JP2023154132A - 移動支援装置 - Google Patents

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Hiroaki Kawamura
浩平 新谷
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Abstract

【課題】ユーザの移動支援をより適切に行うことを可能にする移動支援装置を提供する。【解決手段】ユーザが歩道SWを移動する際の移動支援を行うに当たって、高精度測位技術を利用して規定された誘導経路を記憶させると共に、誘導経路の延在方向に対する法線方向における該誘導経路からのユーザの逸脱を許容する許容経路幅Wr,Wlを設定する場合に、当該所定幅を、歩道における障害物等の移動リスク(樹木TRや電柱TP)が存在する側の幅寸法を移動リスクが存在しない側の幅寸法よりも短く設定する。誘導経路に沿って誘導されるユーザが許容経路幅から逸脱する場合にユーザに向けて報知を行う。このため、ユーザが移動リスクに近付く前に、該移動リスクとの干渉を回避できる移動支援動作が可能となる。このため、ユーザの移動支援を行うに当たり、実情に適したより詳細な誘導(移動支援)を行うことができる。【選択図】図7

Description

本発明は、ユーザの移動(例えば白杖を使用する視覚障碍者の歩行)に対する移動支援を行うための移動支援装置に係る。特に、本発明は、ユーザの移動を誘導するための改良に関する。
視覚障碍者等の歩行者に対する歩行支援(移動支援デバイスを使用するユーザの移動に対する移動支援)を行うための移動支援装置として特許文献1に開示されているものが知られている。この特許文献1には、ユーザ(移動者)を目的地まで案内するための案内ルートを設定するルート設定手段と、設定された案内ルート上に1個以上のチェックポイントを設定するチェックポイント設定手段と、ユーザがチェックポイントを通過すると予想される時刻を含む移動予定を算出する移動予定生成手段と、ユーザが移動予定に従って各チェックポイントを通過しているかどうかを判定する通過判定手段と、その判定結果を情報センタから、通知すべき相手先の通知側端末装置に通知する通知手段とを備えた構成が開示されている。
特開2013-164384号公報
ところで、例えばユーザが歩道を歩行する状況において、歩道の道幅が一定でない場合や歩道に障害物(電柱や樹木等)が存在している場合、特許文献1に開示されている移動支援装置による誘導(案内)では、歩行に障害を招く可能性がある。つまり、道幅が変化した場合にユーザが歩道の端部を歩く(歩道から逸脱してしまう可能性が高くなる)状況を招いてしまったり、障害物が存在する場合にユーザが障害物に近付いてしまったりする可能性がある。
本発明の発明者らは、この点に鑑み、ユーザの移動支援を行うに当たり、実情に適したより詳細な誘導(移動支援)が必要である点に着目した。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、ユーザの移動支援をより適切に行うことを可能にする移動支援装置を提供することにある。
前記の目的を達成するための本発明の解決手段は、移動支援デバイスに備えられ、当該移動支援デバイスを使用するユーザの移動を支援するための移動支援動作が可能な移動支援装置を前提とする。そして、この移動支援装置は、前記ユーザの移動を誘導するための誘導経路の情報を取得する誘導経路情報取得部と、前記誘導経路の情報のうち歩道における移動リスクの情報を取得する移動リスク情報取得部と、前記誘導経路の延在方向に対する法線方向における前記誘導経路からの前記ユーザの逸脱を許容する所定幅を設定する経路幅設定部と、前記ユーザが前記所定幅から逸脱する場合に、その逸脱を解消するように前記ユーザの移動を支援する移動支援動作を実施するための移動支援動作指示情報を出力する情報送信部とを備えている。そして、前記所定幅は、前記移動リスクの情報に基づいて設定され、前記歩道における前記移動リスクが存在する側の幅寸法が、前記移動リスクが存在しない側の幅寸法よりも短く設定されていることを特徴とする。
この特定事項により、ユーザが歩道を移動する際の移動支援(移動支援動作)を行うに際し、誘導経路の延在方向に対する法線方向における該誘導経路からのユーザの逸脱を許容する所定幅を設定する。この際、歩道における移動リスクの情報に基づき、当該歩道における移動リスクが存在する側の幅寸法を、移動リスクが存在しない側の幅寸法よりも短く設定する。例えば、ユーザの前方左側に樹木等の障害物が存在する場合には、この前方左側における前記所定幅を短く設定する。そして、ユーザが前記所定幅から逸脱する場合には、その逸脱を解消するように移動支援動作(例えば音声による誘導動作等)を実施する。これにより、移動するユーザが移動リスクに近付く前に、該移動リスクとの干渉を回避できる移動支援動作が可能となる。このため、ユーザの移動支援を行うに当たり、実情に適したより詳細な誘導(移動支援)を行うことができる。
本発明では、ユーザが歩道を移動する際の移動支援を行うに当たって、誘導経路の延在方向に対する法線方向における該誘導経路からのユーザの逸脱を許容する所定幅を設定する場合に、歩道における移動リスクが存在する側の幅寸法を移動リスクが存在しない側の幅寸法よりも短く設定し、ユーザが前記所定幅から逸脱する場合に逸脱を解消する移動支援動作を実施するようにしている。このため、移動するユーザが移動リスクに近付く前に、該移動リスクとの干渉を回避できる移動支援動作が可能となる。このため、ユーザの移動支援を行うに当たり、実情に適したより詳細な誘導(移動支援)を行うことができる。
実施形態に係る移動支援装置を内蔵した白杖を示す図である。 白杖のグリップ部の内部を示す概略図である。 移動支援装置の制御系の概略構成を示すブロック図である。 歩道上に規定された誘導経路に対して設定されたランドマークおよび許容経路幅の一例を示す図である。 歩道上に規定された誘導経路に対して設定されたランドマークおよび許容経路幅の他の一例を示す図である。 横断歩道上に規定された誘導経路に対して設定されたランドマークおよび許容経路幅の一例を示す図である。 障害物の存在する歩道から横断歩道に亘って規定された誘導経路に対して設定されたランドマークおよび許容経路幅の一例を示す図である。 ユーザが横断歩道の手前に達した状態で信号機がフレームアウトする状況を示す平面図である。 図8に示す状態でカメラによって撮影された画像の一例を示す図である。 GPS信号受信不能ランドマークを説明するための図である。 カメラで撮影された画像によって移動支援を行う場合においてユーザが横断歩道の手前に達した際に撮影された画像の一例を示す図である。 移動支援装置による移動支援動作の手順を示すフローチャート図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。本実施形態では、本発明に係る移動支援装置を、視覚障碍者が使用する白杖(移動支援デバイス)に内蔵した場合について説明する。尚、以下では、視覚障碍者を単にユーザと呼ぶ場合もある。また、本発明におけるユーザとしては視覚障碍者に限定されるものではない。
-白杖の概略構成-
図1は、本実施形態に係る移動支援装置10を内蔵した白杖1を示す図である。この図1に示すように、白杖1は、シャフト部2、グリップ部3、チップ部(石突き)4を備えている。
シャフト部2は、中空の略円形断面を有するロッド状であって、アルミニウム合金やガラス繊維強化樹脂、炭素繊維強化樹脂等で形成されている。
グリップ部3は、シャフト部2の基端部(上端部)に設けられ、ゴム等の弾性体で成るカバー31が装着されて構成されている。また、本実施形態における白杖1のグリップ部3は、ユーザが把持する際の持ち易さと滑り難さを考慮し、先端側(図1における上側)が僅かに湾曲した形状となっている。尚、グリップ部3の構成としてはこれに限定されるものではない。
チップ部4は、硬質の合成樹脂などで形成された略有底筒状の部材であって、シャフト部2の先端部に外挿されて接着やねじ止めなどの手段で固定されている。尚、チップ部4は、先端側の端面が半球状となっている。
本実施形態に係る白杖1は、折り畳み不能な直杖であるが、シャフト部2の中間の一箇所または複数箇所で折り畳み可能或いは伸縮可能とされたものであってもよい。
-移動支援装置の構成-
本実施形態の特徴は、前記白杖1に内蔵された移動支援装置10にある。以下、この移動支援装置10について説明する。
図2は、白杖1のグリップ部3の内部を示す概略図である。この図2に示すように、本実施形態に係る移動支援装置10は、白杖1に内蔵されている。また、図3は、移動支援装置10の制御系の概略構成を示すブロック図である。
これらの図に示すように、移動支援装置10は、カメラ20、GPS(Global Positioning System)モジュール30、近距離無線通信機40、振動発生機50、スピーカ55、バッテリ60、充電ソケット70、慣性計測装置(以下、IMUという)90、制御装置80等を備えている。
カメラ20は、グリップ部3の根元部における当該グリップ部3の前面(ユーザの進行方向に向く面)に埋め込まれ、ユーザの進行方向前側(歩行方向前方)を撮影する。このカメラ20は、例えばCCD(Charge Coupled Device)やCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)等で成る。また、カメラ20の構成や配設位置は前述したものには限定されず、例えば、シャフト部2の前面(ユーザの進行方向に向く面)に埋め込まれたものであってもよい。
このカメラ20は、移動(歩行)するユーザの進行方向の前方の画像であって、当該ユーザが横断歩道に達した際における、当該横断歩道の白線のうちユーザに最も近い位置にある白線、および、ユーザの前方に位置する信号機(例えば歩行者用信号機)の両方を含む画像を取得可能な広角のカメラとして構成されている。
GPSモジュール30は、上空の3以上(好ましくは4以上)の人工衛星から送信されるGPS信号を受信し、白杖1の位置(ユーザの位置)を測位する。
近距離無線通信機40は、前記カメラ20、GPSモジュール30およびIMU(Inertial Measurement Unit)90と、制御装置80との間で近距離無線通信を行うための無線通信装置である。例えば、周知のBluetooth(登録商標)等の通信手段によって、カメラ20、GPSモジュール30およびIMU90と、制御装置80との間で近距離無線通信を行い、カメラ20が撮影した画像の情報、ユーザの位置の情報、IMU90が取得した情報(3軸加速度および3軸角速度の各情報)を制御装置80に向けて無線送信する構成となっている。
振動発生機50は、例えばグリップ部3の根元部における前記カメラ20の上側に配設されている。この振動発生機50は、内蔵されたモータの作動に伴って振動し、その振動をグリップ部3に伝達することによって、当該グリップ部3を把持しているユーザに向けて種々の通知(指示)が行えるようになっている。
スピーカ55は、例えばグリップ部3の上端部に配設されている。このスピーカ55は、ユーザに向けて音声を発することにより、当該ユーザに向けて種々の通知(指示や注意喚起)を行うためのものである。
バッテリ60は、前記カメラ20、GPSモジュール30、近距離無線通信機40、振動発生機50、スピーカ55、制御装置80、IMU90のための電力を蓄電する二次電池で構成されている。
充電ソケット70は、バッテリ60に電力を蓄える際に充電ケーブルが接続される部分である。例えば、ユーザが在宅中に家庭用電源からバッテリ60を充電する際に充電ケーブルが接続される。
IMU90は、例えばカメラ20の下側に配設されている。このIMU90は、3軸のジャイロと3方向の加速度計とを備え、これらによって白杖1における当該IMU90の配設位置の3次元の加速度(3軸加速度)と角速度(3軸角速度)とを計測する。尚、このIMU90には、信頼性向上のために圧力計やGPS等のセンサが内蔵される場合もある。
制御装置80は、例えば、CPU(Central Processing Unit)等のプロセッサ、制御プログラムを記憶するROM(Read-Only Memory)、データを一時的に記憶するRAM(Random-Access Memory)、および、入出力ポート等を備えている。
そして、この制御装置80は、前記制御プログラムによって実現される機能部として、情報受信部81、誘導経路情報取得部82、誘導経路設定部83、ランドマーク設定部84、移動リスク情報取得部85、記憶部86、経路幅設定部87、ランドマーク到達判定部88、逸脱判定部89、方向指示部8A、移動支援切替部8B、情報送信部8Cを備えている。以下、これら各部の機能の概略について説明する。
(情報受信部)
情報受信部81は、カメラ20が撮影した画像の情報、および、GPSモジュール30からのユーザの位置の情報を近距離無線通信機40を介して受信可能となっている。また、この情報受信部81は、IMU90が計測した3軸加速度および3軸角速度の情報を近距離無線通信機40を介して受信可能となっている。これらカメラ20、GPSモジュール30およびIMU90からの情報の受信は、常時行われるものではなく、後述するように、少なくとも誘導経路情報の取得時および移動リスク情報の取得時となっている。また、情報受信部81は必要に応じてこれら情報を受信する(詳細は後述する)。
(誘導経路情報取得部)
誘導経路情報取得部82は、情報受信部81が受信したカメラ20からの情報(撮影した画像の情報)、および、GPSモジュール30からの情報(ユーザの位置の情報:緯度および経度の情報)から、後述する誘導経路(ユーザの移動支援を行うための誘導経路)を設定(規定)するための情報を情報受信部81を介して取得し、これらの情報を記憶部86に送信する。記憶部86では、これらの情報が記憶される。
(誘導経路設定部)
誘導経路設定部83では、前記誘導経路情報取得部82によって取得された情報に基づいてユーザの移動支援(移動支援動作)を行うための誘導経路を設定する。具体的には、誘導経路情報取得部82によって取得された情報(撮影した画像の情報およびユーザの位置の情報)と、図示しないサーバ(制御装置80と通信可能なサーバ)に格納されている地図情報とに基づいて、目的地に向かう経路上に間欠的に誘導点を規定し、これら誘導点同士を繋ぐ誘導経路を設定する。この誘導経路の設定に際し、記憶部86に記憶させる誘導経路の開始地点と終了地点とはユーザの操作によって決定される。つまり、この誘導経路を設定するに際し、ユーザが白杖1を操作(例えば誘導経路設定開始スイッチの押圧操作等)を行った地点から、再度、ユーザが白杖1を操作(例えば誘導経路設定終了スイッチの押圧操作等)を行った地点までを誘導経路として設定するべく、前述した各情報に基づいて誘導経路を設定する。このようにして設定された誘導経路は、以後、この誘導経路が設定されている歩道をユーザが移動する際の誘導(移動支援)に利用されることになる。
(ランドマーク設定部)
ランドマーク設定部84では、誘導経路設定部83によって設定された誘導経路上にランドマークを設定する。具体的には、前記誘導経路と、図示しないサーバに格納されている地図情報とに基づいてランドマークは設定される。このランドマークは、誘導経路上において特にユーザに報知すべき情報が存在する地点である。具体的に例示すると、以下の各地点がランドマークとして設定される。
・横断歩道の場所や道路横断場所
・歩行者用信号機の設置地点
・予め設定された誘導経路の開始地点、終了地点、中間地点、
・電柱、郵便ポスト、バス停等の歩道上の常設構造物の設置地点
・建物の出入口の場所
・誘導経路上における右左折地点
・路上に設置された看板、工事用の柵、ロープ、三角コーン等の仮設構造物の位置
・建物の屋根の下等の測位情報の取得が困難な場所
・その他、ユーザの移動時に「その地点に到達したことが分かる目印」或いは「衝突、躓き、落下等の危険が発生しうる障害物」の存在地点
・前述の各場所や各地点の一定距離手前の地点
前記サーバに格納されている地図情報は逐次更新されており、その更新された地図情報に従って前記各ランドマークは誘導経路上に設定されることになる。
(移動リスク情報取得部)
移動リスク情報取得部85は、誘導経路設定部83によって設定された誘導経路上において、移動リスク(ユーザの移動に障害となるリスク)の情報を取得する。この移動リスクとしては、道幅が変化する歩道の存在や歩道における障害物の存在等が挙げられる。例えば、前記地図情報から道幅が変化する歩道の存在や歩道における障害物の存在等を認識することで移動リスクの情報(移動リスクの位置情報)が取得されることになる。より具体的には、前述した「電柱、郵便ポスト、バス停等の歩道上の常設構造物の設置地点」「路上に設置された看板、工事用の柵、ロープ、三角コーン等の仮設構造物の位置」「衝突、躓き、落下等の危険が発生しうる障害物の存在地点」等が移動リスクの情報として取得されることになる。
(記憶部)
記憶部86には、前述したように情報受信部81が受信したカメラ20からの情報、および、GPSモジュール30からの情報等が記憶される。また、記憶部86には、誘導経路設定部83によって設定された誘導経路、ランドマーク設定部84によって設定された誘導経路上のランドマークの位置、移動リスク情報取得部85によって取得された移動リスクの存在地点等も記憶される。
(経路幅設定部)
経路幅設定部87は、誘導経路の延在方向に対する法線方向における当該誘導経路からのユーザの逸脱を許容する所定幅(以下、許容経路幅という)を設定する。例えば、直線状で且つ道幅が十分にあり、障害物等が存在していない場合には、誘導経路の延在方向に対する法線方向において左右それぞれ50cmの範囲を許容経路幅として設定する。この値はこれに限定されるものではなく任意に設定可能である。また、後述するように左右それぞれの許容経路幅は、移動リスク情報(例えば記憶部86に記憶されている移動リスクの存在地点の情報)に応じて互いに異なる値として設定される場合もある。
図4は、歩道SW上に規定された誘導経路に対して設定されたランドマーク(ランドマーク設定部84によって設定されたランドマーク)LM1,LM2,LM3および許容経路幅(経路幅設定部87によって設定された許容経路幅)Waの一例を示す図である。この図4に示すものでは、ユーザの前方で誘導経路が左側に屈曲しており、その屈曲先の左側に電柱TPが存在している場合を示している。
この図4における歩道SW上に付した各点同士を繋ぐ破線が誘導経路を示しており、各点のうち黒色の点が前記誘導点であり、白抜きのLM1,LM2,LM3がそれぞれランドマークである。ランドマークLM1は歩道SWにおける左側への屈曲地点から一定距離手前の地点であり、ランドマークLM2は歩道SWにおける左側への屈曲地点であり、ランドマークLM3は歩道SWにおける電柱TPの設置地点から一定距離手前の地点である。
他の例として、図5は、歩道SW上に規定された誘導経路に対して設定されたランドマークLM4,LM5および許容経路幅Waの他の一例を示す図である。この図5に示すものでは、ユーザの前方で誘導経路が直線上に延在しているものの、前方の左側に電柱TPが存在している場合を示している。この図5に示す場合にあっては、経路幅設定部87によって設定される許容経路幅Waが、電柱TPの設置地点付近において変更されたものとなっている。つまり、誘導経路に対して右側の許容経路幅Wrは変更されない一方で、誘導経路に対して左側の許容経路幅Wlは電柱TPの設置地点付近において短く(狭く)設定されている。これにより、許容経路幅が電柱TPの設置地点に干渉しないようになっている。また、ランドマークLM4は許容経路幅が変更される地点から一定距離手前の地点であり、ランドマークLM5は電柱TPの設置地点付近である。
本実施形態では、誘導経路およびランドマークは横断歩道上にも規定することが可能となっている。図6は、横断歩道CW上に規定された誘導経路に対して設定されたランドマークLM6および許容経路幅Waの一例を示す図である。この図6に示すものでは、横断歩道CWの幅方向(図6における左右方向)の一方寄り(図6にあっては左寄り)の位置に誘導経路が設定されている。これは、図6の右側に交差点が存在する場合に図6における手前側から交差点に進入して左折する車両とユーザとの接触の可能性を低減することを考慮したものである。また、図6に示すものでは、横断歩道CWの手前にランドマークLM6を設定している(例えば点字ブロックGE上に設定している)。
また、図7は、前述した図4~図6の各状況を備えた歩道SWに規定された誘導経路(障害物の存在する歩道SWから横断歩道CWに亘って規定された誘導経路)に対して設定されたランドマークLM7,LM8,LM9および許容経路幅Wr,Wlの一例を示す図である。この図7に示すものでは、障害物として樹木TRおよび電柱TPが存在しており、障害物(電柱TP)の近傍を通過した先に横断歩道CWが存在している。また、ランドマークLM7は歩道SWにおける樹木TRの位置から一定距離手前の地点であり、ランドマークLM8は歩道SWにおける電柱TPの位置から一定距離手前の地点であり、ランドマークLM9は横断歩道CWの手前の地点である。
(ランドマーク到達判定部)
ランドマーク到達判定部88は、ユーザがランドマークに到達したか否かを判定する。具体的には、GPSモジュール30によって測位された白杖1の位置(ユーザの位置)と、ランドマーク設定部84によって設定されたランドマークの位置との対比によってユーザがランドマークに到達したか否かを判定する。そして、ユーザがランドマークに到達したことが判定された場合には、そのランドマークに応じた情報が情報送信部8Cに送信され、該情報送信部8Cから当該ランドマークに応じた移動支援動作指示情報がスピーカ55に出力される。これにより、スピーカ55からは、ランドマークに応じた音声がユーザに向けて報知されることになる。例えば、ユーザがそれぞれのランドマークに達したタイミングでユーザに対して移動支援のための報知や注意喚起のための報知が行われる。
具体的に、図4に示す歩道SWの状態においては、ランドマークLM1に到達した時点で、屈曲地点が近付いている旨の音声をスピーカ55からユーザに向けて報知する(例えば「あと数メートル先を左です」といった音声を出力する)。また、ランドマークLM2に到達した時点で、屈曲地点に到達したことによる左折の指示を意図する音声をスピーカ55からユーザに向けて報知する(例えば「左に曲がってください」といった音声を出力する)。ランドマークLM3に到達した時点で、電柱TPが存在する旨の音声をスピーカ55からユーザに向けて報知する(例えば「左前方に電柱があります」といった音声を出力する)。
また、図5に示す歩道SWの状態においては、ランドマークLM4に到達した時点で、許容経路幅が変更される旨の音声をスピーカ55からユーザに向けて報知する(例えば「あと数メートル先で歩道が狭くなります」といった音声を出力する)。また、ランドマークLM5に到達した時点で、電柱TPの設置地点付近を通過している旨の音声をスピーカ55からユーザに向けて報知する(例えば「左側に障害物があります」といった音声を出力する)。
また、図6に示す歩道SWの状態においては、ランドマークLM6に到達した時点で、前方に横断歩道CWが存在する旨の音声をスピーカ55からユーザに向けて報知する(例えば「横断歩道です、停止してください」といった音声を出力する)。
また、図7に示す歩道SWの状態においては、ランドマークLM7に到達した時点で、樹木TRの設置地点付近を通過している旨の音声をスピーカ55からユーザに向けて報知する(例えば「左側に障害物があります」といった音声を出力する)。また、ランドマークLM8に到達した時点で、電柱TPの設置地点付近を通過する旨の音声をスピーカ55からユーザに向けて報知する(例えば「右側に障害物があります」といった音声を出力する)。また、ランドマークLM9に到達した時点で、前方に横断歩道CWが存在する旨の音声をスピーカ55からユーザに向けて報知する(例えば「横断歩道です、停止してください」といった音声を出力する)。
尚、ユーザがそれぞれのランドマークに達したタイミングでユーザに対して移動支援のための報知や注意喚起のための報知の手段としてはスピーカ55による音声だけでなく、振動発生機50の振動を利用するようになっていてもよい。この場合、ユーザは、予め振動発生機50の振動パターンと移動支援のための報知や注意喚起のための報知の種類との関係を把握しており、振動発生機50の振動パターンに応じて報知の種類を認識することになる。
(逸脱判定部)
逸脱判定部89は、ユーザが前記所定幅(許容経路幅)から逸脱する状況にあるか否かを判定する。具体的には、GPSモジュール30によって測位された白杖1の位置(ユーザの位置)と、経路幅設定部87によって設定された許容経路幅との対比によってユーザが許容経路幅から逸脱する状況にあるか否かを判定する。
そして、ユーザが許容経路幅から逸脱する状況となった場合には、それに応じた情報が情報送信部8Cに送信され、該情報送信部8Cから逸脱を解消するための移動支援動作指示情報がスピーカ55に出力される。
(方向指示部)
方向指示部8Aは、逸脱判定部89によって、ユーザが許容経路幅から逸脱する状況にあることが判定された場合に、この逸脱を解消するようにユーザに対して注意喚起のための報知を行うためのものである。例えばスピーカ55からの音声による報知が行われる。具体的に、ユーザが許容経路幅の右側に逸脱する状況では、移動の向きを僅かに左向きに変化させる指示を意図する音声をスピーカ55からユーザに向けて報知する(例えば「もう少し左に向いてください」といった音声を出力する)。逆に、ユーザが許容経路幅の左側に逸脱する状況では、移動の向きを僅かに右向きに変化させる指示を意図する音声をスピーカ55からユーザに向けて報知する(例えば「もう少し右に向いてください」といった音声を出力する)。
また、方向指示部8Aは、ユーザが横断歩道CWの手前に達した時点で、カメラ20の視野内に歩行者用信号機が存在しない場合、このカメラ20の視野内に歩行者用信号機を存在させるようにユーザに対して向きを変えるように指示する報知を行うためのものである。
例えば図8に示すように横断歩道CWの手前に達したユーザが歩行者用信号機(信号機)TLの方向(ユーザから見て左前方)とは異なる方向(右前方)を向いていた場合には、カメラ20によって撮影された画像は例えば図9に示す状態となる。この場合、信号機TLの存在を認識することができなくなってしまう。つまり、前方に信号機TLが存在しているにも拘わらず当該信号機TLの存在を認識することができなくなってしまう。その結果、信号機TLの存在の有無や当該信号機TLの状態(青信号であるか赤信号であるか)を認識することができず、ユーザに対する通知(停止を指示する通知や横断を指示する通知)を適正に行うことが困難になってしまう。
方向指示部8Aは、カメラ20の光軸方向と誘導経路の延在方向とを比較し、これら方向に延在するベクトルから、カメラ20の光軸方向に対する信号機TLの方向の角度φを求める。具体的には以下の式(1)によって、信号機TLの単位(単位位置)ベクトルとカメラ20の光軸の単位ベクトルとの成す角度φを算出する。
Figure 2023154132000002
このようにして算出された角度φに基づいて、方向指示部8Aは、カメラ20の視野内に信号機TLを存在させるためのユーザの向きを変更させる角度を求め、この向きを変化させる指示を意図する音声をスピーカ55からユーザに向けて報知させる(例えば「30°くらい左を向いてください」といった音声を出力させる)。
(移動支援切替部)
移動支援切替部8Bは、前記誘導経路において、周囲の建物等の障害物の存在に起因してGPSモジュール30がGPS信号を受信できず、白杖1の位置(ユーザの位置)を測位できない場合に、前記誘導経路やランドマークによる誘導に代えて、カメラ20によって撮影された画像に基づくユーザの誘導に切り替えるものである。具体的に、前述したようにランドマークとしては「建物の屋根の下等の測位情報の取得が困難な場所」が規定されている。以下、このランドマークをGPS信号受信不能ランドマークと呼ぶこととする。このGPS信号受信不能ランドマークは、前述した誘導経路情報の取得時に、GPS信号が受信できなくなった地点として設定される。また、GPS信号の受信が再開できた地点は、GPS信号受信可能ランドマークとして設定されることになる。尚、以下では、これらGPS信号受信不能ランドマークおよびGPS信号受信可能ランドマーク以外のランドマークを報知ランドマークと呼ぶ場合もある。
図10は、歩道SW上に規定された誘導経路に対して設定されたGPS信号受信不能ランドマークLM10、GPS信号受信可能ランドマークLM11および許容経路幅Waの一例を示す図である。この図10では、図中にドットを付した領域が、GPS信号を受信できない領域となっている。
そして、この図10に示す歩道SWの状態においては、GPS信号受信不能ランドマークLM10に到達した時点で、GPS信号を受信できない領域に到達した旨の音声をスピーカ55からユーザに向けて報知する(例えば「GPS信号が受信できません。カメラ画像による誘導に切り替えます」といった音声を出力する)。また、GPS信号受信可能ランドマークLM11に到達した時点で、GPS信号を受信可能な領域に到達した旨の音声をスピーカ55からユーザに向けて報知する(例えば「GPS信号の受信ができました。ランドマークを使用した誘導に切り替えます」といった音声を出力する)。
ここで、GPS信号を受信できない領域における誘導について説明する。ここでは、ユーザが、信号機のある横断歩道の手前に達した際の動作の一例について説明する。
図11は、信号機のある横断歩道の手前に達した際にカメラ20によって撮影された画像の一例である。この図11に示すように、撮影された画像から、当該画像中における横断歩道における各白線の位置が検出される。具体的には、横断歩道CWを構成する複数の白線WL1~WL4に対してBoundary Box(図11の一点鎖線を参照)を設定する。例えば周知のマッチング処理によって横断歩道CWの白線WL1~WL4を確定し、これら確定された白線WL1~WL4に対してBoundary Boxを設定する。また、予めアノテーションされた白線のデータ(ラベルが付けられた白線のデータ;深層学習によって白線を認識するための教師データ)を利用して白線WL1~WL4を確定し、これら確定された白線WL1~WL4に対してBoundary Boxを設定するようにしてもよい。
そして、これらBoundary Boxのうち最もユーザ寄りのBoundary Boxの下端位置(図11におけるLNを参照)を検出する。そして、撮影された画像から、信号機TLの状態が、赤信号(停止指示状態)および青信号(横断許可状態)の何れであるかが判断される。画像上における信号機TLの存在領域を推定するに当たっては、前述の如く認識された白線WL1~WL4に設定されたBoundary Boxのうち、最も遠い位置にあるBoundary Boxの画像内座標を特定すると共に、図11に示すように、前記Boundary Box(認識された白線WL1~WL4のうち最も遠い位置にある白線WL4に設定されたBoundary Box)の上辺に接する四角形(幅寸法がws、高さ寸法がhsの四角形)を規定し、これを信号機TLの領域(信号機TLの存在領域)AとしてのCrop範囲を出力する。この際、Crop範囲は正方形であってもよいし長方形であってもよい。尚、信号機TLの状態の判断(色の検出)は、一般的な物体検出アルゴリズムまたはルールベースアルゴリズムが用いられる。
そして、撮影された画像から、信号機TLの状態が、赤信号から青信号に切り替わったことを認識する。この信号の切り替わりを認識した際、切り替わり信号を情報送信部8Cに送信する。この切り替わり信号は、情報送信部8Cから振動発生機50に送信される。振動発生機50は、この切り替わり信号を受けたことに連動して、所定のパターンで振動し、ユーザに、信号機TLが赤信号から青信号に切り替わったことに起因して横断歩道の横断を許可する通知(横断開始通知)を行うことになる。また、スピーカ55から横断歩道の横断を許可する報知を行うようになっていてもよい。尚、前述した信号機TLの状態の判断手法は、GPS信号を受信できない場合だけでなく、GPS信号を受信した状態で誘導経路に沿った誘導を行っている場合にも同様に利用される。
-移動支援動作-
次に、前述の如く構成された移動支援装置10による移動支援動作について説明する。図12は、移動支援装置10による移動支援動作の手順を示すフローチャートである。このフローチャートは、誘導経路設定部83による誘導経路の設定、および、ランドマーク設定部84によるランドマークの設定が行われた状態で、前記制御装置80によって所定時間間隔を存して繰り返して実施される。
先ず、ステップST1において各種情報の読み込みが行われる。例えば、ユーザが移動しようとしている歩道SWに対して設定された誘導経路の情報、ランドマークの情報、許容経路幅の情報、移動リスクの情報等が読み込まれる。
その後、ステップST2に移り、ユーザがGPS信号受信不能ランドマーク(図10において符号LM10を付したランドマーク)に到達したか否かが判定される。
ユーザがGPS信号受信不能ランドマークLM10に到達しておらず、ステップST2でNO判定された場合には、ステップST3に移り、ユーザが許容経路幅から逸脱する状況にあるか否かが判定される。ユーザが許容経路幅から逸脱する状況になく、ステップST3でNO判定された場合には、ステップST5に移る一方、ユーザが許容経路幅から逸脱する状況にあり、ステップST3でYES判定された場合には、ステップST4に移り、この逸脱を解消するようにユーザに対して注意喚起のための報知が行われてリターンされる。
ステップST3でNO判定されてステップST5に移った場合には、ユーザが報知ランドマークに到達したか否かが判定される。
未だ、報知ランドマークに到達しておらず、ステップST5でNO判定された場合には、そのままリターンされる。一方、報知ランドマークに到達し、ステップST5でYES判定された場合には、その報知ランドマークに応じた音声による報知(移動支援のための報知)が行われる。例えば、前述したように「あと数メートル先を左です」といった音声の出力(図4におけるランドマークLM1に到達した場合)や、「左前方に電柱があります」といった音声の出力(図4におけるランドマークLM3に到達した場合)が行われる。
報知ランドマークに応じた音声による報知が行われた後、ステップST7では、ユーザが横断歩道CWの手前に到達したか否かが判定される。未だ、横断歩道CWの手前に到達しておらず、ステップST7でNO判定された場合には、そのままリターンされる。
一方、ユーザが横断歩道CWの手前に到達したことで、ステップST7でYES判定された場合には、ステップST8に移り、カメラ20を起動し、例えば図9で示したように信号機TLがフレームアウトしているか否かを判定する。
信号機TLがフレームアウトしており、ステップST8でYES判定された場合には、ステップST9に移り、信号機TLのフレームアウトを解消するための報知(カメラ20の視野内に信号機TLを存在させるための音声)をスピーカ55からユーザに向けて報知する(例えば「30°くらい左を向いてください」といった音声を出力する)。
信号機TLがフレームアウトしておらず、または、この報知によって信号機TLのフレームアウトが解消された場合には、ステップST8でNO判定され、ステップST10に移り、カメラ20からの画像による横断支援動作(移動支援動作)を実行する。つまり、信号機TLが赤信号から青信号に切り替わったことを認識した際、振動発生機50を所定のパターンで振動させて、ユーザに、横断歩道CWの横断を許可する通知(横断開始通知)を行う。
一方、ユーザがGPS信号受信不能ランドマークLM10に到達しており、ステップST2でYES判定された場合には、ステップST11に移り、カメラ20からの画像による移動支援動作に切り替える。つまり、カメラ20からの画像に基づいて歩道SWの幅寸法や障害物の有無を判断しながら、前述した誘導経路に基づく移動支援動作と同様の移動支援動作を行う。
このようなカメラ20からの画像による移動支援動作が行われている状態で、ステップST12では、ユーザがGPS信号受信可能ランドマーク(図10において符号LM11を付したランドマーク)に到達したか否かが判定される。そして、ユーザがGPS信号受信可能ランドマークLM11に到達し、ステップST12でYES判定された場合には、カメラ20からの画像による移動支援動作から、誘導経路に基づく移動支援動作に切り替えられリターンされる。
このような動作が繰り返されることになる。
-実施形態の効果-
以上説明したように、本実施形態では、ユーザが歩道SWを移動する際の移動支援動作を行うに当たって、誘導経路の延在方向に対する法線方向における該誘導経路からのユーザの逸脱を許容する所定幅(許容経路幅)を設定する場合に、歩道SWにおける移動リスクが存在する側の幅寸法を移動リスクが存在しない側の幅寸法よりも短く設定し、ユーザが許容経路幅から逸脱する場合に逸脱を解消する移動支援動作を実施するようにしている。このため、移動するユーザが移動リスクに近付く前に、該移動リスクとの干渉を回避できる移動支援動作が可能となる。このため、ユーザの移動支援を行うに当たり、実情に適したより詳細な誘導(移動支援)を行うことができる。
また、本実施形態では、誘導経路に基づく移動支援動作(予め記憶された誘導経路に基づく移動支援動作)が行われている状態にあっては、必ずしもカメラ20によって前方を撮影して画像を取得する必要がない。つまり、カメラ20を常時作動させておく必要なしに移動支援動作を行うことができる。このため、消費電力の削減を図ることができると共に、画像処理のための制御系の負荷の軽減を図ることができる。
また、本実施形態では、誘導経路に基づく移動支援動作を行うため、前方に他の歩行者や車両が存在することに起因してカメラ20による前方の認識ができない状況においても移動支援動作を行うことができると共に横断歩道の存在も認識することができる。このため、移動支援動作の信頼性を高めることができる。
-他の実施形態-
尚、本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲および該範囲と均等の範囲で包含される全ての変形や応用が可能である。
例えば、前記実施形態では、移動支援装置10を、ユーザが使用する白杖1に内蔵した場合について説明した。本発明はこれに限らず、ユーザが高齢者である場合の杖や手押し車等に内蔵したものであってもよい。また、移動支援装置10はパーソナルモビリティに搭載されたものであってもよい。
また、前記実施形態では、白杖1に充電ソケット70を備えさせ、家庭用電源からバッテリ(二次電池)60を充電するようにしていた。本発明はこれに限らず、白杖1の表面に太陽光発電シートを貼り付けておき、当該太陽光発電シートで発電した電力によってバッテリ60を充電するようにしてもよい。また、二次電池に代えて一次電池を使用するようになっていてもよい。また、白杖1に振り子式発電機を内蔵し、該振り子式発電機を利用してバッテリ60を充電するようにしてもよい。
本発明は、歩行する視覚障碍者に対して移動支援を行う移動支援装置に適用可能である。
1 白杖(移動支援デバイス)
10 移動支援装置
50 振動発生機
55 スピーカ
80 制御装置
82 誘導経路情報取得部
85 移動リスク情報取得部
87 経路幅設定部
8C 情報送信部

Claims (1)

  1. 移動支援デバイスに備えられ、当該移動支援デバイスを使用するユーザの移動を支援するための移動支援動作が可能な移動支援装置であって、
    前記ユーザの移動を誘導するための誘導経路の情報を取得する誘導経路情報取得部と、
    前記誘導経路の情報のうち歩道における移動リスクの情報を取得する移動リスク情報取得部と、
    前記誘導経路の延在方向に対する法線方向における前記誘導経路からの前記ユーザの逸脱を許容する所定幅を設定する経路幅設定部と、
    前記ユーザが前記所定幅から逸脱する場合に、その逸脱を解消するように前記ユーザの移動を支援する移動支援動作を実施するための移動支援動作指示情報を出力する情報送信部とを備え、
    前記所定幅は、前記移動リスクの情報に基づいて設定され、前記歩道における前記移動リスクが存在する側の幅寸法が、前記移動リスクが存在しない側の幅寸法よりも短く設定されていることを特徴とする移動支援装置。
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