JP2023148720A - 複合基材及びその製造方法 - Google Patents

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啓輔 ▲高▼木
Keisuke Takagi
孔也 田口
Yoshiya Taguchi
健太 後藤
Kenta Goto
英範 深沢
Hidenori Fukazawa
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【課題】基材に機能性が付与された複合基材及びその製造方法を提供すること。【解決手段】本発明では、表面に凹凸を有し、凹部及び凸部の高低差が0.05mm以上2.0mm以下である熱可塑性樹脂層と、少なくとも前記凸部の上面に積層された機能層と、を有し、前記機能層の厚みが、10nm以上100μm以下である、複合基材及びその製造方法を提供する。【選択図】図1

Description

本発明は、複合基材及びその製造方法に関する。より詳しくは、基材に機能性が付与された複合基材及びその製造方法に関する。
従来、軽量、高強度かつ高剛性である樹脂製の基材は、電気絶縁性、耐久性、耐腐食性にも優れた特性を備えており、その特性を活かして建設工事における仮設工事用足場板や、養殖施設用歩み板、或いは筏及び浮き桟橋、湿原等における巡回路、道路工事等で使用される歩道橋(簡易橋)、遊歩道などに用いられている。
前述した基材には、その用途に合わせて、様々な機能性を付与することが求められている。例えば、特許文献1には、表面に長手方向に断続的もしくは連続的に凸部を配してなる凸条を設けたことを特徴とする繊維強化中空構造体が開示されており、これにより、滑り止め効果が付与できたことも開示されている。
特開2001-26063号公報
しかしながら、基材に付与される機能についてはニーズが多様化してきており、また、従来の基材の歩行時における滑り止め効果は未だ十分とはいえず、より効果があるものの開発が望まれているという実情がある。
そこで、このような実情に鑑み、本発明では、基材に機能性が付与された複合基材及びその製造方法を提供することを主目的とする。
本願発明者らが鋭意実験検討を行った結果、基材の表面に工夫を施した複合基材とすることで、基材に対して要求される機能を付与できる複合基材を見出し、本発明を完成させるに至った。
すなわち、本発明では、表面に凹凸を有し、凹部及び凸部の高低差が0.05mm以上2.0mm以下である熱可塑性樹脂層と、少なくとも前記凸部の上面に積層された機能層と、
を有し、前記機能層の厚みは、10nm以上100μm以下である、複合基材を提供する。
本発明では、前記機能層は、撥水性を有する撥水層であり、前記撥水層の水接触角は、80度以上150度以下であってもよい。この場合、撥水性を有しない非撥水層を更に有していてもよい。また、この場合、前記非撥水層の水接触角は、50度以上80度未満であってもよい。
また、本発明に係る複合基材は、足場材に用いられてもよい。
また、本発明では、表面に凹凸を有し、凹部及び凸部の高低差が0.05mm以上2.0mm以下である熱可塑性樹脂層と、少なくとも前記凸部の上面に積層された機能層と、を有し、前記機能層の厚みは、10nm以上100μm以下である、複合基材の製造方法であって、前記熱可塑性樹脂層に対し、前記機能層を形成する薬剤を積層する積層工程を少なくとも有する、複合基材の製造方法を提供する。
本発明によれば、基材に機能性が付与された複合基材及びその製造方法を提供することができる。
なお、ここに記載された効果は、必ずしも限定されるものではなく、本明細書中に記載されたいずれかの効果であってもよい。
本発明に係る複合基材1の第1実施形態を示す斜視図である。 Aは、本発明に係る複合基材1の第1実施形態を示す平面図及びその一部拡大図、Bは、本発明に係る複合基材1の第1実施形態から、説明のために機能層3を除いたX-X´線端面図及びその一部拡大図であり、Cは、本発明に係る複合基材1の第1実施形態を示すX-X´線端面図である。 本発明に係る複合基材1の第2実施形態を示す斜視図である。 本発明に係る複合基材1において、機能層3を、撥水性を有する撥水層31とした場合の実施形態の一例を示す平面図である。
以下、本発明を実施するための好適な形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
なお、以下に説明する実施形態は、本発明の代表的な実施形態の一例を示したものであり、これにより本発明の範囲が狭く解釈されることはない。
1.複合基材1
本発明に係る複合基材1は、表面に凹凸10を有し、凹部101及び凸部102の高低差が0.05mm以上2.0mm以下である熱可塑性樹脂層2と、少なくとも前記凸部102の上面に積層された機能層3と、を有し、前記機能層3の厚みは、10nm以上100μm以下であることを特徴とする。
複合基材1の形状は特に限定されず、当業者により適宜設計することができるが、例えば、図1~3に示すようなシート状の構造や、中空部を有し、該中空部の周囲を複数の外層で被覆した構造や、中空部を有しない板状の構造とすることができる。しかしながら、軽量化やコスト面の観点から、図1~3に示すように、シート状の構造とすることが好ましい。
複合基材1は、必要に応じて高低差を有していてもよく、当業者により適宜設計することができるが、高低差を有する場合は、0.5mm以上2.0mm以下が好ましく、0.7mm以上1.5mm以下がより好ましい。0.5mm以上2.0mmとすることで、軽量化の面で不利にならず、機能層を形成できる。なお、本明細書において、「高低差」とは、複合基材1の長手方向及び短手方向のいずれにも垂直な方向(高さ方向)において、最も高い箇所と最も低い箇所との差をいう。
本発明に係る複合基材1は、足場材として用いられ得る。本発明に係る複合基材1は、滑り難く、耐摩耗性にも優れていることから、具体的には、例えば、建設工事における仮設工事用足場板や、養殖施設用歩み板、或いは筏及び浮き桟橋、湿原等における巡回路、道路工事等で使用される歩道橋(簡易橋)、遊歩道などの幅広い用途に活用できる。
本発明に係る複合基材1は、その端面を任意の形状に加工することができる。具体的には、例えば、端面が切りっぱなしでもよく、端面を、C形形状等に加工したり、垂直端面に封止したり、R形状に封止したりしてもよい。また、端部には、密栓など取り付けてもよい。
(熱可塑性樹脂層2)
熱可塑性樹脂層2において、凹部101及び凸部102の高低差h1(図2のB参照)は、0.05mm以上2.0mm以下であるが、好ましくは0.2mm以上1.5mm以下であり、より好ましくは0.5mm以上0.8mm以下である。0.05mm以上とすることで、後述する機能層3を積層した場合において十分な効果を得ることができる。2.0mm以下とすることで、表面に凹凸を持つ構造物同士を重ねた際に引っ掛かり辛く、取り出し易いなどの取り扱い性に優れる。
また、凹凸10の形状は特に限定されず、サンドブラスト等により形成された細かな粗面でもよいが、例えば、凸部102の形状を、略多角柱、略円柱、略多角錐、略円錐等とすることが挙げられる。また、凹部101同士の距離L(図2のB参照)は、0.1mm以上10mm以下であることが好ましく、1mm以上5mm以下であることがより好ましい。また、凸部102高さh2(図2のB参照)は、0.8mm以上20mm以下であることが好ましく、1mm以上5mm以下であることがより好ましい。また、凹部101の内径R(図2のA参照)は、0.8mm以上20mm以下であることが好ましく、1mm以上10mm以下であることがより好ましい。
凹凸10は、具体的には、図1に示すような格子縞模様状や、図3に示すような水玉模様状等とすることができるが、凹部101の形状は、これらの中でも特に、略四角柱であることが好ましい。略四角柱を形成するための金型の加工が容易であり、取り扱い性に優れ、安価に作製することができるからである。
凹凸10は連続的又は不連続的に形成されていてもよいが、図1~3に示すように、市松模様状等の不連続的(断続的)に形成されていることが好ましい。これは、例えば、塗装工事など作業時にシートを貼る場合、表面に連続的に凹凸10が形成されていると、シートをテープで固定しようとしても、テープが簡単に剥がれてしまう。これに対して、不連続的に形成することで、凹凸10が無いフラット面にしっかりとテープで固定することができる。また、連続的に凹凸10を形成するよりも、形成する凹凸10の面積が少なくなるため、不連続的に凹凸10を形成した方が、安定的に連続して生産することができる。
熱可塑性樹脂層2に用いられる熱可塑性樹脂は、シート状等の当業者の所望の形状に加工できる熱可塑性樹脂であれば特に限定されず、例えば、ABS、AAS、AES、PMMA、PS、MBS、PC、接着ポリオレフィンや、これらのポリマーアロイ及びブレンド物等が挙げられる。本発明では、これらの中でも特に、耐摩耗性、機械物性、コスト面などを考慮して、AES樹脂を用いることが好ましい。
また、本発明では、熱可塑性樹脂層2を、シート状の構造、又は少なくとも中空部を有する一層構造とすることもでき、中芯や中空部の外周を中間層で被覆して二層構造としてよく、更に、当該中間層を外層で被覆して三層構造以上としてもよい。なお、複数構造とした場合においても、最外層は、耐摩耗性、機械物性、コスト面などを考慮して、AES樹脂であることが好ましい。
(機能層3)
機能層3は、少なくとも前記凸部102の上面に積層され、且つ、その厚みは、10nm以上100μm以下であるが、好ましくは20nm以上60μm以下である。これにより、十分な機能を付与でき、耐摩耗性にも優れる。
前記凸部102の上面に機能層3を積層する方法は、特に限定されず、当業者により従来公知の方法により行うことができる。例えば、機能層3を形成する素材を、凸部102の上面に対してスプレー等で塗布する方法や、熱や圧力等で接着する方法などが挙げられる。なお、本発明においては、少なくとも前記凸部102の上面に機能層3が積層されていればよいが、機能性(例えば、滑り止め性など)や生産性を向上するため、図2のCに示すように、前記凹部101の上面にも機能層3が積層されていることが好ましい。また、図示しないが、凸部102の側面に機能層3が積層されていてもよい。
機能層3を形成する素材は、当業者により付与したい機能に応じて適宜選択することができる。当業者により選択され得る機能としては、撥水性(「防水性」の概念も含む。)、撥油性、防汚性、抗菌性、紫外線吸収性、防黴性、帯電防止性等が挙げられるが、本発明では、これらの中でも特に、撥水性を付与することが好ましい。なお、所望の機能を付与するためには、例えば、所望の効果がある従来公知の薬剤を、少なくとも前記凸部102の上面に積層する。
図4は、本発明に係る複合基材1において、機能層3を、撥水性を有する撥水層31とした場合の実施形態の一例を示す平面図である。機能層3を、撥水性を有する撥水層31とした場合、前記薬剤としては、例えば、ポリテトラフルオロエチレン、ペルフルオロオクチルアクリレ-ト等を主成分とするフッ素系撥水剤、ジメラルポリシロキサンやメチルヒドロキシシロキサン等を主成分とするシラン系撥水剤、ステアラミドメチルピリジニウムクロライドやオクタデシルオキシメチルピリジニュウムクロライド等のピリジニウム塩系撥水剤、エチレン尿素系撥水剤、ワックス系撥水剤等が挙げられ、これら1種又は2種以上を組み合わせて用いてもよい。
この場合、当該撥水層31の水接触角は、80度以上150度以下であることが好ましく、100度以上150度以下であることが更に好ましい。これにより、十分な撥水効果を得ることができる。
また、この場合、本発明に係る複合基材1は、非撥水層32を更に有することが好ましい。複合基材1が、撥水層31と非撥水層32との両方を有することで、複合基材1の表面に付着した水滴が大きな水滴となることを防ぎ、その結果、水滴で滑ることを防止できる。また、一様に水濡れ箇所が広がる状態を防ぐことができる。よって、滑り止めの効果がある撥水層31では、水が溜まりにくく、非撥水層32では、逆に水滴が広がり滑り止め効果が十分に発揮される。
複合基材1に非撥水層32を形成する方法は、特に限定されず、当業者により従来公知の方法により行うことができる。例えば、少なくとも凸部102にのみスプレー等で薬剤を塗布する方法や、熱や圧力等で少なくとも凸部102に薬剤を接着させる方法などが挙げられる。
複合基材1が、非撥水層を有する場合、当該非撥水層32の水接触角は、50度以上80度未満であることが好ましく、50度以上100度未満が更に好ましい。これにより、更に非撥水層32において水滴を広げることができる。
非撥水層32の厚みは、0.5mm以上2.0mm以下であることが好ましく、0.7mm以上1.5mm以下であることがより好ましい。0.5mm以上2.0mm以下にすることで、軽量化の面で不利にならず、また、凹凸10を形成し易い。
2.複合基材1の製造方法
本発明に係る製造方法は、表面に凹凸10を有し、凹部101及び凸部102の高低差が0.05mm以上2.0mm以下である熱可塑性樹脂層2と、少なくとも前記凸部102の上面に積層された機能層3と、を有し、前記機能層3の厚みが、10nm以上100μm以下である、複合基材1の製造方法であって、前記熱可塑性樹脂層2に対し、前記機能層3を形成する薬剤を積層する積層工程を少なくとも有することを特徴とする。以下、本発明に係る製造方法について具体的に説明するが、本発明に係る製造方法は、前記積層工程を有していれば、これに限定されない。
熱可塑性樹脂層2を形成する熱可塑性樹脂を押出機により連続的に押出し、冷却フォーマー内での真空サイジングにより熱可塑性樹脂層2を成形し、引取機で次工程に供給する。引き取り後、熱可塑性樹脂層2の表面の少なくとも一部を、金型Pを加圧して凹凸10を形成する。次いで、凹凸10の少なくとも凸部102に対して薬剤をスプレーにて塗布することで積層して機能層3を形成し、複合基材1を得る。なお、本発明では、熱可塑性樹脂層2は、予め形成されたものや、市販のものを用いてもよい。
この場合、金型Pの温度は、熱可塑性樹脂層2の軟化温度以上が好ましく、具体的には、例えば、軟化温度に対して+30℃以上180℃以下であることが好ましい。+30℃以下では、金型Pの形状を転写するのに時間を要するため生産性が低い。+180℃を超えると、熱可塑性樹脂が熱劣化してしまう。また、金型Pを加圧する圧力は0.02MPa以上0.8MPa以下であることが好ましい。0.02MPa未満では、金型Pの形状を転写するのに時間を要するため生産性が低く、また時間を要するため、金型Pの温度によっては外層113の熱可塑性樹脂が熱劣化する。0.8MPaを超えると、高い負荷が加わることでクラックが発生して強度低下を招く。
また、本発明に係る製造方法では、生産性を考慮し、複数の金型Pを縦及び/又は横に並べて加圧して凹凸を転写することが好ましい。この場合、同じ金型P同士を並べてもよいし、本発明の効果を損なわない限り、異なる形状を有する金型P同士を並べてもよい。大型の金型で一度に行うと製造される複合基材1の高低差に大きなムラが生じやすく、目的とする機能が得られにくい。これに対し、複数の金型Pを並べて使用することで、金型Pの加圧をそれぞれ制御できるため、前記高低差にムラが生じ難く、生産性も高い。
以下、実施例に基づいて本発明を更に詳細に説明する。
なお、以下に説明する実施例は、本発明の代表的な実施例の一例を示したものであり、これにより本発明の範囲が狭く解釈されることはない。
<実施例1>
熱可塑性樹脂としてAES樹脂ペレット(テクノUMG社、110タイプK7)を、幅170mm長さ170mm厚さ1.8mmの金型Pに置き、ホットプレス機で温度220℃、圧力0.5MPaで5分間成形した。成形後、滑り止め用の凹凸を形成する。加熱した格子縞模様を有する金型を基材の表層に加圧し、金型の凹凸を転写することで、凹凸を有するAES樹脂シートを作製した。作製後、凹凸を有するAES樹脂シートの凹凸部に撥水剤を厚さ50nmになるように塗布した。
<実施例2>
実施例2では、撥水剤を10nm塗布した以外は、実施例と同様の方法にて凹凸を有する複合基材を作製した。
<実施例3>
実施例3では、撥水剤を100μm塗布した以外は、実施例と同様の方法にて凹凸を有する複合基材を作製した。
<比較例1>
比較例1では、撥水剤を塗布しない以外は、実施例と同様の方法にて凹凸を有する複合基材を作製した。
<比較例2>
比較例2では、撥水剤を5nm塗布した以外は、実施例と同様の方法にて凹凸を有する複合基材を作製した。
<比較例3>
比較例3では、撥水剤を150μm塗布した以外は、実施例と同様の方法にて凹凸を有する複合基材を作製した。
<比較剤4>
比較例4では、AES樹脂ではなくアルミを用いた以外は、実施例と同様の方法にて凹凸を有する複合基材を作製した。
作製した実施例1~3、及び比較例1~4の複合基材について、以下の評価を行った。
[滑り性評価]
抗菌レザー調スリッパ((前開きタイプ)、オーミケンシ社)に錘5kgを固定し、これを各複合基材の上に置き、各複合基材の長手方向に引っ張り、滑り始めた時の荷重を調べ、ドライ条件の滑り性試験結果とした。その後樹脂シートの凹凸部箇所である4cm×4cm角に水15mLを散布し、スリッパを複合基材の長手方向に引っ張り、滑り始めた時の荷重を調べ、ウェット条件の滑り性試験結果とした。ドライ条件の滑り性試験結果に対するウェット条件の滑り性試験結果の減少率を求めた。
◎:減少率が3%未満であり、水濡れ時の滑り止め効果が顕著に認められる。
〇:減少率が5%未満であり、水濡れ時の滑り止め効果が認められる。
×:減少率が5%以上であり、水濡れ時の滑り止め効果が認められない。
[摩耗性評価]
10cm四方の凹凸形状を有した樹脂シートの中心部に直径6mmの穴をあけ、テーバー試験(JIS K7204)を行い、質量減少量を求めた。
〇:質量減少量が45mg未満であり、耐摩耗性が認められる。
×:質量減少量が45mg以上であり、耐摩耗性が認められない。
<結果>
各評価結果を下記表1に示す。
実施例1~3の複合基材は、いずれの評価においても良好な結果を示した。したがって、これらの複合基材は、滑り止め性及び耐摩耗性が良好であることが明らかとなった。一方で、比較例1~4の複合基材は、いずれかの評価が不良であり、意図した機能を付与できていなかった。
本発明によれば、基材に機能性が付与された複合基材及びその製造方法を提供することができる。また、本発明に係る複合基材を、足場材とした場合には、歩み板として十分な強度があり、滑り止め性が良好であって、取り扱い性に優れる。そのため、本発明に係る複合基材は、建設工事における仮設工事用足場板や、養殖施設用歩み板、或いは筏及び浮き桟橋、湿原等における巡回路、道路工事等で使用される歩道橋(簡易橋)、遊歩道などの幅広い用途に活用できる。
また、木材や金属は使用ともに経年劣化するが、本発明に係る複合基材は、長期間所定の機能性を維持することできる一方で、高強度で耐腐食性があり、耐久性にも優れていることから、木製や金属製のシートや板等の代替としても利用できる。
1:複合基材
10:凹凸
101:凹部
102:凸部
2:熱可塑性樹脂層
3:機能層
31:撥水層
32:非撥水層
R:凹部101の内径
L:凹部101同士の距離
h1:凹部101及び凸部102の高低差
h2:凸部102高さ

Claims (6)

  1. 表面に凹凸を有し、凹部及び凸部の高低差が0.05mm以上2.0mm以下である熱可塑性樹脂層と、
    少なくとも前記凸部の上面に積層された機能層と、
    を有し、
    前記機能層の厚みは、10nm以上100μm以下である、複合基材。
  2. 前記機能層は、撥水性を有する撥水層であり、
    前記撥水層の水接触角は、80度以上150度以下である、請求項1に記載の複合基材。
  3. 撥水性を有しない非撥水層を更に有する、請求項2に記載の複合基材。
  4. 前記非撥水層の水接触角は、50度以上80度未満である、請求項3に記載の複合基材。
  5. 足場材に用いられる、請求項1から4のいずれか一項に記載の複合基材。
  6. 表面に凹凸を有し、凹部及び凸部の高低差が0.05mm以上2.0mm以下である熱可塑性樹脂層と、少なくとも前記凸部の上面に積層された機能層と、を有し、前記機能層の厚みは、10nm以上100μm以下である、複合基材の製造方法であって、
    前記熱可塑性樹脂層に対し、前記機能層を形成する薬剤を積層する積層工程を少なくとも有する、複合基材の製造方法。
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