JP2023151526A - 遮断器、遮断器の制御方法、及びプログラム - Google Patents

遮断器、遮断器の制御方法、及びプログラム Download PDF

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Abstract

Figure 2023151526000001
【課題】遮断器の使い勝手の向上を図る。
【解決手段】半導体スイッチ2は、電源91に接続される第1端子11と負荷92に接続される第2端子12との間に接続されている。電流検出部41は、第1端子11と第2端子12との間を流れる電流を検出する。遮断処理部42は、半導体スイッチ2がオンされている状態で判定条件が満たされると、半導体スイッチ2をオフする。判定条件は、電流検出部41で検出された検出電流Idの大きさが所定の閾値Ithを超えることを含む。再投入部44は、遮断処理部42が半導体スイッチ2をオフした後の所定のタイミングで、半導体スイッチ2をオンする。判断処理部45は、再投入部44が半導体スイッチ2をオンした後に電流検出部41で検出された検出電流Idに基づいて、半導体スイッチ2をオンに維持するかオフするかを判断する。
【選択図】図1

Description

本開示は、一般に遮断器、遮断器の制御方法、及びプログラムに関し、より詳細には半導体スイッチを備えた遮断器、この遮断器の制御方法、及びこの制御方法を実行するためのプログラムに関する。
特許文献1には、半導体遮断器が記載されている。
この半導体遮断器は、半導体スイッチ部と、事故検出部と、零点検出部と、制御信号出力部と、を備えている。半導体スイッチ部は、交流回路に接続され、制御信号に基づいて導通及び非導通が制御される。事故検出部は、交流回路から検出された電流に基づいて事故を検出する。事故検出部は、交流回路から検出された電流に基づいて電流又は電流値の変化量が閾値以上であった場合、事故と判定する。零点検出部は、交流回路から検出された電流に基づいて電流零点を検出する。制御信号出力部は、事故検出部が事故を検出したとき又は電流を遮断する指令を受けて零点検出部が電流零点を検出したとき、半導体スイッチを非導通にする制御信号を出力する。
国際公開第2020/021656号
特許文献1の半導体遮断器のような遮断器では、使い勝手の向上が望まれている。
本開示は、遮断器の使い勝手の向上を図ることを目的とする。
本開示の一態様の遮断器は、第1端子と、第2端子と、半導体スイッチと、電流検出部と、遮断処理部と、再投入部と、判断処理部と、を備える。前記第1端子は、電源に接続される。前記第2端子は、負荷に接続される。前記半導体スイッチは、前記第1端子と前記第2端子との間に接続されている。前記電流検出部は、前記第1端子と前記第2端子との間を流れる電流を検出する。前記遮断処理部は、前記半導体スイッチがオンされている状態で判定条件が満たされると、前記半導体スイッチをオフする。判定条件は、前記電流検出部で検出された検出電流の大きさが所定の閾値を超えることを含む。前記再投入部は、前記遮断処理部が前記半導体スイッチをオフした後の所定のタイミングで、前記半導体スイッチをオンする。前記判断処理部は、前記再投入部が前記半導体スイッチをオンした後に前記電流検出部で検出された検出電流に基づいて、前記半導体スイッチをオンに維持するかオフするかを判断する。
本開示の一態様の遮断器の制御方法は、第1端子と、第2端子と、半導体スイッチと、を備える遮断器の制御方法である。前記第1端子は、電源に接続される。前記第2端子は、負荷に接続される。前記半導体スイッチは、前記第1端子と前記第2端子との間に接続されている。前記制御方法は、第1電流検出ステップと、遮断ステップと、再投入ステップと、第2電流検出ステップと、判断処理ステップと、を含む。前記第1電流検出ステップは、前記半導体スイッチがオンされている状態で、前記第1端子と前記第2端子との間を流れる電流を検出することを含む。前記遮断ステップは、判定条件が満たされると前記半導体スイッチをオフすることを含む。前記判定条件は、前記第1電流検出ステップで検出された検出電流の大きさが所定の閾値を超えることを含む。前記再投入ステップは、前記遮断ステップで前記半導体スイッチをオフした後の所定のタイミングで、前記半導体スイッチをオンすることを含む。前記第2電流検出ステップは、前記再投入ステップで前記半導体スイッチをオンした後に、前記第1端子と前記第2端子との間を流れる電流を検出することを含む。前記判断処理ステップは、前記第2電流検出ステップで検出された検出電流に基づいて、前記半導体スイッチをオンに維持するかオフするかを判断することを含む。
本開示の一態様のプログラムは、上記の制御方法を1以上のプロセッサに実行させるためのプログラムである。
本開示によれば、遮断器の使い勝手の向上を図ることができる、という利点がある。
図1は、一実施形態に係る遮断器を含む回路を示すブロック図である。 図2は、同上の遮断器の動作を説明するためのグラフである。 図3は、同上の遮断器の動作を説明するためのグラフである。 図4は、同上の遮断器の動作を説明するためのフローチャートである。 図5は、変形例1の遮断器の動作を説明するためのグラフである。 図6は、変形例2の遮断器の動作を説明するためのグラフである。
以下、実施形態に係る遮断器100について、図面を用いて説明する。ただし、下記の実施形態は、本開示の様々な実施形態の1つに過ぎない。下記の実施形態は、本開示の目的を達成できれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。また、下記の実施形態において説明する各図は、模式的な図であり、図中の各構成要素の大きさ及び厚さそれぞれの比が必ずしも実際の寸法比を反映しているとは限らない。
(1)概要
図1に示すように、本実施形態の遮断器100は、第1端子11と、第2端子12と、半導体スイッチ2と、電流検出部41と、遮断処理部42と、再投入部44と、判断処理部45と、を備える。
第1端子11は、電源91に接続される。第2端子12は、負荷92に接続される。半導体スイッチ2は、第1端子11と第2端子12との間に接続されている。
電流検出部41は、第1端子11と第2端子12との間を流れる電流を検出する。遮断処理部42は、半導体スイッチ2がオンされている状態で、判定条件が満たされると、半導体スイッチ2をオフする。判定条件は、電流検出部41で検出された検出電流Id(図2参照)の大きさが所定の閾値Ithを超えることを含む。再投入部44は、遮断処理部42が半導体スイッチ2をオフした後の所定のタイミングで、半導体スイッチ2をオンする。判断処理部45は、再投入部44が半導体スイッチ2をオンした後に電流検出部41で検出された検出電流Idに基づいて、半導体スイッチ2をオンに維持するかオフするかを判断する。
特許文献1に記載の半導体遮断器のような従来の遮断器では、電流又は電流値の変化量が閾値以上となる事故を検出すると、遮断器をオフしている。このような事故の原因としては、静電気放電(ESD:Electrostatic Discharge)、雷、開閉サージ、或いは突入電流のような単発的な(一過性の)の大電流を発生させるものと、負荷の短絡のような継続的な(再現性のある)大電流を発生させるものとがある。負荷の短絡等の継続的な大電流を発生させる事故の場合、遮断器は、オフに維持されることが望ましい。一方、ESDを原因とするような単発的な大電流については、短期間の間に再度発生する可能性は低く、遮断器を再度オンしても問題はない。しかしながら、従来の遮断器では、単発的な大電流であっても継続的な大電流であっても、電流又は電流値の変化量が閾値以上となれば一様に遮断器がオフされて、遮断器のオフが維持される。そのため、従来の遮断器では、単発的な大電流を検出してオフされた場合であっても、ユーザは、遮断器がオフされる度に遮断器を操作してオンしなければならず、ユーザの負担が大きい。
本実施形態の遮断器100では、上述のように、遮断処理部42によって半導体スイッチ2がオフされた後に、所定のタイミングで、再投入部44によって半導体スイッチ2がオンされる。そのため、ESD、雷等に起因する単発的な(一過性の)大電流を電流検出部41が検出して半導体スイッチ2がオフされた後に、半導体スイッチ2が自動的に再度オンされる。そのため、ユーザは、遮断器100がオフされる度に遮断器100を操作する必要がなくなり、遮断器100の使い勝手が向上する。
また、本実施形態の遮断器100では、再投入部44が半導体スイッチ2をオンした後の検出電流Idに基づいて、半導体スイッチ2をオンに維持するかオフするかが判断される。そのため、例えば、負荷92の短絡等を原因とする再現性のある大電流(短絡電流)の場合には、再投入部44が半導体スイッチ2をオンした後の検出電流Idに基づいて、半導体スイッチ2を再度オフするという判断が可能となる。これにより、負荷92の保護の信頼性が確保される。
(2)詳細
以下、本実施形態の遮断器100について、図面を参照してより詳細に説明する。
図1に示すように、遮断器100は、第1端子11と、第2端子12と、第3端子13と、第4端子14と、半導体スイッチ2と、電流センサ3と、制御装置4と、受付部5と、を備えている。
第1端子11及び第3端子13は、遮断器100の一対の入力端子である。第1端子11及び第3端子13の間には、外部の電源91が、第1配線910を介して接続される。電源91からの電力が、第1端子11及び第3端子13を介して遮断器100へ入力される。第1端子11(又は第3端子13)と電源91との間に、別の部材(例えばスイッチ、センサ等)が接続されていてもよい。
第1配線910は、第1端子11と電源91との間をつなぐ電線911と、第3端子13と電源91との間をつなぐ電線912と、を含んでいる。
電源91は、例えば交流電源である。電源91は、例えば100Vの交流電源である。ただし、これに限らず、電源91は、例えば200Vの交流電源であってもよいし、直流電源であってもよい。
第2端子12及び第4端子14は、遮断器100の一対の出力端子である。第2端子12及び第4端子14の間には、外部の負荷92が、第2配線920を介して接続される。第1端子11及び第3端子13を介して遮断器100へ入力された電力が、第2端子12及び第4端子14を介して負荷92へ出力される。第2端子12(又は第4端子14)と負荷92との間に、別の部材(例えばスイッチ、センサ等)が接続されていてもよい。
第2配線920は、第2端子12と負荷92との間をつなぐ電線921と、第4端子14と負荷92との間をつなぐ電線922と、を含んでいる。
負荷92は、例えば交流電力で動作する交流負荷である。負荷92は、例えば、白熱灯、モータ等である。ただし、これに限らず、負荷92は、交流電力又は直流電力で動作する任意の電気機器であってよい。
半導体スイッチ2は、第1端子11と第2端子12との間に接続されている。図1に示すように、半導体スイッチ2は、第1半導体スイッチ素子21と、第2半導体スイッチ素子22と、第1ダイオード23と、第2ダイオード24と、を備えている。
第1半導体スイッチ素子21及び第2半導体スイッチ素子22の各々は、制御端子、第1主端子及び第2主端子を有する。第1半導体スイッチ素子21及び第2半導体スイッチ素子22の各々の制御端子は、制御装置4に接続されている。第1半導体スイッチ素子21及び第2半導体スイッチ素子22の各々は、制御装置4から与えられる駆動信号S1(図1参照)に応じてオンオフされる。第1半導体スイッチ素子21及び第2半導体スイッチ素子22の各々は、例えば、MOSFETである。より詳細には、第1半導体スイッチ素子21及び第2半導体スイッチ素子22の各々は、nチャネルMOSFETである。ここで、nチャネルMOSFETは、ノーマリオフ型のSi系MOSFETである。第1半導体スイッチ素子21及び第2半導体スイッチ素子22の各々では、制御端子、第1主端子及び第2主端子が、それぞれ、ゲート端子、ドレイン端子及びソース端子である。
半導体スイッチ2では、第1半導体スイッチ素子21のソース端子と第2半導体スイッチ素子22のソース端子とが、(図1の例では電流センサ3を介して)互いに接続されている。すなわち、第1半導体スイッチ素子21と第2半導体スイッチ素子22とは、いわゆる逆直列接続されている。
第1半導体スイッチ素子21のドレイン端子は、第1端子11と接続されている。第2半導体スイッチ素子22のドレイン端子は、第2端子12と接続されている。
半導体スイッチ2では、第1ダイオード23は、第1半導体スイッチ素子21の寄生ダイオードである。また、第2ダイオード24は、第2半導体スイッチ素子22の寄生ダイオードである。第1ダイオード23及び第2ダイオード24の各々は、アノード及びカソードを有する。第1ダイオード23のアノードとカソードは、第1半導体スイッチ素子21の第2主端子(ソース端子)と第1主端子(ドレイン端子)とにそれぞれ接続されている。第2ダイオード24のアノードとカソードは、第2半導体スイッチ素子22の第2主端子(ソース端子)と第1主端子(ドレイン端子)とにそれぞれ接続されている。
電流センサ3は、第1半導体スイッチ素子21のソース端子と第2半導体スイッチ素子22のソース端子との間に接続されている。電流センサ3は、第1端子11と第2端子12との間を流れる電流を検出する。本実施形態の遮断器100では、電流センサ3は、半導体スイッチ2を流れる電流を検出する。電流センサ3は、検出した電流に応じた検出情報を生成する。電流センサ3は、例えばシャント抵抗である。この場合、電流センサ3は、検出情報として、シャント抵抗に流れる電流に応じた電圧を生成する。
制御装置4は、半導体スイッチ2の動作を制御する。制御装置4は、半導体スイッチ2の第1半導体スイッチ素子21及び第2半導体スイッチ素子22に与える駆動信号S1の信号レベルをHレベルとLレベルとの間で切り換えることで、半導体スイッチ2の動作を制御する。本実施形態の遮断器100では、制御装置4は、第1半導体スイッチ素子21及び第2半導体スイッチ素子22にHレベルの駆動信号S1を出力し、第1半導体スイッチ素子21及び第2半導体スイッチ素子22をオンすることで、半導体スイッチ2をオンする。また、制御装置4は、第1半導体スイッチ素子21及び第2半導体スイッチ素子22にLレベルの駆動信号S1を出力し、第1半導体スイッチ素子21及び第2半導体スイッチ素子22をオフすることで、半導体スイッチ2をオフする。
制御装置4は、1以上のプロセッサ及びメモリを有するコンピュータシステムを含んでいる。コンピュータシステムのメモリに記録されたプログラムを、コンピュータシステムのプロセッサが実行することにより、制御装置4の少なくとも一部の機能が実現される。プログラムは、メモリに記録されていてもよいし、インターネット等の電気通信回線を通して提供されてもよく、メモリカード等の非一時的記録媒体に記録されて提供されてもよい。
図1に示すように、制御装置4は、スイッチ制御部40と、電流検出部41と、遮断処理部42と、位相検出部43と、再投入部44と、判断処理部45と、遮断維持部46と、を備えている。スイッチ制御部40、電流検出部41、遮断処理部42、位相検出部43、再投入部44、判断処理部45、及び遮断維持部46は、実体のある構成ではなく、制御装置4により実現される機能を示している。
制御装置4は、例えば、第1端子11と第3端子13との間に接続された整流回路から供給される電力を、動作電力として用いて動作する。整流回路は、整流用ダイオードを含む。整流用ダイオードは、例えば、カソードが第1端子11と接続され、アノードが第3端子と接続されている。整流回路は、例えば、第1半導体スイッチ素子21及び電流センサ3(シャント抵抗)の接続点と、第3端子13及び第4端子14の接続点と、の間に接続されていてもよい。
スイッチ制御部40は、制御信号を出力して、半導体スイッチ2の動作(ここではオンオフ)を制御する。スイッチ制御部40は、例えば、制御装置4の筐体に設けられた操作部への操作に応じて、半導体スイッチ2のオンオフを制御する。スイッチ制御部40は、例えば、外部の通信装置から通信により取得した信号に応じて、半導体スイッチ2のオンオフを制御する。
電流検出部41は、第1端子11と第2端子12との間を流れる電流を検出する。すなわち、電流検出部41は、半導体スイッチ2を流れる電流を検出する。電流検出部41は、電流センサ3で生成された検出情報を受け取り、受け取った検出情報に基づいて第1端子11と第2端子12との間を流れる電流を検出する。以下、電流検出部41によって検出される電流を「検出電流Id」ともいう。
遮断処理部42は、半導体スイッチ2をオンしている状態(制御装置4が半導体スイッチ2をオンしている状態)で、判定条件が満たされると、半導体スイッチ2をオフする。判定条件は、電流検出部41で検出された検出電流Idの大きさが所定の閾値Ithを超えることを含む。以下では、遮断処理部42が半導体スイッチ2のオフの判定に用いる閾値Ithを、「第1閾値Ith1」ともいう。すなわち、遮断処理部42が半導体スイッチ2をオフするための判定条件としての第1判定条件は、検出電流Idの大きさが所定の閾値Ithとしての第1閾値Ith1を超えることを含む。
位相検出部43は、電源91(交流電源)から第1端子11と第3端子13との間に印加される交流の入力電圧Vinの位相を検出する。ここでは、位相検出部43は、入力電圧Vinのゼロクロスを検出する。
再投入部44は、遮断処理部42が半導体スイッチ2をオフした後の所定のタイミングで、半導体スイッチ2をオンする。そのため、本実施形態の遮断器100によれば、遮断処理部42によって半導体スイッチ2が一旦オフされた後、再投入部44によって半導体スイッチ2が再度オンされる。
再投入部44は、例えば、位相検出部43で検出された入力電圧Vinの位相に基づいて、半導体スイッチ2をオンするタイミングを決定する。ここでは、図2に示すように、再投入部44は、入力電圧Vinのゼロクロスのタイミング(時点t2)で、半導体スイッチ2をオンする。これにより、ゼロクロス以外のタイミングで半導体スイッチ2をオンする場合と比較して、スイッチングノイズ、突入電流等の発生を抑えることが可能となる。
また、再投入部44は、遮断処理部42が半導体スイッチ2をオフした後、入力電圧Vinの一周期T0に相当する時間が経過するよりも前のタイミングで、半導体スイッチ2をオンする。これにより、負荷92への電力の供給が停止する時間を、入力電圧Vinの一周期T0に相当する時間よりも短くすることが可能となり、電力の供給が停止することで負荷92の動作が停止してしまう事態の発生を抑制することが可能となる。また、負荷92が有する容量性素子が放電されてしまう前に電力の供給を再開できる可能性が高くなり、再投入部44が半導体スイッチ2をオンしたときに発生し得る突入電流の大きさを抑えることが可能となる。
また、再投入部44は、遮断処理部42が半導体スイッチ2をオフした後、入力電圧Vinの半周期T0/2に相当する時間が経過した後のタイミングで、半導体スイッチ2をオンする。これにより、例えば遮断処理部42による半導体スイッチ2のオフの原因がESD等の場合、その原因が解消するのに十分な時間、半導体スイッチ2のオフが維持される。そのため、再投入部44が半導体スイッチ2をオンした後に再びESD等に起因して大電流が流れてしまう事態の発生を、抑制することが可能となる。
要するに、再投入部44は、遮断処理部42が半導体スイッチ2をオフしてから所定時間(以下、「オフ維持時間Toff」ともいう)が経過すると、半導体スイッチ2をオンする。本実施形態の遮断器100では、オフ維持時間Toffは、入力電圧Vinの半周期T0/2に相当する時間より長くかつ一周期T0に相当する時間以下である。本実施形態の遮断器100では、オフ維持時間Toffは、遮断処理部42が半導体スイッチ2をオフしてから位相検出部43が2度目のゼロクロスを検出するまでの時間に相当する。
判断処理部45は、再投入部44が半導体スイッチ2をオンした後の検出電流Idに基づいて、半導体スイッチ2をオンに維持するかオフするかを判断する。
判断処理部45は、再投入部44が半導体スイッチ2をオンした後に第2判定条件が満たされると、半導体スイッチ2をオフすると判断して半導体スイッチ2をオフさせる。第2判定条件は、電流検出部41で検出された検出電流Idの大きさが第2閾値Ith2を超えることを含む。より詳細には、第2判定条件は、所定の判定時間の間に、電流検出部41で検出された検出電流Idの大きさが第2閾値Ith2を超えることを含む。判定時間は、例えば、入力電圧Vinの半周期T0/2に相当する時間であるが、これに限らず、それより短い所定の時間(例えば入力電圧Vinの1/4周期T0/4に相当する時間)であってもよいし、それより長い所定の時間(例えば入力電圧Vinの一周期T0に相当する時間)であってもよい。判断処理部45は、例えば、内蔵のタイマーの計時に基づいて判定時間を終了してもよいし、位相検出部43が検出する入力電圧Vinの位相に基づいて(例えばゼロクロスが検出された時点で)判定時間を終了してもよい。
判断処理部45は、例えば、遮断処理部42を制御して半導体スイッチ2をオフさせてもよいし、スイッチ制御部40を制御して半導体スイッチ2をオフさせてもよいし、判断処理部45自体が直接半導体スイッチ2をオフさせてもよい。
制御装置4は、遮断処理部42による半導体スイッチ2のオフ、再投入部44による半導体スイッチ2のオン、及び判断処理部45による判断を一セットとする判定処理を、複数セット(2セット以上)行ってもよい。その場合、判断処理部45は、複数セットの判定処理の全てで第2判定条件が満たされた場合、半導体スイッチ2をオフすると最終的に決定してもよい。例えば雷等に起因する単発的な大電流の場合、1セット目の判定処理の時点ではその原因が解消しておらず、判断処理部45が半導体スイッチ2を(誤って)オフすると判断してしまう場合がある。上記の判定処理を複数セット行うことで、このような不具合の解消を図ることが可能となる。
判断処理部45は、再投入部44が半導体スイッチ2をオンした後に第2判定条件が満たされなければ、半導体スイッチ2をオンに維持すると判断して半導体スイッチ2のオンを維持する。
本実施形態の遮断器100では、第2閾値Ith2は、第1閾値Ith1と同じである。ただし、これに限らず、第2閾値Ith2は、第1閾値Ith1より小さくてもよいし大きくてもよい。
遮断維持部46は、第2判定条件が満たされることで半導体スイッチ2がオフされた後、受付部5が入力を受け付けるまで、半導体スイッチ2をオフに維持する。
受付部5は、ユーザからの入力を受け付ける。ここでのユーザは、例えば、遮断器100が配置されている施設の利用者、管理者、施設が住居の場合は住人等である。受付部5は、例えば、ユーザにより操作される押しボタン又はレバー等を備える。押しボタン又はレバーが操作されることで、受付部5が入力を受け付ける。
制御装置4が遮断維持部46を備えていることで、判断処理部45が半導体スイッチ2をオフさせた後、半導体スイッチ2が不用意に再度オンされる可能性が低くなる。すなわち、ユーザが半導体スイッチ2をオンしても問題ないという意図を持って受付部5を操作しない限り、半導体スイッチ2のオフが維持されるので、半導体スイッチ2がユーザの意図に反してオンされることが抑制される。これにより、遮断器100の使い勝手が向上し得る。
(3)動作
本実施形態の遮断器100の動作について、図2、図3を参照して説明する。
まず、図2を参照して、ESD、雷、開閉サージ、或いは突入電流のような単発的な(一過性の)大電流が遮断器100に流れた場合について説明する。図2の上段は、第1端子11と第3端子13との間に印加される交流の入力電圧Vinの時間変化を示し、図2の中段は、電流検出部41によって検出される検出電流Idの時間変化を示し、図2の下段は、制御装置4から半導体スイッチ2へ出力される駆動信号S1の時間変化を示す。
図1に示すように、第1端子11と第3端子13との間には電源91が接続され、第2端子12と第4端子14との間には負荷92が接続される。また、半導体スイッチ2が制御装置4によってオンされることで、電源91からの電力が、遮断器100を通って負荷92へと供給される。なお、図2の中段のグラフでは、時点t0よりも前の期間の検出電流Idは、時点t0~t1の期間に検出される大電流よりも十分小さいため、見えていない(0として図示してある)。
この状態で、遮断器100を含む回路に大電流が流れると、電流センサ3のシャント抵抗に流れる電流が急増し、制御装置4の電流検出部41によって検出される検出電流Idも急増する(時点t0)。制御装置4の遮断処理部42は、検出電流Idの大きさが閾値Ith(第1閾値Ith1)を超えると、判定条件(第1判定条件)が満たされたと判断し、駆動信号S1をLレベルとして半導体スイッチ2をオフする(時点t1)。これにより、第1端子11と第2端子12との間に流れる電流は実質的に0となる。
遮断処理部42が半導体スイッチ2をオフした後、制御装置4の再投入部44は、オフ維持時間Toffが経過したタイミング、ここでは位相検出部43で検出された入力電圧Vinのゼロクロスのタイミングで、半導体スイッチ2をオンする(時点t2)。そして、判断処理部45は、再投入部44が半導体スイッチ2をオンした後の検出電流Idの大きさが、第2閾値Ith2を超えるか否かを判断する。
図2の例のように、遮断処理部42による半導体スイッチ2のオフの原因が、ESD等に起因する単発的な大電流の場合、再投入部44が半導体スイッチ2をオンするタイミングでは、その原因は既に解消されている可能性が高い。そのため、再投入部44が半導体スイッチ2をオンしても、検出電流Idの大きさは第2閾値Ith2を超えない。そのため、判断処理部45は、半導体スイッチ2をオンに維持すると判断し、駆動信号S1をHレベルに維持して半導体スイッチ2のオンを維持する。
なお、図2の例では、再投入部44による半導体スイッチ2のオン(時点t2)の後、負荷92への突入電流の影響により検出電流Idが増加しているが、その増加の程度(傾き)は時点t0~t1の期間の大電流の場合よりも小さく、検出電流Idの大きさは第2閾値Ith2以下に維持されている。
次に、図3を参照して、短絡電流のような再現性のある大電流が遮断器100に流れた場合について説明する。図2の場合と同様、図3の上段は、第1端子11と第3端子13との間に印加される交流の入力電圧Vinの時間変化を示し、図3の中段は、電流検出部41によって検出される検出電流Idの時間変化を示し、図3の下段は、制御装置4から半導体スイッチ2へ出力される駆動信号S1の時間変化を示す。
図2の例の場合と同様、第1端子11と第3端子13との間には電源91が接続され、第2端子12と第4端子14との間には負荷92が接続される。半導体スイッチ2が制御装置4によってオンされることで、電源91からの電力が、遮断器100を通って負荷92へと供給される。図3の中段のグラフでは、時点t10よりも前の期間の検出電流Idは、時点t10~t11の期間に検出される大電流よりも十分小さいため、見えていない(0として図示してある)。
この状態で、例えば、負荷92が短絡して遮断器100を含む回路に短絡電流(大電流)が流れると、電流センサ3のシャント抵抗に流れる電流が急増し、制御装置4の電流検出部41によって検出される検出電流Idも急増する(時点t10)。制御装置4の遮断処理部42は、検出電流Idの大きさが閾値Ith(第1閾値Ith1)を超えると、判定条件(第1判定条件)が満たされたと判断し、駆動信号S1をLレベルとして半導体スイッチ2をオフする(時点t11)。これにより、第1端子11と第2端子12との間に流れる電流は実質的に0となる。
遮断処理部42が半導体スイッチ2をオフした後、制御装置4の再投入部44は、オフ維持時間Toffが経過したタイミング、ここでは位相検出部43で検出された入力電圧Vinのゼロクロスのタイミングで、半導体スイッチ2をオンする(時点t12)。そして、判断処理部45は、再投入部44が半導体スイッチ2をオンした後の検出電流Idの大きさが、第2閾値Ith2を超えるか否かを判断する。
図3の例のように、遮断処理部42による半導体スイッチ2のオフの原因が、短絡電流等の再現性のある大電流の場合、再投入部44が半導体スイッチ2をオンすると、遮断器100に大電流が再び流れて、検出電流Idの大きさが第2閾値Ith2を再び超える。そのため、判断処理部45は、第2判定条件が満たされたと判断して半導体スイッチ2をオフすると判断し、駆動信号S1をLレベルとして半導体スイッチ2をオフする(時点t13)。その後、半導体スイッチ2のオフは、遮断維持部46によって、受付部5がユーザからの入力を受け付けるまで維持される。
このように、本実施形態の遮断器100によれば、ESD、雷、開閉サージ、或いは突入電流のような単発的な(一過性の)大電流が流れた場合、一時的に半導体スイッチ2をオフして負荷92を保護した後、半導体スイッチ2をオンして負荷92への電力の供給を再開する。これにより、遮断器100の遮断状態がユーザの意図に反して継続される可能性が低減され、遮断器100がオフされる度にユーザが遮断器100を操作する必要がなくなり、遮断器100の使い勝手が向上する。
また、本実施形態の遮断器100によれば、短絡電流のような再現性のある大電流が流れた場合、判断処理部45が半導体スイッチ2をオフすると判断して半導体スイッチ2がオフされる。これにより、負荷92の保護の信頼性が確保される。
(4)遮断器の動作の流れ
本実施形態の遮断器100の動作の流れについて、図4を参照して説明する。図4に示すフローチャートは、遮断器100のフローの一例に過ぎず、処理の順序が適宜変更されてもよいし、処理が適宜追加又は省略されてもよい。
半導体スイッチ2がオンされている状態で、制御装置4の電流検出部41は、第1端子11と第2端子12との間を流れる電流(検出電流Id)を検出する(ステップST1)。制御装置4の遮断処理部42は、検出電流Idの大きさが閾値Ith(第1閾値Ith1)を超えたか否かを判定する(ステップST2)。検出電流Idの大きさが第1閾値Ith1以下の場合(ステップST2:No)、制御装置4は、ステップST1へ戻って処理を継続する。
検出電流Idの大きさが第1閾値Ith1を超えると(ステップST2:Yes)、遮断処理部42は、半導体スイッチ2をオフする(ステップST3)。
半導体スイッチ2をオフした後、制御装置4の再投入部44は、オフ維持時間Toffが経過するまで(ステップST4:No)待機する。ここでは、再投入部44は、遮断処理部42が半導体スイッチ2をオフした後に位相検出部43が2度目のゼロクロスを検出するまで、待機する。オフ維持時間Toffが経過すると(ステップST4:Yes)、再投入部44は、半導体スイッチ2をオンする(ステップST5)。
再投入部44によって半導体スイッチ2がオンされた後、電流検出部41は、第1端子11と第2端子12との間を流れる電流(検出電流Id)を検出する(ステップST6)。制御装置4の判断処理部45は、判定時間の間に、検出電流Idの大きさが第2閾値Ith2を超えたか否かを判定する(ステップST7)。
検出電流Idの大きさが第2閾値Ith2以下の場合(ステップST7:No)、判断処理部45は、半導体スイッチ2をオンに維持する(ステップST8)。
検出電流Idの大きさが第2閾値Ith2を超えると(ステップST7:Yes)、判断処理部45は、半導体スイッチ2をオフする(ステップST9)。
制御装置4は、ステップST9の後にステップST4に戻って、ステップST4~ステップST9を含む判定処理を複数セット行ってもよい。その場合において、制御装置4は、検出電流Idの大きさが第2閾値Ith2以下となって(ステップST7:No)半導体スイッチ2をオンに維持する(ステップST8)と判断した場合、ステップST4に戻って次のセットの判定処理を行ってもよいし、処理を終了してもよい。
制御装置4の遮断維持部46は、ステップST9で半導体スイッチ2をオフした後、受付部5でユーザからの入力を受け付けるまで、半導体スイッチ2のオフを維持する。制御装置4は、受付部5での入力の受け付け、或いは受付部5での入力の受け付け後に所定の操作を受け付けると、半導体スイッチ2をオンすればよい。
(5)変形例
上記の実施形態は、本開示の様々な実施形態の1つに過ぎない。上記の実施形態は、本開示の目的を達成できれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。上記の実施形態及び以下に説明する変形例は、適宜組み合わせて適用可能である。
上記実施形態に係る遮断器100の制御装置4と同様の機能は、遮断器100の制御方法、コンピュータプログラム、又はコンピュータプログラムを記録した非一時的記録媒体等で具現化されてもよい。
一態様の制御方法は、電源91に接続される第1端子11と負荷92に接続される第2端子12との間に接続された半導体スイッチ2を備える遮断器100の制御方法である。制御方法は、第1電流検出ステップ(ステップST1)と、遮断ステップ(ステップST3)と、再投入ステップ(ステップST5)と、第2電流検出ステップ(ステップST6)と、判断処理ステップ(ステップST7)と、を含む。第1電流検出ステップは、半導体スイッチ2をオンしている状態で、第1端子11と第2端子12との間を流れる電流を検出することを含む。遮断ステップは、判定条件が満たされると、半導体スイッチ2をオフすることを含む。判定条件は、第1電流検出ステップで検出された検出電流Idの大きさが所定の閾値Ith(第1閾値Ith1)を超えることを含む。再投入ステップは、遮断ステップで半導体スイッチ2をオフした後の所定のタイミングで、半導体スイッチ2をオンすることを含む。第2電流検出ステップは、再投入ステップで半導体スイッチ2をオンした後に、第1端子11と第2端子12との間を流れる電流を検出することを含む。判断処理ステップは、第2電流検出ステップで検出された検出電流Idに基づいて、半導体スイッチ2をオンに維持するかオフするかを判断することを含む。
一態様のプログラムは、上記制御方法を1以上のプロセッサに実行させるためのプログラムである。プログラムは、非一時的記録媒体に記録されて提供されてもよい。
本開示における遮断器100は、例えば制御装置4等にコンピュータシステムを含んでいる。コンピュータシステムは、ハードウェアとしてのプロセッサ及びメモリを主構成とする。コンピュータシステムのメモリに記録されたプログラムをプロセッサが実行することによって、本開示における例えば制御装置4等の機能が実現される。プログラムは、コンピュータシステムのメモリに予め記録されてもよく、電気通信回線を通じて提供されてもよく、コンピュータシステムで読み取り可能なメモリカード、光学ディスク、ハードディスクドライブ等の非一時的記録媒体に記録されて提供されてもよい。
コンピュータシステムのプロセッサは、半導体集積回路(IC)又は大規模集積回路(LSI)を含む1ないし複数の電子回路で構成される。ここでいうIC又はLSI等の集積回路は、集積の度合いによって呼び方が異なっており、システムLSI、VLSI(Very Large Scale Integration)、又はULSI(Ultra Large Scale Integration)と呼ばれる集積回路を含む。さらに、LSIの製造後にプログラムされる、FPGA(Field-Programmable Gate Array)、又はLSI内部の接合関係の再構成若しくはLSI内部の回路区画の再構成が可能な論理デバイスについても、プロセッサとして採用することができる。複数の電子回路は、1つのチップに集約されていてもよいし、複数のチップに分散して設けられていてもよい。複数のチップは、1つの装置に集約されていてもよいし、複数の装置に分散して設けられていてもよい。ここでいうコンピュータシステムは、1以上のプロセッサ及び1以上のメモリを有するマイクロコントローラを含む。したがって、マイクロコントローラについても、半導体集積回路又は大規模集積回路を含む1ないし複数の電子回路で構成される。
また、遮断器100の制御装置4等における複数の機能が、1つの筐体内に集約されていることは遮断器100に必須の構成ではない。制御装置4等の構成要素は、複数の筐体に分散して設けられていてもよい。反対に、制御装置4等の機能の一部が、1つの筐体内に集約されていてもよい。また、制御装置4等の少なくとも一部の機能は、例えば、サーバ又はクラウド(クラウドコンピューティング)等によって実現されてもよい。
(5.1)変形例1
変形例1の遮断器100について、図5を参照して説明する。
変形例1の遮断器100は、上記実施形態の遮断器100と同様の構造(図1参照)を有しており、制御装置4の動作において上記実施形態の遮断器100と相違する。また、図5は、上記実施形態における図2と同様に、ESD、雷、開閉サージ、或いは突入電流のような単発的な(一過性の)大電流が、変形例1の遮断器100に流れた場合の図である。図5の上段は、第1端子11と第3端子13との間に印加される交流の入力電圧Vinの時間変化を示し、図5の中段は、電流検出部41によって検出される検出電流Idの時間変化を示し、図5の下段は、制御装置4から半導体スイッチ2へ出力される駆動信号S1の時間変化を示す。変形例1の遮断器100において、上記実施形態の遮断器100と同様の構成については、適宜説明を省略する場合がある。
変形例1の遮断器100では、再投入部44は、第1端子11と第2端子12との間に流れる電流が漸増するように、半導体スイッチ2をオンする。
より詳細に説明すると、変形例1の遮断器100の制御装置4では、実施形態の遮断器100と同様、電流検出部41によって検出される検出電流Idが急増して(時点t20)、閾値Ith(第1閾値Ith1)を超えると、遮断処理部42が駆動信号S1をLレベルとして半導体スイッチ2をオフする(時点t21)。
半導体スイッチ2がオフされてからオフ維持時間Toffが経過すると、再投入部44は半導体スイッチ2をオンする(時点t22)。このとき、再投入部44は、半導体スイッチ2をオンし続けるのではなく、半導体スイッチ2を間欠的にオンする。本開示において、「半導体スイッチ2を間欠的にオンする」とは、半導体スイッチ2に電流が流れる状態を間欠的に発生させることを意味する。「半導体スイッチ2を間欠的にオンする」とは、例えば、第1半導体スイッチ素子21と第2半導体スイッチ素子22との両方を、同じタイミングで間欠的にオンすることを含み得る。「半導体スイッチ2を間欠的にオンする」とは、例えば、第1端子11の電位が第3端子13の電位よりも高い正の半周期において、第1半導体スイッチ素子21を間欠的にオンすることを含み得る。「半導体スイッチ2を間欠的にオンする」とは、例えば、第1端子11の電位が第3端子13の電位よりも低い負の半周期において、第2半導体スイッチ素子22を間欠的にオンすることを含み得る。
再投入部44が半導体スイッチ2を間欠的にオンすることで、半導体スイッチ2をオンし続ける場合と比較して、電流の増加速度を遅くすることができ、第1端子11と第2端子12との間に流れる電流を漸増させることができる(図2の中段の、時点t22以降の期間を参照)。
なお、再投入部44が半導体スイッチ2をオンした後の半導体スイッチ2のオンデューティは、適宜の値であってよい。また、再投入部44は、時間経過に応じて、最終的に100%となるようにオンデューティを徐々に増加させてもよい。
変形例1の遮断器100では、第1端子11と第2端子12との間に流れる電流が漸増するように、半導体スイッチ2がオンされることで、半導体スイッチ2をオンしたときの突入電流の大きさを抑えることができる。これにより、検出電流Idの大きさが第2閾値Ith2へ到達しにくくなり、ユーザの意図に反して半導体スイッチ2が再度オフされる事態の発生を抑制することが可能となる。
(5.2)変形例2
変形例2の遮断器100について、図6を参照して説明する。
変形例2の遮断器100は、上記実施形態の遮断器100と同様の構造(図1参照)を有しており、制御装置4の動作において上記実施形態の遮断器100と相違する。また、図6は、上記実施形態における図2と同様に、ESD、雷、開閉サージ、或いは突入電流のような単発的な(一過性の)大電流が、変形例2の遮断器100に流れた場合の図である。図6の上段は、第1端子11と第3端子13との間に印加される交流の入力電圧Vinの時間変化を示し、図6の中段は、電流検出部41によって検出される検出電流Idの時間変化を示し、図6の下段は、制御装置4から半導体スイッチ2へ出力される駆動信号S1の時間変化を示す。変形例2の遮断器100において、上記実施形態の遮断器100と同様の構成については、適宜説明を省略する場合がある。
変形例2の遮断器100では、再投入部44は、入力電圧Vinの強度がピークとなるタイミングで、半導体スイッチ2をオンする。また、変形例2の遮断器100では、第2閾値Ith2が、第1閾値Ith1と異なる値(第1閾値Ith1よりも大きい値)に設定されている。
より詳細に説明すると、変形例2の遮断器100の制御装置4では、実施形態の遮断器100と同様、電流検出部41によって検出される検出電流Idが急増して(時点t30)、閾値Ith(第1閾値Ith1)を超えると、遮断処理部42が駆動信号S1をLレベルとして半導体スイッチ2をオフする(時点t31)。
半導体スイッチ2がオフされてからオフ維持時間Toffが経過すると、再投入部44は半導体スイッチ2をオンする(時点t32)。変形例2の遮断器100では、オフ維持時間Toffは、遮断処理部42が半導体スイッチ2をオフしてから、位相検出部43が入力電圧Vinの強度のピーク(ここでは、2度目のピーク)を検出した時点までの時間である。
変形例2の遮断器100では、入力電圧Vinの強度がピークとなるタイミングで半導体スイッチ2がオンされる。これにより、負荷92に短絡が発生していた場合に、検出電流Idが短時間で第2閾値Ith2に到達し得る。そのため、半導体スイッチ2を短時間で再度オフすることが可能となり、負荷92の保護の信頼性の向上を図ることが可能となる。
なお、再投入部44は、例えば、入力電圧Vinの正の半周期において入力電圧Vinの強度のピークが検出された時点(入力電圧Vinの位相角が90°となるタイミング;図6の時点t32参照)で、半導体スイッチ2をオンする構成であってもよい。或いは、再投入部44は、例えば、入力電圧Vinの負の半周期において入力電圧Vinの強度のピークが検出された時点(入力電圧Vinの位相角が270°となるタイミング;図6の時点t40参照)で、半導体スイッチ2をオンする構成であってもよい。
また、判定処理を複数セット行う場合、再投入部44は、例えば1セット目と2セット目とで互いに異なるタイミングで半導体スイッチ2をオンしてもよい。例えば、再投入部44は、1セット目には入力電圧Vinのゼロクロスのタイミング(図2の時点t2参照)で半導体スイッチ2をオンし、2セット目には入力電圧Vinの強度がピークとなるタイミング(図6の時点t32参照)で半導体スイッチ2をオンしてもよい。
(5.3)その他の変形例
一変形例において、第1半導体スイッチ素子21及び第2半導体スイッチ素子22は、MOSFET以外の半導体素子、例えばIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)等であってもよい。
一変形例において、半導体スイッチ2のオンとは、第1半導体スイッチ素子21と第2半導体スイッチ素子22との両方がオンされることに限られず、正の半周期において第1半導体スイッチ素子21をオンすること及び/又は負の半周期において第2半導体スイッチ素子22をオンすることであってもよい。半導体スイッチ2のオフとは、第1半導体スイッチ素子21と第2半導体スイッチ素子22との両方がオフされることに限られず、正の半周期において第1半導体スイッチ素子21をオフすること及び/又は負の半周期において第2半導体スイッチ素子22をオフすることであってもよい。
一変形例において、電流センサ3は、シャント抵抗に限られず、例えばホール素子、カレントトランス、ロゴスキーセンサ等であってもよい。電流センサ3の種類に応じて、適宜の回路構成の電流検出部41が用いられ得る。
一変形例において、電流センサ3は、例えば第3端子13と第4端子14とを接続する電線に流れる電流を検出することで、第1端子11と第2端子12との間を流れる電流を間接的に検出してもよい。
一変形例において、遮断器100は電流センサ3を備えていなくてもよく、電流検出部41は外部の電流センサから検出情報を取得してもよい。
一変形例において、判定条件(第1判定条件及び/又は第2判定条件)は、検出電流Idの時間変化の大きさ(変化量)が所定の閾値(変化量閾値)を超えることを更に含んでもよい。
一変形例において、閾値Ith(第1閾値Ith1)及び/又は第2閾値Ith2は、可変(調整可能)であってもよい。
一変形例において、オフ維持時間Toffは、固定の時間長(例えば、入力電圧Vinの一周期T0に相当する時間)であってもよい。この場合、位相検出部43が省略されてもよい。
一変形例において、制御装置4は外部の位相検出装置から、入力電圧Vinの位相の情報(例えばゼロクロス信号)を受け取る構成等であってもよい。
一変形例において、第1判定条件の判定に用いられる検出電流Idと、第2判定条件の判定に用いられる検出電流Idとは、互いに異なる電流センサ3で生成された検出情報に基づいて検出されてもよい。
一変形例において、受付部5は、押しボタン又はレバーに限られず、外部の通信装置(スマートフォン等の携帯端末、サーバ等)からの通信信号を受信する通信部を備え、ユーザからの入力として通信信号を受け付ける構成等であってもよい。
一変形例において、遮断器100は、音、光、外部との通信等によって所定の状態を報知する報知部を備えていてもよい。判断処理部45は、第2所定条件が満たされた場合に、半導体スイッチ2をオフするのに代えて又は加えて、半導体スイッチ2をオフすべきと判断した旨を報知部により報知してもよい。判断処理部45が半導体スイッチ2をオフするための閾値(第2閾値)と、報知部により報知を行うための閾値(第3閾値)とは、異なっていてもよい。例えば、第3閾値は第2閾値よりも小さくてもよい。
(6)態様
以上説明した実施形態及び変形例から明らかなように、本明細書には以下の態様が開示されている。
第1の態様の遮断器(100)は、第1端子(11)と、第2端子(12)と、半導体スイッチ(2)と、電流検出部(41)と、遮断処理部(42)と、再投入部(44)と、判断処理部(45)と、を備える。第1端子(11)は、電源(91)に接続される。第2端子(12)は、負荷(92)に接続される。半導体スイッチ(2)は、第1端子(11)と第2端子(12)との間に接続されている。電流検出部(41)は、第1端子(11)と第2端子(12)との間を流れる電流を検出する。遮断処理部(42)は、半導体スイッチ(2)がオンされている状態で判定条件が満たされると、半導体スイッチ(2)をオフする。判定条件は、電流検出部(41)で検出された検出電流(Id)の大きさが所定の閾値(Ith)を超えることを含む。再投入部(44)は、遮断処理部(42)が半導体スイッチ(2)をオフした後の所定のタイミングで、半導体スイッチ(2)をオンする。判断処理部(45)は、再投入部(44)が半導体スイッチ(2)をオンした後に電流検出部(41)で検出された検出電流(Id)に基づいて、半導体スイッチ(2)をオンに維持するかオフするかを判断する。
この態様によれば、遮断器(100)の使い勝手の向上を図ることが可能となる。
第2の態様の遮断器(100)では、第1の態様において、判定条件としての第1判定条件は、検出電流(Id)の大きさが所定の閾値(Ith)としての第1閾値(Ith1)を超えることを含む。判断処理部(45)は、再投入部(44)が半導体スイッチ(2)をオンした後に第2判定条件が満たされると、半導体スイッチ(2)をオフすると判断して半導体スイッチ(2)をオフさせる。第2判定条件は、電流検出部(41)で検出された検出電流(Id)の大きさが第2閾値(Ith2)を超えることを含む。
この態様によれば、短絡電流のような再現性のある大電流が流れた場合、判断処理部(45)が半導体スイッチ(2)をオフすると判断して半導体スイッチ(2)がオフされる。これにより、負荷(92)の保護の信頼性を確保することが可能となる。
第3の態様の遮断器(100)は、第2の態様において、受付部(5)と、遮断維持部(46)と、を更に備える。受付部(5)は、ユーザからの入力を受け付ける。遮断維持部(46)は、第2判定条件が満たされることで半導体スイッチ(2)がオフされた後、受付部(5)が入力を受け付けるまで、半導体スイッチ(2)をオフに維持する。
この態様によれば、判断処理部(45)が半導体スイッチ(2)をオフさせた後、半導体スイッチ(2)が不用意に再度オンされる可能性が低くなる。これにより、半導体スイッチ(2)がユーザの意図に反してオンされることが抑制され、使い勝手が向上し得る。
第4の態様の遮断器(100)では、第2又は第3の態様において、第2閾値(Ith2)は、第1閾値(Ith1)と同じである。
この態様によれば、遮断器(100)の使い勝手の向上を図ることが可能となる。
第5の態様の遮断器(100)では、第1~第4のいずれか1つの態様において、再投入部(44)は、第1端子(11)と第2端子(12)との間に流れる電流が漸増するように、半導体スイッチ(2)をオンする。
この態様によれば、半導体スイッチ(2)をオンしたときの突入電流の大きさを抑えることができる。これにより、検出電流(Id)が第2閾値(Ith2)へ到達しにくくなり、ユーザの意図に反して半導体スイッチ(2)がオフされる事態の発生を抑制することが可能となる。
第6の態様の遮断器(100)は、第1~第5のいずれか1つの態様において、第3端子(13)を更に備える。第1端子(11)と第3端子(13)との間に、電源(91)としての交流電源が接続される。再投入部(44)は、交流電源から第1及び第3端子(11,13)間に印加される交流の入力電圧(Vin)のゼロクロスのタイミングで、半導体スイッチ(2)をオンする。
この態様によれば、スイッチングノイズ、突入電流等の発生を抑えることが可能となる。
第7の態様の遮断器(100)は、第1~第6のいずれか1つの態様において、第3端子(13)を更に備える。第1端子(11)と第3端子(13)との間に、電源(91)としての交流電源が接続される。再投入部(44)は、交流電源から第1及び第3端子(11,13)間に印加される交流の入力電圧(Vin)の強度がピークとなるタイミングで、半導体スイッチ(2)をオンする。
この態様によれば、負荷(92)に短絡が発生していた場合に、半導体スイッチ(2)を短時間で再度オフすることが可能となり、負荷(92)の保護の信頼性の確保を図ることが可能となる。
第8の態様の遮断器(100)は、第1~第7のいずれか1つの態様において、第3端子(13)を更に備える。第1端子(11)と第3端子(13)との間に、電源(91)としての交流電源が接続される。再投入部(44)は、遮断処理部(42)が半導体スイッチ(2)をオフした後、交流電源から第1及び第3端子(11,13)間に印加される交流の入力電圧(Vin)の一周期(T0)に相当する時間が経過するよりも前のタイミングで、半導体スイッチ(2)をオンする。
この態様によれば、負荷(92)への電力の供給が停止する時間を、入力電圧(Vin)の一周期(T0)に相当する時間よりも短くすることが可能となり、電力の供給が停止することで負荷(92)の動作が停止してしまう事態の発生を抑制することが可能となる。
第9の態様の遮断器(100)の制御方法は、第1端子(11)と、第2端子(12)と、半導体スイッチ(2)と、を備える遮断器(100)の制御方法である。第1端子(11)は、電源(91)に接続される。第2端子(12)は、負荷(92)に接続される。半導体スイッチ(2)は、第1端子(11)と第2端子(12)との間に接続されている。制御方法は、第1電流検出ステップ(ステップST1)と、遮断ステップ(ステップST3)と、再投入ステップ(ステップST5)と、第2電流検出ステップ(ステップST6)と、判断処理ステップ(ステップST7)と、を含む。第1電流検出ステップは、半導体スイッチ(2)がオンされている状態で、第1端子(11)と第2端子(12)との間を流れる電流を検出することを含む。遮断ステップは、判定条件が満たされると半導体スイッチ(2)をオフすることを含む。判定条件は、第1電流検出ステップで検出された検出電流(Id)の大きさが所定の閾値(Ith)を超えることを含む。再投入ステップは、遮断ステップで半導体スイッチ(2)をオフした後の所定のタイミングで、半導体スイッチ(2)をオンすることを含む。第2電流検出ステップは、再投入ステップで半導体スイッチ(2)をオンした後に、第1端子(11)と第2端子(12)との間を流れる電流を検出することを含む。判断処理ステップは、第2電流検出ステップで検出された検出電流(Id)に基づいて、半導体スイッチ(2)をオンに維持するかオフするかを判断することを含む。
この態様によれば、遮断器(100)の使い勝手の向上を図ることが可能となる。
第10の態様のプログラムは、1以上のプロセッサに、第9の態様の制御方法を実行させるための、プログラムである。
この態様によれば、遮断器(100)の使い勝手の向上を図ることが可能となる。
100 遮断器
11 第1端子
12 第2端子
13 第3端子
2 半導体スイッチ
41 電流検出部
42 遮断処理部
44 再投入部
45 判断処理部
46 遮断維持部
5 受付部
91 電源
92 負荷
Id 検出電流
Ith 閾値
Ith1 第1閾値
Ith2 第2閾値
T0 周期
Vin 入力電圧
ST1 ステップ(第1電流検出ステップ)
ST3 ステップ(遮断ステップ)
ST5 ステップ(再投入ステップ)
ST6 ステップ(第2電流検出ステップ)
ST7 ステップ(判断処理ステップ)

Claims (10)

  1. 電源に接続される第1端子と、
    負荷に接続される第2端子と、
    前記第1端子と前記第2端子との間に接続された半導体スイッチと、
    前記第1端子と前記第2端子との間を流れる電流を検出する電流検出部と、
    前記半導体スイッチがオンされている状態で、前記電流検出部で検出された検出電流の大きさが所定の閾値を超えることを含む判定条件が満たされると、前記半導体スイッチをオフする遮断処理部と、
    前記遮断処理部が前記半導体スイッチをオフした後の所定のタイミングで、前記半導体スイッチをオンする再投入部と、
    前記再投入部が前記半導体スイッチをオンした後に前記電流検出部で検出された検出電流に基づいて、前記半導体スイッチをオンに維持するかオフするかを判断する判断処理部と、
    を備える、
    遮断器。
  2. 前記判定条件としての第1判定条件は、前記検出電流の大きさが前記所定の閾値としての第1閾値を超えることを含み、
    前記判断処理部は、前記再投入部が前記半導体スイッチをオンした後に、前記電流検出部で検出された前記検出電流の大きさが第2閾値を超えることを含む第2判定条件が満たされると、前記半導体スイッチをオフすると判断して前記半導体スイッチをオフさせる、
    請求項1に記載の遮断器。
  3. ユーザからの入力を受け付ける受付部と、
    前記第2判定条件が満たされることで前記半導体スイッチがオフされた後、前記受付部が前記入力を受け付けるまで、前記半導体スイッチをオフに維持する遮断維持部と、
    を更に備える、
    請求項2に記載の遮断器。
  4. 前記第2閾値は、前記第1閾値と同じである、
    請求項2又は3に記載の遮断器。
  5. 前記再投入部は、前記第1端子と前記第2端子との間に流れる電流が漸増するように、前記半導体スイッチをオンする、
    請求項1~4のいずれか1項に記載の遮断器。
  6. 前記電源としての交流電源が前記第1端子との間に接続される第3端子を更に備え、
    前記再投入部は、前記交流電源から前記第1及び第3端子間に印加される交流の入力電圧のゼロクロスのタイミングで、前記半導体スイッチをオンする、
    請求項1~5のいずれか1項に記載の遮断器。
  7. 前記電源としての交流電源が前記第1端子との間に接続される第3端子を更に備え、
    前記再投入部は、前記交流電源から前記第1及び第3端子間に印加される交流の入力電圧の強度がピークとなるタイミングで、前記半導体スイッチをオンする、
    請求項1~6のいずれか1項に記載の遮断器。
  8. 前記電源としての交流電源が前記第1端子との間に接続される第3端子を更に備え、
    前記再投入部は、前記遮断処理部が前記半導体スイッチをオフした後、前記交流電源から前記第1及び第3端子間に印加される交流の入力電圧の一周期に相当する時間が経過するよりも前のタイミングで、前記半導体スイッチをオンする、
    請求項1~7のいずれか1項に記載の遮断器。
  9. 電源に接続される第1端子と負荷に接続される第2端子との間に接続された半導体スイッチを備える遮断器の制御方法であって、
    前記半導体スイッチがオンされている状態で、前記第1端子と前記第2端子との間を流れる電流を検出する第1電流検出ステップと、
    前記第1電流検出ステップで検出された検出電流の大きさが所定の閾値を超えることを含む判定条件が満たされると、前記半導体スイッチをオフする遮断ステップと、
    前記遮断ステップで前記半導体スイッチをオフした後の所定のタイミングで、前記半導体スイッチをオンする再投入ステップと、
    前記再投入ステップで前記半導体スイッチをオンした後に、前記第1端子と前記第2端子との間を流れる電流を検出する第2電流検出ステップと、
    前記第2電流検出ステップで検出された検出電流に基づいて、前記半導体スイッチをオンに維持するかオフするかを判断する判断処理ステップと、
    を含む、
    遮断器の制御方法。
  10. 1以上のプロセッサに、請求項9に記載の制御方法を実行させるための、プログラム。
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