JP2023150130A - 患部回復判定装置、患部回復判定方法、及び患部回復判定プログラム - Google Patents

患部回復判定装置、患部回復判定方法、及び患部回復判定プログラム Download PDF

Info

Publication number
JP2023150130A
JP2023150130A JP2022059075A JP2022059075A JP2023150130A JP 2023150130 A JP2023150130 A JP 2023150130A JP 2022059075 A JP2022059075 A JP 2022059075A JP 2022059075 A JP2022059075 A JP 2022059075A JP 2023150130 A JP2023150130 A JP 2023150130A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
affected area
recovery
state
subject
condition
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2022059075A
Other languages
English (en)
Inventor
美幸 児玉
Yoshiyuki Kodama
千里 谷田
Chisato Tanida
敏樹 永濱
Toshiki Nagahama
良雄 酒井
Yoshio Sakai
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tanita Corp
Original Assignee
Tanita Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tanita Corp filed Critical Tanita Corp
Priority to JP2022059075A priority Critical patent/JP2023150130A/ja
Priority to PCT/JP2023/012712 priority patent/WO2023190627A1/ja
Publication of JP2023150130A publication Critical patent/JP2023150130A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B5/00Measuring for diagnostic purposes; Identification of persons
    • A61B5/05Detecting, measuring or recording for diagnosis by means of electric currents or magnetic fields; Measuring using microwaves or radio waves 
    • A61B5/053Measuring electrical impedance or conductance of a portion of the body
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B5/00Measuring for diagnostic purposes; Identification of persons
    • A61B5/05Detecting, measuring or recording for diagnosis by means of electric currents or magnetic fields; Measuring using microwaves or radio waves 
    • A61B5/053Measuring electrical impedance or conductance of a portion of the body
    • A61B5/0537Measuring body composition by impedance, e.g. tissue hydration or fat content

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Biomedical Technology (AREA)
  • Heart & Thoracic Surgery (AREA)
  • Radiology & Medical Imaging (AREA)
  • Biophysics (AREA)
  • Pathology (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Medical Informatics (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Surgery (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Measurement And Recording Of Electrical Phenomena And Electrical Characteristics Of The Living Body (AREA)

Abstract

【課題】 患部の回復時期を予測できる、患部回復判定装置、患部回復判定方法、及び患部回復判定プログラムを提供する。【解決手段】 情報処理装置16は、被測定者の患部の局所インピーダンスを取得し、局所インピーダンスに基づいて炎症等の患部の状態を判定する。患部の回復には、一般的に患者の全身筋肉量が影響する。一方で、患者の全身筋肉量は局所的に生じる患部の変化の影響を受け難い。そこで、情報処理装置16は、判定した患部の状態と被測定者の全身筋肉量とに基づいて、患部の回復時期を予測する。【選択図】 図10

Description

本発明は、患部回復判定装置、患部回復判定方法、及び患部回復判定プログラムに関する。
外科手術を実施した際、患者は患部の炎症が生じて体を自由に動かせない、又は寝たきりの生活が長く続くことで患者の筋肉量の低下が生じる。また、患者は患部をかばうように動いてしまい、患部とは逆側の部位に疲労が生じてしまう場合もある。このため、患者の生活を手術前と同水準に戻すためには、一定期間のリハビリを要する。そこで、早期に元の生活水準に戻すために、患部の回復具合を把握して回復具合と全身筋肉量に応じたリハビリ計画が立案される。
ここで、非特許文献1には、患者に対して血液検査を行うことでCRP(C-リアクディブ・プロテイン)の値を求め、CRPを手術、外傷、骨折、感染症等の急性の炎症の指標として用いることが記載されている。
炎症等の侵襲が身体に生じている状態では、その時期が異化期と同化期に分けられる。具体的には、CRPが所定のしきい値以下となった場合に患部は同化期と判定され、しきい値を超えた場合に患部は異化期と判定される。異化期では、患部は筋肉又は脂肪を分解して必要なエネルギーを得ようとする。このため、異化期に患者にエネルギーを投与しても筋肉の分解を抑制することはできないため、患者の筋肉量は減少し低栄養となる。なお、同化期とは、手術や外傷などで生体侵襲が生じた際の回復過程のうち、同化と創傷の修復をする期間である。
若林秀隆著,「リハビリテーション栄養 ポケットガイド」,第1版,株式会社ジェフコーポレーション,2014年9月,p.9-10
しかしながら、CRPによる判定は、患部の状態を判定できても、患部の回復時期まで予測できるものではない。また、CRPによる判定は、被測定者の体全体の異常も反映してしまうため、患部の状態の判定という観点では精度が得られない。
そこで、本発明は、患部の回復時期を予測できる、患部回復判定装置、患部回復判定方法、及び患部回復判定プログラムを提供することを目的とする。
本発明の第1態様の患部回復判定装置は、被測定者の患部の状態を反映した患部指標を取得する取得手段と、前記取得手段によって取得された前記患部指標に基づいて、前記患部の状態を判定する患部状態判定手段と、前記患部状態判定手段によって判定された前記患部の状態と被測定者の全身指標とに基づいて、患部の回復時期を予測する予測手段と、を備える。
患部の回復には、患者の全身指標である全身の体組成や体重等が影響するという研究結果が知られている。一方で、患者の全身指標は局所的に生じている患部の変化の影響を受け難い。そこで、本構成は、現在の患部の状態と全身指標とに基づいて患部の回復時期を予測する。これにより、本構成は、正確に患部の回復時期を予測できる。
第2態様の患部回復判定装置は第1態様の患部回復判定装置において、前記患部指標を被測定者の患部を含む部位のインピーダンスとしてもよい。本構成によれば、被測定者の局所的な部位に電流を流し、電位差から取得するインピーダンスに基づいて患部の状態を判定するので、患部の位置及び患部の状態を判定できる。
第3態様の患部回復判定装置は第1態様又は第2態様の患部回復判定装置において、前記全身指標を被測定者の全身筋肉量としてもよい。本構成によれば、正確に患部の回復時期を予測できる。
第4態様の患部回復判定装置は第3態様の患部回復判定装置において、前記予測手段は、被測定者の全身筋肉量が多いほど回復速度が速くなるように前記回復時期を予測してもよい。本構成によれば、正確に患部の回復時期を予測できる。
第5態様の患部回復判定装置は第1態様から第4態様の何れか1つの患部回復判定装置において、過去に前記予測手段によって予測した前記回復時期に基づく患部の予測回復状態と前記患部状態判定手段によって判定された現在の前記患部の状態との差異に基づいて、患部の回復状態を判定する回復状態判定手段を備えてもよい。本構成によれば、患部が適切に回復しているか否かを判定できる。
第6態様の患部回復判定装置は第5態様の患部回復判定装置において、前記回復状態判定手段は、前記患部の回復状態及び前記全身指標の回復状態を判定してもよい。全身指標は、例えば、全身筋肉量又は体重等である。被測定者の患部の状態によっては、被測定者は安静にする必要がある。その結果、全身筋肉量や体重等の全身指標が減少する場合もあるので、この全身指標も回復させる必要がある。このため、本構成によれば、患部の回復状態と全身指標の回復状態を同時に取得するので、被測定者が適切に回復しているか否かを判定できる。
第7態様の患部回復判定装置は第5態様又は第6態様の患部回復判定装置において、前記回復状態判定手段の判定結果に基づいて、患部の回復に関するアドバイスを生成するアドバイス生成部を備えてもよい。本構成によれば、より適切なリハビリ計画の作成が可能となる。
第8態様の患部回復判定方法は、被測定者の患部の状態を反映した患部指標を取得する第1工程と、前記第1工程によって取得された前記患部指標に基づいて、前記患部の状態を判定する第2工程と、前記第2工程によって判定された前記患部の状態と被測定者の全身指標とに基づいて、患部の回復時期を予測する第3工程と、を有する。
第9態様の患部回復判定プログラムは、被測定者の患部の状態を反映した患部指標を取得手段によって取得する情報処理装置のコンピュータを、前記取得手段によって取得された前記患部指標に基づいて、前記患部の状態を判定する患部状態判定手段と、前記患部状態判定手段によって判定された前記患部の状態と被測定者の全身指標とに基づいて、患部の回復時期を予測する予測手段と、して機能させる。
本発明によれば、患部の回復時期を予測できる。
図1は、実施形態の患部回復判定システムの概略構成図である。 図2は、実施形態の患部判定装置の機能ブロック図である。 図3は、実施形態の情報処理装置の機能ブロック図である。 図4は、実施形態の患部の回復と全身筋肉量との関係を示す模式図である。 図5は、実施形態の全身筋肉量と炎症度の予測回復状態と現在回復状態との差異を示す模式図である。 図6は、実施形態のアドバイス例を示す模式図である。 図7は、実施形態のアドバイス例を示す模式図である。 図8は、実施形態の生体インピーダンス・体重取得処理の流れを示すフローチャートである。 図9は、実施形態の局所インピーダンス取得処理の流れを示すフローチャート10ある。 図10は、実施形態の患部状態判定処理の流れを示すフローチャートである。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。なお、以下に説明する実施形態は、本発明を実施する場合の一例を示すものであって、本発明を以下に説明する具体的構成に限定するものではない。本発明の実施にあたっては、実施形態に応じた具体的構成が適宜採用されてよい。
図1は、本実施形態の患部回復判定システム10の概略構成図である。患部回復判定システム10は、患部判定装置12、体組成計14、及び情報処理装置16を備える。なお、図1における各装置の大きさは実際の大きさを反映したものではない。
患部判定装置12は、被測定者の任意の部位に電流を流し、電気抵抗である生体インピーダンスを局所的に測定することで、被測定者の患部の状態を判定する。例えば、患部として炎症、腫瘍、傷、及びその他の異常が被測定者の所定の部位に生じている場合には、患部に水分が蓄積されたり、患部の温度が高くなったり、細胞の状態が正常な部位に比べて異なっていたりする。このため、患部を含む部位の生体インピーダンスは、患部が生じていない正常な部位に比べて差異が生じるので、生体インピーダンスに基づいて患部の有無及び患部の状態を判定できる。なお、以下の説明では、患部判定装置12によって算出される生体インピーダンスを局所インピーダンスという。
なお、電流を流す任意の部位とは、例えば、腕、脚、腹部、胸部等の部位、又はこれらの部位よりもよりも狭い領域(例えば、腕であれば、前腕、肘、肩等)である。すなわち、本実施形態では、一例として、電流経路長は長くても腕又は脚の長さ程度である。また、電流を流す任意の部位、換言すると患部を含む部位は、被測定者自身又は医療従事者によって予め見当が付けられている。そして、患部判定装置12は、このような任意の部位に電流を流すことで、患部の正確な位置及び患部の状態を判定する。
本実施形態の患部判定装置12は、測定部20及び本体部22を備える。なお、患部判定装置12を用いて局所インピーダンスを測定する測定者は、被測定者自身又は医療従事者等である。
測定部20は、被測定者の任意の部位に配置可能とされ、電流電極24A及び電圧電極24Bで構成される電極部24が2つ設けられる。本実施形態の測定部20は、被測定者に装着可能とされ、例えば被測定者に巻き付けられる包帯である。
測定部20は、包帯に限らず、ベルト、アームカバー、レッグカバー、靴下、インナー、洋服、リストバンド状のウェアラブルデバイス等、被測定者に装着可能でフレキシブル性の高い材質で構成されてもよい。また、測定部20は、身体に装着するものではなく、測定者が把持して被測定者の身体に電極部24を押し当てる形状とされてもよい。
測定部20は、被測定者の任意の部位の局所インピーダンスを測定可能であれば、形状及び材質は限定されない。測定部20の形状及び材質は、被測定者の患部の位置、生活態様、又は局所インピーダンスの測定方法等に応じて選択される。なお、被測定者に対して定期的に同じ位置の局所インピーダンスを測定するのであれば、例えば、測定部20を包帯等とすることで、被測定者に対して電極部24を固定して位置がずれないようにすることが好ましい。一方で、被測定者の局所インピーダンスを複数個所で測定する場合には、測定部20は測定者によって把持され、被測定者に対する電極部24の位置を変更し易い形状とすること好ましい。
電流電極24A及び電圧電極24Bは、被測定者の身体に接触するように測定部20に配置される。電流電極24A及び電圧電極24Bは、一例として、金属であるが、これに限らず、導電性部材であれば、例えばジェル状又は繊維状でもよい。
なお、測定部20において電極部24の位置が調整可能とされ、これにより電極部24間の距離(以下「電極間距離」という。)が変更可能とされてもよい。電極間距離を変更することにより、患部の位置や深さを詳細に判定できる。すなわち、電極間距離が短い場合には、被測定者の表面の狭い領域を測定することになるため患部の位置をより詳細に判定できる。また、電極間距離が短いほど、被測定者の身体の浅い位置における患部の状態を判定できる。一方、電極間距離が長い場合には、被測定者の表面の広い領域を測定することになるため、少ない測定回数で患部の状態を判定できる。また、電極間距離が長いほど、身体の深い位置における患部の状態を判定できる。なお、患部判定装置12は、電極間距離を記憶し、局所インピーダンスの算出及び患部の深さ判定に電極間距離を用いる。
本体部22は、電流電極24Aに電流を流し、電圧電極24Bによって電圧を検出することで、被測定者の身体における任意の部位の局所インピーダンスを測定する。そして、本体部22は、局所インピーダンスに基づいて当該部位に生じた患部の状態を判定する処理を行う。
測定部20と本体部22とは、柔軟なケーブル30で電気的に接続される。これにより、測定部20は、被測定者の身体の任意に部位に配置可能とされる。また、測定部20とケーブル30とはコネクタ32で着脱可能なように接続されている。これにより、様々な形状の測定部20が本体部22に接続可能とされる。
また、本体部22は、モニタ26及び電源スイッチ28を備える。モニタ26は、一例として、タッチパネルディスプレイであり、各種設定値の入力を受け付けたり、測定結果等を表示する。電源スイッチ28は、本体部22の電源のオン操作及びオフ操作を受け付ける。
体組成計14は、被測定者に電流を流して測定する電位差から被測定者の生体インピーダンスを取得し、被測定者の体組成を算出する。また、体組成計14は、体重計も備え、被測定者の体重も測定可能とされている。
本実施形態の体組成計14は、被測定者が両手で握るハンドグリップ部40と被測定者が載る載台42とを備える。ハンドグリップ部40と載台42とは一例としてケーブル44によって電気的に接続されている。
ハンドグリップ部40は、右手で把持される手電極40Rと左手で把持される手電極40Lを備える。載台42には、右足裏と接触する足裏電極46Rと左足裏と接触する足裏電極46Lを備える。
体組成計14は、手電極40R,40L及び足裏電極46R,46Lの電流経路に生じる電位差を測定することで、被計測者の全身及び各身体部位の生体インピーダンスを算出する。そして体組成計14は、被測定者の生体インピーダンス、体重、被測定者の年齢及び性別等のユーザ情報に基づいて、被測定者の体組成を算出する。なお、体組成計14で算出される体組成は、脂肪率、脂肪量、除脂肪量、筋肉量、内臓脂肪量、内臓脂肪レベル、内臓脂肪面積、皮下脂肪量、基礎代謝量、骨量、体水分率、BMI、細胞内液量、細胞外液量等である。
また、体組成計14は、測定結果を表示するためのモニタ48を備えている。
情報処理装置16は、詳細を後述するように患部回復判定処理を実行する患部回復判定装置として機能する。情報処理装置16は、一例として、モニタ49を備えたラップトップ型のパーソナルコンピュータであるが、これに限らず、タブレット端末等の可搬型の情報処理装置、及びデスクトップ型のパーソナルコンピュータ等でもよい。
本実施形態の情報処理装置16は、患部判定装置12及び体組成計14とデータの送受信が可能とされており、患部判定装置12及び体組成計14によるインピーダンスの測定結果を受信する。なお、データの送受信は、例えばBLE(Bluetooth Low Energy)等の近距離通信によって行われる。
図2は、本実施形態の患部判定装置12の機能ブロック図である。患部判定装置12の本体部22は、周波数設定部50、電流印可制御部52、電圧検出部54、局所インピーダンス算出部56、患部状態判定部58、モニタ制御部60、記憶部62、及び通信部64を備える。図2に示される各部で実行される各機能は、一例としてプログラムが起動することによって患部判定装置12が備える演算部で実行されてもよいし、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)等の個別のハードウェアによって実現されてもよい。
周波数設定部50は、電極部24間に流す電流の周波数(以下「電流周波数」という。)を設定する。本実施形態の電流周波数は、所定の周波数幅の間で任意に設定可能とされ、設定可能な周波数のうち相対的に低い周波数を低周波数といい、相対的に高い周波数を高周波数という。なお、本実施形態の周波数領域は、一例として、1kHz~3MHz程度である。
電流印可制御部52は、周波数設定部50で設定された電流のオン、オフを制御する。これにより、電流がオンとされると、被測定者に接触している電流電極24Aから被測定者に対して電流が流れる。
電圧検出部54は、電流電極24Aに電流を流すことで生じた電圧を電圧電極24Bを介して検出する。
局所インピーダンス算出部56は、電圧検出部54で検出した電圧に基づいて、被測定者に接触する電極部24間の電気抵抗である局所インピーダンスを算出する。この局所インピーダンスが、被測定者の患部の状態を反映した患部指標となる。
患部状態判定部58は、局所インピーダンス算出部56によって算出された局所インピーダンスに基づいて、電極部24間における部位の状態を判定する。具体的には、患部状態判定部58は、患部を含む局所インピーダンスと所定の基準値とに基づいて、患部の状態を判定する。所定の基準値は、例えば、被測定者に対して患部が生じていない部位の局所インピーダンスである。例えば、患部が右腕に存在する場合には、左腕の局所インピーダンスを基準値として測定する。なお、以下の説明では、患部の局所インピーダンスを患部インピーダンスという。
なお、患部状態判定部58は基準値を測定によって求めのではなく、例えば、基準値とする部位毎の通常のインピーダンスを示したテーブルから、被測定者の患部に対応する基準値を読み出して、患部の状態を判定してもよい。なお、テーブルは記憶部62に記憶される。
そして、患部状態判定部58は、患部インピーダンスと基準値とに基づいて、患部の状態を判定する。例えば、患部が被測定者に対する手術が行われた部位の炎症であると、患部状態判定部58は、患部インピーダンスと基準値との差異を算出し、当該差異を患部の炎症度とする。すなわち、差異が大きいほど炎症度は高い。一方、差異が小さいほど炎症度は小さく、差異が所定値以下の場合には炎症は治っていると判定される。
モニタ制御部60は、患部状態判定部58による判定結果等を表示するようにモニタ26を制御する。
記憶部62は、例えば、不揮発性メモリであり、各種データ及び各種処理に用いられるプログラム、及び患部状態判定部58による判定結果等を保存する。
通信部64は、情報処理装置16等との間でデータの送受信を行なう。
図3は、本実施形態の情報処理装置16の機能ブロック図である。
情報処理装置16は、通信部70、演算部72、及び記憶部74を備える。
通信部70は、患部判定装置12、体組成計14、他の情報処理装置、及び他の機器等とのデータの送受信を行なう。すなわち、本実施形態の通信部70は、患部判定装置12が測定した被測定者の患部を含む部位の患部指標である局所インピーダンスを取得する。また、通信部70は、体組成計で測定した被測定者の生体インピーダンス及び体重を後述する全体指標として取得する取得手段として機能する。
演算部72は、CPU(Central Processing Unit)等であり、情報処理装置16の動作を制御する。
記憶部74は、不揮発性の記憶装置等であり、各種データ及び各種処理に用いられるプログラムを記憶する。本実施形態の記憶部74は、患部回復判定処理を実行するためのプログラム(アプリケーションソフトウェア)、患部判定装置12及び体組成計14から受信した各種データ、被測定者の年齢、性別、身長、及び体型等のユーザ情報等を記憶する。
演算部72は、患部回復判定処理を行うために、患部状態判定部80、体組成算出部82、回復予測部84、回復状態判定部86、及びアドバイス生成部88を備える。
患部状態判定部80は、通信部70によって取得された局所インピーダンスに基づいて、被測定者の患部の状態を判定する。なお、患部状態判定部80は、患部判定装置12が備える患部状態判定部58と同様の機能であり、本実施形態の患部状態判定部80は、患部の状態判定として炎症度を算出する。
ここで、患部として炎症が生じている場合の状態判定について説明する。
まず、患部が炎症していると、炎症の箇所に水分が蓄積されるため、局所インピーダンスが小さくなる。そして、炎症が回復するにつれて、蓄積されていた水分が減少するため、局所インピーダンスは次第に大きくなる。
また、炎症が生じると、患部には局所性浮腫が生じる。局所性浮腫が生じると、細胞外液量が増加するので、細胞内液量と細胞外液量との比率が変化する。低周波数の電流によって測定した局所インピーダンスは特に細胞外液量を反映する。一方で、高周波数の電流によって測定した局所インピーダンスは細胞外液量及び細胞内液量を反映する。
従って、患部判定装置12が周波数の異なる電流によって患部を含む局所インピーダンスを測定することで、炎症の状態を判定(推定)できる。具体的には、Z5、Z250、Z5/Z250、X/Rといった変数が説明変数として用いられる。このため、患部判定装置12は、患部を異なる周波数で複数回測定する。なお、Z5は、5kHzの電流周波数で測定された局所インピーダンス、Z250は250kHzの電流周波数で測定された局所インピーダンスである。また、Xは局所レジスタンスであり、Rはリアクタンスである。
体組成算出部82は、体組成計14から受信した生体インピーダンス、体重、被測定者の年齢及び性別等のユーザ情報に基づいて、被測定者の体組成を算出する。
回復予測部84は、患部状態判定部80によって判定された患部の状態と被測定者の全身指標とに基づいて、患部の回復時期を予測する。本実施形態の患部の状態とは、上述のように一例として炎症度である。患部の回復時期を予測するために用いられる被測定者の全身の体組成は、一例として、全身筋肉量である。なお、患部の回復時期を予測するために用いられる全身指標として、例えば全身の脂肪量等の他の体組成又は体重が用いられてもよい。
ここで、患部の回復には、一般的に患者の全身の体組成(例えば全身筋肉量)や体重等の全身指標が影響する。一方で、患者の全身指標は局所的に生じる患部の炎症等の影響を受け難い。このため、本実施形態では、現在の患部の状態と全身指標とに基づいて患部の回復時期を予測する。これにより、正確に患部の回復時期が予測可能となる。
図4は、患部の回復と全身筋肉量との関係を示す模式図である。図4では、被測定者の患部を手術個所とし、手術直後の患部の炎症度が最も高い。そして図4に示されるように、全身筋肉量が多いほど患部の回復は早くなる。また、患部の回復は、被測定者の年齢によっても異なり、被測定者が若いほど回復は早い。
そこで、本実施形態の回復予測部84は、一例として、炎症発生直後における患部の炎症度、全身筋肉量、及び年齢から回復時期を予測する。
下記数式1は、回復時期を予測するための予測式の一例であり、回帰式としている。変数であるinjury、muscle、age、timeはデータベースとして蓄積することで、最小二乗法等により定数a,b,cを求めることができ、回帰式が算出される。
time=a*injury/muscle+b*age+ c ・・・(1)
time: 回復時期
injury:炎症発生直後の患部の炎症度
muscle:炎症発生直前の全身筋肉量
age: 年齢
a:定数
b:定数
c:定数
なお、予測式で算出される回復予測線は、曲線に限らず直線でもよい。また、予測式は、回帰式ではなく機械学習等、他の手法によって作成されてもよい。また、全身筋肉量は、炎症発生直後ではなく炎症発生前に取得した直近の値を用いてもよい。また、予測式に用いられる変数として、全身筋肉量ではなく、被測定者の体重を用いてもよいし、全身脂肪量等の他の体組成を用いてもよい。
このように回復予測線を用いた患部の回復時期の予測が行われることで、医療従事者は、被測定者に対する適切なリハビリ計画を立案できる。
また、多数のリハビリ患者が入院又は通院している病院やクリニック等の医療施設では、リハビリ患者毎の回復時期を参照してリハビリ期間を予測し、複数の患者に対する総合的なリハビリ計画を立案してもよい。例えば、患部の異化期が終了して同化期に至るまでの間は、患者はリハビリができない。このため、回復予測線から患部が同化期となるタイミングを予測することで、適切なリハビリ開始時期とリハビリ終了時期とが計画される。これにより、医療施設は、適切なタイミングでリハビリ患者を受け入れることができる。また、医療施設は、施設で受け入れるリハビリ患者の数を予測でき、スタッフの人数の最適化等が可能となる。
回復状態判定部86は、過去に回復予測部84によって予測した回復時期に基づく患部の予測回復状態と患部状態判定部80によって判定された現在の患部の状態との差異に基づいて、患部の回復状態を判定する。
なお、ここでいう回復状態とは、患部の回復の進行状況を含む概念である。また、予測回復状態は、患部の回復の時系列予測である。そして、回復状態判定部86によって判定される回復状態とは、現在回復状態と予測回復状態とを比較することで得られる評価である。現在回復状態とは、現時点における実際の回復状態である。
図5は、全身筋肉量と炎症度の予測回復状態と現在回復状態との差異を示す模式図である。図5は、一例として、縦軸を全身筋肉量とし、横軸を患部の炎症度とする。なお、図5の同化期における二重線が上述した回復予測線である。
図5に示されるように、一般的に、炎症度は手術前に比べて手術後の方が高くなる。そして、炎症の異化期が終了してからリハビリが開始される。なお、患部が異化期又は同化期であるかは、局所インピーダンスに基づいて判定されてもよい。
そして、リハビリ開始時には炎症度が若干改善しているものの、被測定者は異化期の間は安静状態とされていたため、全身筋肉量は最も低下している。その後、被測定者がリハビリを行った結果である現在回復状態は、患部の炎症度が手術前近くにまで回復している。本来であれば、現在回復状態は、回復予測線に重なり、全身筋肉量も手術前近くにまで回復することが理想的である。しかしながら、図5に示される現在回復状態と回復予測線とに差異が生じている。
この差異に基づいて、回復状態判定部86は患部の回復状態を判定する。なお、回復状態の判定は、例えば、回復予測線と現在回復状態との数値等の差異として出力されてもよい。この出力とは、例えば、情報処理装置16のモニタ49への表示、及び記憶部74による記憶である。また、回復状態判定部86は、判定結果として数値等ではなく、数値に応じて予め定められたコメント等を出力してもよい。
なお、本実施形態の回復状態判定部86は、炎症等の患部の回復状態だけでなく、全身指標である全身筋肉量等の回復状態を判定する。
すなわち、上述のように、患部を回復させるために被測定者を安静状態にした結果、全身筋肉量が減少する場合もある。したがって、被測定者は全身筋肉量も回復させる必要がある。このように、本実施形態の回復状態判定部86は、被測定者の炎症等の患部の回復状態だけでなく、全身指標である全身筋肉量等の回復状態を同時に取得するので、被測定者が適切に回復しているか否かを判定できる。
なお、回復状態の判定に用いられる全身指標は、全身筋肉量の他に、全身の脂肪量等の他の全身の体組成、体重、被測定者の基礎代謝、及び体内年齢等でもよい。また、リハビリ計画も、これら全身筋肉量以外の全身指標を回復させるためのものが立案されてもよい。
また、回復状態の判定は、患者の患部が回復する過程で複数回行われる。このような患部の継続的な測定で、患者のリハビリ計画を良い適切なものにできる。
アドバイス生成部88は、回復状態判定部86の判定結果に基づいて、患部の回復に関するアドバイスを生成する。アドバイスは、回復状態判定部86によって算出された差異に基づくものであり、例えば“炎症は小さくなっていますが、筋肉量が思ったほど回復していません。”、“筋肉量は回復していますが、炎症の直りがあまりよくありません。”等である。
また、アドバイスの例として、回復予測線に対して現在の患部の炎症が回復していない場合には、例えば、“炎症を抑える方に注力しましょう。炎症を抑えるには、動かさない、温め、冷やしを繰り返す等の対策があります。”とのように、患部を回復させるための対策が含まれてもよい。また、回復予測線に対して現在の全身筋肉量が回復していない場合には、アドバイスの例として“筋肉を増やす方向に注力しましょう。食事量を見直し、適度なトレーニングを行いましょう。”等が出力されてもよい。生成されたアドバイスは、情報処理装置16のモニタ49へ表示され、記憶部74に記憶される。このようなアドバイスの出力によって、より適切なリハビリ計画の作成が可能となる。
図6,7は、アドバイス生成部88が生成するアドバイスの例を示す模式図である。
図6の例では、回復予測線と比較した炎症度の高低と全身筋肉量の増減とに応じたマトリクスであり、炎症度の高低及び全身筋肉量の増減に応じたアドバイス例が予め記憶部74に記憶される。
例えば、炎症度が高く、全身筋肉量が増加している場合には、リハビリ強度が強いため、リハビリ強度を弱めるようにリハビリ計画の修正を促すアドバイスが出力される。一方、炎症度が低く、全身筋肉量が増加している場合には、リハビリは順調に推移しているため、リハビリ計画の修正を促すようなアドバイスは出力されない。また、炎症度が高く、全身筋肉量が減少している場合には、栄養摂取が不十分であるため、栄養を十分に摂取するようにリハビリ計画の修正を促すアドバイスが出力される。また、炎症度が低く、全身筋肉量が減少している場合には、順調に回復しているが、リハビリ強度が弱いため、リハビリ強度を強めるようにリハビリ計画の修正を促すアドバイスが出力される。
また、患部の状態が良好な場合にはその旨を表示して、リハビリを一時的に休憩してもよいとのアドバイスが出力されてもよい。一方で、患部の回復の進捗が順調な場合でも、筋肉量の回復の進捗が順調でない場合には、運動を続けることを促すアドバイスが出力されてもよい。
なお、アドバイスには、全身脂肪量と全身筋肉量と患部の回復状態に基づいて、摂取するべき栄養素が含まれる食事内容等が含まれてもよい。
図6の例は、炎症度と全身筋肉量との2軸に基づくアドバイス例であるが、図7の例は、患部の回復状態の時間変化を加味したアドバイス例である。具体的には、図7は現実の炎症回復の程度と現実の回復状態の傾きとに応じたアドバイス例のマトリクスである。なお、現実の回復状態の傾きは、患部の回復状態を異なる時期に複数回判定することで取得される。
傾きが大きい場合とは、回復予測線と比較して傾きが大きい場合である。この場合は、炎症の回復より、筋肉量増加のペースが早い。傾きが一致する場合とは、回復予測線の傾きと一致する場合である。この場合は、比較的順調に回復している場合である。傾きが小さい場合とは、炎症の回復が筋肉量増加のペースより早い場合である。
そして、図7に示されるように、炎症回復が早い場合には、傾きにかかわらず、リハビリ計画の修正を促すようなアドバイスは出力されない。一方、炎症回復が予測通りの場合には、傾きが大きいと炎症回復を早めるような修正を促すアドバイスが出力され、傾きが一致していると修正を促すようなアドバイスは出力されず、傾きが小さいと筋肉量を増加するような修正を促すアドバイスが出力される。また、炎症回復が遅い場合には、傾きにかかわらず、炎症回復を早めるような修正を促すアドバイスが出力される。
次に、図8~10を参照して、患部回復判定システム10による患部回復判定処理について説明する。なお、患部回復判定処理は、情報処理装置16で実行されるが、その前に生体インピーダンス・体重取得処理及び局所インピーダンス取得処理が行われる。また、患部判定装置12、体組成計14、及び情報処理装置16には、被測定者の年齢、性別、身長、及び体型等の患部回復判定処理に必要なユーザ情報が予め入力されている。なお、被測定者のユーザ情報は、サーバ(不図示)に記憶され、サーバから読み出されてもよい。
図8は、体組成計14によって実行される生体インピーダンス・体重取得処理の流れを示すフローチャートである。
まず、ステップ100では、被測定者が載台42に載り、ハンドグリップ部40を把持する。
次のステップ102では、手電極40R,40L及び足裏電極46R,46Lに電流を流し、電位差を測定することで、被測定者の生体インピーダンスを測定する。
次のステップ104では、被測定者の体重を測定する。
次のステップ106では、生体インピーダンス及び体重の測定結果を出力して処理を終了する。測定結果の出力は、情報処理装置16への測定結果の送信、モニタ48による測定結果の表示等である。
なお、本実施形態による生体インピーダンス・体重取得処理では、被測定者の体組成の算出は行わないが、これに限らず、生体インピーダンス及び体重を測定した後に体組成の算出が行われてもよい。算出された体組成は、情報処理装置16へ送信されてもよい。
また、被測定者に四肢の欠損がある場合には、欠損箇所を除いて全身の生体インピーダンスが測定される。例えば、左腕を欠損している被測定者であれば、左腕の欠損箇所の近辺に電極を配置し、右手で手電極40Rを把持することで、欠損部分を除いた全身の生体インピーダンスを測定できる。
図9は、患部判定装置12によって実行される局所インピーダンス取得処理の流れを示すフローチャートである。
まず、ステップ200では、測定部20を被測定者の患部に配置する。このとき、患部判定装置12は、モニタ26に「患部をタッチしてください。」及び「測定箇所は前回と同じ患部でいいですか?」等の表示を行う。これにより、患部判定装置12は、測定者に被測定者における患部の位置の把握を促し、適切な位置に測定部20を配置させる。
ステップ202では、患部判定装置12の測定者による入力に応じて電流周波数及び電極間距離の設定を行う。電流周波数及び電極間距離は、例えば、タッチパネルディスプレイであるモニタ26を介して入力される。周波数設定部50は入力された電流周波数を設定する。設定される電流周波数は、患部の炎症度を判定するために、低周波数及び高周波数が設定される。
次のステップ204では、設定された周波数の電流を電流印可制御部52が電流電極24Aに印可する。これにより、被測定者に接触している電極部24間に電流が流れる。
次のステップ206では、電流が流れることによって生じる電圧を電圧電極24Bを介して電圧検出部54が検出する。
次のステップ208では、電圧検出部54によって検出された電圧に基づいて、局所インピーダンス算出部56が局所インピーダンスを算出する。
次のステップ210では、被測定者の全ての所定部位及び異なる周波数による局所インピーダンスの測定が完了したか否かを判定し、肯定判定の場合はステップ204へ移行する。一方、否定判定の場合は局所インピーダンスの算出が完了するまで、ステップ204からステップ210を繰り返す。なお、所定部位には、被測定者の患部の他に、基準値を取得するための患部が生じていない部位が含まれる。
次のステップ212では、局所インピーダンスの測定結果及び測定時の電流周波数等の測定条件を出力して処理を終了する。測定結果の出力は、情報処理装置16への測定結果の送信、モニタ26による測定結果の表示等である。
なお、本実施形態による局所インピーダンス取得処理では、患部判定装置12の患部状態判定部58による患部の状態判定は行わないが、これに限らず、局所インピーダンスを測定した後に患部状態判定部58による患部の状態判定が行われてもよい。患部の状態判定を行った場合、その判定結果が情報処理装置16へ送信されてもよい。
図10は、情報処理装置16で実行される患部回復判定処理の流れを示すフローチャートである。なお、患部回復判定処理における各判定結果及ぶ算出結果は、被測定者に関連付けて時系列で記憶部74に記憶される。
まず、ステップ300では、患部判定装置12から局所インピーダンスの測定値、体組成計14から生体インピーダンス及び体重の測定値を通信部70が取得する。取得した各測定値は、記憶部74に記憶される。
次のステップ302では、取得した局所インピーダンスに基づいて、患部状態判定部80が患部の状態を判定する。
次のステップ304では、取得した生体インピーダンス及び体重に基づいて、体組成算出部82が被測定者の全身筋肉量を算出する。
次のステップ306では、当該被測定者の患部に対する回復予測線が算出されているか否かを判定し、肯定判定の場合はステップ310へ移行し、否定判定の場合はステップ308へ移行する。
ステップ308では、ステップ302で判定した患部の状態とステップ304で算出した全身筋肉量とに基づいて、回復予測部84が回復予測線を算出し、ステップ316へ移行する。なお、算出された回復予測線及び回復時期は、被測定者に対応付けられて記憶部74に記憶される。
ステップ308から移行したステップ316では、回復予測線及び回復時期をモニタ49が表示する。表示内容を確認しながら、被測定者のリハビリ計画が立案される。
一方、ステップ306で肯定判定となった場合に移行するステップ310では、既に算出されている被測定者の回復予測線を記憶部74から読み出し、ステップ302で判定した患部の状態とステップ304で算出した全身筋肉量との回復予測線からの差異を回復状態判定部86が算出する。
次のステップ312では、ステップ310で算出した差異に基づいて、回復状態判定部86が患部の回復状態及び全身筋肉量の回復状態を判定する。
次のステップ314では、ステップ310の判定結果に基づいて、アドバイス生成部88がアドバイスを生成する。
次のステップ316では、回復状態の判定結果及び生成されたアドバイスをモニタ49が表示する。この表示内容を確認しながら、必要に応じて、被測定者のリハビリ計画の修正が行われる。
以上、本発明を、上記実施形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施形態に記載の範囲には限定されない。発明の要旨を逸脱しない範囲で上記実施形態に多様な変更又は改良を加えることができ、該変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
上記実施形態では、被測定者の患部の状態を局所インピーダンスに基づいて判定する形態について説明したが、本発明はこれに限らない。例えば、患部の状態を局所インピーダンスとは異なる患部指標に基づいて判定してもよい。
すなわち患部指標は、被測定者の患部の状態を反映した指標であればよく、例えば、CRPとしてもよい。なお、CRPを患部指標として用いる場合には、例えば、患部(傷)の種類等、患部の状態をより正確に特定できる情報をさらに用いてもよい。また、患部指標として患部の場所、種類、及び形状を示すデータを情報処理装置16に入力し、患部状態判定部80がこれらのデータに基づいて患部の状態を判定してもよい。
上記実施形態では、体組成計14と情報処理装置16とが通信可能とされている形態について説明したが、本発明はこれに限らない。体組成計14と情報処理装置16とは通信しない形態としてもよい。この形態の場合、患部回復判定処理を行うために、体組成計14の計測結果を情報処理装置16に直接入力する。
上記実施形態では、情報処理装置16が患部回復判定処理を行う形態について説明したが、本発明はこれに限らない。患部判定装置12及び体組成計14の測定結果をサーバが受信(取得)し、サーバが患部回復判定処理を行ってもよい。この形態の場合、患部回復判定処理の結果は、携帯端末装置等によって閲覧可能とされる。
10 患部回復判定システム
16 情報処理装置(患部回復判定装置)
80 患部状態判定部(患部状態判定手段)
84 回復予測部(予測手段)
86 回復状態判定部(回復状態判定部)
88 アドバイス生成部(アドバイス生成手段)

Claims (9)

  1. 被測定者の患部の状態を反映した患部指標を取得する取得手段と、
    前記取得手段によって取得された前記患部指標に基づいて、前記患部の状態を判定する患部状態判定手段と、
    前記患部状態判定手段によって判定された前記患部の状態と被測定者の全身指標とに基づいて、患部の回復時期を予測する予測手段と、
    を備えた患部回復判定装置。
  2. 前記患部指標は、被測定者の患部を含む部位のインピーダンスである、請求項1に記載の患部回復判定装置。
  3. 前記全身指標は、被測定者の全身筋肉量である、請求項1又は請求項2に記載の患部回復判定装置。
  4. 前記予測手段は、被測定者の全身筋肉量が多いほど回復速度が速くなるように前記回復時期を予測する、請求項3に記載の患部回復判定装置。
  5. 過去に前記予測手段によって予測した前記回復時期に基づく患部の予測回復状態と前記患部状態判定手段によって判定された現在の前記患部の状態との差異に基づいて、患部の回復状態を判定する回復状態判定手段を備えた、請求項1から請求項4の何れか1項に記載の患部回復判定装置。
  6. 前記回復状態判定手段は、前記患部の回復状態及び前記全身指標の回復状態を判定する、請求項5に記載の患部回復判定装置。
  7. 前記回復状態判定手段の判定結果に基づいて、患部の回復に関するアドバイスを生成するアドバイス生成部を備える、請求項5又は請求項6に記載の患部回復判定装置。
  8. 被測定者の患部の状態を反映した患部指標を取得する第1工程と、
    前記第1工程によって取得された前記患部指標に基づいて、前記患部の状態を判定する第2工程と、
    前記第2工程によって判定された前記患部の状態と被測定者の全身指標とに基づいて、患部の回復時期を予測する第3工程と、
    を有する患部回復判定方法。
  9. 被測定者の患部の状態を反映した患部指標を取得手段によって取得する情報処理装置のコンピュータを、
    前記取得手段によって取得された前記患部指標に基づいて、前記患部の状態を判定する患部状態判定手段と、
    前記患部状態判定手段によって判定された前記患部の状態と被測定者の全身指標とに基づいて、患部の回復時期を予測する予測手段と、
    して機能させるための患部回復判定プログラム。
JP2022059075A 2022-03-31 2022-03-31 患部回復判定装置、患部回復判定方法、及び患部回復判定プログラム Pending JP2023150130A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2022059075A JP2023150130A (ja) 2022-03-31 2022-03-31 患部回復判定装置、患部回復判定方法、及び患部回復判定プログラム
PCT/JP2023/012712 WO2023190627A1 (ja) 2022-03-31 2023-03-28 患部回復判定装置、患部回復判定方法、患部回復判定プログラム、及びコンピュータ読み取り可能な非一時的記憶媒体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2022059075A JP2023150130A (ja) 2022-03-31 2022-03-31 患部回復判定装置、患部回復判定方法、及び患部回復判定プログラム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2023150130A true JP2023150130A (ja) 2023-10-16

Family

ID=88201959

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2022059075A Pending JP2023150130A (ja) 2022-03-31 2022-03-31 患部回復判定装置、患部回復判定方法、及び患部回復判定プログラム

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP2023150130A (ja)
WO (1) WO2023190627A1 (ja)

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001187035A (ja) * 1999-12-28 2001-07-10 Tanita Corp 患部回復度判定装置
JP4422997B2 (ja) * 2003-09-25 2010-03-03 大和製衡株式会社 患部回復状態判定装置、及びプログラム
WO2019132013A1 (ja) * 2017-12-28 2019-07-04 株式会社タニタ コンディション評価装置、コンディション評価方法、及びプログラム
JP2022062321A (ja) * 2020-10-08 2022-04-20 株式会社タニタ 測定装置

Also Published As

Publication number Publication date
WO2023190627A1 (ja) 2023-10-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20210401320A1 (en) Indicator
RU2532953C2 (ru) Устройство измерения биологической информации, способ измерения биологической информации и устройство измерения состава тела
JP2001187035A (ja) 患部回復度判定装置
JPH0951885A (ja) 部分インピーダンス及び複数の周波数インピーダンスを使用する身体インピーダンスデータの獲得のための改良された装置
JP2013150790A (ja) コンディション情報処理装置、コンディション情報処理装置のプログラム及びコンディション情報処理方法
KR100909400B1 (ko) 부위별 체지방 분석이 가능한 체성분 분석기 및 분석방법
US10327692B2 (en) Apparatus for assessing muscle quality
JP2005103198A (ja) 内臓脂肪算出方法および内臓脂肪算出装置
US20230178249A1 (en) Health level determination system, health level determination program, and health level determination server
JP7016144B2 (ja) 体組成計及び体組成測定プログラム
US20040254496A1 (en) Biological data acquiring apparatus
EP3387987B1 (en) An apparatus for measuring bioelectrical impedance of a patient
WO2023190627A1 (ja) 患部回復判定装置、患部回復判定方法、患部回復判定プログラム、及びコンピュータ読み取り可能な非一時的記憶媒体
JP4453878B2 (ja) 生体測定装置
CN111526787B (zh) 状况评价装置、状况评价方法以及存储介质
US20210007666A1 (en) Body water content measurement device, method, and program
JP2005052516A (ja) 婦人用体調管理装置
JP4422997B2 (ja) 患部回復状態判定装置、及びプログラム
JP5030659B2 (ja) 体組成計
CN110785122A (zh) 指标确定
Pawar et al. Bioelectrical impedance measuring device based on principle of multifrequency and multi Segments
CN2669788Y (zh) 一种人体体成分测试仪
JP2010148971A (ja) 健康状態判定装置および健康状態判定用プログラム
JP2023122887A (ja) 患部判定装置、患部判定方法、及び患部判定プログラム
AU2014200697B2 (en) Indicator