JP2023151525A - 遮断器 - Google Patents

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Figure 2023151525000001
【課題】半導体スイッチの保護の信頼性の向上を図る。
【解決手段】遮断器100は、第1端子11と、第2端子12と、半導体スイッチ2と、電流検出部41と、遮断処理部42と、保護回路5と、を備える。第1端子11は、電源91に接続される。第2端子12は、負荷92に接続される。半導体スイッチ2は、第1端子11と第2端子12との間に接続されている。電流検出部41は、第1端子11と第2端子12との間を流れる電流を検出する。遮断処理部42は、電流検出部41で検出された検出電流が所定条件を満たすと、半導体スイッチ2をオフする。所定条件は、検出電流の大きさが所定の閾値を超えることを含む。保護回路5は、半導体スイッチ2と並列に接続されている。保護回路5は、ツェナーダイオード51と抵抗素子52との直列回路を含む。
【選択図】図1

Description

本開示は、一般に遮断器に関し、より詳細には半導体スイッチを備えた遮断器に関する。
非特許文献1には、SSCB(solid-state circuit breaker)に適用される双方向スイッチが記載されている。この双方向スイッチは、逆直列接続(ソース同士が接続)されたMOSMETs(metal-oxide-semiconductorfield-effect transistor)により実現される。SSCBでは、双方向スイッチと並列に、過電圧保護素子として機能する双方向TVS(transient-voltage-suppression)ダイオードが配置されている。このSSCBでは、故障電流が検出されると、トリップ信号が双方向スイッチへ送信されて、電流が遮断される。
非特許文献1に記載のSSCBのような遮断器では、トリップ信号により双方向スイッチ(半導体スイッチ)がオフされると、配線のインピーダンス等に起因して、開閉サージ(遮断サージ)が発生し得る。非特許文献1に記載のSSCBでは、開閉サージによる電圧が、TVSダイオードの両端間にかかる。そのため、TVSダイオードの耐圧が低いと、過電圧によりTVSダイオードが故障して、双方向スイッチが保護できなくなる可能性がある。
本開示は、半導体スイッチの保護の信頼性の向上を図ることを目的とする。
本開示の一態様の遮断器は、第1端子と、第2端子と、半導体スイッチと、電流検出部と、遮断処理部と、保護回路と、を備える。前記第1端子は、電源に接続される。前記第2端子は、負荷に接続される。前記半導体スイッチは、前記第1端子と前記第2端子との間に接続されている。前記電流検出部は、前記第1端子と前記第2端子との間を流れる電流を検出する。前記遮断処理部は、前記電流検出部で検出された検出電流が所定条件を満たすと、前記半導体スイッチをオフする。前記所定条件は、前記検出電流の大きさが所定の閾値を超えることを含む。前記保護回路は、前記半導体スイッチと並列に接続されている。前記保護回路は、ツェナーダイオードと抵抗素子との直列回路を含む。
本開示によれば、半導体スイッチの保護の信頼性の向上を図ることができる、という利点がある。
図1は、一実施形態に係る遮断器を含む回路を示すブロック図である。 図2は、同上の遮断器の制御装置のブロック図である。 図3は、同上の遮断器の制御装置の差動増幅回路の回路図である。 図4は、同上の遮断器の制御装置の加算回路の回路図である。 図5は、同上の遮断器の制御装置の比較遅延回路の回路図である。 図6は、同上の遮断器の動作を説明するためのグラフである。 図7は、同上の遮断器の第1保護回路の回路図である。 図8は、同上の遮断器の動作を説明するためのグラフである。
以下、実施形態に係る遮断器100について、図面を用いて説明する。ただし、下記の実施形態は、本開示の様々な実施形態の1つに過ぎない。下記の実施形態は、本開示の目的を達成できれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。また、下記の実施形態において説明する各図は、模式的な図であり、図中の各構成要素の大きさ及び厚さそれぞれの比が必ずしも実際の寸法比を反映しているとは限らない。
(1)概要
図1に示すように、本実施形態の遮断器100は、第1端子11と、第2端子12と、半導体スイッチ2と、電流検出部41と、遮断処理部42と、保護回路5と、を備える。
第1端子11は、電源91に接続される。第2端子12は、負荷92に接続される。半導体スイッチ2は、第1端子11と第2端子12との間に接続されている。
電流検出部41は、第1端子11と第2端子12との間を流れる電流を検出する。遮断処理部42は、電流検出部41で検出された検出電流が所定条件を満たすと、半導体スイッチ2をオフする。所定条件は、検出電流の大きさが所定の閾値(電流閾値)を超えることを含む。
保護回路5は、半導体スイッチ2と並列に接続されている。保護回路5は、ツェナーダイオード51と抵抗素子52との直列回路を含む。
本実施形態の遮断器100では、遮断処理部42によって半導体スイッチ2がオフされると、開閉サージによる電圧が、ツェナーダイオード51と抵抗素子52との直列回路を含む保護回路5にかかる。そのため、ツェナーダイオード51に印加される電圧の大きさは、抵抗素子52を有していない保護回路を備える比較例の遮断器と比較して、小さくなる。そのため、ツェナーダイオード51の耐圧を超える電圧が、ツェナーダイオード51にかかり難くなる。これにより、ツェナーダイオード51が故障する可能性が低減され、結果的に半導体スイッチ2の保護の信頼性の向上を図ることが可能となる。
ところで、非特許文献1に記載のSSCB(遮断器)のようにTVSダイオード(ツェナーダイオード)のみで双方向スイッチ(半導体スイッチ)を保護する場合、保護の信頼性を向上させるために、耐圧の高いTVSダイオードを用いることも考えられる。しかしながら、耐圧の高いツェナーダイオード(TVSダイオード)はコストが高く、コストアップとなり得る。これに対し、本実施形態の遮断器100では、ツェナーダイオード51にかかる電圧を、抵抗素子52を有していない保護回路を備える比較例の遮断器と比べて小さくできる。そのため、ツェナーダイオード51として比較的低耐圧の素子を用いることが可能となり、コストダウンを図ることが可能となる。
また、耐圧の高いツェナーダイオードは、耐圧の低いツェナーダイオードと比較してサイズが大きくなり得る。そのため、耐圧の高いツェナーダイオードを用いると、遮断器のサイズも大きくなり得る。これに対し、本実施形態の遮断器100では、ツェナーダイオード51として、比較的低耐圧であって小型の素子を用いることが可能であるため、遮断器100の小型化を図ることが可能となる。
(2)詳細
以下、本実施形態の遮断器100について、図面を参照してより詳細に説明する。
図1に示すように、遮断器100は、第1端子11と、第2端子12と、第3端子13と、第4端子14と、半導体スイッチ2と、電流センサ3と、制御装置4と、保護回路(以下、「第1保護回路」ともいう)5と、第2保護回路6と、接点装置7と、を備えている。
第1端子11及び第3端子13は、遮断器100の一対の入力端子である。第1端子11及び第3端子13の間には、外部の電源91が、第1配線910を介して接続される。電源91からの電力が、第1端子11及び第3端子13を介して遮断器100へ入力される。第1端子11(又は第3端子13)と電源91との間に、別の部材(例えばスイッチ、センサ等)が接続されていてもよい。
第1配線910は、第1端子11と電源91との間をつなぐ電線911と、第3端子13と電源91との間をつなぐ電線912と、を含む。図1では、第1配線910のラインインピーダンス(特性インピーダンス)を、抵抗及びインダクタの回路記号で示してある。
電源91は、例えば交流電源である。電源91は、例えば100Vの交流電源である。ただし、これに限らず、電源91は、例えば200Vの交流電源であってもよいし、直流電源であってもよい。
第2端子12及び第4端子14は、遮断器100の一対の出力端子である。第2端子12及び第4端子14の間には、外部の負荷92が、第2配線920を介して接続される。第1端子11及び第3端子13を介して遮断器100へ入力された電力が、第2端子12及び第4端子14を介して負荷92へ出力される。第2端子12(又は第4端子14)と負荷92との間に、別の部材(例えばスイッチ、センサ等)が接続されていてもよい。
第2配線920は、第2端子12と負荷92との間をつなぐ電線921と、第4端子14と負荷92との間をつなぐ電線922と、を含む。図1では、第2配線920のラインインピーダンスを、抵抗及びインダクタの回路記号で示してある。
負荷92は、例えば交流電力で動作する交流負荷である。負荷92は、例えば、白熱灯、モータ等である。ただし、これに限らず、負荷92は、交流電力又は直流電力で動作する任意の電気機器であってよい。
半導体スイッチ2は、第1端子11と第2端子12との間に接続されている。図1に示すように、半導体スイッチ2は、第1半導体スイッチ素子21と、第2半導体スイッチ素子22と、第1ダイオード23と、第2ダイオード24と、を備えている。
第1半導体スイッチ素子21及び第2半導体スイッチ素子22の各々は、制御端子、第1主端子及び第2主端子を有する。第1半導体スイッチ素子21及び第2半導体スイッチ素子22の各々の制御端子は、制御装置4に接続されている。第1半導体スイッチ素子21及び第2半導体スイッチ素子22の各々は、制御装置4から与えられる駆動信号S1(図1参照)に応じてオンオフされる。第1半導体スイッチ素子21及び第2半導体スイッチ素子22の各々は、例えば、MOSFETである。より詳細には、第1半導体スイッチ素子21及び第2半導体スイッチ素子22の各々は、nチャネルMOSFETである。ここで、nチャネルMOSFETは、ノーマリオフ型のSi系MOSFETである。第1半導体スイッチ素子21及び第2半導体スイッチ素子22の各々では、制御端子、第1主端子及び第2主端子が、それぞれ、ゲート端子、ドレイン端子及びソース端子である。
半導体スイッチ2では、第1半導体スイッチ素子21のソース端子と第2半導体スイッチ素子22のソース端子とが、互いに接続されている。すなわち、第1半導体スイッチ素子21と第2半導体スイッチ素子22とは、いわゆる逆直列接続されている。
第1半導体スイッチ素子21のドレイン端子は、第1端子11と接続されている。ここでは、第1半導体スイッチ素子21のドレイン端子は、接点装置7及び電流センサ3を介して第1端子11と接続されている。第2半導体スイッチ素子22のドレイン端子は、第2端子12と接続されている。
半導体スイッチ2では、第1ダイオード23は、第1半導体スイッチ素子21の寄生ダイオードである。また、第2ダイオード24は、第2半導体スイッチ素子22の寄生ダイオードである。第1ダイオード23及び第2ダイオード24の各々は、アノード及びカソードを有する。第1ダイオード23のアノードとカソードは、第1半導体スイッチ素子21の第2主端子(ソース端子)と第1主端子(ドレイン端子)とにそれぞれ接続されている。第2ダイオード24のアノードとカソードは、第2半導体スイッチ素子22の第2主端子(ソース端子)と第1主端子(ドレイン端子)とにそれぞれ接続されている。
電流センサ3は、第1端子11と半導体スイッチ2との間に接続されている。電流センサ3は、第1端子11と第2端子12との間を流れる電流に応じた検出情報を生成する。電流センサ3は、例えばシャント抵抗である。この場合、電流センサ3は、検出情報として、シャント抵抗に流れる電流に応じた電圧を生成する。
制御装置4は、半導体スイッチ2の動作を制御する。制御装置4は、半導体スイッチ2の第1半導体スイッチ素子21及び第2半導体スイッチ素子22に与える駆動信号S1の信号レベルをHレベルとLレベルとの間で切り換えることで、半導体スイッチ2の動作を制御する。本実施形態の遮断器100では、制御装置4は、第1半導体スイッチ素子21及び第2半導体スイッチ素子22にHレベルの駆動信号S1を出力し、第1半導体スイッチ素子21及び第2半導体スイッチ素子22をオンすることで、半導体スイッチ2をオンする。また、制御装置4は、第1半導体スイッチ素子21及び第2半導体スイッチ素子22にLレベルの駆動信号S1を出力し、第1半導体スイッチ素子21及び第2半導体スイッチ素子22をオフすることで、半導体スイッチ2をオフする。
制御装置4は、1以上のプロセッサ及びメモリを有するコンピュータシステムを含んでいる。コンピュータシステムのメモリに記録されたプログラムを、コンピュータシステムのプロセッサが実行することにより、制御装置4の少なくとも一部の機能が実現される。プログラムは、メモリに記録されていてもよいし、インターネット等の電気通信回線を通して提供されてもよく、メモリカード等の非一時的記録媒体に記録されて提供されてもよい。
図1に示すように、制御装置4は、スイッチ制御部40と、電流検出部41と、遮断処理部42と、を備えている。スイッチ制御部40、電流検出部41及び遮断処理部42は、実体のある構成ではなく、制御装置4により実現される機能を示している。
制御装置4は、例えば、第1端子11と第3端子13との間に接続された整流回路から供給される電力を、動作電力として用いて動作する。整流回路は、整流用ダイオードを含む。整流用ダイオードは、例えば、カソードが第1端子11と接続され、アノードが第3端子13と接続されている。整流回路は、例えば、第1半導体スイッチ素子21及び第2半導体スイッチ素子22の接続点と、第3端子13及び第4端子14の接続点と、の間に接続されていてもよい。
スイッチ制御部40は、制御信号を出力して、半導体スイッチ2の動作(ここではオンオフ)を制御する。スイッチ制御部40は、例えば、制御装置4の筐体に設けられた操作部への操作に応じて、半導体スイッチ2のオンオフを制御する。スイッチ制御部40は、例えば、外部の通信装置から通信により取得した信号に応じて、半導体スイッチ2のオンオフを制御する。例えば、スイッチ制御部40は、半導体スイッチ2をオンする場合、Hレベルの制御信号を出力し、半導体スイッチ2をオフする場合、Lレベルの制御信号を出力する。
電流検出部41は、第1端子11と第2端子12との間を流れる電流を検出する。すなわち、電流検出部41は、半導体スイッチ2と第1保護回路5と第2保護回路6との並列回路8(図1参照)を流れる電流を検出する。電流検出部41は、電流センサ3で生成された検出情報を受け取り、受け取った検出情報に基づいて第1端子11と第2端子12との間を流れる電流を検出する。以下、電流検出部41によって検出される電流を「検出電流」ともいう。
遮断処理部42は、半導体スイッチ2をオンしている状態(制御装置4が半導体スイッチ2をオンしている状態)で、電流検出部41で検出された検出電流が所定条件を満たすと、半導体スイッチ2をオフする。所定条件は、検出電流の大きさが所定の閾値を超えることを含む。
より詳細には、制御装置4は、図2に示すように高速検知回路400を備えている。高速検知回路400は、例えば、差動増幅回路401と、加算回路402と、比較遅延回路403と、を備えている。例えば、差動増幅回路401と加算回路402とによって、電流検出部41が構成される。比較遅延回路403によって、遮断処理部42が構成される。
図3に示すように、差動増幅回路401は、第1入力端T1と、第2入力端T2と、オペアンプOP1と、抵抗R1~R4と、出力端T3と、を備えている。抵抗R1は、第1入力端T1とオペアンプOP1の反転入力端子との間に接続されている。抵抗R2は、オペアンプOP1の出力端子と反転入力端子との間に接続されている。抵抗R3は、第2入力端T2とオペアンプOP1の非反転入力端子との間に接続されている。抵抗R4は、オペアンプOP1の非反転入力端子及び抵抗R3の接続点と、グランドと、の間に接続されている。
第1入力端T1と第2入力端T2との間には、電流センサ3におけるシャント抵抗の両端電圧が入力される。差動増幅回路401は、第1入力端T1と第2入力端T2との間に入力された電圧を、抵抗R1~R4の抵抗値で決まる増幅率で増幅して、出力端T3から出力する。
制御装置4は、例えば、差動増幅回路401を2つ備えている。2つの差動増幅回路401のうちの一方は、第1端子11の電位が第3端子13の電位よりも高い交流電圧の正の半周期にシャント抵抗で発生する電圧を増幅する。2つの差動増幅回路401のうちの他方は、第1端子11の電位が第3端子13の電位よりも低い交流電圧の負の半周期にシャント抵抗で発生する電圧を増幅する。
図4に示すように、加算回路402は、第1入力端T11と、第2入力端T12と、オペアンプOP11と、抵抗R11~R14と、出力端T13と、を備えている。抵抗R11は、第1入力端T11とオペアンプOP11の非反転入力端子との間に接続されている。抵抗R12は、第2入力端T12とオペアンプOP1の非反転入力端子との間に接続されている。抵抗R13と抵抗R14の直列回路が、オペアンプOP11の出力端子とグランドとの間に接続されている。抵抗R13とR14との接続点が、オペアンプOP11の反転入力端子と接続されている。抵抗R11~R14の抵抗値は、例えば等しい大きさに設定される。
第1入力端T11に、2つの差動増幅回路401のうちの一方からの出力電圧が入力され、第2入力端T12に、2つの差動増幅回路401のうちの他方からの出力電圧が入力される。加算回路402は、第1入力端T11に入力された電圧と第2入力端T12に入力された電圧との和の電圧を、出力端T13から出力する。
図5に示すように、比較遅延回路403は、第1入力端T21と、第2入力端T22と、コンパレータCP21と、抵抗R21と、コンデンサC21と、出力端T23と、を備えている。第1入力端T21は、コンパレータCP21の反転入力端子と接続されている。第2入力端T22は、コンパレータCP21の非反転入力端子と接続されている。抵抗R21は、コンパレータCP21の出力端子と出力端T23との間に接続されている。コンデンサC21は、出力端T23及び抵抗R21の接続点と、グランドと、の間に接続されている。
第1入力端T21には、閾値電圧Vthが入力される。閾値電圧Vthは、例えば、一定の直流電圧を出力する直流電源の出力電圧を、分圧回路で分圧して生成される。第2入力端T22には、加算回路402の出力電圧が入力される。非反転入力端子(第2入力端T22)への入力電圧が反転入力端子(第1入力端T21)への入力電圧よりも小さい場合、コンパレータCP21の出力電圧は、Lレベル(負電源端子の電位;例えば0V)となる。非反転入力端子(第2入力端T22)への入力電圧が反転入力端子(第1入力端T21)への入力電圧よりも大きい場合、コンパレータCP21の出力電圧は、Hレベル(正電源端子の電位)となる。すなわち、コンパレータCP21は、加算回路402の出力電圧が閾値電圧Vthよりも小さい場合はLレベルの電圧を出力し、加算回路402の出力電圧が閾値電圧Vthを超えるとHレベルの電圧を出力する。
抵抗R21及びコンデンサC21は、遅延回路404を構成する。遅延回路404は、抵抗R21の抵抗値及びコンデンサC21の容量で決まる遅延時間で、コンパレータCP21の出力端子の電位の変化に対して、出力端T23の電位の変化を遅延させる。
高速検知回路400では、電流センサ3におけるシャント抵抗を流れる電流の大きさが比較的小さくて加算回路402の出力電圧が閾値電圧Vth未満の場合、比較遅延回路403からLレベルの出力信号が出力される。シャント抵抗を流れる電流の大きさが増加して加算回路402の出力電圧が閾値電圧Vthを超えると、遅延回路404による遅延時間の経過後、比較遅延回路403からHレベルの出力信号が出力される。遅延回路404があることで、例えば、落雷又は静電気放電(ESD:Electrostatic Discharge)等に起因する単発的な(一過性の)大電流がシャント抵抗に流れても、比較遅延回路403の出力信号はLレベルに維持される。比較遅延回路403の出力信号が、高速検知回路400からの出力信号となる。
制御装置4は、例えばAND回路を更に備える。AND回路には、高速検知回路400の出力信号(比較遅延回路403の出力信号)を反転させた信号と、スイッチ制御部40からの制御信号と、が入力される。AND回路の出力信号が、駆動信号S1として、半導体スイッチ2の第1半導体スイッチ素子21及び第2半導体スイッチ素子22の制御端子へ入力される。すなわち、半導体スイッチ2は、高速検知回路400の出力信号がLレベル(検出電流の大きさが小さい)かつスイッチ制御部40の制御信号がHレベルの場合、入力される駆動信号S1がHレベルとなりオンされる。一方、半導体スイッチ2は、スイッチ制御部40の制御信号がLレベルの場合、入力される駆動信号S1がLレベルとなりオフされる。また、半導体スイッチ2は、高速検知回路400の出力信号がHレベルとなる(検出電流の大きさが大きい)と、入力される駆動信号S1がLレベルとなりオフされる。
ところで、遮断器100を含む回路に、人或いは物が接近したり触れたりすると、人等が有する浮遊容量に蓄えられた電荷が回路に流れて、静電気放電が発生し、図6に示すようなサージ電流I1が遮断器100に流れる場合がある。遮断器100は、このようなサージ電流I1を検出しても、半導体スイッチ2をオフしないことが望ましい。そのため、本実施形態の遮断器100では、遅延回路404を設けることで、大電流が一瞬だけ流れても半導体スイッチ2をオンに維持している。すなわち、本実施形態の遮断器100では、半導体スイッチ2をオフするための所定条件は、検出電流の大きさが所定の閾値を超える状態が、所定時間継続することを含んでいる。
また、負荷92が容量性負荷(例えば白熱灯)或いは誘導性負荷(例えばモータ)の場合、半導体スイッチ2がオフからオンされて電源91から負荷92への電力の供給が開始されると、図6に示すような突入電流I2が遮断器100を含む回路に流れる場合がある。このような突入電流I2の検出に応じて半導体スイッチ2をオフしてしまうと、容量性負荷或いは誘導性負荷への電力の供給が難しくなる。そのため、遮断器100は、突入電流I2を検出しても、半導体スイッチ2をオフしないことが望ましい。本実施形態の遮断器100では、閾値電圧Vth及び遅延回路404の遅延時間を調整することで、突入電流I2に相当する電流を検出しても半導体スイッチ2をオンに維持している。本実施形態の遮断器100では、閾値電圧Vth、及び遅延回路404の遅延時間は、例えば図6に示す領域A10の電流が検出された場合に半導体スイッチ2をオフするように、設定されている。
要するに、制御装置4の遮断処理部42が半導体スイッチ2をオフするのは、突入電流I2の電流範囲よりも大きな電流が、半導体スイッチ2に所定時間流れた時である(図6の領域A10参照)。このような大きな電流は、例えば負荷92で短絡が発生したとき等に発生する場合がある(短絡電流)。
半導体スイッチ2に大電流(短絡電流)が流れている状態で半導体スイッチ2がオフされると、電流の時間変化及び配線のインピーダンスに依存して開閉サージ(開閉過電圧)が発生する。本実施形態の遮断器100は、このような開閉サージから半導体スイッチ2を保護するため、第1保護回路5及び第2保護回路6を備えている。
図1に示すように、第1保護回路5は、半導体スイッチ2と並列に接続されている。第2保護回路6は、第1保護回路5と並列に接続されている。すなわち、半導体スイッチ2と第1保護回路5と第2保護回路6との並列回路8が、第1端子11と第2端子12との間に接続されている。
図1に示すように、第1保護回路5は、ツェナーダイオード51と抵抗素子52との直列回路を含む。
ツェナーダイオード51は、例えばTVSダイオードである。ツェナーダイオード51は、例えば双方向ツェナーダイオードである。ツェナーダイオード51は、例えば双方向TVSダイオードである。ツェナーダイオード51は、例えば、カソード同士が接続された2つのツェナーダイオードで構成されていてもよい。
抵抗素子52は、ツェナーダイオード51と直列に接続されている。
本実施形態の遮断器100では、第1保護回路5は、図7に示すように、直列に接続された複数(ここでは、3個)のツェナーダイオード51を備えている。図7に示すように、第1保護回路5は、抵抗素子52を複数(ここでは、3個)備えている。各抵抗素子52は、隣り合う2つのツェナーダイオード51の間に配置されている。
第1保護回路5の両端間に印加される電圧が、ツェナーダイオード51のツェナー電圧(直列接続された複数のツェナーダイオード51を含む場合、ツェナー電圧の合計)以下の場合、第1保護回路5には実質的に電流が流れない。一方、第1保護回路5の両端間に印加される電圧がツェナーダイオード51のツェナー電圧を超えると、第1保護回路5に電流が流れる。
図1に示すように、第2保護回路6は、バリスタ61を含む。ここでは、第2保護回路6は、バリスタ61を1つのみ備えている。
第2保護回路6の両端間に印加される電圧がバリスタ61のバリスタ電圧以下の場合、第2保護回路6には実質的に電流が流れない。第2保護回路6の両端間に印加される電圧がバリスタ61のバリスタ電圧を超えると、第2保護回路6に電流が流れる。ただし、バリスタ61は、バリスタ61の両端間の電圧を、実質的にクランプ電圧以下に制限する。
第2保護回路6におけるバリスタ61のバリスタ電圧は、第1保護回路5におけるツェナーダイオード51のツェナー電圧(直列接続された複数のツェナーダイオード51を含む場合、ツェナー電圧の合計)よりも大きい。
接点装置7は、半導体スイッチ2を含む電路を、電源91から物理的に切り離すための装置である。接点装置7は、ここでは、第1リレー71と第2リレー72とを備えている。第1リレー71は、第1端子11と半導体スイッチ2との間(ここでは、第1端子11と電流センサ3との間)に接続されている。第2リレー72は、第3端子13と第4端子14との間に接続されている。第1リレー71及び第2リレー72の各々は、例えばソレノイドリレーである。
接点装置7では、遮断器100に大電流が流れると、第1リレー71及び第2リレー72がこれを検出して第1リレー71及び第2リレー72がオフ(開極)される。これにより、半導体スイッチ2を含む電路が、電源91から物理的に切り離される。なお、接点装置7の動作時間(大電流が流れてから接点装置7の第1リレー71及び第2リレー72がオフされる迄にかかる時間)は、半導体スイッチ2のオフ時間(電流センサ3による検出電流の大きさが閾値を超えてから半導体スイッチ2がオフされる迄にかかる時間)よりも、長い。
(3)動作
本実施形態の遮断器100の動作について説明する。
図1に示すように、第1端子11と第3端子13との間には電源91が接続され、第2端子12と第4端子14との間には負荷92が接続される。電源91からの電力を負荷92に供給する場合、接点装置7がオンされ、半導体スイッチ2が制御装置4によってオンされる。これにより、電源91からの電力が、半導体スイッチ2を通って負荷92へと供給される。
この状態で、例えば、負荷92で短絡が発生すると、第2端子12と第4端子14との間の電路の抵抗が急激に減少する。これにより、遮断器100を含む回路に大電流(短絡電流)が流れ、電流センサ3のシャント抵抗に流れる電流も急増する。制御装置4は、電流センサ3の検出情報に基づいて大電流の発生を検出し、半導体スイッチ2をオフするように駆動信号S1をLレベルとする。これにより、半導体スイッチ2が強制的にオフされる。制御装置4は、交流電圧のゼロクロス(位相角が0°又は180°となる時点)を待つことなく、半導体スイッチ2をオフする。
半導体スイッチ2に電流が流れている状態で半導体スイッチ2がオフされると、配線のインピーダンス等に起因して、開閉サージ(遮断サージ)が発生する。開閉サージによる電圧は、並列回路8(半導体スイッチ2、第1保護回路5及び第2保護回路6)にかかることになる。
ここで、上述のように、第2保護回路6はバリスタ61を備えている。そのため、開閉サージに起因してバリスタ61にかかる電圧がバリスタ電圧を超えると、バリスタ61が導通してバリスタ61に電流が流れ始める。第2保護回路6では、バリスタ61に電流が流れることで、開閉サージのエネルギーの一部がバリスタ61に吸収される。
また、開閉サージが発生しても、第2保護回路6の両端間に発生する電圧は、バリスタ61のクランプ電圧にクランプされる。そのため、半導体スイッチ2の両端間の電圧も、バリスタ61のクランプ電圧にクランプされる。すなわち、遮断器100が第2保護回路6を備えていることで、半導体スイッチ2に印加される電圧の大きさの上限を、バリスタ61のクランプ電圧に制限することが可能となる。
また、半導体スイッチ2と同様、第1保護回路5の両端間にも、第2保護回路6の両端間の電圧がかかる。そのため、第1保護回路5には、第2保護回路6の両端間にかかる電圧とツェナー電圧(ツェナー電圧の合計)との差分に相当する電圧が抵抗素子52の両端間に発生する大きさの電流が、流れることになる。すなわち、第2保護回路6の両端間にかかる電圧は、第1保護回路5では、ツェナーダイオード51と抵抗素子52とに案分されて印加される。そのため、第1保護回路5では、抵抗素子52がない比較例の保護回路の場合と比較して、ツェナーダイオード51に印加される電圧の大きさが小さくなる。また、第1保護回路5が複数のツェナーダイオード51を備えている場合、一つあたりのツェナーダイオード51にかかる電圧は、更に小さくなる。
第1保護回路5では、ツェナーダイオード51及び抵抗素子52に電流が流れることで、開閉サージのエネルギーの一部がツェナーダイオード51及び抵抗素子52に吸収される。
このように、本実施形態の遮断器100は、ツェナーダイオード51、抵抗素子52、及びバリスタ61を備えていることで、開閉サージのエネルギーを、ツェナーダイオード51、抵抗素子52、及びバリスタ61に案分させて吸収させることができる。これにより、例えばツェナーダイオードのみに開閉サージのエネルギーを吸収させる比較例の場合と比べて、ツェナーダイオードにかかる負荷を小さくすることが可能となり、半導体スイッチ2の保護の信頼性の向上を図ることが可能となる。
図8に、本実施形態の遮断器100における、バリスタ61、ツェナーダイオード51、及び抵抗素子52によってそれぞれ吸収される開閉サージのエネルギーの、時間変化の一例のグラフを示す。図8において、領域「A61」は、バリスタ61によって吸収されるエネルギーを示し、領域「A51」は、ツェナーダイオード51によって吸収されるエネルギーを示し、領域「A52」は、抵抗素子52によって吸収されるエネルギーを示している。図8では、見やすさのために、領域A52を白抜き表示し、領域A51及び領域A61には異なるドットハッチングを付している。例えば、遮断器100の定格が20Aであって定格の10倍の電流を検出すると遮断処理部42が半導体スイッチ2をオフする構成の場合、図8における横軸の最大値は数100μs程度であり、縦軸の最大値は100kW程度である。
図8に示すように、開閉サージが発生した初期には、バリスタ61、ツェナーダイオード51、及び抵抗素子52によってエネルギーが吸収される。時間経過により並列回路8にかかる電圧がバリスタ61のバリスタ電圧より小さくなると、第2保護回路6には実質的に電流が流れなくなり(図8の時点t10)、その後は主としてツェナーダイオード51と抵抗素子52とによってエネルギーが吸収されることになる。
本実施形態の遮断器100では、図8に示すように、バリスタ61、ツェナーダイオード51、及び抵抗素子52それぞれによって、略同じ程度のエネルギーが吸収されるように、バリスタ61の特性、ツェナーダイオード51の特性、及び抵抗素子52の特性(抵抗値)等が設定されている。また、バリスタ61の特性、ツェナーダイオード51の特性、及び抵抗素子52の特性は、半導体スイッチ2に過大な電圧がかからないように、設定されている。特に限定されないが、例えば、バリスタ61のバリスタ電圧は、電源91が交流100Vの場合は270V程度、電源91が交流200Vの場合は350V程度である。また、抵抗素子52の抵抗値(第1保護回路5が複数の抵抗素子52を含む場合、抵抗値の合計)は、例えば0.5~3Ω程度の値である。抵抗素子52の抵抗値は、例えば2Ω程度の値であってもよい。
接点装置7は、短絡電流による大電流を検出すると、第1リレー71及び第2リレー72をオフする。これにより、半導体スイッチ2を含む電路が、電源91から物理的に切り離される。これにより、電源91から遮断器100へ電流が供給される可能性が低減され、半導体スイッチ2の保護の信頼性が更に向上し得る。
(4)変形例
上記の実施形態は、本開示の様々な実施形態の1つに過ぎない。上記の実施形態は、本開示の目的を達成できれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。上記の実施形態及び以下に説明する変形例は、適宜組み合わせて適用可能である。
本開示における遮断器100は、例えば制御装置4等にコンピュータシステムを含んでいる。コンピュータシステムは、ハードウェアとしてのプロセッサ及びメモリを主構成とする。コンピュータシステムのメモリに記録されたプログラムをプロセッサが実行することによって、本開示における例えば制御装置4等の機能が実現される。プログラムは、コンピュータシステムのメモリに予め記録されてもよく、電気通信回線を通じて提供されてもよく、コンピュータシステムで読み取り可能なメモリカード、光学ディスク、ハードディスクドライブ等の非一時的記録媒体に記録されて提供されてもよい。
コンピュータシステムのプロセッサは、半導体集積回路(IC)又は大規模集積回路(LSI)を含む1ないし複数の電子回路で構成される。ここでいうIC又はLSI等の集積回路は、集積の度合いによって呼び方が異なっており、システムLSI、VLSI(Very Large Scale Integration)、又はULSI(Ultra Large Scale Integration)と呼ばれる集積回路を含む。さらに、LSIの製造後にプログラムされる、FPGA(Field-Programmable Gate Array)、又はLSI内部の接合関係の再構成若しくはLSI内部の回路区画の再構成が可能な論理デバイスについても、プロセッサとして採用することができる。複数の電子回路は、1つのチップに集約されていてもよいし、複数のチップに分散して設けられていてもよい。複数のチップは、1つの装置に集約されていてもよいし、複数の装置に分散して設けられていてもよい。ここでいうコンピュータシステムは、1以上のプロセッサ及び1以上のメモリを有するマイクロコントローラを含む。したがって、マイクロコントローラについても、半導体集積回路又は大規模集積回路を含む1ないし複数の電子回路で構成される。
また、遮断器100の制御装置4等における複数の機能が、1つの筐体内に集約されていることは遮断器100に必須の構成ではない。制御装置4等の構成要素は、複数の筐体に分散して設けられていてもよい。反対に、制御装置4等の機能の一部が、1つの筐体内に集約されていてもよい。また、制御装置4等の少なくとも一部の機能は、例えば、サーバ又はクラウド(クラウドコンピューティング)等によって実現されてもよい。
一変形例において、第1半導体スイッチ素子21及び第2半導体スイッチ素子22は、MOSFET以外の半導体素子、例えばIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)等であってもよい。
一変形例において、半導体スイッチ2のオンとは、第1半導体スイッチ素子21と第2半導体スイッチ素子22との両方がオンされることに限られず、正の半周期において第1半導体スイッチ素子21をオンすること及び/又は負の半周期において第2半導体スイッチ素子22をオンすることであってもよい。半導体スイッチ2のオフとは、第1半導体スイッチ素子21と第2半導体スイッチ素子22との両方がオフされることに限られず、正の半周期において第1半導体スイッチ素子21をオフすること及び/又は負の半周期において第2半導体スイッチ素子22をオフすることであってもよい。
一変形例において、電流センサ3は、シャント抵抗に限られず、例えばホール素子、カレントトランス、ロゴスキーセンサ等であってもよい。電流センサ3の種類に応じて、適宜の回路構成の電流検出部41が用いられ得る。
一変形例において、電流センサ3は、例えば第3端子13と第4端子14とを接続する電線に流れる電流を検出することで、第1端子11と第2端子12との間を流れる電流を間接的に検出してもよい。
一変形例において、遮断器100は電流センサ3を備えていなくてもよく、電流検出部41は外部の電流センサから検出情報を取得してもよい。
一変形例において、制御装置4の回路構成は実施形態の構成に限られず、検出電流に応じて半導体スイッチ2をオフ可能な適宜の回路構成が用いられ得る。
一変形例において、制御装置4は、差動増幅回路401を一つのみ備え、シャント抵抗と差動増幅回路401のとの間に介在する整流器を備えていてもよい。
一変形例において、所定条件は、検出電流の時間変化の大きさ(変化量)が所定の閾値(変化量閾値)を超えることを更に含んでもよい。
一変形例において、閾値電圧Vthは、可変(調整可能)であってもよい。
一変形例において、第1保護回路5は、ツェナーダイオード51を1つのみ備えていてもよい。その場合、第2保護回路6におけるバリスタ61のバリスタ電圧は、第1保護回路5におけるツェナーダイオード51のツェナー電圧よりも大きくてもよい。
一変形例において、遮断器100は、第2保護回路6(バリスタ61)を備えていなくてもよい。第2保護回路6がなくても、抵抗素子52を有さない第1保護回路を備えた比較例の場合と比べて、ツェナーダイオード51にかかる電圧を小さくできるので、半導体スイッチ2の保護の信頼性の向上を図ることが可能となる。
一変形例において、接点装置7は、第1リレー71と第2リレー72とのうちのいずれか一方のみを備えていてもよい。また、接点装置7は、半導体スイッチ2を含む電路を電源91から物理的に切り離すことができれば、ソレノイドリレー以外の機構を備えていてもよい。
(5)態様
以上説明した実施形態及び変形例から明らかなように、本明細書には以下の態様が開示されている。
第1の態様の遮断器(100)は、第1端子(11)と、第2端子(12)と、半導体スイッチ(2)と、電流検出部(41)と、遮断処理部(42)と、保護回路(5)と、を備える。第1端子(11)は、電源(91)に接続される。第2端子(12)は、負荷(92)に接続される。半導体スイッチ(2)は、第1端子(11)と第2端子(12)との間に接続されている。電流検出部(41)は、第1端子(11)と第2端子(12)との間を流れる電流を検出する。遮断処理部(42)は、電流検出部(41)で検出された検出電流が所定条件を満たすと、半導体スイッチ(2)をオフする。所定条件は、検出電流の大きさが所定の閾値を超えることを含む。保護回路(5)は、半導体スイッチ(2)と並列に接続されている。保護回路(5)は、ツェナーダイオード(51)と抵抗素子(52)との直列回路を含む。
この態様によれば、抵抗素子(52)がない場合と比較して、ツェナーダイオード(51)に印加され得る電圧の大きさを小さくすることが可能となり、ツェナーダイオード(51)の故障の可能性を低減することが可能となり、半導体スイッチ(2)の保護の信頼性の向上を図ることが可能となる。
第2の態様の遮断器(100)では、第1の態様において、保護回路(5)としての第1保護回路(5)及び半導体スイッチ(2)と並列に接続された第2保護回路(6)を更に備える。第2保護回路(6)は、バリスタ(61)を含む。
この態様によれば、開閉サージのエネルギーの一部をバリスタ(61)に吸収させることが可能となり、半導体スイッチ(2)の保護の信頼性の更なる向上を図ることが可能となる。
第3の態様の遮断器(100)では、第2の態様において、第1保護回路(5)は、ツェナーダイオード(51)を1つのみ備える。第2保護回路(6)におけるバリスタ(61)のバリスタ電圧は、第1保護回路(5)におけるツェナーダイオード(51)のツェナー電圧よりも大きい。
この態様によれば、開閉サージのエネルギーの一部をバリスタ(61)に吸収させることが可能となり、半導体スイッチ(2)の保護の信頼性の更なる向上を図ることが可能となる。
第4の態様の遮断器(100)では、第1の態様において、保護回路(5)は、直列に接続された複数のツェナーダイオード(51)を備える。
この態様によれば、一つあたりのツェナーダイオード(51)にかかる電圧を小さくすることが可能となり、ツェナーダイオード(51)の故障の可能性を低減することが可能となり、半導体スイッチ(2)の保護の信頼性の向上を図ることが可能となる。
第5の態様の遮断器(100)では、第4の態様において、保護回路(5)としての第1保護回路(5)及び半導体スイッチ(2)と並列に接続された第2保護回路(6)を更に備える。第2保護回路(6)は、バリスタ(61)を含む。
この態様によれば、開閉サージのエネルギーの一部をバリスタ(61)に吸収させることが可能となり、半導体スイッチ(2)の保護の信頼性の更なる向上を図ることが可能となる。
第6の態様の遮断器(100)では、第5の態様において、第2保護回路(6)におけるバリスタ(61)のバリスタ電圧は、第1保護回路(5)における複数のツェナーダイオード(51)のツェナー電圧の合計よりも大きい。
この態様によれば、開閉サージのエネルギーの一部をバリスタ(61)に吸収させることが可能となり、半導体スイッチ(2)の保護の信頼性の更なる向上を図ることが可能となる。
第7の態様の遮断器(100)では、第1~第6のいずれか1つの態様において、所定条件は、検出電流の大きさが所定の閾値を超える状態が、所定時間継続することを更に含む。
この態様によれば、半導体スイッチ(2)の保護の信頼性の向上を図ることが可能となる。
100 遮断器
11 第1端子
12 第2端子
2 半導体スイッチ
41 電流検出部
42 遮断処理部
5 保護回路(第1保護回路)
51 ツェナーダイオード
52 抵抗素子
6 第2保護回路
61 バリスタ
91 電源
92 負荷

Claims (7)

  1. 電源に接続される第1端子と、
    負荷に接続される第2端子と、
    前記第1端子と前記第2端子との間に接続された半導体スイッチと、
    前記第1端子と前記第2端子との間を流れる電流を検出する電流検出部と、
    前記電流検出部で検出された検出電流が、前記検出電流の大きさが所定の閾値を超えることを含む所定条件を満たすと、前記半導体スイッチをオフする遮断処理部と、
    ツェナーダイオードと抵抗素子との直列回路を含み、前記半導体スイッチと並列に接続された保護回路と、
    を備える、
    遮断器。
  2. バリスタを含み、前記保護回路としての第1保護回路及び前記半導体スイッチと並列に接続された、第2保護回路を更に備える、
    請求項1に記載の遮断器。
  3. 前記第1保護回路は、前記ツェナーダイオードを1つのみ備え、
    前記第2保護回路における前記バリスタのバリスタ電圧は、前記第1保護回路における前記ツェナーダイオードのツェナー電圧よりも大きい、
    請求項2に記載の遮断器。
  4. 前記保護回路は、直列に接続された複数の前記ツェナーダイオードを備える、
    請求項1に記載の遮断器。
  5. バリスタを含み、前記保護回路としての第1保護回路及び前記半導体スイッチと並列に接続された、第2保護回路を更に備える、
    請求項4に記載の遮断器。
  6. 前記第2保護回路における前記バリスタのバリスタ電圧は、前記第1保護回路における前記複数のツェナーダイオードのツェナー電圧の合計よりも大きい、
    請求項5に記載の遮断器。
  7. 前記所定条件は、前記検出電流の大きさが前記所定の閾値を超える状態が、所定時間継続することを更に含む、
    請求項1~6のいずれか1項に記載の遮断器。
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