JP2023153101A - 極低温流体用の流体導管を回転可能に結合するための流体装填カップリング - Google Patents

極低温流体用の流体導管を回転可能に結合するための流体装填カップリング Download PDF

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Abstract

【課題】極低温流体用の流体導管を回転可能に結合する流体装填カップリングの提供。【解決手段】互いに対して回転可能な環状外側体2及び環状内側体3、その間の軸受リング14、15、環状内側体に接続し第1流体導管7に接続する第1フランジ5、環状外側体に接続し第2流体導管8に接続する第2フランジ6を備え、第1フランジが回転軸に平行にかつ第2フランジに向かって環状内側体内に延びる第1流体導管部25を備え、第2フランジが回転軸に平行にかつ第1フランジに向かって環状内側体内に延びる第2流体導管部30を備え、第1流体導管部及び第2流体導管部が、環状内側体を通って延びる流体チャネルを画定し、第1流体導管部及び第2流体導管部の向かい合う端部の周りに環状シール53が設けられ、環状シールが、少なくとも第1流体導管部及び第2流体導管部の材料の収縮率よりも高い収縮率を有する材料によって製造される流体装填カップリング1。【選択図】図2

Description

本発明は、極低温流体用の流体導管を回転可能に結合するための流体負荷カップリングに関する。
周知のように、現在、エネルギー転換が進んでおり、エネルギー転換とは、世界のエネルギー部門において、化石由来のエネルギーの生産および消費から、ゼロカーボンエネルギーの生産および消費へと移行するプロセスとされている。気候変動を抑制するために、エネルギー転換の主な側面は、エネルギー生成に関わる二酸化炭素排出量の削減であり、エネルギー部門における脱炭素化とも呼ばれている。したがって、エネルギー転換とは、世界のエネルギー部門を、風力や太陽光などの再生可能エネルギーや水素(H2)などに移行することを指している。
エネルギー部門では、水素を利用したパイロットプロジェクトが行われていることが知られている。このパイロットプロジェクトは、水素の完全な供給連鎖(サプライチェーン)を立ち上げるものである。この供給連鎖は、特に、亜炭としても知られる褐炭から水素を発生させる工程と、その工程で発生する二酸化炭素を回収および貯蔵することが望ましいとされている。発生した水素は、ガス状でトラックにより港に輸送される。港では、水素は液化され、陸上貯蔵タンクに貯蔵され、そこから液化水素は、いわゆる装填(ローディング)アーム、特に海上用装填アームにより輸送船舶に積み込まれる。輸送船舶は、液化水素を他国へ輸送し、そこで、輸送船舶から、いわゆる装填アームによって荷揚げが行われる。その後、液化水素はエネルギーの生成に使用することができる。
装填アームの各々は、輸送船舶の流体装填導管に結合されるための少なくとも1つの流体装填導管を備えている。流体装填カップリングは、装填アームの少なくとも1つの流体装填導管と輸送船舶の流体装填導管とのカップリングを実現するために使用される。
このような流体装填カップリングは、例えば、流体荷役継手としても知られており、米国特許出願2021/0071795号が知られている。米国特許出願2021/0061640号には、以下を含む流体荷役継手が記載されている:流体荷役継手は、第1内管、第1外管および第1内管と第1外管との間を閉塞する第1閉塞部材を含む、第1真空二重管の先端に設けられる第1ハーフと、第2内管、第2外管および第2内管と第2外管との間を閉塞する第2閉塞部材を含む、第2真空二重管の先端に設けられる第2ハーフと、第1内管と第2内管との間に介在する環状の内側絶縁材と、第1閉塞部材と第2閉塞部材との間に形成されるガス空間を隔てて内側絶縁材を取り囲む、第1外管と第2外管との間に介在する環状の外側絶縁材と、を備える。
上述のように、流体装填カップリングは、液化した水素を陸上貯蔵タンクから輸送船舶に装填することによって、またはその逆にも使用することができる。水素を液化するためには、液体として存在する臨界点である-240℃(33K)以下に冷却する必要がある。この臨界点は、水素の液体と気体が共存しうる条件を示す圧力-温度曲線の端点に相当する「液体-蒸気臨界点」と考えられている。例えば、圧力が一定のまま温度が臨界点である-240℃以上に上昇すると、水素は気体としてしか存在しなくなる。大気圧で完全に液体になるには、水素を絶対零度に近い-252.87℃(20.28K)まで冷却する必要がある。
流体装填カップリングによって液化水素を装填している間、流体装填カップリングの少なくとも一部は液化水素と接触しているため、液化水素の温度に相当するか非常に近い温度まで冷却される。-252.87℃という非常に低い温度は、原子の運動エネルギーが劇的に減少するため、流体装填カップリングの材料の原子をほとんど停止させる。原子の運動量が激減することにより、材料が高温である場合と比較して、原子が必要とする空間が小さくなる。その結果、流体装填カップリングの冷却された部分の材料は収縮する。さらに、温度が低下すると、材料の剛性が増加する。
米国特許出願2021/0061640号の流体荷役継手は、第1ハーフと第2ハーフとの間の隙間を通って、液化水素が漏れるのを防止するために、環状のシール部材を適用している。このシール部材は、断面が実質的にU字形であり、U字形の開いた頂部は流体荷役継手の回転軸に向けられているが、これにより、液化水素がシール部材に侵入し得る。液化水素の温度が非常に低いため、シール部材は実質的に液化水素の温度を得る。シール部材の温度が非常に低いため、シール部材は収縮し、その剛性は増加し、その結果、シール部材は流体荷役継手の第1ハーフと第2ハーフとの間の隙間を密閉することができなくなる。公知の流体装填カップリングの欠点は、使用中に水素の漏れが発生する可能性があることである。
本発明の目的は、公知の流体装填カップリングの1つまたは複数の欠点を改善または解消し、改善された流体装填カップリングを提供し、または少なくとも代替の流体装填カップリングを提供することである。
第1の態様によれば、本発明は、極低温流体用の流体導管を回転可能に結合するための流体装填カップリングであって、以下の構成を備える流体装填カップリングを提供する:
回転軸回りに互いに対して回転可能な環状外側体および環状内側体と、
前記環状外側体と前記環状内側体との間に設けられた軸受リングと、
前記環状内側体に接続され、第1流体導管に接続されるように構成された第1フランジと、前記環状外側体に接続され、第2流体導管に接続されるように構成された第2フランジとを備え、
前記第1フランジが、前記回転軸に平行に、かつ、前記第2フランジに向かって、前記環状内側体内に延びる第1流体導管部を備え、
前記第2フランジが、前記回転軸に平行に、かつ、前記第1フランジに向かって、前記環状内側体内に延びる第2流体導管部を備え、前記第1流体導管部および前記第2流体導管部が、前記環状内側体を通って延びる流体チャネルを画定し、
前記第1流体導管部および前記第2流体導管部の向かい合う端部の周りに環状シールが設けられ、該環状シールが、少なくとも前記第1流体導管部および前記第2流体導管部の材料の収縮率よりも高い収縮率を有する材料によって製造されている流体装填カップリング。
本発明による流体装填カップリングの使用中、流体装填カップリングは、液化水素を液化水素の供給源から輸送船舶に輸送するため、すなわち、液化水素を輸送船舶に装填するための港湾内に設けられた装填アームに配置することができる。流体装填カップリングは、少なくともその外面が環境に曝され、外面が環境と同じ、またはほぼ同じ温度を有するようにする。液化水素は、約-252.87℃の温度を有し、第1および第2の流体導管部によって画定される流体チャネルを流れる液化水素が、流体装填カップリングの少なくとも内部、特に第1および第2流体導管部を冷却するようになっている。流体装填カップリング内の熱伝導率により、流体装填カップリングの更なる構成要素も冷却されることになる。さらなる構成要素の1つは、第1および第2流体導管部の向かい合う端部の周りに設けられた環状シールである。冷却により、環状シールと第1および第2流体導管部の材料が収縮する。環状シールの材料は、少なくとも第1および第2流体導管部の材料よりも収縮率が高いので、環状シールは、第1および第2流体導管部よりも収縮することになる。これは、環状シールが第1および第2流体導管部の向かい合う端部の周りを締め付け、それによって流体装填カップリングを通る流体チャネルを確実な方法で密閉するので有利である。
環状シールが第1および第2流体導管部の向かい合う端部の周りに配置されていることは、本特許出願の文脈では、環状シールが第1および第2流体導管部の外周に配置され、その周方向において第1および第2流体導管部の向かい合う端部を周回していると理解しなければならない。
本特許出願の文脈では、材料の収縮率は、その冷却中のそれぞれの材料の体積収縮と理解することができる。
一実施形態では、第1および第2導管部の向かい合う端部の間に隙間が設けられる。この隙間は、液化水素の装填開始時に、液化水素が環状シールに向かって流れ、環状シールに接触することを可能にし、環状シールが液化水素によって急速に冷却されるようにする。その結果、限られた時間の間、環状シールに向かって液化水素のわずかな漏れが許容されることになる。これにより、液体水素の装填開始直後に、環状シールが流体チャネルを確実に密閉する効果が得られる。
一実施形態では、環状内側体が、回転軸に向かう内周面を有し、第1および第2流体導管部が、それぞれ、回転軸から離れかつ環状内側体の内周面に向かう外周面を有する。その実施形態においては、環状内側体の内周面と、第1および第2流体導管部の外周面との間に、空間が設けられる。好ましくは、第1および第2導管部の向かい合う端部の間には、隙間が設けられている。流体装填カップリングによる液化水素の装填の開始時に、隙間を通って液化水素の微量な漏れが許容され、漏れた液化水素は空間に流入する。空間内では、漏れた液化水素が温められ、少なくとも部分的に、あるいは完全に蒸発する。漏れた液化水素が空間内で蒸発することにより、空間内の圧力が上昇する。増大した圧力は、環状シールに力を加え、それによって環状シールを第1および第2流体導管部の外周に対して有利に押圧し、環状シールが流体導管を確実に密閉する。
一実施形態では、第1流体導管部が、第2フランジに向かう端部近傍または端部から離れた位置に第1保持部を備え、第2流体導管部が、第1フランジに向かう端部近傍または端部から離れた位置に第2保持部を備え、第1保持部および第2保持部が、環状シールを所定の位置に保持するための保持空間を一緒に画定している。好ましくは、第1保持部および第2保持部の各々は、実質的にエルボー形状であるか、または半径方向外方に延びる隆起したエッジである。この実施形態によれば、環状シールは、第1保持部および第2保持部によって保持空間内に保持される。これは、環状シールがそれにより、向かい合う端部の一方または両方から離れるように移動することが防止されるため、有利である
一実施形態では、環状内側体が、第1外径および第1内径を有する第1内側体部分と、第1内側体部分の側面から回転軸に実質的に平行に延び、第1外径、および第1内径よりも小さい第2外径を有する第2内側体部分とを備え、第2内側体部分が、環状外側体の内部に配置されている。その実施形態においては、第1フランジが、第2内側体部分から離れる方向に向かう側面において、第1内側体部分に配置され、第2内側体部分が、第2フランジまで延びている。好ましくは、環状外側体が、第1内側体部分に隣接して配置され、第2外径よりも大きく第1外径よりも小さい第3外径と、第2外径よりもわずかに大きい第2内径とを有する第1外側体部分を備え、第1内側体部分から離れる方向に向かう側面において、第1外側体部分が、第1外径に対応する外径および第2内径に対応する内径を有する第2外側体部分内を通る。さらなる実施形態では、第1内側部分が、第1フランジに面する側面に第1シール凹部を有し、第1シール凹部が、第1内側体部分の内周面から半径方向外方に延び、第2内側体部分が、第2フランジに面する側面に第2シール凹部を有し、第2シール凹部が、第2内側体部分の内周面から半径方向外方に延び、第1シール凹部内には第1シールが配置され、第2シール凹部内には第2シールが配置されている。上述したように、第1流体導管部および第2流体導管部の向かい合う端部の間で、液化水素の微量な漏れが許容される。この場合、漏れた液化水素は、第1流体導管部および第2流体導管部の外周面と環状内側体の内周面との間の空間(チャンバとも呼ばれる)に入る。第1内側体部分と第1フランジとの間に第1シールを設け、第2内側体部分と第2フランジとの間に第2シールを設けることにより、そこに存在する可能性のある隙間は、密閉されることになる。その結果、第1流体導管部および第2流体導管部の外周面と環状内側体の内周面との間の空間内の漏れた水素が、環境中に漏れ出すことが有利に防止される。
一実施形態において、第2の内側本体部分が、第2のフランジに面する側面に第3シール凹部を有し、第3シール凹部が、第2内側体部分の外周面から半径方向内方に延び、第3シール凹部内には第3シールが配置され、かつ/または第1フランジと環状内側体との間に追加のシールを提供するために、環状内側体に向かう側面において第1フランジ内に追加のシールが提供され、かつ/または、第2フランジと環状外側体との間に追加のシールを提供するために、環状外側体に向かう側面において、第2フランジ内に追加のシールが提供されている。その実施形態においては、第2フランジが、そこを通って延びる漏れ検出チャネルを備え、漏れ検出チャネルが、その一端において、第2シール凹部および第3シール凹部との間に存在する空間へ、かつ、反対端において、環境へ開口し、その端部において漏れ検出チャネルが、好ましくは漏れ検出シールによって閉じられ、好ましくはその漏れ検出シールが、漏れ検出装置を漏れ検出チャネルに接続できるよう構成されている。この実施形態は、有利には、第1または第2のシールを超えて水素が漏れるかどうかを検出するために、ユーザが流体装填カップリングに漏出検出装置を接続することを可能にする。
一実施形態では、第1流体導管部が、環状の第1外側流体壁と、環状の第1外側流体壁内に位置し、環状の第1外側流体壁から距離を置いた環状の第1内側流体壁とを備え、それによって、第1流体導管部内に第1隔離空間を画定し、かつ、第2流体導管部が、環状の第2外側流体壁と、環状の第2外側流体壁内に位置し、環状の第2外側流体壁から距離を置いた環状の第2内側流体壁とを備え、それによって、第2流体導管部内に第2隔離空間を画定し、第1流体導管部および第2流体導管部のそれぞれが二重壁の流体導管部である。また、一実施形態では、環状の第1外側流体壁と環状の第1内側流体壁とが、第2フランジに向かう端部において互いに接続され、環状の第2外側流体壁と環状の第2内側流体壁とが、第1フランジに向かう端部において互いに接続されている。上述したように、水素は-252.87℃の温度によって完全に液体となる。流体導管部を介して液体水素を輸送すると、流体導管部の外周面が同じ温度-252.87℃に冷却される場合がある。流体導管部の外周面が周囲の空気に、つまり空気中の周囲の酸素と接触していることにより、酸素は-182.96℃以下の温度で液体となるため、周囲の空気中の酸素が液体となる場合がある。その結果、流体導管部の外周面に液体酸素が存在することもあり、液体酸素の性質上、危険な状態となることがある。二重壁の流体導管部を設けることで、流体導管部の内部を環境から隔離、例えば真空隔離することができる。これは、流体導管部の外周面での液化ガスによる危険な状況の発生を防止することができるため、有利である。
第2の態様によれば、本発明は、極低温流体を装填するための、船舶用装填アームなどの装填アームを提供し、装填アームは、本発明の第1の態様による流体装填カップリング、を備える。
装填アームは、少なくとも、本発明の第1の態様による流体装填カップリングに関連し説明されたものと同様の利点を有する。
注目すべきは、例えば、本発明の第2の態様による装填アームは、最大6個の本発明の第1の態様による流体装填カップリングを備えることができ、それにより、装填アームに高い移動の自由度を付与することができることである。
第3の態様によれば、本発明は、本発明の第1の態様による流体装填カップリングによって、または本発明の第2の態様による装填アームによって、液化水素などの極低温流体を装填する方法を提供し、この方法は、以下のステップを含む:
- 一側において、流体装填カップリングを極低温流体の供給源の流体導管に接続するステップと、
- 他側において、流体装填カップリングを極低温流体の供給先の流体導管に接続するステップと、
- 極低温流体の供給源から流体装填カップリングを介して極低温流体の供給先への極低温流体の装填を開始するステップと、
- 流体装填カップリングの環状シールに向かって一定量の極低温流体が流れることを許容するステップとを含む方法。
この方法は、少なくとも、本発明の第1の態様による流体装填カップリングに関連して説明したものと同様の利点を有する。
本明細書に記載され、示された様々な態様および特徴は、可能な限り、個別に適用することができる。これらの個々の態様、特に添付の従属請求項に記載された態様および特徴は、分割特許出願の対象とすることができる。
本発明は、添付の図面に示される例示的な実施形態に基づいて説明される。
本発明の第1の実施形態に係る流体装填カップリングの等角図である。 図1の流体装填カップリングの断面図である。
本発明の実施形態による、旋回継手(スイベルジョイント)または流体装填継手(ジョイント)とも呼ばれる流体装填カップリング1の等角図を図1に示し、同じ流体装填カップリング1の断面図を図2に示している。図示の流体装填カップリング1は、例えば港湾に設置された装填アームに設けられるか、またはその中に組み込まれ、例えば、一方では液化水素を輸送する輸送船舶、他方では液化水素を輸送するトラック、気体水素を液化する液化器または液化水素を貯蔵する海岸貯蔵タンクの間に流体接続を設けるために使用することができる。このような流体装填カップリング1は、使用中に、装填アームのリーチや風力により、高い曲げ荷重と軸荷重とが組み合わされることがあり、これらの荷重に耐えられるように意図されている。
図示の流体装填カップリング1は、回転軸Cの周りに互いに対して回転可能に配置された環状内側体2と環状外側体3とを備え、図2に最もよく示されるように、環状内側体2は、第1外径D1および第1内径D2を有する第1内側体部分10と、第1内側体部分10の側面から回転軸Cに実質的に平行に延び、第1外径D1よりも小さい第2外径D3を有すると共に、第1内径D2を有する第2内側体部分11とを備える。第2内側本体部分11が、環状外側体3の内部に配置され、第1内側体部分10が、環状外側体3に隣接して配置されている。
環状外側体3は、第2内側体部分11の周囲に延び、第1内側体部分10に隣接して配置され、第2外径D3よりも大きく第1外径D1よりも小さい第3外径D4と、第2外径D3よりもわずかに大きい第2内径D5とを有する第1外側体部分12を備える。第1内側体部分10から離れる方向に向かう側面において、第1外側体部分12は、第1外径D1に対応する外径および第2内径D5に対応する内径を有する第2外側体部分13を通過する。
図2に示すように、第2内側体部分11の外径と第1外側体部分12との間には、環状のベアリングボールケージ(玉軸受の保持器)17内に複数のベアリングボール16が配置されて構成される第1軸受リング14および第2軸受リング15がそれぞれ設けられる。第1および第2の軸受リング15,16は、環状内側体2および環状外側体3が互いに対して回転することを可能にする。
図1および図2に示すように、第1フランジ5は、環状内側体2、特に第2内側体部分11から離れる方向に向かう側面において、ボルト18によって配置されている。さらに、第2フランジ6は、環状外側体3、特に、第1外側本体部分12から離れる方向に向かう側面において、ボルト18によって配置されている。第1フランジ5および第2フランジ6の各々が、二重壁のエルボー形状の第1流体導管7および二重壁のエルボー形状の第2流体導管8にそれぞれ接続されており、このエルボー形状の第1および第2流体導管7、8はそれぞれ二重壁のさらなる流体導管9に接続されている。
第1フランジ5は、ボルト18を受けるための受け穴を有する環状の第1外側部分20と、環状の第1外側部分20の回転軸Cに向かう側面において、環状の第1内側部分21とが配置されており、断面において、環状の第1外側部分20は、実質的に直方体形状であり、環状の第1内側部分21は実質的に円錐台形の形状で、回転軸Cから径方向外方に向かって細くなっている。
図2に最もよく示されているように、第1流体導管部25は、第1フランジ5、特に回転軸Cに向かう環状の第1内側部分21の側面に配置されており、好ましくは、環状の第1内側部分21および第1流体導管部25は、その間に隙間が生じることなく互いに合流している。第1流体導管部25は、エルボー形状の第1導管7が第1フランジ5において、流体装填カップリング1に接続され得るように、回転軸Cに実質的に平行に、第2フランジ6から離れる方向に延びている。さらに、第1流体導管部25は、第2フランジ6に向かって回転軸Cに実質的に平行に、好ましくは回転軸Cに沿って見たときに環状内側体2のほぼ中央まで延びている。
第1流体導管部25は、第1内径D2よりも小さい流体導管外径D6を有する環状の第1外側流体壁26と、第1流体導管部25内に第1隔離空間28を画定するように、環状の第1外側流体壁26内に位置し、環状の第1外側流体壁26から距離を置いて配置されている環状の第1内側流体壁27とを備えている。したがって、第1流体導管部25は、二重壁の第1流体導管部25である。環状の第1外側流体壁26と環状の第1内側流体壁27とが、第2フランジ6に向かう端部29において互いに接続されている。
同様に、第2フランジ6は、ボルト18を受けるための受け穴を有する環状の第2外側部分22と、環状の第2外側部分22の回転軸Cに向かう側面において配置された環状の第2内側部分23とを備え、断面において、環状の第2外側部分22は実質的に直方体形状であり、環状の第2内側部分22は実質的に円錐台形の形状で、回転軸Cから径方向外方に向かって細くなっている。
図2に最もよく示されているように、第2流体導管部30は、第2フランジ6、特に回転軸Cに向かう環状の第2内側部分23の側面に配置されており、好ましくは、環状の第2内側部分23および第2流体導管部30は、その間に隙間が生じることなく互いに合流している。第2の流体導管部30は、エルボー形状の第2導管8が第2フランジ6において流体装填カップリング1に接続され得るように、回転軸Cに実質的に平行に、第1フランジ5から離れる方向に延びている。さらに、第2流体導管部30は、第1フランジ5に向かって回転軸Cに実質的に平行に、好ましくは回転軸Cに沿って見たときに環状内側体2のほぼ中央まで延びており、第2流体導管部30は、第1流体導管部25と共に、流体装填カップリング1を通る流体チャネルを画定する。
第2流体導管部30は、第1内径D2よりも小さい第1流体導管外径D6を同様に有する環状の第2外側流体壁31と、第2流体導管部30内に第2隔離空間60を画定するように、環状の第2外側流体壁31内に位置し、そこから距離を置いた環状の第2内側流体壁32とを備えている。したがって、第2流体導管部30は、二重壁の第2流体導管部30である。環状の第2外側流体壁31と環状の第2内側流体壁32とは、第1フランジ5に向かう端部33において互いに接続されている。
第1および第2の流体導管部25,30の向かい合う端部29,33の間には、少量の液化水素を通過させるために、小さな隙間34が存在する。
第1および第2の流体導管部25,30には、それぞれ第1および第2の隔離空間28,60が設けられており、液体水素を環境から隔離するために真空隔離を行うことができるように、またその逆もできるように配置されている。隔離空間28,60を第1および第2の流体導管部25,30内に配置することにより、流体装填カップリング1内に可能な限り真空隔離が及ぶ。その結果、流体装填カップリング1を通る流体流路は、ほぼ完全に真空隔離することができる。さらに、第1および第2の流体導管部25,30がそれぞれ第1および第2のフランジ5,6に配置されているので、流体装填カップリング1のメンテナンス、特に環状内側体2、環状外側体3、またはそれらの構成要素に関連するメンテナンスを、真空隔離を壊すことなく実行することができる。
図2に最もよく示されているように、環状内側体2と、第1および第2の流体導管部25,30との間には空間35が存在し、空間35は、環状の第1外側流体壁26および環状の第2外側流体壁31の流体導管外径D6より大きい第1内径D2が形成されている環状の第1内側部分21によって形成されている。空間35が、小さな隙間34を介して流体装填カップリング1を通る流体管路と流体連通しており、小さな隙間34を通過する液化水素が空間35内に受容されるようになっている。
第1内側体部分10が、第1フランジ5に面する側面に第1シール凹部36を有し、その第1シール凹部36が、第1内側体部分10の内周面から半径方向外方に延びている。第1シール40が第1シール凹部36内に受容される。さらに、第2内側体部分11が、第2フランジ6に面する側面に第2シール凹部37を有し、この第2シール凹部37が、第2内側体部分11の内周面から半径方向外方に延び、第2フランジ6に面する側面に第3シール凹部38を有し、この第3シール凹部38が、第2内側体部分11の外周面から半径方向内方に延びている。第2シール凹部37および第3シール凹部38内には、それぞれ第2シール41および第3シール42が配置されている。
さらに、図2に示すように、第1内側体部分10と第1外側体部分12との間、特に第1外側体部分12の外周面には、第4シール43が配置されている。
例えば、第1、第2、第3および/または第4シール40,41,42,43は、断面U字型の高分子量ポリエチレン製の被膜と、被膜に軸方向の力を作用させる断面U字型のオーステナイト系超合金のスプリングと、被膜に径方向の力を作用させる断面矩形の耐食性ステンレス鋼(AISI)のスペーサから形成された環状のシールである。
さらに、第1フランジ5と第1内側本体部10との間に追加のシールを提供するために、第1内側本体部10に向かう側面において第1フランジ5内に、および/または第2フランジ6と第2外側本体部13との間に追加のシールを提供するために、第2外側本体部13に向かう側面において第2フランジ6内に、グラフイトシールなどの追加のシール44が提供される。
図2に示すように、第2フランジ6が、少なくとも環状の第2外側部分22を通って延びる漏れ検出チャネル45を備え、漏れ検出チャネル45が、一端において、第2シール凹部37と第3シール凹部38との間に存在する空間へ、かつ、反対端において、環境へ開口し、その端において漏れ検出チャネル45が漏れ検出シール46で閉じられている。空間35から水素が漏れているか否かを検出できるようにするために、図示しない漏れ検出装置が漏れ検出シールによって漏れ検出チャネル45に接続されてもよい。
環状外側体3は、第2外側体部分13を通って延びるパージチャネル47をさらに備え、その一端において、環状内側体2、特にその第2内側体部分11と、環状外側体3との間に存在する空間へ、かつ、反対端において、環境へ開口し、その端においてパージシール48によって閉じられている。パージチャネル47は、第1および第2の軸受リング14,15に向かってガスを流し出すために使用することができる。
図2に示すように、第1流体導管部25の外周面には、第2フランジ6に向かう端部29の近傍に、第1の環状保持部50が設けられている。第2の環状保持部51は、第1のフランジ5に向かう端部33の近傍の第2流体導管部30の外周面に設けられている。第1および第2の環状保持部分50,51の各々は、それぞれの流体導管部25,30から半径方向外方に延びる隆起したエッジとして形成されており、第1および第2の環状保持部分50,51が共に保持空間52を画定している。
保持空間52内には、第2フランジ6に向かう第1流体導管部25の端部29の周り、および第1フランジ5に向かう第2流体導管部30の端部33の周りに延び、それによって第1および第2流体導管部25,30の向かい合う端部の間の隙間34に重なる環状シール53が設けられている。第1および第2の環状保持部50,51が、回転軸Cと平行な軸方向の環状シール53の移動を制限するか、あるいは阻止する。環状シール53は、特に第1および第2流体導管部25,30、および任意に流体装填カップリング1の他の部分の材料の収縮率より高い収縮率を有する材料で製造されている。
使用中、流体装填カップリング1は、例えば、液化水素の供給源および輸送船舶に流体接続され、約-252.87℃の温度を有する液化水素が液化水素の供給源から輸送船舶に輸送され得るようにする。液化水素の供給源から輸送船舶への液化水素の輸送が開始されると、液化水素は流体導管9を通って流体装填カップリング1に向かって流れる。流体装填カップリング1を流れる際、液化水素は、隙間34を通って空間35に入り、それによって環状シール53に沿って流れるようになる。液化水素の温度が非常に低いため、流体装填カップリング1のすべての構成要素、少なくとも液化水素と接触する流体装填カップリング1の構成要素が冷却されることになる。上述したように、環状シール35の収縮率は、特に、第1および第2流体導管部25,30の収縮率よりも高い。その結果、環状シール35の収縮率は、特に第1および第2流体導管部25,30の収縮率より大きくなる。したがって、環状シール35は、第1および第2流体導管部25,30の周りを締め付け、それによって、第1および第2流体導管部25,30の向かい合う端部29,33の間の隙間34を塞ぐ。
さらに、液化水素が空間35内に流入すると、空間35内の液化水素の温度は上昇する。水素が完全に液体となる温度と臨界温度が非常に近いため、空間35内の水素は少なくとも部分的に蒸発し、空間35内に気体状の水素が存在するようになる。空間35内に気体状の水素が存在するため、空間35内の圧力も上昇する。本発明者らは、増大した圧力が環状シール53に作用し、それによって環状シール53が第1および第2流体導管部25,30の外周面に押し付けられることを発見した。これは、第1および第2流体導管部25,30の向かい合う端部29,33の間の隙間34を塞ぐことに寄与している。
上記の説明は、好ましい実施形態の動作を説明するために記載されたものであり、本発明の範囲を限定することを意味するものではないことが理解されよう。上記の説明から、当業者には、本発明の範囲にさらに包含されるであろう多くの変形例が明らかであろう。

Claims (16)

  1. 極低温流体用の流体導管を回転可能に結合するための流体装填カップリングであって、
    回転軸回りに互いに対して回転可能な環状外側体および環状内側体と、
    前記環状外側体と前記環状内側体との間に設けられた軸受リングと、
    前記環状内側体に接続され、第1流体導管に接続されるように構成された第1フランジと、
    前記環状外側体に接続され、第2流体導管に接続されるように構成された第2フランジとを備え、
    前記第1フランジが、前記回転軸に平行に、かつ、前記第2フランジに向かって、前記環状内側体内に延びる第1流体導管部を備え、
    前記第2フランジが、前記回転軸に平行に、かつ、前記第1フランジに向かって、前記環状内側体内に延びる第2流体導管部を備え、前記第1流体導管部および前記第2流体導管部が、前記環状内側体を通って延びる流体チャネルを画定し、
    前記第1流体導管部および前記第2流体導管部の向かい合う端部の周りに環状シールが設けられ、該環状シールが、少なくとも前記第1流体導管部および前記第2流体導管部の材料の収縮率よりも高い収縮率を有する材料によって製造されている流体装填カップリング。
  2. 前記第1流体導管部および前記第2流体導管部の向かい合う前記端部の間に隙間が設けられている請求項1に記載の流体装填カップリング。
  3. 前記環状内側体が、前記回転軸に向かう内周面を有し、前記第1流体導管部および前記第2流体導管部が、それぞれ、前記回転軸から離れかつ前記環状内側体の前記内周面に向かう外周面を有する請求項1または請求項2に記載の流体装填カップリング。
  4. 前記環状内側体の前記内周面と前記第1流体導管部および前記第2流体導管部の前記外周面との間に空間が設けられている請求項3に記載の流体装填カップリング。
  5. 前記第1流体導管部が、前記第2フランジに向かう前記端部近傍または該端部から離れた位置に第1保持部を備え、
    前記第2流体導管部が、前記第1フランジに向かう前記端部近傍または該端部から離れた位置に第2保持部を備え、
    前記第1保持部および前記第2保持部が、前記環状シールを所定の位置に保持するための保持空間を一緒に画定している請求項3または請求項4に記載の流体装填カップリング。
  6. 前記第1保持部および前記第2保持部の各々が、実質的にエルボー形状または半径方向外方に延びる隆起したエッジである請求項5に記載の流体装填カップリング。
  7. 前記環状内側体が、第1外径および第1内径を有する第1内側体部分と、該第1内側体部分の側面から前記回転軸に実質的に平行に延び、前記第1外径および前記第1内径よりも小さい第2外径を有する第2内側体部分とを備え、
    該第2内側体部分が、前記環状外側体の内部に配置されている請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の流体装填カップリング。
  8. 前記第1フランジが、前記第2内側体部分から離れる方向に向かう側面において、前記第1内側体部分に配置され、前記第2内側体部分が、前記第2フランジまで延びている請求項7に記載の流体装填カップリング。
  9. 前記環状外側体が、前記第1内側体部分に隣接して配置され、前記第2外径よりも大きく前記第1外径よりも小さい第3外径と、前記第2外径よりもわずかに大きい第2内径とを有する第1外側体部分を備え、
    前記第1内側体部分から離れる方向に向かう側面において、前記第1外側体部分が、前記第1外径に対応する外径および前記第2内径に対応する内径を有する第2外側体部分内を通る請求項7または請求項8に記載の流体装填カップリング。
  10. 前記第1内側体部分が、前記第1フランジに面する側面に第1シール凹部を有し、
    該第1シール凹部が、前記第1内側体部分の内周面から半径方向外方に延び、
    前記第2内側体部分が、前記第2フランジに面する側面に第2シール凹部を有し、
    該第2シール凹部が、前記第2内側体部分の内周面から半径方向外方に延び、
    前記第1シール凹部内には第1シールが配置され、前記第2シール凹部内には第2シールが配置されている請求項7から請求項9のいずれか1項に記載の流体装填カップリング。
  11. 前記第2内側体部分が、前記第2フランジに面する側面に第3シール凹部を有し、該第3シール凹部が、前記第2内側体部分の外周面から半径方向内方に延び、前記第3シール凹部内には第3のシールが配置され、
    かつ/または、前記第1フランジと前記環状内側体との間に追加のシールを提供するために、前記環状内側体に向かう側面において前記第1フランジ内に追加のシールが提供され、
    かつ/または、前記第2フランジと前記環状外側体との間に追加のシールを提供するために、前記環状外側体に向かう側面において前記第2フランジ内に追加のシールが提供されている請求項10に記載の流体装填カップリング。
  12. 前記第2フランジが、そこを通って延びる漏れ検出チャネルを備え、
    該漏れ検出チャネルが、その一端において、前記第2シール凹部と前記第3シール凹部との間に存在する空間へ、かつ、反対端において、環境へ開口し、その端部において前記漏れ検出チャネルが好ましくは漏れ検出シールによって閉じられ、
    好ましくは該漏れ検出シールが、漏れ検出装置を前記漏れ検出チャネルに接続できるよう構成されている請求項11に記載の流体装填カップリング。
  13. 前記第1流体導管部が、環状の第1外側流体壁と、該環状の第1外側流体壁内に位置し、該環状の第1外側流体壁から距離を置いた環状の第1内側流体壁とを備え、それによって、前記第1流体導管部内に第1隔離空間を画定し、
    かつ、前記第2流体導管部が、環状の第2外側流体壁と、該環状の第2外側流体壁内に位置し、該環状の第2外側流体壁から距離を置いた環状の第2内側流体壁とを備え、それによって、前記第2流体導管部内に第2隔離空間を画定し、前記第1流体導管部および前記第2流体導管部のそれぞれが二重壁の流体導管部である請求項1から請求項12のいずれか1項に記載の流体装填カップリング。
  14. 前記環状の第1外側流体壁と前記環状の第1内側流体壁とが、前記第2フランジに向かう端部において互いに接続され、前記環状の第2外側流体壁と前記環状の第2内側流体壁とが、前記第1のフランジに向かう端部において互いに接続されている請求項13に記載の流体装填カップリング。
  15. 極低温流体を装填するための、船舶用装填アームなどの装填アームであって、
    請求項1から請求項14のいずれか1項に記載の流体装填カップリングを備える装填アーム。
  16. 請求項1から請求項14のいずれか1項に記載の流体装填カップリングによって、または請求項15に記載の装填アームによって、液化水素などの極低温流体を装填するための方法であって、
    - 一側において、前記流体装填カップリングを前記極低温流体の供給源の流体導管に接続するステップと、
    - 他側において、前記流体装填カップリングを前記極低温流体の供給先の流体導管に接続するステップと、
    - 前記極低温流体の前記供給源から前記流体装填カップリングを介して前記極低温流体の前記供給先への前記極低温流体の装填を開始するステップと、
    - 前記流体装填カップリングの前記環状シールに向かって一定量の前記極低温流体が流れることを許容するステップとを含む方法。
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