JP2023149336A - 水素透過検出のための試料及びその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】試料の背面から透過した水素原子あるいは当該試料の材料内部から湧出した水素原子を、超高真空中で走査型電子顕微鏡の走査電子により電子遷移誘起で励起させて水素イオンを脱離させ、該脱離した水素イオンのESD像を、走査型電子顕微鏡の電子線の走査に同期して取得する、水素透過検出のための試料であって、表面領域に配設された導電領域又は絶縁領域42を備え且つ該導電領域又は絶縁領域が昇華又は蒸発によりガス放出しやすい材料を含む試料本体41と、試料本体の導電領域又は絶縁領域を含む表面全体に亘って配設された水素透過性を備え且つ試料本体からのガス放出を遮蔽する導電性薄膜43と、を備える水素透過検出のための試料40を構成する。
【選択図】図1
Description
例えば、図14に示すように、試料100において、試料本体101の表面に、局所的に、昇華又は蒸発によりガス放出しやすい材料による導電領域又は絶縁領域102が存在すると、計測時に、試料の導電領域又は絶縁領域102から観測装置の超高真空環境内に昇華又は蒸発によりガスが放出され、超高真空を維持することが困難になると共に、放出されたガスにより超高真空環境が汚染されることになる。
従って、このような汚染された超高真空環境で水素透過検出を行なうと、試料から電子遷移誘起像(ESD像と呼ぶ)を取得した場合、図15に示すように、導電領域又は絶縁領域102に関して水素量が少なく検出されることになってしまう。
試料の背面から透過した水素原子あるいは当該試料の材料内部から湧出した水素原子を超高真空中で走査型電子顕微鏡の走査電子により電子遷移誘起で励起させて水素イオンを脱離させ、該脱離した水素イオンのESD像を走査型電子顕微鏡の電子線の走査に同期して取得する、水素透過検出のための試料であって、
表面領域に配設された導電領域又は絶縁領域を備え且つ該導電領域又は絶縁領域が昇華又は蒸発によりガス放出しやすい材料を含む試料本体と、試料本体の導電領域又は絶縁領域を含む表面全体に亘って配設されると共に、水素透過性を備え且つ試料本体からのガス放出を遮蔽する導電性薄膜と、を備える水素透過検出のための試料により達成される。
好ましくは、試料本体の少なくとも一部が、蒸気圧の高い金属材料から構成され、試料本体の表面と導電性薄膜との間に、水素透過性を備え且つ蒸気圧の高い金属材料と反応しない材料から成る第二の薄膜を備える。第二の薄膜は、好ましくは、Al,Pb,Snの何れか又はAl,Pb,Snの何れかを含む合金である。
好ましくは、試料本体の表面の真空側への水素放出のための領域を除く他の領域を覆うように形成された水素透過性の低い第三の薄膜を備えている。好ましくは、試料本体の水素放出のための領域の表面積が、第三の薄膜の表面積よりも小さく設定される。
試料の背面から透過した水素原子あるいは当該試料の材料内部から湧出した水素原子を超高真空中で走査型電子顕微鏡の走査電子により電子遷移誘起で励起させて水素イオンを脱離させ、該脱離した水素イオンのESD像を走査型電子顕微鏡の電子線の走査に同期して取得する水素透過検出のための試料であって、
水素透過性の低い材料から成り、一部に貫通穴を備えた支持板と、表面領域に配設された導電領域又は絶縁領域を有し且つ少なくとも一部が昇華又は蒸発によりガス放出しやすい材料から成る試料本体と、を備え、該試料本体が支持板の貫通穴内に固定されて成る、水素透過検出のための試料により達成される。
試料の背面から透過した水素原子あるいは当該試料の材料内部から湧出した水素原子を超高真空中で走査型電子顕微鏡の走査電子により電子遷移誘起で励起させて水素イオンを脱離させ、該脱離した水素イオンのESD像を走査型電子顕微鏡の電子線の走査に同期して取得する、水素透過検出のための試料の製造方法であって、
表面領域に導電領域又は絶縁領域を配設し、且つ、該導電領域又は絶縁領域が昇華又は蒸発によりガス放出しやすい材料で試料本体を形成する工程と、
試料本体の導電領域又は絶縁領域を含む表面に亘って、水素透過性を備え且つ試料本体からのガス放出を遮蔽する導電性薄膜を形成する工程と、を備え、
導電性薄膜を、試料本体から試料表面上にガスが放出されない温度で、試料表面に蒸着により形成する、水素透過検出のための試料の製造方法により達成される。
図1に示すように、試料40は、試料本体41と、試料本体41の表面領域に配設された昇華又は蒸発によりガス放出しやすい材料を含む導電領域又は絶縁領域42と、導電領域又は絶縁領域42を含む試料本体41の表面全体に亘って配設された水素透過性を備え且つ試料本体41からの昇華又は蒸発によるガス放出を遮蔽する導電性薄膜43と、を備えている。
導電性薄膜43は、水素透過性を備え且つ試料本体41からの昇華又は蒸発によるガス放出を遮蔽する導電性材料、好ましくは試料本体41又は導電領域42との間で合金を作らない材料から構成される。合金を作らないことによって、導電性薄膜43から昇華又は蒸発によってガス放出が行なわれることがない。これにより、試料本体41の少なくとも一部が、例えば亜鉛,カドミウム,水銀等の平衡蒸気圧の高い金属又は該金属の合金からなる材料から構成されている場合に、これらの金属材料と合金を作らない金属材料から成る導電性薄膜43により試料本体41を覆うことによって、これらの金属材料が導電性薄膜43を透過して、後述する水素ガス透過拡散経路観測装置の分析室の超高真空環境を汚染することがない。
上記のような水素透過性を備え且つ昇華又は蒸発によるガス放出を遮蔽する導電性薄膜43の材料としては、金属材料、例えばパラジウム(Pd),バナジウム(V),ニオブ(Nb),タンタル(Ta),チタン(Ti),銀(Ag)や、これらの合金が好適である。より具体的には、例えばパラジウムに関して、Pd,Pd-Ag,Pd-Cu,Pd-Cu-Siが、またバナジウムに関して、V,V-Ru,V-Feが好適である。
これらの材料は、高い水素透過性を備えると共に、昇華又は蒸発によるガス放出によって水素以外の原子や分子の放出を遮蔽する特性を備えている。また従来から所謂水素フィルタとして実用化されているので、水素透過検出の際に水素イオンの透過を妨げることがないので、水素透過性を備えた導電性薄膜43として使用することができる。
図2は本発明の実施形態における水素ガス透過拡散経路観測装置10の構成を模式的に示し、図3は図1の試料ホルダー12の別の構成例を示す。図4は分析室11内の水素イオン検出部20の構造と試料ホルダー12の装着構造等を示す部分拡大図である。
図2に示すように、水素ガス透過拡散経路観測装置10は、走査型電子顕微鏡15を備え、この走査型電子顕微鏡15の分析室11内では、試料ホルダー12の上部に配設された試料40に電子線を照射する電子源16を備えている。さらに、分析室11には、分析室11で試料40に照射された電子線16aにより生じる二次電子を検出する二次電子検出器51と、電子源16から照射された電子線16aにより生じる水素イオンを検出する水素イオン検出部20と、試料40の裏面側に接続される水素配管14に水素を供給するガス供給部19と、制御部50と、を備えている。
ここで、ESDは、材料から湧出して表面に滞在している水素原子に照射された電子が当たったとき、水素原子の中の電子が励起状態となり、あるいは剥ぎ取られて、水素原子がイオン化することにより表面に結合した状態から反結合状態になって脱離する現象で、ESD像はこの脱離した水素イオンを撮像して得られる。そして、制御部50により試料40のSEM像とESD像とを同期させることによって、検出した水素イオンの位置情報を得て、試料40の点欠陥等の位置を検出することができる。
さらに、試料搭載部12cの上部には開口部Wが設けられ、開口部Wの上から試料40が載置されて開口部Wが塞がれる。試料搭載部12cから供給される水素等のガスは、試料ホルダー12Aから試料40を透過し、上方に湧き出す現象を測定することができる。つまり、図2に示す試料ホルダー12では、ガス供給がガス配管14を介して行われていたのが、温度可変型試料ホルダー12Aでは、ガスを封入したコンテナ12cにより行われる。温度可変型試料ホルダー12Aによれば、ガスを封入したコンテナ12cの開口Wを閉塞するように試料40を試料固定板13により固定してフランジ部12bに接続すればよいので、試料40の交換の簡易化が図れる。
図5は制御部50のブロック図、図6は電子衝撃脱離全体制御部52の構成を示すブロック図、図7は電子源16の走査とESD像の二次元計測との関係を示す模式図である。図5に示すように、制御部50は、走査型電子顕微鏡15を制御する電子顕微鏡全体制御部51と、ESD像の取得をする電子衝撃脱離全体制御部52と、を含んで構成される。制御部50は、電子顕微鏡全体制御部51の他には、試料40の走査型電子顕微鏡像(SEM像)取得するための二次電子検出部53と、電子光学系制御部54と、SEM用の画像演算部55と、高電圧安定化電源56と、入力装置57と、ディスプレイ58と、記憶装置59等から構成される。電子顕微鏡全体制御部51は、二次電子検出部53と電子光学系制御部54とSEM用の画像演算部55と高電圧安定化電源56と記憶装置59とを制御するように構成される。走査型電子顕微鏡15の分析室11内に配設される二次電子検出器18の出力は、二次電子検出部53に入力される。
図6に示すように、ESD像の取得を制御する電子衝撃脱離全体制御部52は、二次元のマルチチャンネルスケーラー60と、パルス計数部61と、同期制御部62と、測定信号の二次元平面への並べ替え部63と、マイクロプロセッサ72等から構成される。分析室11内に配設される水素イオン検出部20の出力は、電子衝撃脱離イオン検出部67を介してその出力67aがパルス計数部61に入力される。電子衝撃脱離全体制御部52には電子光学系制御部54から走査信号が入力され、SEM像と同期して制御される。さらに、電子衝撃脱離全体制御部52にはディスプレイ65と記憶装置66が接続される。
図7に示すように、電子源16から発生した電子線16aは、第一の偏向コイル16bと第二の偏向コイル16cを通過することにより、水平方向と垂直方向に走査されて試料40に二次元に照射される。
図8は走査による二次元のESD像を計測するフロー図である。図8に示すように、二次元のESD像の取得は、以下のステップで行なうことができる。
ステップ1:試料40の表面から脱離した水素イオンが、イオン検出器23で検出される。
ステップ2:イオン検出器23で検出した水素イオンの定量計測を、パルス計数部61で行なう。
ステップ3:図7に示した垂直走査用のクロック信号及び水平走査用のクロック信号を生成する同期制御部62により、試料40の二次元の各測定点の水素イオンのカウントを行なう。
ステップ4:ステップ3で測定した試料40の二次元の各測定点の水素イオンのカウント数を記憶装置66のメモリーに保存する。
ステップ5:垂直走査用のクロック信号及び水平走査用のクロック信号を元に記憶装置66のメモリーに保存されたイオン信号を二次元画像(ESD像)として並べ替える。
ステップ6:ステップ5で取得したESD像をディスプレイ65に表示し、画像及び数値データとして記憶装置66に保存する。
これにより、SEM像と同じ領域のESD像が取得される。
なお、本発明において、試料40の表面に配設される導電性薄膜43の膜厚が走査型電子顕微鏡15の空間分解能と同程度の膜厚であることから、導電性薄膜43の存在によって、水素放出位置の空間分解能が低下するようなことはない。これにより、記憶装置59に保存された試料40のSEM像と記憶装置66に保存された試料40のESD像を同じ位置分解能で比較することにより、SEM像から試料表面側の結晶粒界や点欠陥等の組織とESD像から水素イオンの放出位置に関する構造情報を取得することができる。さらに、ESD像から取得した水素イオンの放出位置に関する構造情報とSEM像で取得した例えば点欠陥とを対比することにより、試料40の点欠陥の位置と水素イオンの放出位置との関係を特定することができる。
ここで、例えば試料本体41及び導電領域又は絶縁領域42に、亜鉛が含まれるような場合には、亜鉛は平衡蒸気圧が高く、例えば真空環境の準備をするために必要なベーキング温度(127℃)程度においても、10-6Pa程度であるが、亜鉛が昇華又は蒸発によりガス放出されても、導電性薄膜43によって遮蔽されるので、ガスが分析室11内に進入して、分析室11内の超高真空環境が汚染されてしまうことがない。
また、試料本体41の絶縁領域42に電子が蓄積しようとしても導電性薄膜43に沿って移動するので、当該絶縁領域42が帯電して所謂チャージアップが発生することがなく、上述した電子遷移誘起で励起された水素イオンがチャージアップの影響を受けることなく脱離する。
第二の薄膜44は、水素透過性を備え且つ試料本体41及び導電領域又は絶縁領域42を構成する金属材料と反応しない材料から構成されている。
なお、第二の薄膜44が存在することにより、導電性薄膜43は、水素透過性を備えていれば、試料本体41及び導電領域又は絶縁領域42を構成する金属材料と反応しない材料でなくてもよい。具体的には、第二の薄膜44は、例えばAl,Pb,Snの何れか又はAl,Pb,Snの何れかを含む合金から構成される。
基板81は、水素透過性を有する材料、例えばパラジウムから構成されている。試料本体82は、昇華又は蒸発によりガス放出しやすい材料から構成されている。
第三の薄膜83は、水素透過性の低い材料から構成され、基板81を下方から上方に貫通しようとする水素が第三の薄膜83により阻止される。他方、試料本体82が、基板81上の一部領域に配置されることにより、図1の試料40と比較して水素放出のための領域の表面積が小さく選定される。具体的には、試料本体82は、水素放出のための領域の表面積が、例えば第三の薄膜83よりも小さく選定される。
導電性薄膜84は、図1の試料40における導電性薄膜43と同様の構成である、即ち水素透過性を備え且つ試料本体82からの昇華又は蒸発によるガス放出を遮蔽する導電性材料、好ましくは試料本体82との間で合金を作らない材料から構成される。
なお、図示の場合、支持板91の貫通穴91a及び試料本体93は、真空側(図面にて上方)に向かって先細となるようにテーパ状に形成されている。これにより、真空側からの負圧により試料本体93が真空側に向かって引っ張られ、試料本体93が貫通穴91aの周囲に対してより強く密着し、気密性が高められる。図12においても、図1の試料40における導電領域又は絶縁領域42を図示省略している。
導電性薄膜94は、図1の試料40における導電性薄膜43と同様の構成である、即ち水素透過性を備え且つ試料本体93からの昇華又は蒸発によるガス放出を遮蔽する導電性材料、好ましくは試料本体93との間で合金を作らない材料から構成される。なお、図13においても、図1の試料40における導電領域又は絶縁領域42を図示省略した。
また、上述した実施形態においては、試料本体41,82及び93上に、水素放出領域としての導電性薄膜43,84,94が設けられているが、これに限らず、導電性薄膜43,84,94には、絶縁領域が設けられていてもよいことは明らかである。この場合、絶縁領域は、昇華又は蒸発によるガス放出を遮蔽する材料である。
11 分析室
12,12A 試料ホルダー
12a 中空部
12b フランジ部
12c 試料搭載部
13 試料固定板
14 水素配管
15 走査型電子顕微鏡
16 電子源
18 二次電子検出部
19 ガス供給部
20 水素イオン検出部
21 収集機構
22 イオンエネルギー分解部
23 イオン検出器
31 試料台部
33 試料温度測定部
34 試料位置調整部
37 第1の真空排気部
38 第2の真空排気部
40,40A 水素透過検出のための試料
41 試料本体
42 導電領域又は絶縁領域
42a 埋め込まれた導電領域又は絶縁領域
43 導電性薄膜
44 第二の薄膜
50 制御部
51 電子顕微鏡全体制御部
52 電子衝撃脱離全体制御部
53 二次電子検出部
54 電子光学系制御部
55 SEM用の画像演算部
56 高電圧安定化電源
57 入力装置
58 ディスプレイ
59 記憶装置
60 二次元のマルチチャンネルスケーラー
61 パルス計数部
61a 水素イオンのカウント数信号
62 同期制御部
62a 垂直走査信号
62b 水平走査信号
62c 走査位置に関する情報
62d,62e デジタルアナログ変換器
63 測定信号の二次元平面への並べ替え部
64 ESD用の画像演算部
65 ディスプレイ
66 記憶装置
67 電子衝撃脱離イオン検出部
72 マイクロプロセッサ
72a,72b 入出力インターフェース
80 水素透過検出のための試料
81 基板
82 試料本体
83 第三の薄膜
90,90A 水素透過検出のための試料
91 支持板
92 接着剤
93 試料本体
94 導電性薄膜
Claims (15)
- 試料の背面から透過した水素原子あるいは当該試料の材料内部から湧出した水素原子を、超高真空中で走査型電子顕微鏡の走査電子により電子遷移誘起で励起させて水素イオンを脱離させ、該脱離した水素イオンのESD像を、前記走査型電子顕微鏡の電子線の走査に同期して取得する、水素透過検出のための試料であって、
表面領域に配設された導電領域又は絶縁領域を備え且つ該導電領域又は絶縁領域が昇華又は蒸発によりガス放出しやすい材料を含む試料本体と、
前記試料本体の導電領域又は絶縁領域を含む表面全体に亘って配設された水素透過性を備え且つ前記試料本体からのガス放出を遮蔽する導電性薄膜と、
を備える、水素透過検出のための試料。 - 前記試料本体の少なくとも一部が、高分子材料から構成されており、
前記導電性薄膜が、前記試料本体の表面に蒸着により形成されている、
ことを特徴とする、請求項1に記載の水素透過検出のための試料。 - 前記試料本体の少なくとも一部が、蒸気圧の高い金属又は該金属の合金からなる材料から構成されており、
前記導電性薄膜が、前記蒸気圧の高い金属と合金を形成しない金属材料で成るか又は、前記蒸気圧の高い金属合金と合金を形成しない金属材料で成る、請求項1に記載の水素透過検出のための試料。 - 前記導電性薄膜が、パラジウム,バナジウム,ニオブ,タンタル,チタン,銀又はこれらの合金であることを特徴とする、請求項3に記載の水素透過検出のための試料。
- 前記試料本体の少なくとも一部が、蒸気圧の高い金属材料から構成されており、
前記試料本体の表面と前記導電性薄膜との間に、水素透過性を備え且つ前記蒸気圧の高い金属材料と反応しない材料から成る第二の薄膜を備えている、
請求項1に記載の水素透過検出のための試料。 - 前記第二の薄膜が、Al,Pb,Snの何れか又はAl,Pb,Snの何れかを含む合金である、請求項5に記載の水素透過検出のための試料。
- 前記試料本体の表面の真空側への水素放出のための領域を除く他の領域を覆うように、水素透過性の低い第三の薄膜が備えられる、請求項1に記載の水素透過検出のための試料。
- 前記試料本体の水素放出のための領域の表面積が、前記第三の薄膜の表面積よりも小さく設定される、請求項7に記載の水素透過検出のための試料。
- 試料の背面から透過した水素原子あるいは当該試料の材料内部から湧出した水素原子を、超高真空中で走査型電子顕微鏡の走査電子により電子遷移誘起で励起させて水素イオンを脱離させ、該脱離した水素イオンのESD像を、前記走査型電子顕微鏡の電子線の走査に同期して取得する、水素透過検出のための試料であって、
水素透過性の低い材料から成り、一部に貫通穴を備えた支持板と、
表面領域に局所的に配設された導電領域又は絶縁領域を有し且つ少なくとも一部が昇華又は蒸発によりガス放出しやすい材料から成る試料本体と、を備え、
該試料本体が、前記支持板の貫通穴内に固定されて成る、水素透過検出のための試料。 - 水素透過性を備え且つ前記試料本体からのガス放出を遮蔽する導電性薄膜が、前記試料本体を含む支持板の表面全体に亘って配設された、請求項9に記載の水素透過検出のための試料。
- 前記導電性薄膜が、均一の膜厚を有している、請求項1から8又は10の何れかに記載の水素透過検出のための試料。
- 前記導電性薄膜が、走査型電子顕微鏡の空間分解能と同程度以下の膜厚を有している、請求項1から8又は10,11の何れかに記載の水素透過検出のための試料。
- 試料の背面から透過した水素原子あるいは当該試料の材料内部から湧出した水素原子を超高真空中で走査型電子顕微鏡の走査電子により電子遷移誘起で励起させて水素イオンを脱離させ、該脱離した水素イオンのESD像を前記走査型電子顕微鏡の電子線の走査に同期して取得する、水素透過検出のための試料の製造方法であって、
表面領域に導電領域又は絶縁領域を配設し且つ該導電領域又は絶縁領域が昇華又は蒸発によりガス放出しやすい材料で試料本体を形成する工程と、
前記試料本体の導電領域又は絶縁領域の含む表面に亘って、水素透過性を備え且つ前記試料本体からのガス放出を遮蔽する導電性薄膜を形成する工程と、
を備え、
前記導電性薄膜を、前記試料本体から試料表面上にガスが放出されない温度で、該試料表面に蒸着により形成する、水素透過検出のための試料の製造方法。 - 前記試料本体の少なくとも一部を、高分子材料から形成し、
前記導電性薄膜を、前記高分子材料を溶融又は昇華させない温度で、蒸着又はスパッタリング法により形成する、請求項13に記載の水素透過検出のための試料の製造方法。 - 前記導電性薄膜を、前記試料本体の表面と合金を作らない程度の温度で形成する、請求項13に記載の水素透過検出のための試料の製造方法。
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| 板倉明子: "水素の動きを可視化する−オペランド水素顕微鏡の開発−", WE-COMマガジン, vol. Vol.37, pp.2-23, JPN7025004509, July 2020 (2020-07-01), ISSN: 0005707074 * |
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