示す開放情報の少なくとも一部が設けられていることを特徴とする遊技機。
上記遊技機によれば、特定領域が開放していることを分かりやすく示すことができる。
・手段1-2
前記開放情報は、前記対象範囲に設けられる第一開放情報と、前記特定領域に隣接する隣接範囲に設けられる第二開放情報と、を含むことを特徴とする手段1-1に記載の遊技機。
対象範囲に表示されるのは、開放情報の一部(第一開放情報)であってもよい。隣接範囲に別の開放情報の一部(第二開放情報)を設けることで、開閉部材が開位置に位置することでこれらが組み合わされた開放情報が構築されるようにすることができる。
・手段1-3
前記閉位置に位置する状態において前方を向く前記開閉部材の前面には、前記特定領域が閉鎖していることを示す閉鎖情報の少なくとも一部が設けられていることを特徴とする手段1-1または手段1-2に記載の遊技機。
このようにすることで、特定領域が閉鎖された状態にあることを分かりやすく示すことができる。
・手段2-1
スピーカから実際に出力される出力楽曲を、複数種の候補楽曲のうちから遊技者が任意に選択可能である遊技機であって、遊技に関する設定を、変更可能範囲内で遊技者が変更可能であるカスタマイズ機能を有し、複数種の前記候補楽曲の一部は特定楽曲とされ、前記特定楽曲を前記出力楽曲としている特定状態と、前記特定楽曲ではない楽曲を前記出力楽曲としている非特定状態とでは、前記カスタマイズ機能による前記変更可能範囲が異なることを特徴とする遊技機。
上記遊技機によれば、選択可能な候補楽曲のうちの一部が、他の楽曲に比して出力楽曲として選択されやすい構成とすることができる。
・手段2-2
前記特定楽曲はオリジナル楽曲であることを特徴とする手段2-1に記載の遊技機。
このようにすることで、オリジナル楽曲が他の楽曲に比して選択されやすい(それとは逆に、オリジナル楽曲が他の楽曲に比して選択されにくい)構成とすることができる。
・手段2-3
前記カスタマイズ機能は、前記スピーカの音量を変化させる機能であり、前記特定状態と前記非特定状態とでは、音量の調整可能な範囲が異なることを特徴とする手段2-1または手段2-2に記載の遊技機。
遊技者にとっては音量の調整可能な範囲が大きいことが好ましいから、音量の調整可能な範囲が大きくなる楽曲が出力楽曲として選択されやすくなる。
・手段3-1
当否抽選結果を示す装飾図柄が変動を開始してから当否抽選結果に応じた態様で停止するまでの変動中演出を構成するものとして特定演出を実行する演出実行手段と、前記特定演出に関する演出モードを、複数種の候補モードのうちから遊技者が任意に選択することを可能とするモード選択手段と、を備え、前記変動中演出では基準事象が発生することがあり、前記候補モードの一つである第一モードが設定されている場合よりも、前記候補モードの一つである第二モードが設定されている場合の方が、前記基準事象が発生した後の期間にて前記特定演出が発生する確率が高いことを特徴とする遊技機。
上記遊技機によれば、特定演出の発生しやすい期間を遊技者が任意に変更できるという面白みのある遊技性が実現できる。
・手段3-2
前記基準事象は、前記装飾図柄によるリーチの成立であることを特徴とする手段3-1に記載の遊技機。
このようにすることで、リーチ成立以前に特定演出が発生しやすい設定とするか、リーチ成立以後に特定演出が発生しやすい設定とするかを遊技者が任意に選択することができる。
・手段3-3
前記第一モードが設定されている場合および前記第二モードが設定されている場合のいずれであっても、前記特定演出が発生した前記変動中演出に対応する当否抽選結果が大当たりとなる蓋然性は同じであることを特徴とする手段3-1または手段3-2に記載の遊技機。
このようにすることで、特定演出が発生したときの信頼度を維持しつつ、その発生しやすくなる期間を遊技者が選択できるという遊技性が実現できる。
・手段4-1
遊技者が操作可能な操作手段と、前記操作手段を操作することにより、遊技者に対し、複数の選択肢のうちから好みの選択肢の選択を促す選択演出を実行する選択演出実行手段と、前記選択演出中に前記操作手段の操作がなされることを契機として発生する特殊演出を実行する特殊演出実行手段と、を備え、前記特殊演出が発生しなかった場合よりも、前記特殊演出が発生した場合の方が、前記選択演出後に遊技者に有利な事象が発生する蓋然性が高いことを特徴とする遊技機。
上記遊技機によれば、選択演出における操作手段の操作により特殊演出が発生する場合があるという面白みのある遊技性が実現できる。
・手段4-2
前記選択演出は、複数の前記選択肢のそれぞれを示す選択肢画像が表示手段に表示され、複数の前記選択肢画像のいずれか一つが他の選択肢画像よりも強調された強調態様とされるものであり、前記特殊演出は、前記操作手段の操作により前記強調態様とされる前記選択肢画像を変化させることを契機として発生しうることを特徴とする手段4-1に記載の遊技機。
このようにすることで、強調状態とされる選択肢画像を変化させる操作という意外性のあるタイミングで特殊演出が発生するという演出形態となる。
・手段4-3
前記特殊演出は、前記操作手段の操作がなされることを契機として出力される楽曲が変化するものであり、前記特殊演出が発生しない場合には、前記操作手段の操作がなされる前後に亘り、同じ楽曲の出力が継続されることを特徴とする手段4-1または手段4-2に記載の遊技機。
このようにすることで、特殊演出は、操作手段の操作を契機として通常であれば発生しない楽曲変化が発生していることに遊技者が気付くかどうか(「違和感」を覚えるかどうか)という演出形態となる。
1 遊技機
10 大入賞領域
11 前側部材
111 隣接範囲
12 後側部材
121 対象範囲
13 開放情報(131 第一開放情報 132 第二開放情報)
14 閉鎖情報(141 第一閉鎖情報 142 第二閉鎖情報)
15 開閉部材
16 回動部材
20 特定画像
30 選択肢画像(31~33 第一選択肢画像~第三選択肢画像)
C カーソル
50 操作手段(51 演出ボタン 52 十字キー)
60 スピーカ
70 保留図柄
80 装飾図柄
91 表示装置
911 表示領域

Claims (3)

  1. 遊技球が進入可能となるよう特定領域を開放する際には開位置に、進入不能となるよう当該特定領域を閉鎖する際には閉位置に位置する開閉部材を備え、
    前記開閉部材が前記閉位置に位置する状態においては当該開閉部材に覆われるものの、前記開閉部材が前記開位置に位置する状態においては当該開閉部材に覆われない対象範囲に、前記特定領域が開放していることを示す開放情報の少なくとも一部が設けられていることを特徴とする遊技機。
  2. 前記開放情報は、
    前記対象範囲に設けられる第一開放情報と、
    前記特定領域に隣接する隣接範囲に設けられる第二開放情報と、
    を含むことを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 前記閉位置に位置する状態において前方を向く前記開閉部材の前面には、前記特定領域が閉鎖していることを示す閉鎖情報の少なくとも一部が設けられていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の遊技機。

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