JP2023152043A - 無線通信装置及び歪み補償方法 - Google Patents

無線通信装置及び歪み補償方法 Download PDF

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Abstract

【課題】ビーム多重をする場合でも精度良く歪み補償を実行すること。【解決手段】無線通信装置は、それぞれ異なるビームで送信される複数の送信信号を出力するプロセッサと、アンテナ素子に対応して設けられる複数のフェーズシフタであって、前記複数の送信信号に対してビームを形成するための位相回転をそれぞれ付与する複数のフェーズシフタと、前記複数のフェーズシフタから出力される送信信号を合成して得られる信号を増幅するパワーアンプと、前記パワーアンプによる増幅前の増幅前信号と、増幅後の増幅後信号とをフィードバックするフィードバック経路とを有し、前記プロセッサは、前記増幅前信号及び前記増幅後信号の差分に基づいて歪み補償係数を算出し、算出した歪み補償係数を用いて前記複数の送信信号を歪み補償する処理を実行する。【選択図】図2

Description

本発明は、無線通信装置及び歪み補償方法に関する。
近年、例えばマイクロ波帯及びミリ波帯などの高周波数帯において、通信の多重化又はセンシング(レーダ)の高精度化を実現するための技術の1つとして、ビームフォーミングが実用化されている。ビームフォーミングを実現するビームフォーミング装置は、アレイ状に配置された複数のアンテナ素子を備える。
また、複数の異なる信号を重畳し、かつ複数の異なる方向にビームを形成する方式(ビーム多重方式)の開発が進められている。ビーム多重を実現する方法の1つとして、それぞれ異なる信号をD/A(Digital/Analog)変換する複数のDAC(Digital Analog Converter)からの出力信号を複数のアンテナ素子に分配し、各アンテナ素子に分配された出力信号にビームフォーミングのための位相回転を付与して合成し、得られた合成信号を各アンテナ素子から送信することが検討されている。
一方、ビームフォーミング装置においては、パワーアンプでの信号増幅時に発生する非線形歪みを補償するデジタルプリディストーション(DPD)が適用されることがある。DPDは、パワーアンプで発生する非線形歪みの逆特性の歪みをあらかじめ送信信号に付与することにより、非線形歪みを補償する技術である。
特開2021-16077号公報 特開2020-107934号公報 国際公開第2018/199233号 国際公開第2018/109862号
しかしながら、ビーム多重をする場合、各アンテナ素子に対応して設けられるパワーアンプでの非線形歪みを補償するのが困難であるという問題がある。具体的には、ビーム多重をする場合、複数のDACの出力信号が各アンテナ素子に分配され、1つのアンテナ素子に分配される複数の出力信号には、それぞれ異なる位相回転が付与される。そして、このアンテナ素子に対応して設けられるパワーアンプには、異なる位相回転が付与された信号を合成して得られる合成信号が入力されるため、パワーアンプは、位相が異なる複数の信号が混在した合成信号を増幅することになる。このため、パワーアンプの出力信号をフィードバックしても、パワーアンプにおいて発生する非線形歪みを正確に推定することが困難であり、歪み補償係数が正しく更新されない。結果として、送信信号に歪み補償係数を適用する歪み補償を実行することが困難である。
開示の技術は、かかる点に鑑みてなされたものであって、ビーム多重をする場合でも精度良く歪み補償を実行することができる無線通信装置及び歪み補償方法を提供することを目的とする。
本願が開示する無線通信装置は、1つの態様において、それぞれ異なるビームで送信される複数の送信信号を出力するプロセッサと、アンテナ素子に対応して設けられる複数のフェーズシフタであって、前記複数の送信信号に対してビームを形成するための位相回転をそれぞれ付与する複数のフェーズシフタと、前記複数のフェーズシフタから出力される送信信号を合成して得られる信号を増幅するパワーアンプと、前記パワーアンプによる増幅前の増幅前信号と、増幅後の増幅後信号とをフィードバックするフィードバック経路とを有し、前記プロセッサは、前記増幅前信号及び前記増幅後信号の差分に基づいて歪み補償係数を算出し、算出した歪み補償係数を用いて前記複数の送信信号を歪み補償する処理を実行する。
本願が開示する無線通信装置及び歪み補償方法の1つの態様によれば、ビーム多重をする場合でも精度良く歪み補償を実行することができるという効果を奏する。
図1は、実施の形態1に係る通信システムの一例を示す図である。 図2は、実施の形態1に係るRUの構成を示すブロック図である。 図3は、実施の形態1に係るRUの要部構成を示すブロック図である。 図4は、実施の形態1に係る係数算出方法を示すフロー図である。 図5は、実施の形態1に係る歪み補償係数算出処理を示すフロー図である。 図6は、実施の形態2に係るRUの要部構成を示すブロック図である。 図7は、実施の形態2に係る係数算出方法を示すフロー図である。 図8は、実施の形態2に係る歪み補償係数算出処理を示すフロー図である。 図9は、他の実施の形態に係るRUの要部構成を示すブロック図である。 図10は、さらに他の実施の形態に係るRUの要部構成を示すブロック図である。
以下、本願が開示する無線通信装置及び歪み補償方法の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、この実施の形態により本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、実施の形態1に係る通信システムの一例を示す図である。図1に示す通信システムにおいては、CU/DU(Central Unit/Distributed Unit)10に複数のRU(Radio Unit)100が接続されており、RU100とUE(User Equipment)20とが無線通信する。なお、CU/DU10は、必ずしも一体的な装置として構成されなくても良く、CU及びDUが分離した装置として構成されても良い。
CU/DU10は、信号に対するベースバンド処理を実行する装置であり、例えば情報を符号化して送信ベースバンド信号を生成しRU100へ送信したり、RU100から受信した受信ベースバンド信号を復号したりする。CU/DU10は、複数のUE20それぞれを宛先とする複数の送信ベースバンド信号をRU100へ送信する。
RU100は、CU/DU10と有線接続され、CU/DU10が生成した送信ベースバンド信号に無線送信処理を施したり、UE20からの受信信号に無線受信処理を施して受信ベースバンド信号を生成しCU/DU10へ送信したりする。また、RU100は、複数のアンテナ素子を有する無線通信装置であり、UE20との無線通信に際しては、複数のアンテナ素子それぞれにアンテナウェイトを付与し、ビームフォーミングを行う。このとき、RU100は、複数のUE20に対応する複数のビームを多重し、複数のUE20宛ての信号をそれぞれのビームを用いて同時に送信する。
さらに、RU100は、アンテナ素子ごとに設けられたパワーアンプにおいて発生する非線形歪みを補償するデジタルプリディストーションを実行する。デジタルプリディストーションにおいては、送信信号に歪み補償係数が乗算されるが、歪み補償係数は、パワーアンプにおける増幅前の信号と増幅後の信号との差分に基づいて算出される。RU100の構成及び動作については、後に詳述する。
UE20は、例えば携帯電話機やスマートフォンなどのユーザ端末装置であり、RU100との間で無線通信する。
図2は、実施の形態1に係るRU100の構成を示すブロック図である。図2に示すRU100は、n個(nは2以上の整数)のアンテナ素子を備える無線通信装置である。RU100は、通信インタフェース部(以下「通信I/F部」と略記する)110、プロセッサ120、メモリ130、DAC(Digital Analog Converter)140、アップコンバータ151~15n、フェーズシフタ161~16n、パワーアンプ171~17n、周波数変換部180及びADC(Analog Digital Converter)190を有する。なお、図2においては、UE20へ信号を送信する処理に関連する処理部を図示しており、UE20から信号を受信する処理に関連する処理部の図示を省略している。
通信I/F部110は、CU/DU10と有線接続されるインタフェースであり、CU/DU10との間でベースバンド信号を送受信する。具体的には、通信I/F部110は、CU/DU10から送信された送信ベースバンド信号を受信し、受信ベースバンド信号をCU/DU10へ送信する。通信I/F部110は、複数のUE20宛ての送信ベースバンド信号を受信し、それぞれのUE20宛ての送信ベースバンド信号をプロセッサ120へ出力する。図2においては、通信I/F部110が4つのUE20宛ての送信ベースバンド信号を出力するものとしている。4つのUE20は、それぞれ異なる方向に位置しており、多重されるビームに対応する。すなわち、通信I/F部110は、ビーム多重数分の送信ベースバンド信号をプロセッサ120へ出力する。
プロセッサ120は、例えばCPU(Central Processing Unit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)又はDSP(Digital Signal Processor)などを備え、RU100の全体を統括制御する。具体的には、プロセッサ120は、歪み補償部121、合成部122、歪み特性算出部123及び係数保持部124を有する。
歪み補償部121は、複数のビームごとの送信ベースバンド信号それぞれに、係数保持部124から出力される歪み補償係数を乗算することにより、送信信号の歪み補償を実行する。歪み補償部121は、歪み補償係数が乗算された各ビームに対応する送信信号をDAC140へ出力する。
合成部122は、複数のビームごとの送信ベースバンド信号を合成し、得られた合成信号を歪み特性算出部123及び係数保持部124へ出力する。このとき、合成部122は、ビームごとの送信ベースバンド信号に対して、フェーズシフタ161~16nによって付与される位相回転に対応する重みを付与し、重み付けされた送信ベースバンド信号を合成する。そして、合成部122は、合成信号とともに、送信ベースバンド信号の重み付けに関する重み付け情報を歪み特性算出部123及び係数保持部124へ出力する。
歪み特性算出部123は、パワーアンプ171~17nそれぞれに入力される前の増幅前信号と、パワーアンプ171~17nそれぞれから出力される増幅後信号との差分に基づいて、パワーアンプ171~17nの歪み特性を算出する。すなわち、歪み特性算出部123は、増幅前信号と増幅後信号との差分を求めることによりフェーズシフタ161~16nによる位相回転がキャンセルされたフィードバック信号をADC190から取得し、このフィードバック信号からパワーアンプ171~17nの歪み特性を算出する。
そして、歪み特性算出部123は、初期設定のための所定期間、合成信号及び重み付け情報に対応付けて、算出した歪み特性を蓄積する。歪み特性算出部123は、初期設定のための所定期間が経過した後、合成信号及び重み付け情報に対応する歪み特性の逆特性を算出し、逆特性に対応する歪み補償係数を係数保持部124へ出力する。また、歪み特性算出部123は、初期設定のための所定期間が経過した後、蓄積された歪み特性とADC190からのフィードバック信号とを用いて、歪み補償係数を更新する。
係数保持部124は、歪み特性算出部123から出力される歪み補償係数を合成信号及び重み付け情報に対応付けて保持する。そして、係数保持部124は、合成信号及び重み付け情報に対応する歪み補償係数に分配係数を乗算して、ビームごとの送信ベースバンド信号に対応する歪み補償係数を算出し、算出したビームごとの歪み補償係数を歪み補償部121へ出力する。
メモリ130は、例えばRAM(Random Access Memory)又はROM(Read Only Memory)などを備え、プロセッサ120によって処理が実行される際に、種々の情報を記憶する。
DAC140は、ビームに対応して設けられ、それぞれプロセッサ120によって歪み補償された送信信号をD/A変換する。すなわち、図2においては、多重される4つのビームに対応する4つのDAC140が、それぞれのビームに対応する送信信号をD/A変換する。各DAC140によってD/A変換された送信信号は、n個のアンテナ素子それぞれに分配される。
アップコンバータ151~15nは、n個のアンテナ素子それぞれにおいて、ビームに対応して設けられる。そして、アップコンバータ151~15nは、ビームごとの送信信号をアップコンバートし、無線周波数帯の送信信号に変換する。
フェーズシフタ161~16nは、n個のアンテナ素子それぞれにおいて、ビームに対応して設けられる。そして、フェーズシフタ161~16nは、ビームごとの送信信号にビームを形成するための位相回転を付与する。このとき、フェーズシフタ161~16nは、同じアンテナ素子から送信される複数の送信信号(ここでは4つの送信信号)に対して、ビームに応じて異なる位相回転を付与する。それぞれのフェーズシフタ161~16nによって位相回転が付与された複数の送信信号は合成され、各フェーズシフタ161~16nに対応するパワーアンプ171~17nへ入力される。
パワーアンプ171~17nは、入力された信号を増幅し、対応するアンテナ素子から無線送信する。パワーアンプ171~17nへ入力される信号は、異なる位相回転が付与された複数の送信信号を合成した信号である。また、パワーアンプ171~17nが信号を増幅する際には、非線形歪みが発生する。この非線形歪みは、歪み補償部121による歪み補償によって補償される。
周波数変換部180は、パワーアンプ171~17nによって増幅される前の増幅前信号と、パワーアンプ171~17nによって増幅された後の増幅後信号とをフィードバックさせ、これらの信号をダウンコンバートして中間周波数又はベースバンド周波数の信号に変換する。このとき、周波数変換部180は、増幅前信号及び増幅後信号のダウンコンバートに用いられるローカル信号の位相を互いに反転させ、増幅前信号及び増幅後信号を互いに逆位相にする。そして、周波数変換部180は、ダウンコンバートされた増幅前信号と増幅後信号を加算することにより、パワーアンプ171~17nによる増幅前後の差分を求め、この差分を示すフィードバック信号をADC190へ出力する。増幅前信号と増幅後信号の差分を求めることにより、フェーズシフタ161~16nによってそれぞれ送信信号に付与された位相回転がキャンセルされるため、フィードバック信号は、パワーアンプ171~17nにおいて発生する歪み成分に相当する。
ADC190は、周波数変換部180から出力されるフィードバック信号をA/D変換する。そして、ADC190は、デジタル信号に変換されたフィードバック信号を歪み特性算出部123へ出力する。
周波数変換部180及びADC190は、パワーアンプ170の増幅前信号及び増幅後信号をプロセッサ120へフィードバックするフィードバック経路を構成する。
ここで、図3を参照して、プロセッサ120へフィードバックされるフィードバック信号について、より具体的に説明する。図3は、実施の形態1に係るRU100の要部構成を示すブロック図である。図3においては、1つのアンテナ素子に対応するアップコンバータ150、フェーズシフタ160及びパワーアンプ170を示す。アップコンバータ150、フェーズシフタ160及びパワーアンプ170は、それぞれ図2に示すアップコンバータ151~15n、フェーズシフタ161~16n及びパワーアンプ171~17nを代表するものである。
図3に示すように、周波数変換部180は、ローカル発振器181、ダウンコンバータ182、183及び加算器184を有する。パワーアンプ170の増幅前信号は、ダウンコンバータ182へ入力され、パワーアンプ170の増幅後信号はダウンコンバータ183へ入力される。
ローカル発振器181は、増幅前信号及び増幅後信号のダウンコンバートに用いられるローカル信号を生成する。具体的には、ローカル発振器181は、増幅前信号及び増幅後信号それぞれに対して、周波数が同一で位相が互いに反転したローカル信号を生成する。そして、ローカル発振器181は、位相が互いに反転したローカル信号をそれぞれダウンコンバータ182、183へ供給する。
ダウンコンバータ182は、ローカル発振器181から供給されるローカル信号を用いて、増幅前信号をダウンコンバートする。
ダウンコンバータ183は、ローカル発振器181から供給されるローカル信号を用いて、増幅後信号をダウンコンバートする。
加算器184は、ダウンコンバータ182によってダウンコンバートされた増幅前信号とダウンコンバータ183によってダウンコンバートされた増幅後信号とを加算し、パワーアンプ170による増幅前後の差分を求める。すなわち、増幅前信号と増幅後信号が互いに反転したローカル信号によってダウンコンバートされ、逆位相の信号となっているため、加算器184は、増幅前信号と増幅後信号を加算することにより、両信号の差分を求めて位相をキャンセルする。このようにして求められたフィードバック信号においては、フェーズシフタ160によってビームごとの送信信号に付与されたそれぞれ異なる位相回転がキャンセルされている。したがって、フィードバック信号は、フェーズシフタ160による位相回転の影響が除去された信号であって、パワーアンプ170における非線形歪みを示す信号となる。
次いで、上記のように構成されたRU100における歪み補償係数の算出方法について、図4に示すフロー図を参照しながら説明する。
プロセッサ120から出力されるビームごとの送信信号は、それぞれDAC140によってD/A変換され、アップコンバータ150によってアップコンバートされる。アップコンバートされて無線周波数の信号となったビームごとの送信信号には、それぞれフェーズシフタ160によって位相回転が付与される(ステップS101)。すなわち、各アンテナ素子における複数の送信信号に、それぞれビームの方向に応じて異なる位相回転が付与される。そして、位相回転が付与されたビームごとの送信信号が合成されてパワーアンプ170へ入力される。このため、パワーアンプ170には、互いに位相が異なる送信信号が混在した信号が入力される。
パワーアンプ170へ入力される前の増幅前信号は、周波数変換部180のダウンコンバータ182へフィードバックされる(ステップS102)。また、パワーアンプ170によって増幅され、パワーアンプ170から出力される増幅後信号は、アンテナ素子から無線送信されるとともに、周波数変換部180のダウンコンバータ183へフィードバックされる(ステップS103)。
フィードバックされた増幅前信号及び増幅後信号は、それぞれダウンコンバータ182、183によってダウンコンバートされる(ステップS104)。このとき、ローカル発振器181からダウンコンバータ182、183へ供給されるローカル信号は、周波数が同一で位相が反転しているため、ダウンコンバートされた増幅前信号及び増幅後信号は、逆位相の信号となる。
互いに逆位相の増幅前信号及び増幅後信号は、加算器184によって加算されることにより、フェーズシフタ160によってビームごとの送信信号に付与された位相回転がキャンセルされる(ステップS105)。すなわち、逆位相の信号が加算されることにより、増幅前信号と増幅後信号の差分が求められ、増幅前信号及び増幅後信号に含まれる位相回転成分が相殺される。この結果、加算器184からは、パワーアンプ170において発生する非線形歪みに対応する歪み成分が出力される。歪み成分は、ADC190によってA/D変換され、プロセッサ120へ出力される。
そして、プロセッサ120においては、歪み成分からパワーアンプ170の歪み特性が算出され、この歪み特性を補償する歪み補償係数を算出する処理が実行される(ステップS106)。このように、増幅前信号及び増幅後信号の差分を用いて歪み補償係数が算出されるため、フェーズシフタ160によってビームごとの送信信号に異なる位相回転が付与されている場合でも、この位相回転成分をキャンセルして適切にパワーアンプ170の歪み特性を算出することができる。この結果、ビームごとの送信信号が合成された信号が入力されるパワーアンプ170の歪み補償を実現することができる。
次に、歪み補償係数算出処理について、図5に示すフロー図を参照しながら具体的に説明する。
例えばRU100の起動時などには、所定時間の間、初期設定のための処理が繰り返し実行される。具体的には、ビームごとの送信信号がプロセッサ120へ入力されると、これらの送信信号は、合成部122によって、フェーズシフタ160による位相回転に対応する重み付けが施された上で合成され、合成信号が取得される(ステップS201)。また、初期設定時には、歪み補償部121には歪み補償係数が設定されず、歪み補償係数が乗算されない状態でビームごとの送信信号がDAC140へ出力される。そして、ビームごとの送信信号は、D/A変換された後、無線周波数の信号にアップコンバートされ、ビームフォーミングのための位相回転が付与される。これらの送信信号は、合成されてパワーアンプ170へ入力され、アンテナ素子から無線送信されるとともに、増幅前信号及び増幅後信号が周波数変換部180へフィードバックされる。
そして、周波数変換部180において、互いに位相が反転したローカル信号によるダウンコンバートが行われることにより、増幅前信号及び増幅後信号の差分が求められる。ここでは、ビームごとの送信信号に歪み補償係数が乗算されていないため、増幅前信号及び増幅後信号の差分を求めることにより、パワーアンプ170における歪み成分が取得される(ステップS202)。すなわち、増幅前信号及び増幅後信号の差分を求めることにより、フェーズシフタ160によって付与される位相回転を含む信号成分が相殺され、パワーアンプ170において発生する歪み成分が周波数変換部180から出力される。
歪み成分は、歪み特性算出部123へ入力され、合成部122によって取得された合成信号と歪み成分とが対応付けて記憶される(ステップS203)。このとき、ビームごとの送信信号を合成する際の重み付け情報が同時に記憶されても良い。
このように、パワーアンプ170における歪み成分を合成信号及び重み付け情報に対応付けて蓄積する処理が、初期設定のための所定時間の間繰り返して実行される。これにより、合成信号のレベルごとに、パワーアンプ170において発生する非線形歪みが記憶される。
そして、初期設定のための所定時間が経過すると、プロセッサ120へ入力されるビームごとの送信信号は、合成部122によって、フェーズシフタ160による位相回転に対応する重み付けが施された上で合成され、合成信号が取得される(ステップS204)。そして、歪み特性算出部123によって、合成信号に対応して記憶されている歪み成分が読み出され(ステップS205)、この歪み成分の逆特性が算出される(ステップS206)。算出された逆特性は、例えば初期値が1のスケーリング係数を乗算され、乗算結果が歪み補償係数として係数保持部124に記憶される。この歪み補償係数には、合成信号の重み付け情報に対応する分配係数が乗算されて、ビームごとの歪み補償係数が算出され、歪み補償部121によりビームごとの送信信号の歪み補償が実行される。
歪み補償が実行された場合にも、周波数変換部180によって増幅前信号及び増幅後信号の差分信号が取得され(ステップS207)、差分信号が歪み特性算出部123へフィードバックされる。そして、歪み特性算出部123によって、上記ステップS206において算出された逆特性と差分信号との誤差が最小になるように、例えばLMSアルゴリズムが用いられて、スケーリング係数又は分配係数が更新される(ステップS208)。スケーリング係数が更新されると、更新されたスケーリング係数が逆特性に乗算され、得られた歪み補償係数が係数保持部124に記憶される(ステップS209)。また、分配係数が更新された場合には、係数保持部124に記憶された歪み補償係数に、更新された分配係数が乗算されて、ビームごとの歪み補償係数が算出されることになる。
このように、増幅前信号及び増幅後信号の差分を用いて歪み補償係数を算出することにより、異なる位相回転が付与されたビームごとの送信信号を合成した信号を増幅するパワーアンプ170について、歪み補償係数を算出することができる。
以上のように、本実施の形態によれば、ビームごとの送信信号にそれぞれ異なる位相回転を付与して合成した信号をパワーアンプが増幅する場合に、増幅前信号及び増幅後信号の差分を求め、差分を用いて歪み補償係数を算出する。このため、ビームごとの送信信号に付与された位相回転をキャンセルして、パワーアンプにおける非線形歪みに対応する歪み補償係数を算出することができる。結果として、ビーム多重をする場合でも精度良く歪み補償を実行することができる。
(実施の形態2)
実施の形態2の特徴は、増幅前信号及び増幅後信号をデジタル信号に変換した後に差分を求める点である。
実施の形態2に係る通信システムの構成は、実施の形態1(図1)と同様であるため、その説明を省略する。図6は、実施の形態2に係るRU100の要部構成を示すブロック図である。図6において、図3と同じ部分には同じ符号を付し、その説明を省略する。図6に示すRU100は、図3に示す歪み特性算出部123及びADC190に代えて、歪み特性算出部201及びADC191、192を有する。
また、実施の形態2においては、周波数変換部180は、ローカル発振器181及びダウンコンバータ182、183を有する。実施の形態2においては、ローカル発振器181は、周波数が同一で位相も同一のローカル信号をダウンコンバータ182、183へ供給しても良い。
ADC191は、ダウンコンバータ182によってダウンコンバートされた増幅前信号をA/D変換する。そして、ADC191は、デジタル信号に変換された増幅前信号を歪み特性算出部201へ出力する。
ADC192は、ダウンコンバータ183によってダウンコンバートされた増幅後信号をA/D変換する。そして、ADC192は、デジタル信号に変換された増幅後信号を歪み特性算出部201へ出力する。
歪み特性算出部201は、増幅前信号と増幅後信号との差分を算出し、差分に基づいて、パワーアンプ170の歪み特性を算出する。すなわち、歪み特性算出部201は、増幅前信号と増幅後信号との差分を求めることによりフェーズシフタ160による位相回転をキャンセルし、パワーアンプ170の歪み特性を算出する。
そして、歪み特性算出部201は、初期設定のための所定期間、合成信号及び重み付け情報に対応付けて、算出した歪み特性を蓄積する。歪み特性算出部201は、初期設定のための所定期間が経過した後、合成信号及び重み付け情報に対応する歪み特性の逆特性を算出し、逆特性に対応する歪み補償係数を係数保持部124へ出力する。また、歪み特性算出部201は、初期設定のための所定期間が経過した後、蓄積された歪み特性と増幅前信号及び増幅後信号の差分とを用いて、歪み補償係数を更新する。
次いで、上記のように構成されたRU100における歪み補償係数の算出方法について、図7に示すフロー図を参照しながら説明する。図7において、図4と同じ部分には同じ符号を付し、その詳しい説明を省略する。
プロセッサ120から出力されるビームごとの送信信号は、それぞれDAC140によってD/A変換され、アップコンバータ150によってアップコンバートされる。アップコンバートされて無線周波数の信号となったビームごとの送信信号には、それぞれフェーズシフタ160によって位相回転が付与される(ステップS101)。そして、位相回転が付与されたビームごとの送信信号が合成されてパワーアンプ170へ入力される。
パワーアンプ170へ入力される前の増幅前信号は、周波数変換部180のダウンコンバータ182へフィードバックされる(ステップS102)。また、パワーアンプ170によって増幅され、パワーアンプ170から出力される増幅後信号は、アンテナ素子から無線送信されるとともに、周波数変換部180のダウンコンバータ183へフィードバックされる(ステップS103)。
フィードバックされた増幅前信号及び増幅後信号は、それぞれダウンコンバータ182、183によってダウンコンバートされる(ステップS104)。このとき、ローカル発振器181からダウンコンバータ182、183へ供給されるローカル信号は、互いに周波数及び位相が同一であっても良い。
ダウンコンバートされた増幅前信号及び増幅後信号は、それぞれADC191、192によってA/D変換され、プロセッサ120へ出力される。そして、プロセッサ120においては、増幅前信号と増幅後信号の差分が求められ、増幅前信号及び増幅後信号に含まれる位相回転成分が相殺される。したがって、増幅前信号と増幅後信号の差分は、パワーアンプ170において発生する非線形歪みに対応する歪み成分に相当する。そこで、プロセッサ120において、歪み成分からパワーアンプ170の歪み特性が算出され、この歪み特性を補償する歪み補償係数を算出する処理が実行される(ステップS151)。
このように、増幅前信号及び増幅後信号の差分を用いて歪み補償係数が算出されるため、フェーズシフタ160によってビームごとの送信信号に異なる位相回転が付与されている場合でも、この位相回転成分をキャンセルして適切にパワーアンプ170の歪み特性を算出することができる。この結果、ビームごとの送信信号が合成された信号が入力されるパワーアンプ170の歪み補償を実現することができる。
次に、歪み補償係数算出処理について、図8に示すフロー図を参照しながら具体的に説明する。図8において、図5と同じ部分には同じ符号を付し、その詳しい説明を省略する。
ビームごとの送信信号がプロセッサ120へ入力されると、これらの送信信号は、合成部122によって、フェーズシフタ160による位相回転に対応する重み付けが施された上で合成され、合成信号が取得される(ステップS201)。また、初期設定時には、歪み補償部121には歪み補償係数が設定されず、歪み補償係数が乗算されない状態でビームごとの送信信号がDAC140へ出力される。そして、ビームごとの送信信号は、D/A変換された後、無線周波数の信号にアップコンバートされ、ビームフォーミングのための位相回転が付与される。これらの送信信号は、合成されてパワーアンプ170へ入力され、アンテナ素子から無線送信されるとともに、増幅前信号及び増幅後信号が周波数変換部180へフィードバックされる。
そして、増幅前信号及び増幅後信号は、周波数変換部180によってダウンコンバートされ、ADC191、192によってA/D変換され、歪み特性算出部201へ入力される。歪み特性算出部201においては、デジタル信号処理によって増幅前信号及び増幅後信号の差分が求められる。ここでは、ビームごとの送信信号に歪み補償係数が乗算されていないため、増幅前信号及び増幅後信号の差分を求めることにより、パワーアンプ170における歪み成分が算出される(ステップS251)。すなわち、増幅前信号及び増幅後信号の差分が求められることにより、フェーズシフタ160によって付与される位相回転を含む信号成分が相殺され、パワーアンプ170において発生する歪み成分が算出される。
算出された歪み成分は、合成部122によって取得された合成信号と対応付けて記憶される(ステップS203)。このように、パワーアンプ170における歪み成分を合成信号に対応付けて蓄積する処理が、初期設定のための所定時間の間繰り返して実行される。これにより、合成信号のレベルごとに、パワーアンプ170において発生する非線形歪みが記憶される。
そして、初期設定のための所定時間が経過すると、プロセッサ120へ入力されるビームごとの送信信号は、合成部122によって、フェーズシフタ160による位相回転に対応する重み付けが施された上で合成され、合成信号が取得される(ステップS204)。そして、歪み特性算出部201によって、合成信号に対応して記憶されている歪み成分が読み出され(ステップS205)、この歪み成分の逆特性が算出される(ステップS206)。算出された逆特性は、歪み補償係数の算出に用いられ、歪み補償部121によって、ビームごとの送信信号の歪み補償が実行される。
歪み補償が実行された場合にも、歪み特性算出部201によって増幅前信号及び増幅後信号の差分信号が算出され(ステップS252)、上記ステップS206において算出された逆特性と差分信号との誤差が最小になるように、例えばLMSアルゴリズムが用いられて、スケーリング係数又は分配係数が更新される(ステップS208)。スケーリング係数が更新されると、更新されたスケーリング係数が逆特性に乗算され、得られた歪み補償係数が係数保持部124に記憶される(ステップS209)。また、分配係数が更新された場合には、係数保持部124に記憶された歪み補償係数に、更新された分配係数が乗算されて、ビームごとの歪み補償係数が算出されることになる。
このように、増幅前信号及び増幅後信号の差分を用いて歪み補償係数を算出することにより、異なる位相回転が付与されたビームごとの送信信号を合成した信号を増幅するパワーアンプ170について、歪み補償係数を算出することができる。
以上のように、本実施の形態によれば、ビームごとの送信信号にそれぞれ異なる位相回転を付与して合成した信号をパワーアンプが増幅する場合に、増幅前信号及び増幅後信号の差分を求め、差分を用いて歪み補償係数を算出する。このため、ビームごとの送信信号に付与された位相回転をキャンセルして、パワーアンプにおける非線形歪みに対応する歪み補償係数を算出することができる。結果として、ビーム多重をする場合でも精度良く歪み補償を実行することができる。
なお、上記実施の形態1、2においては、1つのアンテナ素子に設けられる1つのパワーアンプ170の歪み補償について説明したが、RU100は、複数のアンテナ素子を備え、それぞれのアンテナ素子にパワーアンプ170が設けられる。このため、複数のパワーアンプ170における非線形歪みを一括して補償する歪み補償係数が算出されるようにしても良い。
具体的には、例えば図9に示すように、周波数変換部180は、複数のアンテナ素子それぞれからの増幅前信号及び増幅後信号をダウンコンバートする複数のダウンコンバータ182、183と、複数の加算器184とを有する。そして、それぞれのアンテナ素子に関して求められる増幅前信号及び増幅後信号の差分が加算器185によって加算され、各アンテナ素子のパワーアンプ170の歪み成分を合成した信号がフィードバックされるようにしても良い。
また、例えば図10に示すように、周波数変換部180は、複数のアンテナ素子それぞれからの増幅前信号及び増幅後信号をダウンコンバートする複数のダウンコンバータ182、183を有する。そして、それぞれのアンテナ素子からの増幅前信号が加算器186によって合成され、それぞれのアンテナ素子からの増幅後信号が加算器187によって合成され、合成された増幅前信号及び増幅後信号がプロセッサ120へフィードバックされるようにしても良い。この場合には、上記実施の形態2と同様に、プロセッサ120において、デジタル信号処理によって増幅前信号及び増幅後信号の差分が算出される。
上記各実施の形態においては、増幅前信号と増幅後信号の差分を求めるために、パワーアンプ170における利得及び位相回転の影響を除去するようにしても良い。具体的には、パワーアンプ170における利得及び位相回転を補正する補正回路を例えば増幅前信号のフィードバック経路に設けても良い。この補正回路は、パワーアンプ170と同等の利得及び位相回転を増幅前信号に与える。また、パワーアンプ170と逆の利得及び位相回転を与える補正回路を例えば増幅後信号のフィードバック経路に設け、増幅後信号を補正するようにしても良い。
110 通信I/F部
120 プロセッサ
121 歪み補償部
122 合成部
123、201 歪み特性算出部
124 係数保持部
130 メモリ
140 DAC
150~15n アップコンバータ
160~16n フェーズシフタ
170~17n パワーアンプ
180 周波数変換部
181 ローカル発振器
182、183 ダウンコンバータ
184、185、186、187 加算器
190、191、192 ADC

Claims (7)

  1. それぞれ異なるビームで送信される複数の送信信号を出力するプロセッサと、
    アンテナ素子に対応して設けられる複数のフェーズシフタであって、前記複数の送信信号に対してビームを形成するための位相回転をそれぞれ付与する複数のフェーズシフタと、
    前記複数のフェーズシフタから出力される送信信号を合成して得られる信号を増幅するパワーアンプと、
    前記パワーアンプによる増幅前の増幅前信号と、増幅後の増幅後信号とをフィードバックするフィードバック経路とを有し、
    前記プロセッサは、
    前記増幅前信号及び前記増幅後信号の差分に基づいて歪み補償係数を算出し、
    算出した歪み補償係数を用いて前記複数の送信信号を歪み補償する
    処理を実行することを特徴とする無線通信装置。
  2. 前記フィードバック経路は、
    前記パワーアンプの利得及び位相回転を補正する補正回路を有することを特徴とする請求項1記載の無線通信装置。
  3. 前記フィードバック経路は、
    互いに位相が反転したローカル信号を用いて前記増幅前信号及び前記増幅後信号を周波数変換する周波数変換器と、
    周波数変換された増幅前信号及び増幅後信号を加算する加算器とを有し、
    前記算出する処理は、
    前記加算器から出力される差分信号に基づいて歪み補償係数を算出する
    ことを特徴とする請求項1記載の無線通信装置。
  4. 前記フィードバック経路は、
    前記増幅前信号及び前記増幅後信号をそれぞれ周波数変換する周波数変換器を有し、
    前記算出する処理は、
    前記周波数変換器から出力される増幅前信号及び増幅後信号の差分を算出し、
    算出した差分に基づいて歪み補償係数を算出する
    ことを特徴とする請求項1記載の無線通信装置。
  5. 複数のアンテナ素子をさらに有し、
    前記パワーアンプは、
    前記複数のアンテナ素子それぞれに対応して設けられ、
    前記フィードバック経路は、
    前記パワーアンプごとの増幅前信号及び増幅後信号の差分を合成してフィードバックする
    ことを特徴とする請求項1記載の無線通信装置。
  6. 複数のアンテナ素子をさらに有し、
    前記パワーアンプは、
    前記複数のアンテナ素子それぞれに対応して設けられ、
    前記フィードバック経路は、
    前記パワーアンプごとの増幅前信号を合成した信号と、前記パワーアンプごとの増幅後信号を合成した信号とをフィードバックする
    ことを特徴とする請求項1記載の無線通信装置。
  7. アンテナ素子に対応して設けられる複数のフェーズシフタであって、複数の送信信号に対してビームを形成するための位相回転をそれぞれ付与する複数のフェーズシフタと、前記複数のフェーズシフタから出力される送信信号を合成して得られる信号を増幅するパワーアンプとを有する無線通信装置における歪み補償方法であって、
    前記パワーアンプによる増幅前の増幅前信号と、増幅後の増幅後信号とをフィードバックし、
    前記増幅前信号及び前記増幅後信号の差分に基づいて歪み補償係数を算出し、
    算出した歪み補償係数を用いて前記複数の送信信号を歪み補償する
    処理を有することを特徴とする歪み補償方法。
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