JP2023151988A - ガスタービン燃焼器構造体 - Google Patents

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優一 森澤
Yuichi Morisawa
正雄 伊東
Masao Ito
保憲 岩井
Yasunori Iwai
宏樹 糟谷
Hiroki Kasuya
秀幸 前田
Hideyuki Maeda
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Abstract

【課題】ガスタービンの燃焼器において最小限の点火装置を備えて各燃焼器ライナ間の火炎伝播を確実に生じさて着火するガスタービン燃焼器構造体を提供する。【解決手段】実施形態の燃焼器構造体1は、ガスタービンのタービンロータ97の軸方向に垂直な方向からガスタービンのケーシングを貫通して配置される。燃焼器構造体1は、燃料と酸化剤を燃焼させる燃焼器ライナ51を備える複数の燃焼器50と、隣接する燃焼器ライナ51との間を連結する火炎伝播管140と、各燃焼器ライナ51の下流に備えられ各燃焼器ライナ51から排出された燃焼ガスを集合させる後部ライナ60とを備える。複数の燃焼器50が、点火装置120を備える燃焼器50と、点火装置120を備えない燃焼器50とで構成され、各燃焼器ライナ51は、出口側に流路断面積を減少させる流路絞り部130を備える。【選択図】図2

Description

本発明の実施形態は、ガスタービン燃焼器構造体に関する。
近年、ガスタービン燃焼器を備える発電プラントにおいて、二酸化炭素の削減や省資源などの要求から、高効率化が進められている。そのような中、タービンから排出された作動流体の一部を超臨界圧まで加圧して燃焼器に循環させる超臨界COガスタービンが検討されている。
この超臨界COガスタービンにおいては、超高圧の環境下での運転条件となるため、内部ケーシングおよび外部ケーシングを備える二重ケーシング構造が採用されている。超臨界COガスタービンにおける燃焼器構造体として、二重ケーシング構造においてもシール性能を維持しやすい垂直サイロ型燃焼器構造体が検討されている。この垂直サイロ型燃焼器構造体は、タービンロータの軸方向に対して90度の角度で外部ケーシングおよび内部ケーシングを貫通して配置される。
このような超臨界COガスタービンにおける燃焼器構造体において、燃焼器ライナおよび燃料‐酸化剤供給機構を備えた複数の燃焼器が同一円周上に配置されている。そして、各燃焼器のそれぞれに対応して点火装置が設けられている。各燃焼器において、燃料‐酸化剤供給機構から燃焼器ライナ内に供給された燃料と酸化剤が混合した可燃混合気は、点火装置によって着火される。
また、燃焼器構造体は、各燃焼器の燃焼器ライナから排出された燃焼ガスを集合させてタービン側へ導く後部ライナを備えている。後部ライナの上流側の口径は、同一円周上に配置された複数の燃焼器を囲う外周円の直径以上である。そのため、各燃焼器ライナの下流端は、広い空間を有する後部ライナに連結されている。
特開平6-18037号公報
上記したように、超臨界COガスタービンの各燃焼器のそれぞれに対応して点火装置が備えられている。換言すると、燃焼器の数と同数の点火装置が備えられている。例えば、一つの燃焼器における点火装置が故障した場合、その燃焼器では着火することができない。
そして、各点火装置における故障率が同じであるとすると、燃焼器の数が多いほど、燃焼器構造体としての故障の確率が増加する。これは、発電プラントの信頼性や稼働効率を低下させる。
従来のガスタービン燃焼器において、タービンロータの周方向に複数の燃焼器を備えるキャニュラ型構造が採用されている。このキャニュラ型の燃焼器構造体として、例えば、周方向に隣接する燃焼器ライナどうしを連結する火炎伝播管と、所定の燃焼器にのみに備えられた点火装置とを備える燃焼器構造体が採用されている。
この従来のキャニュラ型の燃焼器構造体では、各燃焼器ライナは、トランジションピースに連結されている。そして、トランジションピースの下流には静翼が配置されているため、トランジションピースの出口における流路が絞られる。そのため、点火装置によって着火が生じると、火炎を形成して膨張し、燃焼器ライナ内の圧力が上昇する。そして、着火が生じた燃焼器ライナ内の圧力と、隣接する未着火の燃焼器ライナ内の圧力との差(圧力差)によって、火炎伝播管を介して燃焼ガスや火炎である着火媒体が隣接する未着火の燃焼器ライナ内に導入される。この導入された着火媒体によって、隣接する燃焼器ライナ内の可燃混合気は、着火される。これ以降同様の作用で点火装置を備えない燃焼器ライナに火炎伝播管を介して着火媒体が導かれ、最終的に全ての燃焼器ライナ内で燃焼を生じる。
一方、前述したように、超臨界COガスタービンにおける燃焼器構造体において、各燃焼器ライナの下流端は、広い空間を有する後部ライナに連結されている。そのため、この燃焼器構造体に、上記した従来のガスタービン燃焼器における火炎伝播管構造を採用しても、着火された燃焼器ライナ内における圧力上昇は小さい。これによって、着火された燃焼器ライナとその燃焼器ライナに隣接する未着火の燃焼器ライナとの間において、火炎伝播管を介して火炎を伝播させるだけの圧力差が生じない。そのため、火炎伝播管を介しての火炎伝播は生じず、未着火の燃焼器ライナの可燃混合気は着火することができない。
本発明が解決しようとする課題は、ガスタービンの燃焼器において最小限の点火装置を備えて各燃焼器ライナ間の火炎伝播を確実に生じさせて着火することができるガスタービン燃焼器構造体を提供することである。
実施形態のガスタービン燃焼器構造体は、ガスタービンのタービンロータの軸方向に垂直な方向から、前記ガスタービンのケーシングを貫通して配置される。ガスタービン燃焼器構造体は、燃料と酸化剤を燃焼させる筒状の燃焼器ライナを備える複数の燃焼器と、隣接する前記燃焼器ライナとの間を連結する火炎伝播管と、各前記燃焼器ライナの下流に備えられ、各前記燃焼器ライナから排出された燃焼ガスを集合させて下流側へ導く後部ライナとを備える。
そして、複数の前記燃焼器が、点火装置を備える前記燃焼器と、点火装置を備えない前記燃焼器とで構成され、各前記燃焼器ライナは、前記燃焼器ライナの出口側に流路断面積を減少させる流路絞り部を備える。
実施の形態の燃焼器構造体を備えるガスタービン設備の系統図である。 実施の形態の燃焼器構造体の縦断面を示す図である。 図2のA-A断面を示す図である。 図2のB-B断面を示す図である。 実施の形態の燃焼器構造体における燃焼器の縦断面を示す図である。 図5のC-C断面を示す図である。 実施の形態の燃焼器構造体において、他の形状の流路絞り部を備えた燃焼器の縦断面を示す図である。 実施の形態の燃焼器構造体において、他の形状の流路絞り部を備えた燃焼器の縦断面を示す図である。 実施の形態の燃焼器構造体において火炎伝播管を介して着火可能な範囲を説明するための図である。 実施の形態の燃焼器構造体において流路絞り部を備えることで生じる圧力損失の許容範囲を説明するための図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は、実施の形態の燃焼器構造体1を備えるガスタービン設備5の系統図である。図1に示すように、ガスタービン設備5は、燃焼器構造体1、燃料供給系統10、酸素供給系統20、二酸化炭素循環系統30、タービン40、発電機41、熱交換器42を備える。なお、燃焼器構造体1は、ガスタービン燃焼器構造体として機能する。
燃料供給系統10は、燃焼器構造体1に燃料を供給する。燃料供給系統10は、燃料配管11を備える。この燃料配管11は、燃料供給源(図示しない)と燃焼器構造体1との間に設けられる。また、燃料配管11は、燃料の流量を調整する流量調整弁12を備える。
ここで、燃料として、例えば、メタン、天然ガスなどの炭化水素が使用される。また、燃料として、例えば、一酸化炭素および水素などを含む石炭ガス化ガス燃料を使用することもできる。
酸素供給系統20は、燃焼器構造体1に酸素を供給する。酸素供給系統20は、酸素配管21を備える。この酸素配管21は、大気から酸素を分離する空気分離装置(図示しない)と燃焼器構造体1との間に設けられる。
酸素配管21は、酸素の流量を調整する流量調整弁22を備える。また、酸素配管21は、酸素を昇圧する圧縮機23を備える。流量調整弁22は、圧縮機23と熱交換器42との間に設けられている。そして、酸素配管21は、熱交換器42を通り燃焼器構造体1まで延設されている。なお、流量調整弁22は、熱交換器42よりも上流側に設けられているため、流量調整弁22には高温の酸素が流れない。
酸素配管21には、空気分離装置(図示しない)によって大気から分離された酸素が流れる。酸素配管21を流れる酸素は、熱交換器42を通過することで加熱され、燃焼器構造体1に供給される。
二酸化炭素循環系統30は、タービン40から排出された作動流体の一部を燃焼器構造体1に循環する。二酸化炭素循環系統30は、循環配管31を備える。この循環配管31は、タービン40の出口と燃焼器構造体1との間に設けられる。
循環配管31は、作動流体に含まれる水蒸気を除去する凝縮器32を備える。なお、作動流体中の水蒸気は、凝縮器32を通過することで、凝縮して水となる。水は、例えば、排水管36を通り外部に排出される。
また、循環配管31は、凝縮器32において水蒸気が除去された作動流体(COガス)を臨界圧力以上に昇圧する圧縮機33を備える。凝縮器32および圧縮機33は、熱交換器42で冷却された作動流体が流れる領域の循環配管31に備えられる。
ここで、ガスタービン設備5においては、燃焼器構造体1(燃焼器50)から排出される燃焼ガスに、余剰の酸素や燃料が残存しないことが好ましい。そこで、燃料および酸素の流量は、量論混合比(当量比1)になるように調整されている。
なお、ここでいう当量比は、燃料流量および酸素流量に基づいて算出した当量比である。換言すれば、燃料と酸素が均一に混合したと想定したときの当量比(オーバーオールでの当量比)である。
このようなことから、凝縮器32において水蒸気が除去された作動流体(燃焼ガス)の成分は、ほぼ二酸化炭素である。そこで、水蒸気が除去された燃焼ガスを単にCOガスと称する。
なお、水蒸気が除去されたCOガスには、例えば、0.2%以下の微量の一酸化炭素が混在する場合もあるが、この場合においても、水蒸気が除去された作動流体(燃焼ガス)を単にCOガスと称する。また、圧縮機33によって臨界圧力以上に昇圧されたCOガスは、超臨界流体となる。
循環配管31は、熱交換器42を2回通るように配管されている。すなわち、循環配管31は、タービン40と凝縮器32との間で一度熱交換器42を通る。そして、循環配管31は、圧縮機33と燃焼器構造体1との間で再度熱交換器42を通る。
ここで、タービン40から排出された作動流体は、熱交換器42を通過することによって冷却される。この際、作動流体からの放熱によって、前述した酸素配管21を流れる酸素や、循環配管31を通り燃焼器構造体1に循環されるCOガスを加熱する。
また、圧縮機33と熱交換器42との間における循環配管31には、排出管34が接続されている。排出管34は、外部に排出するCOガスの流量を調整する流量調整弁35を備える。なお、外部に排出されたCOガスは、例えば、石油採掘現場で採用されているEOR(Enhanced Oil Recovery)に利用することができる。
図1に示すように、燃料配管11の一端側(燃焼器構造体1側)は、複数に分岐されている。そして、分岐された各燃料配管11は、燃焼器構造体1の各燃焼器50に接続されている。
また、COガスを燃焼器構造体1に循環する循環配管31の一端側(燃焼器構造体1側)は、例えば、複数に分岐されている。分岐された一部の循環配管31は、各燃焼器50の酸化剤供給部53に接続される。分岐された残りの循環配管31は、燃焼器構造体1の周囲に冷却媒体として超臨界のCOガスを導入するために利用される。
酸素配管21の一端側(燃焼器構造体1側)は、複数に分岐されている。分岐された一つの酸素配管21は、各燃焼器50の酸化剤供給部53に接続される。
そして、各燃焼器50には、分岐された一つの循環配管31および分岐された一つの酸素配管21から、超臨界のCOガスと酸素が供給される。酸化剤供給部53に導入された酸素とCOガスは、混合して混合気を形成する。この混合気は、酸化剤として燃焼器ライナ51内に噴出される。
なお、混合気の形成方法は、この方法に限られない。例えば、燃焼器50に導入される、超臨界のCOガスと酸素とを予め混合して各燃焼器50に供給してもよい。
タービン40は、燃焼器構造体1から排出された燃焼ガスによって回動される。このタービン40には、例えば、発電機41が連結されている。
次に、燃焼器構造体1の構成について説明する。
図2は、実施の形態の燃焼器構造体1の縦断面を示す図である。図3は、図2のA-A断面を示す図である。図4は、図2のB-B断面を示す図である。図5は、実施の形態の燃焼器構造体1における燃焼器50の縦断面を示す図である。図6は、図5のC-C断面を示す図である。
なお、図2および図3に示された燃焼器構造体1は、ガスタービンに設置された状態における断面図である。そのため、図2および図3には、例えば、ガスタービンのケーシングなどの構成も示されている。また、図2および図3には、上半側の構成が示されている。ここでは、燃焼器構造体1を上半側に備えた一例を示している。
なお、図5に示された燃焼器50は、点火装置120から出射されたレーザ光124を内部に導入する構成を備える燃焼器である。
ここで、燃焼器構造体1は、超臨界のCOガスを作動流体に用いる超臨界COガスタービンに設置される。燃焼器構造体1やタービン40は、超高圧の条件下で作動されるため、図2および図3に示すように、ケーシング80は、内部ケーシング90および外部ケーシング85を備える二重ケーシング構造で構成される。外部ケーシング85は、内部ケーシング90の外周側に所定の間隙をおいて設けられている。
図2に示すように、内部ケーシング90内には、静翼95、動翼96がタービンロータ97の軸方向に交互に配置されている。静翼95は、内側シュラウド95aと外側シュラウド95bとの間に配置されている。動翼96は、タービンロータ97のロータホイール98に設けられている。なお、動翼96の外周は、動翼の先端と隙間を有してシュラウドセグメント95cが設けられている。
燃焼器構造体1は、燃焼器50と、後部ライナ60と、スクロール70とを備える。また、燃焼器構造体1は、複数の燃焼器50を備える。
燃焼器構造体1は、図2および図3に示すように、タービンロータ97の軸方向に垂直な方向から、外部ケーシング85および内部ケーシング90を貫通して配置される。燃焼器構造体1は、いわゆる垂直サイロ型の燃焼器構造体である。ここでは、鉛直上方から燃焼器構造体1を貫通させる一例を示している。
外部ケーシング85の外側には、燃焼器構造体1の周囲を囲む燃焼器ケーシング110が設けられている。燃焼器ケーシング110は、両端が開口する筒状のケーシングで構成される。
燃焼器ケーシング110の一端は、外部ケーシング85に固定されている。燃焼器ケーシング110の他端は、ヘッドプレート111で閉鎖されている。なお、例えば、ヘッドプレート111には、酸素配管21、循環配管31、燃料配管11を燃焼器ケーシング110内に引き込むための貫通孔(図示しない)が設けられている。
外部ケーシング85および内部ケーシング90には、燃焼器構造体1を貫通させるための貫通口86、91が形成されている。燃焼器構造体1を貫通させる外部ケーシング85と内部ケーシング90との間には、スリーブ100が設けられている。
スリーブ100は、燃焼器構造体1の周囲を流れる冷却媒体としての超臨界COが外部ケーシング85と内部ケーシング90との間の空間に流出することを防止する。スリーブ100は、例えば、円筒状部材で構成される。
例えば、スリーブ100の上流端は、外周側に突出する環状のフランジ部101を備える。このフランジ部101は、外部ケーシング85の外周面85aに形成された環状の溝部87に支持される。また、スリーブ100の下流端は、内部ケーシング90の外周面90aに当接される。
また、スリーブ100と当接する内部ケーシング90の外周面90aには、スリーブ100と間隙をあけてスリーブ100の周囲に亘って円環状の突条部92が形成されている。突条部92は、外部ケーシング85側に突出している。
スリーブ100と突条部92との間には、円環状のシールリング93が勘合している。シールリング93を備えることで、燃焼器構造体1の周囲を流れる超臨界COがスリーブ100と内部ケーシング90の外周面90aとの間から外部ケーシング85と内部ケーシング90との間に流出することを防止する。
なお、スリーブ100の構成は、上記した構成に限られない。スリーブ100は、燃焼器構造体1の周囲を流れる超臨界COが外部ケーシング85と内部ケーシング90との間の空間に流出することを防止できる構成であればよい。
燃焼器50は、燃焼器ライナ51と、燃料供給部52と、酸化剤供給部53とを備える。ここで、複数の燃焼器50は、点火装置120を備える燃焼器50と、点火装置120を備えない燃焼器50とで構成される。
なお、点火装置120を備えるとは、点火装置120が燃焼器50に一体的に備えられている場合に限らず、点火装置120が燃焼器50と離隔して備えられる場合も含む。点火装置120が燃焼器50に一体的に備えられている場合として、例えば、点火源である火花を発生させるスパークプラグ(イグナイタ)が燃焼器50に設置されている場合が例示される。点火装置120が燃焼器50と離隔して備えられる場合として、例えば、図4に示すように、点火源であるレーザ光を照射するレーザ光供給機構123が燃焼器50と離隔して備えられる場合が例示される。
燃焼器ライナ51は、燃料と酸化剤を燃焼させる筒状部材で構成される。燃焼器ライナ51の一端(上流端)は、上流端壁51aで封鎖され、他端(下流端)は、開口されている。燃焼器ライナ51は、例えば、真っすぐに伸びる筒体などで構成される。なお、燃焼器ライナ51は、例えば、一部が湾曲した筒体などで構成されてもよい。
燃焼器ライナ51の他端側、すなわち燃焼器ライナ51の出口側には、流路絞り部130が形成されている。流路絞り部130では、燃焼器ライナ51の中心軸に対して垂直な断面における流路面積が減少している。なお、流路絞り部130の構成については、後述する。
燃焼器ライナ51の上流端壁51aには、燃料供給部52および酸化剤供給部53を備えるための開口51bを有する。
なお、上流とは、燃焼ガスが流れる方向における上流を意味し、下流とは、燃焼ガスが流れる方向における下流を意味する。
図2および図3に示すように、燃焼器ライナ51は、燃焼器ライナ51の中心軸が、例えば、タービンロータ97の軸方向に垂直となるように配置される。
また、燃焼器ライナ51の側壁には、燃焼器ライナ51の外側を流れる超臨界COを内部に導くための複数の導入孔51cが設けられている。この燃焼器ライナ51の外側を流れる超臨界COは、燃焼器ライナ51を冷却する機能を有する。
なお、導入孔51cは、例えば、スリットや孔などで構成される。燃焼器ライナ51は、例えば、フィルム冷却などによって冷却される。フィルム冷却を適用した場合、導入孔51cから導入された冷却媒体である超臨界COが燃焼器ライナ51の内壁面と燃焼ガスとの間に気体の断熱膜を形成する。これによって、燃焼器ライナ51の内壁面が直接燃焼ガスに接触することを抑制する。
燃料供給部52は、燃料を燃焼器ライナ51内に供給する。燃料供給部52は、燃焼器ライナ51の上流端壁51aに設けられている。燃料供給部52は、例えば、図2に示すように、上流端壁51aの中央に設けられる。
燃料供給部52は、例えば、円管などで構成される。燃料供給部52は、燃料を供給する燃料配管11に連結されている。燃料供給部52の出口52aは、例えば、燃料ノズルとしての機能を備える。燃料供給部52の出口52aは、例えば、単孔の燃料噴射孔または多孔の燃料噴出孔などで構成される。燃料は、燃料供給部52の出口52aから燃焼器ライナ51内に噴出される。
酸化剤供給部53は、酸化剤を燃焼器ライナ51内に供給する。酸化剤供給部53は、燃焼器ライナ51の上流端壁51aに設けられている。酸化剤供給部53は、例えば、図2に示すように、燃料供給部52の周囲に、燃料供給部52と同心円状で、かつ環状に設けられる。
このように、例えば、燃料供給部52と酸化剤供給部53は、二重管構造で構成される。燃料は、中央の燃料噴出孔から噴出され、酸化剤は、中央の燃料噴出孔の周囲に形成される環状の流路から噴出される。すなわち、燃焼器50では、拡散燃焼方式を採用している。
酸化剤供給部53の環状の出口53aには、例えば、酸化剤の流れに旋回成分を付与するスワーラ55などが設けられる。このスワーラ55を酸化剤が通過することで、旋回成分を有する流れが燃焼器ライナ51内に噴出される。このように、酸化剤の流れに旋回成分を与えることで、燃焼器ライナ51内において、燃料と酸化剤の混合が促進され、安定した火炎が形成される。
上記した燃料供給部52および酸化剤供給部53は、一つの燃料‐酸化剤供給機構54を構成する。そして、図2に示すように、この一つの燃料‐酸化剤供給機構54の下流側に、一つの火炎Fが形成される。すなわち、燃焼器50は、一つの燃焼器ライナ51と、この一つの燃焼器ライナ51の上流端に設けられた一つの燃料‐酸化剤供給機構54とを備える。
なお、ここでは、一つの燃料供給部52および一つの酸化剤供給部53で構成される燃料‐酸化剤供給機構54の一例を示しているが、この構成に限られない。
燃料‐酸化剤供給機構54の構成は、一つの燃料‐酸化剤供給機構54の下流に、この燃料‐酸化剤供給機構54から噴出された燃料および酸化剤によって形成される一つの火炎F、換言すれば、一つの燃焼領域を形成するものであればよい。例えば、一つの燃料‐酸化剤供給機構54は、複数の燃料供給部52、複数の酸化剤供給部53を備えてもよい。
燃焼器構造体1は、上記した構成を備える燃焼器50を複数備えている。図4に示すように、複数の燃焼器50は、燃焼器ケーシング110内に設けられている。複数の燃焼器50は、図4に示すように、例えば、燃焼器ケーシング110の中心軸を中心とする同一円周上に等間隔に配置される。配置される燃焼器50の個数は、例えば、一つの燃焼器50から供給可能な熱量と、超臨界COガスタービンに要求される熱量とに基づいて決められる。
複数の燃焼器50のうち、点火装置120を備える燃焼器50の数は最小限に設定されている。具体的には、複数の燃焼器50のうち、一つまたは二つの燃焼器50は、点火装置120を備える。なお、図4には、一つの燃焼器50に点火装置120を備えた一例が示されている。
燃焼器構造体1において、点火装置120を備えない一つ以上の燃焼器50が備えられている。例えば、図4に示す燃焼器構造体1では、点火装置120を備えない5つの燃焼器50が備えられている。
各燃焼器50の燃焼器ライナ51の下流端は、後述する後部ライナ60の上流端に設けられた上流端壁61の貫通口63に嵌合されている。そして、各燃焼器ライナ51は、貫通口63を介して後部ライナ60内に連通している。
ここで、図1に示すように、各燃焼器50の燃料供給部52は、分岐された燃料配管11にそれぞれ連結されている。各燃焼器50の酸化剤供給部53は、例えば、分岐された酸素配管21、循環配管31にそれぞれ連結されている。例えば、酸化剤供給部53の上流部において導入された酸素および超臨界COは、酸化剤供給部53内を流れながら混合し、酸化剤供給部53の出口53aにおいては酸素および超臨界COからなる混合気となる。
また、周方向に等間隔に配置された複数の燃焼器50において、図4に示すように、各燃焼器ライナ51は、火炎伝播管140によって連結されている。火炎伝播管140は、可燃混合気が着火した燃焼器ライナ51から着火媒体を隣接する未着火の燃焼器ライナ51に導入する。これによって、未着火の燃焼器ライナ51内の可燃混合気は着火される。ここで、着火媒体は、火炎、燃焼ガス、または火炎および燃焼ガスである。
火炎伝播管140は、例えば、円管などの管状部材で構成される。各燃焼器ライナ51には、火炎伝播管140を接続するための連結孔56が形成されている。周方向に隣接する燃焼器ライナ51は、火炎伝播管140によって連結される。そして、周方向に配置された複数の燃焼器ライナ51は、火炎伝播管140を介して連通した状態となる。
図5に示すように、各燃焼器ライナ51において、連結孔56は、燃焼器ライナ51の上流端壁51aの下流側における所定の位置に形成されている。ここで、上流端壁51aの内面51dから連結孔56の中心までの燃焼器ライナ51の中心軸方向の距離をL1とする。
距離L1は、燃料供給部52の出口52aから噴出された燃料と酸化剤供給部53の出口53aから噴出された酸化剤とが混合されて可燃混合気が形成される中心軸方向位置に対応させて設定される。換言すると、距離L1は、可燃混合気が形成されて着火しやすい条件となる中心軸方向位置に対応させて設定される。これによって、火炎伝播管140を介して導入された着火媒体によって、確実に着火することができる。
また、複数の燃焼器50のうち、一つの燃焼器50の燃焼器ライナ51には、図4および図5に示すように、点火装置120から出射されたレーザ光124を燃焼器ライナ51内に導入するための導入孔57が形成されている。
ここでは、点火装置120によって着火される一つの燃焼器50を備えた構成を例示している。点火装置120によって着火される燃焼器50以外の燃焼器50では、火炎伝播管140を介して導入された着火媒体によって着火される。
点火装置120は、図4に示すように、管状部材121、耐熱ガラス122、レーザ光供給機構123を備える。
管状部材121は、両端が開口した円筒管などで構成される。管状部材121の一端は、燃焼器ケーシング110に形成された貫通孔112に接続されている。管状部材121の他端は、燃焼器ライナ51の導入孔57に接続されている。
なお、管状部材121の他端は、燃焼器ライナ51の内部に突出しないように接続されている。また、管状部材121の内径は、その内部をレーザ光124が通過する際に妨げにならない程度に設定される。
耐熱ガラス122は、燃焼器ケーシング110の貫通孔112に設けられる。耐熱ガラス122は、貫通孔112を閉鎖するように設けられる。すなわち、耐熱ガラス122によって、燃焼器ケーシング110の内部と外部との連通が遮断される。
レーザ光供給機構123は、耐熱ガラス122および管状部材121の内部を介して燃焼器ライナ51内にレーザ光124を照射する。レーザ光供給機構123は、レーザ発振器123a、集光レンズ123bを備える。
集光レンズ123bは、耐熱ガラス122に対向して燃焼器ケーシング110の外側に設けられる。すなわち、集光レンズ123bは、レーザ発振器123aと耐熱ガラス122との間に設けられる。集光レンズ123bの焦点距離や設置位置は、燃料と空気の混合気を着火するのに最適な位置で焦点124aとなるように設定される。
レーザ発振器123aは、燃焼器ケーシング110の外側に配置される。レーザ発振器123aは、集光レンズ123b、耐熱ガラス122および管状部材121の内部を介して燃焼器ライナ51内にレーザ光124を照射する。すなわち、レーザ発振器123aは、集光レンズ123b、耐熱ガラス122、管状部材121の内部の順にレーザ光124を通過させて、燃焼器ライナ51内にレーザ光124を照射できように配置される。
ここで、図5に示すように、上流端壁51aの内面51dから導入孔57の中心までの燃焼器ケーシング110の中心軸方向の距離をL2とする。距離L2は、前述した距離L1と同様に、可燃混合気が形成されて着火しやすい条件となる中心軸方向位置に対応させて設定される。例えば、導入孔57の中心および連結孔56の中心は、上流端壁51aの内面51dから同じ中心軸方向位置に設定される。
なお、ここでは、点火装置120としてレーザ光124を使用した点火機構を示したが、この構成に限られない。点火装置120は、例えば、スパークプラグなどの火花点火機構を使用して構成されてもよい。
また、他の燃焼器50において点火装置120によって着火させる構成を備える場合、上記した点火装置120が他の燃焼器50に対応してさらに備えられる。
後部ライナ60は、複数の燃焼器50の下流側に設けられる。後部ライナ60は、複数の燃焼器50から排出された燃焼ガスを集合させて整流しながらスクロール70に導く流路である。
後部ライナ60は、例えば、図2および図3に示すように、タービンロータ97の軸方向に垂直な方向に延設される筒状部材で構成される。また、後部ライナ60が円筒で構成される場合、燃焼ガスは、円筒内において流路断面が円形の流路を流れる。なお、後部ライナ60における流路断面は、後部ライナ60内における、後部ライナ60の中心軸に対して垂直な断面における流路の面積である。
後部ライナ60は、例えば、下流側へ行くに伴って流路断面積が徐々に減少する流路部を有して構成される。この場合においても、後部ライナ60の下流端の内径は、燃焼器ライナ51における流路絞り部130でない位置での内径よりも十分に大きい。そのため、後部ライナ60内の流路は、着火の際、燃焼器ライナ51内の圧力上昇には寄与しない。
なお、後部ライナ60の形状は、図2および図3に示す形状に限られるものではない。また、複数の燃焼器50の下流側に設けられる筒状の後部ライナ60は、その形状によらず、燃焼器ライナ51内の圧力上昇には寄与しない。
後部ライナ60の一端(上流端)は、上流端壁61で封鎖され、他端(下流端)は、開口されている。上流端壁61は、各燃焼器ライナ51の下流端と嵌合する複数の貫通口63を有する。この貫通口63は、各燃焼器ライナ51の下流端の位置に合わせて形成される。後部ライナ60の他端(下流端)は、スクロール70の上流端に接続されている。
後部ライナ60の側壁には、後部ライナ60の外側を流れる超臨界のCOガスを内部に導くための複数の導入孔62が設けられている。この後部ライナ60の外側を流れるCOガスは、後部ライナ60を冷却する機能を有する。
なお、導入孔62の構成は、前述した導入孔51cの構成と同じである。また、導入孔62を備えることによる効果は、前述した導入孔51cを備えることによる効果と同じである。
スクロール70は、後部ライナ60から排出された燃焼ガスをタービンロータ97の軸方向に導くとともに、タービンロータ97の周方向に導く流路である。
スクロール70は、図2および図3に示すように、後部ライナ60から排出された燃焼ガスをタービンロータ97の軸方向に導く屈曲流路部71と、タービンロータ97の軸方向に導かれた燃焼ガスをタービンロータ97の周方向に導く環状流路部72とを備える。
屈曲流路部71の上流端は、後部ライナ60の下流端に接続されている。屈曲流路部71は、タービンロータ97の軸方向にほぼ90度屈曲する曲がり管で構成される。なお、屈曲流路部71の出口側は、屈曲しながらタービンロータ97の周方向に広がる構成を有する。そして、屈曲流路部71は、後部ライナ60から排出された燃焼ガスの流れをほぼ90度偏流する。偏流された燃焼ガスの流れは、タービンロータ97の軸方向に流れる。
環状流路部72は、タービンロータ97の周囲を覆うように設けられた環状管で構成される。なお、環状流路部72は、例えば、半環状の上半部および下半部からなる分割構造体を組み合わせることで構成される。
環状流路部72は、屈曲流路部71から排出された燃焼ガスの流れをタービンロータ97の周方向に広げる。環状流路部72において、タービンロータ97の軸方向の速度成分を有する燃焼ガスは、タービンロータ97の周方向に均一に広がる。
環状流路部72(スクロール70)の出口73は、初段の静翼95に対向する。そして、環状流路部72内を流れる燃焼ガスは、出口73から初段の静翼95に向けて噴出される。なお、環状流路部72の出口端は、内側シュラウド95aおよび外側シュラウド95bの上流端に接している。これによって、出口73から噴出された燃焼ガスは、初段の静翼95に導かれる。
ここで、燃焼器ライナ51の流路絞り部130について説明する。
流路絞り部130は、燃焼器ライナ51の出口側に備えられ、燃焼器ライナ51の流路断面積を減少させる。ここで、流路断面積は、燃焼器ライナ51内における、燃焼器ライナ51の中心軸に対して垂直な断面における流路の面積である。
図5および図6には、流路絞り部130の一例が示されている。流路絞り部130は、例えば、図5に示すように、周方向に亘って燃焼器ライナ51の中心軸側に向かって突出する環状の突出部131で構成される。突出部131は、燃焼器ライナ51の出口51eの上流側近傍に備えられている。
なお、突出部131は、火炎伝播管140よりも下流側に備えられる。また、突出部131は、燃焼器ライナ51内で生じる燃焼反応の妨げにならない位置に備えられることが好ましい。
突出部131の突出高さは、上流側から燃焼器ライナ51の出口51eに向かって徐々に増加する。そして、突出部131は、最も突出高さが大きくなる最大突出部131aを有する。最大突出部131aよりも出口51e側では、突出部131の突出高さは、燃焼器ライナ51の出口51eに向かって徐々に減少する。
なお、最大突出部131aは、スロート部として機能する。また、突出部131の突出高さとは、突出部131が形成されていない燃焼器ライナ51の内壁面51fから燃焼器ライナ51の中心軸側への突出部131の高さである。
すなわち、突出部131を備えることで流路断面積は、燃焼器ライナ51の出口51eに向かって徐々に減少する。そして、最大突出部131aにおいて、流路断面積は、最も小さくなる。最大突出部131aよりも出口側では、流路断面積は、燃焼器ライナ51の出口51eに向かって徐々に増加する。
図5に示す流路絞り部130の構造において、最大突出部131aよりも下流側の突出部131の形状は、流れを減速させて流体の持つ速度エネルギを静圧に変換するディフューザ形状とすることが好ましい。これによって、燃焼器ライナ51から排出される燃焼ガスの圧力損失を抑制することができる。
なお、上記した突出部131の形状は一例であり、この形状に限られない。突出部131は、燃焼器ライナ51の内壁面51fから中心軸側へ突出して流路断面積を減少させる形状であればよい。
ここで、図7は、実施の形態の燃焼器構造体1において、他の形状の流路絞り部130を備えた燃焼器50の縦断面を示す図である。なお、図7においても、点火装置120から出射されたレーザ光124を内部に導入する構成を備える燃焼器50が示されている。
流路絞り部130は、例えば、図7に示すように、燃焼器ライナ51の出口51eに向かって、周方向に亘って燃焼器ライナ51の側壁が中心軸側に傾斜するテーパ部132で構成される。
この流路絞り部130を備えることで、流路断面積は、燃焼器ライナ51の出口51eに向かって徐々に減少する。そして、燃焼器ライナ51の出口51eにおいて、流路断面積は、最も小さくなる。すなわち、燃焼器ライナ51の出口51eは、スロート部として機能する。
なお、流路絞り部130の形状は、図5および図7に示された形状に限られない。流路絞り部130が突出部またはテーパ部で構成される場合、流路絞り部130は、燃焼器ライナ51の出口側において燃焼器ライナ51の流路断面積を減少させる構成であればよい。
図8は、実施の形態の燃焼器構造体1において、他の形状の流路絞り部130を備えた燃焼器50の縦断面を示す図である。図8に示すように、流路絞り部130は、例えば、多数の貫通孔を有する部材、多数の細孔を有する部材などで構成されてもよい。多数の貫通孔を有する部材として、例えば、ハニカム部材、パンチングメタル部材などが挙げられる。多数の細孔を有する部材として、例えば、ポーラス部材(多孔質部材)などが挙げられる。
そして、流路絞り部130は、これらの部材からなる板状部材を燃焼器ライナ51の出口51eの上流側近傍に流路断面に亘って備えることで構成される。これらの部材からなる板状部材は、燃焼器ライナ51の出口51eの上流側近傍に流路断面を塞ぐように配置されている。
次に、流路絞り部130における流路面積比について説明する。
ここでは、図5を参照して流路面積比について説明する。図5に示すように、燃焼器ライナ51における、流路絞り部130より上流の流路断面積をA1とし、流路絞り部130の最大突出部131a(スロート部)の流路断面積をA2とする。
なお、流路絞り部130が、多数の貫通孔を有する部材、多数の細孔を有する部材で構成される場合には、流路断面積A2は、これらの部材が配置された位置での、燃焼器ライナ51の中心軸に対して垂直な断面における貫通孔や細孔の総面積である。
ここで、流路断面積A1に対する流路断面積A2の割合(A2/A1)を0.56以上0.87以下にすることが好適である。なお、以下において、流路断面積A1に対する流路断面積A2の割合(A2/A1)を流路面積比と称する。また、流路面積比を0.7以上0.87以下にすることがより好ましい。
ここで、上記した流路面積比が好適あることについて説明する。
図9は、実施の形態の燃焼器構造体1において火炎伝播管140を介して着火可能な範囲を説明するための図である。図9において、横軸は、流路面積比であり、縦軸は、火炎伝播圧力比である。
火炎伝播圧力比は、実際の火炎伝播管140の入口と出口の実差圧(Pr)と、火炎伝播管140を介して着火するために必要な火炎伝播管140の入口と出口の最小差圧(Pm)との比(Pr/Pm)である。
図10は、実施の形態の燃焼器構造体1において流路絞り部130を備えることで生じる圧力損失の許容範囲を説明するための図である。図10において、横軸は、流路面積比であり、縦軸は、圧力損失増加率である。
圧力損失増加率は、流路絞り部130を備えないときの圧力損失(P0)に対する流路絞り部130を備えたときに増加した圧力損失(ΔP)の割合(ΔP/P0)を百分率で示したものである。ここで、流路絞り部130を備えたときに増加した圧力損失(ΔP)は、流路絞り部130を備えたときの圧力損失(P1)と流路絞り部130を備えないときの圧力損失(P0)の差圧(P1-P0)である。
また、図10には、圧力損失増加率の許容上限ラインを示している。ここで、燃焼器50の性能上の観点から、燃焼器ライナ51内における圧力損失の許容上限値は設定される。その圧力損失の許容上限値に基づいて、図10に示す圧力損失増加率の許容上限ラインは定められる。
ここで、図9および図10に示した図は、数値流体解析によって得られた結果を示している。
図9に示すように、火炎伝播圧力比は、流路面積比の増加に伴って減少する。火炎伝播管140を介して隣接する燃焼器ライナ51内に着火媒体を導入するためには、火炎伝播管140の入口と出口との差圧が最小差圧(Pm)以上である必要がある。そのため、火炎伝播圧力比は、1以上である必要がある。図9に示すように、流路面積比が0.87以下において、火炎伝播圧力比は、1以上となる。
また、図10に示すように、圧力損失増加率は、流路面積比の増加に伴って減少する。圧力損失増加率は、流路面積比が0.56以上で圧力損失増加率の許容上限値以下となる。
すなわち、火炎伝播圧力比に関しては、流路面積比が0.87以下の範囲が好適であり、圧力損失増加率に関しては、流路面積比が0.56以上が好適である。そのため、火炎伝播圧力比および圧力損失増加率の双方の好適な範囲を満たす流路面積比は、0.56以上0.87以下である。
以上の理由から、燃焼器構造体1において、流路面積比を0.56以上0.87以下にすることが好適であることがわかる。
また、燃焼器50の性能上の観点から、圧力損失は小さい方が好ましい。また、火炎伝播管140を介して確実に着火媒体を伝播するためには、火炎伝播圧力比は1以上の範囲でより大きい方が好ましい。そこで、流路面積比のより好ましい流路面積比の範囲を0.7以上0.87以下とした。
次に、ガスタービン設備5の作用および燃焼器構造体1の作用について説明する。
まず、ガスタービン設備5の作用について、図1を参照して説明する。
図1に示すように、燃料は、燃料配管11を通り燃焼器構造体1の燃焼器50に供給される。大気から分離された酸素は、酸素配管21を通り燃焼器50に供給される。この際、酸素は、圧縮機23で所定の圧力まで昇圧される。さらに昇圧された酸素は、熱交換器42を通ることで加熱される。
また、循環する超臨界のCOガスは、循環配管31を通り、燃焼器構造体1および燃焼器50に供給される。この際、COガスは、熱交換器42を通ることで加熱される。
なお、前述したように、燃焼器50に供給された酸素とCOガスは、混合され、酸化剤として燃焼器ライナ51内の燃焼領域に噴出される。
燃焼器構造体1の燃焼器50に導かれた燃料および酸化剤は、燃焼器ライナ51内で燃焼して燃焼ガスとなる。
なお、燃焼器構造体1における作用は、後述するのでここでは詳しい説明を省略する。
燃焼器構造体1から排出された燃焼ガスは、作動流体としてタービン40に導入される。タービン40は、作動流体によって回動する。そして、発電機41は、タービン40の回動によって駆動され、発電する。
ここでいう、燃焼器構造体1から排出される燃焼ガスは、燃料と酸素とによって生成された燃焼生成物と、燃焼器構造体1に循環する二酸化炭素とを含んだものである。
タービン40から排出された作動流体は、循環配管31に導かれ、熱交換器42を通過することによって冷却される。この際、燃焼ガスからの放熱によって、前述した酸素配管21を流れる酸素や、循環配管31を流れて燃焼器構造体1に循環する二酸化炭素は、加熱される。
熱交換器42を通過した作動流体は、凝縮器32を通過する。この際、作動流体に含まれる水蒸気は、除去される。なお、作動流体中の水蒸気は、凝縮器32を通過することによって凝縮して水となる。水は、例えば、排水管36を介して外部に排出される。
ここで、前述したように、燃料および酸素の流量を量論混合比(当量比1)になるように調整しているため、水蒸気が除去された作動流体は、ほぼCOガスである。
COガスは、循環配管31に介在する圧縮機33によって昇圧され、超臨界のCOガスとなる。圧縮機33によって昇圧されたCOガスの一部は、循環配管31を流れ、燃焼器構造体1に循環される。この際、COガスは、熱交換器42を通過することで、例えば、700℃程度に加熱される。
一方、圧縮機33によって昇圧されたCOガスの残部は、循環配管31に接続された排出管34に導入される。排出管34に導入されたCOガスは、流量調整弁35によって流量が調節され、外部に排出される。外部に排出されたCOガスは、例えば、石油採掘現場で採用されているEOR(Enhanced Oil Recovery)に利用される。
次に、燃焼器構造体1の作用について、図2および図3を参照して説明する。
着火の際、点火装置120から出射されたレーザ光124を内部に導入する構成を備える燃焼器50において、レーザ発振器123aから出射されたレーザ光124は、集光レンズ123b、耐熱ガラス122、管状部材121の内部を通り、燃焼器ライナ51内に照射される。
レーザ光124が燃焼器ライナ51内に照射された後、燃料配管11から燃料供給部52に供給された燃料は、出口52aから燃焼器ライナ51内に噴出される。酸素配管21から酸化剤供給部53に供給された酸素および循環配管31から酸化剤供給部53に供給された超臨界のCOガスは、酸化剤供給部53内で混合し、出口53aから燃焼器ライナ51内に噴出される。この際、出口53aに設けられたスワーラ55によって酸化剤の流れに旋回成分が与えられる。
燃料‐酸化剤供給機構54から噴出された酸化剤および燃料は、混合して可燃混合気を形成しながら流れる。そして、レーザ光124が焦点124aを結ぶエネルギ密度が高い位置に可燃混合気が流れると、可燃混合気が着火する。これによって、燃焼が開始する。
着火の際、燃焼器ライナ51の出口側に流路絞り部130が形成されているため、燃焼器ライナ51内の圧力は上昇する。また、燃焼器ライナ51の出口51eが広い空間を有する後部ライナ60に連結されている場合であっても、流路絞り部130が形成されているため、燃焼器ライナ51内の圧力は上昇する。この圧力の上昇は、流路絞り部130を備えない燃焼器ライナ51における着火時の圧力上昇に比べて大きい。
そして、着火された燃焼器ライナ51内の圧力と隣接する未着火の燃焼器ライナ51内の圧力との間に差圧が生じる。この差圧によって、着火された燃焼器ライナ51内から隣接する未着火の燃焼器ライナ51内に火炎伝播管140を介して着火媒体が導かれる。未着火の燃焼器ライナ51内の可燃混合気は、導入された着火媒体によって着火される。
そして、未着火の燃焼器ライナ51にも流路絞り部130が形成されているため、着火媒体によって着火される際、燃焼器ライナ51内の圧力は上昇する。そのため、着火媒体によって着火された燃焼器ライナ51内の圧力と隣接する未着火の燃焼器ライナ51内の圧力との間に差圧が生じる。この差圧によって、隣接する未着火の燃焼器ライナ51内に火炎伝播管140を介して着火媒体が導かれる。未着火の燃焼器ライナ51内の可燃混合気は、導入された着火媒体によって着火される。
このようにして、火炎伝播管140を介して着火媒体が伝播し、点火装置120によって着火されない燃焼器50においても可燃混合気が着火される。
なお、点火装置120は、例えば、レーザ光124によって着火される燃焼器50における燃焼が安定したところで、駆動が停止される。
図2に示すように、各燃焼器ライナ51内において、火炎Fは、燃料‐酸化剤供給機構54の下流に形成される。燃焼反応は、各燃焼器ライナ51内において完了する。そのため、各燃焼器ライナ51の出口51eから排出される燃焼ガスは、酸素および燃料を含まず、ほぼ二酸化炭素と水蒸気で構成される。
各燃焼器50は、一つの燃焼器ライナ51と一つの燃料‐酸化剤供給機構54とを備えるため、他の火炎(他の流れ場)との干渉はない。そのため、酸素および燃料を安定して燃焼させることができる。
循環配管31から燃焼器構造体1の周囲に供給された超臨界のCOガスは、冷却媒体として、各燃焼器ライナ51の導入孔51cを通り、各燃焼器ライナ51内に導入される。各燃焼器ライナ51内に導入されたCOガスは、燃焼ガスとともに燃焼器ライナ51の出口から排出され、後部ライナ60内に流入する。
各燃焼器50の燃焼器ライナ51から排出された燃焼ガス(COガスを含む)は、後部ライナ60内において一つの流れになって、整流されながら後部ライナ60内を流れる。
また、循環配管31から燃焼器構造体1の周囲に供給された超臨界のCOガスは、冷却媒体として、後部ライナ60の導入孔62を通り、後部ライナ60内に導入される。後部ライナ60内に導入されたCOガスは、燃焼ガスとともにスクロール70に流入する。
スクロール70の屈曲流路部71に流入した燃焼ガス(COガスを含む)は、タービンロータ97の軸方向にほぼ90度偏流される。そして偏流された燃焼ガスは、環状流路部72に流入する。環状流路部72に流入した燃焼ガスは、タービンロータ97の周方向に広がる。燃焼ガスの流れは、タービンロータ97の周囲を囲む環状流路部72の環状の流路内においてほぼ均一な速度分布となる。
そして、燃焼ガスは、スクロール70の出口73から初段の静翼95に向けて噴出される。この際、燃焼ガスは、環状の出口から周方向に亘ってほぼ均一な速度で噴出される。なお、前述したように、燃焼器構造体1内を流れた燃焼ガスは、タービン40に導かれ、タービン40を稼働する。
ここで、上記した本実施の形態では、上半側に燃焼器構造体1を備えた一例を示したが、この構成に限られない。燃焼器構造体1は、上半側と下半側の双方に備えられてもよい。この場合、上半側では、燃焼器構造体1は、外部ケーシング85および内部ケーシング90を、例えば、鉛直上方から貫通して配置されている。下半側では、燃焼器構造体1は、外部ケーシング85および内部ケーシング90を、例えば、鉛直下方から貫通して配置されている。また、燃焼器構造体1を下半側のみ備える構成あってもよい。
上記したように、実施の形態の燃焼器構造体1によれば、各燃焼器ライナ51の下流が広い空間を有する後部ライナ60に連結されている場合においても、燃焼器ライナ51の出口側に流路絞り部130を備えることで、着火の際、燃焼器ライナ51の圧力を上昇させることができる。
これによって、着火された燃焼器ライナ51内の圧力と隣接する未着火の燃焼器ライナ51内の圧力との間に差圧を生じさせることができる。そのため、火炎伝播管140を介して、着火された燃焼器ライナ51から未着火の燃焼器ライナ51に確実に着火媒体を伝播させることができる。また、点火装置120を備えない燃焼器50においても、流路絞り部130を備えることで、確実に可燃混合気に着火することができる。
このように、燃焼器構造体1では、火炎伝播管140によって連結された複数の燃焼器50を備える構成であっても、最小限の燃焼器50、すなわち一つまたは二つの燃焼器50に点火装置を備えることで、すべての燃焼器50の可燃混合気に確実に着火することができる。
これによって、すべての燃焼器50に点火装置を備える燃焼器構造体に比べて、本実施の形態の燃焼器構造体1では、点火装置の故障に基づく故障確率を減少させることができる。そのため、燃焼器構造体1を備える発電プラントの信頼性や稼働効率を向上させることができる。
以上説明した実施形態によれば、ガスタービンの燃焼器において最小限の点火装置を備えて各燃焼器ライナ間の火炎伝播を確実に生じさせて着火することが可能となる。
ここで、上記した実施の形態では、作動流体として超臨界COを使用したガスタービンの燃焼器構造体一例を示しているが、これに限られない。本実施の形態は、超臨界CO以外を作動流体とするガスタービンの燃焼器構造体にも適用することができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1…燃焼器構造体、5…ガスタービン設備、10…燃料供給系統、11…燃料配管、12、35…流量調整弁、20…酸素供給系統、21…酸素配管、22…流量調整弁、23…圧縮機、30…二酸化炭素循環系統、31…循環配管、32…凝縮器、33…圧縮機、34…排出管、36…排水管、40…タービン、41…発電機、42…熱交換器、50…燃焼器、51…燃焼器ライナ、51a、61…上流端壁、51b…開口、51c、57、62…導入孔、51d…内面、51e、52a、53a、73…出口、51f…内壁面、52…燃料供給部、53…酸化剤供給部、54…酸化剤供給機構、55…スワーラ、56…連結孔、60…後部ライナ、63、86、91…貫通口、70…スクロール、71…屈曲流路部、72…環状流路部、80…ケーシング、85…外部ケーシング、85a、90a…外周面、87…溝部、90…内部ケーシング、92…突条部、93…シールリング、95…静翼、95a…内側シュラウド、95b…外側シュラウド、95c…シュラウドセグメント、96…動翼、97…タービンロータ、98…ロータホイール、100…スリーブ、101…フランジ部、110…燃焼器ケーシング、111…ヘッドプレート、112…貫通孔、120…点火装置、121…管状部材、122…耐熱ガラス、123…レーザ光供給機構、123a…レーザ発振器、123b…集光レンズ、124…レーザ光、124a…焦点、130…路絞り部、131…突出部、131a…最大突出部、132…テーパ部、140…火炎伝播管、F…火炎。

Claims (6)

  1. ガスタービンのタービンロータの軸方向に垂直な方向から、前記ガスタービンのケーシングを貫通して配置されるガスタービン燃焼器構造体であって、
    燃料と酸化剤を燃焼させる筒状の燃焼器ライナを備える複数の燃焼器と、
    隣接する前記燃焼器ライナとの間を連結する火炎伝播管と、
    各前記燃焼器ライナの下流に備えられ、各前記燃焼器ライナから排出された燃焼ガスを集合させて下流側へ導く後部ライナと
    を備え、
    複数の前記燃焼器が、点火装置を備える前記燃焼器と、点火装置を備えない前記燃焼器とで構成され、
    各前記燃焼器ライナは、前記燃焼器ライナの出口側に流路断面積を減少させる流路絞り部を備えることを特徴とするガスタービン燃焼器構造体。
  2. 前記流路絞り部は、周方向に亘って前記燃焼器ライナの中心軸側に向かって突出する環状の突出部を備えることを特徴とする請求項1記載のガスタービン燃焼器構造体。
  3. 前記突出部は、前記燃焼器ライナにおける流路断面積を最小とする最大突出部を有することを特徴とする請求項2記載のガスタービン燃焼器構造体。
  4. 前記突出部の突出高さは、上流側から前記最大突出部に向かって徐々に増加し、前記最大突出部から前記燃焼器ライナの出口に向かって徐々に減少することを特徴とする請求項2または3記載のガスタービン燃焼器構造体。
  5. 前記流路絞り部よりも上流側の流路断面積をA1、前記流路絞り部の流路断面積をA2としたとき、流路断面積A1に対する流路断面積A2の割合(A2/A1)が0.56以上0.87以下であることを特徴とする請求項1記載のガスタービン燃焼器構造体。
  6. 前記火炎伝播管は、前記流路絞り部よりも上流側、かつ前記燃焼器ライナ内において燃料と酸化剤の可燃混合気が形成される前記燃焼器ライナの軸方向位置に設けられることを特徴とする請求項1記載のガスタービン燃焼器構造体。
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