JP2023147988A - 車両用音生成装置 - Google Patents

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秀和 石井
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敬祐 阿草
Keisuke Akusa
亨 武吉
Toru Takeyoshi
健二 佐々木
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Abstract

【課題】車両の加速の気持ちよさを乗員に感じさせる。【解決手段】音を表す音信号を生成するように構成された音制御部12と、音信号に応じた音を出力するスピーカ20と、車両2が加速状態にあることを検出する加速状態検出部13と、加速状態における車両の目標速度を推定する目標速度推定部14と、車両が目標速度に達するまでに要する加速時間を推定する加速時間推定部15とを有し、音制御部は、車両が加速状態にあることが検出された場合、音信号のパラメータの時間推移を設定し、当該パラメータの時間推移に基づき音信号を生成し、パラメータの時間推移は、第1のトレンドと第2のトレンドとの繰り返しを含み、加速時間を分割した各時間間隔が、車両が加速状態にあることが検出されてから最初に第1のトレンドが第2のトレンドに変化するまでの時間、及び、第1のトレンドが第2のトレンドに変化する各変化タイミングの時間間隔として設定される。【選択図】図4

Description

本発明は、車両用音生成装置に係り、特に車両走行中に所定の音を出力する車両用音生成装置に関する。
従来、車速等の車両の運転状態やアクセル開度等のドライバの運転操作に応じて、疑似的なエンジン音やモータ音をドライバに向けて出力する技術が知られている。例えば、特許文献1に記載の車両用音生成装置は、電動モータの回転数に比例するように設定した複数の周波数を含む合成音を出力し、モータトルク値の増大に応じて、高周波数帯の音の出力の増大量よりも、低周波数帯の音の出力の増大量を大きく設定する。これにより、ドライバにアクセル操作に応じた車両の加速の力強さを容易に認識させて、正確なアクセル操作を促進するようにしている。
特開2021-32972号公報
しかしながら、上述した特許文献の技術では、ドライバの正確なアクセル操作を促進することはできるものの、アクセルペダルを大きく踏み込んで車両を加速させる状況(例えば高速道路への合流時など)において、車両の加速の気持ちよさを乗員が十分感じられるような音を出力することができなかった。
本発明は、このような課題を解決するためになされたものであり、車両の加速の気持ちよさを乗員に感じさせることができる車両用音生成装置を提供することを目的としている。
上記の目的を達成するために、本発明は、電動モータを動力源として走行する車両に搭載された車両用音生成装置であって、音を表す音信号を生成するように構成された音制御部と、音制御部により生成された音信号に応じた音を出力する音出力部と、車両が加速状態にあることを検出する加速状態検出部と、車両が加速状態にあることが検出された場合、当該加速状態における車両の目標速度を推定する目標速度推定部と、車両が加速状態にあることが検出された場合、車両が目標速度に達するまでに要する加速時間を推定する加速時間推定部と、を有し、音制御部は、車両が加速状態にあることが検出された場合、音信号のパラメータの時間推移を設定し、当該パラメータの時間推移に基づき音信号を生成し、パラメータの時間推移は、第1のトレンドと当該第1のトレンドに続く第2のトレンドとの繰り返しを含み、加速時間を分割した各時間間隔が、車両が加速状態にあることが検出されてから最初に第1のトレンドが第2のトレンドに変化するまでの時間、及び、第1のトレンドが第2のトレンドに変化する各変化タイミングの時間間隔として設定される。
このように構成された本発明によれば、車両が目標速度に達するまでに要する加速時間を分割した各時間間隔により、音信号のパラメータの時間推移において第1のトレンドが第2のトレンドに変化する各変化タイミングが規定されるので、加速時間に応じた適切なタイミングで音に変化を与えるように、音信号の各パラメータの時間推移を設定することができる。これにより、車両の加速を適切に反映したタイミングで出力音に変化を与えることができ、車両の加速の気持ちよさを乗員に感じさせることができる。
また、本発明において好ましくは、パラメータは、周波数及び音圧の一方又は両方を含み、第1のトレンドは、パラメータが時間経過とともに増大するトレンドであり、第2のトレンドは、パラメータが時間経過とともに減少するトレンドである。
このように構成された本発明によれば、時間経過に伴う音の変化を乗員にはっきりと認識させることができ、車両の加速の気持ちよさをより一層感じさせることができる。
また、本発明において好ましくは、車両用音生成装置は、電動モータの回転数を検出するモータ回転数センサを有し、音制御部は、車両が加速状態にあることが検出されなかった場合、少なくとも電動モータの回転数に基づき音信号を生成する。
このように構成された本発明によれば、車両が加速状態にあることが検出されたときに出力される音の時間推移を、モータ回転数に基づく音との対比で際立たせることができ、乗員に車両の加速の気持ちよさをより一層感じさせることができる。
また、本発明において好ましくは、目標速度推定部は、加速状態における車両の進行方向前方の制限速度を取得し、当該制限速度が目標速度であると推定する。
このように構成された本発明によれば、車両の進行方向前方の制限速度に基づき目標速度をより正確に推定することができる。これにより、車両の加速をより適切に反映したタイミングで出力音に変化を与えることができ、乗員に車両の加速の気持ちよさをより一層感じさせることができる。
また、本発明において好ましくは、目標速度推定部は、加速状態において車両と同方向に走行する周辺車両の速度を取得し、当該周辺車両の速度が目標速度であると推定する。
このように構成された本発明によれば、周辺車両の速度に基づき目標速度をより正確に推定することができる。これにより、車両の加速をより適切に反映したタイミングで出力音に変化を与えることができ、乗員に車両の加速の気持ちよさをより一層感じさせることができる。
また、本発明において好ましくは、目標速度推定部は、予め道路の種別に対応付けられた速度の内、加速状態において車両が走行している道路の種別に対応する速度を取得し、当該取得した速度が目標速度であると推定する。
このように構成された本発明によれば、車両が走行している道路の種別に基づき目標速度をより正確に推定することができる。これにより、車両の加速をより適切に反映したタイミングで出力音に変化を与えることができ、乗員に車両の加速の気持ちよさをより一層感じさせることができる。
また、本発明において好ましくは、加速時間推定部は、車両が加速状態にあることが検出されたときの車両の加速度を取得し、目標速度と車両の速度との差を加速度で除することにより、加速時間を推定する。
このように構成された本発明によれば、車両が目標速度に達するまでに要する加速時間をより正確に推定することができる。これにより、車両の加速をより適切に反映したタイミングで出力音に変化を与えることができ、乗員に車両の加速の気持ちよさをより一層感じさせることができる。
本発明の車両用音生成装置によれば、車両の加速の気持ちよさを乗員に感じさせることができる。
本発明の実施形態による車両用音生成装置の説明図である。 本発明の実施形態による車両用音生成装置の構成図である。 車両の目標速度推定が行われる状況を例示した概念図であり、(a)は進行方向前方の制限速度の上昇に伴う加速、(b)は追い越しに伴う加速、(c)は交通流に追いつくための加速が行われる状況を例示した図である。 本発明の実施形態による音生成処理のフローチャートである。 本発明の実施形態によるモータ回転数と周波数との関係を規定した周波数マップである。 本発明の実施形態によるモータ回転数と音圧との関係を規定した音圧マップである。 本発明の実施形態による目標速度推定処理のフローチャートである。 本発明の実施形態による車両が加速状態にあるときの周波数の時間推移を規定した周波数マップである。 本発明の実施形態による車両が加速状態にあるときの音圧の時間推移を規定した音圧マップである。
以下、添付図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
<車両用音生成装置の構成>
まず、図1及び図2を参照して、本発明の車両用音生成装置の構成を説明する。図1は車両用音生成装置の説明図、図2は車両用音生成装置の構成図である。
図1及び図2に示すように、本実施形態の車両用音生成装置1は、車両2に搭載された音制御装置10と、車室内のドライバに対して所定の音を出力するスピーカ20と、車両2の状態を検出する各種センサや車両2の走行状況に関する情報を出力する各種装置を含む車載機器群30とを備えている。車両2は、回転動力源としての電動モータ3を備えた電動車両(EV)である。
音制御装置10は、回路を含んで構成されており、周知のコンピュータをベースとする制御器である。音制御装置10は、プログラムを実行する中央演算処理装置(Central Processing Unit:CPU)としての1以上のプロセッサと、例えばRAM(Random Access Memory)やROM(Read Only Memory)により構成されて各種プログラム及びデータベースを格納するメモリ(記憶部16)と、電気信号の入出力を行うデータ入出力装置等を備えている。
記憶部16のデータベースには、音信号の生成に用いるための各種マップが記憶されている。音制御装置10は、車内通信回線を介して、他の車載装置と通信可能に接続されている。音制御装置10は、車載機器群30からの各種情報に基づいて、プロセッサがプログラムを実行することにより、スピーカ20に対して、音信号Ssを出力するように構成されている。その際、音制御装置10のプロセッサは、後述するように、音制御部12、加速状態検出部13、目標速度推定部14、及び加速時間推定部15として機能する。
スピーカ20は、増幅器(アンプ)を備えた音出力部である。スピーカ20は、音制御装置10から音信号Ssを受け取り、音信号Ssを所定の増幅率で増幅して、音信号Ssに基づく音(典型的には合成音)SCを出力する。なお、スピーカ20は、車室内に設けられていなくてもよく、スピーカ20が発生する音SCをドライバが認識することができればよい。
車載機器群30は、電動モータ3の回転数を検出する回転数センサ31と、車両2のアクセルペダルの操作量に対応するアクセル開度を検出するアクセル開度センサ32と、電動モータ3のモータトルクを検出するモータトルクセンサ33と、車両2の速度を検出する車速センサ34と、車両2の加速度を検出する加速度センサ35と、GPS受信機やジャイロセンサから取得した車両2の位置情報や、地図情報データベースから取得した地図情報を提供するナビゲーション装置36と、車両2の周辺の画像を取得するカメラ37と、車両2の周囲に存在する対象物の位置及び速度を測定するレーダ38と、ドライバの操作に応じて車両2の進行方向を示すウインカー(方向指示器)39とを含む。これら車載機器群30は、車内通信回線を通して、検出した車両状態や取得した情報を示す信号S31~S39を送信する。音制御装置10は、車内通信回線を介して、車載機器群30から各種信号を受け取ることができる。
なお、本実施形態では、モータトルクセンサ33によりモータトルクを検出しているが、これに限らず、電動モータ3への要求モータトルク値をモータトルクとして用いても良い。あるいは、音制御装置10が、加速度特性マップ等を用いて、アクセル開度等からモータトルクを計算してもよい。
<車両用音生成装置による制御>
次に、本実施形態の車両用音生成装置1による制御の基本概念について説明する。上述した従来技術のように、モータの回転数に比例するように設定された周波数を含む合成音を出力するだけでは、アクセルペダルを大きく踏み込んで車両を加速させる状況において、車両の加速の気持ちよさを乗員が十分感じられるような音を出力することができない。そこで、どのような音を出力すれば車両の加速の気持ち良さを乗員に感じさせることができるのかを本発明の発明者らが検討した結果、出力された音に「リズム感がある」と乗員が認識した場合に、その乗員は出力された音から車両の加速の気持ち良さを感じられることが分かった。さらに、車両が加速状態にあるときに経時的に変化する音を出力した場合、(1)音の時間推移から認識されるリズム感、(2)音の時間推移に対する乗員の期待と実際の音の時間推移との対応度合、及び、(3)車両の加速に応じて変化する風景と音の時間推移との対応度合、という3つの主観評価項目のそれぞれが偏りなく高評価である場合に、出力された音に「リズム感がある」と乗員が認識することが分かった。
そこで、本発明者らは、車両のシミュレータに被験者を搭乗させ、車両が加速状態にあるときの風景の変化を再現しつつ、様々なパターンの時間推移を設定した音を出力して、上記の3つの主観評価項目の得点を被験者に評価させる実験を行った。具体的には、音を表す音信号の周波数及び音圧という2つのパラメータの時間推移を設定し、その設定したパラメータの時間推移に基づき生成した音信号に応じた音を出力した。各パラメータの時間推移は、各パラメータが時間経過とともに増大する第1のトレンドと、第1のトレンドに続いて各パラメータが時間経過とともに減少する第2のトレンドとの繰り返しを含むものである。そして、第1のトレンドが第2のトレンドに変化する各変化タイミングの時間間隔を異ならせた複数の条件で音を出力し、各条件において上記の3つの主観評価項目の得点を被験者に評価させた。
その結果、第1のトレンドが第2のトレンドに変化する各変化タイミングの時間間隔が各評価項目の得点に最も大きく影響することが分かった。より具体的には、車両が加速状態に入ったときから最初に第1のトレンドが第2のトレンドに変化するまで(つまり1回目の変化タイミングまで)の時間、及び、各変化タイミングの時間間隔が、1000ミリ秒以上2000ミリ秒以下の範囲で等しい場合に、各評価項目が偏りなく高得点になることが分かった。
そこで、本実施形態では、車両2が加速状態に入ったときから1回目の変化タイミングまでの時間、及び、各変化タイミングの時間間隔が、1000ミリ秒以上2000ミリ秒以下となるように各パラメータの時間推移を設定した音信号に応じた音を、車両用音生成装置1によって出力させるようにしている。これにより、出力された音に「リズム感がある」と乗員に認識させ、車両2の加速の気持ちよさを感じさせることができる。
また、本実施形態では、車両2が加速状態に入ったときに、加速状態における車両2の目標速度を推定し、車両2が目標速度に達するまでに要する加速時間を推定する。そして、推定した加速時間を分割した時間間隔が、車両2が加速状態に入ったときから1回目の変化タイミングまでの時間、及び、各変化タイミングの時間間隔として設定される。これにより、目標速度に達するまでの加速に要する時間に応じた適切なタイミングで音に変化を与えるように、各パラメータの時間推移を設定することができ、車両2の加速の気持ちよさを乗員に感じさせることができる。
加速時間を推定するために用いる目標速度は、車両2の走行状況や周辺の交通環境に基づき、目標速度推定部14により推定される。図3は、車両2の目標速度推定が行われる状況を例示した概念図である。図3(a)の例では、自車(車両2)が一般道路から高速道路へ進入するために加速しようとしており、制限速度が進行方向前方で100km/hに上昇する状況を示している。このような状況では、目標速度推定部14は、ナビゲーション装置36やカメラ37から取得した情報に基づき、進行方向前方の制限速度を取得し、その制限速度が自車の目標速度であると推定する。
また、図3(b)の例では、自車(車両2)が前方を走行中の他車5を追い越すために隣接車線に車線変更して加速しようとしており、隣接車線方向にウインカー39を作動させている状況を示している。また、図3(b)の例では、隣接車線の前方を他車6が走行している。このような状況では、目標速度推定部14は、レーダ38から取得した情報に基づき、ウインカー39の指示方向にある隣接車線の前方を走行している他車6の速度を取得し、その他車6の速度が目標速度であると推定する。
また、図3(c)の例では、自車(車両2)と同じ走行車線において前方を走行している他車4に追いつくために加速しようとしている状況を示している。このような状況では、目標速度推定部14は、レーダ38から取得した情報に基づき、自車の前方を走行している他車4の速度を取得し、その他車4の速度が目標速度であると推定する。
また、図3(a)~(c)の何れにも該当しない状況で車両2が加速状態に入ったときには、目標速度推定部14は、ナビゲーション装置36から取得した情報に基づき、車両2が走行している道路の種別を特定し、その道路種別に対応付けて予め記憶部16に記憶されている速度を取得し、その取得した速度が車両2の目標速度であると推定する。
<音生成処理>
次に、図4から図7Bを参照して、本実施形態の車両用音生成装置1による音生成処理の流れについて説明する。図4は本実施形態による音生成処理のフローチャート、図5A及び図5Bは本実施形態によるモータ回転数と音信号のパラメータとの関係を規定したマップ、図6は本実施形態による目標速度推定処理のフローチャート、図7A及び図7Bは本実施形態による車両が加速状態にあるときの音信号のパラメータの時間推移を設定するマップである。
図4に示す音生成処理は、車両用音生成装置1(主に音制御装置10及びスピーカ20)によって、所定の周期で繰り返し実行される。
まず、ステップS1において、音制御装置10は、車載機器群30から各種情報を取得する。具体的には、音制御装置10は、モータ回転数センサ31により検出されたモータ回転数と、アクセル開度センサ32により検出されたアクセル開度と、モータトルクセンサ33により検出されたモータトルクと、車速センサ34により検出された車両2の速度と、加速度センサ35により検出された車両2の加速度と、ナビゲーション装置36により取得された車両2の位置情報や地図情報(走行中の道路種別、予定走行経路、走行中の道路や予定走行経路の制限速度を含む)と、カメラ37により取得された車両2の周辺の画像と、レーダ38により測定された車両2の周囲に存在する対象物の位置及び速度と、ドライバの操作に応じたウインカー(方向指示器)39の指示方向とを取得する。
次いで、ステップS2において、音制御装置10(詳しくは加速状態検出部13)は、ステップS1において取得した情報に基づき、車両2が加速状態にあるか否かを判定する。具体的には、音制御装置10は、アクセル開度が増加した場合(例えばアクセル開度の増加率が20%/sec以上である場合)に、アクセル開度の増加開始から終了までの増加量が所定量(例えば30%)以上、且つ、増加終了時のアクセル開度が所定開度(例えば40%)以上である場合に、車両2が加速状態にあると判定する。
また、アクセル開度に代えて、モータトルクに基づき車両2が加速状態にあるか否かを判定してもよい。例えば、音制御装置10は、モータトルクが増加した場合に、モータトルクの増加開始から終了までの増加量が所定量以上、且つ、増加終了時のモータトルクが所定値以上である場合に、車両2が加速状態にあると判定してもよい。
ステップS2の結果、車両2が加速状態にあると判定されなかった場合(ステップS2:No)、つまり車両2が加速状態にあることを加速状態検出部13が検出しなかった場合、ステップS3に進み、音制御装置10(詳しくは音制御部12)は、電動モータ3のモータ回転数に基づき、音信号の周波数F1を設定する。
具体的には、モータ回転数Rと周波数F1との関係を規定した周波数マップを参照して、モータ回転数Rに応じた周波数F1を設定する。図5Aは、モータ回転数Rと周波数F1との関係を規定した周波数マップである。この図5Aに示す周波数マップでは、モータ回転数Rが高くなるほど音信号の周波数F1が高くなるように規定されている。
次に、ステップS4において、音制御装置10(詳しくは音制御部12)は、電動モータ3のモータ回転数に基づき、音信号の音圧P1を設定する。
具体的には、モータ回転数Rと音圧P1との関係を規定した音圧マップを参照して、モータ回転数Rに応じた音圧P1を設定する。図5Bは、モータ回転数Rと音圧P1との関係を規定した音圧マップである。この図5Bに示す音圧マップでは、モータ回転数Rが高くなるほど音信号の音圧P1が高くなるように規定されている。
一方、ステップS2の結果、車両2が加速状態にあると判定された場合(ステップS2:Yes)、つまり車両2が加速状態にあることを加速状態検出部13が検出した場合、音制御装置10(詳しくは音制御部12)は、音信号のパラメータである周波数F2及び音圧P2の時間推移を設定する。上述したように、周波数F2及び音圧P2の時間推移は、各パラメータが時間経過とともに増大する第1のトレンドと、第1のトレンドに続いて各パラメータが時間経過とともに減少する第2のトレンドとの繰り返しを含むものである。
詳細には、まず、ステップS5において、音制御装置10(詳しくは目標速度推定部14)は、車両2の目標速度を推定するための目標速度推定処理を実行する。
図6は、目標速度推定処理のフローチャートである。図6に示すように、まず、ステップS11において、音制御装置10(詳しくは目標速度推定部14)は、車両2の進行方向前方において制限速度が上昇するか否かを判定する。具体的には、音制御装置10は、ステップS1でナビゲーション装置36が取得した位置情報及び地図情報や、カメラ37が取得した周辺画像等に基づき、現在位置の制限速度及び進行方向前方の制限速度を取得する。そして、進行方向前方の制限速度が、現在位置の制限速度から上昇するか否かを判定する。
ステップS11の結果、車両2の進行方向前方において制限速度が上昇すると判定された場合(ステップS11:Yes)、即ち図3(a)に例示したような状況の場合、ステップS12に進み、音制御装置10(詳しくは目標速度推定部14)は、進行方向前方の制限速度が目標速度であると推定する。
一方、ステップS11の結果、車両2の進行方向前方において制限速度が上昇すると判定されなかった場合(ステップS11:No)、ステップS13に進み、音制御装置10(詳しくは目標速度推定部14)は、ウインカー(方向指示器)39が作動中か否かを判定する。具体的には、音制御装置10は、ステップS1でウインカー(方向指示器)39から取得した情報に基づき、ウインカー(方向指示器)39が作動中か否かを判定する。
ステップS13の結果、ウインカー(方向指示器)39が作動中であると判定された場合(ステップS13:Yes)、ステップS14に進み、音制御装置10(詳しくは目標速度推定部14)は、ウインカー(方向指示器)39の指示方向に隣接車線が有り、且つ、その隣接車線を車両2と同方向に走行している他車両が有るか否かを判定する。具体的には、音制御装置10は、ステップS1でウインカー(方向指示器)39から取得した情報に基づき、ウインカー(方向指示器)39の指示方向を特定し、ステップS1でナビゲーション装置36が取得した位置情報及び地図情報、カメラ37が取得した周辺画像等に基づき、ウインカー39の指示方向に隣接車線が有るか否かを判定する。そして、ウインカー39の指示方向に隣接車線が有る場合には、レーダ38により測定された車両2の周囲に存在する対象物の位置及び速度に基づき、その隣接車線を車両2と同方向に走行している他車両が有るか否かを判定する。
ステップS14の結果、ウインカー(方向指示器)39の指示方向に隣接車線が有り、且つ、その隣接車線を車両2と同方向に走行している他車両が有ると判定された場合(ステップS14:Yes)、即ち図3(b)に例示したような状況の場合、ステップS15に進み、音制御装置10(詳しくは目標速度推定部14)は、隣接車線を車両2と同方向に走行している他車両の速度が目標速度であると推定する。具体的には、音制御装置10は、レーダ38により測定された隣接車線の他車両の位置及び速度に基づき、その他車両の速度が目標速度であると推定する。
一方、ステップS13の結果、ウインカー(方向指示器)39が作動中であると判定されなかった場合(ステップS13:No)、つまりウインカー39が作動中ではない場合、ステップS16に進み、音制御装置10(詳しくは目標速度推定部14)は、車両2の周辺に同方向に走行している他車両(例えば先行車両や並走車両)が有るか否かを判定する。具体的には、音制御装置10は、レーダ38により測定された車両2の周囲に存在する対象物の位置及び速度に基づき、車両2の周辺に同方向に走行している他車両が有るか否かを判定する。
ステップS16の結果、車両2の周辺に同方向に走行している他車両が有ると判定された場合(ステップS16:Yes)、即ち図3(c)に例示したような状況の場合、ステップS17に進み、音制御装置10(詳しくは目標速度推定部14)は、車両2と同方向に走行している他車両の速度が目標速度であると推定する。具体的には、音制御装置10は、レーダ38により測定された車両2周辺の他車両の位置及び速度に基づき、その他車両の速度が目標速度であると推定する。
一方、ステップS14の結果、ウインカー(方向指示器)39の指示方向に隣接車線が有り、且つ、その隣接車線を車両2と同方向に走行している他車両が有ると判定されなかった場合(ステップS14:No)、つまりウインカー39の指示方向に隣接車線が無い又はウインカー39の指示方向の隣接車線に他車両が無い場合、又は、ステップS16の結果、車両2の周辺に同方向に走行している他車両が有ると判定されなかった場合(ステップS16:No)、ステップS18に進み、音制御装置10(詳しくは目標速度推定部14)は、車両2が走行している道路の種別に対応付けられた速度が目標速度であると推定する。具体的には、道路の種別(例えば一般道路や高速道路等)の各々と速度とを対応付けた速度テーブルが、予め記憶部16に格納されている。音制御装置10は、ステップS1でナビゲーション装置36が取得した位置情報及び地図情報に基づき、車両2が走行している道路の種別を特定し、その道路種別に対応付けられた速度を、上記の速度テーブルを参照して取得する。そして、取得した速度が目標速度であると推定する。
ステップS12、S15、S17又はS18の後、音制御装置10は、目標速度推定処理を終了してメインルーチンに戻る。
図4に戻り、ステップS5の目標速度推定処理を実行した後、ステップS6に進み、音制御装置10(詳しくは加速時間推定部15)は、車両2が目標速度に達するまでに要する加速時間を推定する。具体的には、音制御装置10は、ステップS5で推定した目標速度と、ステップS1において車速センサ34により検出された車両2の速度との差を、ステップS1において加速度センサ35により検出された車両2の加速度で除することにより、加速時間を推定する。
次いで、ステップS7において、音制御装置10(詳しくは音制御部12)は、車両2が加速状態にあることが検出されてから最初に第1のトレンドが第2のトレンドに変化するまで(つまり1回目の変化タイミングまで)の時間T、及び、各変化タイミングの時間間隔であるTを設定する。
具体的には、音制御装置10は、ステップS6で推定された加速時間を等分することにより得られた時間間隔を、時間間隔Tとして設定する。このとき、時間間隔Tは、1000ミリ秒以上2000ミリ秒以下となるように規定される。また、加速時間を等分した時間間隔が、1000ミリ秒以上2000ミリ秒以下の範囲内となる候補が複数存在する場合には、車両2が加速状態にあると判定されたときのアクセル開度の増加終了時のアクセル開度が大きい程(あるいはモータトルクの増加終了時のモータトルクが大きい程)、時間間隔Tは短くなるように規定される。例えば、ステップS6で推定された加速時間が5000ミリ秒である場合、この加速時間を等分した結果1000ミリ秒以上2000ミリ秒以下となる時間間隔Tの候補は、1000ミリ秒、1250ミリ秒、及び1667ミリ秒である。このとき、アクセル開度の増加終了時のアクセル開度が40%以上55%未満の場合に時間間隔Tは1667ミリ秒、アクセル開度が55%以上70%未満の場合に時間間隔Tは1250ミリ秒、アクセル開度が70%以上の場合に時間間隔Tは1000ミリ秒に設定される。このように、アクセル開度の増加終了時のアクセル開度が大きい程時間間隔Tを短く設定することにより、時間経過に伴う音の変化の周期が短くなるので、アクセル開度の大きさに応じた車両2の加速の強さを乗員に感じさせることができる。なお、アクセル開度の増加終了時のアクセル開度が所定開度(例えば40%)未満の場合には、車両2が加速状態にあることが検出されないので、時間間隔Tは規定されない。
次いで、ステップS8において、音制御装置10は、ステップS7で設定した時間間隔Tに基づき、音信号の周波数F2の時間推移を設定する。
具体的には、車両2が加速状態にあることが検出されてからの時間経過tと周波数F2との関係(つまり車両2が加速状態にあるときの周波数F2の時間推移)を規定した周波数マップを参照して、時間経過tに応じた周波数F2を設定する。図7Aは、車両2が加速状態にあるときの周波数F2の時間推移を規定した周波数マップである。
この図7Aに示す周波数マップでは、周波数F2の時間推移は、周波数F2が時間経過とともに増大する第1のトレンドと、第1のトレンドに続いて周波数F2が時間経過とともに減少する第2のトレンドとの繰り返しを含んでいる。そして、車両2が加速状態にあることが検出されてから最初に第1のトレンドが第2のトレンドに変化するまでの時間T、及び、各変化タイミングの時間間隔Tは、1000ミリ秒以上2000ミリ秒以下となるように、時間推移が規定されている。
また、各変化タイミングから、第2のトレンドが第1のトレンドに変化するまでの時間間隔ΔTは、それぞれ等しく且つTよりも短い時間に規定されている。
また、第1のトレンドが第2のトレンドに変化する各変化タイミングにおける周波数F2の極大値は、ほぼ同等となるように規定されている。
次いで、ステップS9において、音制御装置10は、ステップS7で設定した時間間隔Tに基づき、音信号の音圧P2の時間推移を設定する。
具体的には、車両2が加速状態にあることが検出されてからの時間経過tと音圧P2との関係(つまり車両2が加速状態にあるときの音圧P2の時間推移)を規定した音圧マップを参照して、時間経過tに応じた音圧P2を設定する。図7Bは、車両2が加速状態にあるときの音圧P2の時間推移を規定した音圧マップである。
この図7Bに示す音圧マップでは、音圧P2の時間推移は、周波数F2の時間推移と同様に、音圧P2が時間経過とともに増大する第1のトレンドと、第1のトレンドに続いて音圧P2が時間経過とともに減少する第2のトレンドとの繰り返しを含んでいる。また、車両2が加速状態にあることが検出されてから最初に第1のトレンドが第2のトレンドに変化するまでの時間T、及び、第1のトレンドが第2のトレンドに変化する各変化タイミングの時間間隔Tは、周波数F2の時間推移における時間間隔Tと同じである。同様に、各変化タイミングから第2のトレンドが第1のトレンドに変化するまでの時間間隔ΔTも、周波数F2の時間推移における時間間隔ΔTと同じである。
また、第1のトレンドが第2のトレンドに変化する各変化タイミングにおける音圧P2の極大値は、各変化タイミングにおいてほぼ同等となるように規定されている。
ステップS4又はS9の後、ステップS10に進み、音制御装置10(詳しくは音制御部12)は音信号を生成し、当該音信号をスピーカ20に出力する。
ステップS10において、音制御装置10は、ステップS2において車両2が加速状態にあることが検出されず、ステップS3及びS4においてモータ回転数に基づき周波数F1及び音圧P1を設定した場合には、それらの周波数F1及び音圧P1に基づき音信号を生成する。即ち、車両2が加速状態にあることが検出されなかった場合、音制御装置10は、モータ回転数に基づき音信号を逐次生成し、スピーカ20に出力する。
一方、ステップS8において周波数F2の時間推移を設定し、ステップS9において音圧P2の時間推移を設定した場合には、音制御装置10はそれらの周波数F2及び音圧P2の時間推移に基づき音信号を生成する。即ち、車両2が加速状態にあることが検出された場合、音制御装置10は、ステップS8及びS9において予め設定された周波数F2及び音圧P2の時間推移に従って音信号を生成し、スピーカ20に出力する。
次いで、ステップS11において、スピーカ20は、音信号を受信して、この音信号に応じた音を出力する。ステップS9の後、車両用音生成装置1は音生成処理を終了し、ステップS1に戻る。
<変形例>
なお、上述した実施形態では、音生成処理のステップS2において車両2が加速状態にあることが検出されなかった場合、ステップS3においてモータ回転数に基づき1つの周波数F1を設定する例を説明したが、ここで設定される周波数F1は複数でもよい。この場合、ステップS8において、音制御装置10は、複数の周波数を合成した音信号を生成する。
また、上述した実施形態では、音生成処理のステップS2において車両2が加速状態にあることが検出された場合、ステップS8において周波数F2の時間推移を設定し、ステップS9において音圧P2の時間推移を設定する例を説明したが、ステップS8では周波数F2をモータ回転数に基づき設定し(即ちステップS3の周波数F1と同様に設定し)、ステップS9において音圧P2の時間推移を設定するようにしてもよい。あるいは、ステップS8において周波数F2の時間推移を設定し、ステップS9において音圧P2をモータ回転数に基づき設定する(即ちステップS4の音圧P1と同様に設定する)ようにしてもよい。
また、上述した実施形態では、図7Aの周波数マップ及び図7Bの音圧マップにより、第1のトレンドと第2のトレンドとが3回繰り返される例を示したが、この繰り返しは3回より多くてもよい(例えば4回や5回でもよい)。
また、上述した実施形態では、図6に示した目標速度推定処理によって、加速状態における車両2の目標速度を推定する例を示したが、他の方法により目標速度を推定するようにしてもよい。例えば、音制御装置10は、常に、車両2が走行している道路の種別に対応付けられた速度を目標速度であると推定するようにしてもよい。
また、上述した実施形態では、音制御装置10は、音生成処理のステップS7において、ステップS6で推定された加速時間を等分することにより得られた時間間隔を、時間間隔Tとして設定すると説明したが、等分とは異なる比率で加速時間を分割した時間間隔を、車両2が加速状態に入ったときから最初に第1のトレンドが第2のトレンドに変化するまでの時間、及び、各変化タイミングの時間間隔として設定するようにしてもよい。例えば、所定の分割比率を予め記憶部16に記憶させておき、その分割比率により加速時間を分割した時間間隔を、車両2が加速状態に入ったときから最初に第1のトレンドが第2のトレンドに変化するまでの時間、及び、各変化タイミングの時間間隔として設定するようにしてもよい。この場合、車両2が加速状態に入ったときから1回目の変化タイミングまでの時間をT1、1回目の変化タイミングから2回目の変化タイミングまでの時間をT2、2回目の変化タイミングから3回目の変化タイミングまでの時間をT3として、例えばT1:T2:T3=1:2:2.5となるように、加速時間を3分割してもよい。
<作用及び効果>
次に、本実施形態の車両用音生成装置1の作用効果について説明する。
本実施形態の車両用音生成装置1は、車両2が加速状態にあることが検出された場合、音信号のパラメータの時間推移を設定し、当該パラメータの時間推移に基づき音信号を生成する。そして、パラメータの時間推移は、第1のトレンドと当該第1のトレンドに続く第2のトレンドとの繰り返しを含み、加速状態における車両2の目標速度に達するまでに要する加速時間を分割した各時間間隔が、車両2が加速状態にあることが検出されてから最初に第1のトレンドが第2のトレンドに変化するまでの時間、及び、第1のトレンドが第2のトレンドに変化する各変化タイミングの時間間隔として設定される。
したがって、加速時間に応じた適切なタイミングで音に変化を与えるように、音信号の各パラメータの時間推移を設定することができる。これにより、車両2の加速を適切に反映したタイミングで出力音に変化を与えることができ、車両2の加速の気持ちよさを乗員に感じさせることができる。
また、音信号のパラメータは、周波数及び音圧の一方又は両方を含み、第1のトレンドは、パラメータが時間経過とともに増大するトレンドであり、第2のトレンドは、パラメータが時間経過とともに減少するトレンドであるので、時間経過に伴う音の変化を乗員にはっきりと認識させることができ、車両2の加速の気持ちよさをより一層感じさせることができる。
また、車両用音生成装置1は、車両2が加速状態にあることが検出されなかった場合、少なくとも電動モータの回転数に基づき音信号を生成するので、車両2が加速状態にあることが検出されたときに出力される音の時間推移を、モータ回転数に基づく音との対比で際立たせることができ、乗員に車両2の加速の気持ちよさをより一層感じさせることができる。
また、目標速度推定部14は、加速状態における車両2の進行方向前方の制限速度を取得し、当該制限速度が目標速度であると推定するので、車両2の進行方向前方の制限速度に基づき目標速度をより正確に推定することができる。これにより、車両2の加速をより適切に反映したタイミングで出力音に変化を与えることができ、乗員に車両2の加速の気持ちよさをより一層感じさせることができる。
また、目標速度推定部14は、加速状態において車両2と同方向に走行する周辺車両の速度を取得し、当該周辺車両の速度が目標速度であると推定するので、周辺車両の速度に基づき目標速度をより正確に推定することができる。これにより、車両2の加速をより適切に反映したタイミングで出力音に変化を与えることができ、乗員に車両2の加速の気持ちよさをより一層感じさせることができる。
また、目標速度推定部14は、予め道路の種別に対応付けられた速度の内、加速状態において車両2が走行している道路の種別に対応する速度を取得し、当該取得した速度が目標速度であると推定するので、車両2が走行している道路の種別に基づき目標速度をより正確に推定することができる。これにより、車両2の加速をより適切に反映したタイミングで出力音に変化を与えることができ、乗員に車両2の加速の気持ちよさをより一層感じさせることができる。
また、加速時間推定部15は、車両2が加速状態にあることが検出されたときの車両2の加速度を取得し、目標速度と車両2の速度との差を加速度で除することにより、加速時間を推定するので、車両2が目標速度に達するまでに要する加速時間をより正確に推定することができる。これにより、車両2の加速をより適切に反映したタイミングで出力音に変化を与えることができ、乗員に車両2の加速の気持ちよさをより一層感じさせることができる。
1 車両用音生成装置
2 車両
3 電動モータ
10 音制御装置
12 音制御部
13 加速状態検出部
14 目標速度推定部
15 加速時間推定部
16 記憶部
20 スピーカ
30 車載機器群
31 モータ回転数センサ
32 アクセル開度センサ
33 モータトルクセンサ
34 車速センサ
35 加速度センサ
36 ナビゲーション装置
37 カメラ
38 レーダ
39 ウインカー

Claims (7)

  1. 電動モータを動力源として走行する車両に搭載された車両用音生成装置であって、
    音を表す音信号を生成するように構成された音制御部と、
    前記音制御部により生成された前記音信号に応じた音を出力する音出力部と、
    前記車両が加速状態にあることを検出する加速状態検出部と、
    前記車両が加速状態にあることが検出された場合、当該加速状態における前記車両の目標速度を推定する目標速度推定部と、
    前記車両が加速状態にあることが検出された場合、前記車両が前記目標速度に達するまでに要する加速時間を推定する加速時間推定部と、を有し、
    前記音制御部は、前記車両が加速状態にあることが検出された場合、前記音信号のパラメータの時間推移を設定し、当該パラメータの時間推移に基づき前記音信号を生成し、
    前記パラメータの時間推移は、第1のトレンドと当該第1のトレンドに続く第2のトレンドとの繰り返しを含み、前記加速時間を分割した各時間間隔が、前記車両が加速状態にあることが検出されてから最初に前記第1のトレンドが前記第2のトレンドに変化するまでの時間、及び、前記第1のトレンドが前記第2のトレンドに変化する各変化タイミングの時間間隔として設定される、
    車両用音生成装置。
  2. 前記パラメータは、周波数及び音圧の一方又は両方を含み、
    前記第1のトレンドは、前記パラメータが時間経過とともに増大するトレンドであり、前記第2のトレンドは、前記パラメータが時間経過とともに減少するトレンドである、
    請求項1に記載の車両用音生成装置。
  3. 前記電動モータの回転数を検出するモータ回転数センサを有し、
    前記音制御部は、前記車両が加速状態にあることが検出されなかった場合、少なくとも前記電動モータの回転数に基づき前記音信号を生成する、
    請求項1又は2に記載の車両用音生成装置。
  4. 前記目標速度推定部は、前記加速状態における前記車両の進行方向前方の制限速度を取得し、当該制限速度が前記目標速度であると推定する、請求項1又は2に記載の車両用音生成装置。
  5. 前記目標速度推定部は、前記加速状態において前記車両と同方向に走行する周辺車両の速度を取得し、当該周辺車両の速度が前記目標速度であると推定する、請求項1又は2に記載の車両用音生成装置。
  6. 前記目標速度推定部は、予め道路の種別に対応付けられた速度の内、前記加速状態において前記車両が走行している道路の種別に対応する速度を取得し、当該取得した速度が前記目標速度であると推定する、請求項1又は2に記載の車両用音生成装置。
  7. 前記加速時間推定部は、前記車両が加速状態にあることが検出されたときの前記車両の加速度を取得し、前記目標速度と前記車両の速度との差を前記加速度で除することにより、前記加速時間を推定する、請求項1又は2に記載の車両用音生成装置。
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