JP2023149157A - 操作支援装置、作業機械、遠隔操作支援装置、プログラム - Google Patents

操作支援装置、作業機械、遠隔操作支援装置、プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】作業機械の外部からの指示で作業機械をより適切に動作させることが可能な技術を提供する。【解決手段】本開示の一実施形態に係る操作支援装置150は、ショベル100の周辺の様子を表すセンシング情報に基づき、ショベル100の周辺の指示者からのショベル100の操作に関する指示を表すジェスチャを認識し、ショベル100の操作に関する指示を受け付ける操作指示受付部301と、操作指示受付部301により受け付けられる、ショベル100の操作に関する指示をユーザに通知する操作指示通知部302と、を備える。【選択図】図6

Description

本開示は、作業機械の操作支援装置等に関する。
作業機械の外部からの指示によって、作業機械を動作させる技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1では、作業機械(ショベル)の周辺の時系列の画像情報(動画像情報)から作業者の動作(ジェスチャ)を認識し、その動作に応じて、作業機械を動作させることが開示されている。
国際公開第2020/032267号
しかしながら、例えば、作業機械の外部からの指示を出し、直接操作する場合、指示を出す人の位置によっては、作業機械の奥の箇所等、作業機械の周辺に死角が存在し、その結果、作業機械の周辺の状況を応じた適切な操作ができない可能性がある。また、例えば、ジェスチャ等の人の動作によって作業機械の外部からの指示を出し、直接操作する場合、その認識精度等によっては、作業機械の動作を適切に操作できない可能性がある。
そこで、上記課題に鑑み、作業機械の外部からの指示で作業機械をより適切に動作させることが可能な技術を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本開示の一実施形態では、
作業機械の外部からの前記作業機械の操作に関する指示を受け付ける受付部と、
前記受付部により受け付けられる、前記作業機械の操作に関する指示をユーザに通知する通知部と、を備える、
操作支援装置が提供される。
また、本開示の他の実施形態では、
上述の操作支援装置を備える、
作業機械が提供される。
また、本開示の更に他の実施形態では、
上述の操作支援装置を備え、
前記操作部は、前記作業機械に対する遠隔操作の操作入力を受け付ける、
遠隔操作支援装置が提供される。
また、本開示の更に他の実施形態では、
情報処理装置に、
作業機械の外部からの前記作業機械の操作に関する指示の情報を取得する取得ステップと、
前記取得ステップで取得される情報に基づき、前記作業機械の操作に関する指示をユーザに通知する通知ステップと、を実行させる、
プログラムが提供される。
上述の実施形態によれば、作業機械の外部からの指示で作業機械をより適切に動作させることができる。
ショベル稼働支援システムの一例を示す図である。 ショベルの一例を示す上面図である。 ショベルの遠隔操作に関する構成の一例を示す図である。 ショベルのハードウェア構成の一例を示すブロック図である。 情報処理装置のハードウェア構成の一例を示す図である。 操作支援装置の機能構成の第1例を示す機能ブロック図である。 表示装置に表示される操作指示通知画面の一例を示す図である。 操作支援装置の機能構成の第2例を示す機能ブロック図である。 作業機械の他の例を示す図である。
以下、図面を参照して実施形態について説明する。
[稼働支援システムの概要]
まず、図1~図3を参照して、本実施形態に係る稼働支援システムSYSの概要について説明をする。
図1は、稼働支援システムSYSの一例を示す図である。図1において、ショベル100は、左側面図が示される。図2は、ショベル100の一例を示す上面図である。図3は、ショベルの遠隔操作に関する構成の一例を示す図である。以下、ショベル100の上面視でアタッチメントATが延び出す方向(図2の上方向)を"前"と規定して、ショベル100における方向、或いは、ショベル100から見た方向を説明する場合がある。
図1に示すように、稼働支援システムSYSは、ショベル100と、情報処理装置200とを含む。
稼働支援システムSYSは、情報処理装置200を用いて、ショベル100と連携し、ショベル100の稼働に関する支援を行う。
稼働支援システムSYSに含まれるショベル100は、1台であってもよいし、複数台であってもよい。
ショベル100は、稼働支援システムSYSにおいて、稼働に関する支援の対象の作業機械である。
図1、図2に示すように、ショベル100は、下部走行体1と、上部旋回体3と、ブーム4、アーム5、及び、バケット6を含むアタッチメントATと、キャビン10とを備える。
下部走行体1は、クローラ1Cを用いて、ショベル100を走行させる。クローラ1Cは、左側のクローラ1CL及び右側のクローラ1CRを含む。クローラ1CLは、走行油圧モータ1MLで油圧駆動される。同様に、クローラ1CLは、走行油圧モータ1MRで油圧駆動される。これにより、下部走行体1は、自走することができる。
上部旋回体3は、旋回機構2を介して下部走行体1に旋回可能に搭載される。例えば、上部旋回体3は、旋回油圧モータ2Mで旋回機構2が油圧駆動されることにより、下部走行体1に対して旋回する。
ブーム4は、左右方向に沿う回転軸を中心として俯仰可能なように、上部旋回体3の前部中央に取り付けられる。アーム5は、左右方向に沿う回転軸を中心として回転可能なように、ブーム4の先端に取り付けられる。バケット6は、左右方向に沿う回転軸を中心として回転可能なように、アーム5の先端に取り付けられる。
バケット6は、エンドアタッチメントの一例であり、例えば、掘削作業に用いられる。
また、バケット6には、クレーン作業(吊り作業)用のフックHKが取り付けられる。これにより、ショベル100は、フックHKに吊荷を吊り下げて、下部走行体1、上部旋回体3,及びアタッチメントATの少なくとも一つを動作させることにより、吊荷を所定の搬送先まで搬送するクレーン作業(吊り作業)を行うことができる。
フックHKは、基端が、アーム5とバケット6との間を連結するバケットピンに回動可能に連結される。これにより、掘削作業等のクレーン作業以外の作業が行われる場合、2本のバケットリンクの間に形成される空間にフックHKを収納することができる。
バケット6は、ショベル100の作業内容に応じて、適宜交換可能な態様で、アーム5の先端に取り付けられている。つまり、アーム5の先端には、バケット6に代えて、バケット6とは異なる種類のバケット、例えば、相対的に大きい大型バケット、法面用バケット、浚渫用バケット等が取り付けられてもよい。また、アーム5の先端には、バケット以外の種類のエンドアタッチメント、例えば、攪拌機、ブレーカ、クラッシャー等が取り付けられてもよい。また、アーム5と、エンドアタッチメントとの間には、例えば、クイックカップリングやチルトローテータ等の予備アタッチメントが設けられてもよい。
ブーム4、アーム5、及び、バケット6は、それぞれ、ブームシリンダ7、アームシリンダ8、及び、バケットシリンダ9により油圧駆動される。
キャビン10は、オペレータが搭乗し、ショベル100を操作するための操縦室である。キャビン10は、例えば、上部旋回体3の前部左側に搭載される。
例えば、ショベル100は、キャビン10に搭乗するオペレータの操作に応じて、下部走行体1(即ち、左右の一対のクローラ1CL,1CR)、上部旋回体3、ブーム4、アーム5、及びバケット6等の被駆動要素を動作させる。
また、ショベル100は、キャビン10に搭乗するオペレータによって操作可能に構成されるのに代えて、或いは、加えて、ショベル100の外部から遠隔操作(リモート操作)が可能に構成されてもよい。ショベル100が遠隔操作される場合、キャビン10の内部は、無人状態であってもよい。以下、オペレータの操作には、キャビン10のオペレータの操作装置26に対する操作、及び外部のオペレータの遠隔操作の少なくとも一方が含まれる前提で説明を進める。
例えば、図3に示すように、遠隔操作には、遠隔操作支援装置300で行われるショベル100のアクチュエータに関する操作入力によって、ショベル100が操作される態様が含まれる。
遠隔操作支援装置300は、例えば、ショベル100の作業を外部から管理する管理センタ等に設けられる。また、遠隔操作支援装置300は、可搬型の操作端末であってもよく、この場合、オペレータは、ショベル100の周辺からショベル100の作業状況を直接確認しながらショベル100の遠隔操作を行うことができる。
ショベル100は、例えば、後述の通信装置60を利用し、通信回線NW通じて、後述の撮像装置40が出力する撮像画像に基づくショベル100の前方を含む周辺の様子を表す画像(以下、「周辺画像」)を遠隔操作支援装置300に送信してよい。そして、遠隔操作支援装置300は、ショベル100から受信される画像(周辺画像)を表示装置に表示させてよい。また、ショベル100のキャビン10の内部の出力装置50(表示装置)に表示される各種の情報画像(情報画面)は、同様に、遠隔操作支援装置300の表示装置にも表示されてよい。これにより、遠隔操作支援装置300を利用するオペレータは、例えば、表示装置に表示されるショベル100の周辺の様子を表す画像や情報画面等の表示内容を確認しながら、ショベル100を遠隔操作することができる。そして、ショベル100は、通信装置60により遠隔操作支援装置300から受信される、遠隔操作の内容を表す遠隔操作信号に応じて、アクチュエータを動作させ、下部走行体1、上部旋回体3、ブーム4、アーム5、及びバケット6等の被駆動要素を駆動してよい。
また、遠隔操作には、例えば、ショベル100の周囲の人(例えば、作業者)のショベル100に対する外部からの音声入力やジェスチャ入力等によって、ショベル100が操作される態様が含まれてよい。具体的には、ショベル100は、自機に搭載される音声入力装置(例えば、マイクロフォン)やジェスチャ入力装置(例えば、撮像装置)等を通じて、周囲の作業者等により発話される音声や作業者等により行われるジェスチャ等を認識する。そして、ショベル100は、認識した音声やジェスチャ等の内容に応じて、アクチュエータを動作させ、下部走行体1(左右のクローラ1C)、上部旋回体3、ブーム4、アーム5、及びバケット6等の被駆動要素を駆動してもよい。
また、ショベル100の作業が遠隔監視されてもよい。この場合、遠隔操作支援装置300と同様の機能を有する遠隔監視支援装置が設けられてもよい。遠隔監視支援装置は、例えば、情報処理装置200である。これにより、遠隔監視支援装置のユーザである監視者は、遠隔監視支援装置の表示装置に表示される周辺画像を確認しながら、ショベル100の作業の状況を監視することができる。また、例えば、監視者は、安全性の観点から必要と判断した場合、遠隔監視支援装置の入力装置を用いて、所定の入力を行うことによって、ショベル100のオペレータによる操作に介入し緊急停止させることができる。
情報処理装置200は、通信回線NWを通じて、ショベル100と通信を行うことにより相互に連携し、ショベル100の稼働に関する支援を行う。
情報処理装置200は、例えば、ショベル100の作業現場内の管理事務所、或いは、ショベル100の作業現場とは異なる場所にある、ショベル100の稼働状況等を管理する管理センタ等に設置されるサーバや管理用の端末装置である。管理用の端末装置は、例えば、デスクトップ型のPC(Personal Computer)等の定置型の端末装置であってもよいし、タブレット端末、スマートフォン、ラップトップ型のPC等の可搬型の端末装置(携帯端末)であってもよい。後者の場合、作業現場の作業者や作業を監督する監督者や作業現場を管理する管理者等は、可搬型の情報処理装置200を所持して作業現場内を移動することができる。また、後者の場合、オペレータは、例えば、可搬型の情報処理装置200をショベル100のキャビンに持ち込むことができる。
情報処理装置200は、例えば、ショベル100から稼働状態に関するデータを取得する。これにより、情報処理装置200は、ショベル100の稼働状態を把握し、ショベル100の異常の有無等を監視することができる。また、情報処理装置200は、後述の表示装置208を通じて、ショベル100の稼働状態に関するデータを表示し、ユーザに確認させることができる。
また、情報処理装置200は、例えば、ショベル100にコントローラ30等の処理で利用されるプログラムや参照データ等の各種データをショベル100に送信する。これにより、ショベル100は、情報処理装置200からダウンロードされる各種データを用いて、ショベル100の稼働に関する各種の処理を行うことができる。
[稼働支援システムのハードウェア構成]
次に、図1~図3に加えて、図4、図5を参照して、稼働支援システムSYSのハードウェア構成について説明する。
<ショベルのハードウェア構成>
図4は、ショベル100のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
尚、図4では、機械的動力が伝達される経路は二重線、油圧アクチュエータを駆動する高圧の作動油が流れる経路は実線、パイロット圧が伝達される経路は破線、電気信号が伝達される経路は点線でそれぞれ示される。
ショベル100は、被駆動要素の油圧駆動に関する油圧駆動系、被駆動要素の操作に関する操作系、ユーザとの情報のやり取りに関するユーザインタフェース系、外部との通信に関する通信系、及び各種制御に関する制御系等のそれぞれの構成要素を含む。
≪油圧駆動系≫
図4に示すように、ショベル100の油圧駆動系は、上述の如く、下部走行体1(左右のクローラ1C)、上部旋回体3、及びアタッチメントAT等の被駆動要素のそれぞれを油圧駆動する油圧アクチュエータHAを含む。また、本実施形態に係るショベル100の油圧駆動系は、エンジン11と、レギュレータ13と、メインポンプ14と、コントロールバルブ17とを含む。
油圧アクチュエータHAには、走行油圧モータ1ML,1MR、旋回油圧モータ2M、ブームシリンダ7、アームシリンダ8、及びバケットシリンダ9等が含まれる。
尚、ショベル100は、油圧アクチュエータHAの一部又は全部が電動アクチュエータに置換されてもよい。つまり、ショベル100は、ハイブリッドショベルや電動ショベルであってもよい。
エンジン11は、ショベル100の原動機であり、油圧駆動系におけるメイン動力源である。エンジン11は、例えば、軽油を燃料とするディーゼルエンジンである。エンジン11は、例えば、上部旋回体3の後部に搭載される。エンジン11は、後述するコントローラ30による直接或いは間接的な制御下で、予め設定される目標回転数で一定回転し、メインポンプ14及びパイロットポンプ15を駆動する。
尚、エンジン11に代えて、或いは、加えて、他の原動機(例えば、電動機)等がショベル100に搭載されてもよい。
レギュレータ13は、コントローラ30の制御下で、メインポンプ14の吐出量を制御(調節)する。例えば、レギュレータ13は、コントローラ30からの制御指令に応じて、メインポンプ14の斜板の角度(以下、「傾転角」)を調節する。
メインポンプ14は、高圧油圧ラインを通じてコントロールバルブ17に作動油を供給する。メインポンプ14は、例えば、エンジン11と同様、上部旋回体3の後部に搭載される。メインポンプ14は、上述の如く、エンジン11により駆動される。メインポンプ14は、例えば、可変容量式油圧ポンプであり、上述の如く、コントローラ30の制御下で、レギュレータ13により斜板の傾転角が調節されることによりピストンのストローク長が調整され、吐出流量や吐出圧が制御される。
コントロールバルブ17は、オペレータの操作装置26に対する操作や遠隔操作の内容に応じて、油圧アクチュエータHAを駆動する。コントロールバルブ17は、例えば、上部旋回体3の中央部に搭載される。コントロールバルブ17は、上述の如く、高圧油圧ラインを介してメインポンプ14と接続され、メインポンプ14から供給される作動油を、オペレータの操作に応じて、それぞれの油圧アクチュエータに選択的に供給する。具体的には、コントロールバルブ17は、メインポンプ14から油圧アクチュエータHAのそれぞれに供給される作動油の流量と流れる方向を制御する複数の制御弁(「方向切換弁」とも称する)を含む。
≪操作系≫
図4に示すように、ショベル100の操作系は、パイロットポンプ15と、操作装置26と、油圧制御弁31と、シャトル弁32と、油圧制御弁33とを含む。
パイロットポンプ15は、パイロットライン25を介して各種油圧機器にパイロット圧を供給する。パイロットポンプ15は、例えば、エンジン11と同様、上部旋回体3の後部に搭載される。パイロットポンプ15は、例えば、固定容量式油圧ポンプであり、上述の如く、エンジン11により駆動される。
尚、パイロットポンプ15は、省略されてもよい。この場合、メインポンプ14から吐出される相対的に高い圧力の作動油が所定の減圧弁により減圧された後の相対的に低い圧力の作動油がパイロット圧として各種油圧機器に供給されてよい。
操作装置26は、キャビン10の操縦席付近に設けられ、オペレータが各種被駆動要素の操作を行うために用いられる。具体的には、操作装置26は、オペレータがそれぞれの被駆動要素を駆動する油圧アクチュエータHAの操作を行うために用いられ、その結果として、油圧アクチュエータHAの駆動対象の被駆動要素のオペレータによる操作を実現することができる。操作装置26は、それぞれの被駆動要素(油圧アクチュエータHA)を操作するためのペダル装置やレバー装置を含む。
例えば、図4に示すように、操作装置26は、油圧パイロット式である。具体的には、操作装置26は、パイロットライン25及びそこから分岐するパイロットライン25Aを通じてパイロットポンプ15から供給される作動油を利用し、操作内容に応じたパイロット圧を二次側のパイロットライン27Aに出力する。パイロットライン27Aは、シャトル弁32の一方の入口ポートに接続され、シャトル弁32の出口ポートに接続されるパイロットライン27を介して、コントロールバルブ17に接続される。これにより、コントロールバルブ17には、シャトル弁32を介して、操作装置26における各種被駆動要素(油圧アクチュエータHA)に関する操作内容に応じたパイロット圧が入力されうる。そのため、コントロールバルブ17は、オペレータ等による操作装置26に対する操作内容に応じて、それぞれの油圧アクチュエータHAを駆動することができる。
また、操作装置26は、電気式であってもよい。この場合、パイロットライン27A、シャトル弁32、及び油圧制御弁33は省略される。具体的には、操作装置26は、操作内容に応じた電気信号(以下、「操作信号」)を出力し、操作信号は、コントローラ30に取り込まれる。そして、コントローラ30は、操作信号の内容に応じた制御指令、つまり、操作装置26に対する操作内容に応じた制御信号を油圧制御弁31に出力する。これにより、油圧制御弁31からコントロールバルブ17に操作装置26の操作内容に応じたパイロット圧が入力され、コントロールバルブ17は、操作装置26の操作内容に応じて、それぞれの油圧アクチュエータHAを駆動することができる。
また、コントロールバルブ17に内蔵される、それぞれの油圧アクチュエータHAを駆動する制御弁(方向切換弁)は、電磁ソレノイド式であってもよい。この場合、操作装置26から出力される操作信号がコントロールバルブ17に、即ち、電磁ソレノイド式の制御弁に直接入力されてもよい。
また、上述の如く、油圧アクチュエータHAの一部又は全部は電動アクチュエータに置換されてもよい。この場合、コントローラ30は、操作装置26の操作内容や遠隔操作信号で規定される遠隔操作の内容に応じた制御指令を電動アクチュエータ或いは電動アクチュエータを駆動するドライバ等に出力してよい。また、ショベル100が遠隔操作される場合、操作装置26は省略されてもよい。
油圧制御弁31は、操作装置26の操作対象の被駆動要素(油圧アクチュエータHA)ごと且つ被駆動要素(油圧アクチュエータHA)の駆動方向(例えば、ブーム4の上げ方向及び下げ方向)ごとに設けられる。つまり、複動式である油圧アクチュエータHAごとに、2つの油圧制御弁31が設けられる。油圧制御弁31は、例えば、パイロットポンプ15とコントロールバルブ17との間のパイロットライン25Bに設けられ、その流路面積(即ち、作動油が通流可能な断面積)を変更可能に構成されてよい。これにより、油圧制御弁31は、パイロットライン25Bを通じて供給されるパイロットポンプ15の作動油を利用して、所定のパイロット圧を二次側のパイロットライン27Bに出力することができる。そのため、油圧制御弁31は、パイロットライン27Bとパイロットライン27の間のシャトル弁32を通じて、間接的に、コントローラ30からの制御信号に応じた所定のパイロット圧をコントロールバルブ17に作用させることができる。
コントローラ30は、例えば、油圧制御弁31を制御し、ショベル100の遠隔操作を実現する。具体的には、コントローラ30は、通信装置60によって、遠隔操作支援装置300から受信される遠隔操作信号で指定される遠隔操作の内容に対応する制御信号を油圧制御弁31に出力する。これにより、コントローラ30は、油圧制御弁31から遠隔操作の内容に対応するパイロット圧をコントロールバルブ17に供給させ、オペレータの遠隔操作に基づくショベル100の動作を実現することができる。
また、操作装置26が電気式の場合、コントローラ30は、油圧制御弁31から操作装置26の操作内容(操作信号)に応じたパイロット圧を直接的にコントロールバルブ17に供給させ、オペレータの操作に基づくショベル100の動作を実現することができる。
シャトル弁32は、2つの入口ポートと1つの出口ポートを有し、2つの入口ポートに入力されたパイロット圧のうちの高い方のパイロット圧を有する作動油を出口ポートに出力させる。シャトル弁32は、操作装置26の操作対象の被駆動要素(油圧アクチュエータHA)ごと且つ被駆動要素(油圧アクチュエータHA)の駆動方向ごとに設けられる。シャトル弁32の2つの入口ポートのうちの一方が操作装置26(具体的には、操作装置26に含まれる上述のレバー装置やペダル装置)の二次側のパイロットライン27Aに接続され、他方が油圧制御弁31の二次側のパイロットライン27Bに接続される。シャトル弁32の出口ポートは、パイロットライン27を通じて、コントロールバルブ17の対応する制御弁のパイロットポートに接続される。対応する制御弁とは、シャトル弁32の一方の入口ポートに接続される上述のレバー装置或いはペダル装置の操作対象である油圧アクチュエータを駆動する制御弁である。そのため、これらのシャトル弁32は、それぞれ、操作装置26の二次側のパイロットライン27Aのパイロット圧と油圧制御弁31の二次側のパイロットライン27Bのパイロット圧のうちの高い方を、対応する制御弁のパイロットポートに作用させることができる。つまり、コントローラ30は、操作装置26の二次側のパイロット圧よりも高いパイロット圧を油圧制御弁31から出力させることで、オペレータの操作装置26に対する操作に依らず、対応する制御弁を制御することができる。よって、コントローラ30は、オペレータの操作装置26に対する操作状態に依らず、被駆動要素(下部走行体1、上部旋回体3、アタッチメントAT)の動作を制御し、遠隔操作機能を実現することができる。
油圧制御弁33は、操作装置26とシャトル弁32とを接続するパイロットライン27Aに設けられる。油圧制御弁33は、例えば、その流路面積を変更可能なように構成される。油圧制御弁33は、コントローラ30から入力される制御信号に応じて動作する。これにより、コントローラ30は、オペレータにより操作装置26が操作されている場合に、操作装置26から出力されるパイロット圧を強制的に減圧させることができる。そのため、コントローラ30は、操作装置26が操作されている場合であっても、操作装置26の操作に対応する油圧アクチュエータの動作を強制的に抑制させたり停止させたりすることができる。また、コントローラ30は、例えば、操作装置26が操作されている場合であっても、操作装置26から出力されるパイロット圧を減圧させ、油圧制御弁31から出力されるパイロット圧よりも低くすることができる。そのため、コントローラ30は、油圧制御弁31及び油圧制御弁33を制御することで、例えば、操作装置26の操作内容とは無関係に、所望のパイロット圧をコントロールバルブ17内の制御弁のパイロットポートに確実に作用させることができる。よって、コントローラ30は、例えば、油圧制御弁31に加えて、油圧制御弁33を制御することで、ショベル100の遠隔操作機能をより適切に実現することができる。
≪ユーザインタフェース系≫
図4に示すように、ショベル100のユーザインタフェース系は、操作装置26と、出力装置50と、入力装置52とを含む。
出力装置50は、ショベル100のユーザ(例えば、キャビン10のオペレータや外部の遠隔操作のオペレータ)やショベル100の周辺の人(例えば、作業者や作業車両の運転者)等に向けて各種情報を出力する。
例えば、出力装置50は、視覚的な方法で各種情報を出力する照明機器や表示装置50A(図6参照)等を含む。照明機器は、例えば、警告灯(インジケータランプ)等である。表示装置50Aは、例えば、液晶ディスプレイや有機EL(Electroluminescence)ディスプレイ等である。例えば、図2に示すように、照明機器や表示装置50Aは、キャビン10の内部に設けられ、キャビン10の内部のオペレータ等に視覚的な方法で各種情報を出力してよい。また、照明機器や表示装置50Aは、例えば、上部旋回体3の側面等に設けられ、ショベル100の周囲の作業者等に視覚的な方法で各種情報を出力してもよい。
また、例えば、出力装置50は、聴覚的な方法で各種情報を出力する音出力装置50B(図6参照)を含む。音出力装置50Bには、例えば、ブザーやスピーカ等が含まれる。音出力装置50Bは、例えば、キャビン10の内部及び外部の少なくとも一方に設けられ、キャビン10の内部のオペレータやショベル100の周囲の人(作業者等)に聴覚的な方法で各種情報を出力してよい。
また、例えば、出力装置50は、操縦席の振動等の触覚的な方法で各種情報を出力する装置を含んでもよい。
入力装置52は、ショベル100のユーザからの各種入力を受け付け、受け付けられる入力に対応する信号は、コントローラ30に取り込まれる。入力装置52は、例えば、キャビン10の内部に設けられ、キャビン10の内部のオペレータ等からの入力を受け付ける。また、入力装置52は、例えば、上部旋回体3の側面等に設けられ、ショベル100の周辺の作業者等からの入力を受け付けてもよい。
例えば、入力装置52は、ユーザからの機械的な操作による入力を受け付ける操作入力装置を含む。操作入力装置には、表示装置に実装されるタッチパネル、表示装置の周囲に設置されるタッチパッド、ボタンスイッチ、レバー、トグル、操作装置26(レバー装置)に設けられるノブスイッチ等が含まれてよい。
また、例えば、入力装置52は、ユーザの音声入力を受け付ける音声入力装置を含んでもよい。音声入力装置には、例えば、マイクロフォンが含まれる。
また、例えば、入力装置52は、ユーザのジェスチャ入力を受け付けるジェスチャ入力装置を含んでもよい。ジェスチャ入力装置には、例えば、ユーザが行うジェスチャの様子を撮像する撮像装置が含まれる。
また、例えば、入力装置52は、ユーザの生体入力を受け付ける生体入力装置を含んでもよい。生体入力には、例えば、ユーザの指紋、虹彩等の生体情報の入力が含まれる。
≪通信系≫
図4に示すように、本実施形態に係るショベル100の通信系は、通信装置60を含む。
通信装置60は、外部の通信回線NWに接続し、ショベル100と別に設けられる装置と通信を行う。ショベル100と別に設けられる装置には、ショベル100の外部にある装置の他、ショベル100のユーザによってキャビン10に持ち込まれる可搬型の端末装置(携帯端末)が含まれてもよい。通信装置60は、例えば、4G(4th Generation)や5G(5th Generation)等の規格に準拠する移動体通信モジュールを含んでよい。また、通信装置60は、例えば、衛星通信モジュールを含んでもよい。また、通信装置60は、例えば、WiFi通信モジュールやブルートゥース(登録商標)通信モジュール等を含んでもよい。また、通信装置60は、接続対象の通信回線NWに合わせて、複数の通信装置を含んでもよい。
例えば、通信装置60は、作業現場に構築される局所的な通信回線NWを通じて、作業現場内の情報処理装置200や遠隔操作支援装置300等の外部装置と通信を行う。局所的な通信回線NWは、例えば、作業現場に構築される局所的な5G(いわゆるローカル5G)による移動体通信回線やWiFi6によるローカルネットワーク(LAN:Local Area Network)である。
また、例えば、通信装置60は、作業現場を含む広域の通信回線NW、即ち、広域ネットワーク(WAN:Wide Area Network)を通じて、作業現場の外部にある情報処理装置200や遠隔操作支援装置300等と通信を行う。広域ネットワークは、例えば、広域の移動体通信網や衛星通信網やインターネット網等を含む。
≪制御系≫
図4に示すように、ショベル100の制御系は、コントローラ30を含む。また、本実施形態に係るショベル100の制御系は、操作圧センサ29と、撮像装置40とを含む。
コントローラ30は、ショベル100に関する各種制御を行う。
コントローラ30の機能は、任意のハードウェア、或いは、任意のハードウェア及びソフトウェアの組み合わせ等により実現されてよい。例えば、図4に示すように、コントローラ30は、バスB1で接続される、補助記憶装置30A、メモリ装置30B、CPU(Central Processing Unit)30C、及びインタフェース装置30Dを含む。
補助記憶装置30Aは、不揮発性の記憶手段であり、インストールされるプログラムを格納すると共に、必要なファイルやデータ等を格納する。補助記憶装置30Aは、例えば、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)やフラッシュメモリ等である。
メモリ装置30Bは、例えば、プログラムの起動指示があった場合に、補助記憶装置30AのプログラムをCPU30Cが読み込み可能なようにロードする。メモリ装置30Bは、例えば、SRAM(Static Random Access Memory)である。
CPU30Cは、例えば、メモリ装置30Bにロードされるプログラムを実行し、プログラムの命令に従って、コントローラ30の各種機能を実現する。
インタフェース装置30Dは、例えば、ショベル100の内部の通信回線に接続するための通信インタフェースとして機能する。インタフェース装置30Dは、接続する通信回線の種類に合わせて、複数の異なる種類の通信インタフェースを含んでよい。
また、インタフェース装置30Dは、記録媒体からのデータの読み取りや記録媒体へのデータの書き込みのための外部インタフェースとして機能する。記録媒体は、例えば、キャビン10の内部に設置されるコネクタに着脱可能なケーブルで接続される専用ツールである。また、記録媒体は、例えば、SDメモリカードやUSB(Universal Serial Bus)メモリ等の汎用の記録媒体であってもよい。これにより、コントローラ30の各種機能を実現するプログラムは、例えば、可搬型の記録媒体によって提供され、コントローラ30の補助記憶装置30Aにインストールされうる。また、プログラムは、通信装置60を通じて、ショベル100の外部の他のコンピュータからダウンロードされ、補助記憶装置30Aにインストールされてもよい。
尚、コントローラ30の機能の一部は、他のコントローラ(制御装置)により実現されてもよい。即ち、コントローラ30の機能は、複数のコントローラにより分散して実現される態様であってもよい。
操作圧センサ29は、油圧パイロット式の操作装置26の二次側(パイロットライン27A)のパイロット圧、即ち、操作装置26におけるそれぞれの被駆動要素(油圧アクチュエータ)の操作状態に対応するパイロット圧を検出する。操作圧センサ29による操作装置26におけるそれぞれの被駆動要素(油圧アクチュエータHA)に関する操作状態に対応するパイロット圧の検出信号は、コントローラ30に取り込まれる。
尚、操作装置26が電気式である場合、操作圧センサ29は省略される。コントローラ30は、操作装置26から取り込まれる操作信号に基づき、操作装置26を通じたそれぞれの被駆動要素の操作状態を把握することができるからである。
撮像装置40は、ショベル100の周辺の画像を取得する。また、撮像装置40は、取得した画像及び後述の距離に関するデータに基づき、撮像範囲(画角)内におけるショベル100の周辺の物体の位置及び外形を表す三次元データ(以下、単に「物体の三次元データ」)を取得(生成)してもよい。ショベル100の周辺の物体の三次元データは、例えば、物体の表面を表す点群の座標情報のデータや距離画像データ等である。
例えば、図2に示すように、撮像装置40は、上部旋回体3の前方を撮像するカメラ40F、上部旋回体3の後方を撮像するカメラ40B、上部旋回体3の左方を撮像するカメラ40L、及び上部旋回体3の右方を撮像するカメラ40Rを含む。これにより、撮像装置40は、ショベル100の上面視において、ショベル100を中心とする全周、即ち360度の角度方向に亘る範囲を撮像することができる。また、オペレータは、出力装置50(表示装置)や遠隔操作用表示装置を通じて、カメラ40B,40L,40Rの撮像画像や当該撮像画像に基づき生成される加工画像等の周辺画像を視認し、上部旋回体3の左方、右方、及び後方の様子を確認することができる。また、オペレータは、遠隔操作用表示装置を通じて、カメラ40Fの撮像画像や当該撮像画像に基づき生成される加工画像等の周辺画像を視認することで、バケット6を含むアタッチメントATの動作を確認しながら、ショベル100を遠隔操作することができる。以下、カメラ40F,40B,40L,40Rを包括的に、或いは、個別に、「カメラ40X」と称する場合がある。
カメラ40Xは、例えば、単眼カメラである。また、カメラ40Xは、例えば、ステレオカメラ、TOF(Time Of Flight)カメラ等(以下、包括的に「3Dカメラ」)のように、二次元の画像に加えて、距離(深度)に関するデータを取得可能であってもよい。
撮像装置40(カメラ40X)の出力データ(例えば、画像データやショベル100の周辺の物体の三次元データ等)は、一対一の通信線や車載ネットワークを通じて、コントローラ30に取り込まれる。これにより、例えば、コントローラ30は、カメラ40Xの出力データに基づき、ショベル100の周辺の物体に関する監視を行うことができる。また、例えば、コントローラ30は、カメラ40Xの出力データに基づき、ショベル100の周辺環境を判断することができる。また、例えば、コントローラ30は、カメラ40X(カメラ40F)の出力データに基づき、撮像画像に映るアタッチメントATの姿勢状態を判断することができる。また、例えば、コントローラ30は、カメラ40Xの出力データに基づき、ショベル100の周辺の物体を基準として、ショベル100の機体(上部旋回体3)の姿勢状態を判断することができる。
尚、カメラ40F,40B,40L,40Rのうちの一部が省略されてもよい。例えば、ショベル100の遠隔操作が行われない場合、カメラ40Fやカメラ40Lは、省略されてもよい。ショベル100の前方や左側方の様子は、キャビン10のオペレータから見て、比較的確認しやすいからである。また、撮像装置40(カメラ40X)に代えて、或いは、加えて、距離センサが上部旋回体3に設けられてもよい。距離センサは、例えば、上部旋回体3の上部に取り付けられ、ショベル100を基準とする周辺の物体の距離及び方向に関するデータを取得する。また、距離センサは、取得したデータに基づき、センシング範囲内におけるショベル100の周辺の物体の三次元データ(例えば、点群の座標情報のデータ)を取得(生成)してもよい。距離センサは、例えば、LIDAR(Light Detection and Ranging)である。また、例えば、距離センサは、例えば、ミリ波レーダや超音波センサや赤外線センサ等であってもよい。
<情報処理装置のハードウェア構成>
図5は、情報処理装置200のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
情報処理装置200の機能は、任意のハードウェア或いは任意のハードウェア及びソフトウェアの組み合わせ等により実現される。例えば、図5に示すように、情報処理装置200は、バスB2で接続される、外部インタフェース201、補助記憶装置202、メモリ装置203、CPU204、高速演算装置205、通信インタフェース206、入力装置207、及び表示装置208を含む。
外部インタフェース201は、記録媒体201Aからデータの読み取りや記録媒体201Aへのデータの書き込みのためのインタフェースとして機能する。記録媒体201Aには、例えば、フレキシブルディスク、CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)、BD(Blu-ray(登録商標) Disc)、SDメモリカード、USBメモリ等が含まれる。これにより、情報処理装置200は、記録媒体201Aを通じて、処理で利用する各種データを読み込み、補助記憶装置202に格納したり、各種機能を実現するプログラムをインストールしたりすることができる。
尚、情報処理装置200は、通信インタフェース206を通じて、外部装置から処理で利用する各種データやプログラムを取得してもよい。
補助記憶装置202は、インストールされた各種プログラムを格納すると共に、各種処理に必要なファイルやデータ等を格納する。補助記憶装置202は、例えば、HDD(Hard Disc Drive)やSSD(Solid State Disc)やフラッシュメモリ等を含む。
メモリ装置203は、プログラムの起動指示があった場合に、補助記憶装置202からプログラムを読み出して格納する。メモリ装置203は、例えば、DRAM(Dynamic Random Access Memory)やSRAMを含む。
CPU204は、補助記憶装置202からメモリ装置203にロードされた各種プログラムを実行し、プログラムに従って情報処理装置200に関する各種機能を実現する。
高速演算装置205は、CPU204と連動し、相対的に高い速度で演算処理を行う。高速演算装置205は、例えば、GPU(Graphics Processing Unit)やASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field-Programmable Gate Array)等を含む。
尚、高速演算装置205は、必要な演算処理の速度に応じて、省略されてもよい。
通信インタフェース206は、外部機器と通信可能に接続するためのインタフェースとして用いられる。これにより、情報処理装置200は、通信インタフェース206を通じて、例えば、ショベル100等の外部機器と通信することができる。また、通信インタフェース206は、接続される機器との間の通信方式等によって、複数の種類の通信インタフェースを有してもよい。
入力装置207は、ユーザから各種入力を受け付ける。
入力装置207は、例えば、ユーザからの機械的な操作入力を受け付ける操作入力装置を含む。操作入力装置は、例えば、ボタン、トグル、レバー等を含む。また、操作入力装置は、例えば、表示装置208に実装されるタッチパネル、表示装置208とは別に設けられるタッチパッド等を含む。
また、入力装置207は、例えば、ユーザからの音声入力を受付可能な音声入力装置を含む。音声入力装置は、例えば、ユーザの音声を集音可能なマイクロフォンを含む。
また、入力装置207は、例えば、ユーザからのジェスチャ入力を受付可能なジェスチャ入力装置を含む。ジェスチャ入力装置は、例えば、ユーザのジェスチャの様子を撮像可能なカメラを含む。
また、入力装置207は、例えば、ユーザからの生体入力を受付可能な生体入力装置を含む。生体入力装置は、例えば、ユーザの指紋や虹彩に関する情報を内包する画像データを取得可能なカメラを含む。
表示装置208は、ユーザに向けて、情報画面や操作画面を表示する。例えば、表示装置208には、上述の遠隔操作用表示装置が含まれる。表示装置208は、例えば、液晶ディスプレイや有機EL(Electroluminescence)ディスプレイ等である。
尚、遠隔操作支援装置300についても、情報処理装置200と同様、任意のハードウェア或いは任意のハードウェア及びソフトウェアの組み合わせ等により実現され、同様のハードウェア構成が採用されてよい。例えば、遠隔操作支援装置300は、情報処理装置200(図5)と同様、CPU、メモリ装置、補助記憶装置、インタフェース装置、入力装置、及び表示装置を含むコンピュータを中心に構成される。メモリ装置は、例えば、SRAMやDRAM等である。補助記憶装置は、例えば、HDDやSSDやEEPROMやフラッシュメモリ等である。インタフェース装置は、外部の記録媒体と接続するための外部インタフェースやショベル100等の外部と通信を行う通信インタフェースを含む。入力装置は、例えば、レバー式の操作入力装置を含む。これにより、オペレータは、操作入力装置を用いて、ショベル100のアクチュエータに関する操作入力を行い、遠隔操作支援装置300は、通信インタフェースを用いて、操作入力に対応する信号をショベル100に送信することができる。そのため、オペレータは、遠隔操作支援装置を利用したショベル100の遠隔操作を行うことができる。
[操作支援装置の機能構成]
次に、図1~図5に加えて、図6~図8を参照して、ショベル100に搭載される操作支援装置150の機能構成について説明する。
<第1例>
図6は、操作支援装置150の機能構成の第1例を示すブロック図である。図7は、表示装置50Aに表示される、ショベル100の操作に関する指示を通知する画面(以下、「操作指示通知画面」)の一例(操作指示通知画面800)を示す図である。
操作支援装置150は、キャビン10に搭乗するオペレータOPによるショベル100の操作を支援する。
図6に示すように、操作支援装置150は、操作装置26と、コントローラ30と、撮像装置40と、出力装置50と、通信装置60とを含む。
コントローラ30は、機能部として、操作指示受付部301と、操作指示通知部302とを含む。
操作指示受付部301は、ショベル100の外部からのショベル100の操作に関する指示を受け付ける。ショベル100の操作に関する指示には、例えば、操作対象の被駆動要素を指定し、その被駆動要素を特定の方向に操作させるための指示(以下、便宜的に、「被駆動要素を指定しての操作指示」)を含む。被駆動要素を指定しての操作指示には、例えば、ブーム4の上げ方向或いは下げ方向の操作の指示や上部旋回体3の左旋回方向或いは右旋回方向への操作の指示等が含まれる。また、ショベル100の操作に関する指示には、所定の作業に含まれるショベル100の所定の動作を指定し、その動作を実施させる操作の指示(以下、便宜的に「動作を指定しての操作指示」)を含む。所定の作業には、例えば、クレーン作業等のように一連の複数のショベル100の動作の組み合わせによって実現される作業が含まれる。クレーン作業は、例えば、所定の動作として、吊荷の持ち上げ動作、吊荷の水平移動の動作、吊荷の持ち下げ動作、及び吊荷の移動を停止させる動作等により構成される。吊荷の水平移動の動作には、下部走行体1の走行による吊荷の水平移動の動作、及び上部旋回体3の旋回による吊荷の水平移動の動作が含まれる。また、ショベルの操作に関する指示には、現在の操作に伴う被駆動要素の動作速度や吊荷の移動速度等の調整の指示(以下、便宜的に「速度調整指示」)が含まれる。速度調整指示には、例えば、速度を上げる指示、速度を下げる指示が含まれる。また、速度を上げる指示及び速度を下げる指示のそれぞれには、速度の上げ幅や下げ幅を指定する指示が含まれていてもよい。また、ショベル100の操作に関する指示には、ショベル100を操作して実施される作業の手順(段取り)に関する指示(以下、「作業手順指示」)が含まれる。作業手順指示には、動作の順序等が決まっていない作業について、動作の順序を示す指示や複数の作業を続けて実施する場合の作業の順序を示す指示等が含まれる。
例えば、操作指示受付部301は、ショベル100の周辺の人(以下、便宜的に「指示者」)からのショベル100の操作に関する指示を受け付ける。指示者は、例えば、同じ作業を連携して行う作業者やショベル100の作業を監督する監督者やショベル100の作業現場を管理する管理者等である。
具体的には、操作指示受付部301は、撮像装置40の撮像画像(動画像)に基づき、既知の画像認識技術等を用いることで、ショベル100の周辺の指示者により実施される、ショベル100の操作に関する指示を表すジェスチャを認識してよい。これにより、操作指示受付部301は、認識したジェスチャに対応するショベル100の操作に関する指示を受け付けることができる。
ショベル100の操作に関する指示を表すジェスチャは、対象の指示内容ごとに予め規定され、指示内容ごとのジェスチャに関する情報は、補助記憶装置30A等に予め登録される。例えば、被駆動要素を指定しての操作指示の場合、ブーム4の上げ方向の操作、ブーム4の下げ方向の操作、上部旋回体3の左旋回方向の操作、及び上部旋回体3の右旋回方向の操作等の指示内容ごとに、互いに異なるジェスチャが予め規定される。また、例えば、クレーン作業に関する動作指示の場合、吊荷を持ち上げる動作、吊荷を水平移動させる動作、吊荷を持ち下げる動作、吊荷の移動を停止させる動作、吊荷を微動させる動作等の指示内容ごとにジェスチャが予め規定される。吊荷を微動させる動作を規定するジェスチャには、その動作方向や動作量を指定する指示内容が含まれてもよい。また、例えば、速度調整指示の場合、速度を上げる指示、速度を下げる指示等の指示内容ごとにジェスチャが予め規定される。速度を上げる指示や速度を下げる指示を規定するジェスチャには、速度の上げ幅や下げ幅を規定するジェスチャが含まれてもよい。また、例えば、作業手順指示の場合、複数の動作ごと或いは複数の作業ごとにジェスチャが予め規定され、そのジェスチャを組みわせることにより作業手順指示が実現される。
尚、操作指示受付部301は、距離センサの出力に基づき、ショベル100の周辺の指示者のジェスチャを認識してもよい。
また、操作指示受付部301は、ショベル100の周辺の指示者が所持する情報処理装置200から受信される、ショベル100の操作に関する指示を含む信号(以下、「指示信号」)に基づき、ショベル100の操作に関する指示を受け付けてもよい。この場合、情報処理装置200は、入力装置207を通じた指示者からの入力に応じて、その入力で指定されるショベル100の操作に関する指示の内容を含む指示信号を送信し、ショベル100は、通信装置60を通じて、指示信号を受信する。これにより、ショベル100の周辺の指示者は、情報処理装置200を用いて、ショベル100(オペレータOP)に向けて、ショベル100の操作に関する指示を出すことができる。
また、操作指示受付部301は、情報処理装置200を通じて、ショベル100の作業を遠隔監視する監視者からのショベル100の操作に関する指示を受け付ける。例えば、クレーン作業の場合、作業現場の作業者等は、クレーンからある程度離れる必要があることから、監視者の方が吊荷の状況をより適切に把握しながら、ショベル100の操作に関する指示を出すことが可能な場面がありうるからである。
具体的には、操作指示受付部301は、監視者が使用する情報処理装置200から受信される、ショベル100の操作に関する指示を含む信号(指示信号)に基づき、ショベル100の操作に関する指示を受け付けてよい。この場合、情報処理装置200は、入力装置207を通じた指示者からの入力に応じて、その入力で指定されるショベル100の操作に関する指示の内容を含む指示信号を送信し、ショベル100は、通信装置60を通じて、指示信号を受信する。これにより、ショベル100の周辺の指示者は、情報処理装置200を用いて、ショベル100(オペレータOP)に向けて、ショベル100の操作に関する指示を出すことができる。
操作指示通知部302は、出力装置50を通じて、操作指示受付部301により受け付けられる、ショベル100の操作に関する指示をショベル100のオペレータOPに通知する。操作指示通知部302は、表示装置50A等を通じて、視覚的な方法で通知を行ってもよいし、音出力装置50Bを通じて、聴覚的な方法で通知を行ってもよいし、その両方で通知を行ってもよい。
例えば、操作指示通知部302は、出力装置50を通じて、ショベル100の操作に関する指示の内容をそのまま通知する。
また、操作指示通知部302は、出力装置50を通じて、ショベル100の操作に関する指示の内容に応じた、操作装置26の操作方法を通知してもよい(図7参照)。これにより、操作装置26の具体的な操作方法が通知されることから、例えば、ショベル100の操作実績が相対的に少ないオペレータOPが操作を行う場合であっても、ショベル100の操作に関する指示の内容を容易に把握することができる。
図7に示すように、操作指示通知画面800には、操作装置26に含まれるレバー装置を模した画像801が表示される。画像801には、運転席の左側の操作レバーを模した画像801Lと、運転席の右側の操作レバーを模した画像801Rを含む。運転席の左側の操作レバーは、例えば、前後方向の操作によりアーム5を操作し、左右方向の開閉操作により上部旋回体3を旋回操作するために用いられる。運転席の右側の操作レバーは、例えば、前後方向の操作によりブーム4の上げ下げの操作をし、左右方向の操作によりバケット6を開閉操作するために用いられる。
本例では、運転席の右側の操作レバーの画像801Rの上に重畳して、操作対象であることを示すマーカ画像802が表示される。これにより、オペレータOPは、右側の操作レバーが操作対象であることを容易に認識することができる。
また、本例では、運転席の操作レバーの画像801Rに付随して操作方向を示す下向きの矢印画像803が表示される。これにより、オペレータOPは、右側の操作レバーを下方向に操作する指示(即ち、ブーム4を下げる操作の指示)がされていることを容易に認識することができる。
尚、操作指示通知部302は、表示装置50Aに代えて、或いは、加えて、操作装置26に取り付けられる照明装置(インジケータランプ)を用いて、ショベル100の操作に関する指示の内容に応じた、操作装置26の操作方法を通知してもよい。例えば、運転席の左側の操作レバー及び右側の操作レバーには、操作対象を示すインジケータランプ及び操作方向を示すインジケータランプが搭載される。
このように、本例では、コントローラ30は、ショベル100の外部からのショベル100の操作に関する指示を、出力装置50を通じてオペレータOPに通知することができる。そのため、オペレータOPは、ショベル100の外部からの指示を確認した上で、より適切にショベル100の操作を行うことができる。
また、本例では、ショベル100の操作に関する指示がショベル100(コントローラ30)により受け付けられ、その受け付けられたショベル100の操作に関する指示が、オペレータOPにより認識された上で、オペレータOPが操作を行う。そのため、ショベル100の外部からの指示に対して、ショベル100及びオペレータOPのダブルチェックの後に、ショベル100が動作することから、より適切にショベル100を動作させることができる。
<第2例>
図8は、操作支援装置150の機能構成の第2例を示す機能ブロック図である。
以下の上述の第1例(図6)と異なる部分を中心に説明し、上述の第1例と同じ或いは対応する内容の説明を省略する場合がある。
尚、図8では、便宜的に、情報処理装置200からの信号の受信機能を表す通信装置60と、情報処理装置200への信号の送信機能を表す通信装置60とが別個に描画されている。
図8に示すように、操作支援装置150は、コントローラ30と、撮像装置40と、出力装置50と、油圧制御弁33とを含む。
コントローラ30は、機能部として、操作指示受付部301と、操作指示通知部302と、操作内容評価部303と、記憶部304と、送信部305とを含む。
操作内容評価部303は、操作指示受付部301により受け付けられ操作指示通知部302により通知される、ショベル100の操作に関する指示の内容に対して、実際のオペレータの操作の内容を評価する。
例えば、操作内容評価部303は、ショベル100の操作に関する指示の内容と、操作指示通知部302の通知後の実際のオペレータOPの操作装置26に対する操作入力の内容との間に差異があるか否かを評価する。そして、操作内容評価部303は、ショベル100の操作に関する指示の内容と、実際のオペレータOPの操作装置26に対する操作入力の内容との間に差異がある場合、出力装置50を通じて、その旨をユーザに報知してよい。操作内容評価部303は、表示装置50A等を通じて、視覚的な方法で報知を行ってもよいし、音出力装置50Bを通じて、聴覚的な方法で報知を行ってもよいし、その両方で報知を行ってもよい。これにより、例えば、オペレータOPが行った操作について、ショベル100の外部からのショベル100の操作に関する指示と異なる操作であったことをオペレータOPに警告することができる。
また、操作内容評価部303は、ショベル100の操作に関する指示の内容と、実際のオペレータOPの操作装置26に対する操作入力の内容との間に差異がある場合、油圧制御弁33を制御し、ショベル100の動作を制限してもよい。ショベル100の動作の制限には、例えば、オペレータの操作に依らず被駆動要素を停止させ停止状態を維持させる、ショベル100の動作の停止が含まれる。また、ショベル100の動作の制限には、例えば、オペレータの操作に対する被駆動要素の動作を通常よりも遅くする、ショベル100の動作の減速が含まれてもよい。ショベル100の動作の制限の被駆動要素は、全ての被駆動要素であってもよいし、実際のオペレータOPの操作装置26に対する操作入力で動作する対象の被駆動要素を含む一部の被駆動要素のみであってもよい。これにより、オペレータOPがショベル100の操作に関する指示の内容と異なる操作を行った場合であっても、ショベル100の動作を制限し、ショベル100の安全性を向上させることができる。
また、操作内容評価部303は、ショベル100の操作に関する指示の内容と、実際のオペレータOPの操作装置26に対する操作入力の内容との間に差異がある場合、記憶部
304にその旨を表すログを記録してもよい。ログには、例えば、ショベル100の操作に関する指示の内容と、実際のオペレータOPの操作装置26に対する操作入力の内容との間に差異が生じた日時を表す情報、及びその事実を表す情報が含まれる。また、ログには、ショベル100の操作に関する指示の内容と、実際のオペレータOPの操作装置26に対する操作入力の内容とが含まれてもよい。また、ログには、ショベル100の操作に関する指示の内容と、実際のオペレータOPの操作装置26に対する操作入力の内容との間に差異が生じたときのショベル100の稼働状態に関するデータが含まれてもよい。ショベル100の稼働状態に関するデータには、例えば、撮像装置40の画像データが含まれる。これにより、例えば、記憶部304に蓄積されるログを分析し、指示者の指示に関する評価やオペレータの操作に関する評価やショベル100の作業に関する評価等に役立てることができる。
記憶部304には、上記のログのデータが記憶される。
尚、記憶部304のログのデータは、後述の送信部305により情報処理装置200にアップロードされると、その後、所定のタイミングで消去されてもよい。
送信部305は、記憶部304のログのデータを情報処理装置200に送信(アップロード)する。
例えば、送信部305は、例えば、所定のタイミングで自動的に記憶部304の未送信分のログを情報処理装置200に送信する。所定のタイミングは、例えば、ショベル100の稼働が停止されるタイミング(即ち、キースイッチオフのタイミング)やショベル100の稼働が開始されるタイミング(即ち、キースイッチオンのタイミング)等である。
また、送信部305は、通信装置60を通じて情報処理装置200から受信される、ログのデータの送信を要求する信号に応じて、記憶部304の未送信のログのデータを情報処理装置200に送信してもよい。
このように、本例では、コントローラ30は、ショベル100の操作に関する指示の内容と、実施のオペレータOPの操作入力に内容との差異を評価することができる。そのため、オペレータOPの操作が指示と異なるような状況で、オペレータOPに警告を行ったり、ショベル100の動作を制限したりし、ショベル100の安全性を向上させることができる。
[他の実施形態]
次に、図9を参照して、他の実施形態について説明する。
図9は、作業機械の他の例を示す図である。具体的には、クローラクレーン400の一例を示す側面図である。
上述の実施形態は、適宜、その内容が組み合わせられてもよいし、変形や変更が加えられてもよい。
例えば、上述の実施形態では、操作支援装置150は、遠隔操作支援装置300を用いて、ショベル100の遠隔操作を行うオペレータの操作支援を行ってもよい。この場合、操作支援装置150の操作指示通知部302は、通信装置60を通じて、ショベル100の操作に関する指示の通知に関するデータを遠隔操作支援装置300に送信する。これにより、遠隔操作支援装置300は、ショベル100から受信されるデータに基づき、表示装置や音出力装置を用いて、遠隔操作のオペレータに対してショベル100の操作に関する指示を通知することができる。
また、上述の実施形態や変形例では、遠隔操作支援装置300には、操作支援装置150と同様の機能(以下、便宜的に「遠隔操作用の操作支援装置」)が設けられてもよい。即ち、操作支援装置150に関するコントローラ30の機能の一部又は全部が遠隔操作支援装置300に移管されてもよい。この場合、遠隔操作用の操作支援装置は、操作装置26に代えて、遠隔操作支援装置300の入力装置に含まれる、遠隔操作用の操作装置を含む。
具体的には、操作指示通知部302の機能は、遠隔操作支援装置300に移管されてよい。これにより、遠隔操作支援装置300は、表示装置等を通じて、遠隔操作のオペレータに対して、ショベル100の操作に関する指示を通知することができる。そのため、遠隔操作のオペレータは、通知を確認しながら、遠隔操作支援装置300の入力装置(遠隔操作用の操作装置)に操作入力をし、ショベル100の操作を行うことができる。この場合、操作指示受付部301により受け付けられる、ショベル100の周辺の指示者からのショベル100の操作に関する指示を表すデータは、ショベル100から通信装置60を通じて情報処理装置200に送信される。
また、操作支援装置150の操作指示通知部302の機能に加えて、操作指示受付部301の機能が遠隔操作支援装置300に移管されてもよい。この場合、撮像装置40のデータは、通信装置60を通じて、ショベル100から遠隔操作支援装置300に送信(アップロードされる)。これにより、遠隔操作用の支援装置は、ショベル100の周辺の指示者のジェスチャを認識し、ショベル100の操作に関する指示を受け付けることができる。また、この場合、指示者が利用する情報処理装置200から指示信号は、ショベル100を経由して、遠隔操作支援装置300に送信されてもよいし、情報処理装置200から遠隔操作支援装置300に直接送信されてもよい。
同様に、操作支援装置150の操作指示通知部302の機能に加えて、操作内容評価部303や記憶部304や送信部305の機能が遠隔操作支援装置300に移管されてもよい。
また、上述の実施形態やその変形例では、オペレータがショベル100のキャビン10に持ち込む可搬型の情報処理装置200には、操作支援装置150と同様の機能(以下、便宜的に「可搬型の操作支援装置」)が設けられてもよい。即ち、操作支援装置150に関するコントローラ30の機能の一部又は全部が情報処理装置200に移管されてもよい。
具体的には、操作指示通知部302の機能は、可搬型の情報処理装置200に移管されてよい。これにより、可搬型の情報処理装置200は、表示装置等を通じて、遠隔操作のオペレータに対して、ショベル100の操作に関する指示を通知することができる。そのため、遠隔操作のオペレータは、通知を確認しながら、可搬型の情報処理装置200の入力装置(遠隔操作用の操作装置)に操作入力をし、ショベル100の操作を行うことができる。この場合、操作指示受付部301により受け付けられる、ショベル100の周辺の指示者からのショベル100の操作に関する指示を表すデータは、ショベル100から通信装置60を通じて情報処理装置200に送信される。
また、操作支援装置150の操作指示通知部302の機能に加えて、操作指示受付部301の機能が可搬型の情報処理装置200に移管されてもよい。この場合、撮像装置40のデータは、通信装置60を通じて、ショベル100から可搬型の情報処理装置200に送信(アップロードされる)。これにより、遠隔操作用の支援装置は、ショベル100の周辺の指示者のジェスチャを認識し、ショベル100の操作に関する指示を受け付けることができる。また、この場合、指示者が利用する情報処理装置200から指示信号は、ショベル100を経由して、可搬型の情報処理装置200に送信されてもよいし、情報処理装置200から可搬型の情報処理装置200に直接送信されてもよい。
同様に、操作支援装置150の操作指示通知部302の機能に加えて、操作内容評価部303や記憶部304や送信部305の機能が可搬型の情報処理装置200に移管されてもよい。
また、上述の実施形態の操作支援装置150は、ショベル100とは異なる他の作業機械の操作に関する指示を受け付け、その作業機械の操作に関する指示をユーザ、即ち、その作業機械のオペレータに通知してもよい。例えば、図9に示すように、他の作業機械は、クローラクレーン400である。この場合、稼働支援システムSYSは、ショベル100に代えて、或いは、加えて、クローラクレーン400等の他の作業機械を含む。
[作用]
次に、本実施形態に係る稼働支援システムSYS(操作支援装置)の作用について説明する。
例えば、作業機械の外部からの指示を出し、作業機械を直接操作する場合、指示を出す人の位置によっては、作業機械の奥の箇所等、作業機械の周辺に死角が存在し、その結果、作業機械の周辺の状況を応じた適切な操作ができない可能性がある。また、例えば、ジェスチャ等の人の動作によって作業機械の外部からの指示を出し、作業機械を直接操作する場合、その認識精度等によっては、作業機械の動作を適切に操作できない可能性がある。
これに対して、本実施形態では、操作支援装置は、作業機械の外部からの作業機械の操作に関する指示を受け付ける受付部と、受付部により受け付けられる、作業機械の操作に関する指示をユーザに通知する通知部と、を備える。操作支援装置は、例えば、操作支援装置150や遠隔操作用の操作支援装置や可搬型の操作支援装置である。また、作業機械は、例えば、ショベル100やクローラクレーン400である。また、受付部は、例えば、操作指示受付部301である。また、通知部は、例えば、操作指示通知部302である。
また、操作支援装置は、ユーザの作業機械に対する操作入力を受け付ける操作部を備えてもよい。操作部は、例えば、ショベル100の操作装置26や遠隔操作支援装置300における遠隔操作用の操作装置である。
これにより、作業機械の外部からの指示内容を操作支援装置が認識すると共に、その指示内容がユーザ(オペレータ)に通知されることで、ユーザが指示内容を認識し、指示内容を認識したユーザによって、作業機械が操作される。そのため、作業機械の操作に関する指示の内容が操作支援装置及びオペレータによってダブルチェックされる。その結果、例えば、操作支援装置150による指示の認識に問題があるような場合には、オペレータは、その指示内容に沿った操作を行わないようにすることができる。また、例えば、ショベル100の周辺の指示者からは把握できない障害物が存在し、指示内容に沿った操作が適切でない場合、その指示内容に沿った操作を行わないようにすることができる。よって、操作支援装置は、作業機械の外部からの指示で作業機械をより適切に動作させることができる。
また、本実施形態では、作業機械の操作に関する指示は、作業機械の被駆動要素を指定しその被駆動要素を特定の方向に操作させるための第1の指示、作業を構成する動作を指定しその動作を実施させる操作のための第2の指示、作業機械の動作速度の調整の操作のための第3の指示、及び複数の動作又は複数の作業の手順に関する第4の指示の少なくとも一つを含んでもよい。
これにより、操作支援装置は、ユーザに対して、特定の被駆動要素の特定の方向への操作を指示することができる。また、操作支援装置は、ユーザに対して、作業を構成する特定の動作を実施させる操作を指示することができる。また、操作支援装置は、ユーザに対して、作業機械の動作速度の調整を指示することができる。また、操作支援装置は、ユーザに対して、複数の動作や複数の作業の手順を指示することができる。
また、本実施形態では、受付部は、作業機械の周辺の指示者からの作業機械の操作に関する指示を受け付けてもよい。
これにより、ユーザは、作業機械の周辺の指示者からの指示を確認しながら、作業機械を操作することができる。
また、本実施形態では、受付部は、作業機械の周辺の様子を表すセンシング情報に基づき、指示者からの作業機械の操作に関する指示を表すジェスチャを認識し、作業機械の操作に関する指示を受け付けてもよい。
これにより、指示者は、ジェスチャによって、作業機械を操作するユーザに指示を出すことができる。
また、本実施形態では、通知部により通知される作業機械の操作に関する指示の内容と、その後の実際の作業機械に対する操作入力の内容との間に差異がある場合、ユーザに報知を行う報知部を備えてもよい。報知部は、例えば、操作内容評価部303である。
これにより、操作支援装置は、例えば、作業機械の操作に関する指示に対して、実際のユーザの作業機械に対する操作入力の内容に差異がある旨をユーザに警告することができる。
また、本実施形態では、通知部により通知される作業機械の操作に関する指示の内容と、その後の実際の作業機械に対する操作入力の内容との間に差異がある場合、その旨を表すログを所定の記憶部に記録する記録部を備えてもよい。記録部は、例えば、操作内容評価部303である。
これにより、操作支援装置は、例えば、ログを分析し、指示者の指示に関する評価やオペレータの操作に関する評価や作業機械の作業に関する評価等を行うことができる。
また、本実施形態では、作業機械は、上述の操作支援装置を備えてもよい。
これにより、作業機械は、自身に搭乗するオペレータや遠隔操作を行うオペレータ等のユーザに対して自身の外部からの指示を通知することができる。
また、本実施形態では、遠隔操作支援装置は、上述の操作支援装置を備えてもよい。そして、操作部は、作業機械に対する遠隔操作の操作入力を受け付けてもよい。遠隔操作支援装置は、例えば、遠隔操作支援装置300である。操作部は、例えば、遠隔操作用の操作装置である。
これにより、遠隔操作支援装置は、遠隔操作のオペレータに対して、作業機械の外部からの指示を通知することができる。
以上、実施形態について詳述したが、本開示はかかる特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
1 下部走行体
1C,1CL,1CR クローラ
2 旋回機構
3 上部旋回体
4 ブーム
5 アーム
6 バケット
10 キャビン
26 操作装置
29 操作圧センサ
30 コントローラ
31 油圧制御弁
32 シャトル弁
33 油圧制御弁
40 撮像装置
40B,40F,40L,40R カメラ
50 出力装置
50A 表示装置
50B 音出力装置
52 入力装置
60 通信装置
100 ショベル
150 操作支援装置
200 情報処理装置
300 遠隔操作支援装置
301 操作指示受付部
302 操作指示通知部
303 操作内容評価部
304 記憶部
305 送信部
400 クローラクレーン
AT アタッチメント
HK フック
OP オペレータ
SYS 稼働支援システム

Claims (10)

  1. 作業機械の外部からの前記作業機械の操作に関する指示を受け付ける受付部と、
    前記受付部により受け付けられる、前記作業機械の操作に関する指示をユーザに通知する通知部と、を備える、
    操作支援装置。
  2. 前記作業機械の操作に関する指示は、作業機械の被駆動要素を指定しその被駆動要素を特定の方向に操作させるための第1の指示、作業を構成する動作を指定しその動作を実施させる操作のための第2の指示、作業機械の動作速度の調整の操作のための第3の指示、及び複数の動作又は複数の作業の手順に関する第4の指示の少なくとも一つを含む、
    請求項1に記載の操作支援装置。
  3. 前記受付部は、前記作業機械の周辺の指示者からの前記作業機械の操作に関する指示を受け付ける、
    請求項1又は2に記載の操作支援装置。
  4. 前記受付部は、前記作業機械の周辺の様子を表すセンシング情報に基づき、前記指示者からの前記作業機械の操作に関する指示を表すジェスチャを認識し、前記作業機械の操作に関する指示を受け付ける、
    請求項3に記載の操作支援装置。
  5. 前記通知部により通知される前記作業機械の操作に関する指示の内容と、その後の実際の前記作業機械に対する操作入力の内容との間に差異がある場合、ユーザに報知を行う報知部を備える、
    請求項1乃至4の何れか一項に記載の操作支援装置。
  6. 通知部により通知される前記作業機械の操作に関する指示の内容と、その後の実際の前記作業機械に対する操作入力の内容との間に差異がある場合、その旨を表すログを所定の記憶部に記録する記録部を備える、
    請求項1乃至5の何れか一項に記載の操作支援装置。
  7. ユーザの作業機械に対する操作入力を受け付ける操作部を備える、
    請求項1乃至6の何れか一項に記載の操作支援装置。
  8. 請求項1乃至7の何れか一項に記載の操作支援装置を備える、
    作業機械。
  9. 請求項7に記載の操作支援装置を備え、
    前記操作部は、前記作業機械に対する遠隔操作の操作入力を受け付ける、
    遠隔操作支援装置。
  10. 情報処理装置に、
    作業機械の外部からの前記作業機械の操作に関する指示を受け付ける受付ステップと、
    前記受付ステップで受け付けられる、前記作業機械の操作に関する指示をユーザに通知する通知ステップと、を実行させる、
    プログラム。
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