JP2023151080A - X線撮影装置およびx線撮影装置用位置決め補助装置 - Google Patents

X線撮影装置およびx線撮影装置用位置決め補助装置 Download PDF

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【課題】X線撮影時におけるX線照射部の位置決めの際に照射される比較的光強度の高いガイド光に起因して、X線照射部の位置決めの際に被検体に不快感を与えることを抑制可能なX線撮影装置を提供する。【解決手段】このX線撮影装置100は、X線照射部1、X線検出部2、ガイド光照射部41、光学カメラ42(領域情報取得部)およびユニット側制御部43(ガイド光照射制御部)を備える。ユニット側制御部43は、ガイド光照射制限領域80を設定し、光学画像60(領域取得情報)に基づいて、ガイド光照射領域70を取得して、ガイド光照射制限領域80に対してガイド光照射領域70がオーバーラップする場合に、少なくともガイド光照射制限領域80にオーバーラップする部分において、ガイド光50の照射を停止する制御、または、ガイド光照射部41から照射されるガイド光50の光強度を低下させる制御を行う。【選択図】図12

Description

本発明は、X線撮影装置およびX線撮影装置用位置決め補助装置に関する。
従来、X線撮影装置が知られている(たとえば、特許文献1参照)。
上記特許文献1には、X線を照射するX線照射部と、X線照射部が搭載される台車とを備える移動型のX線撮影装置が開示されている。そして、X線照射部には、可視光を照射して、X線照射部から照射されるX線の照射野を示す照射野ランプが設けられている。このX線撮影装置は、X線撮影時におけるX線照射装置の位置決めを行う際に、照射野ランプから照射される可視光のガイド光によりX線照射野を示すことが可能である。なお、上記特許文献1には明記されていないが、上記特許文献1に記載されたような従来のX線撮影装置では、照射野ランプは、人体に無害な光強度の可視光をガイド光として照射する一方、X線照射野を示す領域をユーザが視認しやすくするために、比較的光強度の高い可視光がガイド光として照射される。
特開2017-35167号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載されたような従来のX線撮影装置では、胸部の撮影時など被検体の顔の周辺を撮影する場合には、X線撮影時におけるX線照射装置の位置決めの際に、X線の照射野を示すガイド光が被検体の目に向けて照射されてしまう場合がある。この場合、ガイド光の照射を停止する操作をユーザが行うまでの間、比較的光強度の高いガイド光が被検体の目に向けて照射される。そのため、X線撮影時におけるX線照射装置の位置決めの際に照射される比較的光強度の高いガイド光によって、被検体に不快感を与えてしまうという問題点がある。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、X線撮影時におけるX線照射部の位置決めの際に照射される比較的光強度の高いガイド光に起因して、X線照射部の位置決めの際に被検体に不快感を与えることを抑制可能なX線撮影装置およびX線撮影装置用位置決め補助装置を提供することである。
この発明の第1の局面におけるX線撮影装置は、被検体に対してX線を照射するX線照射部と、X線照射部から照射され、被検体を透過したX線を検出するX線検出部と、X線照射部によってX線が照射されるX線照射領域またはX線照射領域の中心位置を示すガイド光を照射するガイド光照射部と、ガイド光照射部によってガイド光が照射されるガイド光照射領域を取得するための領域取得情報を取得する領域情報取得部と、被検体の少なくとも目の位置に重なる領域を含むガイド光照射制限領域を設定して、設定したガイド光照射制限領域に基づいて、ガイド光照射部によるガイド光の照射の制御を行うガイド光照射制御部と、を備え、ガイド光照射制御部は、領域情報取得部によって取得される領域取得情報に基づいて、ガイド光照射領域を取得して、ガイド光照射制限領域に対してガイド光照射領域がオーバーラップする場合に、少なくともガイド光照射制限領域にオーバーラップする部分において、ガイド光の照射を停止する制御、または、ガイド光照射部から照射されるガイド光の光強度を低下させる制御を行うように構成されている。
この発明の第2の局面におけるX線撮影装置用位置決め補助装置は、被検体に対してX線を照射するX線照射部、および、X線照射部から照射され、被検体を透過したX線を検出するX線検出部を含むX線撮影装置のX線照射部に取り付けられ、X線照射部によってX線が照射されるX線照射領域またはX線照射領域の中心位置を示すガイド光を照射するガイド光照射部と、ガイド光照射部によってガイド光が照射されるガイド光照射領域を取得するための領域取得情報を取得する領域情報取得部と、被検体の少なくとも目の位置に重なる領域を含むガイド光照射制限領域を設定して、設定したガイド光照射制限領域に基づいて、ガイド光照射部によるガイド光の照射の制御を行うガイド光照射制御部と、を備え、ガイド光照射制御部は、領域情報取得部によって取得される領域取得情報に基づいて、ガイド光照射領域を取得して、ガイド光照射制限領域に対してガイド光照射領域がオーバーラップする場合に、少なくともガイド光照射制限領域にオーバーラップする部分において、ガイド光の照射を停止する制御、または、ガイド光照射部から照射されるガイド光の光強度を低下させる制御を行うように構成されている。
本発明の第1の局面におけるX線撮影装置および第2の局面におけるX線撮影装置用位置決め補助装置によれば、被検体の少なくとも目の位置に重なる領域を含むガイド光照射制限領域に対してガイド光照射領域がオーバーラップする場合に、少なくともガイド光照射制限領域にオーバーラップする部分において、ガイド光の照射を停止する制御、または、ガイド光照射部から照射されるガイド光の光強度を低下させる制御が、ガイド光照射制御部によって行われる。これにより、ユーザがガイド光の照射を停止する操作を行わなくても、被検体の目の位置に重なる領域にガイド光が照射される場合には、ガイド光照射制御部の制御によって、ガイド光の照射を停止する制御、または、ガイド光照射部から照射されるガイド光の光強度を低下させる制御が行われる。その結果、比較的光強度の高いガイド光が被検体の目に向けて照射されることに起因して、被検体に不快感を与えてしまうことを抑制することができる。これにより、X線撮影時におけるX線照射部の位置決めの際に照射される比較的光強度の高いガイド光に起因して、X線照射部の位置決めの際に被検体に不快感を与えることを抑制可能なX線撮影装置およびX線撮影装置用位置決め補助装置を提供することができる。
第1実施形態によるX線撮影装置の構成を説明するための模式図である。 第1実施形態によるX線撮影装置の構成を説明するための機能ブロック図である。 X線検出部およびマーカーを説明するための模式図である。 第1実施形態によるX線撮影装置の位置決め補助ユニットの構成を説明するための図である。 位置決め補助ユニットによる相対的な位置関係と角度関係との検出を説明するための図である。 第1実施形態のガイド光照射部によるガイド光の照射を説明するための図である。 位置決め補助ユニットによる光学画像の撮像を説明するための図である。 第1実施形態の位置決め補助ユニットによるガイド光照射領域の取得方法を説明するための図である。 第1実施形態によるガイド光照射制限領域の設定方法を説明するための図である。 第1実施形態のガイド光照射制御部によって設定されるガイド光照射制限領域を示した図である。 ガイド光照射制御部によるガイド光の照射の制御を行わない場合のガイド光の照射を示した図である。 第1実施形態によるガイド光の照射の制御を説明するための第1図である。 第1実施形態によるガイド光の照射の制御を説明するための第2図である。 第2実施形態の位置決め補助ユニットによるガイド光照射領域の取得方法を説明するための図である。 第2実施形態によるガイド光照射制限領域の設定方法を説明するための図である。 第2実施形態によるガイド光の照射の制御を説明するための第1図である。 第2実施形態によるガイド光の照射の制御を説明するための第2図である。 第3実施形態によるガイド光の照射の制御を説明するための図である。 第4実施形態によるX線撮影装置の構成を説明するための機能ブロック図である。 第4実施形態のガイド光照射部によるガイド光の照射を説明するための図である。 第4実施形態によるガイド光照射制限領域の設定方法を説明するための図である。 第4実施形態のガイド光照射制御部によって設定されるガイド光照射制限領域を示した図である。 第4実施形態によるガイド光の照射の制御を説明するための第1図である。 第4実施形態によるガイド光の照射の制御を説明するための第2図である。 第1変形例によるガイド光照射制限領域の設定方法を示した図である。 第2変形例によるガイド光照射制限領域の設定方法を示した図である。
以下、本発明を具体化した実施形態を図面に基づいて説明する。
[第1実施形態]
(X線撮影装置の構成)
図1~図13を参照して、本発明の第1実施形態によるX線撮影装置100について説明する。
図1および図2に示すように、X線撮影装置100は、X線照射部1およびX線検出部2を備える。そして、X線撮影装置100は、X線照射部1を支持する装置本体部3を備える。装置本体部3は、複数の車輪31が取り付けられ、移動可能に構成されている。X線撮影装置100は、装置全体(装置本体部3)が移動可能な回診用X線撮影装置である。X線撮影装置100は、回診時に、医療機関の各病室において寝台800に横たわる患者(被検体900)の元へ移動してX線撮影することが可能に構成されている。
X線照射部1は、被検体900に対してX線を照射する。また、X線照射部1は、X線管11、コリメータ12、および、把持部13を含む。X線管11は、図示しない電源装置から電圧が印加されることによってX線を照射する。コリメータ12は、被検体900に照射されるX線の照射野(照射範囲)を調整する。把持部13は、コリメータ12に固定されており、医師または放射線技師などのユーザにより、X線照射部1の位置を変更する場合に把持される。
装置本体部3は、X線撮影装置100の台車として構成されており、内部には、図示しない電源装置、バッテリーなどが設けられている。また、装置本体部3には、複数の車輪31、収納部32、支柱33、および、アーム部34が設けられている。複数の車輪31は、装置本体部3を移動させるために装置本体部3の下部に設けられている。また、収納部32は、装置本体部3の後部に設けられている。収納部32は、X線検出部2を取り出し可能に収納することが可能なように構成されている。
また、支柱33は、装置本体部3の前部に鉛直方向に延びるように取り付けられている。そして、アーム部34は、支柱33から水平方向に延びるように取り付けられている。また、支柱33は、水平方向に回転可能に構成されている。また、支柱33では、内部が中空になっており、アーム部34を昇降可能にする部品が内部に収納されている。そして、アーム部34には、X線照射部1が移動可能に取り付けられている。また、アーム部34は、支柱33に対して昇降可能であるとともに、X線照射部1の水平位置を変更できるように伸縮可能に構成されている。すなわち、X線照射部1は、アーム部34の昇降に伴い、鉛直方向に沿って昇降可能に構成されているとともに、アーム部34の水平方向における回転および伸縮に伴って水平方向に移動可能に構成されている。また、X線照射部1は、X線の照射角度を変更可能にアーム部34に取り付けられている。
そして、X線撮影装置100では、被検体900に対するX線撮影を行う場合に、医師または放射線技師などのユーザによって、被検体900と寝台800との間にX線検出部2が配置されるとともに、X線照射部1が移動させられる。X線照射部1は、X線の照射方向がX線検出部2の検出面2aに対して直交する方向となるように配置された状態で、照射するX線の照射中心が、後述するX線検出部2の検出面2a(図3参照)の中心位置となるように、ユーザによって位置合わせ(位置決め)される。
また、図2に示すように、装置本体部3は、本体側制御部35、記憶部36、表示操作部37、および、ディスプレイ38を備える。本体側制御部35および記憶部36は、装置本体部3の内部に収容されている。
本体側制御部35は、X線照射部1およびX線検出部2を制御することによって、X線撮影の制御を行う。また、本体側制御部35は、無線LANなどによる無線接続によってX線検出部2と通信可能に構成されている。そして、本体側制御部35は、X線検出部2によって検出されたX線の検出信号に基づいてX線画像を生成する。本体側制御部35は、たとえば、CPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)およびRAM(Random Access Memory)などを含んで構成されたコンピュータである。
記憶部36は、たとえば、ハードディスクドライブなどの記憶装置により構成されている。記憶部36は、生成されたX線画像などの画像データを記憶する。また、記憶部36は、X線撮影装置100を動作させる各種の設定値を記憶するように構成されている。また、記憶部36は、本体側制御部35によるX線撮影装置100の制御の処理に用いられるプログラムを記憶する。
表示操作部37は、たとえば、タッチパネル式の液晶ディスプレイを含む。そして、表示操作部37は、X線撮影により生成されたX線画像および撮影オーダー情報などが表示される表示部、および、医師または放射線技師などのユーザによる各種の操作が入力される入力部として機能するように構成されている。
X線検出部2は、X線照射部1から照射され、被検体900を透過したX線を検出する。X線検出部2は、図2に示すように、検出器21と、検出器21に取り付けられる検出器カバー22とを含む。また、検出器カバー22には、マーカー22aが設けられている。検出器21は、たとえば、FPD(Flat Panel Detector)を含む。そして、検出器21は、検出されたX線に基づいて検出信号を出力する。また、検出器21は、ワイヤレスタイプのX線検出器として構成されており、無線信号としての検出信号を出力する。具体的には、検出器21は、無線LANなどによる無線接続によって、本体側制御部35と通信可能に構成されており、本体側制御部35に対して無線信号としての検出信号を出力する。また、X線検出部2を構成する検出器21および検出器カバー22は、板状である。そして、X線検出部2は、X線の照射時(X線撮影時)において、被検体900と、被検体900が横たわる寝台800との間に配置される。また、X線検出部2は、X線が照射される側(X線照射部1側)に検出面2a(図3参照)を有する。
ここで、X線の照射方向がX線検出部2の検出面2aに直交する方向からずれている場合には、生成されるX線画像の視認性が低下する。また、1人の被検体900に対して複数回のX線撮影を行う場合には、生成されるX線画像の一貫性を保つためにX線照射部1とX線検出部2との相対的な位置決め(位置合わせ)の正確性が求められる。
そこで、図1および図2に示すように、X線撮影装置100は、位置決め補助ユニット4を備える。位置決め補助ユニット4は、X線照射部1の位置決めを行うための機能である位置決め機能を有している。位置決め補助ユニット4は、X線照射部1に取り付けられている。そして、図2に示すように、位置決め補助ユニット4は、ガイド光照射部41と、光学カメラ42と、ユニット側制御部43とを備える。すなわち、ガイド光照射部41および光学カメラ42は、X線照射部1に取り付けられている。また、位置決め補助ユニット4は、ディスプレイ44を備える。位置決め補助ユニット4は、本体側制御部35と通信可能に接続されている。なお、位置決め補助ユニット4は、特許請求の範囲の「X線撮影装置用位置決め補助装置」の一例である。また、光学カメラ42およびユニット側制御部43は、それぞれ特許請求の範囲の「領域情報取得部」および「ガイド光照射制御部」の一例である。
ガイド光照射部41は、レーザ光照射部41aおよびレーザ光照射部41bを含む。なお、レーザ光照射部41aおよびレーザ光照射部41bは、それぞれ特許請求の範囲の「第1レーザ光照射部」および「第2レーザ光照射部」の一例である。レーザ光照射部41aおよび41bは、ライン状にレーザ光を照射する。レーザ光照射部41aおよび41bは、レーザダイオードと、レーザダイオードからのレーザ光をシート状(面状)に拡散させるレンズ部材とを含む。レーザ光照射部41aおよび41bは、たとえば、緑色のラインレーザを照射するラインレーザーモジュールを含む。これにより、白色のレーザ光を照射する場合に比べて、レーザ光の視認性が高まり、ユーザはレーザ光が照射されている位置を容易に視認して把握することができる。
〈位置および角度の検出〉
位置決め補助ユニット4のユニット側制御部43は、X線検出部2の検出面2a(図3参照)と、X線照射部1のX線の照射方向との相対的な角度関係を取得する。また、ユニット側制御部43は、X線照射部1とX線検出部2との相対的な位置関係を検出する。具体的には、ユニット側制御部43は、光学カメラ42によって撮像した光学画像60(図9参照)から、X線検出部2に設けられたマーカー22aを検出することによって、X線照射部1とX線検出部2との相対的な位置および角度を取得する。なお、図3におけるX方向、Y方向、および、Z方向は、X線検出部2を基準とした方向を示している。
図3に示すように、マーカー22aは、X線検出部2の検出器カバー22の角部に配置されている。マーカー22aは、たとえば、X線検出部2の四隅のうちX1方向側の2つの角部の各々に1つずつ設けられている。マーカー22aは、X線検出部2に対して別体として設けられており、取り外し可能に配置されている。また、マーカー22aは、矩形の形状を有する図形である。マーカー22aは、光学カメラ42によって撮像されることにより取得可能な情報が予め設定された、いわゆる、ARマーカーである。X線検出部2は、検出器カバー22のマーカー22aが、光学カメラ42側(Z1方向側)から認識可能なように被検体900と寝台800との間に配置される。
また、図4に示すように、ガイド光照射部41のレーザ光照射部41aおよびレーザ光照射部41bは、位置決め補助ユニット4のユニット筐体部40に配置されている。なお、図4におけるU方向、V方向、および、W方向は、X線照射部1を基準とした方向を示している。レーザ光照射部41aは、位置決め補助ユニット4のユニット筐体部40の照射方向側(W2方向側)のU2方向側において、開口部分のV方向における中央付近に配置されている。レーザ光照射部41bは、位置決め補助ユニット4のユニット筐体部40の照射方向側(W2方向側)のV2方向側において、開口部分のU方向における中央付近に光学カメラ42に隣り合うように配置されている。
そして、X線照射部1のコリメータ12において、X線が照射される照射方向側(被検体900側、W2方向側)に位置決め補助ユニット4のユニット筐体部40が配置されている。ユニット筐体部40には、コリメータ12の照射方向側において、照射されるX線が透過する矩形の開口部分が設けられている。この開口部分は、ユニット筐体部40の照射方向側においてU方向およびV方向に各辺が沿う矩形の形状を有している。そして、光学カメラ42およびユニット側制御部43は、ユニット筐体部40に配置されている。
また、光学カメラ42は、ガイド光照射部41によってガイド光50が照射されるガイド光照射領域70を取得するための光学画像60(図9参照)を取得する。光学カメラ42は、たとえば、CCD(Charge Coupled Device)イメージセンサ、または、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサを含む。なお、光学画像60は、特許請求の範囲の「領域取得情報」一例である。
光学カメラ42は、図4に示すように、位置決め補助ユニット4のユニット筐体部40の照射方向側(W2方向側)において、開口部分のV2方向側において、U方向における中央付近に配置されている。そして、光学カメラ42は、X線照射部1側からX線の照射方向に沿って被検体900側(W2方向側)を光学的に撮像する。光学カメラ42は、X線検出部2の3次元的な配置(位置および角度)を検出するために、マーカー22aを光学的に撮像する。光学カメラ42は、動画像としての光学画像60を撮像するとともに、光学画像60をユニット側制御部43に対して出力する。
ユニット側制御部43は、位置決め補助ユニット4の各部の制御を実行する。ユニット側制御部43は、光学カメラ42による撮像、後述するガイド光照射部41によるガイド光50(図6参照)の照射、および、ディスプレイ44の表示の制御を実行する。また、ユニット側制御部43は、ディスプレイ38の表示の制御を実行する。また、ユニット側制御部43は、たとえば、CPU、ROM、RAM、および、フラッシュメモリなどの記憶装置などを含んで構成されたコンピュータである。
具体的には、ユニット側制御部43は、光学カメラ42により撮像されたマーカー22aに基づいて、X線照射部1とX線検出部2との相対的な位置関係と、X線検出部2の検出面2aとX線照射部1のX線の照射方向(W2方向)との相対的な角度関係とを検出する。詳細には、ユニット側制御部43は、光学カメラ42により撮像された光学画像60のうちからマーカー22aを検出することによって、光学画像60におけるマーカー22aの3次元的な位置情報および角度情報を取得する。また、ユニット側制御部43は、マーカー22aの大きさ、形状などの情報と、X線検出部2に対するマーカー22aの位置関係を示す情報と、X線照射部1に対する光学カメラ42の位置関係を示す情報とを、検出処理用のパラメータとして予め記憶している。そして、ユニット側制御部43は、光学画像60において検出されたマーカー22aの位置情報と、予め記憶している検出処理用のパラメータとに基づいて、X線照射部1とX線検出部2との相対的な位置関係および角度関係を検出するように構成されている。
図4に示すように、位置決め補助ユニット4のユニット筐体部40のV2方向側の側面に、ディスプレイ44が設けられている。ディスプレイ44には、ユニット側制御部43によって、SID(Source to image receptor distance:焦点・受像面間距離)を示す表示が表示される。具体的には、ユニット側制御部43は、検出されたX線照射部1とX線検出部2との3次元的な位置関係に基づいて、SIDを算出する。そして、ユニット側制御部43は、算出されたSIDの数値をディスプレイ44に表示させる。ディスプレイ44は、たとえば、有機ELディスプレイである。
また、X線撮影装置100は、ディスプレイ44とは別個に、ディスプレイ38を備えている。ディスプレイ38は、X線照射部1のコリメータ12の上部(W1方向側)に配置されている。ディスプレイ38は、たとえば、液晶ディスプレイである。ディスプレイ38は、図示しないケーブルを介してユニット側制御部43に接続されている。
ユニット側制御部43は、光学カメラ42により撮像された光学画像60と、検出された角度関係のズレ度合い(ロール角ズレ度合いおよびピッチ角ズレ度合い)の具体的な数値と、SIDの数値とをディスプレイ38に表示させる。また、ユニット側制御部43は、ディスプレイ38において、光学カメラ42により撮像された光学画像60を表示させる。ユニット側制御部43は、光学画像60において検出されたマーカー22aの位置情報に基づいて、X線検出部2においてX線が検出される領域を算出する。そして、ユニット側制御部43は、光学画像60に重畳して、X線検出部2の検出面2aにおけるX線の検出領域を表示する。X線の検出領域は、たとえば、X線の検出領域を囲う枠線として表示される。
なお、位置決め補助ユニット4のユニット筐体部40(図4参照)は、X線照射部1に対して装着可能(後付け可能)に構成されている。すなわち、位置決め補助ユニット4は、既存のX線撮影装置100に対して後付け可能に構成されている。また、ディスプレイ38も、位置決め補助ユニット4と同様に、X線照射部1に対して装着可能(後付け可能)に構成されている。
ユニット側制御部43は、X線照射部1とX線検出部2との3次元的な位置関係を検出するように構成されている。図5に示すように、ユニット側制御部43は、検出面2aの縦軸方向(X方向)、横軸方向(Y方向)、および、検出面2aに直交する直交方向(Z方向)の3軸方向の各々において、X線焦点であるX線管11に対するX線検出部2(検出面2a)の相対的な位置関係を検出するように構成されている。
また、ユニット側制御部43は、X線照射部1のX線の照射方向(W2方向)と、X線検出部2の検出面2aとの相対的な角度関係を、3つの回転角度方向の各々において検出する。たとえば、ユニット側制御部43は、検出面2aの縦軸方向(X方向)を回転軸としたロール角方向(φ方向)、横軸方向(Y方向)を回転軸としたピッチ角方向(θ方向)、および、直交方向(Z方向)を回転軸としたヨー角方向(ψ方向)の各々において、相対的な角度関係を検出するように構成されている。
位置決め補助ユニット4は、ユニット側制御部43によって、X線照射部1に対するX線検出部2の3次元的な配置(位置および角度)を取得する。そして、図6に示すように、ガイド光照射部41により、X線照射部1の位置合わせ(位置決め)を支援するガイド光50が被検体900の体表面に照射(投影)される。
第1実施形態では、図6に示すように、ガイド光照射部41は、X線照射部1によってX線が照射されるX線照射領域の中心位置(X線の照射中心)を示すガイド光50を照射するように構成されている。具体的には、レーザ光照射部41aは、U方向に沿ってライン状にレーザ光51を照射する。そして、レーザ光照射部41bは、U方向と交差するV方向に沿ってライン状にレーザ光52を照射する。レーザ光照射部41aおよび41bは、各々から照射されるレーザ光(レーザ光51および52)がX線照射領域の中心位置において交差するようにレーザ光を照射するように構成されている。そして、ガイド光照射部41のレーザ光照射部41aおよび41bが、被検体900に対して互いに直交するライン状のレーザ光51および52をそれぞれ投影することによって、十字形状のガイド光50が被検体900に対して照射(投影)される。レーザ光51とレーザ光52との交点は、X線照射部1から照射されるX線の照射中心の位置を示している。ガイド光照射部41(レーザ光照射部41aおよび41b)は、ユニット側制御部43からの制御信号に基づいて、ガイド光50を照射するように構成されている。なお、U方向およびV方向は、それぞれ特許請求の範囲の「第1方向」および「第2方向」の一例である。
そして、図7に示すように、光学カメラ42によって、X線検出部2および被検体900が写る光学画像60が撮像される。そして、ユニット側制御部43は、光学カメラ42によって撮像される光学画像60に基づいて、ガイド光照射領域70(図9参照)を取得するように構成されている。
第1実施形態では、ユニット側制御部43は、光学カメラ42によって撮像した光学画像60に基づいて、ガイド光照射部41が取り付けられるX線照射部1とX線検出部2との相対的な位置関係を取得して、取得したX線照射部1とX線検出部2との相対的な位置関係に基づいて、ガイド光照射領域70を取得するように構成されている。
ユニット側制御部43は、前述したようなマーカー22aの位置情報を利用した処理に基づいて、ガイド光照射領域70を幾何学的に算出している。具体的には、図8に示すように、ユニット側制御部43は、X線照射部1(X線管11)とX線検出部2と距離D1、X照射方向とX線検出部2の検出面2aとがなす角度θ、および、X線照射部1(X線管11)の中心位置11aとX線検出部2の中心位置2bと高さ方向におけるズレ量Mを取得している。ユニット側制御部43は、取得した距離D1、角度θ、および、ズレ量Mと、ガイド光照射部41によるガイド光50の絞り(開口数)とに基づいて、ガイド光照射領域70(図9参照)を算出している。
(ガイド光照射制御)
位置決め補助ユニット4は、ガイド光照射制御機能として、ガイド光照射領域70が、ガイド光照射制限領域80(図10参照)に対してオーバーラップする場合に、ガイド光50の照射を停止する制御を行う機能を有している。第1実施形態では、ガイド光照射制限領域80に対して、ガイド光照射領域70がオーバーラップする場合には、位置決め補助ユニット4のユニット側制御部43によって、ガイド光50の照射を停止する制御が行われる。なお、ガイド光照射制御機能は、撮影部位およびユーザの操作に対応して、ON状態とOFF状態とに切り替え可能に構成されている。
第1実施形態では、位置決め補助ユニット4は、図9および図10に示すように、位置合わせの際に被検体900の顔901(目902)にガイド光50が照射される可能性が高い胸部903などがX線撮影の撮影部位として設定されている場合には、ガイド光照射制御機能をON状態に切り替える。
また、ユニット側制御部43は、被検体900の少なくとも目902の位置に重なる領域を含むガイド光照射制限領域80(図10のハッチングにより示す領域)を設定して、設定したガイド光照射制限領域80に基づいて、ガイド光照射部41によるガイド光50の照射の制御を行うように構成されている。
そして、ユニット側制御部43は、ガイド光照射制限領域80に対してガイド光照射領域70がオーバーラップする場合に、ガイド光50の照射を停止する制御を行うように構成されている。
ユニット側制御部43は、光学カメラ42によって撮像した光学画像60(図9参照)中の被検体900の胸部903より上方に位置する体の特定部位の位置を検出する。第1実施形態では、ユニット側制御部43は、光学カメラ42によって撮像した光学画像60中の被検体900の肩904の位置を検出する。
具体的には、ユニット側制御部43は、光学カメラ42によって撮像した光学画像60から、被検体900の体の輪郭を取得して、取得した被検体900の体の輪郭から被検体900の肩904の位置を検出している。
そして、ユニット側制御部43は、検出した特定部位(被検体900の肩904)の位置に基づいて、被検体900の少なくとも目902の位置に重なる領域を含む領域を、ガイド光照射制限領域80として設定する。
具体的には、ユニット側制御部43は、図10に示すように、被検体900の肩904の位置よりも頭部905側の領域をガイド光照射制限領域80として設定している。すなわち、ユニット側制御部43は、被検体900の顔901の位置に重なる領域を含むガイド光照射制限領域80として設定している。また、ユニット側制御部43は、左右方向(Y方向)におけるガイド光照射制限領域80の幅を、X線検出部2よりも広く設定している。第1実施形態では、ユニット側制御部43は、検出した特定部位(被検体900の肩904)の位置よりも頭部側(上方)に位置する光学画像60中の領域全てをガイド光照射制限領域80として設定している。そして、ユニット側制御部43が、ガイド光照射制限領域80に基づいて、ガイド光50の照射を制御することによって、被検体900の目902にガイド光50が照射されることが抑制される。これにより、ガイド光50が被検体900の目902に照射されることに起因して、被検体900に不快感を与えることが抑制される。
また、図10に示すような、光学画像60にガイド光照射制限領域80を重畳して示した画像が、ディスプレイ38(図4参照)に表示される。なお、ユニット側制御部43が設定したガイド光照射制限領域80は、ディスプレイ38に表示されずに、ユニット側制御部43内部の処理においてのみ使用される領域であってもよい。
ユニット側制御部43は、レーザ光照射部41aおよびレーザ光照射部41bの各々から照射されるレーザ光(レーザ光51および52)の照射領域を含むガイド光照射領域70を取得する。第1実施形態では、ユニット側制御部43は、レーザ光51および52のそれぞれに対応するガイド光照射領域70aおよび70bを含むガイド光照射領域70を取得している。
そして、ユニット側制御部43は、設定したガイド光照射制限領域80に対して、光学画像60に基づいて取得したガイド光照射領域70が、オーバーラップする場合に、ガイド光50の照射を停止する制御を行う。第1実施形態では、ユニット側制御部43は、被検体900の顔901の位置に重なる領域を含むガイド光照射制限領域80に対して、ガイド光照射領域70がオーバーラップする場合に、ガイド光50の照射を停止する制御を行うように構成されている。
図11に示すように、ユニット側制御部43によって、ガイド光照射領域70およびガイド光照射制限領域80に基づく、ガイド光50の照射の制御を行っていない場合(ガイド光照射制御機能がOFFの状態)においては、ガイド光照射領域70が被検体900の顔901にオーバーラップする場合がある。すなわち、ガイド光50が被検体900の顔901および目902に照射される場合がある。
第1実施形態では、ガイド光照射制御機能がONの状態において、図12に示すように、X線撮影時におけるX線照射部1の位置合わせの際に、ガイド光照射制限領域80に対して、ガイド光照射領域70がオーバーラップする場合には、ユニット側制御部43の制御によって、ガイド光50の照射が停止(図13参照)される。具体的には、X線撮影時におけるX線照射部1の位置合わせのためにガイド光50の照射を開始する際、または、X線撮影時におけるX線照射部1の位置合わせのためにX線照射部1を移動させている際に、ガイド光照射制限領域80に対して、ガイド光照射領域70の少なくとも一部がオーバーラップする場合には、ユニット側制御部43の制御によって、ガイド光50の照射が停止される。
第1実施形態では、ユニット側制御部43は、レーザ光照射部41aおよびレーザ光照射部41bの各々から照射されるレーザ光(レーザ光51および52)のうち、少なくとも一方の照射領域が、ガイド光照射制限領域80に対してオーバーラップする場合には、レーザ光照射部41aおよびレーザ光照射部41bから照射されるレーザ光(レーザ光51および52)の照射を停止する制御を行うように構成されている。
すなわち、レーザ光照射部41aおよび41bのいずれかから照射されるレーザ光(レーザ光51または52)が、ガイド光照射制限領域80に対してオーバーラップする場合には、レーザ光照射部41aおよびレーザ光照射部41bの両方のレーザ光の照射を停止する。これにより、被検体900の顔901にガイド光50が照射されることが抑制される。なお、前述したような、ガイド光照射制限領域80を設定する制御、および、ガイド光照射制限領域80に対して、ガイド光照射領域70がオーバーラップする場合において、ガイド光50の照射を停止する制御は、リアルタイムで行われてもよいし、所定の時間間隔ごとに行われてもよい。
(第1実施形態の効果)
第1実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
第1実施形態では、被検体900の少なくとも目902の位置に重なる領域を含むガイド光照射制限領域80に対してガイド光照射領域70がオーバーラップする場合に、少なくともガイド光照射制限領域80にオーバーラップする部分において、ガイド光50の照射を停止する制御が、ユニット側制御部43(ガイド光照射制御部)によって行われる。これにより、ユーザがガイド光50の照射を停止する操作を行わなくても、被検体900の目902の位置に重なる領域にガイド光50が照射される場合には、ユニット側制御部43の制御によって、ガイド光50の照射が停止される。その結果、比較的光強度の高いガイド光50が被検体900の目902に向けて照射されることに起因して、被検体900に不快感を与えてしまうことを抑制することができる。これにより、X線撮影時におけるX線照射部1の位置決めの際に照射される比較的光強度の高いガイド光50に起因して、X線照射部1の位置決めの際に被検体900に不快感を与えることを抑制可能なX線撮影装置100および位置決め補助ユニット4(X線撮影装置用位置決め補助装置)を提供することができる。
また、上記第1実施形態によるX線撮影装置100では、以下のように構成したことによって、下記のような更なる効果が得られる。
また、第1実施形態によるX線撮影装置100では、ユニット側制御部43(ガイド光照射制御部)は、被検体900の顔901の位置に重なる領域を含むガイド光照射制限領域80を設定して、設定したガイド光照射制限領域80に対してガイド光照射領域70がオーバーラップする場合に、ガイド光50の照射を停止する制御を行う。これにより、被検体900の目902の位置に重なる位置のみに、ガイド光照射制限領域80を設定する場合に比べて、ガイド光照射制限領域80を広く設定することができる。その結果、X線撮影時の位置決めの際に被検体900が動いた場合でも、被検体900の目902に向けてガイド光50が照射されることを効果的に抑制することができる。
また、第1実施形態によるX線撮影装置100では、ユニット側制御部43(ガイド光照射制御部)は、光学カメラ42によって撮像した光学画像60に基づいて、ガイド光照射領域70を取得する。また、ガイド光照射部41および光学カメラ42は、X線照射部1に取り付けられている。そして、ユニット側制御部43(ガイド光照射制御部)は、光学カメラ42によって撮像した光学画像60に基づいて、ガイド光照射部41が取り付けられるX線照射部1とX線検出部2との相対的な位置関係を取得して、取得したX線照射部1とX線検出部2との相対的な位置関係に基づいて、ガイド光照射領域70を取得する。これにより、磁気センサなどを用いて取得した光学カメラ42(位置決め補助ユニット4)と、X線検出部2との間の相対的な位置関係に基づいて、ガイド光照射領域70を取得する場合と異なり、ユニット側制御部43は、ガイド光照射領域70の取得において、周囲の磁気による影響を受けない。その結果、ユニット側制御部43は、周囲の磁気による影響に関わらず、精度よくガイド光照射領域70を取得することができる。
また、第1実施形態によるX線撮影装置100では、ユニット側制御部43(ガイド光照射制御部)は、光学カメラ42によって撮像した光学画像60に基づいて、ガイド光照射制限領域80を設定する。そして、ユニット側制御部43は、設定したガイド光照射制限領域80に対して光学画像60に基づいて取得したガイド光照射領域70がオーバーラップする場合に、ガイド光50の照射を停止する制御を行う。これにより、光学画像60に基づいて設定されたガイド光照射制限領域80内に、ガイド光50が照射されることを抑制することができる。また、磁気センサなどを用いて取得した光学カメラ42(位置決め補助ユニット4)と、X線検出部2との間の相対的な位置関係に基づいて、ガイド光照射制限領域80を設定する場合と異なり、ユニット側制御部43は、ガイド光照射制限領域80の設定において、周囲の磁気による影響を受けない。その結果、ユニット側制御部43は、周囲の磁気による影響に関わらず、精度よくガイド光照射制限領域80を設定することができる。
また、第1実施形態によるX線撮影装置100では、ユニット側制御部43(ガイド光照射制御部)は、光学カメラ42によって撮像した光学画像60中の被検体900の胸部903より上方に位置する体の被検体900の肩904(特定部位)の位置を検出している。そして、ユニット側制御部43は、検出した被検体900の肩904(特定部位)の位置に基づいて、被検体900の少なくとも目902の位置に重なる領域を含む領域を、ガイド光照射制限領域80として設定するように構成されている。これにより、被検体900の肩904(特定部位)の位置に基づいて設定されたガイド光照射制限領域80内に、ガイド光50が照射されることを抑制することができる。また、被検体900の肩904を検出して、ガイド光照射制限領域80を設定するので、肩904よりも小さい目902を検出して、ガイド光照射制限領域80を設定する場合に比べて、ユニット側制御部43によるガイド光照射制限領域80の設定を容易に行うことができる。
また、第1実施形態によるX線撮影装置100では、レーザ光照射部41a(第1レーザ光照射部)およびレーザ光照射部41b(第2レーザ光照射部)は、各々から照射されるレーザ光(レーザ光51および52)がX線照射領域の中心位置において交差するようにレーザ光を照射している。そして、ユニット側制御部43(ガイド光照射制御部)は、レーザ光照射部41aおよびレーザ光照射部41bの各々から照射されるレーザ光(レーザ光51および52)の照射領域を含むガイド光照射領域70を取得する。これにより、ユニット側制御部43が、ガイド光照射制限領域80と、レーザ光照射部41aおよび41bの各々から照射されるレーザ光の照射領域(ガイド光照射領域70aおよび70b)を含むガイド光照射領域70とに基づいて、レーザ光照射部41aおよび41bの各々から照射されるレーザ光の照射を制御することができる。その結果、レーザ光照射部41aおよび41bの各々から照射されるレーザ光のうち、いずれか一方のみの照射領域をガイド光照射領域70として取得する場合と異なり、レーザ光照射部41aから照射されるレーザ光51、および、レーザ光照射部41bから照射されるレーザ光52のどちらにおいても、被検体900の目902の位置に重なる領域に照射されることを抑制することができる。
また、第1実施形態によるX線撮影装置100では、ユニット側制御部43(ガイド光照射制御部)は、レーザ光照射部41a(第1レーザ光照射部)およびレーザ光照射部41b(第2レーザ光照射部)の各々から照射されるレーザ光(レーザ光51および52)のうち、少なくとも一方の照射領域が、ガイド光照射制限領域80に対してオーバーラップする場合には、レーザ光照射部41aおよびレーザ光照射部41bから照射されるレーザ光(レーザ光51および52)の照射を停止する制御を行う。これにより、レーザ光照射部41aおよび41bの各々から照射されるレーザ光が、ガイド光照射制限領域80内に照射されることを抑制することができる。その結果、レーザ光照射部41aおよび41bの各々から照射されるレーザ光が、被検体900の目902の位置に重なる領域に照射されることを抑制することができる。
また、第1実施形態によるX線撮影装置100は、X線照射部1を支持するとともに、複数の車輪31が取り付けられ、移動可能に構成された回診型の装置本体部3を備える。これにより、回診時におけるX線撮影において、X線照射部1の位置決めの際に照射される比較的光強度の高いガイド光50に起因して、被検体900に不快感を与えることを抑制することができる。
[第2実施形態]
図14~図17を参照して、第2実施形態によるガイド光照射制限領域280の設定について説明する。なお、図中において、上記第1実施形態と同様の構成の部分には、同一の符号を付している。
ガイド光照射制限領域280の取得のために、光学画像60中の被検体900の体の特定部位の位置を検出する第1実施形態と異なり、第2実施形態では、ユニット側制御部43は、光学カメラ42によって撮像した光学画像60に基づいて、X線検出部2の位置を取得するように構成されている。そして、ユニット側制御部43は、取得したX線検出部2の位置に基づいて、X線検出部2に対して被検体900の頭部905側の領域を含む領域を、ガイド光照射制限領域280として設定するように構成されている。
第2実施形態において、ユニット側制御部43は、図14に示すように、X線検出部2の中心位置2bと、X線検出部2の端部2cとの間の距離D2に基づいて、X線検出部2の端部2cの位置を取得している。ユニット側制御部43は、図15に示すように、光学画像60に基づいて、被検体900の頭部905側のX線検出部2の端部2cの位置を取得して、X線検出部2の端部2cよりも、被検体900の頭部905側の領域をガイド光照射制限領域280(図16のハッチングにより示す領域)として設定する。
また、ユニット側制御部43は、第1実施形態と同様に、光学カメラ42によって撮像した光学画像60に基づいて、ガイド光照射部41が取り付けられるX線照射部1とX線検出部2との相対的な位置関係を取得する。そして、ユニット側制御部43は、取得したX線照射部1とX線検出部2との相対的な位置関係に基づいて、ガイド光照射領域70(図16参照)を取得する。
そして、第1実施形態と同様に、ガイド光照射領域70およびガイド光照射制限領域280に基づいて、ガイド光照射部41によるガイド光50の照射の制御が、ユニット側制御部43によって行われる。これにより、X線撮影の位置合わせの際に、ガイド光照射制限領域280に対して光学画像60に基づいて取得したガイド光照射領域70がオーバーラップする場合には、ユニット側制御部43の制御によって、ガイド光50の照射が停止(図17参照)される。
なお、第2実施形態のその他の構成は、上記第1実施形態と同様である。
(第2実施形態の効果)
第2実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
第2実施形態では、上記第1実施形態と同様に、X線撮影時におけるX線照射部1の位置決めの際に照射される比較的光強度の高いガイド光50に起因して、X線照射部1の位置決めの際に被検体900に不快感を与えることを抑制することができる。
また、上記第2実施形態では、以下のように構成したことによって、下記のような更なる効果が得られる。
また、第2実施形態では、ユニット側制御部43は、光学カメラ42によって撮像した光学画像60に基づいて、X線検出部2の位置を取得する。そして、ユニット側制御部43は、取得したX線検出部2の位置に基づいて、X線検出部2に対して被検体900の頭部905側の領域を含む領域を、ガイド光照射制限領域280として設定する。これにより、X線検出部2に対して被検体900の頭部905側の領域に、ガイド光50が照射されることを抑制することができる。その結果、胸部903の撮影時など、被検体900の頭部905以外の部位にX線検出部2が重なるように配置される場合において、被検体900の目902にガイド光50が照射されることを抑制することができる。
なお、第2実施形態のその他の効果は、上記第1実施形態と同様である。
[第3実施形態]
図18を参照して、第3実施形態によるガイド光50の照射の制御について説明する。なお、図中において、上記第1および第2実施形態と同様の構成の部分には、同一の符号を付している。
第3実施形態では、ユニット側制御部43は、ガイド光照射制限領域80(図18のハッチングにより示す領域)に対してガイド光照射領域70がオーバーラップする場合に、ガイド光照射領域70にオーバーラップする部分において、ガイド光50の照射を停止する制御を行う。
ユニット側制御部43は、レーザ光照射部41aおよび41bの各々から照射されるレーザ光(レーザ光51および52)のうち、少なくとも一方の照射領域が、ガイド光照射制限領域80に対してオーバーラップする場合には、レーザ光照射部41aおよび41bのうち、一方から照射されるレーザ光の照射を停止する制御を行う。
具体的には、ユニット側制御部43は、レーザ光照射部41aによって照射されるレーザ光51が、ガイド光照射制限領域80に対してオーバーラップする場合には、図18に示すように、レーザ光照射部41aから照射されるレーザ光51の照射を停止する制御を行うように構成されている。また、ユニット側制御部43は、レーザ光照射部41bによって照射されるレーザ光52が、ガイド光照射制限領域80に対してオーバーラップする場合には、レーザ光照射部41bから照射されるレーザ光52の照射を停止する制御を行う。
なお、第3実施形態のその他の構成は、上記第1および第2実施形態と同様である。
(第3実施形態の効果)
第3実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
第3実施形態では、上記第1および第2実施形態と同様に、X線撮影時におけるX線照射部1の位置決めの際に照射される比較的光強度の高いガイド光50に起因して、X線照射部1の位置決めの際に被検体900に不快感を与えることを抑制することができる。
また、上記第3実施形態では、以下のように構成したことによって、下記のような更なる効果が得られる。
また、第3実施形態では、ユニット側制御部43は、レーザ光照射部41aおよび41bの各々から照射されるレーザ光(レーザ光51および52)のうち、少なくとも一方の照射領域が、ガイド光照射制限領域80に対してオーバーラップする場合には、レーザ光照射部41aおよび41bのうち、一方から照射されるレーザ光の照射を停止する制御を行う。これにより、レーザ光照射部41aおよび41bの各々から照射されるレーザ光が、ガイド光照射制限領域80内に照射されることを抑制することができる。その結果、レーザ光照射部41aおよび41bの各々から照射されるレーザ光が、被検体900の目902の位置に重なる領域に照射されることを抑制することができる。また、レーザ光照射部41aおよび41bの各々から照射されるレーザ光のうち、ガイド光照射制限領域80に対してオーバーラップするように照射されるレーザ光の照射のみが停止される。これにより、レーザ光照射部41aおよび41bの各々から照射されるレーザ光のうち、ガイド光照射制限領域80に対してオーバーラップしないレーザ光の照射は停止されない。その結果、レーザ光照射部41aおよび41bの各々から照射されるレーザ光の両方の照射を停止する場合に比べて、X線撮影時における位置決めを容易に行うことができる。
なお、第3実施形態のその他の効果は、上記第1および第2実施形態と同様である。
[第4実施形態]
図19~図24を参照して、第4実施形態によるX線撮影装置400の構成について説明する。なお、図中において、上記第1実施形態と同様の構成の部分には、同一の符号を付している。
第4実施形態におけるX線撮影装置400において、ガイド光照射部441(図19参照)は、X線照射部1によってX線が照射されるX線照射領域を示すガイド光450(図20参照)を照射する。ガイド光照射部441は、たとえば、ハロゲンランプを含む。また、ガイド光照射部441は、X線照射部1内に設けられている。そして、ガイド光照射部441から照射されるガイド光450は、X線管11から照射されるX線と同様に、コリメータ12によって照射領域が調整される。そのため、ガイド光450の照射領域は、X線照射領域に対応する。ガイド光450は、略矩形状に照射される。
また、第4実施形態では、X線照射部1から照射されるX線の照射中心の位置を示すために、十字形状の影が生じるようにガイド光450が照射される。十字形状の影の交点は、X線照射部1から照射されるX線の照射中心の位置を示している。なお、図21~図24においては、十字形状の影は省略して示している。
ガイド光照射部441によるガイド光450の照射の制御は、本体側制御部35が行っている。そして、ユニット側制御部43は、本体側制御部35と通信可能に接続されている。ユニット側制御部43は、本体側制御部35を介して、ガイド光照射領域470(図21参照)およびガイド光照射制限領域80(図22のハッチングにより示す領域)に基づく、ガイド光照射部441によるガイド光450の照射の制御を行う。なお、本体側制御部35およびユニット側制御部43は、一体的に構成されてもよい。また、X線撮影装置400のX線照射部1および位置決め補助ユニット4は、一体的に構成されてもよい。
そして、ユニット側制御部43は、ガイド光照射制限領域80に対してガイド光照射領域470がオーバーラップする場合に、ガイド光照射部41から照射されるガイド光450の照射を停止する制御を行うように構成されている。
ユニット側制御部43は、ガイド光照射部441から照射されるガイド光450の照射領域を含むガイド光照射領域470を取得する。
また、ユニット側制御部43は、第1実施形態と同様に、光学カメラ42によって撮像した光学画像60から、被検体900の体の輪郭を取得して、取得した被検体900の体の輪郭から被検体900の肩904(図21参照)の位置を検出している。
ユニット側制御部43は、図22に示すように、検出した被検体900の肩904の位置に基づいて、被検体900の少なくとも目902の位置に重なる領域を含む領域を、ガイド光照射制限領域80として設定する。
そして、ユニット側制御部43は、設定したガイド光照射制限領域80に対して、光学画像60に基づいて取得したガイド光照射領域470が、オーバーラップする場合に、ガイド光450の照射を停止する制御を行う。ユニット側制御部43は、被検体900の顔901の位置に重なる領域を含むガイド光照射制限領域80に対して、ガイド光照射領域470がオーバーラップする場合に、ガイド光450の照射を停止する制御を行う。
図23に示すように、ユニット側制御部43は、ガイド光照射領域470が、ガイド光照射制限領域80に対してオーバーラップする場合には、ガイド光照射部441から照射されるガイド光450の照射を停止する制御を行うように構成されている。これにより、X線撮影の位置合わせの際に、ガイド光照射制限領域80に対して、ガイド光照射領域470がオーバーラップする場合には、ガイド光450の照射が停止(図24参照)される。
なお、第4実施形態のその他の構成は、上記第1~第3実施形態と同様である。
(第4実施形態の効果)
第4実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
第4実施形態によるX線撮影装置400は、上記第1~第3実施形態と同様に、X線撮影時におけるX線照射部1の位置決めの際に照射される比較的光強度の高いガイド光450に起因して、X線照射部1の位置決めの際に被検体900に不快感を与えることを抑制することができる。
なお、第4実施形態のその他の効果は、上記第1~第3実施形態と同様である。
また、第1~第4実施形態のうち、2つ以上の実施形態が組み合わされてもよい。
[変形例]
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更(変形例)が含まれる。
たとえば、上記第1~第4実施形態では、ユニット側制御部43(ガイド光照射制御部)は、被検体900の少なくとも目902の位置に重なる領域を含むガイド光照射制限領域80または280に対してガイド光照射領域70がオーバーラップする場合に、ガイド光50または450の照射を停止する制御を行う例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、ガイド光照射制御部は、被検体の少なくとも目の位置に重なる領域を含むガイド光照射制限領域に対してガイド光照射領域がオーバーラップする場合に、ガイド光照射部から照射されるガイド光の光強度を低下させる制御を行うように構成されてもよい。この場合、被検体の少なくとも目の位置に重なる領域を含むガイド光照射制限領域に対してガイド光照射領域がオーバーラップする場合には、ガイド光の光強度を低下させる制御が行われるので、ガイド光の光強度を低下させない場合に比べて、ガイド光が被検体の目に向けて照射された際の不快感を低減することができる。その結果、比較的光強度の高いガイド光が被検体の目に向けて照射されることに起因して、被検体に不快感を与えてしまうことを抑制することができる。これにより、X線撮影時におけるX線照射部1の位置決めの際に照射される比較的光強度の高いガイド光に起因して、X線照射部の位置決めの際に被検体に不快感を与えることを抑制することができる。
また、上記第1~第4実施形態では、光学画像60から検出した被検体900の肩904の位置よりも頭部側(上方)に位置する光学画像60の領域全て、または、X線検出部2の端部2cの位置よりも頭部側(上方)に位置する光学画像60の領域全てを、それぞれガイド光照射制限領域80または280として設定する例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、図25に示す第1変形例のように、上下方向(X方向)において、予め設定された所定の幅だけ、ガイド光照射制限領域580(図25のハッチングにより示す領域)が設定されてもよい。この場合、被検体900に対応して、ガイド光照射制限領域580が設定されてもよい。たとえば、ガイド光照射制限領域580として設定される領域は、被検体900の性別および年齢に対応して変更可能であってもよい。また、図26に示す第2変形例のように、左右方向(Y方向)において、所定の幅だけ、ガイド光照射制限領域680(図26のハッチングにより示す領域)が設定されてもよい。たとえば、ガイド光照射制限領域680の左右方向(Y方向)の幅は、マーカー22aの位置に基づいて設定されてもよい。また、マーカー22aの位置に基づいて、ガイド光照射制限領域680の上下方向(X方向)の幅が設定されてもよい。また、ガイド光照射制御部によるガイド光照射制限領域の設定方法は、上記第1~第4実施形態、第1変形例および第2変形例の各々において説明した方法を組み合わせてもよい。また、ガイド光照射制御部は、ガイド光照射制限領域の設定方法を、上記第1~第4実施形態、第1変形例および第2変形例の各々において説明したガイド光照射制限領域の設定方法に切り替え可能に構成してもよい。
また、上記第1~第4実施形態では、ユニット側制御部43が、被検体900の顔901の位置に重なる領域を含むガイド光照射制限領域80として設定する例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、ガイド光照射制御部は、光学画像から被検体の目の位置を検出して、被検体の目に重なる領域をガイド光照射制限領域として設定してもよい。そして、ガイド光照射制御部は、被検体の目に重なる領域に対してガイド光照射領域がオーバーラップする場合に、少なくとも被検体の目に重なる領域にオーバーラップする部分において、ガイド光の照射を停止する制御、または、ガイド光照射部から照射されるガイド光の光強度を低下させる制御を行ってもよい。
また、上記第1~第4実施形態では、ユニット側制御部43(ガイド光照射制御部)は、光学カメラ42によって撮像した光学画像60に基づいて、ガイド光照射部41が取り付けられるX線照射部1とX線検出部2との相対的な位置関係を取得して、取得したX線照射部1とX線検出部2との相対的な位置関係に基づいて、ガイド光照射領域70を取得する例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、ガイド光照射制御部は、光学画像に映るガイド光を検出して、ガイド光照射領域を取得(検出)してもよい。
また、上記第1~第4実施形態では、ユニット側制御部43は、光学画像60に基づいてガイド光照射領域70を取得する例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、ガイド光照射制御部は、磁気センサによって、ガイド光照射部が取り付けられるX線照射部とX線検出部との相対的な位置関係を取得して、取得したX線照射部とX線検出部との相対的な位置関係に基づいて、ガイド光照射領域70を取得してもよい。この場合、磁気センサは、特許請求の範囲の「領域情報取得部」の一例である。
また、上記第1~第4実施形態では、光学カメラ42により撮像した光学画像60におけるマーカー22aの位置に基づいて、X線照射部1に対するX線検出部2の相対的な配置(位置および角度)を検出する例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、赤外線、電波(電磁波)、または、超音波を検出することによって、X線照射部のX線の照射方向と、X線検出部との相対的な角度関係が検出されてもよい。また、X線照射部とX線検出部との各々に角度センサを配置することによって相対的な角度関係が検出されてもよい。
また、上記第1~第4実施形態では、ユニット側制御部43(ガイド光照射制御部)が、光学画像60から検出した被検体900の肩904の位置に基づいて、被検体900の少なくとも目902の位置に重なる領域を含む領域を、ガイド光照射制限領域80として設定する例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、ガイド光照射制御部は、光学カメラによって撮像した光学画像から被検体の顔または頭部の位置を検出して、検出した被検体の顔または頭部の位置に基づいて、被検体の少なくとも目の位置に重なる領域を含む領域を、ガイド光照射制限領域として設定してもよい。
また、上記第1~第4実施形態では、X線撮影装置100(X線撮影装置400)は、移動可能に構成された装置本体部3を備え、装置全体が移動可能な回診用X線撮影装置である例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、撮影室の天井から吊り下げられるX線撮影装置、または、撮影室の床に固定されるX線撮影装置などのように固定式のX線撮影装置に本発明が適用されてもよい。
[態様]
上記した例示的な実施形態は、以下の態様の具体例であることが当業者により理解される。
(項目1)
被検体に対してX線を照射するX線照射部と、
前記X線照射部から照射され、前記被検体を透過したX線を検出するX線検出部と、
前記X線照射部によってX線が照射されるX線照射領域または前記X線照射領域の中心位置を示すガイド光を照射するガイド光照射部と、
前記ガイド光照射部によって前記ガイド光が照射されるガイド光照射領域を取得するための領域取得情報を取得する領域情報取得部と、
前記被検体の少なくとも目の位置に重なる領域を含むガイド光照射制限領域を設定して、設定した前記ガイド光照射制限領域に基づいて、前記ガイド光照射部による前記ガイド光の照射の制御を行うガイド光照射制御部と、を備え、
前記ガイド光照射制御部は、前記領域情報取得部によって取得される前記領域取得情報に基づいて、前記ガイド光照射領域を取得して、前記ガイド光照射制限領域に対して前記ガイド光照射領域がオーバーラップする場合に、少なくとも前記ガイド光照射制限領域にオーバーラップする部分において、前記ガイド光の照射を停止する制御、または、前記ガイド光照射部から照射される前記ガイド光の光強度を低下させる制御を行うように構成されている、X線撮影装置。
(項目2)
前記ガイド光照射制御部は、前記被検体の顔の位置に重なる領域を含む前記ガイド光照射制限領域を設定して、設定した前記被検体の顔の位置に重なる領域を含む前記ガイド光照射制限領域に対して前記ガイド光照射領域がオーバーラップする場合に、少なくとも前記ガイド光照射制限領域にオーバーラップする部分において、前記ガイド光の照射を停止する制御、または、前記ガイド光照射部から照射される前記ガイド光の光強度を低下させる制御を行うように構成されている、項目1に記載のX線撮影装置。
(項目3)
前記領域情報取得部は、前記領域取得情報としての光学画像を撮像する光学カメラを含み、
前記ガイド光照射制御部は、前記光学カメラによって撮像した前記光学画像に基づいて、前記ガイド光照射領域を取得するように構成されている、項目1または2に記載のX線撮影装置。
(項目4)
前記光学カメラおよび前記ガイド光照射部は、前記X線照射部に取り付けられており、
前記ガイド光照射制御部は、前記光学カメラによって撮像した前記光学画像に基づいて、前記ガイド光照射部が取り付けられる前記X線照射部と前記X線検出部との相対的な位置関係を取得して、取得した前記X線照射部と前記X線検出部との相対的な位置関係に基づいて、前記ガイド光照射領域を取得するように構成されている、項目3に記載のX線撮影装置。
(項目5)
前記ガイド光照射制御部は、前記光学カメラによって撮像した前記光学画像に基づいて、前記ガイド光照射制限領域を設定して、設定した前記ガイド光照射制限領域に対して前記光学画像に基づいて取得した前記ガイド光照射領域がオーバーラップする場合に、少なくとも前記ガイド光照射制限領域にオーバーラップする部分において、前記ガイド光の照射を停止する制御、または、前記ガイド光照射部から照射される前記ガイド光の光強度を低下させる制御を行うように構成されている、項目3に記載のX線撮影装置。
(項目6)
前記ガイド光照射制御部は、前記光学カメラによって撮像した前記光学画像中の前記被検体の胸部より上方に位置する体の特定部位の位置を検出して、検出した前記特定部位の位置に基づいて、前記被検体の少なくとも目の位置に重なる領域を含む領域を、前記ガイド光照射制限領域として設定するように構成されている、項目5に記載のX線撮影装置。
(項目7)
前記ガイド光照射制御部は、前記光学カメラによって撮像した前記光学画像中の前記被検体の肩の位置を検出して、検出した前記被検体の肩の位置に基づいて、前記被検体の少なくとも目の位置に重なる領域を含む領域を、前記ガイド光照射制限領域として設定するように構成されている、項目6に記載のX線撮影装置。
(項目8)
前記ガイド光照射制御部は、前記光学カメラによって撮像した前記光学画像に基づいて、前記X線検出部の位置を取得して、取得した前記X線検出部の位置に基づいて、前記X線検出部に対して前記被検体の頭部側の領域を含む領域を、前記ガイド光照射制限領域として設定するように構成されている、項目5に記載のX線撮影装置。
(項目9)
前記ガイド光照射部は、第1方向に沿ってライン状にレーザ光を照射する第1レーザ光照射部と、前記第1方向と交差する第2方向に沿ってライン状にレーザ光を照射する第2レーザ光照射部とを含み、
前記第1レーザ光照射部および前記第2レーザ光照射部は、各々から照射されるレーザ光が前記X線照射領域の中心位置において交差するようにレーザ光を照射しており、
前記ガイド光照射制御部は、前記第1レーザ光照射部および前記第2レーザ光照射部の各々から照射されるレーザ光の照射領域を含む前記ガイド光照射領域を取得するように構成されている、項目1または2に記載のX線撮影装置。
(項目10)
前記ガイド光照射制御部は、前記第1レーザ光照射部および前記第2レーザ光照射部の各々から照射されるレーザ光のうち、少なくとも一方の照射領域が、前記ガイド光照射制限領域に対してオーバーラップする場合には、前記第1レーザ光照射部および前記第2レーザ光照射部のうち、少なくとも一方から照射されるレーザ光の照射を停止する制御を行うように構成されている、項目9に記載のX線撮影装置。
(項目11)
前記X線照射部を支持するとともに、複数の車輪が取り付けられ、移動可能に構成された回診型の装置本体部をさらに備える、項目1または2に記載のX線撮影装置。
(項目12)
被検体に対してX線を照射するX線照射部、および、前記X線照射部から照射され、前記被検体を透過したX線を検出するX線検出部を含むX線撮影装置の前記X線照射部に取り付けられ、前記X線照射部によってX線が照射されるX線照射領域または前記X線照射領域の中心位置を示すガイド光を照射するガイド光照射部と、
前記ガイド光照射部によって前記ガイド光が照射されるガイド光照射領域を取得するための領域取得情報を取得する領域情報取得部と、
前記被検体の少なくとも目の位置に重なる領域を含むガイド光照射制限領域を設定して、設定した前記ガイド光照射制限領域に基づいて、前記ガイド光照射部による前記ガイド光の照射の制御を行うガイド光照射制御部と、を備え、
前記ガイド光照射制御部は、前記領域情報取得部によって取得される前記領域取得情報に基づいて、前記ガイド光照射領域を取得して、前記ガイド光照射制限領域に対して前記ガイド光照射領域がオーバーラップする場合に、少なくとも前記ガイド光照射制限領域にオーバーラップする部分において、前記ガイド光の照射を停止する制御、または、前記ガイド光照射部から照射される前記ガイド光の光強度を低下させる制御を行うように構成されている、X線撮影装置用位置決め補助装置。
1 X線照射部
2 X線検出部
3 装置本体部
4 位置決め補助ユニット(X線撮影装置用位置決め補助装置)
31 車輪
41、441 ガイド光照射部
41a レーザ光照射部(第1レーザ光照射部)
41b レーザ光照射部(第1レーザ光照射部)
42 光学カメラ(領域情報取得部)
43 ユニット側制御部(ガイド光照射制御部)
50、450 ガイド光
51、52 レーザ光
60 光学画像(領域取得情報)
70、70a、70b、470 ガイド光照射領域
80、280、580、680 ガイド光照射制限領域
100、400 X線撮影装置
900 被検体
901 顔
902 目
903 胸部
904 肩
905 頭部

Claims (12)

  1. 被検体に対してX線を照射するX線照射部と、
    前記X線照射部から照射され、前記被検体を透過したX線を検出するX線検出部と、
    前記X線照射部によってX線が照射されるX線照射領域または前記X線照射領域の中心位置を示すガイド光を照射するガイド光照射部と、
    前記ガイド光照射部によって前記ガイド光が照射されるガイド光照射領域を取得するための領域取得情報を取得する領域情報取得部と、
    前記被検体の少なくとも目の位置に重なる領域を含むガイド光照射制限領域を設定して、設定した前記ガイド光照射制限領域に基づいて、前記ガイド光照射部による前記ガイド光の照射の制御を行うガイド光照射制御部と、を備え、
    前記ガイド光照射制御部は、前記領域情報取得部によって取得される前記領域取得情報に基づいて、前記ガイド光照射領域を取得して、前記ガイド光照射制限領域に対して前記ガイド光照射領域がオーバーラップする場合に、少なくとも前記ガイド光照射制限領域にオーバーラップする部分において、前記ガイド光の照射を停止する制御、または、前記ガイド光照射部から照射される前記ガイド光の光強度を低下させる制御を行うように構成されている、X線撮影装置。
  2. 前記ガイド光照射制御部は、前記被検体の顔の位置に重なる領域を含む前記ガイド光照射制限領域を設定して、設定した前記被検体の顔の位置に重なる領域を含む前記ガイド光照射制限領域に対して前記ガイド光照射領域がオーバーラップする場合に、少なくとも前記ガイド光照射制限領域にオーバーラップする部分において、前記ガイド光の照射を停止する制御、または、前記ガイド光照射部から照射される前記ガイド光の光強度を低下させる制御を行うように構成されている、請求項1に記載のX線撮影装置。
  3. 前記領域情報取得部は、前記領域取得情報としての光学画像を撮像する光学カメラを含み、
    前記ガイド光照射制御部は、前記光学カメラによって撮像した前記光学画像に基づいて、前記ガイド光照射領域を取得するように構成されている、請求項1または2に記載のX線撮影装置。
  4. 前記光学カメラおよび前記ガイド光照射部は、前記X線照射部に取り付けられており、
    前記ガイド光照射制御部は、前記光学カメラによって撮像した前記光学画像に基づいて、前記ガイド光照射部が取り付けられる前記X線照射部と前記X線検出部との相対的な位置関係を取得して、取得した前記X線照射部と前記X線検出部との相対的な位置関係に基づいて、前記ガイド光照射領域を取得するように構成されている、請求項3に記載のX線撮影装置。
  5. 前記ガイド光照射制御部は、前記光学カメラによって撮像した前記光学画像に基づいて、前記ガイド光照射制限領域を設定して、設定した前記ガイド光照射制限領域に対して前記光学画像に基づいて取得した前記ガイド光照射領域がオーバーラップする場合に、少なくとも前記ガイド光照射制限領域にオーバーラップする部分において、前記ガイド光の照射を停止する制御、または、前記ガイド光照射部から照射される前記ガイド光の光強度を低下させる制御を行うように構成されている、請求項3に記載のX線撮影装置。
  6. 前記ガイド光照射制御部は、前記光学カメラによって撮像した前記光学画像中の前記被検体の胸部より上方に位置する体の特定部位の位置を検出して、検出した前記特定部位の位置に基づいて、前記被検体の少なくとも目の位置に重なる領域を含む領域を、前記ガイド光照射制限領域として設定するように構成されている、請求項5に記載のX線撮影装置。
  7. 前記ガイド光照射制御部は、前記光学カメラによって撮像した前記光学画像中の前記被検体の肩の位置を検出して、検出した前記被検体の肩の位置に基づいて、前記被検体の少なくとも目の位置に重なる領域を含む領域を、前記ガイド光照射制限領域として設定するように構成されている、請求項6に記載のX線撮影装置。
  8. 前記ガイド光照射制御部は、前記光学カメラによって撮像した前記光学画像に基づいて、前記X線検出部の位置を取得して、取得した前記X線検出部の位置に基づいて、前記X線検出部に対して前記被検体の頭部側の領域を含む領域を、前記ガイド光照射制限領域として設定するように構成されている、請求項5に記載のX線撮影装置。
  9. 前記ガイド光照射部は、第1方向に沿ってライン状にレーザ光を照射する第1レーザ光照射部と、前記第1方向と交差する第2方向に沿ってライン状にレーザ光を照射する第2レーザ光照射部とを含み、
    前記第1レーザ光照射部および前記第2レーザ光照射部は、各々から照射されるレーザ光が前記X線照射領域の中心位置において交差するようにレーザ光を照射しており、
    前記ガイド光照射制御部は、前記第1レーザ光照射部および前記第2レーザ光照射部の各々から照射されるレーザ光の照射領域を含む前記ガイド光照射領域を取得するように構成されている、請求項1または2に記載のX線撮影装置。
  10. 前記ガイド光照射制御部は、前記第1レーザ光照射部および前記第2レーザ光照射部の各々から照射されるレーザ光のうち、少なくとも一方の照射領域が、前記ガイド光照射制限領域に対してオーバーラップする場合には、前記第1レーザ光照射部および前記第2レーザ光照射部のうち、少なくとも一方から照射されるレーザ光の照射を停止する制御を行うように構成されている、請求項9に記載のX線撮影装置。
  11. 前記X線照射部を支持するとともに、複数の車輪が取り付けられ、移動可能に構成された回診型の装置本体部をさらに備える、請求項1または2に記載のX線撮影装置。
  12. 被検体に対してX線を照射するX線照射部、および、前記X線照射部から照射され、前記被検体を透過したX線を検出するX線検出部を含むX線撮影装置の前記X線照射部に取り付けられ、前記X線照射部によってX線が照射されるX線照射領域または前記X線照射領域の中心位置を示すガイド光を照射するガイド光照射部と、
    前記ガイド光照射部によって前記ガイド光が照射されるガイド光照射領域を取得するための領域取得情報を取得する領域情報取得部と、
    前記被検体の少なくとも目の位置に重なる領域を含むガイド光照射制限領域を設定して、設定した前記ガイド光照射制限領域に基づいて、前記ガイド光照射部による前記ガイド光の照射の制御を行うガイド光照射制御部と、を備え、
    前記ガイド光照射制御部は、前記領域情報取得部によって取得される前記領域取得情報に基づいて、前記ガイド光照射領域を取得して、前記ガイド光照射制限領域に対して前記ガイド光照射領域がオーバーラップする場合に、少なくとも前記ガイド光照射制限領域にオーバーラップする部分において、前記ガイド光の照射を停止する制御、または、前記ガイド光照射部から照射される前記ガイド光の光強度を低下させる制御を行うように構成されている、X線撮影装置用位置決め補助装置。
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